JP7384692B2 - 昇降装置 - Google Patents
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Description
このような昇降装置は一般的に、サイドウインドウの下方に配置され、車両のドアを構成するインナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部内に収容されている。
このような車両においては、インナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部におけるスペース上の制約等から、昇降装置は、例えば側方視界ウインドウの上方から下部に亘る領域において、側方視界ウインドウの端部(例えば、側方視界ウインドウの厚み方向、及びキャリアプレートの移動方向との直交方向の端部)に隣接してキャリアプレートが昇降移動するように配置されている。
このため、例えば、サイドウインドウに付着した水滴が、サイドウインドウと、インナー側ドアパネルまたはアウター側ドアパネルとの隙間などを介してドア内部に侵入すると、侵入した水滴は、サイドウインドウの下端を伝ってキャリアプレートに到達し、その後、キャリアプレートの下端からランダムに落下することによって側方視界ウインドウに付着して当該側方視界ウインドウを曇らせ、運転席から見た車体側方の視界を妨げる要因となり得る虞があった。
しかしながら、キャリアプレートの横リブに到達した水滴の中には、体積が微量であるために、自重によって横リブを伝いながら滑り落ちることなく、表面張力の影響によってその場に留まり、一時的に残存するものもあり、このような場合、例えば、車両の発進や停止による衝撃によって、不意に水滴が横リブからランダムに落下して、側方視界ウインドウに付着する場合があった。
即ち、本発明の昇降装置によれば、サイドウインドウの表面及び裏面の何れの面に付着した水滴であっても、キャリアプレートの所定側に確実に導き、排水することができる。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1及び図5中に示した矢印の方向によって、昇降装置1の上下方向、前後方向、及び左右方向を規定して記述する。また、図2、図3、及び図4中に示した矢印の方向によって、第一キャリアプレート20Aの上下方向、前後方向、及び左右方向を規定して記述する。
先ず、昇降装置1の全体構成について、図1及び図5を用いて説明する。
図1において、本実施形態における昇降装置1は、索条体を介して駆動源による駆動力を移動対象物に伝達し、当該移動対象物を移動させる対象物移動装置である。
このような昇降装置1の一例として、例えば後述するように、トラックなどのキャブオーバ型の車両のサイドドア101(図5を参照)に設けられるウインドウレギュレータとして適用され、サイドウインドウWを移動対象物として、索条体であるケーブル40を介してサイドウインドウWを上下方向に移動させる対象物移動装置が挙げられる。
昇降装置1の適用例がウインドウレギュレータの場合、キャリアプレート20の移動方向は、移動対象物であるサイドウインドウWの昇降方向を基準として規定される方向である。
但し、これに限定されることはなく、サイドウインドウWの厚み方向における一方側(左側)及び他方側(右側)が、それぞれ車両の内側(運転室側)及び外側となるように昇降装置1が配置されていてもよい。
なお、以下の説明においては便宜上、サイドウインドウWにおける車両の外側(即ち、サイドウインドウWの厚み方向の一方側(左側))に面する板面を表面と規定し、また車両の内側(即ち、サイドウインドウWの厚み方向の他方側(右側))に面する板面を裏面と規定して記述する。
但し、キャリアプレート20の移動方向は、後述する第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52の延出方向によって規定される。
即ち、少なくとも後述する構成からなる第一キャリアプレート20Aを有する限りにおいて、昇降装置1は、1つのキャリアプレートによってサイドウインドウWを支持して昇降させるシングルリフト式のウインドウレギュレータ、或いはデルタタイプのウインドウレギュレータなどに適用してもよい。
つまり、本実施形態のように、昇降装置1の適用例がウインドウレギュレータである場合、その方式やタイプについては、特定のものに限定されることはない。
駆動部10は、例えば本実施形態においては、ドラム11、ドラム11を収納するドラムハウジング12、及び電気的に駆動する電動モータ13等を有する。
また、電動モータ13は、図示せぬ電源に接続されており、当該電源より送電された電力によって駆動される。
