実施の形態1.
図1は、実施の形態1における自動車リースシステムの構成を示す構成図の一例である。図1において、自動車リースシステム100(情報処理システムの一例)は、サービスステーション(SS)管理装置110、データ管理装置120、サービスサーバ装置130、POS(Point of Sales)管理装置150、及びPOS端末160を備えている。SS管理装置110、データ管理装置120、サービスサーバ装置130、POS管理装置150、及びPOS端末160は、インターネット(ネットワークの一例)を介して互いに通信可能に配置される。そして、POS管理装置150は、インターネット(ネットワークの一例)を介して、クレジット会社の通信装置151と通信可能に接続される。SS管理装置110、及びPOS端末160は、給油サービスステーション(SS)102(供給地)内に配置される。また、給油サービスステーション(SS)102内には、さらに、アクセスポイント101(無線通信端末)と給油機104とが配置される。アクセスポイント101は、例えばローカルエリアネットワーク(ネットワークの一例)を介してSS管理装置110と通信可能に配置される。また、給油サービスステーション(SS)102内には、さらに、リース会社153が設置され、リース会社端末152が、例えばインターネット(ネットワークの一例)を介して、サービスサーバ装置130と通信可能に配置される。例えば、給油サービスステーション(SS)102がリース会社153を兼ねても好適である。その場合、SS管理装置110が後述するリース会社端末152の機能をさらに備えてもよい。
図1では、給油サービスステーション(SS)102が1つしか示されていないが、複数の給油サービスステーション(SS)102が存在すると好適である。各給油サービスステーション(SS)102には、SS管理装置110、アクセスポイント101(無線通信端末)、給油機104、及びPOS端末160が配置される。リース会社153及びリース会社端末152は、かかる複数の給油サービスステーション(SS)102のすべてに配置されても良いし、一部の給油サービスステーション(SS)102に配置されても良い。また、リース会社153は、給油サービスステーション(SS)102で運営してもよいし、それ以外のところで運営してもよい。言い換えれば、リース会社153及びリース会社端末152は、給油サービスステーション(SS)102内にあっても良いし、外部にあってもよい。なお、外部にある場合には、給油サービスステーション(SS)102の近くに配置されるとより好適である。
まず、ユーザ(顧客、借主)は、リース会社153との間で所定の期間(長期間、例えば1年以上)のリース車両20のリース契約を締結する。そして、ユーザは、リース車両20の使用を開始する。その際、リース会社153側がユーザの所在地(自宅等)へリース車両20を納車してもよいし、ユーザがリース会社153に出向いてリース会社153にてリース車両20を引き渡してもよい。
自動車等のリース車両20のユーザは、給油サービスステーション(SS)102にリース車両20で乗り付け(到来し)、給油機104から動力源(例えば、ガソリン、軽油、天然ガス、水素、電力等)の供給を受けることになる。SS管理装置110、アクセスポイント101(無線通信端末)、給油機104、及びPOS端末160が配置された複数の給油サービスステーション(SS)102が存在する場合には、いずれかの給油サービスステーション(SS)102にリース車両20で乗り付ければよい。
リース車両20内には、アクセスポイント101を介してSS管理装置110と通信可能な車載器10が搭載されている。リース車両20のユーザ(顧客)は、携帯端末22とクレジット機能付きのカード24を所持している。車載器10は、アクセスポイント101との間で無線通信を行うことができる。また、携帯端末22は、各地域に配置された基地局140との間で無線通信を行う。また、基地局140は、インターネット(ネットワークの一例)を介してサービスサーバ装置130に通信可能に配置される。よって、携帯端末22は、基地局140を介して、無線通信とインターネット通信によりサービスサーバ装置130に通信可能に配置される。
図2は、実施の形態1における車載器の構成を示す構成図である。車載器10内には、インターフェース回路501、イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムデータベース(DB)504、運転情報分析部505、運転履歴情報データベース(DB)506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、メンテナンス履歴情報データベース(DB)510、及び通信制御部509が配置されている。また、運転履歴情報DB506内には分析結果格納部561が配置される。イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムDB504、運転情報分析部505、運転履歴情報DB506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、及びメンテナンス履歴情報DB510といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムDB504、運転情報分析部505、運転履歴情報DB506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、及びメンテナンス履歴情報DB510のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
車載器10内では、運転情報受信部503が、インターフェース回路501を介して、リース車両20内の図示しない各制御機器から車両の運転に関する運転情報を例えばリアルタイムに受信する。運転情報として、例えば、エンジンON/OFF、走行距離、及び走行時間が挙げられる。その他、例えば、急加速、急減速、急ハンドル、速度、連続運転時間、シートベルト着用有無、走行時の携帯使用検出、気温、ワイパー作動日時、ABS(アンチロックブレーキシステム)発動、ハンドル角度、ウィンカー作動日時、及びバック走行等の各発生情報が挙げられる。受信された運転情報は、運転履歴情報DB506に格納される。また、受信された運転情報は、運転情報分析部505に出力される。運転情報分析部505は、分析アルゴリズムDB504を用いて、所定の分析アルゴリズムに従って運転情報を分析して、後述する車両情報の項目に沿った車両情報を生成する。生成された運転履歴情報は、運転履歴情報DB506内の分析結果格納部561に格納される。
図3は、実施の形態1における車両情報の一例を示す図である。図3の例では、車両情報として、運行管理1741に関する情報と安全運転支援1742に関する情報と点検整備1743に関する情報(メンテナンス情報)とが示されている。そのうち、運行管理1741に関する情報と安全運転支援1742に関する情報が運転履歴情報の一例に該当する。運行管理1741に関する情報として、例えば、エンジンON/OFF日時、走行距離、及び走行時間が挙げられる。エンジンON/OFF日時はトリップ毎に記録される。また、走行距離は一日単位で記録される。安全運転支援1742に関する情報として、例えば、急加速回数(イベント毎および1日単位)、急減速回数(イベント毎および1日単位)、急ハンドル回数(イベント毎および1日単位)、連続運転時間(1日単位)、発進n秒後の平均速度で定義する急発進率(1日単位)、等速巡航率(1日単位)、シートベルト着用の有無(1日単位)、走行時の携帯使用回数(イベント毎および1日単位)、気温及びワイパー作動回数(1日単位)、ABS(アンチロックブレーキシステム)発動回数(イベント毎および1日単位)、車線変更時のウィンカー作動率(1日単位)、交差点右左折時のウィンカー作動率(1日単位)、一時停止の回数(1日単位)、バック走行時の速度(1日単位)、およびバック回数(1日単位)の各情報が挙げられる。
