JP7388086B2 - スピーカユニット、音響機器及び電子鍵盤楽器 - Google Patents

スピーカユニット、音響機器及び電子鍵盤楽器 Download PDF

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Description

本発明は、スピーカユニット、音響機器及び電子鍵盤楽器に関するものである。
各種の音響機器や電子楽器には、発音部としてスピーカが設けられている。
特に、弦の振動や膜の振動により音を発するアコースティックの楽器と異なり、電子楽器は基本的にスピーカから音を出力させることが必須であり、スピーカは重要な構成要素となっている。
従来、こうしたスピーカは、音響機器や電子楽器の外装ケース内部にケースに対してビス等により取り付けられる構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
実全昭60-144382号公報
しかしながら、スピーカには出力させる音の音色等によって、形状・大きさ等の異なる様々な種類があり、音響機器や電子楽器等に取り付けるためのビス止め箇所もそれぞれ異なっている。他方、音響機器や電子鍵盤楽器において、求められる発音は様々であり、各種のモデルが用意される場合、各モデルの仕様等に応じて適宜スピーカを置き換えたいとの要望がある。
この点、特許文献1に記載の構成では、仕様等に応じて搭載するスピーカを変えたい場合、取り付けのビス位置が対応するスピーカのみを置き替えの候補とするしかなく、取り付けのビス位置が対応しないスピーカを搭載したい場合にはスピーカを取り付けるケース全体を新たに作り変える必要が生じてしまう。
前者の場合には、取り付け可能なスピーカの選択肢が少なくなり、必ずしも最適なスピーカを搭載することができない。また後者の場合には、金型から作り直す必要が生じる等、時間とコストがかかってしまうという問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、各種機器に搭載するスピーカを、簡易な手法で置き換えることが可能なスピーカユニット、音響機器及び電子鍵盤楽器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係るスピーカユニットは、
振動板を有するスピーカ本体と、
決められたサイズと形状を有し、前記スピーカ本体が固定されているスピーカ固定部材と、
本体ケースと嵌合する嵌合部を有する保持枠体と、
前記保持枠体に設けられ、前記決められたサイズと形状に対応するサイズと形状を有し、前記スピーカ固定部材を着脱可能に取り付ける取付部と、
を備え
上記取付部は、前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入する挿入部、及び、前記スピーカ固定部材を前記保持枠体に仮固定する第1保持部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、各種機器に搭載するスピーカを、簡易な手法で置き換えることができるという効果を奏する。
本実施形態における電子鍵盤楽器を斜め後ろから見た斜視図である。 図1に示す電子鍵盤楽器に搭載される第1の実施形態にかかるスピーカユニットの分解斜視図である。 図2におけるスピーカユニットの正面図である。 図2に示すスピーカ固定部材の正面図である。 スピーカの種類による取り付け位置の違いの一例を示すスピーカの正面図である。 図5に示す一のスピーカをスピーカ固定部材に取り付ける様子を示す分解斜視図である。 図5に示す他のスピーカをスピーカ固定部材に取り付ける様子を示す分解斜視図である。 本実施形態におけるスピーカユニットと電子鍵盤楽器の下ケースのユニット取り付け部を示す要部拡大断面図である。 図1に示した電子鍵盤楽器の側断面図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットの保持枠体の斜視図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットの保持枠体の斜視図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットに適用されるスピーカ固定部材の正面図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットに適用される保護部材の正面図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットに保護部材を挿入する様子を示す斜視図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットの正面図である。 第2の実施形態にかかるスピーカユニットの正面図である。 保護部材によってスピーカの振動板側を塞いだ場合の音の流れを示す説明図である。 保護部材の一変形例を示す図であり、(a)は、スピーカ固定部材の例を示し、(b)は、保護部材の例を示し、(c)から(e)は、両者を重ねて開口率の調整を行う場合の説明図である。 保護部材の一変形例を示す図であり、(a)は、スピーカ固定部材の例を示し、(b)は、保護部材の例を示し、(c)及び(d)は、両者を重ねて開口率の調整を行う場合の説明図である。 スピーカ固定部材を保持枠体に保持する保持部の一変形例を示す図であり、(a)は、保持部周辺の斜視図であり、(b)は、(a)に示す部分のb-b線の沿う断面斜視図である。 スピーカユニットの保持枠体の一変形例を示す斜視図である。
図面を参照しつつ、本発明に係るスピーカユニット及びこれが取り付けられる電子鍵盤楽器の実施形態について説明する。本実施形態では、電子鍵盤楽器が電子ピアノやキーボード等である場合を例として説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第1の実施形態]
まず、図1から図9を参照しつつ、本発明にかかるスピーカユニット及びこれが取り付けられる電子鍵盤楽器の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における電子鍵盤楽器を背面側から見た斜視図である。なお、本実施形態において、上下、左右及び前後は図1に示した向きをいうものとする。
図1に示すように、本実施形態の電子鍵盤楽器1は、本体ケース2と、本体ケース2内に収容される楽器本体3と、本実施形態のスピーカユニット5と、を備えている。
本実施形態の電子楽器は電子鍵盤楽器であり、楽器本体3は演奏手段である複数の鍵31と信号生成部32とを有する。信号発生部32は、楽器本体3における鍵31の操作に対応する発音信号を生成するものであり、装置内に設けられた図示しない基板等に搭載されている。電子鍵盤楽器1では、信号発生部32において生成された発音信号に応じてスピーカユニット5から音が出力される。
本体ケース2は、例えばポリスチレン (polystyrene)(PS)やABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)等の各種樹脂によって一体的に形成されている。本体ケース2を形成する手法は特に限定されないが、例えば金型を用いた一体成型等により形成される。
本実施形態において、本体ケース2は、上ケース21と下ケース22とを備えて構成されている。本体ケース2内には楽器本体3が配置されている。上ケースの前面側(すなわち、楽器における演奏者側)は開口しており、楽器本体3の鍵31が露出するようになっている。