また、ドラム11には、ケーブル40(具体的には、後述する上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43)の一端が接続されており、上記溝部に沿って、これらの上昇用ケーブル42及び下降用ケーブル43は、互いに逆向きとなるようにしてドラム11に巻き取られている。
また、ドラムハウジング12は、取付用ブラケット12bを介して、電動モータ13、及び上記動力伝達機構(図示せず)等を支持する。
また、例えば、ドラム軸12aを中心にして逆転方向(図1中の矢印Bの方向)にドラム11が回転されることにより、上昇用ケーブル42はドラム11から繰り出され、且つ下降用ケーブル43はドラム11に巻き取られることとなり、キャリアプレート20は、ケーブル40に牽引されて下方に移動(下降)する。
また、下端拘束位置P2は、キャリアプレート20の移動方向の他方側(本実施形態においては、下側)に設定された任意の位置である。
例えば本実施形態においては、サイドウインドウWの下端における、当該サイドウインドウWの厚み方向(本実施形態においては、左右方向)との直交方向の一端側(本実施形態においては、前端側)に、第一キャリアプレート20Aが配置され、また上記下端における、当該サイドウインドウWの厚み方向(左右方向)との直交方向の他端側(本実施形態においては、後端側)の近傍に第二キャリアプレート20Bが配置される。
また、第一キャリアプレート20Aの下端には、下降用ケーブル43の他端43aが挿入して係止されており、下降用ケーブル43の他端43aは、第一キャリアプレート20Aの下端から下方に向かって延出されている。
また、第二キャリアプレート20Bの下端には、連結ケーブル41の他端41bが挿入して係止されており、当該連結ケーブル41の他端41bは、第二キャリアプレート20Bの下端から下方に向かって延出されている。
また、第二キャリアプレート20Bは、第二ガイド部材52に嵌合された状態で摺動し、第二ガイド部材52によって移動方向を案内されつつ昇降する。
なお、第一キャリアプレート20Aの構成についての詳細は、後述する。
方向転換部材30は、第一キャリアプレート20Aの上方及び下方にそれぞれ設けられる第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32、並びに第二キャリアプレート20Bの上方及び下方にそれぞれ設けられる第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34により構成される。
つまり、方向転換部材30は、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bの上方及び下方にそれぞれ配置される。
そして、第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32は、第一ガイド部材51の上端及び下端において、各々軸心を中心にして回転可能に支持される。また第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34は、第二ガイド部材52の上端及び下端において、各々軸心を中心にして回転可能に支持される。
つまり、第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32は、第一キャリアプレート20Aの移動方向に互いに離間して配置され、また、第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34は、第二キャリアプレート20Bの移動方向に互いに離間して配置されている。
また、第二方向転換部材32は、第一キャリアプレート20Aの下端に係止された下降用ケーブル43の延びる方向を、下方に延びる方向からドラム11に向かって延びる方向に転換する。
また、第三方向転換部材33は、第二キャリアプレート20Bの上端に係止された上昇用ケーブル42の延びる方向を、上方に延びる方向からドラム11に向かって延びる方向に転換する。
さらに、第四方向転換部材34は、第一方向転換部材31を経由して導かれた連結ケーブル41の延びる方向を、第二キャリアプレート20Bの下端に向かって上方に延びる方向に転換する。
具体的には、ケーブル40は、駆動部10の駆動力を牽引力に変換し、キャリアプレート20を所定の移動方向(上下方向)に牽引して移動させる。
ここで、ケーブル40については、例えば、金属素線及び樹脂繊維素線のうちの少なくとも一方を複数用いて撚り合わせたワイヤを用いることができる。
なお、本実施形態において、ケーブル40は、第一方向転換部材31~第四方向転換部材34に架設されている。
