JP7393681B2 - 情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラムに関する。
避難者(歩行者)のアイコンを地図上の建物内等に配置して、災害が発生したことを想定し、避難場所に向けてアイコンを移動させる避難シミュレーションをする仕組みが存在する。
例えば特許文献1では、津波の被害予測のデータと、歩行者ごとの歩行速度に従って、歩行者のオブジェクトを避難目的地に避難させるシミュレーションの技術が記載されている。
特開2007-206803号公報
避難シミュレーションの際、歩行者が歩行したルートを確認したいことがある。そのため、歩行者の歩行領域上の移動ルートを表示させたい。
一方、避難シミュレーションにおいては、歩行していないが歩行者が移動していることがある。例えば、避難する歩行者を別の位置にワープさせるワープ領域が存在し、歩行者をフロア移動させて別のフロアの図面に移動させる等の際に利用される。
複雑な地図・設計図の場合、歩行領域上の移動軌跡を表示するだけでは、歩行者がどのワープ領域からどのワープ領域に移動したか分かり難い。
また、歩行者がどのワープ領域からどのワープ領域に移動したかを示す軌跡を表示したいが、この軌跡は現実的に歩行者が歩行して移動していた移動軌跡とは異なる。そのため、例えばワープ領域が少ないような簡単な図であれば表示したくないことがある。
本発明は、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
図面上の第1の地点から避難先である第2の地点まで避難シミュレーションを行った際の歩行者の避難経路であって、複数の種別の区間を含む避難経路を表示するよう制御する表示制御手段と、
前記避難経路に含まれる区間について、種別ごとに表示に係る指示を受け付ける受付手段と、
を備え
前記表示制御手段は、前記受付手段により受け付けた指示に基づき、各種別の区間の表示を制御することを特徴とする。
本発明によれば、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することができる。
第1の実施形態における、情報処理システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、各種データ構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、避難シミュレーション実行の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における、表示画面の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、ルートオブジェクトの作成処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における、各種データ構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、表示画面の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における、オブジェクトの表示及び選択の様子の一例を示す図である。 第1の実施形態における、オブジェクトの表示の様子の一例を示す図である。 第1の実施形態における、オブジェクトの選択の様子の一例を示す図である。 第2の実施形態における、オブジェクトの表示の様子の一例を示す図である。 第3の実施形態における、移動速度に応じてオブジェクトを作成する処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態における、オブジェクトの表示の様子の一例を示す図である。 本発明の実施形態における、システム構成の一例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、情報処理装置100の機能の概要について説明する図である。情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置である。
情報処理装置100には、CADソフト110(作図機能部)と、CADソフト110のプラグインとして機能する避難シミュレーションソフト120(シミュレーション機能部)と、を含む。
本実施形態における情報処理装置100はPCであり、CADソフト110は情報処理装置にインストールされているCAD(Computer-Aided Design)のアプリケーションソフトウェアである。また、避難シミュレーションソフト120は、CADアプリケーションソフトウェアのプラグインとして機能する、CADの図形(オブジェクト)を使った避難シミュレーションを行い、その結果を記憶管理するソフトウェアである。
避難シミュレーションソフト120は、シミュレーションエンジンを含む。避難シミュレーションソフト120はそのシミュレーションエンジンを用いて、CADソフト110により作成された地図上の歩行領域(歩行者アイコンが歩行を許可されている領域を示すオブジェクト)に配置された歩行者のアイコン(歩行者のオブジェクト)を、地図上の避難場所(避難目的地)に避難させるシミュレーション処理を行う。
より具体的には、避難シミュレーションソフト120は、シミュレーション開始からシミュレーション上での時刻を一定の間隔毎に進ませ、時間の経過に伴い当該歩行者アイコンを避難場所に向けて移動させるシミュレーション処理を行う。
避難シミュレーションソフト120は、様々な災害の発生を想定した避難シミュレーションができる。例えば、避難シミュレーションソフト120は、津波、洪水、川の氾濫等の水災害、火災、土砂災害等の発生を想定した避難シミュレーションを行うことができる。以上が図1の説明である。
次に、図2を参照して本発明の実施形態における、情報処理装置100のハードウェア構成等の一例について説明する。
情報処理装置100は、CPU201、ROM202、RAM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208を含む。CPU201、ROM202、RAM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208は、システムバス204を介して、相互に接続されている。
CPU201は、システムバス204を介して接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する中央演算装置である。ROM202は、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)等の各種プログラム、各種データ等を記憶する記憶装置である。
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する記憶装置である。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202又は外部メモリ211からRAM203にロードして、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
入力コントローラ205は、入力装置209からの入力を制御するコントローラである。入力装置209は、キーボード(KB)やマウス等のポインティングデバイス等の入力装置である。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ装置210への表示を制御するコントローラである。ディスプレイ装置210は、CRTディスプレイ(CRT)等の表示器である。ディスプレイ装置210は、CRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御するコントローラである。外部メモリ211は、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)、各種設定情報等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)等の記憶装置である。また、外部メモリ211は、ブートプログラム、各種のアプリケーションのプログラム、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。また、メモリコントローラ207は、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるフラッシュメモリ型メモリカード等の外部メモリ211へのアクセスを制御することもできる。
通信I/Fコントローラ208は、LANやインターネット等のネットワークを介した外部装置との接続・通信に利用されるコントローラであり、ネットワークを介した通信処理を実行する。通信I/Fコントローラ208は、例えば、TCP/IPを用いた外部装置との通信等が可能である。
CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上のマウスカーソル等を介したユーザの指示を受け付けることができる。
