JP7449833B2 - 車両事故の不整合判断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両事故の不整合判断装置に関する。
自動車といった車両では、事故が発生した場合に、発生した事故を緊急通報することが考えられる。たとえば自動車では、緊急通報システムが実用化されている。緊急通報システムでは、事故に遭った自動車は、自動車に設けられる自動通報装置を用いて、事故時の乗員保護装置の動作状態、位置、事故での衝撃の入力方向および強さといった事故の緊急情報を、コールセンタのサーバ装置へ送信する(特許文献1)。コールセンタではサーバ装置が受信した各自動車の事故の緊急情報を確認し、ドクターヘリや救急の出動部隊に対して出動を要請する。これにより、事故時の情報に基づいて緊急出動を行うことができるため、事故にあった人を救うことができる可能性が高くなる。
特開2001-216588号公報
しかしながら、このように事故に遭った自動車それぞれから事故の緊急情報をサーバ装置へ送信するだけでは、サーバ装置において事故の規模といった状況について正確に判断できない可能性がある。
たとえば、事故に遭った自動車の一部が、緊急情報をサーバ装置へ送信する自動通報装置を備えていなかったり、自動通報装置が事故などにより故障していたりする可能性がある。この場合、サーバ装置は、事故に遭った自動車から、事故の緊急情報を受信することができない。サーバ装置では、事故の規模を判断できないだけでなく、事故に遭った自動車についての情報を得ることができない。
また、自動通報装置は、基本的に1回の衝突を検出すると自動的に緊急情報を送信する。多重衝突が起きた場合、自動通報装置は、衝突ごとに何度も緊急情報を送信する。自動通報装置は、緊急情報についてのタイムスタンプなどを確認しなければ、多重事故の順番や、最終的な各自動車の状態について把握することができない。
さらに、複数の自動車がからむ事故の緊急情報を各自動車からそれぞれ得たとしても、自動通報装置は、そのままで、事故に遭った複数の自動車がどのように事故にあったのか、その状態や規模を判断することはできない。
このように緊急通報システムでは、事故の状況について、より高い確からしさでの判断を可能にすることが求められる。
本発明の一形態に係る車両事故の不整合判断装置は、事故に遭った複数の車両それぞれから、それぞれの前記車両の事故に関する緊急情報を送信することができる緊急通報システムに設けられる車両事故の不整合判断装置であって、事故に遭った複数の前記車両の緊急情報として、それぞれの車両での衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報を取得する取得手段と、事故に遭った複数の前記車両それぞれの衝突回数をカウントするカウント手段と、事故に遭った複数の前記車両の間で衝突回数を比較する比較手段と、事故に遭った複数の前記車両の間で衝突回数に不整合がある場合に、不知の衝突にあった車両が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成する生成手段と、を有する。
好適には、前記比較手段は、事故に遭って緊急情報を上げている複数の前記車両についての全衝突車数と総衝突回数とを比較する、とよい。
好適には、前記比較手段は、衝突相手が他の前記車両ではないことを特定されている場合、それを勘案して全衝突車数と総衝突回数とを比較する、とよい。
好適には、前記比較手段は、事故に遭った複数の前記車両の衝突回数の総和を、奇数または偶数と比較し、前記生成手段は、事故に遭った複数の前記車両の衝突回数の総和が奇数である場合に、不整合の比較結果を生成する、とよい。
好適には、事故に遭った複数の前記車両の緊急情報を比較することにより、事故に遭った各前記車両の各衝突についての相手の車両を推定する推定手段、を有し、前記生成手段は、相手の車両が推定されなかった衝突がある場合には、その衝突を、不整合が生じている衝突の比較結果として生成する、とよい。
本発明では、事故に遭った複数の車両それぞれから、それぞれの車両の事故に関する緊急情報を送信することができる緊急通報システムに、車両事故の不整合判断装置を設ける。車両事故の不整合判断装置は、事故に遭った複数の車両の緊急情報として、それぞれの車両での衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報を取得し、事故に遭った複数の車両それぞれの衝突回数をカウントし、事故に遭った複数の車両の間で衝突回数を比較する。そして、事故に遭った複数の車両の間で衝突回数に不整合がある場合には、不知の衝突に遭った車両が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成する。緊急情報を送信することができない車両、または緊急情報をすべて送信しきれていない車両が存在する可能性について注意喚起をすることができる。このように、本発明では、衝突回数のカウント数の矛盾に基づいて、緊急情報を送信することができない車両、または緊急情報をすべて送信しきれていない車両の存在を、注意喚起をすることができる。この車両事故の不整合判断装置の比較結果に基づいて、たとえば消防署などの救命部隊は、不明な衝突についての可能性と対策を含めた多重事故の規模や状況などについてより的確に判断して準備して必要な救急体制にて事故現場へ急行することができる。
このような車両事故の不整合判断装置を設けることにより、緊急通報システムは、事故の状況について、より高い確からしさで判断することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る緊急通報システムの一例の説明図である。 図2は、図1において事故に遭った自動車において緊急情報を送信する自動通報装置として機能可能な、自動車の制御系の説明図である。 図3は、図1のコールセンタで使用されるサーバ装置の説明図である。 図4は、図1の出動部隊で使用されるクライアント端末の説明図である。 図5は、事故に遭った複数の自動車の緊急情報を受信するサーバ装置での、自動車事故の不整合判断処理のフローチャートである。 図6は、自動車の緊急情報に含まれる加速度変化の一例の情報と、それに基づく自動車の衝突回数のカウントの仕方の一例の説明図である。 図7は、図1の緊急通報システムにおける、事故に遭った自動車からの緊急通報から救急出動までの一連の処理の流れを示すシーケンスチャートである。 図8は、複数の自動車10の事故の具体例である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る緊急通報システム1の一例の説明図である。
