JP2007030359A - 樹脂ペレット微粉除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 全体の構造を簡単かつ小型化でき、しかも微粉を効率的に高精度で能率よく除去できるようにする。
【解決手段】 円筒状のケーシング6内に略同心状に配置された円錐体7の頂部8に上方から樹脂ペレット1を供給し、樹脂ペレット1を円錐体7の円錐面17に沿って下方へと落下させながら、ケーシング6と円錐体7との間を上昇する空気により、樹脂ペレット1から微粉2を除去する。円錐体7の下側にその下端外周に近接又は連続して略同心状に配置され且つケーシング6との間に狭い下空気上昇空間10を形成する下案内体11と、円錐体7の上側にその下端外周との間に樹脂ペレット1の通過空間12をおいて略同心状に配置され且つケーシング6との間に下空気上昇空間10の上側に続く狭い上空気上昇空間13を形成する上案内体14とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 円筒状のケーシング6内に略同心状に配置された円錐体7の頂部8に上方から樹脂ペレット1を供給し、樹脂ペレット1を円錐体7の円錐面17に沿って下方へと落下させながら、ケーシング6と円錐体7との間を上昇する空気により、樹脂ペレット1から微粉2を除去する。円錐体7の下側にその下端外周に近接又は連続して略同心状に配置され且つケーシング6との間に狭い下空気上昇空間10を形成する下案内体11と、円錐体7の上側にその下端外周との間に樹脂ペレット1の通過空間12をおいて略同心状に配置され且つケーシング6との間に下空気上昇空間10の上側に続く狭い上空気上昇空間13を形成する上案内体14とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、樹脂ペレットに付着した樹脂粉、ゴミその他の微粉を除去する樹脂ペレット微粉除去装置に関するものである。
従来の樹脂ペレット微粉除去装置は、静電気除去装置と、この静電気除去装置の下方に傾斜状に配置された傾斜分離板を有する篩式分離装置とを組み合わせ、樹脂ペレットの静電気を静電気除去装置により除去し、その除去後の樹脂ペレットが傾斜分離板上を傾斜方向へと流動する間に、樹脂ペレットに付着した樹脂粉、ゴミその他の微粉を篩方式により分離して除去するようにしている(特許文献1、2)。
一方、砕砂等の粒状物から微粉を除去する粒状物微粉除去装置には、ケーシング内の中央に円錐体を配置すると共に、この円錐体の頂部に上方から粒状物を供給する供給ダクトを設け、供給ダクトにより円錐体の頂部に粒状物を供給しながら、その斜面に沿って案内される粒状物が円錐体の下端から下方へと落下するときに、ケーシング内を上昇する空気により空気洗浄して、粒状物に付着する微粉を除去する空気洗浄方式を採用したものがある(特許文献3)。
特開平8−39550号公報
特開2002−282791号公報
特開平5−305271号公報
従来の樹脂ペレット微粉除去装置は、先ず静電気除去装置により樹脂ペレットの静電気を除去した後、その樹脂ペレットを傾斜分離板にかけて樹脂粉等の微粉を除去するようにしているが、傾斜分離板による篩分離方式であるため、微粉の除去効率が悪くしかも作業能率が低下する欠点がある。
樹脂ペレット微粉除去装置において、粒状物微粉除去装置と同様の空気洗浄方式を採用すれば、微粉の除去効率、作業能率が共に向上する利点がある。しかし、従来の粒状物微粉除去装置は、ケーシングとその中央の円錐体の下端部外周との間隔が大きいため、少ない空気の供給量では、その上昇速度を十分に確保し難く、従って空気の供給量を多くする等の対策が必要となり、装置全体が大型化する欠点がある。
また円錐体の上側でケーシング内に大きな空間ができるため、円錐体の上側で空気の上昇速度が急激に低下すると共に、円錐体の上側で空気流の渦ができる。このためケーシングと円錐体の下端部外周との間を上昇する空気の上昇速度を十分に確保し難いことと相まって、樹脂ペレットの微粉の除去効率を十分に確保できず、しかも除去精度のバラツキ等を招く惧れがある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、全体の構造を簡単かつ小型化でき、しかも微粉を効率的に高精度で能率よく除去できる樹脂ペレット微粉除去装置を提供することを目的とする。