本実施形態の処理を実現するための各種プログラムは、外部メモリ211に記憶されているとするが、ROM202に記憶されているものとしてもよい。また、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に記憶されているとするが、ROM202に記憶されているものとしてもよい。
なお、ディスプレイ装置210は、避難シミュレーションソフト120による指示に応じてCADソフト110が生成したオブジェクト(例えば、建物と道を繋ぐ新たな道のオブジェクト)を表示出力する出力部の一例である。以上が図2の説明である。
CPU201が、ROM202又は外部メモリ211に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、図3で後述する情報処理装置100の機能及び後述する各図のフローチャートの処理が実現される。
図3は、情報処理装置100の機能構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、CADソフト110(CADの作図機能部)、避難シミュレーションソフト120(避難シミュレーション機能部)を備える。
オブジェクト生成部311は、CADの図形であるオブジェクトを、CADソフト110に対するユーザ操作や、避難シミュレーションソフト120からの指示に応じて生成する。
オブジェクト記憶管理部312は、生成したオブジェクトを外部メモリに記憶して管理する機能部である。オブジェクトの一例を図4のオブジェクト情報400に示す。
各オブジェクトは、オブジェクトの識別情報であるオブジェクトID401、オブジェクトの頂点座標402(CADのファイル上(図面上)のX,Y座標)の情報を有する。頂点を順番に結んだ形状が、そのオブジェクトの形状となる。
また、属性403に示すように、当該オブジェクトが何のオブジェクトであるかを示す属性が対応付けて記憶される。属性には、例えば道、建物、障害物、歩行領域等、歩行者、歩行の速度等がある。
歩行領域の属性が付与されているオブジェクトの示す領域は、避難シミュレーションにおいて歩行者(避難者)が歩行可能な領域であることを示す。建物の属性が付与されたオブジェクト(建物オブジェクト)は建物を示す。道の属性が付与されたオブジェクト(道オブジェクト)は道を示す。
例えば図6の601は1つの建物の1フロアを示すオブジェクトであり、歩行領域の属性が付与されている。また、603、606は階段の属性を持つオブジェクトであり、歩行領域の属性が付与されているものとする。606は、各フロア間の階段上における歩行者の移動の様子を確認するために作成されたオブジェクトである。
障害物の属性が付与されたオブジェクト(障害物オブジェクト)は、歩行者が通行できない領域を規定する障害物を示す。歩行領域のオブジェクト同士が接している、又は重なっている場合には、歩行者は、当該接している、又は重なっているオブジェクト間を自由に移動可能である。
なお、障害物オブジェクトと歩行者アイコンが重なってしまった場合、歩行者アイコンを移動不可能とし、障害物オブジェクトと重なった位置に固定するものとする。障害物オブジェクトの例として、津波の浸水域のデータから形状決定された津波オブジェクトがある。また、建物の崩落などにより落ちてくる瓦礫も障害物のオブジェクトである。
属性403=歩行者のオブジェクトは歩行者アイコンである。本実施形態においては、歩行者アイコンは、図6の602に示すように既に図面上に配置されている(初期位置が登録されている)ものとする。
ここでいう図面とはCADソフト110が展開可能なCADファイルであり、図形(オブジェクト)を配置したファイルである。避難シミュレーションソフト120は、例えばCADソフト110によって展開されている図面を用いて避難シミュレーションを実行する。
歩行者アイコンの頂点座標から、歩行者アイコンの中心位置が特定可能である。当該中心位置が、歩行者アイコンの避難前の初期位置である。
歩行者アイコンの速度(m/秒)は、避難シミュレーションにおいて各歩行者アイコンが目的地に向かって移動する移動速度である。
属性403にワープIDを有するオブジェクトはワープ領域を示すオブジェクト(ワープ領域そのもの)である。本実施形態においては、ワープIDごとに、同じワープIDを持つオブジェクトが2つ作成されており、同じワープIDを持つオブジェクトは同じ形状のオブジェクトとして作成され、記憶されているものとする。
避難シミュレーションソフト120は、一方のワープ領域のオブジェクトに歩行者アイコンが重なった場合、つまり、歩行者がワープ領域に到達した場合に、当該ワープ領域と同じワープIDを持つ別のワープ領域を、ワープ先のワープ領域として特定する。そして、歩行者アイコンが到達したワープ領域内の位置と同じ、当該ワープ先のワープ領域内の位置を、歩行者アイコンの次の位置(ワープ先の位置)として決定するものである。ワープ領域のオブジェクトの一例を図6の604、607等に示す。
また、避難目的地も、避難目的地の属性を持つオブジェクトとして既に図面上に生成・配置されているものとする。目的地のオブジェクトの一例を図6の605、608、609等に示す。
また、属性403は、各オブジェクトの色設定や透明度の設定を含む。以上がオブジェクト情報400の説明である。
図3の説明に戻る。オブジェクト表示設定部313は、オブジェクトの表示にかかる設定を記憶、更新・変更する。例えば、避難シミュレーションソフトから指示されたオブジェクトの一部又は全部を非表示にしたり、色設定を変更したりする。
オブジェクト表示部314は、オブジェクト表示設定部313により設定された色、透明度に応じてオブジェクトを図面上に配置・出力し、表示画面に表示する。
シミュレーション実行部321は、歩行者アイコンを避難目的に避難させるシミュレーションを行う処理部である。例えば、歩行者自身の位置と速度から、所定の時間ごとに、(例えば、シミュレーション開始から0.1秒ごとに)歩行者の次の移動先の位置を決定してシミュレーションを行う。
なお、シミュレーションはシミュレーション開始後から所定時間後まで行われる。当該所定の時間の情報は予め外部メモリに記憶されているものとする。
また、歩行者がワープ領域に入った場合には、当該ワープ領域と対になるもう一方のワープ領域を特定し、当該もう一方のワープ領域上の所定の位置を歩行者アイコンの次の移動先の位置に決定する。そして、これらの歩行者の位置の履歴を、シミュレーション結果として出力する。
位置履歴記憶部322は、シミュレーション実行部321から出力された歩行者の位置の履歴の情報を、シミュレーション開始から終了まで記憶する。位置の履歴の情報の一例を図4のルートデータ410に示す。
ルートデータ410は、避難シミュレーションを実行するごとに新たに生成し、外部メモリに記憶する。
日時411は、データの記録日時を示す。時間412は、シミュレーション開始からの経過時間である。位置414は、日時411及び時間412における、アイコンID413の歩行者アイコンの位置(図面上のX,Y座標)である。
通常区間特定部323は、例えば歩行者アイコンが、歩行者アイコン自身の属性情報に従って移動した歩行区間を特定する。ワープ区間特定部324は、例えば歩行者アイコンがワープ領域に入ったことによって別のワープ領域の位置に移動した場合に、この移動前後の位置の区間をワープ区間として特定する。
具体的には、1人の歩行者の連続した2つの位置の間の距離が所定距離(例:1.5m)以上離れている場合にこれら2つの位置の間の区間をワープ区間として特定する。また、当該距離が1.5m未満の場合には、これら2つの位置の間の区間を通常区間として特定する。
ここでは、所定距離の一例として1.5mという距離を挙げた。フロアが異なる図面は一定の距離間隔ごと(例えば1.5m以上の距離間隔ごと)に作図することが多いため、1区間の直線距離が1.5m以上の場合に、ワープ領域間を使ってフロアを移動していると考えられるためである。また、本実施形態の避難シミュレーションにおける歩行者の移動速度の設定から、歩行者アイコンが0.1秒の間に1.5mを歩行することは考え難いため、1.5mを基準の値として設定している。
当該所定距離の値は、避難シミュレーションソフト120の不図示の設定画面で任意に設定・変更可能であり、設定されている値・変更された値は外部メモリ211に記憶されるものとする。
オブジェクト表示制御部325は、通常区間のオブジェクト、ワープ区間のオブジェクトの作成及び表示形態をCADソフト110に指示し、オブジェクトの表示制御をする制御部である。
例えば、通常区間のみを表示するようCADソフトに指示したり、通常区間のオブジェクトとワープ区間のオブジェクトとを識別表示するように指示したりする。以上が図3の説明である。
次に図5を参照して、本発明の実施形態における、シミュレーション実行の流れについて説明する。
ステップS501において、CADソフト110は、入力装置209を介したユーザによる操作に応じて、起動する。
また、CADソフト110は、入力装置209を介したユーザによる操作に応じて、外部メモリ211等から図面データを読込んで、読込んだ図面データの情報をRAM203上に展開し、記憶する。例えば、オブジェクト情報400に示すようなオブジェクトの集合である図面データを読込むものとする。