図1の緊急通報システム1は、自動車10などによる道路の事故を管理する機関のコールセンタで使用するサーバ装置2、消防などの救命出動部隊で使用するクライアント端末3、複数の自動車10に設けられる自動通報装置4、および、これらに通信回線を提供する無線通信ネットワーク5、を有する。無線通信ネットワーク5は、自動通報装置4などの無線端末と通信するためにたとえば道路に沿って地域に分散して設けられる基地局6、複数の基地局6を接続する通信網7、を有する。基地局6は、通信可能なゾーン内の複数の無線端末が接続されるアクセスポイントとして機能する。図1の通信網7には、コールセンタのサーバ装置2、救命出動部隊のクライアント端末3、が接続される。このような事故発生時の緊急通報システム1には、たとえばAACN(Advanced Automatic Collision Notification)がある。AACNでは、事故に遭った自動車10からコールセンタのサーバ装置2へ即時的に自動的な事故時情報が送信され、コールセンタの出動要請に基づいて救命出動部隊が救急車11やドクターヘリを出動させる。コールセンタは、事故の状況に応じた救命出動部隊を選択して出動要請を出すことができる。救急車11やドクターヘリは、事故の状況を把握している状態で、事故現場へ向かって出動できる。これにより、事故の当事者に対して、適切な救命処理を、短いリードタイムで即座的に提供することが可能となる。
なお、図1の緊急通報システム1は、複数の組織が連携して使用する例を示しているが、自動車10などが通行可能な道路を含む地域を管理するたとえば警察、消防、役所、病院、医療機関、警備会社、管理会社などが単独で使用してもよい。
また、図1には、GNSS衛星が図示されている。図1の各装置は、複数のGNSS衛星の緯度、経度の位置情報および時刻情報を含む電波を受信することにより、自身の位置および時刻を得ることが可能である。そして、複数の装置は、互いに協働している複数のGNSS衛星から電波を受信することにより、それぞれの現在時刻などを高い精度で一致させることができる。共通の時刻を使用することができる。
ところで、自動車10の事故は、その他のたとえば列車事故などのように単純なものではないことがある。
たとえば図1に示すように、一次衝突した自動車10に対して、さらに別の自動車10が二次衝突することがある。このような多重衝突が発生した場合、事故に遭った各自動車10の状態および乗員の状態は、最初の一次衝突で推定可能なものとは大きく異なる可能性がある。しかも、一次衝突をした自動車10は、一次衝突により自動通報装置4が故障していたり、一次衝突より前に既に自動通報装置4が故障していたりする可能性もある。自動通報装置4が故障している多重事故にあった自動車10は、少なくとも二次衝突についての緊急情報を送信することができなくなる。また、多数の自動車10が同一地点で事故に遭った場合、その一部の自動車10の自動通報装置4は、基地局6との通信容量が不足することに起因して通信が遮断され、緊急情報を送信できなくなる可能性がある。
この他にもたとえば、図1の一次衝突に遭った左側の自動車10は、その一次衝突により大破したり、道路から落ちたりする可能性がある。このような自動車10は、緊急情報をまったく送信することができない。
そして、事故に遭った複数の自動車10のすべてからすべての衝突についての緊急情報が得られない場合、サーバ装置2は、事故の規模を判断できないだけでなく、事故に遭った各自動車10についての情報を得ることができない。
また、自動通報装置4は、基本的に1回の衝突を検出すると自動的に緊急情報を送信する。多重衝突が起きた場合、自動通報装置4は、衝突ごとに何度も緊急情報を送信する。自動通報装置4は、緊急情報についてのタイムスタンプなどを確認しなければ、受信した複数の緊急情報についての順番や、最終的な各自動車10の状態について把握することができない。
さらに、複数の自動車10がからむ事故の緊急情報を各自動車10からそれぞれ得たとしても、自動通報装置4は、そのままで、事故に遭った複数の自動車10がどのように事故にあったのか、その状態や規模を判断することはできない。
このように自動車10の緊急通報システム1は、さらに改善する必要がある。緊急通報システム1は、事故の状況について、より高い確からしさで判断できるようにする必要がある。
図2は、図1において事故に遭った自動車10において緊急情報を送信する自動通報装置4として機能可能な、自動車10の制御系の説明図である。
図2の自動車10の制御系20は、複数の制御装置が、それぞれに組み込まれる制御ECU(Electronic Control Unit)により代表して示されている。制御装置は、制御ECUの他に、たとえば制御プログラムおよびデータを記録するメモリ、制御対象物またはその状態検出装置と接続される入出力ポート、時間や時刻を計測するタイマ、およびこれらが接続される内部バス、を有してよい。
図2に示される制御ECUは、具体的にはたとえば、駆動ECU21、操舵ECU22、制動ECU23、走行制御ECU24、運転操作ECU25、検出ECU26、外通信ECU27、内通信ECU28、UI操作ECU29、乗員保護ECU30、である。自動車10の制御系20は、図示しない他の制御ECUを備えてよい。
複数の制御ECUは、自動車10で採用されるたとえばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)といった車ネットワーク36に接続される。車ネットワーク36は、複数の制御ECUを接続可能な複数のバスケーブル37と、複数のバスケーブル37が接続される中継装置としてのセントラルゲートウェイ(CGW)38と、で構成されてよい。複数の制御ECUには、互いに異なる識別情報としてのIDが割り当てられる。制御ECUは、基本的に周期的に、他の制御ECUへデータを出力する。データには、出力元の制御ECUのIDと、出力先の制御ECUのIDとが付加される。他の制御ECUは、バスケーブル37を監視し、出力先のIDがたとえば自らのものである場合、データを取得し、データに基づく処理を実行する。セントラルゲートウェイ38は、接続されている複数のバスケーブル37それぞれを監視し、出力元の制御ECUとは異なるバスケーブル37に接続されている制御ECUを検出すると、そのバスケーブル37へデータを出力する。このようなセントラルゲートウェイ38の中継処理により、複数の制御ECUは、それぞれが接続されているバスケーブル37とは異なるバスケーブル37に接続されている他の制御ECUとの間でデータを入出力できる。
UI操作ECU29には、たとえば乗車している乗員とのユーザインタフェース機器として、表示デバイス41、操作デバイス42、が接続される。表示デバイス41は、たとえば液晶デバイス、映像投影デバイス、でよい。操作デバイス42は、たとえばタッチパネル、キーボード、非接触操作検出デバイス、でよい。表示デバイス41および操作デバイス42は、たとえば乗員が乗る車室の内面に設置されてよい。UI操作ECU29は、車ネットワーク36からデータを取得し、表示デバイス41に表示する。UI操作ECU29は、操作デバイス42に対する操作入力を、車ネットワーク36へ出力する。また、UI操作ECU29は、操作入力に基づく処理を実行し、その処理結果をデータに含めてよい。UI操作ECU29は、たとえば、表示デバイス41に目的地などを設定するためのナビ画面を表示し、操作入力により選択した目的地までの経路を探索し、その経路データをデータに含めてよい。経路データには、現在地から目的地までの移動に使用する道路のたとえばレーンなどの属性情報が含まれてよい。
