実施の形態1.
図1は、実施の形態1における通信システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、通信システム100(情報処理システムの一例)は、サービスステーション(SS)管理装置110、データ管理装置120、サービスサーバ装置130、POS(Point of Sales)管理装置150、POS端末160、及びクラウドサーバ170を備えている。SS管理装置110、データ管理装置120、サービスサーバ装置130、POS管理装置150、POS端末160、及びクラウドサーバ170は、インターネット(ネットワークの一例)を介して互いに通信可能に配置される。そして、POS管理装置150は、インターネット(ネットワークの一例)を介して、クレジット会社の通信装置151と通信可能に接続される。SS管理装置110、及びPOS端末160は、給油サービスステーション(SS)102(供給地:特定の通信場所の一例)内に配置される。また、給油サービスステーション(SS)102内には、さらに、アクセスポイント101(無線通信端末)と給油機104とが配置される。アクセスポイント101は、例えばローカルエリアネットワーク(ネットワークの一例)を介してSS管理装置110と通信可能に配置される。
図1では、給油サービスステーション(SS)102が1つしか示されていないが、複数の給油サービスステーション(SS)102が存在すると好適である。各給油サービスステーション(SS)102には、SS管理装置110、アクセスポイント101(無線通信端末)、給油機104、及びPOS端末160が配置される。
また、クラウドサーバ170は、インターネットを介して、情報の入出力を行い、特に配置場所が特定されなくても構わない。また、クラウドサーバ170として複数のサーバ装置が配置されても構わない。そして、クラウドサーバ170に入出力される情報が各サーバ装置に分散されて格納されても構わない。また、クラウドサーバ170として複数のサーバ装置が配置され、同じ情報が複数のサーバ装置に入出力されても構わない。
自動車等の車両20のユーザは、給油サービスステーション(SS)102に車両20で乗り付け(到来し)、給油機104から動力源(例えば、ガソリン、軽油、天然ガス、水素、電力等)の供給を受けることになる。SS管理装置110、アクセスポイント101(無線通信端末)、給油機104、及びPOS端末160が配置された複数の給油サービスステーション(SS)102が存在する場合には、いずれかの給油サービスステーション(SS)102に車両20で乗り付ければよい。
車両20のユーザ(顧客)は、携帯端末22とクレジット機能付きのカード24を所持している。また、車両20内には、アクセスポイント101(SSアクセスポイント)を介してSS管理装置110と通信可能な車載器10が搭載されている。車載器10は、アクセスポイント101との間で無線通信を行うことができる。また、携帯端末22は、各地域に配置された基地局140との間で無線通信を行う。
また、携帯端末22として、例えば、携帯電話、スマートフォン(スマホ)、タブレット型パーソナルコンピュータ等の通信端末を内蔵したモバイルコンピューターが挙げられる。なお、実施の形態1における携帯端末22には、テザリング機能が搭載されている。そして、車載器10は、携帯端末22のテザリング機能を使って、携帯端末22を通信モデム(携帯アクセスポイント)として基地局140を介してインターネットに接続する。かかる通信手段により、車載器10は、インターネットを介してクラウドサーバ170との間で通信を行う。よって、携帯端末22は、基地局140を介した無線通信とインターネット通信とを介して、車載器10とクラウドサーバ170とを繋ぐ通信モデムとして機能する。テザリング機能の内容については、従来の手法と同様で構わない。また、基地局140は、インターネット(ネットワークの一例)を介してサービスサーバ装置130に通信可能に配置される。よって、携帯端末22は、基地局140を介して、無線通信とインターネット通信によりサービスサーバ装置130に通信可能に配置される。
図2は、実施の形態1における車載器の構成を示す構成図である。車載器10内には、インターフェース回路501、イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムデータベース(DB)504、運転情報分析部505、運転履歴情報データベース(DB)506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、メンテナンス履歴情報データベース(DB)510、及び通信制御部509が配置されている。また、運転履歴情報DB506内には分析結果格納部561が配置される。イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムDB504、運転情報分析部505、運転履歴情報DB506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、及びメンテナンス履歴情報DB510といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。イグニッションON/OFF判定部502、運転情報受信部503、分析アルゴリズムDB504、運転情報分析部505、運転履歴情報DB506、車両ID記憶部507、車両情報送信部508、及びメンテナンス履歴情報DB510のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
車載器10内では、運転情報受信部503が、インターフェース回路501を介して、車両20内の図示しない各制御機器から車両の運転に関する運転情報を例えばリアルタイムに受信する。運転情報として、例えば、エンジンON/OFF、走行距離、及び走行時間等が挙げられる。その他、例えば、急加速、急減速、急ハンドル、速度、連続運転時間、シートベルト着用有無、走行時の携帯使用検出、気温、ワイパー作動日時、ABS(アンチロックブレーキシステム)発動、ハンドル角度、ウィンカー作動日時、及びバック走行等の各発生情報が挙げられる。受信された運転情報は、運転履歴情報DB506に格納される。また、受信された運転情報は、運転情報分析部505に出力される。運転情報分析部505は、分析アルゴリズムDB504を用いて、所定の分析アルゴリズムに従って運転情報を分析して、後述する車両情報の項目に沿った車両情報を生成する。生成された運転履歴情報は、運転履歴情報DB506内の分析結果格納部561に格納される。
