JP7376448B2 - 制御装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、制御装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
造影剤を注入した被写体に対して、エネルギーが異なる放射線を各々放射させて低エネルギー画像と高エネルギー画像とを撮影する造影撮影を行い、高エネルギー画像と低エネルギー画像との差分を示す差分画像を生成することが行われている。このようにして生成された差分画像は、被写体の体組織が除去され造影剤が明瞭に写った画像となる。
また、放射線画像の撮影方法として、照射角度が異なる複数の照射位置の毎に放射線を順次照射して照射位置毎に放射線検出器によって複数の投影画像を撮影する、いわゆるトモシンセシス撮影が知られている。特許文献1には、造影撮影及びトモシンセシス撮影が可能なマンモグラフィ装置が記載されている。
特表2014-507250号公報
ところで、高エネルギー画像の撮影では、低エネルギー画像の撮影に比べて放射線の照射時間を長くする場合がある。この場合、放射線源を移動させながらトモシンセシス撮影を行うと、撮影される低エネルギー投影画像と、高エネルギー投影画像とのボケ具合が大きく異なってしまい、その結果、生成される断層画像の画質が低下することがあった。
本開示は上記事情を考慮して成されたものであり、低エネルギー投影画像と高エネルギー投影画像とのボケ具合の違いを抑えることができる制御装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示の第1の態様の制御装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズよりも大きくして、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする
本開示の第の態様の制御装置は、第の態様の制御装置において、実質的な焦点サイズは、放射線源における焦点サイズと、複数の照射位置の各々において放射線源を移動させながら放射線を照射する期間における放射線源の移動速度と、放射線の照射時間とにより定められる。
本開示の第の態様の制御装置は、第1の態様または第2の態様の制御装置において、複数の照射位置は、乳房がポジショニングされた撮影台の法線方向に沿った照射角度が0度の照射位置を含み、プロセッサは、照射角度が0度の照射位置では、第1のエネルギーの放射線を照射させる。
本開示の第の態様の制御装置は、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の制御装置において、プロセッサは、複数の照射位置のうち開始位置となる照射位置では、第2のエネルギーを照射させて高エネルギー投影画像を撮影させ、高エネルギー投影画像のボケ量から第1のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズを導出する。
本開示の第の態様の制御装置は、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の制御装置において、プロセッサは、複数の低エネルギー投影画像及び複数の高エネルギー投影画像を取得し、複数の高エネルギー投影画像を再構成して生成した高エネルギー断層画像と、複数の低エネルギー投影画像を再構成して生成した低エネルギー断層画像と、の差分を示す断層差分画像を生成する。
また、上記目的を達成するために本開示の第の態様の制御方法は、造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズよりも大きくして、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする処理をコンピュータが実行するための方法である。
また、上記目的を達成するために本開示の第の態様の制御プログラムは、造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の放射線源における焦点サイズよりも大きくして、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本開示によれば、低エネルギー投影画像と高エネルギー投影画像とのボケ具合の違いを抑えることができる。
実施形態の放射線画像撮影システムにおける全体の構成の一例を概略的に表した構成図である。 実施形態のマンモグラフィ装置の外観の一例を表す側面図である。 実施形態のグリッドの一例を放射線源側から見た平面図である。 実施形態の放射線管の一例を表す側面図である。 実施形態の放射線管の一例を上側から見た平面図である。 トモシンセシス撮影の一例を説明するための図である。 実施形態のコンソールの構成の一例を表したブロック図である。 実施形態のコンソールの機能の一例を表す機能ブロック図である。 差分画像の生成方法の一例について説明するための説明図である。 実施形の放射線画像撮影システムによる造影撮影の流れの一例を表したフローチャートである。 撮影制御処理の流れの一例を表したフローチャートである。 差分画像生成処理の流れの一例を表したフローチャートである。 トモシンセシス撮影の他の例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は本発明を限定するものではない。
まず、本実施形態の放射線画像撮影システムにおける、全体の構成の一例について説明する。図1には、本実施形態の放射線画像撮影システム1における、全体の構成の一例を表す構成図が示されている。図1に示すように、本実施形態の放射線画像撮影システム1は、マンモグラフィ装置10及びコンソール12を備える。本実施形態のコンソール12が、本開示の制御装置の一例である。
まず、本実施形態のマンモグラフィ装置10について説明する。図2Aには、本実施形態のマンモグラフィ装置10の外観の一例を表す側面図が示されている。なお、図2Aは、被検者の右側からマンモグラフィ装置10を見た場合の外観の一例を示している。
本実施形態のマンモグラフィ装置10は、被検者の乳房を被写体として、乳房に放射線R(例えば、X線)を照射して乳房の放射線画像を撮影する装置である。なお、マンモグラフィ装置10は、被検者が起立している状態(立位状態)のみならず、被検者が椅子(車椅子を含む)等に座った状態(座位状態)において、被検者の乳房を撮影する装置であってもよい。
また、本実施形態のマンモグラフィ装置10は、被検者の乳房に造影剤を注入した状態で撮影を行ういわゆる造影撮影と、造影剤を使わないで撮影する一般撮影と、2種類の撮影を行う機能を有している。なお、本実施形態では、被検者の乳房に造影剤を注入した状態で行う撮影を「造影撮影」といい、造影撮影ではない撮影を「一般撮影」という。また、本実施形態のマンモグラフィ装置10は、放射線源37Rを複数の照射位置の各々に移動させて撮影を行う、いわゆるトモシンセシス撮影を行う機能を有している。なお、マンモグラフィ装置10では、トモシンセシスにおいて、造影撮影及び一般撮影の両方が可能とされている。
