JP7387993B2 - 加飾シートおよび加飾樹脂成形品 - Google Patents

加飾シートおよび加飾樹脂成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP7387993B2
JP7387993B2 JP2019058321A JP2019058321A JP7387993B2 JP 7387993 B2 JP7387993 B2 JP 7387993B2 JP 2019058321 A JP2019058321 A JP 2019058321A JP 2019058321 A JP2019058321 A JP 2019058321A JP 7387993 B2 JP7387993 B2 JP 7387993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
protective layer
surface protective
decorative sheet
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019058321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020157564A (ja
Inventor
吉信 大森
和哉 吉田
宏和 角野
裕之 長谷川
由梨 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2019058321A priority Critical patent/JP7387993B2/ja
Publication of JP2020157564A publication Critical patent/JP2020157564A/ja
Priority to JP2023130896A priority patent/JP2023159225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7387993B2 publication Critical patent/JP7387993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本開示は、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートに関する。
例えば車両内装材には、樹脂成形品の表面に加飾シートを積層させた加飾樹脂成形品が使用されている。また、加飾シートとして、表面保護層を有するシートが知られている。表面保護層は、例えば、加飾樹脂成形品の耐傷付き性を向上させる機能を有する。
特許文献1には、基材上に少なくとも表面保護層を有する加飾シートであって、表面保護層が、ポリカーボネート(メタ)アクリレートと、多官能(メタ)アクリレートとを所定の割合で含有する組成物の硬化物からなる三次元成形加飾シートが開示されている。この技術は、耐傷付き性と三次元成形性とを両立し得る表面保護層を有する加飾シートを提供することを課題としている。
特許第6020642号明細書
例えば、特許文献1に記載された加飾シートの表面保護層は、三次元成形性および耐傷付き性が高い反面、耐薬品性が比較的低い。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートを提供することを主目的とする。
本開示においては、三次元成形に用いられる加飾シートであって、基材シートおよび表面保護層を少なくとも有し、上記表面保護層は、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さが40N/mm以下である、加飾シートを提供する。
本開示によれば、表面保護層がポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、そのマルテンス硬さが特定の範囲にあることで、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートとすることができる。中でも、表面保護層の耐傷付き性を特に向上させることが可能である。
上記開示において、上記ポリウレタン樹脂は、カルボキシル基を有する樹脂であってもよい。
上記開示において、上記樹脂組成物の硬化物は、ウレア結合を有していてもよい。
上記開示において、上記硬化剤は、カルボジイミド系硬化剤であってもよい。
上記開示において、上記ポリウレタン樹脂は、ガラス転移温度が75℃以下であってもよい。
また、本開示においては、樹脂成形品と、上記樹脂成形品の表面に位置する加飾シートとを有する加飾樹脂成形品であって、上記加飾シートは、基材シートおよび表面保護層を少なくとも有し、上記表面保護層は、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さが40N/mm以下である、加飾樹脂成形品を提供する。
本開示によれば、上述した加飾シートを用いることで、樹脂成形品の形状に良好に追従し、さらに、耐傷付き性および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾樹脂成形品とすることができる。中でも、表面保護層の耐傷付き性を特に向上させることが可能である。
本開示においては、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートを提供することができるという効果を奏する。
本開示における加飾シートの一例を示す概略断面図である。 マルテンス硬さの測定方法を説明する模式図である。
本開示における加飾シートおよび加飾樹脂成形品について、詳細に説明する。
A.加飾シート
図1は、本開示における加飾シートの一例を示す概略断面図である。図1に示す加飾シート10は、基材シート1、絵柄層2、プライマー層3および表面保護層4を、この順に有する。表面保護層4は、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さが小さい。
本開示によれば、表面保護層がポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、そのマルテンス硬さが特定の範囲にあることで、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートとすることができる。中でも、表面保護層の耐傷付き性を特に向上させることが可能である。例えば特許文献1の実施例では、高分子量のポリカーボネートアクリレートと、高分子量のウレタンアクリレートオリゴマーとを用いて、架橋間分子量を大きくすることで、三次元成形性および耐傷付き性の向上を図っている。しかしながら、架橋密度が低いため、耐薬品性が比較的低い。このように、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾シートは、従来知られていなかった。これに対して、本開示においては、表面保護層として、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物を用い、さらに、そのマルテンス硬さに着目することで、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好になることを見出した。
1.表面保護層
本開示における表面保護層は、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な層である。表面保護層のマルテンス硬さは、例えば40N/mm以下であり、35N/mm以下であってもよく、30N/mm以下であってもよい。一方、表面保護層のマルテンス硬さは、例えば0.01N/mm以上であり、0.8N/mm以上であってもよく、3N/mm以上であってもよい。