図3は、実施の形態1における車両情報の一例を示す図である。図3の例では、車両情報として、運行管理1741に関する情報と安全運転支援1742に関する情報と点検整備1743に関する情報(メンテナンス情報)とが示されている。そのうち、運行管理1741に関する情報と安全運転支援1742に関する情報が運転履歴情報の一例に該当する。運行管理1741に関する情報として、例えば、エンジンON/OFF日時、走行距離、及び走行時間が挙げられる。エンジンON/OFF日時はトリップ毎に記録される。また、走行距離は一日単位で記録される。安全運転支援1742に関する情報として、例えば、急加速回数(イベント毎および1日単位)、急減速回数(イベント毎および1日単位)、急ハンドル回数(イベント毎および1日単位)、連続運転時間(1日単位)、発進n秒後の平均速度で定義する急発進率(1日単位)、等速巡航率(1日単位)、シートベルト着用の有無(1日単位)、走行時の携帯使用回数(イベント毎および1日単位)、気温及びワイパー作動回数(1日単位)、ABS(アンチロックブレーキシステム)発動回数(イベント毎および1日単位)、車線変更時のウィンカー作動率(1日単位)、交差点右左折時のウィンカー作動率(1日単位)、一時停止の回数(1日単位)、バック走行時の速度(1日単位)、およびバック回数(1日単位)の各情報が挙げられる。
例えば、発進n秒後の平均速度で定義する急発進率(1日単位)は、速度0からの速度変化を分析することで発進n秒後の平均速度がわかる。例えば、発進5秒後の平均速度がわかる。そして、かかる情報を1日単位で集計することで急発進率(1日単位)が算出される。シートベルト着用の有無は、速度が0ではない状態でシートベルト着用(留め金具がロックされている)があるかどうかで判断できる。走行時の携帯使用回数は、例えば、速度が0ではない状態で携帯端末からの電波が継続的に検出されることでわかる。車線変更時のウィンカー作動率(1日単位)は、例えば、速度とハンドル角度とから車線変更を判断でき、その時刻にウィンカーが差動していたかどうかで判断できる。交差点右左折時のウィンカー作動率(1日単位)は、例えば、速度が助走状態でハンドル角度が大きい場合に、ハンドル角度の方向へ曲がったことを判断でき、その時刻にウィンカーが差動していたかどうかで判断できる。
点検整備1743に関する情報(メンテナンス情報)として、例えば、全走行距離(常時)、エンジンオイル交換(日時、及び走行距離)、ブレーキオイル交換(日時、及び走行距離)、冷却水交換(日時、及び走行距離)、タイヤ交換(日時、及び走行距離)、ワイパゴム交換(日時、及び走行距離)、ブレーキパッド交換(日時、及び走行距離)、の各情報が挙げられる。
ユーザは、携帯端末22のテザリング機能を用いて不特定の通信場所で車載器10から車両情報を発信することができる(第1の通信手段)。また、ユーザは、車両20で給油サービスステーション(SS)102(特定の通信場所)に到来した際に、かかる給油サービスステーション(SS)102といった特定の通信場所で車載器10から車両情報を発信することができる(第2の通信手段)。ユーザは、車両情報の発信の都度、かかる2種類の通信手段の1つを選択できる。よって、ユーザは、通信場所の制限を受けることを回避できる。もちろん携帯端末22の通信圏外では通信制限を受けることは言うまでもない。このように、実施の形態1の通信システム100によれば、ユーザにとって利用しやすい通信環境を提供できる。
まず、給油サービスステーション(SS)102において車両情報を発信する場合について説明する。ユーザは、車両20で給油サービスステーション(SS)102に到来し、イグニッションをOFFにする。車載器10内では、イグニッションON/OFF判定部502がイグニッションON/OFFに関する運転情報を入力して、イグニッションON/OFFを判定し、結果を出力する。通信制御部509は、イグニッションOFFの判定信号を受けた場合に、アクセスポイント101或いはテザリング機能が起動している携帯端末22を探して通信の確立を指示する。ここでは、アクセスポイント101が検出され、アクセスポイント101とのWiFi通信の確立を指示する。但し、車載器10とアクセスポイント101との間の無線通信はWiFi通信に限るものではない。その他の近距離無線通信を用いても構わない。
車両情報送信部508は、無線通信が確立すると、例えば、前回無線通信が確立したイグニッションOFF後の最初のイグニッションON時から蓄積された運転履歴情報DB506のデータ(運転履歴情報)とメンテナンス履歴情報DB510に蓄積されたメンテナンス履歴情報との車両情報に、車両ID記憶部507が記憶する車両IDを付して、通信制御部509を介してアクセスポイント101を経由して、SS管理装置110に送信する。その際、アクセスポイント101では、車載器10との間で無線通信を行った日時(時刻)を運転履歴情報に付してSS管理装置110に送信する。
図4は、実施の形態1における通信システムの情報処理方法の要部通信フローを示すタイムチャート図である。図4では、クラウドサーバ170、携帯端末22、カード24、車載器10、POS端末160、SS管理装置110、POS管理装置150、データ管理装置120、及びサービスサーバ装置130の間での通信状況の一例を示す。
上述したように、車両20に対して動力源を供給する給油サービスステーション(SS)102に配置されたSS管理装置110は、車両20に給油サービスステーション(SS)102にて動力源が供給される際に、車両20と無線通信を行うアクセスポイント101(無線通信端末)を介して車両20から車両ID(車両の識別情報)を含む車両20の車両情報を取得する。SS管理装置110は、車両情報取得装置の一例である。