例えば、発進n秒後の平均速度で定義する急発進率(1日単位)は、速度0からの速度変化を分析することで発進n秒後の平均速度がわかる。例えば、発進5秒後の平均速度がわかる。そして、かかる情報を1日単位で集計することで急発進率(1日単位)が算出される。シートベルト着用の有無は、速度が0ではない状態でシートベルト着用(留め金具がロックされている)があるかどうかで判断できる。走行時の携帯使用回数は、例えば、速度が0ではない状態で携帯端末からの電波が継続的に検出されることでわかる。車線変更時のウィンカー作動率(1日単位)は、例えば、速度とハンドル角度とから車線変更を判断でき、その時刻にウィンカーが差動していたかどうかで判断できる。交差点右左折時のウィンカー作動率(1日単位)は、例えば、速度が助走状態でハンドル角度が大きい場合に、ハンドル角度の方向へ曲がったことを判断でき、その時刻にウィンカーが差動していたかどうかで判断できる。
点検整備1743に関する情報(メンテナンス情報)として、例えば、全走行距離(常時)、エンジンオイル交換(日時、及び走行距離)、ブレーキオイル交換(日時、及び走行距離)、冷却水交換(日時、及び走行距離)、タイヤ交換(日時、及び走行距離)、ワイパゴム交換(日時、及び走行距離)、ブレーキパッド交換(日時、及び走行距離)、の各情報が挙げられる。
ユーザは、車両20で給油サービスステーション(SS)102に到来し、イグニッションをOFFにする。車載器10内では、イグニッションON/OFF判定部502がイグニッションON/OFFに関する運転情報を入力して、イグニッションON/OFFを判定し、結果を出力する。通信制御部509は、イグニッションOFFの判定信号を受けた場合に、アクセスポイント101を探して例えばWiFi通信の確立を指示する。但し、車載器10とアクセスポイント101との間の無線通信はWiFi通信に限るものではない。その他の近距離無線通信を用いても構わない。
車両情報送信部508は、無線通信が確立すると、例えば、前回無線通信が確立したイグニッションOFF後の最初のイグニッションON時から蓄積された運転履歴情報DB506のデータ(運転履歴情報)とメンテナンス履歴情報DB510に蓄積されたメンテナンス履歴情報との車両情報に、車両ID記憶部507が記憶する車両IDを付して、通信制御部509を介してアクセスポイント101を経由して、SS管理装置110に送信する。その際、アクセスポイント101では、車載器10との間で無線通信を行った日時(時刻)を運転履歴情報に付してSS管理装置110に送信する。
ここで、リース車両20が、給油の際、或いは給油とは別に、給油サービスステーション(SS)102にて点検整備(メンテナンス)を受けた場合には、その都度、給油サービスステーション(SS)102内のSS管理装置110が、アクセスポイント101を介して、通信制御部509と、例えばWiFi通信の確立を行う。そして、SS管理装置110からリース車両20の車載器10に対して点検整備をおこなった各項目の情報(メンテナンス情報)が送信される。車載器10内では、通信制御部509が受診したメンテナンス情報をメンテナンス履歴情報DB510に記憶する。よって、メンテナンス履歴情報DB510には、点検整備毎のメンテナンス情報が蓄積され、メンテナンス履歴情報となって記憶される。よって、リース車両20が、給油の際にイグニッションをOFFにしてアクセスポイント101を介して車両情報をSS管理装置110に送信する際、かかるメンテナンス履歴情報が車両情報の一部として送信される。
図4は、実施の形態1における自動車リースシステムの情報処理方法の要部通信フローを示すタイムチャート図である。図4では、リース会社端末152、携帯端末22、カード24、車載器10、POS端末160、SS管理装置110、POS管理装置150、データ管理装置120、及びサービスサーバ装置130の間での通信状況の一例を示す。
上述したように、リース車両20に対して動力源を供給する給油サービスステーション(SS)102に配置されたSS管理装置110は、リース車両20に給油サービスステーション(SS)102にて動力源が供給される際に、リース車両20と無線通信を行うアクセスポイント101(無線通信端末)を介してリース車両20から車両ID(車両の識別情報)を含むリース車両20の車両情報を取得する。SS管理装置110は、車両情報取得装置の一例である。
以上のように、リース車両20の動力源(ガソリン等)を供給する場所である給油サービスステーション(SS)102において、リース車両の車両ID(第1の識別情報)を取得する。なお、ここでは、車載器10からリース車両の車両ID(第1の識別情報の一例)を取得する場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、給油サービスステーション(SS)102に図示しないカメラを設置して、リース車両20で給油サービスステーション(SS)102に到来した際に、カメラでリース車両20のナンバプレートを撮像することによってリース車両20の車両番号(第1の識別情報の一例)を取得してもよい。或いは、後述するカード情報取得部50が、ユーザが所持するカード24からカード情報を読み込む際に、リース車両番号(第1の識別情報の一例)を取得してもよい。かかる場合には、カード24のカード情報にリース車両番号が含まれるようにしておく。かかる場合、カード24は、リース会社153から発行されればよい。
図5は、実施の形態1におけるPOS端末の内部構成を示す図である。図5において、POS端末160内には、カード情報取得部50、通信制御部51、認証部52、メモリ53、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59が配置される。カード情報取得部50、認証部52、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。カード情報取得部50、認証部52、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ53に記憶される。
リース車両20が給油サービスステーション(SS)102にて給油機104からガソリン等の動力源の供給を受ける際、POS端末160は、ユーザ識別情報を読み込み、ユーザ識別情報を用いてリース車両20が給油サービスステーション(SS)102にて供給された動力源に対する代金の支払処理を行う。POS端末160は、支払処理装置の一例である。
リース車両20が給油サービスステーション(SS)102にて給油機104からガソリン等の動力源の供給を受ける際、まず、カード情報取得部50は、通信制御部51を介して、ユーザが所持するカード24からユーザ識別情報と支払処理に関する支払処理情報とを含むカード情報を読み込む(受信する)。支払処理情報としては、例えば、クレジット決済を補償するクレジット会社の識別情報等が挙げられる。
次に、認証部52は、ユーザ識別情報を図示しない登録情報と比較して支払処理可能かどうかを判定し、可能な場合にユーザ識別情報での支払い処理を認証する。支払処理不能の場合はその結果を出力する。
