JP4179904B2 - 自動販売機の扉密封構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外箱の内側に断熱壁を設けて形成された商品収納庫と、その商品収納庫の開口部を開閉する扉を備え、商品収納庫の開口部周りに沿って扉密封用のガスケットが固定されている自動販売機の扉密封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような扉密封構造は、扉により商品収納庫の開口部を閉じた際、商品収納庫内の冷熱や温熱が逃げないように密封するためのもので、従来は、図9に示すような扉密封構造が採用されている。
この従来の扉密封構造では、板金製の外箱2の内側面における開口端部に固定された補強用のフレーム50に、商品収納庫3の開口平面に沿う取付け板部50Aとそれの内側端から後方側(庫内奥側)に延びる延長取付け板部50BとをL字上に折り曲げ形成して、ガスケット13の取付け部材51に対する取付け座Aが構成されているとともに、延長取付け板部50Bには、断熱材で形成された雌ネジ部材52が回り止め状態で取付けられている。
【0003】
前記ガスケット13の取付け部材51は、両取付け板部50A,50Bの表面に当て付けられる横断面形状が略しの字状の取付け基部51Aと、内箱を構成する鋼板製の内側板53の折り曲げ端縁53aを差し込み保持するための溝51Bを取付け基部51Aの開口側表面との間で形成する差込み保持部51Cと、ガスケット13を一体形成してある横断面形状が略Lの字状の取付け板部51Dとから構成されているとともに、前記取付け基部51Aのうち、補強用フレーム50の延長取付け板部50Bの表面に沿う基板部分51aには、取付け部材51を補強用フレーム50側の雌ネジ部材52にビス54止めするための取付け孔55が貫通形成されている。
【0004】
前記取付け基部51Aと差込み保持部51C、取付け板部51Dが硬質合成樹脂により成形されているとともに、ガスケット13が軟質合成樹脂により成形されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、補強用フレーム50の取付け座Aにガスケット13の取付け部材51を取付けるにあたり、多数のビス54が必要不可欠で、しかも、補強用フレーム50の延長取付け板部50Bには、断熱材で形成された雌ネジ部材52を回り止め状態で取付ける必要があるため、部品点数が多くなるばかりでなく、ビス54の締付け工程も必要となり、組立てに要する工程が多くなってコストアップを招くという欠点があった。
【0006】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、部品点数を極力少なくし、かつ、組立てに要する工程も少なくし、しかも、扉密封用のガスケットを外箱に確実に固定することのできる自動販売機の扉密封構造を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
箱の内側に断熱壁を設けて形成された商品収納庫と、その商品収納庫の開口部を開閉する扉を備え、商品収納庫の開口部周りに沿って扉密封用のガスケットが固定されているとともに、外箱の内側面の開口端部に固定されたフレームには、商品収納庫の開口平面に沿う取付け板部を形成して、ガスケットの取付け部材に対する取付け座が構成されている自動販売機の扉密封構造であって、
前記ガスケットの取付け部材が、フレームの取付け板部の裏面、又は、取付け板部の内側端から後方側に延びる延長取付け板部に対して係合自在な第1係合部と、それを係合させた状態で取付け板部に形成された前方側に突出する被係合部に対して外れ止め状態で係合される第2係合部から構成されていてもよい。
【0008】
記構成によれば、フレームの取付け座にガスケットの取付け部材を固定する場合、取付け部材の第1係合部を、フレーム側の取付け板部の裏面又はそれの内側端から後方側に延びる延長取付け板部に係合したのち、取付け部材の第2係合部を、取付け板部に形成された前方側に突出する被係合部に対して外れ止め状態で係合することにより、ガスケットを商品収納庫の開口部周りに沿って固定することができる。
【0009】
従って、従来のようにビスや雌ネジ部材などを必要とすることなく、ガスケットを確実に固定することができ、部品点数の削減とそれに伴う組立て工数の減少によりコストダウンを図ることができる。
