JP3239986B2 - 貯蔵庫の扉 - Google Patents

貯蔵庫の扉

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JP3239986B2
JP3239986B2 JP16641796A JP16641796A JP3239986B2 JP 3239986 B2 JP3239986 B2 JP 3239986B2 JP 16641796 A JP16641796 A JP 16641796A JP 16641796 A JP16641796 A JP 16641796A JP 3239986 B2 JP3239986 B2 JP 3239986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵庫に用いられ
る、いわゆる引出し式の扉に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫における引出し
式の扉の従来構成を図15及び図16に示す。扉本体1
は、鋼板製の扉外板2と、この扉外板2の上下に装着さ
れたキャップ3a,3bと、裏面側(図16中左側)の
周縁部に装着されたガスケット取付用サッシ4とから箱
状に構成されていて、内部に空間部5を形成していると
共に、ガスケット取付用サッシ4に矩形状の開口部4a
を形成している。
【0003】扉本体1の裏面側には、上記開口部4aと
ほぼ同じ大きさを有する鉄板製の補強部材6を例えばね
じ止めにより固定している。この補強部材6には、中央
部に円形のウレタン注入口6aが形成されていると共
に、左右両側部にねじ取付孔6bが形成されている。補
強部材6の裏面(図16中左側の面)には、背面紙7が
取り付けられている。
【0004】この背面紙7の隅部付近には切り込み8が
形成されていて、背面紙7は、この切り込み8を利用
し、ガスケット取付用サッシ4の開口縁部を挟み込むよ
うにして、このガスケット取付用サッシ4に取り付けら
れている。背面紙7にも、中央部に上記ウレタン注入口
6aに対応する円形のウレタン注入口7aが形成されて
いると共に、左右両側部に上記ねじ取付孔6bに対応す
るねじ挿通孔7bが形成されている。補強部材6のねじ
取付孔6b部分と背面紙7のねじ挿通孔7b部分との間
は、両面接着テープ9(図15に点線で示す)により接
着している。このようにして、扉外殻10が構成されて
いる。
【0005】しかして、このように構成された扉外殻1
0は、背面紙7を上側とする状態で図示しない発泡治具
内に収容し、その状態でウレタン注入口7a,6aから
空間部5内に発泡ウレタンの原液を注入し、その原液を
発泡させて硬化させることにより、空間部5内に発泡ウ
レタンから成る発泡断熱材11が充填される。この後、
図16に示されるように、背面紙7に重なるようにし
て、プラスチック製の扉内板12が取り付けられると共
に、この扉内板12を介して補強部材6に、図示しない
貯蔵容器を支持する支え部材13がねじ14により取り
付けられる。
【0006】しかしながら、上記した従来構成のもので
は、次のような欠点があった。すなわち、鉄板製の補強
部材6はガスケット取付用サッシ4の開口部4aとほぼ
同じ大きさであるため、冷蔵庫における貯蔵室内の熱
が、その補強部材6を介して扉の外周部側に伝わりやす
い。このため、扉の表面に露付きが発生しやすく、場合
によっては露つき防止の構造が必要な場合もあった。ま
た、補強部材6が大きいため、扉全体の重量も重くなっ
ていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、貯蔵室内の熱が扉の外周部側へ伝わ
り難くできると共に、扉全体の重量を軽くすることがで
きる貯蔵庫の扉を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の目的を達成するために、裏面に開口部を有すると共に
内部に空間部を有した箱状をなし、前面側の一辺部に手
