JP7382750B2 - 電子回路モジュール - Google Patents

電子回路モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP7382750B2
JP7382750B2 JP2019134876A JP2019134876A JP7382750B2 JP 7382750 B2 JP7382750 B2 JP 7382750B2 JP 2019134876 A JP2019134876 A JP 2019134876A JP 2019134876 A JP2019134876 A JP 2019134876A JP 7382750 B2 JP7382750 B2 JP 7382750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground electrode
mounting surface
plate portion
circuit board
metal cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019134876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021019134A (ja
Inventor
綾子 荒田
真司 渡辺
篤司 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Alps Alpine Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2019134876A priority Critical patent/JP7382750B2/ja
Publication of JP2021019134A publication Critical patent/JP2021019134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7382750B2 publication Critical patent/JP7382750B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

本発明は、電子回路モジュールに関する。
従来、通信装置等に用いられる電子回路モジュールにおいて、電磁波ノイズに対するシールド性(電子回路からの電磁波ノイズの漏出および電子回路への電磁波ノイズの侵入を抑制すること)を得るために、電子部品が実装される回路基板の実装面を金属カバーで覆うことが知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
特開2001-242210号公報 特開2011-023410号公報
ところで、上記の電子回路モジュールに関し、従来、電磁波ノイズに対するシールド性を高めるために、金属カバーを、回路基板の実装面上に形成された接地電極に対し、当該接地電極の外周部の全周に亘って、半田付けする技術が知られている。
しかしながら、電子回路モジュールで使用する電気信号の高周波化に伴い、金属カバーおよび接地電極を介した電子回路からの電磁波ノイズの漏出および電子回路への電磁波ノイズの侵入が問題となってきており、従来技術ではこのような電磁波ノイズに対するシールド性は十分とはいえなかった。また、従来技術では、金属カバーを半田付けするために加えられた熱が接地電極を介して電子回路に伝わり、電子回路へ影響を及ぼす虞がある。さらに、従来技術では、金属カバーを半田付けするために加えられた熱が接地電極で過度に放熱されてしまい、半田付け温度が低下する等の不具合が生じる虞がある。
そこで、本発明の発明者らは、電磁波ノイズに対するシールド性を高めつつ、金属カバーの半田付けに伴う不具合を抑制することが可能な技術の必要性を見出した。
一実施形態の電子回路モジュールは、電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、実装面の上側において実装面と対向する矩形状の天板部と、天板部の4つの辺の各々から実装面側に向って垂設された側板部とを有し、実装面を覆うように設けられる金属カバーとを備え、回路基板は、実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、実装面の外周部側に、内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアとを有し、金属カバーは、外側表層接地電極の全周に亘って、側板部が外側表層接地電極に半田付けされ、内側表層接地電極は、第1のビアを介して下層接地電極に接続され、外側表層接地電極は、実装面において内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、第2のビアを介して下層接地電極に接続されている。
一実施形態によれば、電磁波ノイズに対するシールド性を高めつつ、金属カバーの半田付けに伴う不具合を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュールの外観斜視図 本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュールの外観斜視図 第1実施形態に係る電子回路モジュールが備える回路基板の平面図 図3に示す回路基板のA-A断面図 第1実施形態に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの底面図 第1実施形態に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの側面図 第1実施形態に係る電子回路モジュールの側面図 第1変形例に係る電子回路モジュールの外観斜視図 第1変形例に係る電子回路モジュールの平面図 第2変形例に係る電子回路モジュールが備える回路基板の平面図 第3変形例に係る電子回路モジュールの外観斜視図 第3変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの底面図 第3変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの側面図 第4変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの底面図 第4変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの側面図 第5変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの外観斜視図 第5変形例に係る電子回路モジュールの断面図 第6変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの外観斜視図 第6変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの側面図 第7変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの底面図 第7変形例に係る電子回路モジュールが備える金属カバーの側面図 第8変形例に係る電子回路モジュールの回路構成を示す図 本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュールの外観を示す三面図 図23に示す電子回路モジュールのB-B断面図 本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュールが備える回路基板の第1層の構成を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュールが備える回路基板の第2層の構成を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュールが備える回路基板の第3層の構成を示す平面図
