JP2008096082A - 冷凍サイクルの配管継手構造、圧縮機及び冷凍装置 - Google Patents

冷凍サイクルの配管継手構造、圧縮機及び冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷媒配管の接続を他の部品を用いずに冷媒配管のみで行なうとともに、接続部分のろう付け強度を確保し、接続作業の効率化と交換作業の容易化を実現可能にした冷凍サイクルの配管継手構造を提供する。
【解決手段】CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、冷媒配管である吐出側配管116の端部を、冷媒配管である高圧側配管109の端部に嵌合するように縮管加工したことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、配管と配管とを接続する冷凍サイクルの配管継手構造、圧縮機及び冷凍装置に関し、特に圧縮機等の交換作業を容易に実現可能にした冷凍サイクルの配管継手構造、圧縮機及び冷凍装置に関するものである。
近年、脱フロン化の流れを受けて自然冷媒を用いた冷凍サイクル装置の開発が盛んに進められている。中でも、二酸化炭素(CO2 )を冷媒とした冷凍サイクル装置の普及は年々増加傾向にある。また、その用途も家庭用給湯を目的としたヒートポンプ式給湯機を始め、カーエアコンや空気調和装置、冷凍機、冷蔵庫等に広がりつつある。二酸化炭素は、オゾン破壊係数が0、地球温暖化係数が1という特性を有しており、二酸化炭素を冷媒として用いれば環境への負荷を小さくできるという利点がある。
HFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒は、オゾン破壊係数が0、地球温暖化係数が1000〜2000という特性を有していることからも、二酸化炭素がいかに環境への負荷が小さいかが容易に理解できる。また、二酸化炭素は、毒性が無く、可燃性も無いという点で安全性に優れている。さらに、二酸化炭素は、入手が容易であり、比較的安価であるという利点も有している。ただし、二酸化炭素を冷媒として用いる場合には、フロンガスを用いた場合よりも高い圧力で冷凍サイクル内を循環させることが必要である。たとえば、HFC冷媒の一つであるR410冷媒では4MPa程度の圧力が必要であるのに対し、二酸化炭素では12MPa程度の高い圧力が必要である。
一般的に、二酸化炭素を冷媒として用いた熱源機(室外機や室外ユニット等)においても、HFC冷媒を用いた熱源機と同様に、各冷凍機器(圧縮機や放熱器、膨張弁、凝縮器等)間を接続するために冷媒配管が用いられており、冷媒配管と各冷凍機器との接続や冷媒配管同士の接続には、配管継手構造が用いられている。したがって、二酸化炭素冷媒を導通する冷媒配管は、耐圧強度を考慮した設計が必要となってくる。さらに言えば、配管継手構造にも、耐圧強度を考慮した設計が必要となってくる。
その対策として、各冷凍機器や冷媒配管の肉厚を増加させることが多い。ただし、各冷凍機器や冷凍装置の肉厚を増加させるためには、それらを製造する上での課題が少なからず生じる。また、各冷凍機器や冷媒配管の肉厚を増加させるとともに、冷媒配管と各冷凍機器との接続部分や冷媒配管同士の接続部分から冷媒が漏洩してしまうのを防止する対策も要求される。
そのようなものとして、「圧縮式冷凍サイクルに利用され、冷媒を流通する一方の管体と他方の管体とを連結する管継手において、前記双方の管体には、互いに圧接される金属製の着座面をそれぞれ設けるとともに、前記着座面の外周には、可撓性を有する密封リングを装着した」管継手が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この管継手は、可撓性を有する密封リングを装着して冷媒の漏洩を防止している。
また、「アルミニウム製の第一冷媒管と銅製の第二冷媒管とを接続する冷媒管接続構造において、銅製の第二冷媒管にアルミニウム製の第三冷媒管を共晶結合によって接合し、アルミニウム製のジョイントの一端にアルミニウム製の第一冷媒管を嵌合させて接合すると共に、前記ジョイントの他端にアルミニウム製の第三冷媒管を嵌合させて接合した」冷媒管接続構造が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この冷媒管接続構造は、銅とアルミニウムとを共晶結合することによって簡単かつ効果的に接続可能としている。
さらに、「冷凍サイクルの冷媒流路を接続する雄側継手と雌側継手を有するものであり、前記雄側継手には円筒状に形成された嵌合凸部と、この嵌合凸部に嵌められた受圧部材としてのバックアップリングと、このバックアップリングよりも先端側の隣に嵌められたシール部材としてのOリングとを有し、前記雌側継手には前記嵌合凸部、前記バックアップリング、および前記Oリングを嵌入する円筒状の嵌合凹部を有しており、この嵌合凹部内に前記嵌合凸部部分を嵌め合わせて前記冷媒流路を接続すると共に冷媒が外部へ漏れるのを防止する冷凍サイクル用配管継手において、前記嵌合凸部の前記バックアップリング装着部より先端側を、前記バックアップリングの内径以下の径にすると共に、前記バックアップリングに円周方向に切れ目のないエンドレスタイプのバックアップリングを用いた」冷凍サイクル用配管継手が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。この冷凍サイクル用配管継手は、バックアップリングを用いて冷媒シール性を向上させている。
また、「ネジ付きボアとボアの周囲に延びる環状バルブシートを有するバルブ本体であって、該ボアを通り抜ける全ての流体が該バルブシートを横断するように、当該バルブ本体が構成され、且つ、該バルブシートが位置決めされてなるバルブ本体と、該ボア内に配置され、該バルブ本体と螺合されて、該バルブシートと共にポリマー・金属密封を形成するねじり開放バルブであって、該ねじり開放バルブが閉鎖されたときに該ポリマー・金属密封が、該ボア及び流路を通って流れるすべての流体の流れを実質的に阻止する開放バルブと、を有し、該バルブ本体は、更に該ボアの周囲に配置されたクイック接続肩部を有する」空調機器保守用管継手が提案されている(たとえば、特許文献4参照)。この空調機器保守用管継手は、ポリマー及び金属密封で流体の流れを阻止している。
