JP7376312B2 - ドアハンドルの装着構造 - Google Patents

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本発明は、主として冷蔵庫や温蔵庫などの食品収納庫のドアにドアハンドルを固定するための装着構造に関する。
ドアハンドルの装着構造に関して、特許文献1の把手の取付け構造が公知である。特許文献1の取付け構造では、扉壁の前面の上下に把手を装着するための取付け穴を形成し、把手のボス部を取付け穴に挿入し、扉壁の裏側に配置した止具に取付けネジを挿通しながら先のボス部にねじ込んで把手を扉に固定している。把手のボス部の周囲には、空隙部が凹み形成されている。
実願昭48-114334号(実開昭50-62157号)のマイクロフィルム
特許文献1の把手の取付け構造では、扉壁と把手の接合面に入り込んだ水を空隙部で遮断して、取付け穴の周縁における錆の発生を防止できる。しかし、空隙部がボス部の基端の周囲を囲むように形成されているので、空隙部に入り込んだ水がボス部の表面に沿って移動し、取付けネジに付着して同ネジが錆付くおそれがある。また、一般的な冷蔵庫のドアの内部には断熱材が充填されているが、水がボス部の表面に沿って移動したのち断熱材に付着すると、断熱作用が損なわれてしまう。これは、断熱材に比べて水の熱伝導性が高いため、庫内の冷熱が水を伝導媒体にして扉の前壁に伝わって断熱不良に陥るからである。また、断熱不良に伴って把手の締結構造の周辺部分が結露するうえ、冷熱が放散される分だけ冷凍機の稼働率が高くなって省エネルギー効果が損なわれやすい。
本発明の目的は、ドアハンドルとドアの外壁との間に浸入した水を止水し、止水した水を積極的にドアハンドルの外へ排出して、ドアの断熱作用が損なわれるのを解消でき、さらにドアハンドルの締結構造を構成する金属部品が錆付くことを解消できるドアハンドルの装着構造を提供することにある。
本発明はドアにドアハンドルを固定するための装着構造を対象とする。ドアハンドル10は、ドア3の外壁4に固定される内ハンドル11と、内ハンドル11の外面に組付けられる外ハンドル12とを備える。内ハンドル11の少なくとも一端には挿通穴17を備える締結座15が設けられており、締結座15が挿通穴17に挿通した締結具26でドア3の外壁4に固定されている。そして、ドア3の外壁4と接合する締結座15の座壁18に、挿通穴17の周囲を囲む水切り凹部38と、水切り凹部38に浸入した水をドアハンドル10の外へ排出する排水溝39とが凹み形成されていることを特徴とする。
水切り凹部38の周縁対向位置の2個所に排水溝39が形成されている。排水溝39は、水切り凹部38と、内ハンドル11と外ハンドル12の接合面との間に形成されている。2個の排水溝39の溝中心を結ぶ溝中心線Lは、ドアハンドル10のハンドル中心軸Pに対して傾斜している。
溝中心線Lは、ハンドル中心軸Pに対して45度傾斜している。
排水溝39の外ハンドル12側の端部に、排水凹部40が形成されている。
水切り凹部38が、挿通穴17と同心状の円弧面38aおよび一対の4分円弧面38bと、4分円弧面38bに連続する水平直線面38c、および垂直直線面38dで形成されている。排水溝39は、水平直線面38cと、垂直直線面38dの端部に連続して傾斜する傾斜面39aとで形成されている。
内ハンドル11は、外突状に緩やかに湾曲する左右一対の側壁13と、両側壁13の内端を塞ぐ後グリップ壁14と、両側壁13の上下端に形成される締結座15を一体に備えた成形品で構成されている。締結具は操作頭部を備えたビス26で形成されている。締結座15の前端面にビス26の操作頭部を受止めるねじ座20が膨出形成されている。
本発明に係るドアハンドルの装着構造においては、ドア3に固定される内ハンドル11に、締結具26用の挿通穴17を備えた締結座15を設け、この締結座15の座壁18に、水切り凹部38と、水切り凹部38に浸入した水をドアハンドル10の外へ排出する排水溝39とを凹み形成した。