掛け部を有した扉本体と、この扉本体の裏面に前記開口
部を塞ぐように配置された扉内板と、外形形状が前記扉
本体の裏面開口部よりも小さく形成されて、前記扉内板
の前記空間部側の面に取付部のみが接触する状態で取り
付けられ、前記取付部から前方へ向けて折り曲げられた
第1の折曲片部と、この第1の折曲片部の先端部から後
方へ向けて折り曲げられ前記第1の折曲片部との間に9
0度よりも小さな鋭角部を形成する第2の折曲片部とを
一体に有し、これら第1及び第2の折曲片部が前記扉内
板及び扉本体から離間した状態で前記空間部内に配置さ
れた補強部材と、前記扉本体の前記空間部内に現場発泡
方式により発泡充填されると共に、前記補強部材の前記
第1及び第2の折曲片部を埋没させた発泡断熱材と、前
記扉内板を介して前記補強部材に取付固定され、貯蔵容
器を支持する支え部材とを具備し、前記補強部材の前記
第1及び第2の折曲片部は、前記手掛け部に近い側に設
けたことを特徴とするものである。
【0009】このような手段によれば、補強部材を、扉
本体の裏面開口部よりも小さく形成しているから、貯蔵
庫内の熱は扉の外周部側へ伝わり難くなると共に、扉全
体の重量も軽くなる。
【0010】また、このように補強部材を小さく形成し
ながらも、補強部材に鋭角部を形成する第1及び第2の
折曲片部を形成したことにより、扉を開放する際に、発
泡断熱材と補強部材との間に剥がれが発生することを極
力防止できるようになる。
【0011】この場合、補強部材の第1及び第2の折曲
片部、扉本体前面に設けられた手掛け部に近い側に設
けることにより、発泡断熱材と補強部材との間に剥がれ
が発生することを一層有効に防止できる
【0012】請求項の発明は、請求項1と同様な目的
を達成するために、裏面に開口部を有すると共に内部に
空間部を有した箱状をなす扉本体と、この扉本体の裏面
に前記開口部を塞ぐように配置された扉内板と、外形形
状が前記扉本体の裏面開口部よりも小さく形成されて、
前記扉内板の前記空間部側の面に一部が接触する状態で
取り付けられた補強部材と、前記扉本体の前記空間部内
に現場発泡方式により発泡充填された発泡断熱材と、前
記扉内板の前記空間部側の面にあって、その扉内板と前
記補強部材とが接触する部分の周囲部のうち、少なくと
も前記発泡断熱材の発泡充填時に上流側となる部分に一
体に設けられたリブと、前記扉内板を介して前記補強部
材に取付固定され、貯蔵容器を支持する支え部材とを具
備したことを特徴とするものである。
【0013】このような手段によれば、請求項1の場合
と同様に、補強部材を、扉本体の裏面開口部よりも小さ
く形成しているから、貯蔵庫内の熱は扉の外周部側へ伝
わり難くなると共に、扉全体の重量も軽くなる。
【0014】また、扉内板の空間部側の面にあって、そ
の扉内板と補強部材とが接触する部分の周囲部のうち、
少なくとも発泡断熱材の発泡充填時に上流側となる部分
にリブを一体に設けたことにより、扉内板と補強部材と
の接触部分に発泡断熱材が侵入することを極力防止する
ことができる。
【0015】この場合、リブは、扉本体の手掛け部が存
する辺と平行な2本と、手掛け部が存する辺に対して直
交する方向に延びる2本の4本存し、これらのうち手掛
け部が存する辺に対して直交する2本のリブは、手掛け
部が存する辺と平行な2本のリブ間の間隔寸法よりも長
く設定することが好ましい。
【0016】また、発泡断熱材の発泡充填時に上流側と
なる部分に設けられたリブは、下流側となる部分に設け
られたリブよりも高さを高く設定することが好ましい。
リブに、補強部材に係合してこれを保持する係合爪を設
けることもできる。
【0017】さらに、リブは扉内板と補強部材とが接触
する部分の周囲にこれを囲むように設けられていて、こ
のリブで囲まれた部分のうち、発泡断熱材の注入部から
最も遠い付近に、ガス抜き用の孔またはスリットを設け
ることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につき
