JP7290478B2 - チューブ接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チューブ接合装置に関する。
樹脂製のチューブ同士等をつなぎ合わせる技術として、各樹脂製のチューブの端部を溶断し、溶断した端部同士を相互に押し付けて加圧接合する接合方法が従来から知られている。このような技術は、様々な産業分野において広く用いられており、その一例として、腹膜透析方法などの医療技術への応用が試みられている。
腹膜透析方法は、患者の腹腔内に埋め込んだチューブ(カテーテル)を使用して所定の透析液を体内に入れた後、腹膜を介して透析液内へ移行させた水や老廃物を体外へ取除く方法である。
接合対象となる一方のチューブは患者の腹腔内に埋め込まれるため、接合作業時には各チューブが汚染されることのないように作業には細心の注意を払わなければならない。特許文献1には、2本のチューブにおいて溶断した端部を入れ替えて接合を行う技術が開示されている。
特開2013-146354号公報
特許文献1に記載されたチューブ接合装置は、チューブ接合装置の使用に供する情報を音声で報知するスピーカと、使用者の操作によってスピーカが報知する音量を調整可能な音量ボリュームと、を備える。そのため、例えば、医療機関等に入院している使用者は、夜間等にチューブ接合装置を静かに使用したい場合に、音量ボリュームによってスピーカの音量を調整することによって、スピーカの音量を抑制できる。
しかしながら、音量ボリュームによってスピーカの音量を抑制した場合、重要な情報が使用者に伝わらない可能性がある。一方、音量ボリュームによって音量を調整できない場合、使用者はスピーカの音量を調整することができないため、チューブ接合装置を使用する際の利便性が損なわれる。
そこで本発明は、使用者の利便性を維持しつつ、重要な情報を使用者に伝えることのできるチューブ接合装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るチューブ接合装置は、筐体と、前記筐体の上部分から突出して設けられる台座、前記台座に開閉可能に設けられる蓋部、前記台座に設置され第1チューブおよび第2チューブを保持する保持部、前記第1チューブおよび前記第2チューブを互いに押し付けて潰すと共に溶断後の前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を入れ替えるチューブ押し付け部を有し、前記第1チューブおよび前記第2チューブの押し潰しと溶断後の前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を入れ替えるクランプ部と、前記チューブ押し付け部のチューブ入れ替え動作時に作動する回転駆動部と、前記クランプ部が前記第1チューブおよび前記第2チューブを挟み込んだ状態にロックする昇降可能なロッドを有するインターロックと、前記第1チューブおよび前記第2チューブを溶断する板状の複数の切断部材を備える収容ケースと、前記筐体に挿入された前記収容ケースを収納する収納部と、各部に電力を供給可能なバッテリと、を備え、加熱した前記切断部材によって前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置であって、前記チューブ接合装置の使用に供する情報を音声で報知する音声出力部と、使用者の操作によって前記音声出力部の音量を設定可能な音量設定部と、前記音量設定部によって設定された前記音声出力部の音量が基準音量よりも小さい場合、前記音声出力部が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の前記音声出力部の音量を前記音量設定部によって設定された音量にするか、または、前記基準音量にするか、を判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づいて前記音声出力部の作動を制御する作動制御部と、を有し、前記チューブ接合装置の使用に供する情報には、通常の使用の範囲内の情報、通常の使用の範囲外の情報、および使用不能の情報が含まれ、前記通常の使用の範囲外の情報には、前記第1チューブと前記第2チューブが前記保持部にセットされていない状態で前記蓋部が閉じられたことを報知する情報、前記収納部内に使用可能な前記切断部材が存在しないことを報知する情報、前記収容ケース内で前記切断部材が詰まっていることを報知する情報、前記切断部材が溶断に適さないものであることを報知する情報、室温が適切でないことを報知する情報、前記バッテリの残量が少ないことを報知する情報、前記収納部内に存在する前記切断部材の残量が少ないことを報知する情報の少なくとも1つの情報が含まれ、前記使用不能の情報には、前記インターロックの前記ロッドが下降したまま上昇しない場合、または上昇したまま下降しないことを報知する情報、前記回転駆動部が途中停止し、前記第1チューブと前記第2チューブの入れ替えが中断したことを報知する情報の少なくとも1つの情報が含まれ、前記音量設定部によって設定された前記音声出力部の音量が前記基準音量よりも小さい場合、前記判断部は、前記通常の使用の範囲内の情報を報知する際には、前記音声出力部の音量を前記音量設定部によって設定された音量にすると判断し、前記通常の使用の範囲外の情報および前記使用不能の情報を報知する際は、前記音声出力部の音量を前記基準音量にするように判断する
本発明に係るチューブ接合装置によれば、使用者は、音量設定部を操作することによって音声出力部の音量を設定できる。また、音量設定部によって設定された音声出力部の音量が基準音量よりも小さい場合、判断部は、音声出力部が報知する情報の重要性に応じて、音声出力部の音量を音量設定部によって設定された音量にするか、または、基準音量にするか、を判断する。そして作動制御部は、判断部の判断結果に基づいて音声出力部の作動を制御する。そのため、本発明に係るチューブ接合装置によれば、使用者の利便性を維持しつつ、重要な情報を使用者に伝えることができる。