以上の構成からなる本発明のドアハンドルの装着構造によれば、毛細管現象によって水が締結座15の座壁18とドア3の外壁4の間に浸入して水切り凹部38に滲みだしたとしても、以後は水切り凹部38で受止められて止水することができ、さらに止水した水を排水溝39を介して積極的にドアハンドル10の外へ排出することができる。したがって、座壁18と外壁4の間に浸入した水が、外壁4の内面に設けた断熱材5に到達して、ドア3の断熱作用が損なわれることを解消できる。ナット25や締結具26などのドアハンドル10の締結構造を構成する金属部品が錆付くことも防ぐことができる。ドア3の断熱作用が損なわれることがないので、ドアハンドル10の締結構造の周辺部分から冷熱が放散されるのを解消して、本発明に係る装着構造が適用される冷凍機の省エネルギー効果を向上できる利点もある。
水切り凹部38の周縁対向位置の2個所に排水溝39が形成され、排水溝39が、水切り凹部38と、内ハンドル11と外ハンドル12の接合面との間に形成され、2個の排水溝39の溝中心を結ぶ溝中心線Lを、ドアハンドル10のハンドル中心軸Pに対して傾斜されていると、水切り凹部38に到達した水を下り傾斜する排水溝39でドアハンドル10の外へ速やかに排出することができる。したがって、座壁18と外壁4の間に浸入した水が、水切り凹部38に滞留することを防止できる。
溝中心線Lがハンドル中心軸Pに対して45度傾斜されていると、ドアハンドル10のドア3に対する装着姿勢が90度ずつ異なる場合でも、いずれか一方の排水溝39を下り傾斜させて、水切り凹部38に到達した水を排水溝39でドアハンドル10の外へ速やかに排出できる。したがって、ドアハンドル10がドア3に対して縦長姿勢や横長姿勢で装着される場合でも、排水溝39による排水作用を均等に発揮させることができる。
排水溝39の外ハンドル12側の端部に排水凹部40が形成されてると、排水溝39から流動してきた水を排水凹部40で受止めたのち、内ハンドル11と外ハンドル12の接合面を介して、ドアハンドル10の外へ排出させることができる。したがって、排水溝39の端部が内ハンドル11と外ハンドル12の接合面に臨ませてある場合に比べて、排水凹部40に臨む外ハンドル12の内面壁の面積が大きい分だけ、排水溝39に達した水をドアハンドル10の外へより速やかに排出することができる。
水切り凹部38が、挿通穴17と同心状の円弧面38aおよび一対の4分円弧面38bと、4分円弧面38bに連続する水平直線面38c、および垂直直線面38dとで形成され、排水溝39が、水平直線面38cと、垂直直線面38dの端部に連続して傾斜する傾斜面39aとで形成されていると、ドアハンドル10がドア3に対して縦長姿勢あるいは横長姿勢で装着された場合でも、水平直線面38cと垂直直線面38dのいずれか一方が垂直姿勢に保持されるので、水切り凹部38に浸入した水を排水溝39へ向かって速やかに流下案内できる。
内ハンドル11が、外突状に緩やかに湾曲する左右一対の側壁13と、両側壁13の内端を塞ぐ後グリップ壁14と、両側壁13の上下端に形成される締結座15を一体に備えた成形品で構成され、締結座15の前端面にビス26の操作頭部を受止めるねじ座20が膨出形成されていると、ドアハンドル10に掛かった水の一部が締結座15の周囲に浸入したとしても、浸入した水の殆どをねじ座20の周縁壁に沿って流下させることができるので、水がビス26の操作頭部やねじ軸に達するのをさらに確実に防止できる。
本発明のドアハンドルの装着構造を示す、図3におけるA-A線断面図である。 本発明のドアハンドルの装着構造が適用される業務用冷蔵庫の正面図である。 本発明に係るドアハンドルの装着構造を構成するドアハンドルの正面図である。 ドアハンドルの分解斜視図である。 ドアハンドルの分解側面図である 図3におけるB-B線断面図である。 図3におけるC-C線断面図である。 図3におけるD-D線断面図である。 図1におけるE-E線断面図である。 図9におけるF-F線断面図である。 ドアハンドルの装着構造の変更例を示す断面図である。