本体ケース2は、長手方向(図1における左右方向)の両端側が、上ケース21から下ケース22にかけて切り欠かれて開口部23となっている。スピーカユニット5(後述するスピーカユニット5の保持枠体55)には、この開口部23に嵌合する嵌合部が設けられており、スピーカユニット5の嵌合部が開口部23に嵌合することで、スピーカユニット5が本体ケース2に嵌装されるようになっている。
本実施形態では、図1に示すように、嵌装状態においてスピーカユニット5の上面と本体ケース2(上ケース21)の上面とがほぼ面一となり、良好な外観となっている。
図2は、本実施形態におけるスピーカユニットの分解斜視図であり、図3は、図2に示すスピーカユニットの正面図である。なお、図2及び図3では、図1における楽器の後方左側に取り付けられるスピーカユニット5を例示しているが、楽器の後方右側に取り付けられるスピーカユニット5も、上面の形状以外は同様の構成であるため、図示を省略する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のスピーカユニット5は、振動板511を有するスピーカ本体51と、スピーカ固定部材52と、保持枠体55と、を備えている。
本実施形態のスピーカ本体51には、振動板511の周囲のエッジ部512に複数(図示例では4つ)のねじ孔513が設けられている。このねじ孔513にスピーカ本体51の背面側からねじ514を挿通させてスピーカ固定部材52にねじ止めすることで、スピーカ本体51をスピーカ固定部材52に固定するようになっている。後述のスピーカ固定部材52におけるスピーカ本体51の取り付け側には、ねじ孔513の位置に対応して、図示しないねじ孔(ビス孔)を有するボス523(本実施形態における「固定部」)が形成されている。スピーカ本体51は、ねじ514をねじ孔513に挿通させてボス523のねじ孔に止めることでスピーカ固定部材52に固定される。
なお、スピーカ本体51をスピーカ固定部材52に固定するためのねじ514の配置や固定のための手法はここに例示したものに限定されない。
スピーカ固定部材52は、決められたサイズと形状を有し、スピーカ本体51が固定されている部材である。スピーカ固定部材52は音孔部521を有し、振動板511に対応する箇所に音孔部521が位置する状態でスピーカ本体51が固定されるようになっている。スピーカ固定部材52は、スピーカ本体51が固定された状態で保持枠体55に着脱可能に保持される。
図4は、スピーカ固定部材52の平面図である。
本実施形態のスピーカ固定部材52は、例えば各種の合成樹脂等により板状に形成された部材である。なお、スピーカ固定部材52は、前述のように、決められたサイズと形状に形成されるが、図示例に限定されるものではない。スピーカ固定部材52はスピーカ本体を固定する(すなわち、ねじ止め固定等する)スペースがあり、スピーカ本体51が固定された状態で保持枠体55に保持されることが可能なものであればよく、スピーカ固定部材52は、例えば箱状や枠状等の部材であってもよい。
後述する保持枠体55にはスピーカ固定部材52をスライドさせて挿入する挿入部556が設けられている。
具体的には、図2に示すように、保持枠体55の後端側(すなわち、図1に示す電子鍵盤楽器1の背面側に位置する側)である背面部554には、大きく開口部555が形成されており、この開口部の両側部には、スピーカ本体51が固定された状態のスピーカ固定部材52が挿入される挿入部556が形成されている。本実施形態において挿入部556は上下方向(図1における上下方向)に延在する溝部である。
挿入部556内の上方位置には、スピーカ固定部材52を保持枠体55内の所定位置に保持する保持部556a(図1参照)を備えている。
保持部556aは、例えば、挿入部556の奥側の面(スピーカ固定部材52の側端面に対向する、溝の奥の面)から保持枠体55の内側(溝状の挿入部556の開口側)に向かって突出する、図4に示すような係止フックである。なお、図4では、保持部556aを一方側(図4において右側)のみしか図示していないが、保持部556aは、左右の挿入部556の対応位置にそれぞれ設けられている。
スピーカ固定部材52の側端面には、保持部556aに対応する位置に切り欠き部522が形成されている。保持部556aのフック状の部分は例えばある程度の撓み変形が可能な樹脂製の部材であり、スピーカ固定部材52が挿入部556に挿入されると、スピーカ固定部材52に押されて変形し、スピーカ固定部材52の挿入を阻害しない。そして、切り欠き部522が保持部556aに対応する位置までくると、図4に示すように、フック状の保持部556aが切り欠き部522に嵌り、スピーカ固定部材52が挿入部556から抜け落ちないように保持する。
保持部556aのフック状の部分の先端は、スピーカ固定部材52を挿入するときに引っ掛かりにくいように、端部の一部が切り欠かれている。なお、保持部556aの形状は図示例に限定されない。例えば保持部556aのフック状の部分の先端には、Rが設けられていてもよい。
また、保持部556aはスピーカ固定部材52を保持枠体55に仮固定できるものであればよい。このため、保持部556aは、一旦係止されると簡単には外れないが、力をかけて引けば係止状態が解除されてスピーカ固定部材52を保持枠体55から取り外すことができる程度の構成となっていることが好ましい。
なお、スピーカ固定部材52に固定されるスピーカ本体51の種類(大きさ・形状等)は、特に限定されない。
例えば図5に示すように、スピーカ本体51には、振動板511の形状が円形状のもの(図5において実線で示すスピーカ本体51a)、振動板511の形状が楕円形状のもの(図5において二点鎖線で示すスピーカ本体51b)等があり、それぞれ取付部分のねじ孔513の配置等が異なる。
そこで、スピーカ固定部材52は、スピーカ本体51の種類に対応して複数種類用意されていることが好ましい。
例えば図5において実線で示すスピーカ本体51aのように振動板511の形状が円形状である場合には、図6に示すように、振動板511に対応するほぼ円形状の音孔部521を有し、ねじ孔513に対応する位置にボス523が形成されたスピーカ固定部材52aにスピーカ本体51aを固定する。
また例えば図5において二点鎖線で示すスピーカ本体51bのように振動板511の形状が楕円形状である場合には、図7に示すように、振動板511に対応するほぼ楕円形状の音孔部521を有し、ねじ孔513に対応する位置にボス523が形成されたスピーカ固定部材52bにスピーカ本体51bを固定する。
なお、スピーカ固定部材52a,52bは、音孔部521やボス523の形状・配置以外の部分(例えば、外形(外周形状)の大きさ・形状、切り欠き部522の配置等)は共通している(すなわち、「決められたサイズと形状」となっている)。本実施形態では、保持枠体55に設けられ、スピーカ固定部材52を着脱可能に取り付ける取付部(挿入部556及びこれに設けられている保持部556a)も、この「決められたサイズと形状」に対応するサイズと形状を有しており、スピーカ固定部材52a,52bは、ともに同じ保持枠体55に装着することが可能となっている。
これにより、どのような形状のスピーカ本体51であってもスピーカ固定部材52を変えるだけで、同じ構成のスピーカユニット5に容易に組み込むことができる。
また、本実施形態のスピーカユニット5は、さらに保護部材53を備えている。
図2及び図3に示すように、保護部材53は、スピーカ固定部材52と重なり合う位置に配置される。
本実施形態では、保護部材53は、例えば各種の合成樹脂等によりスピーカ固定部材52と同様の外形を有する板状に形成されている。なお、保護部材53の形状等は図示例に限定されない。保護部材53は、少なくともスピーカ固定部材52の音孔部521に対応する部分に音孔531が形成されている。本実施形態では、保護部材53のほぼ全面に円形の音孔531が複数穿設されている。
