JP7384692B2 - 昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降装置の技術に関する。
従来、車両のドアに設けられるサイドウインドウを昇降させるものとして、サイドウインドウの下端をキャリアプレートによって支持し、ケーブルを介して駆動部による駆動力をキャリアプレートに伝達することにより、キャリアプレートとともにサイドウインドウを昇降させる昇降装置が知られている。
このような昇降装置は一般的に、サイドウインドウの下方に配置され、車両のドアを構成するインナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部内に収容されている。
ここで、例えばトラックなどのキャブオーバ型の車両には、運転席から見た車体側方の視界をより広く確保するために、少なくとも助手席側のドアにおけるサイドウインドウの下方において、当該ドアのインナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルの双方に、側方視界ウインドウが設けられているものがある。
このような車両においては、インナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部におけるスペース上の制約等から、昇降装置は、例えば側方視界ウインドウの上方から下部に亘る領域において、側方視界ウインドウの端部(例えば、側方視界ウインドウの厚み方向、及びキャリアプレートの移動方向との直交方向の端部)に隣接してキャリアプレートが昇降移動するように配置されている。
このため、例えば、サイドウインドウに付着した水滴が、サイドウインドウと、インナー側ドアパネルまたはアウター側ドアパネルとの隙間などを介してドア内部に侵入すると、侵入した水滴は、サイドウインドウの下端を伝ってキャリアプレートに到達し、その後、キャリアプレートの下端からランダムに落下することによって側方視界ウインドウに付着して当該側方視界ウインドウを曇らせ、運転席から見た車体側方の視界を妨げる要因となり得る虞があった。
そこで、このようなキャリアプレートから落下する水滴が側方視界ウインドウに付着するのを防止するための技術として、例えば特許文献1においては、キャリアプレートの少なくとも一方のプレート表面(表側及び/または裏側のプレート表面)に、キャリアプレートの前側の下端角部に向かって傾斜する複数本の横リブを設けたキャリアプレートが開示されている。
特開2017-48527号公報
上記特許文献1におけるキャリアプレートによれば、サイドウインドウの下端を伝ってキャリアプレートに到達した水滴は、横リブを伝ってキャリアプレートの前側の下端角部に一旦集められ、その後、当該下端角部から側方視界ウインドウを避けて落下し排水されることとなり、キャリアプレートの下端からランダムに水滴が落下して側方視界ウインドウに付着することを抑制することができる。
しかしながら、キャリアプレートの横リブに到達した水滴の中には、体積が微量であるために、自重によって横リブを伝いながら滑り落ちることなく、表面張力の影響によってその場に留まり、一時的に残存するものもあり、このような場合、例えば、車両の発進や停止による衝撃によって、不意に水滴が横リブからランダムに落下して、側方視界ウインドウに付着する場合があった。
本発明の目的は、サイドウインドウの表面及び裏面の何れの面に付着した水滴であっても、キャリアプレートの所定側に確実に導き、排水することができる昇降装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る昇降装置は、駆動部と、サイドウインドウを保持するキャリアプレートと、前記キャリアプレートの上方及び下方に配置される方向転換部材と、前記キャリアプレートに一端が連結され、前記上方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第一ケーブル、及び前記キャリアプレートに一端が連結され、前記下方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第二ケーブルとを備える昇降装置であって、前記キャリアプレートは、前記サイドウインドウの下端に沿って上端を突き合せた状態で配置されるキャリアプレート本体と、前記キャリアプレート本体における前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか一方に設けられ、前記サイドウインドウから伝わる水滴を受け止める水滴受け部と、前記キャリアプレート本体に対して前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか他方に設けられ、前記キャリアプレートの厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側に前記水滴を排水する排水路と、前記水滴受け部と前記排水路とを連通する連通通路とを有し、前記水滴受け部は、受け止めた水滴を、前記連通通路を介して前記排水路に向けて流し出すことを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明の昇降装置によれば、サイドウインドウの表面及び裏面の何れの面に付着した水滴であっても、キャリアプレートの所定側に確実に導き、排水することができる。
本発明の一実施形態に係る昇降装置の全体的な構成を示した図である。 図1の昇降装置に設けられる第一キャリアプレートの構成を示した図であって、左斜め後上方から見た図である。 図1の昇降装置に設けられる第一キャリアプレートの構成を示した図であって、左斜め上方から見た図である。 図1の昇降装置に設けられる第一キャリアプレートの構成を示した図であって、左方から見た図である。 本発明の一実施形態に係る昇降装置の動作を示した図であって、(a)はサイドウインドウが上端拘束位置に到達した状態を示した図であり、(b)はサイドウインドウが下端拘束位置に到達した状態を示した図である。
次に、本発明の一実施形態に係る昇降装置1の構成について、図1~図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1及び図5中に示した矢印の方向によって、昇降装置1の上下方向、前後方向、及び左右方向を規定して記述する。また、図2、図3、及び図4中に示した矢印の方向によって、第一キャリアプレート20Aの上下方向、前後方向、及び左右方向を規定して記述する。
[昇降装置1の全体構成]
先ず、昇降装置1の全体構成について、図1及び図5を用いて説明する。
図1において、本実施形態における昇降装置1は、索条体を介して駆動源による駆動力を移動対象物に伝達し、当該移動対象物を移動させる対象物移動装置である。
