JP7389956B2 - 洗面化粧台 - Google Patents

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Description

本発明は、洗面化粧台に関し、特に、照明装置を備えた洗面化粧台に関する。
近年、ウイルス感染症予防の観点から、非接触スイッチが注目されている。非接触スイッチは、タクトスイッチやタッチスイッチと異なり、使用者が触れることなく操作することが可能なため、ウイルス感染症予防の他、清掃性が高いという利点もある。例えば、特許文献1に記載の洗面化粧台では、照明装置の操作を行うための非接触スイッチとして照明センサが搭載されている。
特開2021-80724号公報
しかしながら、洗面化粧台に非接触スイッチを設けた際、非接触スイッチの検知範囲の設定により使い勝手が悪くなる。
例えば、特許文献1に記載の洗面化粧台では、照明装置を操作するための照明センサの検知範囲が使用者から見て遠く、照明装置を操作するために手を伸ばした際に、使用者の手指が吐水部などに当たる場合があり使い勝手が悪い。特に洗面化粧台では、洗顔行為のあと、目を閉じたまま、照明装置を操作しようと照明センサの検知範囲に手を伸ばしたとき、使用者の手指が吐水部などに当たりやすく、特に使い勝手が悪くなる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、洗面化粧台に非接触スイッチを搭載してウイルス感染症予防を可能としながら、使い勝手の良い洗面化粧台を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明は、照明装置を備えた洗面化粧台であって、照明装置と、化粧鏡と、この化粧鏡の下方に配置され、斜め下方に向けられた吐水先端面に設けられた吐水口から水を吐出させる吐水装置本体と、この吐水装置本体の下方のカウンター面に設けられ、吐水口から吐出された水を受けるボウル部と、照明装置を操作するために、使用者の手指が所定の照明検知範囲内に入ったことを検知する照明センサと、吐水口からの吐水/止水を切り替えるために、使用者の手指が所定の吐止水検知範囲内に入ったことを検知する吐水センサと、照明センサの検知信号に基づいて照明装置を制御すると共に、吐水センサの検知信号に基づいて吐水口からの吐水/止水を切り替える制御部と、を備え、照明検知範囲と吐止水検知範囲は側方視において一部が重なっており、照明検知範囲の少なくとも一部は、吐水口からの水の吐出方向に、吐水先端面よりも斜め下方まで延びていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、照明検知範囲の少なくとも一部が、吐水口からの水の吐出方向に、吐水先端面よりも斜め下方まで延びているので、使用者が洗面範囲の奥まで手を延ばさなくても照明装置を操作することができる。このため、照明装置を操作しようと照明検知範囲に手を伸ばした際に、使用者の手指が吐水装置本体などに当たりにくく、使い勝手が良くなる。さらに、側方視において、照明検知範囲と吐止水検知範囲の一部が重なっているので、使用者は照明装置を操作した後、手を前後方向に移動させることなく、洗面範囲内で手を横に動かすだけで吐水操作をすることができる。これにより、スムーズに洗面行為に入ることができ、洗面化粧台に非接触スイッチを搭載してウイルス感染症予防を可能としながら、使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、照明検知範囲の最下端は、吐水先端面の最下端よりも鉛直方向下方に位置する。
このように構成された本発明によれば、照明検知範囲の最下端が、吐水先端面の最下端よりも鉛直方向下方に位置するので、使用者は吐水口から吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水口よりもさらに高く上げることなく照明装置を操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、照明検知範囲の最前端は、吐水先端面の最前端よりも水平方向前方に位置する。
このように構成された本発明によれば、照明検知範囲の最前端が吐水先端面の最前端よりも水平方向前方に位置するので、使用者は吐水口から吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水装置本体よりもさらに奥に差し出さなくても照明装置を操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、照明検知範囲の最前端は、吐水先端面の最前端とカウンター面の最前端との中間点よりも水平方向後方に位置する。
