JP7389990B2 - 粉粒体材料の捕集装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、フィルタの開口部と対向する位置に設けたインジェクタチューブのノズル穴から噴出される圧力気体を、ベンチュリ管を介してフィルタ内に導入することによってフィルタに付着したダストを払い落とす構成としたバグ式集塵機が開示されている。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の捕集装置は、空気輸送される粉粒体材料を捕集する捕集器本体と、この捕集器本体内に設けられ、輸送空気から粉粒体材料を分離させるフィルターと、前記輸送空気の通過方向逆側から前記フィルターに向けて空気を吹き出す吹出口と、該吹出口の吹出方向下流側に設けられ該吹出口から吹き出される空気を径方向外側に向けて拡散させる拡散体と、を備えており、前記フィルターは、前記吹出口の吹出方向に見て、前記拡散体の径方向外側を囲むように形成された周壁部を備え、該周壁部における吹出口側部位に、前記拡散体によって径方向外側に向けて拡散された空気を反射させる空気の流通不能な封止部が環状に設けられていることを特徴とする。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る粉粒体材料の捕集装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図3は、第1実施形態に係る粉粒体材料の捕集装置の一例を模式的に示す図である。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、金属材料、半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
また、粉粒体材料としては、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、ナチュラル材(バージン材)や粉砕材、マスターバッチ材、各種添加材等が挙げられる。また、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を含んだ構成としてもよい。
吸引源2としては、空気吸引管3を介して接続される吸引ブロワー等の空気吸引源であってもよい。このような吸引源2としては、当該捕集装置1専用のものに限られず、例えば、当該捕集装置1への輸送と他の装置への輸送とが切替弁等によって切り替えられる態様とされたものとしてもよい。また、このような吸引源2の上流側には、バグフィルターやサイクロンフィルター等の適宜のフィルターを備えた集塵装置が設けられている。
また、ホッパー部11の下端部には、排出部を構成する排出管13と、この排出管13の下端の排出口14を開閉する弁体17と、が設けられている。本実施形態では、この排出管13に、上記した材料輸送管5が接続される材料導入管15を接続した構成としている。材料導入管15は、排出管13の側周部に接続されており、排出管13の内周側において導入口16を開口させた構成とされている。図例では、材料導入管15の排出管13側部位を、排出管13に向けて下り勾配状に設けた例を示しているが、このような態様に代えて、略水平状や上り勾配状に設けた態様等としてもよい。また、材料導入管15を排出管13に接続した態様に代えて、ホッパー部11の略逆錐形状とされた部位や略筒形状とされた部位等に接続した態様としてもよく、また、材料導入管15をホッパー部11内に導入させて導入口16をホッパー部11の下端側部位等において開口させた構成等としてもよい。
この排出管13の下端の排出口14を開閉する弁体17は、揺動自在に支持されている。この弁体17は、本実施形態では、吸引源2による吸引力の作用によって排出口14を閉鎖する一方、落下(流下)する粉粒体材料の荷重によって開放される構成とされている。また、図例では、吸引源2による吸引力及び粉粒体材料の荷重が弁体17に作用していない待機位置において、排出管13の傾斜面とされた下端面との間に隙間が形成される構成としている。また、図例では、弁体17の傾斜方向に直交する方向の両側縁部に設けられた支持片部に、捕集器本体10側に設けられた支軸18を受け入れる長孔17aを設けて弁体17を揺動自在に支持させた例を示している。なお、弁体17を揺動自在に支持させる構造としては、図例のような構造とされたものに限られず、一端部が弁体17に接続され、他端部が捕集器本体10に対して回転自在に保持されたアーム状とされたものや、紐状(ワイヤー状)、チェーン状とされたものや、リンク状とされたものでもよい。
