JP7383975B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を、車両前部に備えたような車両の前部構造に関する。
自動車などの車両は、車両前部に衝突物が衝突した際、衝突に伴って車両前部に作用する衝撃荷重を、車両前部に設けた衝撃吸収部材で吸収している。
例えば、特許文献1には、バンパーフェースアッパ(アッパフェイシャ)に加わった衝撃荷重を、前部に対して後部が低剛性な補強部材で吸収する車両の前部構造が開示されている。これにより、特許文献1は、衝突物に作用する衝撃荷重を抑えて、衝突物に与える被害を低減している。
このような車両の前部構造において、衝突物に与える被害をさらに低減するためには、車両前部で吸収する衝撃荷重の吸収量を増加させる必要がある。そこで、例えば、アッパグリルよりも車両下方において、バンパーフェースの内部に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を車幅方向に延びるように配置することが考えらえる。この際、衝撃吸収部材は、部品点数削減の観点から、複数の部材ではなく単一部材で構成されることが好ましい。
ところが、バンパーフェースには、例えば、車両前方を走行する車両を検知するセンサや、車両前方の障害物との距離を検知するセンサなどが配設されていることが多い。このため、車幅方向に延びる単一部材で構成された衝撃吸収部材を、バンパーフェースの内部に配設するためには、センサとの干渉を回避するための開口部を衝撃吸収部材に設ける必要があった。
しかしながら、衝撃吸収部材に開口部を設けた場合、開口部近傍の強度が、その周囲の強度に比べて低下するため、衝撃吸収部材が所望される衝撃吸収性能を発揮できないおそれがあった。
特開2019-38497号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下を抑えられる車両の前部構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両前部に配設されたバンパーフェースの車両後方に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両の前部構造であって、前記衝撃吸収部材は、前記バンパーフェースの上部に設けたアッパグリルの車両下方を、車幅方向に延びる本体前面部を有する部材本体と、該部材本体に対して車両下方へ延設され、前記バンパーフェースに取付けられる下側取付け部と、前記部材本体に対して車両上方へ延設され、前記バンパーフェースに取付けられる上側取付け部とを備え、前記部材本体は、車幅方向の所定位置で、前記本体前面部に開口された開口部を備え、前記下側取付け部及び前記上側取付け部は、前記開口部と略同じ車幅方向の位置に形成され、前記上側取付け部は、前記アッパグリルをとおって流入した空気を車両後方へ案内する整流板を備えたことを特徴とする。
この発明により、開口部近傍の剛性を、下側取付け部及び上側取付け部によって向上することができる。このため、車両の前部構造は、開口部とは異なる車幅方向の位置に取付け部が形成された場合に比べて、開口部近傍の強度低下を抑えることができる。
したがって、車両の前部構造は、開口部と略同じ車幅方向の位置に設けた下側取付け部及び上側取付け部によって、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下を抑えることができる。
さらにこの発明において、前記衝撃吸収部材は、前記部材本体に対して車両下方へ延設された下側取付け部と、前記部材本体に対して車両上方へ延設された上側取付け部とを備え、該上側取付け部は、前記アッパグリルをとおって流入した空気を車両後方へ案内する整流板を備えたことを特徴とする
この構成によれば、車両の前部構造は、開口部近傍の剛性を、上側取付け部と下側取付け部との協働によって向上することができる。このため、車両の前部構造は、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下をより抑えることができる。
さらに、上側取付け部に整流板を設けたことにより、車両の前部構造は、整流板を別体で設けた場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができ、車両前部の組付け性を向上することができる。
またこの発明は、車両前部に配設されたバンパーフェースの車両後方に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両の前部構造であって、前記衝撃吸収部材は、前記バンパーフェースの上部に設けたアッパグリルの車両下方を、車幅方向に延びる本体前面部を有する部材本体と、該部材本体に対して車両上方、及び車両下方の少なくとも一方に延設され、前記バンパーフェースに取付けられる取付け部とを備え、前記部材本体は、車幅方向の所定位置で、前記本体前面部に開口された開口部を備え、前記取付け部は、前記開口部と略同じ車幅方向の位置に形成され、前記開口部は、前記本体前面部を車両後方へ凹設して形成した後退面部に開口形成され、前記後退面部の車両前方には、センサが配設されたことを特徴とする。
この発明によれば、開口部と略同じ車幅方向の位置に設けた取付け部によって、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下を抑えることができる。
さらに、車両の前部構造は、衝撃吸収部材の本体前面部と、バンパーフェースとが近接する場合であっても、センサを配置するためのスペースを、後退面部、及び開口部によって確保することができる。
