JP7384277B2 - 圧電デバイス - Google Patents

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Description

本開示は圧電デバイスに関し、より特定的には、圧電デバイスにおいて生じる高次モードのスプリアスを低減するための技術に関する。
圧電薄膜上に機能素子が形成された圧電デバイスが知られている。たとえば、国際公開第2015/098678号明細書(特許文献1)には、低音速膜と高音速膜とによって形成される積層膜上に圧電薄膜が積層された多層膜上に、櫛歯状のIDT(Interdigital Transducer)電極が形成された弾性波装置が開示されている。
国際公開第2015/098678号明細書(特許文献1)に開示された弾性波装置においては、支持基板上において上記の多層膜が形成されていない領域に絶縁層が形成されており、当該絶縁層上に、IDT電極と外部端子とを接続するための配線電極が形成されている。
国際公開第2015/098678号明細書
国際公開第2015/098678号明細書(特許文献1)に開示されているような多層膜を有する弾性波装置(圧電デバイス)においては、IDT電極の共振周波数に基づくメインモードの信号とともに、多層膜の厚みに起因する積層方向の共振モードが発生する。この共振モードによって、IDT電極の共振周波数よりも高い周波数を有する高次モードの不要波(スプリアス)が不可避的に生じ得る。このようなスプリアスが生じると、IDT電極によって伝播するメインモードの高周波信号にノイズとなって重畳し、圧電デバイスの特性劣化の要因となり得る。
さらに、発生した高次モードのスプリアスは、多層膜が形成されていない絶縁層の領域にも漏洩する場合がある。この場合には、当該絶縁層を介して隣接する圧電デバイスの特性にも影響を及ぼす可能性がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、圧電デバイスにおいて生じる高次モードスプリアスに伴う特性劣化を抑制することである。
本開示に係る圧電デバイスは、支持基板と、支持基板上の第1領域に配置された中間層と、中間層上に配置された圧電層と、圧電層上に形成された機能素子と、絶縁層とを備える。絶縁層は、支持基板上において、第1領域に隣接する第2領域に配置される。第2領における支持基板の表面粗さは、第1領域おける支持基板の表面粗さよりも大きい。
本開示による圧電デバイスによれば、支持基板において、圧電層および中間層が形成される第1領域の表面粗さよりも、絶縁層が形成される第2領域の表面粗さが大きくなるように構成される。これにより、表面粗さが大きくなると当該領域の厚みのばらつきが増えるため、表面粗さが小さい場合に比べて、発生したスプリアスに合致する共振モードが生じにくくなる。したがって、漏洩した高次モードのスプリアスが減衰されやすくなるので、スプリアスに伴う特性劣化を抑制することが可能となる。
実施の形態1に係る圧電デバイスの断面図である。 図1の圧電デバイスの部分断面図である。 実施の形態2に係る圧電デバイスの部分断面図である。 実施の形態3に係る圧電デバイスの部分断面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る圧電デバイス100の断面図である。また、図2は、図1の圧電デバイス100の断面の一部の拡大図である。図1および図2を参照して、圧電デバイス100は、支持基板110と、機能素子120と、圧電層130と、中間層140と、絶縁層150と、カバー層175とを備える。なお、以降の説明において、各図におけるZ軸の正方向を上面側、負方向を下面側と称する場合がある。
支持基板110は、たとえば、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、水晶等の圧電体、アルミナ(Al)、マグネシア、窒化ケイ素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(SiC)、ジルコニア(ZrO)、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト等の各種セラミック、ガラス等の誘電体またはシリコン(Si)、サファイア、窒化ガリウム(GaN)等の半導体及び樹脂基板等により形成される。
支持基板110の上面111の一部には、圧電層130および中間層140からなる積層体105が形成されており、当該圧電層130の上面131に機能素子120が形成されている。
圧電層130は、たとえば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム、またはチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電単結晶材料、あるいはそれらの圧電積層材料によって形成される。
