JP7388832B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工用部材により被加工物を加工する加工装置に関する。
様々な産業分野において、加工用部材による被加工物の加工を実施する加工装置が使用されている。例えば、特許文献1には、加熱した板状の部材(ウェハー)により、複数の樹脂製のチューブを溶断した後、各チューブ同士を繋ぎ合わせる医療装置として構成された加工装置が記載されている。
特許文献1に記載された加工装置では各構成部材同士が相互に組み付けられており、ウェハーを加工位置まで搬送する搬送ラインは複数の部材に跨って形成されている。ウェハーは、複数の部材を橋渡しして、筐体の内部に形成された搬送ラインに沿って搬送される。
特開2013-146354号公報
特許文献1に記載された加工装置のように、搬送ラインが複数の部材に跨って形成されていると、部材同士の位置出しや芯出しの精度の影響で搬送ラインにずれが生じ易くなる。そのため、加工装置を組み立てる作業者には、搬送ラインにずれが生じることのないように高い組立精度が要求される。したがって、加工装置の組立作業に多くの時間が掛り、加工装置のメンテナンス等を容易に行うことができないという課題がある。
そこで本発明は、加工用部材を搬送する搬送ラインにずれが生じることを抑制できる加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る加工装置は、被加工物の加工に用いられる加工用部材を搬送する搬送ラインが設けられた加工装置であって、1以上の構成部材が組み付けられるベース部材と、前記ベース部材を収容する筐体と、を有し、前記ベース部材は、当該装置の一の方向に沿って略直線状に延びる連続した前記搬送ラインを形成するとともに前記搬送ラインに沿った前記加工用部材のスライド移動をガイドするガイド面を有し、1以上の前記構成部材は、前記搬送ラインへ供給する前記加工用部材がセットされる第1部材と、前記第1部材にセットされた前記加工用部材を前記搬送ラインに沿って加工位置まで送り出す第2部材と、前記加工位置において前記被加工物を加工するために前記加工用部材を駆動する第3部材と、を少なくとも含み、前記第1部材、前記第2部材、および前記第3部材の各々は、前記ガイド面をなす前記ベース部材の上面と略平行に延びる側面側で前記ベース部材と固定されており、当該装置は、加熱した板状の前記加工用部材によって前記被加工物である第1チューブの端部と前記被加工物である第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置であり、前記ベース部材は、前記第1チューブ及び前記第2チューブを保持可能なクランプ部が設けられるクランプベースであり、前記第1部材は、複数の前記加工用部材が収納された収納カセットが着脱可能なカセットユニットであり、前記第2部材は、送りネジ及び前記送りネジの駆動に伴って前記加工用部材を前記搬送ラインに沿って押し出す押圧部材を備える送りユニットであり、前記第3部材は、前記加工位置において前記加工用部材を昇降可能に保持するとともに、前記第1チューブと前記第2チューブを溶断するために前記加工用部材を駆動するクランプユニットである。
本発明に係る加工装置によれば、加工用部材が搬送される搬送ラインは、ベース部材により当該装置の一の方向に沿って略直線状に延びる連続した経路で形成される。また、加工装置を構成する1以上の構成部材の各々は、ベース部材に対して取り付けられる。そのため、加工装置を組み立てる際、部材同士の位置合わせや芯出しの精度の影響で搬送ラインにずれが生じることを抑制できる。加工装置は、メンテナンス等のために当該装置を分解した後、再度組み立てる際、過度に高い組立精度が要求されない。そのため、作業者は、加工装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る加工装置の蓋部を開いた状態を示す概略斜視図である。 加工装置の蓋部が閉じた状態を示す概略斜視図である。 加工装置の各構成部材の配置例を示す概略斜視図である。 加工装置の蓋部を開いた状態を示す概略平面図である。 加工装置のベースユニットを示す概観斜視図である。 加工装置のベースユニットを示す概観斜視図である。 加工装置のベース部材を示す概観斜視図である。 加工装置のベース部材を示す概観斜視図である。 加工装置のベースユニットを組み立てる前の状態を示す分解図である。 加工装置のベースユニットを示す平面図である。 加工装置の押圧部材及び付勢部材を拡大して示す斜視図である。 筐体の第2ケースにベースユニットを固定する前の状態を示す斜視図である。 