JP7252071B2 - チューブ接合装置及び着脱部材 - Google Patents

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本発明は、チューブ接合装置及び着脱部材に関する。
樹脂製のチューブ同士等をつなぎ合わせる技術として、各樹脂製のチューブの端部を溶断し、溶断した端部同士を相互に押付けて加圧接合する接合方法が従来から知られている。このような技術は、様々な産業分野において広く用いられており、その一例として、腹膜透析方法等の医療技術への応用が試みられている。
腹膜透析方法は、患者の腹腔内に埋込んだチューブ(カテーテル)を使用して所定の透析液を体内に入れた後、腹膜を介して透析液内へ移行させた水や老廃物を体外へ取除く方法である。
接合対象となる一方のチューブは患者の腹腔内に埋込まれるため、接合作業時には各チューブが汚染されることのないように作業には細心の注意を払わなければならない。特許文献1には、チューブ接合装置の蓋部を開けて2本のチューブを所定の位置に設置し、蓋部を閉じた状態でボタンを押すと、2本のチューブが溶断位置を挟んだ両側を押さえ付ける押付け部によって押さえ付けられた状態で溶断される。その後、溶断されたチューブは一方が他方に対して回転等によって互いの端部が入替えられて溶断されたチューブの一方と他方の加圧接合が行われる。このような装置ではチューブ接合を無菌で行うためにチューブ接合の最中は通常カバー等を含む蓋部が開かないようになっている。
特開2013-146354号公報
チューブ接合装置は、上述した通常のチューブの溶断-接合作業の動作以外に仮に装置の動作不良によって意図せず上述したチューブの溶断-接合作業が途中で停止した場合に対応できることが好ましい。すなわち、上述した通常時とは反対にチューブ接合中に停止した場合であっても蓋部を開けられる状態にして、チューブを装置から取外すことができると、使用者が装置を抱えたまま医療機関等に行く必要がなくなり、使用者にとって利便性が向上する。
そこで本発明は、チューブの溶断後であって溶断した端部の接合の際に停止した場合であってもチューブをチューブ接合装置から取り外すことが可能なチューブ接合装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、加熱した板状の切断部材によって第1チューブの端部と第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入替えて接合するチューブ接合装置であって、溶断された前記第1チューブと前記第2チューブとを接近させて押付ける第1押付け部と、溶断され、前記第1押付け部によって押付けられた一方の前記第1チューブ及び前記第2チューブに対して他方の前記第1チューブ及び前記第2チューブを回転させ、かつ前記一方の前記第1チューブ及び前記第2チューブに対して前記他方の前記第1チューブと前記第2チューブを接近させて押付ける第2押付け部と、前記第1押付け部及び前記第2押付け部の一部を設置可能な台座と、前記他方の前記第1チューブ及び前記第2チューブが一定の角度範囲に位置した際に開閉可能に構成され蓋部と、を有し、前記蓋部は、着脱可能に構成され、取付け状態において前記蓋部の側の前記第1押付け部及び前記第2押付け部の少なくとも一方を前記蓋部と連動可能にし、取外し状態において前記蓋部の側の前記第1押付け部及び前記第2押付け部のうちの取付け状態において連動可能にされた方と前記蓋部との連動を解除可能な着脱部と、を備える。また、本発明は上記チューブ接合装置に用いられ、前記着脱部を備えた着脱部材である。
本発明に係るチューブ接合装置及び着脱部材によれば、チューブの溶断後であって溶断した端部の接合の際に停止した場合であってもチューブをチューブ接合装置から取り外すことができる。
本発明の一実施形態に係るチューブ接合装置において蓋部を開いた状態を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部が閉じた状態を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部を閉じた状態において、筐体内に配置される構成部品の配置例を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部を開いた状態を示す概略平面図である。 図4に示すチューブ接合装置に第1チューブ及び第2チューブを配置した状態を示す概略平面図である。 チューブ接合装置を構成するクランプ部を示す概略斜視図である。 蓋部から着脱部材を取外す様子を示す概略斜視図である。 蓋部を閉じた状態において蓋部から着脱部材を取外す際を示す図である。 蓋部から着脱部材を取外した状態において蓋部を開いた様子を示す図である。 クランプ部を構成するチューブ検出部の説明に供する図であり、溝部に第1チューブをセットした状態を示す断面図である。 チューブ接合装置を構成する回転駆動部を示す概略図である。 図5の12-12線に沿う断面図であって、蓋部が開いた状態のチューブ接合装置を示す図である。 図5の12-12線に沿う断面図であって、蓋部が閉じた状態のチューブ接合装置を示す図である。 チューブ接合装置の制御系統を示すブロック図である。 チューブ接合装置によって、溶断-接合される第1チューブ及び第2チューブを模式的に示す図である。 チューブ接合装置の動作について示すフローチャートである。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 接合-取外し作業の各工程を模式的に示す図である。 接合-取外し作業の各工程を模式的に示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1~図14は、本発明の一実施形態に係るチューブ接合装置1の全体構成及び各部の構成の説明に供する図である。図15は、チューブ接合装置1によって接合されるチューブT1、T2の説明に供する図である。図16~図22はチューブ接合装置1の使用例の説明に供する図である。本明細書においてチューブT1は第1チューブに相当し、チューブT2は第2チューブに相当する。また、以下においてチューブ接合装置1における前後方向を前後方向X、左右方向を左右方向Y、高さ方向を高さ方向Zとする。