そして、CADソフト110は、RAM203上に記憶した図面データに応じたオブジェクト(オブジェクトを含む図面)をディスプレイ装置210に表示されているCADソフト110の表示画面内に表示する。
例えば、図6の600に示すように、CADソフトウェアが表示するウインドウ上に図面を表示する。図6の600においては、CADソフト110が、図面の情報(例えば、オブジェクト情報400)をRAM203に読み出し、ディスプレイ装置210に表示しているCADソフト110の画面上に、頂点座標402の値に従って配置している。
ステップS502において、CADソフト110は、入力装置209を介したユーザの操作に応じて、避難シミュレーションソフト120を起動させる。既に避難シミュレーションソフト120が起動している場合は、CADソフト110は、入力装置209を介したユーザの操作に応じて、起動済みの避難シミュレーションソフト120に対して、避難シミュレーションソフト120の設定画面の表示を指示する。
ステップS503において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS503でのCADソフト110からの起動指示により起動し、避難シミュレーションソフト120の設定画面をCADソフト110が表示している表示画面上に表示する。
具体的には、CADソフト110のツールタブの押下を受け付けることでCADソフト110が表示するボタン一覧610において、「避難シミュレーション」が選択されることで、CADソフト110が避難シミュレーションソフト120に起動指示を出す。そして、起動指示を受けた避難シミュレーションソフト120は、ステップS503で、設定画面620(図6に図示)を表示する。
ステップS504において、避難シミュレーションソフト120は、ディスプレイ装置210に表示している画面や入力装置209を介したユーザの操作に基づいて、避難シミュレーションの実行指示(開始指示)を受け付ける。
例えば、避難シミュレーションソフト120は、入力装置209を介したユーザの操作に基づいて、設定画面620における「実行」ボタンの選択を受け付けることで、避難シミュレーションの実行指示を受け付ける。
ステップS505において、避難シミュレーションソフト120は、CADソフト110により開かれている図面上に配置されている歩行者アイコンの情報を取得する。例えばCADソフト110に、展開中の図面(オブジェクト情報400)に含まれる歩行者アイコンのアイコンIDの一覧を要求する。
当該要求を受け付けたCADソフト110が、展開中の図面内の歩行者アイコンのID一覧をメモリから取得して避難シミュレーションソフト120に送信し、避難シミュレーションソフト120がこれを受信して取得する。
ステップS505において、避難シミュレーションソフト120は0.1秒毎に、未固定の(障害物と重なっていない)歩行者アイコン全てに対して、ステップS506~S512の処理を適用する。
ステップS506において、避難シミュレーションソフト120は、処理を未適用の歩行者アイコンを1つ取得する。そして、当該歩行者アイコンが障害物オブジェクト(例えば津波オブジェクト)と重なっているか判定する。
具体的には、CADソフト110のAPIを用いて、障害物オブジェクトの一覧をCADソフト110に要求して取得し、当該障害物オブジェクトの頂点座標402から特定される障害物オブジェクトの枠内に、処理中の歩行者アイコンの頂点座標402が重なる場合に、歩行者アイコンが障害物オブジェクトと重なっていると判定する。
処理中の歩行者アイコンが障害物オブジェクトと重なっていると判定された場合、当該障害物オブジェクトと重なっている歩行者アイコンを、逃げ遅れた(避難に失敗した)歩行者(避難者)として特定し、以降、シミュレーションが終了するまで、当該歩行者アイコンの位置を固定する(ステップS512)。
具体的には、シミュレーションが終了するまで、ルートデータ410における各時間412ごとの当該歩行者アイコンの位置414に、当該歩行者アイコンが障害物オブジェクトに重なった時点の当該歩行者アイコンの位置を記録し続ける。つまり、シミュレーション終了まで、連続して位置が記憶され続けることとなる。
ステップ507において、歩行者アイコンが障害物オブジェクトと重なっていないと判定された場合、処理をステップS508に移行する。
ステップS508において、避難シミュレーションソフトは、処理中の歩行者アイコンがワープ領域内に位置するか判定する。具体的には、CADソフト110のAPIを用いて、属性403にワープIDを持つオブジェクト(ワープ領域のオブジェクト)の一覧をCADソフト110に要求して取得する。
そして、当該ワープ領域のオブジェクトの頂点座標402から特定されるワープ領域のオブジェクトの枠内(ワープ領域内)に、処理中の歩行者アイコンの頂点座標402が重なる場合に、歩行者アイコンがワープ領域内に位置すると判定する。
避難シミュレーションソフト120は、処理中の歩行者アイコンがワープ領域内に位置すると判定した場合には処理をステップS509に移行する。処理中の歩行者アイコンがワープ領域外に位置すると判定した場合には処理をステップS510に移行する。
現在の歩行者の位置がワープ領域内であると判定された場合であっても、その直前の位置が同じワープ領域内である場合には、例えば既に他のワープ領域からワープしてきた後に当該ワープ領域から歩行者が出ようと歩行している状態であると判断し、処理をステップS510に移行するものとする。これにより、歩行者がワープ領域内に入ってから、次の位置に移動するごとにもう一方のワープ領域にワープしてしまうという無駄な処理を省略することができる。よって、後述する移動ルートのオブジェクト作成時においても、同じワープ領域を往復する無駄な移動の軌跡を作成・表示することなく、明瞭な移動軌跡のオブジェクトを作成、ユーザに提示することができる。
ステップS509において、避難シミュレーションソフト120は、歩行者アイコンが位置するワープ領域のオブジェクトを特定し、当該ワープ領域のオブジェクトと同じワープIDを持つ別のオブジェクトを、ワープ先のワープ領域のオブジェクトとして特定する。
同じワープIDを持つワープ領域のオブジェクトは、お互いに歩行者アイコンの移動元・移動先となる、対となる(ペアとなる)領域である。対となるワープ領域のオブジェクトは同じ形状をしているものとする。
ステップS511において、避難シミュレーションソフト120は、歩行者アイコンが位置するワープ領域内の位置と同じ、ワープ先のワープ領域内の位置を、歩行者アイコンの次の移動先の位置として決定して、RAM上に当該移動先の図面上の位置(X,Y)を記憶する。
具体的には、現在実行中の避難シミュレーションにかかるルートデータ410がRAM上に生成されていない場合には、当該避難シミュレーション用の新規にルートデータ410をRAM上に生成し、開始0秒後のデータに歩行者アイコンの初期位置を挿入する。そして、当該ルートデータ410の次の時間(例:0.1秒後)のデータに、処理中の歩行者アイコンのレコードを追加して、ワープ先のワープ領域内の位置を位置414に挿入・記憶する。既に当該避難シミュレーション用のルートデータ410がRAM上に存在する場合は、当該ルートデータ410に当該レコードを追加して位置を記憶する処理を行う。なお、図6の図面によれば、ワープ領域の方が目的地よりも大きく作成されているため、当該目的地に向けて移動する歩行者アイコンは各フロアの目的地に辿り着く前にワープ領域に入り、ワープ先の別のワープ領域にワープすることとなる。
一方、ステップS510においては、避難シミュレーションソフト120は、処理中の歩行者アイコンの移動速度の情報を取得し、所定時間後の歩行者の位置を算出する。
例えば避難目的地までに通過すべき通過地点を算出し、歩行者アイコンの現在の位置から算出した当該通過地点までの直線を仮想的に作成し、当該歩行者アイコンの速度(例:1m/秒)で当該直線上を当該通過地点に向けて移動させた場合の、次の時間(所定時間後/例:0.1秒後)の位置Xを、当該歩行者の位置として算出する。
ステップS511において、避難シミュレーションソフト120は、当該算出した次の位置を当該歩行者アイコンの次の位置として決定し、メモリに記憶する。例えばRAM上のルートデータ410の次の時間412のデータに、当該歩行者アイコンのレコードを追加し、当該次の位置である位置Xを位置414記憶する。
なお、歩行者の次の位置の算出方法はこれに限るものではない。次の位置の算出方法はシミュレーションエンジンの計算方法によって異なる。但し、本実施形態においては、ステップS510からS511に処理を移行した場合の歩行者の次の位置は、ステップS510で取得した歩行者自身の移動速度に基づいて算出、決定されるものとする。
なお、各歩行者アイコンに対するステップS506~S512の処理は、可能な限り同時並行的に処理することとする。避難シミュレーションソフト120は、全ての歩行者アイコンに対してステップS506~S512までの処理を適用し、処理をステップS513に移行する。
ステップS513において、避難シミュレーションソフト120は、シミュレーションの終了条件が満たされたか判定する。シミュレーションの終了条件とは、例えばシミュレーション開始後、所定時間(ここではシミュレーション内の時間で300秒)が経過したか否か等の条件である。