以上のように、車両20の動力源(ガソリン等)を供給する場所である給油サービスステーション(SS)102において、車両の車両ID(第1の識別情報)を取得する。なお、ここでは、車載器10から車両の車両ID(第1の識別情報の一例)を取得する場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、給油サービスステーション(SS)102に図示しないカメラを設置して、車両20で給油サービスステーション(SS)102に到来した際に、カメラで車両20のナンバプレートを撮像することによって車両20の車両番号(第1の識別情報の一例)を取得してもよい。或いは、後述するカード情報取得部50が、ユーザが所持するカード24からカード情報を読み込む際に、車両番号(第1の識別情報の一例)を取得してもよい。かかる場合には、カード24のカード情報に車両番号が含まれるようにしておく。
図5は、実施の形態1におけるPOS端末の内部構成を示す図である。図5において、POS端末160内には、カード情報取得部50、通信制御部51、認証部52、メモリ53、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59が配置される。カード情報取得部50、認証部52、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。カード情報取得部50、認証部52、給油量・給油料金入力部56、決済処理部58、及びPOSデータ作成部59のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ53に記憶される。
車両20が給油サービスステーション(SS)102にて給油機104からガソリン等の動力源の供給を受ける際、POS端末160は、ユーザ識別情報を読み込み、ユーザ識別情報を用いて車両20が給油サービスステーション(SS)102にて供給された動力源に対する代金の支払処理を行う。POS端末160は、支払処理装置の一例である。
車両20が給油サービスステーション(SS)102にて給油機104からガソリン等の動力源の供給を受ける際、まず、カード情報取得部50は、通信制御部51を介して、ユーザが所持するカード24からユーザ識別情報と支払処理に関する支払処理情報とを含むカード情報を読み込む(受信する)。支払処理情報としては、例えば、クレジット決済を補償するクレジット会社の識別情報等が挙げられる。
次に、認証部52は、ユーザ識別情報を図示しない登録情報と比較して支払処理可能かどうかを判定し、可能な場合にユーザ識別情報での支払い処理を認証する。支払処理不能の場合はその結果を出力する。
給油機10では、カード24の認証を受けて、車両20への給油を行う。給油が終了すると、給油機10から給油量と給油料金がPOS端末160に出力される。POS端末160内では、給油量・給油料金入力部56が、通信制御部51を介して、給油機10から給油量と給油料金を入力する。そして、決済処理部58は、カード情報に含まれるユーザ識別情報と支払処理情報とを用いて、供給されたガソリン等の動力源に対する代金の支払処理を行う。POSデータ作成部59は、支払処理(或いは給油)を行った日時である支払時刻情報とPOS端末160の識別情報(支払処理装置識別情報)とを取得し、ユーザ識別情報(個人情報)、給油場所(SS名等)、給油量、給油料金、支払処理に関する支払処理情報(決済情報)、POS端末160の識別情報(支払処理装置識別情報)、及び、支払処理(或いは給油)を行った日時である支払時刻情報等の取引データ(POSデータ)を作成し、通信制御部51を介して、POS管理装置150に送信する。
なお、ユーザが所持するカード24のカード情報に車両20の車両番号が含まれる場合には、かかる車両番号情報も合わせてPOSデータを作成し、POS管理装置150に送信する。
図6は、実施の形態1におけるPOS管理装置の構成を示す図である。図6において、POS管理装置150内には、通信制御部78、POSデータ受信部70、磁気ディスク装置等の記憶装置72、POSデータ加工部73、POSデータ送信部74、メモリ76、及び決済処理部71が配置される。POSデータ受信部70、POSデータ加工部73、決済処理部71、及びPOSデータ送信部74といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。POSデータ受信部70、POSデータ加工部73、決済処理部71、及びPOSデータ送信部74のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ76に記憶される。
POS管理装置150は、支払処理に関する支払処理情報とユーザ識別情報とを受信し、データ管理装置120に送信する。POS管理装置150は、代金支払管理装置の一例である。具体的には、POSデータ受信部70は、通信制御部78を介して、POS端末160から取引データ(POSデータ)を受信する。受信されたPOSデータは、記憶装置72に格納され、蓄積される。POSデータ加工部73は、受信されたPOSデータのうち支払処理情報を除くようにPOSデータを加工する。これにより、クレジットに関する個人情報を保護できる。また、POSデータ送信部74は、通信制御部78を介して、受信されたPOSデータのうち支払処理情報を除くその他のPOSデータをデータ管理装置120へ送信する。また、決済処理部71は、例えば、1ヶ月分蓄積されたPOSデータを集計して、通信制御部78を介して、集計結果を支払処理情報が示すクレジット会社の通信装置151に送信し、決済処理を行う。クレジット会社では、集計結果の合計料金を当該ユーザに請求することになる。
図7は、実施の形態1におけるSS管理装置の構成を示す図である。図7において、SS管理装置110内には、通信制御部66、車両情報受信部60、車両情報送信部62、及びメモリ64が配置される。車両情報受信部60、及び車両情報送信部62といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。車両情報受信部60、及び車両情報送信部62のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ64に記憶される。
