JP2023049822A - チューブ接合装置 - Google Patents

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恵子 吉澤
Keiko Yoshizawa
哲也 大谷内
Tetsuya Oyauchi
勝美 重田
Katsumi Shigeta
英二 川本
Eiji Kawamoto
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Abstract

【課題】チューブの内腔に異物が残留しているような場合においても、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるチューブ接合装置を提供する。【解決手段】チューブ接合装置1は、第1チューブ210及び第2チューブ220を保持するチューブ保持部20と、チューブ保持部に保持された第1チューブ及び第2チューブを切断するウェハー100と、切断方向に移動して第1チューブ210及び第2チューブ220を切断したウェハーを、切断方向に移動させる移動部Dと、を有する。【選択図】図17

Description

本発明は、チューブ接合装置に関する。
内腔を備えるチューブ同士をつなぎ合わせる技術として、各チューブの端部を切断し、切断した端部同士を相互に押し付けて加圧接合する接合方法が従来から知られている。このような技術は、様々な産業分野において広く用いられており、その一例として、腹膜透析方法などの医療技術への応用が試みられている。
腹膜透析方法は、患者の腹腔内に埋め込んだチューブ(カテーテル)を使用して所定の透析液を体内に入れた後、腹膜を介して透析液内へ移行させた水や老廃物を体外へ取除く方法である。例えば、特許文献1には、加熱した切断部材を使用して接合対象となる2本のチューブを切断し、それぞれのチューブの端部を入れ替えて接合を行うチューブ接合装置が記載されている。
特開2013-146354号公報
例えば、上記のような透析液を体外に排出する目的で使用されるチューブの内腔には、チューブ内面に付着した脂質やタンパク質などを含む物質が異物として残留してしまうことがある。チューブの内腔に異物が残留した状態で切断部材による切断が実施されると、異物がチューブの外部に漏洩し、切断部材の表面に付着する。また、チューブ同士を切断-接合する過程において、切断部材に付着した異物がチューブの端部付近に付着すると、チューブの接合強度の低下やピンホールの発生を招く可能性がある。
本発明は、上記課題の解決を図るものであり、チューブの内腔に異物が残留しているような場合においても、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるチューブ接合装置を提供することを目的とする。
チューブ接合装置は、第1チューブと第2チューブを切断した後、前記第1チューブの切断された第1端部と前記第2チューブの切断された第2端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置である。チューブ接合装置は、前記第1チューブ及び前記第2チューブを保持するチューブ保持部と、前記チューブ保持部に保持された前記第1チューブ及び前記第2チューブを切断する切断部材と、切断方向に移動して前記第1チューブ及び前記第2チューブを切断した前記切断部材を、前記切断方向に移動させる移動部と、を有する。
本発明に係るチューブ接合装置によれば、移動部によって、第1チューブ及び第2チューブを切断した切断部材を、切断方向に移動させることができる。このため、チューブの内腔に異物が残留しているような場合においても、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できる。
実施形態に係るチューブ接合装置の概略斜視図である。 チューブ接合装置の平面図である。 チューブ接合装置の機能ブロック図である。 チューブ接合装置のホルダー部を示す図である。 チューブ接合装置の回転機構を示す図である。 第1チューブ及び第2チューブを説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の切断-接合作業を説明するための図である。 チューブ接合装置の作用効果を説明するための図である。 チューブ接合装置の作用効果を説明するための図である。 チューブ接合装置の作用効果を説明するための図である。 チューブ接合装置の作用効果を説明するための図である。 チューブ接合装置の作用効果を説明するための図である。 対比例に係るチューブ接合装置を説明するための図である。 対比例に係るチューブ接合装置を説明するための図である。 変形例に係る移動部の構成を説明するための図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1~図5は、本発明の実施形態に係るチューブ接合装置1の全体構成及び各部の構成の説明に供する図である。図6は、チューブ接合装置1によって接合される第1チューブ210及び第2チューブ220の説明に供する図である。図7~図12は、チューブ接合装置1の切断-接合作業を簡略化して示す図である。図13~図19は、本実施形態に係るチューブ接合装置1の作用効果及び対比例に係るチューブ接合装置を説明するための図である。