さらに、車両前部と衝突物との衝突によって、センサが車両後方へ移動開始した場合であっても、車両の前部構造は、後退面部、及び開口部によって、センサが衝撃吸収部材に接触することを防止できる。このため、車両の前部構造は、センサの損傷や、センサとの接触による意図しない不具合が衝撃吸収部材に生じることを防止できる。
また、この発明の態様として、前記上側取付け部は、前記本体前面部に対して車両後方に所定間隔を隔てた位置に配設され、前記衝撃吸収部材は、前記部材本体から車両後方へ延設され、その後端が前記上側取付け部の下端に連結される上面部を備え、前記上面部は、その前端から前記上側取付け部にかけて車両前後方向へ延びる補強リブが設けられてもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、上面部に設けた補強リブによって、開口部近傍の剛性をさらに向上することができる。さらに、車両の前部構造は、補強リブによって、上側取付け部の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両の前部構造は、補強リブと上側取付け部との協働によって、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下をより抑えることができる
た、この発明の態様として、前記センサは、車幅方向の一方へ突出したコネクタ部を備え、前記開口部は、前記車幅方向の一方側で前記後退面部に隣接する前記本体前面部に跨って開口形成されてもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、開口部の開口面積を大きく確保できる一方で、後退面部の面積を小さくすることができる。このため、車両の前部構造は、本体前面部の面積を確保でき、車両前方側からの衝撃荷重を本体前面部で安定して受けることができる。
さらに、開口部が後退面部と隣接する本体前面部とに跨って開口されているため、車両の前部構造は、後退面部と本体前面部とを連結する部分に開口を形成することができる。このため、車両の前部構造は、車幅方向の一方側からセンサのコネクタ部にワイヤーハーネスを接続するためのスペースを、後退面部と隣接する本体前面部とに跨って開口された開口部によって確保することができる。
これにより、車両の前部構造は、衝撃吸収部材の衝撃吸収性能の低下を抑えて、車両前部の組付け性を向上することができる。
また、この発明の態様として、前記取付け部は、前記部材本体に対して車両下方へ延設された下側取付け部で構成され、前記衝撃吸収部材は、前記後退面部に対して前記車幅方向の一方側で隣接する前記本体前面部と、車幅方向における前記下側取付け部の縁端とを連結する補強部を備えてもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、本体前面部と下側取付け部との連結部分を補強部によって補強することができる。このため、車両の前部構造は、開口部を設けたことによる本体前面部の剛性低下を、補強部によって抑制することができる。これにより、車両の前部構造は、開口部の開口面積を大きく確保した場合であっても、衝撃吸収部材の強度低下を抑えることができる。
本発明により、開口部を設けたことによる衝撃吸収部材の強度低下を抑えられる車両の前部構造を提供することができる。
車両前部の外観を正面視で示す正面図。 バンパーフェースのグリル支持部を背面視で示す背面図。 図1中のA-A矢視断面図。 第2衝撃吸収部材の外観を車両前方上方視で示す外観斜視図。 第2衝撃吸収部材の外観を正面視で示す正面図。 本体後退部の外観を車両前方上方視で示す外観斜視図。 センサが配置された状態の本体後退部を示す外観斜視図。 図2中のB-B矢視断面図。 図2中のC-C矢視断面図。 図1中のD-D矢視断面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両は、車両前部において、バンパーフェースの内部に衝撃吸収部材を備えたような車両である。このような車両の前部構造について、図1から図10を用いて詳しく説明する。
なお、図1は車両前部1の正面図を示し、図2はバンパーフェース5のグリル支持部52の背面図を示し、図3は図1中のA-A矢視断面図を示し、図4は第2衝撃吸収部材10の外観斜視図を示している。
さらに、図5は第2衝撃吸収部材10の正面図を示し、図6は本体後退部17の外観斜視図を示し、図7はセンサ20が配置された状態の本体後退部17の外観斜視図を示している。
加えて、図8は図2中のB-B矢視断面図を示し、図9は図2中のC-C矢視断面図を示し、図10は図1中のD-D矢視断面図を示している。
また、図示を明確にするために、図1中において、ヘッドライトユニット2、及びバンパーフェース5を二点鎖線で図示し、図3及び図9中において、ラジエーター9を二点鎖線で図示している。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及び矢印Lhは車幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。
車両前部1は、図1に示すように、車幅方向に所定間隔を隔てて配置された左右一対のヘッドライトユニット2と、ヘッドライトユニット2の間に配設されたアッパグリル3と、アッパグリル3の車両下方に配設されたロアグリル4と、車両の外観意匠面をなすバンパーフェース5とを備えている。
さらに、車両前部1は、図1に示すように、バンパーフェース5の車両後方で、車幅方向に延びる車体骨格部材であるバンパーレインフォースメント6と、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する第1衝撃吸収部材7、及び第2衝撃吸収部材10とを備えている。