車両情報受信部60は、通信制御部66を介して、アクセスポイント101を経由した車載器10から、車両IDを含む車両20の車両情報を受信する。車両情報を取得する際に、車両情報受信部60は、アクセスポイント101との間で無線通信を行った時刻である無線通信時刻情報を併せて取得する。このように、SS管理装置110の車両情報受信部60(車両情報取得部の一例)は、車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)と車両20に動力源を供給する供給場所に配置されたアクセスポイント101(第2の無線通信端末)との間での無線通信を介して、車両20の運転履歴情報を含む車両情報を取得する。そして、車両情報送信部62は、通信制御部66を介して、受信された車両情報に当該SS管理装置110が配置された給油サービスステーション(SS)102を識別する識別コード(第2の識別情報)を付加して、かかる車両情報をデータ管理装置120に送信する。このように、SS管理装置110(第2のサーバ装置)によって識別コード(第2の識別情報)が付加される。言い換えれば、アクセスポイント101(第2の無線通信端末)を経由してデータ管理装置120に送信される車両情報には、給油サービスステーション(SS)102(供給場所)を識別する識別コード(SSコード)(第2の識別情報)が付加される。
なお、カメラで車両番号を撮像した場合には、撮像した画像から得られる車両番号情報を車両情報と共にデータ管理装置120に送信すればよい。
図8は、実施の形態1におけるデータ管理装置の構成の一例を示す図である。図8において、データ管理装置120内には、通信制御部601、POSデータ受信部602、運転者ID抽出部603、車両情報受信部604、車両ID抽出部605、ユーザ確認部606、磁気ディスク装置等の記憶装置231、車両情報整理部609、評価データ要求受信部611、安全運転評価データ生成部613、安全運転評価データ送信部614、コメント作成部616、給油データ抽出部617、コンテンツ生成部618、コンテンツ送信部619、磁気ディスク装置等の記憶装置612、照合部631、識別コード抽出部720、判定部721、区分処理部722、区分情報送信部728、抽出部724、サービス情報送信部726、及びメモリ121が配置される。
記憶装置231内には、車両登録データベースDB607、及び運転者登録データベースDB608が格納される。記憶装置612(第1の記憶装置)内には、カード24に基づく給油履歴を蓄積する給油履歴データベースDB634、運転者情報を蓄積する運転者情報データベースDB233、ユーザのシステム利用状況を示す利用状況データを蓄積する利用状況データベースDB733、客層を区分した客層情報を蓄積する客層区分データベースDB734、ユーザに送信されるサービス情報を蓄積するサービス情報データベースDB735及び運転履歴情報を蓄積する運転履歴データベースDB232が格納される。取得された車両20の車両情報は、ユーザ確認部606にて確認された車両識別情報に対応付けられて運転履歴データベースDB232(運転履歴情報データベース)に格納される。運転者情報データベースDB233には、さらに、車両20のユーザの例えば携帯端末22へと情報を送信するためのメールアドレス(送信アドレス)が記憶されていても好適である。
POSデータ受信部602、運転者ID抽出部603、車両情報受信部604、車両ID抽出部605、ユーザ確認部606、車両情報整理部609、評価データ要求受信部611、安全運転評価データ生成部613、安全運転評価データ送信部614、コメント作成部616、給油データ抽出部617、コンテンツ生成部618、コンテンツ送信部619、照合部631、識別コード抽出部720、判定部721、区分処理部722、区分情報送信部728、抽出部724、及びサービス情報送信部726といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。データ管理装置120内の各機能のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ121に記憶される。
POSデータ受信部602は、通信制御部601を介して、POS管理装置150からPOSデータを受信する。運転者ID抽出部603は、POSデータからユーザ識別情報を運転者IDとして抽出する。言い換えれば、POSデータ受信部602は、車両20に対してガソリン等の動力源を供給する給油機104或いは給油サービスステーション102といった動力源供給手段により供給された動力源に対する代金支払いを処理するPOS端末160(支払処理装置)が代金支払いに伴い取得したユーザ識別情報を、POS端末160から取得する。POSデータ受信部602は、ユーザ情報取得手段の一例となる。
車両情報受信部604は、通信制御部601を介して、SS管理装置110から車両情報を受信する。言い換えれば、車両情報受信部604は、アクセスポイント101(無線通信端末)が無線通信を介して車両20から取得した、車両20を識別するための車両ID(車両識別情報)と、車両20に蓄積された運転履歴情報といった車両情報とを、アクセスポイント101からSS管理装置110を介して取得する。言い換えれば、車両情報受信部604(車両情報取得部の一例)は、車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)と車両20に動力源を供給する供給場所に配置されたアクセスポイント101(第2の無線通信端末)との間での無線通信を介して、車両20の運転履歴情報を含む車両情報を取得する。車両情報受信部604は、車両情報取得手段の一例となる。
以上のように、車両情報受信部604は、上述した給油サービスステーション102といった特定の通信場所で通信可能な通信手段(第2の通信手段)を用いて車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)から当該車両20の車両情報を取得する。
また、車両情報受信部604は、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段(第1の通信手段)を用いて車両20に搭載された車載器10(第1の無線通信端末)から当該車両20の車両情報を取得することもできる。
そして、車両情報受信部604は、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段(第1の通信手段)と給油サービスステーション102といった特定の通信場所で通信可能な通信手段(第2の通信手段)との一方を用いて、当該車両20の車両情報を取得する。以下、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段について説明する。
