JP2023118197A - 作業車両 - Google Patents

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Masanori Yoshikawa
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Abstract

【課題】オペレータの手数をかけずに、通常のメイン操作からオプション操作への切り替えをスムーズに行うことが可能な作業車両を提供する。【解決手段】ハイダンプ動作が可能なホイールローダ1において、リフトアーム角度センサ61と、作業具角度センサ62と、を有し、コントローラ5は、メイン操作レバー121から出力されたメイン操作信号が入力され、リフトアーム角度センサ61で検出されたリフトアーム角度θ1および作業具角度センサ62で検出された作業具角度θ2に基づいて、リフトアーム21の先端部がダンプ先よりも高く位置し、かつバケット231の底面231Bがリフトアーム21の延長上に位置するハイダンプ開始条件を満たすか否かを判定し、ハイダンプ開始条件を満たす場合に、ハイダンプ動作に係る指令信号を第3電磁比例制御弁430に対して出力し、オプション操作であるハイダンプ動作の操作に自動で切り替える。【選択図】図7

Description

本発明は、バケットを有し積込みに使用される作業車両に関する。
バケットなどの作業具を用いて荷役作業を行う作業車両の中には、作業具を通常のダンプ位置よりもさらに高い位置からダンプさせて、ダンプトラックやホッパーなどに積荷を好適に投入することが可能なハイダンプ機能が搭載されたものがある。このハイダンプ機能を用いる場合には、通常の操作レバーに加えてオプション用の操作レバーが必要となり、部品点数が増えてしまう。そこで、例えば、特許文献1には、1本の操作レバーで通常のメイン操作とオプション操作とを行うため、選択スイッチを備えてワンタッチで切り替え可能とした油圧ショベルが開示されている。
特開平10-60947号公報
しかしながら、特許文献1に記載の油圧ショベルでは、オペレータは、選択スイッチを操作するために操作レバーからいったん手を放す必要があり、その際には操作が中断されてスムーズな動作ができなくなる。また、オペレータは、手を放す度に手元を見る必要があるため、前方の確認が不十分となってしまう。
そこで、本発明の目的は、オペレータの手数をかけずに、通常のメイン操作からオプション操作への切り替えをスムーズに行うことが可能な作業車両を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、車体と、基端部が前記車体に取り付けられて前記車体に対して上下方向に回動するアーム部材と、ダンプ先に荷をダンプするバケット、および前記アーム部材の先端部に回動可能に取り付けられると共に前記バケットを回動可能に支持する支持部材を有する作業具と、メイン操作としての前記アーム部材および前記支持部材の操作を行うためのメイン操作装置と、前記アーム部材、前記バケット、および前記支持部材の駆動をそれぞれ制御するコントローラと、前記コントローラから出力された指令信号にしたがって前記バケットを前記支持部材に対して回動させるように前記バケットの駆動を制御するオプション用の電磁制御弁と、を備え、前記作業具の全体がダンプする位置よりも高い位置から前記バケットがダンプするハイダンプ動作が可能な作業車両において、前記アーム部材の前記車体に対する姿勢を検出する姿勢センサと、前記作業具の前記アーム部材に対する角度を検出する角度センサと、を有し、前記コントローラは、前記メイン操作装置から出力されたメイン操作信号が入力され、前記姿勢センサで検出された前記アーム部材の姿勢および前記角度センサで検出された前記作業具の角度に基づいて、前記アーム部材の前記先端部が前記ダンプ先よりも高く位置し、かつ前記バケットの底面が前記アーム部材の延長上に位置するハイダンプ開始条件を満たすか否かを判定し、前記ハイダンプ開始条件を満たす場合に、前記ハイダンプ動作に係る指令信号を前記電磁制御弁に対して出力し、オプション操作である前記ハイダンプ動作の操作に自動で切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、オペレータの手数をかけずに、通常のメイン操作からオプション操作への切り替えをスムーズに行うことができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の各実施形態に係るホイールローダの一構成例を示す外観側面図である。 ハイダンプ動作時のホイールローダを示す側面図である。 作業具の全体が回動する場合について説明する説明図である。 バケットが単独で回動する場合について説明する説明図である。 荷役作業装置の駆動システムの構成を説明する構成図である。 第1実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る作業車両の一態様として、例えば土砂や鉱物といった作業対象物を掘削してダンプトラックなどへ積み込む荷役作業を行うホイールローダについて説明する。