図1ないし図8を参照して説明する。まず、図3には、
貯蔵庫としての冷蔵庫21が示されている。この冷蔵庫
21において、最上部の冷蔵室用の扉22は、一端部が
ヒンジ(図示せず)を介して回動可能に枢支されてお
り、いわゆる回動式となっている。これに対して、上部
冷凍室用の扉23、下部冷凍室用の扉24及び最下部の
野菜室用の扉25は、いずれも前後方向にスライドす
る、いわゆる引出し式となっている。これら上部冷凍室
用、下部冷凍室用及び野菜室用の各扉23,24,25
の構成は、基本的に同じ構成となっているので、以下
は、上部冷凍室用の扉23(本発明の扉に相当)を代表
して説明する。
【0019】まず、扉23の扉本体26は、図1及び図
2に示すように、鋼板製の扉外板27と、この扉外板2
7の上下に装着されたキャップ28,29と、裏面側
(図2中左側)の周縁部に装着されたガスケット取付用
サッシ30とから箱状に構成されていて、内部に空間部
31を形成していると共に、ガスケット取付用サッシ3
0に矩形状の開口部32を形成している。上部側のキャ
ップ28の前面側の上辺部には手掛け部33が設けられ
ている。ガスケット取付用サッシ30の周縁部には、図
示しないガスケットを取り付けるためのガスケット取付
溝34が形成されている。
【0020】上記扉本体26の裏面側には、上記開口部
32を塞ぐように、例えばプラスチック製の扉内板35
が配置されており、これら扉本体26と扉内板35とで
形成される扉外殻36の空間部31内に、発泡ウレタン
から成る発泡断熱材37が後述するようにして発泡充填
されている。扉内板35には、中央部に円形の注入口3
8が形成されていると共に、外周部に後方(図1中左
側)へ突出する突条部39が形成されている。そして、
この扉内板35の空間部31側(前面側)の左右2箇所
には、鉄板製の補強部材40が例えば両面接着テープ
(図示せず)により取り付けられている。ここで、これ
ら両補強部材40の外形形状は、開口部32よりも十分
に小さく形成されている。
【0021】これら左右の補強部材40は同一構成であ
るので、一方の補強部材40について説明する。補強部
材40のうち、中央部の矩形状をなす取付部41が扉内
板35に接着されている。取付部41の上部には、前方
へ向けてほぼ90度折り曲げられた第1の折曲片部42
と、この第1の折曲片部42の先端部から後方へ向けて
折り曲げられ、第1の折曲片部42との間に90度より
も小さな鋭角部43を形成する第2の折曲片部44と、
この第2の折曲片部44の先端部に扉内板35と平行と
なるように折り曲げられた第3の折曲片部45とが一体
に形成されている。
【0022】また、取付部41の下部には、前方へ向け
てほぼ90度折り曲げられた第4の折曲片部46と、こ
の第4の折曲片部46の先端部に扉内板35と平行とな
るように折り曲げられた第5の折曲片部47とが一体に
形成されている。取付部41には、ねじ48取り付け用
の取付孔49が形成されている。そして、扉内板35の
後面側には、図示しない貯蔵容器を支持する支え部材5
0がねじ48により補強部材40に取り付けられてい
る。なお、ガスケット取付溝34には、図示はしないが
マグネットを備えたガスケットが取り付けられる。
【0023】上記構成において、扉23の手掛け部33
に手を掛けて引くと、その扉23及び支え部材50に支
持された貯蔵容器が引き出され、また、押し込むと、扉
23及び貯蔵容器が押し込まれる。
【0024】ここで、上記扉23の製造手順について説
明する。まず、扉外板27と、上下のキャップ28,2
9と、ガスケット取付用サッシ30とを組み付けて扉本
体26を形成する。そして、2枚の補強部材40,40
を取り付けた扉内板35を、扉本体26の裏面部に、開
口部32を塞ぐように配置する。このようにして構成さ
れた扉外殻36を、扉内板35を上側とする状態で図示
しない発泡治具内に収容し、その状態で注入口38から
