JP7378768B2 - 電子機器、システムおよびプログラム等 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器、システムおよびプログラム等に関する。
従来から、ドライブレコーダなどから車両で入手可能な情報を利用するシステムが開発されている(例えば、特許文献1)。車両に搭載され、異常が発生した場合には、車両外の人物または後方車両にその旨を報知するシステムが知られている(例えば、特許文献2、3)。
特開2018-113040号公報 特開2001-334890号公報 特開2011-257895号公報
車両で入手可能な情報が多様な場合もあり、その情報の有効な利用が望まれている。本発明の目的の一つは、車両で入手可能な情報の利用に関する技術を提供することである。
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)上記課題を解決するために、本発明の一態様は、車両で取得可能な、乗員に関する情報に基づいて選択した出力先に、前記情報を出力する処理を行う電子機器とするとよい。
このようにすれば、車両で入手可能な情報の利用に関する技術を提供することができる。
「車両で取得可能な」情報は、例えば、車両に搭載される機器もしくは装置などから出力される一次情報と、一次情報を用いて取得可能な二次情報とのいずれか、または、これらの組合せとするとよい。
「車両で取得可能な」情報は、例えば、車両に設置されたセンサなどの機器が測定または検知した情報とするとよい。一例として、ドライブレコーダ、DMS(Driver Monitoring System)、またはその他の装置などが測定または検知した情報とするとよい。「車両で取得可能な」情報は、例えば、車内に存在する端末装置から収集可能な情報とするとよい。「車両で取得可能な」情報は、例えば、乗車する者が介在して取得可能となる情報とするとよい。一例として、緊急通報用のボタンやスイッチ、タッチセンサなどの操作手段の操作により動作した装置が取得できる情報とするとよい。
「一次情報」は、例えば、センサが測定する物理量を示す情報とするとよい。各センサにおける一次情報は、加速度センサであれば加速度、GPS(Global Positioning System)センサであれば位置情報、気圧センサであれば気圧値、または車速センサであれば車両の速度とするとよい。
「一次情報を用いて取得可能な二次情報」は、例えば、一次情報を用いて導出した情報、一次情報を解析した結果、一次情報と紐づけられた情報、または一次情報を加工した情報とするとよい。
「乗員」は、車両に乗っている者とするとよい。「乗員」は、例えば、車両に乗り、任務に就いている者(以下「乗務員」と記載する。)とするとよい。「乗員」は、例えば、運転者、または、運転者以外の同乗者とするとよく、運転者のみであってもよい。
「出力する処理」の態様として、例えば、送信、音の出力、表示、格納、印刷、またはその他の態様がある。「出力する処理」は、これらのうちの1つまたはこれらの2つ以上を組み合せとするとよい。
「出力する処理」は、例えば、情報が特定の者に通知される態様によりに出力すること、情報が不特定の者に通知される態様により出力すること、またはこれらの組合せとするとよい。
「出力先」は、例えば、情報が通知されるべき者がその情報を認識することができるように、その情報を出力する機能を有する装置等とするとよい。情報が通知されるべき者は、上述した、特定の者、不特定多数の者、またはこれらの組合せとするとよい。
(2)電子機器は、同乗者の端末装置の存在を検知する処理を行い、前記出力する処理は、検知した前記端末装置へ運転者の異常を示す異常情報を送信するとよい。
このようにすれば、特定の同乗者が運転者の異常を把握することが可能になる。これにより、同乗者が運転者の異常に対応することができる。
「車両」は、例えば、乗務員が乗車する車両(バス、トラック、およびタクシーで例示される自動車)とするとよい。
「同乗者」は、例えば、車両の車室に存在する乗員であって運転者以外の乗員とするとよい。「同乗者」は、例えば、乗務員と、乗務員以外の非乗務員とのいずれか一方または両方とすることができる。
「同乗者の端末装置」は、例えば、同乗者が操作可能な端末装置とするとよい。
「操作可能な端末装置」は、例えば、少なくとも乗車中に同乗者が車内で操作可能な端末装置とするとよい。「操作可能な端末装置」は、例えば、同乗者が携帯している端末装置とするとよい。「携帯」は、手に持っている、身に着けている、服のポケットに入れている、身に着けている持ち物に入れている、および車内に置いている持ち物(例えば、カバン)に入れている状態のいずれでもよい。
加えて、「同乗者の端末装置」は、例えば、車両に持ち込まれた端末装置とするとよい。このような端末装置は、車両の車室に存在する。
ここで、「車両に持ち込まれた端末装置」は、例えば、車両に端末装置を持ち込む者と、車内に持ち込んだ端末装置を操作する者とは一致しなくてもよい。一例として、車内に持ち込まれた端末装置を、複数の乗務員が操作するようになっていてもよい。他の例として、車内に設けられている端末装置であってもよい。
さらに、「同乗者の端末装置」は、例えば、同乗者が所有する端末装置に限られることはないが、少なくとも乗車している間、同乗者が使用することができる端末装置とするとよい。一例として会社や家族など他者が所有する端末装置であってもよく、少なくとも乗車している間、同乗者が使用できればよい。
運転者の異常は、例えば、車両の運転に支障をきたす可能性がある状態とするとよい。このような異常は、例えば、運転者の体調不良または居眠りである。異常情報は、運転者に異常が発生したことを示す情報のほか、さらに、どのような異常であるかを示す情報が含まれるとよい。どのような異常であるかを示す情報は、例えば、運転者の健康状態を示す情報でもよいし、運転に支障をきたすおそれのある度合いを数値化した情報でもよい。
(3)前記出力する処理は、前記端末装置への送信後、所定の条件を満たしたときに、前記異常情報を、少なくとも前記同乗者とは異なる同乗者の端末装置へ出力するとよい。
このようにすれば、別の同乗者が運転者の異常を知ることができ、緊急時の対応を速やかにとりやすくすることができる。
「所定の条件」は、異常情報の出力先を変更する契機となる条件を規定するものとするとよい。「所定の条件」は、例えば、(イ)予め設定した時間の経過、(ロ)同乗者による操作などによって、異常情報への対応が完了した通知を受け取ったこと、および(ハ)車両の停止検知の1つまたは2つ以上の組み合わせとするとよい。
(4)前記検知する処理は、前記車両を運転可能な同乗者の端末装置の存在を、前記同乗者の携行物から読み取った情報に基づいて検知し、前記出力する処理は、前記車両を運転可能な同乗者の端末装置に前記異常情報を送信するとよい。
このようにすれば、例えば運転者に異常があった場合に代わりに運転可能な同乗者に情報を通知することができる。
(5)前記出力する処理は、前記端末装置への送信後、所定の条件を満たしたときに、前記車両と連携して走行する他の車両の乗員の端末装置へ前記異常情報を送信するとよい。
このようにすれば、仮に同乗者が運転者の異常に気付かなかったり、異常への適切な対処をすることができなかったりする場合でも、連携する他の車両の乗務員が運転者の異常を知ることができる。連携する複数台の車両は、比較的近い場所に存在したり、比較的近い時間に同じ道路を走行したりすることが多いので、運転者の異常への対処を迅速に行えることが期待できる。
「複数台の車両が連携して走行する」ことは、例えば観光バスや修学旅行バスのように、予め決められた一群の車両が連なって走行することをいう。連携して走行する複数の車両は、例えば、所定日時に同じ経路を走行するようにスケジュールが決められた複数の車両とするとよい。「連携する他の車両」は、例えば、自車両との間で、予め互いに連絡を取り合うことを取り決めた車両とするとよい。「連携する他の車両」は、例えば、同じ目的地へ運行する一以上の車両とするとよい。「連携する他の車両」は、乗務員が乗車する車両とするとよい。「同じ目的地」は、最終目的地でもよいし、経路の一部が同じ場合である経由地でもよい
「他の車両の乗員の端末装置」は、例えば、他の車両の乗員が操作可能な端末装置とするとよい。「他の車両の乗員の端末装置」は、例えば、他の車両に持ち込まれた端末装置とするとよい。「他の車両の乗員の端末装置」は、乗員が車外に持ち出している状態でもよい。一例として、乗員が休憩時などに車外に持ち出し、携帯していてもよい。
(6)電子機器は、前記乗員が携帯する端末装置から出力される情報を収集する処理を行い、前記出力する処理は、収集された情報に基づき乗員個別情報を出力するとよい。
このようにすれば、各乗員の情報を収集し、その出力先において利用可能にすることができる。乗員個別情報は、乗員の乗降の記録を含むようにするとよい。乗降の記録は、例えば、乗降場所や乗降日時を含むようにするとよい。乗員個別情報は、下車後の乗員の行動を特定する行動情報(例えば、下車後の所定時間内の位置を示す位置情報)とするとよい。乗員個別情報は、さらに、年齢、性別、その他の人物の属性を示す属性情報を含むようにするとよい。電子機器は、各乗員の乗員個別情報のうち、その乗員により許可された情報を出力する一方、許可されていない情報は出力しないようにするとよい。このようにすれば、乗員の情報を提供することに関する心理的な負担が減り、情報の効率的な収集に寄与する。
「乗員が携帯する端末装置」は、例えば、電子機器へ所定の情報を送信する機能を有するように、予め設定されているとよい。一例として、所定の情報を送信する機能は、所定のアプリケーションをインストールすることにより端末装置に実装されるとよい。
(7)前記端末装置から出力される情報は、前記乗員の状況の記録、前記乗員の行動を示す行動情報、および前記乗員の属性を示す属性情報の少なくともいずれかを含むとよい。
このようにすれば、乗員の端末装置から乗員の情報を収集することができる。
(8)前記出力する処理は、乗車予定の複数の乗員のうち、乗車していない乗員の情報を出力するとよい。
このようにすれば、乗車予定の乗員が乗車していないことを通知することができる。
「乗車予定の複数の乗員」の情報は、例えば、予め電子機器が参照可能にしておくとよい。
(9)前記出力する処理は、前記乗車していない乗員に紐づけられた連絡先に前記情報を出力するとよい。
このようにすれば、乗車予定の乗員が乗車していないことを、予め乗員に紐づけられた連絡先に通知することができる。
「乗員に紐付けられた連絡先」は、例えば、乗員予定の者があらかじめ決められている車両(例えば、スクールバスまたは観光バスなど)では、乗員の家族とするとよい。「乗員に紐付けられた連絡先」は、例えば、乗員を管理する管理者または乗員自身としてもよい。
(10)前記出力する処理は、運転者の勤務の状態に関する勤務情報を出力するとよい。
このようにすれば、出力先において運転者の勤務の状態を把握することができる。
「運転者の勤務の状態に関する勤務情報」は、例えば、運転者の勤怠に関する情報を含むようにするとよい。例えば、車両の各種信号、およびGPS(Global Positioning System)位置情報などのデータとするとよい。運転者の勤務の状態は、例えば、出退勤時刻、走行時間、走行経路、休憩時間、および疲労状態の1つまたは2つ以上を含むようにするとよい。
