JP7383777B1 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬貨またはメダルが詰まった場合であっても、選別処理を正常に行うことができる硬貨処理装置を提供する。【解決手段】硬貨またはメダルを受け付けて1枚ずつ送り出すための捌き部110と、捌き部から硬貨またはメダルを1枚ずつ受け入れて、硬貨またはメダルを円弧に沿って移動させながら、硬貨またはメダルの種類を判断して、種類毎の経路に誘導する選別部120と、捌き部と選別部とに駆動力を与える共通のモータ106と、モータを制御するコンピュータ191と、を備える硬貨処理装置100が提供される。コンピュータは、捌き部の回転が停止した状態で選別部が第1の所定量回転した場合に、モータを逆回転させる。【選択図】図21

Description

本発明は、硬貨またはメダルを受け付けて種類毎に選別するための硬貨処理装置の技術に関する。
従来から、硬貨またはメダルを受け付けて種類毎に選別するための装置が知られている。たとえば、特開2018-147425号公報(特許文献1)には、硬貨処理装置が開示されている。特許文献1によると、硬貨処理装置は、硬貨受入れ部と、硬貨を識別する識別部と、立直状態の硬貨の周面に下方から当接することが可能な下方当接面を有する案内部と、立直状態の硬貨の表面または裏面のいずれか一方に当接することが可能な立直当接面を有し、立直当接面には少なくとも1個の硬貨通過孔が形成された、硬貨を立直状態になるように支持する支持部と、硬貨を立直当接面と協働して挟持することが可能な無端状の搬送ベルトと、搬送ベルトを回転させる回転駆動部と、硬貨通過孔の開口面の少なくとも一部を開閉可能なシャッタと、シャッタを開閉させるシャッタ駆動部とを備えている。
特開2018-147425号公報
本発明の目的は、硬貨またはメダルが詰まった場合であっても、選別処理を正常に行うことができる硬貨処理装置を提供することにある。
この発明のある態様に従うと、硬貨またはメダルを受け付けて1枚ずつ送り出すための捌き部と、捌き部から硬貨またはメダルを1枚ずつ受け入れて、硬貨またはメダルを円弧に沿って移動させながら、硬貨またはメダルの種類を判断して、種類毎の経路に誘導する選別部と、捌き部と選別部とに駆動力を与える共通のモータと、モータを制御するコンピュータと、を備える硬貨処理装置が提供される。コンピュータは、捌き部の回転が停止した状態で選別部が第1の所定量回転した場合に、モータを逆回転させる。
以上のように、本発明によれば、硬貨またはメダルが詰まった場合であっても、選別処理を正常に行うことができる硬貨処理装置が提供される。
第1の実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態にかかる硬貨処理装置100の硬貨識別選別部を示す平面図である。 第1の実施の形態にかかる入金時の硬貨の流れを示す硬貨処理装置100の全体正面断面図である。 第1の実施の形態にかかる入金時の硬貨の流れを示す硬貨処理装置100の全体側面断面図である。 第1の実施の形態にかかる出金時の硬貨の流れを示す硬貨処理装置100の全体正面断面図である。 第1の実施の形態にかかる出金時の硬貨の流れを示す硬貨処理装置100の全体側面断面図である。 第1の実施の形態にかかる硬貨識別選別部を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる搬送回転体を取り外した状態の硬貨識別選別部を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる硬貨投入部と捌き部とを示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる捌き部を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかるスクレーパを示すための硬貨識別選別部の上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかるスクレーパを示すための捌き部の側面断面図である。 第1の実施の形態にかかる捌き部から選別部への受け渡しエリアを示す平面図である。 第1の実施の形態にかかる選別部におけるリジェクト経路への排出部を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる選別部におけるリジェクト経路への排出動作を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる選別部における各種類の搬送経路への硬貨の排出動作を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる硬貨識別選別部の平面図である。 第1の実施の形態にかかる捌き部と選別部への駆動力の伝達機構を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかる捌き部が詰まった状態における駆動力の伝達機構を示す第1の斜視図である。 第1の実施の形態にかかる捌き部が詰まった状態における駆動力の伝達機構を示す第2の斜視図である。 第1の実施の形態にかかる中部ギアの構成を示す下方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる下ギアの構成を示す上方斜視図である。 第1の実施の形態にかかる中部ギアと下ギアと捌き駆動軸との伝達機構を示す側面図である。 第1の実施の形態にかかるガイドピンの構成を示す上方斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<硬貨処理装置100の全体構成>
