WO2015019453A1

WO2015019453A1 - 補強フィルム供給カセット及び補強フィルム接着装置

Info

Publication number: WO2015019453A1
Application number: PCT/JP2013/071422
Authority: WO
Inventors: 英一郎萩原; 和樹久世
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2013-08-07
Filing date: 2013-08-07
Publication date: 2015-02-12
Also published as: TW201505578A; CN104582522A; CN104582522B; TWI505790B

Abstract

補強フィルム供給カセット(３１)は、テープリール(３３)を支持するテープリール支持部(３４)と、補強フィルムテープ(１７)を案内する案内ロッド(３５)と、補強フィルムテープ(１７)の引き出し方向への移動を許容すると共に、逆方向への移動を阻止する制動部材(５１)と、補強フィルムテープ(１７)が挿通するスリット(４５)を有し、案内ロッド(３５)に対して相対移動可能に配設されたガイドヘッド(３６)と、ガイドヘッド(３６)を補強フィルムテープ(１７)の引き出し方向に付勢する弾性部材(４４)と、を備える。

Description

補強フィルム供給カセット及び補強フィルム接着装置

　本発明は、例えば、ファスナーチェーンの開離嵌挿具や止具を取り付けるスペース部に、合成樹脂製の補強フィルムを取り付ける際に用いられる補強フィルム供給カセット及び補強フィルム接着装置に関する。

　従来、間欠搬送されるファスナーチェーンのスペース部に、補強フィルムを供給して超音波溶着するようにしたテープカセット及び熱溶着性テープ片の自動貼着装置が開示されている（例えば、特許文献１参照）。このテープカセット及び熱溶着性テープ片の自動貼着装置は、テープカセットにセットされた熱可塑性テープを、フィードロールと圧接ロールとで挟持して前方に送り出し、テープガイド部材から突出した熱可塑性テープの先端部をグリッパで把持して引き出してファスナーチェーンの表裏面に添接させる。次いで、テープ片溶着手段により熱可塑性テープをファスナーチェーンに貼着し、カッターで熱可塑性テープを切断した後、フィードロールを逆回転させて、熱可塑性テープの切断端をテープ案内部の先端位置まで後退させる動作を繰り返し行う。

日本国特開平６－１４４６８９号公報

　ところで、上記特許文献１では、テープ案内部の後方に配置したフィードロールと圧接ロールとで熱溶着性テープを挟持して前方に送り出しているので、フィードロール及び圧接ロールの回転軸に対して熱溶着性テープがまっすぐに向いて挟持されないと、曲がった状態のままグリッパで把持されてしまい、熱溶着性テープを精度よく供給することができなくなる可能性があった。

　本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、補強フィルムテープをファスナーチェーンのスペース部に精度よく供給することができる補強フィルム供給カセット及び補強フィルム接着装置を提供することにある。

　本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
（１）　補強フィルムテープが巻回されてなるテープリールを回転自在に支持するテープリール支持部と、
　テープリール支持部から補強フィルムテープの引き出し方向に延設されて補強フィルムテープを案内する案内部材と、
　一端が案内部材に当接するように付勢され、案内部材と一端との間に挿通された補強フィルムテープの引き出し方向への移動を許容すると共に、引き出し方向と逆方向への移動を阻止する制動部材と、
　案内部材に対して補強フィルムテープの引き出し方向に相対移動可能に案内部材の引き出し方向端部側に配設され、補強フィルムテープが挿通するスリットを備えるガイドヘッドと、
　案内部材に対してガイドヘッドを補強フィルムテープの引き出し方向に付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とする補強フィルム供給カセット。
（２）　テープリール、制動部材、及びスリットは、それぞれ案内部材の上下方向中心線に対して互いに線対称に配設された一対のテープリール、一対の制動部材、及び一対のスリットを備え、
　案内部材の上下方向中心線に対して線対称に形成され、前記補強フィルム供給カセットを支持するフィルムカセット支持台の溝と係合するための一対の係止部を有する固定用板を更に備えることを特徴とする（１）に記載の補強フィルム供給カセット。
（３）　ガイドヘッドは、前端面の上下方向縁部に面取り部を有し、
　前端面は、上下方向に移動する移動刃と協働して補強フィルムテープを切断する刃物台を構成することを特徴とする（１）又は（２）に記載の補強フィルム供給カセット
（４）　ファスナーチェーンを間欠搬送するファスナーチェーン搬送手段と、
　補強フィルムテープをファスナーチェーンの搬送方向と直交する方向に沿って供給する補強フィルムテープ供給手段と、
　補強フィルムテープを切断して補強フィルム片を形成する切断機構と、
　補強フィルムテープ又は補強フィルム片を把持するグリッパ、及びグリッパを移動するグリッパ駆動手段を備える補強フィルム片搬送手段と、
　ファスナーチェーンの上面及び下面の少なくとも一方に補強フィルム片を接着する補強フィルム片接着手段と、を備える補強フィルム接着装置であって、
　補強フィルムテープ供給手段は、（１）～（３）のいずれか１つに記載の補強フィルム供給カセットと、補強フィルム供給カセットを着脱自在に支持するフィルムカセット支持手段と、を備えることを特徴とする補強フィルム接着装置。
（５）　フィルムカセット支持手段は、
　補強フィルムテープの引き出し方向に対して直交する水平方向に整列配置され、補強フィルム供給カセットを着脱自在に支持する複数のカセット支持部を有するフィルムカセット支持台と、フィルムカセット支持台を移動する支持台駆動手段と、
を備えることを特徴とする（４）に記載の補強フィルム接着装置。
（６）　ファスナーチェーンを間欠搬送するファスナーチェーン搬送手段と、
　補強フィルムテープをファスナーチェーンの搬送方向と直交する方向に沿って供給する補強フィルムテープ供給手段と、
　補強フィルムテープを切断して補強フィルム片を形成する切断機構と、
　補強フィルムテープ又は補強フィルム片を把持するグリッパ、及びグリッパを移動するグリッパ駆動手段を備える補強フィルム片搬送手段と、
　ファスナーチェーンの上面及び下面の少なくとも一方に補強フィルム片を接着する補強フィルム片接着手段と、を備える補強フィルム接着装置であって、
　補強フィルムテープ供給手段は、
　補強フィルムテープが巻回されてなるテープリールを回転自在に支持するテープリール支持部と、
　テープリール支持部から補強フィルムテープの引き出し方向に延設されて補強フィルムテープを案内する案内部材と、
　一端が案内部材に当接するように付勢され、案内部材と一端との間に挿通された補強フィルムテープの引き出し方向への移動を許容すると共に、引き出し方向と逆方向への移動を阻止する制動部材と、
　案内部材に対して補強フィルムテープの引き出し方向に相対移動可能に案内部材の引き出し方向端部側に配設され、補強フィルムテープが挿通するスリットを備えるガイドヘッドと、
　案内部材に対してガイドヘッドを補強フィルムテープの引き出し方向に付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とする補強フィルム接着装置。