このように構成された本発明によれば、照明検知範囲の最前端が吐水先端面の最前端とカウンター面の最前端との中間点よりも水平方向後方に位置する。この結果、照明検知範囲が使用者が手を洗う際の一般的な手の位置よりも後方になるので、誤って使用者の手が照明検知範囲に入り、誤検知される可能性を低減することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、さらに、吐水状態を操作するためのハンドルを備え、このハンドルは、正面視において、吐水装置本体の左右方向の一方側に配置され、他方側には照明センサが配置されている。
このように構成された本発明によれば、ハンドルが、吐水装置本体に対し、照明センサの反対側に配置されているため、ハンドル操作時の使用者の手等を照明センサが誤検知する可能性を低減することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、照明センサは、正面視において、ボウル部の左右方向の範囲の上方に配置されている。
このように構成された本発明によれば、照明センサがボウル部の左右方向の範囲の上方に配置されているので、一般的に洗面行為を行う範囲であるボウル部の上方で照明装置も操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。さらに、ボウル部が設けられたカウンター面には石鹸ボトルなどが置かれることが多く、石鹸ボトルに手を伸ばした使用者の手が誤検知される可能性がある。しかしながら、上記のように構成された本発明によれば、ボウル部の上方に照明センサが配置されているので上記のような誤動作を防止することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明において好ましくは、照明センサは、吐水装置本体とボウル部の左右方向の一端との中間点よりもボウル部の一端に近い側に配置されている。
このように構成された本発明によれば、照明センサが吐水装置本体とボウル部の左右方向の一端との中間点よりもボウル部の一端に近い側に配置されているので、たとえば吐水装置本体を清掃等する際に使用者の手が照明検知範囲に入り、照明装置が誤動作するのを防止することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明によれば、洗面化粧台に非接触スイッチを搭載してウイルス感染症予防を可能としながら、使い勝手の良い洗面化粧台を提供することができる。
本発明の一実施形態による洗面化粧台全体を示す正面図である。 本発明の一実施形態による洗面化粧台の吐水装置近傍を拡大して示す正面図である。 本発明の一実施形態による洗面化粧台の吐水装置近傍を拡大して示す側面図である。 本発明の一実施形態による洗面化粧台に備えられている吐水装置及び照明装置の制御を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による洗面化粧台に備えられている照明センサの照明検知範囲と閾値の関係を示すグラフ図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による洗面化粧台を説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態による洗面化粧台全体を示す正面図であり、図2は本発明の一実施形態による洗面化粧台の吐水装置近傍を拡大して示す正面図である。図3は本発明の一実施形態による洗面化粧台の吐水装置近傍を拡大して示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態の洗面化粧台1は、照明装置2と、化粧鏡4と、化粧鏡4の下方に設けられた吐水装置6と、吐水装置6の下方のカウンター面8に設けられたボウル部10と、カウンター面8の下側に設けられたキャビネット12と、を備えている。
照明装置2は、化粧鏡4の上側に配置されたLED照明であり、吐水装置6やカウンター面8を上方から照明するように構成されている。
化粧鏡4は、吐水装置6の上側に設けられ、洗面化粧台1の正面に立つ使用者を映すように構成されている。また、化粧鏡4の背面側には収納部4a(図3)が設けられており、洗面道具等を収納することができるようになっている。
ボウル部10は、化粧鏡4の下方のカウンター面8の下側に突出するように設けられ、吐水装置6から吐水された水を受けるように構成されている。