図2Aに示すように、本実施形態のマンモグラフィ装置10は、撮影台30内部に制御部20、記憶部22、及びI/F(Interface)部24を備える。制御部20は、コンソール12の制御に応じて、マンモグラフィ装置10の全体の動作を制御する。制御部20は、いずれも図示を省略した、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える。ROMには、CPUで実行される、放射線画像の撮影に関する制御を行うための撮影処理プログラムを含む各種のプログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する。
記憶部22には、放射線検出器28により撮影された放射線画像の画像データや、その他の各種情報等が記憶される。記憶部22の具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が挙げられる。I/F部24は、無線通信または有線通信により、コンソール12との間で各種情報の通信を行う。マンモグラフィ装置10で放射線検出器28により撮影された放射線画像の画像データは、I/F部24を介してコンソール12に無線通信または有線通信によって送信される。
また、操作部26は、例えば、マンモグラフィ装置10の撮影台30等に複数のスイッチとして設けられている。なお、操作部26は、タッチパネル式のスイッチとして設けられていてもよいし、医師及び技師等のユーザが足で操作するフットスイッチとして設けられていてもよい。
放射線検出器28は、被写体である乳房を通過した放射線Rを検出する。図2Aに示すように、放射線検出器28は、撮影台30の内部に配置されている。本実施形態のマンモグラフィ装置10では、撮影を行う場合、撮影台30の撮影面30A上には、被検者の乳房がユーザによってポジショニングされる。
放射線検出器28は、被検者の乳房及び撮影台30を透過した放射線Rを検出し、検出した放射線Rに基づいて放射線画像を生成し、生成した放射線画像を表す画像データを出力する。本実施形態の放射線検出器28の種類は、特に限定されず、例えば、放射線Rを光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器であってもよいし、放射線Rを直接電荷に変換する直接変換方式の放射線検出器であってもよい。
また、撮影台30の内部には、乳房を透過した放射線による散乱線を除去するグリッド29が配置されている。具体的には、図2Aに示すように、放射線検出器28と撮影台30の撮影面30Aとの間にグリッド29が配置されている。図2Bには、本実施形態のグリッド29の一例を放射線源37R側から見た平面図が示されている。
図2Bに示すように、グリッド29は、放射線Rを透過する透過部29A及び放射線を吸収する吸収部29Bを備えている。透過部29A及び吸収部29Bは、撮影台30にポジショニングされた被検体の左右方向に延びる状態に、撮影台30の内部に配置されている。図2Bに示されるように、グリッド29は、透過部29A及び吸収部29Bが上記左右方向と直交する方向(被検体の前後方向)に交互に並べられている。後述するように、本実施形態のマンモグラフィ装置10では、トモシンセシス撮影を行う場合、放射線照射部37の放射線源37Rは、撮影台30にポジショニングされた被検体の左右方向に移動される。すなわち、本実施形態のグリッド29は、透過部29A及び吸収部29Bが、放射線源37Rが移動する移動方向Mと交差する方向に交互に並べられている。
吸収部29Bの材料としては、例えば鉛の薄膜等が挙げられる。また、透過部29Aの材料としては、例えば、アルミニウム、紙、及び炭素繊維等が挙げられる。放射線源37Rの管電圧が高くなるほど散乱線は増加する傾向があり、またグリッド比が高いほうが散乱線の減少に効果的であるため、グリッド29のグリッド比は、使用される放射線源37Rの管電圧等に応じて定められている。
上記のように本実施形態のグリッド29は、透過部29A及び吸収部29Bが、放射線源37Rが移動する移動方向Mと交差する方向に交互に並べられている。そのため、本実施形態のグリッド29によれば、トモシンセシス撮影を行う場合に、撮影台30に対する放射線Rの斜入に影響されることなく散乱線を抑制することができる。
放射線照射部37は、放射線源37Rを備えている。本実施形態の放射線源37Rは、図2C及び図2Dに一例を示す放射線管37Xを備える。図2Cは、放射線管37Xの側面図であり、図2Dは、放射線管37Xを上側から見た平面図である。図2C及び図2Dに示すように、本実施形態の放射線管37Xは、カソード42、ヒータ43、アノード44、グリッド電極45、収束電極46、及び電極コイル47を備える。
カソード42とアノード44とは対向する位置に配置されている。カソード42からアノード44へ電子が放出され、電子が衝突するとアノード44から放射線が放射される。カソード42とアノード44との間には開口を有するグリッド電極45及び筒状の収束電極46が配置されている。ヒータ43により加熱されることでカソード42から電子線が放出される。カソード42から放出した電子線は、グリッド電極45及び収束電極46を介してアノード44に衝突する。カソード42から射出された電子がグリッド電極45の開口及び収束電極46の筒内を通過しアノード44に衝突する。また、放射線管37Xの外側には電子線を変更するための電極コイル47が設けられており、放射線照射部37に備えられた線源制御部(図示省略)から偏向電流が供給される。カソード42と収束電極46との間のフォーカス電圧及び電極コイル47に供給する偏向電流を線源制御部が制御することによりグリッド電極45の電位が制御される。グリッド電極45の電位が制御されることにより、グリッド電極45の開口を通過する電子線の幅(X軸方向の長さ、被検者の左右方向の長さに相当)を制御することで、アノード44に当たる面積が制御される。アノード44に当たる電子線の面積が、放射線源37Rの焦点サイズに相当する。すなわち、本実施形態の放射線源37Rでは、放射線管37Xのグリッド電極45の電位を制御することで、焦点サイズを制御することができる。なお、放射線源37Rの焦点サイズを可変とするための構成は、本実施形態に示した形態に限定されるものではない。
また、図2Aに示すように放射線照射部37は、撮影台30及び圧迫ユニット36と共にアーム部32に設けられている。図2Aに示すように、放射線照射部37の下方にあたるアーム部32の被検者に近い位置には、フェイスガード38が着脱可能に設けられている。フェイスガード38は、放射線源37Rから出射された放射線Rから被検者を保護するための保護部材である。
なお、図2Aに示すように本実施形態のマンモグラフィ装置10は、アーム部32と、基台34と、軸部35と、を備えている。アーム部32は、基台34によって、上下方向(Z軸方向)に移動可能に保持される。また、軸部35によりアーム部32が基台34に対して回転をすることが可能である。軸部35は、基台34に対して固定されており、軸部35とアーム部32とが一体となって回転する。
軸部35及び圧迫ユニット36にそれぞれギアが設けられ、このギア同士の噛合状態・非噛合状態を切替えることにより、圧迫ユニット36と軸部35とが連結されて一体に回転する状態と、軸部35が圧迫ユニット36及び撮影台30と分離されて空転する状態とに切り替えることができる。なお、軸部35の動力の伝達・非伝達の切り替えは、上記ギアに限らず、種々の機械要素を用いることができる。