アッパグリル3は、図1に示すように、車幅方向略中央を挟んだ車幅方向の所定範囲に、車両前方側の空間と車両後方側の空間とを連通する正面視略六角形状のグリル開口3aが複数開口形成されている。このアッパグリル3は、バンパーフェース5(後述するグリル支持部52)に装着されている。
ロアグリル4は、図1に示すように、正面視において、車幅方向に長い略台形状であって、バンパーレインフォースメント6の車両下方に配設されている。このロアグリル4は、図1に示すように、アッパグリル3と略同じ車幅方向の範囲に、車両前方側の空間と車両後方側の空間とを連通するグリル開口4aが開口形成されている。なお、ロアグリル4は、第2衝撃吸収部材10を介して、バンパーフェース5(後述する意匠面部51)に装着されている。
バンパーフェース5は、図1に示すように、ヘッドライトユニット2の下端、及びアッパグリル3の下端よりも車両下方の部分を一体的に覆う外観意匠面である。このバンパーフェース5は、図2及び図3に示すように、アッパグリル3の車両下方で外観意匠面をなす意匠面部51と、意匠面部51の上端から車両上方に配設されたグリル支持部52とで一体形成されている。
グリル支持部52は、図2に示すように、アッパグリル3を車両後方から支持している。このグリル支持部52は、図2に示すように、上下方向に延びる中央支柱部分52a、及び左右一対の外側支柱部分52bと、これらの上端を車幅方向に連結する梁部分52cとで構成されている。
中央支柱部分52aは、図2に示すように、車幅方向略中央において、意匠面部51の上端から車両上方へ向けて延設されている。
左右の外側支柱部分52bは、図2に示すように、中央支柱部分52aに対して車幅方向外側へそれぞれ所定間隔を隔てた位置で、意匠面部51の上端から車両上方へ向けて延設されている。
なお、左右の外側支柱部分52bは、アッパグリル3のグリル開口3aが設けられた車幅方向の範囲よりも幅広な車幅方向の間隔を隔てて形成されている。
梁部分52cは、図2に示すように、中央支柱部分52a、及び左右の外側支柱部分52bの上端を車幅方向に連結している。
また、バンパーレインフォースメント6は、図1に示すように、アッパグリル3に対して車両下方に所定間隔を隔てた位置に配設されている。このバンパーレインフォースメント6は、図1に示すように、正面視において、アッパグリル3のグリル開口3aが設けられた車幅方向の範囲よりも長い車幅方向の長さで形成されている。
具体的には、バンパーレインフォースメント6は、図3に示すように、車両前方に位置するアウタパネル6aと、アウタパネル6aに対して車両後方に位置するインナパネル6bとで、車幅方向に延びる閉断面をなすよう構成されている。
アウタパネル6aは、図3に示すように、車幅方向に延びる略平板状に形成されている。
一方、インナパネル6bは、図3に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両後方へ突出した断面略ハット状に形成されている。
このインナパネル6bの上端、及び下端は、それぞれフランジ状に形成され、アウタパネル6aに対して車両後方から接合されている。
このようなバンパーレインフォースメント6の車両後方には、図3に示すように、ファンシュラウド8に支持されたラジエーター9が配設されている。
また、第1衝撃吸収部材7は、図1及び図3に示すように、バンパーレインフォースメント6におけるアウタパネル6aの前面に装着されている。この第1衝撃吸収部材7は、車両前後方向に所定の厚みを有する発砲材で構成されている。
なお、第1衝撃吸収部材7は、図1に示すように、アッパグリル3のグリル開口3a、及びロアグリル4のグリル開口4aが設けられた車幅方向の範囲よりも長い車幅方向の長さで形成されている。
また、第2衝撃吸収部材10は、図1に示すように、車両上下方向におけるアッパグリル3と第1衝撃吸収部材7との間に配設されている。この第2衝撃吸収部材10は、バンパーレインフォースメント6よりも短く、かつ第1衝撃吸収部材7よりも長い車幅方向の長さの長尺部材である。
詳述すると、第2衝撃吸収部材10は、図4及び図5に示すように、車幅方向に延びる部材本体11と、部材本体11の車幅方向略中央から延設された第1上側取付け部12、及び第1下側取付け部13とで一体形成されている。
さらに、第2衝撃吸収部材10は、図4及び図5に示すように、第1上側取付け部12、及び第1下側取付け部13よりも車幅方向外側の位置で、部材本体11から延設された左右一対の第2上側取付け部14、及び左右一対の第2下側取付け部15が一体形成されている。
部材本体11は、図4に示すように、バンパーフェース5の後面に沿うように、車幅方向略中央が車両前方へ突出した緩やかな平面視略円弧状に形成されている。この部材本体11は、図4から図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両後方が開口した断面略U形になるように形成されている。
なお、部材本体11は、バンパーフェース5に対向する前面部分が、バンパーフェース5に近接するように配設されるとともに、少なくとも車両前方側からの衝撃荷重を受ける受け面となるように構成されている。
具体的には、第2衝撃吸収部材10の部材本体11は、図4及び図5に示すように、車幅方向略中央に位置する本体中央部16と、本体中央部16の車幅方向外側に隣接する左右一対の本体後退部17と、本体後退部17の車幅方向外側に隣接する左右一対の本体端部18とで構成されている。
本体中央部16は、図1及び図2に示すように、アッパグリル3のグリル開口3a、及びロアグリル4のグリル開口4aが設けられた車幅方向の範囲と略同じ車幅方向の長さで形成されている。
