JP7390653B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
これにより、冷気は下方に溜まりやすいため、扉の下方に結露が発生しやすいが、扉の前面下方に空気を吹き出すことで、扉の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
これによれば、冷気は下方に溜まりやすいため、扉の下方に結露が発生しやすいが、扉の前面下方に常温空気を吹き出すことで、扉の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
これによれば、空気用ダクト内の空気用送風機を駆動することで、空気吸込口から吸い込まれた空気を空気吹出口から扉の前面下方に吹き出すことができ、扉の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
これによれば、空気吸込口から吸い込んだ空気が大容積部から狭小部に流れる際に、空気の風速が増大され、この風速が増大された空気が扉の前面に吹き出されることになるので、より効率よく扉の前面に形成される結露を除去することができる。
これによれば、扉の幅方向の全域に亘って、前面に発生した結露を除去することができる。
これによれば、制御部により、扉開閉検出部により扉が開いたことを検出した場合に、空気用送風機の運転を停止するように制御することで、扉が開いた状態の前面開口に形成される冷気のエアカーテンを崩してしまうことがなく、陳列室の内部を冷気を保持した状態に保つことができる。
図1は本発明に係るショーケースの実施の形態を示す正面図である。図2は本実施の形態の側面断面図である。
本実施の形態のショーケース1は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗内に据え付けられる。
内側パネル13の下端には、前面開口14に向かって延在する底板15が一体に取り付けられており、これら内側パネル13および底板15の内側は、前面開口14を有する陳列室16とされている。
内側パネル13および底板15と断熱壁11との間の空間は、冷気用ダクト17とされている。
さらに、底板15の上面には、デッキパン22が配置されており、これら棚板21およびデッキパン22の上面に、商品が陳列される構成とされている。
なお、本実施の形態においては、デッキパン22も商品陳列用の棚板21の概念に含まれるものとする。
キャノピー23の前側には、陳列室16の前面開口14の上方を被覆する上パネル25が取り付けられている。
扉30は、ショーケース1の前面開口14に取付可能とされた枠状のフレーム31と、透明なガラス板やアクリル板からなるからなる透明板32とから構成されている。各扉30は、前面開口14の上縁および下縁に取付けられるヒンジ部材33を介して開閉動作自在に支持されている。
本実施の形態においては、扉30は、前面開口14の左右に一対ずつ、計4枚の扉30で構成されている。左右のそれぞれ一対の扉30は、観音開き式に開閉動作可能とされている。
また、内側パネル13の背面側における冷気用ダクト17の内部には、冷却装置の蒸発器42が配設されており、底板15の下方における冷気用ダクト17の内部には、冷気用送風機43が設置されている。
常温空気用ダクト51の下端部には、ショーケース1の外部の常温空気を吸い込む空気吸込口としての常温空気吸込口52が形成されている。常温空気用ダクト51の上端部には、扉30の前面に向かって常温空気を吹き出す空気吹出口としての常温空気吹出口53が形成されている。
常温空気用ダクト51は、本体ケース10の幅方向の略全域にわたって形成されている。常温空気吹出口53も同様に、本体ケース10の幅方向の全域にわたって形成されており、常温空気吹出口53は、扉30の前面に向かって傾斜して形成されている。
常温空気用ダクト51の大容積部54には、空気用送風機としての常温空気用送風機56が設置されている。本実施の形態においては、常温空気用送風機56は、ショーケース1の幅方向に2箇所に設置されている。常温空気用送風機56を幅方向に複数配置することにより、幅方向全域にわたって常温空気を送風できる。なお、常温空気用送風機56の数は、ショーケース1の幅寸法などに応じて適宜設定される。
このとき、常温空気吸込口52から吸い込んだ常温空気は、常温空気用送風機56が配置された大容積部54から狭小部55を通ることになり、この狭小部55を通る際に、常温空気の風速が増大され、風速が増大された常温空気が扉30の前面に吹き出されることになる。
これにより、吹き出された常温空気が扉30の下方から上方まで行き渡り、扉30の前面に形成される結露を除去又は結露の発生を防止する。
図3は、本実施の形態の制御構成の概略を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態のショーケース1は、制御部60を備えている。制御部60は、例えば、CPUなどからなり、メモリを備えている。
ショーケース1は、陳列室16の内部温度を検出する室内温度センサ61と、扉30の開閉状態を検出する扉開閉検出部としての扉開閉センサ62と、を備えている。
また、制御部60は、扉開閉センサ62による扉30の開閉状態に応じて常温空気用送風機56を駆動制御する。具体的には、扉開閉センサ62により扉30が閉状態であることを検出した場合は、常温空気用送風機56を駆動制御し、扉開閉センサ62により扉30が開状態であることを検出した場合は、常温空気用送風機56を停止するように制御する。
本実施の形態においては、棚板21に所定の商品を載置した状態で、制御部60により冷気用送風機43を駆動することにより、冷気用ダクト17の内部の空気を蒸発器42により冷却し、冷却された冷気は、冷気用ダクト17を上昇して、冷気吹出口40から陳列室16の内部に吹き出される。
