JP4759125B2 - 断熱構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表板及び裏板の間に断熱材が充填された断熱構造体、及び断熱構造体が冷却室蓋に用いられた冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、断熱構造体が冷却室蓋として使用されている従来の冷却貯蔵庫の斜視図である。冷却貯蔵庫1は、冷却室3と機械室5とを備えている。冷却室3は、冷却貯蔵庫1の前面に設けられたいわゆる観音開き式の扉7によって開閉される。また、機械室5も、冷却貯蔵庫1の前面に設けられた扉9によって開閉される。冷却室3の一部は機械室5側に膨出しており、かかる冷却室3の膨出部11内には冷却器13が収容される。冷却器13は膨出部11の前面に形成された開口15を介して膨出部11内に入れられる。また、機械室5には、圧縮機17や凝縮器19などが配置される。これら圧縮機17、凝縮器19、冷却器13などの冷凍回路構成部品やその他機械部品は、単一の基板21に直接的又は間接的に取り付けられている。すなわち、基板21上には圧縮機17や凝縮器19が取り付けられており、さらに、凝縮器19の上面には冷却室蓋23が取り付けられ、その冷却室蓋23に冷却器13が取り付けられている。基板21は機械室5に対しスライド式に出し入れすることが可能であり、基板21を機械室5に入れることで、圧縮機17や凝縮器19などが機械室5内に収容されると同時に、冷却器13が開口15を介して膨出部11内に収容され、さらに、冷却室蓋23は冷却器13が膨出部11内に入れられた状態で開口15を塞ぎ、冷却室3が断熱的に密閉される。
【0003】
図10に、冷却室蓋23と、冷却器13及び膨出部11との接合部近傍の断面を示す。冷却室蓋23の外枠は、リベット30により相互に接続された表板31及び裏板33から構成されている。表板31は板金より構成されており、裏板33は樹脂より形成されている。表板31と裏板33との間には、発泡断熱材35が充填されている。冷却器13は、ブラケット37を介して裏板33に取り付けられている。詳細には、裏板33の内側面にねじ板39が配置されており、裏板33の外側面にブラケット37の一端が配置されており、ねじ板39、裏板33及びブラケット37がねじ41により一体的に接合されている。ブラケット37の他端は、図示しないねじにより冷却器13に接合されている。また、表板31、裏板33及び断熱材35には、冷却室蓋固定用ボルト43が貫通するボルト貫通穴45が形成されている。また、膨出部11の上部内側にはブラケット47が取り付けられている。冷却室蓋23は、上記開口15を覆った位置で、冷却室蓋固定用ボルト43及びそれに螺合するナット44によりブラケット47を介して膨出部11の前面に固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の冷却室蓋23は、冷却室蓋固定用ボルト43又はナット44を強く締め付け過ぎると、断熱材35が収縮し表板31が変形する可能性があった。また、ねじ41に関しては、強度不足を補うためねじ板35が設けられていたが、冷却室蓋23を構成する部品点数の増加につながり、組立工数やコストの増加の原因となることが考えられる。また、かかる冷却室蓋に関する問題は、断熱構造体を冷却室蓋として用いる場合に限られず、一般的に、断熱構造体を所定部分に固定したり逆に所定部品を断熱構造体に取付けたりするために、ねじやボルトなどの締結手段を用いる場合に同様に起こり得る。
従って、本発明は、締結手段を用いた際に強度不足となることがなく且つ構成部品点数が少なくて済む、断熱構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、表板及び裏板の間に断熱材が充填された断熱構造体において、前記表板及び裏板の少なくとも一方の外側面に開口を有する穴を画定する穴画定部が該表板及び裏板の一方に一体成形されており、前記穴画定部は、前記断熱構造体を固定するためのボルトの貫通穴を画定する第1穴画定部を含み、前記表板及び裏板の一方に設けられた前記第1穴画定部は、前記表板及び裏板の他方の内側面に当接するまで延出しており、前記第1穴画定部の先端部と、前記表板及び裏板の他方の前記内側面とは、前記先端部に形成された凹部と、前記表板及び前記裏板の他方の前記内側面に形成された凸部との凹凸関係で嵌合することを特徴とする。