筐体の第2ケースにベースユニットを固定した状態を示す斜視図である。 被加工物を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。 加工作業の各工程を模式的に示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1~図13は、本発明の一実施形態に係る加工装置1の全体構成及び各部の構成の説明に供する図である。図14は、加工装置1によって接合されるチューブT1、T2の説明に供する図である。図15~図20は、加工装置1の使用例の説明に供する図である。各図において、加工装置1における前後方向を矢印Xで示し、左右方向を矢印Yで示し、高さ方向を矢印Zで示す。
<加工装置>
本実施形態に係る加工装置1は、図14に示すように、腹膜の透析液バッグT11側の第1チューブ(「被加工物」に相当する)T1の端部及び腹膜透析を行う患者(使用者M)の腹膜カテーテルT26側の第2チューブT2(「被加工物」に相当する)の端部を溶断して接合するチューブ接合装置として構成している。
図1~図3、図9、図10に示すように、加工装置1は、概説すると、第1チューブT1及び第2チューブT2の加工に用いられるウェハーWFを搬送する搬送ラインLが設けられた装置である。加工装置1は、1以上の構成部材110、120、130が組み付けられるクランプベース100と、クランプベース100を収容する筐体10と、を有している。クランプベース100は、加工装置1の一の方向(加工装置1の前後方向X)に沿って略直線状に延びる連続した搬送ラインLを形成するとともに搬送ラインLに沿ったウェハーWFのスライド移動をガイドするガイド面101を有する。
以下、加工装置1について詳細に説明する。
加工装置1は、図1に示すように、溶断に用いられる複数枚のウェハーWF(「加工用部材」に相当する)を備える収納カセットWCと組合せて使用される。チューブT1、T2の溶断作業では、図16~図18に示すように、並置されているチューブT1とチューブT2を互いに押し付けて潰した状態で、チューブT1、T2が加熱したウェハーWFによって溶断される。その後、図19、図20に示すように、溶断したチューブT1の片側とチューブT2の片側の位置が互いに入れ替えられ、チューブT1、T2が加圧して接合される。
加工装置1は、図1、図2に示すように、筐体10と、ウェハーWFによる溶断に際して各チューブT1、チューブT2の押し潰し、及び溶断後のチューブT1の片側とチューブT2の片側の入れ替えを行うクランプ部20と、各チューブT1、T2を溶断-接合する際にクランプ部20をロックするインターロック30と、を有する。
また、加工装置1は、図1、図3に示すように、ウェハーWFを加工位置(溶断位置)へ送り出す送りユニット120と、電源のON/OFFの切り替えの指示等を受付可能な操作部60と、使用者Mに必要な情報を報知する報知部70と、装置各部に電力を供給可能な電力供給部80と、各部の動作を統括的に制御する制御部(図示省略)と、を有する。
本実施形態の説明では、図4に示すように、各チューブT1、T2が延在する左右方向Yにおいて、加工装置1に設けられた隙間gの位置を基準として、溶断後に位置が入れ替わる側を「入替側Y1」、その反対側を「固定側Y2」と称する。
<筐体>
筐体10は、図1、図2に示すように、略六面体の上側面を形成する第1ケース11と、第1ケース11の下方に配置され略六面体の上側面以外の側面を形成する第2ケースと、を有する。第1ケース11は、図1に示すように後方から前方に向かって傾斜するように形成している。
第1ケース11の側面には、収納カセットWCを挿入するためのカセット挿入孔11cと、筐体10内に挿入された収納カセットWCを取り出すための取出スイッチ11dが設けられている。収納カセットWCをカセット挿入孔11cから挿入した状態で、使用者Mが指で取出スイッチ11dを押し込めば、収納カセットWCは、カセット挿入孔11cを通じて筐体10の外部に取り出すことができる。なお、収納カセットWCは、加工装置1に設けられる搬送ラインLへウェハーWFを一枚ずつ供給可能な構成を有している。
筐体10には、図3に示すように、筐体10の周囲の環境温度を計測可能な温度センサ11eが内蔵されている。温度センサ11eの計測した環境温度に応じて、ウェハーWFが各チューブT1、T2を加熱する加熱時間を調整することができる。
<クランプ部>
クランプ部20は、各チューブT1、T2を並置した状態で保持し、溶断に際して各チューブT1、T2を互いに押付け、溶断後にチューブT1の片側とチューブT2の片側との位置を入れ替え、チューブT1、T2の一方を左右方向Yにおいて他方に押し付ける。