図9は、実施の形態1におけるテザリング機能を用いた通信を説明するための図である。ユーザは、携帯端末22のテザリング機能を起動させ、クラウドサーバ170にアクセスする。そして、車両20のイグニッションをOFFにする。車載器10内では、上述したように、イグニッションON/OFF判定部502がイグニッションON/OFFに関する運転情報を入力して、イグニッションON/OFFを判定し、結果を出力する。通信制御部509は、イグニッションOFFの判定信号を受けた場合に、上述したように、アクセスポイント101或いはテザリング機能が起動している携帯端末22を探して通信の確立を指示する。ここでは、テザリング機能が起動している携帯端末22が検出され、携帯端末22との無線通信の確立を指示する。
車両情報送信部508は、携帯端末22との無線通信が確立すると、例えば、前回無線通信が確立したイグニッションOFF後の最初のイグニッションON時から蓄積された運転履歴情報DB506のデータ(運転履歴情報)とメンテナンス履歴情報DB510に蓄積されたメンテナンス履歴情報との車両情報に、車両ID記憶部507が記憶する車両IDを付して、通信制御部509を介して携帯端末22を経由して、クラウドサーバ170に送信する。図9に示すように、通信中、携帯端末22の画面には、例えば、「待受け中」の文字と、「通信回数m回」の文字が表示される。そして、車両情報のクラウドサーバ170への送信が完了すると、携帯端末22の画面には、例えば、「終了中」の文字と、「通信回数m+1回」の文字が表示される。図9の例では、初めて通信する場合に、当初の通信回数0回から通信後は1回と表示されることになる。また、クラウドサーバ170では、車載器10との間で無線通信を行った日時(時刻)を車両情報に付する。また、クラウドサーバ170(第1のサーバ装置)は、車両情報に携帯端末22のテザリング機能を用いたことを識別する識別コード(スマホコード)(第1の識別情報)を付加して、かかる車両情報をデータ管理装置120に送信する。言い換えれば、テザリング機能を用いてデータ管理装置120に取得される車両情報には、テザリング機能を用いたことを識別する識別コード(スマホコード)(第1の識別情報)が付加される。
そして、車両情報受信部604は、通信制御部601を介して、クラウドサーバ170から車両情報を受信する。
以上のように、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段(第1の通信手段)は、携帯端末22のテザリング機能を用いて接続されたインターネットを介して、当該車両20に搭載された車載器10から当該車両20の車両情報を送信する。そして、テザリング機能を利用した通信手段(第1の通信手段)は、インターネットに接続されたクラウドサーバ170(第1のサーバ装置)を介して車両情報受信部604(車両情報取得部)と通信する。
また、給油サービスステーション102といった特定の通信場所で通信可能な通信手段(第2の通信手段)は、車載器10と当該車両20に動力源を供給する供給場所である給油サービスステーション102に配置されたアクセスポイント101(第2の無線通信端末)との間での無線通信を介して、車載器10から当該車両20の車両情報を送信する。そして、給油サービスステーション102での通信手段(第2の通信手段)は、給油サービスステーション102(供給場所)に配置されたSS管理サーバ110(第2のサーバ装置)を介して車両情報受信部604(車両情報取得部)と通信する。
以上のように、データ管理装置120内において、車両情報受信部604によって車両情報が受信されると、車両ID抽出部605は、車両情報に含まれる車両IDを抽出する。
ユーザ確認部606は、複数の車両の車両識別情報を蓄積する(登録する)車両登録DB607(車両データベース)を用いて車両IDに対応する車両を検索し、車両20を認証する。言い換えれば、ユーザ確認部606は、車両ID(第1の識別情報)を予め登録された情報を用いて確認する。このように、ユーザ確認部606は、車両登録DB607を参照して、取得された車両IDの有無を確認する。また、ユーザ確認部606は、運転者登録DB608を用いて運転者IDに対応する運転者(ユーザ)を検索し、ユーザを認証する。さらに、ユーザ確認部606は、POSデータの支払時刻情報が示す時刻(タイムスタンプ)と、車両情報の無線通信時刻情報が示す時刻(タイムスタンプ)とを照合して、給油サービスステーション(SS)102を利用した、車両IDと運転者IDとを対応付ける。これにより、車両情報と運転者IDとを対応付ける。かかる照合結果は、車両情報整理部609に出力される。
車両情報整理部609は、車両情報のうち、運転履歴情報を整理して、運転履歴データベースDB232に格納し、蓄積する。運転履歴データベースDB232(運転履歴情報データベース)(蓄積部の一例)は、複数の車両20の運転履歴情報を車両IDに対応付けて蓄積する。運転履歴情報は、車両IDと関連するように定義され蓄積される。例えば、運転履歴情報のうち、車両20に関するデータと運転者に起因するデータとに分けるように整理してもよい。車両に関するデータとして、例えば、車両ID、走行距離、及び走行時間等が挙げられる。運転者に起因するデータとして、例えば、対応付けられた運転者ID、その他、安全運転支援1742の各情報等が挙げられる。また、車両情報整理部609は、受信した運転履歴情報の各内容を加工或いは/及び分析してもよい。また、ここでは、カード24のユーザ識別情報を運転者IDとして使用しているが、これに限るものではない。例えば、車載器10を登録する時点での登録者(車両の所有者、或いは使用者)にIDを付しておき、かかるIDを運転者IDとしてもよい。給油サービスステーション(SS)102を利用する際、ユーザは現金にて支払を行う場合もある。その場合にはカード24の情報は得られない。それでも運転履歴情報は車載器10から送信される。その場合に、運転者(ユーザ)がわからないといった不具合を解消できる。安全運転支援1742の各情報は、運転者(ユーザ)が安全運転をしているのか、或いは危険運転をしているのかを示す指標であるため、ユーザが特定可能であると好適である。
給油データ抽出部617は、POSデータから給油履歴に関する給油データを抽出する。その際、給油データは、カード24のユーザ識別情報と関連付けられる。給油データは、給油履歴データベースDB634に格納され、蓄積される。