<チューブ接合装置>
本実施形態におけるチューブ接合装置1は、図15に示すように腹膜の透析液バッグT11側のチューブT1の端部及び腹膜透析を行う患者(使用者M)の腹膜カテーテルT26側のチューブT2の端部を溶断して接合する医療装置として構成している。
チューブ接合装置1は、図1に示すように、溶断に用いられる複数枚のウェハーWF(「切断部材」に相当)を備えるウェハーカセットWCと組合わせて使用される。チューブT1、T2の溶断作業では、図18~図19に示すように並置されているチューブT1、T2を互いに押し付けて潰した状態でチューブT1、T2が加熱したウェハーWFによって溶断される。その後、図20~図21に示すように溶断したチューブT1の片側とチューブT2の片側の位置が入替えられ、チューブT1、T2が加圧して接合される。詳細は後述する。
チューブ接合装置1は、図1を参照して概説すれば、チューブ接合装置1の各部を収納する筐体10と、溶断に際してチューブT1、T2の押潰しと、溶断後のチューブT1の片側とチューブT2の片側の入替えを行うクランプ部20と、を有する。チューブ接合装置1は、図1に示すように溶断-接合の際にチューブT1、T2をクランプ部20によって挟込んだ状態にロックするインターロック30を有する。
チューブ接合装置1は、図3に示すように、筐体10に挿入されたウェハーカセットWCを収納する収納部40と、ウェハーWFを加熱して溶断位置へ送り出す送り部50と、を有する。チューブ接合装置1は、図14に示すように、電源のOn/OFFの切替えの指示等を受付可能な操作部60と、使用者Mに必要な情報を報知する報知部70と、を有する。チューブ接合装置1は、各部に電力を供給可能な電力供給部80と、各部の動作を統括的に制御する制御部90と、を有する。
なお、図4、5に示すように、チューブT1、T2が延在する左右方向Yにおいて、チューブT1、T2の溶断位置Y0を境界として、溶断後に位置が入替わる側を「入替側Y1」、その反対側を「固定側Y2」と称する。以下、詳述する。
<筐体>
筐体10は、図1、2に示すように、略六面体の上側面にあたる上部分11と、上部分11の下方に配置され略六面体の上側面以外の側面を構成する下部分12と、を組合わせたケースによって構成している。上部分11は、後方から前方に向かって傾斜するように形成している。
上部分11には、図1に示すようにクランプ部20を配置可能な孔11rが設けられている。
下部分12の側面には、ウェハーカセットWCを挿入するための挿入孔11cと、筐体10内に挿入されたウェハーカセットWCを取り出すための取出スイッチ11dと、が設けられている。ウェハーカセットWCを挿入孔11cから挿入した状態で、使用者Mが指で取出スイッチ11dを押込めば、ウェハーカセットWCは、挿入孔11cを通じて筐体10の外部に取り出すことができる。
また、筐体10には、図3に示すように筐体10の周囲の環境温度を計測可能な温度センサ11eが内蔵されている。温度センサ11eの計測した環境温度に応じてウェハーWFがチューブT1、T2を加熱する加熱時間を調整することができる。
<クランプ部>
クランプ部20は、チューブT1、T2を並置した状態で保持し、溶断に際してチューブT1、T2を互いに押付け、溶断後にチューブT1の片側とチューブT2の片側との位置を入替え、チューブT1、T2の一方を左右方向Yにおいて他方に押付ける。
クランプ部20は、図6に示すように、上部分11から突出している台座21と、台座21に対して相対的に接近-離反することによって開閉可能に構成された蓋部22と、を備える。クランプ部20は、台座21に設けられるとともに、チューブT1、T2を保持する保持部23と、チューブT1、T2がセットされているか否かを検出可能であり、保持部23の第1保持部231に設けられたチューブ検出部24と、を備える。クランプ部20は、図6、13に示すように蓋部22が台座21に相対的に接近する動作に伴ってチューブT1、T2を互いに押付けて潰す押付け部25と、蓋部22の開閉を検出する開閉検出部26と、を備える。クランプ部20は、押付け部25を構成する可動側押付け部25bの回転位置を検出する回転検出部27を備える。
台座21は、図6に示すようにチューブT1、T2の固定側Y2に設けられる第1台座211と、チューブT1、T2の入替側Y1に設けられる第2台座212と、を備えている。第1台座211と第2台座212との間には、チューブT1、T2の延在方向に沿って隙間21aが設けられている。隙間21aは、使用前のウェハーWFが溶断位置に移動する際や、使用済みのウェハーWFを筐体10の外部に送出す際等に、ウェハーWFが通過するため等に設けられる。
また、第1台座211及び第2台座212のそれぞれには、後述する蓋部22の係合爪225と係合して(引っ掛かって)固定するための被係合部213が設けられている。被係合部213は、押付け部25を構成する固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bに対応して複数設けられる。
蓋部22は、入替側Y1のチューブT1、T2が固定側Y2のチューブT1、T2に対して一定の角度範囲に位置した際に開閉可能に構成している。蓋部22は、押付け部25を構成する固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bの一部である蓋側押付け部251、253を設置して連動可能に構成している。蓋部22は、第1台座211に対して回動可能に設けられた第1アーム221と、第2台座212に対して回動可能に設けられた第2アーム222と、を備える。蓋部22は、第1アーム221及び第2アーム222を覆うカバー223と、第1アーム221及び第2アーム222に対して回動可能に設けられるとともに使用者Mが把持可能な把持部224と、を備えている。蓋部22は、さらに図6、7、12に示すように係合爪225と、第1回転軸226と、第2回転軸227と、着脱部材228と、を備えている。
