JPH08296954A - 貯蔵庫の扉 - Google Patents

貯蔵庫の扉

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JPH08296954A
JPH08296954A JP10194595A JP10194595A JPH08296954A JP H08296954 A JPH08296954 A JP H08296954A JP 10194595 A JP10194595 A JP 10194595A JP 10194595 A JP10194595 A JP 10194595A JP H08296954 A JPH08296954 A JP H08296954A
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plate
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door
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手掛け部を扉の表面の一辺部に沿うように設
けるというデザイン上の要求を満たしながら、手掛け部
の十分な強度を確保する。 【構成】 左側面24a及び差込片部24bを一体に有
する外板24に、前面と左側面24aとに間に跨がる開
口部30を繋がり部24cを残した状態に設ける。その
右側に弓形の窪み部31を絞り成形し、左縁辺部に段部
31aを設ける。外板24の裏面側に、窪み部31の縁
部部分を受ける受け面部や透孔32dを有する当て板3
2を配置する。開口部30に表面側に、手掛け部29の
手掛け片29aを構成し且つ前記外板24の窪み部31
と共に凹部29aを構成する湾曲面部33aを有するハ
ンドル本体33を、段部31aを挟むように当て板32
にねじ止めして取付ける。ハンドル本体33の表面側全
体を覆うハンドルカバー34を、外板24の左側面24
aから前面に渡るように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面の一辺部に沿うよ
うにして手掛け部を設けるようにした貯蔵庫の扉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】貯蔵庫例えば家庭用冷蔵庫の扉は、一般
に、薄形矩形箱状をなす外殻体内に、ウレタンフォーム
等の断熱材を充填して構成され、また、前面側には手掛
け部(ハンドル)が設けられるようになっている。図9
乃至図11は、この種の冷蔵庫の扉における、手掛け部
の構成が夫々異なっている従来例を示している。即ち、
これら扉は、外殻体の前面及び左右の側面部を一体に構
成する金属板製の外板1の上下部に、プラスチック製の
キャップ2,3を取付け、さらに背面にプラスチック製
の内板を設けて構成されている。また、裏面側の周辺部
には、ガスケット取付用サッシが設けられるようになっ
ている。
【0003】そして、図9に示すものでは、外板1の左
側面下部を切欠くと共にその前面側に凹部4を形成し、
その切欠部を塞ぐようにプラスチック製のハンドル部材
5を下側のキャップ3に嵌合させて取付けることによ
り、手掛け部6が構成されている。また、図10に示す
ものでは、外板1を左側面が存在しない形態に設けると
共に外板1の前面の左辺部に上下方向全体に渡るように
凹部7を形成し、外殻体の左側面を構成するプラスチッ
ク製のハンドル部材8を上下のキャップ2,3に嵌合さ
せて取付けることにより、手掛け部9が構成されてい
る。
【0004】ところが、図9に示す手掛け部6の構成で
は、扉に対して手掛け部6を設ける位置が固定されるた
め、機種毎に各種の高さに配置される扉に対して、必ず
しも操作しやすい最適な位置に手掛け部6を設けること
ができない不具合が生ずる。また、図10に示す手掛け
部9の構成では、大きい扉にあっては手掛け部9が必要
以上に大きくなり、また、上下方向の大きさの異なる扉
に関してハンドル部材8を別個に作成しなければならな
いといった不具合がある。
【0005】そこで、近年では、図11に示すように、
外板1の前面の左寄り部位に、縦長の開口部を形成する
と共に、その開口部の右側に弓形の凹部10を形成し、
前記開口部を塞ぐようにハンドル部材11を設けること
により、手掛け部12を構成することが行われている。
これによれば、手掛け部12を設ける高さ位置を任意に
設定することができ、また、各種大きさの扉に対してハ
ンドル部材11の共通化を図ることができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