この本体中央部16は、図4から図6に示すように、本体中央部16の前面部分となる前面部161と、前面部161の上端、及び下端から車両後方へそれぞれ延設された上面部162、及び下面部163と、下面部163の後端から延設された下縁部164とで構成されている。
より詳しくは、前面部161は、図4及び図5に示すように、車両上下方向の長さに対して車幅方向の長さが長い正面視略矩形に形成されている。この前面部161には、図4及び図5に示すように、車両後方へ凹設した凹設部分(符号省略)が、車幅方向に所定間隔を隔てて複数形成されている。
上面部162は、図4及び図5に示すように、前面部161の上端から車両後方、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。
下面部163は、図4から図6に示すように、前面部161の下端から車両後方、かつ僅かに車両下方へ向けて延設されている。この下面部163は、上面部162における前後方向の長さよりも長い前後方向の長さで延設されている。
下縁部164は、図5及び図6に示すように、下面部163の下端から車両下方へ向けて延設されている。
また、本体後退部17は、図4に示すように、本体中央部16の前面部161に対して車両後方に位置する後退面部171を有する形状に形成されている。なお、本体後退部17については、後ほど詳述する。
また、本体端部18は、図4から図6に示すように、本体端部18の前面となる前面部181と、前面部181の上端、及び下端からそれぞれ延設した上面部182、及び下面部183と、上面部182の後端から延設した上縁部184とで構成されている。
より詳しくは、前面部181は、図4から図6に示すように、本体後退部17を挟んで、本体中央部16の前面部161に連続する平面視円弧面に形成されている。この前面部181は、本体中央部16の前面部161とで、車両前方側からの衝撃荷重を受ける本体前面部を構成している。
上面部182は、図4から図6に示すように、前面部181の上端から車両後方、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。この上面部182は、本体中央部16の上面部162よりも長い車両前後方向の長さで延設されている。
下面部183は、図4から図6に示すように、前面部181の下端から車両後方、かつ僅かに車両下方へ向けて延設されている。この下面部183は、本体端部18の上面部182よりも長い車両前後方向の長さで延設されている。
上縁部184は、図4から図6に示すように、上面部182の後端から車両上方へ向けて延設されている。
また、第2衝撃吸収部材10の第1上側取付け部12は、図4及び図5に示すように、本体中央部16における車幅方向略中央において、上面部162の後端から車両後方へ延設されたのち、車両上方へ延設された形状に形成されている。
この第1上側取付け部12は、図2に示すように、バンパーフェース5の中央支柱部分52aを挟んで、アッパグリル3の後面に取付けられている。つまり、第1上側取付け部12は、アッパグリル3を介して、バンパーフェース5に取付けられている。
また、第2衝撃吸収部材10の第1下側取付け部13は、図4及び図5に示すように、第1上側取付け部12と略同じ車幅方向の位置において、下面部163の後端から車両下方へ延設されている。
この第1下側取付け部13は、図3に示すように、その下端がロアグリル4に取付けられている。つまり、第1下側取付け部13は、ロアグリル4を介して、バンパーフェース5に取付けられている。
また、第2衝撃吸収部材10の第2上側取付け部14は、本体後退部17の後端から車両上方へ向けて延設されている。この第2上側取付け部14は、バンパーフェース5のグリル支持部52に固定されている。
また、第2衝撃吸収部材10の第2下側取付け部15は、本体後退部17の後端から車両下方へ向けて延設されている。この第2下側取付け部15は、バンパーフェース5に固定されている。
なお、上述した第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15は、後ほど詳しく説明する。
引き続き、上述した左右一対の本体後退部17、左右一対の第2上側取付け部14、及び左右一対の第2下側取付け部15について、さらに詳しく説明する。
なお、本体後退部17、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15は、車幅方向略中央をとおる略鉛直な仮想直線を対称軸として、線対称に形成されている。このため、本実施形態では、車両左側の本体後退部17、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15を図示した図面を用いて説明する。
左右一対の本体後退部17は、図1及び図2に示すように、アッパグリル3のグリル開口3aにおける車幅方向外側の端部と略同じ車幅方向の位置に、車幅方向内側の端部が位置するように、本体中央部16の車幅方向外側に隣接して形成されている。
この本体後退部17は、図4から図6に示すように、本体中央部16と本体端部18との間の部分を、車両後方へ凹設したような形状に形成されている。
具体的には、本体後退部17は、図4から図6に示すように、本体後退部17の前面部分である後退面部171と、後退面部171における車幅方向の縁端から車両前方へ延設した内方壁部172、及び外方壁部173とで構成されている。
さらに、本体後退部17は、図3及び図7に示すように、後退面部171の上端から延設した上面部174と、後退面部171の下端から延設した下面部175とが一体形成されている。