運転操作ECU25には、乗員が自動車10の走行を制御するための操作部材として、たとえば不図示のハンドル、ブレーキペダル、アクセルペダル、シフトレバー、などが接続される。操作部材が操作されると、運転操作ECU25は、操作の有無、操作量などを含むデータを、車ネットワーク36へ出力する。また、運転操作ECU25は、操作部材に対する操作についての処理を実行し、その処理結果をデータに含めてよい。運転操作ECU25は、たとえば自動車10の進行方向に他の移動体や固定物がある状況においてアクセルペダルが操作された場合、その異常操作を判断し、その判断結果をデータに含めてよい。
検出ECU26には、自動車10の走行状態を検出するための検出部材として、たとえば自動車10の速度を検出する速度センサ51、自動車10の加速度を検出する3軸加速度センサ52、自動車10の外側の周囲を撮像するたとえばステレオカメラ53、車室の乗員を撮像する車内カメラ54、車内外の音をデータ化するマイクロホン55、自動車10の位置を検出するGNSS受信機56、などが接続される。GNSS受信機56は、複数のGNSS衛星110からの電波を受信し、自車の現在位置である緯度、経度、および現在時刻を得る。検出ECU26は、検出部材から検出情報を取得し、検出情報を含むデータを、車ネットワーク36へ出力する。また、検出ECU26は、検出情報に基づく処理を実行し、その処理結果をデータに含めてよい。たとえば、検出ECU26は、3軸加速度センサ52が衝突検出の閾値を超える加速度を検出した場合、衝突検出を判断し、衝突検出結果をデータに含めてよい。検出ECU26は、ステレオカメラ53の画像に基づいて自車の周囲に存在する歩行者や他の自動車10、街路樹や電柱、ガードレールといった対象物を抽出し、対象物の種類や属性を判断し、画像中の対象物の位置や大きさや変化に応じて対象物の相対方向、相対距離、移動している場合は移動方向を推定し、これらの推定結果を含む他の対象物との衝突の予測情報をデータに含めて車ネットワーク36へ出力してよい。
外通信ECU27には、外通信デバイス61、が接続される。外通信デバイス61は、自動車10の近くにある無線通信ネットワーク5の基地局6と無線通信する。外通信ECU27は、外通信デバイス61と基地局6との無線通信を使用して、無線通信ネットワーク5を通じてサーバ装置2との間でデータを送受する。これらにより、自動車10に設けられる外通信端末60が構成される。外通信端末60は、自動車10に設けられる送信装置であり、無線端末の一種である。
内通信ECU28には、内通信デバイス71、が接続される。内通信デバイス71は、自動車10の車内にある乗員の携帯端末と近距離の無線通信を実行する。内通信ECU28は、内通信デバイス71と乗員の携帯端末との近距離の無線通信を使用して、車内の乗員の携帯端末との間でデータを送受する。なお、携帯端末は、基本的に、近くにある無線通信ネットワーク5の基地局6と無線通信できるものでよい。
走行制御ECU24は、自動車10の走行を制御する。走行制御ECU24は、たとえば、車ネットワーク36を通じて外通信ECU27、検出ECU26、運転操作ECU25などからデータを取得し、自動車10の走行を自動運転または手動運転支援の制御を実行する。走行制御ECU24は、取得したデータに基づいて自動車10の走行を制御するための走行制御データを生成し、駆動ECU21、操舵ECU22、および制動ECU23へ出力する。駆動ECU21、操舵ECU22、および制動ECU23は、入力される走行制御データに基づいて、自動車10の走行を制御する。
乗員保護ECU30には、複数のシートベルト装置、複数のエアバッグ装置、乗員保護メモリ87、が接続される。シートベルト装置には、たとえば、自動車10を運転する乗員についての運転側シートベルト装置81、自動車10を同乗する乗員についての同乗側シートベルト装置82、がある。エアバッグ装置には、たとえば、自動車10を運転する乗員の前で展開する運転側フロントエアバッグ装置83、自動車10を運転する乗員の外側で展開する運転側カーテンエアバッグ装置84、自動車10を同乗する乗員の前で展開する同乗側フロントエアバッグ装置85、自動車10を同乗する乗員の外側で展開する同乗側カーテンエアバッグ装置86、がある。これらにより、乗員保護装置80が構成される。
検出ECU26からの他の対象物との衝突の予測情報、または衝突検出結果の情報に基づき、乗員保護ECU30はシートベルト装置やエアバッグ装置を作動させる、または制御する。
乗員保護メモリ87は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、乗員保護ECU30が実行するプログラム、設定値、などが記録される。乗員保護メモリ87には、乗員保護ECU30による制御内容の情報が記録されてよい。乗員保護ECU30は、乗員保護メモリ87からプログラムを読み込んで実行する。これにより、乗員保護ECU30は、自動車10の乗員保護制御部として機能し得る。
自動車10の乗員保護制御部としての乗員保護ECU30は、たとえば衝突を検出した場合に乗員保護制御を実行するとともに、自動車10の緊急情報を収集して送信する。乗員保護ECU30は、外通信端末60を用いて、基地局6、通信網7を通じて、サーバ装置2へ収集した事故の緊急情報を送信する。
図3は、図1のコールセンタで使用されるサーバ装置2の説明図である。
図3のサーバ装置2は、サーバ通信デバイス91、サーバメモリ92、サーバCPU93、サーバGNSS受信機94、サーバモニタ95、サーバ通話デバイス96、および、これらが接続されるサーババス97、を有する。
サーバ通信デバイス91は、無線通信ネットワーク5の通信網7に接続される。サーバ通信デバイス91は、無線通信ネットワーク5を通じて、他の装置、たとえば自動車10の無線端末としての外通信端末60、クライアント端末3との間でデータを送受する。
サーバGNSS受信機94は、GNSS衛星110の電波を受信して、現在時刻を得る。サーバ装置2は、サーバGNSS受信機94の現在時刻により校正される不図示のサーバタイマを備えてよい。
サーバモニタ95は、サーバ装置2の情報を表示する。サーバモニタ95は、たとえば、事故などに遭った自動車10からサーバ装置2が受信する緊急情報を表示する。
サーバ通話デバイス96は、コールセンタの職員が、サーバ通信デバイス91を用いて接続されている携帯端末のユーザとの間で通話するために使用される。
サーバメモリ92は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、サーバCPU93が実行するプログラム、設定値、などが記録される。サーバメモリ92には、サーバCPU93による制御内容の情報が記録されてよい。サーバCPU93は、サーバメモリ92からプログラムを読み込んで実行する。これにより、サーバ装置2には、サーバ制御部が実現される。サーバ制御部としてのサーバCPU93は、サーバ装置2の全体的な動作を管理する。
たとえば、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、事故に遭った各自動車10から即時的に送信された緊急情報をサーバ通信デバイス91が受信すると、受信した緊急情報をサーバモニタ95に表示する。コールセンタの職員は、表示されている各自動車10の緊急情報に基づいて事故の状況を判断し、それに応じた出動要請を入力する。サーバCPU93は、サーバ通信デバイス91を用いて、出動要請をクライアント端末3へ送信する。
図4は、図1の出動部隊で使用されるクライアント端末3の説明図である。