まず、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の外観図である。図1を参照して、硬貨処理装置100は、略直方体の筐体101から構成されており、上部に硬貨投入口102が設けられ、下部に硬貨排出口103が設けられる
図2は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な内部構造を示す側面断面図である。図2を参照して、硬貨処理装置100は、上部に、硬貨を種類別に選別して送り出すための硬貨識別選別部105が設けられ、中部に、硬貨を種類毎に蓄積したり払い出したりするための硬貨払出部150が設けられ、下部に、制御部190が設けられる。なお、本実施の形態においては、硬貨払出部150は、4金種分の上払出部151と、4金種分の下払出部152から構成される。制御部190には、硬貨処理装置100の各部を制御するためのマイコン191やその他の通信インターフェイスなどが配置される。マイコン191は、たとえば、CPUや各種のメモリなどを含む。
図3は、本実施の形態にかかる硬貨識別選別部105の平面図である。図3を参照して、投入された複数の硬貨は、捌き部110によって1枚ずつ順に選別部120に送られる。選別部120は、硬貨毎に、硬貨の種別を識別して、選別部の外側に形成されるリジェクト搬送経路1510に送ったり、選別部の外側に形成される第1の搬送経路1511に送ったり、選別部の内側に形成される第2の搬送経路1512に送ったり、選別部の外側に形成される第3の搬送経路1513に送ったり、選別部の内側に形成される第4の搬送経路1514に送ったり、選別部の外側に形成される第5の搬送経路1515に送ったり、選別部の内側に形成される第6の搬送経路1516に送ったり、選別部の外側に形成される第7の搬送経路1517に送ったり、選別部の内側に形成される第8の搬送経路1518に送ったり、選別部の外側に形成されるオーバーフロー搬送経路1519に送ったりする。
図4は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な内部構造を示し、特に、投入された硬貨を選別して収納する際の流れを示す正面断面図である。図5は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な内部構造を示し、特に、投入された硬貨を選別して収納する際の流れを示す側面断面図である。図4および図5を参照して、リジェクト搬送経路1510に送られた硬貨は、正面視において右端部であって、側面視において前端部を下方に移動して、硬貨排出口103からリジェクトされる。オーバーフロー搬送経路1519に送られた硬貨は、正面視において左端部であって、側面視において前端部を下方に移動して、硬貨処理装置100の下方に配置される容器に送られる。選別部120の外側の第1の搬送経路1511、第3の搬送経路1513、第5の搬送経路1515、第7の搬送経路1517に送られた硬貨は、金種毎に、上払出部151の所定の収容部に蓄積される。選別部120の内側の第2の搬送経路1512、第4の搬送経路1514、第6の搬送経路1516、第8の搬送経路1518に送られた硬貨は、金種毎に、下払出部152の所定の収容部に蓄積される。
図6は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な内部構造を示し、特に硬貨を出金または図示しない回収BOXに回収する際の流れを示す正面断面図である。図7は、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100の全体的な内部構造を示し、特に硬貨を出金または回収する際の流れを示す側面断面図である。図6および図7を参照して、選別部120の外側から第1の経路、第3の経路、第5の経路、第7の経路を介して蓄積された硬貨は、制御部190からの指令に従って、上払出部151を前方に送られてから下降して、排出口103から排出されたり、回収口104から回収BOXに送られたりする。選別部120の下側から第2の経路、第4の経路、第6の経路、第8の経路を介して蓄積された硬貨は、制御部190からの指令に従って、下払出部152を前方に送られてから下降して、排出口103から排出されたり、回収口104から回収BOXに送られたりする。
<硬貨識別選別部105の構成>
次に、硬貨処理装置100の上部の硬貨識別選別部105の構成について説明する。図8および図9を参照して、硬貨識別選別部105は、主に、捌き部110と、選別部120と、を含む。捌き部110は、硬貨処理装置100の正面側すなわち前部に配置されて、硬貨投入口102から次々と投入されてくる硬貨を1枚ずつ選別部120に送りだすためのものである。選別部120は、硬貨処理装置100の背面側すなわち後部に配置されて、捌き部110から送られてきた硬貨の種類を特定して、種類に応じた搬送経路に送り出すものである。