給油機10では、カード24の認証を受けて、リース車両20への給油を行う。給油が終了すると、給油機10から給油量と給油料金がPOS端末160に出力される。POS端末160内では、給油量・給油料金入力部56が、通信制御部51を介して、給油機10から給油量と給油料金を入力する。そして、決済処理部58は、カード情報に含まれるユーザ識別情報と支払処理情報とを用いて、供給されたガソリン等の動力源に対する代金の支払処理を行う。POSデータ作成部59は、支払処理(或いは給油)を行った日時である支払時刻情報とPOS端末160の識別情報(支払処理装置識別情報)とを取得し、ユーザ識別情報(個人情報)、給油場所(SS名等)、給油量、給油料金、支払処理に関する支払処理情報(決済情報)、POS端末160の識別情報(支払処理装置識別情報)、及び、支払処理(或いは給油)を行った日時である支払時刻情報等の取引データ(POSデータ)を作成し、通信制御部51を介して、POS管理装置150に送信する。
なお、ユーザが所持するカード24のカード情報にリース車両20の車両番号が含まれる場合には、かかる車両番号情報も合わせてPOSデータを作成し、POS管理装置150に送信する。
図6は、実施の形態1におけるPOS管理装置の構成を示す図である。図6において、POS管理装置150内には、通信制御部78、POSデータ受信部70、磁気ディスク装置等の記憶装置72、POSデータ加工部73、POSデータ送信部74、メモリ76、及び決済処理部71が配置される。POSデータ受信部70、POSデータ加工部73、決済処理部71、及びPOSデータ送信部74といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。POSデータ受信部70、POSデータ加工部73、決済処理部71、及びPOSデータ送信部74のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ76に記憶される。
POS管理装置150は、支払処理に関する支払処理情報とユーザ識別情報とを受信し、データ管理装置120に送信する。POS管理装置150は、代金支払管理装置の一例である。具体的には、POSデータ受信部70は、通信制御部78を介して、POS端末160から取引データ(POSデータ)を受信する。受信されたPOSデータは、記憶装置72に格納され、蓄積される。POSデータ加工部73は、受信されたPOSデータのうち支払処理情報を除くようにPOSデータを加工する。これにより、クレジットに関する個人情報を保護できる。また、POSデータ送信部74は、通信制御部78を介して、受信されたPOSデータのうち支払処理情報を除くその他のPOSデータをデータ管理装置120へ送信する。また、決済処理部71は、例えば、1ヶ月分蓄積されたPOSデータを集計して、通信制御部78を介して、集計結果を支払処理情報が示すクレジット会社の通信装置151に送信し、決済処理を行う。クレジット会社では、集計結果の合計料金を当該ユーザに請求することになる。
図7は、実施の形態1におけるSS管理装置の構成を示す図である。図7において、SS管理装置110内には、通信制御部66、車両情報受信部60、車両情報送信部62、メンテナンス情報作成部67、メンテナンス情報送信部68、メモリ64、及び磁気ディスク装置等の記憶装置69が配置される。車両情報受信部60、車両情報送信部62、メンテナンス情報作成部67、及びメンテナンス情報送信部68といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。車両情報受信部60、車両情報送信部62、メンテナンス情報作成部67、及びメンテナンス情報送信部68のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ64に記憶される。
まず、上述したように、リース車両20が、給油の際、或いは給油とは別に、給油サービスステーション(SS)102にて点検整備(メンテナンス)を受けた場合には、その都度、メンテナンス情報作成部67が点検整備をおこなった各項目の情報(メンテナンス情報)を作成する。作成されたメンテナンス情報は、記憶装置69に記憶される。そして、メンテナンス情報送信部68がアクセスポイント101を介して、車載器10の通信制御部509と通信して、メンテナンス情報がSS管理装置110から車載器10に送信される。
車両情報受信部60は、通信制御部66を介して、アクセスポイント101を経由した車載器10から、車両IDを含むリース車両20の車両情報を受信する。車両情報を取得する際に、車両情報受信部60は、アクセスポイント101との間で無線通信を行った時刻である無線通信時刻情報を併せて取得する。このように、SS管理装置110の車両情報受信部60(車両情報取得部の一例)は、リース車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)とリース車両20に動力源を供給する供給場所に配置されたアクセスポイント101(第2の無線通信端末)との間での無線通信を介して、ユーザにリース中のリース車両20の運転履歴情報を含む車両情報を取得する。そして、車両情報送信部62は、通信制御部66を介して、受信された車両情報をデータ管理装置120に送信する。
なお、カメラで車両番号を撮像した場合には、撮像した画像から得られる車両番号情報を車両情報と共にデータ管理装置120に送信すればよい。
図8は、実施の形態1におけるデータ管理装置の構成の一例を示す図である。図8において、データ管理装置120内には、通信制御部601、POSデータ受信部602、運転者ID抽出部603、車両情報受信部604、車両ID抽出部605、ユーザ確認部606、磁気ディスク装置等の記憶装置231、車両情報整理部609、評価データ要求受信部611、安全運転評価データ生成部613、安全運転評価データ送信部614、コメント作成部616、給油データ抽出部617、コンテンツ生成部618、コンテンツ送信部619、磁気ディスク装置等の記憶装置612、メンテナンス情報要求受信部620、メンテナンスデータ生成部622、メンテナンスデータ送信部624、整備コメント作成部626、整備コメント送信部628、照合部631、照合部639、及びメモリ121が配置される。
記憶装置231内には、車両登録データベースDB607、及び運転者登録データベースDB608が格納される。記憶装置612(第1の記憶装置)内には、カード24に基づく給油履歴を蓄積する給油履歴データベースDB634、運転者情報を蓄積する運転者情報データベースDB233、メンテナンス履歴情報を蓄積するメンテナンス履歴データベースDB234及び運転履歴情報を蓄積する運転履歴データベースDB232が格納される。取得されたリース車両20の運転履歴情報は、ユーザ確認部606にて確認された車両識別情報に対応付けられて運転履歴データベースDB232(運転履歴情報データベース)に格納される。運転者情報データベースDB233には、さらに、リース車両20のユーザの例えば携帯端末22へと情報を送信するためのメールアドレス(送信アドレス)が記憶されていても好適である。
POSデータ受信部602、運転者ID抽出部603、車両情報受信部604、車両ID抽出部605、ユーザ確認部606、車両情報整理部609、評価データ要求受信部611、安全運転評価データ生成部613、安全運転評価データ送信部614、コメント作成部616、給油データ抽出部617、コンテンツ生成部618、コンテンツ送信部619、メンテナンス情報要求受信部620、メンテナンスデータ生成部622、メンテナンスデータ送信部624、整備コメント作成部626、整備コメント送信部628、照合部631、及び、照合部639といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。データ管理装置120内の各機能のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ121に記憶される。
