JP7381768B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧により駆動される作業装置を備えた建設機械に関する。
油圧ショベルやホイールローダなどの建設機械は、土砂や鉱物といった作業対象物を掘削してダンプトラックなどに放土するバケットと、バケットを回動可能に支持するアーム部材と、を有する作業装置を備えている。掘削作業によってバケット内に積まれた作業対象物(以下、「積荷」とする)は、積荷重量計測装置により自動で重量が計測される。積荷重量計測装置は、例えば、バケットを抱え込んだ状態(フルチルト)で積荷の総重量を計測すると共に、バケットをダンプさせて積荷の一部を放土している間においてバケット内に残っている積荷の残重量をリアルタイムで計測する。
バケットに作用する荷重は、最終的には、アーム部材を駆動する油圧シリンダであるアームシリンダにかかることから、積荷重量計測装置は、アームシリンダのシリンダ圧に基づいてバケットに作用する荷重を演算し、これにより積荷の重量を計測する。積荷重量計測装置での演算は、主に、バケットやアーム部材が動作している間に行われるが、バケットとアーム部材とはリンク機構を介して幾何学的に連結されているため、バケットやアーム部材の動作に伴って積荷の重心位置が常に変化してしまい、演算結果に誤差が生じやすくなる。
そこで、例えば、特許文献1には、ローダ型積込機のバケットの積荷重量を自動で計測する積荷重量計測装置であって、積荷の重心位置を補正する重心補正機能が備わったものが記載されている。この積荷重量計測装置は、バケットのチルト角に基づいて積荷の重心位置を補正し、リフトアームシリンダの油圧、バケットの高さ、および補正された積荷の重心位置に基づきリフトアームの車体取付部回りのモーメントを演算してリフトアームシリンダが支持する積荷重量を計測すると共に、バケットシリンダの油圧およびバケットのチルト角に基づきバケットのヒンジピン回りのモーメントを演算してバケットシリンダが支持する積荷重量を計測し、各シリンダが支持する積荷重量を加算してバケットに作用する積荷重量を自動計測する。
特公平4-9245号公報
しかしながら、積荷重量計測装置での演算に用いられるシリンダ圧は、作業装置の動作の影響を受けて変動しやすく、例えば、作業装置を急動作させたり、油圧シリンダのロッドがストロークエンド(終端)に達するまで作業装置を動作させたりすると、シリンダ内への圧油の急激な流れ込みやリリーフ状態が発生して油圧シリンダ内に圧力が籠ってしまう。特に、油圧シリンダのロッドがストロークエンドに達してリリーフ状態となった場合には、油圧シリンダ内に圧油が急激に流れ込んでロッドが急動作した場合よりも油圧シリンダの圧力籠りが顕著に生じる。このような場合、特許文献1に記載の積荷重量計測装置では、演算に用いるシリンダ圧に誤差が生じて演算精度が低下し、正確な積荷重量の計測が難しくなる。
そこで、本発明の目的は、作業装置の動作効率を低下させることなく、積荷重量の計測精度を向上させることが可能な建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油により動作する油圧シリンダと、前記油圧シリンダにより上下方向に動作する作業装置と、前記油圧ポンプと前記油圧シリンダとの間に設けられ、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御する方向制御弁と、前記方向制御弁にパイロット圧油を供給するパイロット油圧ポンプと、前記パイロット油圧ポンプから前記方向制御弁に供給されるパイロット圧油の圧力を制御する電磁弁と、前記電磁弁を介して前記方向制御弁を制御する信号を出力する操作レバーと、前記油圧シリンダの圧力を検出する圧力センサと、前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサと、前記圧力センサにより検出された前記油圧シリンダの圧力および前記姿勢センサにより検出された前記作業装置の姿勢に基づいて前記作業装置に積み込まれた積荷の重量を計測するコントローラと、を備えた建設機械において、前記積荷の重量の計測を行うか否かを切り替える切替装置を備え、前記作業装置は、基端部がフレームに対し回動可能に取り付けられたリフトアームと、前記リフトアームの先端部に回動可能に取り付けられたバケットと、を少なくとも備え、前記油圧シリンダは、少なくとも前記リフトアームを駆動するリフトアームシリンダまたは前記バケットを駆動するバケットシリンダであって、前記コントローラは、前記姿勢センサにより検出された前記作業装置の姿勢が、前記リフトアームの角度が前記バケットを地面に接地させた状態における前記リフトアームの角度に対応する角度よりも大きく、かつ、前記バケットの角度が前記バケットをチルト動作して抱え込んだ姿勢となっている場合における前記バケットの角度に対応する角度よりも大きくなる条件を満たし、かつ、前記切替装置が有効になっていると共に、前記油圧シリンダのピストンが、前記油圧シリンダの一方の終端である第1終端側の所定の領域に設けた第1領域または前記油圧シリンダの他方の終端である第2終端側の所定の領域に設けた第2領域に位置している場合には、前記ピストンが前記第1終端または前記第2終端に近づくほど前記電磁弁に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限することを特徴とする。
本発明によれば、作業装置の動作効率を低下させることなく、積荷重量の計測精度を向上させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の各実施形態に係るホイールローダの一構成例を示す外観側面図である。 作業装置の駆動システムの一構成例を示すシステム構成図である。 ホイールローダのダンプアプローチ動作を説明する説明図である。 第1実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。 第3実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第5実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第7実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第8実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る建設機械の一態様として、例えば、土砂や鉱物などの作業対象物を掘削してダンプトラックやホッパーといった積込み先へ作業対象物を積み込む荷役作業を行うホイールローダについて説明する。
<ホイールローダ1の構成>
まず、ホイールローダ1の構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係るホイールローダ1の一構成例を示す外観側面図である。
ホイールローダ1は、車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート式の作業車両である。具体的には、車体の前部となる前フレーム1Aと車体の後部となる後フレーム1Bとが、センタジョイント10によって左右方向に回動自在に連結されており、前フレーム1Aが後フレーム1Bに対して左右方向に屈曲する。
車体には4つの車輪11が設けられており、2つの車輪11が前輪11Aとして前フレーム1Aの左右両側に、残り2つの車輪11が後輪11Bとして後フレーム1Bの左右両側に、それぞれ設けられている。なお、図1では、4つの車輪11のうち、左側の前輪11Aおよび後輪11Bのみを示している。前フレーム1Aの前部には、油圧により駆動され前フレーム1Aに対して上下方向に動作する作業装置2が取り付けられている。
作業装置2は、前フレーム1Aに基端部が回動可能に取り付けられたリフトアーム21と、リフトアーム21を駆動する油圧シリンダとしての2つのリフトアームシリンダ22と、リフトアーム21の先端部に回動可能に取り付けられたバケット23と、バケット23を駆動する油圧シリンダとしてのバケットシリンダ24と、リフトアーム21に回動可能に連結されてバケット23とバケットシリンダ24とのリンク機構を構成するベルクランク25と、を有している。なお、2つのリフトアームシリンダ22は車体の左右方向に並んで配置されているが、図1では、左側に配置されたリフトアームシリンダ22のみを破線で示している。