各図において、チューブ接合装置1の前後方向を矢印Xで示し、左右方向を矢印Yで示し、高さ方向を矢印Zで示す。上記の「左右方向」は、チューブ接合装置1に各チューブ210、220をセットした際に、各チューブ210、220が配置される方向(各チューブ210、220の延在方向)と略同一の方向である。
図13~図19に示す「回転側」の文字が付された図面は、図9に矢印とともに付した「回転側」から見たウェハー100及び各チューブ210、220の模式的な図面である。また、図13~図19に示す「固定側」の文字が付された図面は、図9に矢印とともに付した「固定側」から見たウェハー100及び各チューブ210、220の模式的な図面である。
<チューブ接合装置>
本実施形態におけるチューブ接合装置1は、図6に示すように腹膜の透析液バッグT11側の第1チューブ210と、腹膜透析を行う患者(ユーザーH)の腹膜カテーテルT26側の第2チューブ220を切断して接合する医療装置として構成している。
チューブ接合装置1は、図1に示すように、切断に用いられる複数枚のウェハー100(「切断部材」に相当)を備えるウェハーカセットWCと組合せて使用することができる。
チューブ接合装置1は、各チューブ210、220の切断作業では、図9に示すように、チューブ接合装置1にセットされた第1チューブ210と第2チューブ220を互いに押し付けて潰した状態で、加熱したウェハー100によって切断(溶断)する。チューブ接合装置1は、各チューブ210、220を切断した後、図10、11に示すように、第1チューブ210の切断された第1端部210a側(「第1チューブの一方側」に相当する)と第2チューブ220の切断された第2端部220a側(「第2チューブの一方側」に相当する)の相対的な位置を入れ替えて、各チューブ210、220を互いに加圧した状態で接合(溶着)する。
チューブ接合装置1は、概説すると、図1に示すように、筐体10と、第1チューブ210及び第2チューブ220を保持するチューブ保持部20と、チューブ保持部20に保持された第1チューブ210及び第2チューブ220を切断するウェハー100を保持するホルダー部30(図4を参照)と、装置各部の動作制御を行う制御部40(図3を参照)と、筐体10に取り付けられた蓋部50と、切断後に第1チューブ210及び第2チューブ220の一方のチューブを他方のチューブに対して相対的に回転させる回転機構80(図5を参照)と、蓋部50に配置された移動部Dと、を有する。
筐体10は、略六面体の上側部分と側面を構成する下部分とを備えるケースによって構成している。筐体10には、チューブ接合装置1の各構成部材が組み付けられている。
筐体10には、本明細書で説明する構成部材以外にも、例えば、ユーザーからの操作指示を受け付けるための操作ボタンが配置されたパネル、チューブ接合装置1への電力の供給を可能にする電気コネクタやバッテリー、チューブ接合装置1の動作に必要なその他の構成部材を任意に設置することが可能である。
筐体10には、ウェハーカセットWCを収納可能な収納部11aと、ウェハーカセットWCを収納部11aから取り外す際に操作される取り出しボタン11bが配置されている。ユーザーHは、収納部11a内にウェハーカセットWCを挿入することにより、ウェハーカセットWCを筐体10にセットすることができる。
チューブ接合装置1は、ウェハーカセットWCにセットされたウェハー100を各チューブ210、220の切断位置Y0まで搬送する送り部91(図3を参照)と、送り部91に搬送されたウェハー100を加熱する加熱部92(図3を参照)と、を有する。送り部91は、切断-接合作業を完了した後、ウェハー100を筐体10から取り出すことが可能な位置(例えば、図1に示す筐体10の隙間部13)までウェハー100を移動させる。
送り部91は、例えば、ウェハー100の後端部106(図13を参照)をホルダー部30(図4を参照)に向けて押し出す送りねじ機構等を備える公知の搬送部材で構成することができる。加熱部92は、例えば、ウェハーに電流を供給して加熱する公知のヒーターで構成することができる。