マルテンス硬さの測定は、表面保護層に圧子を押し込むことにより行われる。圧子としては、例えばビッカース圧子を用いることができる。また、測定機器としては、例えば「PICODENTOR HM-500」(株式会社フィッシャー・インストルメンツ製)を用いることができる。マルテンス硬さの測定条件については、後述する実施例に記載する。なお、圧子が表面保護層に侵入する深さが、表面保護層の厚さに比べて十分に小さい場合には、加飾シートの他の層(例えば基材シート)の影響は無視できる。具体的に、圧子が表面保護層に侵入する深さが、表面保護層の厚さに比べて1/10程度である場合、加飾シートの他の層(例えば基材シート)の影響を無視できるため、加飾シート自体を測定対象として測定しても、表面保護層のマルテンス硬さとして測定することができる。
表面保護層は、破断伸度が大きいことが好ましい。三次元成形性が向上するからである。150℃での引張試験における表面保護層の破断伸度は、例えば120%以上であり、150%以上であってもよく、200%以上であってもよい。一方、150℃での引張試験における表面保護層の破断伸度は、特に限定されないが、例えば500%以下である。引張試験の条件および基準については、後述する実施例に記載する。
表面保護層は、メチルエチルケトン(MEK)に対するゲル分率が大きいことが好ましい。耐薬品性が高くなるからである。表面保護層の上記ゲル分率は、例えば80%以上であり、85%以上であってもよく、90%以上であってもよい。一方、表面保護層の上記ゲル分率は、100%であってもよく、100%未満であってもよい。ゲル分率の測定は、表面保護層をメチルエチルケトンに浸漬させ、その前後の質量変化から求めることができる。具体的には、加飾シートから表面保護層の一部を切り欠き、そのサンプル0.5gを23℃のMEKに4時間浸漬させる。その後、MEK中から取出した試験片を100℃で2時間乾燥させ、得られた残渣の質量を測定する。MEK浸漬前のサンプルの質量に対する、MEK浸漬後のサンプルの質量をゲル分率(%)とする。
本開示においては、表面保護層が、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さを特定の範囲とすることで、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好な表面保護層を得ることができる。マルテンス硬さは、例えば、硬化樹脂の架橋密度、未硬化樹脂の重量平均分子量により調整できる。硬化樹脂の架橋密度が高くなると、マルテンス硬さは大きくなりやすい。また、硬化剤の使用量を変更することで、マルテンス硬さを調整することができる。また、ガラス転移温度の異なる樹脂を混合することでも、マルテンス硬さを調整することができる。例えば、硬化剤の使用量を増やし、ガラス転移温度の高い樹脂を混合することで、マルテンス硬さは大きくなりやすい。また、ゲル分率は、例えば、硬化樹脂の架橋密度、未硬化樹脂の重量平均分子量により調整できる。硬化樹脂の架橋密度が高くなると、ゲル分率は高くなりやすい。
表面保護層は、通常、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物である。ポリウレタン樹脂は、熱硬化性樹脂であってもよく、電離放射線硬化性樹脂であってもよい。
ポリウレタン樹脂は、通常、硬化剤と反応可能な樹脂である。ポリウレタン樹脂は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応により得られる。また、必要に応じて、ポリオールおよびポリイソシアネートに加えて、分子内に親水性官能基を有する化合物または鎖伸長剤等の化合物をさらに反応させることにより、ポリウレタン樹脂を得てもよい。
上記ポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオールが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等の低分子ジオール成分と、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3-シクロペンタンジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸等の多価カルボン酸との縮合物が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド-プロピレンオキサイド共重合体(ランダムおよび/またはブロック共重合体)、ポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールは、例えば、ジオールと、カルボニル成分となる化合物とを反応させた化合物である。上記ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、3-メチルペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、シクロヘキサンジメタノールが挙げられる。一方、上記カルボニル成分となる化合物は、例えば、炭酸ジエステル、ホスゲン、または、これらの等価体の中から選ばれるいずれかの化合物である。その具体例としては、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピル、炭酸ジフェニル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の炭酸ジエステル類、ホスゲン、あるいはクロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸フェニル等のハロゲン化ギ酸エステル類が挙げられる。ポリカーボネートポリオールは、例えば、ジオールと炭酸エステルとのエステル交換法やホスゲン法等の一般的な製造方法で製造される。
ポリオレフィンポリオールとしては、例えば、ポリブタジエンポリオ-ル、ポリイソプレンポリオ-ル、これらの水素添加ポリオ-ル等が挙げられる。
上記ポリイソシアネートとしては、例えば、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’-ジベンジルジイソシアネート、1,5-ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネートが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、α,α,α,α-テトラメチルキシリレンジイソシアネートが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネート、3-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネートが挙げられる。
ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は、分岐構造および内部架橋構造の少なくとも一方を導入して可能な限り大きくすることが好ましく、例えば10,000以上であり、50,000以上であってもよい。一方、ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は、例えば15,000,000以下であり、5,000,000以下であってもよい。分子量を大きくすることで、耐薬品性が良好な表面保護層を得ることができる。