後退面部171は、図4から図6に示すように、本体中央部16の前面部161と本体端部18の前面部181とを結ぶ仮想面を、本体中央部16における上面部162の後端に略同じ車両前後方向の位置まで後退させるように、車両後方へ凹設した形状に形成されている。なお、後退面部171は、平面視において、本体中央部16の前面部161、及び本体端部18の前面部181が略円弧状なのに対して、車幅方向に略平行な平面に形成されている。
この後退面部171の車両前方には、図7及び図8に示すように、後述する開口部Sに対して車両前方で対向するとともに、バンパーフェース5に装着されたセンサ20が配置されている。このセンサ20は、例えば、車両前方の障害物を検知するセンサであって、ワイヤーハーネスWが接続されるコネクタ部21が、車幅方向外側へ突出した状態で一体的に設けられている。
内方壁部172は、図4及び図6に示すように、本体中央部16における車幅方向外側の端部と、後退面部171とで囲われた開口を覆う略平板状に形成されている。
外方壁部173は、図7に示すように、本体端部18における車幅方向内側の縁部と、後退面部171とで囲われた開口を覆うように形成されている。なお、外方壁部173には、後述する開口部Sが開口形成されている。
上面部174は、図6及び図7に示すように、本体端部18の上面部182に沿うように、後退面部171の上端から車両後方、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。この上面部174は、図6及ぶ図7に示すように、本体端部18の上面部182よりも僅かに車両後方に後端が位置するように形成されている。
さらに、上面部174には、図6及び図7に示すように、本体中央部16と後述する第2上側取付け部14の整流板144とを連結するように、車幅方向内側の縁端に沿って車両上方へ起立した内方縁部分174aが形成されている。
加えて、上面部174には、図6及び図7に示すように、本体端部18の上縁部184と後述する第2上側取付け部14の外方壁部142とを連結するように、後端縁に沿って車両上方へ起立した後方縁部分174bが形成されている。
そして、上面部174には、図6及び図7に示すように、車両上方へ突出するとともに、前端から後端にかけて延びる補強リブ174cが突設されている。換言すると、補強リブ174cは、図6及び図7に示すように、後退面部171から後述する第2上側取付け部14にかけて形成されている。
下面部175は、図3及び図7に示すように、後退面部171の下端から車両後方へ延設されている。
このような本体後退部17には、図6から図8に示すように、後退面部171と本体端部18の前面部181とに跨って開口部Sが開口形成されている。
より詳しくは、開口部Sは、図6から図8に示すように、後退面部171と、外方壁部173と、本体端部18の前面部181とに跨って開口されている。この開口部Sは、後退面部171において、車幅方向内側の縁端から車幅方向外側へ所定間隔を隔てた位置から、車幅方向外側の範囲に形成されている。
さらに、開口部Sは、図7に示すように、外方壁部173において、後退面部171の開口と略同じ車両上下方向の長さで、後端から前端にかけて形成されている。
加えて、開口部Sは、図5及び図7に示すように、本体端部18の前面部181において、車両上方側の開口縁が、外方壁部173の開口縁よりも車両下方に位置する大きさで、車幅方向内側の端部近傍に形成されている。
また、第2上側取付け部14は、図5及び図6に示すように、本体後退部17と略同じ車幅方向の位置において、本体後退部17における上面部174の後端から車両上方へ向けて延設されている。なお、第2上側取付け部14は、図3に示すように、アッパグリル3のグリル開口3aよりも車両上方の位置に、その上端が位置する車両上下方向の長さで延設されている。
より詳しくは、第2上側取付け部14は、図6及び図7に示すように、車両上下方向に長い略帯状の上方延設部141と、上方延設部141の車幅方向外側に設けた外方壁部142、及びファスナ取付け部143とで構成されている。
さらに、第2上側取付け部14は、上方延設部141の車幅方向内側に略平板状の整流板144が一体形成されている。
上方延設部141は、図6及び図7に示すように、本体後退部17の上面部174から車両上方へ向けて延設した略平板状に形成されている。この上方延設部141には、図5及び図7に示すように、点ファスナF1が係止される係止孔14aが、車両上下方向に所定間隔を隔てて3つ開口形成されている。
なお、点ファスナF1は、図3及び図9に示すように、上方延設部141の後面に対して、上側シールラバー31を固定するためのものである。
この上側シールラバー31は、図9に示すように、第2上側取付け部14とファンシュラウド8との隙間を閉塞する弾性部材であって、アッパグリル3のグリル開口3aを介して流入した空気を車両後方へ案内可能に構成されている。
さらに、上方延設部141には、図6及び図7に示すように、後述する外方壁部142と、整流板144とを車幅方向に連結するように、車両前方へ立設した2つのリブ141aが、車両上方から数えて一つ目の係止孔14aの車両下方と、二つ目の係止孔14aの車両下方とに形成されている。
外方壁部142は、図6、図7、及び図9に示すように、上方延設部141における車幅方向外側の縁端から車両前方へ延設して形成されている。この外方壁部142の下端は、上述した本体後退部17の後方縁部分174bに連結されている。
ファスナ取付け部143は、図5及び図6に示すように、外方壁部142の上部から車幅方向外側へ向けて延設した略平板状に形成されている。このファスナ取付け部143には、図6及び図7に示すように、点ファスナF2が挿通する挿通孔14bが開口形成されている。