さらに、「吸入した流体を圧縮して吐出する圧縮機構部が収納されるとともに、内部に吸入される前記流体もしくは吐出される前記流体を流通する容器と、前記容器の外側に突設され、前記流体を外部のサイクルに循環するためにシステム配管が接続されて、内部を前記吸入される流体もしくは前記吐出される流体が流通する流通部材とを備える圧縮機において、前記流通部材は、前記容器の外面に立設するように接合された略直線状の容器接合配管部材を有し、前記システム配管は、前記流通部材に対し、前記容器接合配管部材の軸線方向の略延在範囲内において前記軸線に交差する方向から接続する」圧縮機が提案されている(たとえば、特許文献5参照)。この圧縮機は、吐出パイプの突設によって圧縮機の大型化を抑制している。
特開2002−22074号公報(第3頁、第3図) 特開2003−139442号公報(第3頁、第3図) 特開2005−42815号公報(第5頁、第2図) 特開2006−506598号公報(第7頁、第1図) 特開2004−332667号公報(第7頁、第2図)
特許文献1〜4に記載されている技術では、冷媒配管と各冷凍機器との接続部分や冷媒配管同士の接続部分から冷媒が漏洩してしまうのを防止する対策として、密封リングや共晶結合、バックアップリング、ポリマー及び金属密封を用いてシール性を向上させている。しかしながら、冷媒配管と各冷凍機器との接続や冷媒配管同士の接続をろう付けによって行なった方が品質的には安定している。
また、特許文献5に記載のされている圧縮機では、その配管の接続部構造がソケット構造の形態をとっているため、ソケットという別部品を製作しなければならない。つまり、ソケットを製作するために要する手間及びコストが余計に増加してしまうという問題があった。そこで、冷媒配管と各冷凍機器との接続や冷媒配管同士の接続をろう付けで行ない安定性を高くするとともに、その作業に要する手間及びコストを低減することが望まれている。
冷媒配管と各冷凍機器との接続や冷媒配管同士の接続をろう付けで行なう場合にも留意しなければならないことがある。肉厚を増加させた各冷凍機器や冷媒配管をろう付けで接続するので、そのろう付け作業に要する時間が、従来のろう付け作業に要する時間に比べて、各冷凍機器や冷媒配管が厚肉になる分、加熱に余計な時間がかかってしまうということがある。そうすると、冷凍装置の設置作業や保守作業に要する手間を多く要することになり、作業効率が悪くなってしまう。
また、このような長時間の加熱は、加熱が不必要な周囲の部材にまで影響を及ぼしかねない。特に、電気部品等が周囲に配設されている場合には、より加熱に対する注意が必要となってくる。さらに、低外気温度環境でのろう付け作業や大口径配管による厚肉形状に対してのろう付け作業では、加熱が不均一になりやすいといったことにも留意しなければならない。それは、加熱が不均一になってしまうと、ろう材の回りが不十分となり、ろう付部分からの冷媒漏洩がおこる可能性があるからである。
冷媒配管のろう付不良は、熱源機の製造時に生じる可能性はあるが、熱源機が設置されている場所での冷媒配管の交換サービス(修理や保守作業)時に生じる可能性の方が高い。それは、冷媒配管の交換サービスが必要な場合は、状況(熱源機の設置場所や設置環境等)に応じて、難条件でのろう付け作業が要求されることが多くなるからである。したがって、熱源機の製造時に比べて、ろう付け品質の確保がより一層難しくなるために、ろう付け不良が生じる確率が高くなるのである。
また、肉厚な冷媒配管を構成する部材も特殊な厚さが要求されるため、現在のところ入手性が比較的悪いといった背景もある。さらに、このような厚肉な部材に対応した加工工具も充実していないのが現状である。特に、業務用の熱源機においては、それが設置された場所でのろう付作業が必須となっている。それは、熱源機が設置された場所で圧縮機等の交換サービスが行なわれることが一般的だからである。そこで、上述したような状況を考慮しつつ、ろう付品質を確保しやすい冷媒配管の接続を検討することが重要となっている。
家庭用の熱源機(主に、空気調和装置やヒートポンプ給湯機の室外機)の設置場所は、たとえば一戸建ての場合は庭先であったり、マンションの場合はベランダや専用スペースであったりすることが多い。また、熱源機自体の大きさも比較的小さいことから、持ち運びも容易である。したがって、圧縮機や冷媒配管の交換サービスが必要な場合であっても、製品そのものを交換することにより、ろう付け作業を設置場所で行う必要はなく、製造業者にて実施するため、容易である。
それに対し、業務用の熱源機の設置場所は、たとえばビルの地下機械室や、屋上スペース、施設の裏側等のように様々である。つまり、いずれに設置されたとしても容易に移動できないような場所に設置されていることが多いのである。また、熱源機自体の大きさも大型化しており、製品そのものを交換することなど、費用や手間がかかり、実質できない。したがって、圧縮機や冷媒配管の交換サービスが必要な場合に、ろう付け作業の条件が難条件となることが多いのである。
また、業務用の熱源機の場合は、故障が発生したときに誘発される二次的被害が家庭用の熱源機よりも大きい。したがって、万一故障が発生したときであっても、二次的被害の拡大を防止するために迅速な対応が求められる。
以上のことから、業務用の熱源機の場合は、製造業者へ持ち込んで交換する対応では、迅速な対応はできない。したがって、熱源機が設置された場所で交換サービスをより簡易に実行することが望まれているのである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、接続部分のろう付け強度を確保し、接続作業の効率化と交換作業の容易化を実現可能にした冷凍サイクルの配管継手構造を提供することを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、端部が縮管加工された一方の冷媒配管における前記端部を、他方の冷媒配管の端部に嵌合させたことを特徴とする。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、一方の冷媒配管における端部の外周面を薄肉化して雄側配管差し込み部を形成し、他方の冷媒配管における端部の内周面を薄肉化して雌側配管差し込み部を形成し、前記雄側配管差し込み部と前記雌側配管差し込み部とを嵌合させたことを特徴とする。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、冷媒配管の外径よりも小さい外径の1本あるいは複数本の細管で前記冷媒配管を接続したことを特徴とする。