図4のクライアント端末3は、クライアント通信デバイス101、クライアントメモリ102、クライアントCPU103、クライアント報知デバイス104、クライアントGNSS受信機105、クライアントモニタ106、クライアント通話デバイス107、および、これらが接続されるクライアントバス108、を有する。
クライアント通信デバイス101は、無線通信ネットワーク5の通信網7に接続される。クライアント通信デバイス101は、無線通信ネットワーク5を通じて、他の装置、たとえば自動車10の無線端末としての外通信デバイス61、サーバ装置2との間でデータを送受する。
クライアントGNSS受信機105は、GNSS衛星110の電波を受信して、現在時刻を得る。クライアント端末3は、クライアントGNSS受信機105の現在時刻により校正される不図示のサーバタイマを備えてよい。
クライアントモニタ106は、クライアント端末3の情報を表示する。クライアントモニタ106は、たとえば、サーバ装置2から受信する出動要請などを表示する。
クライアント報知デバイス104は、出動部隊の隊員に対して、出動要請音を出力する。
クライアント通話デバイス107は、出動部隊の隊員が、クライアント通信デバイス101を用いて接続されている携帯端末のユーザとの間で通話するために使用される。
クライアントメモリ102は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、クライアントCPU103が実行するプログラム、設定値、などが記録される。クライアントメモリ102には、クライアントCPU103による制御内容の情報が記録されてよい。クライアントCPU103は、クライアントメモリ102からプログラムを読み込んで実行する。これにより、クライアント端末3には、クライアント制御部が実現される。クライアント制御部としてのクライアントCPU103は、クライアント端末3の全体的な動作を管理する。
たとえば、救命出動部隊のクライアント端末3のクライアントCPU103は、クライアント通信デバイス101が出動要請を受信すると、クライアント報知デバイス104により出動要請を報知する。これにより、救命出動部隊は、出動要請に基づいて、救急車11やドクターヘリを事故現場へ急行させる。出動部隊は、各自動車10についての事故の状況を把握している状態で、事故現場へ向かって出動できる。出動部隊は、事故の当事者に対して、適切な救命処理を、短いリードタイムで即座的に提供することが可能となる。
図5は、事故に遭った複数の自動車10の緊急情報を受信するサーバ装置2での、自動車事故の不整合判断処理のフローチャートである。
事故に遭った複数の自動車10から緊急情報を受信するコールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、図5の自動車事故の不整合判断処理を周期的に実行する。これにより、サーバ装置2は、自動車事故の不整合判断装置として機能する。
ステップST1において、サーバ装置2のサーバCPU93は、事故に遭った自動車10から事故の緊急情報を受信して取得したか否かを判断する。サーバ装置2は、事故があると、事故に遭った複数の自動車10からそれぞれの緊急情報を受信する。緊急情報には、事故の地点および時刻、事故での衝撃の入力方向および強さ、事故時の乗員保護装置80の動作状態といったAACN標準の事故時情報だけでなく、事故の前後での速度履歴または加速度履歴、事故の直後に撮像した衝突ごとの内外の画像データ、が含まれてよい。また、緊急情報には、自動車10ごとの識別情報が含まれる。事故の緊急情報を受信している場合、サーバCPU93は、処理をステップST2へ進める。事故の緊急情報を1つも受信していない場合、サーバCPU93は、本処理を終了する。
ステップST2において、サーバCPU93は、取得した複数の緊急情報を、事故の範囲に相当するエリアごとに分けて、以下の処理のために1つのエリアを選択する。道路における事故は、通常は同時刻にて頻発するものではないが、複数の地点において同時的に発生することがある。サーバCPU93は、自動車事故の不整合を判断するためには、1つの事故を他の事故から区別する必要がある。このため、サーバCPU93は、取得した複数の緊急情報を、事故ごとに分ける必要がある。サーバCPU93は、たとえば緊急情報が経由した基地局6のセル範囲などに基づいて、複数の緊急情報をエリアごとに分けてよい。
ステップST3において、サーバCPU93は、選択したエリア内にいる自動車10の中から、衝突による事故に遭っていることを示す緊急情報を取得している自動車10を特定し、衝突した自動車10の数をカウントする。これにより、サーバCPU93は、選択したエリアにおいて衝突したとして特定したすべての自動車10についての全衝突車数を得ることができる。
ステップST4において、サーバCPU93は、ステップST3において衝突したとして特定した各自動車10の事故中の加速度履歴を取得する。各自動車10の事故中の加速度履歴は、各自動車10から衝突ごとに送信される緊急情報に含まれる。なお、サーバCPU93は、同一の識別情報を含む複数の緊急情報がある場合、それらに含まれる加速度履歴を時刻順につなぎ合わせて、各自動車10の事故中の加速度履歴を生成して取得してよい。各自動車10の加速度履歴には、その自動車10の衝突による加速度変化の情報が含まれる。なお、サーバCPU93は、各自動車10の事故中の速度履歴を取得してもよい。各自動車10の事故中の速度履歴には、その自動車10の衝突による速度変化の情報が含まれる。また、サーバCPU93は、各自動車10で既に検出されている衝突そのものの情報を取得してもよい。これらは、衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報である。
ステップST5において、サーバCPU93は、各自動車10の衝突回数をカウントする。サーバCPU93は、各自動車10の事故中の加速度履歴に含まれる衝突を判断して、衝突回数をカウントアップする。これにより、サーバCPU93は、カウント手段として、取得した各自動車10の加速度変化の情報または速度変化の情報から、事故に遭った複数の自動車10それぞれの衝突回数をカウントできる。
ステップST6において、サーバCPU93は、取得した各自動車10の加速度履歴について最後まで処理し終えたか否かを判断する。加速度履歴について最後まで処理し終えていない場合、サーバCPU93は、処理をステップST5へ戻す。加速度履歴について最後まで処理し終えると、サーバCPU93は、処理をステップST7へ進める。これにより、サーバCPU93は、事故に遭った各自動車10の衝突回数をカウントできる。
ステップST7において、サーバCPU93は、選択したエリアにおいて衝突したとして特定したすべての自動車10について処理し終えたか否かを判断する。すべての自動車10について処理し終えていない場合、サーバCPU93は、処理をステップST4へ戻す。サーバCPU93は、エリアに含まれる次の自動車10について衝突回数をカウントする。すべての自動車10について処理し終えると、サーバCPU93は、処理をステップST8へ進める。
ステップST8において、サーバCPU93は、選択したエリアにおいて衝突したとして特定したすべての自動車10についての衝突回数の総和を演算する。これにより、サーバCPU93は、選択したエリアにおいて衝突したとして特定したすべての自動車10についての総衝突回数を得ることができる。