2つのリフトアームシリンダ22は、圧油(作動油)が供給されてロッド221が伸縮することによりリフトアーム21を駆動する。リフトアーム21は、2つのリフトアームシリンダ22の各ロッド221が伸びることにより前フレーム1Aに対して上方向に回動し、各ロッド221が縮むことにより前フレーム1Aに対して下方向に回動する。
リフトアーム21には、リフトアーム21の前フレーム1A(車体)に対する角度α(以下、単に「リフトアーム角度α」とする)を検出するリフトアーム角度センサ31が取り付けられている。
このリフトアーム角度センサ31は、リフトアーム21(作業装置2)の姿勢を検出する姿勢センサの一態様である。リフトアーム角度αは、リフトアームシリンダ22のロッド221のストローク長と対応関係にあり、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度αに基づいてリフトアームシリンダ22のロッド221のストローク長を算出することができる。
なお、リフトアーム21の姿勢センサには、リフトアーム角度センサ31の他に、リフトアームシリンダ22に取り付けられてリフトアームシリンダ22のシリンダ長を検出することが可能な位置センサや近接センサなどを適用してもよい。
また、リフトアーム角度センサ31は、リフトアーム21の高さ(バケット23の上下方向の位置)を検出する高さセンサの一態様でもある。リフトアーム21の高さは、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度αと、作業装置2の寸法データを含む車体データと、に基づいて算出することができる。
バケットシリンダ24は、圧油(作動油)が供給されてロッド241が伸縮することによりバケット23を駆動する。図1に示されたリンク機構を有したホイールローダ1では、バケット23は、バケットシリンダ24のロッド241が伸びることによりチルト(リフトアーム21に対して上方向に回動)し、ロッド241が縮むことによりダンプ(リフトアーム21に対して下方向に回動)する。これにより、バケット23は、土砂や鉱物などの作業対象物を掬って排出(放土)することができる。
ベルクランク25には、ベルクランク25のリフトアーム21に対する角度γ(以下、単に「ベルクランク角度β」とする)を検出するベルクランク角度センサ32が取り付けられている。
このベルクランク角度センサ32は、バケット23(作業装置2)の姿勢を検出する姿勢センサの一態様である。バケット23の対地角度γ(以下、単に「バケット角度γ」とする)は、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度αと、ベルクランク角度センサ32で検出されたベルクランク角度βと、に基づいて算出することができる。さらに、ベルクランク角度β(バケット角度γ)は、バケットシリンダ24のロッド241のストローク長と対応関係にあり、ベルクランク角度センサ32で検出されたベルクランク角度βに基づいてバケットシリンダ24のロッド241のストローク長を算出することができる。
なお、バケット23の姿勢センサには、ベルクランク角度センサ32の他に、バケットシリンダ24に取り付けられてバケットシリンダ24のシリンダ長を検出することが可能な位置センサや近接センサなどを適用してもよい。
後フレーム1Bには、オペレータが搭乗する運転室12と、ホイールローダ1の駆動に必要な各機器を内部に収容する機械室13と、車体が傾倒しないように作業装置2とのバランスを保つためのカウンタウェイト14と、が設けられている。後フレーム1Bにおいて、運転室12は前部に、カウンタウェイト14は後部に、機械室13は運転室12とカウンタウェイト14との間に、それぞれ配置されている。
<作業装置2の駆動システム>
次に、作業装置2の駆動システムについて、図2を参照してより具体的に説明する。
図2は、作業装置2の駆動システムの一構成例を示すシステム構成図である。
図2に示すように、作業装置2の駆動システムは、エンジン40により駆動される油圧ポンプ41およびパイロット油圧ポンプ42と、油圧ポンプ41と2つのリフトアームシリンダ22との間に設けられたリフトアーム用方向制御弁43と、油圧ポンプ41とバケットシリンダ24との間に設けられたバケット用方向制御弁44と、リフトアーム用方向制御弁43を制御する一対のリフトアーム用電磁比例弁45と、バケット用方向制御弁44を制御する一対のバケット用電磁比例弁46と、一対のリフトアーム用電磁比例弁45および一対のバケット用電磁比例弁46を制御するコントローラ5と、を含んで構成される。
油圧ポンプ41は、2つのリフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24のそれぞれに圧油(作動油)を供給する。パイロット油圧ポンプ42(以下、単に「パイロットポンプ42」とする)は、リフトアーム用方向制御弁43の左右の油室およびバケット用方向制御弁44の左右の油室のそれぞれにパイロット圧油を供給する。
リフトアーム用方向制御弁43は、内部にスプールが設けられたスプール弁であって、油圧ポンプ41から2つのリフトアームシリンダ22のそれぞれに供給される圧油の流れ(方向および流量)を制御する。
一対のリフトアーム用電磁比例弁45はそれぞれ、コントローラ5から出力された指令電流に基づいて、パイロットポンプ42からリフトアーム用方向制御弁43に供給されるパイロット圧油の圧力を制御する電磁弁である。具体的には、一方のリフトアーム用電磁比例弁45がリフトアーム用方向制御弁43の左側の油室に作用するパイロット圧を、他方のリフトアーム用電磁比例弁45がリフトアーム用方向制御弁43の右側の油室に作用するパイロット圧を、それぞれ制御することにより、リフトアーム用方向制御弁43のスプールの移動が制御される。
油圧ポンプ41から吐出された圧油がリフトアーム用方向制御弁43を介して2つのリフトアームシリンダ22のボトム室22Bに供給されると、各ロッド221が伸長してリフトアーム21が車体に対して上方向に回動する。他方、油圧ポンプ41から吐出された圧油がリフトアーム用方向制御弁43を介して2つのリフトアームシリンダ22のロッド室22Aに供給されると、各ロッド221が縮んでリフトアーム21が車体に対して下方向に回動する。
同様にして、バケット用方向制御弁44は、内部にスプールが設けられたスプール弁であって、油圧ポンプ41からバケットシリンダ24に供給される圧油の流れ(方向および流量)を制御する。
一対のバケット用電磁比例弁46はそれぞれ、コントローラ5から出力された指令電流に基づいて、パイロットポンプ42からバケット用方向制御弁44に供給されるパイロット圧油の圧力を制御する電磁弁である。具体的には、一方のバケット用電磁比例弁46がバケット用方向制御弁44の左側の油室に作用するパイロット圧を、他方のバケット用電磁比例弁46がバケット用方向制御弁44の右側の油室に作用するパイロット圧を、それぞれ制御することにより、バケット用方向制御弁44のスプールの移動が制御される。
油圧ポンプ41から吐出された圧油がバケット用方向制御弁44を介してバケットシリンダ24のボトム室24Bに供給されると、ロッド241が伸長してバケット23がチルトする。他方、油圧ポンプ41から吐出された圧油がバケット用方向制御弁44を介してバケットシリンダ24のロッド室24Aに供給されると、ロッド241が縮んでバケット23がダンプする。
コントローラ5には、作業装置2(リフトアーム21およびバケット23)を操作するための操作装置としての電気式の操作レバー120や、リフトアーム角度センサ31およびベルクランク角度センサ32が、それぞれ電気的に接続されている。
操作レバー120は、運転室12内に設けられており、オペレータが操作レバー120を操作すると、その操作方向および操作量に応じた操作信号がコントローラ5に出力される。操作レバー120から出力される操作信号は、一対のリフトアーム用電磁比例弁45を介してリフトアーム用方向制御弁43を制御する信号、あるいは、一対のバケット用電磁比例弁46を介してバケット用方向制御弁44を制御する信号に相当する。
リフトアーム角度センサ31は、リフトアーム角度αを検出すると、そのデータをコントローラ5に出力する。同様に、ベルクランク角度センサ32は、ベルクランク角度βを検出すると、そのデータをコントローラ5に出力する。
また、コントローラ5は、例えば、ホイールローダ1がダンプアプローチ動作を行っている際において、リフトアームシリンダ22の圧力およびリフトアーム21の姿勢、あるいは、バケットシリンダ24の圧力およびバケット23の姿勢に基づいて、作業装置2に積み込まれた積荷の重量を計測する。
