JP7396506B2 - 自動倉庫 - Google Patents

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Description

本発明は、複数段からなる棚と、段毎に配置され一対のアームにより棚との間で荷物を移載する移載装置を有する台車と、を備える自動倉庫に関する。
従来より、複数段からなる棚と、棚の段毎に配置され一対のアームにより棚との間で荷物を移載する移載装置を有する台車と、を備える自動倉庫が知られている。また、この自動倉庫において、台車に設けたセンサにより移載対象の荷物の2つの端部を検知し、当該荷物の端部の検知結果に基づいて移載対象の荷物の幅を算出することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013-237562号公報
従来の自動倉庫においては、棚から台車に荷物を移載する際に、(i)一対のアームの間隔を移載対象の荷物の幅よりも大きくした状態で一対のアームを棚に向けて伸長し、(ii)一対のアームにて移載対象の荷物を挟み込む(クランプする)と同時に一対のアームに設けられたフックを閉状態にし、(iii)一対のアームの間隔をクランプ状態から所定量だけ大きくして荷物とアームとの間に隙間を確保し、(iv)(iii)の状態で一対のアームを台車側に引き込んで荷物を台車に移載する、との工程が実行されていた。
上記の工程(i)~(iv)を実行する従来の自動倉庫においては、上記の工程(ii)及び(iii)が実行される、すなわち、一対のアームにより荷物をクランプした後に一対のアームの間隔を広げるとの動作により、棚から台車への荷物の移載に時間がかかっていた。
本発明の目的は、一対のアームにより棚との間で荷物を移載する移載装置を有する台車を備える自動倉庫において、台車の停止後に棚から台車への荷物の移載にかかる時間を短縮することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る自動倉庫は、複数段からなる棚と、段毎に配置され棚の延長方向沿って走行することで荷物を搬送する台車と、台車を制御する下位コントローラと、備える。台車は、移載装置と、第1センサと、第2センサと、を有する。
移載装置は、棚との間で荷物を移載する第1アームと第2アームとを有する。
第1センサは、第1アーム側に設けられ、棚に載置された荷物を検出する。
第2センサは、第2アーム側に設けられ、棚に載置された荷物を検出する。
上記の台車において、第1アーム及び第2アームの少なくとも一方が台車に対して棚の延長方向に移動可能である。
また、下位コントローラは、荷物の出庫時に、
出庫する対象の出庫荷物の棚における載置位置に対応する位置まで台車が走行する出庫走行の際に、台車が出庫走行により進行する進行方向の前側に存在する第1センサ又は第2センサを用いて出庫荷物の幅を測定し、
出庫荷物の幅の測定結果に基づいて第1アーム及び/又は第2アームを移動させて、第1アームと第2アームとのアーム間隔を出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整し、
台車が出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達後に、調整後のアーム間隔を維持したまま第1アームと第2アームを進退させて出庫荷物を引き込む制御を実行する。
上記の自動倉庫においては、荷物の出庫の際に、下位コントローラが、台車の進行方向の前側に存在するセンサを用いて出庫対象である出庫荷物の幅を測定し、この測定結果に基づいてアーム間隔を出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整する。さらに、台車が出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達後、下位コントローラが、調整後のアーム間隔を維持したまま第1アームと第2アームを進退させて出庫荷物を引き込む制御を実行している。
このように、台車が移載位置に到達する前にアーム間隔の設定が行われておりその後にアーム間隔を変更しないので、台車の停止後に実行される出庫の際の荷物の移載にかかる時間を短縮できる。従来であれば出庫荷物の出庫の際にアームを移動させて出庫荷物を挟み込みさらに当該出庫荷物とアームとの間に隙間を確保するために再度アームを移動させる事を行っているが、そのような動作が不要になるからである。
自動倉庫は、上位コントローラをさらに備えてもよい。上位コントローラは、出庫荷物の幅に関する情報を含む搬送指令を、下位コントローラに送信する。この場合、下位コントローラは、出庫走行を開始する際にアーム間隔を搬送指令に含まれる出庫荷物の幅に関する情報に示された値よりも所定量だけ大きい第1間隔に調整し、その後、アーム間隔を第1間隔に調整した状態から、アーム間隔を測定結果に示された出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整する制御を実行する。
出庫走行を開始する際にアーム間隔を第1間隔に調整し、その後、アーム間隔を第1間隔に調整した状態から、アーム間隔を測定結果に示された値よりも所定量だけ大きく調整することで、測定結果に基づいてアーム間隔を調整する際の第1アーム及び/又は第2アームの移動距離を短くできる。
アーム間隔を測定結果に基づいて調整する際の第1アーム及び/又は第2アームの移動距離を短くすることで、出庫荷物の幅の測定が終了してから台車が停止するまでの時間が短くても、台車の停止後にすぐに出庫荷物の移載を実行できる。なぜなら、第1アーム及び/又は第2アームの移動距離を短くすることで、出庫荷物の幅の測定を完了してからアーム間隔の調整が完了するまでの時間を短くできるからである。
第2アームが棚の延長方向に移動可能であり、第2センサが第2アームに設けられてもよい。この場合、下位コントローラは、出庫走行の際に第2センサが台車の進行方向の前側に存在するときに、台車の位置に関する情報と、台車における第2アームの位置に関する情報と、に基づいて出庫荷物の幅を測定する。
これにより、移動する第2アームに設けられた第2センサが進行方向の前側に存在する場合、すなわち、第2アームの移動により台車における位置が変化する第2センサにより出庫荷物の幅を測定する場合に、台車における第2センサの位置を考慮して出庫荷物の幅を正確に測定できる。
下位コントローラは、出庫走行の際に第1センサが台車の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる出庫荷物の幅に関する情報と出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、棚における出庫荷物の載置位置が所定位置より棚の延長方向にずれている場合、当該出庫荷物の所定位置からのずれ量に基づいて台車の停止位置を決定してもよい。
これにより、出庫荷物の幅は想定された範囲内にあるものの、当該出庫荷物が想定された位置よりも棚の延長方向にずれて棚に載置されている場合に、出庫荷物の位置ずれを考慮して決定した停止位置に台車を停止させて、第1アームと第2アームにより出庫荷物を正確に台車に引き込むことができる。
下位コントローラは、出庫走行の際に第2センサが台車の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる出庫荷物の幅に関する情報と出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、棚における出庫荷物の載置位置が所定位置より棚の延長方向にずれている場合、当該出庫荷物の所定位置からのずれ量に基づいて第2アームの台車における位置を決定してもよい。
これにより、出庫荷物の幅は想定された範囲内にあるものの、当該出庫荷物が想定された位置よりも棚の延長方向にずれて棚に載置されている場合に、出庫荷物の位置ずれを考慮して決定した位置まで第2アームを移動させて、台車を上記ずれ量に合わせて移動させることなく、第1アームと第2アームにより出庫荷物を正確に台車に引き込むことができる。
下位コントローラは、搬送指令に含まれる出庫荷物の幅に関する情報と出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値より大きい場合、台車に対して当該出庫荷物の幅の再測定を実行させる制御を行ってもよい。
これにより、出庫荷物の幅が想定された範囲外にある場合に直ちに台車を異常停止状態にすることなく、出庫荷物の幅の再測定を実行して、自動倉庫における台車の稼働率の低下を防止できる。
第1アームは、台車において棚の延長方向の一方である第1方向側に固定されてもよい。この場合、下位コントローラは、棚の延長方向の他方である第2方向側の端部よりも棚の第1方向の端部に近い側に載置された出庫荷物の幅の再測定を実行する際に、台車を、当該出庫荷物の第1方向とは反対側の第2方向の端部側から第2方向に第1距離だけ走行させる。
これにより、棚全体において棚の延長方向のうちの第1方向の端部に近い側に出庫荷物が載置されている場合に、当該出庫荷物の再測定の際に台車が棚の第1方向の端部方向へさらに移動することを回避しつつ、当該出庫荷物の幅の再測定を実行できる。その結果、出庫荷物の再測定のために、棚における荷物が載置できる領域(台車の走行経路に対応する領域)よりもさらに第1方向の端部側に走行経路を設ける必要がなくなる。
第1距離は、第2方向に台車を移動させたときに、第1センサが、出庫荷物の第2方向側の端部よりも第2方向側に存在する距離に相当する距離であってもよい。これにより、第1センサにより出庫荷物の2つの端部を確実に検出して、当該出庫荷物の幅の再測定において出庫荷物の幅を正確に測定できる。
第2アームは、台車において第2方向側の端部において棚の延長方向に移動可能に設けられてもよい。この場合、棚の第2方向の端部に近い側に載置された出庫荷物の幅の再測定を実行する際に、下位コントローラは、台車を、当該出庫荷物の第1方向の端部側から第1方向に、搬送指令に含まれる出庫荷物の幅に関する情報と第1距離との和だけ走行させる。
これにより、棚全体において棚の延長方向のうちの第2方向の端部に近い側に出庫荷物が載置されている場合に、当該出庫荷物の再測定の際に台車が棚の第2方向の端部方向へさらに移動することを回避しつつ、当該出庫荷物の幅の再測定を実行できる。その結果、出庫荷物の再測定のために、棚における荷物が載置できる領域(台車の走行経路に対応する領域)よりもさらに第2方向の端部側に走行経路を設ける必要がなくなる。
一対のアームにより棚との間で荷物を移載する移載装置による棚から台車への荷物の移載にかかる時間を短縮できる。