そして、連結ケーブル41は、連結用アウターケーシング44内に摺動可能に配置され、連結用アウターケーシング44によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
また、上昇用ケーブル42は、上昇用アウターケーシング45内に摺動可能に配置され、上昇用アウターケーシング45によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
さらに、下降用ケーブル43は、下降用アウターケーシング46内に摺動可能に配置され、下降用アウターケーシング46によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
また、連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43は、駆動部10と、これらの第一方向転換部材31~第四方向転換部材34との間の領域において、それぞれ張力を付与された状態で配置されている。
連結ケーブル41は、その一端41aが第一キャリアプレート20Aの上端に接続され、第一キャリアプレート20Aから第一ガイド部材51の上方に沿って延在し、第一ガイド部材51の上端に位置する第一方向転換部材31に巻き掛けられて配索方向が転換されている。
また、第一方向転換部材31によって配索方向が転換された連結ケーブル41は、第二ガイド部材52の下端に位置する第四方向転換部材34に巻き掛けられて、配索方向を第二ガイド部材52の上方に転換され、その他端41bが第二キャリアプレート20Bの下端に接続されている。
上昇用ケーブル42は、その一端が駆動部10のドラム11に接続され、第二ガイド部材52の上端に位置する第三方向転換部材33に巻き掛けられることにより、配索方向が第二ガイド部材52の下方に転換され、その他端42aが第二キャリアプレート20Bの上端に接続されている。
換言すると、上述した連結ケーブル41の他端41bは、第二キャリアプレート20B及び上昇用ケーブル42を介して、駆動部10のドラム11に連結される。
なお、駆動部10と第三方向転換部材33との間の領域において、上昇用ケーブル42は、上昇用アウターケーシング45によって外周を覆われている。
また、上昇用ケーブル42は、第二キャリアプレート20Bと第三方向転換部材33との間、及び第三方向転換部材33と駆動部10との間とにおいて、張力を付与された状態で配置される。
また、下降用ケーブル43は、駆動部10の駆動力によって、上昇用ケーブル42がドラム11に巻き取られる際にはドラム11から繰り出され、上昇用ケーブル42がドラム11から繰り出される際にはドラム11に巻き取られる。
また、下降用ケーブル43は、駆動部10と第二方向転換部材32との間、及び第一キャリアプレート20Aと第二方向転換部材32との間において、張力を付与された状態で配置されている。
また、下降用ケーブル43は、上昇用ケーブル42が駆動部10のドラム11から繰り出されると、ドラム11に巻き取られ、第二方向転換部材32側から駆動部10側に移動し、第一キャリアプレート20Aを下方に向かって牽引する。
また、ケーブル40は、駆動部10のドラム11によって上昇用ケーブル42が巻き取られ、或いは繰り出されることにより、上昇用ケーブル42の配索方向への移動に追従しつつ、下降用ケーブル43を介して連結ケーブル41も移動する。
そして、連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43の移動によって、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが、互いに同調しつつ昇降する。
ガイド機構部50は、第一キャリアプレート20Aの移動を案内する第一ガイド部材51、及び第二キャリアプレート20Bの移動を案内する第二ガイド部材52により構成される。
また、第二ガイド部材52は、例えば、サイドウインドウWの下端における他端側(後端側)の近傍おいて、第二キャリアプレート20Bの移動方向(上下方向)に延びるようにして配置され、第二キャリアプレート20Bを、自身(第二ガイド部材52)の軸回り方向に回転不能に保持しつつ、上記移動方向(上下方向)に摺動可能に支持する。
また、第一ガイド部材51とは別途に、サイドウインドウWの移動方向(上下方向)を案内するサッシュを設けた構成としてもよい。
そして、図5(a)に示すように、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが互いに同調しつつ上昇し、上端拘束位置P1にそれぞれ到達することにより、サイドウインドウWは、サイドドア101の開口部102に沿って設けられる、開口側サッシュ103の上端と当接し、開口部102の状態を遮蔽状態にする。