まず、捌き部110に硬貨が投入される前の機構について簡単に説明する。図10を参照して、硬貨投入口102の直下には、検知センサ116が設けられており、硬貨の投入を制御部190のマイコン191に通知する。検知センサ116の下流には、通路切り替えフラッパ117と、フラッパ117を開閉するソレノイド141が設けられる。マイコン191は、硬貨の受け入れが可能な場合は、ソレノイド141を制御することによって、投入された硬貨が捌き部110へ流れるように、フラッパ117を切り替える。一方、マイコン191は、硬貨の受け入れ不可な場合は、ソレノイド141を制御することによって、投入された硬貨が返却ダクト142を通って硬貨排出口103へ流れるように、フラッパ117を切り替える。
<捌き部110の構成>
次に、捌き部110について説明する。図8および図9に戻って、捌き部110には、円形のベース111と円筒の側壁112が設けられる。ベース111の上面には、取込回転盤113が配置される。取込回転盤113には、硬貨が嵌まり込む孔113Xが複数個形成される。本実施の形態においては、3つの孔113Xが形成される。すなわち、駆動軸を中心に120°毎に孔113Xが形成される。取込回転盤113は、後述するモータによって駆動されることによって、孔113Xに嵌った硬貨を、1枚ずつ、側壁112の後部の排出口112Xから外側に押し出して選別部120に送り込む。より詳細には、硬貨は、取込回転盤113の孔113Xの動きに合わせて、平面視において時計方向に回動していき、ガイドピン114,114,114にぶつかると、ガイドピン114,114,114の並びに沿って後方へ、すなわち側壁112の外側へと押し出されていく。
ここで、捌き部110から、1枚ずつ硬貨を選別部120に送り出すための機構について説明する。つまり、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100に関しては、1つの孔113X内に複数枚の硬貨が重なった状態のままで、取込回転盤113によって硬貨が搬送され始めた場合においても、1つの孔113Xから1枚の硬貨だけを捌き部110の凹部の排出口112Xから出力するための機構が準備されている。
より詳細には、上述した通り、孔113Xに嵌った1枚の硬貨は、ガイドピン114,114,114に当接すると、取込回転盤113に押されながらガイドピン114,114,114の並びに沿って側壁112の排出口112Xから出力されていく。しかしながら、図11に示すように、孔113Xに複数枚の硬貨が重なった状態で収容された場合には、複数毎の硬貨が同時に排出口112Xから排出されてしまう可能性がある。
そこで、図12および図13に示すように、本実施の形態においては、側壁112の排出口112Xには、上の硬貨を側壁112内に留めるためのスクレーパ115が取り付けられる。スクレーパ115は、上部を軸に、側面視において時計回りに持ち上げ可能に構成されている。スクレーパ115は、付勢部材118によって、下方に閉まる方向に付勢されている。スクレーパ115が下方に閉じられた状態において、スクレーパ115の下端部とベース111との間には、1mm~1.5mm程度の隙間が生じるように形成されている。
また、本実施の形態においては、ガイドピン114,114,114の、ベース111の表面より上方に突出する部分の高さが、装置が対象としている最薄の硬貨よりもさらに低く設定されている。たとえば1mm程度などである。これによって、取込回転盤113の孔113Xに薄い硬貨が2枚重なって入っていても、下側の硬貨C1は、ガイドピン114,114,114に押されて、スクレーパ115の下の隙間から側壁112の外部、すなわち選別部120へと排出されていく。
そして、下側の硬貨C1が厚いものであっても、当該硬貨C1は取込回転盤113に押されながらガイドピン114,114,114に沿って、スクレーパ115を押し上げながら、排出口112Xから、側壁112の外部、すなわち選別部120へと排出されていく。
一方、上側の硬貨C2はガイドピン114には衝突することなく、スクレーパ115に押されて、側壁112の内側に押されるようになっている。
このように、本実施の形態においては、硬貨が2枚重なった状態で送られてきた場合であっても、上の硬貨C2のみスクレーパ115に堰き止められガイドピン114の上方を進んでいくため、下の硬貨C1のみが選別部120へ送り出されることとなる。
<選別部120の構成>
次に、選別部120について説明する。図8、図9、図14を参照して、選別部120には、円形のベース121とベース121の外周に設けられる側壁122が設けられる。ベース121の上方には、搬送回転体123が配置される。搬送回転体123には、硬貨を後方から押しながら進めていくための搬送ピン123X,123X・・・が複数個形成される。本実施の形態においては、5つの搬送ピン123X,123X・・・が形成される。すなわち、搬送回転体123の軸を中心にして、72°毎に搬送ピン123X,123X・・・が取り付けられる。搬送回転体123は、駆動モータ106によって駆動されることによって、硬貨を、1枚ずつ、平面視において反時計回りに、側壁122と搬送ガイド131との間の通路をスライドさせていく。つまり、本実施の形態においては、選別部120は、最大で5枚の硬貨を同時に搬送したり、搬送経路に送り出したりすることができるものである。
より詳細には、選別部120の側壁122のうちの、前端部、すなわち捌き部110側の壁面が開放されて、硬貨受け入れ口122Xが形成される。硬貨受け入れ口122Xから受け入れた硬貨は、搬送ピン123Xに押されて、側壁122と搬送ガイド131との間を、右方向に進んでいく。すなわち、平面視において、硬貨は円形のベース121の周囲を、反時計回りに進んでいく。