前記穴画定部は複数設けられており、該複数の穴画定部は前記断熱構造体における左右対称に配置されていると好適である。前記穴画定部は複数設けられており、該複数の穴画定部同士が補強リブで接続されていると好適である。前記表板及び裏板の一方のほぼ全周部には、該表板及び裏板の他方の先端を受け入れるための溝が形成されていると好適である。
また、前記断熱構造体は、冷却室内に配置される冷却器が、該冷却室と機械室とを区切る区画壁に形成された開口より引き出し可能である冷却貯蔵庫において、前記開口を塞ぐと共に前記冷却器を支持する冷却室蓋として用いられ、該断熱構造体の前記穴は、前記冷却器及び前記冷却室蓋の接合用又は該冷却室蓋及び前記区画壁の接合用の締結手段に関する貫通穴あるいは該締結手段固定穴であってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の断熱構造体を冷却貯蔵庫の冷却室蓋に用いた場合の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0007】
図1、図2及び図3はそれぞれ、この発明の実施の形態に係る断熱構造体を備えた冷却貯蔵庫の正面図、正面から見て冷却貯蔵庫の内部を示す断面図及び冷却貯蔵庫の斜視図である。
冷却貯蔵庫51はその内部に冷却室53と機械室55とを備えている。冷却室53は、断熱材56により構成されており、冷却貯蔵庫51の前面に設けられたいわゆる観音開き式の一対の扉57により開閉される。また、機械室55も、冷却貯蔵庫51の前面に設けられた扉59によって開閉される。冷却室53の一部は機械室55側に膨出しており、かかる冷却室53の膨出部61内には冷凍回路構成部品の一つである冷却器63が収容される。冷却器63は膨出部61の前面に形成された開口65を介して膨出部61内に入れられる。また、機械室55には、圧縮機67や凝縮器69などの冷凍回路構成部品、さらに電装箱70などの各種電気・機械部品が配置される。これら圧縮機67、凝縮器69、冷却器63などの冷凍回路構成部品や電装箱70などの電気・機械部品は、単一の基板71に直接的又は間接的に取り付けられている。すなわち、基板71上には圧縮機67や凝縮器69が取り付けられており、さらに、凝縮器69の上面には冷却室蓋73が取り付けられ、その冷却室蓋73の裏面に冷却器63、表面に電装箱70がそれぞれ取り付けられている。基板71は機械室55に対しスライド式に出し入れすることが可能であり、基板71を機械室55に入れることで、圧縮機67、凝縮器69、電装箱70などが機械室55内に収容されると同時に、冷却器63が開口65を介して膨出部61内に収容される。また、このとき、冷却室蓋73は冷却器63が膨出部61内に入れられた状態で開口65を塞ぎ、冷却室53が断熱的に密閉される。
【0008】
図4、図5並びに図6はそれぞれ、冷却室蓋全体及びその周辺部の側面を示す断面図、冷却室蓋を構成する裏板の平面図並びに冷却室蓋の上部近傍の側面を示す断面図である。内部に発泡断熱材85を収容する冷却室蓋73の外枠は、表板81及び裏板83より構成されている。表板81は板金より構成されており、裏板83は樹脂より形成されている。裏板83は、裏板83の外側の面と内側の面との双方に開口を有する貫通穴を画定する第1穴画定部111と、裏板83の外側の面にのみ開口を有する穴を画定する第2穴画定部112及び第3穴画定部113とを備えている。本実施の形態では、第1穴画定部111は上下に各1つずつ合計2つ設けられており、第2穴画定部112は5つ設けられており、第3穴画定部113は左右に各2つずつ合計4つ設けられている。上方の第1穴画定部111が画定する穴は、ブラケット97aと冷却室蓋73とを接合する締結手段である冷却室蓋固定用ボルト93aが貫通するボルト貫通穴95である。ブラケット97aは、冷却室53と機械室55とを区画する膨出部61の壁部に一体的に設けられている。さらに、表板81には、各ボルト貫通穴95と同軸に貫通穴が穿設されている。このような構成により、冷却室蓋73は、開口65を覆った位置で、冷却室蓋固定用ボルト93a及びそれに螺合するナット94aによりブラケット97aを介して膨出部61の前面に固定される。下方の第1穴画定部111が画定する穴は、ブラケット97bと冷却室蓋73とを接合する締結手段である冷却室蓋固定用ボルト93bが貫通するボルト貫通穴95である。ブラケット97bは、凝縮器69の上面に一体的に設けられている。これにより、冷却室蓋73は、冷却室蓋固定用ボルト93b及びそれに螺合するナット94bによりブラケット97bを介して凝縮器69に固定されている。上方のボルト貫通穴95のピッチAと、下方のボルト貫通穴95のピッチBとは互いに異なるように設定されている。これにより、冷却室蓋73が誤って上下逆にブラケット97a,97bに取付けられることが防止されている。