本実施形態においては、シミュレーション開始後300秒が経過した場合にシミュレーションの終了条件が満たされたと判定する。
なお、シミュレーションの終了条件は時間に限るものではない。例えば全ての歩行者アイコンが避難目的地に到達したかを終了条件とし、全ての歩行者アイコンが避難目的地に到達した場合に終了条件を満たしたと判定するようにしてもよい。
終了条件が満たされていない場合には、ステップS505の前に処理を進め、歩行者アイコンの移動の処理(避難シミュレーションの処理)を継続する。終了条件が満たされた場合には図5の処理を終了し、避難シミュレーションを完了する。そして、避難シミュレーションソフト120は、RAM上に記憶されているルートデータ410を、避難シミュレーションごとに新規に付与するIDと対応付けて外部メモリ211に記憶する。以上が図5の説明である。
次に図7を参照して、本発明の実施形態における、ルートオブジェクトの作成処理の流れについて説明する。
ルートオブジェクトとは、歩行者の移動軌跡を示すオブジェクトであり、避難シミュレーションにおける歩行者ごとの位置の履歴を示すオブジェクトである。
ステップS701において、CADソフト110はユーザ操作を受け付ける。例えば、図9に示す画面600においてユーザ操作を受け付ける。図9の600は、図6の画面600と同じ画面である。
ステップS702において、CADソフト110は、受け付けたユーザ操作が、移動軌跡のプロットのコマンド実行操作か判定する。
具体的には、図9の610に示すCADソフト110のメニューから、歩行軌跡プロットコマンドのボタンの選択の操作を受け付けた場合に、当該移動軌跡のプロットのコマンド実行操作がされたと判定する。
CADソフト110が受付可能な操作は他にもある。例えばオブジェクトの選択操作である。例えばオブジェクトにマウスカーソルが重なった状態でマウスクリックの操作を受け付けることで、CADソフト110は当該オブジェクトの選択・選択解除の操作を受け付け、当該操作に応じてオブジェクトの選択状態を決定・記憶する。
例えば、例えば任意の歩行者アイコンにマウスカーソルを合わせてクリックする操作を受け付けることで、当該クリックされた歩行者の選択を受け付け、当該歩行者アイコンを選択状態とする。選択中の歩行者アイコンは、メモリ上に記憶されている不図示の選択中オブジェクト一覧に記憶し、選択中の歩行者のオブジェクトを管理する。
ステップS703において、CADソフト110は、避難シミュレーションソフト120に対してコマンド実行指示をする。ステップS704において、避難シミュレーションソフト120はコマンド実行指示を受け付ける。
ステップS705において、避難シミュレーションソフト120は当該コマンド実行指示を受け付け、不図示のルート作成対象の選択画面を表示する。当該選択画面には、図5のシミュレーション完了時に記憶されたルートデータを避難シミュレーションのIDと並列して一覧表示する。避難シミュレーションソフト120は、当該選択画面においてルートオブジェクトの作成をする対象のルートデータを、一覧に表示されているルートデータの中から選択するユーザ操作を受け付ける。
そして、当該選択されたルートデータをRAM上に読み出して、当該選択されたルートデータを使って、以降の、歩行者アイコンの過去の位置にかかるルートオブジェクトの作成処理を実行する。本図の説明においては、ルートデータ410が選択され、RAM上に読み出され、記憶されたものとする。
当該ルートデータ410の選択受付後、避難シミュレーションソフト120は図9の900に示すようなダイアログを表示画面に表示する。
ステップS706において、避難シミュレーションソフト120は、ダイアログ900上でのユーザ操作を受け付ける。
ステップS707において、ステップS706で受け付けた操作がルートオブジェクトの作成の実行操作か判定する。具体的には、ダイアログ内の「OK」ボタン901の選択の操作を受け付けた場合に、ルートオブジェクト作成の実行操作がされたと判定する。
ルートオブジェクト作成の実行操作がされたと判定した場合は処理をステップS708に移行する。ステップS706で受け付けた操作がルートオブジェクト作成の実行操作でない場合、例えば「キャンセル」ボタンの選択操作だった場合には処理を終了する。
なお、避難シミュレーションソフト120は、ステップS707でルートオブジェクト作成の実行操作がされたと判定した場合、ルートオブジェクト作成対象の歩行者の決定処理及び記憶処理を行う。
例えば、避難シミュレーションソフト120は、ステップS706で受け付けた操作が、CADソフト110の図面上で選択中の歩行者(歩行者アイコン)のみをルートオブジェクトの作成の対象とする操作か、全歩行者を対象とする操作か判定する。
具体的には、「OK」ボタン901押下時の、ダイアログ900内における「選択した人のみ描画」のチェックボックス902のチェック状態を確認する。避難シミュレーションソフト120は、チェックボックス902のクリック操作を受け付けることで、チェックを入れる/外す処理を行う。
避難シミュレーションソフト120は、「選択した人のみ描画」のチェックボックス902にチェックが入っている状態で「OK」ボタン901の押下操作を受け付けた場合に、選択中の歩行者のみをルートオブジェクトの作成対象とするオブジェクト作成実行の操作がされたと判定する。
選択中の歩行者のみ処理対象とする操作がされた場合、避難シミュレーションソフト120は、選択中の歩行者があるかCADソフト110に問い合わせる。具体的には、CADソフト110上で選択されている歩行者の探査をCADソフト110に要求し、選択されている歩行者の有無の情報をCADソフト110から取得する。
選択されている歩行者アイコンがある場合には、CADソフトは避難シミュレーションソフト120に対して、選択されている歩行者有の情報として、選択されている歩行者アイコンのオブジェクトID一覧を送信する。選択されている歩行者アイコンがない場合には、選択されている歩行者無しの情報として、空のオブジェクトID一覧を避難シミュレーションソフト120に送信する。
避難シミュレーションソフト120は、CADソフト110から取得した歩行者の有無の情報を参照し、選択中の歩行者アイコンがあるか判定する。選択中の歩行者アイコンがある場合には、当該選択中の歩行者アイコンのオブジェクトID一覧を、処理対象の歩行者一覧としてRAM上に記憶する。
なお、選択中の歩行者アイコンがない場合は、全歩行者を処理対象とする。具体的には、ルートデータ410に含まれる全ての歩行者アイコンのオブジェクトID一覧を、処理対象の歩行者の一覧としてRAM上に読み出して記憶する。
また、「選択した人のみ描画」のチェックボックス902にチェックが入っていない状態で「OK」ボタン901の押下操作を受け付けた場合に、全歩行者をルートオブジェクトの作成対象とするオブジェクト作成実行の操作がされたと判定する。ここでいう全歩行者とは、ルートデータ410に含まれる全ての歩行者アイコンである。
全歩行者を処理対象とする操作がされた場合、避難シミュレーションソフト120は、当該全ての歩行者アイコンのオブジェクトID一覧を、処理対象の歩行者の一覧としてRAM上に読み出して記憶する。
ステップS708において、避難シミュレーションソフト120は、ユーザによって選択されたRAM上のルートデータ410を特定する。つまり全時刻のルートデータを取得する。
避難シミュレーションソフト120は、当該ルートデータ410に含まれる全ての歩行者アイコンに対して以下の処理を繰り返す。
ステップS709において、避難シミュレーションソフト120は、ルートデータの410から、ステップS711の処理を未適用(未処理)の歩行者アイコンのオブジェクトIDを1つ取得する。未処理の歩行者アイコンがない場合には処理をステップS716に移行する。
ステップS710において、避難シミュレーションソフト120は、取得した歩行者のオブジェクトIDが、ルートオブジェクトの作成処理対象の歩行者アイコンのIDか判定する。
なお、ルートオブジェクトの作成対象の歩行者のID一覧は、上述したルートオブジェクト作成対象の歩行者の決定処理及び記憶処理において決定・記憶されている。避難シミュレーションソフト120は、ステップS709で取得した歩行者のオブジェクトIDが、当該処理対象の歩行者のID一覧の中のいずれかのオブジェクトIDと一致する場合に、に含まれている場合に、当該歩行者アイコンが処理対象の歩行者であると判定する。
処理対象の歩行者であると判定された場合には処理をステップS711に移行し、処理対象でないと判定された場合には、当該歩行者に対するステップS710~S715の処理をスキップして、処理をステップS709に戻す。
なお、図7の以降の説明においては、CADソフト110上で選択中の歩行者のみがルートオブジェクト作成対象として選択され、RAM上に記憶されているものとして説明する。
避難シミュレーションソフト120は、ステップS709で取得した歩行者アイコンのオブジェクトIDが、ルートオブジェクト作成処理対象の歩行者のIDである場合には、処理をステップS711に処理を移行する。ここでは、CADソフト110上で選択中の歩行者アイコンのオブジェクトIDである場合に処理をステップS711に移行する。
