JP6787711B2 - 端子台 - Google Patents

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Description

本発明は、配線を電気的に接続および切断することが可能な端子台に関する。
一般的に、配線を電気的に接続する機構部品として端子台が知られている。また、開閉器を備えることで配線の電気的接続を切断することが可能な端子台が知られている(例えば特許文献1の[図4]参照)。
図5および図6を参照して、従来の端子台101について説明する。
図5に示すように、端子台101は、電線W1が接続される接続端子120Aと、他の電線W2が接続される接続端子120Bと、接続端子120A,120Bを電気的に接続する電路130と、電路130を開閉する開閉器140とを備えている。電路130は、接続端子120A,120Bに電気的に接続され固定された一対の固定側接点部材131と、固定側接点部材131に対向するように配置され移動可能な可動側接点部材132とを備えている。開閉器140は、可動側接点部材132を支持するとともに上下方向Zにおいて直線往復運動が可能に設けられた可動部材141と、可動部材141の上端に接触するカム142と、カム142を回転させるために操作される操作レバー143と、可動部材141を上方に移動させるための弾性部材144とを備えている。
可動部材141は、カム142が回転することによって、固定側接点部材131と可動側接点部材132とを接触させて電路130を閉じる閉路位置(図5参照)と、固定側接点部材131と可動側接点部材132とを離間させて電路130を開く開路位置(図6参照)とに移動する。弾性部材144は、可動部材141が開路位置に移動するように付勢する。可動部材141が開路位置に移動するように操作レバー143が操作されたとき、弾性部材144は可動部材141を持ち上げ、可動部材141はカム142に接触しながら閉路位置から開路位置に移動する。
特開平4−230921号公報
しかしながら、図5および図6に示す従来の構成では、可動部材141が閉路位置から開路位置に移動する際に、カム142が可動部材141の上方への移動を規制するため、配線の電気的接続を素早く切断することができず、固定側接点部材131と可動側接点部材132との間で放電アークが発生するおそれがあった。
また、放電アークの発生を防ぐためには、電路130が開いている状態において、固定側接点部材131と可動側接点部材132との間隔Dを十分に確保する必要がある。しかし、その間隔を確保するためには、カム142を大きくして、上下方向Zにおける可動部材141の移動量を大きくする必要があった。このため、カム142の大型化に伴って、開閉器140が大きくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題は、配線の電気的接続を素早く切断して放電アークの発生を防ぐとともに小型化が可能な端子台を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る端子台は、電線が接続される第1の接続端子と、他の電線が接続される第2の接続端子と、前記第1および第2の接続端子を電気的に接続する電路と、前記電路を開閉する開閉器とを備える端子台であって、前記電路は、前記第1および第2の接続端子に電気的に接続され固定された一対の固定側接点部材と、前記固定側接点部材に対向するように配置され移動可能な可動側接点部材と、を備え、前記開閉器は、前記可動側接点部材を支持するとともに直線往復運動が可能に設けられた可動部材と、前記可動部材の移動を規制する移動規制部材と、前記移動規制部材による前記可動部材の移動規制を解除するために操作される操作部材と、前記可動部材を移動させるための弾性部材と、所定以上の力で前記操作部材が操作されていないときに前記可動部材の移動規制が解除されることを防ぐための他の弾性部材と、を備え、前記可動部材は、直線往復運動により、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とを接触させて前記電路を閉じる閉路位置と、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とを離間させて前記電路を開く開路位置とに移動し、前記弾性部材は、前記可動部材が前記開路位置に移動するように付勢し、前記移動規制部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向に直線往復運動が可能に設けられるとともに、前記可動部材の一部に引っ掛かることで前記閉路位置に位置する前記可動部材の移動を規制し、前記他の弾性部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向から前記移動規制部材を前記可動部材に対して押さえつけ、前記所定以上の力で前記操作部材が操作されたとき、前記移動規制部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向に移動することで、前記可動部材の直線往復運動を妨げない位置に退避し、前記弾性部材が前記可動部材を前記閉路位置から前記開路位置に移動させることを特徴とする。
