JP7385501B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通電オン状態と通電オフ状態を切り替えるスイッチ装置に関する。
ユーザの操作やレバーの動きに連動して通電オン状態と通電オフ状態を切り替えるスイッチ装置としてプッシュスイッチが知られている。図12に示す従来のプッシュスイッチ(例えば、特許文献1参照。)は、筒状のハウジング1に収容される基部2及び可動接点部材3を備える。基部2はハウジング1の中心部に配置され、可動接点部材3は側方視コの字状を呈し、基部2を挟むように配置される。可動接点部材3はバネ状部材からなり、基部2を挟む方向に付勢され、基部2は樹脂からなる。また、プッシュスイッチは、一部がハウジング1に収容される押しボタン4を備え、押しボタン4は、基部2に配置された戻しばね5により、可動接点部材3を介して基部2から離間するように付勢され、ハウジング1から突出する。
押しボタン4がユーザによって押し込まれず、戻しばね5によって付勢されるだけの場合、図12(A)に示すように、可動接点部材3の狭隘部である摺動部3aが基部2の突起2aによって押し広げられ、結果として、可動接点部材3の端部である接点部3bが基部2に設けられた固定接点部材6と接触しない。これにより、可動接点部材3と固定接点部材6を経由する通電がオフ状態となる。
また、押しボタン4がユーザによって矢印で示す方向に押し込まれると、図12(B)に示すように、押しボタン4が可動接点部材3を移動させ、摺動部3aが突起2aからずれて狭まり、接点部3bが基部2に接近し、固定接点部材6と接触する。これにより、可動接点部材3と固定接点部材6を経由する通電がオン状態となる。
特開2005-78852号公報
ところで、上述したプッシュスイッチでは、押しボタン4が押し込まれた際、摺動部3aは基部2の突起2aと擦れながら移動するため、摺動部3aや突起2aから摩擦粉7が発生することがある。摩擦粉7は可動接点部材3に付勢されて可動接点部材3(押しボタン4)の移動方向に沿って飛散する。上述したプッシュスイッチでは、可動接点部材3の摺動部3aと接点部3bが可動接点部材3の移動方向に関して一直線上に配置されるため、可動接点部材3の移動方向に沿って飛散した摩擦粉7が接点部3bと固定接点部材6の間に入り込み、接点部3bと固定接点部材6の接触を妨げ、接点不良を生じさせることがある(図12(B))。
また、プッシュスイッチが、例えば、ブレーキランプのスイッチとして用いられる場合、可動接点部材3には大電流が流れるため、接点部3bが発熱する。一方、プッシュスイッチの小型化の要求に対応して可動接点部材3が小型化されると、摺動部3aと接点部3bが接近するため、接点部3bの熱が摺動部3aへ容易に伝達され、摺動部3aが固定接点部材6の突起2aと接触した際、突起2aが熱変形を起こして潰れることがある。この場合、突起2aが摺動部3aを十分に押し広げることができず、接点部3bが固定接点部材6と接触したままとなり、絶縁不良を生じさせることがある。
本発明の目的は、接点不良や絶縁不良の発生を抑制することができるスイッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のスイッチ装置は、第1の接点部材と第2の接点部材を備え、前記第1の接点部材と前記第2の接点部材は相対的に移動して摺動するスイッチ装置において、前記第1の接点部材と前記第2の接点部材が相対的に移動する際、前記第1の接点部材を前記第2の接点部材から離間させる離間部と、前記第1の接点部材を保持する保持部と、を備え、前記第1の接点部材は、前記離間部へ摺動して係合する摺動部と、前記第2の接点部材と接触する接点部とを有し、前記第1の接点部材において、前記第1の接点部材と前記第2の接点部材が相対的に移動する第1の方向と直交する第2の方向に関し、前記摺動部と前記接点部が離れて配置され、前記保持部から前記摺動部までの距離は、前記保持部から前記接点部までの距離よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、第1の接点部材において、第1の接点部材と第2の接点部材が相対的に移動する第1の方向と直交する第2の方向に関し、摺動部と接点部が離れて配置されるので、摺動部と接点部は第1の方向に関して一直線上に配置されない。これにより、摺動部と離間部の摺動によって発生した摩擦粉が第1の方向に沿って飛散しても、第1の接点部材の接点部と第2の接点部材の間に入り込み難い。