本発明の一実施形態に係るチューブ接合装置において蓋部を開いた状態を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部が閉じた状態を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部を閉じた状態において、筐体内に配置される構成要素の配置例を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置の蓋部を開いた状態を示す概略平面図である。 図4に示すチューブ接合装置に第1チューブ及び第2チューブを配置した状態を示す概略平面図である。 チューブ接合装置を構成するクランプ部を示す概略斜視図である。 チューブ接合装置を構成する開閉検出部の説明に供する図である。 チューブ接合装置を構成するチューブ検出部の説明に供する図であり、溝部に第1チューブをセットする前を示す断面図である。 チューブ接合装置を構成するチューブ検出部の説明に供する図であり、溝部に第1チューブをセットした状態を示す断面図である。 図5の10-10線に沿う断面図であって、蓋部が開いた状態のチューブ接合装置を示す図である。 図5の10-10線に沿う断面図であって、蓋部が閉じた状態のチューブ接合装置を示す図である。 チューブ接合装置を構成する音量設定部の説明に供する図である。 チューブ接合装置の制御系統を示すブロック図である。 チューブ接合装置によって、溶断-接合される第1チューブ及び第2チューブを模式的に示す図である。 チューブ接合装置の接合動作について示すフローチャートである。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 溶断-位置交換作業の各工程を模式的に示す図である。 接合-取り外し作業の各工程を模式的に示す図である。 接合-取り外し作業の各工程を模式的に示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1~図13は、本発明の一実施形態に係るチューブ接合装置1の全体構成及び各部の構成の説明に供する図である。図14は、チューブ接合装置1によって接合されるチューブT1、T2の説明に供する図である。図15~図21は、チューブ接合装置1の使用例の説明に供する図である。本明細書においてチューブT1は第1チューブに相当し、チューブT2は第2チューブに相当する。また、以下においてチューブ接合装置1における前後方向を前後方向X、左右方向を左右方向Y、高さ方向を高さ方向Zと称する。
<チューブ接合装置>
本実施形態におけるチューブ接合装置1は、図14に示すように腹膜の透析液バッグT11側のチューブT1の端部及び腹膜透析を行う患者(使用者M)の腹膜カテーテルT26側のチューブT2の端部を溶断して接合する医療装置として構成している。
チューブ接合装置1は、図1に示すように、溶断に用いられる複数枚のウェハーWF(「切断部材」に相当)を備えるウェハーカセットWCと組合せて使用される。チューブT1、T2の溶断作業では、図16~図18に示すように、並置されているチューブT1とチューブT2を互いに押し付けて潰した状態で、チューブT1、T2が加熱したウェハーWFによって溶断される。その後、図19、20に示すように、溶断したチューブT1の片側とチューブT2の片側との位置が入れ替えられ、チューブT1、T2が加圧して接合される。詳細は後述する。
チューブ接合装置1は、図1を参照して概説すれば、チューブ接合装置1の各部を収納する筐体10と、溶断に際してチューブF2、T2の押し潰しと、溶断後のチューブF2の片側とチューブT2の片側の入れ替えを行うクランプ部20と、溶断-接合の際にクランプ部20をチューブF2、T2を挟み込んだ状態にロックするインターロック30と、を有する。
チューブ接合装置1は、図3に示すように、筐体10に挿入されたウェハーカセットWCを収納する収納部40と、ウェハーWFを加熱して溶断位置へ送り出す送り部50と、を有する。チューブ接合装置1は、図13に示すように、電源のON/OFFの切り替えの指示等を受付可能な操作部60と、使用者に必要な情報を報知する報知部70と、各部に電力を供給可能な電力供給部80と、各部の作動を統括的に制御する制御部90と、を有する。
なお、図4、5に示すように、チューブT1、T2が延在する左右方向Yにおいて、チューブT1、T2の溶断位置Y0を境界として、溶断後に位置が入れ替わる側を「入替側Y1」、その反対側を「固定側Y2」と称する。以下、詳述する。
<筐体>
筐体10は、図1、2に示すように、略六面体の上側面にあたる上部分11と、上部分11の下方に配置され略六面体の上側面以外の側面を構成する下部分12と、を組み合わせたケースによって構成している。上部分11は、図1に示すように後方から前方に向かって傾斜するように形成している。
上部分11には、図1に示すように、クランプ部20を配置可能な孔11rが設けられている。
下部分12の側面には、ウェハーカセットWCを挿入するためのカセット挿入孔11cと、筐体10内に挿入されたウェハーカセットWCを取り出すための取出スイッチ11dと、が設けられている。ウェハーカセットWCをカセット挿入孔11cから挿入した状態で、使用者Mが指で取出スイッチ11dを押し込めば、ウェハーカセットWCは、カセット挿入孔11cを通じて筐体10の外部に取り出すことができる。
また、筐体10には、図3に示すように、筐体10の周囲の環境温度を計測可能な温度センサ11eが内蔵されている。温度センサ11eの計測した環境温度に応じて、ウェハーWFがチューブT1、T2を加熱する加熱時間を調整することができる。
<クランプ部>
クランプ部20は、チューブT1、T2を並置した状態で保持し、溶断に際してチューブT1、T2を互いに押付け、溶断後にチューブT1の片側とチューブT2の片側との位置を入れ替え、チューブT1、T2の一方を左右方向Yにおいて他方に押し付ける。
クランプ部20は、図6に示すように、上部分11から突出している台座21と、台座21に対して相対的に接近-離反することによって開閉可能に構成された蓋部22と、を備える。クランプ部20は、台座21に設置されるとともに、チューブT1、T2を保持する保持部23と、チューブT1、T2がセットされているか否かを検出可能なチューブ検出部24と、を備える。クランプ部20は、図6、7に示すように蓋部22が台座21に相対的に接近する動作に伴ってチューブT1、T2を互いに押し付けて潰すチューブ押し付け部25と、蓋部22の開閉を検出する開閉検出部26と、を備える。