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の特徴を判り易く説明するために、便宜的に回路基板の実装面のある側を上側、背面のある側を下側として説明を進めるが、このことは電子回路モジュールの使用時の方向を限定するものではなく、上下を逆転して使用したり、横に向けて使用したり、斜めに傾けて使用したりしても構わない。
(電子回路モジュール100の構成)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100の外観斜視図である。図1および図2に示す電子回路モジュール100は、各種電気製品に実装されることにより、当該電子回路モジュール100が備える電子回路によって、特定の機能(例えば、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信機能)を実現するための装置である。
図1および図2に示すように、電子回路モジュール100は、全体的に薄型の直方体形状を有している。電子回路モジュール100は、回路基板110、IC(Integrated Circuit)120、および金属カバー130を備える。図1は、金属カバー130が回路基板110に取り付けられた状態の電子回路モジュール100を示す。図2は、金属カバー130が回路基板110に取り付けられていない状態の電子回路モジュール100を示す。
回路基板110は、平板状且つ矩形状の部材である。回路基板110の表面は、各種電子部品が実装される実装面110Aとなっている。回路基板110としては、例えば、PWB(Printed Wiring Board)が用いられる。
本実施形態では、実装面110Aに実装される電子部品の一例として、IC120を用いているが、これに限らず、実装面110Aには、その他の電子部品や配線用の部材等も実装され得る。
図2に示すように、実装面110Aには、内側表層接地電極111および外側表層接地電極112が設けられている。内側表層接地電極111は、実装面110Aの中央部側に設けられた、矩形状且つ薄膜状の電極である。内側表層接地電極111上には、IC120が配置され、且つ、IC120の接地用の端子が接続される。
外側表層接地電極112は、実装面110Aの外周部側に、内側表層接地電極111を取り囲むように環状に形成され、且つ、内側表層接地電極111から分離された、薄膜状の電極である。外側表層接地電極112には、金属カバー130が半田付けによって固定される。例えば、内側表層接地電極111および外側表層接地電極112は、各種導電膜(例えば、銅膜)が用いられて形成される。
IC120は、「電子部品」の一例であり、電子回路モジュール100の電子回路が備える主要構成部品である。IC120は、回路基板110の実装面110Aに実装される。具体的には、IC120は、実装面110Aに設けられた内側表層接地電極111上に配置され、IC120の接地用の端子が内側表層接地電極111に接続される。IC120は、通信回路、プロセッサ、メモリ等を備えて構成されている。例えば、IC120は、メモリに記憶されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、電子回路モジュール100の各種機能を実現する。
金属カバー130は、回路基板110の実装面110Aを覆う金属製の部材である。金属カバー130は、回路基板110の実装面110Aと対向する矩形状の天板部130Aと、天板部130Aの四辺の各々から下方(実装面110A側)へ垂設された4つの側板部130Bとを有する。金属カバー130は、下部が開口した、薄型の直方体形状を有する。金属カバー130は、外側表層接地電極112の全周に亘って、4つの側板部130Bの各々が、外側表層接地電極112に対して半田付けによって固定およびグラウンド接続される。金属カバー130は、回路基板110の実装面110Aを覆うことにより、IC120(電子回路)を外部の衝撃等から保護するとともに、IC120(電子回路)からの電磁波ノイズの漏出およびIC120(電子回路)への電磁波ノイズの侵入を抑制している。
(回路基板110の構成)
図3は、第1実施形態に係る電子回路モジュール100が備える回路基板110の平面図である。図4は、図3に示す回路基板110のA-A断面図である。
図4に示すように、回路基板110は、いわゆる多層基板であり、図中上方から順に、第1層Ly1(実装面110A)、第2層Ly2、第3層Ly3、第4層Ly4、第5層Ly5、および第6層Ly6(背面)を有する。
図3に示すように、回路基板110の第1層Ly1(実装面110A)には、内側表層接地電極111および外側表層接地電極112が設けられている。内側表層接地電極111には、当該内側表層接地電極111の外周部に沿って、内側表層接地電極111から下方に延出する複数の第1のビア114Aが並べて設けられている。また、外側表層接地電極112には、当該外側表層接地電極112に沿って、外側表層接地電極112から下方に延出する複数の第2のビア114Bが並べて設けられている。
また、図4に示すように、回路基板110は、第5層Ly5に設けられた下層接地電極113を有する。下層接地電極113は、内側表層接地電極111の外周部に沿って並べて設けられた複数の第1のビア114Aを介して、内側表層接地電極111と接続されている。また、下層接地電極113は、外側表層接地電極112に沿って並べて設けられた複数の第2のビア114Bを介して、外側表層接地電極112と接続されている。なお、図示しないが、回路基板110の第1層Ly1~第5層Ly5には、配線用の電極や他の目的の接地電極等をさらに設けても構わない。また、回路基板110の第6層Ly6には、外部接続用の端子電極や外部接続用の接地電極等を設けても構わない。また、内側表層接地電極111には、絶縁樹脂からなるレジスト層を設けたり、配線用電極等を形成するための開口部や切欠部等を設けたりしても構わない。
(金属カバー130の構成)
図5は、第1実施形態に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の底面図である。図6は、第1実施形態に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の側面図である。図7は、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の側面図である。
図5および図6に示すように、金属カバー130は、矩形状の天板部130Aと、天板部130Aの四辺の各々から下方へ垂設された4つの側板部130Bとを有する。