　本発明の補強フィルム供給カセットによれば、テープリールを支持するテープリール支持部と、補強フィルムテープを案内する案内部材と、補強フィルムテープの引き出し方向への移動を許容すると共に、逆方向への移動を阻止する制動部材と、補強フィルムテープが挿通するスリットを有し、案内部材に対して相対移動可能に配設されたガイドヘッドと、ガイドヘッドを補強フィルムテープの引き出し方向に付勢する弾性部材と、を備える。したがって、グリッパによりガイドヘッドを補強フィルムテープの引き出し方向と逆方向に押圧移動させることで、補強フィルムテープの先端をスリットから突出させ、グリッパで該先端を把持して補強フィルムテープをまっすぐに引き出すことができ、これにより補強フィルムテープを精度よく供給することができる。また、テープリールの補強フィルムテープが空になったときや異なる仕様の補強フィルムテープに交換するときには、補強フィルム供給カセット毎交換することができ、交換時における作業時間を短縮して、補強フィルム接着装置の稼働率を向上することができる。

　また、本発明の補強フィルム接着装置によれば、ファスナーチェーン搬送手段と、補強フィルムテープ供給手段と、補強フィルムテープの切断機構と、グリッパ及びグリッパ駆動手段を備える補強フィルム片搬送手段と、補強フィルム片接着手段と、を備える。補強フィルムテープ供給手段は、上記の補強フィルム供給カセットと、補強フィルム供給カセットを着脱自在に支持するフィルムカセット支持手段と、を備えるので、テープリールの補強フィルムテープが空になったときや異なる仕様の補強フィルムテープに交換するときには、補強フィルム供給カセット毎交換することができ、交換時における作業時間を短縮して、補強フィルム接着装置の稼働率を向上することができる。

本発明の一実施形態に係る補強フィルム接着装置の要部斜視図である。補強フィルムテープ供給手段、切断機構、補強フィルム片接着手段の側面図である。フィルムカセット支持手段の後面図である。補強フィルム片搬送手段を一部破断して示す側面図である。本発明の一実施形態に係る補強フィルム供給カセットの側面図である。図５に示す補強フィルム供給カセットの要部拡大上面図である。（ａ）は補強フィルム供給カセットを示す図６のＶＩＩ－ＶＩＩ線に沿った要部縦断面図、（ｂ）は（ａ）の矢印ＶＩＩ´方向から見た補強フィルム供給カセットの正面図である。補強フィルム供給カセットを示す図７（ａ）のＶＩＩＩ－ＶＩＩＩ線に沿った要部横断面図である。補強フィルム供給カセットが位置決めされたカセット支持部の断面図である。（ａ）はガイドヘッドがグリッパにより押圧されて後退し、ガイドヘッドに保持される補強フィルムテープの先端がガイドヘッドのスリットから突出する状態を示す補強フィルム供給カセットの要部側面図、（ｂ）はガイドヘッドのスリットから突出した補強フィルムテープがグリッパにより把持されて引き出される状態を示す補強フィルム供給カセットの要部側面図、（ｃ）はグリッパにより引き出された補強フィルムテープが切断機構により切断される状態を示す補強フィルム供給カセットの要部側面図である。

　以下、本発明の一実施形態に係る補強フィルム接着装置について、図面に基づいて詳細に説明する。図１に示すように、補強フィルム接着装置１０は、不図示の開離嵌挿具が取り付けられるファスナーチェーン１１のスペース部１２に、補強フィルム片１６を接着する接着装置であり、ファスナーチェーン搬送手段２０と、補強フィルムテープ供給手段３０と、切断機構９０と、補強フィルム片搬送手段１００と、補強フィルム片接着手段としての超音波溶着装置１２０と、を備える。

　ファスナーチェーン搬送手段２０によって搬送されるファスナーチェーン１１は、長尺の一対のファスナーテープ１３の対向するテープ側縁部１３ａに沿ってエレメント１４が設けられたファスナーエレメント列１５を有するとともに、所定の間隔ごとにファスナーエレメント列１５が除去されたスペース部１２が形成されている。
　なお、以後の説明において、ファスナーチェーンに関しては、搬送される方向に従い、上流側とは搬送方向手前側、下流側とは搬送方向後側とする。

　ファスナーチェーン搬送手段２０は、駆動ローラ２１と従動ローラ２２とを備え、駆動ローラ２１と従動ローラ２２とでファスナーチェーン１１を挟持して、駆動ローラ２１を回転駆動することで、ファスナーチェーン１１を間欠搬送する。