機能素子120は、櫛歯状のIDT電極からなる弾性波共振子を含む。圧電層130と機能素子120とによって、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振子が形成される。機能素子120は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、チタン(Ti)、タングステン(W)、白金(Pt)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)のうちの少なくとも一種からなる単体金属、またはこれらを主成分とする合金などの金属材料を用いて形成することができる。また、機能素子120は、これらの金属もしくは合金からなる複数の金属膜を積層した構造を有していてもよい。
中間層140は、支持基板110の上面111に配置された高音速層142と、当該高音速層142上に配置された低音速層141とを含む。高音速層142は、圧電層130に伝搬する弾性バルク波の速度よりも高速の弾性バルク波を伝搬するように構成される。高音速層142としては、たとえばDLC(Diamond-like Carbon)膜、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、シリコン、サファイア、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶等の圧電体、アルミナ、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト等の各種セラミック、マグネシアダイヤモンド、または、上記各材料を主成分とする材料、上記各材料の混合物を主成分とする材料のいずれかを用いることができる。
低音速層141は、圧電層130に伝搬する弾性バルク波の速度よりも低速の弾性バルク波を伝搬するように構成される。低音速層141は、たとえば、酸化ケイ素、ガラス、酸窒化ケイ素、酸化タンタル、酸化ケイ素にフッ素または炭素またはホウ素を加えた化合物、または、上記各材料を主成分とする材料のいずれかを用いることができる。低音速層141と高音速層142との境界で生じる音速差によって、機能素子120から圧電層130に励振された弾性波を反射させることによって、弾性波のエネルギーを圧電層130内に効果的に閉じ込めることができる。
なお、実施の形態1における圧電デバイス100においては、中間層140が低音速層141および高音速層142をそれぞれ1層ずつ含む構成の例について説明したが、中間層140は、複数の低音速層141および高音速層142が交互に積層された構成であってもよい。また、低音速層141と高音速層142との間に接着層が設けられていてもよい。また、中間層140は、低音速層141のみで構成されていてもよい。
支持基板110の上面111において、積層体105が形成されていない領域には絶縁層150が形成されている。絶縁層150は、支持基板110上において、積層体105の側面(積層体105において、機能素子120側の面と支持基板110側の面とを結ぶ面)および圧電層130の上面131(圧電層130において機能素子120が形成される面)に接するように配置されている。絶縁層150は、たとえば、エポキシ、ポリイミド、アクリル、ウレタン等を主成分とした樹脂、シリコン樹脂、および、スピン・オン・ガラス(SOG)などにより形成されている。
カバー層175は、支持層170によって機能素子120から離間した位置に支持されている。カバー層175は、たとえば、エポキシ、ポリイミド、アクリル、ウレタン等を主成分とした樹脂により形成されている。
支持層170は、絶縁層150の上面に積層体105の周囲を囲むように配置されている。支持層170は、たとえば、ポリイミド、エポキシ系樹脂、環オレフィン系樹脂、ベンゾシクロブテン、ポリベンゾオキサゾール、フェノール系樹脂、シリコーン、あるいはアクリル樹脂などの有機材料を含む樹脂で形成されている。支持層170およびカバー層175によって、積層体105とカバー層175との間に中空空間190が形成される。この中空空間190の内部に、機能素子120が形成される。
支持層170およびカバー層175を貫通して、柱状電極180が形成されている。柱状電極180のカバー層175側の第1端部181は、外部機器に接続するための接続電極185に接続されている。柱状電極180の第2端部182は、絶縁層150の上面に形成された配線電極160に電気的に接続されている。配線電極160は、絶縁層150の上面から圧電層130の上面にわたって形成されており、圧電層130に形成された機能素子120に接続されている。配線電極160および柱状電極180によって、機能素子120と接続電極185とが電気的に接続される。また、圧電層130の上面131には、配線電極161が形成されている。配線電極161によって、機能素子120同士が電気的に接続される。