アーム部32と撮影台30及び圧迫ユニット36は、軸部35を回転軸として、別々に、基台34に対して相対的に回転可能となっている。本実施形態では、基台34、アーム部32、撮影台30、及び圧迫ユニット36にそれぞれ係合部(図示省略)が設けられ、この係合部の状態を切替えることにより、アーム部32、撮影台30、及び圧迫ユニット36の各々が基台34に連結される。軸部35に連結されたアーム部32、撮影台30、及び圧迫ユニット36の一方または両方が、軸部35を中心に一体に回転する。
圧迫ユニット36には、圧迫板40を上下方向(Z軸方向)に移動する圧迫板駆動部(図示省略)が設けられている。本実施形態の圧迫板40は、被検者の乳房を圧迫する機能を有する。圧迫板40の支持部41は、圧迫板駆動部に着脱可能に取り付けられ、圧迫板駆動部により上下方向(Z軸方向)に移動し、撮影台30との間で被検者の乳房を圧迫する。本実施形態の圧迫板40が、本開示の圧迫部材の一例である。
マンモグラフィ装置10においてトモシンセシス撮影を行う場合、放射線照射部37の放射線源37Rは、撮影台30にポジショニングされた被検体の左右方向に移動される。具体的には、放射線源37Rは、アーム部32の回転により連続的に、照射角度が異なる複数の照射位置の各々に移動される。図2Eには、トモシンセシス撮影の一例を説明するための図を示す。なお、図2Eでは、圧迫板40の図示を省略している。本実施形態では、図2Eに示すように放射線源37Rは、各々照射角度が異なり、予め定められた角度θずつ照射角度が異なる複数の照射位置39~39に移動される。換言すると放射線源37Rは、放射線検出器28の検出面28Aに対する放射線Rの入射角度が異なる位置に移動される。なお、以下では、照射位置39~39について具体的な位置を区別せずに総称する場合、照射位置39という。なお、本実施形態では一例として図2Eに示すように、照射位置の数が7回であり、トモシンセシス撮影において7回の撮影を行う形態について説明するが、トモシンセシスにおける照射位置(照射角度)や照射位置の数(撮影回数)は本実施形態に限定されない。
照射位置39において、コンソール12の指示により放射線源37Rから放射線Rが乳房Wに向けて照射され、放射線検出器28により放射線画像が撮影される。なお、以下では、トモシンセシス撮影において、照射角度が異なる複数の照射位置39において放射線検出器28により撮影された放射線画像を「投影画像」という。放射線画像撮影システム1では、放射線源37Rを各照射位置39に移動させて、各照射位置39で投影画像の撮影を行うトモシンセシス撮影を行った場合、7枚の投影画像が得られる。なお、以下では、投影画像や断層画像等、複数種類の放射線画像について総称する場合、単に「放射線画像」という。
なお、図2Eに示すように、放射線Rの入射角度とは、放射線検出器28の検出面28Aの法線CLと、放射線軸RCとがなす角度αのことをいう。また、ここでは、放射線検出器28の検出面28Aは、撮影面30Aに略平行な面とする。以下では、図2Eに示すように、トモシンセシス撮影における入射角度を異ならせる所定範囲を「入射角度範囲」という。入射角度範囲の具体的一例としては、放射線検出器28の検出面28Aの法線CLに対して±10度や±20度の範囲が挙げられる。なお、本実施形態では、放射線Rについて、「入射角度」と「照射角度」とは、同義としている。
一方、本実施形態のコンソール12は、無線通信LAN(Local Area Network)等を介してRIS(Radiology Information System)2等から取得した撮影オーダ及び各種情報と、操作部56等によりユーザにより行われた指示等とを用いて、マンモグラフィ装置10の制御を行う機能を有している。
本実施形態のコンソール12は、一例として、サーバーコンピュータである。図3に示すように、コンソール12は、制御部50、記憶部52、I/F部54、操作部56、及び表示部58を備えている。制御部50、記憶部52、I/F部54、操作部56、及び表示部58はシステムバスやコントロールバス等のバス59を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
本実施形態の制御部50は、コンソール12の全体の動作を制御する。制御部50は、CPU50A、ROM50B、及びRAM50Cを備える。ROM50Bには、CPU50Aで実行される、後述する撮影制御処理プログラム51A及び差分画像生成処理プログラム51Bを含む各種のプログラム等が予め記憶されている。RAM50Cは、各種データを一時的に記憶する。本実施形態のCPU50Aが、本開示のプロセッサの一例である。本実施形態の撮影制御処理プログラム51Aが、本開示の制御プログラムの一例である。
記憶部52には、マンモグラフィ装置10で撮影された放射線画像の画像データや、その他の各種情報等が記憶される。記憶部52の具体例としては、HDDやSSD等が挙げられる。
操作部56は、放射線Rの照射指示を含む放射線画像の撮影等に関する指示や各種情報等をユーザが入力するために用いられる。操作部56は特に限定されるものではなく、例えば、各種スイッチ、タッチパネル、タッチペン、及びマウス等が挙げられる。表示部58は、各種情報を表示する。なお、操作部56と表示部58とを一体化してタッチパネルディスプレイとしてもよい。
I/F部54は、無線通信または有線通信により、マンモグラフィ装置10及びRIS2との間で各種情報の通信を行う。本実施形態の放射線画像撮影システム1では、マンモグラフィ装置10で撮影された放射線画像の画像データは、コンソール12が、I/F部54を介して無線通信または有線通信によりマンモグラフィ装置10から受信する。
さらに、図4には、本実施形態のコンソール12の構成の一例の機能ブロック図を示す。図4に示すようにコンソール12は、制御部60を備える。一例として本実施形態のコンソール12は、制御部50のCPU50AがROM50Bに記憶されている撮影制御処理プログラム51Aを実行することにより、CPU50Aが制御部60として機能する。
制御部60は、造影撮影の制御を行う機能を有し、具体的には、マンモグラフィ装置10による造影撮影における放射線Rの照射に関する制御を行う機能を有する。
制御部60は、トモシンセシス撮影の場合、マンモグラフィ装置10に対して複数の照射位置39毎に、第1のエネルギーの放射線R及び第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーの放射線Rのいずれか一方のエネルギーの放射線Rを照射させて投影画像を撮影させる制御を行う。なお、本実施形態では、第1のエネルギーの放射線Rを照射させて撮影された放射線画像を「低エネルギー画像」といい、投影画像について区別する場合は「低エネルギー投影画像」という。また、第2のエネルギーの放射線Rを照射させて撮影された放射線画像を「高エネルギー画像」といい、投影画像について区別する場合は「高エネルギー投影画像」という。
具体的には制御部60は、トモシンセシス撮影の場合、照射位置39、39、39、及び39の各々では、第2のエネルギーの放射線Rを照射させて高エネルギー投影画像を撮影させる制御を行う。また、照射位置39、39、及び39の各々では、第1のエネルギーの放射線Rを照射させて低エネルギー投影画像を撮影させる制御を行う。
例えば、造影撮影に用いられる造影剤として、k吸収端が33keVのヨード造影剤が一般的に用いられる。この場合の造影撮影では、ヨード造影剤のk吸収端よりも低い第1のエネルギーの放射線Rを照射させて低エネルギー画像の撮影を行う。また、ヨード造影剤のk吸収端よりも高い第2のエネルギーの放射線Rを照射させて高エネルギー画像の撮影を行う。