本発明は、円筒状のケーシング6内に略同心状に配置された円錐体7の頂部8に上方から樹脂ペレット1を供給し、該樹脂ペレット1を前記円錐体7の円錐面17に沿って下方へと落下させながら、前記ケーシング6と前記円錐体7との間を上昇する空気により、前記樹脂ペレット1から微粉2を除去するようにした樹脂ペレット微粉除去装置であって、前記円錐体7の下側にその下端外周に近接又は連続して略同心状に配置され且つ前記ケーシング6との間に狭い下空気上昇空間10を形成する下案内体11と、前記円錐体7の上側にその下端外周との間に前記樹脂ペレット1の通過空間12をおいて略同心状に配置され且つ前記ケーシング6との間に前記下空気上昇空間10の上側に続く狭い上空気上昇空間13を形成する上案内体14とを備えたものである。
前記上案内体14の上下方向の長さを前記下案内体11の長さよりも長くし、前記上案内体14の下端を前記円錐体7の円錐面17に近接して配置してもよい。前記ケーシング6から取り出された含塵空気中の微粉2を集塵し清浄化する集塵部5を備え、前記ケーシング6の含塵空気取り出し側から前記集塵部5を経て前記ケーシング6の空気供給側へと空気を循環させる循環経路44を構成してもよい。前記各案内体は円筒体11,14からなり、その下円筒体11を前記円錐体7の下側に固定し、上円筒体14にその上端側を閉塞する閉塞部24を設けてもよい。
本発明では、全体の構造を簡単かつ小型化でき、しかも微粉を効率的に高精度で能率よく除去できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は樹脂ペレット微粉除去装置に採用した場合の本発明の第1の実施例を例示する。
図1は樹脂成型機の前段に配置される樹脂ペレット微粉除去装置の概要を示し、この樹脂ペレット微粉除去装置は、樹脂ペレット1(図6参照)の空気洗浄により微粉2(図6参照)を除去する微粉除去部3と、この微粉除去部3に対して上方から樹脂ペレット1を供給する原料供給部4と、微粉除去部3から取り出された含塵空気中の微粉2を集塵して清浄化する集塵部5とを備え、成型原料である樹脂ペレット1を樹脂成型機に供給する前に、樹脂ペレット1に付着する微粉2等を除去するようになっている。
微粉除去部3は、図2〜図5に示すように、縦型円筒状のケーシング6と、このケーシング6内の上下方向の中間部に略同心状に配置された円錐体7と、この円錐体7の上側に配置され且つ円錐体7の頂部8に上方から樹脂ペレット1を供給する上下方向の供給管9と、円錐体7の下側にその下端外周に近接又は連続して略同心状に配置され且つ前記ケーシング6の内周面との間に狭い下空気上昇空間10を形成する下円筒体(下案内体)11と、円錐体7の上側にその下端外周との間に樹脂ペレット1の通過空間12をおいて略同心状に配置され且つケーシング6の内周面との間に下空気上昇空間10の上側に続く狭い上空気上昇空間13を形成する上円筒体(上案内体)14と、下円筒体11の下側近傍でケーシング6の外周に周方向に設けられ且つケーシング6内へとその略全周から中心に向かって洗浄用の空気を供給する環状の空気供給通路15と、ケーシング6内の下部に形成された貯留部16とを備えている。
そして、この微粉除去部3は、図6に示すように、円錐体7の周方向の略全周でその円錐面17に沿って下方へと樹脂ペレット1を落下させながら、ケーシング6と円錐体7との間の空気上昇空間10,13を上昇する空気により樹脂ペレット1を空気洗浄して、樹脂ペレット1から微粉2を除去するようになっている。
ケーシング6には、その内部での樹脂ペレット1の洗浄状況を外部から確認できるように、円錐体7及び上円筒体14に対応する部分に円筒状の透明筒からなる透視部19が設けられている。透視部19は、ケーシング6のその上下両側部分と内径が略同じになっている。なお、この透視部19は上円筒体14等に対応してケーシング6の周方向の一部に設けてもよい。