クランプ部20は、図1に示すように、各チューブT1、T2を挟み込むチューブセット溝21、22と、開閉可能に構成された蓋部23を備える。チューブセット溝21、22には、各チューブT1、T2のセット状態を確認するチューブ検出部を配置することができる。
クランプ部20は、蓋部23が閉じられる動作に伴って各チューブT1、T2を互いに押し付けて潰す。加工装置1は、各チューブT1、T2の押し潰された箇所を加熱されたウェハーWFによって溶断する。ウェハーWFは、各チューブT1、T2を溶断する際、図4に示す隙間gにおいて高さ方向Zに上昇する。また、ウェハーWFは、各チューブT1、T2を溶断した後、高さ方向Zに下降する。
<ベースユニット>
図3を参照して、加工装置1の主要な構成部材について説明する。
加工装置1は、固定側押し付けユニット25aと、可動側押し付けユニット25bと、クランプベース(「ベース部材」に相当する)100と、カセットユニット(「第1部材」に相当する)110と、送りユニット(「第2部材」に相当する)120と、クランプユニット(「第3部材」に相当する)130と、を有する。
固定側押し付けユニット25a及び可動側押し付けユニット25bは、溶断時の各チューブT1、T2の保持と、溶断後の各チューブT1、T2の入れ替えを実施する。
固定側押し付けユニット25aは、図4、図18に示すチューブT1、T2の固定側Y2においてチューブT1、T2の並ぶ方向にチューブT1、T2を接近させ、かつ、互いに当接したチューブT1、T2に押圧力を付与する。
可動側押し付けユニット25bは、図4、図18に示すチューブT1、T2の入替側Y1においてチューブT1、T2の並ぶ方向にチューブT1、T2を接近させ、互いに当接したチューブT1、T2に押圧力を付与する。
可動側押し付けユニット25bは、モータやギヤ等の構成(図示省略)によって、図18に示すように、溶断されたチューブT1、T2の可動側の端部を固定側に対して入れ替える。また、可動側押し付けユニット25bは、固定側に対して端部を入れ替えた可動側のチューブT1、T2を左右方向Yにおいて固定側のチューブT1、T2に押し付ける。可動側押し付けユニット25bは、回転可能に構成されたカム(図示省略)と、左右方向Yにおいて当該カムに当接可能な当接部材(図示省略)と、を備える。可動側押し付けユニット25bは、カムにおいて当接部材との左右方向Yにおける接触位置がカムの回転に応じて異なることによって、可動側のチューブT1、T2の端部を固定側のチューブT1、T2の端部に押し付ける。
クランプベース100には、一以上の構成部材110、120、130が組み付けられている。本明細書では、クランプベース100とクランプベース100に組み付けられた各構成部材110、120、130を併せて、便宜的に「ベースユニット100A」と称する。
図5、図6には、ベースユニット100Aの斜視図を示している。また、図7、図8には、クランプベース100の斜視図を示している。
図7、図8に示すように、クランプベース100は、クランプベース100の上面で構成されるガイド面101と、ガイド面101の延びる方向と略平行に延びる一対の側面部102、103と、クランプ部20が設けられる台座104と、を有している。
ガイド面101は、平坦な面で形成されている。ガイド面101は、加工装置1の前後方向Xに沿って直線状に延びている。図10においてガイド面101により形成される搬送ラインを破線Lで例示している。また、図10においてウェハーWFの搬送が開始される搬送開始位置を符号P1で例示し、加工位置を符号P2で例示している。搬送ラインLの長さや方向(例えば、X方向以外の方向や斜め方向でもよい)、搬送開始位置、加工位置などは、加工装置1の製品仕様や使用用途などに応じて適宜変更することができ、特に限定されることはない。
第1側面部102には、図7に示すように、カセットユニット110及び後述するガイド板(基準板)150が取り付けられる第1取り付け部102aと、クランプユニット130が取り付けられる第2取り付け部102bと、クランプユニット130を回動可能に支持するための主軸ブラケット140が取り付けられる第3取り付け部102cが設けられている。
第2側面部103には、図8に示すように、送りユニット120を固定するための送りブラケット120aが取り付けられる第4取り付け部103dと、送りユニット120に設けられた送りベース120bが取り付けられる第5取り付け部103eが設けられている。
クランプベース100に設けられた各取り付け部102a、102b、102c、103d、103eは、各ユニット110、120、130を固定する際に、各ユニット110、120、130を突き当てた状態で固定時の基準面として利用することができるように平坦な面形状で形成されている。