(11)電子機器は、モードを設定する処理を行い、前記出力する処理は、前記モードに基づいて、運転者の異常を示す異常情報と、乗員が携帯する端末装置から出力される情報を収集した乗員個別情報、乗車予定の複数の乗員のうち乗車していない乗員の情報、および、運転者の勤務の状態に関する勤務情報の全部または一部を切り替えて出力するとよい。
このようにすれば、設定されたモードに応じて複数の異なる情報から所望の情報を出力することができる。これにより、本システムを、複数の用途で利用することができるようになる。
「モード」は、システムの動作の状態を規定するモードとするとよい。モードは、例えば、当該システム出力する情報の種類を規定するようにするとよい。モードは、例えば、システムの管理者の手動操作によって設定されるとよい。
(12)電子機器は、運転者の異常を判断する条件を変更する処理を行うようにするとよい。
このようにすれば、車両の用途または目的など利用者の事情に応じて、運転者の異常を検出する条件を変更することができる。
(13)電子機器は、前記車両が移動しているときに、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置とで存在を検知した端末装置を、乗車している乗員の端末装置と判定するとよい。
このようにすれば、第1位置では乗車せずに車両の周囲に存在していた者が携帯する端末装置を、車両に乗っている者の端末装置と誤認しないようにすることができる。
(14)前記出力する処理は、操作手段が操作されたことによって、前記情報を出力し、前記操作手段は、電子機器本体とは別に設けられ、車室に据え付けられているとよい。
このようにすれば、乗員の指示に基づいて、情報を取得し、提供することができる。
「操作手段が操作されたこと」は、例えば、乗員による操作手段の操作とするとよい。
「車室に据え付けられている」とは、乗員が操作手段を操作可能なように車室に設けられていることをいう。操作手段は、例えば、車両が走行中に脱落しないようにしっかり付けされている状態であるとよいが、固定されていてもよいし、取り外し可能であってもよい。
(15)本発明の他の一態様は、前述した(1)から(13)のいずれか一つに記載の電子機器と、前記電子機器を制御する信号を出力する操作装置と、を備え、前記電子機器は、車室の後方の所定の位置に取り付けられ、前記操作装置は、前記車室内のダッシュボードまたはダッシュボードよりも上方の所定位置に取り付け可能であるシステムとするとよい。
このようにすれば、例えば運転席のような車室の前方側の領域に居る乗員が車室の後方に取り付けられた電子機器の操作をしやすくなる。車室の前方側の領域は、乗員が存在し得る、車室において車両の前方側に位置する空間領域で、例えば、運転席または助手席に座る乗員が存在する空間領域とするとよい。
(16)本発明のさらに他の一態様は、コンピュータに、前述した(1)から(14)のいずれか一つに記載の電子機器が備える機能を実現させるためのプログラムとするとよい。
上述した(1)から(16)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全てまたは一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(16)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、車両で入手可能な情報の利用に関する技術を提供すること等ができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
本発明の一実施形態のシステムの概略構成を示す図である。 実施形態1の電子機器の機能の構成例を説明するブロック図である。 実施形態1の電子機器の機能の構成例を説明するブロック図である。 実施形態1の電子機器の動作例を説明するフローチャートである。 実施形態1の1番目の出力処理の動作例を説明するフローチャートである。 実施形態1の2番目以降の出力処理の動作例を説明するフローチャートである。 実施形態2の電子機器の機能の構成例を説明するブロック図である。 実施形態3の電子機器の機能の構成例を説明するブロック図である。 実施形態4の電子機器の機能の構成例を説明するブロック図である。 実施形態5の電子機器のモード設定の一例を説明する画面例を示す図である。 実施形態5の電子機器が備える機能の構成例を説明する図である。 実施形態7の電子機器が光リモコンを用いるときの制御信号の伝送を説明する模式図である。 実施形態7の光リモコンを設置する位置を説明する模式図である。 本発明の一実施形態のシステムの他の構成例を説明する図である。
以下、本発明の一態様について図面を参照して説明する。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略または簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
<システムの構成例>
図1は、本発明の一実施形態のシステムの概略構成を示す図である。一実施形態のシステムは、車両に搭載されるドライブレコーダ10と、電子機器30とを有する。ドライブレコーダ10は、例えば、車両のフロントガラス、ダッシュボードまたはその他の部位を取付箇所として取り付けられる記録装置である。電子機器30は、車両に設置され、車両で取得可能な乗員に関する情報を、取得した情報に基づいて決めた出力先に出力する処理を行う。電子機器30は、車室内であって、報知した情報が乗員により認識可能な位置に設置される。この乗員は、典型的には運転者であるが、乗用車であれば補助席に座る乗員でもよい。また、この乗員は、観光バスであれば添乗員、といった乗務員でもよい、電子機器30は、例えば、車両のダッシュボード上に配置される表示装置である。電子機器30は、カーナビゲーション装置、レーダー探知機、もしくはDMSまたはこれらの2つ以上のいずれかとして機能する装置であってもよい。
ドライブレコーダ10及び電子機器30の構成例について説明する。
[ドライブレコーダ10]
ドライブレコーダ10は、制御部11、加速度センサ12、ジャイロセンサ13、気圧センサ14、GPSアンテナ15、GPSレシーバ16、操作部17、メモリ18、外部I/F(インターフェース)19、カメラ20、車両信号取得部21、電源部22、及び通信I/F23等を有している。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えるマイクロコンピュータ等を有し、ドライブレコーダ10の動作全体の制御を司る。ROMは、オペレーティングシステム(OS)、ドライブレコーダ10の各種機能を実現させるプログラム、およびその他のデータを記憶する。RAMは、CPUのワークエリアとして用いられる。CPUがROMまたはメモリ18に記憶されているプログラムをRAMに読み出して実行することにより、ドライブレコーダ10の種々の機能が実現される。
加速度センサ12は、加速度を測定する。加速度センサ12は、Gセンサとして機能するとよい。加速度センサ12は、例えば、互いに直交する2軸方向(X軸及びY軸)の重力加速度(以下、単に「加速度」と称する。)を測定し、測定した加速度(以下「Gデータ」とも称する)を時刻データと共に制御部11へ送信する。制御部11は、所定の間隔(例えば10ミリ秒間隔)で加速度センサ12から出力されたGデータ(Gx、Gy)を取得して、Gデータから加速度の値を判別する。
なお、GxはX軸方向(例えば、車両の前後方向)、GyはY軸方向(例えば、車両の左右方向)の加速度と示すものとする。また、加速度センサ12は、Z軸方向(例えば、車両の上下方向)も加えた3軸のものを利用してもよいし、3軸のものにおいて、Z軸方向の加速度Gzのデータを利用しなくてもよい。
ジャイロセンサ13は、車両の角加速度を測定する。ジャイロセンサ13は、主に、車両の進行方向の変化(すなわち、鉛直方向軸であるヨー(Z軸)の回転)を測定し、測定した角加速度データを時刻データと共に制御部11へ送信する。制御部11は、所定の間隔(例えば10ミリ秒間隔)でジャイロセンサ13から出力された角加速度データを取得して、角加速度データから角加速度の値を判別する。
気圧センサ14は、車両外部の大気の圧力を測定し、測定した気圧値に基づいて高度を計算し、気圧値及び高度値(気圧・高度データ)を時刻データと共に制御部11へ送信する。制御部11は、所定の間隔(例えば10ミリ秒間隔)で気圧センサ14から出力された気圧・高度データを取得して、気圧・高度データから気圧・高度の値を判別する。
GPSレシーバ16は、GPSアンテナ15で受信したGPS信号に基づいて車両の位置を示す位置情報を測定する。
操作部17は、操作を受け付ける。操作部17は、例えばスイッチ、およびボタン等による操作手段を有する。
メモリ18は、データを記憶する。メモリ18は、例えば、カメラ20により撮像された画像データを一次記憶する。
外部I/F19は、例えば、外部機器を接続するためのインターフェースを司る。外部I/F19は、例えば、通信ケーブルを介して他の電子機器(例えば、電子機器30)と接続することができる。外部I/F19は、例えば、SDカード(登録商標)で例示されるメモリカードなどの外部記憶媒体を挿入するスロットなどを有し、且つ外部記憶媒体へのデータの書き込みまたは読み出し等を行う。
カメラ20は、車両の前方、または後方等の車両の周囲を撮像するように車両に設置され、撮像した画像データを取得する。また、カメラ20は、車内を撮像するように車両に設置されるとよい。カメラ20は、例えば、CCD(charge coupled device)カメラ、または、COMS(complementary metal oxide semiconductor)カメラを用いるとよい。
車両信号取得部21は、車両から所定の信号を取得する。車両信号取得部21は、例えば、車両の故障診断コネクタと接続して、車両の各種信号や情報(以下、これらを「車両データ」という。)を、所定の間隔(例えば100ミリ秒間隔)で取得して、取得した車両データを時刻データと共に制御部11へ出力する。車両データとしては、例えば、[1]車両運転時のブレーキ操作を検出した信号、[2]同じくウインカ操作を検出した信号、[3]同じくアクセル操作を検出した信号、[4]同じくハンドル回転を検出した信号、[5]同じくシフトレバー位置を検出した信号、[6]同じくサイドブレーキ操作を検出した信号や、[7]車両内の車両故障診断システム(OBD)から得られる車両故障診断情報(車速、エンジン回転数、および冷却水温度など)、および[8]車載LAN(CAN)を介して得られる各種車両情報(例えば、自車両のECU(Electronic Control Unit)からの各機能制御データ、および車外のネットワークや他の車両からの通信データなど)などである。
一例として、車両信号取得部21は、ブレーキ操作を検出した信号を取得した場合、車両のブレーキが操作されたか否かを示すブレーキ操作データ、ブレーキ操作が開始された時刻を示すブレーキ操作開始時刻データ及びブレーキ操作が終了された時刻を示すブレーキ操作終了時刻データを制御部11へ出力する。車両信号取得部21からのブレーキ操作データ、ブレーキ操作開始時刻データ及びブレーキ操作終了時刻データによって、制御部11は、ブレーキ操作がなされたか否か、ブレーキ操作が開始された時刻、及びブレーキ操作が終了された時刻を判別する。