例えば、金属カバー130は、各部が同一平面上に展開された状態の1枚の金属板に対し、天板部130Aの四辺の各々を折り曲げ線として、4つの側板部130Bの各々が、下方に直角に折り曲げられることにより形成される。このような加工方法を用いることにより、絞り加工等を用いた場合と比較して、低コストで金属カバー130を形成することができる。
図7に示すように、金属カバー130は、回路基板110の実装面110Aに設けられた環状の外側表層接地電極112の全周に亘って、外側表層接地電極112に対して、4つの側板部130Bの各々が、半田115を用いた半田付けによって固定される。
これにより、第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、IC120が実装される実装面110Aが、金属カバー130によって略完全に覆われるため、IC120(電子回路)からの電磁波ノイズの漏出およびIC120(電子回路)への電磁波ノイズの侵入を抑制することができる。
ここで、図5および図6に示すように、金属カバー130において、隣接する2つの側板部130Bの間には、隙間130Cが形成されている。この隙間130Cは、上記したように簡単な折り曲げ加工によって金属カバー130を製造した際に、止むを得ず生じるものである。
但し、この隙間130Cの面積は、金属カバー130の天板部や側板部の面積と比較して極めて僅かであり、この隙間130Cからの電磁波ノイズの漏出や電磁波ノイズの侵入も極めて僅かとなる。
また、隙間130Cの上下方向(図中Z軸方向)の長さL1は、IC120が無線通信に使用する電気信号の波長λの1/4以下となっている。これにより、金属カバー130では、この隙間130Cからの電磁波ノイズの漏出や電磁波ノイズの侵入をさらに抑制できるようになる。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130は、外側表層接地電極112の全周に亘って、側板部130Bが外側表層接地電極112に半田付けされる。また、内側表層接地電極111は、第1のビア114Aを介して下層接地電極113に接続され、外側表層接地電極112は、実装面110Aにおいて内側表層接地電極111と分離して設けられるとともに、第2のビア114Bを介して下層接地電極113に接続されている。
これにより、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、外側表層接地電極112が内側表層接地電極111と分離されているため、金属カバー130を外側表層接地電極112に半田付けする際に、半田付け装置から加えられた熱を、IC120が配置されている実装面110Aの中央部側に加わり難くすることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、外側表層接地電極112が内側表層接地電極111と分離されていない場合と比較して外側表層接地電極112の面積を小さくできるため、金属カバー130を外側表層接地電極112に半田付けする際に、半田付け装置から加えられた熱が外側表層接地電極112から過度に放熱されてしまうことを、抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、外側表層接地電極112が内側表層接地電極111と分離されているため、金属カバー130を外側表層接地電極112に半田付けする際に、半田115が実装面110Aの中央部側に流れ込んでしまうことを、抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、外部から金属カバー130に伝わる電磁波ノイズ(以下、外来ノイズともいう)を、外側表層接地電極112および第2のビア114Bを介して、下層接地電極113へ逃がすことができる。また、第1のビア114Aおよび第2のビア114Bをインダクタ素子として機能させることで、高周波信号でもある外来ノイズが外側表層接地電極112から第1のビア114Aおよび第2のビア114Bを介して内側表層接地電極111に伝達されるのを抑制することができる。これにより、外部からIC120(電子回路)への電磁波ノイズの侵入を抑制することができる。また、同様にIC120(電子回路)から外部への電磁波ノイズの漏出を抑制することができる。
したがって、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100によれば、電磁波ノイズに対するシールド性を高めつつ、金属カバーの半田付けに伴う不具合を抑制することができる。
特に、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100は、回路基板110の内部に設けられている複数の層Ly2~Ly5のうち、最下層となる第5層Ly5に下層接地電極113が設けられているため、外来ノイズや半田付け装置から加えられた熱が、IC120により伝わり難くすることができる。また、第1のビア114Aおよび第2のビア114Bの長さを長くしてインダクタンスを高めに設定することができるため、電磁波ノイズに対するシールド性をより高め易くすることができる。
なお、下層接地電極113は、回路基板110の背面である第6層Ly6に設けられてもよい。この場合、外来ノイズや半田付け装置から加えられた熱を電子回路モジュール100が実装されるマザーボード等の外部装置に逃がすことができるため、外来ノイズや半田付け装置から加えられた熱が、IC120により伝わり難くすることができる。
〔変形例〕
以下、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の各種変形例について説明する。なお、各変形例では、図1~図7を参照して説明した電子回路モジュール100からの変更点を主に説明する。すなわち、各変形例で説明する電子回路モジュール100は、該変形例で説明する変更点を除き、図1~図7を参照して説明した電子回路モジュール100と同様の構成を有する。
(第1変形例)
まず、図8および図9を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第1変形例について説明する。図8は、第1変形例に係る電子回路モジュール100の外観斜視図である。図9は、第1変形例に係る電子回路モジュール100の平面図である。
図8および図9に示すように、第1変形例に係る電子回路モジュール100は、金属カバー130の天板部130Aに、当該天板部130Aを上下方向に貫通する、一対の円形状の孔部130Dが設けられている。
これにより、第1変形例に係る電子回路モジュール100は、金属カバー130を加工する際に、金属カバー130の天板部130Aに設けられた一対の孔部130Dをチャッキングに使用することで、金属カバー130の保持や搬送を容易に行うことができる。
また、図9に示すように、一対の孔部130Dの各々は、平面視において、外側表層接地電極112と重なる位置、且つ、IC120およびその他の電子部品(図示省略)と重ならない位置に設けられている。
これにより、第1変形例に係る電子回路モジュール100は、外来ノイズが一対の孔部130Dを介して、IC120およびその他の電子部品に直接的に伝わり難くすることができる。
(第2変形例)
次に、図10を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第2変形例について説明する。図10は、第2変形例に係る電子回路モジュール100が備える回路基板110の平面図である。
