JP4738780B2 - 粉粒体の流動循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体の流動循環装置に関するものである。
工業製品や薬剤の原材料等として利用される粉粒体は、一般に、均質性を得やすく、物理的・化学的加工操作が容易であり、さらに、「固体」でありながら「液体」の特性である「流動性」を有しているため、運搬や混合等も容易に行えるという利点がある。
下記特許文献1には、このような粉粒体の流動性を利用して、粉粒体を混合する装置が開示されている。この装置は、図14に示すように、粉粒体を収容可能なサイロ202の底壁に粉粒体の排出口203を形成し、この排出口203の周りに、通気性を有するとともに粉粒体の通過を阻止する多孔板204を設け、サイロ202内の排出口203の上方に上昇管205を起立状態で設け、多孔板204と上昇管205とに下方から送気する空気管206,207を設けたものである。
そして、空気管206,207からの送気によってサイロ202内の粉粒体を流動化させるとともに、上昇管205内で粉粒体を上昇させ、上昇管205の上端開口から噴出した粉粒体を下降させて、上昇管205の内外で粉粒体を循環させるようにしている。
前記多孔板204は、排出口203から離れるに従い上方に移行するように傾斜して設けられている。多孔板204とサイロ202の底壁との間には、空気室208が形成されており、この空気室208には、低圧空気を送気する低圧空気管206と、高圧空気を送気する高圧空気管207とが連結されている。そして、低圧空気管206からの低圧空気は、サイロ202内の粉粒体を流動化させ、高圧空気管207からの高圧空気は、もっぱら上昇管205内に送気されて粉粒体を上昇させるようになっている。
流動化に使用した空気は、バグフィルター209により粉塵が除去されて、サイロ202外に排出され、混合後の粉粒体は、駆動モータ210によって弁体211を下降し、排出口203を開くことによってサイロ202外に排出される。
実開昭60−176238号公報
図14に示した従来装置のように、サイロ202内の粉粒体全体を流動化させるためには、粉粒体を持ち上げるように空気を吹き上げることが好ましく、このため、多孔板204を、できるだけ緩やかな傾斜にする方がよい。しかし、多孔板204の傾斜が緩やかであると、粉粒体を排出口203から排出したときに、多孔板204上の排出口203周りに粉粒体が残ってしまうという問題が生じていた。
また、上記従来装置では、上昇管205の真下に排出口203が設けられているため、排出口203の周囲からしか上昇管205内へ高圧空気を供給することができない。このため、上昇管205内に入り込まずに周囲へ逃げる空気が多くなってしまい、送気効率が悪化し、粉粒体の上昇管205への流入量が低下し、循環流量が低下するという問題があった。また、送気効率を上げるために、排出口203を小さくして、できるだけ上昇管205の真下から空気を吹き付けることも考えられるが、これでは粉粒体の排出が困難となってしまい、前述の多孔板204の緩傾斜とあいまって、一層多孔板204上に粉粒体が残り易くなる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、流動容器から粉粒体を排出したときに、通気部材上の排出口周りに粉粒体が残ることを防止し、また、上昇管内への送気効率を向上することができる、粉粒体の流動循環装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、粉粒体を収容可能な流動容器と、該流動容器の底壁に形成された粉粒体の排出口と、排出口の周りに、該排出口から離れるに従って上方に移行するように傾斜して設けられた、通気性を有するとともに粉粒体の通過を阻止する通気部材と、排出口の上方に起立状態で設けられた上昇管と、通気部材と上昇管とに下方から送気する送気手段と、を備え、送気手段によって、流動容器内の粉粒体を流動化させるとともに、上昇管内で粉粒体を上昇させ且つ上昇管の上端開口から噴出した粉粒体を下降させることで、粉粒体を循環させるようにした粉粒体の流動循環装置において、通気部材の上記傾斜が、排出口に近い部分では、該部分において通気部材を通過する空気の流れが上昇管内に向かうように急傾斜とされ、排出口から離れた部分では緩傾斜とされていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、流動容器内の通気部材の下方に、送気手段により送られた空気が流入する空気室が形成されており、空気室に、通気部材の上記急傾斜部分の下方と、上記緩傾斜部分の下方とを区画する仕切り壁が設けられており、送気手段が、仕切り壁によって区画された各部屋に対してそれぞれ送気する第1送気通路を有している。