また、請求項2に係る端子台は、請求項1に記載の端子台において、前記第1および第2の接続端子が左右方向において並べて設けられ、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とが、前記左右方向に垂直な上下方向において対向するとともに、前記可動部材は、前記上下方向において直線往復運動可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に係る端子台は、請求項1に記載の端子台において、前記第1および第2の接続端子が左右方向において並べて設けられ、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とが、前記左右方向において対向するとともに、前記可動部材は、前記左右方向において直線往復運動可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る端子台は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の端子台において、前記移動規制部材と前記操作部材とが同一の部品であることを特徴とする。
また、請求項5に係る端子台は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の端子台において、前記可動部材は、前記電路を収納するケーシングから上方に突出した突出部を有し、前記突出部は、上下方向に垂直な方向に向けて折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、配線の電気的接続を素早く切断して放電アークの発生を防ぐとともに小型化が可能な端子台を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る端子台の断面図であって、電路が閉じている状態を示す図である。 同実施形態に係る端子台の断面図であって、電路が開いている状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る端子台の断面図であって、電路が閉じている状態を示す図である。 同実施形態に係る端子台の断面図であって、電路が開いている状態を示す図である。 従来の端子台の断面図であって、電路が閉じている状態を示す図である 従来の端子台の断面図であって、電路が開いている状態を示す図である。
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、図中の矢印で示す左右方向Xと上下方向Zは、互いに直交する方向である。また、上下方向Zは、鉛直な方向に限定されない。
図1に示すように、端子台1は、レールR上に取り付けられる。レールRは、左右方向Xおよび上下方向Zの双方に直交する方向(図面の手前および奥方向)に延び、端子台1は、レールRが延びる方向において、同一のレールR上に複数並べて配置することができる。
端子台1は、ケーシング10と、電線W1が接続される第1の接続端子20Aと、他の電線W2が接続される第2の接続端子20Bと、第1および第2の接続端子20A,20Bを電気的に接続する電路30と、電路30を開閉する開閉器40とを備えている。
ケーシング10は、電気的絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。ケーシング10は、接続端子20A,20Bを収納しており、ケーシング10内の右側端部に、第1の接続端子20Aが設けられるとともに、ケーシング10内の左側端部に、第2の接続端子20Bが設けられている。また、ケーシング10は、電路30および開閉器40を収納しており、ケーシング10の中央部に、開閉器40が設けられている。ケーシング10は、開閉器40の可動部材41の移動を案内する内部形状を有している。
第1および第2の接続端子20A,20Bは、それぞれ、導電部材21と、締結用ねじ22と、押圧部材23と、弾性部材24とを備えている。第1の接続端子20Aの導電部材21上には、電線W1が設けられ、第2の接続端子20Bの導電部材21上には、他の電線W2が設けられる。締結用ねじ22は、押圧部材23に形成された貫通孔(図示略)および電線W1,W2の末端に挿通され、導電部材21にねじ込まれる。押圧部材23は、締結用ねじ22が導電部材21にねじ込まれることで、電線W1,W2を導電部材21に対して上方から押さえ付ける。こうして、導電部材21と押圧部材23とが、電線W1,W2の一端を構成する裸圧着端子を挟んで保持する。弾性部材24は、コイルばねであって、締結用ねじ22が導電部材21にねじ込まれていないとき、締結用ねじ22の下端が導電部材21と間隔をあけて位置するように押圧部材23を持ち上げる。
電路30は、第1および第2の接続端子20A,20B間の電気回路であって、第1の接続端子20Aと第2の接続端子20Bとを電気的に接続する導電部材により構成される。電路30は、第1および第2の接続端子20A,20Bに電気的に接続され固定された一対の固定側接点部材31と、固定側接点部材31に対向するように配置され移動可能な可動側接点部材32とを備えている。