POSデータ受信部602は、通信制御部601を介して、POS管理装置150からPOSデータを受信する。運転者ID抽出部603は、POSデータからユーザ識別情報を運転者IDとして抽出する。言い換えれば、POSデータ受信部602は、リース車両20に対してガソリン等の動力源を供給する給油機104或いは給油サービスステーション102といった動力源供給手段により供給された動力源に対する代金支払いを処理するPOS端末160(支払処理装置)が代金支払いに伴い取得したユーザ識別情報を、POS端末160から取得する。POSデータ受信部602は、ユーザ情報取得手段の一例となる。
車両情報受信部604は、通信制御部601を介して、SS管理装置110から車両情報を受信する。言い換えれば、車両情報受信部604は、アクセスポイント101(無線通信端末)が無線通信を介してリース車両20から取得した、リース車両20を識別するための車両ID(車両識別情報)と、リース車両20に蓄積された運転履歴情報及びメンテナンス履歴情報といった車両情報とを、アクセスポイント101からSS管理装置110を介して取得する。言い換えれば、車両情報受信部604(車両情報取得部の一例)は、リース車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)とリース車両20に動力源を供給する供給場所に配置されたアクセスポイント101(第2の無線通信端末)との間での無線通信を介して、ユーザにリース中のリース車両20の運転履歴情報を含む車両情報を取得する。車両情報受信部604は、車両情報取得手段の一例となる。車両ID抽出部605は、車両情報に含まれる車両IDを抽出する。
ユーザ確認部606は、複数のリース車両の車両識別情報を蓄積する(登録する)車両登録DB607(車両データベース)を用いて車両IDに対応するリース車両を検索し、リース車両を認証する。言い換えれば、ユーザ確認部606は、車両ID(第1の識別情報)を予め登録された情報を用いて確認する。このように、ユーザ確認部606は、車両登録DB607を参照して、取得された車両IDの有無を確認する。また、ユーザ確認部606は、運転者登録DB608を用いて運転者IDに対応する運転者を検索し、運転者を認証する。さらに、ユーザ確認部606は、POSデータの支払時刻情報が示す時刻(タイムスタンプ)と、車両情報の無線通信時刻情報が示す時刻(タイムスタンプ)とを照合して、給油サービスステーション(SS)102を利用した、車両IDと運転者IDとを対応付ける。これにより、車両情報と運転者IDとを対応付ける。かかる照合結果は、車両情報整理部609に出力される。
照合部639は、リース車両20のメンテナンス履歴情報が蓄積されたメンテナンス履歴情報DB234が格納された記憶装置612から車両IDに対応するメンテナンス履歴情報を取得する。また、照合部639は、ユーザ確認部606によって確認された車両IDを取得する。
そして、照合部639は、確認された車両ID(第1の車両情報)とメンテナンス履歴情報に定義されるリース車両の車両ID(第2の識別情報)とを照合し、結果情報を生成する。
車両情報整理部609は、車両情報のうち、運転履歴情報を整理して、運転履歴データベースDB232に格納し、蓄積する。運転履歴データベースDB232(運転履歴情報データベース)は、複数のリース車両の運転履歴情報を車両IDに対応付けて蓄積する。運転履歴情報は、車両IDと関連するように定義され蓄積される。例えば、運転履歴情報のうち、車両に関するデータと運転者に起因するデータとに分けるように整理してもよい。車両に関するデータとして、例えば、車両ID、走行距離、及び走行時間等が挙げられる。運転者に起因するデータとして、例えば、対応付けられた運転者ID、その他、安全運転支援1742の各情報等が挙げられる。また、車両情報整理部609は、受信した運転履歴情報の各内容を加工或いは/及び分析してもよい。また、ここでは、カード24のユーザ識別情報を運転者IDとして使用しているが、これに限るものではない。例えば、車載器10を登録する時点での登録者(車両の所有者、或いは使用者)にIDを付しておき、かかるIDを運転者IDとしてもよい。給油サービスステーション(SS)102を利用する際、ユーザは現金にて支払を行う場合もある。その場合にはカード24の情報は得られない。それでも運転履歴情報は車載器10から送信される。その場合に、運転者(ユーザ)がわからないといった不具合を解消できる。安全運転支援1742の各情報は、運転者(ユーザ)が安全運転をしているのか、或いは危険運転をしているのかを示す指標であるため、ユーザが特定可能であると好適である。
また、車両情報整理部609は、車両情報のうち、メンテナンス履歴情報を整理して、メンテナンス履歴データベースDB234に格納し、蓄積する。メンテナンス履歴情報は、車両IDと関連するように定義され蓄積される。
給油データ抽出部617は、POSデータから給油履歴に関する給油データを抽出する。その際、給油データは、カード24のユーザ識別情報と関連付けられる。給油データは、給油履歴データベースDB634に格納され、蓄積される。
以上のようにして、各リース車両20は、図1に示した構成を備えた各地域或いは所定の給油サービスステーション(SS)102に行く毎に、車載器10から車両情報を送信する。そして、車両情報は、データ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。また、カード24で支払処理を行っている場合には、給油データも合わせてデータ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。実施の形態1では、かかる車両情報を用いて安全運転に関する評価を行う。そして、かかる評価結果をリース料金算定に用いることができるようにリース会社に提供する。
図9は、実施の形態1におけるサービスサーバ装置の構成の一例を示す図である。図9において、サービスサーバ装置130内には、通信制御部40、評価要求受信部41、評価要求送信部42、メンテナンスデータ要求受信部43、メンテナンスデータ要求送信部44、評価データ受信部45、評価データ送信部46、整備コメント受信部47、整備コメント送信部48、メンテナンスデータ受信部80、メンテナンスデータ送信部81、メモリ86、コンテンツ受信部87、及びコンテンツ送信部88が配置される。通信制御部40、評価要求受信部41、評価要求送信部42、メンテナンスデータ要求受信部43、メンテナンスデータ要求送信部44、評価データ受信部45、評価データ送信部46、整備コメント受信部47、整備コメント送信部48、メンテナンスデータ受信部80、メンテナンスデータ送信部81、コンテンツ受信部87、及びコンテンツ送信部88といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。サービスサーバ装置130内の各機能のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ86に記憶される。