このような昇降装置1の一例として、例えば後述するように、トラックなどのキャブオーバ型の車両のサイドドア101(図5を参照)に設けられるウインドウレギュレータとして適用され、サイドウインドウWを移動対象物として、索条体であるケーブル40を介してサイドウインドウWを上下方向に移動させる対象物移動装置が挙げられる。
なお、昇降装置1の適用例については、本実施形態に示されるような、サイドウインドウWを昇降させるウインドウレギュレータとして適用される場合に限定されることはなく、例えば、歩行者の握るハンドルを昇降させて、歩行者の歩行を支援するための歩行者支援装置や、椅子またはベッド等のような上面に人が乗る器具を昇降させる昇降装置など、その他の装置としても適用可能である。
昇降装置1は、キャリアプレート20を移動させることにより、キャリアプレート20に接続されたサイドウインドウWを移動(昇降)させて、サイドドア101の開口部102(図5を参照)を開閉する。
昇降装置1の適用例がウインドウレギュレータの場合、キャリアプレート20の移動方向は、移動対象物であるサイドウインドウWの昇降方向を基準として規定される方向である。
ここで、本実施形態においては、サイドウインドウWの厚み方向における一方側(本実施形態においては、左側)が車両の外側となり、且つサイドウインドウWの厚み方向における他方側(本実施形態においては、右側)が車両の内側、即ち運転室側となるように昇降装置1が配置されている。
但し、これに限定されることはなく、サイドウインドウWの厚み方向における一方側(左側)及び他方側(右側)が、それぞれ車両の内側(運転室側)及び外側となるように昇降装置1が配置されていてもよい。
なお、以下の説明においては便宜上、サイドウインドウWにおける車両の外側(即ち、サイドウインドウWの厚み方向の一方側(左側))に面する板面を表面と規定し、また車両の内側(即ち、サイドウインドウWの厚み方向の他方側(右側))に面する板面を裏面と規定して記述する。
また、本実施形態においては、略垂直方向にキャリアプレート20が昇降するように構成されているが、これに限定されることはなく、キャリアプレート20は、上下方向に対して斜め方向に昇降するように構成されていてもよい。
但し、キャリアプレート20の移動方向は、後述する第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52の延出方向によって規定される。
さらに、本実施形態において、昇降装置1は、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bからなる一対のキャリアプレート20によってサイドウインドウWを支持して昇降させるダブルリフト式のウインドウレギュレータに適用しているが、これに限定されるものではない。
即ち、少なくとも後述する構成からなる第一キャリアプレート20Aを有する限りにおいて、昇降装置1は、1つのキャリアプレートによってサイドウインドウWを支持して昇降させるシングルリフト式のウインドウレギュレータ、或いはデルタタイプのウインドウレギュレータなどに適用してもよい。
つまり、本実施形態のように、昇降装置1の適用例がウインドウレギュレータである場合、その方式やタイプについては、特定のものに限定されることはない。
昇降装置1は、主に、駆動部10、キャリアプレート20、方向転換部材30、ケーブル40、及びガイド機構部50等を備える。
駆動部10は、昇降装置1の駆動源として設けられるものであり、ケーブル40を介してキャリアプレート20に駆動力を伝達し、キャリアプレート20を昇降移動させる。
駆動部10は、例えば本実施形態においては、ドラム11、ドラム11を収納するドラムハウジング12、及び電気的に駆動する電動モータ13等を有する。
そして、電動モータ13の出力軸は、駆動力を物理的に供給可能な図示せぬ動力伝達機構を介して、ドラム11と接続されている。
また、電動モータ13は、図示せぬ電源に接続されており、当該電源より送電された電力によって駆動される。
ドラム11は、外周面に螺旋状の溝部が形成された円筒形状の部材からなり、ドラムハウジング12に設けられるドラム軸12aの軸周り方向に回転可能な状態で、ドラムハウジング12に収納されている。
また、ドラム11には、ケーブル40(具体的には、後述する上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43)の一端が接続されており、上記溝部に沿って、これらの上昇用ケーブル42及び下降用ケーブル43は、互いに逆向きとなるようにしてドラム11に巻き取られている。
一方、ドラムハウジング12は、取付用ブラケット12bを介して所定箇所(本実施形態においては、第二ガイド部材52の下端)に取付けられ、ドラム軸12aを介して回転可能にドラム11を貫通させて支持するとともに、ドラム11に接続された上昇用ケーブル42及び下降用ケーブル43の一端を、ドラム11に向かって各々案内する。
また、ドラムハウジング12は、取付用ブラケット12bを介して、電動モータ13、及び上記動力伝達機構(図示せず)等を支持する。
なお、ドラムハウジング12が取付けられる所定箇所については、本実施形態に限定されることはなく、例えば、第二ガイド部材52の上端や上下方向中央等であってもよいし、後述する第一ガイド部材51の上端、下端、或いは上下方向中央等であってもよいし、サイドドア101を構成するドアパネルに直接取付けられていてもよい。
そして、電動モータ13からの駆動力によって、ドラム11がドラム軸12aを中心に回転駆動されることにより、ドラム11にケーブル40が巻き取られ、或いはドラム11に巻き取られたケーブル40が繰り出され、キャリアプレート20が昇降される。
具体的には、例えば、ドラム軸12aを中心にして正転方向(図1中の矢印Aの方向)にドラム11が回転されることにより、上昇用ケーブル42はドラム11に巻き取られ、且つ下降用ケーブル43はドラム11から繰り出されることとなり、キャリアプレート20は、ケーブル40に牽引されて上方に移動(上昇)する。
また、例えば、ドラム軸12aを中心にして逆転方向(図1中の矢印Bの方向)にドラム11が回転されることにより、上昇用ケーブル42はドラム11から繰り出され、且つ下降用ケーブル43はドラム11に巻き取られることとなり、キャリアプレート20は、ケーブル40に牽引されて下方に移動(下降)する。
キャリアプレート20は、取り付けられた移動対象物(本実施形態においては、サイドウインドウW)を保持しつつ、所定の移動方向(本実施形態においては、上下方向)に移動させる部材である。
キャリアプレート20は、複数の位置を往復移動する部材であり、例えば本実施形態においては、第一位置である上端拘束位置P1(図5(a)を参照)と、第二位置である下端拘束位置P2(図5(b)を参照)との間を移動する。
ここで、上端拘束位置P1は、キャリアプレート20の移動方向の一方側(本実施形態においては、上側)に設定された任意の位置である。