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、排出口に、流動容器から排出される粉粒体が通過する排出通路が接続されており、送気手段が、排出通路に接続されることによって排出通路から排出口を経て上昇管に下方から送気するための、第2送気通路を有している。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、排出通路に、粉粒体の通過の可否を切り替える排出開閉弁が設けられており、第2送気通路が、排出開閉弁の上流側で排出通路に接続されており、第2送気通路に、送気の可否を切り替える開閉弁が設けられている。
なお、粉粒体の流動循環装置は、次のように構成することも可能である。すなわち、粉粒体を収容可能な流動容器と、該流動容器の底壁に形成された粉粒体の排出口と、排出口の周りに設けられた、通気性を有するとともに粉粒体の通過を阻止する通気部材と、排出口の上方に起立状態で設けられた上昇管と、通気部材と上昇管とに下方から送気する送気手段と、を備え、送気手段によって、流動容器内の粉粒体を流動化させるとともに、上昇管内で粉粒体を上昇させ且つ上昇管の上端開口から噴出した粉粒体を下降させることで、粉粒体を循環させるようにした粉粒体の流動循環装置において、排出口に、流動容器から排出した粉粒体が通過する排出通路が接続され、送気手段が、排出通路から排出口を経て上昇管に下方から送気する第2送気通路を有していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、通気部材が排出口から近い部分で急傾斜とされているので、粉粒体を排出した際に、当該部分に粉粒体が残ることが少なくなる。また、当該部分を通る送気が上昇管に向けて吹き付けられるようになるため、上昇管内に粉粒体を巻き込み易くなり、粉粒体の上昇及び循環を円滑に行える。そして、排出口から離れた部分では、通気部材が緩傾斜とされているので、この部分を通過する送気がより上向きになり、粉粒体の流動化を促進できる。
請求項2の発明によれば、通気部材の急傾斜部分と緩傾斜部分とに略均一に送気することができ、流動容器の全体にわたって粉粒体の流動化及び循環を円滑に行うことができる。
請求項3の発明によれば、上昇管下方の排出口から上昇管内に送気することができるため、周囲に空気が逃げてしまうことが少なくなり、送気効率を向上することができる。また、排出口及び排出通路を、粉粒体の排出と上昇管内への送気の両方に利用することによって、構造の簡素化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、排出通路と第2送気通路に設けた各開閉弁によって、粉粒体の排出と上昇管への送気とを切り替えて行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る粉粒体の流動循環装置の概略全体図である。この流動循環装置11は、粉粒体の調湿装置として構成されている。すなわち、この装置11は、流動容器10内に収納した粉粒体を、空気の流入によって流動化させ、更に循環させることにより、粉粒体の含水率を調整するとともに、所定の含水率となった粉粒体を適宜流動容器10から排出する装置とされている。なお、粉粒体の流動化とは、空気を流すことによって粉粒体を浮遊懸濁化(液体のような状態に)することをいう。
調湿装置11は、粉粒体が収納される流動容器10と、粉粒体を流動化(調湿)させるための空気を流動容器10に流入する送気手段12と、流動容器10の排気に含まれた粉粒体を分離する固気分離手段13と、を有している。以下各構成について詳細に説明する。
〔流動容器の構成〕