(実施例) 本発明に係るドアハンドルの装着構造を業務用冷蔵庫に適用した実施例を図1から図11に示す。本発明における上下、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍の前後、左右、上下の各表記に従う。図2において、冷蔵庫1は、前面が開口する縦長直方体状の断熱箱体2と、断熱箱体2の前開口を開閉する上下一対のドア(揺動ドア)3を備えている。ドア3は、ステンレス板材製の外壁4と、外壁4の内面に固定される内壁と、外壁4と内壁の間に充填される断熱材(ウレタン発泡材)5などで構成されている。図示していないが断熱箱体2の上部は機械室になっており、その内部に圧縮機、凝縮器、送風ファンなどが収容されている。また、断熱箱体2とドア3で区画された庫内には、蒸発器と循環ファンなどが設けられている。
上側のドア3の左下隅と、下側のドア3の左上隅には、隅部が丸められた縦長長方形状のグリップ凹部6が形成されており、このグリップ凹部6を上下に跨ぐ状態でドアハンドル10がドア3に締結固定されている(図3参照)。図4、図5においてドアハンドル10は、ドア3の外壁4に固定される内ハンドル11と、内ハンドル11の外面に組付けられる外ハンドル12を備えている。なおドアハンドル10は、上下のドア3に対して同じハンドル装着構造で締結固定されているので、以下では上側のドア3に対するドアハンドル10の装着構造を説明して、下側のドア3に対するドアハンドル10の装着構造の説明は省略する。
内ハンドル11は、側面視において外突状に緩やかに湾曲する左右一対の側壁13と、両側壁13の内端を塞ぐ後グリップ壁14と、両側壁13の上下端に形成される締結座15と、両側壁13と後グリップ壁14で囲まれた空間に膨出形成される補強リブ16とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。後グリップ壁14は上下両側の湾曲壁と、湾曲壁どうしを連続させる平坦壁で形成されている。補強リブ16は、両側壁13の対向面と後グリップ壁14の前面を繋ぐジグザグのトラス状に形成されている。締結座15にはビス挿通穴(挿通穴)17が前後貫通状に形成され、ドア3の外壁4に接合される座壁18の上部には左右一対の位置決めピン19が形成されている。また、締結座15の前端面には円形のねじ座20が膨出形成されており、その中心に先のビス挿通穴17が形成されている。
グリップ凹部6の周縁壁の上部には、位置決めピン19を係合する位置決め穴23と、内ハンドル11を締結固定するためのビス穴24とが形成され、ビス穴24に臨む外壁4の内側にナット25が固定されている。グリップ凹部6の周縁壁の下部にも、同様の位置決め穴23とビス穴24とが形成されて、ビス穴24に臨む外壁4の内側にナット25が固定されている。内ハンドル11の上下に設けた位置決めピン19を位置決め穴23に係合することにより、内ハンドル11を外壁4に仮組みできる。この状態でビス挿通穴17およびビス穴24に挿通したビス(締結具)26をナット25にねじ込むことにより、内ハンドル11が外壁4に締結固定される。ビス26は操作頭部に十字状の操作溝が形成された市販のビスを適用できる。