また、識別コード抽出部720は、車両情報に含まれる識別コードを抽出する。すなわち、いずれかの給油サービスステーション102といった特定の通信場所で通信可能な通信手段(第2の通信手段)を用いて取得された車両情報に含まれる識別コードであれば、給油サービスステーション102を特定するSSコード(例えば、「00011」)が付加されている。逆に、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段(第1の通信手段)を用いて取得された車両情報に含まれる識別コードであれば、携帯端末22のテザリング機能を利用したことを示すスマホコード(例えば、「S0000」)が付加されている。スマホコードは、特に、携帯端末22を特定するものではなく、携帯端末22のテザリング機能を利用したことを識別できればよい。よって、どの場所で通信しても同じコード(例えば、「S0000」)が付加されても構わない。なお、テザリング機能を利用したことを識別できれば別のコードが付加されても構わない。
判定部721は、取得された車両情報毎に、当該車両情報が、携帯端末22のテザリング機能を利用した不特定の通信場所で通信可能な通信手段(第1の通信手段)を用いて取得された車両情報なのか、或いはいずれかの給油サービスステーション102といった特定の通信場所で通信可能な通信手段(第2の通信手段)を用いて取得された車両情報なのかを判定する。具体的には、以下のように判定する。判定部721は、取得された車両情報に付加されている識別コード(スマホコード(第1の識別情報)とSSコード(第2の識別情報)のうちの一方)を用いて判定する。すなわち、取得された車両情報に付加されている識別コードがスマホコードであれば、取得された車両情報が、携帯端末22のテザリング機能を利用した通信手段(第1の通信手段)を用いて取得された車両情報であると判定する。逆に、取得された車両情報に付加されている識別コードがSSコードであれば、取得された車両情報が、いずれかの給油サービスステーション102での通信手段(第2の通信手段)を用いて取得された車両情報であると判定する。判定結果は、車両IDに関連させて利用状況データベースDB733に蓄積される。同じ車両IDの車両情報を受信する毎に、その車両情報の通信手段を判定し、判定結果を利用状況データベースDB733に蓄積する。
区分処理部722は、蓄積された各車両情報の取得に用いた通信手段の利用状況に応じて対象車両20に対応するユーザを複数の客層に区分し、結果を客層区分DB734に出力する。具体的には、区分処理部722は、車両ID毎に、利用状況データベースDB733から利用状況データを読み出し、利用状況に応じて対象車両20の車両IDに対応するユーザを複数の客層に区分する。車載器10を登録する際、搭載する車両20の車両IDと登録者を設定する。よって、車両20の車両ID毎に登録者が対応付けられる。区分対象となるユーザは、車載器10を登録する際の車両IDに対応付けられた登録者とすればよい。
図10は、実施の形態1における客層区分を説明するための図である。実施の形態1では、図10に示すように、給油サービスステーション(SS)102でのデータ送信(第2の通信手段:SSでのデータ送信)の有無と、携帯端末22のテザリング機能でのデータ送信(第1の通信手段:テザリングでのデータ送信)の有無と、の組み合わせにより客層を区分する。図10において、「無」とはm回(例えば、区分判定時点において過去1年以内に5回、或いは通信がなされた日より1年以内に5回)以下を示し、「有」とは、m+1回以上を示す。
SSでのデータ送信が無く、テザリングでのデータ送信も無い車両IDのユーザ(1)は、例えば、客層「要サポート」に区分する。すなわち、かかるユーザ(1)は、車載器10を登録したものの、実施の形態1の通信システムを利用していないユーザである。さらに、かかるユーザ(1)は、実施の形態1の通信システムを利用可能な給油サービスステーション102にて給油等の燃料補給を行っていないユーザである。
SSでのデータ送信が無く、テザリングでのデータ送信は有る車両IDのユーザ(2)は、例えば、客層「微サポート」に区分する。すなわち、かかるユーザ(2)は、車載器10を登録し、実施の形態1の通信システムを利用した後述する安全運転評価データといったサービスの提供を受けているユーザである。しかし、かかるユーザ(2)は、実施の形態1の通信システムを利用可能な給油サービスステーション102にて給油等の燃料補給を行っていないユーザである。
SSでのデータ送信は有るが、テザリングでのデータ送信は無い車両IDのユーザ(3)は、例えば、客層「良」に区分する。すなわち、かかるユーザ(3)は、車載器10を登録したものの、車両情報が不足している可能性があるユーザである。しかし、かかるユーザ(3)は、実施の形態1の通信システムを利用可能な給油サービスステーション102にて給油等の燃料補給を行っているユーザである。テザリングでのデータ送信が無い場合、車両情報は給油サービスステーション102に到来した時にしか送信されない。そのため、例えば、前回の給油から今回の給油までの間に長期間の車両20の運転等があった場合、車載器10のメモリ容量を超えた情報は得られない。よって、前回送信された車両情報と次に送信された車両情報との間に連続性が無い場合が生じる。
SSでのデータ送信は有り、テザリングでのデータ送信も有る車両IDのユーザ(4)は、例えば、客層「優良」に区分する。すなわち、かかるユーザ(4)は、頻繁に車両情報を送信しているユーザである。しかも、かかるユーザ(4)は、実施の形態1の通信システムを利用可能な給油サービスステーション102にて給油等の燃料補給を行っているユーザである。
実施の形態1では、かかる区分された客層に応じたサービス情報を各ユーザに提供する。具体的には、以下の処理を実行する。
サービス情報DB735(記憶部)には、外部から複数の客層に応じた複数のサービス情報を入力し、記憶(格納)する。例えば、上述した4つの客層については、複数のサービス情報として、以下の各コメント情報を記憶する。
客層「要サポート」のユーザ(1)用のコメント情報として、サービス案内のコメント(a)「あなたの運転を確認してみませんか?○○○○会社のSSでのカンタン自動更新やスマホでの更新で、最新の運転評価を登録することができます。」を記憶する。