なお、音孔531の形状や配置等は特に限定されない。
スピーカ本体51から出力される音は、音孔531が大きく開口面積が広いほど(すなわち、振動板511に対応する部分の開口率が大きいほど)、大きく広がり、外部により大きな音を放音させることができる。一方で振動板511をガードするものが全くない状態では、外部からユーザの指等が振動板511に接触して振動板511を傷つけたり、スピーカ本体51を破損させるおそれがある。
このため、外部からの干渉等を防ぐことのできる形状、構成であることが好ましい。すなわち、保護部材53に設けられる音孔531は、振動板511の保護が可能であるとともに、適切な開口率を実現することのできる所定サイズの音孔531であることが好ましい。
なお、音孔531の開口率異なる複数種類の保護部材53を用意しておき、ユーザが好みに応じて取り換えることができるようにしてもよい。
この場合、例えば保護部材53は音孔531が形成されていないただの板状部材でもよい。この場合、そのまま取り付けた場合には、振動板511側から放音される音の流れを遮蔽し、振動板511とは逆側に音が放出されるように、スピーカ本体511から出力される音の指向性を変化させることができてもよい。
さらに、保護部材53は、音孔531が形成されていないただの板状部材としてユーザに提供されるものでもよい。この場合には、ユーザが好み等に応じて適宜板に孔をあけ、音孔を形成するようにしてもよい。なおこの場合、音孔531の形成パターン例等を示したものを付帯させておき、ユーザがトレース等するだけで容易に所望の形状の音孔531を形成できるようにしてもよい。これによりスピーカ部分を、ユーザの好みの外観形状に自在にカスタマイズすることができる。
また、保護部材53は音孔531だけでなく、部材の色や質感等の異なるものをユーザが自由に選んで交換できるようにしてもよく、この場合には、スピーカ部分の意匠をユーザが容易にカスタマイズすることもできる。また、ユーザによる交換を想定しない場合にも、製造段階で、各種の外観のモデルを容易に製造することが可能である。
なお、複数種類の保護部材53を用意する場合には、スピーカ固定部材52の場合と同様に、例えば保護部材53の外形(外周形状)の大きさ・形状、切り欠き部532の配置等を共通とすることが好ましい。これにより、音孔531の形状や表面の意匠(例えば色や質感等)の異なる各種の保護部材53を容易に同じ保持枠体55に装着することができ、ユーザが適宜保護部材53を付け替えて楽しむことが可能となる。
図2に示すように、後述する保持枠体55には、前述のスピーカ固定部材52を挿入するための挿入部556とほぼ並行して保護部材53をスライドさせて挿入する挿入部557が設けられている。本実施形態において挿入部557は、挿入部556と同様に上下方向(図1における上下方向)に延在する溝部である。
保護部材53はスピーカ固定部材52よりも外部側に配置されるものであり、挿入部557はスピーカ固定部材52を挿入する挿入部556よりも外部寄りに形成されている。
図3では、保護部材53が保持枠体55に取る付けられた状態を実線で示し、挿入部557に挿入している途中の様子を二点鎖線で示している。なお保護部材53の挿入方向は図3中において白抜き矢印で示す方向である。
挿入部557内の上方位置には、保護部材53を保持枠体55内の所定位置に保持する保持部557a(図1及び図2参照)を備えている。
保持部557aは、挿入部557の奥側の面(保護部材53の側端面に対向する、溝の奥の面)から保持枠体55の内側(溝状の挿入部557の開口側)に向かって突出する、図3に示すような係止フックである。保持部557aは、左右の挿入部557の対応位置にそれぞれ設けられている。
保護部材53の側端面には、保持部557aに対応する位置に切り欠き部532が形成されている。保持部557aのフック状の部分は例えばある程度の撓み変形が可能な樹脂製の部材であり、スピーカ固定部材52が挿入部556に挿入されると、保護部材53に押されて変形し、保護部材53の挿入を阻害しない。そして、切り欠き部532が保持部557aに対応する位置までくると、図3に示すように、フック状の保持部557aが切り欠き部532に嵌り、保護部材53が挿入部557から抜け落ちないように保持する。
図示は省略するが、保持部557aのフック状の部分の先端は、前述の保持部556aと同様に、端部の一部が切り欠かれている。なお、保持部557aの形状は図示例に限定されない。例えば保持部557aのフック状の部分の先端には、Rが設けられていてもよい。
また、保持部557aは保護部材53を保持枠体55に仮固定できるものであればよい。このため、保持部557aは、一旦係止されると簡単には外れないが、力をかけて引けば係止状態が解除されて保護部材53を保持枠体55から取り外すことができる程度の構成となっていることが好ましい。
また、保持枠体55は、例えば合成樹脂等で形成されており、スピーカ本体51を保持した状態で電子鍵盤楽器1の本体ケース2に組付けられるものである。本実施形態では、スピーカ本体51を固定した状態のスピーカ固定部材53と、保護部材53とを保持部556a,557aによって保持した状態で本体ケース2に組付けられる。
図2に示すように保持枠体55は、組付け状態において本体ケース2の上面とほぼ面一となる上面部551と、上面部551から垂設され保持枠体55の側面を構成する側面部552と、保持枠体55の後端側(すなわち、図1に示す電子鍵盤楽器1の背面側に位置する側)を構成する背面部554とを有している。
保持枠体55の上面部551、側面部552、背面部554によって、電子鍵盤楽器1の本体ケース2の開口部23が塞がれるようになっており、保持枠体55の上面部551、側面部552、背面部554は、開口部23に嵌合する嵌合部を構成している。本実施形態では、スピーカユニット5の嵌合部が開口部23に嵌合することで、スピーカユニット5が本体ケース2に嵌装される。
保持枠体55の側面部552には、スピーカユニット5を本体ケース2に組み付けたときに本体ケース2側の係止部(本体側係止部、図示せず)に係止されるユニット側係止部553が形成されている。スピーカユニット5は、ユニット側係止部553と本体側係止部とが係止されることで、本体ケース2に取り付けられる。
ユニット側係止部553は、本体ケース2側の係止部と係止可能なものであればよく、形状・構成等は特に限定されない。
スピーカユニット5は本体ケース2に対して着脱可能であることが好ましい。本実施形態では、ユニット側係止部553がフック状となっており、スピーカユニット5及び本体ケース2を破壊することなく、特別な工具類も用いずに、比較的簡易に着脱することができるように構成されている。なお、ユニット側係止部553の構成は図示例に限定されない。例えば、本実施形態では、ユニット側係止部553がフック状に形成され、これに係止される本体側係止部がフックを受ける形状である場合を例示したが、これとは逆に本体側係止部をフック状とし、ユニット側係止部553がこれを受ける形状となっていてもよい。
なお、スピーカユニット5を本体ケース2に対して着脱するのに工具類を用いずに済むことは必須ではなく、例えばねじ止め固定等の手法でスピーカユニット5を本体ケース2に対して係止させる構成としてもよい。
保持枠体55の背面部554には、前述のように開口部555が形成されており、この開口部の両側部には、スピーカ固定部材52が挿入される挿入部556(第1ガイド溝)及び保護部材53が挿入される挿入部557(第2ガイド溝)が形成されている。挿入部556及び挿入部557の内部には、前述のように保持部556a,557a(第1保持部及び第2保持部)が形成されており、保持枠体55に、スピーカ固定部材52及び保護部材53を仮固定できるようになっている。