また、下端拘束位置P2は、キャリアプレート20の移動方向の他方側(本実施形態においては、下側)に設定された任意の位置である。
そして、キャリアプレート20は、ケーブル40によって駆動力が伝達されることにより、上端拘束位置P1と下端拘束位置P2との間を往復移動する。
キャリアプレート20は、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bにより構成され、これらの第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bは、サイドウインドウWの下端における互いに離間した二箇所に配置される。
例えば本実施形態においては、サイドウインドウWの下端における、当該サイドウインドウWの厚み方向(本実施形態においては、左右方向)との直交方向の一端側(本実施形態においては、前端側)に、第一キャリアプレート20Aが配置され、また上記下端における、当該サイドウインドウWの厚み方向(左右方向)との直交方向の他端側(本実施形態においては、後端側)の近傍に第二キャリアプレート20Bが配置される。
そして、これらの第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bは、サイドウインドウWと接続され、当該サイドウインドウWを保持する。
第一キャリアプレート20Aの上端には、後述する連結ケーブル41の一端41aが挿入して係止されており、連結ケーブル41の一端41aは、第一キャリアプレート20Aの上端から上方に向かって延出されている。
また、第一キャリアプレート20Aの下端には、下降用ケーブル43の他端43aが挿入して係止されており、下降用ケーブル43の他端43aは、第一キャリアプレート20Aの下端から下方に向かって延出されている。
一方、第二キャリアプレート20Bの上端には、上昇用ケーブル42の他端42aが挿入して係止されており、上昇用ケーブル42の他端42aは、第二キャリアプレート20Bの上端から上方に向かって延出されている。
また、第二キャリアプレート20Bの下端には、連結ケーブル41の他端41bが挿入して係止されており、当該連結ケーブル41の他端41bは、第二キャリアプレート20Bの下端から下方に向かって延出されている。
そして、第一キャリアプレート20Aは、第一ガイド部材51に嵌合された状態で摺動し、第一ガイド部材51によって移動方向を案内されつつ昇降する。
また、第二キャリアプレート20Bは、第二ガイド部材52に嵌合された状態で摺動し、第二ガイド部材52によって移動方向を案内されつつ昇降する。
ところで、上述したように、キャリアプレート20の構成については、本実施形態のように、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bからなる一対のキャリアプレートからなる構成に限定されるものではなく、第一キャリアプレート20Aに相当する1個のキャリアプレートによって構成されていてもよい。
なお、第一キャリアプレート20Aの構成についての詳細は、後述する。
方向転換部材30は、ケーブル40の延びる方向を転換する部材である。
方向転換部材30は、第一キャリアプレート20Aの上方及び下方にそれぞれ設けられる第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32、並びに第二キャリアプレート20Bの上方及び下方にそれぞれ設けられる第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34により構成される。
つまり、方向転換部材30は、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bの上方及び下方にそれぞれ配置される。
これらの第一方向転換部材31~第四方向転換部材34は、例えば本実施形態においては、樹脂製のプーリによって構成されている。
そして、第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32は、第一ガイド部材51の上端及び下端において、各々軸心を中心にして回転可能に支持される。また第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34は、第二ガイド部材52の上端及び下端において、各々軸心を中心にして回転可能に支持される。
つまり、第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32は、第一キャリアプレート20Aの移動方向に互いに離間して配置され、また、第三方向転換部材33及び第四方向転換部材34は、第二キャリアプレート20Bの移動方向に互いに離間して配置されている。
そして、後述するように、第一方向転換部材31は、第一キャリアプレート20Aの上端に係止された連結ケーブル41の延びる方向を、上方に延びる方向から第四方向転換部材34に向かって延びる方向に転換する。
また、第二方向転換部材32は、第一キャリアプレート20Aの下端に係止された下降用ケーブル43の延びる方向を、下方に延びる方向からドラム11に向かって延びる方向に転換する。
また、第三方向転換部材33は、第二キャリアプレート20Bの上端に係止された上昇用ケーブル42の延びる方向を、上方に延びる方向からドラム11に向かって延びる方向に転換する。
さらに、第四方向転換部材34は、第一方向転換部材31を経由して導かれた連結ケーブル41の延びる方向を、第二キャリアプレート20Bの下端に向かって上方に延びる方向に転換する。
なお、方向転換部材30の構成については、本実施形態のように、樹脂製のプーリに限定されるものではなく、例えば、円弧状のガイド面を有し、第一ガイド部材51または第二ガイド部材52に対して、回転不能に固定される樹脂製の部材などであってもよい。
ケーブル40は、駆動部10の駆動によって、キャリアプレート20を所定の移動方向(上下方向)に移動させる部材である。
具体的には、ケーブル40は、駆動部10の駆動力を牽引力に変換し、キャリアプレート20を所定の移動方向(上下方向)に牽引して移動させる。
ケーブル40は、駆動部10とキャリアプレート20とを接続する長尺の部材であり、駆動部10で発生する駆動力をキャリアプレート20に伝達する。
ここで、ケーブル40については、例えば、金属素線及び樹脂繊維素線のうちの少なくとも一方を複数用いて撚り合わせたワイヤを用いることができる。
そして、ケーブル40は、その延びる方向が、方向転換部材30によって転換可能な、可撓性を有する。
なお、本実施形態において、ケーブル40は、第一方向転換部材31~第四方向転換部材34に架設されている。
ケーブル40は、インナーケーブルである連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43などにより構成される。