その結果、接点不良の発生を抑制することができる。また、第2の方向に関し、摺動部と接点部が離れて配置されるので、接点部の熱が摺動部へ容易に伝達されず、摺動部と係合する離間部が熱変形を起こして潰れるのを抑制し、第1の接点部材の接点部が第2の接点部材と接触したままとなるのを防止することができる。その結果、絶縁不良の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチ装置としてのプッシュスイッチの外観を概略的に示す斜視図である。 中央ケース、前部ケース及びラバーシールを取り除いた状態の図1のプッシュスイッチの構成を概略的に示す図である。 中央ケース、前部ケース及びラバーシールを取り除いた状態の図1のプッシュスイッチの構成を概略的に示す図である。 図1のプッシュスイッチにおける通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。 図1のプッシュスイッチにおける通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。 シャフトの構成の変形例を説明するための図である。 シャフトの構成の他の変形例を説明するための図である。 第1の接点部材の変形例を用いた場合の通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。 第1の接点部材の変形例を用いた場合の通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。 第1の接点部材とガイドリブの構成の変形例の構成を説明するための図である。 第1の接点部材とガイドリブの構成の他の変形例の構成を説明するための図である。 従来のプッシュスイッチの構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るスイッチ装置としてのプッシュスイッチの外観を概略的に示す斜視図である。図1において、プッシュスイッチ10は、略円筒状の中央ケース11と、略円筒状の前部ケース12と、略円柱状の基部13と、シャフト14とを備える。前部ケース12は中央ケース11と同軸に配置され、且つ中央ケース11の一端に配置される。基部13は中央ケース11と同軸且つ中央ケース11の他端から挿入されるように配置される。シャフト14は先端が半球状に形成された略円柱状の突起14aを有する。シャフト14は中央ケース11と同軸に配置されるとともに、突起14aが前部ケース12の端部から突出するようにほぼ全体が中央ケース11及び前部ケース12に収容される。突起14aと前部ケース12の間には、円錐状のラバーシール15が配置される。
プッシュスイッチ10において、中央ケース11は側方から中央ケース11の中心軸方向(以下、単に「軸方向」という。)(第1の方向)と直交する方向(以下、「幅方向」という。)(第2の方向)に関して突出する2つのスナップフィット部11aを有する。これらのスナップフィット部11aを、車両のパネルやフレーム等に設けられた取り付け穴へ挿入させて係合させることにより、プッシュスイッチ10は、例えば、車両に取り付けられる。
図2及び図3は、中央ケース11、前部ケース12及びラバーシール15を取り除いた状態のプッシュスイッチ10の構成を概略的に示す図であり、図2(A)はプッシュスイッチ10の斜視図であり、図2(B)はプッシュスイッチ10の平面図であり、図3は図2(B)中の線III-IIIに沿う断面図である。各図においてY方向は軸方向を示し、X方向は幅方向を示し、Z方向は軸方向及び幅方向のいずれとも直交する。
プッシュスイッチ10において、基部13とシャフト14は軸方向に関して互いに離間して配置され、基部13とシャフト14の間には円錐ばね16が中央ケース11と同軸に配置される。円錐ばね16は、軸方向に沿って押圧されて移動するシャフト14へ反力を付与して押し戻す。