台座21は、図5、6に示すようにチューブT1、T2の固定側Y2に設けられる第1台座211と、チューブT1、T2の入替側Y1に設けられる第2台座212と、を備えている。第1台座211と第2台座212との間には、チューブT1、T2の延在方向に沿って隙間21aが設けられている。隙間21aは、使用前のウェハーWFが溶断位置に移動する際や、使用済みのウェハーWFを筐体10の外部に送り出す際等に、ウェハーWFが通過するため等に設けられる。
また、第1台座211及び第2台座212のそれぞれには、後述する蓋部22の係合爪225に係合可能な被係合部213が設けられている。
蓋部22は、第1台座211に対して回動可能に設けられた第1クランプアーム221と、第2台座212に対して回動可能に設けられた第2クランプアーム222と、を備える。蓋部22は、第1クランプアーム221及び第2クランプアーム222を覆うカバー223と、第1クランプアーム221及び第2クランプアーム222に対して回動可能に設けられるとともに使用者Mが把持可能な把持部224と、を備えている。
カバー223は、第1クランプアーム221及び第2クランプアーム222を一体的に覆う。このため、図2に示すように、蓋部22を閉じた状態では、カバー223は、第1台座211、第2台座212及びその間の溶断-接合が行われる領域を覆う。
把持部224は、図6に示すように、台座21の被係合部213に係合可能な係合爪225を備えている。このため、図10、11に示すように、第1クランプアーム221、第2クランプアーム222及びカバー223を閉じた後に、把持部224を第1クランプアーム221及び第2クランプアーム222に対して回転させれば、係合爪225が被係合部213に係合する。これにより、クランプ部20が各チューブT1、T2を挟み込んだ状態を好適に維持することができる。
保持部23は、図6に示すように、各チューブT1、T2の固定側Y2を固定的に保持する第1保持部231と、各チューブT1、T2の入替側Y1を可動的に保持する第2保持部232と、を備える。保持部23は、第2保持部232を各チューブT1、T2を保持した保持状態から保持を解除した解除状態へ切り替え可能な解除部233と、第2保持部232を解除状態から保持状態へ切り替え可能な復元部234と、を備える。
第1保持部231は、第1台座211の上面に固定されている。第1保持部231は、図6に示すようにチューブT1を嵌め込み(保持)可能な凹状の溝部231aと、チューブT2を嵌め込み可能な凹状の溝部231bと、を備えている。
溝部231a、231bは、図10に示すように、筐体10の載置面FSに対して角度θ傾いた方向(斜め方向)に並ぶように設けられている。このため、チューブT1、T2は、保持部23において載置面FSに対して傾斜して並んだ状態で第1保持部231に保持される。なお、チューブT1、T2の並ぶ方向D1の奥側に配置される溝部231aは、溝部231bよりも筐体10の高さ方向Zにおいて高い位置に配置されている。
第2保持部232は、図6に示すように左右方向Yに略平行な回転軸232cを回転中心として第2台座212の側面に回動可能に取り付けられている。第2保持部232は、蓋部22を開いた状態において第1保持部231と同じ高さ及び傾きに配置された溝部232a、232bを備える。
溝部232a、232bは、蓋部22を開いた状態において溝部231a、231bとともにチューブT1、T2を保持するように構成している。すなわち、保持状態とは、蓋部22が開いた状態において、チューブT1、T2が第2保持部232の溝部232a、232bに配置されるような位置(保持位置)に第2保持部232が配置されている状態を意味する。第2保持部232は、蓋部22を閉じた状態において回転軸232cを回転中心として高さ方向Zにおける下方に変位し、溝部232a、232bがチューブT1、T2から離間した状態となる。すなわち、解除状態とは、蓋部22が閉じた状態においてチューブT1、T2が第2保持部232の溝部232a、232bに配置されていないような位置(解除位置)に第2保持部232が配置されている状態を意味する。
解除部233は、図6に示すように蓋部22を開いた状態において第2保持部232から第2クランプアーム222に向かって突出する突起によって構成している。
解除部233は、蓋部22が筐体10に相対的に接近する動作に伴って、蓋部22の第2クランプアーム222に当接する。解除部233は、蓋部22が筐体10に相対的に接近する動作に伴って、第2保持部232を保持位置から解除位置に退避させる。
復元部234は、図6において破線にて示すように、蓋部22の第2クランプアーム222が筐体10に相対的に離反する動作と連動して第2保持部232を押し上げ可能なカムによって構成している。復元部234は、第2保持部232と当接可能に構成している。
復元部234は、筐体10の側面方向からの矢視において略扇形の外形形状を備えている。復元部234は、第2クランプアーム222の回動部付近に固定されている。このため、復元部234は、第2クランプアーム222の回動に連動して回動する。このように、第2保持部232は、解除部233と復元部234によって保持位置と解除位置との間で移動可能に構成している。
チューブ検出部24は、図8、9に示すように溝部231a、231bに設けられ、弾性部材244によって、溝部231a、231bの底部からの突出及び陥没が可能に構成されたピン241と、ピン241の根元部分に設けられた磁石242と、ホール素子243と、を備える。ピン241は、チューブT1、T2が溝部231a、231bに嵌め込まれることによって突出位置(図8参照)から陥没位置(図9参照)に位置を変える。磁石242は、ピン241の溝部231a、231bからの突出又は陥没に合わせて移動する。ホール素子243は磁石242に隣接して配置している。チューブ検出部24は、ホール素子243が検出する磁石242の磁力の大きさがピン241の位置に応じて変化することによって、チューブT1、T2が溝部231a、231bに配置されたか否かを検出する。ただし、溝部231a、231bにチューブT1、T2が配置されたことを検出できれば、具体的な構成は上記に限定されない。