空間部31内に発泡ウレタンの原液を注入し、その原液
を発泡させて硬化させることにより、空間部31内に発
泡断熱材37が充填される。このとき、補強部材40の
各折曲片部42,44,45,46,47及び鋭角部4
3は、発泡断熱材37に埋没した状態となる。この後、
扉内板35の後面側に、支え部材50をねじ48により
取り付ける。また、ガスケット取付溝34には、図示し
ないガスケットを取り付ける。
【0025】さて、上記した実施例によれば、鉄板製の
補強部材40を、扉本体26の裏面開口部32よりも十
分に小さく形成しているので、貯蔵庫(冷凍室)内の熱
は扉23の外周部側へ伝わり難くなる。このため、扉2
3に露付きが発生することを極力防止することができ
る。また、補強部材40を小さくしたので、扉23全体
の重量も軽くなる。
【0026】ところで、このような構成とした場合に
は、補強部材40が小さくなった分、補強部材40と発
泡断熱材37との接触面積が少なくなり、これに伴いそ
れらの間の接着強度も小さくなることになる。また、扉
23の取付強度は、補強部材40が発泡断熱材37に接
触している部分の接着力と、補強部材40自身及び発泡
断熱材37自身の強度で保たれることになる。
【0027】上記構成において、扉23の手掛け部33
に手を掛けて引っ張った場合、補強部材40には、図4
に示すような力F1、F2、F3が加わる。ここで、図
5に示すように、補強部材40における第1及び第2の
折曲片部42及び44で形成される鋭角部43の部分か
ら発泡断熱材37が剥がされると仮定すると(剥離部分
を符号51で示す)、第1の折曲片部42を下方(矢印
A方向)へ変形させないと実現しない。そして、第1の
折曲片部42を下方へ変形させるには、発泡断熱材37
を圧縮変形させる必要がある。しかしながら、この発泡
断熱材37を圧縮変形させる力は、補強部材40がねじ
止め部から受ける力に対してほぼ直交しているため、こ
の現象は起こりにくい。
【0028】従ってこの場合には、図6に示すように、
補強部材40の鋭角部43付近で広い面積にわたって、
ほぼ同時に剥離させるか(剥離部分を符号52で示
す)、或いは、図7に示すように、発泡断熱材37自体
に亀裂53を発生させる必要があり、どちらにしても大
きな力を要する。これに対して、図8に示すように、補
強部材40の上部側の部分が、鋭角部43ではなく直角
部54であった場合には、直角部54の外側に延びた部
分54aが変形することで、剥離55が発生する。この
とき、補強部材40の直角部54を変形させる力の方向
(矢印B方向)は、補強部材40がねじ止め部から受け
る力の方向と一致しており、このような剥離55は比較
的容易に発生することになる。
【0029】発泡断熱材37を引き剥がそうとする力
は、扉23の開放時には補強部材40において手掛け部
33側(上辺部側)で発生する。冷蔵庫21において
は、扉23の開放時にはガスケットの磁気吸着力を剥が
す力が必要であり、一般に扉23を閉じる場合よりも開
放する場合の方が大きな力が必要となる。よって、補強
部材40における上記鋭角部43は、手掛け部33側に
設けた方が有効であることがわかる。もちろん、そのよ
うな鋭角部43を、手掛け部33側のみでなく、他の辺
側にも設けても良い。
【0030】図9ないし図11は本発明の第2実施例を
示したものであり、この第2実施例は上記した第1実施
例とは次の点が異なっている。すなわち、プラスチック
製の扉内板35の空間部31側(前面側)の面に、補強
部材40の取付部41の周囲を囲むようにして、4本の
リブ61,61及び62,62を一体に設けている。こ
の場合、これら4本のリブ61,61及び62,62の
高さは、同じで、補強部材40の左右両側に形成された
補助折曲片部63よりも高く設定されている。
【0031】また、4本のリブ61,61及び62,6
2のうち、扉本体26における手掛け部33が存する辺
(上辺部)に対して直交する2本のリブ61,61の長
さ寸法L1は、手掛け部33が存する辺と平行な2本の