そのため本実施形態の制御部60は、造影撮影において、放射線源37Rから第1のエネルギーの放射線Rを照射させる制御、及び第2のエネルギーの放射線Rを照射させる制御を行う。
造影剤と乳腺等の体組織では、放射線の吸収特性が異なっている。そのため、上記のようにして撮影された高エネルギー画像には、乳腺や脂肪等の体組織が写っている他、造影剤が明瞭に写っている。また、低エネルギー画像には、造影剤がほとんど写っておらず、乳腺等の体組織が明瞭に写っている。従って、低エネルギー画像と高エネルギー画像との差分を示す差分画像は、乳腺構造が除去され造影剤が明瞭に写った画像とすることができる。
また、本実施形態の制御部60は、第2のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間を、第1のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間よりも長くする機能を有する。高エネルギーの放射線Rを照射してでの撮影は、エネルギー分布をより高圧側にするために低エネルギー成分をカットしている。そのため、第2のエネルギーでは、第1のエネルギーよりも照射線量効率が、悪く(低く)なる。また、上述したように差分画像を生成する場合、高エネルギー画像から低エネルギー画像を減算するため、高エネルギー画像の画質を高く(良く)しておくことが好ましい。本実施形態の制御部60は、第2のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間を、第1のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間よりも長くすることで照射効率を向上させ、高エネルギー画像の画質を向上させる。
また、本実施形態の制御部60は、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合の放射線源37Rにおける焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線Rを照射する場合の放射線源37Rにおける焦点サイズよりも大きくする。上記のように、第2のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間を、第1のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間よりも長くしているため、そのままでは、高エネルギー画像の方が、低エネルギー画像に比べてボケ感が強い画像となる。トモシンセシス撮影においては、高エネルギー投影画像の方が、低エネルギー投影画像よりもボケた画像となる。
高エネルギー画像と低エネルギー画像とで、ボケ具合が異なる場合、高エネルギー画像と低エネルギー画像との差分を示す差分画像の画質が低下する。本実施形態では、高エネルギー投影画像を再構成して得られた高エネルギー断層画像と、低エネルギー投影画像を再構成して得られた低エネルギー断層画像との差分を示す断層差分画像を生成する(詳細後述)。この場合においても、高エネルギー断層画像と、低エネルギー断層画像とで、ボケ具合が異なると、断層差分画像の画質が低下する。そのため、高エネルギー画像のボケ具合と低エネルギー画像とのボケ具合が同等であることが好ましい。高エネルギー画像のボケ具合と低エネルギー画像のボケ具合とが同等である場合、高エネルギー画像と低エネルギー画像との差分を示す差分画像ではボケが相殺されて、画質が向上する。そこで、制御部60は、低エネルギー画像のボケ具合を高エネルギー画像のボケ具合に近づける。
本実施形態では、放射線源37Rを移動させながら放射線Rを照射する。そのため、実質的な焦点サイズは、下記(1)式に示すように、放射線源37Rにおける焦点サイズに、放射線源37Rの移動距離を加算した値となる。なお、放射線源37Rの移動距離は、放射線源37Rの移動速度と放射線Rの照射時間とから導出できる。より正確には、放射線源37Rの移動距離は、放射線Rの照射時間と、アーム部32の回転中心と放射線管37X(焦点)との距離と、から導出できる。
ここで、放射線源37Rにおける焦点サイズとは、具体的には、上述した放射線管37Xにおける焦点サイズである。なお、以下では、「実質的な焦点サイズ」と言う場合、下記(1)式で表される焦点サイズのことをいい、単に「焦点サイズ」と言う場合、放射線管37Xにおける焦点サイズのことを言う。
実質的な焦点サイズ=焦点サイズ+放射線源37Rの移動距離 ・・・(1)
そこで、制御部60は、低エネルギー画像のボケ具合を高エネルギー画像のボケ具合に近づけるため、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合の焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線Rを照射する場合の焦点サイズよりも大きくする。
なお、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとは、同じであることが好ましい。そのため、本実施形態の制御部60は、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合の焦点サイズを下記(2)式により導出される大きさとさせる。なお、下記(2)式における「撮影移動距離」とは、放射線Rを照射させながら放射線源37Rが移動する距離のことをいう。また、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとが「同じ」である場合とは、完全に同一である場合に限定されず、設計誤差等の誤差を無視して同一であるとみなせればよい。例えば、第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとの差が±10%以内であれば、同一であるとみなすことができる。
第1のエネルギーの焦点サイズ=第2のエネルギーの焦点サイズ+第2のエネルギーの撮影移動距離―第1のエネルギーの撮影移動距離 ・・・(2)
また、図4に示すように本実施形態のコンソール12は、取得部62及び生成部64を備える。一例として本実施形態のコンソール12は、制御部50のCPU50AがROM50Bに記憶されている差分画像生成処理プログラム51Bを実行することにより、CPU50Aが、取得部62及び生成部64として機能する。
取得部62は、マンモグラフィ装置10によって撮影された低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得する機能を有する。具体的には、マンモグラフィ装置10の放射線検出器28により撮影された複数枚(本実施形態では3枚)の低エネルギー投影画像の各々を表す画像データ、及び複数枚(本実施形態では4枚)の高エネルギー投影画像の各々を表す画像データを、I/F部24及びI/F部54を介して取得する。取得部62は、取得した低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を生成部64に出力する。