　超音波溶着装置１２０の設置位置よりファスナーチェーン１１の搬送方向上流側で、ファスナーエレメント列１５の上方には、感知手段２４が配置されている。感知手段２４は、搬送されるファスナーチェーン１１のエレメント１４上を感知ローラ２５が転動し、エレメント１４の有無を検出する。即ち、搬送されるファスナーチェーン１１のスペース部１２が、感知ローラ２５の位置に達すると、感知ローラ２５がスペース部１２に侵入することで、感知ローラ２５が取り付けられた揺動レバー２６が揺動してスペース部１２を検出する。

　ファスナーチェーン搬送手段２０は、感知手段２４によりスペース部１２が検出されると、所定の距離だけファスナーチェーン１１をさらに搬送し、スペース部１２が超音波溶着装置１２０の位置と上面視で重なる位置でファスナーチェーン１１の搬送を停止する。そして、後述するように超音波溶着装置１２０での接着が完了した後、ファスナーチェーン搬送手段２０による搬送を再開し、上記動作を繰り返して、ファスナーチェーン１１を間欠搬送する。

　図２に示すように、補強フィルムテープ供給手段３０は、間欠搬送されるファスナーチェーン１１の幅方向側方に配置されており、補強フィルム供給カセット３１と、補強フィルム供給カセット３１を着脱自在に支持するフィルムカセット支持手段３２と、を備える。

　補強フィルム供給カセット３１は、図５に示すように、補強フィルムテープ１７が巻回されてなる一対のテープリール３３を、両端で回転自在に支持するテープリール支持部３４と、テープリール支持部３４の長手方向中間部に固定されて、テープリール支持部３４の長手方向と直交する補強フィルムテープ１７の引き出し方向に延設される案内ロッド（案内部材）３５と、補強フィルムテープ１７の引き出し方向（案内ロッド３５の延在方向）に相対移動自在に、案内ロッド３５の該引き出し方向端部側に配設されたガイドヘッド３６と、を備える。なお、補強フィルムテープ１７は、ナイロン系やポリエステル系などの比較的低融点の合成樹脂で形成されたフィルムテープである。

　図５から図９に示すように、案内ロッド３５は、断面矩形の長尺棒状に形成された本体部３７と、Ｔ字板状に形成されたガイドヘッド支持部３８とを備え、本体部３７の先端に形成された縦溝３７ａ（図８参照）にガイドヘッド支持部３８の脚部３８ａが嵌合し、ピン２８により一体に固定されている。これにより、ガイドヘッド支持部３８は、幅広の頭部３８ｆが前方に向くように本体部３７に固定されており、ガイドヘッド支持部３８と本体部３７との間には、平面視において脚部３８ａの左右両側に略コの字型の空間Ｓが設けられている（図６及び図８参照）。

　また、図６及び図７に示すように、幅広の頭部３８ｆの上下面の幅方向中央には、補強フィルムテープ１７が挿通可能なように浅溝３８ｂが形成され、この浅溝３８ｂを覆うように、ガイドヘッド支持部３８の上下面にガイドプレート３９がねじ４０により固定されている。これにより、ガイドヘッド支持部３８の上下面には、浅溝３８ｂとガイドプレート３９とにより画成されて、補強フィルムテープ１７を挿通可能な隙間Ｃが形成される。なお、ガイドプレート３９の内面側後端縁部に設けられた面取り３９ａは、補強フィルムテープ１７の挿通を容易にするためである。

　図８に示すように、ガイドヘッド支持部３８に平行に形成された一対の嵌合孔３８ｃには、一端がネジ４１によりガイドヘッド３６に固定された一対の軸４２が摺動自在に嵌合している。一対の嵌合孔３８ｃから後方に突出する一対の軸４２の他端は、略コの字型の空間Ｓ内に配置されており、一対の軸４２の中間部には、環状溝４２ａが形成されている。環状溝４２ａに係合する止め輪４３と本体部３７の先端面との間にはコイルばね４４が配設されており、ガイドヘッド３６はコイルばね４４の弾性力により常にガイドヘッド支持部３８から突出する方向（前方）に付勢されている。

　ガイドヘッド３６には、ガイドヘッド支持部３８の浅溝３８ｂに対応する位置に上下一対のスリット４５が平行に形成されている（図７（ｂ）参照）。本実施形態では、一対のスリット４５は、ガイドヘッド３６の幅方向側面まで切欠かれているが、補強フィルムテープ１７の挿通を許容するものであれば、開口孔であってもよい。
　また、ガイドヘッド３６の前端面側の上下方向縁部には、面取り３６ａが施されている。面取り３６ａは、切断機構９０の切断機能を補助するためであり、後に詳述する。

　図６、図７（ａ）及び図８に示すように、本体部３７の両側面には、一対の固定用板４６が、ガイドヘッド支持部３８の脚部３８ａと共にピン２８及びボルト５４により固定されている。固定用板４６の先端部の上下方向角部には、前方に突出する係止凸部４６ａが設けられている。係止凸部４６ａは、案内ロッド３５の上下方向中心線ＣＬに対して、線対称に形成されており（図７（ａ）参照）、後に詳述するフィルムカセット支持手段３２に対する位置決めに使用される。

　図６及び図７（ａ）に示すように、本体部３７の上下面には、平面視において前方に開口するコの字型溝４７ａが設けられた制動部材支持部４７が、一対の固定用板４６に挟持されて固定されている。制動部材支持部４７の先端側上下面には、コの字型溝４７ａを覆うようにバネ押え板４８が皿ネジ４９により固定されている。

　コの字型溝４７ａ内には、制動部材５１が支点ピン５０により回動自在に支持されて配置されている。支点ピン５０より先端側となる制動部材５１の一端５１ａ側に設けられたばね孔５１ｂには、バネ押え板４８との間にコイルばね５２が配設されて、制動部材５１の一端５１ａを、常にガイドヘッド支持部３８の上面３８ｄ及び下面３８ｅに当接させるように付勢している。