<ホイールローダ1の構成>
まず、本発明の各実施形態に係るホイールローダ1の構成について、図1~5を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係るホイールローダ1の一構成例を示す外観側面図である。図2は、ハイダンプ動作時のホイールローダ1を示す側面図である。図3は、作業具23の全体が回動する場合について説明する説明図である。図4は、バケット231が単独で回動する場合について説明する説明図である。図5は、荷役作業装置2の駆動システムの構成を説明する構成図である。
ホイールローダ1は、車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート式の作業車両である。具体的には、車体の前部となる前フレーム1Aと車体の後部となる後フレーム1Bとが、センタジョイント10によって左右方向に回動自在に連結されており、前フレーム1Aが後フレーム1Bに対して左右方向に屈曲する。
前フレーム1Aには左右一対の前輪11Aが、後フレーム1Bには左右一対の後輪11Bが、それぞれ設けられている。なお、図1および図2では、左右一対の前輪11A及び後輪11Bのうち、左側の前輪11A及び後輪11Bのみを示している。また、前フレーム1Aの前部には、荷役作業に用いる荷役作業装置2が取り付けられている。
後フレーム1Bには、オペレータが搭乗する運転室12と、ホイールローダ1の駆動に必要な各機器を内部に収容する機械室13と、車体が傾倒しないように荷役作業装置2とのバランスを保つためのカウンタウェイト14と、が設けられている。後フレーム1Bにおいて、運転室12は前部に、カウンタウェイト14は後部に、機械室13は運転室12とカウンタウェイト14との間に、それぞれ配置されている。
荷役作業装置2は、前フレーム1Aに基端部が取り付けられて車体に対して上下方向に回動するアーム部材としてのリフトアーム21と、リフトアーム21を駆動する2つのリフトアームシリンダ22(図2および図5参照)と、ダンプ先に荷をダンプするバケット231およびリフトアーム21の先端部に回動可能に取り付けられると共にバケット231を回動可能に支持する支持部材232を有する作業具23と、支持部材232を駆動して作業具23の全体を作動させる第1作業具シリンダ24と、バケット231を駆動する2つの第2作業具シリンダ25(図4および図5参照)と、リフトアーム21に回動可能に連結されて作業具23(支持部材232)と第1作業具シリンダ24とのリンク機構を構成するベルクランク26と、を備える。
この荷役作業装置2は、図2に示すように、標準設定されたダンプ位置よりも高い位置からダンプトラックやホッパーなどのダンプ先へ荷を好適に投入するハイダンプ動作を行うことが可能となっている。なお、図2では、ハイダンプ動作を行って最前傾した状態のバケット231を二点鎖線で示し、また、リフトアーム21は上方向に最も上がった状態を示している。
図3に示すように、支持部材232は、側面視L字形状を成し、バケット231の背面231Cおよび底面231Bに沿ってバケット231の幅方向に延設された部材である。この支持部材232は、図1に示す第1作業具シリンダ24の伸縮に連動してリフトアーム21との連結部分である連結ピン232Aを中心にリフトアーム21に対しバケット231と一体となってチルト動作またはダンプ動作(上下方向に回動)可能に設けられている。
図3では、作業具23が、最後傾位置Y1までチルトした状態および最前傾位置Y2までダンプした状態をそれぞれ破線で示している。さらに、2つの第2作業具シリンダ25が最も縮小して支持部材232とバケット231とが一体化された状態でのバケット231の姿勢を示している。
図4に示すように、バケット231は、底面231B側において支持ピン231Aを介して支持部材221に回動可能に支持されており、2つの第2作業具シリンダ25の伸縮に連動して支持ピン231Aを中心に支持部材232に対しチルト動作またはダンプ動作可能に設けられている。ここで、2つの第2作業具シリンダ25は、支持部材232における連結ピン232Aの取付位置と支持ピン231Aの取付位置との間の位置に、ボトム側がピン251によって取り付けられ、ロッド25A側が別のピン252によってバケット231の側面の下端部に取り付けられている。