ステップST9からの処理において、サーバCPU93は、事故に遭った複数の自動車10についての情報を比較して、事故の情報が全体で整合しているか否かを具体的に判断する。
本実施形態において、サーバCPU93は、選択したエリアにおいて衝突したとして特定したすべての自動車10についての全衝突車数と、総衝突回数とを比較する。後述する図8(A)のように第一の自動車10Aに対して第二の自動車10Bが追突する場合、それぞれの自動車10は緊急情報を1回ずつ送信する。この場合、全衝突車数と総衝突回数とはともに2となり、一致する。自動車10どうしの衝突では、衝突回数の総和は基本的に偶数である。一致しない場合、サーバCPU93は、不整合があるとして、処理をステップST11へ進める。整合する場合、サーバCPU93は、処理をステップST10へ進める。
ステップST10において、全衝突車数と総衝突回数とが一致して整合しているため、サーバCPU93は、整合フラグを生成する。整合フラグは、たとえばサーバメモリ92に記録されてよい。サーバモニタ95は、整合フラグに基づいて、全衝突車数と総衝突回数とが一致して整合していることを表示する。これにより、コールセンタの職員は、複数の自動車10からすべての緊急情報を取得できていると推定することができる。その後、サーバCPU93は、本処理を終了する。
ステップST11において、全衝突車数と総衝突回数とが一致しないで不整合であるため、サーバCPU93は、不整合フラグを生成する。これにより、サーバCPU93は、生成手段として、事故に遭った複数の自動車10の間で衝突回数に不整合がある場合に、事故エリアについて不知の衝突に遭った自動車10が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成できる。そして、不整合フラグは、たとえばサーバメモリ92に記録されてよい。サーバモニタ95は、不整合フラグに基づいて、全衝突車数と総衝突回数とが一致しないように不整合していることを表示する。これにより、コールセンタの職員は、複数の自動車10からすべての緊急情報を取得できていないことを把握できる。
ステップST12において、サーバCPU93は、各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定する。サーバCPU93は、各自動車10について衝突をカウントした時刻における他の自動車10についての取得情報に基づいて、各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定してよい。
たとえば、サーバCPU93は、各自動車10の加速度履歴または速度履歴における各衝突のカウントタイミングでの他の自動車10の加速度または速度が、各自動車10のものと同等である場合、他の自動車10を相手として推定してよい。このように、サーバCPU93は、推定手段として、複数の自動車10についての衝突による加速度の波形そのものまたは速度変化の波形そのものを比較することにより、各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定できる。
この他にもたとえば、各自動車10の緊急情報に車外を撮像した画像データが含まれる場合、その画像に映る他の自動車10の色、車種といった特徴と、他の自動車10の緊急情報に含まれる自車の特徴とを比較して、それらが適合する場合に、他の自動車10を相手として推定してよい。このように、サーバCPU93は、推定手段として、複数の自動車10から取得した緊急情報に含まれる車種、色といった特徴情報を比較することにより、事故に遭った各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定できる。
ステップST13において、サーバCPU93は、相手の自動車10の状態を推定する。サーバCPU93は、たとえば相手の自動車10の緊急情報に含まれる内外の画像データに基づいて、相手の自動車10の状態、その乗員の状態を推定してよい。衝突ごとに状態を判断することにより、最終的な状態では判断しきれない、損傷や怪我について予想することができる。このように、サーバCPU93は、推定手段として、特定した各自動車10の各衝突についての相手の自動車10について、相手の自動車10の緊急情報から、相手の自動車10の位置若しくは状態または乗員の状態を推定できる。
ステップST14において、サーバCPU93は、相手不明の衝突があるか否かを判断する。サーバCPU93は、ステップST12により相手の自動車10を推定できない場合、相手不明として、処理をステップST15へ進める。サーバCPU93は、ステップST12により相手の自動車10を推定できた場合、相手不明でないとして、本処理を終了する。
ステップST15において、サーバCPU93は、不明衝突情報を生成して、不整合フラグに付加する。不明衝突情報は、相手不明の衝突についての情報でよい。不明衝突情報は、不整合フラグとともに、たとえばサーバメモリ92に記録されてよい。サーバモニタ95は、不明衝突情報を表示する。これにより、コールセンタの職員は、少なくともどの自動車10について相手の自動車10を推定できなかったのかを把握することができる。その後、サーバCPU93は、本処理を終了する。
このように、サーバCPU93は、衝突回数の矛盾から、対自動車10の衝突が発生し、かつ緊急情報を受信できていない自動車10の存在を推定できる。このような不明衝突情報についての不整合フラグが得られることにより、コールセンタの職員や出動部隊は、緊急情報を受信できていない自動車10についても対応可能な体制を整えるように準備できる。
図6は、自動車10の緊急情報に含まれる加速度変化の一例の情報と、それに基づく自動車10の衝突回数のカウントの仕方の一例の説明図である。
図6には、ある自動車10の事故中の加速度履歴が加速度曲線により示されている。図6において、時間は左から右へ流れる。
図6の加速度曲線は、1つ目の緩やかで変化幅が小さいディンプルと、2つ目の急峻で変化幅が大きいディンプルと、を有する。2つのディンプルはともに、通常の走行中ではありえない範囲に設定されている閾値を超えて低下している。
この場合、サーバCPU93は、1つ目のディンプルについて衝突によるものであるか否かを判断する。サーバCPU93は、まず、変化幅が閾値を超えているか否かを判断する。そして、変化幅が閾値を超えているため、サーバCPU93は、さらに、加速度が低下している最中での加速度の変化の大きさが、通常の走行中にはありえない閾値より大きいものであるか否かを判断する。加速度の変化の大きさが閾値を超えていないため、サーバCPU93は、加速度曲線の1つ目のディンプルを衝突によるものではないと判断する。サーバCPU93は、衝突回数をカウントアップしない。
次に、サーバCPU93は、2つ目のディンプルについて衝突によるものであるか否かを判断する。この場合、サーバCPU93は、変化幅が閾値を超えていると判断するとともに、加速度の変化の大きさが閾値を超えていると判断する。サーバCPU93は、2つ目のディンプルが衝突によるものだと判断し、衝突回数をカウントアップする。