す従来のものでは、外板1の前面部に手掛け部12を設
ける構成であるが、デザイン上の要求から、このような
扉の上下方向中段に位置される手掛け部12を、図9に
示す手掛け部6や図10に示す手掛け部9のような扉の
左辺のコーナー部に位置して設けることが望まれる。
【0007】この場合、図9の手掛け部6を上方へずら
す、あるいは、図10の手掛け部9を上下方向に縮めて
中段に位置させることが考えられる。即ち、外板1の左
側面の中段部を切欠くと共にその切欠部に隣合うように
前面の左辺部に弓形の凹部10を形成し、前記切欠部を
塞ぐようにして外板1にハンドル部材11を取付けるも
のである。
【0008】しかしながら、このような構成では、ハン
ドル部材11が上下のキャップ2,3により支持され
ず、外板1が切欠かれた切欠部部分に取付けられること
になるので、ハンドル部材11の取付け強度が十分とは
ならず、使用者がハンドル部材11に手を掛けて引張っ
た際に外板1が変形するといった虞がある。また、切欠
部の存在により、凹部10を形成する際にも外板1の凹
部10に近傍が変形して歪み等が生じやすい欠点があ
る。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、手掛け部を扉の表面の一辺部に沿うよ
うに設けるというデザイン上の要求を満たしながらも、
手掛け部の強度を確保することができる貯蔵庫の扉を提
供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の貯蔵
庫の扉は、表面と少なくともその一辺部に連続する一周
囲面とが金属製の外板から構成された薄形箱状をなす外
殻体内に、断熱材を充填してなると共に、前記表面の一
辺部に沿うようにして、凹部とその凹部の表面部の一部
に延出する手掛け片とを有する手掛け部を設けたもので
あって、前記手掛け部を、前記外板に、前記表面と一周
囲面とに跨がり前記一辺部の延びる方向に延びる開口部
を、前記一周囲面で外板の繋がり部を残した状態に形成
すると共に、前記開口部の表面側の縁部を弦とするよう
にほぼ弓形に窪む窪み部を形成し、前記外板の開口部の
内側に当て板を配置すると共に、前記手掛け片を構成し
且つ前記窪み部と共に前記凹部を構成するハンドル部材
を、前記開口部を外側から塞ぐようにして前記当て板に
取付けて構成したところに特徴を有する。
【0011】この場合、外板の窪み部の縁部をさらに裏
面側に窪む段付き状に形成し、その段部をハンドル部材
と当て板と間に挟むようにすることができる(請求項2
の発明)。また、外板の窪み部の縁部の両端部を切欠形
状とすれば、より効果的である(請求項3の発明)。さ
らには、当て板に、断熱材の原液の通過を許容するため
の透孔を形成するようにしても良い(請求項4の発
明)。
【0012】
【作用】本発明の請求項1の貯蔵庫の扉によれば、外板
に、外殻体の表面と一周囲面とに跨がる開口部を形成す
ると共に、その開口部の縁部に連なるように窪み部を形
成する一方、前記開口部の内側に当て板を配置すると共
に、該開口部を外側から塞ぐようにハンドル部材を取付
けることにより、手掛け部が、表面の一辺部に沿って設
けられる。
【0013】このとき、ハンドル部材が配置される外板
の開口部は、一周囲面において繋がり部を残した状態に
形成されるので、ハンドル部材の取付け強度を確保する
ことができる。また、繋がり部が存在しない場合に比べ
て外板の開口部部分の強度は高いので、窪み部を形成す
る際にも、変形等を防止することができる。
【0014】この場合、外板の窪み部の縁部をさらに裏
面側に窪む段付き状に形成し、その段部をハンドル部材
と当て板と間に挟むようにすれば(請求項2の貯蔵庫の
扉)、外板とハンドル部材及び当て板との取付け時の位
置合せを容易に行うことができる。そして、金属製の外
板の縁部が、手掛け部の凹部内に露出することがなくな
り、操作者の手指が外板の縁部に当たることがなくな
り、また、縁部の段部の表面側にハンドル部材が位置さ
れるのであるが、段部の窪み深さをハンドル部材の厚み
以上とすれば、操作者の手指がハンドル部材の端縁部に
も当たることがなくなる。
【0015】また、外板の窪み部は一般に絞り成形によ
り形成されるが、窪み部の縁部の両端部を切欠形状とす
れば(請求項3の貯蔵庫の扉)、絞り成形時における、
切欠部によって分断された外板の窪み部の外側部分の材
料の伸びを抑えることができる。
【0016】さらには、断熱材を、その原液を外殻体内
に注入して反応させることにより設ける場合、当て板が