円錐体7は板金材を円錐状に形成してなり、その下端外周部の下側に下円筒体11が一体に接続されている。下円筒体11の上下方向の長さ(高さ)は、円錐体7の高さの略半分程度である。そして、下円筒体11の下側には、空気供給通路15からケーシング6内に供給された空気を下空気上昇空間10側へと案内するように逆円錐部20が一体に設けられている。逆円錐部20は下側が開口状になった截頭円錐状になっている。下円筒体11は周方向に等間隔をおいて配置された複数個、例えば3個の取り付け片21によりケーシング6の内側に取り付けられており、この取り付け片21を介して円錐体7、下円筒体11、逆円錐部20がケーシング6に固定されている。
なお、上円筒体14の下端を取り付け片21に固定するか、又は取り付け片21に上円筒体14の受け部を設ける等によって、取り付け片21により上円筒体14の下端側を支持するようにしてもよい。
供給管9はその下端が円錐体7の頂部8に対応するようにケーシング6の略中心に配置され、上端側の漏斗部22を介してケーシング6の水平方向の頂壁23に固定されている。上円筒体14はその内部を下側から上側へと空気が通過しないように上端側が円錐状の閉塞部24により閉塞されており、ケーシング6に対して略同心状となるように、その閉塞部24が供給管9に固定されている。上円筒体14の下端は、周方向の全周に樹脂ペレット1の通過空間12をおいて円錐体7の下端外周に近接している。
下円筒体11、上円筒体14の外径は円錐体7の下端外周と略同じであって、ケーシング6の内面に僅かの間隔で近接しており、これらの各円筒体11,14とケーシング6との間に空気上昇空間10,13が略同心状に形成されている。上円筒体14は、その内部に円錐体7及び供給管9の下部が収まるように、下円筒体11の上下長さの2〜5倍、好ましくは3〜4倍程度の上下方向の長さを有するものであって、下円筒体11の上下方向の長さよりも十分長くなっている。
空気上昇空間10,13は、空気供給通路15から供給された空気がケーシング6の内面に沿って下側から上側へと略一定の速い流速で安定的に上昇する程度の断面積となっており、また上空気上昇空間13は洗浄後の微粉2を含む含塵空気が略一定の速い流速で上昇すべく長くなっている。なお、空気上昇空間10,13での空気の上昇速度は、樹脂ペレット1を空気洗浄するに必要な流速であって、樹脂ペレット1の落下の阻止しない程度の流速になっている。
空気供給通路15はケーシング6の外周側に径方向の外側に突出して環状に形成された環状ダクト50と、この環状ダクト50の内側の内周壁51とを備え、逆円錐部20の下側近傍でケーシング6の外周側に環状に設けられている。内周壁51には上下方向、周方向に多数の小孔状の空気孔52が形成され、この空気孔52からケーシング6内へと洗浄用の空気を供給するようになっている。
上円筒体14の上端の閉塞部24は偏平状であって、この閉塞部24よりも上側のケーシング6内の上部が、上空気上昇空間13を上昇して来た含塵空気の流速を低減させる流速低減空間25となっている。そして、この流速低減空間25に対応してケーシング6の上端部外周に含塵空気取り出し口26が直径方向に設けられている。
ケーシング6の内部は、空気供給通路15よりも下側が貯留部16となっており、その貯留部16に、空気洗浄により微粉2が除去された後の樹脂ペレット1を貯留するようになっている。なお、ケーシング6の下部側には、貯留部16へと落下する樹脂ペレット1に帯電した静電気を除去する静電気除去手段27と、貯留部16に貯留する樹脂ペレット1のレベルを検出するレベルセンサ28,29が上下方向に所定の間隔を置いて複数個(2個又は3個)設けられている。なお、微粉2が除去された後の樹脂ペレット1は、貯留部16の取り出し部30から適宜送り手段を介して樹脂成型機へと送るようになっている。
原料供給部4は、図1に示すようにケーシング6の上方に配置された縦型のペレットタンク31を有し、このペレットタンク31の下部が開閉弁32を介して供給管9の漏斗部22に接続されている。ペレットタンク31には、その中に堆積する樹脂ペレット1に対して80°前後の乾燥用の熱風を送り込むように熱風ファン33、ヒーター34、送風管35等が設けられている。送風管35はペレットタンク31内で開閉弁32の上方側に開口するようにL字状に構成されている。ペレットタンク31の下部には、微粉除去部3へと供給される樹脂ペレット1に帯電した静電気を除去する静電気除去手段36が開閉弁32の近傍に設けられている。