リブ62,62間の間隔寸法L2よりも長くなるように
設定されている(図11参照)。従って、上下方向に延
びるリブ61,61は、補強部材40の取付部41の上
方及び下方に突出している。この場合、補強部材40
は、扉内板35に対して、両面接着テープを介して取り
付けても良いが、4本のリブ61,61,62,62に
対して嵌合させ、その嵌合力で取り付けるようにしても
良い。
【0032】上記した第2実施例によれば、第1実施例
に加えて次のような利点がある。すなわち、補強部材4
0の取付部41の周囲を、扉内板35に設けた4本のリ
ブ61,61,62,62で囲んでいるので、発泡断熱
材37の発泡充填時に、補強部材40の取付部41と扉
内板35との間に発泡断熱材37が侵入することを極力
防止できる。
【0033】また、それらリブ61,62を設けたこと
により、扉内板35と発泡断熱材37との間の接触面積
が増え、扉23を開放する際に、発泡断熱材37と扉内
板35との間で剥がれが発生することを抑えることがで
きる。そして、発泡断熱材37と扉内板35との間で剥
がれが発生することを考えると、まず発泡断熱材37と
補強部材40との間の接触部分から発生し、剥がれは上
記リブ61の長手方向に沿って広がっていく。このと
き、上下方向に延びるリブ61は、補強部材40の取付
部41よりも長く延びており、この補強部材40から突
出した部分は扉内板35の変形を防止するようになり、
結果として、発泡断熱材37を一度に剥がさなければな
らない面積が広くなる。このため、扉内板35は発泡断
熱材37から剥がれ難くなる利点がある。
【0034】図12は本発明の第3実施例を示したもの
であり、この第3実施例は上記した第2実施例とは次の
点が異なっている。この図12は、図9における右側の
補強部材40部分の横断面図を示している。補強部材4
0の取付部41部分を囲むように設けられたリブのう
ち、中央部の注入口38に近い側(発泡断熱材37の発
泡充填時の上流側となる部分)の図中左側のリブ64
は、注入口38から遠い側の図中右側(発泡断熱材37
の発泡充填時の下流側となる部分)のリブ65よりも高
く形成されている。他のリブ66(上部及び下部)は、
図中左側のリブ64と同じ高さに形成されている。この
場合、リブ64及び66は、補強部材40の補助折曲片
部63よりも高く設定され、リブ65は、その補助折曲
片部63よりも低く設定されている。
【0035】発泡断熱材37の原液を発泡させる際に、
各リブ64〜66は原液の流れを妨げるように作用し、
特に注入口38に近い上流側のリブ64には大きな圧力
がかかるので、そちらのリブ64及び66を高くするこ
とにより、補強部材40の取付部41と扉内板35との
間に発泡断熱材37が侵入することを極力防止するよう
にしている。
【0036】図13は本発明の第4実施例を示したもの
であり、この第4実施例は上記した第2実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、上下方向に延びる2本の
リブ61,61に、それぞれ2個ずつの係合爪67を一
体に設け、これら各係合爪67を補強部材40の補助折
曲片部63に係合させることにより、補強部材40の取
付部41を扉内板35に密着させる状態で、補強部材4
0を扉内板35に取り付けるようにしている。このよう
にした場合には、補強部材40を取り付けるための両面
接着テープや接着剤が不要になる。
【0037】また、この実施例では、上下方向に延びる
上記2本のリブ61,61の長さを、補強部材40の上
下方向の長さよりも長く形成している。さらに、補強部
材40の下部には、上部と同様に、鋭角部43を形成す
る第1及び第2の折曲片部42,44と、第3の折曲片
部45を形成している。
【0038】図14は本発明の第5実施例を示したもの
であり、この第5実施例は第2実施例とは次の点が異な
っている。すなわち、補強部材40の取付部41の周囲