なお、前述したように、リフトアーム21の姿勢はリフトアーム角度センサ31により、バケット23の姿勢はベルクランク角度センサ32により、それぞれ検出される。また、リフトアームシリンダ22の圧力は、2つのリフトアームシリンダ22のいずれかに取り付けられたリフトアーム圧力センサ33により、バケットシリンダ24の圧力はバケットシリンダ24に取り付けられたバケット圧力センサ34により、それぞれ検出される。
<ホイールローダ1のダンプアプローチ動作>
次に、ホイールローダ1のダンプアプローチ動作について、図3を参照して説明する。
図3は、ホイールローダ1のダンプアプローチ動作を説明する説明図である。
ホイールローダ1は、掘削対象物である地山に向かって前進し、バケット23を地山に突入させて掘削作業を行う。掘削作業が終わると、ホイールローダ1は、バケット23内に積み込まれた土砂や鉱物などの積荷(積載物)を積込み先であるダンプトラック100に積み込む積込作業を行う。この積込作業におけるホイールローダ1の動作を「ダンプアプローチ動作」と呼ぶことがある。
ダンプアプローチ動作では、図3に示すように、まず、オペレータは、アクセルペダルをいっぱいまで踏み込んでフルアクセル状態にすると共に、操作レバー120を操作してリフトアーム21の上げ操作を行う(図3に示す右側の状態)。
次に、オペレータは、フルアクセルの状態のままにしてリフトアーム21をさらに上昇させながら、同時にブレーキペダルを少し踏み込んで車体がダンプトラック100に衝突しないよう車速を調整する(図3に示す中央の状態)。
そして、オペレータは、ブレーキペダルをいっぱいまで踏み込んで、車体をダンプトラック100の手前で停止させ、操作レバー120を操作してバケット23のダンプ操作を行う(図3に示す左側の状態)。これにより、バケット23内の積荷は、ダンプトラック100へ積み込まれる。
このダンプアプローチ動作中において、コントローラ5は、2段階に亘ってバケット23内の積荷の重量を計測する。まず、第1段階として、バケット23がフルチルトの状態でリフトアーム21が上昇している間において(図3に示す右側の状態および中央の状態)、バケット23内の積荷の総重量を計測する。そして、第2段階として、バケット23内の積荷の一部をダンプトラック100に放土している際に(図3に示す左側の状態)、積荷の重量を調整した上でバケット23内に残っている積荷の残重量をリアルタイムに計測する。
バケット23内の積荷の重量Wは、積荷モーメントMから空荷モーメントMを減算した値を、積荷重量の重心水平長Lwで除算することで求められる(W=(M-M)/Lw)。
ここで、「積荷モーメントM」は、バケット23内に積荷がある状態(積荷時)でのリフトアーム21における前フレーム1Aとのヒンジピン回りのモーメントであって、リフトアーム圧力センサ33で検出されるリフトアームシリンダ22の圧力(ボトム圧)に基づいて算出される。「空荷モーメントM」は、バケット23内に積荷がない状態(空荷時)でのリフトアーム21における前フレーム1Aとのヒンジピン回りのモーメントであって、作業装置2の設計値を用いて算出される。「積荷重量の重心水平長Lw」は、リフトアーム21における前フレーム1Aとのヒンジピンの位置から積荷の重心位置までの水平距離であって、作業装置2の設計値を用いて算出される。
第1段階における積荷の総重量の計測では、バケット23がフルチルトの状態で静止したままリフトアーム21のみが上方向に動作することから、バケット23内の積荷の重心位置は比較的安定しており、精度の良い演算結果が得られやすい。
一方、第2段階における積荷の残重量の計測では、バケット23がダンプして積荷の一部が放土されていくことでバケット23内に残っている積荷の重心位置が変化してしまうため、第1段階における積荷の総重量の計測よりも精度が低下してしまう。そこで、例えば、第2段階における積荷の残重量の計測では、バケット圧力センサ34で検出されるバケットシリンダ24の圧力(ボトム圧)を用いて積荷の重心位置の補正を行うことが望ましい。
ここで、ホイールローダ1が積込み作業を行う際に、例えば、バケット23に積み込まれた土砂が2杯半でダンプトラック100への積込みが完了するケースを想定した場合、2杯分の土砂をダンプトラック100へ積み込んだ後に積み込まれる土砂の重量計測が重要となる。このような場合において、特に、コントローラ5における第2段階の積荷重量計測の精度の高さが求められる。
このように、コントローラ5は、リフトアーム圧力センサ33で検出されるリフトアームシリンダ22の圧力やバケット圧力センサ34で検出されるバケットシリンダ24の圧力に基づいて積荷重量の演算を行うことから、コントローラ5での重量計測の精度を低下させないためには、リフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24のそれぞれにおいて圧力籠りが生じないようにする必要がある。
リフトアームシリンダ22での圧力籠りは、リフトアーム21を急動作させた場合や、リフトアーム21を最も高い位置まで上昇させた場合、あるいはリフトアーム21を最も低い位置まで下降させた場合に生じる。ここで、「リフトアーム21を最も高い位置まで上昇させた場合」とは、リフトアームシリンダ22のピストン222を一方の終端(ストロークエンド)に位置するまでロッド221を伸長させた場合である。また、「リフトアーム21を最も低い位置まで下降させた場合」とは、リフトアームシリンダ22のピストン222を他方の終端(ストロークエンド)に位置するまでロッド221を収縮させた場合である。
バケットシリンダ24での圧力籠りは、バケット23を急動作させた場合や、バケット23をフルチルトさせた場合、あるいはバケット23をフルダンプさせた場合に生じる。ここで、「バケット23をフルチルトさせた場合」とは、バケットシリンダ24のピストン242を一方の終端(ストロークエンド)に位置するまでロッド241を伸長させた場合である。また、「バケット23をフルダンプさせた場合」とは、バケットシリンダ24のピストン242を他方の終端(ストロークエンド)に位置するまでロッド241を収縮させた場合である。
特に、ホイールローダ1におけるコントローラ5での第2段階の積荷重量計測、すなわち積荷の残重量の計測は、リフトアーム21を上昇させた状態で、かつ、バケット23をダンプさせて積荷の一部を放土した後に一旦バケット23をフルチルトさせた状態にしてから行われる。この場合、リフトアームシリンダ22のピストン222が上げ動作側(伸長側)の終端に衝突したり、バケットシリンダ24のピストン242がチルト動作側(伸長側)の終端に衝突したりして、各シリンダ22,24に圧力籠りが発生しやすい。
したがって、コントローラ5は、リフトアームシリンダ22におけるリフトアーム21の上げ動作に対応したロッド室22A側(最伸長側)のストロークエンドでのリフトアームシリンダ22の動作制限、およびバケットシリンダ24におけるバケット23のチルト動作に対応したロッド室24A側(最伸長側)のストロークエンドでのバケットシリンダ24の動作制限を行う必要がある。
なお、「積荷の一部を放土した後に一旦バケット23をフルチルトさせた状態にする」のは、コントローラ5が積荷の残重量の計測をする上で、リフトアームシリンダ22を伸長させて積荷を積み込もうとする高さにバケット23を位置させた際に、バケット23がある程度ダンプした姿勢で行う場合と比べて、バケット23がある程度チルトした姿勢で行った方が積荷の重心位置の変動が少なく、計測精度が高くなるからである。
その一方で、バケット23をチルトし過ぎてしまうと、前述したように、バケットシリンダ24のピストン242がチルト動作側(伸長側)の終端に衝突し、逆にバケットシリンダ24に圧力籠りが発生してコントローラ5における計測精度の低下につながってしまう。そのため、コントローラ5は、バケットシリンダ24におけるチルト動作に対応したロッド室24A側の終端でのバケットシリンダ24の動作制限を行う必要がある。
以上のように、ホイールローダ1では、コントローラ5での積荷の重量計測の精度を向上させるために、油圧シリンダのストロークエンドでの動作制限が要求されるのは、リフトアームシリンダ22におけるリフトアーム21の上げ動作に対応したロッド室22A側(最伸長側)のストロークエンド、およびバケットシリンダ24におけるバケット23のチルト動作に対応したロッド室24A側(最伸長側)のストロークエンドの2つのストロークエンドである。そこで、コントローラ5におけるリフトアーム21の上げ動作側でのリフトアームシリンダ22の動作制限(一方のリフトアーム用電磁比例弁45に対する制限制御)、およびバケット23のチルト動作側でのバケットシリンダ24の動作制限(一方のバケット用電磁比例弁46に対する制限制御)について、実施形態ごとに説明する。