本発明に係る圧縮機は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクル内の圧縮機であって、前記冷媒を吐出する吐出側配管及び前記冷媒を吸入する吸入側配管を少なくとも2本以上ずつ備えたことを特徴とする。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、端部が縮管加工された一方の冷媒配管における前記端部を、他方の冷媒配管の端部に嵌合させたので、CO2 冷媒の特徴である圧力損失によるCOPの低下が少ないということを利用して、冷凍サイクルの運転効率をさほど低減することなく、圧縮機等の交換サービスの作業効率を上げることができる。また、冷媒配管の端部を縮管加工するので、ろう付け作業を容易に行なうことができる。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、一方の冷媒配管における端部の外周面を薄肉化して雄側配管差し込み部を形成し、他方の冷媒配管における端部の内周面を薄肉化して雌側配管差し込み部を形成し、前記雄側配管差し込み部と前記雌側配管差し込み部とを嵌合させたので、接続部分の肉厚が薄くなることから、加熱・昇温しやすくなり、ろう材が回りやすくなる。したがって、圧縮機等の交換サービスが容易に実現でき、品質を確保しやすい。
本発明に係る冷凍サイクルの配管継手構造は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、冷媒配管の外径よりも小さい外径の1本あるいは複数本の細管で前記冷媒配管を接続したので、細管の切断及びろう付け作業が容易に実現できる。したがって、圧縮機等の交換作業の効率化を図ることが可能になる。
本発明に係る圧縮機は、CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクル内の圧縮機であって、前記冷媒を吐出する吐出側配管及び前記冷媒を吸入する吸入側配管を少なくとも2本以上ずつ備えたので、冷媒配管の外径を予め小さくしておくことができ、圧縮機の交換サービスが容易に実現できる。また、冷媒配管の切断及びろう付け作業が容易に実現できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱源機100の全体構成を示す概略構成図である。図1に基づいて、熱源機100の基本的な構成について説明する。この熱源機100は、冷凍装置(空気調和装置やヒートポンプ給湯機、加湿器、調湿装置等)の熱源装置として機能するようになっている。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、冷媒の圧縮後の圧力が臨界圧力を超えるような超臨界冷凍サイクルに適用されることを前提として、二酸化炭素(CO2 )を冷媒として使用している。
熱源機100は、筐体101内に圧縮機105等の冷凍機器類を搭載して構成されている。筐体101の上部には、空気を吹き出すための吹出口102が設けられており、側面上側には、空気を取り込むための吸引口103が設けられている。また、筐体101の内部には、圧縮機105や図示省略の凝縮側熱交換器(室外熱交換器)、その他の制御機器を収容する機械室104が設けられている。圧縮機105には、冷媒を導通させる吐出側配管116及び吸入側配管117が接続されている。吐出側配管116は、圧縮機105で圧縮された冷媒を導通するものである。吸入側配管117は、圧縮機105に吸入される冷媒を導通するものである。
図2は、熱源機100が搭載される冷凍装置の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。図2に基づいて、冷凍装置の冷凍サイクルについて説明する。冷凍装置は、冷凍サイクル内を冷媒を循環させて、冷凍運転や、冷房運転、暖房運転を行なうものである。この冷凍装置は、熱源機100を備えており、空気調和装置(ルームエアコンやパッケージエアコン等)やヒートポンプ給湯機、加湿器、調湿装置、冷蔵庫等と幅広く利用することができるようになっている。
冷凍装置は、圧縮機105、凝縮側熱交換器108、二重管熱交換器114、膨張弁110及び放熱側熱交換器113(室内熱交換器)が冷媒配管150で接続されて構成されている。上述したように、圧縮機105及び凝縮側熱交換器108は熱源機100(室外ユニット)に搭載されている。また、膨張弁110と、放熱側熱交換器113と、二重管熱交換器114とは、室内ユニットに内蔵されている。なお、二重管熱交換器114を熱源機100に搭載してもよい。
冷媒を循環させる冷媒配管150は、図1で説明した吐出側配管116と吸入側配管117の他に、高圧状態の冷媒を導通させる高圧側配管109と、低圧状態の冷媒を導通させる低圧側配管112とで構成されている。なお、吐出側配管116と高圧側配管109とを一体として構成してもよく、吸入側配管117と低圧側配管112とを一体として構成してもよい。また、凝縮側熱交換器108の近傍には、凝縮側熱交換器108に空気を供給するためのファン等の図示省略の送風機が設けられている。さらに、放熱側熱交換器113の近傍には、熱交換された空気を送風するためのファン等の図示省略の送風機が設けられている。
圧縮機105は、吸入側配管117を導通する冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。凝縮側熱交換器108は、冷媒と空気との間で熱交換を行なって冷媒を凝縮液化するものである。二重管熱交換器114は、凝縮側熱交換器108から流出した冷媒と放熱側熱交換器113から流出した冷媒とで熱交換するものである。つまり、二重管熱交換器114は、冷媒同士で熱交換させることによって冷媒に蓄えられている熱を十分活用し、冷凍サイクルの能力を向上するようになっているのである。
