JP7396081B2 - 鞍乗型車両のカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の車体を覆うカバーの構造に関する。
一般に、自動二輪車等の鞍乗型車両の車体は、概ね、車体フレーム、前輪、後輪、エンジン、トランスミッション、燃料タンク、ハンドル、シートおよびライト類等を備えている。具体的には、車体フレームの前端部にはステアリングシャフトが軸支され、ステアリングシャフトの上端側にはハンドルが設けられ、ステアリングシャフトの下端側にはフロントフォークを介して前輪が設けられている。また、車体フレームの後部には、スイングアームを介して後輪が設けられている。また、車体フレームの前後方向略中央部には、エンジンおよびトランスミッションが設けられ、エンジンの上方には燃料タンクが設けられ、燃料タンクの後方にはシートが設けられている。さらに、車体の前側にはヘッドライトおよびウインカーランプが設けられ、車体の後ろ側にはテールランプ、ブレーキランプおよびウインカーランプが設けられている。
また、鞍乗型車両の車体の一部にはカバーが取り付けられている。鞍乗型車両の車体においてカバーが取り付けられている箇所は、鞍乗型車両の種類によって異なるが、多くの鞍乗型車両において、車体の後部右上側には、右側のシートフレームを覆うフレームカバーが取り付けられ、車体の後部左上側には、左側のシートフレームを覆うフレームカバーが取り付けられ、車体の後端部上側中央には、これらシートフレームの後端部間の上方、具体的にはテールランプ等の上方を覆うリヤセンターカバーが取り付けられている。
下記の特許文献1には、車体の後部にフレームカバーおよびフレームカバーセンターを取り付けて、リヤコンビネーションランプの周りを覆うようにした自動二輪車が記載されている。この自動二輪車には、リヤコンビネーションランプと、フレームカバーと、フレームカバーセンターとを接続するための取付け片が設けられている。リヤコンビネーションランプ、フレームカバーおよびフレームカバーセンターはそれぞれビス等を用いて取付け片に締着されている。
特許第3173118号公報
鞍乗型車両の中には、車体後端部のテールランプ周りの形状を、細く絞り込んだ形状、または尖った形状にしたものがある。例えば、ストリートファイター、またはスーパースポーツと呼ばれる種類の鞍乗型車両には、近時、テールランプ周りの意匠として、このような形状が採用されているものが多い。
車体後端部の形状としてこのような形状を採用した場合、テールランプ等の上方を覆うリヤセンターカバーの左右方向および上下方向の寸法が小さくなる。その結果、シートフレームを覆うフレームカバーにリヤセンターカバーを強固に接続することが困難になる。
すなわち、リヤセンターカバーを樹脂成形により形成する場合に、成形に用いる金型が小さくなるため、金型にスライドを設けることが困難になる。その結果、リヤセンターカバーをサイドカバーにねじまたはビスを用いて締結するためのボスをリヤセンターカバーに形成することが困難になる。例えば、特許文献1に記載された自動二輪車では、フレームカバーセンサーを取付け片にビスを用いて締結するためのボスがフレームカバーセンターに設けられているが、フレームカバーセンターの左右方向および上下方向の寸法が小さくなった場合、このようなボスを有するフレームカバーセンターを樹脂成形により形成することが困難になる。
また、ねじまたはビスを用いずにリヤセンターカバーをフレームカバーに接続することとした場合、リヤセンターカバーとフレームカバーとの接続の強度を高めることが容易でない。リヤセンターカバーは、車体の最も後端に位置し、左右一対のフレームカバー間に配置される。したがって、リヤセンターカバーが一対のフレームカバー間から後方へ脱落することを防ぐために、リヤセンターカバーを各フレームカバーに強固に接続する必要がある。また、リヤセンターカバーおよび各フレームカバーの後端部には、テールランプおよびブレーキランプ、またはテールランプ、ブレーキランプおよびウインカーランプを一体化したリヤコンビネーションランプが支持される。したがって、テールランプおよびブレーキランプ、またはリヤコンビネーションランプの重量により、リヤセンターカバーと各フレームカバーとの間に上下方向に隙間が形成されることを防ぐために、リヤセンターカバーと各フレームカバーとを強固に接続する必要がある。ねじまたはビスを用いずにリヤセンターカバーとフレームカバーとを接続することとした場合、このような必要性を満たす接続強度を得ることは容易でない。
このような困難性は、リヤセンターカバーとフレームカバーとの接続においてだけでなく、例えば、細く絞り込んだ形状を有するフロントカウルを構成するセンターカバーとサイドカバーとの接続等においても生じ得る。