なお、ホイールローダ1の作業装置2とは異なるリンク機構を有する作業装置を備えたホイールローダや、ホイールローダ以外の建設機械においては、ホイールローダ1において必要とされる油圧シリンダの動作制限の前提条件が異なる場合がある。したがって、コントローラ5における油圧シリンダの動作制限処理は、以下の各実施形態のものに限られない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るコントローラ5について、図4および図5を参照して説明する。
(コントローラ5の構成)
まず、コントローラ5の構成について、図4を参照して説明する。
図4は、第1実施形態に係るコントローラ5が有する機能を示す機能ブロック図である。
コントローラ5は、CPU、RAM、ROM、HDD、入力I/F、および出力I/Fがバスを介して互いに接続されて構成される。そして、操作レバー120や切替スイッチ121といった各種の操作装置、およびリフトアーム角度センサ31やベルクランク角度センサ32といった各種のセンサなどが入力I/Fに接続され、リフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46や、モニタ122がそれぞれ出力I/Fに接続されている。
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD若しくは光学ディスク等の記録媒体に格納された制御プログラム(ソフトウェア)をCPUが読み出してRAM上に展開し、展開された制御プログラムを実行することにより、制御プログラムとハードウェアとが協働して、コントローラ5の機能を実現する。
なお、本実施形態では、コントローラ5をソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成されるコンピュータとして説明しているが、これに限らず、例えば他のコンピュータの構成の一例として、ホイールローダ1の側で実行される制御プログラムの機能を実現する集積回路を用いてもよい。
切替スイッチ121は、積荷の一部がバケット23(作業装置2)から排出される際に、積荷の重量を調整した上でバケット23における積荷の重量(残重量)の計測(コントローラ5における第2段階の計測)を行うか否かを切り替える切替装置であって、運転室12(図1参照)内に設けられている。切替スイッチ121がONに切り替わるとコントローラ5における積荷の残重量の計測が有効となり、切替スイッチ121がOFFに切り替わるとコントローラ5における積荷の残重量の計測が無効となる。また、モニタ122は、コントローラ5において計測された積荷の重量を表示する表示装置の一態様であり、運転室12(図1参照)内に設けられている。
コントローラ5は、データ取得部50と、荷重計測条件判定部51と、積荷重量演算部51Aと、制限条件判定部52と、積荷重量補正部52Aと、信号出力部53と、を含む。
データ取得部50は、操作レバー120から出力された操作信号、切替スイッチ121から出力された切替信号、リフトアーム角度センサ31から出力されたリフトアーム角度α、およびベルクランク角度センサ32から出力されたベルクランク角度βに関するデータをそれぞれ取得する。
荷重計測条件判定部51は、リフトアーム角度センサ31により検出されたリフトアーム角度αおよびベルクランク角度センサ32により検出されたベルクランク角度βに基づいて、作業装置2の姿勢が所定の荷重計測条件を満たしているか否かを判定する。この「所定の荷重計測条件」とは、コントローラ5がバケット23内の積荷を計測するにあたって作業装置2として取るべき姿勢に関する条件であり、リフトアーム角度αがリフトアーム21の条件閾値α1よりも大きく(α>α1)、かつ、バケット角度γがバケット23の条件閾値γ1よりも大きいことである(γ>γ1)。
ここで、「リフトアーム21の条件閾値α1」は、バケット23が地面に接地された状態におけるリフトアーム角度に対応する角度である。また、「バケット23の条件閾値γ1」は、バケット23がチルト動作して抱え込んだ姿勢となっている場合におけるバケット角度に対応する角度である。
積荷重量演算部51Aは、荷重計測条件判定部51において作業装置2の姿勢が所定の荷重計測条件を満たすと判定された場合に、バケット23内の積荷の重量を演算する。
制限条件判定部52は、データ取得部50で取得されたリフトアーム角度αに基づいて、リフトアームシリンダ22のピストン222が、リフトアームシリンダ22における第1終端としてのリフトアーム21の上げ動作に対応したロッド室22A側の終端側に設けた第1領域に位置しているか否か、すなわちリフトアームシリンダ22のストローク長が伸長側のストロークエンド付近であるか否かを判定する。
本実施形態では、リフトアームシリンダ22におけるロッド221の伸長側の終端(ロッド室22A側の終端)を第1終端とし、ロッド221の収縮側の終端(ボトム室22B側の終端)を第2終端としているが、これに限らず、ロッド221の収縮側の終端を第1終端とし、ロッド221の伸長側の終端を第2終端としてもよい。また、本実施形態では、制限条件判定部52は、リフトアームシリンダ22のピストン222が、第1終端側に設けた第1領域に位置しているか否かのみを判定しているが、これに限らず、少なくとも第1終端側に設けた第1領域または第2終端側に設けた第2領域に位置しているか否かについて判定する。
ロッド221のストローク長とリフトアーム角度αとは、互いに対応関係にあることから、ピストン222が第1領域に位置している状態を、リフトアーム21の角度閾値を用いて「αth1≦α≦αth2」と示すことができる。なお、第1角度閾値αth1および第2角度閾値αth2はいずれも、リフトアームシリンダ22の第1終端に対応するリフトアーム角度よりも小さい角度である。
同様にして、制限条件判定部52は、データ取得部50で取得されたベルクランク角度βに基づいてバケット角度γを算出し、バケットシリンダ24のピストン242が、バケットシリンダ24における第1終端としてのバケット23のチルト動作に対応したロッド室24A側に設けた第1領域に位置しているか否か、すなわちバケットシリンダ24のストローク長が伸長側のストロークエンド付近であるか否かを判定する。
本実施形態では、バケットシリンダ24におけるロッド241の伸長側の終端(ロッド室24A側の終端)を第1終端とし、ロッド241の収縮側(バケット23のダンプ動作側)の終端(ボトム室24B側の終端)を第2終端としているが、これに限らず、ロッド241の収縮側の終端を第1終端とし、ロッド241の伸長側の終端を第2終端としてもよい。また、本実施形態では、制限条件判定部52は、バケットシリンダ24のピストン242が、第1終端側に設けた第1領域に位置しているか否かのみを判定しているが、これに限らず、少なくとも第1終端側に設けた第1領域または第2終端側に設けた第2領域に位置しているか否かについて判定する。
ロッド241のストローク長とバケット角度γとは、互いに対応関係にあることから、ピストン242が第1領域に位置している状態を、バケット23の角度閾値を用いて「γth1≦γ≦γth2」と示すことができる。なお、第1角度閾値γth1および第2角度閾値γth2はいずれも、バケットシリンダ24の第1終端に対応するバケット角度よりも小さい角度である。
本実施形態では、制限条件判定部52は、さらに、データ取得部50で取得された切替信号に基づいて、切替スイッチ121がON(有効)に切り替わったか否かを判定する。
積荷重量補正部52Aは、制限条件判定部52において、切替スイッチ121が有効になっており、かつ、リフトアームシリンダ22のピストン222が第1領域に位置している(αth1≦α≦αth2)あるいはバケットシリンダ24のピストン242が第1領域に位置している(γth1≦γ≦γth2)と判定された場合に、バケット23内の積荷の重量を補正演算する。具体的には、積荷重量補正部52Aは、リフトアームシリンダ22あるいはバケットシリンダ24に動作制限がかかることにより、当該動作制限がかからない場合における積荷の重量演算(積荷重量演算部51Aにおける演算)に対して補正をかけて積荷の演算を行う。