チューブ押し付け部25は、図6に示すように固定側押し付け部25aと、可動側押し付け部25bと、を備える。
固定側押し付け部25aは、図11に示すようにチューブT1、T2の固定側Y2においてチューブT1、T2の並ぶ方向D1にチューブT1、T2を接近させ、互いに当接したチューブT1、T2に押圧力を付与する。固定側押し付け部25aは、図6、17に示すように第1クランプアーム221に設けられる蓋側押し付け部251と、第1台座211に設けられる筐体側押し付け部252と、を備える。
可動側押し付け部25bは、図11に示すようにチューブT1、T2の入替側Y1において固定側押し付け部25aと同様にチューブT1、T2の並ぶ方向D1にチューブT1、T2を接近させ、互いに当接したチューブT1、T2に押圧力を付与する。可動側押し付け部25bは、図6、17に示すように第2クランプアーム222に設けられる蓋側押し付け部253と、第2台座212に設けられる筐体側押し付け部254と、を備える。
また、可動側押し付け部25bは、モータやギヤ等の構成された回転駆動部(図示省略)によって、図19に示すように、溶断されたチューブT1、T2の入替側Y1の端部を固定側Y2に対して入れ替える。また、可動側押し付け部25bは、図20に示すように、直進駆動部(図示省略)によって、固定側Y2に対して端部を入れ替えた入替側Y1のチューブT1、T2を左右方向Yにおいて固定側Y2のチューブT1、T2に押し付ける。直進駆動部は、回転可能に構成されたカム(図示省略)と、左右方向Yにおいて当該カムに当接可能な当接部材(図示省略)と、を備える。可動側押し付け部25bは、カムにおいて当接部材との左右方向Yにおける接触位置がカムの回転に応じて異なることによって、可動側のチューブT1、T2の端部を固定側のチューブT1、T2の端部に押し付ける。
開閉検出部26は、台座21に対して蓋部22が閉状態となったことを検出する。開閉検出部26は、台座21に対して蓋部22が閉状態となったことを検出してチューブT1、T2の接合を開始できれば、具体的な構成は特に限定されない。開閉検出部26は、本実施形態では図7に示すように被係合部213に隣接するリミットスイッチ等のセンサを設けている。開閉検出部26は、係合爪225が被係合部213に係合することによって、係合爪225の先端が上記センサに接触してセンサを押し込み、これによって蓋部22が閉状態となったことを検出している。
<インターロック>
インターロック30は、溶断-接合の際に、クランプ部20がチューブT1、T2を挟み込んだ状態にロックする機能を備えている。
インターロック30は、本実施形態において図11に示すように、電磁駆動式のソレノイドのロッド31により構成される。
<収納部>
収納部40は、図3に示す箇所に位置しており、筐体10に挿入されたウェハーカセットWCを収納する機能、及びウェハーカセットWC内のウェハーWFの残量を検出する機能を備えている。ウェハーカセットWCは、本明細書において収容ケースに相当する。
収納部40は、カセット挿入孔11cから挿入されたウェハーカセットWCが装着される装着部(図示省略)と、ウェハーカセットWC内のウェハーWFを検出可能なウェハー検出部42(図13参照)と、を備えている。ウェハー検出部42は、操作部60によって電源がONになった状態においてウェハーWFの残量とウェハーWFが使用可能かどうか監視する。ウェハー検出部42は、例えば、公知のフォトセンサによって構成できる。
<送り部>
送り部50は、図3に示す箇所に位置しており、ウェハーWFを溶断位置まで送り出し、溶断に際してウェハーWFを加熱し、使用後のウェハーWFを冷却し、使用後のウェハーWFを筐体10の外部へ送り出す。
送り部50は、ウェハーWFを収納部40内のウェハーカセットWCから溶断位置まで送り出し可能に構成している。送り部50は、使用後のウェハーWFを第1台座211と第2台座121の間の隙間21aを介して筐体10の外部へ送り出し可能な駆動部を備える。送り部50は、溶断に際してウェハーWFを加熱可能なヒータと、使用済みのウェハーWFを冷却可能なファンと、を備えている(図示省略)。
<操作部>
操作部60は、使用者Mからチューブ接合装置1への指示を受け付ける。操作部60は、図2に示すように、チューブ接合装置1の電源のON/OFFを切り替えるスイッチ61と、音声ガイダンスをもう一度流すスイッチ62と、使用者の操作によって後述する報知部70の音声出力部73の音量を設定可能な音量設定部63と、を含む。操作部60は、本実施形態において図2に示すように筐体10の上部分11の後端側に設けているが、具体的な位置はこれに限定されない。
音量設定部63は、本実施形態では、図12に示すように、使用者が押すことによって段階的に音声出力部73の音量を設定可能なスイッチ63aと、現在の設定されている音声出力部73の音量を表示する音量表示部63bと、を有する。
スイッチ63aは、本実施形態では、使用者Mの手指で押されることによって、音量の小さい方から順に、無音、第1の音量、第2の音量、第3の音量、第4の音量の5段階で音声出力部73の音量を設定可能に構成している。ただし、スイッチ63aによって設定可能な音声出力部73の音量の段階の数は、特に限定されない。また、スイッチ63aは、音声出力部73の音声を無音に設定可能に構成していなくてもよい。
音量表示部63bは、本実施形態では、4本の表示バーによって構成している。4本の表示バーは左右方向Yに一列に並んでおり、図12の左から右に向かうにつれて表示バーの長さが長くなるように構成している。スイッチ63aによって音声出力部73の音量が無音に設定されている場合は、全ての表示バーが消灯している。スイッチ63aを使用者Mが押すことによって設定された音声出力部73の音量が大きくなるほど、左側から順に表示バーが点灯していく。
ただし、音量設定部63の具体的な構成は特に限定されない。例えば、音量設定部は、連続的に音声出力部73の音量を設定可能なダイヤル等によって構成してもよい。
<報知部>