そして、サーバCPU93は、加速度の変化曲線の最後までこのような判断を繰り返す。サーバCPU93は、図5の加速度曲線に係る自動車10について、その衝突回数を特定することができる。
このようにサーバCPU93は、カウント手段として、通常の走行中にはありえない加速度または速度変化であって、構造物などの固定物に衝突した場合に生じ得るような急激な変化を伴わない加速度の回数を、衝突回数としてカウントできる。
図7は、図1の緊急通報システム1における、事故に遭った自動車10からの緊急通報から救急出動までの一連の処理の流れを示すシーケンスチャートである。
図7には、自動車10の自動通報装置4としての制御系20、コールセンタのサーバ装置2、出動部隊のクライアント端末3、が示されている。時間は、上から下へ流れる。
ステップST21において、自動車10の検出ECU26は、自動車10の衝突を検出する。検出ECU26は、たとえば3軸加速度センサ52により検出される加速度の大きさが、所定の閾値より大きい場合に衝突を検出する。衝突を検出しない場合、検出ECU26は、本処理を繰り返す。衝突を検出すると、検出ECU26は、衝突検出情報を乗員保護ECU30へ伝達し、処理をステップST22へ進める。なお、検出ECU26は、本処理を開始後一定時間経過後に、衝突が予測されない場合、本処理を終了してもよい。
なお、検出ECU26は、衝突を検出する前に、衝突が不可避であることを予測してよい。また、乗員保護ECU30は、衝突が不可避であることを予測したことに基づいて、衝突を検出する前に、乗員保護のための事前処理を実行してよい。乗員保護ECU30は、事前処理として、たとえば、シートベルト装置のシートベルトの余りを巻き取ってプリテンション状態としたり、その他の処理を実行したりしてもよい。たとば、乗員保護ECU30は、エアバッグ装置についてのプリ展開などを実行してよい。
ステップST22において、衝突を検出した自動車10の乗員保護ECU30は、衝突検出情報に基づいて、乗員の保護処理を実行する。乗員保護ECU30は、検出ECU26による衝突予測情報に基づいて、乗員の保護処理を実行してもよい。
ステップST23において、乗員の保護制御を実行した自動車10の乗員保護ECU30は、事故の緊急情報を収集する。事故の緊急情報は、基本的に、上述したAACNで収集する情報でよい。AACNでは、事故時の乗員保護装置80の動作状態、位置、事故での衝撃の入力方向および強さといった緊急情報を収集する。たとえば、乗員保護ECU30は、3軸加速度センサ52により検出される事故時の衝突の加速度の大きさおよび方向の情報、GNSS受信機56により生成される事故時の位置および時刻の情報、乗員保護ECU30が作動させたシートベルト装置およびエアバッグ装置の情報、を収集する。
ステップST24において、自動車10の外通信ECU27は、外通信デバイス61を用いて、乗員保護ECU30が収集した緊急情報を、自動通報を実行する。
なお、外通信ECU27は、緊急情報を収集して送信してもよい。
ステップST25において、コールセンタのサーバ装置2のサーバ通信デバイス91は、事故に遭った自動車10から自動通報の情報を受信する。サーバ通信デバイス91が受信した自動通報の情報は、サーバメモリ92に記録されてよい。
ステップST26において、コールセンタのサーバ装置2のサーバ通信デバイス91は、事故に遭った他の自動車10から自動通報の情報を受信する。サーバ通信デバイス91が受信した他の自動通報の情報は、サーバメモリ92に記録されてよい。
ステップST27において、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、図5による自動車事故の不整合判断処理を実行する。これにより、サーバメモリ92には、不整合フラグ、または整合フラグが記録される。
ステップST28において、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、サーバ通信デバイス91が受信した自動通報の情報をサーバモニタ95と、自動車事故の不整合判断結果とを、表示する。コールセンタの職員は、サーバモニタ95に表示されている事故の緊急情報に基づいて、自動車10の事故の状況を確認できる。また、自動車事故の不整合判断結果と、複数の自動車10の事故の緊急情報とに基づいて、事故の規模などを判断できる。特に、不整合フラグがあることにより、未確認の衝突や未確認の事故車両が存在する可能性があることを把握することができる。
ステップST29において、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、事故に遭った自動車10の外通信ECU27と通信する。ステップST30において、自動車10の乗員保護ECU30は、音声通話に応答する。これにより、サーバ通話デバイス96と自動車10のたとえばマイクロホン55との間に、通話が可能な通話回線が確立する。コールセンタの職員は、音声により乗員の安否および健康状態を確認する。これにより、事故に遭った自動車10に乗車している乗員の怪我の程度といった状態を直接的に確認できる。コールセンタの職員は、確認結果を、サーバ装置2に入力してよい。
ステップST31において、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、状況を推定する。サーバCPU93は、サーバ通信デバイス91が受信した自動通報の情報と、自動車事故の不整合判断結果と、コールセンタの職員の入力情報とに基づいて、状況を推定してよい。サーバCPU93は、過去の事故の緊急情報と照合して、人工知能的な処理により、状況を推定してよい。また、コールセンタの職員が、状況を総合的に勘案して状況を推定し、推定結果をサーバ装置2へ入力してもよい。また、サーバCPU93は、多重事故の発生の流れを整理するように時系列で状況を推定してよい。また、サーバCPU93は、各衝突での各自動車10の位置や状態および乗員の状態を推定してよい。
ステップST32において、コールセンタのサーバ装置2のサーバCPU93は、出動を手配する。サーバCPU93は、サーバ通信デバイス91を用いて、出動部隊のクライアント端末3へ出動要請を送信する。サーバCPU93は、コールセンタの職員の操作に基づいて、出動要請を送信してもよい。
ステップST33において、出動部隊のクライアント端末3のクライアント通信デバイス101は、サーバ装置2から出動要請を受信する。クライアント通信デバイス101が受信した出動要請は、クライアントメモリ102に記録されてよい。
ステップST34において、出動部隊のクライアント端末3のクライアントCPU103は、出動を報知する。クライアントCPU103は、クライアント通信デバイス101が出動要請を受信したことに基づいて、クライアント報知デバイス104から出動要請音を出力する。また、クライアントCPU103は、クライアントモニタ106に、出動要請の画面を表示してよい。出動要請の画面には、自動通報の情報、自動車事故の不整合判断結果、コールセンタの職員の入力情報が、表示されてよい。
ステップST35において、出動部隊の隊員は、出動する。出動部隊の隊員は、出動要請音および出動要請の画面により、自隊に向けて出動要請があったことを把握して、ドクターヘリや救急車11を用いて緊急出動することができる。