外ハンドル12は、内ハンドル11の側壁13の外面を覆う外側壁29と、内ハンドル11の前面を覆う前グリップ壁30を備えた樋体状のプラスチック成形品からなる。外ハンドル12は内ハンドル11に圧嵌装着されて、内ハンドル11の側壁13、締結座15、および補強リブ16を覆い隠すことにより、ドアハンドル10の外観上の印象をシンプルですっきりしたものに整えている。外ハンドル12を内ハンドル11に圧嵌装着するために、内ハンドル11の周囲10個所に係合凹部31とガイド溝32とが設けられ、外ハンドル12の内面の周囲10個所に係合爪33が設けられている。また、外ハンドル12の内面の左右には、ストッパーリブ34が突設されており、外ハンドル12を内ハンドル11に圧嵌装着するとき、ストッパーリブ34が補強リブ16の左右の受止壁35と接当して、外ハンドル12の内ハンドル11に対する前後方向の係合位置を好適化している。外ハンドル12を内ハンドル11に圧嵌装着したときのドアハンドル10の外郭断面は、図6に示すように扁平なトンネル断面状となる。
ドアハンドル10に水が掛かり、水の一部がハンドル装着構造に流下すると、毛細管現象によって水が締結座15の座壁18とドア3の外壁4の間に浸入することがある。また、座壁18と外壁4の間に浸込んだ水がビス26のねじ軸に付着し、あるいはビス穴24を介してナット25に付着するおそれもある。さらに、ナット25に付着した水が、ねじ穴を伝って断熱材5に付着するおそれもある。こうした水の浸入を防ぐために、外壁4に密着する締結座15の座壁18に、ビス挿通穴17の周囲を囲む水切り凹部38と、水切り凹部38に浸入した水をドアハンドル10の外へ排出する排水溝39とが凹み形成されている。
図9に示すように水切り凹部38は、ビス挿通穴17と同心状の円弧面38aと、一対の4分円弧面38bと、4分円弧面38bに連続する水平直線面38c、および垂直直線面38dで形成されている。排水溝39は、水切り凹部38の周縁対向位置の右上と左下の2個所に形成されており、先の水平直線面38cと、垂直直線面38dの端部に連続して傾斜する傾斜面39aで、斜めに形成されている。水切り凹部38は、円弧面38aと4分円弧面38b間では断面半円状に形成されているが、水平直線面38cおよび垂直直線面38dに臨む個所では、扁平なトンネル断面状に形成されている。同様に、排水溝39は一対の傾斜面39aの間では断面半円状に形成されているが、水平直線面38cに臨む個所では、扁平なトンネル断面状に形成されている。
左下の排水溝39の外ハンドル12側の端部には排水凹部40が形成されている。図9、図10に示すように排水凹部40は、上側の締結座15では同座15の左側端に凹み形成されており、下側の締結座15では図5に示すように同座15の右側端に凹み形成されている。排水凹部40の後端には先の係合凹部31が形成されている。上記のように、水切り凹部38の右上と左下周縁対向位置の2個所に形成した排水溝39においては、2個の排水溝39の溝中心を結ぶ溝中心線L(図9参照)が、ドアハンドル10のハンドル中心軸Pに対して傾斜している。この実施例では、溝中心線Lをハンドル中心軸Pに対して45度傾斜させるようにした。なお下側の締結座15の座壁18にも、上側の締結座15と同様の水切り凹部38と、排水溝39と、排水凹部40が形成してあるが、水切り凹部38、排水溝39、および排水凹部40の配置形状は、図9と左右対称となる。
以上のように、本実施例においては、締結座15の座壁18に水切り凹部38を設けたので、毛細管現象によって水が締結座15の座壁18とドア3の外壁4の間に浸入し、水切り凹部38に臨む上側の4分円弧面38bや水平直線面38cなどから滲みだしたとしても、以後は水切り凹部38の円弧面38aや下側の4分円弧面38bや水平直線面38cなどで受止められて止水される。また、円弧面38aや下側の4分円弧面38bや水平直線面38cなどで受止められた水は、排水溝39に案内されて排水凹部40へと流動し、内ハンドル11と外ハンドル12の接合部の下端縁から外壁4へと速やかに排出される。したがって、座壁18と外壁4の間に浸入した水が、ビス26のねじ軸に付着し、あるいはビス穴24を介してナット25に付着するのを確実に解消できる。また、水がナット25に付着することがないので、ねじ穴を伝って断熱材5に水が付着することもない。なお、内ハンドル11と外ハンドル12の接合部の下端縁から外壁4へと排出された水は、外壁4に沿って流下する。