　そして、一対のテープリール３３から繰り出されたそれぞれの補強フィルムテープ１７は、案内ロッド３５の中間部に配設された一対のガイドローラ５３に巻き掛けられ、案内ロッド３５に沿って前方（図５において左方向）に導出され、コイルばね５２の弾性力により当接する制動部材５１の一端５１ａとガイドヘッド支持部３８の上面３８ｄ及び下面３８ｅとの間を通り、更に、ガイドヘッド支持部３８の浅溝３８ｂとガイドプレート３９とにより画成された隙間Ｃを通過した後、ガイドヘッド３６の一対のスリット４５に挿通されて補強フィルム供給カセット３１が構成される。

　図７（ａ）に示すように、テープリール３３から繰り出された補強フィルムテープ１７は、コイルばね５２の弾性力によりガイドヘッド支持部３８に当接するように付勢された制動部材５１の一端５１ａとガイドヘッド支持部３８の上面３８ｄ及び下面３８ｅとの間を挿通することで、補強フィルムテープ１７が引き出し方向へ移動する際には、制動部材５１の一端５１ａが支点ピン５０を中心としてガイドヘッド支持部３８から離間する方向に揺動して、引き出し方向への移動を許容する。また、補強フィルムテープ１７が引き出し方向と逆方向へ移動する際には、制動部材５１の一端５１ａが支点ピン５０を中心としてガイドヘッド支持部３８に食い込む方向に揺動して、補強フィルムテープ１７の逆方向への移動を阻止する。

　図５に示すように、補強フィルム供給カセット３１は、一対のテープリール３３、一対の制動部材５１、及び一対のスリット４５が、案内ロッド３５に対して互いに反対側、具体的に、本実施形態では、案内ロッド３５の上下方向中心線ＣＬに対して線対称に配設されている。これにより、補強フィルム供給カセット３１の上下方向を気にすることなく、後述するフィルムカセット支持手段３２への取付けが可能となる。

　図２及び図３に示すように、フィルムカセット支持手段３２は、補強フィルム供給カセット３１を着脱自在に支持するフィルムカセット支持台６１と、フィルムカセット支持台６１を移動する支持台駆動手段６２と、を備える。

　図９にも示すように、フィルムカセット支持台６１は、支持テーブル７４と、略Ｌ字型の位置決め片６８と、押えブロック７１と、を備え、ファスナーチェーン１１の搬送方向、換言すれば、補強フィルムテープ１７の引き出し方向に対して直交する水平方向に整列配置された３本のカセット支持溝６３（６３Ａ，６３Ｂ，６３Ｃ）を有する。位置決め片６８は、支持テーブル７４の前端にネジ６９で固定され、ブロック７１は、支持テーブル７４の後端にネジ７０で固定されている。それぞれのカセット支持溝６３には、補強フィルム供給カセット３１が装着支持される。

　フィルムカセット支持台６１の下面には、リニアガイド６４を構成するスライダ６５が固定されている。スライダ６５が摺動自在に跨設するリニアガイド６４のガイドレール６６は、ファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って基台６７に対して固定して配置されている。これにより、フィルムカセット支持台６１は、カセット支持溝６３に支持される補強フィルム供給カセット３１と共にファスナーチェーン１１の搬送方向に移動可能である。

　図９に示すように、補強フィルム供給カセット３１は、固定用板４６の係止凸部４６ａを、略Ｌ字型の位置決め片６８とフィルムカセット支持台６１とで形成される溝７２に係合させた後、固定用板４６の後部を下降させることで、溝７２と押えブロック７１とによりカセット支持溝６３にワンタッチで位置決め固定される。

　また、フィルムカセット支持台６１の前方で、且つ、フィルムカセット支持台６１に位置決めされた補強フィルム供給カセット３１の上方及び下方には、それぞれ基台６７に対して固定して配置されたセンサ７３が配設されており、補強フィルム供給カセット３１から供給される補強フィルムテープ１７の有無を検出する。

　支持台駆動手段６２は、フィルムカセット支持台６１をファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って移動させるためのものであり、第１のシリンダ８１と第２のシリンダ８２とを備える。第１のシリンダ８１は、ピストンロッド８３がファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って伸縮するように設けられている。第２のシリンダ８２は、第１のシリンダ８１のピストンロッド８３に固定された可動板８４に固定されて、ピストンロッド８５をファスナーチェーン１１の搬送方向に駆動する。第２のシリンダ８２のピストンロッド８５には、一対の連結板８６がスペーサ８７を介して固定されている。一対の連結板８６の間には、フィルムカセット支持台６１の側面に固定された結合板８８が嵌合している。

　これにより、フィルムカセット支持台６１は、第１及び第２のシリンダ８１，８２に駆動されてファスナーチェーン１１の搬送方向に移動可能であり、所望の補強フィルム供給カセット３１が装着されたカセット支持溝６３が、後述する切断機構９０に対応する位置に位置決めされる。

　図１及び図２に示すように、切断機構９０は、ガイドヘッド３６の前方下部に配置されてシリンダなどの駆動装置９２で上下方向に駆動される移動刃９１を備える。移動刃９１は、ばね等の弾性部材９４（図１０（ｃ）参照）により、図２において支持ピン９３を中心として時計方向に付勢されており、移動刃９１が上下動する際、ガイドヘッド３６の前端面３６ｂに摺接する。

　即ち、ガイドヘッド３６の前端面３６ｂは、刃物台として機能し、後述するグリッパ１０１によりガイドヘッド３６の一対のスリット４５から引き出された一対の補強フィルムテープ１７を、移動刃９１と協働して切断して補強フィルム片１６を形成する。