基部13の一端からはシャフト14を挟み込むように一対の第1の接点部材17が軸方向に突出する。基部13は、各第1の接点部材17の根元を保持する保持部13aを有し、内部においてプッシュスイッチ10へ取り付けられた2つの導線(図示しない)のそれぞれと各第1の接点部材17のそれぞれを電気的に接続する。第1の接点部材17は弾性を有する導電部材、例えば、銅からなり、Z方向に関して反ることができる。第1の接点部材17は平面視T字状を呈し、第1の接点部材17の一端において幅方向に拡張された部分の両端部がそれぞれ摺動部17aを構成する。また、第1の接点部材17において、幅方向に拡張された部分と保持部13aの間の幅方向に拡張されていない部分にはシャフト14に向かって湾曲して突出する接点部17bが形成される。したがって、幅方向に拡張された部分の摺動部17aと接点部17bは、軸方向に関して離れて配置される。また、上述したように、各摺動部17aは第1の接点部材17の幅方向に拡張された部分の両端部に該当するため、幅方向に拡張されていない部分に形成された接点部17bと、各摺動部17aとは幅方向に関して離れて配置され、接点部17bと各摺動部17aは軸方向に関して一直線上に配置されない。
さらに、幅方向に拡張された部分は第1の接点部材17の一端に形成され、接点部17bは幅方向に拡張された部分と保持部13aの間に形成されるため、基部13の保持部13aから第1の接点部材17の摺動部17aまでの距離は、保持部13aから接点部17bまでの距離よりも大きくなる。
一対の第1の接点部材17において、いずれの第1の接点部材17にも外力が作用していない場合、各接点部17bの突端の間のZ方向に関する距離は、シャフト14のZ方向に関する厚みよりも小さく設定される。したがって、シャフト14が各第1の接点部材17によって間に挟まれる場合、各接点部17bはシャフト14へ当接する。
シャフト14には側方視コの字状の第2の接点部材18が間にシャフト14を挟み込むように配置される。第2の接点部材18は、導電部材、例えば、表面が銀メッキ処理された銅からなり、第2の接点部材18のシャフト14と各接点部17bの間に挟まれる部分は接触部18aを構成する。シャフト14における各接点部17bと対向する部分は軸方向に沿う平面をなし、各接触部18aはこの平面(以下、「ベース面」という)に配置される。
各接点部17bが各接触部18aへ接触する際、第2の接点部材18は、各第1の接点部材17を互いに導通させ、引いては各第1の接点部材17に接続される各導線を互いに導通させる。本実施の形態では、各接点部17bが各接触部18aへ接触して各導線が導通する状態を通電オン状態と称する。また、各接点部17bが各接触部18aから離間して第2の接点部材18が各第1の接点部材17を互いに導通させず、結果として、各導線を互いに導通させない状態を通電オフ状態と称する。
シャフト14は、絶縁部材、例えば、樹脂からなり、Z方向に関して第2の接点部材18の接触部18aよりも第1の接点部材17へ近付くように突出するガイドリブ14b(離間部)を有する。ガイドリブ14bは、平面視において、第1の接点部材17の各摺動部17aのそれぞれに対応するように配置され、且つ軸方向に延伸する。また、ガイドリブ14bは軸方向に関して第2の接点部材18よりも基部13から離れるように配置され、ガイドリブ14bのZ方向に関する頂部をなす平面(以下、「トップ面」という。)を有する。さらに、ガイドリブ14bは、シャフト14のベース面とガイドリブ14bのトップ面を接続し、軸方向に沿って傾斜する傾斜面を有する。
プッシュスイッチ10では、接点部17bが接触部18aへ接触するときの各摺動部17aの間のZ方向に関する距離は、各ガイドリブ14bのトップ面の間のZ方向に関する距離よりも小さく設定される。
また、プッシュスイッチ10では、シャフト14を軸方向に移動させてガイドリブ14bと第1の接点部材17の摺動部17aを係合させることにより、通電オン状態と通電オフ状態を切り替える。シャフト14は、前部ケース12から突出するシャフト14の突起14aがレバー等によって機械的に軸方向に押圧されることにより、軸方向に移動する。
図4及び図5は、プッシュスイッチ10における通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。図4は、プッシュスイッチ10の通電状態の切り替えに関わる要部を平面視した(Z方向に沿って眺めた)場合を示し、図5は、プッシュスイッチ10の通電状態の切り替えに関わる要部を側方視した(X方向に沿って眺めた)場合を示す。なお、各図において、簡素化のために、第1の接点部材17、第2の接点部材18やガイドリブ14bに関する符号はそれぞれ一方にのみ付される。