報知部70は、図1、13に示すように、チューブ接合装置1の使用に供する情報を表示で報知する表示部71、72と、チューブ接合装置1の使用に供する情報を音声で報知する音声出力部73と、を有する。音声出力部73は、図13に示すように、本実施形態では、スピーカ73a及びブザー73bを備えている。音声出力部73は、音声合成部(図示省略)を介して後述する制御部90に電気的に接続されている。なお、音声出力部は、ブザー73bを備えずスピーカ73aのみによって構成されていてもよい。
本実施形態において、チューブ接合装置1の使用に供する情報には、通常の使用の範囲内の情報、通常の使用の範囲外の情報、および使用不能の情報が含まれる。
通常の使用の範囲内の情報は、本明細書では、チューブ接合装置1が適切な使用手順で使用された際に使用者に報知する情報を意味する。通常の使用の範囲内の情報としては、音声出力部73は、例えば、以下の情報を報知できる。チューブ接合装置1の電源がONとなった場合、音声出力部73は、使用者Mに蓋部22を開いてチューブT1、T2を保持部23にセットし、蓋部22を閉じるように報知する。チューブT1、T2が保持部23にセットされた状態で蓋部22が閉じられ、収納部40内に使用可能なウェハーWFが存在する場合、音声出力部73は、チューブT1、T2が接合される旨を報知する。チューブT1、T2が溶断され、使用済みのウェハーWFを筐体10の外部に排出した場合、音声出力部73は、使用者MにウェハーWFを廃棄するように報知する。チューブT1、T2の接合が完了した場合、音声出力部73は、蓋部22を開いてチューブT1、T2を保持部23から取り外すように報知する。なお、上記は通常の使用の範囲内の情報の例であり、音声出力部が通常の使用の範囲内の情報として報知する情報は、チューブ接合装置の構成に応じて適宜変更可能である。
通常の使用の範囲外の情報は、本明細書では、チューブ接合装置1が適切な使用手順で使用されておらず、チューブT1、T2の溶断-接合を行うために使用者のアクションが必要な際や使用者に注意喚起が必要な際に報知する情報を意味する。通常の使用の範囲外の情報としては、音声出力部73は、例えば、以下の情報を報知できる。チューブT1、T2が保持部23にセットされていない状態で蓋部22が閉じられた場合、音声出力部73は、チューブT1、T2をセットするように報知する。収納部40内に使用可能なウェハーWFが存在しない場合やウェハーカセットWC内でウェハーWFが詰まっている場合、音声出力部73は、使用者MにウェハーカセットWCを交換するように報知する。ウェハーWFが溶断に適さないものである場合、音声出力部73は、ウェハーWFが溶断に適さないものであること、またはウェハーWFの送り出しが再度実施されることを報知する。室温が適切でない場合、音声出力部73は、使用者Mに室温を調整するように報知する。バッテリ81の残量が少ない場合、音声出力部73は、充電が必要な旨を報知する。収納部40内に存在するウェハーWFの残量が少ない場合、音声出力部73は、次回の接合に備えて新しいウェハーカセットWCを準備するように報知する。なお、上記は通常の使用の範囲内の情報の例であり、音声出力部が通常の使用の範囲外の情報として報知する情報は、チューブ接合装置の構成に応じて適宜変更可能である。
使用不能の情報は、本明細書では、使用者のアクションによってもチューブ接合装置1が使用できず、そのままでは医療上健康被害につながるリスクがある状態にある際に報知する情報を意味する。通常の使用の範囲外の情報としては、音声出力部73は、例えば、以下の情報を報知できる。インターロック30のロッド31が下降したまま上昇しない場合や上昇したまま下降しない場合、音声出力部73は、チューブ接合装置1が使用できない状態にあり、装置の点検や医療上の適切な処置等が必要である旨を報知する。回転駆動部が途中停止し、チューブT1、T2の入れ替えが中断した場合、音声出力部73は、チューブ接合装置1が使用できない状態にあり、装置の点検や医療上の適切な処置等が必要である旨を報知する。なお、上記は使用不能の情報の例であり、音声出力部が使用不能の情報として報知する情報は、チューブ接合装置の構成に応じて適宜変更可能である。
このように、通常の使用の範囲内の情報と比較して、通常の使用の範囲内の情報及び使用不能の情報は重要性が高い。重要性の違いをより明確にするため、それぞれの情報の前に異なるガイド音(メロディ)を付加してもよい。
<電力供給部>
電力供給部80は、チューブ接合装置1の各部に電力を供給する機能を備えている。電力供給部80は、図1、3に示すように、各部に電力を供給可能なバッテリ81と、バッテリ81を充電するための充電器82と、を備えている。
<制御部>
制御部90は、マイクロコンピュータなどによって構成できる。制御部90は、CPUと、CPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶する記憶部と、を有している。記憶部は、ROMやRAM等によって構成できる。
制御部90は、図12に示すように、電力供給部80、操作部60、報知部70、チューブ検出部24、開閉検出部26、インターロック30、温度センサ11e、ウェハー検出部42、送り部50等に電気的に接続されている。制御部90は、各部を統括的に制御する。
制御部90のCPUは、音声出力部73の音量を判断する判断部としての機能、及び、判断部の判断結果に基づいて音声出力部73の作動を制御する作動制御部としての機能を有する。以下、各機能について詳述する。
判断部は、音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量以上の場合、全ての情報について、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部に63よって設定された音量にするように判断する。判断部は、音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量よりも小さい場合、音声出力部73が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部に63よって設定された音量にするか、または、基準音量にするか、を判断する。