カバー223は、第1アーム221及び第2アーム222を一体的に覆う。このため、図2に示すように、蓋部22を閉じた状態では、カバー223は、第1台座211、第2台座212及びその間の溶断-接合が行われる領域、すなわち保持部23を包囲可能に覆う。カバー223は、カバー223の根元側に設けられる部材と先端側に設けられる部材を備える。カバー223は、第1アーム221に固定するように構成している。
ただし、蓋部22の閉状態で第1台座211、第2台座212、及び溶断-接合が行われる領域を覆うことができれば、カバー223の構成は上記に限定されず、カバーは一の部材から構成してもよい。
把持部224は、図6、7に示すように、第2回転軸227に回動可能に設けられ、使用者Mの手指によって把持可能に構成している。把持部224は、台座21の被係合部213に係合可能な係合爪225を隣接して設けている。このため、図12、13に示すように、第1アーム221、第2アーム222及びカバー223を筐体10側に接近させた後に、把持部224を第1アーム221及び第2アーム222に対して回転させれば、係合爪225が被係合部213に係合する。これにより、クランプ部20が各チューブT1、T2を挟込んだ状態を好適に維持することができる。
係合爪225は、把持部224において第2回転軸227を設けた第1アーム221及び第2アーム222に対して回動可能に設けられ、台座21の被係合部213と係合可能に構成している。係合爪225は、被係合部213に対応して図6に示すように左右方向Yにおいて把持部224に2箇所設けている。係合爪225は、本実施形態において湾曲した形状に形成している。また、2箇所の係合爪225は、本実施形態において図6、7に示すように異なる形状に形成している。ただし、上記に限定されず、係合爪が複数の場合、複数の係合爪は同じ形状に構成してもよい。また、係合爪225は、左右方向Yから見た際にフックのような形状に形成しているが、被係合部213と係合できれば具体的な形状はフック形状に限定されない。
把持部224は、図7に示すように、後述する着脱部材228の着脱部228bに係る棒状部材を挿通可能な穴部224aを備える。可動側の係合爪225は、着脱部材228の着脱部228bに係る棒状部材を挿通可能な穴部225aを備える。着脱部228bに係る棒状部材を穴部224a、225aに挿通する(取り付ける)ことによって可動側押付け部25bの蓋側押付け部253を保持する第2アーム222は蓋部22を構成するカバー223と連動可能な状態となる。一方、着脱部材228の着脱部228bを穴部224a、225aから取外すことによって可動側押付け部25bの蓋側押付け部253を保持する第2アーム222は蓋部22を構成するカバー223との連動が解除される。
第1回転軸226は、蓋部22のカバー223を台座21に対して回動可能に支持する。第1回転軸226は、図12に示すように台座21の後端付近及びカバー223の根元側に設けている。第1回転軸226は、左右方向Yに平行に構成している。
第2回転軸227は、第1アーム221及び第2アーム222に対して係合爪225を回動可能に支持する。第2回転軸227は、図7に示すように第1アーム221及び第2アーム222と把持部224との接続部分に設けている。なお、図7では説明の便宜上、カバー223を図示していない。第2回転軸227は、着脱部材228を把持部224に取付けた状態において2つの係合爪225とともに第1アーム221及び第2アーム222に対して把持部224を回動可能に支持している。第2回転軸227は、第1回転軸226と同様に左右方向Yに平行に構成している。
着脱部材228は、図7に示すように持ち手228aと、着脱部228bと、を備える。持ち手228aは、左右方向Yにおいて蓋部22の把持部224と並び、把持部224の左右方向Yにおける端部に配置している。ただし、把持部224から取外すことができれば、着脱部材228の把持部224に対する取り付け位置は上記に限定されない。
着脱部228bは、蓋部22の把持部224における可動側押付け部25bの側に着脱可能に設けている。着脱部材228は、把持部224への取付け状態において押付け部25を構成する蓋側押付け部251、253を蓋部22と連動可能に構成する。一方、着脱部材228は、把持部224からの取外し状態において押付け部25の蓋部22の側である蓋側押付け部251、253の一方である蓋側押付け部253と蓋部22との連動を解除可能に構成している。
本実施形態において着脱部228bは、第2押付け部に相当する可動側押付け部25bとの連動を解除する。すなわち、着脱部228bを把持部224から取外すことによって、図8、9に示すように蓋部22を台座21に対して開くと、固定側押付け部25aの蓋側押付け部251は蓋部22に連動して開く。一方で、可動側押付け部25bを構成する蓋側押付け部253は、図9に示すように蓋部22に連動せず、係合爪225が被係合部213と係合した状態が維持される。
保持部23は、図6に示すように、各チューブT1、T2の固定側Y2を固定的に保持する第1保持部231と、各チューブT1、T2の入替側Y1を可動的に保持する第2保持部232と、を備える。保持部23は、第2保持部232が各チューブT1、T2を保持可能な保持状態から保持を解除した解除状態へ切替え可能な解除部233と、第2保持部232を解除状態から保持状態へ切替え可能な復元部234と、を備える。
第1保持部231は、第1台座211の上面に固定されている。第1保持部231は、図6に示すようにチューブT1を嵌込むように配置可能な凹状の溝部231aと、チューブT2を嵌込むように配置可能な凹状の溝部231bと、を備えている。
溝部231a、231bは、図12に示すように、筐体10の載置面FSに対して角度θ傾いた方向(斜め方向)に並ぶように設けられている。このため、チューブT1、T2は、蓋部22を開いた際に保持部23において載置面FSに対して傾斜して並んだ状態で第1保持部231に保持される。なお、チューブT1、T2の並ぶ方向D1の奥側に配置される溝部231aは、溝部231bよりも筐体10の高さ方向Zにおいて高い位置に配置されている。
第2保持部232は、図6に示すように左右方向Yに略平行な回転軸232cを回転中心として第2台座212の側面に回動可能に取付けられている。第2保持部232は、蓋部22を開いた際に第1保持部231と同じ高さ及び傾きに配置された溝部232a、232bを備える。