このように本実施例のドアハンドルの装着構造によれば、ドアハンドル10とドア3の外壁4との間に浸入した水を水切り凹部38で止水し、止水した水を排水溝39と排水凹部40を介して積極的にドアハンドル10の外へ排出できる。したがって、座壁18と外壁4の間に浸入した水が、外壁4の内面に設けた断熱材5に到達して、ドア3の断熱作用が損なわれるのを解消できるうえ、ナット25やビス26などのドアハンドル10の締結構造を構成する金属部品が錆付くこともない。ドア3の断熱作用が損なわれることがないので、ドアハンドル10の締結構造の周辺部分から冷熱が放散されるのを解消して、業務用冷蔵庫の省エネルギー効果を向上できる利点もある。
水切り凹部38の周縁対向位置の2個所に排水溝39を形成し、排水溝39は、水切り凹部38と、内ハンドル11と外ハンドル12の接合面との間に形成するようにした。そのうえで、2個の排水溝39の溝中心を結ぶ溝中心線Lを、ドアハンドル10のハンドル中心軸Pに対して傾斜させるようにした。以上の構成により、水切り凹部38に到達した水を下り傾斜する排水溝39でドアハンドル10の外へ速やかに排出できるので、座壁18と外壁4の間に浸入した水が、水切り凹部38に滞留することを確実に防止できる。
溝中心線Lをハンドル中心軸Pに対して45度傾斜させたので、ドアハンドル10のドア3に対する装着姿勢が90度ずつ異なる場合でも、いずれか一方の排水溝39を下り傾斜させて、水切り凹部38に到達した水を排水溝39でドアハンドル10の外へ速やかに排出できる。したがって、ドアハンドル10がドア3に対して縦長姿勢や横長姿勢で装着される場合でも、排水溝39による排水作用を均等に発揮させることができる。なお、ドアハンドル10のドア3に対する装着姿勢が90度ずつ異なる場合とは、図9に示すドアハンドル10の装着姿勢を基準にするとき、ドアハンドル10のハンドル中心軸Pが、図11に示すように時計回転方向へ90度、180度、270度回転した状態で装着された状態を意味する。
排水溝39の外ハンドル12側の端部に排水凹部40を形成したので、排水溝39から流動してきた水を排水凹部40で受止めたのち、内ハンドル11と外ハンドル12の接合面を介して、ドアハンドル10の外へ排出させることができる。したがって、排水溝39の端部が内ハンドル11と外ハンドル12の接合面に臨ませてある場合に比べて、排水凹部40に臨む外ハンドル12の内面壁の面積が大きい分だけ、排水溝39に達した水をドアハンドル10の外へより速やかに排出することができる。
水切り凹部38を、挿通穴17と同心状の円弧面38aおよび一対の4分円弧面38bと、4分円弧面38bに連続する水平直線面38c、および垂直直線面38dで形成し、排水溝39を、水平直線面38cと、垂直直線面38dの端部に連続して傾斜する傾斜面39aとで形成したので、ドアハンドル10がドア3に対して縦長姿勢あるいは横長姿勢で装着された場合でも、水平直線面38cと垂直直線面38dのいずれか一方が垂直姿勢に保持されるので、水切り凹部38に浸入した水を排水溝39へ向かって速やかに流下案内させることができる。
内ハンドル11を、外突状に緩やかに湾曲する左右一対の側壁13と、両側壁13の内端を塞ぐ後グリップ壁14と、両側壁13の上下端に形成される締結座15を一体に備えた成形品で構成し、さらに締結座15の前端面にビス26の操作頭部を受止めるねじ座20を膨出形成するようにしたので、ドアハンドル10に掛かった水の一部が締結座15の周囲に浸入したとしても、浸入した水の殆どをねじ座20の周縁壁に沿って流下させることが可能となり、水がビス26の操作頭部やねじ軸に達するのをよく防止できる。