【0010】
しかも、ガスケットをフレームの取付け座に固定した状態では、第1係合部が取付け板部の裏面又は延長取付け板部に係合し、かつ、第2係合部が取付け板部から前方側に突出する被係合部に係合しているので、扉の開閉時等においてガスケットに外れ方向の外力が作用しても、ガスケットの取付け部材を所定の取付け姿勢に強固に維持することができる。
【0011】
また、前記第1係合部と第2係合部が、弾性変形可能な変形部を介して一体的に連結されていてもよい。
【0012】
記構成によれば、取付け部材の第1係合部を、取付け座を構成するフレーム側の取付け板部の裏面又はそれの内側端から後方側に延びる延長取付け板部に係合したのち、取付け部材の第2係合部を、取付け板部から前方側に突出する被係合部に係合させる際、両係合部を一体的に連結する変形部の弾性変形を利用して、例えば、第2係合部を回動させながら被係合部に係合させることができるので、第2係合部と被係合部との係合代が深くなっても、ガスケットの固定作業を容易に行うことができる。
【0013】
それ故に、ガスケットの固定作業の能率化を図りつつ、ガスケットを一層確実強固に固定することができる。
【0014】
また、前記第1係合部が、延長取付け板部の後端縁に対して係合自在に構成されているとともに、前記第2係合部が、第1係合部を延長取付け板部の後端縁に係合させた状態で取付け板部側に回動させることにより、取付け板部の被係合部に弾性変形しながら係合するように構成されていてもよい。
【0015】
上記特徴構成によれば、フレームの取付け座にガスケットの取付け部材を固定する場合、取付け部材の第1係合部を、フレーム側の取付け板部の内側端から後方側に延びる延長取付け板部の後端縁に係合したのち、その係合状態を維持したまま取付け板部側に回動させることにより、取付け部材の第2係合部を、取付け板部に形成された前方側に突出する被係合部に対して弾性変形しながら外れ止め状態で係合させることができる。
【0016】
従って、ガスケットを確実、強固に固定しながらも、その固定操作としては、取付け部材の第1係合部と延長取付け板部の後端縁との係合箇所を支点として回動操作するだけで済み、ガスケットを能率良く容易に取付けることができる。
【0017】
また、前記被係合部が取付け板部から切りお越し形成された係止片から構成されているとともに、前記第2係合部には、係止片の切りお越しに伴って形成される貫通孔を閉塞する状態で取付け板部の表面に接触する閉塞部が一体形成されていてもよい。
【0018】
記構成によれば、前方側に突出する被係合部が、取付け座を構成する取付け板部から切りお越し形成された係止片から構成することにより、例えば、取付け板部の内側端から前方側に突出する状態で係止片を折り曲げ形成する場合に比して、フレームの軽量化を図ることができる。しかも、この係止片の切りお越しに伴って形成される貫通孔を、第2係合部に一体形成された閉塞部で閉塞することができるので、取付け部材自体の断熱性能の低下を抑制することができるとともに、取付け板部の表面に接触する閉塞部が、外力に起因する取付け部材の一方側への離脱回動を阻止する外れ止め部として機能するから、ガスケットを確実、強固に取付けることができる。
【0019】
また、前記第1係合部に、断熱壁の庫内側表面に沿って延出される被覆部が一体形成されていてもよい。
【0020】
記構成によれば、ガスケットをフレームの取付け座に固定した状態では、第1係合部に一体形成された被覆部が断熱壁の庫内側表面に沿って延出されているので、この被覆部が、外力に起因する取付け部材の他方側への離脱回動を阻止する外れ止め部として機能し、ガスケットをより確実、強固に取付けることができるとともに、断熱壁の一部を被覆することによって断熱効果の向上も同時に図ることができる。
【0021】
また、前記第1係合部と第2係合部が硬質合成樹脂により形成され、前記変形部が軟質合成樹脂により形成されていて、その硬質合成樹脂製の両係合部と軟質合成樹脂製の変形部とが押出し成形により一体的に形成されていてもよい。
【0022】
記構成によれば、取付け部材の第1係合部と第2係合部が硬質合成樹脂により形成されているので、上述した両係合部の協働作用によるガスケットの固定は一層確実で強固なものとなり、しかも、変形部が軟質合成樹脂により形成されているので、その軟質合成樹脂の弾性変形を利用して、ガスケットの固定作業を容易に行うことができる。