以上より、本発明の課題は、センターカバー(例えばリヤセンターカバー)のサイズが小さい場合でも、センターカバーと一対のサイドカバー(例えば一対のフレームカバー)との強固な接続を実現することができる鞍乗型車両のカバー構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の鞍乗型車両のカバー構造は、鞍乗型車両の車体において互いにX方向に離れた位置にそれぞれ固定される一対のサイドカバーと、前記一対のサイドカバー間に取り付けられるセンターカバーとを備え、前記センターカバーは、当該センターカバーを前記一対のサイドカバーにそれぞれ接続するための一対のセンター接続部を有し、前記各センター接続部は、前記X方向と略直交するY方向に突出する形状を有し、かつ前記X方向および前記Y方向の双方と略直交するZ方向および前記Y方向に広がるセンター接触面および前記センター接触面に形成された挿入穴を有し、前記各サイドカバーは、当該サイドカバーに前記センターカバーを接続するためのサイド接続部を有し、前記各サイドカバーの前記サイド接続部は、前記Z方向および前記Y方向に広がるサイド接触面および前記サイド接触面から突出する突起を有し、前記各サイドカバーの前記サイド接続部の前記サイド接触面および前記突起は、当該サイドカバーの裏面側に配置され、前記各サイドカバーには、当該サイドカバーの表面側と裏面側とを連通させる挿通穴が形成され、前記センターカバーが前記一対のサイドカバー間の所定の取付位置に配置された状態において、前記一対のセンター接続部が前記一対のサイドカバーの表面側から前記一対のサイドカバーの前記挿通穴を通って前記一対のサイドカバーの裏面側にそれぞれ至り、前記一対のサイドカバーの裏面側において、前記一対のセンター接続部の前記センター接触面と前記一対のサイドカバーの前記サイド接続部の前記サイド接触面とがそれぞれ互いに接触し、かつ前記一対のサイドカバーの前記サイド接続部の前記突起が前記一対のセンター接続部の前記挿入穴にそれぞれ入って嵌合することにより、前記センターカバーが前記一対のサイドカバーにそれぞれ接続されることを特徴とする。
本発明によれば、センターカバーのサイズが小さい場合でも、センターカバーと一対のサイドカバーとの強固な接続を実現することができる。
本発明の実施例のカバー構造を有する鞍乗型車両の車体の後部を示す説明図である。 図1(C)中の切断線II-IIに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造の断面図である。 図2中の切断線III-IIIに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造の断面図である。 図2中の切断線IV-IVに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造の断面図である。 本発明の実施例のカバー構造における右フレームカバーおよび左フレームカバーを示す説明図である。 本発明の実施例のカバー構造における右フレームカバーを示す説明図である。 本発明の実施例のカバー構造におけるリヤセンターカバーを示す説明図である。 図2中の切断線VIII-VIIIに沿って切断し、その切断線に付した矢印の方向から見たセンター接続部およびサイド接続部の断面を示す説明図である。 本発明の実施例のカバー構造において、リヤセンターカバーと右フレームカバーとの接続を示す説明図である。
本発明の実施形態の鞍乗型車両のカバー構造は、鞍乗型車両の車体において互いにX方向に離れた位置にそれぞれ固定される一対のサイドカバーと、一対のサイドカバー間に取り付けられるセンターカバーとを備えている。
センターカバーは、当該センターカバーを一対のサイドカバーにそれぞれ接続するための一対のセンター接続部を有している。ここで、X方向と略直交する方向をY方向といい、X方向およびY方向の双方と略直交する方向をZ方向というとすると、各センター接続部は、Y方向に突出する形状を有している。また、各センター接続部は、Z方向およびY方向に広がるセンター接触面、およびセンター接触面に形成された挿入穴を有している。
各サイドカバーは、当該サイドカバーにセンターカバーを接続するためのサイド接続部を有している。サイド接続部は、Z方向およびY方向に広がるサイド接触面、およびサイド接触面から突出する突起を有している。
センターカバーが一対のサイドカバー間の所定の取付位置に配置された状態において、一対のセンター接続部のセンター接触面と一対のサイドカバーのサイド接続部のサイド接触面とがそれぞれ互いに接触し、かつ一対のサイドカバーのサイド接続部の突起が一対のセンター接続部の挿入穴にそれぞれ入って嵌合する。これにより、センターカバーが一対のサイドカバーにそれぞれ接続される。
本実施形態のカバー構造の各センター接続部において、挿入穴は、Z方向およびY方向に広がるセンター接触面に形成されているので、挿入穴の方向はX方向と略一致する。また、各サイドカバーのサイド接続部において、突起は、Z方向およびY方向に広がるサイド接触面から突出しているので、突起の突出方向はX方向と略一致する。センターカバーが一対のサイドカバー間の所定の取付位置に配置された状態において、センターカバーと一方のサイドカバーとは、Y方向およびZ方向に広がるセンター接触面とY方向およびZ方向に広がるサイド接触面とが互いに接触し、かつX方向に突出する突起がX方向に伸びる挿入穴に入って嵌合することによって互いに接続される。また、センターカバーと他方のサイドカバーも同様に互いに接続される。
センター接触面とサイド接触面とを互いに接触させ、センター接続部の挿入穴にサイド接続部の突起を入れて嵌合させることによってセンター接続部とサイド接続部とを接続する本実施形態における接続構造は、例えば、貫通孔を有する2枚の板を両板の貫通孔の位置が一致するように互いに重ね合わせ、両板の貫通孔にねじまたはビスを挿入し、このねじまたはビスによって両板を互いに接続する構造に近い。
このような本実施形態における接続構造によれば、センター接続部の挿入穴とサイド接続部の突起との嵌合により、センターカバーが各サイドカバーに対してY方向およびZ方向に位置ずれすることのないように、センターカバーを各サイドカバーに強固に接続することができる。
