JP7399915B2 - 電力システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力システムに関する。
例えば特許文献1には、車両のホイールとタイヤとの間に設けられた弾性部と、弾性部の端部に設けられ、弾性部から圧力を受けて電力を発生させる圧電素子と、を備えた車両充電装置が開示されている。圧電素子で発生させた電力は、車両の電池に充電される。特許文献1によれば、車両の走行による車輪の回転によって圧電素子の加圧が繰り返されることにより、電力を発生させることができる、とされる。
例えば特許文献2には、道路下に埋設された圧電素子群と、圧電素子群から得られる電力を蓄積する蓄電池と、を備えた電気エネルギー供給システムが開示されている。特許文献2に開示された電気エネルギー供給システムでは、車の通過によって得られる振動によって圧電素子が電力を発生させ、発生した電力は蓄電池に蓄えられる。蓄電池に蓄えられた電力は、道路脇の電灯に供給される。
特表2015-502725号公報 特開平6-141478号公報
特許文献1および特許文献2において開示されている圧電素子を利用した発電は、それまで利用されていなかった車輪の回転または道路の振動のエネルギーを電気エネルギーに変換できる意味で、エネルギーの循環に寄与する。本願では、車両の走行を利用して圧電素子によって行う発電を促進できるような電力システム提案する。
ここで提案される電力システムは、施設の利用者が車両で施設に来訪する際に車両が通る通路に埋設された圧電素子と、圧電素子によって発電された電気を蓄電する蓄電池と、圧電素子が埋設された通路を車両が走行することに応じて利用者へのインセンティブを算出する算出装置と、を備える。
ここで提案される電力システムによれば、車両で来訪した施設利用者に発電の利益がインセンティブとして還元される。これにより、施設の利用および発電量の増加が期待できる。そのため、車両の走行を利用して圧電素子によって行う発電を促進することができる。
ここで提案される電力システムは、車両の車種を判別する判別装置と、圧電素子の推定発電量が車両の車種ごとに登録されたデータ登録部と、データ登録部に登録された車種ごとの推定発電量と判別装置によって判別された車種とに基づいて車両の走行による発電量を推定する推定部と、をさらに備えていてもよい。ここで提案される電力システムは、判別装置によって判別された車種に対応した誘導路に車両を誘導する誘導装置をさらに備えていてもよく、各誘導路には、圧電素子に接続されるとともに車両の車種に対応した反発力を有する振動板が設けられていてもよい。
施設は自動車専用道路であり、圧電素子は、自動車専用道路の車線に埋設されていてもよい。
ここで提案される電力システムは、地震検知用の他の圧電素子をさらに備えていてもよい。圧電素子は、上下方向の変位によって電力が発生するように設置され、地震検知用の他の圧電素子は、水平方向の変位によって電力が発生するように設置されていてもよい。
実施形態に係る電力システムを示す概念図である。 発電装置の模式的な断面図である。 実施形態に係る電力システムを示すブロック図である。 施設が自動車専用道路である場合の電力システムを示す概念図である。
以下、ここで開示される電力システムの一実施形態について図面を参照して説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略されるものとする。
図1は、一実施形態に係る電力システム10を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態に係る電力システム10は、商業施設20に設けられた発電装置40および蓄電池45と、蓄電池45に接続され、電力系統における需要と供給とのバランスに応じて蓄電池45から放電を受ける充放電管理システム60と、を含んでいる。発電装置40で発電された電力は、蓄電池45に蓄えられる。商業施設20は、例えば、ショッピングモールである。発電装置40が設置される施設は、ここでは商業施設20であるが、利用者が車両5で来訪可能な施設であれば、特に限定されない。
充放電管理システム60は、図示しない蓄電装置を備えており、商業施設20の蓄電池45から放電された電力を蓄電装置に貯蓄することができる。蓄電池45の電力は、充放電管理システム60のシステム管理者(充放電管理システム60を管理する者であり、アグリゲーターとも呼ばれる)によって買い取られる。蓄電装置に貯蓄された電力は、電力会社などの特定の業者に売られる。充放電管理システム60は、電力を売買する、すなわち売電および買電する際に使用されるシステムであり得る。充放電管理システム60は、例えば、クライアントサーバシステムのサーバによって実現されていてもよく、クラウドコンピューティングによって実現されていてもよい。