信号出力部53は、荷重計測条件判定部51において作業装置2の姿勢が所定の荷重計測条件を満たすと判定され(α>α1かつγ>γ1)、かつ、制限条件判定部52において切替スイッチ121が有効になっていると共に、リフトアーム角度αがαth1≦α≦αth2を満たす(ピストン222が第1領域に位置している)と判定された場合には、リフトアームシリンダ22のピストン222が第1終端に近づくほどリフトアーム用電磁比例弁45に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限する。
また、信号出力部53は、荷重計測条件判定部51において作業装置2の姿勢が所定の荷重計測条件を満たすと判定され(α>α1かつγ>γ1)、かつ、制限条件判定部52において切替スイッチ121が有効になっていると共に、バケット角度γがγth1≦γ≦γth2を満たす(ピストン242が第1領域に位置している)と判定された場合には、バケットシリンダ24のピストン242が第1終端に近づくほどバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限する。
これにより、リフトアームシリンダ22のロッド221およびバケットシリンダ24のロッド241がそれぞれストロークエンドに衝突することを防いでリフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24のそれぞれにおける圧力籠りの発生を抑制し、コントローラ5による積荷重量の計測精度を向上させることができる。
また、信号出力部53は、荷重計測条件判定部51において作業装置2の姿勢が所定の荷重計測条件を満たさないと判定された場合(α≦α1あるいはγ≦γ1)、および制限条件判定部52においてリフトアーム角度αがαth1≦α≦αth2を満たさない(α<αth1、α>αth2)と共に、バケット角度γがγth1≦γ≦γth2を満たさない(γ<γth1、γ>γth2)と判定された場合には、リフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46に対して、データ取得部50で取得された操作レバー120の操作量に基づいた指令電流をそれぞれ出力する。すなわち、この場合には、コントローラ5は、リフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24に対して動作制限をかけない。
また、本実施形態では、信号出力部53は、制限条件判定部52において切替スイッチ121がOFFとなっていると判定された場合においても、リフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46に対して、データ取得部50で取得された操作レバー120の操作量に基づいた指令電流をそれぞれ出力する。
これにより、コントローラ5によってリフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流を制限するかどうかについては、オペレータの任意で選択することができる。これにより、必要な場合にのみリフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24の動作が制限されることから、作業装置2の動作効率を低下させることなく、コントローラ5による積荷重量の計測精度を向上させることができる。
(コントローラ5内での処理)
次に、コントローラ5内で実行される具体的な処理の流れについて、図5を参照して説明する。
図5は、第1実施形態に係るコントローラ5で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5では、まず、データ取得部50が、切替スイッチ121から出力された切替信号、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度α、およびベルクランク角度センサ32で検出されたベルクランク角度βをそれぞれ取得する(ステップS501)。
次に、荷重計測条件判定部51は、ステップS501で取得されたリフトアーム角度αが条件閾値α1よりも大きく、かつステップS501で取得されたベルクランク角度βに基づいて算出されたバケット角度γが条件閾値γ1よりも大きいか否かを判定する(ステップS502A)。
ステップS502Aにおいて、リフトアーム角度αが条件閾値α1よりも大きく、かつバケット角度γが条件閾値γ1よりも大きい(α>α1かつγ>γ1)と判定された場合(ステップS502A/YES)、制限条件判定部52は、ステップS501で取得された切替信号に基づいて、切替スイッチ121がONに切り替わっているか否か、すなわち切替スイッチ121が有効になっているか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502において切替スイッチ121がONに切り替わっていると判定された場合(ステップS502/YES)、制限条件判定部52は、リフトアーム角度αが第1角度閾値αth1以上であって第2角度閾値αth2以下であるか否かを判定すると共に、バケット角度γが第1角度閾値γth1以上であって第2角度閾値γth2以下であるか否かを判定する(ステップS504)。すなわち、ステップS504において、リフトアームシリンダ22のピストン222およびバケットシリンダ24のピストン242のいずれかが第1領域に位置しているか否かについて判定される。
ステップS504において、リフトアーム角度αが第1角度閾値αth1以上であって第2角度閾値αth2以下である(αth1≦α≦αth2)と判定された場合(ステップS504/YES)、信号出力部53は、リフトアームシリンダ22のピストン222が第1終端に近づくほどリフトアーム用電磁比例弁45に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限した信号を出力する(ステップS505)。
また、ステップS504において、バケット角度γが第1角度閾値γth1以上であって第2角度閾値γth2以下である(γth1≦γ≦γth2)と判定された場合(ステップS504/YES)、信号出力部53は、バケットシリンダ24のピストン242が第1終端に近づくほどバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限した信号を出力する(ステップS505)。
すなわち、ステップS505において、信号出力部53は、ステップS504でピストンが第1領域に位置していると判定された側の電磁比例弁に対して制限に係る信号を出力する。したがって、ステップS504においてリフトアームシリンダ22のピストン222およびバケットシリンダ24のピストン242のそれぞれが第1領域に位置していると判定された場合には、ステップS505において、信号出力部53は、リフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46の両方に対して制限に係る信号を出力する。
そして、積荷重量補正部52Aは、積荷の重量の補正演算を行い(ステップS507)、コントローラ5における処理が終了する。
一方、ステップS502Aにおいてリフトアーム角度αが条件閾値α1以下、かつバケット角度γが条件閾値γ1以下である(α≦α1かつγ≦γ1)と判定された場合(ステップS502A/NO)、ステップS502において切替スイッチ121がONではない、すなわち切替スイッチ121がOFFである(無効である)と判定された場合(ステップS502/NO)、およびステップS504においてリフトアーム角度αがαth1≦α≦αth2を満たさず(α<αth1またはα>αth2)かつバケット角度γがγth1≦γ≦γth2を満たさない(γ<γth1またはγ>γth2)と判定された場合(ステップS504/NO)には、信号出力部53は、リフトアーム用電磁比例弁45およびバケット用電磁比例弁46に対して、データ取得部50で取得された操作レバー120の操作量に基づいた指令電流をそれぞれ出力する。(ステップS506)。