また、ポリウレタン樹脂は、水への分散性を付与するために親水性官能基を有していてもよい。親水性官能基としては、例えば、カルボキシル基、スルホニル基等が挙げられる。親水性官能基は、以下の化合物により導入することができる。例えば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、乳酸およびグリシン等のカルボキシル基含有化合物、タウリン等のスルホン酸基含有化合物、カルボキシル基およびスルホン酸基の少なくとも一方を含有する化合物を原料とするポリエステルポリオールが挙げられる。また、ポリウレタン樹脂の分子量を増大させて、耐薬品性の向上を図るために、鎖伸長剤を用いてもよい。鎖伸長剤としては、ジアミンや、内部架橋構造を導入する機能をも果たすポリアミンが好ましい。ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ピペラジン、イソホロンジアミンが挙げられ、ポリアミンとしては、例えば、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミンが挙げられる。
さらに、ポリウレタン樹脂は、水系ポリウレタン樹脂であることが好ましい。水系ポリウレタン樹脂は、ウレタン樹脂の乳化物である。水系ポリウレタン樹脂は、非反応型であってもよく、反応型であってもよい。反応型の水系ポリウレタン樹脂は、末端のイソシアネート基をブロック剤で保護している。水系ポリウレタン樹脂は、水溶性型であってもよく、自己乳化型であってもよい。水溶性型および自己乳化型は、いずれも、上述した親水性官能基を有する。水系ポリウレタン樹脂は、ポリウレタン樹脂が網目状に架橋した内部架橋構造体を有することが好ましい。また、水系ポリウレタン樹脂は、ウレア結合を有することが好ましい。イソシアネート基とアミンが反応することでウレア結合が形成される。
また、ポリウレタン樹脂は、そのカルボキシル基含有量を表す酸価が5mgKOH/g以上であることが好ましい。一方、上記酸価は、例えば、100mgKOH/g以下であり、50mgKOH/g以下であってもよい。ポリウレタン樹脂の市販品としては、例えば、第一工業製薬製「スーパーフレックス」シリーズ、DIC製「ハイドラン」シリーズ、ADEKA製「アデカボンタイター」シリーズ、日華化学製「エバファノール」シリーズ、三洋化成工業製「ユーコート」シリーズが挙げられる。
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度(Tg)は、例えば0℃以上であり、5℃以上であってもよく、10℃以上であってもよい。ポリウレタン樹脂のTgが低すぎると、耐ブロッキング性が低下しやすくなる。一方、ポリウレタン樹脂のTgは、例えば80℃以下であり、75℃以下であってもよく、60℃以下であってもよく、40℃以下であってもよい。ポリウレタン樹脂のTgが高すぎると、室温における分子の運動性が低下するため、耐傷付き性が低下しやすくなる。動的粘弾性測定装置(株式会社ユービーエム製、Reogel-E4000)を用いて、昇温温度5℃/分、-100℃から200℃までの温度領域で、貯蔵弾性率(E’)および損失弾性率(E”)を測定し、これらの比E”/E’=tanδと定義される損失係数がピーク値をとる温度をTgと定義した。
一方、硬化剤としては、例えば、カルボジイミド系硬化剤、イソシアネート系硬化剤が挙げられる。カルボジイミド系硬化剤は、分子内にカルボジイミド構造(-N=C=N-)を有する化合物であれば、特に限定はされない。カルボジイミド基を有する化合物としては、例えば、N,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N′-ジイソプロピルカルボジイミド、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩が挙げられる。市販品として、カルボジライトV-02、カルボジライトV-02-L2、カルボジライトSV-02、カルボジライトV-04、カルボジライトV-10、カルボジライトSW-12G、カルボジライトE-02、カルボジライトE-03A、カルボジライトE-05(いずれも日清紡ケミカル製)が挙げられる。
イソシアネート系硬化剤としては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、キシレン-1,4-ジイソシアネート、キシレン-1,3-ジイソシアネート、4,4′-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2′-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′-ジフェニルエーテルジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、2-ニトロジフェニル-4,4′-ジイソシアネート、2,2′-ジフェニルプロパン-4,4′-ジイソシアネート、3,3′-ジメチルジフェニルメタン-4,4′-ジイソシアネート、4,4′-ジフェニルプロパンジイソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、ナフチレン-1,4-ジイソシアネート、ナフチレン-1,5-ジイソシアネート、3,3′-ジメトキシジフェニル-4,4′-ジイソシアネート等の芳香族イソシアネートが挙げられる。また、イソシアネート化合物としては、例えば、1,4-ジイソシアナトブタン、1,5-ジイソシアナトペンタン、1,6-ジイソシアナトヘキサン(1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、HDI)、1,6-ジイソシアナト-2,2,4-トリメチルヘキサン、2,6-ジイソシアナトヘキサン酸メチル(リジンジイソシアネート)等の脂肪族イソシアネートが挙げられる。また、イソシアネート化合物としては、例えば、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートが挙げられる。
樹脂組成物に含まれる硬化剤の割合は、特に限定されないが、樹脂100質量部に対して、例えば0.5質量部以上であり、1質量部以上であってもよく、3質量部以上であってもよい。一方、硬化剤の割合は、樹脂100質量部に対して、例えば50質量部以下であり、35質量部以下であってもよい。
表面保護層の形成方法の一例としては、樹脂組成物を塗工する方法が挙げられる。塗工方法としては、例えば、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の一般的な方法を挙げることができる。また、樹脂組成物が硬化剤を含有する場合や樹脂組成物が電離放射線硬化性樹脂を含有する場合、通常、塗工後の未硬化樹脂層(未硬化の表面保護層)に硬化処理を行う。硬化処理としては、例えば、熱処理、電離放射線照射処理が挙げられる。
熱処理は、塗工された未硬化樹脂層を、熱により硬化させる処理である。熱処理温度は、所望の硬化反応が生じる温度であれば特に限定されないが、例えば50℃以上であり、70℃以上であってもよく、80℃以上であってもよい。一方、熱処理温度の上限は、樹脂組成物および硬化剤の種類によって、適宜選択することができる。熱処理方法は、特に限定されず、一般的な熱処理方法を採用できる。
電離放射線照射処理は、塗工された未硬化樹脂層を、電子線、紫外線等の電離放射線を照射して硬化させる処理である。電離放射線として電子線を用いる場合、加速電圧は特に限定されないが、例えば70kV以上300kV以下である。また、照射線量も特に限定されないが、例えば5kGy以上300kGy以下である。一方、電離放射線として紫外線を用いる場合、例えば、波長190nm以上380nm以下の紫外線を用いることが好ましい。
表面保護層は、必要に応じて各種添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、例えば、耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤が挙げられる。なお、添加剤の含有量は、目的に応じて適宜設定することができる。