　なお、ガイドヘッド３６の前端面３６ｂの上下縁部に設けられた面取り３６ａは、移動刃９１が前端面３６ｂに沿って摺動するように移動刃９１を案内する。また、移動刃９１がガイドヘッド３６の前端面３６ｂを上方移動する際には、移動刃９１と前端面３６ｂとの間には、コイルばね４４の弾性力によって補強フィルムテープ１７の引き出し方向に押圧力が作用しており、補強フィルムテープ１７を精度よく切断することができる。切断機構９０により切断された補強フィルム片１６の長さは、ファスナーチェーン１１の幅より僅かに短くなるように設定されている。

　図１及び図４に示すように、補強フィルム片搬送手段１００は、一対の補強フィルムテープ１７又は一対の補強フィルム片１６を把持するグリッパ１０１と、グリッパ１０１を補強フィルムテープ１７の引き出し方向、及びファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って移動させるグリッパ駆動手段１０２と、を備える。

　グリッパ１０１は、先端部にファスナーチェーン１１を収容可能な溝１０３ａを有する二又状に形成された固定ジョー１０３と、固定ジョー１０３に対向して上下に配置された一対の可動ジョー１０４ａ，１０４ｂとを備える。可動ジョー１０４ａ，１０４ｂは、長手方向中間部に設けられた軸１０５によって、後述するホルダー１０９に揺動自在に支持されている。可動ジョー１０４ａ，１０４ｂは、その先端が固定ジョー１０３の先端から離間するように不図示のばねにより付勢されている。

　固定ジョー１０３の先端と可動ジョー１０４ａ，１０４ｂの先端とが互に離間して形成された一対の開口部１０６ａ，１０６ｂは、それぞれガイドヘッド３６の一対のスリット４５に臨む位置にあり、スリット４５で案内される一対の補強フィルムテープ１７の先端は、それぞれ対応する開口部１０６ａ，１０６ｂに挿入されて把持される。

　また、一対の可動ジョー１０４ａ，１０４ｂの後端間に形成される隙間１０７には、ピストン１０８の先端に形成されたカム部１０８ａが進入可能に配置されている。ピストン１０８は、不図示の他のばねにより隙間１０７から離間するように付勢されており、このばねの弾性力によりピストン１０８のカム部１０８ａが隙間１０７から離間しているとき、可動ジョー１０４ａ，１０４ｂの先端は固定ジョー１０３の先端から離間して開口部１０６ａ，１０６ｂが開口する。

　そして、開口する開口部１０６ａ，１０６ｂに一対の補強フィルムテープ１７を挿入した後、ピストン１０８のカム部１０８ａを隙間１０７に進入させて一対の可動ジョー１０４ａ，１０４ｂを揺動させることで開口部１０６ａ，１０６ｂが閉じ、固定ジョー１０３と可動ジョー１０４ａ，１０４ｂとで一対の補強フィルムテープ１７を把持する。

　グリッパ駆動手段１０２は、グリッパ１０１を補強フィルムテープ１７の引き出し方向、及びファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って移動させるためのものであり、ファスナーチェーン１１に対して補強フィルムテープ供給手段３０と反対側に配設されている。グリッパ駆動手段１０２は、移動台１１２に取り付けられたサーボモータ１１８によってグリッパ１０１をファスナーチェーン１１の搬送方向と直交する方向（補強フィルムテープ１７の引き出し方向）に沿って移動させ、シリンダ装置１１１により移動台１１２をファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って移動させることで、グリッパ１０１をファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って移動させる。

　具体的に、移動台１１２の前壁１１３と後壁１１４との間には、一対のガイドロッド１１５（図４は、一方のみ図示）が補強フィルムテープ１７の引き出し方向に沿って固定されており、一対のガイドロッド１１５には、グリッパ１０１を保持するホルダー１０９が摺動自在に嵌合している。

　また、移動台１１２の前壁１１３と後壁１１４には、螺合するボールナット１１７とともにボールねじ機構を構成するねじ軸１１６が回転自在に配設されている。ねじ軸１１６は後壁１１４に固定されたサーボモータ１１８によって回転駆動される。サーボモータ１１８の駆動によりねじ軸１１６が回転すると、ボールナット１１７と連結されているホルダー１０９は、一対のねじ軸１１６に案内されて、ファスナーチェーン１１の搬送方向と直交する方向に、グリッパ１０１とともに移動する。

　これにより、サーボモータ１１８によって駆動されるグリッパ１０１は、ファスナーチェーン１１の搬送方向と直交する方向に沿う複数の任意の位置で停止可能である。例えば、スリット４５で案内される一対の補強フィルムテープ１７の先端をグリッパ１０１で把持する把持位置、一対の補強フィルムテープ１７を所定長さ引き出して切断する切断位置、一対の補強フィルム片１６を把持して待機する待機位置などで停止可能である。また、補強フィルムテープ１７を引き出すグリッパ１０１は、サーボモータ１１８によって駆動されるボールねじ機構で移動するので、補強フィルム片１６の長さを、ファスナーチェーン１１に合わせて容易に任意の長さに設定することができる。

　また、シリンダ装置１１１は、一端が移動台１１２に固定されたピストンロッド１１９がファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って配置されており、シリンダ装置１１１を作動してピストンロッド１１９を伸縮することで、ファスナーチェーン１１の搬送方向に沿って往復移動させる。例えば、一対の補強フィルム片１６を把持して待機する待機位置と、補強フィルム片１６をファスナーチェーン１１のスペース部１２に溶着する溶着位置などで停止可能である。

　超音波溶着装置１２０は、ガイドヘッド３６の一対のスリット４５から引き出された一対の補強フィルムテープ１７がファスナーチェーン１１と上面視で交差する位置に配置されている。