図10に示すように、第2変形例に係る電子回路モジュール100では、回路基板110の実装面110Aにおいて、外側表層接地電極112の4つの角部112Aの各々が、当該角部112Aの内角側に拡大された形状を有する。
これにより、第2変形例に係る電子回路モジュール100は、4つの角部112Aにおける半田115の量を増加させて、半田115が隙間130C内にせり上がり易くすることができる。
したがって、第2変形例に係る電子回路モジュール100は、半田115によって隙間130Cの一部を塞ぐことができる。その結果、隙間130Cからの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。
(第3変形例)
次に、図11~図13を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第3変形例について説明する。図11は、第3変形例に係る電子回路モジュール100の外観斜視図である。図12は、第3変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の底面図である。図13は、第3変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の側面図である。
図11~図13に示すように、第3変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130が、4つの角部の各々に、延在部130Iを有する。延在部130Iは、隣接する2つの側板部130Bのうちの一方の側板部130Bの端部から延在し、隣接する2つの側板部130Bのうちの他方の側板部130B側に折り曲げられることにより、隣接する2つの側板部130Bの間の隙間130Cの少なくとも一部を塞ぐ。
これにより、第3変形例に係る電子回路モジュール100は、延在部130Iによって隙間130Cの一部を塞ぐことができる。その結果、隙間130Cからの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。
(第4変形例)
次に、図14および図15を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第4変形例について説明する。図14は、第4変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の底面図である。図15は、第4変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の側面図である。
図14および図15に示すように、第4変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130が、4つの角部の各々に、突起部130Eを有する。突起部130Eは、隣接する2つの側板部130Bのうちの一方の側板部130Bの端部の上下方向における中央部から延在し、隣接する2つの側板部130Bのうちの他方の側板部130B側に折り曲げられて、その先端が他方の側板部130Bに当接する。これにより、突起部130Eは、隣接する2つの側板部130Bの間の隙間130Cの上下方向における中央部を塞ぐ。
これにより、第4変形例に係る電子回路モジュール100は、突起部130Eによって隙間130Cの上下方向における中央部を塞ぐことができ、よって、隙間130Cを上下に分断することができる。分断された隙間130Cは、上下方向の長さが、IC120が無線通信に使用する信号の波長λの1/4よりもさらに短くなる。このため、第4変形例に係る電子回路モジュール100は、隙間130Cからの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。
(第5変形例)
次に、図16および図17を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第5変形例について説明する。図16は、第5変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の外観斜視図である。図17は、第5変形例に係る電子回路モジュール100の断面図である。
図16および図17に示すように、第5変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130における4つの側板部130Bの各々において、下端部から一定の高さまでの部分が、内側に折り曲げられている。これにより、4つの側板部130Bの各々の下端部には、下方に行くにつれて内側に向うように傾斜した傾斜部130Fが形成されている。
これにより、第5変形例に係る電子回路モジュール100は、図17に示すように、傾斜部130Fの表面と、外側表層接地電極112の表面とが狭角をなし、傾斜部130Fの表面と、外側表層接地電極112の表面との間にはんだ115が満たされることにより、金属カバー130を、より隙間なく、且つより強固に、外側表層接地電極112に固定することができる。その結果、側板部130Bの下端部と実装面110Aとの間の隙間からの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。
(第6変形例)
次に、図18および図19を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第6変形例について説明する。図18は、第6変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の外観斜視図である。図19は、第6変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の側面図である。
図18および図19に示すように、第6変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130における4つの角部の各々において、隙間130Cに導電性弾性部材130Gが外側から塗布又は貼付されたことにより、隙間130Cが閉塞されている。
また、図18および図19に示すように、第6変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130の半田付けがなされた後に、金属カバー130における4つの側板部130Bの各々の下縁部において、導電性弾性部材130Gが外側から塗布又は貼付されたことにより、側板部130Bの下端部と実装面110Aとの間の隙間が閉塞されている。
これにより、第6変形例に係る電子回路モジュール100は、隙間130Cからの電磁波の侵入や漏出や、側板部130Bの下端部と実装面110Aとの間の隙間からの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。なお、導電性弾性部材130Gは、金属カバー130の半田付けがなされる前に、金属カバー130の内側から塗布又は貼付されてもよい。
なお、導電性弾性部材130Gとしては、例えば、金属被膜付きの導電性ゴム、EMI(Electro Magnetic Interference)ガスケット、金属蒸着等によって導電性を有するスポンジ等を用いることができる。
(第7変形例)