充放電管理システム60のシステム管理者は、電力の需要と供給とのバランスを保つように電力の需要量を制御する。例えば、充放電管理システム60のシステム管理者は、電力会社などの特定の業者の要求に応じて電力を調達し、特定の業者に電力を供給する。そのため、充放電管理システム60のシステム管理者は、必要な電力量を確保するために、充放電管理システム60を用いて、蓄電池45を管理するより多くの管理者と電力の売買契約を結ぶことが好ましい。
図1に示すように、商業施設20は、車両5で来訪した利用者が車両5を駐車する駐車場21を備えている。車両5の種類は限定されない。車両5は、例えば自転車などであってもよいが、ここでは、走行のためのエンジンやモータを備えた自動車であるとする。車両5は、例えば、四輪車であっても、二輪車であっても、その他の自動車であってもよい。駐車場21には、出入口であるゲート22と、複数の駐車スペース23と、ゲート22から入ってきた車両5を駐車スペース23に誘導する誘導路24と、が設けられている。詳しくは後述するが、誘導路24は、二輪車用の二輪車用誘導路24Bと、小型四輪車用の小型車用誘導路24Sと、大型四輪車用の大型車用誘導路24Lと、を含んでいる。発電装置40は、二輪車用誘導路24B、小型車用誘導路24S、および大型車用誘導路24Lの下にそれぞれ埋設されている。
図2は、発電装置40の模式的な断面図である。図2に示すように、発電装置40は、二輪車用誘導路24B、小型車用誘導路24S、および大型車用誘導路24Lの下にそれぞれ埋設されている。各発電装置40は、複数の圧電素子41と、振動板42と、弾性体43と、を備えている。圧電素子41は、施設(ここでは商業施設20)の利用者が車両5で施設に来訪する際に車両5が通る通路(ここでは、誘導路24)に埋設された発電デバイスである。
振動板42は、誘導路24に設けられている。詳しくは、振動板42は、その上面42aが誘導路24の表面に露出するように、誘導路24に埋設されている。圧電素子41は、振動板42の下方に設けられている。振動板42は、圧電素子41に接続されており、その振動を圧電素子41に伝えるように構成されている。詳細は公知であるため省略するが、圧電素子41は、振動板42の振動を受けて自身が変位することにより電力を生み出す。なお、振動板42と圧電素子41との「接続」とは、ここでは、振動板42が所定の振幅以上の振幅で振動しているときに少なくとも振動板42と圧電素子41とが接することを意味し、両者が常時接続されていることを必ずしも意味しない。ただし、振動板42と圧電素子41とは、常時接続されていてもよい。
図2に示すように、弾性体43は、振動板42を下方から支持している。弾性体43は、車両5が振動板42の上を通過した後、振動板42が振動を続けるように設けられたものである。振動板42上に車両5が載っているとき、弾性体43は縮む。振動板42上から車両5が離れると、弾性体43は伸びる。これにより、振動板42は振動する。各誘導路24B、24S、および24Lの振動板42は、車両5の車種(ここでは、二輪車、小型四輪車、大型四輪車)に対応した反発力(ここでは、弾性体43の弾性力)を有している。車両5の車種に対応した反発力とは、車両5が振動板42上を通過したときに圧電素子41がより多くの電力を発生させることができるように、車種に応じて調整された反発力である。言い換えると、振動板42の反発力は、複数の誘導路24の間で異なっている。車両5の重量は一般に、大型四輪車、小型四輪車、二輪車の順に大きい。そのため、振動板42の反発力は、ここでは、大型車用誘導路24L、小型車用誘導路24S、二輪車用誘導路24Bの順に大きく設定されている。
なお、振動板42の反発力は、弾性体43によってではなく、振動板42自体の弾性によって生成されてもよい。例えば、振動板42は、撓められた板バネのような部材であってもよい。
図2に示すように、振動板42の上面42aは、波打った波状面に形成されている。これにより、振動板42の上を通過する車両5の上下動が増強される。その結果、圧電素子41による発電量を増加させることができる。