耐候性改善剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤が挙げられる。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでもよい。無機系紫外線吸収剤としては、例えば、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛が挙げられる。一方、有機系紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が挙げられる。また、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。
耐摩耗性向上剤は、例えば粒子形状を有することが好ましい。また、耐摩耗性向上剤は、無機系、有機系のいずれでもよい。無機系耐摩耗性向上剤としては、例えば、α-アルミナ、シリカ、カオリナイト、酸化鉄、ダイヤモンド、炭化ケイ素が挙げられる。一方、有機系耐摩耗性向上剤としては、例えば、架橋アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂が挙げられる。
表面保護層の厚さは、例えば1μm以上であり、2μm以上であってもよく、3μm以上であってもよい。表面保護層の厚さが小さすぎると、保護層としての機能が低下する可能性がある。一方、表面保護層の厚さは、例えば50μm以下であり、30μm以下であってもよく、15μm以下であってもよい。表面保護層の厚さが大きすぎると、三次元成形性が低下する可能性がある。
2.基材シート
本開示における基材シートは、樹脂を含有する。基材シートに用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(ABS樹脂);アクリル樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂;ポリカーボネート樹脂;塩化ビニル樹脂が挙げられる。なお、これらの樹脂を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、基材シートは、単層シートであってもよく、複層シートであってもよい。
基材シートの厚さは、用途によって異なるが、例えば0.05mm以上であり、0.1mm以上であってもよい。一方、基材シートの厚さは、例えば1.0mm以下であり、0.7mm以下であってもよい。
基材シートの少なくとも一方の表面は、表面処理されていてもよい。表面処理することで、例えば、基材シートと他の層との密着性向上を図ることができる。表面処理方法としては、例えば、酸化法、凹凸化法が挙げられる。酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法が挙げられる。凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法が挙げられる。また、基材シートは、少なくとも一方の表面上に、プライマー層を有していてもよい。また、基材シートには、塗装または模様等の装飾性が付与されていてもよい。
3.絵柄層
本開示における加飾シートは、絵柄層を有していてもよい。絵柄層を設けることで、加飾シートに装飾性を容易に付与することができる。絵柄層は、基材シートおよび表面保護層の間に位置することが好ましい。
絵柄層の模様としては、例えば、木目模様;大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様;布目や布状の模様を模した布地模様;タイル貼模様;煉瓦積模様が挙げられる。また、これらの模様を複合した寄木、パッチワークを用いてもよい。
絵柄層は、着色剤およびバインダーを含有することが好ましい。着色剤としては、例えば、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料;キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料;アルミニウム、真鍮等の金属顔料;二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の真珠光沢(パール)顔料が挙げられる。
バインダーとしては、例えば、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂が挙げられる。
また、絵柄層は、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等の添加剤を含有していてもよい。絵柄層の厚さは、例えば1μm以上、20μm以下である。絵柄層の形成方法としては、例えばグラビア印刷法等の一般的な印刷法が挙げられる。
本開示における加飾シートは、基材シートおよび絵柄層の間に、隠蔽層を有していてもよい。隠蔽層を設けることで、例えば基材シートの色が、絵柄層に影響を与えることを抑制できる。隠蔽層の色は、不透明色であることが好ましい。また、隠蔽層は、いわゆるベタ層であることが好ましい。
4.プライマー層
本開示における加飾シートは、プライマー層を有していてもよい。プライマー層を設けることで、例えば表面保護層が延伸された場合であっても、表面保護層に微細な割れや白化が生じることを抑制できる。プライマー層は、基材シートおよび表面保護層の間に位置することが好ましい。また、加飾シートが絵柄層を有する場合、プライマー層は、絵柄層および表面保護層の間に位置することが好ましい。
プライマー層は、樹脂を含有することが好ましい。このような樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル・ウレタン共重合体樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンが挙げられる。なお、これらの樹脂を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、本明細書において、(メタ)アクリルとは、アクリルまたはメタクリルを意味する。
(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、2種以上の異なる(メタ)アクリル酸エステルモノマーの共重合体、(メタ)アクリル酸エステルと他のモノマーとの共重合体が挙げられる。(メタ)アクリル樹脂の具体例としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体が挙げられる。
ウレタン樹脂としては、例えば、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンが挙げられる。なお、ウレタン樹脂は1液硬化型でも2液硬化型であってもよい。ポリオールは、分子中に2個以上の水酸基を有する。ポリオールとしては、例えばポリエステルポリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオールが挙げられる。一方、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネート;4,4-ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(または脂環族)イソシアネートが挙げられる。また、プライマー層は、ウレタン樹脂に加えて、ブチラール樹脂を含有していてもよい。
(メタ)アクリル・ウレタン共重合体樹脂としては、例えばアクリル/ウレタン(ポリエステルウレタン)ブロック共重合樹脂が挙げられる。硬化剤としては、上述した各種イソシアネートを用いることができる。アクリル/ウレタン(ポリエステルウレタン)ブロック共重合樹脂におけるアクリル/ウレタン比(質量比)は、例えば、(9/1)以上(1/9)以下であり、(8/2)以上(2/8)以下であってもよい。