また、図5(b)に示すように、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが互いに同調しつつ下降し、下端拘束位置P2にそれぞれ到達することにより、サイドウインドウWは、サイドドア101の下部に設けられた収納部104に収納され、開口部102の状態を開放状態にする。
また、サイドドア101内の空間部(即ち、サイドドア101を構成するインナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部)を確保するために、サイドウインドウWの下端は、後端側から前端側に向かって下方に傾斜するように形成されている。
つまり、サイドウインドウWの下端は、当該下端の一端(前端)に配置される第一キャリアプレート20A側に向って、下方に傾斜する傾斜部W1を有する。
このような場合、第一キャリアプレート20Aは、側方視界ウインドウWaの一端部(前端部)に隣接して昇降移動することとなる。
次に、第一キャリアプレート20Aの構成について、図2乃至図4を用いて詳述する。
なお、以下の説明については、前述したように、サイドウインドウWにおける厚み方向の一方側(左側)を表面側と規定し、また厚み方向の他方側(右側)を裏面側と規定して記述する。
第一キャリアプレート20Aは、図2に示すように、主にキャリアプレート本体21、水滴受け部22、排水路23、及び連通通路24等を有する。
キャリアプレート本体21は、略板状に形成され、第一キャリアプレート20Aの移動方向との直交方向(本実施形態においては、左右方向)に厚み方向を向けた状態で配置される。
また、キャリアプレート本体21の上端において、上記移動方向及び厚み方向との直交方向(本実施形態においては、前後方向)の両側には、サイドウインドウWの厚みと略同程度の厚みを有し、且つサイドウインドウWの下端に即した端面を有するウインドウ載せ部21aが、上記上端の他の領域に比べて上方に突出して設けられており、キャリアプレート本体21は、これらのウインドウ載せ部21aを介して、サイドウインドウWの下端に沿って上端を突き合せた状態で配置される。
また、図4に示すように、キャリアプレート本体21の一方側(例えば、サイドウインドウWの表面側であって、本実施形態においては左側)の板面において、貫通孔21bの下方には、上方に向かって開口する略V字状に湾曲形成された支え面Tが設けられている。
ガラスホルダ60は、下方に向かって突出する板状の突設片61を有し、突設片61の突設端部61aは、上記支え面Tに即した略V字状に湾曲形成されている。つまり、ガラスホルダ60は、突設片61をサイドウインドウWの下端に突出させた状態で設けられている。
また、突設片61の平面中央には、キャリアプレート本体21に設けられる貫通孔21bと、略同形状の貫通孔61bが形成されている。
その結果、ガラスホルダ60は、上記支え面Tによって前後方向への位置ずれを規制されることとなり、サイドウインドウWは、ガラスホルダ60を介して第一キャリアプレート20Aに対する前後方向への相対移動を規制される。
ガイド面部21cは、例えば、サイドウインドウWの厚みと略同程度の厚みを有する平板状に形成されており、その上端は、上述したウインドウ載せ部21aと連続するように設定されている。
そして、ガイド面部21cは、サイドウインドウWとともに、上記リップ部を介して第一ガイド部材51に摺動可能に挟持される。これにより、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWとともに、ガイド面部21cを介して第一ガイド部材51によって上下方向に摺動可能に支持される。
水滴受け部22は、キャリアプレート本体21におけるサイドウインドウWの表面側(即ち、キャリアプレート本体21の左面側)及び裏面側(即ち、キャリアプレート本体21の右面側)の何れに設けられていてもよいが、後述する排水路23が設けられる側との反対側に設けられれており、例えば図3に示すように、本実施形態においては、キャリアプレート本体21の裏面側(右面側)に設けられる。
具体的には、水滴受け部22は、キャリアプレート本体21に沿って後方に延びる底面22a、及び底面22aにおけるキャリアプレート本体21側との反対側(本実施形態においては、右側)の側端に立設する側壁22b等により構成されている。
このような構成を有することにより、ガラスホルダ60を伝って第一キャリアプレート20Aに導かれる水滴を、水滴受け部22によって、確実に受け止めることができる。