原液の流れを阻害する虞が生ずるが、当て板に、断熱材
の原液の通過を許容するための透孔を形成すれば(請求
項4の貯蔵庫の扉)、断熱材の原液が透孔を通過して当
て板の両側にスムーズに行き渡るようになり、また、断
熱材が当て板の透孔の両側にて繋がった状態となるの
で、当て板と断熱材との固着強度が向上するようにな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を家庭用冷蔵庫の扉に適用した
一実施例について、図1ないし図8を参照しながら説明
する。
【0018】まず、図3は本実施例に係る冷蔵庫の扉2
1を正面から示しており、この扉21は、全体として前
後に薄形の矩形箱状をなす外殻体22の内部に、例えば
ウレタンフォームからなる断熱材23(図1参照)を充
填して構成されている。この場合、前記断熱材23は、
外殻体22を発泡治具内に収容した状態で、その内部に
必要量のウレタン原液を注入することにより、内部で発
泡,硬化させるいわゆる現場発泡方式により設けられる
ようになっている。尚、この扉21はその右辺部にてヒ
ンジを介して冷蔵庫本体に支持され、冷蔵室を開閉する
ようになっている。
【0019】前記外殻体22は、例えば鋼板製の外板2
4、共にプラスチック製の上キャップ25及び下キャッ
プ26、プラスチック製のガスケット取付用サッシ27
(図1,図4等参照)、クラフト紙製の背面紙28(図
1参照)等から構成されるようになっている。尚、図示
はしないが、前記ガスケット取付用サッシ27には、マ
グネットガスケットが取付けられるようになっており、
また、背面紙28の背面には、さらにプラスチック製の
内板が取付けられるようになっている。
【0020】このうち前記外板24は、鋼板を左右部で
折曲することにより、外殻体22(扉21)の前面(表
面)を構成すると共に、周囲面のうちの左右の側面を一
体に構成するようになっている。図2等に示すように、
左右の側面のうち一周囲面たる左側面を符号24aで表
すこととする。さらに、外板24には、左右の側面の後
端部からほぼ直角に折曲げられた差込片部24b(図4
等参照)が一体に設けられている。前記上キャップ25
及び下キャップ26は、夫々前記外板24の上辺部及び
下辺部に取付けられ、外殻体22(扉21)の上面部及
び下面部を構成するようになっている。
【0021】また、前記ガスケット取付用サッシ27
は、外殻体22(扉21)の裏面部の周辺部に沿って全
体として矩形枠状に設けられるようになっている。この
ガスケット取付用サッシ27は、図1及び図4に示すよ
うに、断面ほぼコ字状のガスケット取付部27aを有す
ると共に、その上部(前面側)に前記外板24の差込片
部24bが差込まれる差込溝27bを有し、さらに前記
取付部27aから内側に延びるフランジ部27cを有し
て構成されている。前記背面紙28は、前記ウレタン原
液の注入口(図示せず)を有しており、前記フランジ部
27cに接着されるようになっている。
【0022】さて、扉21の一辺部たる左辺部の中段や
や下部寄り部位には、扉21の開閉(主として開放)の
ための手掛け部(ハンドル)29がその左辺部に沿うよ
うに上下方向に延びて設けられる。この手掛け部29
は、図1に示すように、大まかにいえば、扉21の操作
者が手指を差入れる凹部29aと、その凹部29aの前
面側に左方から延出するように設けられ操作者が引張り
操作を行う手掛け片29bとを備えて構成されている。
以下、この手掛け部29について、図5ないし図8も参
照して詳述する。
【0023】この手掛け部29は、前記外板24に開口
部30及び窪み部31を形成すると共に、前記開口部3
0部分に、例えばプラスチック製の当て板32及びハン
ドル部材を取付けて構成されるようになっている。本実
施例では、前記ハンドル部材は、ハンドル本体33とハ
ンドルカバー34との2部材から構成されている。
【0024】前記開口部30は、図5ないし図7に示す
ように、外殻体22の左辺部に沿って上下に長いほぼ矩
形状をなし、外板24の前面と左側面24aとに間に跨
がって形成されており、従って、外板24の左側面24
aの後部側において外板24の材料が連続する繋がり部
24cが残された形態に形成されている。また、本実施
例では、図7等に示すように、開口部30の右側縁部の
上下両端部は、右側に突出するように切欠かれた形状と
され、この部分が切欠部30a,30aとされている。
【0025】そして、前記窪み部31は、外板24の前
面の前記開口部30の右側に、その右縁部を弦とするよ
うな弓形に形成されており、前記開口部30側に次第に