固定側接点部材31は、ケーシング10内において固定された導電部材である。一対の固定側接点部材31の一端部は、左右方向Xにおいて間隔をあけて設けられており、それらの端部には、可動側接点部材32と接触する上方に突出した突起状の電極31Aが設けられている。本実施形態では、一対の固定側接点部材31は、第1および第2の接続端子20A,20Bのそれぞれを構成する導電部材21と同一部品である。
可動側接点部材32は、開閉器40の動作と連動し、ケーシング10内において上下方向Zに移動する導電部材である。可動側接点部材32は、一対の固定側接点部材31の電極31Aの間に架け渡されるように左右方向Xに延びており、左右方向Xにおける可動側接点部材32の両端部には、固定側接点部材31の電極31Aと接触する突起状の電極32Aが設けられている。
開閉器40は、可動側接点部材32を支持するとともに直線往復運動が可能に設けられた可動部材41と、可動部材41の移動を規制する移動規制部材42と、移動規制部材42による可動部材41の移動規制を解除するために操作される操作部材43と、可動部材41を移動させるための弾性部材44とを備えている。
可動部材41は、上下方向Zに延びた棒状のスライダーにより構成されている。可動部材41は、上下方向Zに沿った直線往復運動により、固定側接点部材31と可動側接点部材32とを接触させて電路30を閉じる閉路位置(図1参照)と、固定側接点部材31と可動側接点部材32とを離間させて電路30を開く開路位置(図2参照)とに移動する。可動部材41は、移動規制部材42を引っ掛けることが可能な凹部41Aと、ケーシング10から上方に突出した突出部41Cとを有している。突出部41Cは、可動部材41の上端部を構成しており、突出部41Cの突出態様に基づいて、電路30が閉じているか否かを確認することができる。また、突出部41Cは、上下方向Zに垂直な方向に向けて折り曲げ可能に構成されている。可動部材41が開路位置に位置するとき、突出部41Cを右方に折り曲げることで、ケーシング10から上方への可動部材41の突出量が小さくなる。
移動規制部材42は、可動部材41の一部である凹部41Aに引っ掛かるストッパーにより構成されている。移動規制部材42は、可動部材41が直線往復運動する方向に対して垂直な方向である左右方向Xにおいて、移動可能に設けられている。移動規制部材42は、可動部材41の凹部41Aに引っ掛かることによって、閉路位置に位置する可動部材41の移動を規制する。
操作部材43は、所定の回転軸を中心にして傾動するレバーにより構成されている。操作部材43が操作されたとき、すなわち操作部材43が傾動したとき、操作部材43の動きに応じて、移動規制部材42が左右方向Xに移動する。
弾性部材44は、可動部材41の下方に設けられたコイルばねにより構成されている。弾性部材44は、可動部材41が下方に移動することによって圧縮される。すなわち、弾性部材44は、可動部材41が閉路位置に移動することによって弾性変形し、可動部材41が開路位置に移動するように付勢する。
また、開閉器40は、可動側接点部材32を固定側接点部材31に押さえつけるための弾性部材45と、操作部材43が操作されていないときに可動部材41の移動規制が解除されることを防ぐための弾性部材46とを備えている。
弾性部材45は、可動側接点部材32の上方に設けられたコイルばねにより構成されている。弾性部材45は、可動部材41が下方に移動することによって圧縮され、可動部材41が閉路位置に位置しているとき、可動側接点部材32を固定側接点部材31に密着させる。
弾性部材46は、移動規制部材42を左方から可動部材41に対して押さえつける圧縮コイルばねにより構成されている。弾性部材46が移動規制部材42を右方に押さえつけることにより、所定以上の力が操作部材43に付与されない限り、移動規制部材42は左方に移動しないように構成されている。
次に、配線の電気的接続を切断する際の開閉器40の動作について説明する。
電線W1,W2により構成される配線の電気的接続を切断するためには、操作部材43の上端を図1中の矢印Aの方向に傾けて、移動規制部材42を左方に移動させる。移動規制部材42が左方に移動すると、移動規制部材42が可動部材41の凹部41Aから離間し、移動規制部材42は可動部材41の直線往復運動を妨げない位置に退避する。こうして、図2に示すように、弾性部材44は、可動部材41が上方に移動するように伸長する(すなわち可動部材41を持ち上げる)ことで、可動部材41を閉路位置から開路位置に移動させる。
本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)操作部材43が操作されたとき、移動規制部材42は、可動部材41が直線往復運動する方向に対して垂直な方向に移動することで、可動部材41の直線往復運動を妨げない位置に退避し、弾性部材44が可動部材41を閉路位置から開路位置に移動させる。このため、移動規制部材42が可動部材41の直線往復運動を妨げない位置に退避すると、弾性部材44の復元力によって可動部材41が瞬間的に移動するため、配線の電気的接続を素早く切断することができ、固定側接点部材31と可動側接点部材32との間における放電アークの発生を防ぐことが可能である。