そして、積荷重量演算部51Aは、積荷の重量の演算を行い(ステップS507)、コントローラ5における処理が終了する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るコントローラ5について、図6を参照して説明する。図6において、第1実施形態に係るコントローラ5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5の構成要素は、第1実施形態に係るコントローラ5の構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図4参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図6は、第2実施形態に係るコントローラ5で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5では、ステップS501、ステップS502A、ステップS502と進み、ステップS502において切替スイッチ121がONであると判定されると(ステップS502/YES)、制限条件判定部52は、リフトアーム角度αがリフトアーム21を水平姿勢にした状態での高さに対応する角度αm(以下、単に「水平姿勢角度αm」とする)以上であるか否かを判定する(ステップS512)。
ステップS512においてリフトアーム角度αが水平姿勢角度αm以上である(α≧αm)と判定された場合(ステップS512/YES)、制限条件判定部52は、バケット角度γが第1角度閾値γth1以上であって第2角度閾値γth2以下であるか否か、すなわちバケットシリンダ24のピストン242がチルト動作側となる第1領域に位置しているか否かを判定する(ステップS514)。
ステップS514においてバケット角度γが第1角度閾値γth1以上であって第2角度閾値γth2以下である(γth1≦γ≦γth2)と判定された場合(ステップS514/YES)、信号出力部53は、バケットシリンダ24のピストン242が第1終端に近づくほどバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限した信号を出力する(ステップS515)。そして、積荷重量補正部52Aは、積荷の重量の補正演算を行い(ステップS507)、コントローラ5における処理が終了する。
また、ステップS514においてγth1≦γ≦γth2を満たさない(γ<γth1またはγ>γth2)と判定された場合(ステップS514/NO)、続いて、制限条件判定部52は、リフトアーム角度αが第1角度閾値αth1以上であって第2角度閾値αth2以下であるか否かを判定する(ステップS516)。
ステップS516においてリフトアーム角度αが第1角度閾値αth1以上であって第2角度閾値αth2以下である(αth1≦α≦αth2)と判定された場合(ステップS516/YES)、リフトアームシリンダ22のピストン222が第1終端に近づくほどリフトアーム用電磁比例弁45に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限した信号を出力する(ステップS516A)。そして、積荷重量補正部52Aは、積荷の重量の補正演算を行い(ステップS507)、コントローラ5における処理が終了する。
一方、ステップS512においてリフトアーム角度αが水平姿勢角度αm以上でない、すなわちリフトアーム角度αが水平姿勢角度αmよりも小さい(α<αm)と判定された場合(ステップS512/NO)、およびステップS516においてリフトアーム角度αがαth1≦α≦αth2を満たさない(α<αth1またはα>αth2)と判定された場合(ステップS516/NO)、ステップS502A/NOおよびステップS502/NOの場合と同様に、ステップS506、ステップS507に進んで、コントローラ5における処理が終了する。
このように、本実施形態では、コントローラ5は、所定の荷重計測条件を満たし、かつ、リフトアーム21の高さが水平姿勢での高さ以上であって、バケットシリンダ24のピストン242がチルト動作側の終端側に設けた第1領域に位置している場合に、バケットシリンダ24のピストン242が第1終端に近づくほどバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限する。
これにより、コントローラ5における第2段階の計測に相当する積荷の残重量の計測を行う場合にのみ作業装置2の動作速度が制限されるため、作業装置2の動作効率をできる限り低下させることなく、コントローラ5による積荷重量の計測精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ5は、所定の荷重計測条件を満たし、かつ、リフトアーム21の高さが水平姿勢での高さ以上であるが、バケットシリンダ24のピストン242が第1領域に位置していない場合には、リフトアームシリンダ22のピストン222が上げ動作側の終端側の第1領域に位置していれば、リフトアームシリンダ22のピストン222が第1終端に近づくほどリフトアーム用電磁比例弁45に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限する。
コントローラ5における積荷の残重量の計測では、積込み先となるダンプトラック100の大きさによっては、リフトアーム21を最も高い位置に近い位置まで上昇させた上でバケット23をダンプさせることもあるため、リフトアームシリンダ22における圧力籠りの発生を抑制している。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るコントローラ5Aについて、図7および図8を参照して説明する。図7および図8において、第1実施形態に係るコントローラ5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、第3実施形態に係るコントローラ5Aが有する機能を示す機能ブロック図である。図8は、第3実施形態に係るコントローラ5Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5Aは、図7に示すように、データ取得部50と、荷重計測条件判定部51と、積荷重量演算部51Aと、制限条件判定部52と、積荷重量補正部52Aと、信号出力部53と、に加えて、フィルタ処理部54を含む。
フィルタ処理部54は、荷重計測条件判定部51において所定の荷重計測条件を満たすと判定された場合に、信号出力部53がリフトアーム用電磁比例弁45に出力する指令電流に対して、ロッド221の動き出し時における立ち上がりおよびロッド221の停止時における立ち下がりをそれぞれ遅らせるフィルタ処理を施すと共に、信号出力部53がバケット用電磁比例弁46に出力する指令電流に対して、ロッド241の動き出し時における立ち上がりおよびロッド241の停止時における立ち下がりをそれぞれ遅らせるフィルタ処理を施す。
図8に示すように、本実施形態に係るコントローラ5Aでは、第1実施形態と同様に、ステップS501、ステップS502A、ステップS502、ステップS504と進み、ステップS504においてYESとなった場合に、フィルタ処理部54が、ロッド221,241の動き出し時(始動時)および停止時の指令電流に対するフィルタ処理をONにした上で(ステップS521)、ステップS505に進む。
また、ステップS502においてNOとなった場合およびステップS504においてNOとなった場合においても、フィルタ処理部54が、ロッド221,241の動き出し時(始動時)および停止時の指令電流に対するフィルタ処理をONにした上で(ステップS522)、ステップS506に進む。一方、ステップS502AにおいてNOとなった場合には、所定の荷重計測条件が満たされていないため、フィルタ処理を行わずにステップS506に進む。
これにより、本実施形態では、リフトアームシリンダ22のロッド221およびバケットシリンダ24のロッド241がそれぞれストロークエンドに衝突することを防いでリフトアームシリンダ22およびバケットシリンダ24のそれぞれにおける圧力籠りの発生を抑制するだけでなく、リフトアームシリンダ22のロッド221およびバケットシリンダ24のロッド241の急な動き出しや急な停止によって発生する圧力籠りも抑制することができるため、コントローラ5による積荷重量の計測精度をさらに向上させることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るコントローラ5Aについて、図9を参照して説明する。図9において、第1実施形態および第2実施形態に係るコントローラ5、ならびに第3実施形態に係るコントローラ5Aについて説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素は、第3実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図7参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図9は、第4実施形態に係るコントローラ5Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5Aでは、第2実施形態と同様に、ステップS501、ステップS502A、ステップS502、ステップS512、ステップS514と進み、ステップS514においてYESとなった場合に、フィルタ処理部54が、ロッド241の動き出し時(始動時)および停止時の指令電流に対するフィルタ処理をONにした上で(ステップS521)、ステップS515に進む。