但し、本実施形態のように、下方に傾斜する第一傾斜領域22a1、及び第一傾斜領域22a1の後端と連続し、且つ上方に傾斜する第二傾斜領域22a2によって底面22aを構成することにより、底面22aに一旦受止められた水滴を、これらの第一傾斜領域22a1及び第二傾斜領域22a2の傾斜を伝わらせて一か所(後述する連続部22a3)に集約し、排水路23に向かって効率よく流し出すことができる。
このような構成を有することにより、第一傾斜領域22a1及び第二傾斜領域22a2における各々の傾斜を伝って一旦連続部22a3に集められた水滴は、キャリアプレート本体21によって妨げられることなく、後述する連通通路24を通って、キャリアプレート本体21における水滴受け部22側との反対側(本実施形態においては、左面側)に位置する排水路23に向かって、確実に流し出されることとなる。
排水路23は、キャリアプレート本体21に対して、サイドウインドウWの表面側(キャリアプレート本体21の左面側)及び裏面側(キャリアプレート本体21の右面側)の何れか他方に設けられ、本実施形態においては、水滴受け部22が設けられる側との反対側、即ち上記表面側に設けられている。
また、図3に示すように、上記底面23aの後端は、連通通路24を介して、水滴受け部22の後端(より具体的には、水滴受け部22の第二傾斜領域22a2)と接続されるとともに、上記底面23aの前端は、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(即ち、キャリアプレート本体21の前端側)に向かって延び、第一ガイド部材51(図1を参照)の近傍にて開放された状態となっている。
このような構成を有することにより、水滴受け部22に一旦受け止められた水滴だけでなく、ガラスホルダ60を伝って第一キャリアプレート20Aに導かれた水滴であっても、排水路23の底面23aによって直接的に受け止め、底面23aの傾斜を伝わらせて、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(前方側)へと確実に排水させることができる。
連通通路24は、図3に示すように、第一キャリアプレート20A(より具体的には、キャリアプレート本体21)に対して、当該キャリアプレート本体21の厚み方向及び移動方向との直交方向の他端側(本実施形態においては、後端側)に設けられ、幅方向の両側(本実施形態においては、左右両側)において、水滴受け部22の第二傾斜領域22a2、及び排水路23の後端と接続されている。
また、水滴受け部22は、連通通路24に向かって下方に傾斜する底面22a(より具体的には、底面22aの第一傾斜領域22a1)を有するとともに、排水路23は、連通通路24側(本実施形態においては、後端側)との反対側(本実施形態においては、前端側)に向かって下方に傾斜する底面23aを有している。
以上のように、本実施形態における昇降装置1は、駆動部10と、サイドウインドウWを保持する第一キャリアプレート20Aと、第一キャリアプレート20Aの上方及び下方に配置される方向転換部材(第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32)と、第一キャリアプレート20Aに一端41aが連結され、上方の第一方向転換部材31を経由して、第二キャリアプレート20B及び上昇用ケーブル42を介して、駆動部10のドラム11に他端41bが連結される連結ケーブル41(第一ケーブル)、及び第一キャリアプレート20Aに一端(本実施形態においては、他端43a)が連結され、下方の第二方向転換部材32を経由して駆動部10のドラム11に他端が連結される下降用ケーブル43(第二ケーブル)とを備える昇降装置である。
そして、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWの下端に沿って上端(より具体的には、ウインドウ載せ部21a)を突き合せた状態で配置されるキャリアプレート本体21と、キャリアプレート本体21におけるサイドウインドウWの表面側及び裏面側の何れか一方(本実施形態においては、裏面側)に設けられ、サイドウインドウWから伝わる水滴を受け止める水滴受け部22と、キャリアプレート本体21に対してサイドウインドウWの表面側及び裏面側の何れか他方(本実施形態においては、表面側)に設けられ、第一キャリアプレート20Aの厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側(本実施形態においては、前端側)に水滴を排水する排水路23と、水滴受け部22と排水路23とを連通する連通通路24とを有し、水滴受け部22は、受け止めた水滴を、連通通路24を介して排水路23に向けて流し出す構成となっている。