溝部232a、232bは、蓋部22を開いた状態において溝部231a、231bとともにチューブT1、T2を保持するように構成している。すなわち、保持状態では、蓋部22が開いた状態において、チューブT1、T2が第2保持部232の溝部232a、232bに配置されるような位置(保持位置)に第2保持部232が配置されている状態を意味する。第2保持部232は、蓋部22を閉じた状態において回転軸232cを回転中心として高さ方向Zにおける下方に変位し、溝部232a、232bがチューブT1,T2から離間した状態となる。すなわち、解除状態とは、蓋部22が閉じた状態においてチューブT1、T2が第2保持部232の溝部232a、232bに配置されていないような位置(解除位置)に第2保持部232が配置されている状態を意味する。
解除部233は、図6に示すように蓋部22を開いた状態において第2アーム222の平坦面(図6の高さ方向Z)に向かって突出する突起を備えている。
解除部233の突起は、蓋部22が筐体10に相対的に接近する動作に伴って、蓋部22の第2アーム222に当接する。解除部233の突起は、蓋部22が筐体10に相対的に接近する動作に伴って、第2保持部232を保持位置から解除位置に退避させるように構成している。本明細書において解除状態とは、蓋部22が閉じた状態においてチューブT1、T2が第2保持部232の溝部232a、232bに配置されていない状態を意味する。
復元部234は、図6において破線にて示すように、蓋部22の第2アーム222が筐体10に相対的に離反する動作と連動して第2保持部232を押上げ可能なカムを備えている。復元部234は、第2保持部232と当接可能に構成している。
復元部234のカムは、筐体10の左右方向Yからの矢視において略扇形の外形形状を備えている。復元部234のカムは、第2アーム222の回動部付近に固定されている。このため、復元部234のカムは、第2アーム222の回動に連動して回動する。このように、第2保持部232は、解除部233と復元部234によって保持位置と解除位置との間で移動可能に構成している。
チューブ検出部24は、図6に示すように溝部231a、231bに設けられる。チューブ検出部24は、図10に示すように、弾性部材244によって溝部231a、231bの底部からの突出及び陥没が可能に構成されたピン241と、ピン241の根元部分に設けられた磁石242と、ホール素子243と、を備える。ピン241は、チューブT1、T2が溝部231a、231bの底部から突出及び陥没を可能に構成している。ピン241は、チューブT1、T2が溝部231a、231bに嵌込まれることによって突出位置から陥没位置に位置を変える。磁石242は、ピン241の溝部231a、231bからの突出又は陥没に合わせて移動する一方で、ホール素子243は溝部231a、231bの底部において磁石242に隣接して配置している。チューブ検出部24は、ホール素子243が検出する磁石242の磁力の大きさがピン241の位置に応じて変化することによって、チューブT1、T2が溝部231a、231bに配置されたか否かを検出する。ただし、溝部231a、231bにチューブT1、T2が配置されたことを検出できれば、具体的な構成は上記に限定されない。
押付け部25は、図6、11に示すように固定側押付け部25a(第1押付け部に相当)と、可動側押付け部25b(第2押付け部に相当)と、回転駆動部25cと、を備える。
固定側押付け部25aは、図12、図13に示すようにチューブT1、T2の固定側Y2において蓋部22を閉じた際にチューブT1、T2の並ぶ方向D1にチューブT1、T2を接近させ、互いに当接したチューブT1、T2に押圧力を付与する。固定側押付け部25aは、図6、18に示すように第1アーム221に設けられる蓋側押付け部251と、第1台座211に設けられる筐体側押付け部252と、を備える。
可動側押付け部25bは、図12に示すようにチューブT1、T2の入替側Y1において蓋部22を閉じた際に固定側押付け部25aと同様にチューブT1、T2の並ぶ方向D1にチューブT1、T2を接近させ、互いに当接したチューブT1、T2を押圧する。可動側押付け部25bは、図6、20に示すように第2アーム222に設けられる蓋側押付け部253と、第2台座212に設けられる筐体側押付け部254と、を備える。蓋側押付け部253は、蓋部22に回転可能に設けられ、筐体側押付け部254は筐体10に回転可能に設けられる。蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254は蓋部22を閉じた際にチューブT1、T2に押圧力を付与できるように構成している。固定側押付け部25aを構成する筐体側押付け部252及び可動側押付け部25bを構成する筐体側押付け部254は、台座21に設置可能に構成している。
また、可動側押付け部25bは、回転駆動部25cによって、図20に示すように、溶断されたチューブT1、T2の可動側の端部を固定側に対して回転により入替える。可動側押付け部25bを構成する蓋側押付け部253は、可動側押付け部25bが固定側押付け部25aに対して所定の角度範囲に回転した際に蓋部22に連動して開閉可能に構成している。蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254は、図11に示すように左右方向Yから見た際に円板形状を半分に分割したように構成できる。上記にいう所定の角度範囲とは、蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254の周方向における端部が可動側押付け部25bの回転中心を基準に回転した際に台座21の水平面214(図12参照)の角度位置に対して±5度程度の角度範囲に構成できる。
また、可動側押付け部25bは、固定側押付け部25aによって押付けられた固定側のチューブT1、T2に対して端部を入替えた可動側のチューブT1、T2を左右方向Yにおいて押付ける。可動側押付け部25bは、回転可能に構成されたカム(図示省略)と、左右方向Yにおいて当該カムに当接可能な当接部材(図示省略)と、を備える。可動側押付け部25bは、カムにおいて当接部材との左右方向Yにおける接触位置がカムの回転に応じて異なることによって、入替側Y1のチューブT1、T2の端部を固定側Y2のチューブT1、T2の端部に押付ける。