発電用の圧電素子41とは別に、電力システム10は、地震検知用の他の圧電素子41Bを備えている。ここでは、地震検知用の圧電素子41Bも、発電装置40内に設けられている。ただし、地震検知用の圧電素子41Bは、発電装置40の外部に設けられていてもよい。発電用の圧電素子41は、車両5の通過による振動板42の振動で発電可能なように、振動板42に接続されており、上下方向の変位で電力が発生するように設置されている。一方、地震検知用の圧電素子41Bは、振動板42には接続されず、水平方向の変位で電力が発生するように設置されている。地震検知用の圧電素子41Bは、複数設けられていてもよく、それらは、水平面に沿った互いに異なる方向に向けられていてもよい。
地震波のP波は、進行方向に略平行な方向に地面を振動させる縦波である。そのため、地震波のP波が発電装置40に届くと、水平方向の変位で電力が発生する圧電素子41Bは、電力を発生させる。地震波のP波が発電装置40に届いても、上下方向の変位で電力が発生する圧電素子41は、ほとんど、または全く電力を発生させない。地震波のうちP波の後に到達するS波は、進行方向に略垂直な方向に地面を振動させる横波であり、その振動は上下方向の振動を含む。そのため、地震波のS波が発電装置40に届くと、上下方向の変位で電力が発生する発電用の圧電素子41は、電力を発生させる。このように、圧電素子41Bが電力を発生させたのに引き続いて圧電素子41が電力を発生させた場合には、発電装置40に加えられた振動が地震による振動であると分かる。
振動板42上を物体が通過したときには、振動板42を介して、発電用の圧電素子41が上下方向に振動する。これにより、発電用の圧電素子41は電力を発生させる。一方、地震検知用の他の圧電素子41Bは、ほとんど、または全く電力を発生させない。そのため、電力システム10は、車両5の通過による振動と、地震による振動とを区別することができる。
蓄電池45は、圧電素子41によって発電された電気を蓄電する。蓄電池45は、各発電装置40と電気的に接続されている。前述したように、蓄電池45は、充放電管理システム60に接続されている。蓄電池45は、その蓄えた電力を商業施設20内で使用できるように、商業施設20の電源系統に接続されていてもよい。蓄電池45は、駐車場21の外部に設けられていてもよい。
駐車場21のゲート22には、車両5の車種を判別する車種判別装置30が設けられている。ただし、車種判別装置30は、他の場所、例えば、3つの誘導路24の分岐点の手前に設けられていてもよい。車種判別装置30は、例えば、光センサを備え、車両5の長さを測定するように構成されている。車種判別装置30は、車両5の長さによって車両5が二輪車であるか、小型四輪車であるか、それとも大型四輪車であるかを判別する。ただし、車種判別装置30が車両5の車種を判別する方式は、特に限定されない。例えば、車種判別装置30は、車両5の重量を測定することによって、車両5の車種を判別してもよい。駐車場21のゲート22には、図示しない駐車券発行機が設けられている。車両5のユーザは、ゲート22から入場する際に、駐車券発行機が発行した駐車券を受け取る。
駐車場21には、車種判別装置30によって判別された車種に対応した誘導路24に車両5を誘導する誘導装置35が設けられている。誘導装置35は、ここでは、車種に対応した誘導路24に通じるゲートを開放することによって、車両5を、その車種に対応した誘導路24に誘導する。ただし、誘導装置35の構成は特に限定されない。誘導装置35は、例えば、点灯する道順表示などによって車両5を誘導してもよい。
図3は、本実施形態に係る電力システム10を示すブロック図である。図3に示すように、電力システム10は、発電量のデータを記憶するとともに、車両5による発電の発電量に応じたインセンティブを算出する制御装置50を備えている。制御装置50の構成は特に限定されない。制御装置50は、例えばコンピュータである。制御装置50は、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、を備えている。制御装置50は、単一のコンピュータによって実現されるものであってもよいし、複数のコンピュータの協働によって実現されるものであってもよい。図3に示すように、制御装置50は、受信部51と、車種データ登録部52と、発電量推定部53と、インセンティブ算出部54と、発電データ記憶部55と、地震データ記憶部56と、を備えている。