【0009】
各第2穴画定部112が画定する穴は、ブラケット87を介して冷却器63と冷却室蓋73とを接合する締結手段であるねじ91を固定するためのねじ固定穴115である。ブラケット87は、図7の(a)においてL字状に示されるものであり、5つあるねじ固定穴115のうち3つを用いて、それと対応する3つのねじ91によって裏板83の外側の面に取付けられる。このように、冷却室蓋73には、ブラケット87を介して冷却器63が取り付けられる。各第3穴画定部113が画定する穴は、冷媒配管117(図7参照)を止めるためのバンド119を裏板83の外側の面に取付けるための締結手段であるねじ121(図7参照)を固定するためのねじ固定穴123(図4参照)である。また、5つの第2穴画定部112及び4つの第3穴画定部、すなわち、それらにより画定される5つのねじ固定穴115及び4つのねじ固定穴123は、裏板83の左右方向の中心軸を基準として左右対称に配置されている。したがって、冷却貯蔵庫によって、膨出部すなわちその中に収容される冷却器が冷却室の左側に配置される場合と、逆に右側に配置される場合とがあるところ、本実施の形態によれば図7の(a)及び(b)に示されるように、冷却室左側に配置される冷却器の取り付けに伴う右に屈曲したブラケット87を用いる場合にも、逆に冷却室右側に配置される冷却器の取り付けに伴う左に屈曲したブラケット187を用いる場合にも、ブラケットの形状に合せて5つあるねじ固定穴115のうち3つを選択的に使用することにより、単一の冷却室蓋の裏板83で左右仕様に対応することができ、個別に左仕様、右仕様の裏板を用意する必要が無い。すなわち、裏板が左右の仕様に兼用できることより部品の共通化が図れ、部品管理の容易化やコスト低減を実現することができる。また、冷却器の左右取り付け仕様が異なることで、冷媒配管117の取り付けも変更する必要があるが、それに関しても、冷媒配管117の取り付け位置に合せて4つあるねじ固定穴123を選択的に使用することにより、配管の観点からも単一の裏板83で対応することができる。また、裏板83自体にねじ固定穴115,123を設けたことにより、裏板83に直接、ブラケット87,187をねじ固定できるようになり、従来必要であったねじ板を廃止することができ、組立工数や部品点数の減少によるコスト低減を図ることができる。
【0010】
第1穴画定部111、第2穴画定部112及び第3穴画定部113はそれぞれ、裏板83の内側の面から表板81の方に向けて突出しており、特に各第1穴画定部111は、冷却室蓋73の組立完成時に第1穴画定部111の先端が表板81の内側の面に当接する程度延長している。各第1穴画定部111の先端には、環状の凹部を有するバーリング部125が形成されている。一方、表板81の内側の面には、冷却室蓋73の組立完成時に各バーリング部125の凹部形状と嵌合する形状及び位置に環状の凸部が形成されている。このようなバーリング部の形成と上述したような穴ピッチの相違より、冷却室蓋73の組立に際し、表板81と裏板83とを上下逆の関係で組み立てようとした場合、各バーリング125が対応する表板81の環状の凸部と合わないことによる浮きが生じることで誤った組立の防止がされている。また、従来のようにボルト貫通穴の周囲が断熱材だけであるのとは異なり、ボルト貫通穴95を画定する裏板83の各第1穴画定部111の先端と表板81とが直接当接することで十分な強度が確保されるため、各ナット94a,94bを強く締め付けても、冷却室蓋73の表面の変形を防止することができる。すなわち、各第1穴画定部111は締結手段の締め付け過ぎ防止と上下逆組立の防止とに兼用されている。また、洗浄の際に冷却室蓋には水が掛ることもあり、従来であれば一旦ボルト貫通穴に水分が浸入してしまうとそれによりボルト貫通穴の周囲から断熱材が劣化していく可能性もあった。しかし、本実施の形態では、ボルト貫通穴95を画定する各第1穴画定部111が裏板83と一体的に形成され、各第1穴画定部111の先端のバーリング部125と表板81の凸部とがかみ合っているため、発泡断熱材85と冷却室蓋73の外部の環境とは完全に遮断されており、水分の浸入がなく発泡断熱材85の劣化の恐れはない。