識別部130は、磁気センサ132などを利用して、搬送ピン123Xによって送られてきた硬貨に対して、真偽の判断をしたり、硬貨の種類を特定したりする。識別部130は、判断結果や特定結果を制御部190のマイコン191に送る。本実施の形態においては、マイコン191のメモリは、硬貨の種類毎に、搬送経路または収納ケースの位置などを記憶している。マイコン191は、判断結果や特定結果に基づいて、硬貨をリジェクト経路に搬送したり、種類に応じた搬送経路や格納場所に搬送したりする。
より詳細には、マイコン191は、識別部130によって、リジェクトすべき硬貨であることを認識すると、図15に示すように、リジェクト経路用の選別ゲート1262を開放して、硬貨をリジェクト用の搬送経路1510に送り出す。
より詳細には、図15および図16(A)に示すように、ある硬貨について、識別部130によってリジェクトすべき硬貨であると判断されると、マイコン191は、タイミングセンサ1261によって当該硬貨の通過を検知する。マイコン191は、当該硬貨の通過を検知すると、選別ゲート1262用のソレノイド1263を制御して、選別ゲート1262を下降させる。これによって、側壁122の一部が開放される。
そして、マイコン191は、図15および図16(B)に示すように、リジェクト用のスイッチングローラ1264を、浮き上がった状態からベース表面まで下降させる。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた硬貨が、スイッチングローラ1264に押し付けられて外側へと押し出される。その結果、当該硬貨は、リジェクト用の搬送経路1250に流れ落ちていく。
そして、本実施の形態においては、リジェクト用の選別ゲート1262よりも下流側に、図17(A)に示すように、第1の種類の硬貨を選別部120の外側の搬送経路1511に送り出すための選別ゲート1272と、第2の種類の硬貨を選別部120の下側の搬送経路1512に送り出すための選別フラップ1275とが設けられている。
マイコン191は、識別部130によって、硬貨が第1または第2の種類の硬貨であることを特定すると、タイミングセンサ1271によって当該硬貨の通過を検知する。マイコン191は、当該第1の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(B)すなわち図17の右下の図面に示すように、選別ゲート1272用のソレノイド1273を制御して、選別ゲート1272を下降させる。これによって、側壁122の一部が開放される。
また、マイコン191は、図17(B)に示すように、第1の種類の硬貨用のスイッチングローラ1274を浮き上がった状態からベース表面まで下降させる。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた硬貨が、スイッチングローラ1274に押し付けられて外側に押し出される。その結果、当該硬貨は、第1の種類用の搬送経路1511に流れ落ちていく。
一方、マイコン191は、当該第2の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(C)すなわち図17の右上の図面に示すように、選別フラップ1275用のソレノイド1276を制御して、選別フラップ1275を持ち上げる。これによって、選別フラップ1275の下方が開放される。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた第2の種類の硬貨が、選別フラップ1275の下をくぐって、選別部120の下方に設けられた、第2の種類用の搬送経路1512に流れ落ちていく。
本実施の形態においては、第1の種類の選別ゲート1272よりも下流側に、図17(A)と同様の、第3の種類の硬貨を選別部120の外側の搬送経路に送り出すための選別ゲート1272と、第4の種類の硬貨を選別部120の下側の搬送経路に送り出すための選別フラップ1275とが設けられている。
より詳細には、マイコン191は、識別部130によって、硬貨が第3または第4の種類の硬貨であることを特定すると、タイミングセンサ1271によって当該硬貨の通過を検知する。マイコン191は、当該第3の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(B)に示すように、選別ゲート1272用のソレノイド1273を制御して、選別ゲート1272を下降させる。これによって、側壁122の一部が開放される。
また、マイコン191は、図17(B)に示すように、第3の種類の硬貨用のスイッチングローラ1274を上方からベース上に下降させる。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた硬貨が、スイッチングローラ1274に押し付けられて外側に押し出される。その結果、当該硬貨は、第3の種類用の搬送経路1513に流れ落ちていく。
一方、マイコン191は、当該第4の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(C)に示すように、選別フラップ1275用のソレノイド1276を制御して、選別フラップ1275を持ち上げる。これによって、選別フラップ1275の下方が開放される。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた第4の種類の硬貨が、選別フラップ1275の下をくぐって、選別部120の下方の、第4の種類用の搬送経路1514に流れ落ちていく。