回転駆動部25cは、図11に示すようにクランプモータ255を備える。クランプモータ255は、固定側押付け部25aによって押付けられたチューブT1、T2の一方に相当する固定側Y2のチューブT1、T2の端部に対して他方に相当する入替側Y1のチューブT1、T2の端部を回転させる駆動力を生成する。クランプモータ255は、図11に示すようにギヤ257を介して蓋側押付け部253と筐体側押付け部254を回転可能に構成している。図11に示すように蓋側押付け部253と筐体側押付け部254にはギヤ256が形成され、クランプモータ255によって回転したギヤ257と噛合うことができるように構成している。これにより、クランプモータ255の回転によって、可動側押付け部25bを回転可能に構成している。クランプモータ255は、可動側押付け部25bが回転しない状態で溶断されたチューブT1、T2を保持する。クランプモータ255は、上記のように可動側押付け部25bの蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254を回転させることで溶断されたチューブT1、T2の端部を入替える。クランプモータ255は、蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254の回転によって溶断されたチューブT1、T2の端部を入替えることができれば、具体的な構成は特に限定されない。
開閉検出部26は、台座21に対して蓋部22が閉じたことを検出する。開閉検出部26は、台座21に対して蓋部22が閉じたことを検出してチューブ接合動作を開始できれば、具体的な構成は特に限定されない。一例として、本実施形態では、被係合部213の付近にリミットスイッチ等のセンサを設け、係合爪225が被係合部213に係合した際に上記センサが押込まれることによって、蓋部22が閉じたことを検出している。
回転検出部27は、チューブT1、T2の回転位置を検出する。回転検出部27は、本実施形態においてギヤ257の回転軸等に接続され、ギヤ257の回転位置を検出することによってチューブT1、T2の回転位置を検出している。回転検出部27は、蓋側押付け部253及び筐体側押付け部254の回転位置を検出できれば特に限定されないが、一例としてロータリーエンコーダを挙げることができる。
<インターロック>
インターロック30は、溶断-接合の際に、クランプ部20がチューブT1、T2を挟込んだ状態にロックする機能を備えている。すなわち、インターロック30は、蓋部22を閉じた際にチューブT1、T2の溶断及び接合が終わるまで蓋部22を閉じた状態に維持する。インターロック30は、本実施形態において図12に示すように電磁駆動式のソレノイドのロッド31により構成している。
<収容部>
収納部40は、図3に示す箇所に位置しており、筐体10に挿入されたウェハーカセットWCを収納する機能、及びウェハーカセットWC内のウェハーWFの残量を検出する機能を備えている。収納部40は、挿入孔11cから挿入されたウェハーカセットWCが装着される装着部(図示省略)と、ウェハーカセットWC内のウェハーWFの残量を検出可能なウェハー検出部41(図14参照)と、を備えている。ウェハー検出部41は、例えば、公知のフォトセンサによって構成することができる。
<送り部>
送り部50は、図3に示す箇所に位置しており、ウェハーWFを溶断位置まで送り出し、溶断に際してウェハーWFを加熱し、使用後のウェハーWFを冷却し、使用後のウェハーWFを筐体10の外部へ送り出す。ウェハーWFは、送り部50によってチューブT1、T2の長手方向と交差する方向においてチューブT1、T2に接近離間可能に構成している。着脱部材228の着脱部228bは、ウェハーWFがチューブT1、T2の溶断位置にある状態において少なくとも取外し可能に構成している。
送り部50は、ウェハーWFを収納部40内のウェハーカセットWCから溶断位置まで送り出し可能に構成している。送り部50は、使用後のウェハーWFを第1台座211と第2台座212の間の隙間21aを介して筐体10の外部へ送り出し可能な駆動部を備える。送り部50は、ウェハーWFの内部に設けられウェハーWFを加熱可能な電熱線と、溶断に際してウェハーWFを加熱するために必要な電力を供給可能な端子と、使用済みのウェハーWFを冷却可能なファンと、を備えている(図示省略)。
<操作部>
操作部60は、使用者によって操作可能に構成しており、使用者Mからチューブ接合装置1への指示を受付ける。操作部60は、図2に示すように、チューブ接合装置1の電源のON/OFFを切替えるスイッチ等を含む。操作部60は、本実施形態において「電源」ボタンと、報知部70によって報知された内容を「もう一回聞く」ボタンと、を備える。操作部60は、チューブT1、T2の溶断及び接合を行う通常の操作と異なる操作をした際に蓋部22を閉じた状態においてインターロック30による蓋部22を閉じた状態の維持を解除可能に構成している。操作部60は、本実施形態において図2に示すように筐体10の上部分11の後端側に設けているが、具体的な位置はこれに限定されない。
<報知部>
報知部70は、チューブT1、T2の取り扱い等の使用者Mに必要な情報を報知する。報知部70は、図1、3に示すように、使用者Mに必要な情報を表示する複数の表示部71、72と、音声によって使用者Mに必要な情報を報知するスピーカ73と、を備えている。表示部71、72は、チューブ接合に必要な情報を報知するが、本実施形態では「チューブ接合の進行状況」を示すランプ、「電源を押す」ことを促すランプ、「蓋部22を開ける」ことを促すランプ、及び装置の「故障」を報知するランプ等を備えている。報知部70は、回転検出部27によってチューブT1、T2が蓋部22を開閉できる所定の角度範囲に位置していないことを検出した際に着脱部228bを蓋部22から取外すように報知する。
<電力供給部>
電力供給部80は、チューブ接合装置1の各部に電力を供給する機能を備えている。電力供給部80は、図1、3に示すように、各部に電力を供給可能なバッテリ81と、バッテリ81を充電するための充電器82と、を備えている。