基準音量は、使用者Mが聞き取れる程度である限り特に限定されないが、例えば、音量設定部63によって音声出力部73の音量を設定可能な範囲において、中央値以下の値に設定できる。例えば、本実施形態では、音量設定部63によって音声出力部73の音量を設定可能な範囲とは、無音~第4の音量までの範囲である。したがって、音量設定部63によって音声出力部73の音量を設定可能な範囲の中央値とは、第2の音量を意味する。この場合、例えば、基準音量は、中央値以下の値として第1の音量や第2の音量に設定できる。
例えば、基準音量が第2の音量である例を説明する。判断部は、音量設定部63によって音声出力部73の音量が基準音量(第2の音量)以上に設定されている場合、全ての情報について、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部に63よって設定された音量にするように判断する。そして、判断部は、音量設定部63によって音声出力部73の音量が無音(または第1の音量)に設定されている場合、音声出力部73が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の音声出力部73の音量を無音(または第1の音量)にするか、または、基準音量(第2の音量)にするか、を判断する。
本実施形態では、音量設定部63によって設定された音声出力部の音量が基準音量よりも小さい場合、判断部は、通常の使用の範囲内の情報については、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部63によって設定された音量にし、通常の使用の範囲外の情報及び使用不能の情報については、報知する際の音声出力部73の音量を基準音量にするように判断する。なお、通常の使用の範囲外の情報と使用不能の情報とで、基準音量がそれぞれ異なってもよい。例えば情報の重要性に合わせて、通常の使用の範囲外の情報では基準音量を比較的小さい第1の音量、使用不能の情報では基準音量を比較的大きい第2の音量としてもよい。
作動制御部は、判断部の判断結果に応じて、音声出力部73の音量を調整するとともに、音声合成部の作動を制御して、音声出力部73に所定の音声を出力させる。
<チューブ>
チューブT1は、図14に示すように、本実施形態では腹膜の透析液バッグT11側のチューブによって構成している。具体的には、チューブT1の先端部には所定のコネクタT12を取り付けている。チューブT1の反対側は、分岐管T13を介して、透析液バッグT11の透析液チューブT14に接続している。さらにチューブT1は、分岐管T13を介して、排液用バッグT15の排液チューブT16に接続している。
チューブT2は、腹膜透析をする際に使用される使用者Mの腹膜カテーテルT26側のチューブによって構成している。具体的には、チューブT2は、延長チューブT21と保護チューブT22を備えている。延長チューブT21は、連結管T23、シリコーンチューブT24、カテーテルジョイントT25を介して、腹膜カテーテルT26に接続している。腹膜カテーテルT26は、その一方の端部側が使用者Mの腹腔内に挿入されている。
なお、チューブT1、T2は、本実施形態では、塩化ビニル製のチューブによって構成している。ただし、チューブT1、T2の材質は、溶断及び加圧により相互に接合可能なものであればよく、その限りにおいて限定されない。例えば、チューブT1、T2の材質がそれぞれ異なるものであってもよい。
<使用例>
次に、チューブ接合装置1の使用例について説明する。まず、使用者Mは、図1に示すように、チューブ接合装置1を使用するに際し、ウェハーWFを収納したウェハーカセットWCをチューブ接合装置1のカセット挿入孔11cに挿入する。次に、使用者Mは、操作部60のボタンを押して、チューブ接合装置1の電源をONにする。
次に、図15に示すように、制御部90は音声出力部73の作動を制御して、音声出力部73は、使用者Mに蓋部22を開いてチューブT1、T2を保持部23にセットし、蓋部22を閉じるように報知する(ST1)。この情報は、通常の使用の範囲内の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量で音声出力部73が報知するように判断する。
使用者Mは、図5、16に示すように、チューブT1、T2を保持部23にセットする。次に、使用者Mは、蓋部22を閉じる操作(蓋部22を筐体10に相対的に接近させる操作)を行う。蓋部22が閉じられたことにより、図2に示すように、チューブT1、T2の溶断部位の外周部分はカバー223によって覆われ、外部から隔離された状態となる。これにより、溶断-接合作業を無菌状態で実施することが可能となる。
制御部90は、チューブ検出部24によってチューブT1、T2が保持部23にセットされているか、及び開閉検出部26によって蓋部22が閉じられているかを確認する(ST2)。チューブT1、T2の保持部23へのセット及び蓋部22の閉状態が検知できない場合(ST2:NO)、制御部90は、音声出力部73にチューブT1、T2のセットと蓋部22を閉じるよう報知させる(ST3)。この情報は、通常の使用の範囲外の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量より小さい場合、音声出力部73の音量が基準音量となるように判断する。なお、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量以上である場合、判断部は、音声出力部73の音量が音量設定部に63よって設定された音量となるように判断する。
チューブT1、T2の保持部23へのセット及び蓋部22の閉状態を検知した場合(ST2:YES)、制御部90は、ウェハー検出部42によってウェハーカセットWCにウェハーWFが収納されているか確認する(ST4)。ウェハーカセットWCにウェハーWFが収納されていない場合(ST4:NO)、制御部90は音声出力部73にウェハーカセットWCにウェハーWFを収納するように報知させる(ST5)。この情報は、通常の使用の範囲外の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量より小さい場合、音声出力部73の音量が基準音量となるように判断する。なお、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量以上である場合、判断部は、音声出力部73の音量が音量設定部に63よって設定された音量となるように判断する。
