JP7370833B2 - 配管の接続構造、および、それを備える弁装置 - Google Patents

配管の接続構造、および、それを備える弁装置 Download PDF

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Description

本発明は、配管の接続構造、および、それを備える弁装置に関する。
冷凍サイクルシステムにおいては、例えば、弁装置である配管接続用バルブが、室外ユニットと室内ユニットとの間に配される場合がある。そのような配管接続用バルブは、例えば、引用文献1に示されるように、室内ユニット側の配管と接続するための第1の接続部および室外ユニット側の配管と接続される第2の接続部を有するバルブ本体を備えている。そのバルブ本体の第2の接続部には、室外ユニット側の配管と第2の接続部とを接続するための接続パイプの一端部が、ろう付けにより予め接合されている(引用文献1における第2図参照)。その接続パイプにおける室外ユニット側の配管と接続される他端部は、ろう付け管継手の雌接合部としての大径部を有している。バルブ本体の第1の接続部は、フレヤナットにより室内ユニット側の配管に接続される。
実開昭57-200886号公報
上述のような室外ユニット側の配管が、ろう付けにより、バルブ本体の第2の接続部に接続された接続パイプの大径部に接続される以前の段階で、その接続パイプを介して配管接続用バルブのバルブ本体の気密試験、配管接続用バルブの冷媒ガス流量の検査等が実施される場合がある。このような場合、上述の接続パイプの大径部を所定の試験装置の接続部に取り外し可能に接続するために接続パイプの大径部の外周部および試験装置の接続部全体を着脱可能な封止部材で覆うことが必要とされる。
しかしながら、封止部材で覆われる接続パイプの大径部の外周部は、隣接する接続パイプの小径部の外周部との間に段差があるので封止部材の内周部と接続パイプの小径部の外周部との間に隙間が形成され、その結果、封止部材と接続パイプとの間の確実な密封性が担保されない虞がある。そこで、封止部材と接続パイプとが簡単な構造により着脱可能であるとともに、封止部材と接続パイプとの間の確実な密封性が担保されることが要望される場合がある。
以上の問題点を考慮し、本発明は、配管の接続構造、および、それを備える弁装置であって、封止部材と接続パイプとが簡単な構造により着脱可能であるとともに、封止部材の内周部と接続パイプの端部の外周部との間を隙間なく確実に密封できる配管の接続構造、および、それを備える弁装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る配管の接続構造は、弁体収容部に一端が接続され、他端の内周部に配管用パイプに接続される一様な外径を全長にわたり有する接続用パイプを備え、接続用パイプの内周部は、小径部と、小径部に連通し接続用パイプの他端に対応した位置に形成され、配管用パイプの端部が挿入される嵌合用大径部と、からなることを特徴とする。
また、本発明に係る弁装置は、第1の接続用パイプに接続される第1のポートと、第1の接続用パイプに対し略直交する第2の接続用パイプに接続される第2のポートとを有し、第1のポートおよび第2のポートに連通し、第2のポートに設けられた弁座の弁ポートを開閉制御する弁体を含んでなる弁体ユニットを移動可能に収容する弁体収容部を備える弁本体部と、弁体ユニットに、弁体の先端部と弁座の弁ポートの周縁との間を通過する流体の流量を調整するように、弁座の弁ポートを開閉制御する動作を行わせる駆動機構を作動させるステータコイルユニットを含んでなる電磁アクチュエータと、を備え、一様な外径を全長にわたり有する第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの内周部は、小径部と、小径部に連通し第1および第2の接続用パイプの他端に対応した位置に形成され、配管用パイプの端部が挿入される嵌合用大径部と、からなることを特徴とする。