絞り装置である膨張弁110は、冷媒を減圧して膨張させるものであり、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。放熱側熱交換器113は、冷媒と空気との熱交換によって、その冷媒を蒸発ガス化するものである。なお、放熱側熱交換器113の近傍に設けられている送風機は、空気を取り込むと共に、放熱側熱交換器113で熱交換して冷却された空気を冷却対象域(室内や冷蔵庫内、冷凍庫内等)に供給するものである。なお、圧縮機105の回転数や、膨張弁110の開度の制御は、図示省略の制御装置が行なうようになっている。
ここで、冷凍装置の動作について簡単に説明する。圧縮機105で圧縮された高温・高圧の冷媒は、凝縮側熱交換器108に流入する。この凝縮側熱交換器108で外気に熱を放出しながら凝縮液化し低温・高圧の冷媒になる。この冷媒は、二重管熱交換器114で放熱して更に温度が低下した状態になる。その後、二重管熱交換器114から流出した冷媒は、膨張弁110に流入する。膨張弁110に流入した冷媒は、膨張弁110で減圧されて低温・低圧の冷媒となる。
この低温・低圧の冷媒は、放熱側熱交換器113に流入し、図示省略の送風機によって供給される空気から吸熱して蒸発した高温・低圧の冷媒となる。放熱側熱交換器113から流出した冷媒は、二重管熱交換器114に流入し、凝縮側熱交換器108から流出した低温・高圧の冷媒によって更に加熱されて高温・低圧の冷媒となる。この高温・低圧の冷媒が圧縮機105に吸引されることで冷媒が循環し冷凍サイクルが形成されるようになっている。
一般的に、業務用途の冷凍装置の使用年数は、家庭用途の冷凍装置の使用年数と比べて長いことが多い。そのために、通常、冷凍機器類の配置は、部品の交換を前提とした配置になっていることが多い。その冷凍機器類の中でも特に圧縮機105や膨張弁110等は、他の冷凍機器類に比べて修理や交換する頻度が高い。そこで、定期的なメンテナンス(点検作業や保守作業、修理・交換作業)の必要性が高く、冷凍装置の設置場所で修理がしやすいような配置とするのが一般的となっている。
圧縮機105の交換作業を例に簡単に説明する。
図3は、熱源機100に搭載される圧縮機105の一例を示す側面図である。図3に示すように、圧縮機105は、吐出側配管116と吸入側配管117とが予め接続されている状態で供給されるものとする。また、吐出側配管116及び吸入側配管117の端部(つまり、吐出側配管116の高圧側配管109との接続部分、吸入側配管117の低圧側配管112との接続部分)は、縮管加工されている。
冷凍装置の運転中において、圧縮機105に何らかの不具合が生じたような場合には、圧縮機105の点検を行なった上で、修理・交換作業が実施される。圧縮機105の交換が必要であるとされた場合は、まず熱源機100内の機械室104を開けて冷凍サイクル内の冷媒を抜く作業が行われる。つまり、圧縮機105の交換作業は、冷媒配管150内から冷媒を抜き出すことから始められる。
冷媒配管150内から冷媒が抜けたことを確認できたら、冷媒配管150を任意の位置で切断し圧縮機105を冷凍サイクルから取り外す。そして、圧縮機105を、固定されているベース板208から外して熱源機100からおろす。なお、冷媒配管150の切断箇所を特に限定するものではない。たとえば、業務用の熱源機100は、上述したように様々な場所に設置されるので、冷媒配管150の切断箇所も熱源機100の設置場所に応じて決定すればよい。
次に、熱源機100側の冷媒配管の切断部分(高圧側配管109の切断部分及び低圧側配管112の切断部分)は、接続される交換予定の圧縮機105、つまり図3に示す圧縮機105の吐出側配管116の縮管部分及び吸入側配管117の縮管部分の位置に対応するように調整される。また、熱源機100側の冷媒配管の切断部分の長さや位置を調整するとともに、ばり取り加工を行なって圧縮機105を接続できるような状態にする。そして、新たな圧縮機105を熱源機100に搭載する。
ここで、実施の形態1の特徴部分である配管継手構造について説明する。図4は、吐出側配管116と高圧側配管109とを接続する前の状態を説明するための説明図である。図5は、吐出側配管116と高圧側配管109とを接続した状態を説明するための説明図である。図4及び図5に基づいて、吐出側配管116と高圧側配管109との接続、つまり配管継手構造について説明する。なお、図4及び図5では、吐出側配管116と高圧側配管109とを接続する場合を例に説明するが、吸入側配管117と低圧側配管112とを接続する場合も同様である。
上述したように、吐出側配管116の端部は、縮管加工されている。すなわち、配管継手構造の一方の冷媒配管(たとえば、吐出側配管116)の端部の外径が他方の冷媒配管(たとえば、高圧側配管109)の端部の内径よりも小さくなっており、一方の冷媒配管が他方の冷媒配管に嵌合しているのである(図5参照)。そして、吐出側配管116の端部を、高圧側配管109の内部に嵌め込むようにして吐出側配管116と高圧側配管109とを接続する。したがって、冷媒配管同士の接続を他の部品を用いずに冷媒配管のみで行なうことができるようになっている。また、冷媒配管のみで接続できるので、接続作業の効率化と圧縮機105の交換作業の容易化を実現可能にしている。
圧縮機105を熱源機100に搭載した後、吐出側配管116と高圧側配管109との接続分のろう付作業を実施する。ろう付けとは、金属同士を接合する溶接の一例である。したがって、ろう付け作業に用いるろう材(合金)209は、吐出側配管116及び高圧側配管109を構成する材料よりも融点の低いものであればよく、特に種類を限定するものではない。ろう付け作業を実施することにより、吐出側配管116と高圧側配管109とを隙間なく接続することが可能になる。その後、冷媒配管150内の真空引きを行ない、冷媒を充填することで圧縮機105の交換作業が完了となる。
この実施の形態1によれば、吐出側配管116及び吸入側配管117の端部が予め縮管加工されているために、従来のソケット等の継手を用いずに冷媒配管同士を接続することが可能となる。したがって、ろう付箇所を減らすことができ、作業量及びろう付不良箇所を低減することができる。また、交換対象の供給部品(ここでは、圧縮機105)にも配管(ここでは、吐出側配管116及び吸入側配管117)が既についている一体構造であるならば、別途配管の手配も必要なく、配管の入手性の問題も解決する。