キャビネット12は、カウンター面8の下側に設けられた収納部であり、カウンター面8及びボウル部10を下方から支持するように構成されている。
さらに、化粧鏡4の下側には、前方に突出するように棚部14が形成されており、この棚部14の中に吐水装置6の機能部(図示せず)が内蔵されている。また、棚部14の下面には、照明装置2を操作するための照明センサ16(図2)が設けられていると共に、棚部14の内部には吐水装置6及び照明装置2を制御するための制御部18(図3)が内蔵されている。
次に、図2及び図3に示すように、吐水装置6は、水を吐出させる吐水装置本体6aと、吐水状態を操作するためのハンドル6bと、吐水/止水を切り替えるために、使用者の手指が所定の吐止水検知範囲内に入ったことを検知する吐水センサ6cと、を有する。吐水装置6に備えられている吐水装置本体6a及びハンドル6bは、棚部14の下面から斜め下方に突出するように設けられている。
吐水装置本体6aは、棚部14の下面中央から、前方斜め下方に向けて突出する概ね円筒形の部材であり、その下端の吐水先端面6dには、吐水口6eが設けられている。なお、図3に示すように、本明細書においては、洗面化粧台1の使用者が立つ側を「前方」と呼び、その反対側を「後方」と呼んでいる。本実施形態においては、吐水装置本体6aの吐水先端面6dは前方斜め下方に向けられており、この吐水先端面6dに設けられた吐水口6eから、吐水装置本体6aの中心軸線Cに沿う方向に水が吐出される。
ハンドル6bは、棚部14の下面から、前方斜め下方に向けて突出するように設けられた棒状の部材であり、正面視において、吐水装置本体6aの右側に配置されている。本実施形態においては、ハンドル6bを前後方向に回動させることにより、吐水口6eから吐出される水の流量を調整することができる。また、ハンドル6bを左右方向に回動させることにより、吐水口6eから吐出される水の温度を調整することができる。なお、ハンドル6bは、吐水装置本体6aの左側に配置することもできる。
吐水センサ6cは、棚部14の下面中央に、吐水装置本体6aよりも前方側に配置された赤外線式の光電センサである。吐水センサ6cは、棚部14の下面から、前方斜め下方に向けて赤外線を照射して、図2及び図3に一点鎖線で示す所定の吐止水検知範囲S1を形成するように構成されている。使用者が手を差し出して、吐止水検知範囲S1の中に使用者の手指が入ると、吐水センサ6cは、使用者の手指によって反射された赤外線を受光する。これにより、使用者の手指が吐止水検知範囲S1内に入ったことが検知され、吐水口6eからの吐水が開始される。また、使用者の手指が吐止水検知範囲S1の外に出ると、反射された赤外線が吐水センサ6cによって受光されなくなる。これにより、使用者の手指が吐止水検知範囲S1の外に出たことが検知され、吐水口6eからの吐水が停止される。
照明センサ16は、棚部14の下面の、正面視において吐水装置本体6aよりも左側に配置された赤外線式の光電センサである。なお、照明センサ16は、吐水装置本体6aの右側に配置することもでき、この場合には、好ましくは、ハンドル6bを吐水装置本体6aの左側に配置する。
照明センサ16は、棚部14の下面から、前方斜め下方に向けて赤外線を照射して、図2及び図3に二点鎖線で示す所定の照明検知範囲S2を形成するように構成されている。使用者が手を差し出して、照明検知範囲S2の中に使用者の手指が入ると、照明センサ16は、使用者の手指によって反射された赤外線を受光する。これにより、使用者の手指が照明検知範囲S2内に入ったことが検知され、照明装置2が点灯される。また、照明装置2は、使用者の手指が照明検知範囲S2から外れた後も点灯された状態に維持される。さらに、照明装置2が点灯されている状態において、使用者の手指が再び照明検知範囲S2の中に入ると、照明装置2が消灯される。
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態による洗面化粧台1における吐水装置6及び照明装置2の制御を説明する。
図4は、本発明の一実施形態における吐水装置6及び照明装置2の制御を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部18には制御基板20及び電源基板22が備えられ、制御基板20上には、センサ制御部20a、照明制御部20b、及び電磁弁制御部20cが設けられている。これらセンサ制御部20a、照明制御部20b、及び電磁弁制御部20cは、具体的には、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、及びこれらを作動させるソフトウェア等(以上、図示せず)から構成されている。また、制御基板20は、照明センサ16、吐水センサ6c、照明装置2、電磁弁6f、及び電源基板22に夫々接続されている。