　超音波溶着装置１２０は、間欠搬送されるファスナーチェーン１１の上方に配置された超音波ホーン１２１と、超音波ホーン１２１に対向してファスナーチェーン１１の下方に配置されたアンビル１２２とを備える超音波溶着装置であり、ファスナーチェーン１１（スペース部１２）の上下面に対向して配置した一対の補強フィルム片１６を、超音波ホーン１２１とアンビル１２２とで挟持し、超音波加工して補強フィルム片１６をファスナーチェーン１１の上下面に溶着する。

　次に、上記のように構成された補強フィルム接着装置１０の作用について説明する。なお、補強フィルム供給カセット３１は、図５に示すように、一対のテープリール３３から繰り出された補強フィルムテープ１７が、一対のガイドローラ５３に巻き掛けられ、案内ロッド３５に沿って前方に導出され、制動部材５１の一端５１ａとガイドヘッド支持部３８の上面３８ｄ及び下面３８ｅとの間を通り、更に、ガイドヘッド支持部３８の浅溝３８ｂを通過した後、ガイドヘッド３６の一対のスリット４５に挿通されてセットされているものとする。

　先ず、図９に示すように、固定用板４６の係止凸部４６ａを、フィルムカセット支持台６１の溝７２に係合させるように、固定用板４６の後部を持ち上げた状態で挿入し、係止凸部４６ａと溝７２とが係合した後、固定用板４６の下面を支持テーブル７４上に当接させることで、補強フィルム供給カセット３１をカセット支持溝６３に装着する。このように、補強フィルム供給カセット３１は、ワンタッチでフィルムカセット支持台６１に着脱可能である。各カセット支持溝６３に装着する補強フィルム供給カセット３１は、幅の異なる補強フィルムテープ１７が巻回されたものでもよく、或いは、同じ幅の補強フィルムテープ１７が巻回されたものでもよく、作業内容に合わせて任意に決定される。

　不図示の制御装置により第１及び第２のシリンダ８１，８２を駆動して、ファスナーチェーン１１に適した幅の補強フィルムテープ１７を有する補強フィルム供給カセット３１が装着されたカセット支持溝６３を、切断機構９０及びグリッパ１０１に対応する位置に移動して位置決めする。

　ここで、図１０（ａ）に示すように、可動ジョー１０４ａ，１０４ｂの先端が固定ジョー１０３の先端から離間して開口部１０６ａ，１０６ｂが開口しているグリッパ１０１を、ボールねじ機構（ボールナット１１７、ねじ軸１１６）によりガイドヘッド３６に向けて駆動し、固定ジョー１０３の先端をガイドヘッド３６の前端面３６ｂに当接し、コイルばね４４の弾性力に抗してガイドヘッド３６を補強フィルムテープ１７の引き出し方向と逆方向に移動させる。

　これにより、制動部材５１によって補強フィルムテープ１７の引き出し方向と逆方向への移動が阻止されている補強フィルムテープ１７は、ガイドヘッド３６が後退した長さだけ先端１７ａがスリット４５から突出し、グリッパ１０１の開口部１０６ａ，１０６ｂに挿入される。

　図１０（ｂ）に示すように、ピストン１０８のカム部１０８ａをグリッパ１０１の隙間１０７に進入させて開口部１０６ａ，１０６ｂを閉じ、固定ジョー１０３と可動ジョー１０４ａ，１０４ｂとで一対の補強フィルムテープ１７の先端１７ａを把持した後、グリッパ１０１を所定の距離、例えば、ファスナーチェーン１１の幅より僅かに短い距離だけ後退させて一対の補強フィルムテープ１７をガイドヘッド３６のスリット４５から引き出す。

　このとき、固定ジョー１０３によるガイドヘッド３６の押圧が解除されるので、ガイドヘッド３６は、コイルばね４４の弾性力により元の位置に復帰し、ガイドヘッド３６とガイドヘッド支持部３８との間には隙間が形成されている。これにより、次にガイドヘッド３６が押圧される際の補強フィルムテープ１７の突出長さが準備される。

　補強フィルムテープ１７は、先端１７ａがグリッパ１０１で引っ張られ、張力が作用した状態で引き出されるので、曲がって引き出されたり、途中で屈曲することがなく、安定して引き出すことができる。

　そして、図１０（ｃ）に示すように、切断機構９０の駆動装置９２により、移動刃９１をガイドヘッド３６の前端面３６ｂに沿って上昇させて、グリッパ１０１が把持する一対の補強フィルムテープ１７を、刃物台として機能するガイドヘッド３６の前端面３６ｂと協働して切断し、一対の補強フィルム片１６を形成する。

　一方、ファスナーチェーン搬送手段２０により搬送されるファスナーチェーン１１は、スペース部１２が感知ローラ２５の位置に達すると、感知ローラ２５がエレメント１４から外れてスペース部１２に侵入することで揺動レバー２６が揺動してスペース部１２が検出され、スペース部１２が超音波溶着装置１２０の超音波ホーン１２１とアンビル１２２との間に位置するまで更に搬送されて停止する。

　そして、グリッパ駆動手段１０２のサーボモータ１１８が作動して、グリッパ１０１が把持する一対の補強フィルム片１６を、それぞれファスナーチェーン１１の上下面に対向した状態で超音波ホーン１２１とアンビル１２２との間に移動させる。そして、超音波溶着装置１２０が一対の補強フィルム片１６をファスナーチェーン１１と共に挟持して超音波加工してファスナーチェーン１１の上下面に溶着する。
　以後、同様の動作を繰り返し行い、補強フィルム片１６をファスナーチェーン１１のスペース部１２に連続して溶着する。