このように、バケット231は、連結ピン232Aよりも先端側に配置された支持ピン231Aを中心としてダンプ可能に設けられているため、作業具23が通常ダンプする位置(標準設定されたダンプ位置)よりも高い位置からダンプ(ハイダンプ)することができる。なお、図4では、2つの第2作業具シリンダ25のうち、一方の第2作業具シリンダ25のみを示している。
オペレータの手動によってハイダンプ動作の操作を行う場合には、まず、オペレータが、メイン操作レバー121(図5参照)を操作して、リフトアーム21および支持部材232を図3に示すハイダンプ動作切替位置Y3まで回動させる。このハイダンプ動作切替位置Y3では、リフトアーム21の延長上に支持部材232が位置している。なお、このとき、バケット231はまだ操作されていないため、底面231Bは支持部材232に接触した状態となっている。したがって、ハイダンプ動作切替位置Y3では、バケット231の底面231Bはリフトアーム21の延長上に位置している。
そして、リフトアーム21および作業具23がハイダンプ動作切替位置Y3に位置すると、オペレータは、メイン操作レバー121から手をいったん離してオプション操作レバー122(図5参照)に持ち替え、オプション操作レバー122を操作してバケット231をダンプさせる。
ここで、荷役作業装置2の操作において、ハイダンプ動作を行う際の操作となるバケット231の操作はオプション操作に、リフトアーム21の操作および支持部材232の操作(作業具23の全体の操作)はメイン操作に、それぞれ相当する。なお、メイン操作レバー121はメイン操作を行うためのメイン操作装置の一態様であり、オプション操作レバー122はオプション操作を行うためのオプション操作装置の一態様であって、運転室12(図1および図2参照)内に設けられている。
図5に示すように、荷役作業装置2の駆動システムは、2つのリフトアームシリンダ22と、第1作業具シリンダ24と、2つの第2作業具シリンダ25と、各シリンダ22,24,25に作動油を供給する油圧ポンプ40と、油圧ポンプ40から吐出されて各シリンダ22,24,25に供給される作動油の流れ(方向および流量)を切り換える第1~第3方向制御弁41~43と、作動油を貯留する作動油タンク44と、第1~第3方向制御弁41~43を制御する第1~第3電磁比例制御弁410,420,430と、第1~第3電磁比例制御弁410,420,430に対して指令信号を出力することによりリフトアーム21、支持部材232、およびバケット231の駆動をそれぞれ制御するコントローラ5と、を含んで構成される。
なお、第3電磁比例制御弁430は、コントローラ5から出力された指令信号にしたがってバケット231を支持部材232に対して回動させるようにバケット231の駆動を制御するオプション用の電磁制御弁の一態様である。
第1方向制御弁41は、第1切換位置41Lと、中立位置41Nと、第2切換位置41Rと、フロート位置41Fと、を有している。
第1切換位置41Lは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を2つのリフトアームシリンダ22のボトム室22Bにそれぞれ流入させ、ロッド室22Cから排出された作動油を作動油タンク44に導く。
中立位置41Nは、油圧ポンプ40から吐出された作動油をそのまま作動油タンク44に導く。
第2切換位置41Rは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を2つのリフトアームシリンダ22のロッド室22Cにそれぞれ流入させ、ボトム室22Bから排出された作動油を作動油タンク44に導く。
フロート位置41Fは、2つのリフトアームシリンダ22それぞれのロッド室22Cおよびボトム室22Bの両方を作動油タンク44に連通させる位置であって、2つのリフトアームシリンダ22に対して作用する外力により2つのリフトアームシリンダ22が自由に動く状態にさせる位置である。
第2方向制御弁42は、第1切換位置42Lと、中立位置42Nと、第2切換位置42Rと、を有している。第1切換位置42Lは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を第1作業具シリンダ24のボトム室24Bにそれぞれ流入させ、ロッド室24Cから排出された作動油を作動油タンク44に導く。中立位置42Nは、油圧ポンプ40から吐出された作動油をそのまま作動油タンク44に導く。第2切換位置42Rは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を第1作業具シリンダ24のロッド室24Cにそれぞれ流入させ、ボトム室24Bから排出された作動油を作動油タンク44に導く。