ウェハーカセットWCにウェハーWFが収納されている場合(ST4:YES)、制御部90は、送り部50にウェハーカセットWCからウェハーWFを取り出させ、溶断準備位置(図18のウェハーWFが破線で示されている位置)に送り出させる(ST6)。次に、制御部90はウェハーWFが溶断に使用できるか確認する(ST7)。ウェハーWFが溶断に適さない場合(ST7:NO)、制御部90は、音声出力部73に、ウェハーWFが溶断に適さないものであること、またはウェハーWFの送り出しが再度実施されることを報知させる(ST8)。この情報は、通常の使用の範囲外の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量より小さい場合、音声出力部73の音量が基準音量となるように判断する。なお、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量以上である場合、判断部は、音声出力部73の音量が音量設定部に63よって設定された音量となるように判断する。そして、制御部90は、再度、送り部50にウェハーカセットWCからウェハーWFを取り出させ、溶断準備位置に送り出させる(ST6)。このとき、溶断に適さないとされたウェハーWFは、次のウェハーWFによって溶断準備位置から押し出される。
溶断準備位置に送り出されたウェハーWFが使用できる場合(ST7:YES)、制御部90は、音声出力部73の作動を制御し、チューブT1、T2が接合される旨を報知する(ST9)。この情報は、通常の使用の範囲内の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量で音声出力部73が報知するように判断する。
次に、制御部90は、インターロック30を作動させ、蓋部22を閉じた状態にロックさせる。
次に、制御部90はヒータの作動を制御して、溶断準備位置のウェハーWFを加熱する(ST10)。そして、送り部50によって加熱したウェハーWFを溶断位置(図18のウェハーWFが実線で示されている位置)まで移動させ、図18に示すように溶断を行わせる(ST11)。
次に、制御部90は、回転駆動部の作動を制御し、図19に示すように、チューブ押し付け部25にチューブT1の入替側Y1とチューブT2の入替側Y1の位置を入れ替えさせる(ST12)。その後、制御部90は、直進駆動部の作動を制御し、図20に示すように、チューブ押し付け部25によって入れ替えたチューブT1とチューブT2の端部同士を左右方向Yに押し付けて、加圧接合を行わせる(ST13)。
次に、制御部90はインターロック30のロックを解除し、音声出力部73の作動を制御して、接合が完了した旨、及び、蓋部22を開いてチューブT1、T2を取り外すように報知する(ST14)。この情報は、通常の使用の範囲内の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量で音声出力部73が報知するように判断する。次に、使用者Mは、蓋部22を開く作業を行い、図21に示すように各チューブT1、T2をチューブ接合装置1から取り外す。
なお、ステップST1~ステップST14の間で、例えばインターロックが作動しないことや回転駆動部が途中停止したこと等によってチューブ接合装置1が使用不能になった場合、制御部90は、音声出力部73の作動を制御して、チューブ接合装置1が使用できない状態にあり、点検等が必要である旨を報知する。この情報は、使用不能の情報であるため、判断部は、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量より小さい場合、音声出力部73の音量が基準音量となるように判断する。なお、音量設定部に63よって設定された音量が基準音量以上である場合、判断部は、音声出力部73の音量が音量設定部に63よって設定された音量となるように判断する。
以上説明したように、チューブ接合装置1は、加熱した板状のウェハーWFによってチューブT1の端部とチューブT2の端部を溶断した後、チューブT1の溶断した端部とチューブT2の溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置である。チューブ接合装置1は、音声出力部73と、音量設定部63と、判断部と、作動制御部と、を有する。音声出力部73は、チューブ接合装置1の使用に供する情報を音声で報知する。音量設定部63は、使用者の操作によって音声出力部73の音量を設定可能である。判断部は、音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量よりも小さい場合、音声出力部73が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部63によって設定された音量にするか、または、基準音量にするか、を判断する。作動制御部は、判断部の判断結果に基づいて音声出力部73の作動を制御する。
上記チューブ接合装置1によれば、使用者は、音量設定部63を操作することによって音声出力部73の音量を設定できる。また、音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量よりも小さい場合、判断部は、音声出力部73が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の音声出力部73の音量を音量設定部63によって設定された音量にするか、または、基準音量にするか、を判断する。そして作動制御部は、判断部の判断結果に基づいて音声出力部73の作動を制御する。そのため、上記チューブ接合装置1によれば、使用者の利便性を維持しつつ、重要な情報を使用者に伝えることができる。