ユーザは、まず、ユーザの携帯端末22から基地局140を経由して、安全運転評価に関する評価データをサービスサーバ装置130に要求する。評価データをサービスサーバ装置130に要求する際には、車両IDを付した情報を送付する。ユーザの携帯端末22と基地局140との間は、無線通信を行う。そして、基地局140とサービスサーバ装置130との間は、例えば、インターネットを介した通信を行う。
サービスサーバ装置130内では、評価要求受信部41が、通信制御部40を介して、安全運転評価に関する評価要求情報を受信する。そして、評価要求送信部42は、通信制御部40を介して、受信された評価要求情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、評価データ要求受信部611が、通信制御部601を介して、評価要求情報を受信する。評価要求情報が受信されると、安全運転評価データ生成部613(サービス情報生成部の一例)は、リース車両20の車両情報に基づいたサービス情報を生成する。具体的には、安全運転評価データ生成部613は、車両情報のうちの運転履歴情報に基づいて、安全運転に関する評価情報(サービス情報)を生成する。サービス情報として、運転履歴情報(車両情報)に基づきユーザの運転方法を診断した運転診断情報が安全運転に関する評価情報として生成される。安全運転評価データ生成部613は、評価情報生成部の一例である。より具体的には、車両IDに対応する蓄積された運転履歴情報を記憶装置612内の運転履歴情報DB232から読み出し、所定のアルゴリズムに従って、安全運転に関する評価を行う。具体的には、例えば、0〜100点で点数付を行う。例えば、より点数が高い方が安全運転を行っていることを示す。言い換えれば、安全運転評価データ生成部613は、車両情報受信部604(車両情報取得手段)から取得した運転履歴情報(車両情報)に基づきサービス情報を生成する。安全運転評価データ生成部613は、サービス情報生成手段の一例である。
図10は、実施の形態1における安全運転評価結果の内容の一例を示す図である。図10において、例えば、90〜100点をAランク、80〜90点をBランク、60〜80点をCランク、40〜60点をDランク、39点以下をEランクと判定する。また、予め、ランクに応じて安全運転評価度数Bを設定しておく。図10の例では、例えば、Aランクは度数Bが0.9、Bランクは度数Bが0.95、Cランク以下は1に設定する。
また、コメント作成部616は、生成された安全運転評価データ(評価情報)に対応する運転アドバイス情報を生成する。コメント作成部616は、運転アドバイス情報生成部の一例である。例えば、「速度の出し過ぎに注意しましょう」、「急ブレーキは危険です」、「シートベルトを着用しましょう」、「バック走行が多い運転です」、「急加速は危険です」、「右左折時にはウィンカーを付けましょう」等の運転アドバイス情報を生成する。コメント作成部616は、安全運転評価データ生成部613と共にサービス情報生成手段の一例となる。よって、言い換えれば、サービス情報生成手段は、サービス情報として、生成された運転診断情報に基づく運転アドバイス情報を更に生成する。
図11は、実施の形態1における安全運転評価データの内容の一例を示す図である。安全運転評価データ生成部613は、かかる評価点数の算出と、点数に応じたランク付を行い、かかる点数とランクと運転アドバイス情報(コメント)とを用いた安全運転評価データを生成する。図11の例では、点数とランクと運転アドバイス情報(コメント)とが表になって示されたコンテンツ(安全運転評価データの一例)が生成される。生成されたコンテンツは、記憶装置625に車両IDに対応させて格納される。安全運転評価データは、生成時期によって運転履歴の蓄積内容が変わる可能性がある。そのため、時期によって生成される安全運転評価データの内容が変わる可能性がある。よって、生成されたランクの情報は、最新のランクになるように安全運転評価データの生成の都度、更新(上書き)されることが望ましい。或いは履歴として、残すようにしても構わない。
安全運転評価データ送信部614は、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130に安全運転評価データを送信する。
サービスサーバ装置130内では、評価データ受信部45が、通信制御部40を介して、安全運転評価データを受信する。そして、評価データ送信部46は、通信制御部40を介して、受信された安全運転評価データを、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。以上のより、ユーザは自身の運転が安全運転であるかどうかを視認することができる。このように、実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、運転者自身が客観的に安全運転を行っているのかどうかがわかる情報を得ることができる。
上述した例では、ユーザの携帯端末22から安全運転評価に関する評価データの要求に応じて、評価データを出力する場合について説明した。しかし、かかる場合に限るものではない。例えば、コンテンツ生成部618が、安全運転評価データ生成部613から車両の運転履歴に基づいた評価データ(サービス情報)を入力する。さらに、照合部639から照合結果情報を入力する。そして、コンテンツ生成部618は、メンテナンスデータ生成部622からメンテナンスデータを入力する。かかるメンテナンスデータは、照合部639での照合の結果、車両ID(第1の車両情報)とメンテナンス履歴情報に定義されるリース車両の車両ID(第2の識別情報)とが一致するメンテナンス履歴情報に基づいて作成されるものとなる。そして、コンテンツ生成部618は、評価データを用いて、評価データをメンテナンス履歴情報に含めた情報(コンテンツ)を生成する。そして、コンテンツ送信部619は、通信制御部601を介して、評価データを照合結果情報に含めた情報(コンテンツ)をサービスサーバ装置130に出力する。
サービスサーバ装置130内では、コンテンツ受信部87が、通信制御部40を介して、メンテナンス履歴情報と安全運転評価データを含むコンテンツを受信する。そして、コンテンツ送信部88は、通信制御部40を介して、受信されたメンテナンス履歴情報と安全運転評価データを含むコンテンツを、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。なお、ここでは、車両20が、まだ、給油サービスステーション102にて給油を行っている間に、メンテナンス履歴情報と安全運転評価データを含むコンテンツをユーザの携帯端末22に送信すると良い。また、ユーザからの要求が無くてもコンテンツをユーザの携帯端末22に送信する。もちろん、ユーザからの要求があれば、それに従ってコンテンツをユーザの携帯端末22に送信すればよい。かかる構成により、ユーザは、給油サービスステーション102にいる間に更新された最新の安全運転評価データを得ることができる。さらに、更新された最新のメンテナンス履歴情報を得ることができる。よって、ユーザに給油サービスステーション102に居る間に点検整備を行うようにインセンティブを与えることができる。
以上の構成により、テレマティクスを利用して、運転者自身が客観的に安全運転を行っているのかどうかがわかる情報をいち早く得ることができる。いち早く安全運転評価データを得ることで、その後の運転の仕方を安全運転に向けて変えることができる。言い換えれば、いち早く安全運転評価データをユーザに示すことで、その後のユーザの運転の仕方が安全運転になるように仕向けることができる。
また、実施の形態1では、ユーザへの送信とは別に、リース会社端末152からの安全運転評価に関する評価データの要求に応じて、評価データをリース会社端末152に出力する。