に設けられた4本のリブ61,62で囲まれた部分のう
ち、発泡断熱材37の注入部である注入口38から最も
遠い付近、この場合上下方向に延びる2本のリブ61,
61のうち外側のリブ61の左右方向に延びるリブ62
と交差する付近に、ガス抜き用のスリット68を形成し
ている。
【0039】ちなみに、補強部材40の取付部41の周
囲が4本のリブ61,62により完全に囲まれていた場
合には、その囲まれた部分において、発泡断熱材37の
発泡時にガスが抜けきらずに、未充填部分が残ることが
あるが、上記したようにスリット68を形成することに
より、これを極力防止できる。なお、スリット68に代
えて、孔を形成しても同様な効果を得ることができる。
【0040】本発明は上記した各実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば補強部材40は、2枚に分け
ず、1枚で構成することもできるなど、要旨を逸脱しな
い範囲内で適宜変形して実施できる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、補強部材を、
扉本体の裏面開口部よりも小さく形成しているから、貯
蔵庫内の熱は扉の外周部側へ伝わり難くなると共に、扉
全体の重量も軽くできる。また、このように補強部材を
小さく形成しながらも、補強部材に鋭角部を形成する第
1及び第2の折曲片部を形成したことにより、扉を開放
する際に、発泡断熱材と補強部材との間に剥がれが発生
することを極力防止できるようになる。
【0042】また、鋭角部を形成する第1及び第2の折
曲片部を手掛け部に近い側に設けることにより、発泡断
熱材と補強部材との間に剥がれが発生することを一層有
効に防止できる。
【0043】請求項の発明によれば、請求項1の場合
と同様に、補強部材を、扉本体の裏面開口部よりも小さ
く形成しているから、貯蔵庫内の熱は扉の外周部側へ伝
わり難くなると共に、扉全体の重量も軽くできる。ま
た、扉内板の空間部側の面にあって、その扉内板と補強
部材とが接触する部分の周囲部のうち、少なくとも発泡
断熱材の発泡充填時に上流側となる部分にリブを一体に
設けたことにより、扉内板と補強部材との接触部分に発
泡断熱材が侵入することを極力防止することができると
共に、発泡断熱材と扉内板との間で剥がれが発生するこ
とを極力抑えることができる。
【0044】請求項の発明によれば、手掛け部が存す
る辺に対して直交する2本のリブを、手掛け部が存する
辺と平行な2本のリブ間の間隔寸法よりも長く設定した
ことにより、発泡断熱材と扉内板との間に剥がれが発生
することを一層有効に防止できる。請求項の発明によ
れば、扉内板と補強部材との接触部分に発泡断熱材が侵
入することを一層有効に防止できる。
【0045】請求項の発明によれば、リブに係合爪を
設けたことにより、扉内板に補強部材を取り付けるため
の両面接着テープや接着剤を不要にできる。請求項
発明によれば、リブで囲まれた部分に、発泡断熱材の未
充填部分が残ることを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】分解斜視図
【図3】冷蔵庫の正面図
【図4】要部の縦断側面図
【図5】発泡断熱材に剥離が発生した状態を仮定した断
面図
【図6】図5とは異なる状態で、発泡断熱材に剥離が発
生した状態を仮定した断面図
【図7】発泡断熱材に亀裂が発生した状態を仮定した断
面図
【図8】本発明の第1実施例と比較する例を示した断面
【図9】本発明の第2実施例を示したもので、補強部材
を扉内板に取り付けた状態の斜視図
【図10】要部の拡大斜視図
【図11】要部の縦断側面図
【図12】本発明の第3実施例を示す要部の横断面図
【図13】本発明の第4実施例を示す図10相当図
【図14】本発明の第5実施例を示す図9相当図
【図15】従来構成を示す分解斜視図
【図16】図1相当図
【符号の説明】
21は冷蔵庫(貯蔵庫)、23は扉、26は扉本体、3
1は空間部、32は開口部、33は手掛け部、35は扉