(2)また、従来の端子台101に採用されていたカム142(図6参照)を省くことができるため、固定側接点部材31と可動側接点部材32との間隔を確保しながら、端子台1の小型化が可能である。
(3)第1および第2の接続端子20A,20Bが左右方向Xにおいて並べて設けられ、固定側接点部材31と可動側接点部材32とが、左右方向Xに垂直な上下方向Zにおいて対向するとともに、可動部材41は、上下方向Zにおいて直線往復運動可能に設けられている。このため、可動部材41を開路位置に移動した状態において、固定側接点部材31と可動側接点部材32との間隔を十分に確保することができ、かつ、端子台1の左右方向Xの寸法を小さくすることができる。
(4)突出部41Cは、上下方向Zに垂直な方向に向けて折り曲げ可能に構成されている。このため、ケーシング10から上方への可動部材41の突出量を小さくすることができる。
(第2実施形態)
図3および図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態に記載の部品と同様の役割を果たす部品については、第1実施形態で使用した符号を用いて説明するとともに、第1実施形態と同様の構成の説明を省略し、第1実施形態と相違する事項を主に説明する。
図3に示すように、ケーシング10の左右方向Xの寸法は、ケーシング10の上下方向Zの寸法よりも大きい。ケーシング10の上部には、電路30が閉じている状態か否かを確認することができる開口部が設けられている。
一対の固定側接点部材31の一端部は、上下方向Zにおいて間隔をあけて設けられており、それらの端部には、左方に突出した突起状の電極31Aを有している。本実施形態においても、一対の固定側接点部材31は、第1および第2の接続端子20A,20Bのそれぞれを構成する導電部材21と同一部品である。可動側接点部材32は、ケーシング10内において左右方向Xに移動する導電部材である。可動側接点部材32は、一対の固定側接点部材31の電極31Aの間に架け渡されるように上下方向Zに延びており、上下方向Zにおける可動側接点部材32の両端部に、突起状の電極32Aが設けられている。
可動部材41は、左右方向Xに移動するスライダーにより構成されている。可動部材41は、左右方向Xに沿った直線往復運動により、電路30を閉じる閉路位置(図3参照)と、電路30を開く開路位置(図4参照)とに移動する。可動部材41は、移動規制部材42に引っ掛けることが可能な爪部41Bと、突出部41Cとを有している。可動部材41が開路位置に位置するとき、突出部41Cを左方に折り曲げることで、ケーシング10に突出部41Cが引っ掛かり、可動部材41が開路位置から閉路位置に移動しないように構成されている。
移動規制部材42は、可動部材41の一部である爪部41Bに引っ掛かるストッパーにより構成されている。移動規制部材42は、可動部材41が直線往復運動する方向に対して垂直な方向である上下方向Zにおいて、移動可能に設けられている。移動規制部材42は、可動部材41の爪部41Bに引っ掛かることによって、閉路位置に位置する可動部材41の移動を規制する。
操作部材43は、上下方向Zに移動する押しボタンにより構成されている。本実施形態では、移動規制部材42と操作部材43とは同一部品であって、操作部材43が操作されることで、移動規制部材42が下方に移動する。
弾性部材44は、可動部材41の右方に設けられたコイルばねにより構成されている。弾性部材44は、可動部材41が右方に移動することによって圧縮される。すなわち、弾性部材44は、可動部材41が閉路位置に移動することによって弾性変形する。
弾性部材45は、可動側接点部材32の左方に設けられたコイルばねにより構成されている。弾性部材45は、可動部材41が右方に移動することによって圧縮され、可動側接点部材32を固定側接点部材31に密着させる。
弾性部材46は、移動規制部材42を下方から可動部材41に対して押さえつける圧縮コイルばねにより構成されている。弾性部材46が移動規制部材42を上方に押さえつけることにより、所定以上の力が操作部材43に付与されない限り、移動規制部材42は下方に移動しないように構成されている。
次に、配線の電気的接続を切断する際の開閉器40の動作について説明する。
電線W1,W2により構成される配線の電気的接続を切断するためには、操作部材43を上方から押すことで、移動規制部材42を下方に移動させる。移動規制部材42が下方に移動すると、移動規制部材42が可動部材41の爪部41Bから離間し、移動規制部材42は可動部材41の直線往復運動を妨げない位置に退避する。こうして、図4に示すように、弾性部材44は、可動部材41が左方に移動するように伸長することで、可動部材41を閉路位置から開路位置に移動させる。
本実施形態によれば、上記(3)の効果に代えて、以下の効果が得られる。