カセットユニット110は、搬送ラインLへ供給するウェハーWFがセット可能に構成されている。より具体的には、カセットユニット110は、複数の未使用のウェハーWFが収納された収納カセットWCが着脱可能に構成されている。カセットユニット110には、搬送ラインLに沿って略平行に延びるガイド板150が取り付けられている(図9、図10を参照)。
送りユニット120は、カセットユニット110にセットされた未使用のウェハーWFを搬送ラインLに沿って加工位置まで送り出す動作を実施する。送りユニット120は、図9に示すように、送りネジ121と、送りネジ121の駆動に伴って未使用のウェハーWFを搬送ラインLに沿って送り出す押圧部材122と、送りネジ121による押圧部材122の移動をガイドするスライドガイド123と、を有する。
押圧部材122は、図9、図11に示すように、ガイド板150が挿入されるガイド溝122aと、未使用のウェハーWFの搬送方向(矢印X方向)の後部側の端部と接触してウェハーWFを加工位置まで押し出す送りツメ部122bと、を有する。
押圧部材122は、送りネジ121が駆動して当該押圧部材122が搬送方向に沿って移動する際、ガイド板150によってスライド移動がガイドされる。したがって、押圧部材122は、搬送ラインLと平行に配置されたガイド板150により、搬送ラインLに沿って直線的に移動することができる。
本実施形態に係る加工装置1では、ガイド溝122aの幅(矢印Y方向の寸法)を、ガイド板150の厚み(矢印Y方向の寸法)よりも大きくしている。このように構成することにより、ガイド溝122aへのガイド板150の挿入が容易なものとなり、押圧部材122を簡単に取り付けることが可能となる。一方で、ガイド溝122aとガイド板150との間に隙間が生じると、押圧部材122がガイド板150に配置された状態で容易に揺動して姿勢がずれてしまう。それにより、押圧部材122の送りツメ部122bの先端部がウェハーWFの後部側の端部から位置ずれてしまい、送りツメ部122bでウェハーWFを適切に送り出すことができない可能がある。
上記のような点を考慮して、図11に示すように、加工装置1には、押圧部材122を付勢することにより、ウェハーWFの搬送方向の後部側の端部に対して送りツメ部の先端部を位置合わせする付勢部材160を設けている。付勢部材160は、押圧部材122に対して矢印Y方向に付勢力を付与することで、押圧部材122をガイド板150に押し付ける。押圧部材122は、ガイド板150に押し付けられると、送りツメ部122bの先端部がウェハーWFの後部側の端部に位置合わせされる。この状態で押圧部材122が前進することにより、ウェハーWFを搬送ラインLに沿って適切に送り出すことが可能になる。なお、付勢部材160は、例えば、公知のコイルスプリングで構成することができる。
クランプユニット130は、各チューブT1、T2を溶断する加工位置において、ウェハーWFによる加工動作を駆動するための部材である。より具体的には、クランプユニット130は、加工位置においてウェハーWFを昇降可能に保持するとともに、ウェハーWFによる各チューブT1、T2の溶断を実施する。
図9、図10に示すように、カセットユニット110、送りユニット120、クランプユニット130の各々は、クランプベース100の各側面部102、103に固定される。加工装置1では、カセットユニット110及びクランプユニット130が第1側面部102に固定され、送りユニット120が第2側面部103に固定される。
各ユニット110、120、130をクランプベース100に固定する際、クランプベース100を位置決めの基準として、両側面部102、103側から各ユニット110、120、130を突き当てる。クランプベース100に設けられた各取り付け部102a、102b、102c、103d、103eを基準面として、各ユニット110、120、130を突き当てて配置した状態で固定作業を行うことにより、各ユニット110、120、130が前後方向(矢印X方向)に位置ずれすることを抑制できる。
搬送ラインLは、クランプベース100の上面をなすガイド面101により形成される。そのため、仮に、各ユニット110、120、130が正規の位置からずれて固定されるような場合であっても、搬送ラインLにずれが生じ難くなる。
また、加工装置1では、当該装置1の骨格部分をなすクランプベース100によって搬送ラインLが形成されているため、固定後の各種作業時や加工装置1の使用時に各ユニット110、120、130に歪み等が生じた場合においても、搬送ラインLにずれが生じることを抑制できる。