深くなり且つ上下方向中央部が最も深くなるような球面
状をなすように凹設されている。また、本実施例では、
前記切欠部30a,30aの間に位置する窪み部31の
左縁辺部は、図2,図6等に示すように、さらに裏面側
(図で下側)に段付き形状に窪む段部31aとされてい
る。尚、この段部31aの落込み深さは、後述するハン
ドル本体33の厚みよりもやや大きく設定されている。
【0026】このような外板24を形成するにあたって
は、図7に示すように、外板24の原板に開口部30を
打抜き形成し、その開口部30の右側を二点鎖線aに沿
って絞り成形して窪み部31を形成すると共に二点鎖線
bに沿って更に段付き形状に成形して段部31aを形成
する。そして、二点鎖線c及びdに沿って夫々ほぼ直角
(角部が丸みを帯びた状態)に折曲げて、前記差込片部
24b及び左側面24aを形成するものである。
【0027】一方、前記当て板32は、図1及び図2に
示すように、長さが前記開口部30よりも大きく、前記
窪み部31と開口部30とに跨がって裏面側に配置され
る受け面部と、その受け面部の左辺部から下方に延びる
立下り壁部とを一体に有する側面ほぼL字状の板状をな
している。前記受け面部には、図2に示すように、前記
窪み部31の縁部部分(段部31aを含む)の裏面に倣
うような曲面及び段差を有する受け部32aが形成され
ている。
【0028】また、前記開口部30の両端部に臨む部分
には、夫々ねじ穴部32b,32bが形成されている。
さらに、前記立下り壁部には、中央部に位置して係合穴
32cが形成されていると共に、その両側に位置してウ
レタン原液の通過を許容するための複数個の透孔32d
が形成されている。この立下り壁部の先端部(図1で下
端部)は前記ガスケット取付用サッシ27に当接し且つ
一部が係止されるようになっている。
【0029】そして、前記ハンドル本体33は、前記開
口部30にほぼ密に嵌合するような細長い形状を有し、
断面が横向きのほぼU字状に湾曲した湾曲面部33aを
有している。図1に示すように、この湾曲面部33aの
内側(図1で右側)の面が、前記手掛け部29の手掛け
片29bを構成し、且つ前記外板24の窪み部31と共
に凹部29aを構成するようになっている。
【0030】また、前記湾曲面部33aの外側(図1で
左側)には、両端部に位置してねじ挿通部33b,33
b(図2参照)が一体に設けられると共に、それらの間
に複数個の湾曲状のリブ33cが一体に設けられ、さら
には前記外板24の左側面24aの繋がり部24cの内
面に宛がわれる立下り壁部33dが一体に設けられてい
る。さらに、湾曲面部33aの図1で下面側には、前記
当て板32の係合穴32cに係合する係合爪部33eが
一体に形成されている。
【0031】このようなハンドル本体33は、前記当て
板32が外板24の開口部30の内側に配置された状態
で、開口部30に表面側から嵌め込まれる。このとき、
前記係合爪部33eを当て板32の係合穴32cに係合
させると共に、セルフタッピンねじ35,35を、前記
各ねじ挿通部33b,33bを通して当て板32のねじ
穴部32b,32bに締付けることにより、ハンドル本
体33は、前記当て板32に固定される。さらにこのと
き、前記外板24の窪み部31の段部31aが、前記ハ
ンドル本体33の湾曲面部33aの下面と、当て板32
の受け部32aとの間に挟まれ、もって、ハンドル本体
33及び当て板32が、外板24に対して固定されるよ
うになる。
【0032】そして、このハンドル本体33の取付けの
後に、そのハンドル本体33の表面部にハンドルカバー
34が取付けられるようになっている。このハンドルカ
バー34は、ハンドル本体33の表面側全体を覆うよう
な湾曲板状に構成され、前記ハンドル本体33に形成さ
れた係合孔33f(図2参照)に係合する係合爪34a
を有して構成されている。
【0033】このハンドルカバー34は、前記リブ33
cの外縁部に宛がわれると共に、前記外板24の繋がり
部24cの一部にラップするようにしてハンドル本体3
3に固定される。これにて、ハンドルカバー34は、外
板24の左側面24aから前面に渡るように設けられ、
もって手掛け部29が構成されるのである。尚、このハ
ンドルカバー34は、扉21の組立て工程において、断
熱材23の発泡工程の後に取付けられるようになってい
る。
【0034】上記構成においては、手掛け部29は、扉
21の左辺部のコーナー部に沿うように設けるというデ
ザイン上の要求に応えることができる。また、開口部3
0及び窪み部31を設ける高さ位置を変化させるだけ
で、扉21の左辺部における手掛け部29を設ける高さ