また、チューブ接合装置1の使用に供する情報には、通常の使用の範囲内の情報、通常の使用の範囲外の情報、および使用不能の情報が含まれる。音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量よりも小さい場合、判断部は、通常の使用の範囲内の情報については、音声出力部73の音量を音量設定部63によって設定された音量にすると判断し、通常の使用の範囲外の情報及び使用不能の情報については、音声出力部73の音量を基準音量にするように判断する。そのため、重要性の低い通常の使用の範囲内の情報については、使用者Mの好みの音量で音声出力部73は報知を行い、重要性の高い通常の使用の範囲外の情報及び使用不能の情報については、音声出力部73は基準音量で使用者Mに確実に伝えることができる。
また、音量設定部63は、音声出力部73の音声を無音に設定可能に構成している。そのため、使用者Mは、入院時や夜間等に静かにチューブ接合装置1を使用したい場合に、重要性の低い情報については、音量設定部63を操作して音声出力部73の音声を無音に設定できる。
また、基準音量は、音量設定部63によって音声出力部73の音量を設定可能な範囲において、中央値以下の値に設定されている。そのため、音量設定部63によって設定された音声出力部73の音量が基準音量よりも小さい場合に、判断部が音声出力部73の音量を基準音量にすると判断したときに、音声出力部73が報知する際の音声が過度に大きくなることを抑制できる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
また、本願発明は、腹膜透析のみならず、例えば輸血に用いる血液製剤等を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合、チューブ及びバッグ内の血液成分(製剤)等の無菌性を保持することができる。
また、本願発明は、採取・培養した各種細胞を含む細胞培養液を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを無菌的に接合する装置にも用いることができる。この場合も、チューブ接合時にチューブ及びバッグ内の細胞培養液の無菌性・安全性を保持することができる。
1 チューブ接合装置、
10 筐体、
20 クランプ部、
30 インターロック、
40 収納部、
50 送り部、
60 操作部、
63 音量設定部、
70 報知部、
73 音声出力部、
80 電力供給部、
90 制御部。
T1、T2 チューブ、
WF ウェハー(切断部材)。

Claims (3)

  1. 筐体と、前記筐体の上部分から突出して設けられる台座、前記台座に開閉可能に設けられる蓋部、前記台座に設置され第1チューブおよび第2チューブを保持する保持部、前記第1チューブおよび前記第2チューブを互いに押し付けて潰すと共に溶断後の前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を入れ替えるチューブ押し付け部を有し、前記第1チューブおよび前記第2チューブの押し潰しと溶断後の前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を入れ替えるクランプ部と、前記チューブ押し付け部のチューブ入れ替え動作時に作動する回転駆動部と、前記クランプ部が前記第1チューブおよび前記第2チューブを挟み込んだ状態にロックする昇降可能なロッドを有するインターロックと、前記第1チューブおよび前記第2チューブを溶断する板状の複数の切断部材を備える収容ケースと、前記筐体に挿入された前記収容ケースを収納する収納部と、各部に電力を供給可能なバッテリと、を備え、
    加熱した前記切断部材によって前記第1チューブの端部と前記第2チューブの端部を溶断した後、前記第1チューブの溶断した端部と前記第2チューブの溶断した端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置であって、
    前記チューブ接合装置の使用に供する情報を音声で報知する音声出力部と、
    使用者の操作によって前記音声出力部の音量を設定可能な音量設定部と、
    前記音量設定部によって設定された前記音声出力部の音量が基準音量よりも小さい場合、前記音声出力部が報知する情報の重要性に応じて、報知する際の前記音声出力部の音量を前記音量設定部によって設定された音量にするか、または、前記基準音量にするか、を判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて前記音声出力部の作動を制御する作動制御部と、を有し、
    前記チューブ接合装置の使用に供する情報には、通常の使用の範囲内の情報、通常の使用の範囲外の情報、および使用不能の情報が含まれ、
    前記通常の使用の範囲外の情報には、前記第1チューブと前記第2チューブが前記保持部にセットされていない状態で前記蓋部が閉じられたことを報知する情報、前記収納部内に使用可能な前記切断部材が存在しないことを報知する情報、前記収容ケース内で前記切断部材が詰まっていることを報知する情報、前記切断部材が溶断に適さないものであることを報知する情報、室温が適切でないことを報知する情報、前記バッテリの残量が少ないことを報知する情報、前記収納部内に存在する前記切断部材の残量が少ないことを報知する情報の少なくとも1つの情報が含まれ、
    前記使用不能の情報には、前記インターロックの前記ロッドが下降したまま上昇しない場合、または上昇したまま下降しないことを報知する情報、前記回転駆動部が途中停止し、前記第1チューブと前記第2チューブの入れ替えが中断したことを報知する情報の少なくとも1つの情報が含まれ、
    前記音量設定部によって設定された前記音声出力部の音量が前記基準音量よりも小さい場合、
    前記判断部は、
    前記通常の使用の範囲内の情報を報知する際には、前記音声出力部の音量を前記音量設定部によって設定された音量にすると判断し、前記通常の使用の範囲外の情報および前記使用不能の情報を報知する際は、前記音声出力部の音量を前記基準音量にするように判断する、チューブ接合装置。
  2. 前記音量設定部は、前記音声出力部の前記音声を無音に設定可能に構成している、請求項1に記載のチューブ接合装置。
  3. 前記基準音量は、前記音量設定部によって前記音声出力部の音量を設定可能な範囲において、中央値以下の値に設定されている請求項1または2に記載のチューブ接合装置。
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