また、本実施形態における昇降装置1によれば、水滴受け部22によって受け止められた水滴を排水路23に向かって流し出すことから、水滴受け部22において、ある程度纏められた分量の水滴を排水路23に伝わらせることができ、例えば、表面張力の影響によって一時的に排水路に留まる水滴が存在したとしても、当該水滴を、水滴受け部22から流れてきた水滴によって吸収しつつ、第一キャリアプレート20Aの上記所定側へと確実に導き、排水することができる。
10 駆動部
11 ドラム
12 ドラムハウジング
12a ドラム軸
12b 取付用ブラケット
13 電動モータ
20 キャリアプレート
20A 第一キャリアプレート
20B 第二キャリアプレート
21 キャリアプレート本体
21a ウインドウ載せ部
21b 貫通孔
21c ガイド面部
22 水滴受け部
22a 底面
22a1 第一傾斜領域
22a2 第二傾斜領域
23 排水路
23a 底面
24 連通通路
30 方向転換部材
31 第一方向転換部材
32 第二方向転換部材
33 第三方向転換部材
34 第四方向転換部材
40 ケーブル
41 連結ケーブル(第一ケーブル)
41a 一端
41b 他端
42 上昇用ケーブル
42a 他端
43 下降用ケーブル
43a 他端
44 連結用アウターケーシング
45 上昇用アウターケーシング
46 下降用アウターケーシング
50 ガイド機構部
51 第一ガイド部材
52 第二ガイド部材
60 ガラスホルダ
61 突設片
61a 突設端部
61b 貫通孔
101 サイドドア
102 開口部
103 サッシュ
104 収納部
P1 上端拘束位置
P2 下端拘束位置
W サイドウインドウ
Wa 側方視界ウインドウ
S 仮想平面
T 支え面
Ta 開口部
W1 傾斜部
Claims (4)
- 駆動部と、
サイドウインドウを保持するキャリアプレートと、
前記キャリアプレートの上方及び下方に配置される方向転換部材と、
前記キャリアプレートに一端が連結され、前記上方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第一ケーブル、及び前記キャリアプレートに一端が連結され、前記下方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第二ケーブルとを備える昇降装置であって、
前記キャリアプレートは、
前記サイドウインドウの下端に沿って上端を突き合せた状態で配置されるキャリアプレート本体と、
前記キャリアプレート本体における前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか一方に設けられ、前記サイドウインドウから伝わる水滴を受け止める水滴受け部と、
前記キャリアプレート本体に対して前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか他方に設けられ、前記キャリアプレートの厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側に前記水滴を排水する排水路と、
前記水滴受け部と前記排水路とを連通する連通通路とを有し、
前記水滴受け部は、受け止めた水滴を、前記連通通路を介して前記排水路に向けて流し出す、
昇降装置。 - 前記キャリアプレートは、
前記キャリアプレート本体における厚み方向及び移動方向との直交方向の中央において、
前記サイドウインドウの下端に突出して設けられるガラスホルダと連結され、
前記水滴受け部は、前記ガラスホルダと隣接して設けられる、
請求項1に記載の昇降装置。 - 前記連通通路は、
前記キャリアプレートに対して、前記キャリアプレートの厚み方向及び移動方向との直交方向の他端側に設けられ、
前記水滴受け部は、
前記連通通路に向かって下方に傾斜する底面を有し、
前記排水路は、
前記連通通路側との反対側に向かって下方に傾斜する底面を有する、
請求項1または請求項2に記載の昇降装置。 - 前記キャリアプレートは、
前記サイドウインドウの下端における、前記サイドウインドウの厚み方向との直交方向の一端に配置され、
前記サイドウインドウの下端は、
前記キャリアプレート側に向って下方に傾斜する傾斜部を有する、
請求項1~請求項3の何れか一項に記載の昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020021499A JP7384692B2 (ja) | 2020-02-12 | 2020-02-12 | 昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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