自動倉庫の上面図。 走行台車とラックの斜視図。 走行台車の上面図。 自動倉庫の制御構成を示す機能ブロック図。 荷物の出庫動作を示すフローチャート。 走行台車が出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達した状態の一例を示す図。 第1アームと第2アームを出庫荷物に向けて伸長させた状態の一例を示す図。 フックを動作させた状態の一例を示す図。 出庫荷物を走行台車に引き込んだ状態の一例を示す図。 出庫荷物の幅の測定動作を示すフローチャート。 第2荷物検出センサにより出庫荷物の後端を検知した一例を示す図。 第2荷物検出センサにより出庫荷物の前端を検知した一例を示す図。 出庫荷物の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合のリトライ動作を示すフローチャート。 出庫荷物が棚の第1方向側の端部に近い側に載置された一例を示す図。 出庫荷物が棚の第2方向側の端部に近い側に載置された一例を示す図。 出庫荷物の幅の再測定の際に走行台車を第2方向へ走行させた一例を示す図。 出庫荷物の幅の再測定の際に走行台車を第1方向へ走行させた一例を示す図。 幅の再測定を行う出庫荷物が棚の第1方向側の端部に載置されている場合に、走行台車を再測定のためにさらに第1方向に移動させたと仮定した一例を示す図。 荷ずれか検出された場合のリトライ動作を示すフローチャート。 停止位置の基準の定義を模式的に示す図。 出庫荷物が本来の載置位置よりX軸の正方向にずれて載置されている一例を示す図。 出庫荷物が本来の載置位置よりX軸の正方向にずれて場合に、第1アーム及び第2アームの位置を調整する方法を模式的に示す図。 出庫荷物が本来の載置位置よりX軸の負方向にずれて載置されている一例を示す図。 出庫荷物が本来の載置位置よりX軸の負方向にずれて場合に、第1アーム及び第2アームの位置を調整する方法を模式的に示す図。
1.第1実施形態
(1)自動倉庫
以下、図1及び図2を用いて、第1実施形態に係る走行台車7(台車の一例)が設けられる自動倉庫100を説明する。図1は自動倉庫100の上面図、図2は走行台車7とラック1の斜視図を示す図である。以下の説明では、図1の左右方向をX方向といい、図1の上下方向、すなわち、X方向と水平方向において直交する方向をY方向といい、X方向及びY方向に垂直である図2の上下方向をZ方向という。自動倉庫100は、ラック1と、昇降搬送装置3と、入出庫ステーション5と、複数の走行台車7と、レール7aと、を備える。
ラック1は、荷物Wを保管する。具体的には、ラック1は、複数の棚11を有する。複数の棚11は、X方向に延在し、Z方向に所定の間隔を空けて並んで配置される。つまり、ラック1は、複数段の棚11により構成されている。荷物Wは、複数の棚11のいずれかに載置されて保管される。
また、各棚11には、中継コンベヤ13が設けられる。中継コンベヤ13は、昇降搬送装置3の近傍に設けられ、入庫する荷物Wが昇降搬送装置3から移載される。また、出庫する荷物Wが走行台車7から移載される。
本実施形態においては、図1に示すように、ラック1は、走行台車7(レール7a)に対してY方向の両側に配置されている。しかし、これに限られず、走行台車7(レール7a)に対してY方向の片側のみにラック1が配置されてもよい。
昇降搬送装置3は、ラック1と入出庫ステーション5との間に配置され、昇降台を有する。昇降台は、昇降搬送装置3において、複数の荷物を支持した状態でZ方向に昇降可能となっている。昇降台は、例えば、入出庫ステーション5、ラック1の中継コンベヤ13との間で荷物Wを移載するコンベヤを有している。
入出庫ステーション5は、ラック1の棚11に保管(入庫)する荷物Wを外部から昇降搬送装置3の近傍まで搬送する。また、入出庫ステーション5は、出庫のために昇降搬送装置3にて搬送された荷物Wを外部に向けて搬送する。入出庫ステーション5は、例えば、ベルトコンベヤなどの搬送装置である。
レール7aは、ラック1の各棚11に設けられ、X方向に延在する部材である。各棚11に設けられた走行台車7は、対応する棚11に設けられたレール7aにガイドされて棚11の延長方向(X方向)に沿って走行する。なお、レール7aにはレール7aの延長方向(X方向)に沿ってスリットが設けられている。このスリットは、走行台車7に設けられたスリット検出センサ7b(図4)により検出される。スリット検出センサ7bは、例えば、光電センサなどである。
(2)走行台車
(2-1)走行台車の概略説明
走行台車7は、各棚11の高さに対応する高さにおいてX方向に沿って走行する。走行台車7は、各棚11に対応する高さに敷設されX方向に延びるレール7aにガイドされて走行することで、X方向に沿って走行する。また、走行台車7は、ラック1の中継コンベヤ13との間、及び、棚11との間で荷物Wを移載する移載装置75(図3)を有している。
上記の構成により、走行台車7は、荷物Wを保持した状態で棚11に沿ってX方向に走行することで、保持した荷物WをX方向に搬送できる。また、走行台車7に設けられた移載装置を用いて、走行台車7と中継コンベヤ13との間、及び、走行台車7と棚11との間で荷物Wを移載できる。
具体的には、荷物Wの入庫時には、昇降搬送装置3から中継コンベヤ13に移載された荷物Wを走行台車7へと移載した後、走行台車7が棚11の目的位置までX方向に沿って移動し、当該目的位置にて走行台車7から棚11へと荷物Wが移載される。
一方、出庫時には、走行台車7は、出庫する対象の荷物W(出庫荷物W1と呼ぶ)の棚11における載置位置に対応する目的位置まで走行(出庫走行と呼ぶ)し、当該目的位置にて棚11から走行台車7へと荷物Wを移載する。その後、走行台車7が中継コンベヤ13の配置位置までX方向に沿って移動し、走行台車7から中継コンベヤ13へと荷物Wが移載される。
(2-2)走行台車の詳細説明
以下、図3を用いて、第1実施形態に係る走行台車7の構成を詳細に説明する。図3は、走行台車7の上面図である。以下の説明において、図3の紙面右側をX軸の正方向(図3においては、X軸の矢印の方向)とし、その反対をX軸の負方向と定義する。また、走行台車7のX軸の正方向側を走行台車7の前側、走行台車7のX軸の負方向側を走行台車7の後側と定義する。走行台車7は、一対のガイド部材71と、第1本体部73aと、第2本体部73bと、移載装置75と、を備える。
一対のガイド部材71は、Y方向に所定の間隔を空けて配置されたX方向に長い部材であり、移載装置75のフレーム751(第2アーム755)の移動をガイドする。
第1本体部73aは、一対のガイド部材71のX軸の正方向側の端部に設けられ、走行台車7のX方向の正方向側の本体を構成する。第1本体部73aのY方向の両端にはそれぞれ車輪731が設けられる。車輪731は、第1モータ731a(図4)の回転により回転することで、走行台車7をレール7aに沿って走行させる。なお、第1モータ731aには、車輪731の回転量を測定する第1回転量測定センサ731b(図4)が設けられている。第1回転量測定センサ731bは、例えば、エンコーダである。
第2本体部73bは、一対のガイド部材71のX方向の負方向側の端部に設けられ、走行台車7のX方向の負方向側の本体を構成する。第2本体部73bのY方向の両端にはそれぞれ従動輪733が設けられる。従動輪733は、走行台車7の走行に従ってレール7a上で回転する。
(2-3)移載装置の詳細説明
移載装置75は、走行台車7と中継コンベヤ13との間、及び、走行台車7と棚11との間で荷物Wの移載を行うための装置である。本実施形態において、移載装置75は、走行台車7の一対のガイド部材71の上部において、第1本体部73aと第2本体部73bとの間に設けられる。 移載装置75は、フレーム751と、第1アーム753と、第2アーム755と、一対の載置部材757と、を有する。
フレーム751は、一対のガイド部材71に摺動可能に設けられ、第1本体部73aと第2本体部73bとの間でX方向に移動可能となっている。具体的には、フレーム751には、X方向のほぼ全体に亘ってネジ山が形成されたボールネジ76が螺合されている。走行台車7には、ボールネジ76を回転させる第2モータ751a(図4)が設けられる。第2モータ751a(図4)がボールネジ76を回転させることで、フレーム751をX方向(棚11の延長方向)に沿って移動できる。
なお、第2モータ751aには、ボールネジ76の回転量を測定する第2回転量測定センサ751b(図4)が設けられている。第2回転量測定センサ751bは、例えば、エンコーダである。
第1アーム753は、第1本体部73aに設けられたアーム用レール(図示せず)により、第1本体部73aに対してY方向に伸縮する。第1アーム753は、第1本体部73a側(走行台車7の前側)において固定され、X方向に移動不能となっている。第1アーム753には、X方向に延びるスプライン部材77のスプラインに歯合する部材(図示せず)が設けられる。また、走行台車7には、スプライン部材77を回転させる第3モータ77a(図4)が設けられる。第3モータ77aがスプライン部材77を回転させることで、第1アーム753をY方向に移動(伸縮)できる。
なお、第1アーム753は、Y軸の正方向(図3のY軸の矢印の方向)にもその反対の負方向にも伸縮可能である。これにより、移載装置75は、レール7aを挟んで配置されたいずれの棚11との間でも荷物Wを移載できる。
第1アーム753のY方向の両端部には、フック753aがY方向に延びる軸周りに回動可能に設けられる。フック753aは、荷物Wを移載する際に、その長さ方向をX方向に向けるよう第1アーム753に対して回動し、荷物Wをその背後からフックする。一方、荷物Wの移載をしない場合には、図3に示すように、フック753aは、その長さ方向をZ方向に向けた状態となる。
第2アーム755は、フレーム751に設けられ、フレーム751のX方向に沿った移動に従ってX方向に沿って移動する。つまり、第2アーム755は、第2本体部73b側、すなわち、走行台車7の後側においてX方向に沿って移動可能となっている。第2アーム755は、フレーム751に設けられたアーム用レール(図示せず)により、フレーム751に対してY方向に伸縮する。第2アーム755には、第1アーム753と同様に、X方向に延びるスプライン部材77のスプラインに歯合する部材(図示せず)が設けられ、例えば、スプライン部材77を第3モータ77a(図4)により回転させることで、第2アーム755を上記の第1アーム753と共にY方向に移動(伸縮)できる。
第2アーム755のY方向の両端部には、フック755aがY方向に延びる軸周りに回動可能に設けられる。フック755aは、荷物Wを移載する際に、その長さ方向をX方向に向けるよう第2アーム755に対して回動し、荷物Wをその背後からフックする。一方、荷物Wの移載をしない場合には、図3に示すように、フック755aは、その長さ方向をZ方向に向けた状態となる。