そして、連結ケーブル41は、連結用アウターケーシング44内に摺動可能に配置され、連結用アウターケーシング44によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
また、上昇用ケーブル42は、上昇用アウターケーシング45内に摺動可能に配置され、上昇用アウターケーシング45によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
さらに、下降用ケーブル43は、下降用アウターケーシング46内に摺動可能に配置され、下降用アウターケーシング46によって、外周を覆われるとともに配索経路が規制されている。
連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43は、それぞれ上述したように、第一方向転換部材31~第四方向転換部材34に掛けまわされることによって配索方向が転換され、第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52の間で交差するように配索されている。
また、連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43は、駆動部10と、これらの第一方向転換部材31~第四方向転換部材34との間の領域において、それぞれ張力を付与された状態で配置されている。
連結ケーブル41は、第一ケーブルの一例であって、第一キャリアプレート20Aを上方に牽引するものである。
連結ケーブル41は、その一端41aが第一キャリアプレート20Aの上端に接続され、第一キャリアプレート20Aから第一ガイド部材51の上方に沿って延在し、第一ガイド部材51の上端に位置する第一方向転換部材31に巻き掛けられて配索方向が転換されている。
また、第一方向転換部材31によって配索方向が転換された連結ケーブル41は、第二ガイド部材52の下端に位置する第四方向転換部材34に巻き掛けられて、配索方向を第二ガイド部材52の上方に転換され、その他端41bが第二キャリアプレート20Bの下端に接続されている。
そして、連結ケーブル41は、第一キャリアプレート20Aと第一方向転換部材31との間、第一方向転換部材31と第四方向転換部材34との間、及び第四方向転換部材34と第二キャリアプレート20Bとの間において、張力を付与された状態で配置されている。
上昇用ケーブル42は、第二キャリアプレート20Bを上方に牽引するものである。
上昇用ケーブル42は、その一端が駆動部10のドラム11に接続され、第二ガイド部材52の上端に位置する第三方向転換部材33に巻き掛けられることにより、配索方向が第二ガイド部材52の下方に転換され、その他端42aが第二キャリアプレート20Bの上端に接続されている。
換言すると、上述した連結ケーブル41の他端41bは、第二キャリアプレート20B及び上昇用ケーブル42を介して、駆動部10のドラム11に連結される。
そして、上昇用ケーブル42は、駆動部10の駆動力によって、ドラム11に巻き取られ、または繰り出される。
なお、駆動部10と第三方向転換部材33との間の領域において、上昇用ケーブル42は、上昇用アウターケーシング45によって外周を覆われている。
また、上昇用ケーブル42は、第二キャリアプレート20Bと第三方向転換部材33との間、及び第三方向転換部材33と駆動部10との間とにおいて、張力を付与された状態で配置される。
下降用ケーブル43は、第二ケーブルの一例であって、第一キャリアプレート20A及び駆動部10を介して、連結ケーブル41と上昇用ケーブル42とを連結し、駆動部10の駆動力を、連結ケーブル41及び上昇用ケーブル42にそれぞれ伝達する。
また、下降用ケーブル43は、駆動部10の駆動力によって、上昇用ケーブル42がドラム11に巻き取られる際にはドラム11から繰り出され、上昇用ケーブル42がドラム11から繰り出される際にはドラム11に巻き取られる。
下降用ケーブル43は、その一端が駆動部10のドラム11に接続され、第一ガイド部材51の下端に位置する第二方向転換部材32に巻き掛けられることにより、配索方向が第一ガイド部材51の上方に転換され、その他端43aが第一キャリアプレート20Aの下端に接続されている。
また、下降用ケーブル43は、駆動部10と第二方向転換部材32との間、及び第一キャリアプレート20Aと第二方向転換部材32との間において、張力を付与された状態で配置されている。
そして、下降用ケーブル43は、上昇用ケーブル42が駆動部10のドラム11に巻き取られると、ドラム11から第二方向転換部材32側に繰り出され、第一キャリアプレート20Aの上昇に追従して移動する。
また、下降用ケーブル43は、上昇用ケーブル42が駆動部10のドラム11から繰り出されると、ドラム11に巻き取られ、第二方向転換部材32側から駆動部10側に移動し、第一キャリアプレート20Aを下方に向かって牽引する。
このように、ケーブル40は、第一キャリアプレート20Aに一端41aが連結され、第一キャリアプレート20Aの上方に位置する第一方向転換部材31を経由して、第二キャリアプレート20B及び上昇用ケーブル42を介して、駆動部10のドラム11に他端41bが連結される連結ケーブル41(第一ケーブル)、及び第一キャリアプレート20Aに一端(本実施形態においては、他端43a)が連結され、第一キャリアプレート20Aの下方に位置する第二方向転換部材32を経由して駆動部10のドラム11に他端(本実施形態においては、下降用ケーブル43の一端)が連結される下降用ケーブル43(第二ケーブル)を備える。
また、ケーブル40は、駆動部10のドラム11によって上昇用ケーブル42が巻き取られ、或いは繰り出されることにより、上昇用ケーブル42の配索方向への移動に追従しつつ、下降用ケーブル43を介して連結ケーブル41も移動する。
そして、連結ケーブル41、上昇用ケーブル42、及び下降用ケーブル43の移動によって、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが、互いに同調しつつ昇降する。
ガイド機構部50は、キャリアプレート20の移動方向(上下方向)に延長し、キャリアプレート20の移動を案内するものである。
ガイド機構部50は、第一キャリアプレート20Aの移動を案内する第一ガイド部材51、及び第二キャリアプレート20Bの移動を案内する第二ガイド部材52により構成される。
第一ガイド部材51は、例えば、サイドウインドウWの下端における一端側(前端側)において、第一キャリアプレート20Aの移動方向(上下方向)に延びるようにして配置され、第一キャリアプレート20Aを、自身(第一ガイド部材51)の軸回り方向に回転不能に保持しつつ、上記移動方向(上下方向)に摺動可能に支持する。
また、第二ガイド部材52は、例えば、サイドウインドウWの下端における他端側(後端側)の近傍おいて、第二キャリアプレート20Bの移動方向(上下方向)に延びるようにして配置され、第二キャリアプレート20Bを、自身(第二ガイド部材52)の軸回り方向に回転不能に保持しつつ、上記移動方向(上下方向)に摺動可能に支持する。