これにより、ドクターヘリや救急の出動部隊は、事故に遭った複数の自動車10から自動的に通報される事故の緊急情報に基づいて、必要最小限のリードタイムで遅滞することなく出動することができる。ドクターヘリや救急の出動部隊は、事前に得た事故の緊急情報に基づいて適切な準備をした状態で、緊急出動することができる。特に、自動車事故の不整合判断結果に基づいて、不知の事故に遭った自動車10の存在の有無が把握できるため、ドクターヘリや救急の出動部隊は、それについても対応可能な準備をした状態で、緊急出動することができる。事故にあった人を救うできる可能性が高くなる。
以上のように、本実施形態では、事故に遭った複数の自動車10それぞれから、それぞれの自動車10の事故に関する緊急情報を送信することができる緊急通報システム1に、自動車10事故の不整合判断装置を設ける。自動車10事故の不整合判断装置は、事故に遭った複数の自動車10の緊急情報として、それぞれの自動車10での衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報を取得し、事故に遭った複数の自動車10それぞれの衝突回数をカウントし、事故に遭った複数の自動車10の間で自動車10の位置から把握される一定の事故エリアごとに衝突回数を比較する。そして、事故に遭った複数の自動車10の間で衝突回数に不整合がある場合には、事故エリアについて不知の衝突にあった自動車10が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成する。事故エリアにおいて緊急情報を送信することができない自動車10、または緊急情報をすべて送信しきれていない自動車10が存在する可能性について注意喚起をすることができる。このように、本実施形態では、衝突回数のカウント数の矛盾に基づいて、緊急情報を送信することができない自動車10、または緊急情報をすべて送信しきれていない自動車10の存在を、注意喚起をすることができる。この自動車10事故の不整合判断装置の比較結果に基づいて、たとえば消防署などの救命部隊は、不明な衝突についての可能性と対策を含めた多重事故の規模や状況などについてより的確に判断して準備して必要な救急体制にて事故現場へ急行することができる。
本実施形態では、不整合判断装置は、それぞれの自動車10での衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報として、それぞれの自動車10での事故中の加速度変化の情報または速度変化の情報を取得し、取得した各自動車10の加速度変化の情報または速度変化の情報から、それぞれの自動車10の衝突回数をカウントする。ここで、不整合判断装置は、通常の走行中にはありえない加速度または速度変化であって、構造物などの固定物に衝突した場合に生じ得るような急激な変化を伴わない加速度または速度変化の回数を、衝突回数としてカウントする。これにより、不整合判断装置は、自動車10同士の衝突について高い確からしさでカウントすることができる。
本実施形態では、不整合判断装置は、事故に遭った複数の自動車10の衝突回数の総和を、奇数または偶数と比較し、事故に遭った複数の自動車10の衝突回数の総和が奇数である場合に、不知の衝突にあった自動車10が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成する。これにより、不整合判断装置は、不知の衝突にあった自動車10が存在する可能性について、容易に且つ確からしく判断することができる。
本実施形態では、不整合判断装置は、さらに、事故に遭った複数の自動車10の緊急情報を比較することにより、事故に遭った各自動車10の各衝突についての相手の自動車10の自動車10を推定する。ここで、不整合判断装置は、たとえば、事故に遭った複数の自動車10の緊急情報に含まれる衝突時の相手の自動車10を特定する特徴情報により、各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定しても、または、複数の自動車10についての衝突による加速度の波形そのものまたは速度変化の波形そのものを比較することにより、各自動車10の各衝突についての相手の自動車10を推定してもよい。そして、不整合判断装置は、相手の自動車10が推定されなかった衝突がある場合には、その衝突の情報を、衝突の比較結果として生成し、相手の自動車10が推定されなかった衝突がない場合には、衝突の情報を含まない不整合の比較結果を生成する。これにより、不整合判断装置は、単に事故エリアについて不知の衝突にあった自動車10が存在する可能性があることだけでなく、どの自動車10についての衝突についての不整合を特定して判断することができる。
また、不整合判断装置は、さらに、特定した各自動車10の各衝突についての相手の自動車10について、さらに、相手の自動車10の緊急情報から、相手の自動車10の位置若しくは状態または乗員の状態を推定してよい。これにより、事故に遭った各自動車10の位置若しくは状態または乗員の状態について、高い確からしさの情報を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、サーバCPU93は、図5のステップST3からステップST15において全衝突車数と総衝突回数との比較判断により、事故の緊急情報の全体的な整合性を判断している。
この際に、サーバCPU93は、さらに、各自動車10の衝突相手が車両であるか否かを特定し、またはその特定情報を各自動車10から取得してよい。サーバCPU93または各自動車10は、それぞれに設けられるカメラの撮像画像や加速度センサの増減に基づいて、各自動車10の衝突相手が車両であるか否かを特定してよい。たとえば自動車10が他の自動車10と衝突する場合と、自動車10が構造物に衝突する場合とでは、加速度センサの検出波形においてモーメントの方向や増減の仕方が異なる。各自動車10の撮像画像には、衝突の相手方が映り込むこともある。サーバCPU93または各自動車10は、加速度センサの増減や、撮像画像に基づいて衝突相手を特定してよい。サーバCPU93は、各自動車10の衝突相手として他の自動車10以外のものが含まれる場合、そのことを勘案して、全衝突車数と総衝突回数とを照合し、事故の緊急情報が全体として整合しているか否かを判断してよい。サーバCPU93は、たとえば、各自動車10の衝突相手が他の自動車10でない衝突回数を総衝突回数から減算し、減算した値と全衝突車数との一致を判断してよい。
図8は、複数の自動車10の事故の具体例である。
図8(A)では、自動車10Bが自動車10Aに追突する例である。この場合、自動車10Aと自動車10Bとは、緊急情報をサーバ装置2へ送信することが望ましい。
このような場合、事故に遭って緊急情報を上げている複数の自動車10についての全衝突車数と総衝突回数とはともに2となる。サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数とが一致すると比較判断する。
図8(B)では、自動車10Bが自動車10Aに追突し、さらに追突された自動車10Aが道路から外れて単独で衝突して横転する例である。この場合、自動車10Aは、自動車10Bからの追突についての緊急情報と、自身の単独での衝突の緊急情報と、をサーバ装置2へ送信することが望ましい。