この非接触式検出器19は、検出面に対して接離(接近・離反)する被検出部が所定の検出領域内に存在すれば、被検出部を検出(ON)する一方、被検出部が同検出領域外であれば、非検出(OFF)状態となる構成とされている。なお、この非接触式検出器19は、待機位置の弁体17の被検出部を検出する構成とされたものでもよい。また、このような非接触式検出器19を設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、この蓋体20の側周部を構成する筒状部21に、吸引接続管22を接続した構成としている。この吸引接続管22は、蓋体20の内周側において吸引口22aを開口させた構成とされている。この吸引接続管22は、筒状部21に対して略直交状に接続されたものに限られず、筒状部21の内周面に対して概ね接線方向に吸引口22aが開口するように接続されたものでもよい。また、図例では、略水平状に吸引接続管22を設けた例を示しているが、上り勾配状または下り勾配状に設けた態様等としてもよい。また、吸引接続管22を、筒状部21に接続した態様に代えて、天板部23に接続した態様としてもよい。
このフィルター30は、輸送空気の通過方向(上下方向)に見て、つまり平面視して、捕集器本体10の内周形状に応じた形状とされている。つまり、本実施形態では、フィルター30は、平面視して、略円形状とされている。
このフィルター30には、捕集器本体10の保持部に保持される被保持部31が設けられている。図例では、被保持部31を、フィルター30の外周縁部に全周に亘って設けられ、輸送空気の通過方向(上下方向)に厚さ方向を沿わせて配される略円環板状とした例を示している。捕集器本体10の保持部は、ホッパー部11の上端部に取り付けられ、ホッパー部11と蓋体20との間をシールするパッキンに設けられた受入溝とされている。この受入溝に載置された被保持部31を、パッキンと蓋体20のフランジ状部との間で挟むように保持する構成とされている。
また、第2筒状部34の先端部には、輸送空気の通過方向(上下方向)に厚さ方向を沿わせて配される円板状部36が設けられている。図例では、この円板状部36から被保持部31までの上下方向に沿う寸法と円環板状部33から被保持部31までの上下方向に沿う寸法とを概ね同寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。
本実施形態では、図2に示すように、吹出口27及び拡散体29を、蓋体20の天板部23に厚さ方向(上下方向)に貫通して設けられた取付孔23aに取り付けられた吹出ユニット24に設けた構成としている。
吹出ユニット24は、下流側端に吹出口27が設けられ、上流側端に空気供給管8が接続される吹出管25と、この吹出管25の軸方向途中部位に設けられ、蓋体20の天板部23に取り付けられる被取付部26と、を備えている。
この被取付部26は、本実施形態では、被取付部26よりも下方側の吹出管25が捕集器本体10の内天面を構成する天板部23の下面から大きく突出しないように吹出管25の途中部位に設けられている。図例では、吹出管25の下端部が天板部23の下面から僅かに突出するように被取付部26を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。また、この被取付部26に対して吹出管25を上下動可能に設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、吹出口27及び拡散体29の高さ位置を調整することができる。また、図例では、この被取付部26と天板部23との間に円環状のシール部材を設けた例を示している。なお、吹出ユニット24を蓋体20に取り付けるための被取付部26としては、上記のような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものであってもよい。
また、この拡散体29は、本実施形態では、吹出口27に対向する部位が吹出口27に向かうに従い先細状とされている。このような構成とすれば、例えば、拡散体29の吹出口27対向面が平坦面状とされたものと比べて、吹出口27から吹き出される空気を円滑に径方向外側に向けてガイドすることができ、圧力損失を軽減することができる。本実施形態では、この拡散体29は、吹出口27の吹出方向に見て、吹出口27と略同心状の略円形状とされている。また、この拡散体29の吹出口27に対向する部位としての上側部位を、扁平な略円錐状としている。つまり、上側部位の外周面は、中心部(軸心部)から径方向外側に向かうに従い下るように傾斜する傾斜面29aとされている。この傾斜面29aの傾斜角度は、吹出口27の傾斜面27aと同様、傾斜面29aに沿う仮想線とフィルター30の第2筒状部34の内周面(仮想線との交点の上側の内周面)とのなす角が鋭角となるように適宜の角度とされていてもよい。
吸引源2(図1参照)が停止され、捕集器本体10内に粉粒体材料が捕集されていない状態では、弁体17が待機位置とされ、非接触式検出器19から材料要求信号が出力される。このように材料要求状態と判断されれば、吸引源2を駆動して輸送モードを実行する。つまり、吸引源2が駆動されれば、捕集器本体10内が負圧となり、弁体17が吸引されて待機位置から閉鎖位置とされ、輸送元4から粉粒体材料が当該捕集装置1に向けて空気輸送される。