クランプベース100への各ユニット110、120、130の固定は、例えば、ネジによる締結を採用することができる。ただし、具体的な固定方法は、特に限定されない。
また、クランプベース100及び各ユニット110、120、130の構成材料や具体的な形状等も特に限定されない。
図12、図13には、筐体10へのベースユニット100Aの固定手順を例示している。
ベースユニット100Aは、例えば、筐体10の第1ケース11及び第2ケース12の一方のみに固定することができる。本実施形態では、第2ケース12のみにベースユニット100Aを固定している。仮に、第1ケース11及び第2ケース12の両部材に対してベースユニット100Aを固定し、さらに、各ケース11、12同士を固定するように構成した場合、各ケース11、12に外部から衝撃が加えられた際に、各ケース11、12の変形や歪みにより、搬送ラインLにずれが生じ易くなる。一方で、第2ケース12のみにベースユニット100Aを固定した場合、各ケース11、12の変形や歪みの影響により、搬送ラインLにずれが生じ難くなる。なお、筐体10に対してベースユニット100Aを安定的に組み付ける観点より、ベースユニット100Aは、第1ケース11よりも第2ケース12に固定する方がより好ましい。
筐体10へのクランプベース100の固定は、例えば、ネジによる締結を採用することができる。ただし、具体的な固定方法は、特に限定されない。また、図12、図13に示す矢印は固定箇所及び固定方向を例示するものであるが、固定箇所や固定方向は特に限定されない。
<チューブ>
チューブT1は、本実施形態では腹膜の透析液バッグT11側のチューブによって構成している(図14参照)。具体的には、チューブT1の先端部には所定のコネクタT12を取り付けている。チューブT1の反対側は、分岐管T13を介して、透析液バッグT11の透析液チューブT14に接続している。さらにチューブT1は、分岐管T13を介して、排液用バッグT15の排液チューブT16に接続している。
チューブT2は、腹膜透析する際に使用される使用者Mの腹膜カテーテルT26側のチューブによって構成している。具体的には、チューブT2は、延長チューブT21と保護チューブT22を備えている。延長チューブT21は、連結管T23、シリコーンチューブT24、カテーテルジョイントT25を介して、腹膜カテーテルT26に接続している。腹膜カテーテルT26は、その一方の端部側が使用者Mの腹腔内に挿入されている。
なお、チューブT1、T2は、本実施形態では、塩化ビニル製のチューブによって構成している。ただし、チューブT1、T2の材質は、溶断及び加圧により相互に接合可能なものであればよく、その限りにおいて限定されない。たとえば、チューブT1、T2の材質がそれぞれ異なるものであってもよい。
<使用例>
使用者Mは、加工装置1の使用に際し、収納カセットWCを加工装置1にセットする。次に、使用者は、操作部60のボタンを押して、加工装置1の電源をONにする。
次に、使用者Mは、図1に示すように、加工装置1の蓋部23を開いた状態にする。次に、使用者Mは、図9、図15に示すように、各チューブT1、T2をクランプ部20にセットする。次に、使用者Mは、蓋部23を閉じる。蓋部23を閉じる操作によって、図16に示すように、各チューブT1、T2の一部が押し潰される。また、各チューブT1、T2の被加工部位は蓋部23によって覆われ、外部から隔離された状態となる。これにより、溶断-接合作業を無菌状態で実施することが可能となる。
次に、制御部は、収納カセットWCから取り出したウェハーWFを送りユニット120により所定の準備位置へ送り出す。また、制御部は、インターロック30を作動させ、蓋部23を閉じた状態にロックする。
制御部は、準備位置へ送り出されたウェハーWFを、加工装置1に内蔵したヒーターによって加熱する。そして、加熱したウェハーWFを送りユニット120によって加工位置まで移動させ、図18に示すように溶断を実行させる。
次に、制御部は、図19に示すように可動側押し付けユニット25bによってチューブT1の入替側Y1とチューブT2の入替側Y1の位置を入れ替えさせる。その後、制御部は、図20に示すように、可動側押し付けユニット25bによって入れ替えたチューブT1、T2の固定側と可動側を押し付けて、加圧接合を実行する。
次に、制御部はインターロック30のロックを解除させる。使用者Mは、蓋部23を開く作業を行い、図20に示すように各チューブT1、T2を加工装置1から取外す。