さらに、第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプは、それぞれ、第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの他端の内周部における小径部と嵌合用大径部との境界部分に対し嵌合用大径部の開口端の方向に離隔した位置に、第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの内側に隆起する突起部が、2箇所に形成されてもよい。嵌合用大径部に挿入された配管用パイプの端部が、突起部により位置決めされてもよい。
本発明に係る配管の接続構造、および、それを備える弁装置によれば、一様な外径を全長にわたり有する接続用パイプは、他端の内周部に配管用パイプ、または、他端の外周部に接続用ジョイントのシール部材が選択的に接続され、接続用パイプの内周部が小径部と、小径部に連通し接続用パイプの他端に対応した位置に形成され、配管用パイプの端部が挿入される嵌合用大径部と、からなるので封止部材と接続パイプとが簡単な構造により着脱可能であるとともに、封止部材の内周部と接続パイプの端部の外周部との間を隙間なく確実に密封できる。
(A)は、本発明に係る配管の接続構造の第1実施例が適用された電動弁の構成を、接続用パイプとともに示す断面図であり、(B)は、(A)における接続用パイプの一部を配管用パイプとともに拡大して示す部分断面図である。 (A)は、図1(A)に示される接続パイプの他端が接続用ジョイントに接続された状態を示す部分断面図であり、(B)は、参考例としての接続パイプの他端が接続用ジョイントに接続された状態を示す部分断面図である。 (A)は、本発明に係る配管の接続構造の第2実施例が適用された電動弁の構成を、接続用パイプとともに示す断面図であり、(B)は、(A)における接続用パイプの一部を配管用パイプとともに拡大して示す部分断面図である。
図1(A)は、本発明に係る配管の接続構造の第1実施例が適用された電動弁の構成を、接続用パイプとともに示す。
電動弁は、図1(A)に示されるように、円筒状のローターケース20内に配され後述する弁体ユニットを駆動する弁駆動部と、ローターケース20の端部に連結される弁本体連結部30と、弁本体連結部30の下端に結合され弁体26の先端部で開閉される弁ポート36Vaを有する弁座36Vを備える弁本体部36と、弁本体部36内に配され弁座36Vの弁ポート36Vaを開閉する弁体26を含んでなる弁体ユニットと、を含んで構成されている。
弁駆動部は、後述する弁体ユニットを昇降動させる雄ねじ軸14と、雄ねじ軸14と嵌め合わされる雌ねじ12FMSが形成された雌ねじ部12Bを有し、弁本体連結部30に固定され弁体ユニットを昇降動可能に案内する案内支持部12と、雄ねじ軸14のガイド軸部14Aに固定され回転可能に支持され着磁されたロータ10と、ローターケース20の外周部に配されロータ10を回転させるステータコイル40と、を主な要素として含んで構成されている。
案内支持部12は、弁体ユニットの一部を構成する円筒状の弁体ケース18を昇降動可能に案内する案内面を内周部に有している。
雄ねじ軸14は、雌ねじ部12Bの雌ねじ12FMSに嵌め合わされる雄ねじ部14Bと、雄ねじ部14Bの下端に形成され弁体ケース18の貫通孔18a周縁にワッシャ16を介して係合される連結部14Cと、雄ねじ部14Bの上端に形成されるガイド軸部14Aとから構成される。ガイド軸部14Aは、ローターケース20内の頂部から中心軸線に沿って案内支持部12に向けて突出する円筒部20C内に回動可能に支持される。
円筒部20Cの外周部には、可動ストッパ片13を回転させながら円筒部20Cの中心軸線方向に移動するように案内する螺旋ガイド部11が形成されている。可動ストッパ片13の一端は、ロータ10の突起部に係止されている。また、円筒部20Cの最上端部および最下端部には、それぞれ、可動ストッパ片13の回転止め20USおよび20LSが設けられている。これにより、可動ストッパ片13が、回転止め20USおよび20LSに当接されるとき、可動ストッパ片13が、後述する弁体26の所定の弁閉位置、および、所定の弁開(全開)位置に対応した所定の回転角度で停止される。
なお、上述の弁駆動部は、図示が省略される駆動制御部により、ステータコイル40へ供給される駆動パルス信号に基づいて制御される。