ステップS711において、避難シミュレーションソフト120は、取得した歩行者アイコンのオブジェクトのグループが存在するか判定し、存在しない場合には、当該歩行者の移動ルートのオブジェクトグループを作成するようCADソフト110に指示する。
歩行者のオブジェクトのグループとは、例えば図8の830に示す、ある歩行者のルートデータ410から作成する全てのオブジェクトを歩行者ごとにひとまとまりに管理するデータ形式のことである。つまり、歩行者の移動ルートにかかるグループである。
オブジェクトのグループは、例えば、歩行者アイコン自体に設定されている属性や付加情報(図4の属性403に記憶されている速度等)に基づいて、避難シミュレーションソフト120が歩行者アイコンを移動させた区間を示すルートオブジェクトと、歩行者アイコンの属性や付加情報によらない他の要因に基づいて避難シミュレーションソフトが歩行者アイコンを移動させた区間のルートオブジェクトをひとまとまりにしたグループである。
なお、ここでいう他の要因とは、例えばワープ領域に歩行者アイコンが到達したことである。歩行者アイコンがあるワープ領域に到達したことにより別のワープ領域に移動した場合における、当該2つのワープ領域間の区間をワープ区間と呼ぶ。
ワープ領域とは、特に二次元図面上で避難シミュレーションを行う場合に必要とされる図面上の領域であり、ワープ元とワープ先の領域のペアで用いられる。二次元図面の場合、例えば1階と2階の部屋の図面を別々に作図・作成することになる。
歩行者アイコンを1階から2階、2階から1階に移動させるためには、例えば各階の図面における階段のオブジェクト上にワープ領域を設定し、ワープ領域に達した歩行者アイコンをもう一方のワープ領域が配置されたフロアの図面に移動させる必要がある。
これが、歩行者アイコンの属性や付加情報によらない他の要因に基づいて避難シミュレーションソフトが歩行者アイコンを移動させる場合の一例である。
また、特に多くのフロアや、多くの階段がある図面等においては、どの階段上のワープ領域からどの階段上のワープ領域に歩行者が移動したかを分かり易くするため、歩行者アイコンがどのワープ領域からどのワープ領域に移動されたか(位置変更・更新)されたかを、ルートオブジェクトとして表示することで明確にすることができる。
また、これらの移動ルートのオブジェクトをひとまとまりにすることで、1人の歩行者の移動履歴から作成した複数のオブジェクトを、CADソフト110上において、歩行者毎に一括で選択し、操作することができるようになる。
グループの一例をグループ情報830(図8)に示す。グループID831は、歩行者毎の移動ルートのグループの識別IDである。避難シミュレーションソフト120は、グループID831に当該グループに属させるルートオブジェクトの歩行者アイコンのオブジェクトIDを挿入し、グループを作成・記憶するようCADソフト110に指示する。
つまり、グループID831は、各オブジェクトID832のオブジェクトがどの歩行者のグループかを示すIDである。
1732は、該当歩行者のルートデータから作成するオブジェクトのIDである。グループ情報830は、図8に示すように、歩行者ごとに作成され、外部メモリに記憶される。
833は、オブジェクトを構成する頂点の1区間の座標の組である。ルートオブジェクトの場合、歩行者の位置の履歴から特定される、歩行者の移動軌跡を示す線のオブジェクト(または多角形のオブジェクト)の頂点2つの座標が挿入される。
834は、オブジェクトの頂点1区間の属性である。834には、ルートオブジェクトの場合、例えばオブジェクトの色のRGB値と透明度が挿入される。
ステップS719において、CADソフト110は歩行者の移動ルートのグループの作成指示を受け付ける。
ステップS720において、CADソフト110は歩行者の移動ルートのグループを作成する。例えば、オブジェクトID=U00001の歩行者アイコンのグループ作成指示を受け付けた場合、図8の830における歩行者U00001の移動ルートのグループを新規に作成し、U00001の値を831に挿入する。この時点では832~834のデータは空である。
避難シミュレーションソフト120は、ステップS710で処理対象と判定された歩行者の全ルートデータ410を取得する。そして、ステップS712~S715までの処理を、当該歩行者の全ルートデータ410に対して実行する。
ステップS712において、避難シミュレーションソフト120は、歩行者の1区間のルートを特定・取得する。1区間のルートとは、1人の歩行者の記録時間(時間412又は日時411)が連続する2つの位置の組のことである。
例えば図4の410でいうU00001の経過時間0秒と0.1秒の位置の組のことである。
ステップS713において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS712で取得した1区間のルートが、ワープ区間か判定する。
具体的には、当該1区間の直線距離が所定距離以上か判定する。例えば当該距離が1.5m以上の場合に、ステップS712で取得した1区間のルートがワープ領域間のルートであると判定する。1.5m未満の場合には通常区間(歩行者アイコンが自身の属性に基づいて、歩行して移動していることを示す位置のペア)であると判定する。
これは、例えば図9の600に表示しているCADの二次元図面上の距離である。フロアが異なる図面は一定の距離間隔ごと(例えば1.5m以上の距離間隔ごと)に作図することが多いため、本実施形態においては、1区間の直線距離が1.5m以上の場合に当該区間がワープ区間であると判定するものとしているが、当該所定の距離は1.5mに限るものではない。
例えば、避難シミュレーションソフト120が提供する不図示の所定距離の設定画面においてユーザ操作を受け付けることにより、任意の距離に設定・変更可能である。当該所定距離の値は外部メモリ211に記憶されているものとする。
ステップS712で取得した1区間がワープ区間ではなく通常区間である場合、処理をステップS714に移行する。ステップS712で取得した1区間のルートがワープ区間である場合、処理をステップS715に移行する。
ステップS714において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS712で取得した1区間のルートデータ(位置のペア)を通常区間のルートとしてRAM上に記憶する。例えば、図8の通常区間810における812に、新規の番号811を付与して記憶する。
ステップS715において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS712で取得した1区間のルートをワープ区間のルートとしてRAM上に記憶する。例えば、図8のワープ区間820における822に、新規の番号821を付与して記憶する。
避難シミュレーションソフト120は、ステップS710で処理対象の歩行者と判定された歩行者アイコンの全てのルートデータに対してステップS714又はS715までの処理を適用した後、処理をステップS716に移行する。
ステップS716において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS714でRAM上に記憶した通常区間810及びワープ区間820の位置の情報をCADソフト110に受け渡し、時系列順に位置データを頂点として繋いだ1つの多角形図形(多角形オブジェクト)を作図するよう指示する。
また、多角形図形の色をグレー1とするよう指示する。また、当該多角形のCADソフト上における1つ目のクラスを処理中の歩行者アイコンのオブジェクトID(例えば「U00001」)とし、2つ目のクラスを「通常区間」に設定するよう指示する。
同時に、ステップS715でRAM上に記憶したワープ区間820の位置の情報をCADソフト110に受け渡し、多角形の各頂点間のうちワープ区間の位置の頂点間については透明化(透明度を100%に)するよう指示する。
クラスとは、CADソフト110上において、複数のオブジェクトをまとめて選択・表示切替することができる単位の1つである。例えばCADソフト110上で「通常区間」のクラスのオブジェクトを選択する操作を受け付けると、CADソフト110は、どの歩行者のグループのオブジェクトかに関係なく、自身の管理している全ての「通常区間」のクラスのオブジェクトを一括で選択することができる。
ステップS717において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS715でRAM上に記憶したワープ区間820の位置の情報をCADソフト110に受け渡し、区間ごとに位置データを頂点とする線分(線分オブジェクト)を作図するよう指示する。
また、線分の色をグレー2とするよう指示する。また、当該線分のCADソフト上における1つ目のクラスを処理中の歩行者アイコンのオブジェクトID(例えば「U00001」)とし、2つ目のクラスを「ワープ区間」に設定するよう指示する。