そして、これらの第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52は、例えば、図示せぬブラケット等を介して、サイドドア101を構成するドアパネルに直接取付けられている。
第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52は、例えば、キャリアプレート20とともに、サイドウインドウWの移動方向(上下方向)を案内するサッシュとしての機能を併せ持つ構成としてもよく、例えば本実施形態において、第一ガイド部材51は、第一キャリアプレート20Aとともに、サイドウインドウWの一方側(前側)の側端を介して、サイドウインドウWの上記移動方向(上下方向)を案内する。
なお、ガイド機構部50の構成については、キャリアプレート20の移動を案内する限りにおいて特に限定されることはなく、第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52の延長する方向や長さについては、適宜変更可能である。
また、第一ガイド部材51とは別途に、サイドウインドウWの移動方向(上下方向)を案内するサッシュを設けた構成としてもよい。
以上のような構成からなる昇降装置1において、移動対象物であるサイドウインドウWは、下端における前端側に第一キャリアプレート20Aが接続され、且つ下端における後端側の近傍に第二キャリアプレート20Bが接続され、これらの第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bとともに移動する。
そして、図5に示すように、昇降装置1は、サイドウインドウWを所定の移動方向(上下方向)に移動させることにより、サイドウインドウWが配置されるサイドドア101の開口部102を、遮蔽状態(図5(a)に示す状態)と開放状態(図5(b)に示す状態)とを切り替えるなど、目的に応じた移動対象物の機能を発揮させることができる。
具体的には、サイドウインドウWは、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bを介して、第一ガイド部材51及び第二ガイド部材52によって各々案内されつつ、上下方向に移動可能に設けられている。
そして、図5(a)に示すように、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが互いに同調しつつ上昇し、上端拘束位置P1にそれぞれ到達することにより、サイドウインドウWは、サイドドア101の開口部102に沿って設けられる、開口側サッシュ103の上端と当接し、開口部102の状態を遮蔽状態にする。
また、図5(b)に示すように、第一キャリアプレート20A及び第二キャリアプレート20Bが互いに同調しつつ下降し、下端拘束位置P2にそれぞれ到達することにより、サイドウインドウWは、サイドドア101の下部に設けられた収納部104に収納され、開口部102の状態を開放状態にする。
なお、開放状態におけるサイドドア101においては、本実施形態のように、サイドウインドウWの板面全体が、サイドドア101の収納部104内に、完全に収納されていてもよく、また、サイドウインドウWの板面の一部が収納部104内に収納され、且つ残りの一部が開口部102に残された状態であってもよい。
ところで、本実施形態におけるサイドドア101は、例えば、トラックなどのキャブオーバ型の車両に設けられるサイドドアであって、開口部102の下方には、運転席から見た車体側方の視界をより広く確保するために、側方視界ウインドウWaが設けられている。
また、サイドドア101内の空間部(即ち、サイドドア101を構成するインナー側ドアパネル及びアウター側ドアパネルによって囲まれた空間部)を確保するために、サイドウインドウWの下端は、後端側から前端側に向かって下方に傾斜するように形成されている。
つまり、サイドウインドウWの下端は、当該下端の一端(前端)に配置される第一キャリアプレート20A側に向って、下方に傾斜する傾斜部W1を有する。
ここで、このような側方視界ウインドウWaを有するサイドドア101によっては、サイドドア101内の空間部におけるスペース上の制約等から、例えば、側方視界ウインドウWaの一端部(本実施形態においては、前端部)に沿って第一ガイド部材51が配置されている場合がある。
このような場合、第一キャリアプレート20Aは、側方視界ウインドウWaの一端部(前端部)に隣接して昇降移動することとなる。
その結果、例えば、サイドウインドウWに付着した水滴がサイドドア101内に侵入すると、侵入した水滴は、サイドウインドウWの下端における傾斜部W1を伝って前端側に移動し、その後、第一キャリアプレート20Aに到達した水滴は、第一キャリアプレート20Aの下端からランダムに落下して、側方視界ウインドウWaの板面に付着し、側方視界ウインドウWaを曇らせる要因となり得る。
本実施形態においては、後述するように、サイドウインドウWの下端を伝って第一キャリアプレート20Aに到達した水滴は、第一キャリアプレート20Aの所定側、即ち第一ガイド部材51側に確実に導かれて排水される構成となっており、排水された水滴は、その後、第一ガイド部材51を伝って下方に移動することから、このような側方視界ウインドウWaの板面に水滴が付着するのを抑制し、側方視界ウインドウWaを曇らせる要因を排除することができる。
なお、昇降装置1が配置されるサイドドア101の構成については、本実施形態のようなキャブオーバ型の車両に設けられるサイドドアに限定されることはなく、例えば、乗用車等の車両に設けられるリアドアやハッチバックドアなど、何れのものであってもよい。
[第一キャリアプレート20Aの構成]
次に、第一キャリアプレート20Aの構成について、図2乃至図4を用いて詳述する。
なお、以下の説明については、前述したように、サイドウインドウWにおける厚み方向の一方側(左側)を表面側と規定し、また厚み方向の他方側(右側)を裏面側と規定して記述する。
第一キャリアプレート20Aは、本発明に係る昇降装置に設けられるキャリアプレートを具現化したものであり、サイドウインドウWから伝わる水分を、ある程度の纏められた分量の水滴として排水することにより、表面張力の影響によって一時的に留まることなく、第一キャリアプレート20Aの所定側(例えば、本実施形態においては、第一ガイド部材51側であって、キャリアプレート本体21の前端側)へと確実に導き、排水することを特徴とするものである。
第一キャリアプレート20Aは、図2に示すように、主にキャリアプレート本体21、水滴受け部22、排水路23、及び連通通路24等を有する。
キャリアプレート本体21は、第一キャリアプレート20Aの基体となる部位である。