リース会社側では、まず、リース会社端末152からインターネットを経由して、安全運転評価に関する評価データをサービスサーバ装置130に要求する。評価データをサービスサーバ装置130に要求する際には、リース車両20の車両IDを付した情報を送付する。
サービスサーバ装置130内では、評価要求受信部41が、通信制御部40を介して、安全運転評価に関する評価要求情報を受信する。そして、評価要求送信部42は、通信制御部40を介して、受信された評価要求情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、評価データ要求受信部611が、通信制御部601を介して、評価要求情報を受信する。評価要求情報が受信されると、安全運転評価データ生成部613は、車両情報のうちの運転履歴情報に基づいて、安全運転に関する安全運転評価データ(サービス情報)を生成する。処理内容は、ユーザからの要求に基づいた場合と同様である。
また、コメント作成部616は、生成された安全運転評価データ(評価情報)に対応する運転アドバイス情報を生成する。処理内容は、ユーザからの要求に基づいた場合と同様である。
安全運転評価データ送信部614は、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130に安全運転評価データを送信する。言い換えれば、安全運転評価データ送信部614(出力部)は、リース車両20をユーザにリースしているリース会社端末152にネットワーク及びサービスサーバ装置130を介してサービス情報を出力する。
サービスサーバ装置130内では、評価データ受信部45が、通信制御部40を介して、安全運転評価データを受信する。そして、評価データ送信部46は、通信制御部40を介して、受信された安全運転評価データを、インターネットを経由してリース会社端末152に送信する。言い換えれば、評価データ送信部46(出力部)は、リース車両20をユーザにリースしているリース会社端末152にネットワークを介してサービス情報を出力する。以上のより、リース会社は、リース車両20を貸しているユーザの運転が安全運転であるかどうかを視認することができる。このように、実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、リース会社が、リース車両20を貸しているユーザが客観的に安全運転を行っているのかどうかがわかる情報を得ることができる。
上述した例では、リース会社端末152から安全運転評価に関する評価データの要求に応じて、評価データを出力する場合について説明した。しかし、かかる場合に限るものではない。例えば、リース車両20が給油サービスステーション102に到来し、車両情報をSS管理装置110に送信するたびに、自動的に安全運転評価データ生成部613が安全運転評価データを作成する。そして、作成の都度、例えばリアルタイムにサービスサーバ装置130を介してリース会社端末152に評価データを出力してもよい。
また、実施の形態1では、リース会社端末152からのメンテナンス履歴情報の要求に応じて、メンテナンスデータ(メンテナンス履歴情報)をリース会社端末152に出力する。
リース会社側では、まず、リース会社端末152からインターネットを経由して、メンテナンスデータをサービスサーバ装置130に要求する。メンテナンスデータをサービスサーバ装置130に要求する際には、リース車両20の車両IDを付した情報を送付する。
サービスサーバ装置130内では、メンテナンスデータ要求受信部43が、通信制御部40を介して、メンテナンスデータ要求情報を受信する。そして、メンテナンスデータ要求送信部44は、通信制御部40を介して、受信されたメンテナンスデータ要求情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、メンテナンスデータ要求受信部620が、通信制御部601を介して、メンテナンスデータ要求情報を受信する。メンテナンスデータ要求情報が受信されると、メンテナンスデータ生成部622(サービス情報生成部の一例)は、リース車両20の車両情報に基づいたサービス情報を生成する。具体的には、メンテナンスデータ生成部622は、メンテナンス履歴DB234を参照して、蓄積されたメンテナンス履歴情報に基づいて、メンテナンスデータ(サービス情報の他の一例)を生成する。メンテナンスデータ(メンテナンス履歴情報)は、リース開始からの点検整備の履歴が示されている。例えば、図3に示した点検整備1743の各項目の情報が列記される。
メンテナンスデータ送信部624は、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130にメンテナンスデータを送信する。メンテナンスデータ送信部624(メンテナンス履歴情報出力部の一例)は、リース会社端末152にサービスサーバ装置130及びネットワークを介してメンテナンス履歴情報を出力する。
サービスサーバ装置130内では、メンテナンスデータ受信部80が、通信制御部40を介して、メンテナンスデータを受信する。そして、メンテナンスデータ送信部81は、通信制御部40を介して、受信されたメンテナンスデータを、インターネットを経由してリース会社端末152に送信する。言い換えれば、メンテナンスデータ送信部81(メンテナンス履歴情報出力部の一例)は、リース会社端末152にネットワークを介してメンテナンス履歴情報を出力する。
以上のより、リース会社は、リース車両20を貸しているユーザが実施しているメンテナンスの履歴を視認することができる。このように、実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、リース会社が、リース車両20を貸しているユーザがメンテナンスを実施しているかどうかがわかる情報を得ることができる。
上述した例では、リース会社端末152からメンテナンスデータの要求に応じて、メンテナンスデータを出力する場合について説明した。しかし、かかる場合に限るものではない。例えば、リース車両20が給油サービスステーション102に到来し、車両情報をSS管理装置110に送信するたびに、自動的にメンテナンスデータ生成部622がメンテナンスデータを作成する。そして、作成の都度、例えばリアルタイムにサービスサーバ装置130を介してリース会社端末152にメンテナンスデータを出力してもよい。
また、実施の形態1では、メンテナンス履歴情報に基づいて、ユーザにメンテナンスを促す情報をさらに提供する。図3に示した点検整備1743に示した各項目の部品の寿命はそれぞれ決まっており、項目ごとに、メンテナンスを実施すべき期間或いは走行距離が設定されている。そこで、実施の形態1では、車両ID毎に、メンテナンス履歴DB234に蓄積されたメンテナンス履歴情報を用いて、整備コメントを作成する。
整備コメント作成部626は、車両ID毎に、メンテナンス履歴DB234に蓄積されたメンテナンス履歴情報を参照して、メンテナンス時期が近付いているメンテナンス項目(点検整備項目)を抽出する。そして、抽出されたメンテナンス項目を用いて、メンテナンス時期が近付いていることを示す整備コメントを作成する。
整備コメント送信部628は、整備コメントが作成されると、例えば、リアルタイムに、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130に整備コメントを送信する。