受信部51は、車種判別装置30から車両5の車種のデータを受信する。車種判別装置30は、ここでは、駐車場21のゲート21に設けられた装置であり、単独で車種を判別できる。ただし、車種判別装置30は、駐車場21のゲート21に設けられた装置と制御装置50との協働によって実現されていてもよい。車種データ登録部52には、圧電素子41の推定発電量が車両5の車種ごとに登録されている。本実施形態では、車種データ登録部52には、小型四輪車の発電量として1つの発電量が登録されている。車種データ登録部52における登録上では、小型四輪車の発電量は全て同じである。二輪車および大型四輪車についても同様である。ただし、車種データ登録部52には、車両5の長さに応じた発電量がもっと詳細に登録されていてもよい。発電量推定部53は、車種データ登録部52に登録された車種ごとの推定発電量と車種判別装置30によって判別された車種とに基づいて車両5の走行による発電量を推定する。ここでは、例えば、車種判別装置30によって判別された車種が小型四輪車であれば、発電量推定部53は、車両5の発電量を、車種データ登録部52に登録された小型四輪車の発電量とみなす。
通常、車両5の重量は、二輪車、小型四輪車、大型四輪車となるごとに重くなる。そのため、通常、発電装置40上を通過することによって発生する電力量は、大型四輪車、小型四輪車、二輪車の順に大きい。従って、車種データ登録部52に登録されている発電量は、大型四輪車、小型四輪車、二輪車の順に大きくてもよい。
インセンティブ算出部54は、圧電素子41が埋設された通路(ここでは、誘導路24)を車両5が走行することに応じて利用者へのインセンティブを算出するように構成されている。インセンティブとは、ここでは、車両5のユーザに与えられるものであり、ユーザが優遇されるものをいう。インセンティブの具体的な種類は、特に限定されない。例えばインセンティブは、ポイント、クーポン、優待券、商品の取得、電気料金の割引などであってもよい。ここで、ポイント、クーポン等は、商業施設20に支払う際に使用できるものであってもよい。ポイント、クーポン等は、駐車場21の駐車料金の支払いに使用できるものであってもよい。ポイント、クーポン等は、商品と引き換えできるポイントであってもよい。ポイント、クーポン等は、紙などの有体物で付与されてもよいし、電子的な手段で付与されてもよい。
インセンティブ算出部54は、ここでは、車両5の車種に対応する定額のポイントをインセンティブとして利用者に付与する。推定される発電量は、大型四輪車、小型四輪車、二輪車の順に大きいため、インセンティブの金額も、大型四輪車、小型四輪車、二輪車の順に大きくてもよい。本実施形態では、ポイントは、利用者の選択により、紙または電子的な方法で付与される。商業施設20には、ポイント発行機25が設けられている。車両5で来訪した商業施設20の利用者は、駐車場21の駐車券をポイント発行機25に読み取らせることによってポイントを得る。駐車場のゲート22で発券された駐車券には、車両5の車種が紐付けられている。そこで、駐車場21の駐車券をポイント発行機25に読み取らせることによってポイント額を照会可能である。ポイントは、紙で発行され、商業施設20の店舗等で利用できてもよい。アプリをインストールした端末(例えばスマートフォン、ただし限定されない)やポイントカード等を持っている利用者に対しては、ポイントは電子的に付与されてもよい。ポイント発行機25は、駐車券の発行機と一体に構成され、利用者が駐車場21を出るとき、または駐車場21に入る時点でポイントを発行してもよい。ただし、上記したインセンティブの付与方法は、好適な例示に過ぎない。利用者へのインセンティブの付与方法は、特に限定されない。
発電データ記憶部55は、各発電のデータを保存している。発電のデータは特に限定されないが、例えば、発電量、発電日時、車種等である。保存されたデータは、例えば、車種の区分の見直し、インセンティブ率の見直し(例えば、曜日や時間帯によってインセンティブ率を変えること等を含んでいてもよい)などに活用されてもよい。保存されたデータは、例えば、発電された電力の充放電管理システム60への売電と、商業施設20での自己消費との振り分けに活用されてもよい。かかるデータの分析は、人工知能(AI)によって行われ、見直しは、AIにより自動で行われてもよい。
地震データ記憶部56は、地震を受けて地震検知用の圧電素子41Bによって行われた発電のデータを保存している。データの種類は特に限定されないが、例えば、複数の方角に向けられた圧電素子41Bそれぞれの発電量、発電日時等である。保存されたデータは、例えば、地震の観測や研究を行っている機関に有償または無償で提供されてもよい。電力システム10は、地震による発電のデータを都度または定期的に、自動で、上記したような機関に送信するように構成されていてもよい。または、充放電管理システム60は多数の商業施設20の制御装置50と接続されており、地震による発電の多数のデータは、充放電管理システム60に集約されてもよい。充放電管理システム60のシステム管理者は、このような多数のデータを、ビッグデータとして、地震の観測や研究を行っている機関に有償または無償で提供してもよい。電力システム10は、かかるビッグデータを都度または定期的に、自動で、上記したような機関に送信するように構成されていてもよい。