弁体ユニットは、後述する弁座36Vの弁ポート36Vaを開閉するニードル状の弁体26と、雄ねじ軸14の連結部14Cの張出部14Fを、樹脂製のワッシャ16およびカラー17と協働して弁体ケース18の開口端部18Tの内周縁に係合させる円柱状の樹脂製のばね受け部材24と、ばね受け部材24の張出部24Tと弁体26の一端26EAのばね受け用環状平坦部との間に配され、双方を互いに離隔する方向に付勢するコイルスプリング22と、ばね受け部材24、コイルスプリング22、および、弁体26の一端26EAを収容する円筒状の弁体ケース18と、を主な要素として含んで構成されている。
円筒状の弁体ケース18の弁本体部36に近い一端には、弁体26の一端26EAの張出部を受け止めるリング状のストッパ18Eが設けられている。これにより、弁体26の一端26EAは、所定の隙間をもってストッパ18Eに支持されるので弁体26の弁体ケース18に対する自由度が高められる。弁本体連結部30は、案内支持部12の下部、および、円筒状の弁体ケース18を収容する小部屋30Aを有している。
円筒状の弁体ケース18の外周部は、上述の案内支持部12の案内面に摺接され昇降動可能に支持されている。これにより、弁体26の他端26EBの最先端(ニードル部)が、弁座36Vの弁ポート36Vaに挿入されるとともに、弁体26のニードル部の外周面が弁ポート36Vaの開口部周縁に当接した後、引き続き雄ねじ軸14が下降せしめられるとき、コイルスプリング22が所定量、圧縮される。それによって、コイルスプリング22のばね力により弁体26のニードル部の外周面が弁ポート36Vaの開口部周縁に押し付けられる。これにより、弁座36Vの弁ポート36Vaが、閉塞される。
弁本体部36は、金属材料、例えば、真鍮、ステンレス鋼、アルミニウム合金、または、樹脂材料等により作られ、弁体26を昇降可能に案内するブッシュ38と、弁体26の他端26EBとを収容する弁体収容部36Aを内側に有している。弁本体部36の上端部は、上述の弁本体連結部30の下端の孔周縁にかしめおよびろう付けにより固定されている。ブッシュ38は、弁本体部36の上端部に圧入およびかしめにより固定されている。
弁体収容部36Aには、弁体26の他端26EBが弁ポート36Vaに向けて突出している。また、弁体収容部36Aには、弁体26の中心軸線に対し略直交する軸線上に第1の通路としての接続用パイプ32の一端が接続される第1のポート32Pと、弁体26の中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての接続用パイプ34の一端が接続される、第2のポート34Pとが形成されるとともに、第1のポート32Pおよび第2のポート34Pに連通する弁ポート36Vaを有する弁座36Vが、形成されている。
一様な外径を全長にわたり有する銅合金製の接続用パイプ32の内周部は、第1のポート32Pに近接した位置から接続用パイプ32の他端に向けて所定の長さだけ延びる小径部32bと、小径部32bに連通し、接続用パイプ32の他端に対応した位置に形成される嵌合用大径部32aと、からなる。嵌合用大径部32aは、小径部32bよりも若干大なる内径を有し、図1(B)に示されるように、後述する所定の外径を有する配管用パイプ50の端部が挿入され、ろう付けにより、嵌合用大径部32aに固定される。嵌合用大径部32aと小径部32bとの境界部分には、段差部32sが形成されている。段差部32sの位置は、差込み深さが、日本工業規格JISB8607(2008)に規定される「ろう付け管継手」の差込みの最小深さ(G寸法)よりも若干大であって、嵌合用大径部32aの内径よりも大となるように設定されている。
また、一様な外径を全長にわたり有する銅合金製の接続用パイプ34の内周部は、第2のポート34Pに近接した位置から接続用パイプ34の他端に向けて所定の長さだけ延びる小径部34bと、小径部34bに連通し、接続用パイプ34の他端に対応した位置に形成される嵌合用大径部34aと、からなる。嵌合用大径部34aは、小径部34bよりも若干大なる内径を有し、後述する所定の外径を有する配管用パイプ50の端部が挿入されろう付けにより、嵌合用大径部34aに固定される。嵌合用大径部34aと小径部34bとの境界部分には、段差部34sが形成されている。段差部34sの位置は、差込み深さが、日本工業規格JISB8607(2008)に規定される「ろう付け管継手」の差込みの最小深さ(G寸法)よりも若干大であって、嵌合用大径部34aの内径よりも大となるように設定されている。嵌合用大径部34aの肉厚は、小径部34bの肉厚よりも薄くなるものの小径部34bの肉厚は薄くする必要がないので耐振動性の低下を抑制できる。