図2は、流動容器10の縦断面図である。流動容器10は、上下端部が閉塞された円筒形であり、中心軸心を上下方向に向けた状態で配置されている。本実施形態の流動容器10は、上から第1〜第4構成体101,102,103,104によって複数(4つ)に分割構成され、これら構成体が、互いにフランジ部を介してボルト等により締結されている。各構成体の内部は、互いに連通している。
また、図1に示すように、流動容器10は、収容物や付属物を含めた全体の重量が重量検出器14によって計測されるようになっている。本実施形態では、重量検出器14としてロードセルが用いられている。
流動容器10の底壁には、粉粒体の排出口15が設けられている。排出口15は、流動容器10の中心軸心上に配置され、底壁を上下に貫通する短いパイプにより構成されている。
この排出口15のパイプの下端には排出管(排出通路)16が接続されている。流動容器10から排出口15を介して排出された粉粒体は、排出管16を通って次工程の容器等に移送される。排出管16には、粉粒体の通過の可否を切り替える排出開閉弁17が設けられている。
図3は、流動容器10下部の正面断面図である。流動容器10の下部であって、排出口15の周りには通気部材18が設けられている。この通気部材18は、通気性を有するとともに粉粒体の通過を阻止するものである。この通気部材18としては、例えば、複数枚の金網を重ねて接合した焼結金網や、布製キャンバス等を採用することができる。
通気部材18は、平面視円形状であり、中心部には排出口15のパイプが挿入されている。通気部材18の外周縁は、流動容器10の内周面に密着するように配置されている。
また、通気部材18は、排出口15から径方向に外側にいくに従い上方に移行するように傾斜して設けられており、その傾斜角度は、排出口15に近い部分が、排出口15から離れた部分よりも急となっている。
本実施形態では、排出口15に近い部分(急傾斜部分)19の傾斜角度θ1が約45°、排出口15から離れた部分(緩傾斜部分)20の傾斜角度θ2が約30°の傾斜に設定されている。急傾斜部分19と緩傾斜部分20との境界位置は、通気部材18の外径の略半分の位置に設定されている。従って、急傾斜部分19と緩傾斜部分20との面積比は、約1:3となっている。
流動容器10内は、通気部材18によって上下に区画されており、通気部材18の下側の部屋が、送気手段12により空気が流入される空気室21、上側の部屋が、粉粒体を流動化させる流動室22とされている。
空気室21では、通気部材18の急傾斜部分19の下方と緩傾斜部分20の下方とが、第1仕切り壁23によって区画されている。この第1仕切り壁23は、図4に示すように、平面視でリング状に形成され、その直径が、急傾斜部分19と緩傾斜部分20との境界位置に対応するように、流動容器10の直径の約半分とされている。また、第1仕切り壁23によって区画された各部屋(以下、内側室24及び外側室25という)は、さらに、流動容器10の直径方向に延びる第2仕切り壁26、第3仕切り壁27によって複数の部屋に区画されている。
すなわち、内側室24は、第1仕切り壁23と排出口15との間で互いに一直線状に延びる2つの第2仕切り壁26によって2つの部屋に区画され、外側室25は、第1仕切り壁23と流動容器10の内面との間で径方向に十字状に延びる4つの第3仕切り壁27によって4つの部屋に区画されている。
なお、排出口15及び通気部材18は、流動容器10の最下端を構成する第4構成体104に設けられ、空気室21も第4構成体104内に形成されている。
図1に示すように、通気部材18の上側に形成された流動室22には、上昇管29が設けられている。上昇管29は、両端が開放した円筒形状に形成され、その中心軸線が上下方向に指向した起立状態で流動容器10の中心に配設されている。上昇管29の上端は、流動容器10の上下中央よりもやや上側(第3構成体103の上端近傍)に配置され、下端は、排出口15の真上に間隔をあけて配置され、第4構成体104に挿入されている。
図5は、図2のV−V矢視図であり、上昇管29の上部及び下部には、複数の支持バー30が等間隔に径外方向に突設され、この支持バー30の先端が、流動容器10内面に設けた受けブラケット31に引っ掛けられるとともにボルト等によって固定されている。これによって、上昇管29が流動容器10に支持されている。受けブラケット31は第3構成体103に設けられており、上昇管29は、実質的に第3構成体103に取り付けられている。