更に、硬質合成樹脂製の第1係合部と第2係合部および軟質合成樹脂製の変形部とが、押出し成形により一体的に形成されているので、上述したように、強固な固定機能を備え、かつ、固定作業も容易に行うことができるにもかかわらず、ガスケットの取付け部材を安価に製造することができる。
【0023】
本発明の請求項1による自動販売機の扉密封構造の特徴構成は、
外箱の内側に断熱壁を設けて形成された商品収納庫と、その商品収納庫の開口部を開閉する扉を備え、商品収納庫の開口部周りに沿って扉密封用のガスケットが固定されているとともに、外箱の内側面の開口端部に固定されたフレームには、商品収納庫の開口平面に沿う取付け板部を形成して、ガスケットの取付け部材に対する取付け座が構成されている自動販売機の扉密封構造であって、
前記ガスケットの取付け部材が、フレームの取付け板部の裏面、又は、取付け板部の内側端から後方側に延びる延長取付け板部に対して係合自在な第1係合部と、それを係合させた状態で取付け板部に形成された前方側に突出する被係合部に対して外れ止め状態で係合される第2係合部から構成され、
前記第1係合部と第2係合部が、弾性変形可能な変形部を介して一体的に連結されているとともに、
前記第1係合部と第2係合部が硬質合成樹脂により形成され、前記変形部が軟質合成樹脂により形成されている点にある。
本発明の請求項2による自動販売機の扉密封構造の特徴構成は、
前記硬質合成樹脂製の両係合部と前記軟質合成樹脂製の変形部とが押出し成形により一体的に形成されている点にある。
本発明の請求項3による自動販売機の扉密封構造の特徴構成は、前記ガスケットと取付け部材が、押出し成形により一体的に形成されている点にある。
【0024】
上記特徴構成によれば、ガスケットと取付け部材が押出し成形により一体的に形成されているので、ガスケットと取付け部材との連結は極めて強固であり、この取付け部材を備えたガスケットを押出し成形により安価に製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1、図2は、缶入り飲料や壜入り飲料等の商品1を販売する自動販売機を示し、板金製の外箱2の内側に商品収納庫3を形成する断熱壁4を設けてなるキャビネット6には、商品収納庫3の前面開口部のうちの商品投入口5を除く下半開口部に対して揺動開閉自在で、下端側に商品排出口7を備えた断熱構造の下側内扉8Aと、外箱2の前面開口部に対して揺動開閉自在で、下端側に下側内扉8Aの商品排出口7を通して送り出されてきた商品1を受止める商品受け部9及びこれに受止められた商品1を外部に取り出す商品取出口10を備えた外扉11が取付けられているとともに、外扉11の商品サンプル棚12の背面には、商品収納庫3の上半側の商品投入口5を覆うことが可能な断熱構造の上側内扉8Bが揺動開閉自在に取付けられている。
【0026】
そのため、当該実施形態では、各別に開閉自在な下側内扉8Aと上側内扉8Bとをもって、商品収納庫3の前面開口部を開閉する内扉8が構成されているとともに、商品収納庫3の開口部周りに沿って扉密封用のガスケット13が固定され、更に、扉閉止時に下側内扉8Aと上側内扉8Bとの隣接間を密封する補助ガスケット20が、下側内扉8Aの上側辺に取付けられている。
【0027】
前記キャビネット6の商品収納庫3内には、図1、図2に示すように、左右方向で複数のラック装着室3Aに区画形成するための断熱構造の仕切板14が設けられ、各ラック装着室3A内に臨む天井壁部には、多数の商品1を下方に払い出し可能な状態で上下方向に沿って積み重ね収納するための商品収納通路を前後方向で複数列形成してある商品収納ラック15が、前後方向から吊下げ状態で脱着自在に組付けられているとともに、商品収納庫3内の底部側には、商品払出指令信号(販売指令信号)に基づいて商品収納ラック15の商品収納通路から選択的に払出されてくる商品1を受止めて下側内扉8Aの商品排出口7及び商品取出口10側に向かって搬出案内するシュート16と、庫内送風ファン17Aや蒸発器17B等を備えた庫内温調ユニット17が配設され、更に、外箱2内の底部側の庫外空間18内には、凝縮器19Aや送風ファン19B等を備えた庫外温調ユニット19が配設されている。