プライマー層の厚さは、例えば0.1μm以上であり、1μm以上であってもよい。一方、プライマー層の厚さは、例えば10μm以下である。プライマー層の形成方法としては、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロールコート等の一般的な塗工法が挙げられる。
5.接着剤層
本開示における加飾シートは、基材シートを基準として、表面保護層とは反対側の位置に、接着剤層を有していてもよい。接着剤層を設けることで、加飾シートと、樹脂成形品との密着性が向上する。
接着剤層は、樹脂を含有することが好ましい。接着剤層に用いられる樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリル変性ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ウレタン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。なお、これらの樹脂を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
接着剤層の厚さは、例えば0.1μm以上であり、1μm以上であってもよい。一方、接着剤層の厚さは、例えば10μm以下である。接着剤層の形成方法は、特に限定されず、一般的な塗工法が挙げられる。
6.加飾シート
本開示における加飾シートは、基材シートおよび表面保護層を少なくとも有し、さらに、絵柄層、プライマー層および接着剤層の少なくとも一つをさらに有していてもよい。
また、本開示においては、上述した加飾シートの製造方法を提供することもできる。すなわち、上述した加飾シートの製造方法であって、樹脂組成物を用いて上記表面保護層を形成する表面保護層形成工程を有する加飾シートの製造方法を提供することができる。表面保護層および他の層の形成方法については、上述した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
また、本開示における加飾シートは、加飾樹脂成形品の製造に用いられることが好ましい。加飾樹脂成形品の詳細については後述する。
B.加飾樹脂成形品
本開示における加飾樹脂成形品は、樹脂成形品と、上記樹脂成形品の表面に位置する加飾シートとを有する。
本開示によれば、上述した加飾シートを用いることで、樹脂成形品の形状に良好に追従し、さらに、耐傷付き性および耐薬品性が良好な表面保護層を有する加飾樹脂成形品とすることができる。中でも、表面保護層の耐傷付き性を特に向上させることが可能である。
本開示における加飾シートについては、上記「A.加飾シート」に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。加飾樹脂成形品における加飾シートは、通常、樹脂成形品の少なくとも一部の外表面の形状に追従するように形成されている。また、加飾樹脂成形品における加飾シートは、通常、樹脂成形品と一体化している。また、加飾樹脂成形品における加飾シートは、通常、表面保護層が外側に位置し、基材シートが内側に位置する。
本開示における樹脂成形品は、例えば、曲面部、屈曲部、平坦部の少なくとも一つを有することが好ましい。樹脂成形品に用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂であってもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(ABS樹脂)、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂が挙げられる。一方、熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。なお、これらの樹脂を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本開示における加飾樹脂成形品を製造する方法としては、例えば、インサート成形法、射出成形同時加飾法、ブロー成形法、ガスインジェクション成形法等の射出成形法が挙げられる。
例えば、インサート成形法では、真空成形工程において、加飾シートを真空成形型により予め成形品表面形状に真空成形(オフライン予備成形)し、次いで必要に応じて余分な部分をトリミングして成形シートを得る。この成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を型締めし、流動状態の樹脂を型内に射出し、固化させて、射出成形と同時に樹脂成形品の外表面に加飾シートを一体化させる。これにより、加飾樹脂成形品が得られる。
また、例えば、射出成形同時加飾法では、加飾シートを射出成形の吸引孔が設けられた真空成形型との兼用雌型に配置し、この雌型で予備成形(インライン予備成形)を行う。その後、射出成形型を型締めして、流動状態の樹脂を型内に射出し、固化させて、射出成形と同時に樹脂成形物の外表面に加飾シートを一体化させる。これにより、加飾樹脂成形品が得られる。
また、本開示における加飾樹脂成形品は、真空圧着法等の、予め用意された立体的な樹脂成形品上に、加飾シートを貼着する加飾方法によっても作製することができる。真空圧着法では、まず、上側に位置する第1真空室および下側に位置する第2真空室を有する真空圧着機内に、加飾シートおよび樹脂成形品を、加飾シートが第1真空室側、樹脂成形品が第2真空室側となるように、かつ、加飾シートの基材シートが樹脂成形品側に向くように真空圧着機内に設置し、2つの真空室を真空状態とする。樹脂成形品は、第2真空室に備えられた、上下に昇降可能な昇降台上に設置される。次いで、第1の真空室を加圧すると共に、昇降台を用いて樹脂成形品を加飾シートに押し当て、2つの真空室間の圧力差を利用して、加飾シートを延伸しながら樹脂成形品の表面に貼着する。最後に2つの真空室を大気に開放し、必要に応じて加飾シートの余分な部分をトリミングすることにより、加飾樹脂成形品を得ることができる。真空圧着法においては、樹脂成形品を加飾シートに押し当てる工程の前に、加飾シートを軟化させて成形性を高めるため、加飾シートを加熱する工程を備えることが好ましい。このような工程を備える真空圧着法は、特に真空加熱圧着法と呼ばれることがある。
本開示における加飾樹脂成形品の用途としては、例えば、自動車等の車両の内装材または外装材;窓枠、扉枠等の建具;壁、床、天井等の建材の内装材;テレビ受像機、空調機等の家電製品の筐体;容器が挙げられる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1]
基材シートとしてABS樹脂フィルム(曲げ弾性率2000MPa、厚さ400μm)を準備した。次に、基材シートの表面に、アクリル樹脂をバインダーとするインキを用いてグラビア印刷により木目柄の絵柄層を形成した。次に、絵柄層の表面に、アクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートを含む組成物を塗工し、プライマー層を形成した。プライマー層の厚さは3μmであった。
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―4671」、原料として1,4-ブタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4-ブタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を65.00質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート30.00質量部を加えNCO含量が1.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤として水酸化ナトリウム1.49質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、ジエチレントリアミン0.65質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体1を得た。