挿入部556は、決められたサイズと形状に対応するサイズと形状を有し、スピーカ固定部材52を着脱可能に取り付ける取付部である。
本実施形態のスピーカユニット5は、スピーカ固定部材52及び保護部材53が保持枠体55に保持された状態で電子鍵盤楽器1の本体ケース2に組み込まれる。
具体的にはスピーカユニット5を、本体ケース2を構成する上ケース21及び下ケース22の間に挟まれることで位置固定されるようになっている。
図8は、スピーカユニット5を本体ケース2に組み込む様子を示す要部断面図である。なお、組付け方向を白抜き矢印で示している。
図8に示すように、本実施形態では、本体ケース2の下ケース22の内側面(ケースの内部)に、スピーカユニット5の下端側が挿入される挿入部220を有している。挿入部220はスピーカユニット5のスピーカ固定部材52及び保護部材53が取り付けられる取り付け部である。
挿入部220には、スピーカユニット5のスピーカ固定部材52及び保護部材53に対応して2つのガイド溝221,222が形成されており、スピーカ固定部材52及び保護部材53は、その一端部をガイド溝221,222に挿入することにより、保持枠体55に保持された状態で前記本体ケース内の所定位置に位置固定される。
次に、本実施形態におけるスピーカユニット5及びこれを組み込んだ電子鍵盤楽器1の作用について説明する。
本実施形態のスピーカユニット5を組み立てる際には、まず、スピーカ本体51をその大きさ形状に合うスピーカ固定部材52にビス(ねじ514等)を用いて固定し一体化させる。そしてスピーカ本体51が取り付けられた状態でスピーカ固定部材52を保持枠体55の挿入部556に下側からスライドさせて挿入する。保持部556aが切り欠き部522に嵌る位置までスピーカ固定部材52を押し込むと、スピーカ固定部材52が保持枠体55に仮固定された状態となる。
また、保護部材53を保持枠体55の挿入部557に下側からスライドさせて挿入する。保持部557aが切り欠き部532に嵌る位置まで保護部材53を押し込むと、保護部材53が保持枠体55に仮固定された状態となる。
これにより本実施形態のスピーカユニット5の組み立てが完了する。
次に、スピーカユニット5を電子鍵盤楽器1の本体ケース2に取り付ける。このとき、スピーカ固定部材52及び保護部材53は保持部556a,557aによって保持枠体に保持されているため、抜け落ちたり、各部材がばらけたりすることなく、一体として本体ケース2に嵌装することができる。
具体的には、本体ケース2の下ケース22に形成されている挿入部220のガイド溝221にスピーカ固定部材52の下端側を挿入し、ガイド溝222に保護部材53の下端側を挿入する。
これにより、スピーカユニット5は保持部556a,557aに仮固定された状態のまま、下側から下ケース22によって保持され、所定の位置に固定(本固定)される。
また、フック状のユニット側係止部553と本体側係止部とを係止させることにより、ビス等を用いることなく、スピーカユニット5を本体ケース2に、簡易に取り付けることができる。
以上のように、本実施形態では、スピーカユニット5が振動板511を有するスピーカ本体51と、このスピーカ本体51を保持した状態で楽器の本体ケース2に組付けられる保持枠体55と、振動板511に対応する箇所に音孔部521を有しスピーカ本体51が固定されスピーカ本体51が固定された状態で保持枠体55に着脱可能に保持されるスピーカ固定部材52と、を備えている。
これにより、楽器の本体ケース2の一部を構成する保持枠体55にスピーカ本体51を直接固定する必要がない。このため、電子鍵盤楽器1に組み込むスピーカの種類を変えたい場合にも、本体ケース2や保持枠体55を作り直すことなく、スピーカ本体51とこれが取り付けられるスピーカ固定部材52を交換すれば足り、簡易かつコストを掛けずに各種のスピーカを組み込んだ電子鍵盤楽器1を実現することができる。
また本実施形態では、スピーカ固定部材52は、板状の部材であり、保持枠体55にはスピーカ固定部材52をスライドさせて挿入する挿入部556が設けられている。
これにより、挿入部556に挿入するという簡易な手法でスピーカ固定部材52の装着が可能となる。このため、製造時の組み立ても比較的容易となり、コストの削減にも資する。
また本実施形態では、保持枠体55は、スピーカ固定部材52を保持枠体内の所定位置に保持する保持部556aを備えている。
これにより、スピーカ固定部材52が保持枠体55内に仮固定され、挿入部556に挿入された状態から抜け落ちることを防止して、製造工程等においてスピーカユニット5の取り扱いを容易にすることができる。
また本実施形態では、スピーカ固定部材52は、スピーカ本体51の種類に対応して複数種類用意されている。
このため、スピーカユニット5の保持枠体55や電子鍵盤楽器1の本体ケース2等を取り換えることなく、スピーカ固定部材52のみを、所望の種類のスピーカに応じて変えるのみで、簡易にスピーカ本体51の交換を行うことができる。
また本実施形態では、スピーカ固定部材52と重なり合う位置に保護部材53を配置している。
このため、スピーカ本体から出力される音を保護部材53によって簡易に調整することができる。
また本実施形態では、保護部材53は板状の部材であり、保持枠体55には保護部材53をスライドさせて挿入する挿入部557が設けられている。
これにより、挿入部557に挿入するという簡易な手法で保護部材53の装着が可能となる。このため、製造時の組み立ても比較的容易となり、コストの削減にも資する。
また、ユーザでも容易に着脱できる構成としているため、保護部材53を取り換えるだけで、スピーカユニット5のスピーカ本体51の音孔531の開口率を簡易に変更することができる。
また、前述のように、音孔531を有さない保護部材53を取り付けた場合には、図9に示すように、スピーカ本体51の振動板511の側(電子鍵盤楽器1の背面側)への音の経路を遮蔽することができ、電子鍵盤楽器1内部を通って楽器本体3の鍵31同士の隙間等から音が放音されるように導くこともできる。この場合には、保護部材53によってスピーカ本体51の音の指向性を操作することが可能となる。
また図2及び図3に示すように、保護部材53はスピーカユニット5及び電子鍵盤楽器1の背面側に露出する部材であるため、色や質感の異なる保護部材53に交換することで、簡易にスピーカユニット5及び電子鍵盤楽器1の意匠を変更することができる。
また本実施形態では、保持枠体55は、保護部材53を保持枠体55内の所定位置に保持する保持部557aを備えている。
これにより、保護部材53が保持枠体55内に仮固定され、挿入部557に挿入された状態から抜け落ちることを防止して、製造工程等においてスピーカユニット5の取り扱いを容易にすることができる。
[第2の実施形態]
次に図10から図19を参照しつつ、本発明にかかるスピーカユニット及びこれが取り付けられる電子鍵盤楽器の第2の実施形態について説明する。
図10及び図11は、本実施形態にかかるスピーカユニットの保持枠体の斜視図である。
図10及び図11に示すように、本実施形態におけるスピーカユニット6(図12等参照)の保持枠体65は、第1の実施形態と同様に、例えば合成樹脂等で形成されており、スピーカ本体51を保持した状態で電子鍵盤楽器1の本体ケース2に組付けられる。
本実施形態の保持枠体65は、本体ケース2の上面とほぼ面一となる上面部651と、上面部551から垂設され保持枠体65の側面を構成する側面部652と、保持枠体65の後端側(すなわち、電子鍵盤楽器1の背面側に位置する側)を構成する背面部654とを有している。