客層「微サポート」のユーザ(2)用のコメント情報として、来店促進案内のコメント(b)「○○○○会社のSSで運転評価を登録すると、メンテナンス情報や給油量の自動登録など便利な機能が利用できます。」を記憶する。
客層「良」のユーザ(3)用のコメント情報として、テザリング登録のサービス案内のコメント(c)「××××ではお手持ちのスマホで運転情報を登録できるサービスを行っています。運転評価をすぐに確認したいときに利用してみてください。」を記憶する。
客層「優良」のユーザ(4)用のコメント情報として、キャンペーン情報やお得情報のコメント(d)「いつも××××をご利用いただきありがとうございます。○○日は△△SSでセルフ洗車が割引になるキャンペーンを実施します。給油の際はぜひ○○○○会社をご利用ください。」を記憶する。
抽出部724は、車両20に対応するユーザ毎に、複数のサービス情報の中から区分された客層に応じたサービス情報を抽出する。例えば、以下のように動作する。
抽出部724は、例えば、客層「要サポート」のユーザ(1)について定期的にコメント(a)を抽出する。客層「要サポート」のユーザ(1)は、SSでのデータ送信が無く、テザリングでのデータ送信も無いのでユーザ側からのアクセスが無い。よって、通信システム側から定期的に情報を発信する。例えば、1〜2週間に1回程度の頻度が好ましい。
抽出部724は、例えば、客層「微サポート」のユーザ(2)についてデータ更新/閲覧のタイミングに合わせてコメント(b)を抽出する。ここでのデータ更新とは、例えば、車両情報を車載器10からデータ管理装置120に送信した時を指す。また、閲覧とは、例えば、後述する安全運転評価のサービス情報をユーザが受信する際を指す。なお、キャンペーン情報やお得情報があれば、同時にコメント(d)を抽出しても良い。
抽出部724は、例えば、客層「良」のユーザ(3)について定期的にコメント(c)を抽出する。例えば、1〜2週間に1回程度の頻度が好ましい。なお、キャンペーン情報やお得情報あれば、同時にコメント(d)を抽出しても良い。
抽出部724は、例えば、客層「優良」のユーザ(4)について、キャンペーン情報やお得情報が記憶されるごとに、コメント(d)を抽出する。
サービス情報送信部726(出力部)は、サービス情報(コメント情報)が抽出されると、対応するユーザ毎に、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130に抽出されたサービス情報(コメント情報)を送信(出力)する。
図11は、実施の形態1におけるサービスサーバ装置の構成の一例を示す図である。図11において、サービスサーバ装置130内には、通信制御部40、評価要求受信部41、評価要求送信部42、評価データ受信部45、評価データ送信部46、メモリ86、コンテンツ受信部87、コンテンツ送信部88、サービス情報受信部89、及びサービス情報送信部90が配置される。通信制御部40、評価要求受信部41、評価要求送信部42、評価データ受信部45、評価データ送信部46、コンテンツ受信部87、コンテンツ送信部88、サービス情報受信部89、及びサービス情報送信部90といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。サービスサーバ装置130内の各機能のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ86に記憶される。
サービスサーバ装置130内では、サービス情報受信部89が、通信制御部40を介して、サービス情報(コメント情報)を受信する。そして、サービス情報送信部90は、通信制御部40を介して、受信されたサービス情報(コメント情報)を、基地局140を経由して該当するユーザの携帯端末22に送信する。以上のより、ユーザは、区分された客層に応じたサービス情報(コメント情報)を受けることができる。
ここで、上述した例では、データ管理装置120が、サービスサーバ装置130を介してユーザにサービス情報(コメント情報)を送信しているが、これに限るものではない。例えば、区分情報送信部728が、車両IDに対応するユーザ毎に、客層区分DB734から区分された客層の情報を読み出し、SS管理装置110に送信しても良い。その際、例えば、車両IDに対応するユーザが使用している給油サービスステーション102のSS管理装置110に送信するとなお好適である。或いは、車載器10を登録する際の登録者(ユーザ)の住所により近い給油サービスステーション102のSS管理装置110に送信しても好適である。各給油サービスステーション102では、SS管理装置110を介して、ユーザの情報とかかるユーザが区分された客層の情報を得ることで、ユーザのシステム利用状況を把握でき、利用状況に応じたサービス情報を作成できる。そして、作成されたサービス情報をかかるユーザに提供できる。
以上のように、実施の形態1では、給油サービスステーション102への来店時の車両情報送信と、場所を特定しないテザリングによる車両情報送信とが可能となるため、ユーザにとって利用しやすいシステムにできる。また、ユーザのシステム利用傾向を把握し、客層区分ができるので、給油サービスステーション102(燃料販売店)においてメリットが生じるためのサービス情報をユーザに提供できる。
ここで、実施の形態1では、車両情報が、データ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。また、カード24で支払処理を行っている場合には、給油データも合わせてデータ管理装置120内のデータベースに蓄積されることになる。実施の形態1では、かかる車両情報を用いて安全運転に関する評価を行う。
ユーザは、まず、ユーザの携帯端末22から基地局140を経由して、安全運転評価に関する評価データをサービスサーバ装置130に要求する。評価データをサービスサーバ装置130に要求する際には、車両IDを付した情報を送付する。ユーザの携帯端末22と基地局140との間は、無線通信を行う。そして、基地局140とサービスサーバ装置130との間は、例えば、インターネットを介した通信を行う。
サービスサーバ装置130内では、評価要求受信部41が、通信制御部40を介して、安全運転評価に関する評価要求情報を受信する。そして、評価要求送信部42は、通信制御部40を介して、受信された評価要求情報をデータ管理装置120に送信する。