同様に、第3方向制御弁43は、第1切換位置43Lと、中立位置43Nと、第2切換位置43Rと、を有している。第1切換位置43Lは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を2つの第2作業具シリンダ25のボトム室25Bにそれぞれ流入させ、ロッド室25Cから排出された作動油を作動油タンク44に導く。中立位置43Nは、油圧ポンプ40から吐出された作動油をそのまま作動油タンク44に導く。第2切換位置43Rは、油圧ポンプ40から吐出された作動油を2つの第2作業具シリンダ25のロッド室25Cにそれぞれ流入させ、ボトム室25Bから排出された作動油を作動油タンク44に導く。
例えば、リフトアーム21を上昇させる方向にメイン操作レバー121を操作すると、リフトアーム21の上げ操作に係るメイン操作信号がメイン操作レバー121から出力される。コントローラ5は、当該メイン操作信号に基づいて、リフトアーム21の上げ操作量に応じた指令信号を第1電磁比例制御弁410に対して出力する。これにより、第1方向制御弁41は第1切換位置41Lに切り換わり、2つのリフトアームシリンダ22のボトム室22Bに作動油が供給されてロッド22Aが伸長するため、リフトアーム21は上方向に動作する。
また、例えば、支持部材232を前傾させる方向(作業具23のダンプ方向)にメイン操作レバー121を操作すると、支持部材232の前傾操作に係るメイン操作信号がメイン操作レバー121から出力される。コントローラ5は、当該メイン操作信号に基づいて、支持部材232の前傾操作量に応じた指令信号を第2電磁比例制御弁420に対して出力する。これにより、第2方向制御弁42は第2切換位置42Rに切り換わり、第1作業具シリンダ24のロッド室24Cに作動油が供給されてロッド24Aが縮むため、支持部材232は前傾方向に動作(作業具23の全体はダンプ)する。
また、例えば、バケット231をダンプさせる方向にオプション操作レバー122を操作すると、バケット231のダンプ操作に係るオプション操作信号がオプション操作レバー122から出力される。コントローラ5は、当該オプション操作信号に基づいて、バケット231のダンプ操作量に応じた指令信号を第3電磁比例制御弁430に対して出力する。これにより、第3方向制御弁は第2切換位置43Rに切り換わり、2つの第2作業具シリンダ25のロッド室25Cに作動油がそれぞれ供給されてロッド25Aが縮むため、バケット231はダンプ(ハイダンプ)する。
前述したように、ハイダンプ動作の操作を含むバケット231の操作を行う場合、オペレータは、メイン操作レバー121から手をいったん離してオプション操作レバー122に持ち替える必要があり、操作が煩雑になる。そこで、荷役作業装置2の駆動システムでは、オペレータがオプション操作レバー122を操作しなくともコントローラ5により自動でバケット231の操作に切り替えることが可能となっている。以下、コントローラ5の構成について、実施形態ごとに説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るコントローラ5について、図6および図7を参照して説明する。
(コントローラ5の構成)
コントローラ5の構成について、図6を参照して説明する。
図6は、第1実施形態に係るコントローラ5が有する機能を示す機能ブロック図である。
コントローラ5は、CPU、RAM、ROM、HDD、入力I/F、および出力I/Fがバスを介して互いに接続されて構成される。そして、メイン操作レバー121やオプション操作レバー122、選択スイッチ123といった各種の操作装置、およびリフトアーム角度センサ61や作業具角度センサ62といった各種のセンサなどが入力I/Fに接続され、第1電磁比例制御弁410、第2電磁比例制御弁420、および第3電磁比例制御弁430などが出力I/Fに接続されている。なお、選択スイッチ123は、コントローラ5によるオプション操作(ハイダンプ動作の操作)への自動切替を選択する選択装置に相当する。
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD若しくは光学ディスク等の記録媒体に格納された制御プログラム(ソフトウェア)をCPUが読み出してRAM上に展開し、展開された制御プログラムを実行することにより、制御プログラムとハードウェアとが協働して、コントローラ5の機能を実現する。
なお、本実施形態では、コントローラ5をソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成されるコンピュータとして説明しているが、これに限らず、例えば他のコンピュータの構成の一例として、ホイールローダ1の側で実行される制御プログラムの機能を実現する集積回路を用いてもよい。
リフトアーム角度センサ61は、リフトアーム21の車体に対する姿勢を検出する姿勢センサの一態様であり、リフトアーム21の基端部(前フレーム1Aとの連結部分)に取り付けられている。リフトアーム角度センサ61で検出されたリフトアーム角度に基づいて、リフトアーム21の地面からの高さを検出することが可能である。なお、姿勢センサは、必ずしもリフトアーム角度を検出するセンサである必要はなく、他に、例えばリフトアームシリンダ22のストローク長やボトム圧を検出するセンサであってもよい。