さらに、熱源機100側での必要な作業は、吐出側配管116と高圧側配管109との切断(または切り離し)、吸入側配管117と低圧側配管112との切断(または切り離し)及びばり取り加工のみで済み、従来のツールでの対応が可能となる。すなわち、圧縮機105には予め縮管加工された吐出側配管116及び吸入側配管117が接続されているので、交換前の配管状態にかかわらず、容易に新たな圧縮機105に交換することができるのである。特に、業務用の熱源機100の場合に有効である。
吐出側配管116及び吸入側配管117の端部は、縮管加工されているので小口径で薄肉厚となる。したがって、その端部の高圧側配管109及び低圧側配管112への接続部分、つまりはまり込み部分の重なり合った肉厚が、従来のものに比べて薄くすることができる。換言すると、一方の冷媒配管(吐出側配管116や吸入側配管117)において、他方の冷媒配管(高圧側配管109や低圧側配管112)の内部に入る部分の肉厚が他方の冷媒配管の内部に入らない部分の肉厚より薄いのである。これによって、接続部分の熱容量が低下し、接続部分が昇温されやすくなる。また、接続部分の温度むらも減少し、ろう材の回り具合も改善され、ろう付不良の発生率の低減につながる。
なお、吐出側配管116及び吸入側配管117の端部の冷媒流路断面積は、小さくなっていることから、そこを通る冷媒は圧力損失を起こしやすい傾向となる。しかしながら、CO2を冷媒として用いれば、CO2は液相と気相との密度差が他の冷媒に比べて小さいために、圧力損失を起こしにくくすることができる。また、CO2 は運転圧力のスケールに対しての圧力損失の絶対量が少ないために、冷凍サイクルの性能への影響が少ないという特徴も有している。
すなわち、CO2 を冷媒として使用することと、吐出側配管116及び吸入側配管117の端部を縮管加工することで、吐出側配管116と高圧側配管109との接続部分及び吸入側配管117と低圧側配管112との接続部分での圧力損失を小さくすることが可能である。換言すると、縮管加工することによって圧力損失が生じるが、CO2 を冷媒として使用することによって冷凍サイクルの性能の低下を低減することができる。したがって、圧縮機105の交換サービスの作業効率を上げつつ、冷凍サイクルの能力低下を防止している。
図6は、圧力損失を説明するための説明図である。図6に基づいて、圧縮機105前後の吐出側配管116及び吸入側配管117の縮管加工で接続を行った場合、縮管部と拡大部分との形状に伴って発生する圧力損失について説明する。図6では、縦軸が圧力を、横軸がエンタルピーをそれぞれ示している。なお、CO2 を冷媒として使用した211場合と、R410Aを冷媒として使用した場合とを比較して説明するものとする。図6において、吐出側配管116(高圧側配管109)側の圧力損失を(a)、吸入側配管117(低圧側配管112)側の圧力損失を(b)にそれぞれ示している。
図6に示すように、(a)と(b)との圧力損失分だけ圧縮機105の入力を上げる必要がある。まず、高圧側配管109(吐出側配管116)の内径を算出する。計算条件は、蒸発能力(冷凍能力)が30kW、COP(成績係数)が5.0、配管長さが1mである場合を想定している。そうすると、CO2 を冷媒として使用した場合には、高圧側配管内径が8.2mm、圧力損失が110kPaとなり、R410Aを冷媒として使用した場合には、高圧側配管内径が10.8mm、圧力損失が55kPaとなった。
次に、低圧側配管112(吸入側配管117)の内径を算出する。計算条件は、高圧側配管109の場合と同様である。そうすると、CO2 を冷媒として使用した場合には、低圧側配管内径が11.0mm、圧力損失が48kPaとなり、R410Aを冷媒として使用した場合には、高圧側配管内径が17.7mm、圧力損失が15kPaとなった。つまり、CO2 を冷媒として使用した場合には、高圧側でも低圧側でも圧力損失は大きいが、配管内径を小さくすることができるということがわかったのである。なお、ここで算出した配管内径を同一COPを得るための基準内径とする。
図7は、圧力損失とCOPとの関係を説明するための説明図である。図7に基づいて、圧力損失量を増加させた場合のCOPの低下度合いを、CO2 を冷媒として使用した場合と、R410Aを冷媒として使用した場合とを比較しながら説明する。図7で示す(1)は、CO2 を冷媒として使用したときの低圧側配管112を、(2)は、R410Aを冷媒として使用したときの低圧側配管112を、(3)は、CO2 を冷媒として使用したときの高圧側配管109を、(4)は、R410Aを冷媒として使用したときの高圧側配管109をそれぞれ示している。また、図7では、縦軸がCOPを、横軸が配管圧損量(kPa)をそれぞれ示している。
図7から明らかなように、R410Aを冷媒として使用した場合に対し、CO2 を冷媒として使用した場合の方が圧力損失に対するCOPの低下具合が低いことがわかる。また、実施の形態1の係る配管継手構造を設けた場合において、COPの低下率を10%以内(COP4.5以上)に抑えたいときは、高圧側配管109のみの加工ならばCO2 冷媒では許容圧損量が600kPa(図7で示す(X))、R410A冷媒では許容圧損量が300kPa(図7で示す(Y))までにする必要があることがわかる。
次に、高圧側配管109及び低圧側配管112の縮管加工の許容限界を基準内径(高圧側配管109及び低圧側配管112)に基づく流路断面積比と配管圧損量との関係に基づいて説明する。図8は、高圧側配管109の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。図9は、低圧側配管112の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。図8及び図9で示す流路断面積比は、実施の形態1に係る配管継手構造の特徴部分である縮管加工の目安にすることができる。なお、縮管加工による圧力損失は、形状による圧力損失を配管の等価配管長さに置き換え、COP低下率を10%以内の範囲を許容可能なものとして算出した場合を例に説明する。また、計算条件は、図6で示した通りである。