本実施の形態においては、第3の種類の選別ゲート1272よりも下流側に、図17(A)と同様の、第5の種類の硬貨を選別部120の外側の搬送経路に送り出すための選別ゲート1272と、第6の種類の硬貨を選別部120の下側の搬送経路に送り出すための選別フラップ1275とが設けられている。
マイコン191は、識別部130によって、硬貨が第5または第6の種類の硬貨であることを特定すると、タイミングセンサ1271によって当該硬貨の通過を検知する。マイコン191は、当該第5の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(B)に示すように、選別ゲート1272用のソレノイド1273を制御して、選別ゲート1272を下降させる。これによって、側壁122の一部が開放される。
また、マイコン191は、図17(B)に示すように、第5の種類の硬貨用のスイッチングローラ1274を上方からベース上に下降させる。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた硬貨が、スイッチングローラ1274に押し付けられて外側に押し出される。その結果、当該硬貨は、第5の種類用の搬送経路1515に流れ落ちていく。
一方、マイコン191は、当該第6の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(C)に示すように、選別フラップ1275用のソレノイド1276を制御して、選別フラップ1275を持ち上げる。これによって、選別フラップ1275の下方が開放される。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた第6の種類の硬貨が、選別フラップ1275の下をくぐって、選別部120の下方の、第6の種類用の搬送経路1516に流れ落ちていく。
本実施の形態においては、第5の種類の選別ゲート1272よりも下流側に、図17(A)と同様の、第7の種類の硬貨を選別部120の外側の搬送経路に送り出すための選別ゲート1272と、第8の種類の硬貨を選別部120の下側の搬送経路に送り出すための選別フラップ1275とが設けられている。
マイコン191は、識別部130によって、硬貨が第7または第8の種類の硬貨であることを特定すると、タイミングセンサ1271によって当該硬貨の通過を検知する。マイコン191は、当該第7の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(B)に示すように、選別ゲート1272用のソレノイド1273を制御して、選別ゲート1272を下降させる。これによって、側壁122の一部が開放される。
また、マイコン191は、図17(B)に示すように、第3の種類の硬貨用のスイッチングローラ1274を上方からベース上に下降させる。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた硬貨が、スイッチングローラ1274に押し付けられて外側に押し出される。その結果、当該硬貨は、第7の種類用の搬送経路1517に流れ落ちていく。
一方、マイコン191は、当該第8の種類の硬貨の通過を検知すると、図17(C)に示すように、選別フラップ1275用のソレノイド1276を制御して、選別フラップ1275を持ち上げる。これによって、選別フラップ1275の下方が開放される。これによって、搬送ピン123Xに押されてきた第8の種類の硬貨が、選別フラップ1275の下をくぐって、選別部120の下方の、第8の種類用の搬送経路1518に流れ落ちていく。
以上の通り、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100は、円形の選別部の外側に向けて4種類の硬貨を搬送し、下側に向けて4種類の硬貨を搬送するため、従来よりもコンパクトに複数種類の硬貨を選別することが可能になる。
なお、本実施の形態においては、硬貨払出部150の硬貨の収納ケースが満杯になった場合には、マイコン191が、全ての選別ゲート1272や選別フラップ1275を閉じたままにすることによって、図3に示したように、選別部120をほぼ1周した硬貨をオーバーフロー用の搬送経路1519へと落とし込む。
<捌き部110と選別部120の駆動機構>
次に、捌き部110と選別部120の駆動機構について説明する。図18および図19に示すように、駆動モータ106の駆動力が、複数のギア群107、すなわちギア減速部を介して、捌き部110の取込回転盤113の捌き駆動軸1131に伝達される。本実施の形態においては、ギア群107と、捌き駆動軸1131との間において、駆動モータ106の駆動力を搬送回転体の方へも提供する。より詳細には、ギア群107の最後尾に配置される中部ギア108Mの共通軸1081と同軸を有する上プーリ108Tと、ベルト1239とを介して、搬送回転体123の選別駆動軸1231にも駆動モータ106の駆動力を伝達するものである。
すなわち、本実施の形態においては、1つの駆動モータ106の駆動力を利用して、捌き部110の取込回転盤113と、選別部120の搬送回転体123と、を同時に駆動させるものである。