生成部64は、断層差分画像を生成する機能を有する。図5を参照して本実施形態の生成部64における断層差分画像の生成について詳細に説明する。生成部64は、低エネルギー投影画像71L、71L、及び71Lを再構成し、予め定められたスライス厚の、一連の低エネルギー断層画像74Lを生成する。図5では、一連の低エネルギー投影画像71Lから、f枚の低エネルギー断層画像74L(74L~74L)を生成した形態を示している。また、生成部64は、高エネルギー投影画像71H、71H、71H、及び71Hを再構成し、予め定められたスライス厚の、一連の高エネルギー断層画像74Hを生成する。図5では、一連の高エネルギー投影画像71Hから、f枚の高エネルギー断層画像74H(74H~74H)を生成した形態を示している。そして生成部64は、対応するスライス位置の高エネルギー断層画像74Hと低エネルギー断層画像74Lとの差分を示す差分画像である断層差分画像74(74~74)を生成する。
一例として本実施形態では、対応するスライス位置の高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像との差分を導出することにより、断層差分画像を生成する。具体的には、生成部64は、低エネルギー断層画像に所定の係数を乗算して得られた画像データを、高エネルギー断層画像に所定の係数を乗算して得られた画像データから対応する画素毎に減算することにより、乳腺組織を除去し、造影剤が明瞭に写った差分画像を表す断層差分画像の画像データを生成する。なお、低エネルギー断層画像及び高エネルギー断層画像のいずれもボケが生じているため、位置合わせを行ってから差分を導出することが好ましい。特に、関心物領域の位置合わせを行ってから差分を導出することが好ましい。関心物領域は、例えば、低エネルギー断層画像及び高エネルギー断層画像の各々にCAD(Computer Aided Diagnosis)を適用することで特定してもよい。
また、生成部64が低エネルギー断層画像74L及び高エネルギー断層画像74Hの各々を生成する方法は、特に限定されない。例えば、FBP(Filter Back Projection)法や逐次近似再構成法等の逆投影法により再構成を行ってもよく、公知の技術を適用することができる。また、生成する低エネルギー断層画像74L及び高エネルギー断層画像74Hのスライス厚も、両断画像画像において同一であればよく、具体的な値は限定されない。スライス厚は、例えば、関心物の大きさ、放射線画像の画質、生成における演算処理の処理負荷、及びユーザからの指示等に応じて定めることができる。
次に、本実施形態の放射線画像撮影システム1による造影撮影におけるコンソール12の作用について図面を参照して説明する。
図6には、本実施形の放射線画像撮影システム1による造影撮影の流れの一例を表したフローチャートが示されている。造影撮影を行う場合、まず、図6のステップS10に示すようにユーザは、乳房に造影剤を注入する。次にステップS12に示すようにユーザは、マンモグラフィ装置10の撮影台30に被検者の乳房をポジショニングし、圧迫板40により乳房を圧迫する。
次にステップS14で、マンモグラフィ装置10において造影撮影を行うために、図7に示した撮影制御処理がコンソール12により行われる。本実施形態のコンソール12は、一例として、制御部50のCPU50Aが、ROM50Bに記憶されている撮影制御処理プログラム51Aを実行することにより、図7に一例を示した撮影制御処理を実行する。図7には、本実施形態のコンソール12において実行される撮影制御処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
図7のステップS100で制御部60は、上述したように、第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間と、第2のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間を導出する。本実施形態では、第2のエネルギーの放射線Rの照射時間の方が長く、かつ第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズの方が大きい状態の、第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間と、第2のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間が予め記憶部52に記憶されている。そのため、本実施形態の制御部60は、記憶部52から、第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間と、第2のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間を取得することで導出する。
次のステップS102で制御部60は、上記ステップS100で導出した第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間と、第2のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間をマンモグラフィ装置10に出力する。マンモグラフィ装置10の放射線照射部37には、コンソール12から入力された第1のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間と、第2のエネルギーの放射線Rの焦点サイズ及び照射時間が設定される。
次のステップS104で制御部60は、放射線Rの照射を開始する開始位置となる照射位置に放射線源37Rを移動させる。本実施形態では、照射位置39に放射線源37Rを移動させる。
次のステップS106で制御部60は、放射線Rの照射指示を受け付けたか否かを判定する。照射指示を受け付けるまでステップS106の判定が否定判定となる。一方、照射指示を受け付けるとステップS106の判定が肯定判定となり、ステップS108へ移行する。
ステップS108で制御部60は、第2のエネルギーの放射線Rを照射させるための指示を、マンモグラフィ装置10に出力する。マンモグラフィ装置10では、コンソール12から入力された指示に基づいて制御部20が、放射線源37Rから第2のエネルギーの放射線Rを乳房に向けて照射させ、放射線検出器28により高エネルギー投影画像が撮影される。図5に示した例では、高エネルギー投影画像71Hが撮影される。
次のステップS110で制御部60は、放射線源37Rの移動を開始させる。次のステップS112で制御部60は、次の照射位置39に放射線源37Rが到達したか否かを判定する。放射線源37Rが次の照射位置39に到達するまで、ステップS112の判定が否定判定となる。一方、次の照射位置39に放射線源37Rが到達した場合、ステップS112の判定が肯定判定となり、ステップS114へ移行する。
ステップS114で制御部60は、前回と異なるエネルギーの放射線Rを照射させるための指示を、マンモグラフィ装置10に出力する。具体的には、前回の投影画像の撮影ででは第1のエネルギーを照射させて低エネルギー投影画像の撮影を行わせた場合、第2のエネルギーの放射線Rを照射させるための指示を、マンモグラフィ装置10に出力する。マンモグラフィ装置10では、コンソール12から入力された指示に基づいて制御部20が、放射線源37Rから第2のエネルギーの放射線Rを乳房に向けて照射させ、放射線検出器28により高エネルギー投影画像が撮影される。また、前回の投影画像の撮影ででは第2のエネルギーを照射させて高エネルギー投影画像の撮影を行わせた場合、第1のエネルギーの放射線Rを照射させるための指示を、マンモグラフィ装置10に出力する。マンモグラフィ装置10では、コンソール12から入力された指示に基づいて制御部20が、放射線源37Rから第1のエネルギーの放射線Rを乳房に向けて照射させ、放射線検出器28により低エネルギー投影画像が撮影される。