【0028】
前記外箱2は、図1、図2に示すように、天板2A、左右一対の側板2B、背板2C、底板2D、商品収納庫3と庫外空間18とに区画形成する中底板2Eとから構成され、天板2A、両側板2B、背板2C、中底板2Eの各内側面には、断熱壁4の一例で、ウレタンフォーム等の断熱材で方形板状に成型され、かつ、表裏両側面又は表面全体をポリエチレン等の防湿性の樹脂製シート4aで被覆してある断熱パネルが貼り付けられている。
【0029】
前記外箱2の天板2A及び両側板2Bの各内側面における開口側端部には、図3〜図5に示すように、鋼板製の補強用のフレーム21が固着されているとともに、各補強用フレーム21の後部には、商品収納庫3の開口平面に沿う取付け板部21Aを折曲げ形成して、ガスケット13の取付け部材22に対する取付け座Aが構成され、更に、この取付け座Aを構成する取付け板部21Aの内側端には、これから前方側に向かって突出する板状の被係合部21Bが折曲げ形成されている。
【0030】
また、各補強用フレーム21の前後中間部21Cは横断面形状が略ハット状に折曲げ形成されているとともに、各前端部21Dは、天板2Aの前端折曲げ部2a及び両側板2Bの前端折曲げ部2bに沿ってそれぞれ直角に折曲げ形成されている。
【0031】
外箱2の天板2Aに固着される補強用フレーム21と側板2Bに固着される補強用フレーム21は、ハット状の中間折曲げ部21Cの寸法において若干の相違があるものの、前後長は同一で、かつ、取付け座Aを構成する取付け板部21A、被係合部21Bの形状、寸法も同一に構成されているため、各取付け座Aに固定されるガスケット13及び取付け部材22の横断面形状は同一形状に統一形成されている。
【0032】
そして、上述の如く共通化された各ガスケット13の取付け部材22には、図4、図5に示すように、取付け座Aを構成する取付け板部21Aの裏面21aと断熱パネル4の前端面4bとの間に差し込み係合自在な板状の第1係合部22Aと、それを係合させた状態で取付け板部21Aの被係合部21Bに対して外れ止め状態で係合される横断面略コの字又はそれに類似する形状の第2係合部22Bと、両係合部22A,22Bとを一体的に連結し、かつ、第2係合部22Bの一部を兼用構成する弾性変形可能な板状の変形部22Cが主要構成として備えられている。
【0033】
図5の(ロ)に示すように、取付け部材22の第1係合部22Aが取付け板部21Aの裏面21aに係合状態で接触し、かつ、第2係合部22Bが被係合部21Bに係合した装着状態では、被係合部21Bに対する第2係合部22Bの係合代をもって、補強用フレーム21の取付け座Aに装着された取付け部材22の外れ止め手段が構成されている。
【0034】
また、前記第2係合部22Bの開口側表面22aにはガスケット13が一体形成されているとともに、第1係合部22Aには、断熱パネル4の庫内側表面の一部を接触状態で被覆するべく、断熱パネル4の庫内側表面に沿って庫内奥側(後方側)に向かって延出される板状の被覆部22Dが一体形成され、更に、被覆部22Dの後端には、断熱パネル4の庫内側表面に接触する断面三角形状の弾性変形可能なヒレ部22Eが一体形成されている。
【0035】
前記取付け部材22を構成する第2係合部22Bの庫内側辺部、変形部22C、被覆部22D、ヒレ部22Eが、断熱パネル4の庫内側表面に沿って略一直線状に一体形成され、それらに対して第1係合部22Aが直交する状態で外側方に向かって一体的に突出形成されている。
【0036】
前記取付け部材22において、第1係合部22Aと第2係合部22B及び被覆部22Dは、例えば、硬質合成樹脂の一例であるポリプロピレン(PP)或いは硬質塩化ビニルなどにより形成され、変形部22Cとヒレ部22Eは、軟質合成樹脂の一例である軟質塩化ビニルなどにより形成されていて、その取付け部材22全体が押出し成形により一体的に形成されている。
【0037】
そして、扉密封用のガスケット13も、例えば、軟質合成樹脂の一例である軟質塩化ビニルなどにより形成されていて、そのガスケット13が第2係合部22Bの開口側表面22aに連結される状態で、ガスケット13と取付け部材22とが押出し成形により一体的に形成されている。
【0038】