サービスサーバ装置130内では、整備コメント受信部47が、通信制御部40を介して、整備コメントを受信する。そして、整備コメント送信部48は、通信制御部40を介して、受信された整備コメントを、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。以上のより、ユーザは自身が使用するリース車両20のメンテナンス時期が近付いていること、およびそのメンテナンス項目を視認することができる。このように、実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、運転者自身にメンテナンスの実施を促すことができる。
以上のように実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、常日頃の運転者の運転傾向をリース会社側が把握できる。その結果、リース車両の残存価値を把握できる。
メンテナンス情報及び運転履歴情報を含む車両情報の取得について、上述したシステムを利用することによって、リース会社が、リース車両20の利用状況を確実に、低コストで取得できる。また、ユーザへは安全運転に関する評価情報やアドバイス情報が通知されるので、安全運転や丁寧な運転を期待できる。その効果として、事故の低減による車両価値喪失機会を減少させることができる。また、提供したリース車両の貸与終了時点でのリース車両の残存価値を高めることができる。これにより、リース会社側では事業収益性を高めることにつなげることができると共に、ユーザに対してリース料金を割安にできる。例えば、評価ランクに応じて、リース料金を値引きしてもよい。或いは、次回リースの際の値引き券を発行してもよい。図10の例では、例えば、Aランクは度数Bが0.9、Bランクは度数Bが0.95、Cランク以下は1に安全運転評価度数Bを設定する。そして、ユーザへ課金するリース料金は、安全運転評価度数Bを従来のリース料金に乗じて算出されるようにしてもよい。このように、リース事業者およびユーザの双方に経済的メリットを与えることができる。また、安全運転や事故率の低減等の社会的要請に対して、リース事業を運営することによって一定の貢献ができる。
また、整備コメントをユーザに送付することで、給油サービスステーション(SS)102にて予防的なメンテナンスが可能になる。ユーザにとっては給油のついでにメンテナンスを実施したり、メンテナンス情報を受けることができる。その結果、給油サービスステーション(SS)102の収益性を上げることができ、結果的に低コストでのサービス提供を可能にする。
また、リース会社が、メンテナンス履歴情報を取得できるので、ユーザによる適切なメンテナンスの実施が行われていたかどうかを正確に把握できる。そのため、次にリース車両を貸し出す際の車両整備を確実に行うことができる。その結果、次回利用するユーザへの信頼性につなげることができる。
また、リース会社が提供するすべてのリース車両に搭載することで、ユーザメリットの公平性を担保できる。また、従来、リース車両の選択はユーザに委ねられていたが、必ずしも利用状況に適した車両を認知しているわけではなかった。リース会社はすべてのリース車両の利用状況や人気車種等を把握できるので、ユーザに対して最適な車両を提案することも可能となる。
図12は、実施の形態1におけるデータ管理装置の構成の他の例を示す図である。図12において、リース情報受信部635、及び照合部637が追加された点、記憶装置612内に、リース情報DB235が追加された点以外は、図8と同様である。
図13は、実施の形態1におけるサービスサーバ装置の構成の他の例を示す図である。図13において、リース情報受信部83、及びリース情報送信部85が追加された点以外は、図9と同様である。
図12の例では、リース会社153がリース車両20をユーザに貸し出した時点で、当該リース車両20の車両IDがリース中であることを示すリース情報をサービスサーバ装置130にインターネットを介して送信する。リース情報として、リース中を示す識別子、或いはリース期間等の情報を車両ID及びリース会社IDに対応させて定義するとよい。
サービスサーバ装置130内では、リース情報受信部83が、通信制御部40を介して、リース情報を受信する。そして、リース情報送信部85は、通信制御部40を介して、受信されたリース情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、リース情報受信部635が、通信制御部601を介して、リース情報を受信する。リース情報が受信されると、リース情報は、リース情報DB235内に格納される。
データ管理装置120の車両情報受信部604が車両情報を受信し、車両ID抽出部605が車両IDを抽出すると、照合部637は、リース情報DB235を参照して、車両IDに対応するリース車両20がリース中かどうかを、リース情報を用いて照合する。そして、リース車両20がリース中である場合に、上述したサービス情報を作成および送信するようにすればよい。
また、リース会社端末152に、評価データ及び/或いはメンテナンスデータを送信する際、照合部637は、リース情報DB235を参照して、車両IDに対応するリース車両20のリース会社IDを確認(照合)する。そして、安全運転評価データ送信部614、コンテンツ送信部619、及び/或いはメンテナンスデータ送信部614といったリース会社端末152に情報を送信する機能は、かかるリース会社IDのリース会社端末152にかかる情報を送信するようにすればよい。かかる構成により、リース会社153が複数存在する場合、或いは/及びリース会社端末152が複数存在する場合に、送信先を識別することができる。
図14は、実施の形態1におけるデータ管理装置の構成の他の例を示す図である。図14において、給油データ抽出部617の代わりに充電データ抽出部717を配置し、給油履歴DB634の代わりに充電履歴DB734を配置した点、充電関連データ生成部720、充電関連データ送信部721、磁気ディスク装置等の記憶装置722、充電スポット情報生成部723、及び充電スポット情報送信部724、及び充電関連データ要求受信部725が追加された点、以外は、図12と同様である。
図15は、実施の形態1におけるサービスサーバ装置の構成の他の例を示す図である。図15において、充電関連データ要求受信部131、充電関連データ要求送信部132、充電関連データ受信部133、充電関連データ送信部134、充電スポット情報受信部136、及び充電スポット情報送信部138が追加された点以外は、図13と同様である。
図14及び図15の例では、リース車両20が電気自動車(EV車)であることを想定している。また、上述した記載の中で、例えば、図5の給油量・給油料金入力部56等の「給油」が含まれる記載については、電気自動車を想定する場合には「給油」を「充電」と読み替える。また、記憶装置722には、各地域における、リース車両20が充電可能な給油サービスステーション(SS)102(ここでは「充電サービスステーション」或いは「充電スポット」)の場所に関する情報(充電スポット位置情報)が格納される。
充電データ抽出部717は、POSデータから充電履歴に関する充電データを抽出する。その際、充電データは、カード24のユーザ識別情報と関連付けられる。充電データは、充電履歴データベースDB734に格納され、蓄積される。
以上のようにして、各リース車両20は、図1に示した構成を備えた各地域或いは所定の給油サービスステーション(SS)102(ここでは「充電サービスステーション」或いは「充電スポット」)に行く毎に、車載器10から車両情報を送信する。車両情報には、現在の残充電量(実質的に通信時の残充電量)の情報も含まれる。リース車両20には、充電残量計が配置され、常時、残充電量が計測されている。そして、車両情報は、データ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。また、カード24で支払処理を行っている場合には、充電データも合わせてデータ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。