しかしながら、図8(B)の自動車10Aは、緊急情報を送信できない。事故に遭って緊急情報を上げている複数の自動車10についての全衝突車数と総衝突回数とはともに1となる。
このような場合、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが奇数で一致している場合には、全衝突車数と総衝突回数とが一致しないと判断してよい。不一致とすることにより、自動車10Bについての、自動車10B以外の自動車10Aへの追突事故の可能性についての警告を出すことができる。全衝突車数と総衝突回数とが偶数で一致している場合には、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが一致すると判断してよい。
図8(C)では、自動車10Bが自動車10Aに追突し、その後にさらに自動車10Cが自動車10Aに追突する例である。この場合、自動車10Aは、自動車10Bからの追突についての緊急情報と、自動車10Cからの追突についての緊急情報と、をサーバ装置2へ送信することが望ましい。
しかしながら、図8(C)の自動車10Aは、自動車10Bの追突の後に、自動車10Cからの追突についての緊急情報を送信できない。事故に遭って緊急情報を上げている複数の自動車10についての全衝突車数と総衝突回数とはともに3となる。
このような場合、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが奇数で一致している場合には、全衝突車数と総衝突回数とが一致しないと判断してもよい。不一致とすることにより、自動車10Aなどについての、自動車10B以外による追突事故の可能性についての警告を出すことができる。全衝突車数と総衝突回数とが偶数で一致している場合には、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが一致すると判断してよい。
図8(D)では、自動車10Bが自動車10Aに追突し、追突された自動車10Aがさらに自動車10Cに追突する例である。この場合、自動車10Aは、自動車10Bとの衝突と、自動車10Cとの衝突との2回の衝突について事故の緊急情報をサーバ装置2へ送信することが望ましい。
しかしながら、追突された自動車10Aは、その後に、緊急情報を適切にサーバ装置2へ送信できない。事故に遭って緊急情報を上げている複数の自動車10についての全衝突車数と総衝突回数とはともに3となる。
このような場合、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが奇数で一致している場合には、全衝突車数と総衝突回数とが一致しないと判断してもよい。不一致とすることにより、自動車10Aなどについての、自動車10B以外による追突事故の可能性についての警告を出すことができる。全衝突車数と総衝突回数とが偶数で一致している場合には、サーバCPU93は、全衝突車数と総衝突回数との比較判断において、全衝突車数と総衝突回数とが一致すると判断してよい。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
上述した実施形態では、自動車10においてECUが複数に分かれて存在していたが、そのうちの一部あるいは全てが一つのECUに統合されていても良い。
上述した実施形態では、サーバCPU93は、自動車10の加速度履歴、すなわち加速度の変化に基づいて、衝突回数をカウントしている。
この他にもたとえば、サーバCPU93は、自動車10の速度履歴や、自動車10において衝突ごとに撮像される画像データに基づいて、衝突回数をカウントしてよい。
1…緊急通報システム、2…サーバ装置(車両事故の不整合判断装置)、3…クライアント端末、4…自動通報装置、5…無線通信ネットワーク、6…基地局、7…通信網、10…自動車(車両)、11…救急車、20…制御系、21…駆動ECU、22…操舵ECU、23…制動ECU、24…走行制御ECU、25…運転操作ECU、26…検出ECU、27…外通信ECU、28…内通信ECU、29…UI操作ECU、30…乗員保護ECU、36…車ネットワーク、37…バスケーブル、38…セントラルゲートウェイ、41…表示デバイス、42…操作デバイス、51…速度センサ、52…3軸加速度センサ、53…ステレオカメラ、54…車内カメラ、55…マイクロホン、56…GNSS受信機、60…外通信端末、61…外通信デバイス、71…内通信デバイス、80…乗員保護装置、81…運転側シートベルト装置、82…同乗側シートベルト装置、83…運転側フロントエアバッグ装置、84…運転側カーテンエアバッグ装置、85…同乗側フロントエアバッグ装置、86…同乗側カーテンエアバッグ装置、87…乗員保護メモリ、91…サーバ通信デバイス、92…サーバメモリ、93…サーバCPU、94…サーバGNSS受信機、95…サーバモニタ、96…サーバ通話デバイス、97…サーババス、101…クライアント通信デバイス、102…クライアントメモリ、103…クライアントCPU、104…クライアント報知デバイス、105…クライアントGNSS受信機、106…クライアントモニタ、107…クライアント通話デバイス、108…クライアントバス、110…GNSS衛星

Claims (5)

  1. 事故に遭った複数の車両それぞれから、それぞれの前記車両の事故に関する緊急情報を送信することができる緊急通報システムに設けられる車両事故の不整合判断装置であって、
    事故に遭った複数の前記車両の緊急情報として、それぞれの車両での衝突回数の情報または衝突回数を特定することができる情報を取得する取得手段と、
    事故に遭った複数の前記車両それぞれの衝突回数をカウントするカウント手段と、
    事故に遭った複数の前記車両の間で衝突回数を比較する比較手段と、
    事故に遭った複数の前記車両の間で衝突回数に不整合がある場合に、不知の衝突にあった車両が存在する可能性があることを示す不整合の比較結果を生成する生成手段と、
    を有する、車両事故の不整合判断装置。
  2. 前記比較手段は、事故に遭って緊急情報を上げている複数の前記車両についての全衝突車数と総衝突回数とを比較する、
    請求項1記載の、車両事故の不整合判断装置。
  3. 前記比較手段は、衝突相手が他の前記車両ではないことを特定されている場合、それを勘案して全衝突車数と総衝突回数とを比較する、
    請求項2記載の、車両事故の不整合判断装置。
  4. 前記比較手段は、事故に遭った複数の前記車両の衝突回数の総和を、奇数または偶数と比較し、
    前記生成手段は、事故に遭った複数の前記車両の衝突回数の総和が奇数である場合に、不整合の比較結果を生成する、
    請求項1から3のいずれか一項記載の、車両事故の不整合判断装置。
  5. 事故に遭った複数の前記車両の緊急情報を比較することにより、事故に遭った各前記車両の各衝突についての相手の車両を推定する推定手段、を有し、
    前記生成手段は、相手の車両が推定されなかった衝突がある場合には、その衝突を、不整合が生じている衝突の比較結果として生成する、
    請求項1から4のいずれか一項記載の、車両事故の不整合判断装置。

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