キャリアプレート本体21は、略板状に形成され、第一キャリアプレート20Aの移動方向との直交方向(本実施形態においては、左右方向)に厚み方向を向けた状態で配置される。
また、キャリアプレート本体21の上端において、上記移動方向及び厚み方向との直交方向(本実施形態においては、前後方向)の両側には、サイドウインドウWの厚みと略同程度の厚みを有し、且つサイドウインドウWの下端に即した端面を有するウインドウ載せ部21aが、上記上端の他の領域に比べて上方に突出して設けられており、キャリアプレート本体21は、これらのウインドウ載せ部21aを介して、サイドウインドウWの下端に沿って上端を突き合せた状態で配置される。
キャリアプレート本体21の平面中央には、貫通孔21bが設けられている。
また、図4に示すように、キャリアプレート本体21の一方側(例えば、サイドウインドウWの表面側であって、本実施形態においては左側)の板面において、貫通孔21bの下方には、上方に向かって開口する略V字状に湾曲形成された支え面Tが設けられている。
一方、サイドウインドウWの下端における前端部には、ガラスホルダ60が固定されている。
ガラスホルダ60は、下方に向かって突出する板状の突設片61を有し、突設片61の突設端部61aは、上記支え面Tに即した略V字状に湾曲形成されている。つまり、ガラスホルダ60は、突設片61をサイドウインドウWの下端に突出させた状態で設けられている。
また、突設片61の平面中央には、キャリアプレート本体21に設けられる貫通孔21bと、略同形状の貫通孔61bが形成されている。
そして、サイドウインドウWの下端における前端部に第一キャリアプレート20Aを配置させた状態において、ガラスホルダ60は、キャリアプレート本体21における厚み方向(左右方向)及び移動方向(上下方向)との直交方向(前後方向)の中央に位置することとなり、突設片61の突設端部61aは、キャリアプレート本体21の支え面Tに当接される。
その結果、ガラスホルダ60は、上記支え面Tによって前後方向への位置ずれを規制されることとなり、サイドウインドウWは、ガラスホルダ60を介して第一キャリアプレート20Aに対する前後方向への相対移動を規制される。
また、上記支え面Tによってガラスホルダ60の位置ずれを規制された状態において、ガラスホルダ60は、突設片61の貫通孔61bが、キャリアプレート本体21の貫通孔21bと同軸上に位置することとなり、これらの貫通孔21b・61bを介して、ボルト等の締結部材によって締結することにより、第一キャリアプレート20Aは、ガラスホルダ60と連結され、ガラスホルダ60を介してサイドウインドウWと接続される。
キャリアプレート本体21における前後方向の一端側(本実施形態においては、前端側)には、ガイド面部21cが設けられている。
ガイド面部21cは、例えば、サイドウインドウWの厚みと略同程度の厚みを有する平板状に形成されており、その上端は、上述したウインドウ載せ部21aと連続するように設定されている。
そして、サイドウインドウWの下端に第一キャリアプレート20Aが接続された状態において、ガイド面部21cは、サイドウインドウWの下端に沿って上端を突き合せた状態となり、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWとともに、ガイド面部21cを介して第一ガイド部材51(図1を参照)によって上下方向に摺動可能に支持される。
具体的には、第一ガイド部材51は、延長方向(上下方向)に見て、第一キャリアプレート20A側(本実施形態においては、後側)に開口する略コ字状の断面形状を有した部材からなり、第一ガイド部材51の内周部には、弾性部材からなるリップ部(図示せず)が、第一ガイド部材51の形状に即して設けられている。
そして、ガイド面部21cは、サイドウインドウWとともに、上記リップ部を介して第一ガイド部材51に摺動可能に挟持される。これにより、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWとともに、ガイド面部21cを介して第一ガイド部材51によって上下方向に摺動可能に支持される。
水滴受け部22は、サイドウインドウWから伝わる水滴を、一時的に受け止めるための部位である。
水滴受け部22は、キャリアプレート本体21におけるサイドウインドウWの表面側(即ち、キャリアプレート本体21の左面側)及び裏面側(即ち、キャリアプレート本体21の右面側)の何れに設けられていてもよいが、後述する排水路23が設けられる側との反対側に設けられれており、例えば図3に示すように、本実施形態においては、キャリアプレート本体21の裏面側(右面側)に設けられる。
水滴受け部22は、例えば略矩形の槽状に形成され、キャリアプレート本体21における第一ガイド部材51側との反対側(本実施形態においては、後方側)に向かって突出するように設けられる。
具体的には、水滴受け部22は、キャリアプレート本体21に沿って後方に延びる底面22a、及び底面22aにおけるキャリアプレート本体21側との反対側(本実施形態においては、右側)の側端に立設する側壁22b等により構成されている。
底面22aは、その前端が、キャリアプレート本体21の上端における前後方向の略中央と接続されており、当該前端から後方に向かって下方に傾斜する第一傾斜領域22a1、及び第一傾斜領域22a1の後端と連続し、底面22aの後端に向かって上方に傾斜する第二傾斜領域22a2を有する。
また、図4に示すように、サイドウインドウWの下端に第一キャリアプレート20Aが接続された状態において、底面22aの前端は、ガラスホルダ60における突設片61の基部の後側に隣接して設けられ、水滴受け部22は、ガラスホルダ60と隣接して設けられる。
このような構成を有することにより、ガラスホルダ60を伝って第一キャリアプレート20Aに導かれる水滴を、水滴受け部22によって、確実に受け止めることができる。
なお、底面22aの構成については、第一傾斜領域22a1を有する限りにおいて、本実施形態に限定されることはなく、例えば、第二傾斜領域22a2の形状を水平状、或いは第一傾斜領域22a1の後端に立設する側壁状に形成されていてもよい。
但し、本実施形態のように、下方に傾斜する第一傾斜領域22a1、及び第一傾斜領域22a1の後端と連続し、且つ上方に傾斜する第二傾斜領域22a2によって底面22aを構成することにより、底面22aに一旦受止められた水滴を、これらの第一傾斜領域22a1及び第二傾斜領域22a2の傾斜を伝わらせて一か所(後述する連続部22a3)に集約し、排水路23に向かって効率よく流し出すことができる。
また、本実施形態においては、底面22aの後端が、キャリアプレート本体21の上端と、同一の仮想水平面S上に位置するように設定されているが、これに限定されることはなく、例えばサイドウインドウWの下端との干渉を回避可能な限りにおいて、キャリアプレート本体21の上端に比べてより上方に位置するように設定されていてもよい。