以上説明したように、本実施形態に係る加工装置1は、第1チューブT1及び第2チューブT2の加工に用いられるウェハーWFを搬送する搬送ラインLが設けられた装置である。加工装置1は、1以上の構成部材110、120、130が組み付けられるクランプベース100と、クランプベース100を収容する筐体10と、を有する。クランプベース100は、加工装置1の一の方向に沿って略直線状に延びる連続した搬送ラインLを形成するとともに搬送ラインLに沿ったウェハーWFのスライド移動をガイドするガイド面101を有する。
上記のように構成された加工装置1によれば、ウェハーWFが搬送される搬送ラインLは、クランプベース100により加工装置1の一の方向に沿って略直線状に延びる連続した経路で形成される。また、加工装置1を構成する1以上の構成部材110、120、130の各々は、クランプベース100に対して取り付けられる。そのため、加工装置1を組み立てる際、部材同士の位置合わせや芯出しの精度の影響で搬送ラインLにずれが生じることを抑制できる。加工装置1は、メンテナンス等のために当該装置を分解した後、再度組み立てる際、過度に高い組立精度が要求されない。そのため、作業者は、加工装置1のメンテナンスを容易に行うことができる。
1以上の構成部材は、搬送ラインLへ供給するウェハーWFがセットされる第1部材(ウェハーユニット)110と、第1部材110にセットされたウェハーWFを搬送ラインLに沿って加工位置まで送り出す第2部材(送りユニット)120と、加工位置においてウェハーWFによる加工動作を駆動する第3部材(クランプユニット)130と、を少なくとも含む。第1部材110、第2部材120、および第3部材130の各々は、ガイド面101をなすクランプベース100の上面と略平行に延びる側面部102、103側でクランプベース100と固定されている。このように構成された加工装置1によれば、各ユニット110、120、130を加工装置1の前後方向(矢印X方向)において高い位置決め精度で固定することができる。
また、加工装置1は、加熱した板状のウェハーWFによって被加工物である第1チューブT1の端部と被加工物である第2チューブT2の端部を溶断した後、第1チューブT1の溶断した端部と第2チューブT2の溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置である。そして、クランプベース100は、第1チューブT1及び第2チューブT2を保持可能なクランプ部20が設けられるクランプベースであり、第1部材110は、複数のウェハーWFが収納された収納カセットWCが着脱可能なカセットユニットであり、第2部材120は、送りネジ121及び送りネジ121の駆動に伴ってウェハーWFを搬送ラインLに沿って押し出す押圧部材122を備える送りユニットであり、第3部材130は、加工位置P2においてウェハーを昇降可能に保持するとともに、ウェハーによる第1チューブT1の溶断と第2チューブT2の溶断を駆動するクランプユニットである。このように構成された加工装置1によれば、搬送ラインLにずれが生じることを好適に抑制することができるチューブ接合装置を提供することができる。
また、加工装置1は、搬送ラインLに沿って略平行に延びるガイド板150をさらに有する。押圧部材122は、ガイド板150が挿入されるガイド溝122aと、ウェハーWFの搬送方向の後部側の端部と接触してウェハーを加工位置まで押し出す送りツメ部122bと、を有する。このように構成された加工装置1によれば、押圧部材122は、搬送ラインLと平行に配置されたガイド板150により、搬送ラインLに沿って直線的に移動することができる。
また、加工装置1は、押圧部材122を付勢することにより、ウェハーWFの搬送方向の後部側の端部に対して送りツメ部122bの先端部を位置合わせする付勢部材160を有する。このように構成された加工装置1によれば、送りツメ部122bの先端部がウェハーWFの後部側の端部に位置合わせされるため、ウェハーWFを搬送ラインLに沿って適切に押し出すことが可能になる。
また、筐体10は、第1ケース11と、第1ケース11と固定される第2ケース12と、を有している。クランプベース100は第1ケース11および第2ケース12の一方のみに対して固定される。このように構成された加工装置1によれば、各ケース11、12の変形や歪みの影響によって搬送ラインLにずれが生じ難くなる。
本発明は上述した実施形態にのみに限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
加工装置の適用対象はチューブ接合装置のみに限定されない。また、被加工物の種類、加工用部材の種類、加工用部材による加工の具体的な内容及び方法等も特に限定されない。
また、ベース部材に取り付けられる各構成部材の数、種類、取り付け位置等は、特に限定されない。