他の例として、車両信号取得部21は、ハンドル回転を検出した信号を取得した場合、車両のハンドルが回転されたか否かを示すハンドル回転データ、ハンドル回転が開始された時刻を示すハンドル回転開始時刻データ及びハンドル回転が終了された時刻を示すハンドル回転終了時刻データを制御部11へ出力する。車両信号取得部21からのハンドル回転データ、ハンドル回転開始時刻データ及びハンドル回転終了時刻データによって、制御部11は、ハンドル回転がなされたか否か、ハンドル回転が開始された時刻、及びハンドル回転が終了された時刻を判別する。
電源部22は、ドライブレコーダ10の各要素に電力を供給する。
通信I/F23は、制御部11からの制御により、他の機器との間でデータ通信を行う。通信回路として、例えば、IEEE802.11規格(例えば、Wi-Fi(登録商標))、およびBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信の規格等に準拠した通信回路を用いるとよい。
近距離無線通信の規格は、例えば車両が停止している状態において車両外部の機器との通信に適用することができる。または、車両内の機器、例えば容量の大きなストレージを持つパソコン等との通信に適用することができる。
なお、GPSアンテナ15、GPSレシーバ16、外部I/F19、カメラ20、および車両信号取得部21等の一部又は全部は、ドライブレコーダ10と別体の装置として構成されてもよい。例えば、ドライブレコーダ10を、GPS機能を有する既存のナビゲーション装置と通信可能に接続させた場合、ドライブレコーダ10にGPSレシーバ16等の機能は不要である。
ドライブレコーダ10は、予め定める所定の条件が成立したとき(例えば、ドライブレコーダ10による記録を行うべきイベントが発生したとき)の各種データを、イベント発生時刻データとともに取得して、1つの運転情報として、例えばメモリカードに記録する。所定の条件として、例えば(a)急ブレーキ、急ハンドル、衝突など、あるいは、その他の事故の発生に相当するイベント(事象)などの発生により車両に衝撃が加わって、内部に備える加速度センサ12から出力されたGデータが所定のパターンを示したこと(例えば、Gデータの値が所定の閾値を超えたことまたはこの値の時間変化を示す波形が所定の波形パターンを示したこと)、および(b)操作部17の緊急スイッチが押されたことなどがある、このような条件の検出をトリガにして、検出タイミングの前後数秒~十数秒分(例えば、前12秒及び後12秒など)の間の各種データが記録される。
運転情報は、加速度センサ12から出力されたGデータ、ジャイロセンサ13から出力された角加速度データ、気圧センサ14から出力された気圧・高度データ、GPSレシーバ16が測位したGPS位置情報、カメラ20が撮像したカメラ画像データ、および車両信号取得部21が取得した車両の各種信号や情報(例えば、ブレーキ操作やハンドル回転などの撮像データ、車速データ)の一部または全部とするとよい。
制御部11は、記録を行うべきイベントが発生してトリガが検出された時点から前後数秒~十数秒分(例えば、前12秒および後12秒など)の間に撮像された複数のカメラ画像の各々に対応付けて、運転情報の各種データをメモリカードに記録するとよい。
ドライブレコーダ10は、ナビゲーション装置(図示せず)のディスプレイにおいて、画像を再生できるように構成してもよい。更に、GPSレシーバ16は、必須の構成ではないが、外付けの機器、例えばAVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムや、ナビゲーション装置が受信した位置情報を取得する構成としてもよい。
[電子機器30]
電子機器30は、制御部31、表示部32、出力部33、操作部34、メモリ35、外部I/F36、画像処理部37、及び、通信I/F38等を有している。
制御部31は、CPU、ROM及びRAM等を有する。CPUは、制御部31の動作を制御する。ROMは、オペレーティングシステム(OS)や電子機器30の各種機能を実現させるプログラム、データ等を記憶する。RAMは、CPUのワークエリアとして用いる。CPUがROMまたはメモリ35に記憶されているプログラムを実行することにより、電子機器30の種々の機能が実現される。CPUは、プログラムの命令群を実行して、電子機器30の各構成要素を動作させ、各種機能を実現する。
表示部32は、ユーザが認識可能な情報として画像を表示する。表示部32は、例えば3.2インチのカラーTFT液晶ディスプレイである。表示部32は、有機ELディスプレイまたはその他の方式の表示装置でもよい。
出力部33は、ユーザが認識可能な情報としてアラーム音またはその他の音を出力するスピーカ等を有する。
操作部34は、操作を受け付ける。操作部34は、例えばボタン、スイッチ、およびタッチセンサなどの操作手段を有するとよい。ボタンは、緊急通報用のボタンを含んでもよい。操作部の操作は、押下、スライド、タッチまたはその他の操作とするとよい。
メモリ35は、情報を記憶する記憶手段である。メモリ35は、例えば複数の記憶手段を備えるとよい。記憶手段として、不揮発性メモリを備えるとよい。また、揮発性メモリを備えてもよい。メモリ35は、制御部31が実行するプログラムを記憶してもよい。このようなプログラムは、制御部31が図示せぬサーバから取得して記憶させた更新プログラムでもよい。メモリ35は、例えば、光学式記録媒体、磁気記録媒体、半導体記録媒体、またはその他の記録媒体を含んでもよい。
外部I/F36は、外部機器を接続するためのインターフェースを司る。外部I/F36は、例えば、通信ケーブルを介して他の電子機器(例えば、ドライブレコーダ10)と通信可能に接続することができる。また、外部I/F36は、SDカードで例示されるメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの外部記憶装置(外部記憶媒体ともいう。)と接続することができる。外部I/F36は、例えば、メモリカードなどの外部記憶媒体を挿入するスロットを有し且つ外部記憶媒体へのデータの書き込みまたは読み出し等を行うようにするとよい。また、メモリカードに限定されることなく、カードタイプ以外のメモリ、持ち運び可能なハードディスク(HD)、およびその他の記憶媒体等を、外部I/F36を介して利用することができるようにしてもよい。
画像処理部37は、入力画像に所定の画像処理を施す。画像処理部37は、ASIC、GPU(Graphics Processing Unit)またはその他の画像処理回路で構成されるとよい。
通信I/F38は、制御部31からの制御により、他の機器との間でデータ通信を行う。 通信I/F38の通信回路として、例えばIEEE802.11規格(例えば、Wi-Fi)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信の規格、またはLTE(Long Term Evolution)および4G等の移動通信システムの規格等に準拠した通信回路を用いるとよい。
近距離無線通信の規格は、例えば車両が停止している状態において車両外部の機器との通信に適用することができる。または、車両内の機器、例えば容量の大きなストレージを持つパソコン等との通信に適用することができる。
移動通信システムの規格は、例えば、通信ネットワーク40を介して、IEEE802.11規格および近距離無線通信よりも通信可能な距離が長い通信規格である。
図1のシステムにおいて、ドライブレコーダ10と電子機器30との間のデータ伝送は、例えば、通信ケーブルを用いて外部I/F19、36を介してもよいし、近距離無線通信を用いて通信I/F23、38を介していてもよい。
<機能構成>
次に、電子機器30が実現する機能の概略を説明する。
図2は、一実施形態の電子機器が備える機能の構成例を説明する図である。制御手段100は、記憶手段200に記憶する情報を用いて、車両で取得可能な、乗員に関する情報に基づいて決定した出力先に、前記情報を出力する処理を行う。制御手段100は、例えば、情報生成手段110、出力先決定手段130および出力手段150を備える。
記憶手段200は、制御手段100の各機能が用いる情報(例えば、予め設定する情報など)を記憶する。記憶手段200は、例えば、出力手段150により読み出される出力先の情報を記憶する記憶領域として機能する。
記憶手段200は、メモリ35または制御部31のROMなどにより実現されるとよい。また、記憶手段200は、記憶する情報に応じて、制御部11のRAMなど一時的に記憶する揮発性メモリを用いてもよい。記憶手段200は、複数のメモリにより構成されるとよい。さらに、記憶手段200は、外部I/F36に接続可能な外部記憶装置を用いてもよい。
情報生成手段110は、例えば、車両に存在する機器または装置などから出力される情報(つまり、一次情報)と、車両で取得する情報を用いて取得可能な情報(つまり、二次情報)との少なくとも一方を用いて、乗員に関する情報を生成する。
出力先決定手段130は、例えば、情報生成手段110が生成する乗員に関する情報を出力する、一つまたは2つ以上の出力先を決定し、記憶手段200へ格納する。
出力先決定手段130は、例えば、電子機器30の外部から取得する情報と、電子機器30が予め記憶する情報との少なくともいずれかに基づいて出力先を決定する。
「電子機器30の外部から取得する情報」は、例えば、外部I/F36に接続可能な外部記憶装置または電子機器などから読み出すこと、通信I/F38により他の電子機器などから入手すること、および操作部34などの操作手段による入力を受け付けること、などにより取得するとよい。「他の電子機器など」は、例えば、通信ネットワーク40を介して情報を取得可能なサーバなどの装置、近距離無線通信により情報を取得可能な端末装置またはID(identification card)カードなどの電子機器とするとよい。
「電子機器30が予め記憶する情報」は、例えば、記憶手段200に予め記憶されているとよい。
なお、電子機器30は、記憶手段200に予め出力先の情報を記憶するように構成してもよい。
出力手段150は、例えば、情報生成手段110が生成した乗員に関する情報を、所定の出力先に出力する処理を行う。
この実施形態において「出力する処理」は、例えば、外部I/F36に接続可能な外部記憶装置または他の電子機器などへ格納すること、通信I/F38により他の電子機器などへ出力すること、電子機器30の表示部32または出力部33へ出力することとするとよい。情報の出力先に応じて、「出力する処理」の具体的な態様は様々である。他の電子機器は、例えば、通信I/F38を介して情報を送信する端末装置、および通信I/F38を介して情報を格納するサーバなどの情報処理装置とするとよい。
制御手段100は、例えば、プログラムの実行によって実現する。制御手段100は、例えば、制御部31が、各機能を実現するプログラムの命令群を実行することによって実現する。プログラムは、例えば、ROMまたは記憶手段200に格納されていてもよいし、外部記憶装置から提供されてもよいし、通信ネットワーク40を介して入手してもよい。制御手段100に含まれる機能ブロックのうち、画像データに応じた画像の表示、画像データの解析その他の画像データを用いた処理を行う機能ブロックについては、制御部31と画像処理部37との協働により実現されるとよい。なお、図2を参照して説明した制御手段100の各機能は、説明を容易にするため分けたものであり、これらに限られるわけではない。
以下に、電子機器30を用いたシステムの各実施形態を説明する。また、一部の実施形態では、図2の制御手段100の機能の一部を備える構成例を説明する。
実施形態1.