プッシュスイッチ10では、シャフト14の突起14aが軸方向に押圧されていない場合(図4(A)、図5(A))、図に示すように、ガイドリブ14bの傾斜面は第1の接点部材17の摺動部17aへ到達していないため、各第1の接点部材17は変位せずにシャフト14を間に挟み込む。したがって、第1の接点部材17の接点部17bは第2の接点部材18の接触部18aへ接触したままであり、プッシュスイッチ10は通電オン状態となる。
その後、シャフト14の突起14aが軸方向、具体的には、図中矢印の方向へ押圧されてシャフト14が移動する。ところで、上述したように、プッシュスイッチ10では、接点部17bが接触部18aへ接触するときの各摺動部17aの間のZ方向に関する距離は、各ガイドリブ14bのトップ面の間のZ方向に関する距離よりも小さく設定される。したがって、シャフト14が軸方向に移動してガイドリブ14bの傾斜面が第1の接点部材17の摺動部17aへ到達すると、摺動部17aは傾斜面へ乗り上げ、やがて一部がトップ面に乗り上げる(図4(B)、図5(B))。このとき、ガイドリブ14bは第1の接点部材17をZ方向に関して接点部17bがシャフト14から離れるように反らせる。その結果、接点部17bが接触部18aから離間し、プッシュスイッチ10は通電オフ状態となる。
さらに、突起14aの軸方向への押圧を継続すると、シャフト14が軸方向へさらに移動し、摺動部17aは全てがトップ面に乗り上げる(図4(C)、図5(C))。このとき、ガイドリブ14bによって第1の接点部材17はさらにシャフト14から離れるように反り、接点部17bの接触部18aからの離間量が最大となり、且つ、接点部17bが接触部18aと対向しなくなる。これにより、接点部17bと接触部18aの接触を確実に防止し、プッシュスイッチ10の通電オフ状態を確固たるものにする。プッシュスイッチ10では、接点部17bの接触部18aからの離間量が少なくとも0.1mm以上、好ましくは、0.2mm以上となるように、ガイドリブ14bのベース面からの突出量(高さ)が設定される。また、プッシュスイッチ10の通電オフ状態を確固たるものにするために、摺動部17aの全てがトップ面に乗り上げた際、第1の接点部材17の接点部17bは、接触部18aから軸方向に少なくとも0.1mm以上離間する(例えば、図4(C)に示す距離Lが0.1mm以上となる)。
ところで、摺動部17aがガイドリブ14bの傾斜面やトップ面に乗り上げる際、摺動部17aは傾斜面やトップ面に対して摺動するため、シャフト14のガイドリブ14bや第1の接点部材17の摺動部17aから摩擦粉が発生することがあり、摩擦粉はシャフト14に付勢されてシャフト14の移動方向、すなわち、軸方向に関して飛散する。
しかしながら、プッシュスイッチ10では、上述したように、第1の接点部材17において、接点部17bと、各摺動部17aとは幅方向に関して離れて配置され、接点部17bと各摺動部17aは軸方向に関して一直線上に配置されない。したがって、摩擦粉が軸方向に沿って飛散しても、第1の接点部材17の接点部17bと第2の接点部材18の接触部18aの間に入り込み難い。その結果、接点不良の発生を抑制することができる。
また、上述したように、摺動部17aの全てがガイドリブ14bのトップ面に乗り上げたときの接点部17bの接触部18aからの離間量は少なくとも0.1mm以上であるが、ガイドリブ14bや第1の接点部材17の摺動部17aから摩擦粉の大きさは最大で0.1mm程度であるため、万が一、摩擦粉が摺動部17aと接触部18aの間に入り込んでも、第1の接点部材17や第2の接点部材18で挟み込まれることがない。これにより、摩擦粉が摺動部17aと接触部18aの間に留まるのを防止することができ、もって、接点不良の発生を確実に抑制することができる。
さらに、プッシュスイッチ10では、軸方向だけでなく幅方向に関しても、第1の接点部材17において、摺動部17aと接点部17bが離れて配置されるので、摺動部17aと接点部17bが軸方向に関して一直線上に配置される場合よりも、摺動部17aと接点部17bの間の距離が大きくなる。したがって、接点部17bの熱が摺動部17aへ容易に伝達されず、摺動部17aと係合するガイドリブ14bが熱変形を起こして潰れるのを抑制し、摺動部17aがガイドリブ14bに乗り上げても接点部17bが接触部18aと接触したままとなるのを防止することができる。その結果、絶縁不良の発生を抑制することができる。