　以上説明したように、本実施形態の補強フィルム供給カセット３１によれば、テープリール３３を支持するテープリール支持部３４と、補強フィルムテープ１７を案内する案内ロッド３５と、案内ロッド３５に当接するように付勢された一端５１ａと案内ロッド３５との間に補強フィルムテープ１７を挿通して、補強フィルムテープ１７の引き出し方向への移動を許容すると共に、逆方向への移動を阻止する制動部材５１と、補強フィルムテープ１７が挿通するスリット４５を有し、案内ロッド３５に対して相対移動可能に配設されたガイドヘッド３６と、ガイドヘッド３６を補強フィルムテープ１７の引き出し方向に付勢する弾性部材４４と、を備えるので、グリッパ１０１によりガイドヘッド３６を補強フィルムテープ１７の引き出し方向と逆方向に押圧移動させることで、補強フィルムテープ１７の先端１７ａをスリット４５から突出させてグリッパ１０１で把持して引き出すことができ、補強フィルムテープ１７を精度よく供給することができる。また、テープリール３３の補強フィルムテープ１７が空になったときや異なる仕様の補強フィルムテープ１７に交換するときには、補強フィルム供給カセット３１毎交換することができ、交換時における作業時間を短縮して、補強フィルム接着装置１０の稼働率を向上することができる。

　また、案内ロッド３５の上下方向中心線ＣＬに対して、それぞれが互いに線対称に配設された一対のテープリール３３、一対の制動部材５１、及び一対のスリット４５を備えると共に、案内ロッド３５の上下方向中心線ＣＬに対して線対称に形成され、補強フィルム供給カセット３１を支持するフィルムカセット支持台６１の溝７２と係合するための一対の係止凸部４６ａを有する固定用板４６を更に備えるので、上下方向の向きを気にすることなく、補強フィルム供給カセット３１をフィルムカセット支持台６１に取り付けることができ、作業時間が短縮する。

　また、ガイドヘッド３６の前端面３６ｂは、上下方向縁部に面取り３６ａを有し、上下方向に移動する移動刃９１と協働して補強フィルムテープ１７を切断する刃物台を構成するので、補強フィルムテープ１７を確実、且つきれいに切断することができる。

　また、本発明の補強フィルム接着装置１０によれば、ファスナーチェーン搬送手段２０と、補強フィルムテープ供給手段３０と、補強フィルムテープ１７の切断機構９０と、グリッパ１０１及びグリッパ駆動手段を備える補強フィルム片搬送手段１００と、補強フィルム片接着手段１２０と、を備える。補強フィルムテープ供給手段３０は、補強フィルム供給カセット３１と、補強フィルム供給カセット３１を着脱自在に支持するフィルムカセット支持手段３２と、を備えるので、テープリール３３の補強フィルムテープ１７が空になったときや異なる仕様の補強フィルムテープ１７に交換するときには、補強フィルム供給カセット３１毎交換することができ、交換時における作業時間を短縮して、補強フィルム接着装置１０の稼働率を向上することができる。

　更に、フィルムカセット支持手段３２は、複数のカセット支持溝６３が設けられたフィルムカセット支持台６１と、フィルムカセット支持台６１を移動する支持台駆動手段６２と、を備えるので、支持台駆動手段６２でフィルムカセット支持台６１を移動することにより、カセット支持溝６３に装着された複数の補強フィルム供給カセット３１の中から任意の補強フィルム供給カセット３１を選択して容易に交換することができる。

　なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。

　例えば、本実施形態では、ファスナーチェーン１１の上下両面に補強フィルム片１６を接着するように説明したが、両面に限定されず、片面のみに接着するようにしてもよい。この場合、上記実施形態では、テープリール３３、制動部材５１、及びスリット４５は、それぞれ、案内ロッド３５に対して互いに反対側に一対ずつ配設されるとして説明したが、一つずつ配設されるものであってもよい。

　さらに、補強フィルム接着手段は、上記実施形態の超音波溶着装置に限定されるものでなく、補強フィルム片をファスナーチェーンのスペース部に接着するものであればよく、高周波溶着装置や、ヒータなどの熱溶着装置とすることもできる。

　また、本実施形態の補強フィルム接着装置は、補強フィルム供給カセット毎交換する構成としているが、本発明の補強フィルム接着装置は、テープリールのみを交換する機構にも適用することができる。即ち、本発明の補強フィルム接着装置の補強フィルムテープ供給手段は、補強フィルムカセットに限定されず、補強フィルムテープ１７が巻回されてなるテープリール３３を回転自在に支持するテープリール支持部３４と、テープリール支持部３４から補強フィルムテープ１７の引き出し方向に延設されて補強フィルムテープ１７を案内する案内部材３５と、一端５１ａが案内部材３５に当接するように付勢され、案内部材３５と一端５１ａとの間に挿通された補強フィルムテープ１７の引き出し方向への移動を許容すると共に、引き出し方向と逆方向への移動を阻止する制動部材５１と、案内部材３５に対して補強フィルムテープ１７の引き出し方向に相対移動可能に案内部材３５の引き出し方向端部側に配設され、補強フィルムテープ１７が挿通するスリット４５を備えるガイドヘッド３６と、案内部材３５に対してガイドヘッド３６を補強フィルムテープ１７の引き出し方向に付勢する弾性部材４４と、を備える構成であればよい。これにより、グリッパ１０１で補強フィルムテープ１７の先端を把持して補強フィルムテープ１７をまっすぐに引き出すことができ、補強フィルムテープ１７を精度よく供給することができる。