特に、本実施の形態においては、捌き部110の取込回転盤113の回転によって硬貨を送り出すタイミングと、選別部120の搬送回転体123の搬送ピン123Xが硬貨を送り始めるタイミングと、を互いに対応付けている。上述した通り、捌き部110の取込回転盤113は3つの孔113X,113X,113Xを有し、選別部120の搬送回転体123は5つの搬送ピン123X,123X,123X,123X,123Xを有する。そこで、捌き部110の取込回転盤113が120°回転する間に、選別部120の搬送回転体123が72°回転するように、共通軸1081の中部ギア108Mや下ギア108Bの歯数や、上プーリ108Tの径や、捌き駆動軸1131のギア1135の歯数や、選別駆動軸1231のプーリの径などが、設計されている。
このように、本実施の形態にかかる硬貨処理装置100は、硬貨投入口102より投入された硬貨は、捌き部110で一枚ずつに捌かれて選別部120に送られる。取込回転盤113の3つの孔113X,113X,113Xと、選別部120の搬送回転体123の5つの搬送ピン123X,123X,123X,123X,123Xと、は互いに同期しており、常に同じタイミングで硬貨の受け渡しを行う構造となっている。そして、選別部120に送られた硬貨は、識別部130にて、真偽や金種等の判定を行い、その結果に基づいてそれぞれの搬送経路へ搬送されていく。
<詰まりの解除のための機構>
以下では、硬貨が詰まった場合などにおいて、捌き部110の取込回転盤113が停止してしまった場合における復帰のための機構について説明する。本実施の形態においては、図20に示すように、取込回転盤113が停止してしまった場合、一定の期間の間、捌き駆動軸1131への伝達を解除した状態で、共通軸1081や選別部120が駆動し続けるものである。
より詳細には、本実施の形態においては、捌き部110が詰まった場合、図21に示すように、駆動モータ106の駆動力は、中部ギア108Mや上プーリ108Tや選別部120には伝達されるが、下ギア108Bや捌き駆動軸1131への駆動力の伝達が切断されるように構成されている。
より詳細には、図19および図21を参照して、共通軸1081の中部には、ギア群107からの駆動力を受けるための中部ギア108Mが設けられている。共通軸1081の上部には、上プーリ108Tが設けられている。共通軸1081の下部には、下ギア108Bが設けられている。下ギア108Bは、押しバネ109によって、上方に付勢されている。
本実施の形態においては、中部ギア108Mは、図22に示すように、共通軸1081と一体的に回転するギア部108MAと、下面に凸部108Xが形成されるクラッチ部108MBとから構成される。両者は、一体的に回転するものであればよく、2つの部材を固定して組み付けるものであってもよいし、一体成型されるものであってもよい。凸部108Xには、後述する下ギア108Bの傾斜部108YAと接触したりスライドしたりする傾斜部108XAと、後述する下ギア108Bの直立部108YBと当接するための直立部108XBが形成される。
下ギア108Bは、図23に示すように、その上面に、中部ギア108Mの凸部108Xを収容可能な溝部108Yが形成されている。溝部108Yの一部には、上記の凸部108Xの傾斜部108XAに対向する傾斜部108YAと、上記の直立部108XBに対向する直立部108YBとが形成される。下ギア108Bは、共通軸1081に空転可能に枢支されるものであって、押しバネ109によって中部ギア108Mのクラッチ部108MBと嵌合するように構成されている。
そして、通常は、押しバネ109の付勢力によって下ギア108Bの溝部108Yに中部ギア108Mの凸部108Xが入り込む状態となっており、中部ギア108Mの傾斜部108XAが下ギア108Bの傾斜部108YAに当接した状態で、中部ギア108Mに伝わった駆動力が下ギア108Bに伝わって、その結果、捌きギア1135を介して捌き駆動軸1131が駆動される。
しかしながら、硬貨が取込回転盤113に挟まった場合など、選別部120や取込回転盤113や捌き駆動軸1131が停止してしまった場合には、図24に示すように、中部ギア108Mのクラッチ部108MBの凸部108Xの傾斜部108XAが下ギア108Bの傾斜部108YAを押すことによって、押しバネ109の付勢力に抗して下ギア108Bを下方に押し下げるように構成されている。すなわち、中部ギア108Mの凸部108Xが、下ギア108Bの傾斜部108YAを乗り越える。
乗り越えた後は、中部ギア108Mの凸部108Xが、下ギア108Bの溝部108Yの内側を抵抗なく移動するようになる。すなわち、凸部108Xが再び傾斜部108YAに達するまでの間、下ギア108Bに対して、中部ギア108Mや共通軸1081が空転可能になる。つまり、捌き部110が停止した状態で、共通軸1081や上プーリ108Tや選別部120が駆動される状態となる。
より詳細には、本実施の形態においては、上述した通り、取込回転盤113と搬送回転体123とは、同期がとられて、1枚ずつ硬貨を受け渡しするように構成されている。そこで本実施の形態においては、捌き部110と選別部120との分岐となる共通軸1081に、下ギア108Bと中部ギア108Mとから構成されるステップクラッチギアを設けるものである。これによって、取込回転盤113の停止により一定以上の負荷が掛かった場合に、当該ステップクラッチが自動的に切れ、取込回転盤113への駆動を切った状態で、搬送回転体123のみを駆動させることができる。