ステップS721においてCADソフト110はオブジェクトの作成指示を受け付ける。そしてステップS722において、受け付けた通常区間のオブジェクトの作成指示に従って通常区間の多角形を作成する。そして、通常区間の多角形の中でワープ区間の頂点間は透明化して表示画面に表示する。また、受け付けたワープ区間のオブジェクトの作成指示に従って、ワープ区間の線分を作成して表示する。
具体的には、図4のオブジェクト情報420に示すような、新たなオブジェクトをオブジェクト情報400に追加して表示更新する。
ステップS718において、避難シミュレーションソフト120は、ステップS716及びS717で作成指示したオブジェクトを、ステップS709で取得した、処理中の歩行者アイコンのグループに登録するようCADソフト110に指示する。当該指示には当該歩行者アイコンのオブジェクトIDを含める。
ステップS723においてCADソフト110は当該指示を受け付ける。ステップS724において、CADソフト110はステップS722で作成した多角形及び線分のオブジェクトを、図8の830に示すように、歩行者のグループに追加して記憶する。つまり、オブジェクトを歩行者ごとにグルーピングする処理を行う。以上が図7の説明である。
図10に、ワープ区間と通常区間のルートオブジェクトを作成、表示した画面の一例を示す。1001や1002は通常区間のルートオブジェクトである。1003や1004はワープ区間のルートオブジェクトである。
図10の1010に示すように、CADソフト110は、1003のワープ区間のルートオブジェクトのクリック操作を受け付けることで、選択されたオブジェクトの1つ目のクラス(2つ目のクラスに優先するクラス)と同じクラスのオブジェクトを一括選択する。
つまり、歩行者ごとに、位置の履歴にかかるオブジェクト、例えばルートオブジェクトをまとめて選択することが可能である。
なお、クラスの優先度は、CADソフト110の不図示のクラス順位変更画面において任意の順に変更して設定可能である。
また、単に1人の歩行者のオブジェクトとしてグルーピングするだけでなく、通常区間とワープ区間とで異なるクラスを付与することで、通常区間、ワープ区間ごとにオブジェクトを一括選択することも可能となる。
つまり、避難シミュレーションソフト120は、通常区間とワープ区間とで別々のルートオブジェクトを生成するようCADソフトに指示することで、通常区間のルートオブジェクトとワープ区間のルートオブジェクトとを別個に選択可能とする制御をしている。また、一括で表示・非表示を一括で切り替え可能とする制御をしている。
例えば図11に示すように、CADソフト110は、1101及び1111に示すようなクラス表示設定画面を、ユーザ操作に応じて表示する。
そして、図12の1200に示すように、通常区間の表示の上でマウスの右クリック操作を受け付けることで1201に示す「選択」ボタンを表示し、当該「選択」ボタン1201の押下を受け付けることで、通常区間のクラスのオブジェクトのみを選択する。選択枠を1202に示す。
また、図12の1210に示すように、ワープ区間の表示の上でマウスの右クリック操作を受け付けることで1211に示す「選択」ボタンを表示し、当該「選択」ボタン1211の押下を受け付けることで、ワープ区間のクラスのオブジェクトのみを選択する。選択枠を1212に示す。
また、単に1人の歩行者のオブジェクトとしてグルーピングするだけでなく、通常区間とワープ区間とで異なるクラスを付与することで、通常区間、ワープ区間ごとに一括で表示・非表示の切り替えが可能となる。
例えば図11に示すように、CADソフト110は、1101及び1111に示すようなクラス表示設定画面において各クラスに対応する表示/非表示の切替用チェックボックスに対するクリック操作を受け付けることでチェックのON/OFFの状態を切り替え、チェックが入っているクラスのオブジェクトのみを図面上に表示する。
図11の1100は、通常区間のルートオブジェクトのみを表示している状態の一例を示す。1110は、ワープ区間のルートオブジェクトのみを表示している状態の一例を示す。
つまり、避難シミュレーションソフト120は、通常区間とワープ区間とで別々のルートオブジェクトを生成するようCADソフトに指示することで、通常区間のルートオブジェクトとワープ区間のルートオブジェクトとを別個に選択可能とする制御をしている。
また、通常区間のルートオブジェクトとワープ区間のルートオブジェクトとの色を別々の色にするよう指示することで、通常区間のルートオブジェクトとワープ区間のルートオブジェクトで異なる色を設定させ、通常区間のルートオブジェクトとワープ区間のルートオブジェクトを識別可能に表示させる制御を行っている。
また、通常区間の多角形のルートオブジェクトのうちワープ区間の線を透明にすることで、ワープ区間のオブジェクトと通常区間のオブジェクトとが重なって見えることがなくなるため、ユーザが、どの区間がワープ区間かを認識し易くなる効果がある。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することができる。
例えば、通常区間とワープ区間を別個に選択可能に、避難者の避難にかかる位置の情報を生成することができる。
また、通常区間とワープ区間の表示を一括で切り替え可能な、難者の避難にかかる位置の情報とすることができる。
また、通常区間とワープ区間を認識可能に表示することができる。
<第2の実施形態>
避難シミュレーションは複数の歩行者について一度に実行するのが一般的である。それ故に、避難中の場所によっては歩行者が詰まってしまうことがある。歩行者が詰まってしまうと、後から来た歩行者は前に進むことができないため、避難シミュレーションソフト120は、後から来た歩行者アイコンをその場に停止させる。
また、複数の歩行者が各々角度変更・移動されることにより、後から来た歩行者のアイコンが他の歩行者のアイコンと接触した場合には、歩行者アイコン同士が重ならないように、例えば後から来た歩行者のアイコンの位置を後退させる(押し戻される)ことがある。
歩行者アイコンを後退させる処理がワープ領域近くで行われた場合、例えば図13の1310に示すように、1311から1312のワープ領域に歩行者アイコン1313が移動してワープ領域1312から抜けた後に、1320に示すように当該歩行者アイコンがワープ領域1312に戻ってしまうことがある。
そうすると、避難シミュレーションソフト120は、新たにワープ領域に歩行者が入ってきたと判定し、当該歩行者アイコン1313をワープ領域1311に移動してしまう。つまり、歩行者が同じワープ領域を往復してしまう。
また、歩行者アイコン1313をワープ領域1312に再び移動するためには、一度歩行者アイコンをワープ領域1311の外に出して再度ワープ領域1311に進入させる必要があるが、そもそも現実の歩行者がそのように動くとは考え難く、(ワープ領域から一度歩行者を出して再進入させることで)避難シミュレーションの精度が下がってしまう。そのため、一定時間(例えば1秒)以上同じワープ領域に滞在している歩行者は、そのワープ領域の対となるもう一方のワープ領域に再度ワープさせることが考えられるが、そうすると、同じワープ領域に滞在する時間が長ければ長いほどワープ領域間の往復が多くなってしまう。結果、当該シミュレーション結果に応じてルートオブジェクトを作成すると図13の1301に示すようにワープ領域間の往復移動を示すルートオブジェクトが不要に多く生成、表示されてしまう。ワープ領域間のルートオブジェクトは、歩行者アイコンがどのワープ領域からどのワープ領域に移動しているかを確認するためのものであるため、ワープ領域のペアごとに1つあれば十分である。
第2の実施形態においては、ワープ区間のルートオブジェクトを、適切に表示可能とする仕組みを提供することを目的とする。
なお、第1の実施形態と共通する処理、データ、画面の説明は割愛する。
避難シミュレーションソフト120は、図7のステップS713において、ステップS712で取得した区間がワープ区間であると判定された場合、CADに要求してワープ領域のオブジェクト一覧を取得し、RAM上に記憶する。そして、過去所定時間内(例えば1秒以内)に、当該ワープ区間の両端の座標が位置する2つのワープ領域と同じワープ領域間にまたがるワープ区間があるか、ワープ区間820を参照して判定する。
同じワープ領域にまたがるワープ区間がある場合、つまり、ステップS712で取得した区間が、過去にワープしたことのある2つのワープ領域と同じワープ領域の間を再度移動していることを示す区間(ワープ領域間の往復における復路又は2度目の往路)の場合には、ステップS712で取得した区間の情報をワープ区間820に記憶することなく廃棄して、処理をステップS712に移行する。
当該処理により、同じワープ領域の間を往復することによる、複数のルートオブジェクトの生成の可能性を減じることができる。
よって、1300に示すように煩雑なオブジェクトの作成・表示をすることなく、例えば図10の1000に示すように、ワープ区間のルートオブジェクトを、適切に表示可能とする仕組みを提供することができる。
<第3の実施形態>
避難シミュレーションは複数の歩行者について一度に実行するのが一般的である。よって、場所によっては通常の歩行速度で移動できるが、歩行者が詰まっている場所では歩行速度が低下してしまうことがある。