そして、ファスナ取付け部143は、図2、図9、及び図10に示すように、バンパーフェース5の外側支柱部分52bに対して、点ファスナF2を用いて取付けられている。
整流板144は、アッパグリル3のグリル開口3aを介して流入した空気を、車両後方に設けたラジエーター9へ案内するように整流可能に構成されている。この整流板144は、図6、図7、及び図9に示すように、上方延設部141における車幅方向内側の縁端から車両前方、かつ車幅方向内側へ向けて延設されている。
なお、整流板144は、図9に示すように、その先端が、アッパグリル3に近接する位置まで延設されている。さらに、整流板144の下端は、上述した本体後退部17の内方縁部分174aに連結されている。
また、第2下側取付け部15は、図5及び図6に示すように、本体後退部17と略同じ車幅方向の位置において、本体後退部17における下面部175の後端から車両下方へ向けて延設されている。なお、第2下側取付け部15は、図3に示すように、ロアグリル4の上部と車両前後方向で重合する車両上下方向の長さで延設されている。
より詳しくは、第2下側取付け部15は、図3、図6、及び図7に示すように、下面部175の後端から車両下方へ延設され、前後方向に凸凹な下方延設部151と、下方延設部151における車幅方向の両端に設けられた外方壁部152、及び内方壁部153とで構成されている。
下方延設部151は、図3、図6、及び図7に示すように、上方前面部分151a、上側延設部分151b、突面部分151c、下側延設部分151d、及び下方前面部分151eとで構成されている。
なお、下方延設部151は、図5に示すように、後退面部171における車幅方向の長さよりも短い車幅方向の長さで形成されている。
上方前面部分151aは、図3及び図6に示すように、下面部175の後端から車両下方へ延設されている。この上方前面部分151aには、図6に示すように、点ファスナF3を係止するための係止孔15aが開口形成されている。
なお、点ファスナF3は、図2及び図3に示すように、上方前面部分151aの後面に対して、下側シールラバー32を固定するためのものである。
この下側シールラバー32は、図3に示すように、第2下側取付け部15とバンパーレインフォースメント6、及び第1衝撃吸収部材7との隙間を閉塞する弾性部材であって、アッパグリル3のグリル開口3aを介して流入した空気を車両後方へ案内可能に構成されている。
上側延設部分151bは、図3、図6、及び図10に示すように、その前端が、後退面部171よりも僅かに車両前方に位置する車両前後方向の長さで、上方前面部分151aの下端から車両前方へ向けて延設されている。
突面部分151cは、図3、図6、及び図10に示すように、上側延設部分151bの前端から車両下方へ向けて延設されている。
下側延設部分151dは、図3及び図10に示すように、上側延設部分151bと略同じ車両前後方向の長さで、突面部分151cの下端から車両後方へ向けて延設されている。
下方前面部分151eは、図3、図6、及び図10に示すように、下側延設部分151dの後端から車両下方へ向けて延設されている。この下方前面部分151eには、上述した点ファスナF3を係止するための係止孔15aが開口形成されている。
さらに、下方前面部分151eには、図3及び図6に示すように、係止孔15aよりも車両下方の部分に、車両後方からスクリュCが螺着するボス部15bと、スクリュCが挿通される挿通孔15cとが、車幅方向に所定間隔を隔てて形成されている。
そして、下方前面部分151eの後面には、図3に示すように、ボス部15bに螺合するスクリュCを用いて、ロアグリル4の上部が固定されている。さらに、下方前面部分151eは、図10に示すように、挿通孔15cに挿通されるスクリュCを用いて、バンパーフェース5のボス部5aに固定されている。
外方壁部152は、図7に示すように、下方延設部151の車幅方向外側において、側壁をなすように形成されている。この外方壁部152は、その前端が、本体端部18の前面部181と略同じ車両前後方向の位置に位置するように形成されている。
具体的には、外方壁部152は、図7に示すように、下方延設部151の車幅方向外側の縁端から車両前方へ向けて延設されている。なお、外方壁部152は、上方前面部分151aの上端から下方前面部分151eの上部に至る車両上下方向の長さで形成されている。
内方壁部153は、図6に示すように、下方延設部151の車幅方向内側において、側壁をなすように形成されている。この内方壁部153は、後退面部171の下端から車両前方へ延設した上面を有するように、車両前方へ向けて膨出した形状に形成されている。なお、外方壁部152は、上方前面部分151aの上端から下方前面部分151eの上部に至る車両上下方向の長さで形成されている。
上述した構成の第2衝撃吸収部材10には、図5及び図6に示すように、本体端部18と第2下側取付け部15とを連結補強する補強部154が設けられている。
具体的には、補強部154は、本体端部18の前面部181に開口形成された開口部Sの縁端を補強するように、本体端部18における前面部181の下端と、第2下側取付け部15における外方壁部152の前端とを連結する正面視略三角形状に形成されている。
以上のように、車両の前部構造は、車両前部1に配設されたバンパーフェース5の車両後方に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する第2衝撃吸収部材10を備えている。
第2衝撃吸収部材10は、バンパーフェース5の上部に設けたアッパグリル3の車両下方を、車幅方向に延びる本体前面部(前面部161、前面部181)を有する部材本体11と、部材本体11に対して車両上方に延設され、バンパーフェース5に取付けられる第2上側取付け部14とを備えている。