ウェハー100は、図13に示すように、第1側面101、第2側面102、上端部103、下端部104、先端部105、後端部106を備える金属製の板状部材で構成することができる。ウェハー100は、例えば、銅板で構成することができる。ただし、ウェハー100は、各チューブ210、220を切断することが可能な限り、具体的な材質や形状について特に制限はない。
図4に示すように、ウェハー100は、切断-接合作業に際して、筐体10に組付けられたホルダー部30へ搬送される。ウェハー100の下端部104は、ホルダー部30の本体部31によって支持される。ウェハー100の上端部103は、ホルダー部30から露出するように配置される。ウェハー100の上端部103は、図13に示すように、各チューブ210、220を切断する切断部としての機能を持つ。
図1に示すように、チューブ保持部20は、第1保持部21と、第1保持部21と左右方向Yに所定の間隔を空けて配置された第2保持部22と、を有する。
図1、図2に示すように、第1保持部21には、第1チューブ210を嵌め込み可能な第1凹部21aと、第2チューブ220を嵌め込み可能な第2凹部21bが設けられている。
図1、図2に示すように、第2保持部22には、第1チューブ210を嵌め込み可能な第1凹部22aと、第2チューブ220を嵌め込み可能な第2凹部22bが設けられている。
ユーザーHは、チューブ接合装置1の使用に際して、第1保持部21の第1凹部21aと第2保持部22の第1凹部22aに第1チューブ210を嵌め込んで配置し、第1保持部21の第2凹部21bと第2保持部22の第2凹部22bに第2チューブ220を嵌め込んで配置する。ユーザーHは、このような作業を行うことにより、筐体10に対して各チューブ210、220を簡単にセットすることができる。
ウェハー100が各チューブ210、220を切断する位置は、第1保持部21と第2保持部22の間の所定の位置(例えば、図2に示すY0の位置)である。
各保持部21、22には、例えば、各チューブ210、220が適切にセットされたか否かを検出するセンサーを配置することができる。
蓋部50は、筐体10に対して閉じられると、チューブ保持部20付近を外部から遮蔽する。チューブ接合装置1は、蓋部50が閉じられることにより、各チューブ210、220の接合位置が外部に露出されることを防止する。それにより、チューブ接合装置1は、切断-接合作業を無菌状態で実施することができる。
図1、図2に示すように、蓋部50のチューブ保持部20側の面には、移動部Dが配置されている。具体的には、移動部Dは、蓋部50のチューブ保持部20側の面に接着剤等によって固定されている。この構成によれば、既製品に対して、移動部Dを配置するのみで、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるため、チューブ接合装置1の構成が複雑になることを防止できる。移動部Dは、後述するように、ウェハー100が鉛直方向の上方向に移動して、第1チューブ210及び第2チューブ220を切断した後に、ウェハー100を鉛直方向の上方向に移動させることができる。この構成によれば、切断時にウェハー100に付着した異物Sが、第1チューブ210及び第2チューブ220の外表面に付着することを抑制できる。このため、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できる。
本実施形態において、移動部Dは、磁力によってウェハー100を吸着する磁石である。移動部Dは、制御部40のオンオフによって、磁力の発生がオンオフされる。すなわち、移動部Dは、制御部40によって所望のタイミングで磁力の発生がオンされる。移動部Dの磁力の発生のオンオフのタイミングについては、後述する。
筐体10及び蓋部50には、例えば、蓋部50が閉じられた状態が不用意に解除されることを防止するためのロック機構を設けることができる。
ホルダー部30は、図4に示すように、ウェハー100を保持可能な本体部31と、ウェハー100の本体部31を所定の回転軸A周りに回動可能に保持する軸受け部33と、を備える。
ホルダー部30は、カムC1の動作に連動して上昇動作及び下降動作を行うように構成されている。各図面において、ホルダー部30の上昇動作及びホルダー部30の上昇動作に伴うウェハー100の上昇動作を矢印uで示し、ホルダー部30の下降動作及びホルダー部30の下降動作に伴うウェハー100の下降動作を矢印dで示す。