【0011】
裏板83の周縁部には、全周に亙って延長する環状の溝127が形成されている。環状の溝127は、裏板83の内側の面に形成された立ち上がり部83aにより画定され、裏板83の内側の面に開口しており、冷却室蓋73の組立時に表板81の環状の端部81aを受け入れるようになっている。環状の溝127に端部81aが収容された状態で、表板81と裏板83との間に発泡断熱材85が注入・充填される。このように本実施の形態では冷却室蓋73の全周に環状の溝127を設け、この溝127に表板81の環状の端部81aを差し込むだけで冷却室蓋73の組み立てができ、この溝127により表板と裏板との間の目貼や従来のようなリベットが一切無くても発泡注入における発泡漏れが発生せず、従来よりも組立工数や部品点数が大きく低減されている。また、図10に示した従来構造においては、裏板33に穿設されたねじ41の貫通穴や裏板33及び表板31に穿設されたボルト43の貫通穴から発泡漏れが生じないように目貼が必要であったが、本実施の形態では、第1穴画定部111、第2穴画定部112及び第3穴画定部113はすべて裏板83と一体であるため、従来のようにねじやボルトなどの締結手段のための貫通穴や固定穴から発泡漏れが生じることはなく、そのための目貼も不要である。さらに、上記のように従来必要であったリベットやねじ板が不要であるため、本実施の形態では、冷却室蓋73の外枠を構成する部品は表板81と裏板83との2点のみでよく、部品点数及び組立工数を低減しコストの低減を図ることができる。
【0012】
また、裏板83の内側に突出する第1穴画定部111、第2穴画定部112及び第3穴画定部113は、それぞれその周囲を発泡断熱材85により囲まれることにより補強される。よって、締結手段の締付時に各穴画定部111,112,113に作用する応力は発泡断熱材85を介して分散され、強度向上が図られている。さらに、第1穴画定部111、第2穴画定部112及び第3穴画定部113は裏板83と一体成形されているので、各穴画定部111,112,113に作用する応力を裏板83全体で受けることができる。また、穴画定部111,112,113同士、及び穴画定部111,112,113と立ち上がり部83aとは、補強リブ129によって相互に接続されており、裏板83全体の強度が向上している。
【0013】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な改変が可能である。まず、本発明は、裏板が常に上述した3種の穴画定部111,112,113を備えているものに限定されるものではない。図8に示されるように、ねじに関しては従来通りねじ固定穴及びねじ板39を設け、ボルトに関しては、図1〜図7で説明した上記実施の形態と同様に第1穴画定部111を備えるようにしてもよい。さらに、図8の態様とは逆に、ねじに関しては、図1〜図7で説明した上記実施の形態と同様に第2穴画定部112及び第3穴画定部113を備え、ボルトに関しては、従来通りの態様であっても良い。すなわち、本発明の断熱構造体における裏板は、上述した3種の穴画定部111,112,113を全て備えていても良いし、選択的に備えていても良い。また、第1穴画定部111によって画定された、裏板83の外側の面と内側の面との双方に開口を有する貫通穴は、ボルトを通すための穴に限定されるものではなく、他の例として当該貫通穴に配管や配線を通すようにしてもよい。また、本発明の断熱構造体は、冷却貯蔵庫の冷却室蓋に適用することに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の断熱構造体によれば、穴画定部に作用する応力を表板又は裏板全体で受けることができ、且つ、部品点数の低減を図ることができる。さらに、断熱材注入の際に穴内に断熱材が浸入することを防ぐこともできる。また、組立の際に表板と裏板との正しい配置態様を容易に把握することができ、且つ、穴画定部内への水分の浸入を防止することができる。
請求項2に記載の本発明の断熱構造体によれば、断熱構造体を他の部材に取り付けるときの仕様、あるいは、断熱構造体に他の部材を取り付けるときの仕様が左右関係において逆である場合にも、仕様に応じて断熱構造体を用意することなく、左右逆の仕様双方に対応することができる。