歩行者が詰まる原因としては、道の狭さやドアの大きさ・設計、移動の導線等が考えられる。避難シミュレーションソフトのユーザは、避難シミュレーションの結果を確認して、これら道の狭さ等の要素を改善するよう建物や道路の設計を検討することがある。
第3の実施形態においては、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴のから特定される速度の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することを目的とする。
以下、図14、図15を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態、第2の実施形態と共通する処理、データ、画面の説明は割愛する。
避難シミュレーションソフト120は、図7のステップS716の代わりに、図14の処理を実行する。
ステップS1401において、避難シミュレーションソフト120は、通常区間810の中の未処理の先頭のデータ(シミュレーション開始からの経過時間が一番早いデータ)を取得する。
ステップS1402において、避難シミュレーションソフト120は、当該取得した区間の長さを移動した歩行者の速度を特定する。例えば、当該区間を0.1秒の間に移動した際の歩行者の速度を特定する。そして、当該区間の歩行者の速度が、所定の速度以上か判定する。当該所定の速度とは、当該歩行者が通常の移動速度であるものとする。当該区間の歩行者の速度が、所定の速度以上の場合、処理をステップS1403に移行する。
なお、区間のデータは単位時間あたり(例えば0.1秒あたり)の移動元と移動先の位置を示す。つまり、当該区間の歩行者の移動速度が当該歩行者の通常の移動速度以上か否かの判定とは、当該区間の距離が、当該歩行者が通常の移動速度で移動した場合に移動する距離以上かの判定である。当該歩行者が通常の移動速度で移動した場合に移動する距離よりも当該距離が短い場合は、通常の移動速度よりも遅い速度で当該区間を移動したということである。
ステップS1403において、避難シミュレーションソフト120は、当該区間のデータを、当該歩行者が通常の移動速度以上の速度(第1の速度)で移動した区間のデータとして決定してRAM上に記憶する。例えば、不図示の第1の速度グループの区間情報一覧に記憶する。
当該区間の歩行者の速度が、当該歩行者の通常の移動速度(第1の速度)未満の場合に、当該区間のデータを、当該歩行者が通常の移動速度に比べて遅い速度(第2の速度)で移動した区間のデータとして決定してRAM上に記憶する。例えば、不図示の第2の速度グループの区間情報一覧に記憶する(ステップS1404)。
ステップS1405において、避難シミュレーションソフト120は、第1の速度の区間の位置の情報と、第2の速度の区間の位置の情報と、ワープ区間820の位置の情報をCADソフト110に受け渡し、時系列順に位置データを頂点として繋いだ1つの多角形図形(多角形オブジェクト)を作図するよう指示する。
また、色をグレー3に設定し、1つ目のクラスに歩行者のIDを、2つ目のクラスに「通常区間」を、3つ目のクラスに「第1の速度」を設定するよう指示する。
また、多角形の中の線分のうち、第2の区間及びワープ区間の線分の透明度を100%にする指示をする。
CADソフト110はステップS721で当該指示を受け付け、受け付けた指示に従って第1の区間のルートオブジェクトを作成して表示する(ステップS722)。
ステップS1406において、避難シミュレーションソフト120は、第1の速度の区間の位置の情報と、第2の速度の区間の位置の情報と、ワープ区間820の位置の情報をCADソフト110に受け渡し、時系列順に位置データを頂点として繋いだ1つの多角形図形(多角形オブジェクト)を作図するよう指示する。
また、色をグレー4に設定し、1つ目のクラスに歩行者のIDを、2つ目のクラスに「通常区間」を、3つ目のクラスに「第2の速度」を設定するよう指示する。その後、処理を図7のステップS717に以降する。
また、多角形の中の線分のうち、第1の区間及びワープ区間の線分の透明度を100%にする指示をする。
CADソフト110はステップS721で当該指示を受け付け、受け付けた指示に従って第1の区間のルートオブジェクトを作成して表示する(ステップS722)。
ステップS1405、ステップS1406の処理により、歩行者アイコンに対応するルートオブジェクトを歩行者の移動速度(歩行速度)に応じて別個に選択可能に作成している。
また、歩行者アイコンに対応するルートオブジェクトを歩行者の移動速度(歩行速度)に応じて識別表示することが可能となる。
そのため、避難シミュレーションソフトのユーザは、設計検討にあたり、避難シミュレーションの結果として、歩行者の速度が低下した場所、通常の速度の場所を容易に確認することができるようになる。
速度ごとにオブジェクトを作成・表示した例を図15に示す。例えば1501は第1の速度グループのルートオブジェクトであり、1502は第2の速度グループのルートオブジェクトである。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴のから特定される速度の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、避難者の避難にかかる位置を、位置の履歴の情報に応じて容易に表示可能とする仕組みを提供することができる。
<その他の実施形態>
上述した実施形態においては、避難者=歩行者として説明したが、避難者は必ずしも歩行者に限るものではない。例えば、人のアイコンを乗り物に乗せ移動させる場合において、乗り物に登場している人のアイコンは避難者を示す。
また、上述した実施形態においては、オブジェクトの選択の手間軽減を鑑み、通常区間のルートオブジェクトを多角形として生成し、ワープ区間を透明にする処理を行うものとしたが、例えば、通常区間の多角形をワープ区間ごとに区切り、複数生成するようにしてもよい。具体的には、避難シミュレーションソフト120が、ステップS716で通常区間810のデータのみをCADソフト110に渡し、連続している区間を繋ぎ合わせた多角形を(複数)作成するよう指示する。これにより、ワープ区間の線分のみを透明にする処理を省略することができる。
また、上述した実施形態においては、歩行者アイコンのオブジェクトID、通常区間、ワープ区間のクラスを各ルートオブジェクトに設定するよう指示するものとしたが、例えばレイヤを用いて各オブジェクトの選択や表示・非表示の切り替えを容易にするようにしてもよい。具体的には、避難シミュレーションソフト120が、ステップS716で「通常区間」のレイヤを図面に対して作成するようCADソフト110に指示し、当該作成した「通常区間」のレイヤに通常区間のルートオブジェクトを属させるようCADソフト110に指示する。また、ステップS717で「ワープ区間」のレイヤを図面に対して作成するようCADソフト110に指示し、当該作成した「ワープ区間」のレイヤにワープ区間のルートオブジェクトを属させるようCADソフト110に指示する。CADソフト110は当該指示に従ってオブジェクトと各レイヤを作成し、それぞれのルートオブジェクトをそれぞれのレイヤに対応付けて記憶する。CADソフト110には、レイヤごとにオブジェクトの表示・非表示を切り替える機能、特定のレイヤに属するオブジェクトのみを一括選択する機能が提供されており、ユーザはこの機能を使って、通常区間のルートオブジェクト、ワープ区間のルートオブジェクトを別個に選択可能である。また、通常区間のルートオブジェクト、ワープ区間のルートオブジェクトをそれぞれ一括で表示・非表示にすることができるようになる。
また、歩行者がどのワープ領域からどのワープ領域に移動したかをワープ区間のルートオブジェクトは、現実的に歩行者が歩行して移動していた移動軌跡とは異なる。そのため、例えばワープ領域が少ないような簡単な図であれば表示したくないことがある。
よって、例えば最初は当該ワープ区間のルートオブジェクトを非表示にするようにしてもよい。具体的には、避難シミュレーションソフト120が、ステップS717において、作成したワープ区間のルートオブジェクトを非表示にするようCADソフト110に指示し、CADソフト110が当該指示に従って、ワープ区間のルートオブジェクトを非表示とし、通常区間のルートオブジェクトのみを表示する。なお、CADソフト110において、ワープ区間のルートオブジェクトを選択するためのクラスの選択、表示・非表示の切り替えは可能である。これにより、歩行者が歩行していない区間と歩行した区間である、2つ異なる区間が存在することをユーザに確認させることができる。