仮に、摺動部17aと接点部17bが軸方向に関して一直線上に配置される場合、接点部17bの熱が摺動部17aへ容易に伝達されないようにするためには、摺動部17aと接点部17bの間の距離を大きく取る必要があり、結果として、第1の接点部材17の大型化、引いては、プッシュスイッチ10の大型化を招く。しかしながら、上述したように、プッシュスイッチ10では、摺動部17aと接点部17bの間の距離を大きく取るために、摺動部17aと接点部17bを軸方向だけでなく幅方向に関しても離して配置する。これにより、第1の接点部材17を大型化する必要を無くし、プッシュスイッチ10が大型化するのを防止することができる。
また、プッシュスイッチ10では、上述したように、基部13の保持部13aから第1の接点部材17の摺動部17aまでの距離は、保持部13aから接点部17bまでの距離よりも大きい。すなわち、第1の接点部材17の曲げに関し、作用点である摺動部17aを支点である保持部13aから遠く離すことができ、摺動部17aがガイドリブ14bによって持ち上げられて通電オフ状態へ移行する際に発生する第1の接点部材17の曲げ応力を緩和することができ、第1の接点部材17が疲労するのを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、第1の接点部材17が固定されて移動せず、シャフト14の移動に伴い、第2の接点部材18が第1の接点部材17に対して移動したが、第2の接点部材18が固定されて移動せず、基部13が移動して第1の接点部材17が第2の接点部材18に対して移動してもよい。
また、例えば、図6に示すように、シャフト14のベース面とトップ面が傾斜面ではなく、R面で接続されてもよい。この場合も、摺動部17aがR面を経由してトップ面に乗り上げることにより、ガイドリブ14bは第1の接点部材17を接点部17bがシャフト14から離れるように反らせ、その結果、接点部17bが接触部18aから離間する。
さらに、例えば、図7に示すように、シャフト14のベース面とトップ面が面で接続されずに段差を構成していてもよい。この場合、摺動部17aがZ方向に関して反り、摺動部17aの端部がZ方向に関してトップ面よりも高くなるように予め成形する。これにより、シャフト14が基部13へ向けて移動する際、摺動部17aの端部が段差に引っ掛かることなく、段差の角が摺動部17aの下面に当接して段差が摺動部17aをZ方向に関して押し上げる。その結果、接点部17bが接触部18aから離間する。
また、上述した実施の形態では、シャフト14を基部13へ向けて軸方向に押圧することにより、第1の接点部材17の接点部17bを第2の接点部材18の接触部18aから離間させてプッシュスイッチ10を通電オフ状態へ移行させたが、摺動部17aをガイドリブ14bのトップ面に乗り上げさせることができれば、シャフト14と基部13の相対的な移動を実現する機構はどのような形態であっても構わない。
さらに、プッシュスイッチ10では、第1の接点部材17において、接点部17bと摺動部17aは幅方向だけでなく軸方向に関しても離れて配置されたが、接点部17bと摺動部17aは少なくとも幅方向に関して離れていればよく、軸方向に関しては離れていなくてもよい。
図8及び図9は、接点部17bと摺動部17aが軸方向に関して離れていないプッシュスイッチの変形例における通電オン状態と通電オフ状態の切り替えを説明するための工程図である。図8は、プッシュスイッチの変形例の通電状態の切り替えに関わる要部を平面視した場合を示し、図9は、プッシュスイッチの変形例の通電状態の切り替えに関わる要部を側方視した場合を示す。
プッシュスイッチの変形例でも、シャフト14の突起14aが軸方向に押圧されていない場合(図8(A)、図9(A))、ガイドリブ14bの傾斜面は第1の接点部材17の摺動部17aへ到達せず、各第1の接点部材17はシャフト14を間に挟み込む。したがって、第1の接点部材17の接点部17bは第2の接点部材18の接触部18aへ接触したままであり、通電オン状態となる。
その後、シャフト14の突起14aが軸方向に押圧されてシャフト14が移動し、ガイドリブ14bの傾斜面が第1の接点部材17の摺動部17aへ到達すると、摺動部17aは一部が傾斜面へ乗り上げる(図8(B)、図9(B))。このとき、接点部17bは摺動部17aとともにZ方向に関して持ち上がり、接点部17bが接触部18aから離間する。その結果、通電オフ状態となる。
さらに、突起14aの軸方向への押圧を継続すると、シャフト14が軸方向へさらに移動し、摺動部17aはほぼ全てがトップ面に乗り上げる(図8(C)、図9(C))。このとき、摺動部17aとともに持ち上がる接点部17bの接触部18aからの離間量が最大となる。これにより、接点部17bと接触部18aの接触を確実に防止する。