保持枠体65の上面部651には、スピーカユニット6の幅方向(電子鍵盤楽器1の左右方向)に延在するスリット658が形成されている。
後述するように、本実施形態ではこのスリット658から保護部材63を出し入れすることができるようになっており(図14参照)、スリット658は、少なくとも保護部材63の面方向における幅よりも長く、保護部材63の厚みよりも大きな幅となるように形成されている。
また、保持枠体65の側面部652には、スピーカユニット6を本体ケース2に組み付けたときに本体ケース2側の係止部(本体側係止部、図示せず)に係止されるユニット側係止部653が形成されている。スピーカユニット6は、ユニット側係止部653と本体側係止部とが係止されることで、本体ケース2に取り付けられる。
なお、スピーカユニット6を本体ケース2に組み付けについては第1の実施形態と同様であるため詳細を省略する。
さらに、本実施形態の保持枠体65は、背面部654に、ほぼスピーカ本体51の振動板511の配置される部分に対応して開口部655が形成されている。
本実施形態では、スピーカ本体51の振動板511の前面に振動板511に対応する大きさ・形状に形成されたスピーカ固定部材62が固定されている。
このため、保持枠体65の内部であって、開口部655に対応して振動板511の配置される位置にスピーカ本体51を配置することで、スピーカ固定部材62が開口部655から見える状態となる(図14参照)。
なお、前記スリット658から保護部材63が保持枠体65内部に挿入されたときには、保護部材63は、開口部655の設けられている背面部654とスピーカ固定部材62との間に配置される。
図12は、本実施形態におけるスピーカ固定部材62の一例を示す図であり、図13は本実施形態における保護部材63の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態のスピーカ固定部材62には、横方向に延在するスリット状の音孔部621が複数形成されている。
他方、図13に示すように、本実施形態の保護部材63には、スピーカ本体61の振動板511に対応する箇所に、ほぼ四角形状の音孔631が複数設けられている。
また、保護部材63は、図14に示すように、スリット658から保持枠体65内に挿入されるようになっている。また、保護部材63にはこの挿入状態においてスリット658から外部に露出する操作部632が設けられている。
本実施形態において、操作部632は、ユーザが指等で摘み操作することのできる舌片となっている。なお、操作部632の形状等は図示例に限定されず、意匠等に応じて適宜設定される。
本実施形態では、操作部632を操作することで、保護部材63を保持枠体65内で面方向に回転及びスライドの少なくともいずれかの動作をさせることが可能となっており、この動作によりスピーカ固定部材62と保護部材63との相対位置を変更してスピーカ固定部材62の音孔部621と保護部材63の前記音孔631との重なり具合を変更することで、スピーカ本体52の振動板511側の開口面積を調整可能に構成されている。
具体的には、本実施形態における保護部材63の音孔631の一辺の長さ及び配列間隔とスピーカ固定部材62の音孔部621のスリット幅及び配列間隔とはほぼ同じとなっている。
このため両者の重なり具合を調整することで音孔同士が重なり合って最大限開口した状態から、音孔の形成されていない箇所同士が重なり合って開口率がゼロ若しくはこれに近い状態まで、開口率(開口面積)を変更することができる。
例えば、図15は本実施形態の保護部材63の操作部632をスリット658の一端側(図15では右側端部)に移動させる操作することで、保護部材63を保持枠体65内で面方向に回転させた状態を示している。この状態において、スピーカ固定部材62の音孔部621と保護部材63の前記音孔631とが重なり合って最大限開口した状態となっている。
また、例えば、図16は本実施形態の保護部材63の操作部632をスリット658の他端側(図16では左側端部)に移動させる操作することで、保護部材63を保持枠体65内で面方向に回転させた状態を示している。この状態において、スピーカ固定部材62の音孔部621以外の閉塞部分と保護部材63の前記音孔631以外の閉塞部分とが重なり合って開口率(開口面積)がゼロ若しくはこれに近い状態となっている。
なお、操作部632を一端側から他端側に移動させていく過程の任意の位置で操作部632を止めることも可能であり、徐々に開口率(開口面積)を変化させることが可能である。
例えば、図16に示すようにスピーカ固定部材62と保護部材63との閉塞部分同士を重なり合わせて開口率(開口面積)がゼロ若しくはこれに近い状態とした場合(すなわち、保護部材63によってスピーカ本体51の振動板511側を塞いだ場合)には、図17に示すように、本来スピーカ本体51の振動板511側から放音される音が保護部材63によって放音経路を遮蔽されることで、スピーカ本体51の背面側(振動板511側とは逆側)に回り込む。
そして、音は、太矢印で示すように、スピーカ本体51の各部に設けられた孔部515からスピーカ本体51の背面側に抜け、スピーカ本体51の背面側(すなわち、スピーカユニット5が電子鍵盤楽器1に取り付けられた場合の楽器の前側、演奏者側)に向かって放音される。
例えば夜に電子鍵盤楽器1を演奏したい等、外部に音を広げたくない場合もある。この場合には、図16に示すように、スピーカ本体51の開口率(開口面積)がゼロ若しくはこれに近い状態となるように、保護部材63を動かすことで、演奏者側以外からの放音(本実施係形態では電子鍵盤楽器1の背後からの放音)を抑えつつ演奏を楽しむことが可能である。
なお、その他の点は第1の実施形態と同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるスピーカユニット5及びこれを組み込んだ電子鍵盤楽器1の作用について説明する。
本実施形態のスピーカユニット6を組み立てる際には、まず、スピーカ本体51をその大きさ形状に合うスピーカ固定部材62にねじ514等を用いて固定し一体化させる。そしてスピーカ本体51が取り付けられた状態でスピーカ固定部材62を保持枠体65の内側面に配置する。なお、本実施形態では、保持枠体65の開口部655に対応する位置にスピーカ本体51の振動板511が配置されるように、スピーカ固定部材62を保持枠体65の内側面にビス等で固定することが好ましい。
また、保護部材63を保持枠体65のスリット658から保持枠体65内に落とし込むように挿入してセットする。保護部材63は、複数種類用意されその中からユーザが自由に選択してもよい。
これにより本実施形態のスピーカユニット6の組み立てが完了する。
次に、スピーカユニット6を電子鍵盤楽器1の本体ケース2に取り付ける。
具体的には、フック状のユニット側係止部653と本体側係止部とを係止させることにより、ビス等を用いることなく、スピーカユニット6を本体ケース2に、簡易に取り付けることができる。
本実施形態では、スピーカユニット6の組立て完了後、電子鍵盤楽器1への組み込み後のいずれの場合にも保持枠体65のスリット658から操作部632が外部に突出した状態となっている。
ユーザは、操作部632を動かすことで、保護部材63を面方向に回転させることができ、これにより電子鍵盤楽器1の後方又は前方に好みの音量でスピーカユニット6から音を放音させることができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、簡易な手法でスピーカ本体を交換することが可能であるとの効果を得られる他、以下の効果を得ることができる