そして、底面22aにおける第一傾斜領域22a1と第二傾斜領域22a2との連続部22a3は、キャリアプレート本体21の後端に比べて、さらに後方に位置するように設定されている。
このような構成を有することにより、第一傾斜領域22a1及び第二傾斜領域22a2における各々の傾斜を伝って一旦連続部22a3に集められた水滴は、キャリアプレート本体21によって妨げられることなく、後述する連通通路24を通って、キャリアプレート本体21における水滴受け部22側との反対側(本実施形態においては、左面側)に位置する排水路23に向かって、確実に流し出されることとなる。
排水路23は、第一キャリアプレート20A(より具体的には、キャリアプレート本体21)の厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側(本実施形態においては、前端側)に、水滴を排水するための部位である。
排水路23は、キャリアプレート本体21に対して、サイドウインドウWの表面側(キャリアプレート本体21の左面側)及び裏面側(キャリアプレート本体21の右面側)の何れか他方に設けられ、本実施形態においては、水滴受け部22が設けられる側との反対側、即ち上記表面側に設けられている。
排水路23は、キャリアプレート本体21に沿って前後方向に延び、且つ後端から前端に向かって下方に傾斜する底面23a、及び底面23aにおけるキャリアプレート本体21側との反対側(本実施形態においては、左側)の側端に突出し、且つ底面23aに沿って延びる突出壁23b等により構成されている。
また、図3に示すように、上記底面23aの後端は、連通通路24を介して、水滴受け部22の後端(より具体的には、水滴受け部22の第二傾斜領域22a2)と接続されるとともに、上記底面23aの前端は、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(即ち、キャリアプレート本体21の前端側)に向かって延び、第一ガイド部材51(図1を参照)の近傍にて開放された状態となっている。
そして、水滴受け部22から流れ出た水滴は、連通通路24を通って排水路23の後端に到達し、その後、底面23aの傾斜を伝って、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(前方側)へと確実に排水されるようになっている。
また、図4に示すように、本実施形態においては、ガラスホルダ60の突設端部61aと当接する支え面Tの中央に開口部Taが設けられており、開口部Taは、排水路23の底面23aと連通された状態となっている。
このような構成を有することにより、水滴受け部22に一旦受け止められた水滴だけでなく、ガラスホルダ60を伝って第一キャリアプレート20Aに導かれた水滴であっても、排水路23の底面23aによって直接的に受け止め、底面23aの傾斜を伝わらせて、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(前方側)へと確実に排水させることができる。
連通通路24は、水滴受け部22と排水路23とを連通する部位である。
連通通路24は、図3に示すように、第一キャリアプレート20A(より具体的には、キャリアプレート本体21)に対して、当該キャリアプレート本体21の厚み方向及び移動方向との直交方向の他端側(本実施形態においては、後端側)に設けられ、幅方向の両側(本実施形態においては、左右両側)において、水滴受け部22の第二傾斜領域22a2、及び排水路23の後端と接続されている。
また、水滴受け部22は、連通通路24に向かって下方に傾斜する底面22a(より具体的には、底面22aの第一傾斜領域22a1)を有するとともに、排水路23は、連通通路24側(本実施形態においては、後端側)との反対側(本実施形態においては、前端側)に向かって下方に傾斜する底面23aを有している。
そして、水滴受け部22に一旦受け止められた水滴は、連通通路24を介して排水路23に向けて流し出された後、上述したように、排水路23によって、キャリアプレート本体21のガイド面部21c側(前方側)へと排水されるようになっている。
[効果]
以上のように、本実施形態における昇降装置1は、駆動部10と、サイドウインドウWを保持する第一キャリアプレート20Aと、第一キャリアプレート20Aの上方及び下方に配置される方向転換部材(第一方向転換部材31及び第二方向転換部材32)と、第一キャリアプレート20Aに一端41aが連結され、上方の第一方向転換部材31を経由して、第二キャリアプレート20B及び上昇用ケーブル42を介して、駆動部10のドラム11に他端41bが連結される連結ケーブル41(第一ケーブル)、及び第一キャリアプレート20Aに一端(本実施形態においては、他端43a)が連結され、下方の第二方向転換部材32を経由して駆動部10のドラム11に他端が連結される下降用ケーブル43(第二ケーブル)とを備える昇降装置である。
そして、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWの下端に沿って上端(より具体的には、ウインドウ載せ部21a)を突き合せた状態で配置されるキャリアプレート本体21と、キャリアプレート本体21におけるサイドウインドウWの表面側及び裏面側の何れか一方(本実施形態においては、裏面側)に設けられ、サイドウインドウWから伝わる水滴を受け止める水滴受け部22と、キャリアプレート本体21に対してサイドウインドウWの表面側及び裏面側の何れか他方(本実施形態においては、表面側)に設けられ、第一キャリアプレート20Aの厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側(本実施形態においては、前端側)に水滴を排水する排水路23と、水滴受け部22と排水路23とを連通する連通通路24とを有し、水滴受け部22は、受け止めた水滴を、連通通路24を介して排水路23に向けて流し出す構成となっている。
このような構成を有することにより、本実施形態における昇降装置1においては、例えば、サイドウインドウWの表面(または、裏面)に付着した水滴は、キャリアプレート本体21を伝って直接排水路23へと導かれ、またサイドウインドウWの裏面(または、表面)に付着した水滴は、キャリアプレート本体21を伝って水滴受け部22に一旦受け止められた後、連通通路24を通って排水路23へと導かれることとなり、サイドウインドウWの表面及び裏面の何れの面に付着した水滴であっても、排水路23によって第一キャリアプレート20Aの上記所定側(即ち、本実施形態においては、第一ガイド部材51側であって、キャリアプレート本体21の前端側)に向かって確実に排水することができる。
また、本実施形態における昇降装置1によれば、水滴受け部22によって受け止められた水滴を排水路23に向かって流し出すことから、水滴受け部22において、ある程度纏められた分量の水滴を排水路23に伝わらせることができ、例えば、表面張力の影響によって一時的に排水路に留まる水滴が存在したとしても、当該水滴を、水滴受け部22から流れてきた水滴によって吸収しつつ、第一キャリアプレート20Aの上記所定側へと確実に導き、排水することができる。