位置を自在に変更することができ、各種大きさの扉21
に対して当て板32及びハンドル部材33,34の共通
化を図ることができることは勿論である。
【0035】このとき、手掛け部29が設けられる外板
24の開口部30部分において左側面24aにて繋がり
部24cを残した状態としたので、操作者の引張り操作
に対して、ハンドル部材(ハンドル本体33及びハンド
ルカバー34)の十分な取付け強度を確保することがで
き、外板24の変形等を未然に防止することができるも
のである。また、外板24の差込片部24bも途中で分
断されることはないので、ガスケット取付用サッシ27
の差込溝27bへの挿入作業も容易となると共に、ガス
ケット取付用サッシ27の取付け強度も高いものとな
る。
【0036】また、外板24に繋がり部24cを設けた
ことにより、繋がり部24c存在しない場合に比べて外
板24の開口部30部分の強度は高いので、窪み部31
を絞り成形する際にも、外板24の変形等を防止するこ
とができる。この場合、図8に示すように、板材36に
繋がり部24cを設けずに側縁部にて開放する切欠穴3
6aとした場合(a)には、絞り成形に伴い材料が引張
られて板材36に変形を起こしやすい(b)ものとなる
が、本実施例では、そのような変形を防止することがで
きるのである。しかも、本実施例では、外板24の窪み
部31の両端部に、切欠部30a,30aを設けたこと
により、外側部分の材料の伸びを抑えることができ、歪
み等の発生を効果的に防止することができるのである。
【0037】そして、外板24の窪み部31の縁部にハ
ンドル本体33の湾曲面部33aの厚みよりもやや深い
段部31aを形成し、その段部31aをハンドル本体3
3の湾曲面部33aと当て板32の受け部32aと間に
挟むようにしたので、鋼板製の外板24の縁部が手掛け
部29の凹部29a内に露出することがなくなり、操作
者の手指がその縁部に触れることを未然に防止すること
ができ、これと共に、操作者の手指がハンドル本体33
の端縁部にも当たることがなくなるのである。また、段
部31aによって、当て板32及びハンドル本体33を
組付ける際の位置決めも容易に行うことができるもので
ある。
【0038】さらに本実施例では、当て板32に、断熱
材23の原液(ウレタン原液)の通過を許容するための
透孔32dを形成したので、発泡工程において、断熱材
のウレタン原液が透孔32dを通過して当て板32の両
側にスムーズに行き渡るようになり、外殻体22の端部
まで断熱材23を行き渡らせることができると共に、当
て板32と断熱材23との固着強度が向上し、ひいては
手掛け部29の強度のより一層の向上を図ることができ
るのである。
【0039】しかも、特に本実施例では、ハンドル部材
をハンドル本体33とハンドルカバー34との2部材か
ら構成し、ハンドルカバー34を発泡工程の後に取付け
るようにしたので、ハンドルカバー34が外殻体22に
対して前面及び左側面側に若干量(ハンドルカバー34
の厚み分)膨出する事情があっても、外殻体22にその
ような膨出がなくフラットな状態で発泡工程を実行する
ことができる。この結果、発泡治具に凹部を形成する必
要がなくなり、発泡治具の構成の簡単化や共用化を図る
ことができ、また、発泡治具によりハンドル部材の表面
に傷が付くことを未然に防止することができるのであ
る。
【0040】このように本実施例によれば、手掛け部2
9が設けられる外板24の開口部30を繋がり部24c
を残した状態に形成したので、手掛け部29を扉21の
表面の左辺部に沿うように設けるというデザイン上の要
求を満たしながらも、手掛け部29の十分な強度を確保
することができるという優れた実用的効果を得ることが
できるものである。
【0041】そして、特に本実施例では、操作者の手指
が鋼板製の外板24の縁部や、ハンドル本体33の端縁
部に触れることを未然に防止することができ、段部31
aによって当て板32及びハンドル本体33を組付ける
際の位置決めも容易に行うことができ、また、切欠部3
0aによって窪み部31の絞り成形時の歪み等の発生も
防止することができ、さらには当て板32ひいてはハン
ドル部材と断熱材23との固着強度を向上することがで
きるといった利点も得ることができるものである。
【0042】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、例えば扉の右辺部やあるいは上辺部,下
辺部に手掛け部を設けるものにも適用することができ、
また、ハンドル本体は一体物であっても良く、さらに
は、冷蔵庫に限らず温蔵庫や冷凍庫等に適用しても良い