すなわち、本実施形態の保護部材63には、スピーカ本体51の振動板511に対応する箇所に音孔631が形成されており、スピーカ固定部材62と保護部材63との相対位置を変更してスピーカ固定部材62の音孔部621と保護部材63の音孔631との重なり具合を変更することができる。そしてこれにより、スピーカ本体51の振動板511側の開口面積を調整可能に構成されている。
これにより、簡易な構成でスピーカ本体51の振動板511側の開口面積を変えることができる。
また、本実施形態の保持枠体65にはスリット658が形成されており、保護部材63は、スリット658から保持枠体65内に挿入され、挿入状態においてスリット658から外部に露出する操作部632を有している。そして、保護部材63は、操作部632を操作することで、保持枠体65内で面方向に回転が可能となっており、当該回転動作によりスピーカ固定部材62と保護部材63との相対位置を変更してスピーカ固定部材62の音孔部621と保護部材63の音孔631との重なり具合を変更可能に構成されている。
これにより、ユーザ自身が簡易な手法で電子鍵盤楽器1の後方から音を出力させるか、前方から出力させるか、といった音の指向性を調整することができ、好みの音量でスピーカユニット6から音を放音させることができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、第2の実施形態では、スピーカ固定部材62を保持枠体65に固定する構成としたが、スピーカ固定部材62は固定される場合に限定されない。
例えば、フックや突起状の係止手段を設けて、スピーカ固定部材62を保持枠体65に対して着脱可能に係止させる構成としてもよい。
この場合には、スピーカ本体をユーザが交換することも比較的容易であり自由度の高いスピーカユニット6を実現することができる。
また、第2の実施形態では、スリット658が保持枠体の上面部651に設けられ、保護部材63を上方からセットする場合を例示したが、保護部材63をセットする方向は上方に限定されない。例えば側方にスリットを設けて側方からセットする構成としてもよい。
また、第2の実施形態では、操作部632を動かして、保護部材63を面方向に回転させる場合を例示したが、操作部632を操作することで行われる動作は回転に限定されない。
例えば、スライド移動させる構成等としてもよい。
また、第2の実施形態におけるスピーカ固定部材62及び保護部材63の形状、スピーカ固定部材62に設けられる音孔部621、保護部材63に設けられる音孔631のパターンは図示例に限定されない。
例えば、スピーカ固定部材82に、図18(a)に示すような回転するしずく型の音孔部821を設け、保護部材83に、図18(b)に示すような十字に並んだ円形状の音孔831を設けてもよい。この場合にも、図18(c)から図18(e)に示すように、操作部832を操作することで、音孔部821と音孔831との重なり合いを変化させることができ、わずかに重なり合った状態(図18(c)参照)から完全に重なり合った状態(図18(e)参照)まで所望の開口率に調整することが可能である。
また、例えば、スピーカ固定部材92及び保護部材93に、図19(a)及び図18(b)に示すような同一形状の渦形状に形成された音孔(音孔部921,音孔931)を設けてもよい。この場合にも、図19(c)及び図19(d)に示すように、スピーカ固定部材92及び保護部材93の相対的な位置を変更させることで、音孔部921と音孔931との重なり合いを変化させることができ、わずかに重なり合った状態(図19(c)参照)から完全に重なり合った状態(図19(d)参照)まで所望の開口率に調整することが可能である。
このように、形状やパターンの異なる複数種類のスピーカ固定部材及び保護部材を用意し、付け替えできるようにすることで、スピーカユニットの外観意匠も容易に変更することができる。
また、第1の実施形態において、スピーカ固定部材52を保持枠体55に保持する構成としてフック状の保持部556aを備える場合を例示したが、保持部の形状はこれに限定されない。
例えば、図20(a)及び図20(b)に示すように、保持枠体の側に凸部で構成された保持部558を備え、スピーカ固定部材52におけるこれに対応する位置に保持部558が嵌め込まれる孔部を設けてもよい。この場合には切り欠き部522を設けない構成としてもよい。
また、図示は省略するが、保護部材53を保持するための構成も同様の構成としてもよい。
さらに、上記各実施形態では、スピーカ固定部材及び保護部材の2つを保持枠体に対して着脱可能に取り付ける構成としたが、保護部材を着脱可能とすることは必須ではない。
例えば、ス21に示すように、上面部751、ユニット側係止部753を有する側面部752、背面部754等を備える保持枠体75の背面部の開口部755を塞ぐように、音孔731を備える板部材73が保持枠体75に一体に設けられていてもよい。
このように、保護部材に代わる板部材73が保護部材と一体形成できることにより、スピーカユニットを構成する部品点数を少なくすることができるとの効果がある。
また、振動板511の背後の空間を塞ぐことのできる遮蔽部材を装着できる構成として、スピーカ本体51からの音を楽器の背面のみから出力させたいときに、楽器の前側に流れてしまう音の経路を遮断して、効率よく放音させるようにしてもよい。
このように、スピーカ本体から放音される音の経路を適宜制御する構成をとることで、より効率よく効果的な放音を可能にするよう、音の指向性を制御することが可能となる。
また、上記各実施形態では、スピーカユニットを、上方向から電子鍵盤楽器に嵌め込む構成を前提として説明したが、スピーカユニットの取り付け方向は上方向に限定されない。
例えば横方向からスライドさせるように嵌め込んでもよいし、下方向から嵌め込む構成としてもよい。
特に第1の実施形態ではスピーカユニット5内に仮固定したスピーカ固定部材52及び保護部材53が、スピーカユニット5を上方向から電子鍵盤楽器1に嵌め込むことで下ケース22に突き当てられて本固定される場合を例示したが、スピーカユニットを下方向から電子鍵盤楽器に嵌め込む構成とした場合には、スピーカユニット内でスピーカ固定部材52及び保護部材53の移動を制限する構成となり、仮固定を行うための保持部を設けずに同様の構成を実現することも可能である。
また、本実施形態では、スピーカユニットが電子鍵盤楽器に取り付けられる場合を例示したが、スピーカユニットが取り付けられるのは電子鍵盤楽器に限定されない。
スピーカユニットが取り付けられる対象は、鍵盤を有さない各種の電子楽器でもよいし、楽器ではなく、例えば外部音源等から入力された発音信号にしたがってスピーカユニットから発音させる各種の音響機器でもよい。
これらの場合にも、操作子としての鍵31を備えない以外の構成は、スピーカユニットを電子鍵盤楽器に適用する場合とほぼ同様の構成となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
振動板を有するスピーカ本体と、
決められたサイズと形状を有し、前記スピーカ本体が固定されているスピーカ固定部材と、
本体ケースと嵌合する嵌合部を有する保持枠体と、
前記保持枠体に設けられ、前記決められたサイズと形状に対応するサイズと形状を有し、前記スピーカ固定部材を着脱可能に取り付ける取付部と、
を備えることを特徴とするスピーカユニット。
<請求項2>
前記保持枠体は、前記本体ケースに設けられた開口部に嵌合する前記嵌合部を有し、前記開口部を塞ぐようにして前記本体ケースに組付けられ、