次に、図20および図21を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第7変形例について説明する。図20は、第7変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の底面図である。図21は、第7変形例に係る電子回路モジュール100が備える金属カバー130の側面図である。
図20および図21に示すように、第7変形例に係る電子回路モジュール100では、金属カバー130における4つの角部の各々の内側(具体的には、隣接する2つの側板部130Bのうちの、一方の側板部130Bの内面の端部)に、磁性シート130Hが貼付されている。これにより、金属カバー130の各隙間130Cは、磁性シート130Hによって内側から閉塞されている。
これにより、第7変形例に係る電子回路モジュール100は、隙間130Cからの電磁波の侵入や漏出を抑制し易くなり、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。
(第8変形例)
次に、図22を参照して、第1実施形態に係る電子回路モジュール100の第8変形例について説明する。図22は、第8変形例に係る電子回路モジュール100の回路構成を示す図である。図22に示すように、第8変形例に係る電子回路モジュール100は、ノイズ除去回路140をさらに備える。
ノイズ除去回路140は、検出回路141、逆位相生成回路142、および減衰器143を備える。検出回路141は、金属カバー130から回路基板110の外側表層接地電極112に伝わる外来ノイズを電気信号として検出する。逆位相生成回路142は、検出回路141によって検出された外来ノイズとは逆位相の電気信号であるノイズ除去信号を生成する。減衰器143は、逆位相生成回路142によって生成されたノイズ除去信号を減衰して出力する。減衰器143から出力されたノイズ除去信号は、回路基板110の内側表層接地電極111に印加される。これにより、ノイズ除去回路140は、金属カバー130から空間を介して回路基板110の内側表層接地電極111に伝搬した外来ノイズを、ノイズ除去信号で相殺することによって除去し、回路基板110における接地を安定させることができる。その結果、電磁波ノイズに対するシールド性をさらに高めることができる。なお、減衰器143の減衰量は、金属カバー130から空間を介して回路基板110の内側表層接地電極111に伝搬する際の外来ノイズの程度に合わせて適宜調整しても構わない。
〔第2実施形態〕
以下、図面を参照して、第2実施形態について説明する。
(電子回路モジュール200の構成)
図23は、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200の外観を示す三面図である。図23(a)は、電子回路モジュール200の平面図である。図23(b)は、電子回路モジュール200の正面図である。図23(c)は、電子回路モジュール200の右側面図である。図23に示す電子回路モジュール200は、各種電気製品に実装されることにより、当該電子回路モジュール200が備える電子回路によって、特定の機能(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信機能)を実現するための装置である。
図23に示すように、電子回路モジュール200は、全体的に薄型の直方体形状を有している。電子回路モジュール200は、回路基板210、IC220、および金属カバー230を備える。
回路基板210は、平板状且つ矩形状の部材である。回路基板210の表面は、各種電子部品が実装される実装面210Aとなっている。回路基板210としては、例えば、PWBが用いられる。回路基板210の四つの辺の各々の側面には、上下方向に貫通するように曲面状(すなわち、半円筒形状)に切り欠かれた、複数のサイド電極215が並べて設けられている。複数のサイド電極215には、回路基板210の側面の角部を避けた位置に設けられた複数の第1のサイド電極215Aと、回路基板210の4つの角部の各々の側面に設けられた複数の第2のサイド電極215Bとが含まれる。
本実施形態では、実装面210Aに実装される電子部品の一例として、IC220を用いているが、これに限らず、実装面210Aには、その他の電子部品や配線用の部材等も実装され得る。
図23に示すように、実装面210Aには、内側表層接地電極211、および外側表層接地電極212が設けられている。
内側表層接地電極211は、実装面210Aの中央部側に設けられた、矩形状且つ薄膜状の電極である。内側表層接地電極211上には、IC220が配置され、且つ、IC220の接地用の端子が接続される。
外側表層接地電極212は、実装面210Aの外周部側に、内側表層接地電極211を取り囲むように環状に形成され、且つ、内側表層接地電極211から分離された、薄膜状の電極である。外側表層接地電極212には、当該外側表層接地電極212の全周に亘って、金属カバー230が半田付けによって固定される。
例えば、内側表層接地電極211、および外側表層接地電極212は、各種導電膜(例えば、銅膜)が用いられて形成される。
IC220は、「電子部品」の一例であり、電子回路モジュール200の電子回路が備える主要構成部品である。IC220は、回路基板210の実装面210Aに実装される。具体的には、IC220は、実装面110Aに設けられた内側表層接地電極211上に配置され、IC220の接地用の端子が内側表層接地電極211に接続される。IC220は、通信回路、プロセッサ、メモリ等を備えて構成されている。例えば、IC220は、メモリに記憶されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、電子回路モジュール200の各種機能を実現する。
金属カバー230は、回路基板210の実装面210Aを覆う金属製の部材である。金属カバー230は、矩形状の天板部230Aと、天板部230Aの四辺の各々から下方へ垂設された4つの側板部230Bとを有する。金属カバー230は、下部が開口した、薄型の直方体形状を有する。金属カバー230は、外側表層接地電極212の全周に亘って、4つの側板部230Bの各々が、外側表層接地電極212に対して半田付けによって固定およびグラウンド接続される。金属カバー230は、回路基板210の実装面210Aを覆うことにより、IC220(電子回路)を外部の衝撃等から保護するとともに、IC220(電子回路)からの電磁波ノイズの漏出およびIC220(電子回路)への電磁波ノイズの侵入を抑制している。
なお、金属カバー230としては、第1実施形態および各変形例で説明した金属カバー130のいずれかと同様の構成を有するものを用いることができる。これにより、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、本発明の第1実施形態に係る電子回路モジュール100と同様に、電磁波ノイズに対するシールド性を高めることができる。
(回路基板210の構成)
図24は、図23に示す電子回路モジュール200のB-B断面図である。図24に示すように、回路基板210は、いわゆる多層基板であり、図中上方から順に、第1層Ly1(実装面210A)、第2層Ly2、第3層Ly3、および第4層Ly4(背面)を有する。