一対の載置部材757は、一対のガイド部材71上において、一方が第1アーム753側に配置され、他方が第2アーム755側に配置される。一対の載置部材757は、移載装置75に移載した荷物Wを載置するための部材である。
上記の構成を有する移載装置75を用いて荷物Wを移載する際には、移載を行う荷物Wの幅に基づいて第2アーム755をX方向に移動させて第1アーム753と第2アーム755との間隔(アーム間隔と呼ぶ)を調整し、その後、フック753a、755aの長さ方向をX方向に向ける。すなわち、フック753a、755aを閉状態にする。第1アーム753と第2アーム755の間に荷物Wを存在させ、フック753a、755aを閉状態として第1アーム753と第2アーム755とを共に移載装置75側に引き込むことで、荷物Wを移載できる。
(2-4)荷物検出センサ
走行台車7は、棚11から出庫する出庫荷物W1のための出庫走行を実行する際に、当該出庫荷物W1のX方向の幅を測定するためのセンサをさらに備える。具体的には、走行台車7は、棚11に載置された荷物Wを検出する第1荷物検出センサ78(第1センサの一例)と、第2荷物検出センサ79(第2センサの一例)と、をさらに備える。
第1荷物検出センサ78は、第1アーム753側に設けられる。具体的には、第1荷物検出センサ78は、第1本体部73aにおいて第1アーム753と隣接した位置に取り付けられる。本実施形態において、第1荷物検出センサ78は、第1本体部73aのY方向の両端部に設けられており、レール7aを挟んで配置された一対の棚11のいずれに載置された荷物Wを検出できる。
第1荷物検出センサ78は、例えば、光電センサなどの光学的反射型センサである。第1荷物検出センサ78は、可視光や赤外線光をY方向に発射し、荷物Wからの反射光を受光することで荷物Wを検出する。なお、上記光が荷物Wに当たらなければ、第1荷物検出センサ78は上記の反射光を受光しない。
第2荷物検出センサ79は、第2アーム755側に設けられる。具体的には、第2荷物検出センサ79は、フレーム751において第2アーム755と隣接した位置に取り付けられ、第2アーム755と共にX方向に移動可能である。本実施形態において、第2荷物検出センサ79は、フレーム751のY方向の両端部に設けられており、レール7aを挟んで配置された一対の棚11のいずれに載置された荷物Wを検出できる。
第2荷物検出センサ79は、例えば、光電センサなどの光学的反射型センサである。第2荷物検出センサ79は、例えば、可視光や赤外線光をY方向に発射し、荷物Wからの反射光を受光することで荷物Wを検出する。なお、上記光が荷物Wに当たらなければ、第2荷物検出センサ79は上記の反射光を受光しない。
(3)自動倉庫の制御構成
図4を用いて、自動倉庫100の制御構成を説明する。図4は、自動倉庫100の制御構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、自動倉庫100は、上位コントローラ51と、搬送コントローラ53(下位コントローラの一例)と、を有する。
上位コントローラ51は、自動倉庫100における荷物Wの保管及び入出庫を管理するコントローラである。上位コントローラ51は、例えば、荷物Wの入出庫を管理するスケジュールに基づいて、荷物Wの搬送を走行台車7に指令する搬送指令を搬送コントローラ53に送信する。搬送指令には、入出庫をする荷物WのX方向の幅に関する情報、荷物Wの棚11における載置位置に関する情報、などが含まれる。
上位コントローラ51は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。上位コントローラ51は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで各所制御動作を行ってもよいし、一部の制御動作をこれらコントローラに含まれるハードウェアで実現してもよい。
上位コントローラ51は、1つのコンピュータシステムで実現されてもよいし、それぞれが個別のコンピュータシステムで実現されてもよい。
搬送コントローラ53は、各走行台車7に設けられ、上位コントローラ51からの搬送指令に基づいて走行台車7を制御する装置である。なお、上位コントローラ51と搬送コントローラ53との間の通信は、無線通信を介して行われる。搬送コントローラ53には、走行台車7の第1モータ731a、移載装置75の第2モータ751a、移載装置75の第3モータ77aが接続されている。搬送コントローラ53は、搬送指令に基づいてこれらモータを制御可能である。
また、搬送コントローラ53には、スリット検出センサ7b、第1回転量測定センサ731bが接続される。搬送コントローラ53は、これらのセンサからの出力信号を受信可能である。搬送コントローラ53は、スリット検出センサ7bにて検出されたスリットの検出結果、第1回転量測定センサ731bにて測定された車輪731の回転量と、に基づいて、走行台車7のX方向における位置を把握する。
搬送コントローラ53には、第2回転量測定センサ751bが接続される。搬送コントローラ53は、第2回転量測定センサ751bからの出力信号を受信可能である。搬送コントローラ53は、第2回転量測定センサ751bにて測定されたボールネジ76の回転量に基づいて、フレーム751(第2アーム755)の走行台車7における位置を把握する。
搬送コントローラ53には、第1荷物検出センサ78、第2荷物検出センサ79が接続される。搬送コントローラ53は、これらのセンサからの出力信号を受信可能である。搬送コントローラ53は、第1荷物検出センサ78又は第2荷物検出センサ79による荷物Wの検出結果と、走行台車7のX方向における位置とに基づいて、荷物Wの幅を算出する。
搬送コントローラ53は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。搬送コントローラ53は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで各制御動作を行ってもよいし、一部の制御動作をこれらコントローラに含まれるハードウェアで実現してもよい。
搬送コントローラ53は、1つのコンピュータシステムで実現されてもよいし、それぞれが個別のコンピュータシステムで実現されてもよい。
上記の自動倉庫100の制御構成には、図示しないが、昇降搬送装置3、入出庫ステーション5を接続しこれらを制御する個別のコントローラが設けられている。また、図示しないが、上位コントローラ51及び/又は搬送コントローラ53には、その他、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
なお、搬送コントローラ53は、走行台車7に設けられておらず、走行台車7とは個別のコンピュータシステムであってもよい。この場合、例えば第1モータ731a、第2モータ751a、第3モータ77aを制御するモータコントローラを走行台車7に設け、無線通信を介して、搬送コントローラ53と走行台車7の各センサと上記モータコントローラとの間で信号の送受信をしてもよい。
(4)自動倉庫の動作
(4-1)荷物の出庫動作
図5を用いて、上記の構成を有する自動倉庫100における荷物Wの出庫動作を説明する。図5は、荷物Wの出庫動作を示すフローチャートである。荷物Wを出庫することを指令する搬送指令が、上位コントローラ51から、出庫荷物W1が載置された棚11に対応して設けられた走行台車7の搬送コントローラ53に送信されると、当該走行台車7が出庫動作を開始する。
出庫動作を開始すると、搬送コントローラ53は、ステップS1において、出庫荷物W1の棚11における載置位置に対応する位置まで走行台車7を出庫走行させる。この出庫荷物W1の棚11における載置位置に対応する位置は、当該出庫荷物W1の入庫時における走行台車7の停止位置であって、第1アーム753(第1荷物検出センサ78)のX方向における位置と出庫荷物W1のX方向の正方向側の端部との位置関係により決まる。
出庫走行を開始する際に、搬送指令を受信した搬送コントローラ53は、ステップS2において、受信した搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に基づいて、第2アーム755をX方向に移動させ、第1アーム753と第2アーム755との間のアーム間隔を変更する。
具体的には、搬送コントローラ53は、アーム間隔が出庫荷物W1の幅に関する情報に示された値よりも所定量だけ大きくなるよう、第2アーム755を移動させる。出庫荷物W1の幅に関する情報は、例えば、荷物W毎の幅の情報を含むマスターデータから出庫荷物W1の幅の情報を抽出することで得られてもよいし、出庫荷物W1の入庫時の幅に関する情報をそのまま流用することで得られてもよい。また、アーム間隔の上記所定量は、出庫荷物W1とアームとの間に若干の隙間が生じる大きさであり、例えば、15mmと設定できる。
走行台車7が出庫走行中に、搬送コントローラ53は、ステップS3において、第1荷物検出センサ78又は第2荷物検出センサ79のいずれかを用いて、出庫荷物W1の幅を測定する。出庫荷物W1の幅の測定は、第1荷物検出センサ78と第2荷物検出センサ79のうち、出庫走行により台車が進行する進行方向の前側に存在する荷物検出センサを用いて実行される。出庫荷物W1の幅の測定については、後ほど詳しく説明する。
出庫荷物W1の幅を測定後、搬送コントローラ53は、ステップS4において、荷物検出センサを用いて測定された出庫荷物W1の幅の測定値が、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値から大きくずれているか否かを判定する。
具体的には、出庫荷物W1の幅の測定値と出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値との差分の絶対値が、第1所定値以下であるか否かを判定する。第1所定値は、例えば、第1アーム753及び/又は第2アーム755が出庫荷物W1に隣接する荷物W及び/又は棚11の柱と干渉しない程度の値、又は、出庫荷物W1の数%程度の値とできる。
上記差分の絶対値が第1所定値よりも大きい場合(ステップS4で「No」)、搬送コントローラ53は、出庫荷物W1の幅の測定値が、出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値から大きくずれていると判定する。この場合、出庫荷物W1の出庫動作は、ステップS10のリトライ動作に進む。後述するように、リトライ動作では、出庫荷物W1の幅の再測定と、再測定結果に基づいた所定の動作と、が実行される。
一方、出庫荷物W1の幅の測定値と出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値との差分の絶対値が、第1所定値以下である場合(ステップS4で「Yes」)、搬送コントローラ53は、出庫荷物W1の幅の測定値が、出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値に近いと判定する。