そして、冷気吹出口40から吐出された冷気は、冷気吸込口41から吸い込まれ、冷気用ダクト17に戻される。これにより、前面開口14に冷気によるエアカーテンが形成されるとともに、この冷気の一部が陳列室16の内部に循環される。この冷気の循環により、陳列室16の内部を所定の設定温度に保持する。
扉30の前面下方に吹き出された常温空気は、扉30の前面に沿って上昇し、扉30の上部まで流れる。
一般に、扉を設置した場合、陳列室の内部は常に冷気にさらされている状態であり、しかも、冷気吸込口から冷気を吸い込む構造であるため、陳列室の内部において、冷気が下方に溜まりやすく、扉の内側下方が最も冷えやすく結露しやすい傾向にある。扉30の前面を流れる常温空気により、扉30の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
扉30が開いた場合には、冷気吹出口40から冷気吸込口41に冷気が流れることで、扉30が開いた状態の前面開口14に冷気のエアカーテンが形成される。このエアカーテンにより、陳列室16の内部は冷気を保持した状態に保たれるが、常温空気が扉30が開いた状態の前面開口14に吹き出されると、前述のエアカーテンが崩されてしまう。そのため、扉30が開いたことを扉開閉センサ62が検出した場合には、制御部60は、常温空気用送風機56の運転を停止させることで、エアカーテンを保持するようにしている。
これにより、冷気は下方に溜まりやすいため、扉30の下方に結露が発生しやすいが、扉30の前面下方に常温空気を吹き出すことで、扉30の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
これにより、常温空気用ダクト51内の常温空気用送風機56を駆動することで、常温空気吸込口52から吸い込まれた常温空気を常温空気吹出口53から扉30の前面下方に吹き出すことができ、扉30の前面に発生した結露を効率よく除去することができる。
これにより、常温空気吸込口52から吸い込んだ常温空気が大容積部54から狭小部55に流れる際に、常温空気の風速が増大され、この風速が増大された常温空気が扉30の前面に吹き出されることになるので、より効率よく扉30の前面に形成される結露を除去することができる。
これにより、扉30の幅方向の全域に亘って、前面に発生した結露を除去することができる。
これにより、制御部60により、扉開閉検出部により扉30が開いたことを検出した場合に、常温空気用送風機56の運転を停止するように制御することで、扉30が開いた状態の前面開口14に形成される冷気のエアカーテンを崩してしまうことがなく、陳列室16の内部を冷気を保持した状態に保つことができる。
本実施の形態では、常温空気を扉30の前面下方に吹き出す常温空気吹出口53を説明した。常温空気吹出口53に加えて、例えば、常温空気吹出口53から吹き出された常温空気を上方に引き込むための吸込機構を、本体ケース10の上部に設けるようにしてもよい。
本実施の形態では、扉30の一例として、観音開き式の扉を説明した。扉30は、開閉自在に前面開口14を覆うものであればよいので、観音開き式の扉に限定されない。例えば、扉30は、スライド式の扉であってもよい。
また、扉開閉検出部は、扉30の開閉を直接検知する扉開閉センサ62に限定されない。例えば、使用者が扉30の把持部に触れたことを検知する人感センサ、又は扉30が開かれたことにより室内の温度が変動したことを検知する室内温度センサであってもよい。
10 本体ケース
11 断熱壁
13 内側パネル
14 前面開口
16 陳列室
17 冷気用ダクト
21 棚板
22 デッキパン
23 キャノピー
24 照明灯
30 扉
40 冷気吹出口
41 冷気吸込口
42 蒸発器
43 冷気用送風機
50 常温空気ガイド部材
51 常温空気用ダクト
52 常温空気吸込口
53 常温空気吹出口
54 大容積部
55 狭小部
56 常温空気用送風機
60 制御部
61 室内温度センサ
62 扉開閉センサ
Claims (4)
- 本体ケースと、前記本体ケースの前面開口を開閉自在に覆う扉と、を備え、
前記本体ケースの前面開口の下方には、常温空気ガイド部材が、前記本体ケースの下部前面より前側に、前記本体ケースの下部前面に対して所定の間隙を有するように取付けられ、
前記常温空気ガイド部材と前記本体ケースの下部前面との間には、空気用ダクトが形成され、
前記空気用ダクトの下端部に空気吸込口が形成され、前記空気用ダクトの上端部に、前記扉の前面下方に向けて空気を吹き出す空気吹出口が形成され、
前記空気吸込口から外部空気を吸い込み、前記空気吹出口から前記扉の前面に空気を吹き出す空気用送風機が前記空気用ダクトの内部に配置されていることを特徴とするショーケース。 - 前記空気用ダクトは、前記空気吸込口の近傍に配置される大容積部と、前記大容積部と前記空気吹出口との間に配置される狭小部と、を備え、
前記空気用送風機は、前記大容積部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。 - 前記空気用ダクトは、前記本体ケースの幅方向の全域に亘って形成されており、
前記空気用ダクトには、前記空気用送風機が幅方向に複数配置されていることを特徴とする請求項2に記載のショーケース。 - 前記扉の開閉を検出する扉開閉検出部を備え、
前記扉開閉検出部により前記扉が開いたことを検出した場合に、前記空気用送風機の運転を停止するように制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のショーケース。
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