しかしながら、プッシュスイッチの変形例でも、幅方向に関して摺動部17aと接点部17bが離れて配置されるので、摺動部17aと接点部17bは軸方向に関して一直線上に配置されない。これにより、摺動部17aと接点部17bの摺動によって発生した摩擦粉が軸方向に沿って飛散しても、接点部17bと接触部18aの間に入り込み難い。
さらに、第2の接点部材18の形態は、側方視コの字状に限られず、例えば、平板状を呈していてもよい。この場合、図10に示すように、一対の第1の接点部材17を幅方向に関して並べて配置し、各ガイドリブ14bを軸方向に移動させることにより、各第1の接点部材17を同じ方向へ反らして各接点部17bを第2の接点部材18から離間させればよい。
また、上述した実施の形態では、本発明をプッシュスイッチに適用した場合について説明したが、本発明は、各ガイドリブ14bと第1の接点部材17が互いに一直線上で相対的に移動するようなプッシュスイッチだけでなく、図11に示すように、各ガイドリブ14bと第1の接点部材17が円周上に配置され、互いに円弧に沿って相対的に移動するようなロータリースイッチにも適用することができる。すなわち、ガイドリブ14bと第1の接点部材17が互いに相対的に移動するスイッチ装置であれば、本発明を適用することができる。また、ロータリースイッチおいても、図10に示すように、第2の接点部材18を平板状に形成し、一対の第1の接点部材17を幅方向に関して並べて配置してもよい。
なお、上述した実施の形態では、接点部17bの接触部18aからの離間量が少なくとも0.1mm以上となるように、ガイドリブ14bのベース面からの高さが設定されたが、摺動部17aとの摺動による摩耗を考慮してガイドリブ14bのベース面からの高さを余裕を持って設定するのが好ましい。
10 プッシュスイッチ
13 基部
13a 保持部
14 シャフト
14b ガイドリブ
17 第1の接点部材
17a 摺動部
17b 接点部
18 第2の接点部材
18a 接触部

Claims (6)

  1. 第1の接点部材と第2の接点部材を備え、前記第1の接点部材と前記第2の接点部材は相対的に移動して摺動するスイッチ装置において、
    前記第1の接点部材と前記第2の接点部材が相対的に移動する際、前記第1の接点部材を前記第2の接点部材から離間させる離間部と、
    前記第1の接点部材を保持する保持部と、を備え、
    前記第1の接点部材は、前記離間部へ摺動して係合する摺動部と、前記第2の接点部材と接触する接点部とを有し、
    前記第1の接点部材において、前記第1の接点部材と前記第2の接点部材が相対的に移動する第1の方向と直交する第2の方向に関し、前記摺動部と前記接点部が離れて配置され
    前記保持部から前記摺動部までの距離は、前記保持部から前記接点部までの距離よりも大きいことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記第1の接点部材は固定され、前記第2の接点部材が前記第1の接点部材に対して移動することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記第2の接点部材は固定され、前記第1の接点部材が前記第2の接点部材に対して移動することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  4. 前記離間部は前記第1の方向に沿って傾斜する傾斜面を有し、前記摺動部は前記傾斜面へ乗り上げることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  5. 前記第2の接点部材は、前記第1の接点部材と接触する接触部を有し、
    前記離間部が、前記第1の接点部材の前記接点部を前記第2の接点部材の前記接触部から離間させる量は少なくとも0.1mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  6. 前記離間部が、前記第1の接点部材の前記接点部を前記第2の接点部材の前記接触部から離間させるとき、前記第1の接点部材の前記接点部と前記第2の接点部材の前記接触部は前記第1の方向に少なくとも0.1mm以上離間することを特徴とする請求項に記載のスイッチ装置。
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