出庫荷物W1の幅の測定値が、出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値に近いと判定された場合、搬送コントローラ53は、ステップS5において、出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置(例えば、搬送指令に示された出庫荷物W1の棚11における載置位置)よりもずれているか否かを判定する。
出庫荷物W1の実際の載置位置が所定位置よりもずれているか否かは、例えば、出庫荷物W1の後端が検出されたタイミングにおける進行方向の前側の荷物検出センサのX方向における位置が、搬送指令に含まれる情報に基づいて算出された出庫荷物W1の前端のX方向における位置からずれているか否かにより判定できる。
出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置よりもずれていると判定された場合(ステップS5で「Yes」)、出庫荷物W1の出庫動作は、ステップS10のリトライ動作に進む。
一方、出庫荷物W1の幅の測定値が出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値に近く(ステップS4で「Yes」)、かつ、出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置からずれていないと判定された場合(ステップS5で「No」)、出庫荷物W1を棚11から走行台車7へ移載する。
以下、図5、及び、図6A~図6Dを用いて、出庫荷物W1を棚11から走行台車7へ移載する具体的な動作を説明する。図6Aは、走行台車7が出庫荷物W1の載置位置に対応する位置に到達した状態の一例を示す図である。図6Bは、第1アーム753と第2アーム755を出庫荷物W1に向けて伸長させた状態の一例を示す図である。図6Cは、フック753a、755aを動作させた状態の一例を示す図である。図6Dは、出庫荷物W1を走行台車7に引き込んだ状態の一例を示す図である。
図6Aに示すように、走行台車7が出庫荷物W1の載置位置に対応する位置に到達後、搬送コントローラ53は、ステップS6において、上記のステップS2を実行して調整後の現在のアーム間隔と、第1アーム753及び第2アーム755の位置と、を維持したまま、第1アーム753及び第2アーム755を出庫荷物W1に向けて伸長させる。図6Aに示す例では、第1アーム753及び第2アーム755をY軸の正方向に伸長させる。
なお、本実施形態において、荷物Wの入庫位置及び出庫位置は、固定された第1アーム753を基準に定められている。従って、走行台車7が出庫荷物W1の載置位置に対応する位置に到達したか否かは、第1アーム753のX方向における位置により判断される。
第1アーム753及び第2アーム755をY軸の正方向に伸長させた後、搬送コントローラ53は、ステップS7において、フック753a、755aの長さ方向を第1アーム753と第2アーム755との間の空間の方向に向けて、図6Cに示すようにフック753a、755aを閉状態とする。
フック753a、755aを閉状態とした後、搬送コントローラ53は、ステップS8において、第1アーム753及び第2アーム755を走行台車7に向けて引き込むことで、出庫荷物W1をフック753a、755aにより押して走行台車7に向けて引き込む。
以上のステップS6~S8を実行することで、図6Dに示すように、出庫荷物W1を走行台車7(移載装置75)に移載できる。
出庫荷物W1を走行台車7に移載後、搬送コントローラ53は、ステップS9において、出庫荷物W1を載置した走行台車7を、中継コンベヤ13の配置位置までX方向に沿って走行させて、中継コンベヤ13の配置位置まで出庫荷物W1を搬送する。その後、移載装置75が出庫荷物W1を走行台車7から中継コンベヤ13へと移載することで、出庫荷物W1が出庫される。
上記のように、本実施形態の移載装置75においては、最初に第1アーム753と第2アーム755との間のアーム間隔が出庫荷物W1の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整され、その後、調整後のアーム間隔を維持したまま第1アーム753と第2アーム755をY方向に進退させることで出庫荷物W1を引き込んでいる。これにより、出庫荷物W1の出庫の際に、アームを移動させて出庫荷物W1を挟み込み、さらに当該出庫荷物W1とアームとの間に隙間を確保するために再度アームを移動させる動作が不要になるので、出庫の際の出庫荷物W1の移載にかかる時間を短縮できる。
(4-2)出庫荷物の幅の測定動作
以下、図5のステップS3で実行される出庫荷物W1の幅の測定動作を詳細に説明する。本実施形態において、出庫荷物W1の幅の測定は、走行台車7が出庫荷物W1の載置位置に対応する位置まで走行中に、走行台車7の進行方向の前側にある荷物検出センサを用いて実行される。走行台車7の進行方向は、走行台車7が出庫走行により進行する方向をいう。具体的には、出庫荷物W1が走行台車7の現在位置よりもX軸の正方向側に存在する場合、進行方向はX軸の正方向となる。一方、出庫荷物W1が走行台車7の現在位置よりもX軸の負方向側に存在する場合、進行方向はX軸の負方向となる。
出庫走行の結果、進行方向がX軸の正方向になるか負方向になるかは、例えば、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の載置位置の走行台車7に対する相対位置、出庫走行時の車輪731の回転方向、に基づいて決定できる。
また、進行方向がX軸の正方向となる場合、走行台車7の進行方向の前側にある荷物検出センサは、第1荷物検出センサ78となる。一方、進行方向がX軸の負方向となる場合、走行台車7の進行方向の前側にある荷物検出センサは、第2荷物検出センサ79となる。
図7を用いて、出庫荷物W1の幅の測定動作を具体的に説明する。図7は、出庫荷物W1の幅の測定動作を示すフローチャートである。
走行台車7が出庫走行中に、搬送コントローラ53は、ステップS31において、出庫走行による進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1の後端を検出したか否かを判定する。
出庫荷物W1の後端は、出庫走行中の走行台車7から見た場合に、出庫走行による走行台車7の進行方向とは反対側に存在する端部である。従って、出庫荷物W1を進行方向の前側に存在する荷物検出センサにより検出する場合には、出庫荷物W1の後端は最初に検出される。
具体的には、例えば、荷物検出センサが光学的反射型センサである場合には、進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1からの反射光を最初に検出したタイミングが、出庫荷物W1の後端を検出したタイミングとなる。例えば、当該荷物検出センサからの出力信号の立ち上がりタイミングが、出庫荷物W1の後端を検知したタイミングとなる。
進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1の後端を検出すると(ステップS31で「Yes」)、搬送コントローラ53は、ステップS32において、出庫荷物W1の後端を検出したタイミングにおける走行台車7の位置(第1台車位置と呼ぶ)と、当該タイミングにおける第2アーム755の走行台車7における位置(第1位置と呼ぶ)と、を取得する。
その後、搬送コントローラ53は、さらに、ステップS33において、進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1の前端を検出したか否かを判定する。出庫荷物W1の前端は、出庫走行中の走行台車7から見た場合に、出庫走行による走行台車7の進行方向側に存在する端部である。従って、出庫荷物W1を進行方向の前側に存在する荷物検出センサにより検出する場合には、出庫荷物W1の前端は最後に検出される。
具体的には、例えば、荷物検出センサが光学的反射型センサである場合には、進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1からの反射光を検出しなくなったタイミングが、出庫荷物W1の前端を検出したタイミングとなる。より具体的には、例えば、当該荷物検出センサからの出力信号の立ち下がりタイミングが、出庫荷物W1の前端を検知したタイミングとなる。
進行方向の前側に存在する荷物検出センサが出庫荷物W1の前端を検出すると(ステップS33で「Yes」)、搬送コントローラ53は、ステップS34において、出庫荷物W1の前端を検出したタイミングおける走行台車7の位置(第2台車位置と呼ぶ)と、当該タイミングにおける第2アーム755の走行台車7における位置(第2位置と呼ぶ)と、を取得する。
出庫荷物W1の後端を検出したタイミングおける第1台車位置及び第1位置と、出庫荷物W1の前端を検出したタイミングにおける第2台車位置及び第2位置を取得後、搬送コントローラ53は、これらの位置情報を用いて、出庫荷物W1の幅を算出する。
上記のように、第1本体部73aに固定されている第1荷物検出センサ78の走行台車7における位置は変化しない一方、フレーム751に固定されている第2荷物検出センサ79の走行台車における位置は変化しうる。従って、出庫荷物W1の幅を算出するにあたり、搬送コントローラ53は、ステップS35において、進行方向の前側に存在する荷物検出センサが第1荷物検出センサ78と第2荷物検出センサ79のいずれであったかを判定する。
進行方向の前側に第1荷物検出センサ78が存在していた場合(ステップS35で「第1センサ」)、第1荷物検出センサ78の走行台車7における位置は変化しないので、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでに走行台車7が走行した距離が、出庫荷物W1の後端から前端までの距離、すなわち出庫荷物W1の幅と一致する。
従って、進行方向の前側に第1荷物検出センサ78が存在しており、第1荷物検出センサ78により出庫荷物W1の幅を測定する場合には、搬送コントローラ53は、ステップS36において、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでに走行台車7が走行した距離、すなわち、第1台車位置と第2台車位置との差分を、出庫荷物W1の幅として算出する。
一方、進行方向の前側に第2荷物検出センサ79が存在していた場合(ステップS35で「第2センサ」)、第2荷物検出センサ79の走行台車7における位置は変化しうるので、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでに走行台車7が走行した距離は、出庫荷物W1の幅と必ずしも一致しない。