実施の形態1の圧電デバイス100においては、支持基板110において積層体105が形成される第1領域RG1の表面粗さと、絶縁層150が形成される第2領域RG2の表面粗さとが異なっている。具体的には、第2領域RG2の表面粗さR2は、第1領域RG1の表面粗さR1よりも大きくされている(R1<R2)。
圧電デバイス100のように、圧電層130と支持基板110との間に中間層140が形成される構成においては、IDT電極のピッチに基づいて、圧電層130の面内方向に伝播するメインモードの弾性波とともに、中間層140の厚みに応じた、厚み方向(Z軸方向)に伝播する共振モードが形成される。この厚み方向の共振モードが発生することにより、メインモードの共振周波数よりも高い周波数を有する高次モードのスプリアスが不可避的に発生する。このスプリアスは、メインモードの高周波信号にノイズとなって重畳し、圧電デバイスの特性に影響を与え得る。
さらに、発生した高次モードのスプリアスは、積層体105から絶縁層150へと漏洩する場合があり、その場合には、隣接する他の圧電デバイスの特性に対しても影響を及ぼす可能性がある。
上記の厚み方向の共振モードは、中間層140の厚みが一定であるほど共振の強度が大きくなり、それに伴って高次モードのスプリアスの強度も大きくなる。そのため、中間層140が形成される第1領域RG1の部分の支持基板110の表面粗さを大きくして、中間層140の厚みを不均一にすることで、発生するスプリアスの強度を低減することができる。ただし、第1領域RG1の表面粗さを大きくし過ぎると、逆にメインモードの信号に対する影響が大きくなり、特性が低下するおそれがある。そのため、第1領域RG1の表面粗さについては、メインモードへの影響が生じない範囲に制限される。
一方、絶縁層150が形成される第2領域RG2については、メインモードへの影響は少ないため、表面粗さを可能な限り大きくすることによって漏洩したスプリアスの強度を低減して、隣接する他の圧電デバイスへの影響を最小化することが望ましい。
そのため、実施の形態1における圧電デバイスにおいては、支持基板110の表面粗さを、従来のプロセスで形成される支持基板の表面粗さよりも大きくする。さらに、絶縁層150が形成される第2領域RG2の表面粗さR2を、積層体105が形成される第1領域RG1の表面粗さR1よりも大きくする(R1<R2)。具体的には、算術平均粗さRaで表わすと、第1領域RG1における表面粗さR1を0.1nm<R1<0.3nmの範囲に設定し、第2領域RG2における表面粗さR2を0.1nm<R2<100nmの範囲に設定する(ただし、R1<R2)。
製造プロセスにおいては、支持基板110上に中間層140を形成する前に、レーザミリングあるいはイオンミリング等を用いて支持基板110の表面が加工される。次いで、支持基板110上の全体に中間層140および圧電層130が形成された後に、絶縁層150を形成する部分の積層体105が、レーザミリングあるいはエッチングによって除去される。このとき、積層体105の形成前に行なった表面加工の条件よりも表面粗さが粗くなる条件を用いて、第2領域RG2の部分の積層体105が除去される。このようなプロセスを採用することによって、第2領域RG2の表面粗さR2を第1領域RG1の表面粗さR1よりも大きくすることができる。
以上のように、圧電デバイスにおいて、絶縁層が形成される支持基板の領域の表面粗さを、積層体が形成される支持基板の領域の表面粗さよりも大きくすることによって、発生する高次モードスプリアスの影響を低減することができる。
また、支持基板の表面粗さを粗くすることによって、中間層と支持基板との間、および絶縁層と支持基板との間の接地面積が大きくなるため、中間層および絶縁層の密着強度を増加することができるので、支持基板からの剥離を抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、絶縁層が形成される第2領域RG2の表面粗さがほぼ均一である場合について説明した。しかしながら、漏洩スプリアスの強度は、積層体に近いほど強く、積層体から遠ざかるに従って徐々に低下する。そのため、実施の形態2においては、第2領域RG2において積層体により近い部分については、積層体から相対的に遠い部分よりも表面粗さを大きくして、漏洩スプリアスをより効果的に減衰させる構成について説明する。
図3は、実施の形態2に係る圧電デバイス100Aの部分断面図である。圧電デバイス100Aにおいては、実施の形態1の圧電デバイス100の支持基板110が支持基板110Aに置き換えられた構成を有している。そのため、以降の説明において、圧電デバイス100と重複する要素についての説明は繰り返さない。
図3を参照して、圧電デバイス100Aにおいては、支持基板110Aにおいて絶縁層150が形成される第2領域RG2が、第1部分RG2-1および第2部分RG2-2に分割されている。第1部分RG2-1は、支持基板110Aにおいて積層体105が形成される第1領域RG1に隣接する領域である。第2部分RG2-2は、当該第1部分RG2-1よりも第1領域RG1から遠い領域である。