まず、図8に基づいて、高圧側配管109の流路断面積比と配管圧損量との関係について説明する。この図8には、高圧側配管109の配管長さを1mから3mまで変化させたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を示している。図8では、左側縦軸が図6で算出した流路断面積をA’、それより小さい内径をとった配管(縮管加工した配管)の流路断面積をAとした流路断面積比(A/A’)を、横軸が配管圧損量(kPa)をそれぞれ示している。なお、図8には、配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)も併せて示している。
図8で示す(ア)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(イ)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ウ)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(エ)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
図8で示す(カ)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(キ)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ク)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ケ)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
また、図8で示す(A)は、CO2 を冷媒として使用した場合の高圧側配管109における配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)を、(B)は、R410Aを冷媒として使用した場合の高圧側配管109における配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)をそれぞれ示している。さらに、図8で示す(a)は、CO2 を冷媒として使用した場合の高圧側配管109の縮管許容可能ラインを、(b)は、R410Aを冷媒として使用した場合の高圧側配管109の縮管許容可能ラインをそれぞれ示している。なお、図8の右側縦軸には、配管圧損量とCOPとの結果を併記するためにCOPを示している。
このような条件で高圧側配管109の許容流路断面積比を求める場合、まず、急縮小及び急拡大の形状に伴う圧力損失の等価長さを、基準内径Dの100倍として算出するようにした。そうすると、CO2 を冷媒として使用した場合には、高圧側配管109の配管内径が8.2mm×100=820mm(0.8m)となり、R410Aを冷媒として使用した場合には、高圧側配管109の配管内径が10.8mm×100=1080mm(1.1m)となる。
このようにして算出した結果から、許容可能なCOPの低下率に基づいて高圧側配管109の望ましい流路断面積比を求めることができる。たとえば、CO2 を冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図8で示す許容可能ライン(a))であるとすると、高圧側配管109の流路断面積比は、図8(ア)〜(エ)で示すように約0.45までならば縮管可能な範囲となることがわかる。つまり、縮管加工された高圧側配管109の流路断面積は、縮管加工されていない高圧側配管109または吐出側配管116の流路断面積に対して0.45となる割合を限界として設定すればよいのである。
この流路断面積比0.45を、内径比に変えると約0.67となり、高圧側配管109の基準内径8.2mmを5.5mmまで縮管できる計算となる。つまり、縮管加工された高圧側配管109の配管内径は、縮管加工されていない高圧側配管109または吐出側配管116における配管内径に対して0.67となる割合を限界として設定すればよいのである。なお、低圧側配管112については後述する。
一方、R410Aを冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図8で示す許容可能ライン(b))であるとすると、高圧側配管109の流路断面積比は、図8(カ)〜(ケ)で示すように約0.55までならば縮管可能な範囲となることがわかる。流路断面積比0.55を、内径比に変えると約0.74となり、高圧側配管109の基準内径10.8mmを8.0mmまで縮管できる計算となる。以上のことからわかるように、同一のCOP低下率を基準とすると、R410A冷媒よりもCO2 冷媒の方が約10%程度の縮管加工を可能にしている。
次に、図9に基づいて、低圧側配管112の流路断面積比と配管圧損量との関係について説明する。この図9には、低圧側配管112の配管長さを1mから3mまで変化させたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を示している。図9では、左側縦軸が図6で算出した流路断面積をA’、それより小さい内径をとった配管(縮管加工した配管)の流路断面積をAとした流路断面積比(A/A’)を、横軸が配管圧損量(kPa)をそれぞれ示している。なお、図9には、配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)も併せて示している。
図9で示す(ア’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(イ’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ウ’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(エ’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