また、加工装置がチューブ接合装置として構成される場合、各チューブをセットする形態は斜め方向に傾斜して並んだ状態に限定されない。たとえば、第2チューブが第1チューブの上方に積み重ねられた形態であってもよい。
また、加工装置がチューブ接合装置として構成される場合、当該装置は、腹膜透析のみならず、たとえば輸血に用いる血液製剤等を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合、チューブ及びバッグ内の血液成分(製剤)等の無菌性を保持することができる。
また、加工装置がチューブ接合装置として構成される場合、当該装置は、採取・培養した各種細胞を含む細胞培養液を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合も、チューブ接合時にチューブ及びバッグ内の細胞培養液の無菌性・安全性を保持することができる。
1 加工装置(チューブ接合装置)、
10 筐体、
11 第1ケース、
12 第2ケース、
20 クランプ部、
100 クランプベース(ベース部材)、
100A ベースユニット、
101 ガイド面、
102 第1側面部(側面部)、
102a 第1取り付け部、
102b 第2取り付け部、
102c 第3取り付け部、
103 第2側面部(側面部)、
103d 第4取り付け部、
103e 第5取り付け部、
110 カセットユニット(第1部材)、
120 送りユニット(第2部材)、
121 送りネジ、
122 押圧部材、
122a ガイド溝、
122b 送りツメ部、
130 クランプユニット(第3部材)、
140 主軸ブラケット、
150 ガイド板、
160 付勢部材、
L 搬送ライン、
M 使用者、
T1 第1チューブ(被加工物)、
T2 第2チューブ(被加工物)、
WC 収納カセット、
WF ウェハー(加工用部材)。

Claims (4)

  1. 被加工物の加工に用いられる加工用部材を搬送する搬送ラインが設けられた加工装置であって、
    1以上の構成部材が組み付けられるベース部材と、
    前記ベース部材を収容する筐体と、を有し、
    前記ベース部材は、当該装置の一の方向に沿って略直線状に延びる連続した前記搬送ラインを形成するとともに前記搬送ラインに沿った前記加工用部材のスライド移動をガイドするガイド面を有し、
    1以上の前記構成部材は、
    前記搬送ラインへ供給する前記加工用部材がセットされる第1部材と、
    前記第1部材にセットされた前記加工用部材を前記搬送ラインに沿って加工位置まで送り出す第2部材と、
    前記加工位置において前記被加工物を加工するために前記加工用部材を駆動する第3部材と、を少なくとも含み、
    前記第1部材、前記第2部材、および前記第3部材の各々は、前記ガイド面をなす前記ベース部材の上面と略平行に延びる側面側で前記ベース部材と固定されており、
    当該装置は、加熱した板状の前記加工用部材によって前記被加工物である第1チューブの端部と前記被加工物である第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置であり、
    前記ベース部材は、前記第1チューブ及び前記第2チューブを保持可能なクランプ部が設けられるクランプベースであり、
    前記第1部材は、複数の前記加工用部材が収納された収納カセットが着脱可能なカセットユニットであり、
    前記第2部材は、送りネジ及び前記送りネジの駆動に伴って前記加工用部材を前記搬送ラインに沿って押し出す押圧部材を備える送りユニットであり、
    前記第3部材は、前記加工位置において前記加工用部材を昇降可能に保持するとともに、前記第1チューブと前記第2チューブを溶断するために前記加工用部材を駆動するクランプユニットである、加工装置。
  2. 前記搬送ラインに沿って略平行に延びるガイド板をさらに有し、
    前記押圧部材は、前記ガイド板が挿入されるガイド溝と、前記加工用部材の搬送方向の後部側の端部と接触して前記加工用部材を前記加工位置まで押し出す送りツメ部と、を有する、請求項に記載の加工装置。
  3. 前記押圧部材を付勢することにより、前記加工用部材の搬送方向の後部側の端部に対して前記送りツメ部の先端部を位置合わせする付勢部材を有する、請求項に記載の加工装置。
  4. 前記筐体は、
    第1ケースと、
    前記第1ケースと固定される第2ケースと、を有し、
    前記ベース部材は前記第1ケースおよび前記第2ケースの一方のみに対して固定される、請求項1~のいずれか1項に記載の加工装置。
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