実施形態1では、乗員に関する情報として運転者の異常情報を、複数の出力先に選択的に出力する一態様について説明する。本実施形態では、車両の一例として、複数の乗務員と、顧客とが乗車するバスを用いて説明する。
実施形態1のシステムは、例えば、図1の構成例を用いるとよい。
図3は、実施形態1の電子機器の機能の構成例を説明する図である。制御手段100aは、例えば、情報生成手段110a、出力先決定手段130aおよび出力手段150aを備える。
情報生成手段110aは、ドライブレコーダ10が取得可能な情報を用いて、運転者の異常を検出し、運転者の異常を通知する情報(以降「異常情報」と称する)を生成する。情報生成手段110aは、例えば、急ブレーキ、急ハンドル、および運転者の顔を撮像した画像などの運転者の状況に基づいて、運転者の居眠り、および体調不良などの運転者の異常を検出するとよい。運転者の異常は、例えば、車両の運転に支障をきたす可能性がある状態とするとよい。このような異常は、例えば運転者の体調不良または居眠りである。運転者の異常の存在の検出は、少なくとも異常の有無の検出を含むが、さらに異常の種類を検出することが望ましい。運転者における異常の状態をなるべく詳細に把握するためである。急ブレーキおよび急ハンドルの頻度が高い場合、それが低い場合よりも、運転者に異常が生じた可能性は高い。運転者の顔を撮像した画像を解析して、運転者の体調不良や居眠り等の異常を検知することも可能である。情報生成手段110aは、例えば、運転情報を記憶手段200に記憶し、運転情報の経時変化に基づいて、運転者の異常を検出するとよい。情報生成手段110aは、例えば、運転情報のうち所定の1または2つ以上のパラメータ(例えば加速度)の経時変化が所定のパターンを示す場合に、運転者の異常を検出してもよい。所定のパターンは、例えば、単位時間当たりのパラメータの変化が閾値以上であること、またはパラメータの経時変化を示す波形が所定の条件(例えば、複雑度の高い変化をしたこと)を満たしたことでもよい。
情報生成手段110aは、例えば、外部I/F36または通信I/F38を介して、所定の運転情報をドライブレコーダ10へ要求し、ドライブレコーダ10から所定の運転情報を受け取る。このとき、ドライブレコーダ10の制御部11は、例えば、メモリカードから所定の運転情報を読み出し、外部I/F19または通信I/F23を介して電子機器30に送る。制御部11が読み出しを要求する運転情報は、例えば、カメラ20、車両信号取得部21、GPSレシーバ16または各センサなどが収集した情報とするとよい。
ドライブレコーダ10が運転者の異常を検出する機能を有する場合には、情報生成手段110aは、ドライブレコーダ10により検出された運転者の異常を示す異常情報を、その検出されたときにまたはその他のタイミングに受け取るように構成することもできる。
出力先決定手段130aは、運転者の異常情報を通知する複数の異なる出力先を決定する。
複数の出力先は、例えば、以下の範囲から選択するとよい。
・車内(同乗者)
・車外の所定の範囲
・通報システム
また、以下のように分けて通知することができる。
・乗務員(出力先が「車内(同乗者)」または「車外の所定の範囲」の場合」)
・乗務員の関係者や会社など(出力先が「車内(同乗者)」、「車外の所定の範囲」、または「通報システム」の場合)
・顧客(出力先が「車内(同乗者)」の場合」)
本実施形態では、以下を通知先とする例を説明する。
(1)同乗者の乗務員
(2)同乗者
(3)通報システムにおける通報受付センター
同乗者は、顧客、または乗務員および顧客とすることができる。ここでは、乗務員と顧客との両方とする。通報受付センターは、各所で発生した事故等に関する通報を受け付ける機関(つまり、センター)である。通報受付センターは、緊急時の公の通報システムの一例である救急自動通報システム(D-Call Net(登録商標))(以降、「通報システム」と記載する)における通報受付センターとするとよい。通報受付センターは、例えば、都道府県または市町村ごとなどの所定の地域ごとに設けられるものでもよい。
出力先決定手段130aは、同乗者の端末装置(ここでは、乗務員によって車両に持ち込まれた端末装置)の存在を検知する検知手段131を備える。検知手段131は、例えば、近距離無線通信または通信ネットワーク40を用いて各端末装置に固有の端末識別情報を取得する。
なお、端末識別情報は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)シリアルナンバーのような、端末装置に固有の識別情報とするとよい。ただし、これに限られず、端末装置のユーザ(例えば、乗員)に固有のユーザIDまたは端末装置にインストールされたアプリケーションプログラムに一意に割り当てられた識別情報を用いてもよい。端末識別情報は、出力先決定手段130aにおいて乗務員の端末装置を判別できる情報であればよい。
また、出力先決定手段130aは、選択手段132を備える。選択手段132は、検知した端末装置の端末識別情報を用いて、同乗者の端末装置のうち、乗務員の端末装置を選択する。選択手段132は、乗務員の端末装置の端末識別情報を参照して、検知手段131が検知した端末識別情報から乗務員の端末装置の端末識別情報と一致する端末装置を選択する。
記憶手段200は、例えば、乗務員の端末装置の端末識別情報などの乗務員情報を予め記憶するとよい。乗務員情報は、例えば、外部I/F36に接続可能な外部記憶装置または電子機器などから読み出すこと、通信I/F38を介して他の電子機器などから入手することなどのいずれかにより取得するとよい。乗務員情報として、例えば、端末識別情報に加え、乗務員ID、および乗務員氏名などの情報を記憶してもよい。
出力先決定手段130aは、選択手段132が選択した乗務員の端末装置を、1番目の出力先として記憶手段200へ書き込む。また、ここでは、出力先決定手段130aは、2番目の出力先に同乗者、3番目の出力先に通報システムを設定する。1番目の出力先、2番目の出力先、および3番目の出力先は、例えば、あらかじめ管理者等により指定された出力先とするとよい。
出力手段150aは、例えば、所定の条件に基づいて、運転者の異常情報を出力先決定手段130aが決定した出力先に出力する。所定の条件は、例えば、出力手段150が記憶しているとよい。または、所定の条件は、例えば、記憶手段200が記憶し、出力手段150がこれを参照するとよい。
所定の条件は、異常情報の出力先の変更の契機となる条件を規定するものである。所定の条件は、例えば、(イ)予め設定した時間の経過、(ロ)同乗者による操作部34の操作などによって、異常情報への対応が完了した通知の受け取り、および(ハ)車両の停止検知の1つまたは2つ以上の組み合わせを用いることができる。所定の条件は、例えば、電子機器30の外部から取得する情報と、電子機器30が予め記憶する情報との少なくともいずれかに基づいて設定されるとよい。所定の条件は、例えば、システム管理者などの手動操作によって設定されるとよいが、異常情報が示す種類やその他の情報に基づいて電子機器30において自動で設定されてもよい。また、所定の条件は、情報が通知されるべき同乗者によらないで一定であってもよいが、同乗者に応じて異なっていてもよい。
次に、実施形態1の動作例を説明する。
図4は、実施形態1の電子機器の動作例を説明するフローチャートであり、制御手段100aの動作概略を表している。
情報生成手段110aは、所定の間隔(例えば100ミリ秒)で運転者の異常を検出するための情報(例えば、運転情報)を収集し(S11)、運転手の異常を検出する。情報生成手段110aは、異常の存在が検出されないときは(S12でNO)は、情報収集を継続する(S11)。
情報生成手段110aは、異常の存在が検出されると(S12でYES)、異常情報を生成する(S13)。
次に、出力手段150aは、1番目の出力処理を行う(S14)。その後、出力手段150aは、異常の存在が検出されている異常状態が継続し(S15でYES)、所定の条件を満たしている場合には(S16でYES)、2番目以降の出力処理を行う(S17)。
出力手段150aは、異常状態が継続し(S15でYES)、所定の条件を満たしていない場合には(S16でNO)、ステップS15へ戻る。
2番目以降の出力処理終了後、または、異常状態が継続していない場合には(S15でNO)、情報収集(S11)処理に戻り、情報収集および異常の存在の検出を継続する。
次に、1番目および2番目以降の出力処理について説明する。図5は、1番目の出力処理の動作例を説明するフローチャートである。図6は、2番目の出力処理を説明するフローチャートである。
1番目の出力処理では、出力先決定手段130aは、検知手段131により、同乗者の端末装置の端末識別情報を取得することによりその端末装置を検出する(S21)。出力先決定手段130aは、選択手段132により、乗務員の端末識別情報の端末装置を選択して出力先を決定し、記憶手段200に書き込む(S22)。出力先決定手段130aは、1番目の出力処理で出力先となる端末装置の存在を検出した場合は、その端末装置を出力先として決定するとよい。
出力先が決定すると(S23でYES)、出力先決定手段130aは、2回目の出力処理を実施するまでの条件設定値を初期化する(S24)。条件設定値は、2回目の出力処理を実施の有無を判断するために用いられる値である。
例えば、所定の条件が1回目の出力処理からの経過時間とすると、条件設定値は経過時間の長さ(例えば、秒数)を示す。
出力手段150aは、出力先となる乗務員の端末装置へ異常情報を送信する(S25)。
出力先が決定しないときには(S23でNO)、出力先決定手段130aは、2回目の出力処理が直ちに実行されるように、条件判定値を所定の条件が満たされた状態に設定する(S26)。出力先決定手段130aは、1番目の出力処理で出力先となる端末装置の存在を検出できなかった場合は、ステップS23で「NO」と判定する。このような場合として、異常の発生を通知すべき同乗者が乗車していない場合、または乗車しているが端末装置を忘れたなどの理由で携帯していない場合、携帯しているが電源を切っている場合などがある。
上述した例では、1番目の出力処理での出力先となる端末装置は、あらかじめ決められていたが、以下のようにすることもできる。1番目の出力処理での出力先は、車室における特定の乗車領域にいる者の端末装置でもよい。乗車領域は、車両の車室に設置された座席に座る人が存在する空間領域など、乗員の存在し得る空間領域である。1番目の出力処理での出力先は、例えば、運転席に最も近い座席にいる同乗者の端末装置としてもよい。電子機器30は、例えばカメラを用いて特定の乗車領域に居る同乗者の顔を認識し、その特定した人の端末装置に送信してもよい。このようにすれば、運転者の異常に迅速に対処できる可能性が高まる。電子機器30は、表示、音、振動、その他の同乗者が認識可能な方法により通知してもよい。
2番目以降の出力処理では、出力手段150aは、まず、同乗者へ運転者の異常を通知するべく、異常情報を出力する(S31)。出力手段150aは、少なくとも、1番目の出力処理で異常情報を送信した同乗者以外の同乗者に異常の発生を通知するように異常情報を出力する。このとき、出力手段150aは、すでに異常情報を通知した同乗者にも異常情報を通知するように、異常情報を出力してもよい。
出力手段150aは、例えば、アラーム音の出力または車内アナウンスなどにより、不特定の同乗者へ運転者の異常を通知するべく、車内のスピーカを出力先として、これらの音を出力するための音信号を異常情報として出力してもよい。
上述した例では、2番目の出力処理での出力先となる端末装置は、あらかじめ決められていたが、1番目の出力処理と同様の方法で決定することもできる。
通知する情報は、1番目の出力処理と2番目の出力処理とで同じとしてもよいが、異なっていてもよい。後者の場合、異常の発生から時間が経過していると考えられるので、より緊急度が高い状態であることを知らしめるような情報の通知としてもよい。スピーカを用いて情報を通知する場合に、車両に複数のスピーカがある場合には、特定の乗車領域に居る乗員に通知するために、その乗車領域を放音エリアとするスピーカを出力先として、同乗者に情報を通知してもよい。
その後、出力手段150aは、異常状態が継続し(S32でYES)、所定の条件を満たしている場合には(S33でYES)、3番目の出力処理として通報受付センターの端末装置を出力先として、運転者の異常情報を送信する(S34)。通報受付センターの端末装置は、通報センターのオペレーターが使用する端末装置である。オペレーターは、通報を受け付けると、救急車やドクターヘリの手配などの必要な対処を行う。所定の条件は、ステップS16と同様としてもよいし、異なる条件としてもよい。例えば2番目の出力処理を実行しているということは、異常の発生からある程度時間が経過しているので、所定の条件は、経過時間を短くしてもよい。このように、車内の乗員が異常の発生に気づかない場合や、異常に対処できない場合、電子機器30は通報受付センターに異常の発生を通知できる。このようにすれば、いきなり通報受付センターに通知する場合よりも、車両の乗員による迅速に対応が期待できるとともに、通報受付センターへの通報の集中や、これによる業務効率の悪化が抑制される。
出力手段150aは、異常状態が継続し(S32でYES)、所定の条件を満たしていない場合には(S33でNO)、ステップS32へ戻る。通報受付センターへ通知する情報は1番目および2番目の出力処理の少なくとも一方と異なっていてもよい。例えば、センサにより検知したシートベルト着用有無などの運転手の乗車の状況、または年齢、性別、その他の運転手の属性を含んでもよい。このようにすれば、通報受付センターに正確な情報を通知しやすくなり、迅速かつ的確な救助等の対応が可能となる。
2番目以降の出力処理終了後、図4のステップS11に戻る。
実施形態1の変形例1.