図6は、上昇管29上部の正面断面図であり、図7は、図6のVII−VII矢視図である。上昇管29の上端には、反射蓋32が設けられている。反射蓋32は、後述する粉粒体の循環により上昇管29上端から噴出した粉粒体を下方に反射させる作用をなす。反射蓋32は略円錐形であり、その円錐内に上昇管29の上端が挿入されている。反射蓋32の内面には、径内方向に取付板33が突設され、この取付板33の先端が上昇管29の外面に固着されており、これによって、反射蓋32が上昇管29に取り付けられている。
上昇管29のやや上側には、粉粒体の供給管34が設けられている。図5に示すように、この供給管34は、平面視で流動容器10の接線方向に突出するように設けられ、この供給管34を介して供給された粉粒体は、流動容器10の内面に沿って旋回しながら落下するようになっている。
流動容器10には、空気室21や流動室22の気圧を計測する圧力計35や、流動室22内を視認するのぞき窓36等が設けられている。
〔送気手段12の構成〕
図1に示すように、送気手段12は、空気源37と、空気源37と流動容器10とを接続する送気通路38〜42と、送気通路に設けられた各種バルブ等を有している。空気源37は、ブロアやコンプレッサ等によって構成され、粉粒体を所定の含水率に調整するべく、湿度が調整された空気を排出するようになっている。
送気通路は、主送気通路38と、この主送気通路38から延び、流動容器10の空気室21に接続された第1送気通路39と、この第1送気通路39から分岐して、排出通路16に接続された第2送気通路40とを有する。更に、主送気通路38からそれぞれ延び、流動容器10の下部外周面に設けられているエアノッカー53に接続された第3送気通路41と、流動容器10の上部に接続された第4送気通路42と、を有している。
主送気通路38には、主流量調整弁43が設けられており、第1〜第4送気通路39〜42への空気の流量を一括して調整できるようになっている。
第1送気通路39において、第2送気通路40が分岐する手前には、第1調量弁44、第1減圧弁45、第1開閉弁46が設けられている。第1開閉弁46は、第1,第2送気通路39,40の双方の接続先に対する送気の可否を切り替えるものである。
第1送気通路39には、第2送気通路40が分岐した後に、第1流量計47が設けられている。更に、第1送気通路39は、流動容器10に対する接続部で複数(6つ)に分岐され、各分岐通路に分岐調量弁48が設けられている。
第2送気通路40には、第2開閉弁49、第2流量計50、第2調量弁51が設けられている。第2開閉弁49は、第1送気通路39とは独立で、第2送気通路40の接続先への送気の可否を切り替えるものである。
第3送気通路41には、第3開閉弁52が設けられ、該第3開閉弁52を開くことによってエアノッカー53に空気を供給するようになっている。エアノッカー53は、空気の供給により流動容器10に衝撃を与え、流動容器10内の粉粒体のブリッジ現象等を崩す機能を有する。
第4送気通路42には、第4調量弁54が設けられている。この第4送気通路42の詳細については、前記固気分離手段13の詳細とともに、後述する。
第1,第2送気通路39,40を介して流動容器10に流入した空気は、粉粒体の流動化及び循環に供された後、流動容器10の上端に設けられた排気口55から排出される。
なお、上記送気通路39〜42は、中途部の一部がフレキシブルパイプ60等で構成されており、これによって、ロードセル14による正確な重量測定が可能になっている。
〔第1送気通路39と流動容器10との接続部の構成〕
第1送気通路39の各分岐通路39Aは、流動容器10内の空気室21に形成された各部屋に接続されている。すなわち、分岐通路39Aは、通気部材18の急傾斜部分19の下方に形成された内側室24と、緩傾斜部分20の下方に形成された外側室25のそれぞれに空気を供給するように分岐されている。
さらに、内側室24は第2仕切り壁26によって2つに区画され、外側室25は第3仕切り壁27によって4つに区画されているが、この区画された各部屋に対してもそれぞれ空気を供給するように、分岐通路が分岐されている。