水系ポリウレタン樹脂分散体1を100質量部、カルボジイミド系硬化剤(日清紡ケミカル製V-02-L2、固形分40質量%)を5質量部の割合で含有する樹脂組成物を準備した。次に、プライマー層の表面に、準備した樹脂組成物を塗工し、未硬化の表面保護層を形成した。未硬化の表面保護層に80℃、10分間の条件で加熱を行うことにより、表面保護層(硬化後の厚さ10μm)を形成した。このようにして、加飾シートを得た。
[実施例2]
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―5651」、原料として1,5-ペンタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,5-ペンタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を65.00質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート30.00質量部を加えNCO含量が1.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤としてトリエチルアミン3.77質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、ジエチレントリアミン0.65質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体2を得た。得られた水系ポリウレタン樹脂分散体2を水系ポリウレタン樹脂分散体1の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[実施例3]
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―4671」、原料として1,4-ブタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4-ブタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を65.00質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート30.00質量部を加えNCO含量が1.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤としてトリエチルアミン3.77質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、ジエチレントリアミン0.65質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体3を得た。得られた水系ポリウレタン樹脂分散体3を水系ポリウレタン樹脂分散体1の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[実施例4]
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―4671」、原料として1,4-ブタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4-ブタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を62.60質量部、トリメチロールプロパン0.65質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート31.75質量部を加えNCO含量が1.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤としてトリエチルアミン3.77質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、エチレンジアミン0.72質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体4を得た。得られた水系ポリウレタン樹脂分散体4を水系ポリウレタン樹脂分散体1の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[実施例5]
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―4672」、原料として1,4-ブタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4-ブタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=56.1mgKOH/g、数平均分子量=2000)を70.00質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート25.00質量部を加えNCO含量が2.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤としてトリエチルアミン3.77質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、ジエチレントリアミン1.30質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体5を得た。得られた水系ポリウレタン樹脂分散体5を水系ポリウレタン樹脂分散体1の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[実施例6]
撹拌機、還流冷却管、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、ポリカーボネートポリオール(旭化成株式会社製、商品名「デュラノール T―4671」、原料として1,4-ブタンジオールと1,6-ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4-ブタンジオール/1,6-ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を55.00質量部、1,4-シクロヘキサンジメタノール4.50質量部、ジメチロールプロピオン酸を5.00質量部、メチルエチルケトン100質量部を加え十分攪拌溶解し、次いでジシクロヘキシルメタンジイソシアネート35.50質量部を加えNCO含量が1.00%になるまで75℃で反応させた。その後、このプレポリマー溶液を45℃まで冷却し、中和剤としてトリエチルアミン3.77質量部を加えてホモミキサーを用いて水400.00質量部を徐々に加えて乳化分散した後、ジエチレントリアミン0.65質量部を添加し、鎖伸長反応を30℃で30分行った。この樹脂溶液を加熱減圧下、メチルエチルケトンを留去し、固形分25%の水系ポリウレタン樹脂分散体6を得た。得られた水系ポリウレタン樹脂分散体6を水系ポリウレタン樹脂分散体1の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[参考例1]
樹脂組成物として、水系ポリウレタン樹脂分散体(第一工業製薬製スーパーフレックス170、骨格:エーテル・エステル系、固形分33質量%)を100質量部、カルボジイミド系硬化剤(日清紡ケミカル製V-02-L2、固形分40質量%)を10質量部の割合で含有する樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[参考例2]