ホルダー部30は、軸受け部33に配置された所定の回動軸を介して回動自在に保持されている。カムC1は、カムモータM1から回転駆動力が供給されると、回転動作を実行する。カムC1の外周面は、非円形に形成されている。カムC1の回転位置が変更されることにより、カムC1の外周面とホルダー部30の当接位置が変更する。ホルダー部30は、カムC1との当接位置の変化に伴って上昇動作及び下降動作を実施する。
回転機構80は、図5に示すように、筐体10に設置された台座部25と、チューブ収容部60と、を有する。
台座部25は、図1に示すように、第1保持部21と第2保持部22との間に配置されている。チューブ収容部60は、図1に示すように、蓋部50に配置されている。
蓋部50が筐体10に対して閉じられると、図5に示すように、各チューブ210、220は、台座部25とチューブ収容部60との間で互いに押し付け合った状態で配置される。また、蓋部50が筐体10に対して閉じられると、第2保持部22による各チューブ210、220の保持が解除される。そのため、切断作業後、第2保持部22側(第1チューブ210及び第2チューブ220の一方側)では、各チューブ210、220を回転させることが可能になる(図10を参照)。
台座部25の外周面には第1従動ギア25aが形成されている。また、チューブ収容部60の外周面には第2従動ギア60aが形成されている。各従動ギア25a、60aは、回転機構80を回転駆動するための駆動ギアG1と噛み合うように構成されている。
チューブ接合装置1は、図5に示すように、台座部25とチューブ収容部60が組み合わされた状態で、ギアモータM2から駆動ギアG1に回転駆動力を付与して回転させることにより、各チューブ210、220を回転させることができる。各図面において、各チューブ210、220の回転動作を矢印rで示す。
各チューブ210、220において回転させる部分は、図2及び図9に示す切断位置Y0を基準とした場合に、第2保持部22側に位置する部分(図2の矢印Y1側の部分)である。各チューブ210、220において図2の矢印Y2側で示す部分は、切断-接合作業前後において回転動作されない部分となる。
チューブ接合装置1は、図1、図8に示すように、第1保持部21に保持された各チューブ210、220同士を押し付けた状態に維持する固定側チューブ押付部70を有する。
固定側チューブ押付部70は、蓋部50が閉じられた際に各チューブ210、220同士を押し付けた状態に維持するように構成することができる。固定側チューブ押付部70は、例えば、筐体10の第1保持部21付近に配置することができる。
制御部40は、マイクロコンピュータなどによって構成できる。制御部40は、CPUと、CPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶する記憶部と、を有している。記憶部は、ROMやRAM等によって構成できる。
本実施形態に係るチューブ接合装置1では、制御部40により、後述する「切断動作」、「退避動作」、「磁力発生動作」等の動作制御が実行される。
第1チューブ210及び第2チューブ220は、例えば、生体成分を含む流体が流通可能な内腔211、221(図13を参照)を備える樹脂製のチューブで構成することができる。各チューブ210、220は、例えば、塩化ビニル製のチューブによって構成することができる。ただし、各チューブ210、220の材質は、切断及び加圧により相互に接合可能なものであればよく、その限りにおいて限定されない。例えば、各チューブ210、220の材質がそれぞれ異なるものであってもよい。また、各チューブ210、220の外径や断面形状等についても特に制限はない。
図6に示すように、第1チューブ210は、腹膜の透析液バッグT11側のチューブによって構成している。第1チューブ210の先端部には所定のコネクタT12を取り付けている。第1チューブ210の先端部の反対側には、分岐管T13を介して、透析液バッグT11の透析液チューブT14を接続している。また、第1チューブ210は、分岐管T13を介して、排液用バッグT15の排液チューブT16と接続している。
第2チューブ220は、腹膜透析の際に使用されるユーザーHの腹膜カテーテルT26側に配置されるチューブによって構成している。具体的には、第2チューブ220は、延長チューブT21と保護チューブT22を備えている。延長チューブT21は、連結管T23、シリコーンチューブT24、及びカテーテルジョイントT25を介して、腹膜カテーテルT26に接続している。腹膜カテーテルT26の一方の端部側は、ユーザーHの腹腔内に挿入することができる。
図7~図12を参照して、チューブ接合装置1が実施する切断-接合作業の流れを概略的に説明する。なお、図7、図8、図12では、移動部Dの図示を省略する。