<制御部>
制御部90は、マイクロコンピュータなどによって構成できる。制御部90は、CPUと、CPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶するROMと、ワークエリアとして測定データや各種データを一時的に記憶するRAMとを備えている。
制御部90は、図14に示すように、電力供給部80、操作部60、報知部70、チューブ検出部24、開閉検出部26、インターロック30等と電気的に接続されている。また、制御部90は、温度センサ11e、ウェハー検出部41、回転検出部27、回転駆動部25c、及び送り部50等に電気的に接続されている。制御部90は、各部を統括的に制御する。
<ウェハーカセット>
ウェハーカセットWCは、図1に示すように、複数枚のウェハーWFを収納している。ウェハーカセットWCは、チューブ接合装置1の挿入孔11cを介して出入れされる。使用されたウェハーWFは、図4に示すように、第1台座211と第2台座212の間の隙間21aから筐体10の外部へ取出される。
<チューブ>
チューブT1は、本実施形態では腹膜の透析液バッグT11側のチューブによって構成している(図15参照)。具体的には、チューブT1の先端部には所定のコネクタT12を取付けている。チューブT1の反対側は、分岐管T13を介して、透析液バッグT11の透析液チューブT14に接続している。さらにチューブT1は、分岐管T13を介して、排液用バッグT15の排液チューブT16に接続している。
チューブT2は、腹膜透析をする際に使用される使用者Mの腹膜カテーテルT26側のチューブによって構成している。具体的には、チューブT2は、延長チューブT21と保護チューブT22を備えている。延長チューブT21は、連結管T23、シリコーンチューブT24、カテーテルジョイントT25を介して、腹膜カテーテルT26に接続している。腹膜カテーテルT26は、その一方の端部側が使用者Mの腹腔内に挿入されている。
なお、チューブT1、T2は、本実施形態では、塩化ビニル製のチューブによって構成している。ただし、チューブT1、T2の材質は、溶断及び加圧により相互に接合可能なものであればよく、その限りにおいて限定されない。例えば、チューブT1、T2の材質がそれぞれ異なるものであってもよい。
<使用例>
次に、チューブ接合セットSの使用例について説明する。図16は、本実施形態に係るチューブ接合セットSの使用例について示すフローチャートである。まず、使用者Mは、チューブ接合装置1を使用するに際し、ウェハーカセットWCをチューブ接合装置1の挿入孔11cに挿入する。次に、使用者Mは、操作部60の「電源」ボタンを押して、チューブ接合装置1の電源をONにする。
次に、使用者Mは、図1に示すように、チューブ接合装置1の蓋部22を開いた状態にする。次に、使用者Mは、図10に示すように、チューブT1、T2を保持部23の溝部231a、231b、232a、232bにセットする(ST1)。次に、使用者Mは、把持部224を把持して蓋部22のカバー223を台座21に接近させ、係合爪225を被係合部213に係合させる操作を行う。上記操作によって蓋部22が閉じられ、チューブT1、T2の溶断部位の外周部分はカバー223によって覆われ、外部から隔離された状態となる(ST2)。これにより、溶断-接合作業を無菌状態で実施することが可能となる。
次に、制御部90は、送り部50にウェハーカセットWCからウェハーWFを取り出させ、溶断準備位置(図19のウェハーWFが破線で示されている位置)に送り出させる。制御部90は、ウェハーカセットWCにおける溶断に使用可能なウェハーWFの残存、保持部23へのチューブセット、及び蓋部22の閉状態の条件が充たされた際に、溶断作業の制御を開始する。
まず、制御部90は、インターロック30を作動させ、蓋部22を閉じた状態にロックさせる。
そして、溶断準備位置のウェハーWFを、内蔵したヒーターによって加熱させる。そして、送り部50によって加熱したウェハーWFを溶断位置(図19のウェハーWFが実線で示されている位置)まで移動させ、図19に示すように溶断を行わせる(ST3)。
次に、制御部90は、可動側押付け部25bによってチューブT1の入替側Y1とチューブT2の入替側Y1の位置を入替えるように回転駆動部25cの動作を制御する(ST4)。
ここで制御部90は、チューブ接合の動作(入替動作)が適切に進行しているか確認する。
チューブ接合装置1に動作不良が生じていない場合(ST5:NO)、制御部90は、図20に示すように可動側押付け部25bによってチューブT1の入替側Y1とチューブT2の入替側Y1の位置を入替えさせる。その後、制御部90は、図21に示すように、可動側押付け部25bによって入替えたチューブT1、T2の固定側と可動側を押付けて、加圧接合を行わせる(ST6)。次に、制御部90はインターロック30のロックを解除させる。次に、使用者Mは、蓋部22を開く作業を行い、図22に示すように各チューブT1、T2をチューブ接合装置1から取外す。
上記とは反対にチューブ接合装置1に動作不良(回転の停止)が生じた場合(ST5:YES)、制御部90は報知部70に装置が故障したことを報知させる(ST7)。本実施形態では一例としてスピーカ73から「接合中に故障しました。」との音声を発し、表示部71、72に係る「故障」ランプを点灯させるように構成しているが、使用者に装置が故障したことを伝えられれば具体的な報知方法は上記に限定されない。
次に使用者はチューブ接合装置1の取扱い説明書等に従って操作部60に配置されたボタン、本実施形態では一例として「もう一回聞く」のボタンを例えば10秒程度、押下する(ST8)。これにより、制御部90はチューブ接合中であっても蓋部22を開くことができる状態にするよう報知部70に報知させる(ST9)。本実施形態において報知部70は、表示部71、72における「電源を押す」ランプが点灯するとともに、スピーカ73から一例として「電源ボタンを押して下さい。」といった音声を報知する。