斯かる構成において、弁駆動部のステータコイル40が駆動制御部からの駆動パルス信号により制御され、弁体26が昇降動せしめられることにより、接続用パイプ32または接続用パイプ34を通じて供給される流体としての冷媒が、図1(A)に示される矢印Fまたは矢印Rの示す方向に沿って弁座36Vの弁ポート36Vaを形成する内周面と弁体26の他端26EBのニードル部との間に形成される隙間流路を通じて所定の流量で通過することとなる。
さらに、斯かる構成において、電動弁は、接続用パイプ32および接続用パイプ34の他端が、接続用パイプ32および接続用パイプ34の内径よりも小なる外径を有する配管用パイプ50に接続される以前に、電動弁における気密試験、ガス流量試験等を行うにあたっては、例えば、図2(A)に示されるように、接続用パイプ32および接続用パイプ34の他端が所定の試験装置の接続用ジョイント48に着脱可能に接続される。なお、接続用パイプ34の他端は、接続用パイプ32と同様に、接続用ジョイント48に接続されるのでその説明が省略される。
接続用ジョイント48の開口端部には、接続用パイプ32の他端の外周部と接続用ジョイント48の接続端部の内周部との間の隙間を密封する円筒状の弾性変位可能なシール部材46が設けられている。シール部材46の内周部は、接続用ジョイント48の試験用ガス供給路48aに連通している。これにより、接続用パイプ32の他端が、接続用ジョイント48のシール部材46の内周部に挿入されることによって、シール部材46の内周部と接続パイプ32の端部の外周部との間が隙間なく、軸線方向に沿った十分な長さをもって確実に密封された状態で接続用パイプ32の内部と試験用ガス供給路48aとが連通することとなる。そして、試験用ガスが矢印の示す方向に沿って接続パイプ32に供給され気密試験、ガス流量試験等が終了した後、接続用パイプ32の他端を接続用ジョイント48のシール部材46の内周部から容易に引き抜くことが可能となる。そして、嵌合用大径部32aおよび34aは、それぞれ、図1(B)に示されるように、配管用パイプ50の端部に、ろう付けにより固定される。
一方、図2(B)に示される参考例のように、電動弁の弁座36Vに接続された接続用パイプ8の他端が、ろう付け管継手の雌接合部としての大径部8Aを有している場合、接続用パイプ8の他端が、接続用ジョイント48のシール部材46に接続されたとき、以下のような問題が伴う場合がある。なお、電動弁の弁座36Vに接続された接続用パイプ8の大径部8A以外の部分および一端は、大径部8Aの外径よりも小なる一様な外径を有する小径部8Bを有している。
接続用パイプ8の大径部8Aが、接続用ジョイント48に接続される場合、大径部8Aにおける接続用ジョイント48のシール部材46の内周部に差し込まれた部分の軸線方向の長さが十分ではなく、しかも、小径部8Bと大径部8Aとの境界の外周部分、および、小径部8Bの外周部の一部とシール部材46の内周部との間に隙間CLが生じるので試験用ガスが試験用ガス供給路48aを通じて矢印の示す方向に沿って大径部8Aの内周部8aおよび小径部8Bの内周部8bに供給されるとき、試験用ガスが大径部8Aの外周部とシール部材46の内周部との間を通じて漏れ出す虞がある。
図3(A)は、本発明に係る配管の接続構造の第2実施例が適用された電動弁の構成を、接続用パイプとともに示す。なお、図3(A)において、図1(A)における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
図3(A)において、弁体収容部36Aには、弁体26の中心軸線に対し略直交する軸線上に第1の通路としての銅合金製の接続用パイプ42の一端が接続される第1のポート42Pと、弁体26の中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての銅合金製の接続用パイプ44の一端が接続される、第2のポート44Pとが形成されるとともに、第1のポート42Pおよび第2のポート44Pに連通する弁ポート36Vaを有する弁座36Vが、形成されている。