なお、ペレットタンク31は空気搬送式の補給装置37を経て樹脂ペレット1を補給するようになっており、ペレットタンク31の上部のレベルセンサ38が樹脂ペレット1を検出したときに補給を停止するようになっている。
集塵部5は縦型のサイクロン式集塵機、その他の集塵機からなるフィルター39を備え、微粉除去部3の側方等に配置されている。微粉除去部3のケーシング6と集塵部5は、フィルター39で除塵後の清浄空気を洗浄ファン40から空気管路41,42、空気供給通路15を経てケーシング6へと送り、ケーシング6の含塵空気取り出し口26からの含塵空気を空気管路43を経てフィルター39へと戻すように各空気管路41〜43を介して閉回路状に接続され、ケーシング6と集塵部5との間に空気の循環経路44が形成されている。また補給装置37は、搬送用の空気を搬送ファン45を経て集塵部5のフィルター39に戻すようになっている。
なお、集塵部5には、微粉除去部3側と搬送ファン45を含む補給装置37側とをフィルター39に切り替え接続する切り替え弁46が設けられている。集塵部5と搬送ファン45を含む補給装置37との間でも、これらを閉回路状に接続して循環険路を形成してもよい。
樹脂成型機に成型原料の樹脂ペレット1を供給する場合には、樹脂ペレット微粉除去装置で樹脂ペレット1に付着する塵、その他の微粉2を除去する。この樹脂ペレット微粉除去装置による微粉2の除去に際しては、原料供給部4のペレットタンク31に樹脂ペレット1を溜めておき、集塵部5から洗浄ファン40、空気管路41,42を経て空気供給通路15からケーシング6内へと清浄な洗浄空気を供給しながら、ペレットタンク31内の樹脂ペレット1を開閉弁32を経てケーシング6内へと所定量ずつ供給して、ケーシング6内での空気洗浄により樹脂ペレット1に付着する微粉2等を除去する。
なお、空気洗浄時に容易に微粉2を除去できるように、ペレットタンク31内の樹脂ペレット1を熱風により乾燥させると共に、樹脂ペレット1をペレットタンク31からケーシング6へと供給する際に、静電気除去手段36により樹脂ペレット1の静電気を除去しておく。
空気供給通路15からケーシング6内に清浄空気を供給すると、その清浄空気は空気供給通路15の全周から空気孔52を経てケーシング6内へと流入した後、逆円錐部20等に案内されて下空気上昇空間10へと入り、この下空気上昇空間10から上空気上昇空間13へと周方向の全周でケーシング6の内面に沿って所定の速い流速で上昇する。
一方、ペレットタンク31からケーシング6内に樹脂ペレット1を供給すると、その樹脂ペレット1は、供給管9を経て円錐体7の頂部8に上方から落下する。そして、この樹脂ペレット1は、図6に示すように円錐体7の頂部8で周方向の全周に略均一に振り分けられた後、円錐体7の円錐面17に沿って拡散しながら下方へと滑落し、円錐体7の下端外周から下空気上昇空間10を経て下方へと落下する。
そして、樹脂ペレット1は、下空気上昇空間10を上昇する空気の流れに逆らって落下するため、この下空気上昇空間10を通過する間に清浄空気により空気洗浄され、その表面に付着する微粉2等が除去される。下空気上昇空間10は流路断面積の小さい、しかも下円筒体11の長さに相当する上下方向の長さを有するため、樹脂ペレット1が下空気上昇空間10を通過する間に微粉2を効率的に除去でき、微粉2を確実に除去することができる。
特にケーシング6の内周には、円錐体7の下端外周の上下両側に流路断面積の小さい空気上昇空間10,13があり、ケーシング6に沿って上下方向に形成される長い空気上昇空間10,13の中間に樹脂ペレット1を供給するため、樹脂ペレット1の供給による空気上昇空間10,13内の空気流の乱れ等を防止できる。しかも上空気上昇空間13が下空気上昇空間10よりも長くなっているため、空気流の安定性が向上し、樹脂ペレット1を効率的に空気洗浄することが可能である。
従って、少ない空気の供給量で十分な上昇速度を確保できるため、従来のように空気の供給量を多くする等の対策が不要となり、装置全体を簡単且つ小型化でき、しかも微粉2を効率的に高精度で能率よく除去できる