また、ステップS516においてYESとなった場合に、フィルタ処理部54が、ロッド221の動き出し時(始動時)および停止時の指令電流に対するフィルタ処理をONにした上で(ステップS523)、ステップS516Aに進む。
そして、ステップS502においてNOとなった場合、ステップS512においてNOとなった場合、およびステップS516においてNOとなった場合には、フィルタ処理部54が、ロッド221,241の動き出し時(始動時)および停止時の指令電流に対するフィルタ処理をONにした上で(ステップS522)、ステップS506に進む。一方、ステップS502AにおいてNOとなった場合には、所定の荷重計測条件が満たされていないため、フィルタ処理を行わずにステップS506に進む。
これにより、本実施形態では、第2実施形態および第3実施形態のそれぞれの作用および効果と同様の作用および効果を奏することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係るコントローラ5について、図10を参照して説明する。図10において、第1実施形態に係るコントローラ5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5の構成要素は、第1実施形態に係るコントローラ5の構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図4参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図10は、第5実施形態に係るコントローラ5で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5では、まず、データ取得部50が、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度αおよびベルクランク角度センサ32で検出されたベルクランク角度βをそれぞれ取得する(ステップS531)。
次に、荷重計測条件判定部51は、ステップS531で取得されたリフトアーム角度αが条件閾値α1以下であって、かつ、ステップS531で取得されたベルクランク角度βに基づいて算出されたバケット角度γがバケット23の水平姿勢を規定する角度範囲(γm1以上γm2以下の範囲)にあるか否かを判定する(ステップS532)。すなわち、ステップS532において、荷重計測条件判定部51は、ホイールローダ1が掘削作業を行っているか否かを判定する。なお、角度γm1および角度γm2はいずれも、条件閾値γ1よりも小さい角度である。
ステップS532においてリフトアーム角度αが条件閾値α1以下であって(α≦α1)、かつバケット角度γがバケット23の水平姿勢での角度範囲にある(γm1≦γ≦γm2)と判定された場合(ステップS532/YES)、データ取得部50は、リフトアーム角度αおよびベルクランク角度βを再取得する(ステップS533)。
続いて、荷重計測条件判定部51は、ステップS533で取得されたリフトアーム角度αが条件閾値α1よりも大きく、かつ、ステップS533で取得されたベルクランク角度βに基づいて算出されたバケット角度γが条件閾値γ1よりも大きいか否かを判定する(ステップS502A)。そして、ステップS502AにおいてYESとなった場合には、ステップS504に進み(本実施形態では、切替スイッチ121を備えていない)、以降の処理は、第1実施形態に係るコントローラ5と同様となる。
他方、ステップS532においてリフトアーム角度αが条件閾値α1よりも大きい(α>α1)、またはバケット角度γがバケット23の水平姿勢での角度範囲にない(γ<γm1またはγ>γm2)と判定された場合(ステップS532/NO)には、ステップS531へ戻って処理を繰り返す。
ここで、コントローラ5による積荷の残重量の計測は、第1段階の計測である積荷の総重量の計測の後に行われることから、本実施形態に係るコントローラ5は、ステップS531およびステップS532において積荷の総重量の計測が開始されたか否かを判定している。
コントローラ5における積荷の総重量の計測は、前述したように、ホイールローダ1が掘削作業を行った後、バケット23をフルチルトさせた状態でリフトアーム21を上昇させている間に行われる。そこで、コントローラ5は、リフトアーム角度センサ31で検出されたリフトアーム角度αおよびベルクランク角度センサ32で検出されたベルクランク角度βに基づいて、ホイールローダ1の掘削作業時における作業装置2の姿勢をステップS531およびステップS532において判定している。すなわち、本実施形態では、掘削作業を行っていることが所定の荷重計測条件に含まれている。
このように、本実施形態では、所定の荷重計測条件を、コントローラ5による積荷の総重量の計測の開始とすることで、積荷の残重量の計測を行う場合に特化して作業装置2の動作速度を制限することができるため、作業装置2の動作効率をできる限り低下させることなく、コントローラ5による積荷重量の計測精度を向上させることが可能となる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係るコントローラ5について、図11を参照して説明する。図11において、第1、第2、第5実施形態に係るコントローラ5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5の構成要素は、第1実施形態に係るコントローラ5の構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図4参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図11は、第6実施形態に係るコントローラ5で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5では、第5実施形態に係るコントローラ5と同様に、ステップS531、ステップS532、ステップS533と進んだ後、ステップS502Aに進む。そして、ステップS502AにおいてYESとなった場合には、ステップS512に進み(本実施形態においても、切替スイッチ121を備えていない)、以降の処理は、第2実施形態に係るコントローラ5(図6参照)と同様となる。
これにより、本実施形態では、第2実施形態および第5実施形態のそれぞれの作用および効果と同様の作用および効果を奏することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係るコントローラ5Aについて、図12を参照して説明する。図12において、第1および第5実施形態に係るコントローラ5ならびに第3実施形態に係るコントローラ5Aについて説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素は、第3実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図7参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図12は、第7実施形態に係るコントローラ5Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5Aでは、第5および第6実施形態に係るコントローラ5と同様に、ステップS531、ステップS532、ステップS533と進んだ後、ステップS502Aに進む。そして、ステップS502AにおいてYESとなった場合には、第5実施形態と同様にステップS504に進み(本実施形態においても、切替スイッチ121を備えていない)、以降の処理は、第3実施形態に係るコントローラ5Aと同様となる。