そして、第1部分RG2-1の表面粗さR21は、第2部分RG2-2の表面粗さR22さよりも大きくされている。すなわち、第1領域RG1を含めた表面粗さの大小関係は、R1<R22<R21となる。
支持基板110Aの表面粗さを上記のように設定することで、積層体に近い領域で漏洩スプリアスを効果的に低減することが可能となる。
なお、上記の例においては、第2領域RG2の第2部分RG2-2の表面粗さR22が、第1領域RG1の表面粗さR1よりも大きい場合について説明したが、第2領域RG2の第1部分RG2-1によって漏洩スプリアスを十分に低減できる場合には、第2部分RG2-2の表面粗さR22は、第1領域RG1の表面粗さR1以下であってもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3においては、支持基板における第1領域と第2領域との境界における応力を低減する構成について説明する。
図4は、実施の形態3に係る圧電デバイス100Bの部分断面図である。圧電デバイス100Bにおいては、実施の形態1の圧電デバイス100の支持基板110が支持基板110Bに置き換えられた構成を有している。そのため、以降の説明において、圧電デバイス100と重複する要素についての説明は繰り返さない。
図4を参照して、圧電デバイス100Bの支持基板110Bにおいては、絶縁層150が形成される第2領域RG2の部分の厚み(Z軸方向の寸法)が、積層体105が形成される第1領域RG1の部分の厚みよりも薄くされている。言い換えると、第2領域RG2の部分の上面は、第1領域RG1の上面よりもZ軸の負方向に位置している。そして、第1領域RG1と第2領域RG2との間に、支持基板110の厚みが連続的に変化する傾斜領域RG3が形成されている。すなわち、第2領域RG2は、傾斜領域RG3を介して第1領域RG1と隣接している。なお、傾斜領域RG3は、断面が直線状となる形状であってもよいし、断面が円弧状となる形状であってもよい。
図4に示すように、積層体の側面が、支持基板に体して垂直に形成される場合、積層体と支持基板との境界部分に応力が集中しやすく、それによって積層体あるいは絶縁層が支持基板から剥離したり、支持基板にクラックが生じたりする可能性がある。
実施の形態3の圧電デバイス100Bのように、支持基板110Bの第1領域RG1と第2領域RG2の間に傾斜領域RG3を設けることによって、積層体105と支持基板110Bとの境界部分に作用する応力集中を緩和することができる。これによって、支持基板110Bからの積層体105および絶縁層150の剥離、ならびに、支持基板110Bの破損を抑制することが可能となる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100A,100B 圧電デバイス、105 積層体、110,110A,110B 支持基板、120 機能素子、130 圧電層、140 中間層、141 低音速層、142 高音速層、150 絶縁層、160,161 配線電極、170 支持層、175 カバー層、180 柱状電極、181 第1端部、182 第2端部、185 接続電極、190 中空空間。

Claims (4)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上の第1領域に配置された中間層と、
    前記中間層上に配置された圧電層と、
    前記圧電層上に形成された機能素子と、
    前記支持基板上において、前記第1領域に隣接する第2領域に配置された絶縁層とを備え、
    前記第2領域における前記支持基板の表面粗さは、前記第1領域における前記支持基板の表面粗さよりも大きい、圧電デバイス。
  2. 前記第2領域は、前記第1領域に隣接する第1部分と、前記第1部分よりも前記第1領域から遠い第2部分とを含み、
    前記第1部分における前記支持基板の表面粗さは、前記第2部分における前記支持基板の表面粗さよりも大きい、請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記第2領域における前記支持基板の厚みは、前記第1領域における前記支持基板の厚みよりも薄く、
    前記支持基板は、前記第1領域と前記第2領域との間に傾斜領域を有する、請求項1または2に記載の圧電デバイス。
  4. 前記中間層は、
    前記支持基板上に配置され、前記圧電層に伝搬する弾性バルクの速度よりも高速の弾性バルク波を伝搬する高音速層と、
    前記高音速層と前記圧電層との間に配置され、前記圧電層に伝搬する弾性バルク波の速度よりも低速の弾性バルク波を伝搬する低音速層とを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
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