また、本実施形態において、第一キャリアプレート20Aは、キャリアプレート本体21における厚み方向及び移動方向との直交方向(本実施形態においては、前後方向)の中央において、サイドウインドウWの下端に突出して設けられるガラスホルダ60と連結され、水滴受け部22は、ガラスホルダ60と隣接して設けられている。
このような構成を有することにより、本実施形態における昇降装置1によれば、ガラスホルダ60を伝って第一キャリアプレート20Aへと流れる水滴を、ガラスホルダ60に隣接する水滴受け部22によって略確実に受け止めることができ、その後、連通通路24を介して排水路23に流し出すことで、サイドウインドウWに付着した水滴を、第一キャリアプレート20Aの上記所定側に向ってより確実に排水することができる。
また、本実施形態において、連通通路24は、第一キャリアプレート20A(より具体的には、キャリアプレート本体21)に対して、当該キャリアプレート本体21の厚み方向及び移動方向との直交方向の他端側(本実施形態においては、後端側)に設けられ、水滴受け部22は、連通通路24に向かって下方に傾斜する底面22a(より具体的には、底面22aの第一傾斜領域22a1)を有し、排水路23は、連通通路24側との反対側(本実施形態においては、前端側)に向かって下方に傾斜する底面23aを有する構成となっている。
このような構成を有することにより、本実施形態における昇降装置1によれば、水滴受け部22によって一旦受け止められた水滴を、水滴受け部22の底面22aの傾斜を利用して連通通路24に向かって確実に流し出し、排水路23へと導くことができる。
また、本実施形態において、第一キャリアプレート20Aは、サイドウインドウWの下端における、当該サイドウインドウWの厚み方向との直交方向の一端(本実施形態においては、前端)に配置され、サイドウインドウWの下端は、第一キャリアプレート20A側に向って下方に傾斜する傾斜部W1を有する構成となっている。
このような構成を有することにより、本実施形態における昇降装置1においては、第一キャリアプレート20Aの水滴受け部22が、サイドウインドウWの下端の傾斜部W1における、第一キャリアプレート20A側の端部の下方に位置することとなるため、サイドウインドウWに付着した水滴を、下端の傾斜部W1を伝わらせて第一キャリアプレート20A側に効果的に集めて、水滴受け部22に供給することができ、その後、連通通路24を介して排水路23に流し出すことで、サイドウインドウWに付着した水滴を、第一キャリアプレート20Aの上記所定側に向ってより確実に排水することができる。
1 昇降装置
10 駆動部
11 ドラム
12 ドラムハウジング
12a ドラム軸
12b 取付用ブラケット
13 電動モータ
20 キャリアプレート
20A 第一キャリアプレート
20B 第二キャリアプレート
21 キャリアプレート本体
21a ウインドウ載せ部
21b 貫通孔
21c ガイド面部
22 水滴受け部
22a 底面
22a1 第一傾斜領域
22a2 第二傾斜領域
23 排水路
23a 底面
24 連通通路
30 方向転換部材
31 第一方向転換部材
32 第二方向転換部材
33 第三方向転換部材
34 第四方向転換部材
40 ケーブル
41 連結ケーブル(第一ケーブル)
41a 一端
41b 他端
42 上昇用ケーブル
42a 他端
43 下降用ケーブル
43a 他端
44 連結用アウターケーシング
45 上昇用アウターケーシング
46 下降用アウターケーシング
50 ガイド機構部
51 第一ガイド部材
52 第二ガイド部材
60 ガラスホルダ
61 突設片
61a 突設端部
61b 貫通孔
101 サイドドア
102 開口部
103 サッシュ
104 収納部
P1 上端拘束位置
P2 下端拘束位置
W サイドウインドウ
Wa 側方視界ウインドウ
S 仮想平面
T 支え面
Ta 開口部
W1 傾斜部

Claims (4)

  1. 駆動部と、
    サイドウインドウを保持するキャリアプレートと、
    前記キャリアプレートの上方及び下方に配置される方向転換部材と、
    前記キャリアプレートに一端が連結され、前記上方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第一ケーブル、及び前記キャリアプレートに一端が連結され、前記下方の方向転換部材を経由して前記駆動部に他端が連結される第二ケーブルとを備える昇降装置であって、
    前記キャリアプレートは、
    前記サイドウインドウの下端に沿って上端を突き合せた状態で配置されるキャリアプレート本体と、
    前記キャリアプレート本体における前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか一方に設けられ、前記サイドウインドウから伝わる水滴を受け止める水滴受け部と、
    前記キャリアプレート本体に対して前記サイドウインドウの表面側及び裏面側の何れか他方に設けられ、前記キャリアプレートの厚み方向及び移動方向との直交方向の一端側に前記水滴を排水する排水路と、
    前記水滴受け部と前記排水路とを連通する連通通路とを有し、
    前記水滴受け部は、受け止めた水滴を、前記連通通路を介して前記排水路に向けて流し出す、
    昇降装置。
  2. 前記キャリアプレートは、
    前記キャリアプレート本体における厚み方向及び移動方向との直交方向の中央において、
    前記サイドウインドウの下端に突出して設けられるガラスホルダと連結され、
    前記水滴受け部は、前記ガラスホルダと隣接して設けられる、
    請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記連通通路は、
    前記キャリアプレートに対して、前記キャリアプレートの厚み方向及び移動方向との直交方向の他端側に設けられ、
    前記水滴受け部は、
    前記連通通路に向かって下方に傾斜する底面を有し、
    前記排水路は、
    前記連通通路側との反対側に向かって下方に傾斜する底面を有する、
    請求項1または請求項2に記載の昇降装置。
  4. 前記キャリアプレートは、
    前記サイドウインドウの下端における、前記サイドウインドウの厚み方向との直交方向の一端に配置され、
    前記サイドウインドウの下端は、
    前記キャリアプレート側に向って下方に傾斜する傾斜部を有する、
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の昇降装置。
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