これにより、本実施形態では、第3実施形態および第5実施形態のそれぞれの作用および効果と同様の作用および効果を奏することができる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係るコントローラ5Aについて、図13を参照して説明する。図13において、第1、2、5実施形態に係るコントローラ5および第3実施形態に係るコントローラ5Aについて説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素は、第3実施形態に係るコントローラ5Aの構成要素と同様であることから、機能ブロック図を省略し(図7参照)、各構成要素の符号も同一の符号を付すこととする。
図13は、第8実施形態に係るコントローラ5Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係るコントローラ5Aでは、第5~7実施形態に係るコントローラ5,5Aと同様に、ステップS531、ステップS532、ステップS533と進んだ後、ステップS502Aに進む。そして、ステップS502AにおいてYESとなった場合には、第6実施形態と同様にステップS512に進み(本実施形態においても、切替スイッチ121を備えていない)、以降の処理は、第4実施形態に係るコントローラ5Aと同様となる。
これにより、本実施形態では、第4実施形態および第5実施形態のそれぞれの作用および効果と同様の作用および効果を奏することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、所定の実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、所定の実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、所定の実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の各実施形態では、建設機械の一態様としてホイールローダ1を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、クローラ式の油圧ショベルなど、油圧により駆動される作業装置を備えた建設機械であれば本発明を適用することができる。
また、上記の各実施形態では、コントローラ5,5Aは、リフトアームシリンダ22におけるロッド221の伸長側およびバケットシリンダ24におけるロッド241の伸長側の動作を制限していたが、必ずしも伸長側である必要はなく、リフトアームシリンダ22におけるロッド221の収縮側(リフトアーム21の下降動作側)およびバケットシリンダ24におけるロッド241の収縮側(バケット23のダンプ動作側)の動作を制限してもよい。
1:ホイールローダ(建設機械)
2:作業装置
5,5A:コントローラ
21:リフトアーム
22:リフトアームシリンダ(油圧シリンダ)
22A,24A:ロッド室
23:バケット
24:バケットシリンダ(油圧シリンダ)
31:リフトアーム角度センサ(姿勢センサ)
32:ベルクランク角度センサ(姿勢センサ)
33:リフトアーム圧力センサ(圧力センサ)
34:バケット圧力センサ(圧力センサ)
41:油圧ポンプ
42:パイロットポンプ(パイロット油圧ポンプ)
43:リフトアーム用方向制御弁(方向制御弁)
44:バケット用方向制御弁(方向制御弁)
45:リフトアーム用電磁比例弁(電磁弁)
46:バケット用電磁比例弁(電磁弁)
120:操作レバー
121:切替スイッチ(切替装置)
221,241:ロッド
222,242:ピストン

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油により動作する油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダにより上下方向に動作する作業装置と、
    前記油圧ポンプと前記油圧シリンダとの間に設けられ、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御する方向制御弁と、
    前記方向制御弁にパイロット圧油を供給するパイロット油圧ポンプと、
    前記パイロット油圧ポンプから前記方向制御弁に供給されるパイロット圧油の圧力を制御する電磁弁と、
    前記電磁弁を介して前記方向制御弁を制御する信号を出力する操作レバーと、
    前記油圧シリンダの圧力を検出する圧力センサと、
    前記作業装置の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記圧力センサにより検出された前記油圧シリンダの圧力および前記姿勢センサにより検出された前記作業装置の姿勢に基づいて前記作業装置に積み込まれた積荷の重量を計測するコントローラと、
    を備えた建設機械において、
    前記積荷の重量の計測を行うか否かを切り替える切替装置を備え、
    前記作業装置は、
    基端部がフレームに対し回動可能に取り付けられたリフトアームと、
    前記リフトアームの先端部に回動可能に取り付けられたバケットと、を少なくとも備え、
    前記油圧シリンダは、
    少なくとも前記リフトアームを駆動するリフトアームシリンダまたは前記バケットを駆動するバケットシリンダであって、
    前記コントローラは、
    前記姿勢センサにより検出された前記作業装置の姿勢が、前記リフトアームの角度が前記バケットを地面に接地させた状態における前記リフトアームの角度に対応する角度よりも大きく、かつ、前記バケットの角度が前記バケットをチルト動作して抱え込んだ姿勢となっている場合における前記バケットの角度に対応する角度よりも大きくなる条件を満たし、かつ、前記切替装置が有効になっていると共に、前記油圧シリンダのピストンが、前記油圧シリンダの一方の終端である第1終端側の所定の領域に設けた第1領域または前記油圧シリンダの他方の終端である第2終端側の所定の領域に設けた第2領域に位置している場合には、前記ピストンが前記第1終端または前記第2終端に近づくほど前記電磁弁に出力する指令電流の大きさを小さくするように制限する
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    記油圧シリンダは、前記リフトアームを駆動するリフトアームシリンダであって、
    前記コントローラは、
    記条件を満たし、かつ、前記切替装置が有効になっていると共に、前記リフトアームシリンダにおける前記第1終端としての前記リフトアームの上げ動作に対応したロッド室側の終端側に設けた前記第1領域に前記リフトアームシリンダの前記ピストンが位置している場合には、前記ピストンが前記第1終端に近づくほど前記リフトアームシリンダを制御する前記電磁弁に出力する前記指令電流の大きさを小さくするように制限する
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    記油圧シリンダは、前記バケットを駆動するバケットシリンダであって、
    前記コントローラは、
    記条件を満たし、かつ、前記切替装置が有効になっていると共に、前記リフトアームの高さが前記リフトアームを水平姿勢にした状態での高さ以上であって、前記バケットシリンダにおける前記第1終端としての前記バケットのチルト動作に対応したロッド室側の終端側に設けた前記第1領域に前記バケットシリンダの前記ピストンが位置している場合には、前記ピストンが前記第1終端に近づくほど前記バケットシリンダを制御する前記電磁弁に出力する前記指令電流の大きさを小さくするように制限する
    ことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、
    記条件を満たす場合に、前記電磁弁に出力する前記指令電流に対して前記油圧シリンダのロッドの動き出し時における前記指令電流の立ち上がりおよび前記ロッドの停止時における前記指令電流の立ち下がりをそれぞれ遅らせるフィルタ処理を施し、
    記条件を満たし、かつ、前記切替装置が有効になっていると共に、前記第1領域または前記第2領域に前記ピストンが位置している場合には、前記電磁弁に出力する前記指令電流に対して前記フィルタ処理を施すと共に、前記ピストンが前記第1終端または前記第2終端に近づくほど前記電磁弁に出力する前記指令電流の大きさを小さくするように制限する
    ことを特徴とする建設機械。
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