また、図24に示すように、回路基板210は、第2層Ly2に設けられた第1の下層接地電極213Aと、第3層Ly3に設けられた第2の下層接地電極213Bと、第4層Ly4(背面)に設けられた第3の下層接地電極213Cとを有する。
第1の下層接地電極213Aは、内側表層接地電極211の外周部に沿って並べて設けられ、内側表層接地電極211から下方に延出する複数の第1のビア214Aを介して、内側表層接地電極211と接続されている。
また、第1の下層接地電極213Aは、内側表層接地電極211の中央部のIC220と重なる領域にマトリクス状に配設けられ、内側表層接地電極211から下方に延出する複数の第3のビア214Cを介して、内側表層接地電極211と接続されている。なお、第3のビア214Cは、第1の下層接地電極213Aからさらに下方に延出して、第3の下層接地電極213Cと接続されていても構わない。このような構成は、IC220から発せられた熱の放熱性を高める際に有効である。
第2の下層接地電極213Bは、外側表層接地電極212に沿って並べて設けられ、外側表層接地電極212から下方に延出する複数の第2のビア214Bを介して、外側表層接地電極212と接続されている。
(回路基板210の第1層Ly1の構成)
図25は、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200が備える回路基板210の第1層Ly1の構成を示す平面図である。
図25に示すように、回路基板210の第1層Ly1(実装面210A)には、内側表層接地電極211、および外側表層接地電極212が設けられている。
図25に示すように、回路基板210には、内側表層接地電極211の外周部に沿って、複数の第1のビア214Aが並べて設けられている。そして、内側表層接地電極211には、複数の第1のビア214Aの各々の上端部が接続されている。
また、図25に示すように、回路基板210には、外側表層接地電極212に沿って、複数の第2のビア214Bが並べて設けられている。そして、外側表層接地電極212には、複数の第2のビア214Bの各々の上端部が接続されている。
また、図25に示すように、回路基板210には、内側表層接地電極211のIC220と重なる領域に、複数の第3のビア214Cがマトリクス状に並べて設けられている。そして、内側表層接地電極211には、複数の第3のビア214Cの各々の上端部が接続されている。
(回路基板210の第2層Ly2の構成)
図26は、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200が備える回路基板210の第2層Ly2の構成を示す平面図である。
図26に示すように、回路基板210の第2層Ly2には、第1の下層接地電極213Aが設けられている。第1の下層接地電極213Aは、第2層Ly2の略全域に亘って、矩形状に形成されている。そして、第1の下層接地電極213Aには、複数の第1のビア214Aの各々の下端部が接続されている。これにより、第1の下層接地電極213Aは、複数の第1のビア214Aを介して、内側表層接地電極211と接続されている。
また、第1の下層接地電極213Aには、複数の第3のビア214Cの各々の下端部が接続されている。これにより、第1の下層接地電極213Aは、複数の第3のビア214Cを介しても、内側表層接地電極211と接続されている。
また、第1の下層接地電極213Aには、第2のビア214Bのそれぞれを取り囲むように開口部216が設けられており、複数の第2のビア214Bが、当該第1の下層接地電極213Aとは接続されずに、第1の下層接地電極213Aの開口部216を貫通している。
また、第1の下層接地電極213Aは、前述した複数の第1のサイド電極215Aの各々に接続されている。
そして、第1の下層接地電極213Aは、複数の第1のサイド電極215Aを介して、回路基板210の第4層Ly4(背面)に設けられた第3の下層接地電極213Cに接続されており、第3の下層接地電極213Cを介して回路基板210の外部(例えば、回路基板210が実装されるマザーボード等)に接地される。
(回路基板210の第3層Ly3の構成)
図27は、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200が備える回路基板210の第3層Ly3の構成を示す平面図である。
図27に示すように、回路基板210の第3層Ly3には、第2の下層接地電極213Bが設けられている。第2の下層接地電極213Bは、第3層Ly3の外周部に沿って、環状に形成されている。そして、第2の下層接地電極213Bには、複数の第2のビア214Bの各々の下端部が接続されている。これにより、第2の下層接地電極213Bは、複数の第2のビア214Bを介して、外側表層接地電極212と接続されている。
また、第2の下層接地電極213Bは、前述した複数の第2のサイド電極215Bの各々に接続されている。
そして、第2の下層接地電極213Bは、複数の第2のサイド電極215Bを介して、回路基板210の第4層Ly4(背面)に設けられた第3の下層接地電極213Cに接続されており、第3の下層接地電極213Cを介して回路基板210の外部(例えば、回路基板210が実装されるマザーボード等)に接地される。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、回路基板210が、第2層Ly2(第1の内層)に設けられた第1の下層接地電極213Aと、第3層Ly3(第1の内層よりも下側の第2の内層)に設けられた第2の下層接地電極213Bとを有し、内側表層接地電極211は、第1のビア214Aを介して第1の下層接地電極213Aに接続され、複数の第1のサイド電極215Aを介して第3の下層接地電極213Cにさらに接続されている。また、外側表層接地電極212は、実装面210Aにおいて内側表層接地電極211と分離して設けられるとともに、第2のビア214Bを介して第2の下層接地電極213Bに接続され、複数の第2のサイド電極215Bを介して第3の下層接地電極213Cにさらに接続されている。
これにより、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、金属カバー230を外側表層接地電極212に半田付けする際に、半田付け装置から加えられた熱が、IC220が配置されている実装面210Aの中央部側に加わり難くすることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、金属カバー230を外側表層接地電極212に半田付けする際に、半田が、IC220が配置されている実装面210Aの中央部側に流れ込み難くすることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、外部から金属カバー230に伝わる外来ノイズを、外側表層接地電極212および第2のビア214Bを介して、第2の下層接地電極213Bおよび第3の下層接地電極213Cへ逃がすことができる。また、第1のビア214Aおよび第2のビア214Bは、高周波においてインダクタ素子として機能するため、外来ノイズが外側表層接地電極212から第1のビア214Aおよび第2のビア214Bを介して内側表層接地電極211に伝達されるのを抑制することができる。また、同様にIC220(電子回路)が発生させる高周波信号を電磁波ノイズとして外部に漏出し難くすることもできる。