第1送気通路39から送られた空気は、空気室21に流入した後、通気部材18を通過して流動室22に流入する。これによって流動容器10内の粉粒体が流動化するようになっている。
〔第2送気通路40と流動容器10との接続部の構成〕
第2送気通路40は、直接、流動容器10に接続されずに、排出口15に接続された排出通路16に対して接続されており、排出通路16に合流するようになっている。そして、第2送気通路40から送られる空気は、排出通路16及び排出口15を経て流動室22に流入し、更に、上昇管29内を上昇するようになっている。
このように、第2送気通路40を排出通路16に接続することによって、排出通路16及び排出口15が、粉粒体の排出と送気とに共用されるようになっている。尚、排出通路16に対する第2送気通路40の接続位置は、排出開閉弁17よりも上流側である。
〔固気分離手段13の構成〕
流動容器10内において、流動室22の上側には排気室56が形成されており、流動室22と排気室56とは、区画板57によって区画されている。そして、この区画板57に固気分離手段13が設けられている。
固気分離手段13は、流動室22から区画壁を通過して排気室56に流入する空気から粉粒体を取り除くものであり、区画板57に取り付けられた複数のフィルター部材58により構成されている。
具体的に、区画板57には複数の流通孔が上下に貫通して形成され、各貫通孔の部分に、濾布で覆われたフィルター部材58が取り付けられている。
〔第4送気通路42と固気分離手段13との関係〕
第4送気通路42は、流動容器10の排気室56に接続されている。固気分離手段13によって粉粒体を除去すると、フィルター部材58に粉粒体が付着し、次第に通気効率が悪化する。このため、第4送気通路42を介して排気室56に空気を流入することによって、排気室56から流動室22へ向かう空気の流れを作り、これによってフィルター部材58に付着した粉粒体を落とすようにしている。この作用は、一般に逆洗と呼ばれている。
〔調湿装置11の作用〕
以下、上記構成を有する調湿装置11の作用を図1及び図8を参照して説明する。尚、図8は、調湿装置11の作用を示す流動容器10の概略正面図であり、同図において、粉粒体の流れが実線矢印で、空気の流れが白抜き矢印でそれぞれ示されている。
上記流動容器10には、供給管34を介して粉粒体が空気輸送等によって供給される。そして、反射蓋32の少し下まで粉粒体が蓄積されると、第1送気通路39及び第2送気通路40の第1,第2開閉弁46,49が開き、空気源37から送られた空気が流動容器10に流入する。
第1送気通路39から流動容器10の空気室21に流入した空気は、通気部材18を通過して流動室22に入り、粉粒体を流動化させる。また、第2送気通路40から排出通路16、排出口15を経て流動容器10の流動室22に流入した空気は、周囲の粉粒体を巻き込みながら上昇管29内に流入し、該粉粒体を上昇管29内で上昇させる。その後、粉粒体は、上昇管29の上端開口から噴出し、反射蓋32に当たった後、上昇管29の外側に落下する。この動作の繰り返しによって、粉粒体が、上昇管29の内外を循環するようになっている。
このように、粉粒体を循環することによって、流動容器10内に流入した空気の含水率に応じて、粉粒体の含水率が調整されるようになっている。例えば、流動容器10に乾燥した空気を流入することによって粉粒体を乾燥し、逆に、高湿度の空気を流入することによって粉粒体を加湿することができるようになっている。
第1送気通路39の分岐通路39Aには、それぞれ分岐調量弁48が設けられているので、各分岐通路39Aから排出される送気流量が均一となるように調整することができる。
通気部材18は、排出口15から離れるに従い上方に移行するように傾斜しているので、空気室21から通気部材18を通過する空気の流れは、やや流動容器10の中心に指向する。
そして、通気部材18は、排出口15に近い部分(流動容器10の中心側)19が急傾斜となっているため、この部分を通過する空気の流れは、流動容器10のより中心側に指向し、粉粒体を上昇管29内に流れ込み易くしている。逆に、排出口15から離れた部分(流動容器10の外周側)20では、通気部材18が緩傾斜となっているため、この部分を通過する空気の流れは、より上方に指向することになり、通気部材18上の粉粒体を流動化させ易くしている。