制御基板20上のセンサ制御部20aは、照明センサ16に対して検知状態確認信号を送信する。照明センサ16は、この検知状態確認信号に応答して、照明検知範囲S2内に使用者の手指が入ったか否かを示す検知信号をセンサ制御部20aに送る。この検知信号に基づいて、制御基板20上の照明制御部20bは、電流の印可開始・停止を指示する指示信号を照明装置2に送り、照明装置2を点灯又は消灯させ。
また、制御基板20上のセンサ制御部20aは、吐水センサ6cに対して検知状態確認信号を送信する。吐水センサ6cは、この検知状態確認信号に応答して、吐止水検知範囲S1内に使用者の手指が入ったか否かを示す検知信号をセンサ制御部20aに送る。この検知信号に基づいて、制御基板20上の電磁弁制御部20cは、電磁弁6fの開閉を指示する指示信号を電磁弁6fに送り、吐水装置6の電磁弁6fを開閉させる。電磁弁6fは、吐水装置6の機能部の一部として棚部14の中に収容されており、これを開弁させることにより、吐水装置本体6aの吐水口6eから水が吐出される。
次に、図5を参照して、吐水センサ6c及び照明センサ16による使用者の手指の検知を説明する。
図5は、照明センサ16に使用者の手指を近づけたときの、照明センサ16によって検出される赤外光の受光値の一例を示すグラフである。なお、以下では、本発明の実施形態に備えられている照明センサ16による使用者の手指の検知を説明するが、吐水センサ6cによる手指の検知も同様である。
上述したように、照明センサ16は、前方斜め下方に向けて概ね円錐状に広がるように赤外光を照射する(図2、図3)。照明センサ16から照射された赤外光が物体に当たると、物体で反射された赤外光が照明センサ16に戻り、この反射光が照明センサ16によって受光され、使用者の手指が照明センサ16に近づいたことが、照明センサ16によって検知される。図5は、使用者が照明センサ16に掌を近づけたときの距離と、照明センサ16によって受光された反射光の受光値(受光した赤外光の強さ)の関係を示すグラフである。なお、照明センサ16の受光値は、近づけた物体の大きさ、色、反射率等によって変化する。図5に示すグラフは、照明センサ16から照射される概ね円錐状の赤外光の中心軸線上に直交するように人の掌の中心を位置決めしたときの、照明センサ16による反射光の受光値を示している。
図5に示すように、照明センサ16の受光値は、近づけた物体(人の掌)までの距離が遠いほど小さく、照明センサ16に近づくにつれて大きくなる。従って、照明センサ16から物体までの距離が比較的長い状態であっても、照明センサ16によって受光値が検出される。なお、本実施形態において、照明センサ16からの赤外光の照射方向に物体が配置されていないときは、ボウル部10の表面からの反射光が照明センサ16によって受光され、このときの受光値は「13」である。このように、照明センサ16から物体までの距離が長い場合には受光値が非常に小さくなるため、本実施形態においては、20cm程度が検知距離の限界となる。
ここで、本実施形態においては、図5に示すように、受光値の閾値Thが「90」に設定されている。この閾値Thは、人の掌の中心が、照明センサ16から照射されている赤外光の中心軸線上で9cmの距離に近づいたときの受光値に対応している。即ち、本実施形態において、制御部18のセンサ制御部20aは、照明センサ16によって検出された受光値が「90」以上になったとき、使用者の手指が所定の照明検知範囲S2内に入ったと判定する。即ち、照明センサ16は、受光値が「90」以上になったとき、照明検知範囲S2内に使用者の手指が入ったことを示す検知信号を、センサ制御部20aに出力する。この検知信号がセンサ制御部20aに入力されると、照明制御部20bは、指示信号を照明装置2に出力し、照明装置2を点灯又は消灯させる。このように、制御部18における受光値の閾値の設定により、所望の範囲に照明検知範囲S2を設定することができる。
同様に、吐水センサ6cについても、使用者の手指が所定の吐止水検知範囲S1に入ったことが検知されるように、吐水センサ6cによる受光値の閾値が設定されている。このように、本実施形態においては、受光値の閾値の設定により、吐水センサ6cの吐止水検知範囲S1、及び照明センサ16の照明検知範囲S2が、所定の範囲に夫々設定されている。
次に、図3に示すように、照明センサ16の照明検知範囲S2と吐水センサ6cの吐止水検知範囲S1は側方視において一部が重なっており、照明検知範囲S2の少なくとも一部は、吐水口6eからの水の吐出方向(吐水装置本体6aの中心軸線Cの方向)に、吐水先端面6dよりも斜め下方まで延びている。このため、使用者が洗面範囲の奥まで手を延ばさなくても照明装置2を操作することができる。