本実施形態のカバー構造を、鞍乗型車両の車体の後部上側の左右方向に離れた位置にそれぞれ固定され、左右一対のシートフレームを覆う一対のフレームカバーと、車体の後端部上側中央に位置し、一対のフレームカバー間に取り付けられるリヤセンターカバーとを備えたカバー構造に適用した場合には、リヤセンターカバーが各フレームカバーに対して前後方向に位置ずれすることのないように、リヤセンターカバーを各フレームカバーに強固に接続することができ、リヤセンターカバーが一対のフレームカバー間から後方へ脱落することを防止することができる。また、各フレームカバーがリヤセンターカバーに対して上下方向に位置ずれすることのないように、リヤセンターカバーと各フレームカバーとを強固に接続することができ、テールランプおよびブレーキランプ、またはリヤコンビネーションランプの重量により、リヤセンターカバーと各フレームカバーとの間に上下方向に隙間が形成されることを防止することができる。
また、センターカバーにおいて、各センター接続部は、Y方向に突出する形状を有し、かつZ方向およびY方向に広がるセンター接触面を有している。すなわち、各センター接続部はX方向に突出する突起を有していない。したがって、センターカバーを樹脂成形により形成する場合、センターカバーの内側面を形成する金型(専ら形状が複雑になる)に対してスライドなど複雑な構造を設けることなく、センターカバーを形成することができる。それゆえ、センターカバーのサイズが小さい場合でも、センターカバーを樹脂成形により容易に形成することができる。なお、各センター接続部のセンター接触面にはX方向に伸びる挿入穴が形成されているが、この挿入穴は、センターカバーの外側面を形成する、組み込みが容易な金型にスライドを設けることで容易に形成することができ、あるいは、センターカバーを樹脂成形した後にドリルを用いて容易に形成することができる。
以上より、本実施形態のカバー構造によれば、センターカバーが各サイドカバーに対してY方向およびZ方向に位置ずれすることのないように、センターカバーを各サイドカバーに強固に接続することができ、このようなセンターカバーと各サイドカバーとの強固な接続を、スライドを設けることが困難なほどにセンターカバーの金型(特にセンターカバーの内側面用の金型)のサイズが小さい場合でも実現することができる。
図面を用いて、本発明のカバー構造の実施例について説明する。なお、各図には、左(Ld)、右(Rd)、前(Fd)、後(Bd)、上(Ud)、下(Dd)を示す矢印が描かれている。説明の便宜上、実施例において方向を述べる際には、これらの矢印に従う。
図1(A)は本発明の実施例のカバー構造9を有する鞍乗型車両1の車体2の後部を右から見た状態を示している。図1(B)は車体2の後部を上から見た状態を示している。図1(C)は車体2の後部を後ろから見た状態を示している。図1(A)~図1(C)に示すように、鞍乗型車両1の車体2は、2本の右シートフレーム3、2本の左シートフレーム4、シート5、グラブバー6、リヤコンビネーションランプ7およびリヤフェンダ8を備えている。
2本の右シートフレーム3は上下方向に配列されている。各右シートフレーム3は、車体2の前後方向略中央部から後端部にかけて車体2の右上側を前後方向に伸びている。2本の左シートフレーム4は上下方向に配列されており、各左シートフレーム4は、車体2の前後方向略中央部から後端部にかけて車体2の左上側を前後方向に伸びている。
シート5は車体2の前後方向略中央部に位置し、上側の右シートフレーム3および上側の左シートフレーム4の上方に配置されている。シート5は、ドライバーシートとタンデムシートとが一体化されたものであり、前後方向に長く、シート5の後端部は車体2の後部に達している。グラブバー6はシート5の後ろ側に配置されている。
リヤコンビネーションランプ7は車体2の後端部に配置されている。リヤコンビネーションランプ7は、テールランプ、ブレーキランプおよび左右一対のウインカーランプを一体化したユニットである。リヤフェンダ8は、車体2の後端部の下部から下後方に伸びている。
また、車体2には、右フレームカバー11、左フレームカバー31およびリヤセンターカバー51を備えたカバー構造9が設けられている。右フレームカバー11は、2本の右シートフレーム3を覆うカバーである。左フレームカバー31は、2本の左シートフレーム4を覆うカバーである。リヤセンターカバー51は、上側の右シートフレーム3の後端部と上側の左シートフレーム4の後端部との間の上方を覆うカバーである。右フレームカバー11および左フレームカバー31は、車体2において互いに左右方向に離れた位置にそれぞれ配置され、車体2にそれぞれ固定されている。リヤセンターカバー51は、右フレームカバー11の後端部と左フレームカバー31の後端部との間に取り付けられている。リヤコンビネーションランプ7の右部、左部および上部は、右フレームカバー11の後端部、左フレームカバー31の後端部、およびリヤセンターカバー51により覆われている。また、リヤコンビネーションランプ7は右フレームカバー11および左フレームカバー31にそれぞれ支持されている。なお、リヤセンターカバー51は「センターカバー」の具体例であり、右フレームカバー11および左フレームカバー31はそれぞれ「サイドカバー」の具体例である。
図2は、図1(C)中の切断線II-IIに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造9の断面を示している。図3は、図2中の切断線III-IIIに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造9の断面を示している。図4は、図2中の切断線IV-IVに沿って切断し、この切断線に付した矢印の方向から見たカバー構造9の断面を示している。