そして、例えば、所定の輸送時間が経過すれば、吸引源2を停止させる。これにより、閉鎖位置とされた弁体17には、その自重に加え、落下する粉粒体材料の荷重が作用し、落下する粉粒体材料によって弁体17が押し退けられるようにして支軸18回りに回転して開放位置とされ、排出口14が開放される。これにより、当該捕集装置1において捕集した粉粒体材料が排出され、弁体17の被検出部が非接触式検出器19の検出領域外となり、材料有状態となる。なお、当該捕集装置1における材料有無の検出態様としては、上記のような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。例えば、上記のような非接触式検出器19を設けた態様に代えて、捕集器本体10や排出管13の下方側等の適所に適宜のレベル計等を設けた構成としてもよい。
このような構成とすれば、輸送モードの実行により、フィルター30に微粉等が付着して目詰まりしているような場合にも、除塵モードの実行によってフィルター30に付着した微粉等を除去することができる。また、輸送モードがなされる毎に除塵モードを実行する構成とすれば、輸送不良が生じ難く、また、フィルター30を取り外してメンテナンスする必要性を軽減することができる。
なお、除塵モード実行時における供給弁6cを開放させる時間は、フィルター30の構成や、除塵モードを実行するタイミング等に応じて適宜の時間としてもよく、例えば、数秒程度でもよく、また、間欠的に開放させる構成としてもよい。例えば、除塵モードを実行する際には、供給弁6cを、0.1秒~1秒程度、開放させた後に、0.1秒~2秒程度、閉鎖させる開閉動作を複数回(例えば、2回~10回程度)、繰り返すような構成等としてもよい。また、輸送モードがなされる毎に除塵モードを実行する態様に限られず、輸送モードが複数回なされる毎に除塵モードを実行したり、目詰まり検知部による検知に基づいて制御部9において除塵モード実行時期と判断し、除塵モードを実行したりしてもよい。
なお、以下の各実施形態では、先に説明した実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、先に説明した実施形態と同様の動作や作用効果等についても説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る捕集装置1Aは、吹出ユニット24A及びフィルター30Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、フィルター30Aを、輸送空気の通過方向上流側となる下方側に向かうに従い先細状の略円錐状としている。つまり、このフィルター30Aの周壁部34Aの下端部に上記のような円板状部36を設けていない構成としている。なお、この周壁部34Aの下端部に、上記のような円板状部36や円板状部36よりも小径状の円板状部を設けた構成等としてもよい。また、図例では、この周壁部34Aに上記のような封止部35を設けていない構成とした例を示しているが、封止部35を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、拡散体29Aを、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とした例を示している。この拡散体29Aは、吹出口27の吹出方向に見て、吹出口27と略同心状の略円板状とされたものでもよい。
本実施形態に係る捕集装置1Bは、吹出ユニット24B及びフィルター30Bの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、フィルター30Bを、上方側に開口するボウル状としている。また、フィルター30Bの下端部36Bに向かうに従い周壁部34Bの水平面に対する傾斜角度が小さくなるように、周壁部34Bを湾曲状とした例を示している。
また、本実施形態では、上記第2実施形態と同様、吹出管25Bを、天板部23から下方側に向けて突出させ、吹出口27及び拡散体29Bをフィルター30Bの周壁部34Bによって囲まれた空間内に配した例を示しているが、吹出口27及び拡散体29Bまたは吹出口27を、周壁部34B(フィルター30B)よりも上方側に配してもよい。
また、本実施形態では、拡散体29Bを、上下方向に軸方向を沿わせて配される略柱状とした例を示している。この拡散体29Bは、吹出口27の吹出方向に見て、吹出口27と略同心状の略円柱状とされたものでもよい。