さらに、図3に示すように、照明検知範囲S2の最下端P1は、吐水先端面6dの最下端PBよりも鉛直方向下方に位置している。このため、使用者は吐水口6eから吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水口6eよりもさらに高く上げることなく照明装置2を操作することができる。
また、図3に示すように、照明検知範囲S2の最前端P2は、吐水先端面6dの最前端PFよりも水平方向前方に位置している。このため、使用者は吐水口6eから吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水装置本体6aよりもさらに奥に差し出さなくても照明装置2を操作することができる。
さらに、図3に示すように、照明検知範囲S2の最前端P2は、吐水先端面6dの最前端PFとカウンター面8の最前端PCとの中間点PM2よりも水平方向後方に位置している。このため、照明検知範囲S2が使用者が手を洗う際の一般的な手の位置よりも後方になり、誤って使用者の手が照明検知範囲S2に入り、誤検知される可能性を低減することができる。
また、図2に示すように、照明センサ16は、ボウル部10の左右方向の範囲Wの上方に配置されている。このように、照明センサ16がボウル部10の左右方向の範囲Wの上方に配置されているので、一般的に洗面行為を行う範囲であるボウル部10の上方で照明装置2も操作することができる。
さらに、照明センサ16は、吐水装置本体6aと、ボウル部10の左右方向の一端との中間点PM1よりもボウル部10の一端に近い側に配置されている。このため、吐水装置本体6aを清掃等する際に使用者の手が照明検知範囲S2に入り、照明装置2が誤動作するのを防止することができる。
以上のように、本発明の本実施形態の洗面化粧台1によれば、洗面化粧台1に非接触スイッチとして照明センサ16を搭載し、ウイルス感染症予防を可能としながら、使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。即ち、照明検知範囲S2の少なくとも一部が、吐水口6eからの水の吐出方向に、吐水先端面6dよりも斜め下方まで延びているので、使用者が洗面範囲の奥まで手を延ばさなくても照明装置2を操作することができる。このため、照明装置2を操作しようと照明検知範囲S2に手を伸ばした際に、使用者の手指が吐水装置本体6aなどに当たりにくく、使い勝手を良くすることができる。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、照明検知範囲S2の最下端P1が、吐水先端面6dの最下端PBよりも鉛直方向下方に位置する(図3)ので、使用者は吐水口6eから吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水口6eよりもさらに高く上げなくても照明装置2を操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、照明検知範囲S2の最前端P2が吐水先端面6dの最前端PFよりも水平方向前方に位置する(図3)ので、使用者は吐水口6eから吐出される水で手を洗う等の洗面行為をした後、手を吐水口6eよりもさらに奥に差し出さなくても照明装置2を操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、照明検知範囲S2の最前端P2が吐水先端面6dの最前端PFとカウンター面8の最前端PCとの中間点PM2よりも水平方向後方に位置する(図3)ので、誤って使用者の手が照明検知範囲S2に入り、誤検知される可能性を低減することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、ハンドル6bが、吐水装置本体6aに対し、照明センサ16の反対側に配置されている(図2)ため、ハンドル操作時の使用者の手等を照明センサ16が誤検知して、意図せず照明装置2が操作されてしまうのを防止することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、照明センサ16がボウル部10の左右方向の範囲Wの上方に配置されている(図2)ので、一般的に洗面行為を行う範囲であるボウル部10の上方で照明装置2も操作することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。