図2~図4に示すように、リヤセンターカバー51は右フレームカバー11の後端部の上側に、(a)リヤセンターカバー51の右後部に設けられたセンター接続部57と右フレームカバー11に設けられたサイド接続部17とを接続すること、(b)リヤセンターカバー51の右中央部に設けられた掛け止め部71を右フレームカバー11に設けられた掛け止め穴22に掛け止めすること、および(c)リヤセンターカバー51の右前部に設けられた止め穴と右フレームカバー11に設けられた止め穴とに雄型の止め具81に挿入し、その止め具81に雌型の止め具82を結合することにより接続されている。
同様に、リヤセンターカバー51は左フレームカバー31の後端部の上側に、(a)リヤセンターカバー51の左後部に設けられたセンター接続部67と左フレームカバー31に設けられたサイド接続部37とを接続すること、(b)リヤセンターカバー51の左中央部に設けられた掛け止め部72を左フレームカバー31に設けられた掛け止め穴42に掛け止めすること、および(c)リヤセンターカバー51の左前部に設けられた止め穴と左フレームカバー31に設けられた止め穴とに雄型の止め具81を挿入し、その止め具81に雌型の止め具82を結合することにより接続されている。
図5(A)は右フレームカバー11の表面側(車体2に取り付けたときに外側を向く側)を示している。図5(B)は、右フレームカバー11の後端部の裏面側を示している。図5(C)は、左フレームカバー31の後端部の裏面側を示している。図6(A)は図3中のカバー構造9と同じ位置から見た右フレームカバー11の断面を示している。図6(B)は図4中のカバー構造9と同じ位置から見た右フレームカバー11の断面を示している。
図5(A)に示すように、右フレームカバー11は、車体2の前後方向略中央部から後端部にかけて前後方向に伸びる2本の右シートフレーム3のうち、上側の右シートフレーム3の全体、および下側の右シートフレーム3の後部を覆うことができるように、前後方向に長い形状を有している。また、右フレームカバー11は例えば樹脂により形成されている。
図5(B)、図6(A)および図6(B)に示すように、右フレームカバー11の後端部は、上壁部12、側壁部13および後壁部14を有している。
右フレームカバー11の最後端に近い位置には挿通穴16が設けられている。挿通穴16は、リヤセンターカバー51の右後部に設けられたセンター接続部57を挿通させるための穴である。挿通穴16は右フレームカバー11の後壁部14を前後方向に貫通しており、挿通穴16を介して、右フレームカバー11の表面側と裏面側とが連通している。また、挿通穴16は、上下方向に長い形状を有している。また、挿通穴16の上下方向の寸法および左右方向の寸法はそれぞれ、センター接続部57の上下方向の寸法および左右方向の寸法よりも僅かに大きい。
右フレームカバー11の後端部において、挿通穴16よりも前側の部分にはサイド接続部17が設けられている。サイド接続部17は、右フレームカバー11の後端部にリヤセンターカバー51の右後部を接続するための部分である。サイド接続部17は、右フレームカバー11の側壁部13の裏面側に配置されている。サイド接続部17は、右フレームカバー11の裏面から左方に出っ張ったアーチ状に形成されている。サイド接続部17の上端部および下端部は側壁部13の裏面に一体化して固定されており、サイド接続部17の上下方向中央部は側壁部13の裏面から離れ、当該裏面よりも左側に位置している。
サイド接続部17の上下方向中央部の左面にはサイド接触面18が設けられている。サイド接触面18は上下方向および前後方向に広がる平面である。サイド接触面18の略中央には、サイド接触面18から左方へ突出する突起19が設けられている。突起19の形状については後述する。
右フレームカバー11の後端部において、サイド接続部17よりも前側の部分には掛け止め穴22が設けられている。掛け止め穴22は、リヤセンターカバー51の右中央部に設けられた掛け止め部71を掛け止めするための穴である。掛け止め穴22は右フレームカバー11の上壁部12を上下方向に貫通している。また、掛け止め穴22は前後方向に長い形状を有している。また、掛け止め穴22の後部には、左右方向に幅が広い幅広部22Aが形成され、掛け止め穴22の前部には、左右方向に幅が狭い幅狭部22Bが形成されている。また、右フレームカバー11の後端部において、掛け止め穴22の前側の部分には、左右方向に伸びるリブ23が設けられている。リブ23は上壁部12を補強する機能を有している。
右フレームカバー11の後端部において、リブ23よりも前側の部分には、図6(A)に示すように、止め穴24が設けられている。止め穴24は、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11の後端部に固定するための止め具81を装着するための穴である。止め穴24は右フレームカバー11の上壁部12を上下方向に貫通している。