さらに、第2衝撃吸収部材10は、部材本体11に対して車両下方に延設され、バンパーフェース5に取付けられる第2下側取付け部15を備えている。
そして、部材本体11は、車幅方向の所定位置で、本体前面部(前面部161、前面部181)に開口された開口部Sを備え、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15は、開口部Sと略同じ車幅方向の位置に形成されている。
これにより、車両の前部構造は、開口部S近傍の剛性を、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15によって向上することができる。このため、車両の前部構造は、開口部Sとは異なる車幅方向の位置に取付け部が形成された場合に比べて、開口部S近傍の強度低下を抑えることができる。
したがって、車両の前部構造は、開口部Sと略同じ車幅方向の位置に設けた第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15によって、開口部Sを設けたことによる第2衝撃吸収部材10の強度低下を抑えることができる。
また、第2上側取付け部14は、アッパグリル3をとおって流入した空気を車両後方へ案内する整流板144を備えている。
この構成によれば、車両の前部構造は、開口部S近傍の剛性を、第2上側取付け部14と第2下側取付け部15との協働によって向上することができる。このため、車両の前部構造は、開口部Sを設けたことによる第2衝撃吸収部材10の強度低下をより抑えることができる。
さらに、第2上側取付け部14に整流板144を設けたことにより、車両の前部構造は、整流板を別体で設けた場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができ、車両前部1の組付け性を向上することができる。
また、第2上側取付け部14は、本体前面部(前面部161、前面部181)に対して車両後方に所定間隔を隔てた位置に配設されている。さらに、第2衝撃吸収部材10は、部材本体11から車両後方へ延設され、その後端が第2上側取付け部14の下端に連結される上面部174を備えている。そして、上面部174は、その前端から第2上側取付け部14にかけて車両前後方向へ延びる補強リブ174cが設けられている。
この構成によれば、車両の前部構造は、上面部174に設けた補強リブ174cによって、開口部S近傍の剛性をさらに向上することができる。さらに、車両の前部構造は、補強リブ174cによって、第2上側取付け部14の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両の前部構造は、補強リブ174cと第2上側取付け部14との協働によって、開口部Sを設けたことによる第2衝撃吸収部材10の強度低下をより抑えることができる。
また、開口部Sは、本体前面部(前面部161、前面部181)を車両後方へ凹設して形成した後退面部171に開口形成されている。そして、後退面部171の車両前方には、センサ20が配設されている。
この構成によれば、車両の前部構造は、第2衝撃吸収部材10の本体前面部(前面部161、前面部181)と、バンパーフェース5とが近接する場合であっても、センサ20を配置するためのスペースを、後退面部171、及び開口部Sによって確保することができる。
さらに、車両前部1と衝突物との衝突によって、センサ20が車両後方へ移動開始した場合であっても、車両の前部構造は、後退面部171、及び開口部Sによって、センサ20が第2衝撃吸収部材10に接触することを防止できる。このため、車両の前部構造は、センサ20の損傷や、センサ20との接触による意図しない不具合が第2衝撃吸収部材10に生じることを防止できる。
また、センサ20は、車幅方向外側へ突出したコネクタ部21を備えている。そして、開口部Sは、車幅方向外側で後退面部171に隣接する前面部181に跨って開口形成されている。
この構成によれば、車両の前部構造は、開口部Sの開口面積を大きく確保できる一方で、後退面部171の面積を小さくすることができる。このため、車両の前部構造は、本体前面部(前面部161、前面部181)の面積を確保でき、車両前方側からの衝撃荷重を本体前面部(前面部161、前面部181)で安定して受けることができる。
さらに、開口部Sが後退面部171と隣接する前面部181とに跨って開口されているため、車両の前部構造は、後退面部171と前面部181とを連結する外方壁部173に開口を形成することができる。このため、車両の前部構造は、車幅方向外側からセンサ20のコネクタ部21にワイヤーハーネスWを接続するためのスペースを、後退面部171と隣接する前面部181とに跨って開口された開口部Sによって確保することができる。
これにより、車両の前部構造は、第2衝撃吸収部材10の衝撃吸収性能の低下を抑えて、車両前部1の組付け性を向上することができる。
また、第2衝撃吸収部材10は、後退面部171に対して車幅方向外側で隣接する前面部181と、第2下側取付け部15の外方壁部152とを連結する補強部154を備えている。
この構成によれば、車両の前部構造は、前面部181と第2下側取付け部15との連結部分を補強部154によって補強することができる。
このため、車両の前部構造は、開口部Sを設けたことによる前面部181の剛性低下を、補強部154によって抑制することができる。これにより、車両の前部構造は、開口部Sの開口面積を大きく確保した場合であっても、第2衝撃吸収部材10の強度低下を抑えることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の衝撃吸収部材は、実施形態の第2衝撃吸収部材10に対応し、