ここで、図19に示すように、本実施の形態においては、取込回転盤113の駆動軸である捌き駆動軸1131の回転を検知するための捌きセンサ1133と、搬送回転体123の駆動軸である選別駆動軸1231の回転を検知するための選別センサ1233とが設けられている。これによって、本実施の形態にかかるマイコン191は、捌きセンサ1133を介して、取込回転盤113が正転していることや停止したことや反転していることを検知することができる。また、マイコン191は、選別センサ1233を介して、搬送回転体123が正転していることや停止したことや反転していることを検知することができる。
そして、本実施の形態においては、マイコン191は、捌きセンサ1133を介して捌き部110が停止したことを検知したタイミングから、選別センサ1233を介して選別部120が所定の量または所定の時間だけ回転したことを検知すると、選別部120の内の硬貨の選別が全て処理されたと判断し、駆動モータ106を反転させることによって、捌き部110と選別部120の反転動作を行うようにプログラムされている。
たとえば、マイコン191は、捌きセンサ1133を介して捌き駆動軸1131が停止したことを検知してから、選別センサ1233を介して選別駆動軸1231が所定の角度、たとえば300°など、回動したことを確認すると、駆動モータ106を逆回転させるものである。
つまり、本実施の形態においては、凸部108Xが傾斜部108YAを乗り越えてから再度、傾斜部108YAに達するまでの間に、選別駆動軸1231が少なくとも所定の角度、たとえば300°など、回動できるように、共通軸1081の各種のギアの歯数や、上プーリ108Tの径や、選別駆動軸1231のプーリの径などが、設計されている。
なお、駆動モータ106が逆回転する際には、押しバネ109の付勢力によって下ギア108Bの溝部108Yに中部ギア108Mの凸部108Xが入り込む状態となっており、中部ギア108Mが所定量だけ逆方向に回転した後、中部ギア108Mの直立部108XBが下ギア108Bの直立部108YBに当接した状態で、中部ギア108Mに伝わった駆動力が下ギア108Bに伝わって、その結果、選別駆動軸1231とともに、捌きギア1135を介して捌き駆動軸1131が逆方向に駆動される。
その後、マイコン191は、捌きセンサ1133を介して、捌き駆動軸1131が所定の角度、たとえば360°など、反転したことを検知すると、駆動モータ106を再度正回転させるようにプログラムされている。正回転時にも、押しバネ109の付勢力によって下ギア108Bの溝部108Yに中部ギア108Mの凸部108Xが入り込む状態となっており、中部ギア108Mが所定量回転した後、中部ギア108Mの傾斜部108XAが下ギア108Bの傾斜部108YAに当接した状態で、中部ギア108Mに伝わった駆動力が下ギア108Bに伝わって、その結果、選別駆動軸1231とともに、捌きギア1135を介して捌き駆動軸1131が正方向に駆動される。
なお、本実施の形態においては、ガイドピン114,114,114は、排出口112Xよりも下流に設けられる。より詳細には、図25に示すように、ガイドピン114,114,114は、ガイド部材114Xの下流側に設けられる。そして、ガイド部材114Xの、ガイドピン114,114,114よりも下流側には傾斜部114Y,114Y,114Yが形成される。そして、ガイド部材114Xは、その基部114Zの上流側の端部が回動可能に枢支されることによって上下方向に移動可能に構成されるとともに、押しバネ1149によって上方に付勢される。
これによって、孔113Xに入った硬貨が流れてくると、当該硬貨はガイドピン114,114,114の垂直な側面にぶつかって、排出口112Xに向けてガイドされていく。
なお、取込回転盤113は、ガイドピン114の飛び出し量よりも若干だけ高い位置まで浮き上がった状態で保持される。
そして、上述したように、取込回転盤113が反転される際には、硬貨や取込回転盤113が、傾斜部114Y,114Y,114Yに接触して、ガイド部材114Xを下方に押し込むことによって、スムーズに反転することができる。
<第2の実施の形態>
上記の実施の形態においては、4つの選別ゲート1272を介して選別部120の外側に4種類分の硬貨を送り出して、4つの選別フラップ1275を介して選別部120の下側に4種類分の硬貨の搬送経路を設けるものであった。しかしながら、ゲートの数や外側の搬送路の数は限定するものではないし、フラップの数や下側の搬送路の数も限定するものではない。
また、1または複数のゲートだけを設けることによって、選別部120の外側にだけ搬送路を設けたり、1または複数のフラップだけを設けることによって、選別部120の下側にだけ搬送路を設けたりしてもよい。
<第3の実施の形態>
上記の実施の形態においては、1つの駆動モータ106によって、捌き部110の取込回転盤113と、選別部120の搬送回転体123と、を駆動したり、反転したりするものであった。しかしながら、捌き部110の取込回転盤113と、選別部120の搬送回転体123と、が別々のモータで駆動されてもよい。そして、マイコン191が、捌きセンサ1133や選別センサ1233の検知結果に基づいて、それらのモータを駆動したり、反転させたりしてもよい。
本実施の形態においては、捌き部110で硬貨が詰まった際には、マイコン191は、選別部120のみを正転させながら、捌き部110のみを反転させたり正転させたりすることが可能である。
<第4の実施の形態>