など、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得
るものである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた効果を奏する。即ち、請求
項1の貯蔵庫の扉によれば、手掛け部を、外板に、その
表面と一周囲面とに跨がり一辺部の延びる方向に延びる
開口部を、一周囲面で外板の繋がり部を残した状態に形
成すると共に、開口部の表面側の縁部を弦とするように
ほぼ弓形に窪む窪み部を形成し、外板の開口部の内側に
当て板を配置すると共に、手掛け片を構成し且つ窪み部
と共に凹部を構成するハンドル部材を、開口部を外側か
ら塞ぐようにして当て板に取付けて構成したので、手掛
け部を扉の表面の一辺部に沿うように設けるというデザ
イン上の要求を満たしながらも、手掛け部の強度を確保
することができるものである。
【0044】この場合、外板の窪み部の縁部をさらに裏
面側に窪む段付き状に形成し、その段部をハンドル部材
と当て板と間に挟むようにすれば(請求項2の貯蔵庫の
扉)、外板とハンドル部材及び当て板との取付け時の位
置合せを容易に行うことができ、ると共に、操作者の手
指が外板の縁部に触れることを未然に防止することがで
きる。
【0045】また、窪み部の縁部の両端部を切欠形状と
すれば(請求項3の貯蔵庫の扉)、絞り成形時におけ
る、外板の窪み部の外側部分の材料の歪み等を未然に防
止することができる。さらには、断熱材の原液の通過を
許容するための透孔を形成すれば(請求項4の貯蔵庫の
扉)、断熱材の原液が当て板の両側にスムーズに行き渡
るようになり、また、当て板と断熱材との固着強度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、図3のA−A
線に沿う拡大横断面図
【図2】ハンドル部材及び当て板の外板に対する取付け
状態を示す分解斜視図
【図3】冷蔵庫の扉の正面図
【図4】ガスケット取付用サッシ部分の横断面図
【図5】外板の正面図
【図6】図5のB−B線に沿う横断面図
【図7】外板の折曲形成前の状態を示す平面図
【図8】繋がり部が存在しない場合に変形の生ずる様子
を実施例との対比のために示す図
【図9】従来例を示す図3相当図
【図10】他の従来例を示す図3相当図
【図11】さらに異なる他の従来例を示す図3相当図
【符号の説明】
図面中、21は扉、22は外殻体、23は断熱材、24
は外板、24aは左側面(一周囲面)、24cは繋がり
部、29は手掛け部、29aは凹部、29bは手掛け
片、30は開口部、30aは切欠部、31は窪み部、3
1aは段部、32は当て板、32dは透孔、33はハン
ドル本体(ハンドル部材)、34はハンドルカバー(ハ
ンドル本体)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面と少なくともその一辺部に連続する
    一周囲面とが金属製の外板から構成された薄形箱状をな
    す外殻体内に、断熱材を充填してなると共に、前記表面
    の一辺部に沿うようにして、凹部とその凹部の表面部の
    一部に延出する手掛け片とを有する手掛け部を設けたも
    のであって、 前記手掛け部を、 前記外板に、前記表面と一周囲面とに跨がり前記一辺部
    の延びる方向に延びる開口部を、前記一周囲面で外板の
    繋がり部を残した状態に形成すると共に、前記開口部の
    表面側の縁部を弦とするようにほぼ弓形に窪む窪み部を
    形成し、 前記外板の開口部の内側に当て板を配置すると共に、前
    記手掛け片を構成し且つ前記窪み部と共に前記凹部を構
    成するハンドル部材を、前記開口部を外側から塞ぐよう
    にして前記当て板に取付けて構成したことを特徴とする
    貯蔵庫の扉。
  2. 【請求項2】 前記外板の窪み部の縁部はさらに裏面側
    に窪む段付き状に形成され、その段部は前記ハンドル部
    材と当て板と間に挟まれていることを特徴とする請求項
    1記載の貯蔵庫の扉。
  3. 【請求項3】 前記外板の窪み部の縁部の両端部は、切
    欠形状とされていることを特徴とする請求項1または2
    記載の貯蔵庫の扉。
  4. 【請求項4】 前記当て板には、前記断熱材の原液の通
    過を許容するための透孔が形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の貯蔵庫の扉。
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