上記報知を受けて、使用者は操作部60の「電源」ボタンを押す。報知部70は、スピーカ73から一例として「着脱部材228を蓋部22の把持部224から取外して下さい」といった音声を報知する。使用者は、上記報知を受けて蓋部22の把持部224から着脱部材228を図7に示すように取外す(ST10)。これにより、インターロック30がチューブ接合装置1の筐体10の内部に収納される。制御部90は、表示部71、72の「電源を押す」ランプを消灯させ、「蓋部22を開ける」ランプを点灯させ、スピーカ73から一例として「蓋部22を開けて下さい。」といった音声を報知させる。使用者は、上記報知に従って蓋部22を開ける(ST11)。
蓋部22を開けることによって操作部60の「蓋部22を開ける」ランプが消灯する。次に、報知部70は、スピーカ73から一例として「チューブT1、T2を取外して下さい。」といった音声を報知する。使用者は、上記報知を受けて腹膜カテーテルT26側のチューブT1、T2を透析液バッグT11側のチューブT1、T2から離間させて取外す(ST12)。そして、ウェハーWFによるチューブ溶断箇所をガーゼ等で覆う。次に、報知部70のスピーカ73は一例として「電源を長押しして下さい。」といった音声を報知する。
使用者は、上記報知を受けて操作部60の「電源」ボタンを長く押す。これによって操作部60のランプが全て消灯し、装置の電源がOFFになる(ST13)。なお、上記では操作部60に設けられたボタンの名称やスピーカーから発せられる音声について具体例を示して説明したが、これらはあくまで一例であって、本発明は上記内容に限定されない。上記以外にもボタンとしてはチューブ接合に必要な操作内容を表示でき、スピーカーの音声としては場合に応じて使用者に行ってほしい操作を報知できればよく、ボタンの具体的な名称やスピーカーの具体的な報知内容は上記に限定されない。
以上説明したように本実施形態に係るチューブ接合装置1は、固定側押付け部25aと、可動側押付け部25bと、台座21と、蓋部22と、を有する。固定側押付け部25aは、溶断されたチューブT1とチューブT2とを接近させて押付ける。可動側押付け部25bは、溶断され、固定側押付け部25aによって押付けられたチューブT1、T2の一方に対して他方のチューブT1、T2を回転させ、かつ一方のチューブT1、T2に対して他方のチューブT1、T2を接近させて押付ける。台座21は、固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bの一部を設置可能に構成している。蓋部22は、他方のチューブT1、T2が一定の角度範囲に回転して位置した際に開閉可能に構成され、かつ蓋部側の固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bと連動可能に構成している。蓋部22は、着脱可能に構成される着脱部228bを備える。着脱部228bは、取付け状態において蓋部22の側の固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bの少なくとも一方を蓋部22と連動可能にする。着脱部228bは、取外し状態において蓋部22の側の固定側押付け部25a及び可動側押付け部25bの少なくとも一方と蓋部22との連動を解除可能に構成している。また、本実施形態に係る着脱部材228は、上述した着脱部228bを備える。
これにより、仮に通常のチューブ接合とは別にチューブ接合装置1の可動側押付け部25bが開閉可能な位置まで回転できない等の動作不良が生じた際に着脱部材228を蓋部22から取外すことによって可動側押付け部25bと蓋部22との連動を解除できる。そのため、チューブ接合中に可動側押付け部25bに動作不良が生じて停止した場合であっても着脱部材228の取外しにより蓋部22を開いて固定側Y2のチューブT1、T2を取外すことができる。
また、着脱部材228は、可動側押付け部25bの側に設けるように構成している。このように構成することによって可動側押付け部25bの回転が仮に途中で止まって通常のチューブ接合では蓋部22を開けられない場合でも、着脱部材228を蓋部22から取外すことによって蓋部22を開いた状態にすることができる。
また、台座21は蓋部22と係合可能な被係合部213を複数備え、蓋部22は使用者によって把持可能な把持部224と、台座21における複数の被係合部213と各々係合可能であって把持部224に設けられる複数の係合爪225と、を備える。着脱部228bは、棒状部材を備えるように構成している。着脱部228bの棒状部材は把持部224及び係合爪225に挿通可能に構成している。着脱部228bの棒状部材の挿通によって可動側押付け部25bの蓋側押付け部253は蓋部22と連動する。着脱部228bの棒状部材を把持部224及び係合爪225から取外すことによって可動側押付け部25bの蓋側押付け部253と蓋部22との連動が解除される。把持部224は着脱部228bの棒状部材を挿通させる穴部224aを備え、係合爪225は着脱部228bの棒状部材を挿通させる穴部225aを備える。これにより、通常のチューブ接合時には押付け部25を構成する可動側押付け部25bを蓋部22と連動させて所定の角度位置でなければ蓋部22を開けなくし、動作不良時には上記連動を解除させて所定角度位置でなくても蓋部22を開くようにできる。
また、ウェハーWFは、チューブT1、T2の長手方向と交差する方向においてチューブT1、T2に接近離間可能に構成している。着脱部材228は、ウェハーWFがチューブT1,T2を溶断する溶断位置にある状態において少なくとも取外し可能に構成している。これにより、仮に可動側押付け部25bの回転途中で動作不良が生じてもチューブT1、T2はウェハーWFによって溶断されている。そのため、蓋部22を開くことによって腹膜カテーテルT26側のチューブT1、T2を透析液バッグT11側のチューブT1、T2と分離できる。これにより、使用者がチューブT1、T2だけでなくチューブ接合装置1をも接続した(繋げた)状態で病院等の医療機関に行くといった事態を回避することが出来る。