ユーザは、まず、ユーザの携帯端末22から基地局140を経由して、充電関連データをサービスサーバ装置130に要求する。充電関連データをサービスサーバ装置130に要求する際には、車両IDを付した情報を送付する。ユーザの携帯端末22と基地局140との間は、無線通信を行う。そして、基地局140とサービスサーバ装置130との間は、例えば、インターネットを介した通信を行う。
サービスサーバ装置130内では、充電関連データ要求受信部131が、通信制御部40を介して、充電関連データ要求情報を受信する。そして、充電関連データ要求送信部132は、通信制御部40を介して、受信された充電関連データ要求情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、充電関連データ生成部720は、車両情報における残充電量に基づいて、走行可能距離を演算する。そして、走行可能距離を充電関連データとして生成する。
或いは、さらに、充電関連データ生成部720は、運転履歴DBに蓄積された運転履歴情報から一日あたりの平均走行距離を算出し、一日あたりの平均走行距離からかかる走行可能距離を引いた残りの走行距離を移動する場合に必要な充電量を算出する。そして、かかる必要な充電量を充電関連データとして生成してもよい。或いは、充電関連データとして、残充電量に基づく走行可能距離と、一日あたりの平均走行距離と、かかる残りの走行距離を移動するための必要な充電量とを、充電関連データとして生成してもよい。なお、かかる必要な充電量を計算する際には、ユーザの運転履歴情報からユーザの運転傾向に沿った燃費で計算するとよい。ユーザの運転傾向に沿った燃費は、運転履歴DBに蓄積された走行距離の実績を対応する実績距離の走行に要した充電量で割ればよい。実績距離の走行に要した充電量は、充電履歴DB734に蓄積された充電データから取得すればよい。
充電関連データ送信部721は、通信制御部601を経由して充電関連データを、サービスサーバ装置130にインターネットを介して送信する。
サービスサーバ装置130内では、充電関連データ受信部132が、通信制御部40を介して、充電関連データを受信する。そして、充電関連データ送信部134は、通信制御部40を介して、受信された充電関連データを、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。
また、充電関連データ生成部720は、さらに、リース車両20の残充電量を予測する。例えば、上述した一日あたりの平均走行距離から時間あたりの平均走行距離を算出し、前回の給油サービスステーション(SS)102にて充電してから経過した時間に応じて走行距離を予測する。そして、前回の給油サービスステーション(SS)102にて充電した直後の充電量から予測走行距離に必要な充電量を差し引いた残充電量が閾値を下回った場合に、警告情報を生成する。
警告情報が生成されると、充電スポット情報生成部723は、記憶装置722から充電スポット位置情報を読み出し、残充電量が残り少ないことを示すコンテンツと合わせて充電スポット情報を生成する。充電スポット位置情報は、全国を網羅する情報でも良いし、例えば、前回の給油サービスステーション(SS)102の位置を起点にして、そこで充電してから経過した時間に応じた予測走行距離に残充電量で走行可能な距離を加算した距離を半径とした移動可能範囲内に位置する充電可能な給油サービスステーション(SS)102を表示するようにすると好適である。
或いは、運転履歴情報および充電履歴情報に基づいて、ユーザの行動パターンを予測し、予測行動パターンの地域内に位置する充電可能な給油サービスステーション(SS)102を表示するようにしてもよい。
充電スポット情報送信部724は、通信制御部601を経由して充電スポット情報を、サービスサーバ装置130にインターネットを介して送信する。
サービスサーバ装置130内では、充電スポット情報受信部136が、通信制御部40を介して、充電スポット情報を受信する。そして、充電スポット情報送信部138は、通信制御部40を介して、受信された充電スポット情報を、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。
以上のように構成することで、電欠前にユーザに充電スポットを知らせることができる。また、SSでの充電、特に急速充電を使用する事例では、普通充電と比較して充電に要するコストが高くなる。また、充電の順番待ちなどで、必ずしも適宜に充電できるとは限らない。そのため、運転履歴等から、最適な充電量を知ることによって時間とコストを削減することができる。
また、エンジン車と比較した場合、EV車は1回あたりの燃料供給によって走行できる距離に制約が発生する。EV対応のカーナビゲーションなどできめ細かな充電スポットの検索などが完備されていない車両を使用する場合は、何らかの方法で充電スポットを知ることがEV利用者の利便性を高める。よって、上述したようにユーザに充電スポットを知らせることでEV利用者の利便性を高めることができる。
また、運転評価による走行可能距離予測(推定)が可能という前提においては、目的地までの移動必要エネルギー量の推定による走行可能可否判断や、途中経路における最適な充電スポットを案内することにより、移動を考慮した充電スポットを強調して表示できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、ユーザの端末が携帯端末22である場合を示したが、これに限るものではない。固定されたPC等の端末を用いてもよい。
上述した例では、車載器10がメンテナンス履歴情報を記録管理し、車両情報の一部として、SS管理装置110を介してデータ管理装置120に送信される例を示した。そして、データ管理装置120からサービスサーバ装置130を介して、携帯端末22或いはリース会社端末152にメンテナンスに関する情報が送信される例を示した。しかしながら、これに限るものではない。メンテナンス履歴情報は、車載器10ではなく、POS端末160、SS管理装置110、或いはその他の装置(或いは端末)で記録管理してもよい。よって、リース会社端末152は、POS端末160やその他の装置(或いは端末)で記録管理された情報であるメンテナンス情報を、車載器10を介さずに、かかるPOS端末160やその他の装置(或いは端末)を介して取得してもよい。例えば、SS管理装置110の記憶装置69に格納されたメンテナンス情報をデータ管理装置120が入力して、上述したその後の処理を行ってもよい。
また、車載器10内の分析アルゴリズムデータベース(DB)504、運転情報分析部505、運転履歴情報データベース(DB)506、メンテナンス履歴情報データベース(DB)510といった機能の一部或いは全部は、車載器10外部にあってもよい。例えば、データ管理装置120内に配置されてもよい。かかる場合、車載器10では、運転情報受信部503が受診した情報そのままを車両IDと共に車両情報として、イグニッションOFF時に出力するようにしてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての情報処理装置、自動車保険の保険料算出システム、及び方法は、本発明の範囲に包含される。