左フレームカバー31は右フレームカバー11と同じ材料により形成されている。図5(C)に示すように、左フレームカバー31の後端部は、上壁部32、側壁部33および後壁部34を有し、右フレームカバー11の後端部と左右対称に形成されている。また、左フレームカバー31の挿通穴36、サイド接続部37、サイド接触面38、突起39、掛け止め穴42(幅広部42A、幅狭部42B)、リブ43および止め穴44等はそれぞれ、右フレームカバー11の挿通穴16、サイド接続部17、サイド接触面18、突起19、掛け止め穴22(幅広部22A、幅狭部22B)、リブ23および止め穴24等と左右対称の形状を有し、左右対称に配置されている。また、左フレームカバー31の後端部以外の部分は、右フレームカバー11の後端部以外の部分と概ね左右対称に形成されている。
図7(A)は、図2中のカバー構造9と同じ位置から見たリヤセンターカバー51の断面を示している。図7(B)は、図3中のカバー構造9と同じ位置から見たリヤセンターカバー51(リヤセンターカバー51を下方から見た状態)を示している。図7(C)は、図4中のカバー構造9と同じ位置から見たリヤセンターカバー51の断面を示している。
リヤセンターカバー51は例えば樹脂により形成されている。図7(A)~図7(C)に示すように、リヤセンターカバー51は、上壁部52、右壁部53、左壁部54および後壁部55を有している。上壁部52は右壁部53または左壁部54と比較して広い。
リヤセンターカバー51の後部には一対のセンター接続部57、67が設けられている。
センター接続部57は、リヤセンターカバー51の右後部に配置されている。センター接続部57は、リヤセンターカバー51の右後部を右フレームカバー11の後端部に接続するための部分である。センター接続部57は、リヤセンターカバー51の右壁部53の後端部に形成されている。センター接続部57は右壁部53の後端部から、下方に傾斜しつつ前方へ突出している。また、センター接続部57は、上下方向および前後方向に広がる一対の平面を有し、かつ上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも大きい平板状に形成されている。
センター接続部57における先端側の右面にはセンター接触面58が設けられている。センター接触面58は上下方向および前後方向に広がる平面である。センター接触面58の略中央には挿入穴59が設けられている。挿入穴59はセンター接続部57を左右方向に貫通している。挿入穴59の形状については後述する。
センター接続部67は、リヤセンターカバー51の左後部に配置されている。センター接続部67は、リヤセンターカバー51の左後部を左フレームカバー31の後端部に接続するための部分である。センター接続部67は、リヤセンターカバー51の左壁部54の後端部に形成されている。センター接続部67はセンター接続部57と左右対称の形状を有し、かつ左右対称に配置されている。また、センター接続部67における先端側の左面にはセンター接触面68が設けられている。センター接触面68は上下方向および前後方向に広がる平面である。また、センター接触面68の略中央には、センター接続部67を左右方向に貫通する挿入穴69が設けられている。挿入穴69は挿入穴59と左右対称の形状を有している。
リヤセンターカバー51の前後方向中央部には一対の掛け止め部71、72が設けられている。掛け止め部71、72は、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11の後端部および左フレームカバー31の後端部に掛け止めるための部分である。掛け止め部71、72はリヤセンターカバー51の右中央部および左中央部にそれぞれ配置されている。また、掛け止め部71、72は、リヤセンターカバー51の右壁部53および左壁部54から下方へそれぞれ突出している。また、掛け止め部71、72はそれぞれ側方視長靴型の平板状に形成されている。掛け止め部71、72はそれぞれ、下方に伸長した後、屈曲して前方に伸長している。
リヤセンターカバー51の前部には一対の止め穴73、74が設けられている。止め穴73、74は、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11の後端部および左フレームカバー31の後端部に固定するための止め具81を装着するための穴である。止め穴73、74はリヤセンターカバー51の上壁部52の右前部および左前部にそれぞれ配置されている。また、止め穴73、74はそれぞれ上壁部52を上下方向に貫通している。
また、リヤセンターカバー51の後壁部55には左右一対のリブ75が設けられている。リブ75は後壁部55を補強する機能を有している。
図8(A)は、図2中の切断線VIII-VIIIに沿って切断し、その切断線に付した矢印の方向から見たセンター接続部57およびサイド接続部17の断面を示している。図8(A)はセンター接続部57とサイド接続部17とが接続された状態を示しているのに対し、図8(B)はセンター接続部57とサイド接続部17とが分離した状態を示している。
図8(A)に示すように、右フレームカバー11のサイド接続部17の突起19の突出量(サイド接触面18から突起19の先端までの長さ)は、リヤセンターカバー51のセンター接続部57の左右方向の長さ寸法(厚さ寸法)と略等しい。これと同様に、左フレームカバー31のサイド接続部37の突起39の突出量(サイド接触面38から突起39の先端までの長さ)は、リヤセンターカバー51のセンター接続部67の左右方向の長さ寸法(厚さ寸法)と略等しい。
また、図8(B)に示すように、右フレームカバー11のサイド接続部17の突起19はその先端に向かうに従って漸次細くなっている。具体的には、突起19の後ろ側部分には、当該突起19の基部から先端に向かって前方に傾斜する傾斜部19Aが形成されている。左フレームカバー31のサイド接続部37の突起39も同様の形状を有している。