従って、進行方向の前側に第2荷物検出センサ79が存在しており、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の幅を測定する場合には、搬送コントローラ53は、ステップS37において、第1台車位置と第2台車位置に加えて、出庫荷物W1の後端が検出されたときの走行台車7における第2アーム755の位置(第1位置)と、出庫荷物W1の前端が検出されたときの走行台車7における第2アーム755の位置(第2位置)と、を考慮して出庫荷物W1の幅を算出する。
具体的には、例えば、走行台車7の基準位置を第1荷物検出センサ78の取り付け位置、走行台車7における第2アーム755の位置を上記基準位置に対する第2荷物検出センサ79のX方向(X軸の負方向)の位置と定義し、走行台車7の基準位置(第1台車位置)がX1、走行台車7における第2アーム755の位置(第1位置)と走行台車7の基準位置との間の距離がa1であるときに、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の後端が検出されたとすると、出庫荷物W1の後端のX方向における位置はX1-a1と算出できる。図8Aは、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の後端を検知した状態の一例を示す図である。
一方、図8Bに示すように、走行台車7の基準位置(第2台車位置)がX2、走行台車7における第2アーム755の位置(第2位置)と走行台車7の基準位置との間の距離がa2であるときに、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の前端が検出されたとすると、出庫荷物W1の前端のX方向における位置はX2-a2と算出できる。図8Bは、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の前端を検知した状態の一例を示す図である。
出庫荷物W1の幅は、出庫荷物W1の前端の位置と後端の位置との差分として算出できる。従って、図8A及び図8Bに示す場合における出庫荷物W1の幅は、(X2-a2)-(X1-a1)の絶対値として算出できる。
上記の出庫荷物W1の幅を表す(X2-a2)-(X1-a1)との式は、(X2-X1)-(a2-a1)と書き直すことができる。ここで、X2-X1は、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでの走行台車7の移動量に対応する。一方、a2-a1は、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでの第2アーム755の移動量に対応する。従って、出庫荷物W1の幅は、出庫荷物W1の後端が検出されてから前端が検出されるまでの走行台車7の移動量と第2アーム755の移動量との差分として表すこともできる。上記の式を用いて出庫荷物W1の幅を算出することにより、第2アーム755が走行台車7に対して移動中であっても、すなわち、第2アーム755の位置と走行台車7の基準位置との間の距離が変化する場合であっても、出庫荷物W1の幅を測定できる。
なお、例えば、出庫走行の開始前に第2アーム755の移動を完了させる場合、出庫走行の開始から出庫荷物W1の測定を開始するまでの距離が第2アーム755のX方向への移動を完了できる程度に十分に長い場合には、出庫荷物W1の幅は、第2荷物検出センサ79により出庫荷物W1の後端及び前端が検出されたタイミングにおける走行台車7の基準位置のみを用いて、X2-X1と算出できる。なぜなら、上記のような場合には、a2-a1=0とできるからである。
上記のステップS31~S37を実行することにより、走行台車7が出庫走行により進行する進行方向の前側に存在する第1荷物検出センサ78又は第2荷物検出センサ79を用いて、出庫荷物W1の幅を正確に測定できる。
なお、出庫荷物W1の幅の測定を行う前の段階で走行台車7の走行方向は分かっているので、出庫荷物W1の幅の測定前に第1荷物検出センサ78又は第2荷物検出センサ79のいずれを用いて出庫荷物W1の幅を測定するかを判断できる。従って、出庫荷物W1の幅の測定前に第1荷物検出センサ78を用いて出庫荷物W1の幅の測定を行うと判断した場合には、搬送コントローラ53は、上記のステップS32において第1位置を取得せず、上記のステップS34において第2位置を取得しなくともよい。
(4-3)リトライ動作
(4-3-1)概略
以下、図5のステップS10で実行されるリトライ動作を詳細に説明する。上記のように、リトライ動作は、荷物検出センサを用いて出庫荷物W1の幅を測定した結果と搬送指令に示される情報との間にずれがある場合に実行される。また、リトライ動作は、出庫荷物W1の幅の再測定と、再測定結果に基づいた所定の動作と、を含んでいる。以下、出庫荷物W1の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合のリトライ動作と、荷ずれが検出された場合のリトライ動作とを個別に説明する。
(4-3-2)幅の測定結果が搬送指令の幅値からずれている場合のリトライ動作
図9を用いて、出庫荷物W1の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合、すなわち、出庫荷物W1の幅の測定値と出庫荷物W1の幅に関する情報に示された幅値との差分の絶対値が第1所定値以上である(上記のステップS4で「No」)場合に実行されるリトライ動作を説明する。図9は、出庫荷物W1の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合のリトライ動作を示すフローチャートである。以下の説明では、図3などのX軸の正方向を「第1方向」と呼び、第1方向とは反対方向のX軸の負方向を「第2方向」と呼ぶ。
リトライ動作は、出庫荷物W1の幅の再測定から開始される。リトライ動作において、出庫荷物W1の幅の再測定を行うにあたって、搬送コントローラ53は、走行台車7を、幅の再測定を行う出庫荷物W1の載置位置から外れた位置に移動させる。この移動動作は、幅の再測定を行う出庫荷物W1が、図10Aに示すように棚11全体のレイアウト中心(例えば、棚11の延長方向の中間位置)に対して、棚11の第2方向側の端部よりも棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されているか、それとも、図10Bに示すように、棚11の第1方向側の端部よりも棚11の第2方向側の端部に近い側に載置されているかにより異なる。図10Aは、出庫荷物W1が、棚11の第2方向側の端部よりも棚11の第1方向側の端部に近い側に載置された状態の一例を示す図である。図10Bは、出庫荷物W1が、棚11の第1方向側の端部よりも棚11の第2方向側の端部に近い側に載置された状態の一例を示す図である。
従って、搬送コントローラ53は、まず、ステップS101において、搬送指令を参照し、幅の再測定を行う出庫荷物W1が、棚11全体のレイアウト中心に対して、棚11の第2方向側の端部よりも棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されているか、棚11の第1方向側の端部よりも第2方向側の端部に近い側に載置されているかを判定する。
幅の再測定を行う出庫荷物W1が、棚11の第2方向側の端部よりも棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されている場合(ステップS101で「第1方向側」)、搬送コントローラ53は、ステップS102において、走行台車7を、当該出庫荷物W1第2方向の端部側から第2方向に第1距離d1だけ走行させる。
上記の第1距離d1は、出庫荷物W1の幅の再測定に用いる荷物検出センサが出庫荷物W1の外側に位置するようになる距離であればよい。また、出庫荷物W1の走査検知範囲の第2方向側の境界AのX方向の位置(XA)と、再測定に用いる荷物検出センサのX方向の位置とが一致していてもよい。
具体的には、図11Aに示すように、走行台車7の第1荷物検出センサ78が、出庫荷物W1の走査検知範囲の第2方向側の境界Aから第2方向へ第1距離d1だけ離れた位置に存在するよう、走行台車7を走行させる。図11Aは、出庫荷物W1の幅の再測定の際に走行台車7を第2方向へ走行させた状態の一例を示す図である。
より具体的には、出庫荷物W1の走査検知範囲の第2方向側の境界AのX方向の位置をXAとすると、第1荷物検出センサ78のX方向の位置(走行台車7のX方向の位置)がXA-d1となる位置まで走行台車7を第2方向に走行させる。
なお、荷物Wの走査検知範囲は、荷物検出センサにより当該荷物Wを検出可能な走行台車7の位置の範囲と定義される。本実施形態においては、1つの棚11には同一サイズ区分の荷物Wが載置されることとなる。また、上記の走査検知範囲は棚11に載置される荷物Wのサイズ区分によって定まるため、1つの棚11には同一の範囲の走査検知範囲が定められることになる。
図11Aに示すように、第1荷物検出センサ78のX方向の位置がXA-d1となるまで走行台車7が第2方向に移動すると、第1荷物検出センサ78は、出庫荷物W1の走査検知範囲の第2方向側の境界Aから第1距離d1だけ第2方向に離れた位置に配置される。その結果、第1荷物検出センサ78は、出庫荷物W1の第2方向側の端部からさらに第2方向側にずれた位置に存在することとなる。すなわち、第1距離d1は、第2方向に走行台車7を移動させたときに、出庫荷物W1の第2方向側の端部よりも第2方向側に第1荷物検出センサ78が存在する距離に相当する。
一方、幅の再測定を行う出庫荷物W1が、棚11の第1方向側の端部よりも棚11の第2方向側の端部に近い側に載置されている場合(ステップS101で「第2方向側」)、搬送コントローラ53は、ステップS103において、走行台車7を、当該出庫荷物W1の第1方向の端部側から第1方向に、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値と上記の第1距離d1との和に相当する距離だけ走行させる。
具体的には、図11Bに示すように、走行台車7の第1荷物検出センサ78が、出庫荷物W1の走査検知範囲の第1方向側の境界Bから第1方向へ第1距離d1だけ離れた位置からさらに、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅値d2に相当する距離だけ第1方向に離れた位置に存在するよう、走行台車7を第1方向に走行させる。図11Bは、出庫荷物W1の幅の再測定の際に走行台車7を第1方向へ走行させた状態の一例を示す図である。