流動容器10は、重量計によって常に重量が計測されており、所定の重量に達すると、供給管34からの粉粒体の供給が停止される。そして、流動容器10内には、含水率の計測器(図示略)が設けられており、粉粒体が所定の含水率に達すると、第2送気通路40の第2開閉弁49が閉じられるとともに、排出通路16の排出開閉弁17が開かれて、所定量の粉粒体が排出口15から排出されるようになっている。
この粉粒体の排出の際、第1送気通路39(39A)からの送気は継続して行われ、粉粒体は流動化した状態に維持されるようになっている。このため、粉粒体は、非常に流れやすい状態で排出口15からスムーズに排出されるようになっている。
また、通気部材18は、排出口15に近い部分19で急傾斜とされているために、より排出が促進されるようになっている。
粉粒体が所定量だけ排出されると、排出開閉弁17が閉じて粉粒体の排出が停止され、第2送気通路40の第2開閉弁49が開いて送気が再開される。そして、供給管34からは新たな粉粒体が供給されるようになっている。
上記において、流動容器10の排出口15乃至排出通路16は、粉粒体の排出だけでなく、流動容器10への送気にも用いられるようになっているため、これらを別々に備えた場合に比べて構造の簡素化が図れるようになっている。また、上昇管29の真下にある排出通路16から送気することによって、より確実に上昇管29内に空気を供給することが可能となり、送気効率が向上し、粉粒体の上昇及び循環を促進できるようになっている。当然、排出口15からの粉粒体の排出も何ら支障なく行うことができる。
流動容器10の下部で粉粒体が詰まったり、ブリッジ現象が生じたりした場合には、第3送気通路41の第3開閉弁52を開き、エアノッカー53を作動させて流動容器10に衝撃を与える。これによって、粉粒体をスムーズに排出することができる。
粉粒体の流動化及び循環に供された空気は、流動容器10の上側に流れ、固気分離手段13を経て排気室56に流入し、排気口55から排出されるようになっている。
固気分離手段13のフィルター部材58が詰まってくると通気抵抗が高くなり、流動室22と排気室56との間で差圧が生じる。この差圧は、圧力計59によって計測され、その計測値に応じて第4送気通路42からの送気でフィルター部材58の逆洗が行われるようになっている。なお、フィルター部材58の逆洗は、圧力計59の計測値に関わらずに、一定時間毎に行ってもよい。
流動容器10の流動室22に流入する空気の流速は、通気部材18を通過する空気よりも上昇管を通過する空気の方が速くなっている。具体的に、前者は、0.02〜0.1m/sの範囲に設定され、後者は、1〜3m/sの範囲に設定されている。このような範囲に流速を設定したのは、これよりも流速が小さいと、粉粒体の流動化及び循環(上昇管内の上昇)が好適になされず、流速が大きいと、粉粒体が流動容器内で飛散して循環が好適になされなくなるからである。
上記の作業が終了し、流動容器10から全ての粉粒体を排出する場合において、通気部材が、排出口に近い部分で急傾斜とされているので、当該部分に粉粒体が残ることが少なくなっている。
〔別実施形態〕
図9乃至図12は、流動容器10に対する粉粒体の供給管34に係る別実施形態を示している。図9及び図10に示すものは、供給管34が、流動容器10の外壁から中心に向けて水平に延び、中心上で供給管34の終端が下方に90°曲げられている。そして、供給管34から排出された粉粒体は、反射蓋32上に落下し、該反射蓋32の外面傾斜に沿って拡散するようになっている。
図11及び図12に示すものは、供給管34が、流動容器10の外壁から、中心より若干偏心した位置に向けて水平に延び、さらに、流動容器10に中心に向けて水平に90°曲げられ後、流動容器10の中心上で更に下方に向けて90°曲げられている。従って、供給管34は、2回曲げられた後に供給管34の終端が反射蓋32の上方に配置されている。本実施形態においても、供給管34から排出された粉粒体は、反射蓋32上に落下し、該反射蓋32の外面傾斜に沿って拡散するようになっている。