前記スピーカ固定部材は、音孔部を有し、前記振動板に対応する箇所に前記音孔部が位置する状態で前記スピーカ本体が固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
<請求項3>
前記保持枠体は、前記本体ケースと嵌合させたときに前記本体ケースに設けられた係止部に係止されるユニット側係止部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカユニット。
<請求項4>
前記スピーカ固定部材は、板状の部材であり、外周部が前記決められたサイズと形状を有し、
前記保持枠体に設けられた前記取付部は、板状の前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入するためのガイド溝が、前記決められたサイズと形状に対応するサイズと形状で設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
<請求項5>
前記スピーカ固定部材は、複数種類の前記スピーカ本体のうちのいずれかの種類の前記スピーカ本体に対応した位置に前記スピーカ本体を固定する固定部が設けられるとともに、複数種類の前記スピーカ本体それぞれを固定する複数の前記スピーカ固定部材において共通したサイズと形状の外周部を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
<請求項6>
前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
<請求項7>
前記保護部材は、板状の部材であり、前記保持枠体の前記取付部には、前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入するための第1ガイド溝と前記保護部材をスライドさせて挿入する第2ガイド溝とが設けられている請求項6に記載のスピーカユニット。
<請求項8>
前記保持枠体は、前記スピーカ固定部材を前記保持枠体内の所定位置に保持する第1保持部と、前記保護部材を前記保持枠体内の所定位置に保持する第2保持部とを備えていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のスピーカユニット。
<請求項9>
前記保護部材は、前記スピーカ本体の前記振動板に対応する箇所に音孔が形成されており、
前記スピーカ固定部材と前記保護部材との相対位置を変更して前記スピーカ固定部材の音孔部と前記保護部材の前記音孔との重なり具合を変更することで、前記スピーカ本体の前記振動板側の開口面積を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
<請求項10>
前記保持枠体にはスリットが形成されており、
前記保護部材は、前記スリットから前記保持枠体内に挿入され、挿入状態において前記スリットから外部に露出する操作部を有し、
前記保護部材は、前記操作部を操作することで、前記保持枠体内で面方向に回転及びスライドの少なくともいずれかの動作が可能となっており、前記動作により前記スピーカ固定部材と前記保護部材との相対位置を変更して前記スピーカ固定部材の前記音孔部と前記保護部材の前記音孔との重なり具合を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載のスピーカユニット。
<請求項11>
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットから発音させる発音信号を生成する信号生成部と、
前記スピーカユニット及び前記信号生成部を収容する本体ケースと、
を備えることを特徴とする音響機器。
<請求項12>
前記スピーカユニットの前記保持枠体は、ユニット側係止部を備え、
前記本体ケースは、前記ユニット側係止部に対応する本体側係止部を備えており、
前記スピーカユニットは、前記ユニット側係止部と前記本体側係止部とが係止されることで、本体ケースに取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の音響機器。
<請求項13>
前記本体ケースは、上ケース及び下ケースを備えて構成され、
前記スピーカユニットは、前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材を備え、
前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケースに組み込まれることで、前記上ケース及び前記下ケースとの間に挟まれることで位置固定されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の音響機器。
<請求項14>
前記本体ケースは、内部にガイド溝を有し、
前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、その一端部を前記ガイド溝に挿入することにより、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケース内の所定位置に位置固定されることを特徴とする請求項13に記載の音響機器。
<請求項15>
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のスピーカユニットと、
演奏手段である鍵と前記鍵の操作に対応する発音信号を生成する信号生成部とを有する楽器本体と、
前記スピーカユニットおよび前記楽器本体を収容する本体ケースと、
を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
<請求項16>
前記スピーカユニットの前記保持枠体は、ユニット側係止部を備え、
前記本体ケースは、前記ユニット側係止部に対応する本体側係止部を備えており、
前記スピーカユニットは、前記ユニット側係止部と前記本体側係止部とが係止されることで、本体ケースに取り付けられることを特徴とする請求項15に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項17>
前記本体ケースは、上ケース及び下ケースを備えて構成され、
前記スピーカユニットは、前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材を備え、
前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケースに組み込まれることで、前記上ケース及び前記下ケースとの間に挟まれることで位置固定されることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項18>
前記本体ケースは、内部にガイド溝を有し、
前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、その一端部を前記ガイド溝に挿入することにより、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケース内の所定位置に位置固定されることを特徴とする請求項17に記載の電子鍵盤楽器。
1 電子鍵盤楽器
2 本体ユニット
21 下ケース
22 上ケース
5 スピーカユニット
51 スピーカ本体
52 スピーカ固定部材
53 保護部材
55 保持枠体
511 振動板

Claims (18)

  1. 振動板を有するスピーカ本体と、
    決められたサイズと形状を有し、前記スピーカ本体が固定されているスピーカ固定部材と、
    本体ケースと嵌合する嵌合部を有する保持枠体と、