以下同様に、
本体前面部は、前面部161、及び前面部181に対応し、
取付け部は、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15に対応し、
下側取付け部は、第2下側取付け部15に対応し、
上側取付け部は、第2上側取付け部14に対応し、
車幅方向の一方は、車幅方向外側に対応し、
取付け部の縁端は、第2下側取付け部15の外方壁部152に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、本体中央部16、及び本体端部18に対して車両後方に配置された本体後退部17を有する部材本体11としたが、これに限定せず、車幅方向の一端から他端にかけて連続した前面部を有する部材本体としてもよい。この場合であっても、前面部に設けた開口部に略同じ車幅方向の位置に第2上側取付け部、及び第2下側取付け部を形成する。
また、第2上側取付け部14、及び第2下側取付け部15が、それぞれバンパーフェース5に取付けられた第2衝撃吸収部材10としたが、これに限定せず、第2上側取付け部、及び第2下側取付け部の少なくとも一方が、バンパーフェース5に取付けられた構成であってもよい。
本体後退部17の上面部174に1つの補強リブ174cを設けたが、これに限定せず、複数の補強リブを設けてもよい。
また、開口部Sを、本体後退部17と車幅方向外側で隣接する本体端部18とに跨って形成したが、これに限定せず、例えば、センサ20のコネクタ部21の突出方向に応じて、本体後退部17と車幅方向内側で隣接する本体中央部16とに跨って形成してもよい。
あるいは、開口部Sを、本体後退部17の後退面部171のみに形成してもよい。もしくは、開口部Sを、本体後退部17の内方壁部172、及び外方壁部173の少なくとも一方と、後退面部171とに跨って形成してもよい。
1…車両前部
3…アッパグリル
5…バンパーフェース
10…第2衝撃吸収部材
11…部材本体
14…第2上側取付け部
15…第2下側取付け部
20…センサ
21…コネクタ部
144…整流板
152…外方壁部
154…補強部
161…前面部
171…後退面部
174…上面部
174c…補強リブ
181…前面部
S…開口部

Claims (5)

  1. 車両前部に配設されたバンパーフェースの車両後方に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両の前部構造であって、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記バンパーフェースの上部に設けたアッパグリルの車両下方を、車幅方向に延びる本体前面部を有する部材本体と、
    該部材本体に対して車両下方へ延設され、前記バンパーフェースに取付けられる下側取付け部と、
    前記部材本体に対して車両上方へ延設され、前記バンパーフェースに取付けられる上側取付け部とを備え、
    前記部材本体は、
    車幅方向の所定位置で、前記本体前面部に開口された開口部を備え、
    前記下側取付け部及び前記上側取付け部は、
    前記開口部と略同じ車幅方向の位置に形成され
    前記上側取付け部は、
    前記アッパグリルをとおって流入した空気を車両後方へ案内する整流板を備えた
    車両の前部構造。
  2. 車両前部に配設されたバンパーフェースの車両後方に、車両前方側からの衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両の前部構造であって、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記バンパーフェースの上部に設けたアッパグリルの車両下方を、車幅方向に延びる本体前面部を有する部材本体と、
    該部材本体に対して車両上方、及び車両下方の少なくとも一方に延設され、前記バンパーフェースに取付けられる取付け部とを備え、
    前記部材本体は、
    車幅方向の所定位置で、前記本体前面部に開口された開口部を備え、
    前記取付け部は、
    前記開口部と略同じ車幅方向の位置に形成され、
    前記開口部は、
    前記本体前面部を車両後方へ凹設して形成した後退面部に開口形成され、
    前記後退面部の車両前方には、センサが配設された
    車両の前部構造。
  3. 前記上側取付け部は、
    前記本体前面部に対して車両後方に所定間隔を隔てた位置に配設され、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記部材本体から車両後方へ延設され、その後端が前記上側取付け部の下端に連結される上面部を備え、
    前記上面部は、
    その前端から前記上側取付け部にかけて車両前後方向へ延びる補強リブが設けられた
    請求項1に記載の車両の前部構造。
  4. 前記センサは、
    車幅方向の一方へ突出したコネクタ部を備え、
    前記開口部は、
    前記車幅方向の一方側で前記後退面部に隣接する前記本体前面部に跨って開口形成された
    請求項2に記載の車両の前部構造。
  5. 前記取付け部は、
    前記部材本体に対して車両下方へ延設された下側取付け部で構成され、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記後退面部に対して前記車幅方向の一方側で隣接する前記本体前面部と、車幅方向における前記下側取付け部の縁端とを連結する補強部を備えた
    請求項4に記載の車両の前部構造。
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