１０   　補強フィルム接着装置
１１   　ファスナーチェーン
１６   　補強フィルム片
１７   　補強フィルムテープ
２０   　ファスナーチェーン搬送手段
３０   　補強フィルムテープ供給手段
３１   　補強フィルム供給カセット
３２   　フィルムカセット支持手段
３３   　テープリール
３４   　テープリール支持部
３５   　案内ロッド（案内部材）
３６   　ガイドヘッド
３６ａ　面取り部
３６ｂ　前端面（刃物台）
４４   　弾性部材
４５   　スリット
４６   　固定用板
４６ａ　係止凸部（係止部）
５１   　制動部材
５１ａ　一端
６１   　フィルムカセット支持台
６２   　支持台駆動手段
６３   　カセット支持溝（カセット支持部）
９０   　切断機構
９１   　移動刃
１００　補強フィルム片搬送手段
１０１　グリッパ
１０２　グリッパ駆動手段
１２０　超音波溶着装置（補強フィルム片接着手段）
ＣＬ   　案内部材の上下方向中心線

Claims

　補強フィルムテープ（１７）が巻回されてなるテープリール（３３）を回転自在に支持するテープリール支持部（３４）と、
　前記テープリール支持部から前記補強フィルムテープの引き出し方向に延設されて前記補強フィルムテープを案内する案内部材（３５）と、
　一端（５１ａ）が前記案内部材に当接するように付勢され、前記案内部材と前記一端との間に挿通された前記補強フィルムテープの引き出し方向への移動を許容すると共に、引き出し方向と逆方向への移動を阻止する制動部材（５１）と、
　前記案内部材に対して前記補強フィルムテープの引き出し方向に相対移動可能に前記案内部材の引き出し方向端部側に配設され、前記補強フィルムテープが挿通するスリット（４５）を備えるガイドヘッド（３６）と、
　前記案内部材に対して前記ガイドヘッドを前記補強フィルムテープの引き出し方向に付勢する弾性部材（４４）と、
を備えることを特徴とする補強フィルム供給カセット（３１）。
　前記テープリール、前記制動部材、及び前記スリットは、それぞれ前記案内部材の上下方向中心線（ＣＬ）に対して互いに線対称に配設された一対の前記テープリール、一対の前記制動部材、及び一対の前記スリットを備え、
　前記案内部材の前記上下方向中心線（ＣＬ）に対して線対称に形成され、前記補強フィルム供給カセットを支持するフィルムカセット支持台（６１）の溝（７２）と係合するための一対の係止部（４６ａ）を有する固定用板（４６）を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の補強フィルム供給カセット。
　前記ガイドヘッドは、前端面（３６ｂ）の上下方向縁部に面取り部（３６ａ）を有し、
　前記前端面は、上下方向に移動する移動刃（９１）と協働して前記補強フィルムテープを切断する刃物台を構成することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の補強フィルム供給カセット。
　ファスナーチェーン（１１）を間欠搬送するファスナーチェーン搬送手段（２０）と、
　補強フィルムテープ（１７）を前記ファスナーチェーンの搬送方向と直交する方向に沿って供給する補強フィルムテープ供給手段（３０）と、
　前記補強フィルムテープを切断して補強フィルム片（１６）を形成する切断機構（９０）と、
　前記補強フィルムテープ又は前記補強フィルム片を把持するグリッパ（１０１）、及び前記グリッパを移動するグリッパ駆動手段（１０２）を備える補強フィルム片搬送手段（１００）と、
　前記ファスナーチェーンの上面及び下面の少なくとも一方に前記補強フィルム片を接着する補強フィルム片接着手段（１２０）と、を備える補強フィルム接着装置（１０）であって、
　前記補強フィルムテープ供給手段は、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の前記補強フィルム供給カセットと、前記補強フィルム供給カセットを着脱自在に支持するフィルムカセット支持手段（３２）と、を備えることを特徴とする補強フィルム接着装置。
　前記フィルムカセット支持手段は、
　前記補強フィルムテープの引き出し方向に対して直交する水平方向に整列配置され、前記補強フィルム供給カセットを着脱自在に支持する複数のカセット支持部（６３）を有するフィルムカセット支持台（６１）と、前記フィルムカセット支持台を移動する支持台駆動手段（６２）と、
を備えることを特徴とする請求項４に記載の補強フィルム接着装置。
　ファスナーチェーン（１１）を間欠搬送するファスナーチェーン搬送手段（２０）と、
　補強フィルムテープ（１７）を前記ファスナーチェーンの搬送方向と直交する方向に沿って供給する補強フィルムテープ供給手段（３０）と、
　前記補強フィルムテープを切断して補強フィルム片（１６）を形成する切断機構（９０）と、
　前記補強フィルムテープ又は前記補強フィルム片を把持するグリッパ（１０１）、及び前記グリッパを移動するグリッパ駆動手段（１０２）を備える補強フィルム片搬送手段（１００）と、
　前記ファスナーチェーンの上面及び下面の少なくとも一方に前記補強フィルム片を接着する補強フィルム片接着手段（１２０）と、を備える補強フィルム接着装置（１０）であって、
　前記補強フィルムテープ供給手段（３０）は、
　補強フィルムテープ（１７）が巻回されてなるテープリール（３３）を回転自在に支持するテープリール支持部（３４）と、
　前記テープリール支持部から前記補強フィルムテープの引き出し方向に延設されて前記補強フィルムテープを案内する案内部材（３５）と、
　一端（５１ａ）が前記案内部材に当接するように付勢され、前記案内部材と前記一端との間に挿通された前記補強フィルムテープの引き出し方向への移動を許容すると共に、引き出し方向と逆方向への移動を阻止する制動部材（５１）と、
　前記案内部材に対して前記補強フィルムテープの引き出し方向に相対移動可能に前記案内部材の引き出し方向端部側に配設され、前記補強フィルムテープが挿通するスリット（４５）を備えるガイドヘッド（３６）と、
　前記案内部材に対して前記ガイドヘッドを前記補強フィルムテープの引き出し方向に付勢する弾性部材（４４）と、
を備えることを特徴とする補強フィルム接着装置（１０）。