さらに、ボウル部10が設けられたカウンター面8には石鹸ボトルなどが置かれることが多く、石鹸ボトルに手を伸ばした使用者の手が誤検知される可能性があるが、ボウル部10の上方に照明センサ16を配置することにより誤動作を防止することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、照明センサ16が吐水装置本体6aとボウル部10の左右方向の一端との中間点PM1よりもボウル部10の一端に近い側に配置されている(図2)ので、たとえば吐水装置本体6aを清掃等する際に使用者の手が照明検知範囲S2に入り、照明装置2が誤動作するのを防止することができ、より使い勝手の良い洗面化粧台1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態による洗面化粧台を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。例えば、上述した本発明の一実施形態では、照明センサ、吐水センサとして赤外線式の光電センサが採用されていたが、マイクロ波センサ、超音波センサ、測距センサ等、他の任意の非接触式のセンサを照明センサ、吐水センサとして使用することができる。
1 洗面化粧台
2 照明装置
4 化粧鏡
6 吐水装置
6a 吐水装置本体
6b ハンドル
6c 吐水センサ
6d 吐水先端面
6e 吐水口
6f 電磁弁
8 カウンター面
10 ボウル部
12 キャビネット
14 棚部
16 照明センサ
18 制御部
20 制御基板
20a センサ制御部
20b 照明制御部
20c 電磁弁制御部
22 電源基板
C 吐水装置本体6aの中心軸線
P1 照明検知範囲S2の最下端
P2 照明検知範囲S2の最前端
PB 吐水先端面6dの最下端
PF 吐水先端面6dの最前端
S1 吐止水検知範囲
S2 照明検知範囲
Th 閾値
W ボウル部10の左右方向の範囲

Claims (7)

  1. 照明装置を備えた洗面化粧台であって、
    照明装置と、
    化粧鏡と、
    この化粧鏡の下方に配置され、前方斜め下方に向けられた吐水先端面に設けられた吐水口から水を吐出させる吐水装置本体と、
    この吐水装置本体の下方のカウンター面に設けられ、前記吐水口から吐出された水を受けるボウル部と、
    前記照明装置を操作するために、使用者の手指が所定の照明検知範囲内に入ったことを検知する照明センサと、
    前記吐水口からの吐水/止水を切り替えるために、使用者の手指が所定の吐止水検知範囲内に入ったことを検知する吐水センサと、
    前記照明センサの検知信号に基づいて前記照明装置を制御すると共に、前記吐水センサの検知信号に基づいて前記吐水口からの吐水/止水を切り替える制御部と、を備え、
    前記照明検知範囲と前記吐止水検知範囲は側方視において一部が重なっており、前記照明検知範囲の少なくとも一部は、前記吐水口からの水の吐出方向に、前記吐水先端面よりも前方斜め下方まで延びていることを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記照明検知範囲の最下端は、前記吐水先端面の最下端よりも鉛直方向下方に位置する請求項1に記載の洗面化粧台。
  3. 前記照明検知範囲の最前端は、前記吐水先端面の最前端よりも水平方向前方に位置する請求項1又は2に記載の洗面化粧台。
  4. 前記照明検知範囲の最前端は、前記吐水先端面の最前端と前記カウンター面の最前端との中間点よりも水平方向後方に位置する請求項1乃至3の何れか1項に記載の洗面化粧台。
  5. さらに、吐水状態を操作するためのハンドルを備え、このハンドルは、正面視において、前記吐水装置本体の左右方向の一方側に配置され、他方側には前記照明センサが配置されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗面化粧台。
  6. 前記照明センサは、正面視において、前記ボウル部の左右方向の範囲の上方に配置されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗面化粧台。
  7. 前記照明センサは、前記吐水装置本体と前記ボウル部の左右方向の一端との中間点よりもボウル部の一端に近い側に配置されている請求項1乃至6の何れか1項に記載の洗面化粧台。
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Citations (5)

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