ユーザーHは、チューブ接合装置1を使用したチューブの接合を開始するに際し、図7に示すように、第1保持部21及び第2保持部22に各チューブ210、220をセットする。
ユーザーHは、各チューブ210、220をセットした後、蓋部50を閉じる。蓋部50が閉じられると、図8に示すように、固定側チューブ押付部70と回転機構80により、各チューブ210、220同士が互いに押し付けられる。
ユーザーHは、筐体10に配置された操作パネルの各種のボタン等を操作し、制御部40に対して切断-接合作業の実行を指示する。
制御部40は、ユーザーHからの指示を受け付けると、図9に示すように、ウェハー100を各チューブ210、220に対して接近させて、各チューブ210、220を切断する。
制御部40は、図10に示すように、各チューブ210、220を切断した後、回転機構80を駆動させることにより、第1チューブ210の切断した第1端部210aと第2チューブ220の切断した第2端部220aの位置が入れ替わるように各チューブ210、220を回転させる。
制御部40は、図11に示すように、各チューブ210、220を切断した後、ウェハー100を各チューブ210、220から相対的に離間させる。制御部40は、第2保持部22による保持が解除された状態の各チューブ210、220の一方側(各端部210a、220a側)を、回転動作がなされなかった各チューブ210、220の他方側に対して押し付けつつ接合する。
ユーザーHは、図12に示すように、各チューブ210、220の各端部210a、210bを入れ替えた状態での接合がなされた後、接合部分を手指等で引っ張ることにより、接合部を引き剥がすことができる。
接合作業が完了すると、第1チューブ210のコネクタT12に接続された側は、第2チューブ220の第2端部220aを介して、第2チューブ220と接合された状態を維持する。また、第2チューブ220は、第1チューブ210の第1端部210aを介して、第1チューブ210の分岐管T13に接続された側と接合された状態を維持する。
次に、図13~図19を参照して、制御部40による制御内容とともに本実施形態の作用効果を説明する。
図13~図19には、チューブ接合装置1による切断-接合作業を実施する前に、第1チューブ210を介した腹膜液の排出等が既に実施され、その結果、第1チューブ210の内腔211の切断位置Y0付近に生体由来の異物(例えば、タンパク質等を含む液体が固化した物質)Sが残留した状態を例示している。
制御部40は、図13に示すように、第1チューブ210及び第2チューブ220を切断する際に第1チューブ210及び第2チューブ220に対してウェハー100を相対的に接近させる切断動作を実施する。
具体的には、制御部40は、切断動作時にウェハー100を所定の第1経路p1に沿って第1チューブ210及び第2チューブ220に向けて接近させる。この際、制御部40は、ホルダー部30を第1経路p1に沿って鉛直方向の上方向(切断方向)に上昇させる上昇動作を実施する(図4を参照)。
第1チューブ210及び第2チューブ220がウェハー100により切断されると、図14に示すように、第1チューブ210の内腔211から異物Sが漏洩してしまうことがある。また、漏洩した異物Sは、切断作業時に第1チューブ210の切断面と接触するウェハー100の各側面101、102に付着してしまうことがある。
制御部40は、図15に示すように、第1チューブ210及び第2チューブ220を切断した後、第1チューブ210を第2チューブ220に対して相対的に回転させる。制御部40が第1チューブ210を回転させると、第1チューブ210の切断された第1端部210aと接触した側に位置する第2側面102に付着した異物Sの一部は、第1チューブ210の回転に伴ってウェハー100から拡散される(図16参照)。ただし、第1チューブ210の回転動作の範囲外に位置する異物Sの一部(チューブ接合装置1の後方側であって、図4の矢印X1側に付着した部分)は、ウェハー100の第2側面102に残留してしまう。また、第1チューブ210及び第2チューブ220の固定側、つまり切断後に回転動作がなされない側に位置する第1側面101には、第2側面102よりも多くの異物Sが残留してしまう。
図18及び図19に示すように、各側面101、102に異物Sが付着した状態で、切断作業後に第1経路p1と同一の第2経路p2に沿ってウェハー100を各チューブ210、220から退避させると、各側面101、102に付着した異物Sが各チューブ210、220の外表面に付着してしまう。各チューブ210、220の外表面に異物Sが付着した状態で各チューブ210、220同士を接合させると、異物Sが接合部に混入したり、接合部の形成を阻害したりしてしまう。それにより、接合部の強度が低下したり、ピンホールが形成されたりする可能性が高まる。特に、第1チューブ210を回転させた際に異物Sが除去されなかった部分(チューブ接合装置1の後方側の部分)では、第1側面101側から各チューブ210、220に移動した異物S及び第2側面102側から各チューブ210、220に移動した異物Sがより多く集まるため、上記のピンホールが発生し易くなってしまう。