この取付け部材22付きガスケット13を商品収納庫3の開口部周りに沿って固定するには、図4に示すように、第1係合部22Aを、取付け座Aを構成する取付け板部21Aの裏面21aに沿わせながら、該取付け板部21Aの裏面21aと断熱パネル4の前端面4bとの間に差し込み係合させ、図5の(イ)に示すように、変形部22Cを利用して第2係合部22Bを回動させて、図5の(ロ)に示すように、第2係合部22Bを取付け板部21Aの被係合部21Bに係合させて固定するか、或いは、逆に、第2係合部22Bを取付け板部21Aの被係合部21Bに係合させておき、第1係合部22A側を回動させて、取付け板部21Aの裏面21aに沿わせながら、該取付け板部21Aの裏面21aと断熱パネル4の前端面4bとの間に差し込み係合させる。
【0039】
いずれにせよ、固定した状態では、硬質合成樹脂製の第1係合部22Aが取付け板部21Aの裏面21aに沿って係合し、かつ、硬質合成樹脂製の第2係合部22Bが取付け板部21Aから前方側に突出する被係合部21Bに係合するので、商品収納庫3の開口部周りへのガスケット13の固定は極めて確実で強固なものとなり、たとえガスケット13に対して、ガスケット13を取付け座Aから外そうとする外力が作用しても、取付け板部21Aの裏面21a側に位置する第1係合部22Aと取付け板部21Aの前面側に位置する第2係合部22Bとの協働作用により、ガスケット13の外れは確実に阻止される。
【0040】
そして、取付け板部21Aの裏面21a側には、厚みの薄い第1係合部22Aが位置するだけなので、図3および図4より明らかなように、取付け板部21Aの裏面においても、その取付け板部21Aとほぼ同幅の断熱パネル4を配設することができ、商品収納庫3の断熱効果も良好となる。
【0041】
〔第2実施形態〕
図6〜図8は自動販売機の扉密封構造の別実施形態を示し、外箱2の天板2A及び両側板2Bの各内側面における開口側端部には、第1実施形態の図3に示す形態と同様に、鋼板製の補強用のフレーム21が固着されているとともに、各補強用フレーム21の後部には、商品収納庫3の開口平面に沿う取付け板部21Aを折曲げ形成して、ガスケット13の取付け部材22に対する取付け座Aが構成され、更に、この取付け座Aを構成する取付け板部21Aの内側端には、後方側(奥側)に延びる延長取付け板部21Eが直角に折曲げ形成されている。
【0042】
また、各補強用フレーム21の前後中間部21Cは横断面形状が略ハット状に折曲げ形成されているとともに、各前端部21Dは、天板2Aの前端折曲げ部2a及び両側板2Bの前端折曲げ部2bに沿ってそれぞれ直角に折曲げ形成されている。
【0043】
外箱2の天板2Aに固着される補強用フレーム21と側板2Bに固着される補強用フレーム21は、第1実施形態と同様に、ハット状の中間折曲げ部21Cの寸法において若干の相違があるものの、前後長は同一で、かつ、取付け座Aを構成する取付け板部21Aの形状、寸法も同一に構成されているため、各取付け座Aに固定されるガスケット13及び取付け部材22の横断面形状は同一形状に統一形成されている。
【0044】
そして、上述の如く共通化された各ガスケット13の取付け部材22には、補強用フレーム21側の取付け板部21Aの内側端から後方側に延びる延長取付け板部21Eの後端縁21bに係合する横断面略Uの字状の第1係合部22Fと、それを延長取付け板部21Eの後端縁21bに係合させた状態で取付け板部21A側に回動させることにより、取付け板部21Aに形成された前方側に突出する被係合部21Fに対して弾性変形しながら外れ止め状態で係合される横断面略L字状の第2係合部22Gと、延長取付け板部21Eの表面に接触する状態で両係合部22F,22Gを一体的に結合する繋ぎ板部22Lと、開口側表面にガスケット13が一体形成された横断面略L字状の取付け板部22Hが主要構成として備えられている。
【0045】
図7の(ロ)に示すように、取付け部材22の第1係合部22Fが延長取付け板部21Eの後端縁21bに係合し、かつ、第2係合部22Gが被係合部21Fに係合した装着状態では、被係合部21Fに対する第2係合部22Gの係合代をもって、補強用フレーム21の取付け座Aに装着された取付け部材22の外れ止め手段が構成されている。
【0046】