車両5で商業施設20を訪れた利用者は、まず、ゲート22を通って駐車場21に入場する。利用者は、その際に駐車券を受け取る。電力システム10は、このとき、車両5の車種(ここでは、二輪車、小型四輪車、または大型四輪車のいずれであるか)を特定する。電力システム10は、車両5の車種に対応する誘導路24(ここでは、二輪車用誘導路24B、小型車用誘導路24S、または大型車用誘導路24L)に車両5を誘導する。各誘導路24には、圧電素子41を備えた発電装置40が埋設されている。車両5が発電装置40上を通過することにより、発電装置40が電力を発生させる。発電装置40が発生させた電力は、蓄電池45に蓄電される。
利用者は、駐車場21の駐車スペース23に車両5を駐車した後、商業施設20を利用する。利用者は、商業施設20の利用前または利用後に、ポイント発行機25に駐車券を読み取らせる。これにより、駐車券に紐付けられたポイント(インセンティブ)が利用者に付与される。蓄電池45に蓄えられた電力は、商業施設20において使用されるか、または、充放電管理システム60に売電される。
このように、本実施形態に係る電力システム10は、施設(ここでは商業施設20)の利用者が車両5で施設に来訪する際に車両5が通る通路(ここでは誘導路24)に埋設された圧電素子41と、圧電素子41によって発電された電気を蓄電する蓄電池45と、圧電素子41が埋設された通路(ここでは誘導路24)を車両5が走行することに応じて利用者へのインセンティブを算出するインセンティブ算出部54と、を備えている。かかる電力システム10によれば、発電の利益が、車両5で来訪した商業施設20の利用者に、インセンティブとして還元される。これにより、インセンティブの獲得を目的とする商業施設20の利用および発電量の増加が期待できる。そのため、車両5の走行を利用して圧電素子41によって行う発電を促進することができる。圧電素子を利用した発電は、これまであまり利用されてこなかった振動のエネルギーを電気エネルギーに変換できる意味で、エネルギーの循環に寄与する。よって、その促進は、エネルギー循環の促進となる。また、蓄電池45が電力系統に接続され、充放電管理システム60の管理を受けることにより、電力の需給調整にも寄与し得る。
本実施形態に係る電力システム10は、車両5の車種を判別する車種判別装置30と、圧電素子41の推定発電量が車両5の車種ごとに登録された車種データ登録部52と、車種データ登録部52に登録された車種ごとの推定発電量と車種判別装置30によって判別された車種とに基づいて車両5の走行による発電量を推定する発電量推定部53と、を備えている。かかる電力システム10によれば、発電量とインセンティブ量との関係をより緻密に設定することができる。これは、商業施設20にとっては適正なインセンティブの付与に繋がる。利用者にとっては、発電量が多い車種ではインセンティブが大きくなるため、商業施設20に車両5で来訪する誘因となり得る。ただし、電力システム10は、車両5の種類を判別せず、商業施設20の駐車場21を利用した車両5のユーザに対して同じ量のインセンティブを付与してもよい。
本実施形態に係る電力システム10は、車種判別装置30によって判別された車種に対応した誘導路24に車両5を誘導する誘導装置35をさらに備えている。各誘導路24には、圧電素子41に接続されるとともに車両5の車種に対応した反発力を有する振動板42が設けられている。かかる電力システム10によれば、車種に応じた反発力の振動板42によって、圧電素子41の発電量を増加させることができる。ただし、駐車場21には、同じ反発力を有する1種類の発電装置40、または、1つの発電装置40だけが設けられていてもよい。
本実施形態に係る電力システム10は、地震検知用の他の圧電素子41Bを備えている。発電用の圧電素子41は、上下方向の変位によって電力が発生するように設置されており、地震検知用の他の圧電素子41Bは、水平方向の変位によって電力が発生するように設置されている。かかる電力システム10によれば、圧電素子41が車両5の走行により発電したのか、地震によって発電したのかを区別することができる。そのため、地震があったとしても、車両5のユーザに正しくインセンティブを付与することができる。また、地震による発電のデータは、地震の観測や研究のためのデータとしても活用可能である。