また、リヤセンターカバー51のセンター接続部57の挿入穴59は右に向かうに従って漸次拡径している。具体的には、挿入穴59の後ろ側部分には、右後方に傾斜する傾斜部59Aが形成されている。また、リヤセンターカバー51のセンター接続部67の挿入穴69は、挿入穴59と左右対称の形状を有している。また、図8(A)に示すように、突起19の傾斜部19Aの傾斜角度と挿入穴59の傾斜部59Aの傾斜角度は略等しい。同様に、突起39の傾斜部の傾斜角度と挿入穴69の傾斜部の傾斜角度は略等しい。
また、センター接続部57の先端部の右角部57Aにはテーパが形成されている。同様に、センター接続部67の先端部の左角部にもテーパが形成されている。
図9(A)は、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11に接続される直前の状態を示し、図9(B)は、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11に接続された後の状態を示している。
リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31に接続する際に、作業者は、まず、車体2に固定された右フレームカバー11および左フレームカバー31の上方にリヤセンターカバー51を位置させ、リヤセンターカバー51を下降させつつ、リヤセンターカバー51の一対の掛け止め部71、72を、右フレームカバー11の掛け止め穴22の幅広部22Aおよび左フレームカバー31の掛け止め穴42の幅広部42Aに上方から挿入する。
次に、作業者は、リヤセンターカバー51を前方に押し動かし、掛け止め部71、72を掛け止め穴22、42の幅狭部22B、42Bへ移動させ、それと同時に、図9(A)に示すように、リヤセンターカバー51の一対のセンター接続部57、67を、右フレームカバー11の挿通穴16および左フレームカバー31の挿通穴36に後方から挿入する。カバー構造9においては、このようにリヤセンターカバー51を前方に移動させたときに、掛け止め部71、72が掛け止め穴22、42内を移動する軌跡と、センター接続部57、67が挿通穴16、36内を移動する軌跡とが一致するように、掛け止め部71、72、掛け止め穴22、42、センター接続部57、67、および挿通穴16、36の位置が設定されている。これにより、センター接続部57、67は、右フレームカバー11および左フレームカバー31の表面側から挿通穴16、36を通って右フレームカバー11および左フレームカバー31の裏面側に至り、センター接続部57の先端の右角部57Aが右フレームカバー11の突起19に当たり、センター接続部67の先端の左角部が左フレームカバー31の突起39に当たる。
作業者がリヤセンターカバー51をさらに前方に押すと、センター接続部57の先端の右角部57Aが突起19に押され、センター接続部57の先端が左に変位するようにセンター接続部57が弾性変形する。これと同時に、センター接続部67の先端の左角部が突起39に押され、センター接続部67の先端が右に変位するようにセンター接続部67が弾性変形する。
作業者がリヤセンターカバー51をさらに前方に押し、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11と左フレームカバー31との間の所定の取付位置に達したとき、図9(B)に示すように、突起19がセンター接続部57の挿入穴59に入り、突起19と挿入穴59とが互いに嵌合し、センター接続部57のセンター接触面58が右フレームカバー11のサイド接触面18と接触する。これと略同時に、突起39がセンター接続部67の挿入穴69に入り、突起39と挿入穴69とが互いに嵌合し、センター接続部67のセンター接触面68が左フレームカバー31のサイド接触面38と接触する。このように、リヤセンターカバー51が所定の取付位置に配置されたときに、突起19、39が挿入穴59、69と嵌合し、センター接触面58、68がサイド接触面18、38と接触するように、センター接触面58、68、サイド接触面18、38、突起19、39、および挿入穴59、69の位置が設定されている。なお、所定の取付位置とは、図2および図3に示すように、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31に固定する位置である。
リヤセンターカバー51が所定の取付位置に配置されたとき、リヤセンターカバー51の止め穴73、74が、右フレームカバー11の止め穴24および左フレームカバー31の止め穴44と重なり合う。次に、作業者は、リヤセンターカバー51の止め穴73および右フレームカバー11の止め穴24に止め具81を挿入し、当該止め具81を、右フレームカバー11に予め取り付けられた止め具82と結合し、また、リヤセンターカバー51の止め穴74および右フレームカバー11の止め穴44に別の止め具81を挿入し、当該止め具81を左フレームカバー31に予め取り付けられた止め具82と結合する。これにより、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11および左フレームカバー31にそれぞれ接続され、固定される。