本実施形態に係るチューブ接合装置1では、上記のような異物Sによる接合強度の低下やピンホールの発生を防止するために、制御部40が下記に説明する「磁力発生動作」を実施して、ウェハー100を鉛直方向の上方向に移動させる。
制御部40は、移動部Dの磁力を発生させる磁力発生動作を実施する。この結果、移動部Dには磁力が発生してウェハー100を吸着して、ウェハー100は、図17に示すように、ウェハー100を鉛直方向の上方向にさらに移動させる。このように、本実施形態では、ウェハー100を第2経路p2に沿って退避(元の位置への退避)させることなく、鉛直方向の上方向(切断方向と同一の方向)に向けて退避させるため、ウェハー100の各側面101、102に付着した異物Sが各チューブ210、220の外表面に付着することを防止できる。このため、切断作業後に引き続き行われる接合作業時に、異物Sが接合部に混入することを防止できる。したがって、接合部の強度が低下したり、接合不良の原因となるピンホールが形成されたりすることを好適に防止できる。
以上のように、本実施形態に係るチューブ接合装置1は、第1チューブ210と第2チューブ220を切断した後、第1チューブ210の切断された第1端部210aと第2チューブ220の切断された第2端部220aを入れ替えて接合するチューブ接合装置である。チューブ接合装置1は、第1チューブ210及び第2チューブ220を保持するチューブ保持部20と、チューブ保持部20に保持された第1チューブ210及び第2チューブ220を切断するウェハー100と、切断方向(鉛直方向の上方向)に移動して第1チューブ210及び第2チューブ220を切断したウェハー100を、切断方向に移動させる移動部Dと、を有する。このように構成されたチューブ接合装置1によれば、ウェハー100を第2経路p2に沿って退避させることなく、鉛直方向の上方向に向けて退避させるため、各側面101、102に付着した異物Sが各チューブ210、220の外表面に付着することを防止できる。このため、切断作業後に引き続き行われる接合作業時に、異物Sが接合部に混入することを防止できる。したがって、接合部の強度が低下したり、接合不良の原因となるピンホールが形成されたりすることを好適に防止できる。
また、切断方向は、鉛直方向の上方向であって、移動部Dは、ウェハー100が第1チューブ210及び第2チューブ220を切断した後に、ウェハー100を鉛直方向の上方向に移動させる。このように構成されたチューブ接合装置1によれば、鉛直方向の上方向に移動させることで第1チューブ210及び第2チューブ220を切断できる既製品に対して、移動部Dを配置するのみで、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるため、チューブ接合装置1の構成が複雑になることを防止できる。
また、移動部Dは、磁力によってウェハー100を吸着することによって、ウェハー100を切断方向に移動させる。このように構成されたチューブ接合装置1によれば、簡易な構成で、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるため、チューブ接合装置1の構成が複雑になることを防止できる。
また、チューブ接合装置1は、チューブ保持部20に対して開閉可能に構成された蓋部50をさらに有し、移動部Dは、蓋部50に配置される。このように構成されたチューブ接合装置1によれば、既製品に対して、蓋部50に移動部Dを配置するのみで、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止できるため、チューブ接合装置1の構成が複雑になることを防止できる。
また、ウェハー100は切断時に加熱される板状の金属製ウェハーであり、第1チューブ210及び第2チューブ220は生体成分を含む流体が流通可能な内腔211、221を備える樹脂製のチューブである。そのため、チューブ接合装置1は、腹膜透析などに使用される医療用途のチューブ等において、接合強度の低下やピンホールが発生することを防止することができる。
<移動部の変形例>
次に、図20を参照して、変形例に係る移動部D1の構成について説明する。移動部D1以外のチューブ接合装置の構成は、上述した実施形態に係るチューブ接合装置1と同一であるため、詳細な説明は省略する。