作業具角度センサ62は、作業具23のリフトアーム21に対する角度を検出する角度センサの一態様であり、ベルクランク26に取り付けられている。なお、角度センサは、必ずしも作業具角度を検出するセンサである必要はなく、他に、例えば第1作業具シリンダ24のストローク長やボトム圧を検出するセンサであってもよい。
コントローラ5は、図6に示すように、データ取得部51と、条件判定部52と、記憶部53と、信号出力部54と、を含む。
データ取得部51は、メイン操作レバー121から出力されたメイン操作信号、選択スイッチ123から出力された自動切替選択信号、リフトアーム角度センサ61で検出されたリフトアーム角度θ1、および作業具角度センサ62で検出された作業具角度θ2に関するデータをそれぞれ取得する。
条件判定部52は、データ取得部51がメイン操作信号および自動切替選択信号のそれぞれを取得した場合に、データ取得部51で取得されたリフトアーム角度θ1および作業具角度θ2に基づいてハイダンプ開始条件を満たすか否かを判定する。この「ハイダンプ開始条件」とは、ホイールローダ1がハイダンプ動作を開始するために最低限必要な条件であり、リフトアーム21の先端部がダンプ先よりも高く位置し、かつバケット231の底面231Bがリフトアーム21の延長上に位置することである。
本実施形態では、条件判定部52は、データ取得部51で取得されたリフトアーム角度θ1が所定の第1閾値α1(以下、単に「第1閾値α1」とする)以上であり、かつデータ取得部51で取得された作業具角度θ2が所定の第2閾値α2(以下、単に「第2閾値α2」とする)以下であるか否かを判定する。ここで、第1閾値α1はダンプ先の高さに対応付けられたリフトアーム角度であり、第2閾値α2はバケット231の底面231Bがリフトアーム21の延長上に位置するときの作業具角度であり、これら閾値はいずれもメモリである記憶部53に予め記憶されている。
信号出力部54は、条件判定部52でハイダンプ開始条件を満たすと判定された場合に、ハイダンプ動作に係る指令信号を第3電磁比例制御弁430に対して出力する。これにより、オプション操作であるハイダンプ操作に自動で切り替わる。
(コントローラ5内での処理)
次に、コントローラ5内で実行される処理の流れについて、図7を参照して説明する。
図7は、第1実施形態に係るコントローラ5で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、コントローラ5は、データ取得部51において選択スイッチ123からの自動切替選択信号が取得されたか否か、すなわち選択スイッチ123がONされたか否かを判定する(ステップS501)。ステップS501において選択スイッチ123がONされたと判定された場合(ステップS501/YES)、コントローラ5は、続いてデータ取得部51においてメイン操作レバー121からのメイン操作信号が取得されたか否か、すなわちメイン操作レバー121の操作があったか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502においてメイン操作レバー121の操作があったと判定されると(ステップS502/YES)、データ取得部51は、リフトアーム角度センサ61で検出されたリフトアーム角度θ1および作業具角度センサ62で検出された作業具角度θ2をそれぞれ取得する(ステップS503)。
次に、条件判定部52は、ステップS503で取得されたリフトアーム角度θ1が第1閾値α1以上であり、かつステップS502で取得された作業具角度θ2が第2閾値α2以下であるか否か、すなわちハイダンプ開始条件を満たすか否かを判定する(ステップS504)。
ステップS504においてリフトアーム角度θ1が第1閾値α1以上であり(θ1≧α1)、かつ作業具角度θ2が第2閾値α2以下である(θ2≦α2)と判定された場合(ステップS504/YES)、信号出力部54は、ハイダンプ動作に係る指令信号を第3電磁比例制御弁430に対して出力し(ステップS505)、これにより、コントローラ5は、メイン操作レバー121の操作に基づくメイン操作から自動的にハイダンプ操作に切り替える。
ステップS501において選択スイッチ123がONされなかった(OFFの状態のままである)場合(ステップS501/NO)、ステップS502においてメイン操作レバー121が操作されなかった場合(ステップS502/NO)、およびステップS504においてリフトアーム角度θ1が第1閾値α1未満であり(θ1<α1)、または作業具角度θ2が第2閾値α2より大きい(θ2>α2)と判定された場合(ステップS504/NO)、コントローラ5における処理が終了する。