内板、36は扉外殻、37は発泡断熱材、38は注入
口、40は補強部材、41は取付部、42は第1の折曲
片部、43は鋭角部、44は第2の折曲片部、50は支
え部材、61,62はリブ、64,65,66はリブ、
67は係合爪、68はスリットである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に開口部を有すると共に内部に空間
    部を有した箱状をなし、前面側の一辺部に手掛け部を有
    した扉本体と、 この扉本体の裏面に前記開口部を塞ぐように配置された
    扉内板と、 外形形状が前記扉本体の裏面開口部よりも小さく形成さ
    れて、前記扉内板の前記空間部側の面に取付部のみが接
    触する状態で取り付けられ、前記取付部から前方へ向け
    て折り曲げられた第1の折曲片部と、この第1の折曲片
    部の先端部から後方へ向けて折り曲げられ前記第1の折
    曲片部との間に90度よりも小さな鋭角部を形成する第
    2の折曲片部とを一体に有し、これら第1及び第2の折
    曲片部が前記扉内板及び扉本体から離間した状態で前記
    空間部内に配置された補強部材と、 前記扉本体の前記空間部内に現場発泡方式により発泡充
    填されると共に、前記補強部材の前記第1及び第2の折
    曲片部を埋没させた発泡断熱材と、 前記扉内板を介して前記補強部材に取付固定され、貯蔵
    容器を支持する支え部材とを具備し 前記補強部材の前記第1及び第2の折曲片部は、前記手
    掛け部に近い側に設けた ことを特徴とする貯蔵庫の扉。
  2. 【請求項2】 裏面に開口部を有すると共に内部に空間
    部を有した箱状をなす扉本体と、 この扉本体の裏面に前記開口部を塞ぐように配置された
    扉内板と、 外形形状が前記扉本体の裏面開口部よりも小さく形成さ
    れて、前記扉内板の前記空間部側の面に一部が接触する
    状態で取り付けられた補強部材と、 前記扉本体の前記空間部内に現場発泡方式により発泡充
    填された発泡断熱材と、 前記扉内板の前記空間部側の面にあって、その扉内板と
    前記補強部材とが接触する部分の周囲部のうち、少なく
    とも前記発泡断熱材の発泡充填時に上流側となる部分に
    一体に設けられたリブと、 前記扉内板を介して前記補強部材に取付固定され、貯蔵
    容器を支持する支え部材とを具備したことを特徴とする
    貯蔵庫の扉。
  3. 【請求項3】 扉本体は前面側の一辺部に手掛け部を備
    え、 リブは、前記扉本体の前記手掛け部が存する辺と平行な
    2本と、前記手掛け部が存する辺に対して直交する方向
    に延びる2本の4本存し、これらのうち前記手掛け部が
    存する辺に対して直交する2本のリブは、前記手掛け部
    が存する辺と平行な2本のリブ間の間隔寸法よりも長く
    設定したことを特徴とする請求項2記載の 貯蔵庫の扉。
  4. 【請求項4】 発泡断熱材の発泡充填時に上流側となる
    部分に設けられたリブは、下流側となる部分に設けられ
    たリブよりも高さが高く設定されていることを特徴とす
    る請求項2または3記載の貯蔵庫の扉。
  5. 【請求項5】 リブに、補強部材に係合してこれを保持
    する係合爪を設けたことを特徴とする請求項2ないし4
    のいずれかに記載の貯蔵庫の扉。
  6. 【請求項6】 リブは扉内板と補強部材とが接触する部
    分の周囲にこれを囲むように設けられていて、このリブ
    で囲まれた部分のうち、発泡断熱材の注入部から最も遠
    い付近に、ガス抜き用の孔またはスリットを設けたこと
    を特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の貯蔵
    庫の扉。
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