図9で示す(カ’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(キ’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ク’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(ケ’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
また、図9で示す(A’)は、CO2 を冷媒として使用した場合の低圧側配管112における配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)を、(B’)は、R410Aを冷媒として使用した場合の低圧側配管112における配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)をそれぞれ示している。さらに、図9で示す(a’)は、CO2 を冷媒として使用した場合の低圧側配管112の縮管許容可能ラインを、(b’)は、R410Aを冷媒として使用した場合の低圧側配管112の縮管許容可能ラインをそれぞれ示している。なお、図9の右側縦軸には、配管圧損量とCOPとの結果を併記するためにCOPを示している。
このような条件で低圧側配管112の許容流路断面積比を求める場合、まず、急縮小及び急拡大の形状に伴う圧力損失の等価長さを、基準内径Dの100倍として算出するようにした。そうすると、CO2 を冷媒として使用した場合には、低圧側配管112の配管内径が11.2mm×100=1120mm(1.1m)となり、R410Aを冷媒として使用した場合には、高圧側配管109の配管内径が17.7mm×100=1770mm(1.8m)となる。
このようにして算出した結果から、許容可能なCOPの低下率に基づいて低圧側配管112の望ましい流路断面積比を求めることができる。たとえば、CO2 を冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図9で示す許容可能ライン(a’))であるとすると、低圧側配管112の流路断面積比は、図9(ア’)〜(エ’)で示すように約0.5までならば縮管可能な範囲となることがわかる。つまり、縮管加工された低圧側配管112の流路断面積は、縮管加工されていない低圧側配管112または吸入側配管117の流路断面積に対して0.5となる割合を限界として設定すればよいのである。
この流路断面積比0.5を、内径比に変えると約0.71となり、低圧側配管112の基準内径11.2mmを8.0mmまで縮管できる計算となる。つまり、縮管加工された高圧側配管109の配管内径は、縮管加工されていない高圧側配管109または吐出側配管116における配管内径に対して0.67となる割合を限界として設定すればよいのである。したがって、縮管加工された高圧側配管109及び低圧側配管112の流路断面積は、縮管加工されていない高圧側配管109または低圧側配管112の流路断面積に対して0.45となる割合を限界として設定するとよい。
一方、R410Aを冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図9で示す許容可能ライン(b’))であるとすると、低圧側配管112の流路断面積比は、図9(カ’)〜(ケ’)で示すように約0.7までならば縮管可能な範囲となることがわかる。この流路断面積比0.7を、内径比に変えると約0.84となり、低圧側配管112の基準内径17.7mmを14.9mmまで縮管できる計算となる。以上のことからわかるように、同一のCOP低下率を基準とすると、R410A冷媒よりもCO2 冷媒の方が約10%程度の縮管加工を可能にしている。
すなわち、CO2 冷媒の場合、R410A冷媒と比較して高圧側配管109及び低圧側配管112のそれぞれを約10%程度まで縮管加工可能なのである。これは、CO2 冷媒は、他のHFC系の冷媒と比べて圧力損失の影響が少ないということである。したがって、高圧側配管109及び低圧側配管112を縮管加工したとしても、冷凍サイクルの性能に重大な影響を及ぼさない配管継手構造を実現することができる。なお、これらの各寸法をここで説明した値に限定するものではなく、圧縮機105の性能、大きさ及び用途等の条件で設定すればよい。
この実施の形態1では、吐出側配管116及び吸入側配管117の端部(つまり、吐出側配管116の高圧側配管109との接続部分、吸入側配管117の低圧側配管112との接続部分)が縮管加工されている場合を例に説明したが、高圧側配管109及び低圧側配管112の端部(つまり、高圧側配管109の吐出側配管116との接続部分、低圧側配管112の吸入側配管117との接続部分)が縮管加工されていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る配管継手構造について説明する。図10は、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分の加工例を説明するための説明図である。図10に基づいて、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続、つまり配管継手構造について説明する。なお、この実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、圧縮機の交換が必要な場合を想定し、圧縮機を熱源機から下ろすところまでは実施の形態1と同様であるので説明を省略するものとする。
図10に示すように、この実施の形態2では、実施の形態1と比較して、配管継手構造、つまり高圧側配管109aの端部及び吐出側配管116aの端部の構造が異なっているのである。図10では、同径の厚肉の配管同士(吐出側配管116a及び高圧側配管109a)の接続を例に示している。吐出側配管116aの端部を接続部雄側として加工し、高圧側配管109aの端部を接続部雌側として加工して配管継手構造を形成するようにしている。
まず、吐出側配管116aの端部の加工について説明する。吐出側配管116aの端部の外径を切削加工またはこの吐出側配管116aの成型時の加工で除去して薄肉化する。つまり、吐出側配管116aの端部の削除部分303を除去して薄肉化することで、この吐出側配管116aの端部を凸形状(吐出側配管116aの外径に比べて端部の外径を小さくした形状)とした雄側配管差し込み部306を形成しているのである。換言すると、継手部分(配管継手構造)の一方の冷媒配管(吐出側配管116a)において、内径は同一であるとともに、他方の冷媒配管(高圧側配管109a)に嵌合する部分である雄側配管差し込み部306の外径は雄側配管差し込み部306以外の外径よりも小さいものとなっているのである。