(5)第1および第2の接続端子20A,20Bが左右方向Xにおいて並べて設けられ、固定側接点部材31と可動側接点部材32とが、左右方向Xに対向するとともに、可動部材41は、左右方向Xにおいて直線往復運動可能に設けられている。このため、端子台1の上下方向Zの寸法を小さくすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を変更することもできる。例えば、以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせて実施することもできる。
・第1実施形態において、可動部材41の上端部を、左右方向Xに折り曲げ可能に構成してもよい。すなわち、第1実施形態に係る可動部材41が、ケーシング10から上方に突出するとともに折り曲げ可能に構成された突出部を有していてもよい。
・第1実施形態において、操作部材43を省略することで、移動規制部材42の左端を操作することで可動部材41の移動規制を解除してもよい。すなわち、第1実施形態に係る移動規制部材42が操作部材を兼ねていてもよい。
・可動部材41を閉路位置から開路位置に素早く移動させることができるのであれば、コイルばね以外の弾性部材を採用してもよい。
1 端子台
10 ケーシング
20A 第1の接続端子
20B 第2の接続端子
30 電路
31 固定側接点部材
31A 電極
32 可動側接点部材
32A 電極
40 開閉器
41 可動部材
41A 凹部
41B 爪部
41C 突出部
42 移動規制部材
43 操作部材
44 弾性部材
W1,W2 電線
X 左右方向
Z 上下方向

Claims (5)

  1. 電線が接続される第1の接続端子と、
    他の電線が接続される第2の接続端子と、
    前記第1および第2の接続端子を電気的に接続する電路と、
    前記電路を開閉する開閉器とを備える端子台であって、
    前記電路は、前記第1および第2の接続端子に電気的に接続され固定された一対の固定側接点部材と、前記固定側接点部材に対向するように配置され移動可能な可動側接点部材と、を備え、
    前記開閉器は、前記可動側接点部材を支持するとともに直線往復運動が可能に設けられた可動部材と、前記可動部材の移動を規制する移動規制部材と、前記移動規制部材による前記可動部材の移動規制を解除するために操作される操作部材と、前記可動部材を移動させるための弾性部材と、所定以上の力で前記操作部材が操作されていないときに前記可動部材の移動規制が解除されることを防ぐための他の弾性部材と、を備え、
    前記可動部材は、直線往復運動により、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とを接触させて前記電路を閉じる閉路位置と、前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とを離間させて前記電路を開く開路位置とに移動し、
    前記弾性部材は、前記可動部材が前記開路位置に移動するように付勢し、
    前記移動規制部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向に直線往復運動が可能に設けられるとともに、前記可動部材の一部に引っ掛かることで前記閉路位置に位置する前記可動部材の移動を規制し、
    前記他の弾性部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向から前記移動規制部材を前記可動部材に対して押さえつけ、
    前記所定以上の力で前記操作部材が操作されたとき、前記移動規制部材は、前記可動部材が直線往復運動する方向に対して垂直な方向に移動することで、前記可動部材の直線往復運動を妨げない位置に退避し、前記弾性部材が前記可動部材を前記閉路位置から前記開路位置に移動させる
    ことを特徴とする端子台。
  2. 前記第1および第2の接続端子が左右方向において並べて設けられ、
    前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とが、前記左右方向に垂直な上下方向において対向するとともに、前記可動部材は、前記上下方向において直線往復運動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
  3. 前記第1および第2の接続端子が左右方向において並べて設けられ、
    前記固定側接点部材と前記可動側接点部材とが、前記左右方向において対向するとともに、前記可動部材は、前記左右方向において直線往復運動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
  4. 前記移動規制部材と前記操作部材とが同一の部品である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の端子台。
  5. 前記可動部材は、前記電路を収納するケーシングから上方に突出した突出部を有し、
    前記突出部は、上下方向に垂直な方向に向けて折り曲げ可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の端子台。
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