樹脂組成物として、水系ポリウレタン樹脂分散体(第一工業製薬製スーパーフレックス420、骨格:カーボネート系、固形分32質量%)を100質量部、カルボジイミド系硬化剤(日清紡ケミカル製V-02-L2、固形分40質量%)を5質量部の割合で含有する樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして加飾シートを得た。
[評価]
(マルテンス硬さ)
マルテンス硬さは、表面皮膜物性試験機(PICODENTOR HM-500、株式会社フィッシャー・インストルメンツ製)を用いて測定した。具体的には、図2(a)に示すような対面角136°のダイヤモンド圧子(ビッカース圧子)を用いて、表面保護層にダイヤモンド圧子を押し込み、押し込み荷重Fと押し込み深さh(圧痕深さ)から、マルテンス硬さを求めた(マルテンス硬さ=F/(26.43×h))。押し込み条件は、加飾シートの表面保護層に対して、室温(実験室環境温度)において、図2(b)に示すように、まず0mN~0.1mNまでの負荷を10秒間で加え、次に0.1mNの負荷で5秒間保持し、最後に0.1mN~0mNまでの除荷を10秒間で行った。
(破断伸度)
破断伸度は、引張試験により評価した。具体的には、加飾シートに対して引張速度50mm/分、チャック間間隔100mm、150℃の条件で、引張試験を行い、目視にて表面保護層にクラックが生じた時点での伸び率を測定した。
(ゲル分率)
ゲル分率は、メチルエチルケトン(MEK)に対する溶解の程度から評価した。具体的には、加飾シートから表面保護層の一部を切り欠き、そのサンプル0.5gを23℃のMEKに4時間浸漬させた。その後、MEK中から取出した試験片を100℃で2時間乾燥させ、得られた残渣の質量を測定した。MEK浸漬前のサンプルの質量に対する、MEK浸漬後のサンプルの質量をゲル分率(%)とした。
(耐傷付き性)
耐傷付き性は、#0000スチールウールを用いて荷重500gfで10回往復後の試験片の外観を評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎:1日以内に傷が修復し、傷付きは確認できなかった。
○:4日以内に傷が修復し、傷付きは確認できなかった。
△:表面に軽微な傷が認められたが、実用上問題なし。
×:表面に著しい傷があった。
なお、スチールウールを用いた評価方法は、例えば、摩擦用白綿布を用いた評価方法よりも、過酷な条件での評価方法である。
(三次元成形性)
三次元成形性は、加飾シートに真空成形を行い、評価した。具体的には、加飾シートを赤外線ヒーターで160℃に加熱し、軟化させた。次に、真空成形用型を用いて真空成形を行い(最大延伸倍率250%)、型の内部形状に合わせて成形した。冷却後、型から加飾シートを離型した。離型後の加飾シートの表面保護層の外観を評価した。評価基準は、以下の通りである。
○:表面保護層に割れや白化が全く見られず、良好に型の形状に追従した。
×:型の形状に追従できずに表面保護層に割れや白化が見られた。
(耐薬品性)
耐薬品性は、MEKを含ませた綿棒を用いて、表面保護層の表面を5往復ラビングし、その後の試験片の外観を評価した。評価基準は、以下の通りである。
○:表面保護層の外観に明らかな変化はなかった。
△:表面保護層の一部に明らかな白化、膨潤または溶解が認められた。
×:表面保護層の全体に明らかな白化、膨潤または溶解が認められた。
Figure 0007387993000001
表1に示すように、実施例1~6では、三次元成形性、耐傷付き性、および耐薬品性が良好であった。特に、スチールウールを用いた過酷な条件で、耐傷付き性を評価しているが、実施例1~6では、参考例1、2に比べて優れた耐傷付き性を有することが確認された。実施例1~6では、表面保護層のマルテンス硬さが特に小さく、表面保護層が柔らかいため、ラビング時に弾性緩和が生じ、優れた耐傷付き性が得られたと推測される。また、実施例1~6では、表面保護層のマルテンス硬さが小さく、表面保護層を構成する樹脂の架橋密度が適度に低いため、良好な三次元成形性が得られたと推測される。また、実施例1~6では、ゲル分率が大きく、耐薬品性の向上に寄与したと推測される。
1…基材シート
2…絵柄層
3…プライマー層
4…表面保護層
10…加飾シート

Claims (5)

  1. 三次元成形に用いられる加飾シートであって、
    基材シートおよび表面保護層を少なくとも有し、
    前記基材シートは、樹脂を含有し、
    前記表面保護層は、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さが40N/mm以下であり、
    前記基材シートおよび表面保護層との間には、厚さが1μm以上20μm以下の絵柄層が配置されている、加飾シート。
  2. 前記ポリウレタン樹脂は、カルボキシル基を有する樹脂である、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記樹脂組成物の硬化物は、ウレア結合を有する、請求項1または請求項2に記載の加飾シート。
  4. 前記硬化剤は、カルボジイミド系硬化剤である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の加飾シート。
  5. 樹脂成形品と、前記樹脂成形品の表面に位置する加飾シートとを有する加飾樹脂成形品であって、
    前記加飾シートは、基材シートおよび表面保護層を少なくとも有し、
    前記基材シートは、樹脂を含有し、
    前記表面保護層は、ポリウレタン樹脂および硬化剤を含有する樹脂組成物の硬化物であり、かつ、マルテンス硬さが40N/mm以下であり、
    前記基材シートおよび表面保護層との間には、厚さが1μm以上20μm以下の絵柄層が配置されている、加飾樹脂成形品。
JP2019058321A 2019-03-26 2019-03-26 加飾シートおよび加飾樹脂成形品 Active JP7387993B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019058321A JP7387993B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 加飾シートおよび加飾樹脂成形品
JP2023130896A JP2023159225A (ja) 2019-03-26 2023-08-10 加飾シートおよび加飾樹脂成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019058321A JP7387993B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 加飾シートおよび加飾樹脂成形品

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023130896A Division JP2023159225A (ja) 2019-03-26 2023-08-10 加飾シートおよび加飾樹脂成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020157564A JP2020157564A (ja) 2020-10-01
JP7387993B2 true JP7387993B2 (ja) 2023-11-29

Family

ID=72641097

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019058321A Active JP7387993B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 加飾シートおよび加飾樹脂成形品
JP2023130896A Pending JP2023159225A (ja) 2019-03-26 2023-08-10 加飾シートおよび加飾樹脂成形品