本実施形態に係る捕集装置1Cは、吹出ユニット24C及びフィルター30Cの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、フィルター30Cを、上方側に開口する略有底筒状としている。また、フィルター30Cの周壁部34Cを傾斜状とせずに、筒状(円筒状)とし、その下端部に、円板状部36Cを設けた構成としている。
また、本実施形態では、上記第2実施形態及び第3実施形態と同様、吹出管25Cを、天板部23から下方側に向けて突出させ、吹出口27及び拡散体29Cをフィルター30Cの周壁部34Cによって囲まれた空間内に配した例を示しているが、吹出口27及び拡散体29Cまたは吹出口27を、周壁部34C(フィルター30C)よりも上方側に配してもよい。
また、本実施形態では、拡散体29Cを、吹出口27に対向する部位が吹出口27に向かうに従い先細状となるように、略半球状とした例を示している。つまり、本実施形態では、吹出口27に対向する側の外周面29Caが略半球面状とされている。なお、拡散体29Cを、略半球状とした態様に代えて、略半楕円体状等としてもよい。
本実施形態に係る捕集装置1Dは、吹出ユニット24D及びフィルター30Dの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、フィルター30Dを、大半に亘って略平板状とされたものとしている。このフィルター30Dは、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される、略全体に亘って平板状とされたものでもよい。つまり、本実施形態では、拡散体29Dの外周側を囲むような周壁部をフィルター30Dに設けていない構成としている。
また、本実施形態では、拡散体29Dを、上下に長尺状の楕円体(卵型)状としている。つまり、本実施形態では、上側部位29Da及び下側部位29Dbを、それぞれ上下方向外側に向かうに従い先細状としている。また、拡散体29Dの上側部位29Daよりも下側部位29Dbを扁平状としている。換言すれば、上側部位29Daは、下側部位29Dbよりも上下に長尺で先細状とされている。なお、このような態様に代えて、拡散体29Dを、略球状とされたものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、捕集器本体10やフィルター30,30A~30D、吹出口27、拡散体29,29A~29Dを、上下方向に見て略円形状とした例を示しているが、略多角形状等としてもよく、その他、種々の形状とされたものとしてもよい。
また、上記各実施形態に係る捕集装置1,1A~1Dが備える各部材の具体的構成としては、上記した構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
10 捕集器本体
27 吹出口
27a 傾斜面
29,29A~29D 拡散体
29Da 上側部位(吹出口に対向する部位)
30,30A~30D フィルター
34 第2筒状部(周壁部)
34A~34C 周壁部
35 封止部
Claims (4)
- 空気輸送される粉粒体材料を捕集する捕集器本体と、この捕集器本体内に設けられ、輸送空気から粉粒体材料を分離させるフィルターと、前記輸送空気の通過方向逆側から前記フィルターに向けて空気を吹き出す吹出口と、該吹出口の吹出方向下流側に設けられ該吹出口から吹き出される空気を径方向外側に向けて拡散させる拡散体と、を備えており、
前記拡散体の外径は、前記吹出口の内径よりも小とされており、
前記フィルターは、前記吹出口の吹出方向に見て、前記拡散体の径方向外側を囲むように形成された周壁部を備え、該周壁部における吹出口側部位に、前記拡散体によって径方向外側に向けて拡散された空気を反射させる空気の流通不能な封止部が環状に設けられていることを特徴とする粉粒体材料の捕集装置。 - 請求項1において、
前記拡散体は、前記吹出口に対向する部位が前記吹出口に向かうに従い先細状とされていることを特徴とする粉粒体材料の捕集装置。 - 請求項1または2において、
前記吹出口の開口周縁部には、吹出方向下流側に向かうに従い拡開状の傾斜面が設けられていることを特徴とする粉粒体材料の捕集装置。 - 空気輸送される粉粒体材料を捕集する捕集器本体と、この捕集器本体内に設けられ、輸送空気から粉粒体材料を分離させるフィルターと、前記輸送空気の通過方向逆側から前記フィルターに向けて空気を吹き出す吹出口と、該吹出口の吹出方向下流側に設けられ該吹出口から吹き出される空気を径方向外側に向けて拡散させる拡散体と、を備えており、
前記フィルターは、前記吹出口の吹出方向に見て、前記拡散体の径方向外側を囲むように形成された周壁部を備え、該周壁部における吹出口側部位に、前記拡散体によって径方向外側に向けて拡散された空気を反射させる空気の流通不能な封止部が環状に設けられていることを特徴とする粉粒体材料の捕集装置。
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