上記の実施の形態においては、硬貨処理装置100が、硬貨を処理するものであったが、選別の対象物は貨幣価値を有する硬貨に限らず、ゲームなどで使用するメダルであってもよいし、他の円形の金属の種類を認識したり、選別したり、真偽を判断したりするものであってもよい。
<まとめ>
上記の実施の形態においては、硬貨またはメダルを受け付けて1枚ずつ送り出すための捌き部と、捌き部から硬貨またはメダルを1枚ずつ受け入れて、硬貨またはメダルを円弧に沿って移動させながら、硬貨またはメダルの種類を判断して、種類毎の経路に誘導する選別部と、捌き部と選別部とに駆動力を与える共通のモータと、モータを制御するコンピュータと、を備える硬貨処理装置が提供される。コンピュータは、捌き部の回転が停止した状態で選別部が第1の所定量回転した場合に、モータを逆回転させる。
好ましくは、第1の所定量は、選別部内の硬貨またはメダルが全て種類毎の経路に誘導されるのに足りる量である。
好ましくは、硬貨処理装置は、捌き部の回転を検知するための第1のセンサと、選別部の回転を検知するための第2のセンサと、をさらに備える。コンピュータは、第1のセンサと第2のセンサを利用することによって、捌き部の回転が停止した状態で選別部が第1の所定量回転したことを認識する。
好ましくは、硬貨処理装置は、モータから捌き部の回転軸への駆動力の伝達経路上に配置され、回転軸に負荷がかかった場合に第1の所定量に対応する所定の角度だけ空回りするギアをさらに備える。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 :硬貨処理装置
101 :筐体
102 :硬貨投入口
103 :硬貨排出口
104 :回収口
105 :硬貨識別選別部
106 :駆動モータ
107 :ギア群
108M :中部ギア
108MA :ギア部
108MB :クラッチ部
108X :凸部
108XA :傾斜部
108XB :直立部
108B :下ギア
108Y :溝部
108YA :傾斜部
108YB :直立部
108T :上プーリ
109 :押しバネ
110 :捌き部
111 :ベース
112 :側壁
112X :排出口
113 :取込回転盤
113X :硬貨保持孔
114 :ガイドピン
114X :ガイド部材
114Y :傾斜部
114Z :ガイド基部
115 :スクレーパ
116 :検知センサ
117 :通路切り替えフラッパ
118 :付勢部材
120 :選別部
121 :ベース
122 :側壁
122X :硬貨受け入れ口
123 :搬送回転体
123X :搬送ピン
130 :識別部
131 :搬送ガイド
132 :磁気センサ
141 :ソレノイド
142 :返却ダクト
150 :硬貨払出部
151 :上払出部
152 :下払出部
190 :制御部
191 :マイコン
1081 :共通軸
1131 :捌き駆動軸
1133 :捌きセンサ
1135 :捌きギア
1149 :押しバネ
1231 :選別駆動軸
1233 :選別センサ
1239 :ベルト
1250 :搬送経路
1261 :タイミングセンサ
1262 :選別ゲート
1263 :ソレノイド
1264 :スイッチングローラ
1271 :タイミングセンサ
1272 :選別ゲート
1273 :ソレノイド
1274 :スイッチングローラ
1275 :選別フラップ
1276 :ソレノイド
1510 :リジェクト搬送経路
1511 :第1の搬送経路
1512 :第2の搬送経路
1513 :第3の搬送経路
1514 :第4の搬送経路
1515 :第5の搬送経路
1516 :第6の搬送経路
1517 :第7の搬送経路
1518 :第8の搬送経路
1519 :オーバーフロー搬送経路
C1 :硬貨
C2 :硬貨

Claims (4)

  1. 硬貨またはメダルを受け付けて1枚ずつ送り出すための捌き部と、
    前記捌き部から前記硬貨またはメダルを1枚ずつ受け入れて、前記硬貨またはメダルを円弧に沿って移動させながら、前記硬貨またはメダルの種類を判断して、種類毎の経路に誘導する選別部と、
    前記捌き部と前記選別部とに駆動力を与える共通のモータと、
    前記モータを制御するコンピュータと、を備え、
    前記コンピュータは、前記捌き部の回転が停止した状態で前記選別部が第1の所定量回転した場合に、前記モータを逆回転させる、硬貨処理装置。
  2. 前記第1の所定量は、前記選別部内の硬貨またはメダルが全て前記種類毎の経路に誘導されるのに足りる量である、請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記捌き部の回転を検知するための第1のセンサと、
    前記選別部の回転を検知するための第2のセンサと、をさらに備え、
    前記コンピュータは、前記第1のセンサと前記第2のセンサを利用することによって、前記捌き部の回転が停止した状態で前記選別部が前記第1の所定量回転したことを認識する、請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記モータから前記捌き部の回転軸への駆動力の伝達経路上に配置され、前記回転軸に負荷がかかった場合に前記第1の所定量に対応する所定の角度だけ空回りするギアをさらに備える、請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
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