図9及び図10に示した実施形態の場合、供給管34が1回だけしか曲げられていないので、供給管内の水平部分を流れる粉粒体が、下向きに変向されたあとも水平方向の勢い(慣性)によって矢印方向に多く流れ、流動容器10内で均等に分散され難くなっている。これに対し、図11及び図12に示した実施形態の場合は、供給管34が2回曲げられており、粉粒体の水平方向への勢いが弱められるため、より均等に粉粒体を分散させることができるようになっている。
図13は、通気部材18に係る別実施形態を示している。この通気部材18は、側断面形状が円弧状に形成されており、径方向の外端から中心へ徐々に傾斜角度が急となっている。この実施形態においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。例えば、通気部材18の傾斜角度θ1,θ2は、上述の例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、本発明の流動循環装置は、調湿装置だけでなく、粉粒体の混合装置、造粒装置等としても適用可能である。
本発明は、流動容器内で粉粒体を流動循環させて、調湿や混合等を行うために有効に利用できる。
本発明の流動循環装置(調湿装置)を示す全体概略図である。 流動容器の正面断面図である。 流動容器下部の正面断面図である。 図3のIV−IV矢視図である。 図2のV−V矢視図である。 上昇管の上部を示す正面断面図である。 図6のVII−VII矢視図である。 流動循環装置の作用を示す流動容器の概略正面図である。 供給管の別実施形態を示す上昇管上部の正面断面図である。 図9のX−X矢視図である。 供給管の別実施形態を示す上昇管上部の正面断面図である。 図11のXII−XII矢視図である。 通気部材の別実施形態を示す流動容器下部の正面断面図である。 従来装置の概略正面図である。
符号の説明
10 流動容器
12 送気手段
15 排出口
16 排出管(排出通路)
17 排出開閉弁
18 通気部材
19 急傾斜部分
20 緩傾斜部分
21 空気室
23 第1仕切り壁
29 上昇管
39 第1送気通路
40 第2送気通路
49 第2開閉弁

Claims (4)

  1. 粉粒体を収容可能な流動容器と、
    該流動容器の底壁に形成された粉粒体の排出口と、
    排出口の周りに、該排出口から離れるに従って上方に移行するように傾斜して設けられた、通気性を有するとともに粉粒体の通過を阻止する通気部材と、
    排出口の上方に起立状態で設けられた上昇管と、
    通気部材と上昇管とに下方から送気する送気手段と、を備え、
    送気手段によって、流動容器内の粉粒体を流動化させるとともに、上昇管内で粉粒体を上昇させ且つ上昇管の上端開口から噴出した粉粒体を下降させることで、粉粒体を循環させるようにした粉粒体の流動循環装置において、
    通気部材の上記傾斜が、排出口に近い部分では、該部分において通気部材を通過する空気の流れが上昇管内に向かうように急傾斜とされ、排出口から離れた部分では緩傾斜とされていることを特徴とする、粉粒体の流動循環装置。
  2. 流動容器内の通気部材の下方に、送気手段により送られた空気が流入する空気室が形成されており、
    空気室に、通気部材の上記急傾斜部分の下方と、上記緩傾斜部分の下方とを区画する仕切り壁が設けられており、
    送気手段が、仕切り壁によって区画された各部屋に対してそれぞれ送気する第1送気通路を有している、請求項1記載の粉粒体の流動循環装置。
  3. 排出口に、流動容器から排出される粉粒体が通過する排出通路が接続されており、
    送気手段が、排出通路に接続されることによって排出通路から排出口を経て上昇管に下方から送気するための、第2送気通路を有している、請求項1又は2に記載の粉粒体の流動循環装置。
  4. 排出通路に、粉粒体の通過の可否を切り替える排出開閉弁が設けられており、
    第2送気通路が、排出開閉弁の上流側で排出通路に接続されており、
    第2送気通路に、送気の可否を切り替える開閉弁が設けられている、請求項3記載の粉粒体の流動循環装置。

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