次のステップS116で制御部60は、放射線Rが終了位置に位置しているか否かを判定する。本実施形態では、放射線源37Rが照射位置39に位置しているか否かを判定する。放射線源37Rが終了位置に位置していない場合、ステップS116の判定が否定判定となり、ステップS112に戻り、上記ステップS112及びS114の処理を繰り返す。一方、放射線源37Rが終了位置に位置している場合。ステップS116の判定が肯定判定となり、ステップS118へ移行する。
ステップS118で制御部60は、放射線源37Rの移動を停止させる。次のステップS120で制御部60は、照射角度αが0度である照射位置39の位置に放射線源37Rを移動させる。ステップS120の処理が終了すると、図7に示した撮影制御処理が終了する。このようにして図7に示した撮影制御処理が終了すると、造影撮影が終了し、図6に示したステップS14の処理が終了する。
造影撮影が終了したため、次のステップS16に示すようにユーザは、圧迫板40による乳房の圧迫を解除する。
次にステップS18でコンソール12により、図8に示した差分画像生成処理が行われる。本実施形態のコンソール12は、一例として、制御部50のCPU50Aが、ROM50Bに記憶されている差分画像生成処理プログラム51Bを実行することにより、図8に一例を示した差分画像生成処理を実行する。図8には、本実施形態のコンソール12において実行される差分画像生成処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
ステップS200で取得部62は、上述したように、マンモグラフィ装置10から低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得する。なお、取得部62が低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得するタイミングは限定されない。例えば、低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像の各々が撮影される毎に、マンモグラフィ装置10から低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得してもよい。また例えば、トモシンセシス撮影が終了した後、マンモグラフィ装置10の記憶部22に記憶されている低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得してもよい。また、低エネルギー投影画像及び高エネルギー投影画像を取得する順序も限定されるものではない。
次のステップS202で生成部64は、上述したように、低エネルギー断層画像を生成する。具体的には、上記ステップS200で取得した低エネルギー投影画像(図5、低エネルギー投影画像71L~71L参照)を再構成して低エネルギー断層画像74L~74Lを生成する。
次のステップS204で生成部64は、上述したように、高エネルギー断層画像を生成する。具体的には、上記ステップS200で取得した高エネルギー投影画像(図5、高エネルギー投影画像71H~71H参照)を再構成して高エネルギー断層画像74H~74Hを生成する。
次のステップS206で生成部64は、上述したように、断層差分画像を生成する。具体的には、上記ステップS204で生成した高エネルギー断層画像(図5、高エネルギー断層画像74H~74H参照)と、上記ステップS202で生成した低エネルギー断層画像(図5、低エネルギー断層画像74L~74L参照)との差分を示す断層差分画像(図5、断層差分画像74~74参照)を生成する。
次のステップS208で生成部64は、上記ステップS206で生成した断層差分画像を表示部58に表示させる。なお、生成部64は、断層差分画像の他の放射線画像も表示部58に表示させてもよい。例えば、生成した低エネルギー断層画像や、高エネルギー断層画像等も表示部58に表示させてもよい。
一例として本実施形態の生成部64は、階調強調処理や周波数強調処理等を行った断層差分画像を表示部58に表示させる。ステップS208の処理が終了すると、図8に示した差分画像生成処理が終了する。
このようにして図8に示した差分画像生成処理が終了すると、図6に示したステップS18の差分画像生成処理が終了する。これにより、本実施形態の放射線画像撮影システム1における造影撮影に係わる一連の処理が終了する。なお、本実施形態のマンモグラフィ装置10により撮影された低エネルギー投影画像、及び高エネルギー投影画像、コンソール12により生成された低エネルギー断層画像、高エネルギー断層画像、及び断層差分画像を、コンソール12の記憶部52や、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)等に記憶させておく形態としてもよい。
以上説明したように、上記各形態のコンソール12は、少なくとも1つのプロセッサとしてCPU50Aを備える。CPU50Aは、造影剤が注入された状態の乳房に放射線源37Rから放射線Rを照射して乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置10に対して、放射線源37Rを移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置39毎に、第1のエネルギー及び第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線Rを照射させ、第1のエネルギーの放射線Rによる複数の低エネルギー投影画像、及び第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせる。また、CPU50Aは、第2のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間を第1のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間よりも長くする。また、CPU50Aは、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合の放射線源37Rにおける焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線Rを照射する場合の放射線源37Rにおける焦点サイズよりも大きくする。
このように本実施形態のコンソール12は、第2のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間を第1のエネルギーの放射線Rを照射する照射時間よりも長くし、かつ、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合の焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線Rを照射する場合の焦点サイズよりも大きくする。すなわち、本実施形態のマンモグラフィ装置10によれば、高エネルギー投影画像の画質を高くしつつ、第1のエネルギーの放射線Rの照射における実質的な焦点サイズを、第2のエネルギーの放射線Rの照射における実質的な焦点サイズに近づける。従って、本実施形態のマンモグラフィ装置10によれば、低エネルギー投影画像と高エネルギー投影画像とのボケ具合の違いを抑えることができる。低エネルギー投影画像と高エネルギー投影画像とのボケ具合を揃えることで、低エネルギー断層画像と高エネルギー断層画像とのボケ具合を揃えることができるので、断層差分画像では、ボケが相殺されて画質が向上する。