より具体的には、出庫荷物W1の走査検知範囲の第2方向側の境界BのX方向の位置をXB、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値をd2とすると、第1荷物検出センサ78のX方向の位置(走行台車7のX方向の位置)がXB+d1+d2となる位置まで走行台車7を第1方向に走行させる。
図11Bに示すように、第1荷物検出センサ78のX方向の位置がXB+d1+d2となるまで走行台車7が第1方向に移動すると、第2荷物検出センサ79は、出庫荷物W1の走査検知範囲の第1方向側の境界Bから第1距離d1だけ第1方向に離れた位置に配置される結果、出庫荷物W1の第1方向側の端部からさらに第1方向側にずれた位置に存在することとなる。
なお、上記の走行台車7の第1方向への走行中に、搬送コントローラ53は、第2アーム755を移動させて、第1アーム753と第2アーム755のアーム間隔を、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値に一致させる。
出庫荷物W1の幅の再測定の際に上記のステップS101~S103を実行することで、出庫荷物W1が載置されている棚11の端部側とは反対方向に走行台車7を移動できる。これにより、棚11全体において棚11の延長方向のうちの一方の端部よりも他方の端部に近い側に出庫荷物W1が載置されている場合に、当該出庫荷物W1の再測定の際に走行台車7が棚11当該他方の端部方向へさらに移動することを回避しつつ、出庫荷物W1の幅の再測定を実行できる。その結果、出庫荷物W1の再測定のために、棚11における荷物Wが載置できる領域(走行台車7の走行経路に対応する領域)よりもさらに他方の端部側にレール7aを設ける必要がなくなる。
例えば、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第2方向側の端部よりも第1方向側の端部に載置されている場合に、再測定のために走行台車7を第1方向に移動させると仮定した場合、図12に示すように、走行台車7は、棚11の第1方向側の端部を超えて走行する。この場合、走行台車7が棚11の第1方向側の端部を超えて第1方向にさらに走行可能とするために、棚11における荷物Wが載置できる領域(第1方向側の端部)よりも第1方向にさらに延びるレール7aを設ける必要がある。図12は、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第1方向側の端部に載置されている場合に、走行台車7を再測定のためにさらに第1方向に移動させたと仮定した状態の一例を示す図である。
図9に戻り、ステップS101~S103の実行により走行台車7を適切な位置に移動後、搬送コントローラ53は、ステップS104において、当該位置から出庫荷物W1の載置位置に対応する位置まで、走行台車7を出庫走行させる。なお、出庫荷物W1の再測定を正確に行うために、ステップS104において実行される出庫走行は、上記のステップS3において実行される通常の出庫走行よりも走行速度を下げて実行される。
また、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されている場合、走行台車7が出庫荷物W1の第2方向側の端部からさらに第2方向側に存在するため、走行台車7は第1方向を進行方向として出庫走行する。
一方、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第2方向側の端部に近い側に載置されている場合、走行台車7が出庫荷物W1の第1方向側の端部からさらに第1方向側に存在するため、走行台車7は第2方向を進行方向として出庫走行する。
ステップS104の出庫走行中に、搬送コントローラ53は、ステップS105において、上記のステップS31~S37を実行して、荷物検出センサを用いて出庫荷物W1の幅を再測定する。
なお、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されている場合、走行台車7は第1方向を進行方向として出庫走行するため、第1荷物検出センサ78を用いて出庫荷物W1の幅を再測定する。
一方、幅の再測定を行う出庫荷物W1が棚11の第2方向側の端部に近い側に載置されている場合、走行台車7は第2方向を進行方向として出庫走行するため、第2荷物検出センサ79を用いて出庫荷物W1の幅を再測定する。
出庫荷物W1の幅の再測定を実行後、搬送コントローラ53は、出庫荷物W1の幅の再測定結果に基づいた所定の動作を実行する。具体的には、搬送コントローラ53は、出庫荷物W1の幅の再測定値が搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値より大きいか小さいかにより、異なる処理を実行する。そのため、出庫荷物W1の幅の再測定を実行後、搬送コントローラ53は、ステップS106において、出庫荷物W1の幅の再測定値が搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値より大きいか小さいかを判定する。
出庫荷物W1の幅の再測定値が出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値より小さい場合(ステップS106で「Yes」)、すなわち、出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも小さい場合、搬送コントローラ53は、ステップS107において、上記のステップS2の実行によりアーム間隔を出庫荷物W1の幅に関する情報に示された値よりも所定量だけ大きい第1間隔に調整した状態から、第2アーム755を移動させて、第1アーム753と第2アーム755の間のアーム間隔を、再測定された出庫荷物W1の幅よりも上記の所定量だけ大きくなるよう調整する。
その後、搬送コントローラ53は、ステップS108において、上記のステップS6~S9を実行して、第1アーム753と第2アーム755の間のアーム間隔をステップS107で調整した間隔に維持しつつ出庫荷物W1を走行台車7側に引き込んで移載する。
上記のように、出庫走行を開始する際に図5のステップS2を実行してアーム間隔を搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示された値よりも所定量だけ大きい第1間隔に調整し、その後、アーム間隔を第1間隔に調整した状態から、アーム間隔を再測定結果に示された出庫荷物W1の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整することにより、再測定結果に基づいてアーム間隔を調整する際の第2アーム755の移動距離を短くできる。
アーム間隔を再測定結果に基づいて調整する際の第2アーム755の移動距離を短くすることで、出庫荷物W1の幅の測定が終了してから走行台車7が停止するまでの時間が短くても、走行台車7の停止後にすぐに出庫荷物W1の移載を実行できる。なぜなら、第2アーム755の移動距離を短くすることで、出庫荷物W1の幅の再測定を完了してからアーム間隔の調整が完了するまでの時間を短くできるからである。
一方、出庫荷物W1の幅の再測定値が出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値より大きい場合(ステップS106で「No」)、すなわち、出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも大きい場合、搬送コントローラ53は、ステップS109において、異常を発報する。搬送コントローラ53は、例えば、警報ランプを点灯させる、警告音を発生させる、所定の表示画面に警告を表示することにより、異常を発報する。
上記のように、再測定による出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも大きいか小さいかにより処理を異ならせるのは、以下の理由による。
再測定による出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも小さい場合には、出庫荷物W1の幅の再測定値に合わせてアーム間隔を調整して出庫荷物W1に向けて第1アーム753及び第2アーム755を伸長させても、第1アーム753及び第2アーム755が出庫荷物W1に隣接して載置された他の荷物Wと干渉することはない。従って、棚11から走行台車7への出庫荷物W1の移載を安全に実行できる。
一方、再測定による出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも大きい場合には、出庫荷物W1の幅の再測定値に合わせてアーム間隔を調整して出庫荷物W1に向けて第1アーム753及び第2アーム755を伸長させると、第1アーム753及び第2アーム755が出庫荷物W1に隣接して載置された他の荷物Wと干渉する可能性がある。そのため、棚11から走行台車7への出庫荷物W1の移載を安全に実行できない。従って、再測定による出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも大きい場合に異常を発報することにより、例えば、誤って大きな荷物Wが載置されているか否か、荷物検出センサに異常が生じているか否かなどをユーザがチェックできる。
なお、再測定による出庫荷物W1の実際の幅が搬送指令に示された幅よりも大きい場合であっても、当該出庫荷物W1に隣接して他の荷物Wが棚11に載置されていない場合には、搬送コントローラ53は、異常を発報することなく、アーム間隔を当該出庫荷物W1の幅(再測定による幅)よりも所定量だけ大きくし、出庫荷物W1の移載を実行してもよい。
(4-3-3)荷ずれが検出された場合のリトライ動作
図13を用いて、荷ずれが検出された場合、すなわち、出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置よりもずれている(ステップS5で「Yes」)場合に実行されるリトライ動作を説明する。図13は、荷ずれか検出された場合のリトライ動作を示すフローチャートである。
荷ずれが検出された場合のリトライ動作を開始すると、搬送コントローラ53は、ステップS111において、出庫荷物W1の移載を実行する際の走行台車7の停止位置の基準を、検出された出庫荷物W1のずれ方向に一定量ずらす。
出庫荷物W1の移載を実行する際の停止位置の基準は、棚11の適切な位置に載置された出庫荷物W1の第1方向側の端部と第1アーム753(第1荷物検出センサ78)との位置関係で決まる。
具体的には、例えば、図14に示すように、第1アーム753(第1荷物検出センサ78)が棚11の適切な位置に載置された出庫荷物W1の第1方向の端部よりもさらに第1方向側に存在し、出庫荷物W1のX方向の幅が、第1荷物検出センサ78のX方向における位置と第2荷物検出センサ79のX方向における位置との間に含まれているときの走行台車7の停止位置を基準と定義できる。図14は、停止位置の基準の定義を模式的に示す図である。