一方、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31から外すときには、まず、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11および左フレームカバー31に固定された状態でこれらを車体2から取り外し、次に、2つの止め具81を外した後、リヤセンターカバー51を後方に押しながら、センター接続部57の先端部を左に押して突起19と挿入穴59との嵌合を解き、かつセンター接続部67の先端部を右に押して突起39と挿入穴69との嵌合を解く。そして、センター接続部57、67を挿通穴16、36から外しつつ、掛け止め部71、72を掛け止め穴22、42から外す。
以上説明した通り、本実施例のカバー構造9においては、リヤセンターカバー51のセンター接続部57のセンター接触面58と、右フレームカバー11のサイド接続部17のサイド接触面18とを互いに接触させ、リヤセンターカバー51のセンター接続部57の挿入穴59に右フレームカバー11のサイド接続部17の突起19を嵌合することによって、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11に接続し、また、リヤセンターカバー51のセンター接続部67のセンター接触面68と、左フレームカバー31のサイド接続部37のサイド接触面38とを互いに接触させ、リヤセンターカバー51のセンター接続部67の挿入穴69に左フレームカバー31のサイド接続部37の突起39を嵌合することによって、リヤセンターカバー51を左フレームカバー31に接続する。この構成により、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31に強固に接続することができる。
具体的には、突起19、39と挿入穴59、69とを左右方向に嵌合させることにより、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11および左フレームカバー31に対して前後方向に位置ずれしないように、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31に強固に接続することができる。したがって、右フレームカバー11の後端部と左フレームカバー31の後端部の間からリヤセンターカバー51が後方に脱落することを防止することができる。
また、突起19、39と挿入穴59、69とを左右方向に嵌合させることにより、右フレームカバー11または左フレームカバー31がリヤセンターカバー51に対して上下方向に位置ずれしないように、リヤセンターカバー51と右フレームカバー11とを強固に接続することができ、かつリヤセンターカバー51と左フレームカバー31とを強固に接続することができる。したがって、リヤコンビネーションランプ7の重量により、右フレームカバー11または左フレームカバー31がリヤセンターカバー51に対して下方に移動し、リヤセンターカバー51と右フレームカバー11との間、またはリヤセンターカバー51と左フレームカバー31との間に上下方向の隙間が形成されることを防止することができる。
また、センター接触面58、68とサイド接触面18、38とを接触させることにより、車両走行時の振動により、リヤセンターカバー51のフレームカバー11、31に対するがたつきを防止することができる。
また、リヤセンターカバー51において、センター接続部57、67は、前後方向に突出する形状を有し、かつ上下方向および前後方向に広がるセンター接触面58、68を有している。すなわち、センター接続部57、67は左右方向に突出する突起を有していない。したがって、リヤセンターカバー51を樹脂成形により形成する場合、リヤセンターカバー51の内側面を形成する金型にスライドを設けることなく、リヤセンターカバー51を形成することができる。それゆえ、リヤセンターカバー51のサイズが小さい場合でも、リヤセンターカバー51を樹脂成形により容易に形成することができる。なお、センター接続部57、67のセンター接触面58、68には左右方向に伸びる挿入穴59、69が形成されているが、挿入穴59、69は、センターカバー51の外側面を形成する、組み込みが容易な金型にスライドを設けることで容易に形成することができ、あるいは、リヤセンターカバー51を樹脂成形した後にドリルを用いて容易に形成することができる。
以上より、本実施例のカバー構造9によれば、リヤセンターカバー51が右フレームカバー11および左フレームカバー31に対して前後方向および上下方向に位置ずれすることのないように、かつリヤセンターカバー51ががたつくことのないように、リヤセンターカバー51を右フレームカバー11および左フレームカバー31に強固に接続することができ、このようなリヤセンターカバー51とフレームカバー11、31との強固な接続を、スライドを設けることが困難なほどにリヤセンターカバー51の金型(特にリヤセンターカバー51の内側面用の金型)のサイズが小さい場合でも実現することができる。
また、本実施例のカバー構造9において、サイド接続部17、37の突起19、39はその先端に向かうに従って漸次細くなっている。また、センター接続部57の挿入穴59は右に向かうに従って漸次拡径し、センター接続部67の挿入穴69は左に向かうに従って漸次拡径している。この構成により、リヤセンターカバー51をフレームカバー11、31に接続するときに、突起19、39が挿入穴59、69に入り易くなる。また、突起19、39の径、または挿入穴59、69の径に公差による個体差がある場合でも、突起19、39を挿入穴59、69に嵌合させることができる。