微粉2を含む含塵空気は、下空気上昇空間10から上空気上昇空間13を経てケーシング6の内面に沿って上昇し、この上空気上昇空間13を速い流速で流れて流速低減空間25へと通過する。このため除去後の微粉2を上方の流速低減空間25へと確実に案内できる。また下空気上昇空間10を上昇する洗浄空気により一部の樹脂ペレット1が一時的に吹き上げられるようなことがあっても、上空気上昇空間13が上下方向に長いので、この上空気上昇空間13を通過する前に落下し始め、樹脂ペレット1が含塵空気と一緒に流速低減空間25を経て集塵部5へと移動するようなことはない。
微粉2を含む含塵空気は、下空気上昇空間10から上空気上昇空間13を経てケーシング6の内面に沿って上昇し、この上空気上昇空間13を速い流速で流れて流速低減空間25へと通過する。このため除去後の微粉2を上方の流速低減空間25へと確実に案内できる。また下空気上昇空間10を上昇する洗浄空気により一部の樹脂ペレット1が一時的に吹き上げられるようなことがあっても、上空気上昇空間13が上下方向に長いので、この上空気上昇空間13を通過する前に落下し始め、樹脂ペレット1が含塵空気と一緒に流速低減空間25を経て集塵部5へと移動するようなことはない。
空気洗浄により微粉2が除去された樹脂ペレット1は、ケーシング6内を落下中に静電気除去手段27により静電気が除去されながら下部の貯留部16へと落下し、貯留部16に貯留された後、この貯留部16から樹脂成型機へと送られる。また含塵空気は流速低減空間25から空気管路43を経て集塵部5のフィルター39へと送られた後、フィルター39でその微粉2が除去される。
微粉2が除去された清浄空気は、フィルター39から洗浄ファン40により空気管路41,42を経て空気供給通路15からケーシング6内へと供給され、再度、樹脂ペレット1の洗浄用として使用される。このように微粉除去部3のケーシング6と集塵部5のフィルター39とを空気管路41〜43を介して閉回路状に接続して循環経路44を構成することにより、外部空気を使用する開回路状の場合に比較して、大気中に含まれる細かい塵等が混入する等の惧れもなくなり、集塵部5のフィルター39の集塵性能に応じた精度で空気洗浄により樹脂ペレット1の微粉2を確実に除去できる。
上円筒体14の下端は、樹脂ペレット1の通過空間12を置いて円錐体7の下端外周に接近しており、また上円筒体14は円錐状の閉塞部24により閉塞されているため、洗浄空気がケーシング6の内面に沿って上昇する際に、円錐体7の下端外周の上側で渦流が発生するようなこともない。
図7は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、上円筒体14を下円筒体11よりも若干小径にして、上空気上昇空間13の流路断面積を若干大きくしている。ケーシング6の下円筒体11、上円筒体14に対応する部分の内径が略同一形の場合、各円筒体11,14を略同一径にして各空気上昇空間10,13の流路断面積を略同じにすることが望ましい。しかし、含塵空気が上昇する上空気上昇空間13側は、樹脂ペレット1を直接空気洗浄する下空気上昇空間10に比較して、上円筒体14を若干小径にする等によってその流路断面積を大きくし、上空気上昇空間13を流れる含塵空気の流速を少し遅くしてもよい。
図8は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、円錐体7の頂部8の勾配を、この頂部8から下側の部分の勾配よりも大にしている。このように円錐体7の頂部8を先鋭状にすることによって、供給管9から落下する樹脂ペレット1を円錐体7の周方向の全周に効率的に振り分けることができると共に、円錐体7の円錐面17を通過するときの樹脂ペレット1の落下速度の低下を極力防止できる。
本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施することができる。例えば、実施例では、上下の各案内体として円筒体を例示しているが、円筒体以外の中実材、その他の形状のものを使用してもよい。要するに各案内体は、ケーシング6の内面と対向する外周面が円筒面になっておれば十分である。また実施例では、下円筒体11の上下方向の長さを短くし、上円筒体14の長さを下円筒体11の長さの2〜5倍程度にしているが、上円筒体14が若干長い程度でもよいし、両円筒体を略同一長さにしてもよい。