停止位置の基準を出庫荷物W1のずれ方向にずらした後、搬送コントローラ53は、再度、例えば走行台車7を走行させて出庫荷物W1の後端を進行方向の前側の荷物検出センサに検出させて、出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置よりもずれているか否かを判定する。出庫荷物W1が所定位置からずれているか否かの再度の判定は、通常の出庫走行よりも走行速度を下げて実行される。
出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置よりもずれていると再度判定された場合、搬送コントローラ53は、ステップS112~S114において、出庫荷物W1の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合と同様に、走行台車7を第1方向又は第2方向のいずれかに所定の距離だけ移動させる。
具体的には、出庫荷物W1が棚11の第1方向側の端部に近い側に載置されている場合(ステップS112で「第1方向側」)、搬送コントローラ53は、ステップS113において、走行台車7を、当該出庫荷物W1第2方向の端部側から第2方向に第1距離d1だけ走行させる。
一方、出庫荷物W1が棚11の第2方向側の端部に近い側に載置されている場合(ステップS112で「第2方向側」)、搬送コントローラ53は、ステップS114において、走行台車7を、当該出庫荷物W1の第1方向の端部側から第1方向に、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値と上記の第1距離d1との和に相当する距離だけ走行させる。
なお、上記のステップS112~S114における走行台車7を第1方向又は第2方向のいずれかに所定の距離だけ移動させる処理は、それぞれ、図9のフローチャートのステップS101~S103にて実行される処理と同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ステップS111~S114の実行により走行台車7を適切な位置に移動後、搬送コントローラ53は、ステップS115において、当該位置から出庫荷物W1の載置位置に対応する位置まで、走行台車7を出庫走行させる。
なお、出庫荷物W1の再測定を正確に行うために、ステップS115において実行される出庫走行は、上記のステップS3において実行される通常の出庫走行よりも走行速度を下げて実行される。
ステップS115の出庫走行中に、搬送コントローラ53は、ステップS116において、上記のステップS31~S37を実行して、進行方向の前側の荷物検出センサを用いて出庫荷物W1の幅を再測定する。
出庫荷物W1の幅の再測定を実行後、搬送コントローラ53は、ステップS117において、出庫荷物W1の幅の再測定の結果に基づいて、第1アーム753及び第2アーム755の位置を調整する。
具体的には、出庫走行の際に第1荷物検出センサ78が走行台車7の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値と出庫荷物の幅の再測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、棚11における出庫荷物W1の載置位置が所定位置よりX軸の正方向にずれている場合、出庫荷物W1の所定位置からのずれ量に基づいて、出庫荷物W1を移載するための走行台車7の停止位置を、上記の停止位置の基準よりもX軸の正方向にずらすと決定する。
出庫荷物W1の所定位置からのずれ量は、例えば、出庫荷物W1が所定位置にあるときに第1方向側の端部が第1荷物検出センサ78により検出されるときの第1アーム753(第1荷物検出センサ78)の位置と、出庫荷物W1の幅の再測定の際に出庫荷物W1の第1方向側の端部が第1荷物検出センサ78により検出されたときの第1アーム753(第1荷物検出センサ78)の位置と、の差に基づいて決定できる。
例えば、図15Aに示すように、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の正方向にずれており、走行台車7が出庫荷物W1の本来の載置位置に対応する位置(基準の停止位置)に停止すると第1荷物検出センサ78が出庫荷物W1を検出すると想定される場合、搬送コントローラ53は、図15Bに示すように、第1荷物検出センサ78が出庫荷物W1を検出しなくなる位置まで走行台車7をX軸の正方向に走行させて、移載のための走行台車7の停止位置を基準の停止位置からX軸の正方向にずらす。図15Aは、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の正方向にずれて載置されている状態の一例を示す図である。図15Bは、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の正方向にずれて場合に、第1アーム753及び第2アーム755の位置を調整する方法を模式的に示す図である。
一方、出庫走行の際に第2荷物検出センサ79が走行台車7の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる出庫荷物W1の幅に関する情報と出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、棚11における出庫荷物W1の載置位置が所定位置よりX軸の負方向にずれている場合、出庫荷物W1の所定位置からのずれ量に基づいて、出庫荷物W1を移載するための第2アーム755の走行台車7における位置を、本来の位置よりもX軸の負方向にずらすと決定する。
例えば、図16Aに示すように、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の負方向にずれており、走行台車7が出庫荷物W1の本来の載置位置に対応する位置に停止すると第2荷物検出センサ79が出庫荷物W1を検出する場合、搬送コントローラ53は、図16Bに示すように、第2荷物検出センサ79が出庫荷物W1を検出しなくなる位置まで第2アーム755をX軸の負方向に移動させて、移載のための第2アーム755の位置を本来の位置よりもX軸の負方向にずらす。図16Aは、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の負方向にずれて載置されている状態の一例を示す図である。図16Bは、出庫荷物W1が本来の載置位置よりX軸の負方向にずれて場合に、第1アーム753及び第2アーム755の位置を調整する方法を模式的に示す図である。
第1アーム753及び第2アーム755の位置を調整後、搬送コントローラ53は、ステップS118において、上記のステップS6~S9を実行して、第1アーム753と第2アーム755の間のアーム間隔及び位置をステップS117で調整した間隔及び位置に維持しつつ、出庫荷物W1を走行台車7側に引き込んで移載する。
上記のステップS117~S118を実行することにより、出庫荷物W1の幅は想定された範囲内にあるものの、出庫荷物W1が想定された位置よりもX方向にずれて棚11に載置されている場合に、出庫荷物W1の位置ずれを考慮して決定した位置まで走行台車7(X軸の正方向にずれている場合)又は第2アーム755(X軸の負方向にずれている場合)を移動させて、第1アーム753と第2アーム755により出庫荷物W1を正確に走行台車7に引き込んで移載することができる。
なお、上記の例では、出庫荷物W1が想定された位置よりもX方向の負方向にずれた場合には第2アーム755を移動させて第1アーム753と第2アーム755とで出庫荷物W1を移載可能としているが、これは、X方向の負方向へのずれ量が小さく走行台車7を移動させなくとも第1アーム753と第2アーム755とで出庫荷物W1を移載可能とできるからである。従って、X方向の負方向へのずれ量が過剰に大きいために第1アーム753のフック753aにより出庫荷物W1をフックできないと想定される場合には、走行台車7をX方向の負方向に移動させて第1アーム753と出庫荷物W1との距離を近づけて、必要に応じて第2アーム755を移動させてもよい。
(5)実施形態の共通事項
上記第1実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
自動倉庫(例えば、自動倉庫100)は、複数段からなる棚(例えば、棚11)と、段毎に配置され棚の延長方向(例えば、X方向)沿って走行することで荷物(例えば、荷物W)を搬送する台車(例えば、走行台車7)と、台車を制御する下位コントローラ(例えば、搬送コントローラ53)と、備える。台車は、移載装置(例えば、移載装置75)と、第1センサ(例えば、第1荷物検出センサ78)と、第2センサ(例えば、第2荷物検出センサ79)と、を有する。
移載装置は、棚との間で荷物を移載する第1アーム(例えば、第1アーム753)と第2アーム(例えば、第2アーム755)を有する。
第1センサは、第1アーム側に設けられ、棚に載置された荷物を検出する。
第2センサは、第2アーム側に設けられ、棚に載置された荷物を検出する。
上記の台車において、第1アーム及び第2アームの少なくとも一方が台車に対して棚の延長方向に移動可能である。
また、下位コントローラは、荷物の出庫時に、
出庫する対象の出庫荷物(例えば、出庫荷物W1)の棚における載置位置に対応する位置まで台車が走行する出庫走行の際に、台車が出庫走行により進行する進行方向の前側に存在する第1センサ又は第2センサを用いて出庫荷物の幅を測定し、
出庫荷物の幅の測定結果に基づいて第1アーム及び/又は第2アームを移動させて、第1アームと第2アームとのアーム間隔を出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整し、
台車が出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達後に、調整後のアーム間隔を維持したまま第1アームと第2アームを進退させて出庫荷物を引き込む制御を実行する。
上記の自動倉庫においては、荷物の出庫の際に、下位コントローラが、台車の進行方向の前側に存在するセンサを用いて出庫対象である出庫荷物の幅を測定し、この測定結果に基づいてアーム間隔を出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整する。さらに、台車が出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達後、下位コントローラが、調整後のアーム間隔を維持したまま第1アームと第2アームを進退させて出庫荷物を引き込む制御を実行している。