また、本実施例のカバー構造9において、センター接続部57、67は、上下方向および前後方向に広がる一対の面を有し、かつ上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも大きい平板状に形成されている。この構成により、センター接続部57を、右フレームカバー11とリヤコンビネーションランプ7との間の狭い空間に配置することができ、センター接続部67を、左フレームカバー31とリヤコンビネーションランプ7との狭い空間に配置することができる。これにより、鞍乗型車両1の意匠性を高めるために、リヤコンビネーションランプ7の周囲の形状を細く絞り込まれた形状にした場合でも、リヤセンターカバー51をフレームカバー11、31の後端部に接続することができる。また、センター接続部57、67の上下方向の寸法を大きくすることにより、センター接続部57、67の上下方向の強度を高めることができ、リヤセンターカバー51に対するフレームカバー11、31の上下方向の位置ずれ、およびリヤセンターカバー51の上下方向のがたつきを防止することができる。
また、本実施例のカバー構造9においては、センター接続部57、67が挿通穴16、36を通ってフレームカバー11、31の裏面側に至り、フレームカバー11、31の裏面側においてセンター接続部57、67とサイド接続部17、37とが接続される。これにより、リヤセンターカバー51とフレームカバー11、31との接続箇所を外から隠すことができ、鞍乗型車両の意匠性を高めることができる。
なお、本発明は、リヤセンターカバーとフレームカバーとの接続に限らず、例えばフロントカウルを構成するセンターカバーとサイドカバーとの接続等にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両のカバー構造もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 鞍乗型車両
2 車体
3 右シートフレーム
4 左シートフレーム
9 カバー構造
11 右フレームカバー(サイドカバー)
16 挿通穴
17 サイド接続部
18 サイド接触面
19 突起
31 左フレームカバー(サイドカバー)
36 挿通穴
37 サイド接続部
38 サイド接触面
39 突起
51 リヤセンターカバー(センターカバー)
57、67 センター接続部
58、68 センター接触面
59、69 挿入穴

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両の車体において互いにX方向に離れた位置にそれぞれ固定される一対のサイドカバーと、
    前記一対のサイドカバー間に取り付けられるセンターカバーとを備え、
    前記センターカバーは、当該センターカバーを前記一対のサイドカバーにそれぞれ接続するための一対のセンター接続部を有し、
    前記各センター接続部は、前記X方向と略直交するY方向に突出する形状を有し、かつ前記X方向および前記Y方向の双方と略直交するZ方向および前記Y方向に広がるセンター接触面および前記センター接触面に形成された挿入穴を有し、
    前記各サイドカバーは、当該サイドカバーに前記センターカバーを接続するためのサイド接続部を有し、
    前記各サイドカバーの前記サイド接続部は、前記Z方向および前記Y方向に広がるサイド接触面および前記サイド接触面から突出する突起を有し、
    前記各サイドカバーの前記サイド接続部の前記サイド接触面および前記突起は、当該サイドカバーの裏面側に配置され、
    前記各サイドカバーには、当該サイドカバーの表面側と裏面側とを連通させる挿通穴が形成され、
    前記センターカバーが前記一対のサイドカバー間の所定の取付位置に配置された状態において、前記一対のセンター接続部が前記一対のサイドカバーの表面側から前記一対のサイドカバーの前記挿通穴を通って前記一対のサイドカバーの裏面側にそれぞれ至り、前記一対のサイドカバーの裏面側において、前記一対のセンター接続部の前記センター接触面と前記一対のサイドカバーの前記サイド接続部の前記サイド接触面とがそれぞれ互いに接触し、かつ前記一対のサイドカバーの前記サイド接続部の前記突起が前記一対のセンター接続部の前記挿入穴にそれぞれ入って嵌合することにより、前記センターカバーが前記一対のサイドカバーにそれぞれ接続されることを特徴とする鞍乗型車両のカバー構造。
  2. 前記一対のサイドカバーのいずれか一方または双方において、前記サイド接続部の前記突起はその先端に向かうに従って漸次細くなっていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のカバー構造。
  3. 前記各センター接続部は、前記Z方向および前記Y方向に広がる面を有し、かつ前記Z方向の寸法が前記X方向の寸法よりも大きい板状に形成され、前記Z方向および前記Y方向に広がる前記面に前記センター接触面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のカバー構造。
  4. 前記一対のサイドカバーは、前記車体の後部右上側を前後方向に伸びる右シートフレーム、および前記車体の後部左上側を前後方向に伸びる左シートフレームをそれぞれ覆うカバーであり、前記センターカバーは、前記右シートフレームの後端部と前記左シートフレームの後端部との間の上方を覆うカバーであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のカバー構造。
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