2番目または2番目以降(例えば、通報受付センターの前)の出力処理において、さらに車両と連携して走行する他の車両の乗員の端末装置に連絡するようにしてもよい。複数台の車両が連携して走行することは、例えば観光バスや修学旅行バスのように、予め決められた一群の車両が連なって走行することをいう。連携して走行する複数の車両は、例えば、所定日時に同じ経路を走行するように走行するようにスケジュールが決められていることが多い。車両と連携して走行する他の車両は、観光バスであれば、1号車と2号車の関係である。3台以上の車両が連携する場合は、他のいずれか1つまたは2つ以上の車両とするとよい。このようにすれば、仮に同乗者が運転者の異常に気付かなかったり、異常への適切な対処をすることができなかったりする場合でも、連携する他の車両の乗務員が運転者の異常を知ることができる。連携する複数台の車両は、比較的近い場所に存在したり、比較的近い時間に同じ道路を走行したりすることが多いので、運転者の異常への対処を迅速に行えることが期待できる。
記憶手段200は、例えば、他の車両の乗員(例えば、乗務員)の端末装置などの他の車両の乗務員情報(以降「他車乗務員情報」と称する)を予め記憶する。
連携する車両に関する情報および他車乗務員情報は、例えば、事前に互いに連絡を取り合うことを決めた複数の車両の間で共有するとよい。
他車乗務員情報は、外部I/F36に接続可能な外部記憶装置または電子機器などから読み出すこと、通信I/F38により通信ネットワーク40または近距離無線通信などを介して他の電子機器などから入手することにより取得してもよい。
制御手段100aは、例えば、前述した図6のステップS31の同乗者への異常情報の出力、または、同乗者への異常情報の出力から所定時間経過後に、他車乗務員情報を読み出して、他の車両の乗員の端末装置への異常情報を送信するとよい。
実施形態1の変形例2.
複数の運転者が乗車するバスまたはトラックなどの車両において、運転者の異常情報を交代要員に通知するようにするとよい。乗員のうち交代要員であるかは、例えばあらかじめ決められていてもよいが、乗員の携行物である運転免許証を車両に搭載した読取装置に読み取らせた乗員としてもよい。運転免許証には、その所有者の氏名その他の情報を記録したICチップが搭載されている。このICチップの情報を読み取れば、電子機器30は、乗員であって運転者以外で運転可能なものを、交代要員として特定することができる。読取装置は、例えばNFC(Near field communication)の通信方式に対応している。読取装置は、例えば、運転席に面しているドアなどの運転席の周辺またはその他の場所に配置されるとよい。
記憶手段200は、予め乗務員情報を記憶し、出力手段150aは、記憶手段200を参照して異常情報を通知してもよい。また、出力先決定手段130aは、複数の乗員の端末装置の存在を、検知手段131により検知してもよい。
このとき、出力手段150aは、例えば、同乗者の端末装置にアラーム音を出力させるように当該端末装置に異常情報を出力するとよい。また、制御手段100aの表示部32または出力部33を用いて同乗者に運転者の異常を通知するように、表示部32または出力部33に異常情報を出力するとよい。出力手段150aは、同乗する乗務員全員(例えば、運転者と交代要員)に運転者の異常を通知してもよい。
実施形態1の変形例3.
前述した実施形態1およびその変形例1、2では、バスなど乗務員が乗車する場合を一例として説明したが、乗務員以外の同乗者が存在する車両に適用することも可能である。乗務員以外の同乗者が存在する車両は、例えば路線バスや深夜バスであれば乗客、観光バスであれば運転者、添乗員及び交代要員以外の乗員である。
例えば、検知手段131は、このような同乗者の端末装置の存在を検知し、出力手段150aは、検知した端末装置へ異常情報を送信するとよい。
実施形態1の変形例4.
制御手段100aは、例えば、近距離無線通信またはその他の通信を用いて、事前に、または乗車時などに、乗務員が携帯する端末装置やIDカード、免許証などの乗務員の携行物から情報を読み取り、読み取った情報を乗務員情報として記憶手段200に登録してもよい。読取装置は、例えば、車室内の乗車に用いられるドア付近またはその他の場所に配置されるとよい。
また、検知手段131は、例えば、近距離無線通信またはその他の通信を用いて、乗務員が携帯する端末装置やIDカード、免許証などの乗務員の携行物の存在を検知して、実際に乗車している乗務員を検出するように構成してもよい。制御手段100aは、例えば、検出した、乗車している乗務員の端末識別情報、または端末装置の出力先の情報を乗務員情報として記憶手段200に記憶するように構成してもよい。
実施形態1の変形例5.
出力先決定手段130aは、例えば、車両が移動しているときに、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置とにおいて、検知手段131が存在を検知した端末装置を、乗車している乗員の端末装置と判定し、出力先として選択するとよい。このようにすると、第1位置では乗車せずに車両の周囲に存在していた者が携帯する端末装置を、乗車している乗員の端末装置から除くことができる。検知手段131は、例えば、第1位置で端末装置の存在を検知した後、予め決められた時間経過後に再度検知をするとよい。車両が信号機で停止している場合もあるので、信号待ちで想定される時間よりも長い時間の経過後に再度検知してもよい。このようにすれば、車両にいる乗員の検出精度が向上する。また、検知手段131は、第1位置で端末装置の存在を検知した後、第1位置と第2位置との距離が閾値以上となった場合に、端末装置を再度検知するようにするとよい。このようにすれば、車両にいる乗員の検出精度が向上する。この閾値は、使用する無線通信の通信可能距離に応じて決められているとよく、望ましくは通信可能距離よりも大きくするとよい。また、検知手段131は、端末装置からの電波強度に基づいて、乗員の乗車の有無を判断してもよい。電波強度が所定の類似範囲内で一致していれば車内に存在し、閾値以上であれば車両が移動して人は静止したままの可能性があるからである。
実施形態1の変形例6.
情報生成手段110aは、ドライブレコーダ10などから収集した情報に基づいて、運転者の異常を検出するときに用いる、異常を検出する条件(以降「検出レベル」とも称する)を変更する変更手段を有していてもよい。検出レベルとは、異常状態の検出に用いられる値と比較される閾値である。
変更手段は、例えば、異常状態を検出ときに用いる情報の種類、情報が示す値が異常であると判断する基準値などを、利用者が設定できるようにする。変更手段は、例えば、表示部32に検出レベルを設定する画面を表示し、利用者に入力を促し、入力された情報を用いて検出レベルを変更してもよい。
また、情報生成手段110aは、例えば、予め複数の検出レベルを記憶し、所定の条件に基づいて、検出レベルを変更してもよい。所定の条件は、利用者からの指示、運転者の識別情報、車両の運行目的、実施形態5で後述するモードなどを用いるとよい。モードとして、運転者の異常を示す異常情報と、乗員が携帯する端末装置から出力される情報を収集した乗員個別情報、乗車予定の複数の乗員のうち乗車していない乗員の情報、および、運転者の勤務の状態に関する勤務情報を出力するモードがある。例えば、情報生成手段110aは、乗車予定の複数の乗員のうち乗車していない乗員の情報を出力する観光バスモードであれば検出レベルを高くし、出退勤モードであれば検出レベルを低くするとよい。般一般客が乗車する観光バスモードのときは、より交通の安全性が望まれるからである。モードと検出レベルとの関係は、上記以外の関係とすることも可能である。
検出レベルを変更可能にすると、例えば、車両の用途、目的など利用者の事情に応じて、運転者の異常の検出レベルを変更し、車両の運行目的に沿った情報の提供を受けることが可能になる。
実施形態1の変形例7.
図4から図6の動作例は一例であり、出力先決定手段130aは、例えば、1番目の出力先は、車両が発進したときに決定してもよい(図4のステップS11より前など)。
実施形態1の変形例8.
上記実施形態1または実施形態1の変形例のように、運転者の異常情報を段階的に通知する場合には、電子機器30、または、電子機器30で用いる所定の情報を設定する情報処理装置などの他の電子機器は、異常情報の出力先の設定を、利用者に促す設定画面を提供できるとよい。このようにすると、利用者は乗車する乗員に応じて通知先を柔軟に変更できる。例えば、バスの運行が、乗車が予想可能である乗員(例えば、観光バスなどの顧客、会社の従業員、学生、または生徒)であるか、不特定の乗員(例えば、公共交通機関のバスの顧客、およびタクシーの顧客)などに応じて変更することができる。
加えて、設定画面は、例えば、実施形態1の変形例6の運転者の異常の検出レベルを変更できるように構成されるとよい。
上記実施形態またはその変形例によれば、運転者の異常を通知された同乗者は、例えば、次のような対応をとることが可能であり、事故の防止等につながる。
・運転者が例えば注意散漫な状態である場合には、同乗者は運転者へ注意喚起などの対応をとることができる。
・運転者が急病などの緊急事態である場合には、同乗者は運転者の介抱や外部への連絡などの対応をとることができる。
・運転者の異常を乗務員に通知する場合には、例えば、運転者の交代、および運転者への注意喚起などの対応をとることができる。
・複数台のバスで連携して運行している場合には、前または後のバスの乗務員に異常を通知して、他の車両の乗務員からの対応を可能とすることができる。
・運転者の異常を非乗務員に通知する場合には、例えば、緊急時のスイッチの押下の操作など、非乗務員が対応可能な処置を実行できる。一例として、車両の機能(例えば、ブレーキなど)は、非乗務員であっても操作できるものであり、対応をとることができる。
実施形態2.