[他の実施形態]
ここに開示する技術は、上記した以外の実施形態でも実施することができる。図4は、車両5のユーザが利用する施設が自動車専用道路である場合の電力システム10を示す模式図である。ここでは、自動車専用道路は、ETCシステム(Electronic Toll Collection System)を備えた高速道路120である。ただし、自動車専用道路は、ETCシステムを備えた高速道路120に限定されるわけではない。この実施形態では、車両5が通る通路は、高速道路120の車線121である。車両5の走りやすさを考慮して、車線121の表面に振動板が露出している必要はないが、圧電素子41は、高速道路120の車線121に埋設されている。圧電素子41は、車両5の走行により変位し、発電する。
この実施形態では、どの車両5が発電した電力かを特定することが難しいため、インセンティブは、車両5の車種と走行距離とに応じて算出される。インセンティブは、例えば、車両5に装着されたETCカード122にポイントとして加算される。または、高速道路120の利用額が減額されてもよい。車両5の車種は、高速道路120のETC搭載車用ゲート123で、従来から判定されている。車両5の走行距離は、高速道路120に入ったゲートと高速道路120から出たゲートとから算出できる。これらは、ETCカード122に記録されるとともに、高速道路120の利用料金およびインセンティブ額の精算に利用される。
自動車専用道路、特に高速道路120では、車両5の走行距離が長いため、圧電素子41による発電量が多い。また、特に高速道路120では、車両5の走行ルートが確実に特定される。そのため、インセンティブ量の算出が容易である。かかる特徴から、ここに開示する技術は、自動車専用道路、特に高速道路120に適用するのにも適している。
5 車両
10 電力システム
20 商業施設(施設)
21 駐車場
22 ゲート
23 駐車スペース
24 誘導路
24B 二輪車用誘導路
24L 大型車用誘導路
24S 小型車用誘導路
25 ポイント発行機
30 車種判別装置(判別装置)
35 誘導装置
40 発電装置
41 (発電用の)圧電素子
41B 地震検知用の圧電素子
42 振動板
42a 振動板の上面
43 弾性体
45 蓄電池
50 制御装置
51 受信部
52 車種データ登録部(データ登録部)
53 発電量推定部(推定部)
54 インセンティブ算出部(算出装置)
55 発電データ記憶部
56 地震データ記憶部
60 充放電管理システム
120 高速道路(自動車専用道路)
121 車線
122 ETCカード
123 ETC搭載車用ゲート

Claims (4)

  1. 施設の利用者が車両で施設に来訪する際に前記車両が通る通路に埋設された圧電素子と、
    前記圧電素子によって発電された電気を蓄電する蓄電池と、
    前記圧電素子が埋設された通路を前記車両が走行することに応じて前記利用者へのインセンティブを算出する算出装置と
    前記車両の車種を判別する判別装置と、
    前記圧電素子の推定発電量が前記車両の車種ごとに登録されたデータ登録部と、
    前記データ登録部に登録された車種ごとの推定発電量と前記判別装置によって判別された車種とに基づいて前記車両の走行による発電量を推定する推定部と、を備えた、
    電力システム。
  2. 施設の利用者が車両で施設に来訪する際に前記車両が通る通路に埋設された圧電素子と、
    前記圧電素子によって発電された電気を蓄電する蓄電池と、
    前記圧電素子が埋設された通路を前記車両が走行することに応じて前記利用者へのインセンティブを算出する算出装置と、
    前記車両の車種を判別する判別装置と、
    前記判別装置によって判別された車種に対応した誘導路に前記車両を誘導する誘導装置と、備え、
    前記各誘導路には、前記圧電素子に接続されるとともに前記車両の車種に対応した反発力を有する振動板が設けられている
    電力システム。
  3. 前記施設は、自動車専用道路であり、
    前記圧電素子は、前記自動車専用道路の車線に埋設されている、
    請求項1記載の電力システム。
  4. 地震検知用の他の圧電素子をさらに備え、
    前記圧電素子は、上下方向の変位によって電力が発生するように設置され、
    前記地震検知用の他の圧電素子は、水平方向の変位によって電力が発生するように設置されている、
    請求項1~のいずれか一つに記載の電力システム。
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