請求項3に記載の本発明の断熱構造体によれば、穴画定部に作用する応力を表板又は裏板全体で効率よく受けることができ表板又は裏板全体の強度を向上させることができる。
請求項4に記載の本発明の断熱構造体によれば、表板と裏板との接合専用の締結手段を不要とし、組立の容易化及び部品点数の低減を図ることができ、且つ、断熱材注入の際に漏れを防止することができる。
請求項5に記載の本発明の冷却貯蔵庫によれば、締結手段の締付に対する強度向上、組立の容易化、左右逆仕様への対応、部品点数の低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋を備えた冷却貯蔵庫の正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋を備えた冷却貯蔵庫に関し、正面から見た冷却貯蔵庫の内部を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋を備えた冷却貯蔵庫の斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋全体及びその周辺部の側面を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋を構成する裏板の内側面の平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態に係る冷却室蓋の上部近傍の側面を示す断面図である。
【図7】 (a)及び(b)はそれぞれ、冷却器の取り付け仕様が左側取り付け仕様及び右側取り付け仕様である場合の裏板の外側面の平面図である。
【図8】 この発明の別の実施の形態に係る冷却室蓋の上部近傍の側面を示す断面図である。
【図9】 従来の冷却貯蔵庫の斜視図である。
【図10】 従来の冷却貯蔵庫における冷却室蓋の上部近傍の側面を示す断面図である。
【符号の説明】
51…冷却貯蔵庫、53…冷却室、55…機械室、61…膨出部(区画壁)、63…冷却器、73…冷却室蓋、81…表板、83…裏板、85…断熱材、91…ねじ(締結手段)、93a,93b…ボルト(締結手段)、111,112,113…穴画定部、127…溝、129…補強リブ。
Claims (5)
- 表板及び裏板の間に断熱材が充填された断熱構造体において、
前記表板及び裏板の少なくとも一方の外側面に開口を有する穴を画定する穴画定部が該表板及び裏板の一方に一体成形されており、
前記穴画定部は、前記断熱構造体を固定するためのボルトの貫通穴を画定する第1穴画定部を含み、
前記表板及び裏板の一方に設けられた前記第1穴画定部は、前記表板及び裏板の他方の内側面に当接するまで延出しており、
前記第1穴画定部の先端部と、前記表板及び裏板の他方の前記内側面とは、前記先端部に形成された凹部と、前記表板及び前記裏板の他方の前記内側面に形成された凸部との凹凸関係で嵌合することを特徴とする断熱構造体。 - 前記穴画定部は複数設けられており、該複数の穴画定部は前記断熱構造体における左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱構造体。
- 前記穴画定部は複数設けられており、該複数の穴画定部同士が補強リブで接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の断熱構造体。
- 前記表板及び裏板の一方のほぼ全周部には、該表板及び裏板の他方の先端を受け入れるための溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の断熱構造体。
- 冷却室内に配置される冷却器が、該冷却室と機械室とを区切る区画壁に形成された開口より引き出し可能である冷却貯蔵庫において、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の断熱構造体が、前記開口を塞ぐと共に前記冷却器を支持する冷却室蓋であり、
該断熱構造体の前記穴は、前記冷却器及び前記冷却室蓋の接合用又は該冷却室蓋及び前記区画壁の接合用の締結手段に関する貫通穴あるいは該締結手段固定穴であることを特徴とする冷却貯蔵庫。
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