実施形態2では、乗員に関する情報として乗員が携帯する端末装置から出力される情報を、所定の出力先へ出力する一態様について説明する。本実施形態では、車両の一例として、複数の顧客が乗員として乗車するバスを想定して説明する。
実施形態2のシステムは、図1の構成例を用いてもよいし、図1の構成例からドライブレコーダ10を除いた構成例であってもよい。
図7は、実施形態2の電子機器の機能の構成例を説明する図である。制御手段100bは、例えば、情報生成手段110b、出力先決定手段130bおよび出力手段150bを備える。
情報生成手段110bは、例えば、乗員が携帯する端末装置から出力される情報を収集する収集手段111を備える。端末装置から出力される情報は、例えば、近距離無線通信または通信ネットワーク40を介して通信I/F38により受信される。端末装置から出力される情報は、使用した車両の乗降の記録を含むようにするとよい。乗降の記録は、例えば、乗降場所や乗降日時を含むようにするとよい。端末装置から出力される情報は、下車後の乗員の行動を特定する行動情報(例えば、下車後の所定時間内の位置を示す位置情報)で例示される、乗員の行動を特定する行動情報を含むようにするとよい。端末装置から出力される情報は、さらに、年齢、性別、その他の人物の属性を示す属性情報を含んでもよい。ただし、プライバシー保護の観点から、個人名などの個人を特定する情報は含まれないようにしてもよい。このようにすれば、乗員の情報を提供することに関する心理的な負担が減り、情報の効率的な収集に寄与する。
乗員が携帯する端末装置は、予め電子機器30に情報を送信するように設定されているとよい。一例として予め決めたタイミングで、所定の情報を電子機器30へ送信するように設定されたアプリケーションプログラムがインストールされているとよい。情報生成手段110bは、例えば、乗員が乗車するときに、近距離無線通信又はその他の通信を用いて端末装置から所定の情報を受け取るようにしてもよい。例えば、車両の出口付近に読取装置(例えば、NFC方式)を設置しておく。乗員は、乗員個別情報の提供に同意する場合は、自身の端末装置を読取装置に近接させる。読取装置は、端末装置から乗員個別情報を読み取る。読取装置の通信方式は、例えばNFCに対応するとよい。
情報生成手段110bは、例えば、収集手段111により各乗員が携帯する端末装置から収集した情報を、乗員のIDと対応づけて乗員個別情報として生成する。情報生成手段110bは、例えば、所定の期間に収集した乗員個別情報を記憶手段200に格納してもよい。乗員個別情報は、端末装置から出力される情報の全部または一部を含むようにするとよい。情報生成手段110bは、各乗員の乗員個別情報のうち、その乗員により許可された情報を出力する一方、許可されていない情報は出力しないようにするとよい。このようにすれば、乗員の情報を提供することに関する心理的な負担が減り、情報の効率的な収集に寄与する。
出力先決定手段130bは、電子機器30外部から取得する情報と、電子機器30が予め記憶する情報とのいずれかにより出力先を決定し、記憶手段200へ格納するとよい。出力先は、情報を送信する送信先、または情報を格納する格納先などとするとよい。
出力手段150bは、乗員個別情報を出力先へ出力する。出力手段150bは、例えば、情報生成手段110bが乗員個別情報を生成したタイミング、または予め決めたタイミングに出力するとよい。予め決めたタイミングは、例えば、車両が所定の場所(例えば、バスの営業所)に移動したとき、または所定の時刻(例えば、営業終了時刻)、またはその他のタイミングとするとよい。
本実施形態によれば、例えば顧客の行動範囲など交通機関を利用する顧客の行動範囲などを把握することができる。また、乗員個別情報は、個人情報であることから、厳重に管理するとともに、所定期間経過後は廃棄するなど事前に各顧客と取り決めるようにしてもよい。この場合、電子機器30は送信後ただちに上書きなどによりデータを破棄してもよい。
実施形態2の変形例1.
電子機器30は、記憶手段200に予め出力先を記憶するように構成してもよく、この場合には、出力先決定手段130bを不要とすることができる。
実施形態2の変形例2.
電子機器30は、記憶手段200に事前に乗車予定の乗員の個人情報(例えば、乗員の氏名、および端末識別番号など)を記憶するようにするとよい。このようにすると、収集した情報と、乗員とを対応づけることが容易になる。
実施形態3.
実施形態3では、乗員に関する情報として乗車予定の乗員が乗車していないことを知らせる情報を通知する一態様について説明する。本実施形態では、乗員の乗降を、ドライブレコーダ10が撮像する画像データを用いる場合を説明する。
実施形態3のシステムの構成は、図1の構成例を用いるとよい。カメラ20は、乗車する乗員を撮像可能に設置されるとよい。
図8は、実施形態3の電子機器の機能の構成例を説明する図である。制御手段100cは、例えば、情報生成手段110cおよび出力手段150cを備える。
記憶手段200は、例えば、乗車予定の複数の乗員の識別情報と、各乗員の識別情報に紐づけた連絡先とを記憶する。各乗員の識別情報および連絡先は、電子機器30外部から取得する情報としてもよいし、電子機器30が予め記憶する情報としてもよい。制御手段100c(例えば、情報生成手段110c)は、例えば、事前に各乗員の識別情報と連絡先とを記憶手段200に格納するとよい。
乗員の識別情報は、例えば、乗員の氏名や識別番号と、画像データを用いて人物判定(顔認証など)を行うときに用いる特徴データとするとよい。特徴データは、例えば、顔の特徴(例えば、目、口、および鼻などの画像または所定の特徴量)を示すデータとするとよい。画像の特徴量としては、例えば、SIFT特徴量、SURF特徴量、HOG特徴量、またはその他の特徴量を用いることができる。
乗員の識別情報と紐づけた連絡先は、例えば、乗員の関係者(例えば、家族、および会社の上司)とするとよい。
情報生成手段110cは、判定手段112を有する。判定手段112は、例えば、乗車予定の複数の乗員の乗車の有無を、ドライブレコーダ10から入手した画像データと、各乗員の識別情報とを用いて判定する。判定手段112は、車内の画像が得られる場合は、乗員の顔の特徴が判定しやすい位置(例えば、ダッシュボード、フロントガラス)で撮像した画像データを入手できることが好ましい。一例として、乗車時などに各乗員がカメラ20に向かうときに撮像された画像データなどがよい。
情報生成手段110cは、乗車していないと判定した乗員について、乗員が乗車していないことを知らせる情報を生成し、乗車していない乗員の識別情報(例えば、氏名や識別番号)と、知らせる情報とを出力手段150cに出力する。
出力手段150cは、記憶手段200の識別情報に紐づけられた連絡先に、乗員が乗車していないことを通知する情報を送信する。通知は、専用のアプリケーションプログラムの通知機能、電子メール、SMS(Short Message Service)、またはその他の方法で行われるとよい。
実施形態3の変形例1.
実施形態3では、乗員の乗車の有無の判定にドライブレコーダ10の画像データを用いる場合を説明したが、変形例1では、乗員が携帯する端末装置を用いる場合を説明する。
実施形態3の変形例1のシステムは、図1の構成例を用いてもよいし、図1の構成例からドライブレコーダ10を除いた構成例であってもよい。
記憶手段200は、例えば、乗車予定の複数の乗員の識別情報と、各乗員の識別情報に紐づけた連絡先とを記憶する。ここでは、乗員の識別情報は、例えば、乗員の氏名や識別番号と、乗員が携帯する端末装置の端末識別番号とするとよい。
判定手段112は、乗員が乗車したことを示す乗車情報を受け取る。乗車情報は、例えば、乗員が携帯する端末装置から通信(例えば、近距離無線通信)により取得できる端末識別番号としてもよい。または、制御手段100cが実施形態1で説明した検知手段131を備える場合には、検知手段131により乗車している乗員の端末装置の存在を検知し、乗車している乗員を判定してもよい。
判定手段112は、乗車予定の乗員の識別情報と乗車情報とを用いて、乗車予定の乗員のうち、乗車していない乗員を判定する。
情報生成手段110cは、乗車していないと判定した乗員について、乗員が乗車していないことを通知する情報を生成し、乗車していない乗員の識別情報(例えば、氏名や識別番号)と、通知する情報とを出力手段150cに出力する。
出力手段150cの処理は、実施形態3と同様とする。
実施形態3の変形例2.
制御手段100cは、出力先を、例えば、乗員の乗降を管理する情報処理装置または管理者が携帯する端末装置などの他の電子機器とし、他の電子機器が各乗員に紐づけられる出力先を記憶するようにしてもよい。制御手段100cは、管理する他の電子機器に、乗車していない乗員の情報を通知することにより、管理する電子機器から各乗員に紐づけられた連絡先に通知するように構成してもよい。
実施形態3の変形例3.
上記実施形態3では、乗員に紐づけられた出力先に、乗員が乗車していないことを知らせる情報を、乗員の関係者(例えば、家族または管理者)に通知していたが、出力先を乗員が携帯する端末装置として、乗員本人に、乗車が確認されていないことを通知してもよい。例えば、「乗車予定時刻を過ぎています」という通知を乗員が携帯する端末装置へ送信してもよい。このようにすると、乗員へ注意を促すことができる。
本実施形態またはその変形例によれば、乗車予定の乗員の乗車が確認されないことが、乗員の関係者または乗員本人に通知することができる。これにより、通知を受けた者が対応することができる。
実施形態4.
実施形態4では、乗員に関する情報として運転者の勤務の状態に関する情報を所定の出力先へ出力する一態様について説明する。
実施形態1のシステムは、例えば、図1の構成例を用いるとよい。
図9は、実施形態4の電子機器の機能の構成例を説明する図である。制御手段100dは、例えば、情報生成手段110dおよび出力手段150dを備える。
記憶手段200は、出力先を予め記憶するとよい。電子機器30は、例えば、電子機器30外部から取得する情報と、電子機器30が予め記憶する情報とのいずれかにより、勤務情報の出力先を取得し、記憶手段200へ格納するとよい。一例として、運転者を管理する会社などのサーバまたは記憶媒体とするとよい。
情報生成手段110dは、例えば、ドライブレコーダ10が測定または検知する情報を用いて、運転者の勤務の状態に関する情報(以降「勤務情報」とも称する)を生成する。運転者の勤怠は、例えば、出退勤時刻、走行時間、走行経路、休憩時間、および疲労状態の1つまたは2つ以上を含むようにするとよい、一例として、情報生成手段110dは、車両信号取得部21または各センサなどから情報を収集し、勤務情報を生成する。勤務情報は、例えば、GPSによる位置情報と、エンジンON/OFFの時刻とを用いるとよい。情報生成手段110dは、例えば、所定の期間に収集した情報を、記憶手段200に記憶し、所定の時間や間隔で勤務情報を生成してもよい。
出力手段150dは、勤務情報を出力先へ出力する。出力手段150dは、例えば、予め決められたタイミング(例えば、所定の時刻、および勤務情報を入手したとき)で勤務情報を出力するとよい。
実施形態5.