    前記保持枠体に設けられ、前記決められたサイズと形状に対応するサイズと形状を有し、前記スピーカ固定部材を着脱可能に取り付ける取付部と、
    を備え
    上記取付部は、前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入する挿入部、及び、前記スピーカ固定部材を前記保持枠体に仮固定する第1保持部を備えることを特徴とするスピーカユニット。
  2. 前記保持枠体は、前記本体ケースに設けられた開口部に嵌合する前記嵌合部を有し、前記開口部を塞ぐようにして前記本体ケースに組付けられ、
    前記スピーカ固定部材は、音孔部を有し、前記振動板に対応する箇所に前記音孔部が位置する状態で前記スピーカ本体が固定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 前記保持枠体は、前記本体ケースと嵌合させたときに前記本体ケースに設けられた係止部に係止されるユニット側係止部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカユニット。
  4. 前記スピーカ固定部材は、板状の部材であり、外周部が前記決められたサイズと形状を有し、
    前記保持枠体に設けられた前記取付部は、板状の前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入するためのガイド溝が、前記決められたサイズと形状に対応するサイズと形状で設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  5. 前記スピーカ固定部材は、複数種類の前記スピーカ本体のうちのいずれかの種類の前記スピーカ本体に対応した位置に前記スピーカ本体を固定する固定部が設けられるとともに、複数種類の前記スピーカ本体それぞれを固定する複数の前記スピーカ固定部材において共通したサイズと形状の外周部を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  6. 前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  7. 前記保護部材は、板状の部材であり、前記保持枠体の前記取付部には、前記スピーカ固定部材をスライドさせて挿入するための第1ガイド溝と前記保護部材をスライドさせて挿入する第2ガイド溝とが設けられている請求項6に記載のスピーカユニット。
  8. 前記保持枠体は、前記スピーカ固定部材を前記保持枠体内の所定位置に保持する前記第1保持部と、前記保護部材を前記保持枠体内の所定位置に保持する第2保持部とを備えていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のスピーカユニット。
  9. 前記保護部材は、前記スピーカ本体の前記振動板に対応する箇所に音孔が形成されており、
    前記スピーカ固定部材と前記保護部材との相対位置を変更して前記スピーカ固定部材の音孔部と前記保護部材の前記音孔との重なり具合を変更することで、前記スピーカ本体の前記振動板側の開口面積を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  10. 前記保持枠体にはスリットが形成されており、
    前記保護部材は、前記スリットから前記保持枠体内に挿入され、挿入状態において前記スリットから外部に露出する操作部を有し、
    前記保護部材は、前記操作部を操作することで、前記保持枠体内で面方向に回転及びスライドの少なくともいずれかの動作が可能となっており、前記動作により前記スピーカ固定部材と前記保護部材との相対位置を変更して前記スピーカ固定部材の前記音孔部と前記保護部材の前記音孔との重なり具合を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載のスピーカユニット。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットから発音させる発音信号を生成する信号生成部と、
    前記スピーカユニット及び前記信号生成部を収容する本体ケースと、
    を備えることを特徴とする音響機器。
  12. 前記スピーカユニットの前記保持枠体は、ユニット側係止部を備え、
    前記本体ケースは、前記ユニット側係止部に対応する本体側係止部を備えており、
    前記スピーカユニットは、前記ユニット側係止部と前記本体側係止部とが係止されることで、本体ケースに取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の音響機器。
  13. 前記本体ケースは、上ケース及び下ケースを備えて構成され、
    前記スピーカユニットは、前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材を備え、
    前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケースに組み込まれることで、前記上ケース及び前記下ケースとの間に挟まれることで位置固定されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の音響機器。
  14. 前記本体ケースは、内部にガイド溝を有し、
    前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、その一端部を前記ガイド溝に挿入することにより、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケース内の所定位置に位置固定されることを特徴とする請求項13に記載の音響機器。
  15. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のスピーカユニットと、
    演奏手段である鍵と前記鍵の操作に対応する発音信号を生成する信号生成部とを有する楽器本体と、
    前記スピーカユニットおよび前記楽器本体を収容する本体ケースと、
    を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
  16. 前記スピーカユニットの前記保持枠体は、ユニット側係止部を備え、
    前記本体ケースは、前記ユニット側係止部に対応する本体側係止部を備えており、
    前記スピーカユニットは、前記ユニット側係止部と前記本体側係止部とが係止されることで、本体ケースに取り付けられることを特徴とする請求項15に記載の電子鍵盤楽器。
  17. 前記本体ケースは、上ケース及び下ケースを備えて構成され、
    前記スピーカユニットは、前記スピーカ固定部材と重なり合う位置に配置され、前記振動板の保護が可能な所定サイズの音孔が複数設けられた保護部材を備え、
    前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケースに組み込まれることで、前記上ケース及び前記下ケースとの間に挟まれることで位置固定されることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の電子鍵盤楽器。
  18. 前記本体ケースは、内部にガイド溝を有し、
    前記スピーカ固定部材及び前記保護部材は、その一端部を前記ガイド溝に挿入することにより、前記保持枠体に保持された状態で前記本体ケース内の所定位置に位置固定されることを特徴とする請求項17に記載の電子鍵盤楽器。
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