一様な外径を全長にわたり有する接続用パイプ42の内周部は、第1のポート42Pに近接した位置から接続用パイプ42の他端に向けて所定の長さだけ延びる小径部42bと、小径部42bに連通し、接続用パイプ42の他端に対応した位置に形成される嵌合用大径部42aと、からなる。嵌合用大径部42aは、小径部42bよりも若干大なる内径を有し、図3(B)に示されるように、配管用パイプ50の端部が後述するダボ42dで位置決めされた状態で、配管用パイプ50の端部に、ろう付けにより固定される。嵌合用大径部42aと小径部42bとの境界部分には、段差部42sが形成されるとともに、加えて、嵌合用大径部42aにおける段差部42sに対し開口端側に離隔した部分には、ダボ加工により、突起部として内側に向けて所定の高さだけ隆起するダボ42dが、少なくとも2箇所に形成されている。ダボ加工は、気密試験、ガス流量試験等が終了し、接続用パイプ32の他端を接続用ジョイント48のシール部材46の内周部から引き抜いた後に施される。ダボ42dの位置は、差込み深さが、日本工業規格JISB8607(2008)に規定される「ろう付け管継手」の差込みの最小深さ(G寸法)よりも若干大となるように設定されている。ダボ42dにおける開口端からその中心位置までの距離は、嵌合用大径部42aの内径よりも大に設定されている。嵌合用大径部42aの肉厚は、小径部42bの肉厚よりも薄くなるものの小径部42bの肉厚は薄くする必要がないので耐振動性の低下を抑制できる。
また、一様な外径を全長にわたり有する接続用パイプ44の内周部は、第2のポート44Pに近接した位置から接続用パイプ44の他端に向けて所定の長さだけ延びる小径部44bと、小径部44bに連通し、接続用パイプ44の他端に対応した位置に形成される嵌合用大径部44aと、からなる。嵌合用大径部44aは、小径部44bよりも若干大なる内径を有し、配管用パイプ50の端部が後述するダボ44dで位置決めされた状態で、ろう付けにより、配管用パイプ50の端部に固定される。嵌合用大径部44aと小径部44bとの境界部分には、段差部44sが形成されるとともに、加えて、嵌合用大径部44aにおける段差部44sに対し開口端側に離隔した部分には、ダボ加工により、突起部として内側に向けて所定の高さだけ隆起するダボ44dが、少なくとも2箇所に形成されている。ダボ44dの位置は、差込み深さが、日本工業規格JISB8607(2008)に規定される「ろう付け管継手」の差込みの最小深さ(G寸法)よりも若干大となるように設定されている。
斯かる構成においても、弁駆動部のステータコイル40が駆動制御部からの駆動パルス信号により制御され、弁体26が昇降動せしめられることにより、接続用パイプ42または接続用パイプ44を通じて供給される流体としての冷媒が、図3(A)に示される矢印Fまたは矢印Rの示す方向に沿って弁座36Vの弁ポート36Vaを形成する内周面と弁体26の他端26EBのニードル部との間に形成される隙間流路を通じて所定の流量で通過することとなる。
さらに、電動弁は、接続用パイプ42および接続用パイプ44の他端が配管用パイプ50に接続される以前に、電動弁における気密試験、ガス流量試験等を行うにあたって、接続用パイプ42の他端が、図2(A)に示されるような接続用ジョイント48のシール部材46の内周部に挿入されることによって、シール部材46の内周部と接続パイプ42の端部の外周部との間が隙間なく、軸線方向に沿った十分な長さをもって確実に密封された状態で接続用パイプ42の内部と試験用ガス供給路48aとが連通することとなる。そして、試験用ガスが接続パイプ42に供給され気密試験、ガス流量試験等が終了した後、接続用パイプ42の他端を接続用ジョイント48のシール部材46の内周部から容易に引き抜くことが可能となる。