実施形態5では、上記各実施形態のうち、二つ以上を組み合わせる一態様を説明する。
電子機器30は、上記各実施形態を実現する複数のプログラムを備え、複数のプログラムから選択した一以上のプログラムを実行するように構成してもよい。電子機器30は、モードを設定してもよい。「モード」は、システムの動作状態を規定するモードとするとよい。モードは、当該システム出力する情報の種類を規定するようにするとよい。モードは、システムの管理者などによって手動操作に設定されるとよい。電子機器30は、例えば、複数のプログラムを有し、表示部32に、情報を選択する画面を表示して利用者に情報の選択を促し、利用者が操作部34を用いて入力した情報を受け付けるようにしてもよい。
図10(A)に、一以上の情報を選択することを促す画面例を示す。利用者は、例えば、情報番号を選択し、詳細設定格納先の指定を行う。詳細設定格納先は、例えば、各実施形態で用いる出力先などの所定の情報の参照先とし、情報番号毎に詳細情報格納先を設定する。所定の情報は、情報番号1では、出力先、乗務員情報、他車乗務員情報、および異常の検出レベルなど、情報番号3では、出力先、および乗車予定の乗員情報など、情報番号2、4では、出力先などとする。
入力画面は、例えば、詳細設定格納先として、所定の情報の入手先を指定できるように構成するとよい。一例として、所定の情報を格納したサーバ、または、外部記憶装置などを指定することを利用者に促してもよい。
または、入力画面は、例えば、詳細設定について、プルダウンメニューなどにより情報番号毎に所定の情報の入力を利用者に促してもよい。このとき、入力画面は、例えば、利用者が所定の情報自体を入力すること、または、所定の情報の入手先を指定することなどを促すようにするとよい。
図10(B)に、(A)に示す入力画面で設定したモード情報の一例を示す。ここでは、情報番号毎に、情報を選択するか否か(例えば、ON/OFF、数値1が選択、数値0が非選択)と、所定の情報の格納先(図10(B)では、詳細設定格納先)とを有するテーブル例を示している。
図11は、実施形態5の電子機器が備える機能の構成例を説明する図である。
モード設定手段310は、例えば、モードを設定する処理を行う。モードは、例えば、複数の情報の選択または非選択の組合せをモードとする。一例として、4つの情報が存在するときには、2の4乗の数のモードとなる。モード設定手段310は、例えば、図10(A)の入力画面により、利用者が入力した情報をモード情報(例えば、図10(B)のテーブル)として記憶手段200に書き込む。
スケジューラ320は、モード情報に基づいて、制御手段100a~100dを実行させ、情報を出力することを制御する。
スケジューラ320は、例えば、エンジンがONとなると、モード情報に基づいて、選択された制御手段を起動する。スケジューラ320は、例えば、モード情報のON/OFFがONを示す制御手段を起動し、各制御手段が所定の情報の取得などの動作を開始させる。
スケジューラ320は、例えば、所定のタイミングで、制御手段が情報を出力するように制御してもよい。
このようにすると、電子機器30は、モード情報に基づいて、異なる情報を切り替えて出力することが可能になる。また、スケジューラ320は、緊急度に応じて、制御手段の実行に優先順位をつけて実行させてもよい。例えば、運転者の異常情報を最優先とするとよい。
実施形態5の変形例1.
実施形態5では、電子機器30が複数のプログラムを備え、利用者が希望する情報を選択できる一態様を説明した。これに限らず、例えば、複数のプログラムのうち、電子機器30が備える一以上のプログラムを事前に選択し、選択したプログラムを備えるように電子機器30を構成してもよい。
電子機器30は、例えば、予め選択された複数のプログラムを有し、各プログラムを実行可能に構成されるとよい。
実施形態5の変形例2.
図10に示す画面例を用いるモードの設定は、例えば、電子機器30を管理する者が操作する情報処理装置などの他の電子機器で行ってもよい。図11のモード設定手段310は、例えば、他の電子機器で設定されたモードの情報などを、通信I/Fを介して他の電子機器などから受け取り、受け取ったモードの情報を記憶手段200に格納するとよい。または、モード設定手段310は、モードの情報を、外部I/F36を介して外部記憶装置などから受け取り、記憶手段200に格納するとよい。
実施形態6.
実施形態6では、乗員に関する情報として乗員の操作に基づいて車両で取得可能な情報を出力する一態様を説明する。
実施形態6のシステムは、例えば、図1の構成例を用いるとよい。本実施形態では、電子機器30の操作部34は、例えば、緊急事態の発生時に操作する緊急通報ボタン(または緊急通報スイッチ)を有する。緊急通報ボタンは、例えば、緊急事態(例えば、事故、急病者、および自然災害など)が生じたときに操作される。
実施形態6の機能は、例えば、図9の機能の構成例により実現することができる。ここでは、図9の構成例を参照して説明する。
電子機器30は、例えば、事前に(例えば電子機器30の起動時など)、出力先の情報を取得し、記憶手段200に書き込むとよい。電子機器30は、電子機器30の外部から取得する情報と、電子機器30が予め記憶する情報とのいずれかにより、緊急情報の出力先を決定するとよい。出力先は、車両または乗務員に関係する会社、通報システムなどとするとよい。
情報生成手段110dは、例えば、緊急通報スイッチの操作を検知すると、ドライブレコーダ10が取得した情報を用いて、車内の状態などを示す情報(以降「緊急情報」とも称する)を生成する。一例として、情報生成手段110dは、緊急ボタンが操作された時点でカメラ20が撮像した画像データおよびその前に撮像された画像データ、車両信号取得部21または各センサなどが測定もしくは検知した情報を取得して、緊急情報を生成する。
緊急情報は、緊急事態の発生時に出力される情報であり、例えば、緊急時の車内の状況、特定の乗員の状況などを撮像した画像データとするとよい。緊急情報は、例えば、ドライブレコーダ10などが撮像した画像データを解析したデータとするとよい。一例として、車内の画像データから取得した乗車人数、および画像データに撮像された者を認証した結果などとするとよい。
出力手段150dは、緊急情報を出力先へ出力する。出力先は、実施形態1と同じ方法により決められてもよい。出力手段150dは、例えば、情報生成手段110dが緊急情報を生成したタイミングで緊急情報を出力するとよい。
実施形態6の変形例1.
実施形態6では、電子機器30の操作部34が緊急通報ボタンを備える構成例を説明したが、緊急通報ボタンとして機能する操作手段は、電子機器30とは別に設けてもよい。操作手段は、例えば、近距離無線通信を用いて通信I/F38を介して電子機器30に制御信号を送るようにしてもよい。また、操作手段は、例えば、信号線を用いて外部I/F36を介して電子機器30に制御信号を送るようにしてもよい。
操作手段は、例えば、通信ケーブルで電子機器30と接続してもよいし、実施形態7で後述する光リモコンを用いて構成してもよい。操作手段は、車室前方で、運転者または同乗者が操作しやすい位置に据え付けられるとよい。
実施形態7.
実施形態7では、手動操作に基づいて、電子機器が取得する情報を、所定の出力先に出力する処理について説明する。本実施形態では電子機器の一例としてドライブレコーダを用いて説明する。
車両の運転に関係する様々な情報を収集するときに、ドライブレコーダの情報は有用である。特に近年、ドライブレコーダは、前方に加え、後方などの情報を収集することが望まれ、フロントカメラとリアカメラとを有するドライブレコーダが存在する。
このような事情から、前方を撮像するフロントカメラを有するドライブレコーダ(以降「フロントドライブレコーダ」とも称する)を有する利用者が、後から、後方を撮像するリアカメラを有するドライブレコーダ(以降「リアドライブレコーダ」とも称する)を追加するような場合に、リアドライブレコーダにもフロントドライブレコーダと同様の機能を備えることが望まれる。このとき、リアドライブレコーダの機能を前方から操作できることが好ましい。
ドライブレコーダには、手動操作により、通常とは異なる手動操作モードに移行する機能を有するものがある。手動操作は、例えば、エンジンのON/OFFに連動して起動中のドライブレコーダに所定の動作開始のイベントを生じさせる操作である。所定の動作開始の一例として、この手動操作により、特定の記録先を出力先として(例えば、別の専用フォルダなどの専用記憶領域)情報の出力を開始する。特定の記録先は、情報の記録先を通常の記録先とは異なる記録先でもよいが。手動操作に応じて動画が記録されるように確保された記憶領域であればよい。
本実施形態では、車両の後方に設置するリアドライブレコーダとは別に、フロントから操作できる操作手段を設け、操作手段をフロントから操作することにより、リアドライブレコーダを制御するための制御信号を送信する構成とするとよい。以下、制御信号が、情報の出力先を変更させる手動操作モードに移行させる信号とする場合ついて説明する。
手動操作モードに移行させる操作手段の一例として、(A)有線で遠隔制御する有線リモコン、または(B)無線で遠隔制御する無線リモコンを用いるとよい。(B)無線リモコンとして、例えば、(B-1)光を発するリモコン、または(B-2)電波を発するリモコンを用いるとよい。
(A)有線リモコン
有線リモコンを用いる場合を説明する。有線リモコンの電源として、例えば、シガー電源(シガーソケットともいう。)を用いるとよい。有線リモコンは、例えば、シガー電源にボタンを取付け、シガー電源と同じ一本の有線電線で制御信号(例えば、ON/OFF信号)を伝送し、手動操作モードに移行するように構成する。有線電線は、上述したような一本の有線電線を用いて、電力線に制御信号を重畳し、電力と一緒に制御信号を伝送することができる。また、有線電線は、電力線と信号線とで配線を分けて二本で構成してもよい。有線リモコンの電源は、上述のとおりシガー電源とするとよいが、電池その他の電源としてもよい。
(B)無線リモコン
(B-1)光を発するリモコン(以下「光リモコン」という。)
まず、光リモコンを用いる場合を説明する。光はここでは、赤外光である。光を発するリモコンの場合、例えば、光リモコンのボタンを操作することにより制御信号を伝送し、手動操作モードへ移行するとように構成する。光リモコンは、例えば、制御信号に赤外光を利用した遠隔操作機器とする。赤外光は、例えば、赤外LED(IRLED:infrared light emitting diodes)光を用いるとよい。
図12は、光リモコンを用いるときの制御信号の伝送を説明する模式図である。図12(A)~(C)の各図では、車両80内で、運転席81に座る利用者Uにより光リモコン91が操作される。光リモコン91は、少なくとも、車両80の車室における後方側に配置されたリアドライブレコーダ93の遠隔操作に用いられる。リアドライブレコーダ93は、リアガラス85越しに車両80の後方を撮像し、撮像により得られた画像を記録する電子機器である。また、車両80には、車両80の車室における前方側に配置されたフロントドライブレコーダ97が設けられている。フロントドライブレコーダ97は、フロントガラス84越しに車両80の前方を撮像し、撮像により得られた画像を記録する。なお、フロントドライブレコーダ97は、フロントガラス84に取り付けやすく、かつその撮像方向を利用者Uが調整しやすいように、例えば円筒型とするとよい。また、リアドライブレコーダ93は、リアガラス85に取り付けやすく、かつその撮像方向を利用者Uが調整しやすいように、例えば円筒型とするとよい。