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023130896A Pending JP2023159225A (ja) 2019-03-26 2023-08-10 加飾シートおよび加飾樹脂成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7387993B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022137890A (ja) * 2021-03-09 2022-09-22 出光ユニテック株式会社 積層体、成形体及び成形体の製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262248A (ja) 2006-03-29 2007-10-11 Seikoh Chem Co Ltd 水系艶消しコーティング剤
JP2008023854A (ja) 2006-07-21 2008-02-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd シート状積層体
JP2012139951A (ja) 2011-01-05 2012-07-26 Toray Ind Inc 積層フィルムおよび成型体
JP2012246344A (ja) 2011-05-25 2012-12-13 Fujikura Kasei Co Ltd 水系塗料組成物
JP2016147416A (ja) 2015-02-12 2016-08-18 東レフィルム加工株式会社 自己修復性フィルム
JP2017144624A (ja) 2016-02-17 2017-08-24 東レフィルム加工株式会社 保護フィルム付き自己修復性積層体およびそれがラミネートされた樹脂板の製造方法
JP2018171884A (ja) 2017-03-31 2018-11-08 大日本印刷株式会社 化粧シート及びこれを用いた化粧材
WO2018235921A1 (ja) 2017-06-22 2018-12-27 トーヨーポリマー株式会社 ポリウレタン水分散体、ポリウレタン水分散体の製造方法、水系塗料組成物および塗膜

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262248A (ja) 2006-03-29 2007-10-11 Seikoh Chem Co Ltd 水系艶消しコーティング剤
JP2008023854A (ja) 2006-07-21 2008-02-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd シート状積層体
JP2012139951A (ja) 2011-01-05 2012-07-26 Toray Ind Inc 積層フィルムおよび成型体
JP2012246344A (ja) 2011-05-25 2012-12-13 Fujikura Kasei Co Ltd 水系塗料組成物
JP2016147416A (ja) 2015-02-12 2016-08-18 東レフィルム加工株式会社 自己修復性フィルム
JP2017144624A (ja) 2016-02-17 2017-08-24 東レフィルム加工株式会社 保護フィルム付き自己修復性積層体およびそれがラミネートされた樹脂板の製造方法
JP2018171884A (ja) 2017-03-31 2018-11-08 大日本印刷株式会社 化粧シート及びこれを用いた化粧材
WO2018235921A1 (ja) 2017-06-22 2018-12-27 トーヨーポリマー株式会社 ポリウレタン水分散体、ポリウレタン水分散体の製造方法、水系塗料組成物および塗膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020157564A (ja) 2020-10-01
JP2023159225A (ja) 2023-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI247760B (en) Multilayer coatings comprising a thick primer and a top lacquer, and their production and use
KR101747982B1 (ko) 수성 폴리우레탄 수지 분산체 및 그의 제조 방법
JPH0252666B2 (ja)
WO2016039396A1 (ja) 水性ポリウレタン樹脂分散体及びその使用
JP2012517489A (ja) バッキングフィルムのための二成分ポリウレタン塗料
JP2023159225A (ja) 加飾シートおよび加飾樹脂成形品
JPWO2016039395A1 (ja) 水性ポリウレタン樹脂分散体、及びこれを用いて得られるポリウレタン樹脂フィルム、合成皮革
JP2008023854A (ja) シート状積層体
US6593419B2 (en) Polyurethane resin and method for producing the same, resin composition and sheet-form article
JP7480474B2 (ja) 加飾シートおよび加飾樹脂成形品
US20220204680A1 (en) Thermoplastic polyurethane composition for car interior surface material, and preparation method therefor
US20200247940A1 (en) Stable one component polyurethane dispersions for vinyl windows
JP7021593B2 (ja) 加飾シートおよび加飾樹脂成形品
JP2019044073A (ja) エマルジョン組成物
US20230132997A1 (en) Decorative sheet and decorative resin molded article
JP2005330368A (ja) 塗料組成物
KR20220070202A (ko) 필름 코팅제
US20190039361A1 (en) One component polyurethane dispersion for vinyl windows, glass, and other substrates
US20190039362A1 (en) One component polyurethane dispersion for vinyl windows and other substrates with good chemical resistance
JPS6316406B2 (ja)
CN114786948B (zh) 表面处理层和物品
JP2001187811A (ja) ポリウレタン樹脂及びその製造法、樹脂組成物並びにシート状物
US11028296B2 (en) One component polyurethane dispersion for vinyl windows and other substrates
JP2004148508A (ja) 機能性フィルム及びその製造方法
KR101768083B1 (ko) 광학필름코팅용 수성 우레탄 수지 조성물 및 이를 이용한 광학필름

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230810

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7387993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150