変形例に係る移動部D1は、図20に示すように、ウェハー100を把持した状態で、ウェハー100を鉛直方向の上方向に移動させる把持部である。移動部D1は、ウェハー100を把持して鉛直方向の上方向に移動させる機構であれば特に限定されないが、例えば下記の構成を用いることができる。
移動部D1は、蓋部50に配置されており、一対の摘み片D2を備える。移動部D1は、蓋部50が開いている状態では、一対の摘み片D2は離間した状態で把持状態が解除されている。一方、移動部D1は、一旦蓋部50が閉じられると、一対の摘み片D2が近接して把持状態となる。また、一度把持状態となった後は、一対の摘み片D2に形成される係合部(不図示)が係合して、把持状態を維持する。
この構成によれば、蓋部50を閉じて移動部D1によってウェハー100を把持した状態で、ウェハー100によって第1チューブ210及び第2チューブ220を切断した後に、蓋部50を開くことによって、ウェハー100を鉛直方向の上方向に移動させることができる。したがって、各側面101、102に付着した異物Sが各チューブ210、220の外表面に付着することを防止できる。このため、切断作業後に引き続き行われる接合作業時に、異物Sが接合部に混入することを防止できる。したがって、接合部の強度が低下したり、接合不良の原因となるピンホールが形成されたりすることを好適に防止できる。
以上、本発明に係るチューブ接合装置を説明したが、本発明は上述した実施形態および変形例にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本発明の適用対処は腹膜透析のみに限定されない。一例として、輸血に用いる血液製剤等を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブとを接合する装置に適用することが可能である。また、他の例として、採取・培養した各種細胞を含む細胞培養液を収容する容器(バッグ)に接続されたチューブと他のチューブと接合する装置に適用することが可能である。
また、本発明に係るチューブ接合装置は、第1チューブと第2チューブを切断した後、切断方向にウェハー100を移動させることにより、接合強度の低下やピンホールの発生を防止するように構成されている限り、具体的な装置構成や制御内容、制御手順等について特に制限はない。
1 チューブ接合装置
10 筐体
20 チューブ保持部
21 第1保持部
22 第2保持部
30 ホルダー部
40 制御部
50 蓋部
80 回転機構
100 ウェハー(切断部材)
210 第1チューブ
210a 切断された第1端部
211 第1チューブの内腔
220 第2チューブ
220a 切断された第2端部
221 第2チューブの内腔
D、D1 移動部
p1 第1経路
p2 第2経路

Claims (6)

  1. 第1チューブと第2チューブを切断した後、前記第1チューブの切断された第1端部と前記第2チューブの切断された第2端部を入れ替えて接合するチューブ接合装置であって、
    前記第1チューブ及び前記第2チューブを保持するチューブ保持部と、
    前記チューブ保持部に保持された前記第1チューブ及び前記第2チューブを切断する切断部材と、
    切断方向に移動して前記第1チューブ及び前記第2チューブを切断した前記切断部材を、前記切断方向に移動させる移動部と、を有するチューブ接合装置。
  2. 前記切断方向は、鉛直方向の上方向であって、
    前記移動部は、前記切断部材が前記第1チューブ及び前記第2チューブを切断した後に、前記切断部材を前記鉛直方向の前記上方向に移動させる、請求項1に記載のチューブ接合装置。
  3. 前記移動部は、磁力によって前記切断部材を吸着することによって、前記切断部材を前記切断方向に移動させる、請求項1または2に記載のチューブ接合装置。
  4. 前記移動部は、前記切断部材を把持した状態で、前記切断部材を前記切断方向に移動させる把持部である、請求項1または2に記載のチューブ接合装置。
  5. 前記チューブ保持部に対して開閉可能に構成された蓋部をさらに有し、
    前記移動部は、前記蓋部に配置される、請求項1~4のいずれか1項に記載のチューブ接合装置。
  6. 前記切断部材は、切断時に加熱される板状の金属製のウェハーであり、
    前記第1チューブ及び前記第2チューブは、生体成分を含む流体が流通可能な内腔を備える樹脂製のチューブである、請求項1~5のいずれか1項に記載のチューブ接合装置。
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