このように、コントローラ5において、ハイダンプ開始条件を満たす場合に、ハイダンプ動作の操作に自動で切り替える処理を実行することにより、オペレータによるオプション操作レバー122の操作が不要となるため、オペレータの手数をかけずに、通常のメイン操作からオプション操作であるハイダンプ操作への切り替えをスムーズに行うことができる。また、オペレータは、メイン操作レバー121からオプション操作レバー122への持ち替え時における手元の確認が不要となるため、前方の確認を十分に行える。
また、本実施形態では、コントローラ5は、ダンプ先の高さとリフトアーム21の姿勢とが対応付けられたテーブルに基づいてハイダンプ開始条件の判定を行っているため、いろいろな仕様のダンプ先に対しても、柔軟なハイダンプ操作への自動切替を行うことが可能である。
さらに、本実施形態では、オペレータは、コントローラ5によるハイダンプ操作への自動切替を選択スイッチ123によって任意に選択することが可能であり、ハイダンプ開始条件を満たした場合であっても、選択スイッチ123がOFFの状態であればオプション操作レバー122による操作を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るホイールローダ1について、図8および図9を参照して説明する。図8および図9において、第1実施形態に係るホイールローダ1について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係るコントローラ5Aが有する機能を示す機能ブロック図である。図9は、第2実施形態に係るコントローラ5Aで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、ホイールローダ1は、メイン操作レバー121の操作およびオプション操作レバー122の操作に基づいてハイダンプ開始条件を学習する学習モードに切り替えるための学習モード切替装置としての学習モード切替スイッチ124をさらに備えている。そして、図8に示すように、コントローラ5Aは、データ取得部51A、条件判定部52A、記憶部53A、および信号出力部54の他に、学習部55を含む。
図9に示すように、まず、コントローラ5Aは、データ取得部51Aにおいて学習モード切替スイッチ124から出力されたモード切替信号が取得されたか否か、すなわち学習モード切替スイッチ124がONされたか否かを判定する(ステップS506)。
ステップS506において学習モード切替スイッチ124がONされたと判定された場合(ステップS506/YES)、学習部55は、データ取得部51Aで取得されたハイダンプ動作開始時のリフトアーム角度β1および作業具角度β2をそれぞれ学習し、学習されたリフトアーム角度β1は第1学習値β1として、学習された作業具角度β2は第2学習値β2として、それぞれ記憶部55Aに記憶される(ステップS507)。
ステップS507において第1学習値β1および第2学習値β2が記憶されると、コントローラ5Aは、学習モードをOFFにする(ステップS508)。その後、データ取得部51Aにおいてメイン操作レバー121から出力されたメイン操作信号が取得されると(ステップS502/YES)、条件判定部52Aは、ステップS503において取得されたリフトアーム角度θ1が第1学習値β1以上であり、かつステップS503において取得された作業具角度θ2が第2学習値β2以下であるか否かを判定する(ステップS504A)。
ステップS504Aにおいてリフトアーム角度θ1が第1学習値β1以上であり(θ1≧β1)、かつ作業具角度θ2が第2学習値β2以下である(θ2≦β2)と判定された場合(ステップS504/YES)にはステップS505に進み、リフトアーム角度θ1が第1学習値β1未満であり(θ1<β1)、かつ作業具角度θ2が第2学習値β2より大きい(θ2>β2)と判定された場合(ステップS504/NO)にはコントローラ5Aにおける処理が終了する。
このように、本実施形態に係るコントローラ5Aでは、予め設定された閾値に基づくハイダンプ開始条件を用いてハイダンプ操作への自動切替を行うのではなく、オペレータによる初回のメイン操作レバー121の操作およびオプション操作レバー122の操作から学習された学習値に基づいたハイダンプ開始条件を用いてハイダンプ操作への自動切替を行っているため、様々な仕様のダンプ先や現場の環境などに合わせてハイダンプ開始条件を随時変更することができ、ハイダンプ操作への自動切替を精度良く行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、ハイダンプ動作が可能な作業車両としてホイールローダ1について説明したが、これに限らず、例えば伸縮式のアーム部材を有するリフトトラックなどの他の作業車両に本発明を適用することも可能である。