このように、台車が移載位置に到達する前にアーム間隔の設定が行われておりその後にアーム間隔を変更しないので、台車の停止後に実行される出庫の際の荷物の移載にかかる時間を短縮できる。従来であれば出庫荷物の出庫の際にアームを移動させて出庫荷物を挟み込みさらに当該出庫荷物とアームとの間に隙間を確保するために再度アームを移動させる事を行っているが、そのような動作が不要になるからである。
2.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)図5、図7、図9、図13のフローチャートにおける各ステップの処理内容、及び/又は、各ステップの実行順は、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(B)第1実施形態にて説明した移載装置75においては、第1アーム753が走行台車7の前側においてX方向に移動不能となっている一方、第2アーム755が走行台車7の後側においてX方向に移動可能となっている。しかし、これに限られず、第1アーム753と第2アーム755の両方がX方向に移動可能となっていてもよい。
(C)上記の第1実施形態において、走行台車7のX方向における位置の把握は、レール7aに設けられたスリットの検出結果と、第1回転量測定センサ731bによる車輪731の回転量の測定結果と、に基づいてなされていた。しかし、これに限られず、例えば、X方向に沿って設けられたバーコードに示された識別情報、距離センサによる所定の基準位置(例えば、レール7aのX方向の端部)と走行台車7との間の距離の測定結果などに基づいて、走行台車7のX方向における位置を把握してもよい。
(D)上記の第1実施形態において、第2アーム755の走行台車7における位置の把握は、第2回転量測定センサ751bによるボールネジ76の回転量の測定結果に基づいてなされていた。しかし、これに限られず、例えば、走行台車7に設けられたバーコードに示された識別情報、距離センサによる走行台車7の所定の基準位置(例えば、第1本体部73a及び/又は第2本体部73bの端部)と第2アーム755との間の距離の測定結果などに基づいて、走行台車7における第2アーム755の位置を把握してもよい。
(E)上記の第1実施形態において、出庫荷物W1が所定の載置位置からX軸の負方向にずれている場合、出庫荷物W1のずれに従って第2アーム755を移動させて、第2アーム755の位置を調整していた。しかし、これに限られず、出庫荷物W1が所定の載置位置からX軸の正方向(第1荷物検出センサ78側)にずれている場合と同様に、出庫荷物W1のずれに従って走行台車7を走行させて、第1アーム753及び第2アーム755の位置を調整してもよい。
(F)出庫荷物W1の幅に関する情報に示される幅値と出庫荷物W1の幅の測定結果との差が第1所定値よりも大きく(すなわち、出庫荷物W1が想定よりも大きく)、かつ、棚11における出庫荷物W1の載置位置が所定位置よりX方向にずれている場合には、出庫荷物W1の幅の測定結果が搬送指令に示される幅値からずれている場合のリトライ動作(ステップS101~S109)と、荷ずれか検出された場合のリトライ動作(ステップS111~S118)の両方を実行してもよい。
(G)ステップS5において出庫荷物W1の棚11における実際の載置位置が所定位置よりもずれていると判定された場合には、出庫荷物W1が所定位置からずれているか否かを再度判定することなく、直ちに、走行台車7を第1方向又は第2方向のいずれかに所定の距離だけ移動させてもよい。
複数段からなる棚と、棚との間で荷物を移載する移載装置を有する台車と、を備える自動倉庫に広く適用できる。
100 自動倉庫
1 ラック
11 棚
13 中継コンベヤ
3 昇降搬送装置
5 入出庫ステーション
7 走行台車
71 ガイド部材
73a 第1本体部
731 車輪
731a 第1モータ
731b 第1回転量測定センサ
73b 第2本体部
733 従動輪
75 移載装置
751 フレーム
751a 第2モータ
751b 第2回転量測定センサ
753 第1アーム
753a、755a フック
755 第2アーム
757 載置部材
76 ボールネジ
77 スプライン部材
77a 第3モータ
78 第1荷物検出センサ
79 第2荷物検出センサ
7a レール
7b スリット検出センサ
51 上位コントローラ
53 搬送コントローラ
W 荷物
W1 出庫荷物

Claims (11)

  1. 複数段からなる棚と、前記段毎に配置され棚の延長方向に沿って走行することで荷物を搬送する台車と、前記台車を制御する下位コントローラと、備える自動倉庫であって、
    前記台車は、
    前記棚との間で荷物を移載する第1アームと第2アームを有する移載装置と、
    前記第1アーム側に設けられ、前記棚に載置された前記荷物を検出する第1センサと、
    前記第2アーム側に設けられ、前記棚に載置された前記荷物を検出する第2センサと、
    を有し、
    前記第1アーム及び前記第2アームの少なくとも一方が前記台車において前記棚の延長方向に移動可能であり、
    前記下位コントローラは、前記荷物の出庫時に、
    出庫する対象の出庫荷物の前記棚における載置位置に対応する位置まで前記台車が走行する出庫走行の際に、前記台車が前記出庫走行により進行する進行方向の前側に存在する前記第1センサ又は前記第2センサを用いて前記出庫荷物の幅を測定し、
    前記出庫荷物の幅の測定結果に基づいて前記第1アーム及び/又は前記第2アームを移動させて、前記第1アームと前記第2アームとのアーム間隔を前記出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整し、
    前記台車が前記出庫荷物の載置位置に対応する位置に到達後に、調整後の前記アーム間隔を維持したまま前記第1アームと前記第2アームを進退させて前記出庫荷物を引き込む制御を実行する、
    自動倉庫。
  2. 前記出庫荷物の幅に関する情報を含む搬送指令を前記下位コントローラに送信する上位コントローラをさらに備え、
    前記下位コントローラは、前記出庫走行を開始する際に前記アーム間隔を前記搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報に示された値よりも所定量だけ大きい第1間隔に調整し、その後、前記アーム間隔を前記第1間隔に調整した状態から、前記アーム間隔を前記測定結果に示された前記出庫荷物の幅よりも所定量だけ大きくなるよう調整する制御を実行する、請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 前記第2アームが前記棚の延長方向に移動可能であり、
    前記第2センサが前記第2アームに設けられ、
    前記下位コントローラは、
    前記出庫走行の際に前記第2センサが前記台車の進行方向の前側に存在するときに、前記台車の位置に関する情報と、前記台車における前記第2アームの位置に関する情報と、に基づいて前記出庫荷物の幅を測定する、請求項1に記載の自動倉庫。
  4. 前記第2アームが前記棚の延長方向に移動可能であり、
    前記第2センサが前記第2アームに設けられ、
    前記下位コントローラは、
    前記出庫走行の際に前記第2センサが前記台車の進行方向の前側に存在するときに、前記台車の位置に関する情報と、前記台車における前記第2アームの位置に関する情報と、に基づいて前記出庫荷物の幅を測定する、請求項2に記載の自動倉庫。
  5. 前記下位コントローラは、
    前記出庫走行の際に前記第1センサが前記台車の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報と前記出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、前記棚における前記出庫荷物の載置位置が所定位置より前記棚の延長方向にずれている場合、当該出庫荷物の前記所定位置からのずれ量に基づいて前記台車の停止位置を決定する、請求項1に記載の自動倉庫。
  6. 前記下位コントローラは、
    前記出庫走行の際に前記第2センサが前記台車の進行方向の前側に存在するときに、搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報と前記出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値以下であり、かつ、前記棚における前記出庫荷物の載置位置が所定位置より前記棚の延長方向にずれている場合、当該出庫荷物の前記所定位置からのずれ量に基づいて前記第2アームの前記台車における位置を決定する、請求項3に記載の自動倉庫。
  7. 前記下位コントローラは、搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報と前記出庫荷物の幅の測定結果との差が第1所定値より大きい場合、前記台車に対して当該出庫荷物の幅の再測定を実行させる制御を行う、請求項1に記載の自動倉庫。
  8. 前記第1アームは前記台車において前記棚の延長方向の一方である第1方向側に固定され、
    前記下位コントローラは、前記棚の延長方向の他方である第2方向側の端部よりも前記棚の前記第1方向の端部に近い側に載置された前記出庫荷物の幅の再測定を実行する際に、前記台車を、当該出庫荷物の前記第1方向とは反対側の第2方向の端部側から前記第2方向に第1距離だけ走行させる、請求項1に記載の自動倉庫。
  9. 前記第1距離は、前記第2方向に前記台車を移動させたときに、前記出庫荷物の前記第2方向側の端部よりも前記第2方向側に前記第1センサが存在する距離に相当する、請求項8に記載の自動倉庫。
  10. 前記第2アームは前記台車において前記第2方向側の端部において前記棚の延長方向に移動可能に設けられ、
    前記棚の前記第2方向の端部に近い側に載置された前記出庫荷物の幅の再測定を実行する際に、前記下位コントローラは、前記台車を、当該出庫荷物の前記第1方向の端部側から前記第1方向に、搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報と前記第1距離との和だけ走行させる、請求項8に記載の自動倉庫。
  11. 前記第2アームは前記台車において前記第2方向側の端部において前記棚の延長方向に移動可能に設けられ、
    前記棚の前記第2方向の端部に近い側に載置された前記出庫荷物の幅の再測定を実行する際に、前記下位コントローラは、前記台車を、当該出庫荷物の前記第1方向の端部側から前記第1方向に、搬送指令に含まれる前記出庫荷物の幅に関する情報と前記第1距離との和だけ走行させる、請求項9に記載の自動倉庫。
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