前記被係合部21Fは、取付け板部21Aの上下方向一箇所又は上下方向に所定間隔を隔てた複数箇所において、前方側に向かって突出する状態で切りお越し形成された係止片から構成されているとともに、前記第2係合部22Gには、係止片21Fの切りお越しに伴って形成される貫通孔21Gを閉塞する状態で取付け板部21Aの表面に接触する板状の閉塞部22Jが一体形成され、更に、第1係合部22Fの先端には、断熱パネル4の庫内側表面に接触する断面三角形状の弾性変形可能なヒレ部22Kが一体形成されている。
【0047】
前記取付け部材22において、第1係合部22Fと繋ぎ板部22L、第2係合部22G、取付け板部22H、閉塞部22Jは、例えば、硬質合成樹脂の一例であるポリプロピレン(PP)あるいは硬質塩化ビニルなどにより形成され、ヒレ部22Kは、軟質合成樹脂の一例である軟質塩化ビニルなどにより形成されていて、その取付け部材22全体が押出し成形により一体的に形成されている。
【0048】
そして、扉密封用のガスケット13も、例えば、軟質合成樹脂の一例である軟質塩化ビニルなどにより形成されていて、そのガスケット13が取付け板部22Hの開口側表面に連結される状態で、ガスケット13と取付け部材22とが押出し成形により一体的に形成されている。
【0049】
そして、補強用フレーム21の取付け座Aにガスケット13の取付け部材22を固定する場合、取付け部材22の第1係合部22Fを、補強用フレーム21側の取付け板部21Aの内側端から後方側に延びる延長取付け板部21Eの後端縁21bに係合したのち、その係合状態を維持したまま取付け板部21A側に回動させることにより、取付け部材22の第2係合部22Gを、取付け板部21Aに形成された前方側に突出する係止片21Fに対して弾性変形しながら外れ止め状態で係合させることができる。
【0050】
従って、ガスケット13を確実、強固に固定しながらも、その固定操作としては、取付け部材22の第1係合部22Fと延長取付け板部21Eの後端縁21bとの係合箇所を支点として回動操作するだけで済み、ガスケット13を能率良く容易に取付けることができる。
【0051】
また、被係合部を構成する係止片21Fが、取付け座Aを構成する取付け板部21Aから切りお越し形成されているから、例えば、第1実施形態のように、取付け板部21Aの内側端から前方側に突出する状態で被係合部21Bを折曲げ形成する場合に比して、補強用フレーム21の軽量化を図ることができる。しかも、この係止片21Fの切りお越しに伴って形成される貫通孔21Gを、第2係合部22Gに一体形成された閉塞部22Jで閉塞することができるので、取付け部材22自体の断熱性能の低下を抑制することができるとともに、取付け板部21Aの表面に接触する閉塞部22Jが、外力に起因する取付け部材22の一方側への離脱回動を阻止する外れ止め部として機能するから、ガスケット13を確実、強固に取付けることができる。
【0052】
また、前記繋ぎ板部22Lが延長取付け板部21Eの表面に接触し、かつ、第1係合部22Fの遊端側部分及びヒレ部22Kが断熱パネル4の庫内側表面に接触又は近接しているため、外力に起因する取付け部材22の他方側への離脱回動を阻止する外れ止め部として機能し、ガスケット13を確実、強固に取付けることができる。
【0053】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0054】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、ガスケット13と取付け部材22を押出し成形により一体的に形成したが、ガスケット13と取付け部材22を別々に形成し、両者を互いに固着して構成することもできる。
すなわち、ガスケット13と取付け部材22とを別々の押出し成形機により各別に形成して、その後、両者を接着剤などにより接着して一体化することもできる。
その場合、取付け部材22をガスケット13の長手方向の全長に亘って接着することも、また、多数の取付け部材22をガスケット13の長手方向に沿って間隔を置いて接着することもできる。
【0055】
(2)上述の各実施形態のように、外箱2の天板2Aに固着される補強用フレーム21の取付け座Aの構造と、側板2Bに固着される補強用フレーム21の取付け座Aの構造を統一して、各取付け座Aに固定されるガスケット13及び取付け部材22の横断面形状を同一形状に構成することにより、部品の共通化によって製造コストの低廉化を図ることができるが、天板2A及び側板2Bに固着される補強用フレーム21の構造が異なる場合には、各補強用フレーム21の取付け座Aの構造に応じた複数種類の取付け部材22を製作することになる。