上記の実施例以外に、水切り凹部38の形状は円弧面38aや4分円弧面38bを備えた凹部形状である必要はなく、挿通穴17の周囲を囲む多角形と、水平直線面38cと垂直直線面38dを含む四角形や多角形に形成することができる。締結座15および挿通穴17は、内ハンドル11の一端にのみ設けてあってもよく、その場合には内ハンドル11の他端に設けた係合構造をドア3に係合連結するとよい。締結具26はビス以外に六角ボルト、六角穴付きボルト、ブラインドリベットなどを適用することができる。また、外壁4にボルトやねじ軸を固定する場合には、締結具26としてナットを適用することができる。内ハンドル11および外ハンドル12はプラスチック成型品である必要はなく、ダイキャスト成形品などの金属製の成形品であってもよい。排水凹部40は省略することができ、必要があれば一対の排水溝39のそれぞれに排水凹部40を形成してもよい。排水溝39は、水切り凹部38の下半側から座壁18の下縁に向かって形成することができ、必要に応じて3個以上形成してもよい。
3 ドア
4 外壁
5 断熱材
10 ドアハンドル
11 内ハンドル
12 外ハンドル
13 側壁
14 後グリップ壁
15 締結座
17 挿通穴
18 座壁
20 ねじ座
26 締結具(ビス)
38 水切り凹部
38a 円弧面
38b 4分円弧面
38c 水平直線面
38d 垂直直線面
39 排水溝
39a 傾斜面
40 排水凹部
L 溝中心線
P ハンドル中心軸

Claims (5)

  1. ドア(3)にドアハンドル(10)を固定するための装着構造であって、
    ドアハンドル(10)は、ドア(3)の外壁(4)に固定される内ハンドル(11)と、内ハンドル(11)の外面に組付けられる外ハンドル(12)とを備えており、
    内ハンドル(11)の少なくとも一端には挿通穴(17)を備える締結座(15)が設けられており、締結座(15)が挿通穴(17)に挿通した締結具(26)でドア(3)の外壁(4)に固定されており、
    ドア(3)の外壁(4)と接合する締結座(15)の座壁(18)に、挿通穴(17)の周囲を囲む水切り凹部(38)と、水切り凹部(38)に浸入した水をドアハンドル(10)の外へ排出する排水溝(39)とが凹み形成されており、
    水切り凹部(38)の周縁対向位置の2個所に排水溝(39)が形成されており、
    排水溝(39)は、水切り凹部(38)と、内ハンドル(11)と外ハンドル(12)の接合面との間に形成されており、
    2個の排水溝(39)の溝中心を結ぶ溝中心線(L)が、ドアハンドル(10)のハンドル中心軸(P)に対して傾斜していることを特徴とするドアハンドルの装着構造。
  2. 溝中心線(L)が、ハンドル中心軸(P)に対して45度傾斜している請求項1に記載のドアハンドルの装着構造。
  3. 排水溝(39)の外ハンドル(12)側の端部に、排水凹部(40)が形成されている請求項1又は2に記載のドアハンドルの装着構造。
  4. 水切り凹部(38)が、挿通穴(17)と同心状の円弧面(38a)および一対の4分円弧面(38b)と、4分円弧面(38b)に連続する水平直線面(38c)、および垂直直線面(38d)とで形成されており、
    排水溝(39)が、水平直線面(38c)の一部と、垂直直線面(38d)の端部に連続して傾斜する傾斜面(39a)で形成されている請求項1から3のいずれかひとつに記載のドアハンドルの装着構造。
  5. 内ハンドル(11)が、外突状に緩やかに湾曲する左右一対の側壁(13)と、両側壁(13)の内端を塞ぐ後グリップ壁(14)と、両側壁(13)の上下端に形成される締結座(15)を一体に備えた成形品で構成されており、
    締結具(26)が操作頭部を備えたビス(26)で形成されており、
    締結座(15)の前端面にビス(26)の操作頭部を受止めるねじ座(20)が膨出形成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載のドアハンドルの装着構造
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