したがって、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200によれば、電磁波ノイズに対するシールド性を高めつつ、金属カバーの半田付けに伴う不具合を抑制することができる。
特に、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、複数の第3のビア214Cにより、IC220が配置されている中央表層接地電極213と、第1の下層接地電極213Aとを接続する構成を採用している。これにより、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、IC220から発せられた熱を、複数の第3のビア214Cを介して、第1の下層接地電極213Aに逃がすことができる。ここで、第1の下層接地電極213Aは、比較的広い面積を有しており、且つ、多数の第1のサイド電極215Aに接続されているため、比較的高い放熱性を有する。さらに、第3のビア214Cは、上下方向の長さが比較的短いため、IC220から発せられた熱を、第1の下層接地電極213Aに逃がし易くなっている。したがって、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200によれば、IC220から発せられた熱の放熱性を高めることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、複数の第2のビア214Bにより、金属カバー230が半田付けされる外側表層接地電極212と、第2の下層接地電極213Bとを接続する構成を採用している。これにより、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、金属カバー230を伝わる外来ノイズを、第2の下層接地電極213Bおよび第3の下層接地電極213Cへ逃がすことができる。ここで、第2の下層接地電極213Bは、比較的狭い面積を有しており、且つ、より少数の第2のサイド電極215Bに接続されているため、比較的低い放熱性を有する。さらに、第2のビア214Bは、上下方向の長さが比較的長いため、半田付け装置から外側表層接地電極212に加えられた熱を、第2の下層接地電極213Bに逃がし難くなっている。このため、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、半田付け装置から外側表層接地電極212に加えられた熱を、第2の下層接地電極213Bによって放熱され難くすることができる。すなわち、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200は、半田付け温度の低下を抑制することができる。
したがって、本発明の第2実施形態に係る電子回路モジュール200によれば、電磁波ノイズに対するシールド性を高めつつ、金属カバーの半田付けに伴う不具合をさらに抑制し易くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
100,200 電子回路モジュール
110,210 回路基板
110A,210A 実装面
110B,210B 背面
111,211 内側表層接地電極
112,212 外側表層接地電極
112A 角部
113 下層接地電極
114A,214A 第1のビア
114B,214B 第2のビア
115 半田
116 端子電極
120,220 IC(電子部品)
130,230 金属カバー
130A,230A 天板部
130B,230B 側板部
130C 隙間
130D 孔部
130E 突起部
130F 傾斜部
130G 導電性弾性部材
130H 磁性シート
130I 延在部
140 ノイズ除去回路
141 検出回路
142 逆位相生成回路
143 減衰器
213A 第1の下層接地電極
213B 第2の下層接地電極
213C 第3の下層接地電極
214C 第3のビア
215A 第1のサイド電極
215B 第2のサイド電極
216 開口部

Claims (10)

  1. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記回路基板は、
    前記実装面の下側において前記実装面と対向する背面と、
    前記実装面と前記背面との間に設けられた複数の内層と
    をさらに有し、
    前記下層接地電極は、前記複数の内層のうちの最下層となる層に設けられている
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  2. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記金属カバーは、
    隣接する2つの前記側板部の間に隙間を有し、
    前記隙間の上下方向の長さは、
    前記電子部品によって使用される信号の波長の1/4以下である
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  3. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記天板部は、
    前記実装面に実装された前記電子部品と重ならない位置に設けられた一対の孔部を有する
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  4. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記外側表層接地電極の4つの角部の各々が、当該角部の内角側に拡大された形状を有する
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  5. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記金属カバーは、
    隣接する2つの前記側板部のうちの一方の側板部の端部から延在し、隣接する2つの前記側板部のうちの他方の側板部側に折り曲げられることにより、隣接する2つの前記側板部の間の隙間の少なくとも一部を塞ぐ延在部を有する
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  6. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記実装面において前記内側表層接地電極と分離して設けられるとともに、前記第2のビアを介して前記下層接地電極に接続されており、
    前記側板部は、
    下端部から一定の高さを有する部分が下方に行くにつれて内側に向うように傾斜した傾斜部となっている
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  7. 前記回路基板に対して、前記金属カバーから侵入したノイズとは逆位相のノイズ除去信号を印加することによって、前記ノイズを除去するノイズ除去回路をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電子回路モジュール。
  8. 電子部品が実装される実装面を有する回路基板と、
    前記実装面の上側において前記実装面と対向する矩形状の天板部と、前記天板部の4つの辺の各々から前記実装面側に向って垂設された側板部とを有し、前記実装面を覆うように設けられる金属カバーと