【0056】
(3)上述の各実施形態では、ウレタンフォーム等の断熱材で製作された断熱パネル4の表面のうち、少なくとも商品収納庫3内に臨む内側面を含む複数の面を防湿性の樹脂製シート4aで被覆したが、庫内に臨む内側面のみを防湿性の樹脂製シート4aで被覆してもよい。
【0057】
(4)上述の第1実施形態では、ガスケット13の取付け部材22として、第1係合部22A、第2係合部22B、変形部22C、被覆部22D、ヒレ部22Eを備えたものを示したが、被覆部22Dやヒレ部22Eなどについては必ずしも必要なものではなく、例えば、第1係合部22A、第2係合部22B、変形部22Cのみを備えた取付け部材22を使用して実施することもできる。
【0058】
(5)上述の第1実施形態では、補強用フレーム21の開口部側の端縁を前方に向けてほぼ直角に折曲げて被係合部21Bを構成した例を示したが、被係合部21Bを補強用フレーム21に対して別体に構成し、被係合部21Bを補強用フレーム21に固着して実施することもでき、その被係合部21Bの形状や構成についても、種々の変更が可能である。
【0059】
(6)上述の第2実施形態では、第1係合部22Fと第2係合部22G及び繋ぎ板部22Lとを硬質合成樹脂により形成したが、第1実施形態と同様に、繋ぎ板部22Lの一部に軟質合成樹脂製の変形部22Cを形成して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す扉開き時の自動販売機全体の斜視図
【図2】自動販売機全体の断面側面図
【図3】ガスケットの取付け部材を装着する前の機体前部側の分解斜視図
【図4】ガスケットの取付け部材を装着する前の要部の拡大分解斜視図
【図5】(イ)はガスケットの取付け部材の装着途中を示す要部の拡大断面図(ロ)はガスケットの取付け部材の装着完了を示す要部の拡大断面図
【図6】本発明の第2実施形態を示す要部の拡大断面図
【図7】ガスケットの取付け部材の装着途中を示す要部の拡大断面図
【図8】補強用フレームの係止片と取付け部材の第2係合部との係合箇所における要部の断面正面図
【図9】従来の扉密封構造を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
A 取付け座
2 外箱
3 商品収納庫
4 断熱壁(断熱パネル)
8 扉(内扉)
13 ガスケット
21 フレーム(補強用フレーム)
21A 取付け板部
21B 被係合部
21E 延長取付け板部
21F 被係合部(係止片)
21G 貫通孔
21a 裏面
21b 後端縁
22 取付け部材
22A 第1係合部
22B 第2係合部
22C 変形部
22D 被覆部
22F 第1係合部
22G 第2係合部
22J 閉塞部

Claims (3)

  1. 外箱の内側に断熱壁を設けて形成された商品収納庫と、その商品収納庫の開口部を開閉する扉を備え、商品収納庫の開口部周りに沿って扉密封用のガスケットが固定されているとともに、外箱の内側面の開口端部に固定されたフレームには、商品収納庫の開口平面に沿う取付け板部を形成して、ガスケットの取付け部材に対する取付け座が構成されている自動販売機の扉密封構造であって、
    前記ガスケットの取付け部材が、フレームの取付け板部の裏面、又は、取付け板部の内側端から後方側に延びる延長取付け板部に対して係合自在な第1係合部と、それを係合させた状態で取付け板部に形成された前方側に突出する被係合部に対して外れ止め状態で係合される第2係合部から構成され
    前記第1係合部と第2係合部が、弾性変形可能な変形部を介して一体的に連結されているとともに、
    前記第1係合部と第2係合部が硬質合成樹脂により形成され、前記変形部が軟質合成樹脂により形成されている自動販売機の扉密封構造。
  2. 前記硬質合成樹脂製の両係合部と前記軟質合成樹脂製の変形部とが押出し成形により一体的に形成されている請求項1記載の自動販売機の扉密封構造。
  3. 前記ガスケットと取付け部材が、押出し成形により一体的に形成されている請求項1又は2記載の自動販売機の扉密封構造。
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