光リモコン91は、利用者Uが一度の操作(例えば、一回の押下)で所定の制御信号を伝送する赤外ワンタッチリモコンであることが好ましい。光リモコン91は、この例では、ダッシュボード87上の位置のうち、利用者Uの手が届く位置に据え付けられている。光リモコン91の据え付けられる位置は、これ以外でもよいが、その位置については後述する。なお、フロントドライブレコーダ97およびリアドライブレコーダ93は、例えば、図1のドライブレコーダ10と同様の構成を有してもよいし、一部分を有する構成としてもよい。また、図12(B)、(C)では図面が煩雑になるのを防ぐため、利用者U、運転席81および後部座席82の図示を省略し、また、光リモコン91の据え付けられる位置を抽象化して示してある。
図12(A)は、車両80の車室前方に設置した光リモコン91からリアドライブレコーダに制御信号を伝送する例である。利用者Uが車両80に据え付けた光リモコン91を操作すると、光リモコン91は赤外光L1を発する。この例では、赤外光L1は、光リモコン91から直接リアドライブレコーダ93に到達する。リアドライブレコーダ93は、赤外光L1に応じて手動操作モードに移行する。
図12(B)は、車両80の車室前方に設置した光リモコン91から発せられた赤外光L1を、車室を構成する部材(反射部材)に反射させて、リアドライブレコーダ93に伝送させる例である。この例では、光リモコン91の操作により、赤外光L1がルームミラー83の鏡面に反射して、その反射光L2がリアドライブレコーダ93に到達する。リアドライブレコーダ93は、反射光L2に応じて手動操作モードに移行する。なお、車室を構成する反射部材としては、例えば、ルームミラーのほか、天井、フロントガラス84、リアガラス85、および窓(例えばサイドガラス)等が存在する。従って、車室内に存在する反射部材を用いて赤外光を光リモコン91からリアドライブレコーダ93へ伝送させるように光リモコン91の取り付け位置を決めてもよい。
図12(C)は、利用者Uによる光リモコン91の一度の操作(例えば、一回の押下)で、リアドライブレコーダ93およびフロントドライブレコーダ97の遠隔操作される例を示す。利用者Uが車両80に据え付けた光リモコン91を操作すると、光リモコン91は赤外光L3を発する。この例では、赤外光L3は、光リモコン91から直接フロントドライブレコーダ97に到達する。リアドライブレコーダ93は、赤外光L3に応じて手動操作モードに移行する。また、光リモコン91から発せられた赤外光L3は、車室を構成する部材(ここでは、ルームミラー83の鏡面)を反射し、その反射光L4がリアドライブレコーダ93に到達する。リアドライブレコーダ93は、反射光L4に応じて手動操作モードに移行する。この場合、利用者Uの操作負担が軽減される。フロントドライブレコーダ97に直接光ではなく、車室を構成する部材で反射させた反射光を伝達させてもよい。
赤外光は、一般に、電波に比べて直線性が強い。そのため、光リモコンは、例えば、リアドライブレコーダが直線上に見える位置であり、シートや乗員が妨げにならない位置に取り付けるとよい。一例として、図13に破線で示す領域のように、乗員(特に運転者)の手の届く位置(つまり、操作可能な範囲)で天井(図13の領域99a)、Aピラー(図13の領域99b)、ダッシュボードのうち車幅方向における中央部(図13の領域99c)とすることが好ましい。領域99aは、例えばダッシュボードの直上に位置する領域とするとよい。領域99bは、運転席側のAピラーとすれば、運転者がリモコンを操作しやすい。領域99cは、ダッシュボードのうち車幅方向における中央部とすれば、操作しやすく、運転手の視界の妨げにもなりにくい。このように、赤外光を発するリモコンは、車室内のダッシュボードまたはダッシュボードよりも上方の所定位置に取り付けられることが望ましい。
リアドライブレコーダは、例えば、車室の後方の所定の位置(リアガラスなど)に取り付けるとよい。また、光リモコンのボタンは、車室内のダッシュボードまたはダッシュボードよりも上方の所定位置に取り付けるとよい。
また、車室を構成する反射部材としては、例えば、ルームミラーのほか、天井、フロントガラス84、リアガラス85、および窓(サイドガラス)等が存在する。従って、車室内に存在する反射部材を用いて赤外光を光リモコン91からリアドライブレコーダ93へ伝送させるように光リモコン91の取り付け位置を決めてもよい。
さらに、赤外光に限られず、微弱無線などの無線、有線ケーブルなどを用いて、リアドライブレコーダ、またはさらにフロントドライブレコーダにイベントの発生を通知する制御信号を伝送してもよい。
また、運転席81に座る利用者Uが光リモコン91を用いてリアドライブレコーダ93、またはさらにフロントドライブレコーダ97を遠隔操作する場合を説明したが、光リモコン91の利用者は助手席(図示略)に座る人物でもよい。また、後部座席82に座る利用者が光リモコン91を用いてリアドライブレコーダ93、またはさらにフロントドライブレコーダ97を遠隔操作してもよい。
(B-2)電波を発するリモコン
電波を発するリモコンを用いる場合、例えばIEEE802.11規格(例えば、Wi-Fi)の無線通信、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信の規格、または移動通信システムの規格に準拠した無線通信に係る電波を発することにより、制御信号を送信するとよい。このような電波は、赤外光に比べて直進性が低く、回り込む特性があるため、光リモコンに比べて、設置位置や設置方向の制約が少ない。リモコンは、さらに、制御信号の送信に加え、リアドライブレコーダの動作用の電力を供給してもよい。給電方法として、例えば、非接触電力供給や電磁気のビームを絞った電力線供給などがある。無線リモコンの電源は、有線リモコンの場合と同様、シガー電源とするとよいが、電池その他の電源としてもよい。
以上説明した通り、車内の後方に設置されたリアドライブレコーダに手動操作モードの機能を開始させる操作手段を備え、操作手段の操作により、信号がリアドライブレコーダに伝達されると、当該ドライブレコーダが所定の機能を開始する。操作手段と当該ドライブレコーダとの間の信号の伝送は、有線の信号線を用いてもよいし、無線の信号の伝送であってもよい。無線の信号は、例えば、車室内の反射部材を反射して当該ドライブレコーダに到達してもよいし、操作手段から車室の空間領域を伝搬して当該ドライブレコーダに到達してもよい。
実施形態7の変形例1.
また、実施形態7では、電子機器としてドライブレコーダを用いる構成例を説明したが、図1の構成例に加え、リアドライブレコーダを備えるシステムに適用することもできる。
システムは、例えば、ドライブレコーダ10をフロントドライブレコーダとし、電子機器30としてリアドライブレコーダを備え、操作手段(操作装置)として光リモコンのボタンを備える。
実施形態7の変形例2.
実施形態7では、電子機器がドライブレコーダである構成例を説明したが、上記各実施形態の電子機器のいずれかと、電子機器を制御する信号を出力する操作装置(操作手段の一例)と、を備えるシステムとしてもよい。システムは、電子機器を、車室の後方の所定の位置に取り付け、操作装置を、車室内のダッシュボードまたはダッシュボードよりも上方の所定位置に取り付け可能とするとよい。このようにすれば、車両における前方の乗車領域、例えば運転席または助手席に座る乗員が操作装置を操作しやすくなる。
その他の実施形態.
上記各実施形態では、図1に示すシステムの構成例を用いて説明したが、電子機器がドライブレコーダの機能を有する構成であってもよい。
図14は、本発明の一実施形態のシステムの他の構成例を説明する図である。システムは、電子機器50を備える。
制御部51は、制御部11、31と同様の構成とするとよい。CPUがROMに記憶されているプログラムを実行することにより、電子機器50の種々の機能が実現される。CPUは、プログラムの命令群を実行して、電子機器50の各構成要素を動作させ、各種機能を実現する。
他の構成は、図1と同様であるため説明を省略する。
例えば、実施形態7の変形例1において、電子機器50と、リアドライブレコーダとを備え、操作手段(操作装置)として、光リモコンのボタンを有する構成としてもよい。
本発明の範囲は,明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく,本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも,その範囲に含むものである。本発明のうち,特許を受けようとする構成を,添付の特許請求の範囲に特定したが,現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても,本明細書に開示される構成を,将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。た「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。
10 ドライブレコーダ
30、50 電子機器
11、31、51 制御部
32 表示部
33 出力部
17、34 操作部
18、35 メモリ
19、36 外部I/F
23、38 通信I/F
80 車両
81 運転席
82 後部座席
83 ルームミラー
84 フロントガラス
85 リアガラス
87 ダッシュボード
91 光リモコン
93 リアドライブレコーダ
97 フロントドライブレコーダ
99a~99c 領域
100、100a~100d 制御手段
110、110a~110d 情報生成手段
111 収集手段
112 判定手段
130、130a、130b 出力先決定手段
131 検知手段
132 選択手段
150、150a~150d 出力手段
200 記憶手段
310 モード設定手段
320 スケジューラ

Claims (6)

  1. 車両で取得可能な、乗員に関する情報を出力する処理を行い、
    同乗者の端末装置の存在を検知する処理を行い、
    前記出力する処理は、
    検知した前記端末装置へ運転者の異常を示す異常情報を送信し、
    前記端末装置への送信後、所定の条件を満たしたときに、前記異常情報を、少なくとも前記同乗者とは異なる同乗者の端末装置へ出力し、
    前記所定の条件は、(イ)予め設定した時間の経過、(ロ)異常情報への対応が完了した通知を受け取ったこと、及び(ハ)車両の停止検知の少なくともいずれかとする
    電子機器。
  2. 記検知する処理は、前記同乗者の端末装置の存在として、前記車両を運転可能な同乗者の端末装置の存在を、前記車両に搭載した読取装置に前記同乗者の携行物を読み取らせた情報に基づいて、乗員であって運転者以外で運転可能な同乗者を検知する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 記検知する処理は、前記同乗者の端末装置の存在として、前記車両を運転可能な同乗者の端末装置の存在を、前記同乗者の携行物であって前記同乗者が運転可能な者であることを特定する情報を記録した携行物から読み取った情報に基づいて検知する
    請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記出力する処理は、さらに、操作手段が操作されたことによって、前記乗員に関する情報を、予め取得した出力先へ、出力し、
    前記操作手段は、電子機器本体とは別に設けられ、車室に据え付けられている
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器と、
    前記電子機器を制御する信号を出力する操作装置と、
    を備え、
    前記電子機器は、前記車両の車室の後方の所定の位置に取り付けられ、
    前記操作装置は、前記車室内のダッシュボードまたはダッシュボードよりも上方の所定位置に取り付け可能であるシステム。
  6. コンピュータに、請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器が備える機能を実現させるためのプログラム。
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