なお、上述の本発明に係る配管の接続構造の実施例が、弁体26のニードル部の外周面が弁ポート36Vaの開口部周縁に当接することで、弁体26が弁座36Vの弁ポート36Vaを締め切る電動弁(弁閉仕様)について適用されているが、斯かる例に限られることなく、可動ストッパ片13が、回転止め20USおよび20LSに当接される回転角度の設定により、弁体26の最下降位置(弁閉位置)においても弁体26が弁ポート36Vaの開口部周縁に当接せず、弁ポート36Vaの開口を常に維持するように開閉制御する弁開仕様に適用されてもよい。 上述の本発明に係る配管の接続構造の実施例が、電動弁について適用されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、電磁アクチュエータとしてソレノイドを用いて、弁体が弁ポートに対して当接して締め切る閉状態と弁ポートから離間した開状態の二位置となるように弁体を開閉制御する電磁弁、第2ポートが形成された弁座面上を弁体が摺動移動することで弁ポート(第2ポート)を開閉制御するスライド弁や、スライド弁の一部であって、一つの入口ポート(第1ポート)に対して少なくとも二つの出口ポート(第2ポート)を有し、弁座面上を摺動移動する弁体が開閉制御する位置により流路を切り換える流路切換弁等の他の弁装置に対し適用されてもよいことは勿論である。また、上述の本発明に係る配管の接続構造の実施例が、弁ポートを開閉制御する動作を行わせる駆動機構を作動させる電磁アクチュエータを備える弁装置に適用されているが、ハンドル等により手動で駆動機構を作動させる弁装置に対して適用されてもよい。
26 弁体
32、34、42、44 接続用パイプ
32P 第1のポート
34P 第2のポート
32a、34a、42a、44a 大径部
32s、34s、42s、44s 段差部
36 弁本体部
36A 弁体収容部
36V 弁座
46 シール部材
48 接続用ジョイント
50 配管用パイプ

Claims (4)

  1. 弁体収容部に一端が接続され、他端の内周部に配管用パイプに接続される一様な外径を全長にわたり有する接続用パイプを備え、
    前記接続用パイプの内周部は、
    小径部と、
    該小径部に連通し該接続用パイプの他端に対応した位置に形成され、前記配管用パイプの端部が挿入される嵌合用大径部と、
    からなり、
    前記接続用パイプは、該接続用パイプの他端の内周部における前記小径部と前記嵌合用大径部との境界部分に対し、前記嵌合用大径部の開口端の方向に離隔した位置に、該接続用パイプの内側に隆起する突起部が、2箇所に形成されることを特徴とする配管の接続構造。
  2. 第1の接続用パイプに接続される第1のポートと、該第1の接続用パイプに対し略直交する第2の接続用パイプに接続される第2のポートとを有し、該第1のポートおよび該第2のポートに連通し、該第2のポートに設けられた弁座の弁ポートを開閉制御する弁体を含んでなる弁体ユニットを移動可能に収容する弁体収容部を備える弁本体部と、
    前記弁体ユニットに、前記弁体の先端部と前記弁座の弁ポートの周縁との間を通過する流体の流量を調整するように、前記弁座の弁ポートを開閉制御する動作を行わせる駆動機構を作動させるステータコイルユニットを含んでなる電磁アクチュエータと、
    を備え、
    一様な外径を全長にわたり有する前記第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの内周部は、
    小径部と、
    該小径部に連通し該第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの他端に対応した位置に形成され、管用パイプの端部が挿入される嵌合用大径部と、
    からなり、
    前記第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプは、それぞれ、該第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの他端の内周部における前記小径部と前記嵌合用大径部との境界部分に対し、前記嵌合用大径部の開口端の方向に離隔した位置に、該第1の接続用パイプおよび第2の接続用パイプの内側に隆起する突起部が、2箇所に形成されることを特徴とする弁装置
  3. 前記嵌合用大径部に挿入された前記配管用パイプの端部が、前記突起部により位置決めされることを特徴とする請求項1記載の配管の接続構造。
  4. 前記嵌合用大径部に挿入された前記配管用パイプの端部が、前記突起部により位置決めされることを特徴とする請求項記載の弁装置。
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