1:ホイールローダ(作業車両)
5,5A:コントローラ
21:リフトアーム(アーム部材)
23:作業具
43:第3電磁比例制御弁(電磁制御弁)
61:リフトアーム角度センサ(姿勢センサ)
62:作業具角度センサ(角度センサ)
121:メイン操作レバー(メイン操作装置)
122:オプション操作レバー(オプション操作装置)
123:選択スイッチ(選択装置)
124:学習モード切替スイッチ(学習モード切替装置)
231:バケット
231B:底面
232:支持部材
α1:第1閾値
α2:第2閾値
β1:第1学習値
β2:第2学習値

Claims (4)

  1. 車体と、基端部が前記車体に取り付けられて前記車体に対して上下方向に回動するアーム部材と、ダンプ先に荷をダンプするバケット、および前記アーム部材の先端部に回動可能に取り付けられると共に前記バケットを回動可能に支持する支持部材を有する作業具と、メイン操作としての前記アーム部材および前記支持部材の操作を行うためのメイン操作装置と、前記アーム部材、前記バケット、および前記支持部材の駆動をそれぞれ制御するコントローラと、前記コントローラから出力された指令信号にしたがって前記バケットを前記支持部材に対して回動させるように前記バケットの駆動を制御するオプション用の電磁制御弁と、を備え、前記作業具の全体がダンプする位置よりも高い位置から前記バケットがダンプするハイダンプ動作が可能な作業車両において、
    前記アーム部材の前記車体に対する姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記作業具の前記アーム部材に対する角度を検出する角度センサと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記メイン操作装置から出力されたメイン操作信号が入力され、
    前記姿勢センサで検出された前記アーム部材の姿勢および前記角度センサで検出された前記作業具の角度に基づいて、前記アーム部材の前記先端部が前記ダンプ先よりも高く位置し、かつ前記バケットの底面が前記アーム部材の延長上に位置するハイダンプ開始条件を満たすか否かを判定し、
    前記ハイダンプ開始条件を満たす場合に、前記ハイダンプ動作に係る指令信号を前記電磁制御弁に対して出力し、オプション操作である前記ハイダンプ動作の操作に自動で切り替える
    ことを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記コントローラは、
    前記ダンプ先の高さに対応付けられた前記アーム部材の姿勢を所定の第1閾値として、前記バケットの底面が前記アーム部材の延長上に位置するときの前記作業具の角度を所定の第2閾値として、それぞれ記憶し、
    前記姿勢センサで検出された前記アーム部材の姿勢が前記第1閾値以上であり、かつ前記角度センサで検出された前記作業具の角度が前記第2閾値以下である場合に、前記ハイダンプ開始条件を満たすと判定する
    ことを特徴とする作業車両。
  3. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記オプション操作を行うためのオプション操作装置と、
    前記メイン操作装置の操作および前記オプション操作装置の操作に基づいて前記ハイダンプ開始条件を学習する学習モードに切り替えるための学習モード切替装置と、をさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記学習モード切替装置から出力されたモード切替信号が入力された場合に、前記ハイダンプ動作の開始時における前記アーム部材の姿勢および前記作業具の角度を学習し、
    学習された前記アーム部材の姿勢を第1学習値として、学習された前記作業具の角度を第2学習値として、それぞれ記憶し、
    前記姿勢センサで検出された前記アーム部材の姿勢が前記第1学習値以上であり、かつ前記角度センサで検出された前記作業具の角度が前記第2学習値以下である場合に、前記ハイダンプ開始条件を満たすと判定する
    ことを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記コントローラによる前記オプション操作への自動切替を選択する選択装置をさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記選択装置からの自動切替選択信号が入力され、かつ前記ハイダンプ開始条件を満たす場合に、前記ハイダンプ動作に係る指令信号を前記電磁制御弁に対して出力する
    ことを特徴とする作業車両。
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