    を備え、
    前記回路基板は、
    前記実装面の中央部側に設けられた内側表層接地電極と、
    前記実装面の外周部側に、前記内側表層接地電極を取り囲むように環状に形成された外側表層接地電極と、
    前記実装面よりも下側の層に設けられた下層接地電極と、
    前記内側表層接地電極から下方に延出する第1のビアと、
    前記外側表層接地電極から下方に延出する第2のビアと
    を有し、
    前記金属カバーは、
    前記外側表層接地電極の全周に亘って、前記側板部が前記外側表層接地電極に半田付けされ、
    前記回路基板は、
    前記実装面の下側において前記実装面と対向する背面と、
    前記実装面よりも下側に設けられた第1の内層と、
    前記第1の内層よりも下側に設けられた第2の内層と
    をさらに有し、
    前記下層接地電極は、
    前記第1の内層に設けられた第1の下層接地電極と、
    前記第2の内層に設けられた第2の下層接地電極と
    を含み、
    前記内側表層接地電極は、前記第1のビアを介して前記第1の下層接地電極に接続され、
    前記外側表層接地電極は、前記第2のビアを介して前記第2の下層接地電極に接続されている
    ことを特徴とする電子回路モジュール。
  9. 前記第1の下層接地電極は、前記第1の内層の略全域に亘って矩形状に形成されており、
    前記第2の下層接地電極は、前記第2の内層の外周部に沿って環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電子回路モジュール。
  10. 前記回路基板は、前記回路基板の側面に形成されたサイド電極をさらに有し、
    前記下層接地電極は、前記背面に設けられた第3の下層接地電極をさらに含み、
    前記第1の下層接地電極および前記第2の下層接地電極の各々は、前記サイド電極を介して前記第3の下層接地電極に接続されている
    ことを特徴とする請求項またはに記載の電子回路モジュール。
JP2019134876A 2019-07-22 2019-07-22 電子回路モジュール Active JP7382750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019134876A JP7382750B2 (ja) 2019-07-22 2019-07-22 電子回路モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019134876A JP7382750B2 (ja) 2019-07-22 2019-07-22 電子回路モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021019134A JP2021019134A (ja) 2021-02-15
JP7382750B2 true JP7382750B2 (ja) 2023-11-17

Family

ID=74564373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019134876A Active JP7382750B2 (ja) 2019-07-22 2019-07-22 電子回路モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7382750B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340687A (ja) 1999-05-27 2000-12-08 Kyocera Corp 半導体素子収納用パッケージ
JP2011213282A (ja) 2010-04-01 2011-10-27 Hitachi Ltd ブレーキノイズカットシステム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0815236B2 (ja) * 1987-06-18 1996-02-14 イビデン株式会社 表面実装部品用シ−ルドパッケ−ジ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340687A (ja) 1999-05-27 2000-12-08 Kyocera Corp 半導体素子収納用パッケージ
JP2011213282A (ja) 2010-04-01 2011-10-27 Hitachi Ltd ブレーキノイズカットシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021019134A (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4914678B2 (ja) 電子機器
KR20170074806A (ko) 개방 윈도우 열 전달 경로를 갖는 전자 회로 보드 차폐
JP6478001B2 (ja) 電子部品
JP2017521876A (ja) 回路保護構造、及び電子装置
US10474200B2 (en) Optical module having shield structure in feedthrough
CN108541127B (zh) 电子设备
US20130027255A1 (en) Radio apparatus
US7341488B2 (en) EMI-resistant circuit board assembly
US20230309281A1 (en) Package Body, Preparation Method Thereof, Terminal, and Electronic Device
JP2008078205A (ja) 基板組立体及びその製造方法、電子部品組立体及びその製造方法、電子装置
JP7382750B2 (ja) 電子回路モジュール
JP4674527B2 (ja) シールド構造
JP4498305B2 (ja) シールド筐体
US20090211800A1 (en) Electromagnetic shielding device
JPH1187977A (ja) ケーシング内に配列された電気回路構成
JP2015176973A (ja) マイクロ波回路モジュール
WO2020255790A1 (ja) 電子機器
JP6782340B1 (ja) 電磁波吸収ユニット及び電子回路
JP7083400B2 (ja) 電子機器
WO2021014681A1 (ja) 電子回路モジュール
KR200301362Y1 (ko) 전자파 장해 차폐형 인쇄 회로 기판
KR100733287B1 (ko) 전자파 차단 및 정전기 방지용 인쇄회로기판 및 그의 제조방법
KR100733386B1 (ko) 전자파 차단 및 정전기 방지용 인쇄회로기판 및 그의 제조방법
JP2008141096A (ja) プリント配線板
JP2010205797A (ja) 電子回路のシールド構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7382750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150