また、チューブ接合装置1はチューブT1、T2の回転位置を検出する回転検出部27と、使用者に対してチューブT1、T2の取り扱いについて報知する報知部70と、を有する。報知部70は回転検出部27によってチューブT1、T2が所定の角度範囲に位置していないことを検出した際に着脱部228bを蓋部22から取外すよう報知する。これにより、通常時には蓋部22を閉じた状態で溶断作業を実施する一方で、動作不良の際には報知部70の上記報知によって通常時の場合とは別に蓋部22を開いてチューブT1、T2をチューブ接合装置1から取外すことができる。
また、チューブ接合装置1は、使用者によって操作可能な操作部60と、蓋部22を閉じた際にチューブT1、T2の溶断及び接合が終わるまで蓋部22を閉じた状態に維持するインターロック30と、を有する。操作部60は、チューブT1、T2の溶断及び接合を行う操作と異なる操作をした際に、蓋部22を閉じた状態におけるインターロック30による維持を解除可能に構成している。これにより、通常のチューブ接合の際には接合が終わるまで蓋部22を閉じた状態に維持できる一方で、動作不良の際にはインターロック30を解除して蓋部22を開けることができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲に応じて種々の変更が可能である。上記では図6等に示すように固定側押付け部25aが使用者から見て左側、可動側押付け部25bが右側に位置する実施形態について説明したが、これに限定されない。可動側押付け部25bによって溶断されたチューブT1、T2を回転させても患者に支障がなければ固定側押付け部25aと可動側押付け部25bの位置は左右逆転して配置してもよい。
例えば、本発明は、腹膜透析のみならず、例えば輸血に用いる血液製剤等を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合、チューブ及びバッグ内の血液成分(製剤)等の無菌性を保持することができる。
また、本発明は、採取・培養した各種細胞を含む細胞培養液を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合も、チューブ接合時にチューブ及びバッグ内の細胞培養液の無菌性・安全性を保持することができる。
1 チューブ接合装置、
21 台座、
213 被係合部、
22 蓋部、
223 カバー、
225 係合爪(係合部)、
227 第2回転軸(回転軸)、
228 着脱部材、
228b 着脱部、
25a 固定側押付け部(第1押付け部)、
25b 可動側押付け部(第2押付け部)、
30 インターロック、
60 操作部、
70 報知部、
T1 チューブ(第1チューブ)、
T2 チューブ(第2チューブ)、
WF ウェハー(切断部材)。

Claims (7)

  1. 加熱した板状の切断部材によって第1チューブの端部と第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入替えて接合するチューブ接合装置であって、
    溶断された前記第1チューブと前記第2チューブとを接近させて押付ける第1押付け部と、
    溶断され、前記第1押付け部によって押付けられた一方の前記第1チューブ及び前記第2チューブに対して他方の前記第1チューブ及び前記第2チューブを回転させ、かつ前記一方の前記第1チューブ及び前記第2チューブに対して前記他方の前記第1チューブと前記第2チューブを接近させて押付ける第2押付け部と、
    前記第1押付け部及び前記第2押付け部の一部を設置可能な台座と、
    前記他方の前記第1チューブ及び前記第2チューブが一定の角度範囲に位置した際に開閉可能に構成され蓋部と、を有し、
    前記蓋部は、着脱可能に構成され、取付け状態において前記蓋部の側の前記第1押付け部及び前記第2押付け部の少なくとも一方を前記蓋部と連動可能にし、取外し状態において前記蓋部の側の前記第1押付け部及び前記第2押付け部のうちの取付け状態において連動可能にされた方と前記蓋部との連動を解除可能な着脱部と、を備えるチューブ接合装置。
  2. 前記着脱部は、前記第2押付け部の側に設けられる請求項1に記載のチューブ接合装置。
  3. 前記台座は、前記蓋部と係合可能な被係合部を複数備え、
    前記蓋部は、使用者によって把持可能な把持部と、前記台座における複数の前記被係合部と各々係合可能であって前記把持部に設けられる複数の係合部と、をさらに備え、
    前記着脱部は、前記把持部及び前記係合部に挿通可能に構成され、挿通によって前記第1押付け部及び前記第2押付け部の少なくとも一方を前記蓋部と連動させ、前記把持部及び前記係合部から取外すことによって前記第1押付け部及び前記第2押付け部のうちの挿通によって連動可能にされた前記蓋部との連動を解除する棒状部材を備え、
    前記把持部及び前記係合部は、前記着脱部の前記棒状部材を挿通させる穴部を備える請求項1又は2に記載のチューブ接合装置。
  4. 前記切断部材は、前記第1チューブと前記第2チューブの長手方向と交差する方向において前記第1チューブ及び前記第2チューブに接近離間可能に構成され、
    前記着脱部は、前記切断部材が前記第1チューブ及び前記第2チューブを溶断する溶断位置にある状態において少なくとも取外し可能に構成される請求項1~3のいずれか1項に記載のチューブ接合装置。
  5. 前記第1チューブ及び前記第2チューブの回転位置を検出する回転検出部と、
    使用者に対して前記第1チューブ及び前記第2チューブの取り扱いについて報知する報知部と、をさらに有し、
    前記報知部は、前記回転検出部によって前記第1チューブと前記第2チューブが前記角度範囲に位置していないことを検出した際に前記着脱部を前記蓋部から取外すように報知する請求項1~4のいずれか1項に記載のチューブ接合装置。
  6. 突出した状態で前記蓋部をロックし、収納されることで前記蓋部をロックした状態を解除するロッドを備えるインターロックをさらに有し、
    前記インターロックは、前記第1チューブ及び前記第2チューブの溶断及び接合を行う操作と異なる操作をした際に、前記蓋部をロックした状態を解除するように前記ロッドを収納する請求項5に記載のチューブ接合装置。
  7. 前記着脱部を備えた請求項1~6のいずれか1項に記載のチューブ接合装置に用いられる着脱部材。
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