樹脂ペレット1は球状、柱状、その他の形状でもよい。円錐体7の勾配は30〜45°程度が望ましいが、それ以上の勾配でもよいし、以下の勾配でもよい。下円筒体11は円錐体7の下側に一体に固定する等して、円錐体7の下端外周に連続していることが望ましいが、メンテナンス性を考慮して円錐体7から分離して設ける場合には、下円筒体11と円錐体7との間に若干の隙間があってもよい。
微粉除去部3と集塵部5とで循環経路44を構成し、洗浄空気を微粉除去部3と集塵部5との間で循環させ、外部空気を取り入れないようにすることが望ましいが、集塵部5を経て微粉除去部3へと送るように、集塵部5の前段で外部空気を一部取り入れるようにしてもよい。また微粉除去部3と集塵部5とを開回路方式で使用してもよい。
空気供給通路15は環状ダクト50の少なくとも一部をケーシング6内に突出させて設けてもよい。従って、空気供給通路15はケーシング6の周方向の略全周から空気を供給できれば十分である。但し、環状ダクト50の一部をケーシング6内に突出させる場合には、その環状ダクト50上に樹脂ペレット1等が堆積しないようにする必要がある。
1 樹脂ペレット
2 微粉
3 微粉除去部
5 集塵部
6 ケーシング
7 円錐体
8 頂部
9 供給管
10 下空気上昇空間
11 下円筒体(下案内体)
12 通過空間
13 上空気上昇空間
14 上円筒体(上案内体)
15 空気供給通路
41〜43 空気管路
44 循環経路
2 微粉
3 微粉除去部
5 集塵部
6 ケーシング
7 円錐体
8 頂部
9 供給管
10 下空気上昇空間
11 下円筒体(下案内体)
12 通過空間
13 上空気上昇空間
14 上円筒体(上案内体)
15 空気供給通路
41〜43 空気管路
44 循環経路
Claims (4)
- 円筒状のケーシング(6)内に略同心状に配置された円錐体(7)の頂部(8)に上方から樹脂ペレット(1)を供給し、該樹脂ペレット(1)を前記円錐体(7)の円錐面(17)に沿って下方へと落下させながら、前記ケーシング(6)と前記円錐体(7)との間を上昇する空気により、前記樹脂ペレット(1)から微粉(2)を除去するようにした樹脂ペレット微粉除去装置であって、前記円錐体(7)の下側にその下端外周に近接又は連続して略同心状に配置され且つ前記ケーシング(6)との間に狭い下空気上昇空間(10)を形成する下案内体(11)と、前記円錐体(7)の上側にその下端外周との間に前記樹脂ペレット(1)の通過空間(12)をおいて略同心状に配置され且つ前記ケーシング(6)との間に前記下空気上昇空間(10)の上側に続く狭い上空気上昇空間(13)を形成する上案内体(14)とを備えたことを特徴とする樹脂ペレット微粉除去装置。
- 前記上案内体(14)の上下方向の長さを前記下案内体(11)の長さよりも長くし、前記上案内体(14)の下端を前記円錐体(7)の円錐面(17)に近接して配置したことを特徴とする請求項1に記載の樹脂ペレット微粉除去装置。
- 前記ケーシング(6)から取り出された含塵空気中の微粉(2)を集塵し清浄化する集塵部(5)を備え、前記ケーシング(6)の含塵空気取り出し側から前記集塵部(5)を経て前記ケーシング(6)の空気供給側へと空気を循環させる循環経路(44)を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂ペレット微粉除去装置。
- 前記各案内体は円筒体(11)(14)からなり、その下円筒体(11)を前記円錐体(7)の下側に固定し、上円筒体(14)にその上端側を閉塞する閉塞部(24)を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の樹脂ペレット微粉除去装置。
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2005
- 2005-07-27 JP JP2005217520A patent/JP2007030359A/ja active Pending
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