なお、制御部60が、第1のエネルギーの放射線Rの照射における焦点サイズを導出する方法は上記形態に限定されない。例えば、撮影により得られた高エネルギー投影画像のボケ具合に基づいて、第2のエネルギーの放射線Rの照射における焦点サイズを導出してもおい。例えば、トモシンセシス撮影により得られた高エネルギー投影画像のボケ量を導出し、導出したボケ量から第1のエネルギーの放射線Rの照射における焦点サイズを導出してもよい。この場合、高エネルギー投影画像のボケ量を導出する方法としては、例えば、ボケることにより画像が伸びることを利用する方法が挙げられる。この方法としては、放射線源37Rを固定して所定のマーカを撮影して得られた高エネルギー投影画像または高エネルギー画像におけるマーカの長さを初期値として得ておく。その後、所定のマーカを乳房と共に撮影し、高エネルギー投影画像に含まれるマーカの画像の長さと、初期値との差または比に応じてボケ量を導出する方法を適用してもよい。なお、円形のマーカを用いる場合、初期値を予め得ておかなくても、高エネルギー投影画像におけるマーカの画像の縦と横との比率からボケ量を導出することができる。高エネルギー投影画像のボケ量から第2のエネルギーの放射線Rの照射における実質的な焦点サイズとの対応関係を予め得ておくことにより、高エネルギー投影画像のボケ量が得られれば、高エネルギー投影画像の撮影における実質的な焦点サイズを導出することができる。実質的な焦点サイズが得られれば、第1のエネルギーの放射線Rの照射における放射線源37Rの移動距離から、第1のエネルギーの放射線Rの照射における焦点サイズを導出することができる。具体的には、高エネルギー投影画像の撮影における実質的な焦点サイズから第1のエネルギーの放射線Rの照射における放射線源37Rの移動距離を減算することにより、第1のエネルギーの放射線Rの照射における焦点サイズを得ることができる。
なお、各照射位置39で照射する放射線Rのエネルギーを第1のエネルギーとするか、第2のエネルギーとするかについては、上記形態に限定されない。例えば、上記形態では、トモシンセシス撮影におい照射位置39毎に、第1のエネルギーの放射線R、及び第2のエネルギーの放射線Rを交互に照射する形態について説明したが、交互としなくてもよい。2回所の照射位置39で続けて同じエネルギーの放射線Rを照射したら、次の照射位置39では異なるエネルギーの放射線Rを照射する形態としてもよい。
なお、上記形態のように、照射角度が0度の照射位置39では、第1のエネルギーの放射線Rを照射することが好ましい。照射角度が0度の照射位置39における低エネルギー投影画像を得ることにより、低エネルギー断層画を用いて生成された合成2次元画像の画質を向上させることができる。合成2次元画像は、照射角度が0度の照射位置39から放射線Rを照射して撮影した通常撮影の2次元画像に相当する2次元画像である。例えば、加算法により合成2次元画像を生成することができる。
トモシンセシス撮影における撮影回数を奇数回とし、各照射位置39で第1のエネルギーまたは第2のエネルギーを交互に照射させながら、照射角度が0度の照射位置39では、第1のエネルギーの放射線Rを照射する場合、開始位置において照射する放射線Rの照射エネルギーは、撮影回数、換言すると照射位置39の総数について定まる。照射位置39の総数が3+4×j(j=1、2、3、・・・)の場合、開始位置となる照射位置39では第2のエネルギーの放射線Rを照射させる。また、第1のエネルギーの放射線Rと、第2のエネルギーの放射線Rとを交互に照射させる場合、照射位置39の総数が1+4×m(m=1、2、3、・・・)の場合、開始位置となる照射位置39では第1のエネルギーの放射線Rを照射させる。奇数回のトモシンセシス撮影で照射位置39毎に第1のエネルギーの放射線R及び第2のエネルギーの放射線Rを交互に照射する場合には、照射回数により開始位置における放射線照射のエネルギーを適切に設定することにより、法線CLを軸とした線対称的に投影画像を取得し、かつ、照射角度が0度の照射位置39で第1のエネルギーの放射線Rを照射させることができる。
また、上記形態では、トモシンセシス撮影における投影画像の撮影回数、具体的には低エネルギー投影画像の撮影回数と高エネルギー投影画像の撮影回数との合計が奇数である形態について説明したが、合計が偶数であってもよい。この場合、低エネルギー投影画像の撮影回数と、高エネルギー投影画像の撮影回数とを同じとしてもよい。例えば、図9に示した例では、照射位置39、39、及び39では第2のエネルギーの放射線Rを照射させて低エネルギー投影画像を撮影し、照射位置39、39、及び39では第1のエネルギーの放射線Rを照射させて高エネルギー投影画像を撮影する。
また、上記形態では、図6のS14の処理である撮影制御処理、換言すると造影撮影が終了した後、続けて差分画像生成処理を行う形態を示したが、差分画像生成処理を行うタイミング、すなわち、差分画像を生成したり、差分画像を表示したりするタイミングは本形態に限定されない。例えば、差分画像の生成及び差分画像の表示各々のタイミングは、造影撮影後のユーザの所望に応じたタイミングで行う形態であってもよい。
また、マンモグラフィ装置10が備えるグリッドは上記形態で説明したグリッド29に限定されない。例えば、透過部29A及び吸収部29Bが、撮影台30にポジショニングされた被検者の前後方向に延びる状態に、撮影台30の内部に配置される状態のグリッドを適用してもよい。換言すると、本実施形態のグリッド29を90度回転させた状態のグリッドを適用してもよい。この場合、グリッドを放射線検出器28の検出面内から検出面外へ退避させる退避機構を設け、通常撮影等の2次元撮影を行う場合は、グリッドを放射線検出器28の検出面内に挿入し、トモシンセシス撮影を行う場合は、放射線検出器28の検出面外へ退避させる形態としてもよい。
また、上記形態では、コンソール12が本開示の制御装置の一例である形態について説明したが、コンソール12以外の装置が本開示の制御装置の機能を備えていてもよい。換言すると、制御部60、取得部62、生成部64、及び導出部66の機能の一部または全部をコンソール12以外の、例えばマンモグラフィ装置10や、外部の装置等が備えていてもよい。
また、上記形態において、例えば、制御部60、取得部62、及び生成部64といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
また、上記各実施形態では、撮影制御処理プログラム51A及び差分画像生成処理プログラム51BがROM50Bに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。撮影制御処理プログラム51A及び差分画像生成処理プログラム51Bの各々は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、撮影制御処理プログラム51A及び差分画像生成処理プログラム51Bの各々は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