データ管理装置120内では、評価データ要求受信部611が、通信制御部601を介して、評価要求情報を受信する。評価要求情報が受信されると、安全運転評価データ生成部613(サービス情報生成部の一例)は、車両20の車両情報に基づいたサービス情報を生成する。具体的には、安全運転評価データ生成部613は、車両情報のうちの運転履歴情報に基づいて、安全運転に関する評価情報(サービス情報)を生成する。サービス情報として、運転履歴情報(車両情報)に基づきユーザの運転方法を診断した運転診断情報が安全運転に関する評価情報として生成される。安全運転評価データ生成部613は、評価情報生成部の一例である。より具体的には、車両IDに対応する蓄積された運転履歴情報を記憶装置612内の運転履歴情報DB232から読み出し、所定のアルゴリズムに従って、安全運転に関する評価を行う。具体的には、例えば、0〜100点で点数付を行う。例えば、より点数が高い方が安全運転を行っていることを示す。言い換えれば、安全運転評価データ生成部613は、車両情報受信部604(車両情報取得手段)から取得した運転履歴情報(車両情報)に基づきサービス情報を生成する。安全運転評価データ生成部613は、サービス情報生成手段の一例である。
図12は、実施の形態1における安全運転評価結果の内容の一例を示す図である。図12において、例えば、90〜100点をAランク、80〜90点をBランク、60〜80点をCランク、40〜60点をDランク、39点以下をEランクと判定する。また、予め、ランクに応じて安全運転評価度数Bを設定しておく。図12の例では、例えば、Aランクは度数Bが0.9、Bランクは度数Bが0.95、Cランク以下は1に設定する。
また、コメント作成部616は、生成された安全運転評価データ(評価情報)に対応する運転アドバイス情報を生成する。コメント作成部616は、運転アドバイス情報生成部の一例である。例えば、「速度の出し過ぎに注意しましょう」、「急ブレーキは危険です」、「シートベルトを着用しましょう」、「バック走行が多い運転です」、「急加速は危険です」、「右左折時にはウィンカーを付けましょう」等の運転アドバイス情報を生成する。コメント作成部616は、安全運転評価データ生成部613と共にサービス情報生成手段の一例となる。よって、言い換えれば、サービス情報生成手段は、サービス情報として、生成された運転診断情報に基づく運転アドバイス情報を更に生成する。
図13は、実施の形態1における安全運転評価データの内容の一例を示す図である。安全運転評価データ生成部613は、かかる評価点数の算出と、点数に応じたランク付を行い、かかる点数とランクと運転アドバイス情報(コメント)とを用いた安全運転評価データを生成する。図13の例では、点数とランクと運転アドバイス情報(コメント)とが表になって示されたコンテンツ(安全運転評価データの一例)が生成される。生成されたコンテンツは、記憶装置625に車両IDに対応させて格納される。安全運転評価データは、生成時期によって運転履歴の蓄積内容が変わる可能性がある。そのため、時期によって生成される安全運転評価データの内容が変わる可能性がある。よって、生成されたランクの情報は、最新のランクになるように安全運転評価データの生成の都度、更新(上書き)されることが望ましい。或いは履歴として、残すようにしても構わない。
安全運転評価データ送信部614は、通信制御部601を介して、サービスサーバ装置130に安全運転評価データを送信する。
サービスサーバ装置130内では、評価データ受信部45が、通信制御部40を介して、安全運転評価データを受信する。そして、評価データ送信部46は、通信制御部40を介して、受信された安全運転評価データを、基地局140を経由してユーザの携帯端末22に送信する。以上のより、ユーザは自身の運転が安全運転であるかどうかを視認することができる。このように、実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、運転者自身が客観的に安全運転を行っているのかどうかがわかる情報を得ることができる。
上述した例では、ユーザの携帯端末22から安全運転評価に関する評価データの要求に応じて、評価データを出力する場合について説明した。しかし、かかる場合に限るものではない。例えば、ユーザからの要求が無くても、車両20が、まだ、給油サービスステーション102にて給油を行っている間に、安全運転評価データを含むコンテンツをユーザの携帯端末22に送信してもよい。或いは、ユーザからの要求が無くても、テザリングにより車両情報が送信される毎に、安全運転評価データを含むコンテンツをユーザの携帯端末22に送信してもよい。
以上の構成により、テレマティクスを利用して、運転者自身が客観的に安全運転を行っているのかどうかがわかる情報をいち早く得ることができる。いち早く安全運転評価データを得ることで、その後の運転の仕方を安全運転に向けて変えることができる。言い換えれば、いち早く安全運転評価データをユーザに示すことで、その後のユーザの運転の仕方が安全運転になるように仕向けることができる。
以上のように実施の形態1によれば、テレマティクスを利用して、ユーザにとって車両の情報を提供しやすい仕組みを構築すると共に、ユーザのシステム利用傾向を把握できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、サービス情報や運転評価データの送信先がユーザの携帯端末22である場合を示したが、これに限るものではない。固定されたPC等の端末を用いてもよい。また、カード24を用いてクレジット決済を行う場合を示したが、カード24を用いずに現金等で支払うユーザについても適用可能である。
また、車載器10内の分析アルゴリズムデータベース(DB)504、運転情報分析部505、運転履歴情報データベース(DB)506、メンテナンス履歴情報データベース(DB)510といった機能の一部或いは全部は、車載器10外部にあってもよい。例えば、データ管理装置120内に配置されてもよい。かかる場合、車載器10では、運転情報受信部503が受診した情報そのままを車両IDと共に車両情報として、イグニッションOFF時に出力するようにしてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての情報処理装置、及び方法は、本発明の範囲に包含される。