また、ワープ区間のルートオブジェクトが少ない、つまり、ワープ領域が少ないような簡単な図の場合には、ワープ区間のルートオブジェクトを非表示にするようにしてもよい。具体的には、避難シミュレーションソフト120が、ステップS717において、作成指示したワープ区間のオブジェクトの数をカウントして、当該数が所定数以下か判定する。当該所定数の値は予め外部メモリに記憶されているものとする(例えば10個)。避難シミュレーションソフト120は、作成指示したワープ区間のルートオブジェクトの数が所定数以下の場合には、作成したワープ区間のルートオブジェクトを非表示にするようCADソフト110に指示し、CADソフト110が当該指示に従って、ワープ区間のルートオブジェクトを非表示とし、通常区間のルートオブジェクトのみを表示する。作成指示したワープ区間のルートオブジェクトの数が所定数より多い場合には、作成したワープ区間のルートオブジェクトを表示するようCADソフト110に指示する。CADソフト110が当該指示に従って、ワープ区間のルートオブジェクトを表示する。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としても実装可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムとして実装してもよいし、また、1つの機器からなる装置として実装してもよい。
例えば、上述した実施形態においては、避難シミュレーションソフト120が、図5のステップS503~513の処理、図7のステップS704~S718の処理、図14の処理を行うものとしたが、例えばCADソフト110と避難シミュレーションソフト120が一体であり、CADソフト110が図5、図7、図14の全ての処理を実行するようにしてもよい。
また、例えば、本発明は次のような情報処理システムとして実装することができる。即ち、シミュレーション処理の実行指示を外部装置から受け付け、シミュレーションを実行し、実行結果を指示元に送信するサーバと、サーバにシミュレーション処理の実行を指示し、実行結果を受信する情報処理装置と、を含む情報処理システムとして実装できる。
図16は、情報処理システムのシステム構成の一例である。情報処理システムは、ネットワーク(例えばLAN)を介して相互に接続されるサーバ200と情報処理装置100とを含む。図16において、情報処理装置100は単体であるものとしているが、複数の情報処理装置を含むシステムであってもよい。また、サーバ200は単体であるものとしているが、複数のサーバを含むシステムであってもよい。なお、サーバ200のハードウェア構成は、図2と同様である。
1600におけるサーバ200の機能構成は、図3と同様である。オブジェクト表示部314は、オブジェクトを表示する画面の情報を生成してクライアント装置に送信し表示させる処理を行うものとする。
サーバ200のCPUが、サーバ200のROM又は外部メモリに記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、図3の機能及び上述した各図のフローチャートの処理が実現される。
例えば、クライアント装置である情報処理装置100がサーバ200にアクセスし、サーバ200で起動したCADソフト110及び避難シミュレーションソフト120の画面情報(サーバ200で作成された画面の情報)を、例えば情報処理装置100のブラウザソフト等で表示可能なhtml情報としてサーバ200から取得して表示し、表示画面に表示する。同様の方法で、図6、図9~図13等の図面(図面を表示するCADソフト110の画面)を情報処理装置100の表示画面で表示する。その他、シミュレーションの実行やルートオブジェクトの作成は、サーバ200のCADソフト110、避難シミュレーションソフト120が実行する。
サーバ200が複数の情報処理装置を含むシステムである場合、サーバ200に含まれる各情報処理装置のCPUが、各情報処理装置のROM又は外部メモリに記憶されたプログラムに基づき、連携して処理を実行することで、図3の機能が実現される。また、上述した各図のフローチャートの処理が実現される。
また、例えば、1610に示すように、情報処理装置100にCADソフト110が、サーバ200に避難シミュレーションソフト120がインストールされている構成をとっても良い。この場合、上述した各フローチャートで情報処理装置100がそれぞれのソフトの機能を用いて実行している処理を、それぞれの装置が都度通信することで、それぞれの装置にインストールされているソフトの機能を用いて実行するものとする。図4や図8に示す各種情報は情報処理装置100及びサーバ200の両方に記憶されているものとし、いずれか一方の装置がデータを更新する都度、両装置間で図4の図8の各種データの同期を取るものとする。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム又は装置に含まれるCPUが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることとしてもよい。
したがって、本発明の機能及び処理をコンピュータで実現するために前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW等がある。また、プログラムを供給するための記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)等もある。
その他、プログラムの供給方法としては、次のような方法がある。即ち、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、接続したホームページから本発明のコンピュータプログラムを、ハードディスク等の記録媒体にダウンロードする方法である。また、接続したホームページから本発明のコンピュータプログラムの自動インストール機能を含む圧縮されたファイルをダウンロードする方法である。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 情報処理装置
110 CADソフト
120 避難シミュレーションソフト

Claims (13)

  1. 図面上の第1の地点から避難先である第2の地点まで避難シミュレーションを行った際の歩行者の避難経路であって、複数の種別の区間を含む避難経路を表示するよう制御する表示制御手段と、
    前記避難経路に含まれる区間について、種別ごとに表示に係る指示を受け付ける受付手段と、
    を備え
    前記表示制御手段は、前記受付手段により受け付けた指示に基づき、各種別の区間の表示を制御することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記避難経路が同一種別の区間を複数含む場合、当該同一種別の複数の区間について一括で表示を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、複数の避難経路における区間の表示を、種別ごとに一括で制御することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記受付手段は、区間の種別ごとに当該区間を表示または非表示とする指示を受け付け、
    前記表示制御手段は、表示する旨の指示を受け付けた種別の区間について表示し、非表示とする旨の指示を受け付けた種別の区間について非表示とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記受付手段は、区間の種別ごとに当該区間の表示色に係る指示を受け付け、
    前記表示制御手段は、前記受付手段により受け付けた指示に係る表示色で、前記区間を表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 区間の種別を特定する特定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記特定手段は、前記区間の距離に基づき区間の種別を特定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記特定手段は、前記区間の距離が、距離に係る所定の条件を満たさない場合には、当該区間を歩行区間と特定することを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。
  9. 前記特定手段は、前記区間の距離が、距離に係る所定の条件を満たす場合には、当該区間をワープ区間と特定することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記距離に係る所定の条件は、前記区間の距離が1.5m以上であることを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記区間は、前記避難経路を歩行者が避難した場合のシミュレーションを行った際に、当該歩行者が所定の単位時間あたりに移動した区間であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 図面上の第1の地点から避難先である第2の地点まで避難シミュレーションを行った際の歩行者の避難経路であって、複数の種別の区間を含む避難経路を表示するよう制御する表示制御ステップと、
    前記避難経路に含まれる区間について、種別ごとに表示に係る指示を受け付ける受付ステップと、
    を備え
    前記表示制御ステップは、前記受付ステップにより受け付けた指示に基づき、各種別の区間の表示を制御することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。

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