1 放射線画像撮影システム
2 RIS
10 マンモグラフィ装置
12 コンソール
20、50 制御部
22、52 記憶部
24、54 I/F部
26、56 操作部
28 放射線検出器、28A 検出面
29 グリッド、29A 透過部、29B 吸収部
30 撮影台、30A 撮影面
32 アーム部
34 基台
35 軸部
36 圧迫ユニット
37 放射線照射部、37R 放射線源、37X 放射線管
38 フェイスガード
39~39 照射位置
40 圧迫板
41 支持部
42 カソード
43 ヒータ
44 アノード
45 グリッド電極
46 収束電極
47 電極コイル
50A CPU、50B ROM、50C RAM
51A 撮影制御処理プログラム、51B 差分画像生成処理プログラム
58 表示部
59 バス
60 制御部
62 取得部
64 生成部
71L~71L 低エネルギー投影画像(低エネルギー画像)
71H~71H 高エネルギー投影画像(高エネルギー画像)
74~74 断層差分画像
74L~74L 低エネルギー断層画像
74H~74H 高エネルギー断層画像
CL 法線
M 移動方向
R 放射線
RC 放射線軸
W 乳房
α、θ 角度

Claims (7)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して前記乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、
    前記放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び前記第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、前記第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び前記第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、
    前記第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を前記第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、
    前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズを、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズよりも大きくして、前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする
    制御装置。
  2. 前記実質的な焦点サイズは、前記放射線源における焦点サイズと、前記複数の照射位置の各々において前記放射線源を移動させながら放射線を照射する期間における前記放射線源の移動速度と、前記放射線の照射時間とにより定められる
    請求項に記載の制御装置。
  3. 前記複数の照射位置は、前記乳房がポジショニングされた撮影台の法線方向に沿った照射角度が0度の照射位置を含み、
    前記プロセッサは、
    前記照射角度が0度の照射位置では、前記第1のエネルギーの放射線を照射させる
    請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記複数の照射位置のうち開始位置となる照射位置では、第2のエネルギーを照射させて前記高エネルギー投影画像を撮影させ、
    前記高エネルギー投影画像のボケ量から前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズを導出する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記複数の低エネルギー投影画像及び前記複数の高エネルギー投影画像を取得し、
    前記複数の高エネルギー投影画像を再構成して生成した高エネルギー断層画像と、前記複数の低エネルギー投影画像を再構成して生成した低エネルギー断層画像と、の差分を示す断層差分画像を生成する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して前記乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、
    前記放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び前記第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、前記第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び前記第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、
    前記第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を前記第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、
    前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズを、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズよりも大きくして、前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする
    処理をコンピュータが実行する制御方法。
  7. 造影剤が注入された状態の乳房に放射線源から放射線を照射して前記乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置に対して、
    前記放射線源を移動させながら、各々照射角度が異なる複数の照射位置毎に、第1のエネルギー及び前記第1のエネルギーよりも高い第2のエネルギーのいずれか一方のエネルギーの放射線を照射させ、前記第1のエネルギーの放射線による複数の低エネルギー投影画像、及び前記第2のエネルギーの放射線による複数の高エネルギー投影画像の撮影を行わせ、
    前記第2のエネルギーの放射線を照射する照射時間を前記第1のエネルギーの放射線を照射する照射時間よりも長くし、
    前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズを、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の前記放射線源における焦点サイズよりも大きくして、前記第1のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズと、前記第2のエネルギーの放射線を照射する場合の実質的な焦点サイズとを同じにする
    処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
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