また、雄側配管差し込み部306と吐出側配管116aとの境界部分は、傾斜面を有するように除去して雄側配管面取り部分305を形成している。つまり、雄側配管差し込み部306を形成する吐出側配管116aにおいて、吐出側配管116aの薄肉化する部分(削除部分303)と、薄肉化しない部分との境界部分に傾斜面である雄側配管面取り部分305を形成したのである。この雄側配管面取り部分305を形成することで、ろう付け作業の効率化を図っている。換言すると、一方の冷媒配管(吐出側配管116a)において、雄側差し込み部306の外周面と雄側差し込み部306以外の外周面とをつなぐ面が管の動径方向に対して斜めとなって雄側配管面取り部分305を形成しているのである。
次に、高圧側配管109aの端部の加工について説明する。高圧側配管109aの端部の内径を切削加工またはこの高圧側配管109aの成型時の加工で除去して薄肉化する。つまり、高圧側配管109aの端部の削除部分304を除去して薄肉化することで、この高圧側配管109aの端部を凹形状(高圧側配管109aの内径に比べて端部の内径を大きくした形状)とした雌側配管差し込み部308を形成しているのである。つまり、雌側配管差し込み部308は、雄側配管差し込み部306の形状に対応した形状に形成され、雄側配管差し込み部306を挿入可能になっているのである。
換言すると、継手部分の他方の冷媒配管(高圧側配管109a)において、外径は同一であるとともに、一方の冷媒配管(吐出側配管116a)が嵌合される部分である雌側配管差し込み部308の内径は雌側配管差し込み部308以外の内径よりも大きいものとなっているのである。
ここでは、雄側配管差し込み部306及び雌側配管差し込み部308の肉厚は、元の吐出側配管116a及び高圧側配管109aの肉厚の半分程度としている。なお、雄側配管差し込み部306及び雌側配管差し込み部308を形成した後であっても吐出側配管116a及び高圧側配管109aの冷媒流路断面積は一定となっている。また、吐出側配管116aの端部の加工時において、雄側配管面取り部分305に突起部を形成しておくと、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの嵌り込み深さを一定にでき、管理しやすくなるとともに、ろう材を全体に回りやすくすることができる(図15参照)。
雄側配管差し込み部306及び雌側配管差し込み部308の配管方向の長さは、これらが確実に接続できるように調整して決定するとよい。また、雄側配管差し込み部306及び雌側配管差し込み部308の肉厚は、吐出側配管116a及び高圧側配管109aの肉厚さに基づいて調整して決定するとよい。さらに、削除部分303及び削除部分304は、切削加工や配管成型時の加工で除去する場合に限定するものではなく、削除部分3030及び削除部分304を除去できる加工であればよい。
図11は、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続前の状態を説明するための説明図である。図12は、吐出側配管116aと高圧側配管109aとを接続した状態を説明するための説明図である。図11及び図12に基づいて、雄側配管差し込み部306が形成された吐出側配管116aと雌側配管差し込み部308が形成された高圧側配管109aとの接続について説明する。図10で示したように、吐出側配管116aの端部には、雄側配管差し込み部306が形成されており、高圧側配管109aの端部には、雌側配管差し込み部308が形成されている。
雄側配管差し込み部306と雌側配管差し込み部308とは、相互に対応するように形成されているので、雄側配管差し込み部306と雌側配管差し込み部308とが嵌合して吐出側配管116aと高圧側配管109aとが接続するのである。それから、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分をろう付けする。すなわち、冷媒配管同士の接続を他の部品を用いずに冷媒配管のみで行なうことができるようになっている。また、冷媒配管のみで接続できるので、接続作業の効率化と圧縮機105の交換作業の容易化を実現可能にしている。
図13は、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分の拡大した状態を示す説明図である。図13に基づいて、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分に形成される隙間310について説明する。雄側配管差し込み部306には、傾斜面を有する雄側配管面取り部分305が形成されており、高圧側配管109aの端部は冷媒流路断面に対して水平面となっているために、吐出側配管116aと高圧側配管109aとを接続すると、雄側配管面取り部分305と高圧側配管109aの端部との間に隙間310ができることになる。この隙間310にろう材を流し込み、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続を確実にする。
図14は、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分をろう付けした状態を説明するための説明図である。図14に基づいて、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分のろう付けについて説明する。図13で説明したように、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分には、隙間310が形成されている。この隙間310は、ろう付け作業におけるろう材209aの回り具合を補助する機能を果たすようになっている。
ろう材209aは、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分、つまり雄側配管面取り部分305と高圧側配管109aの端部との間全体に回るように流し込まれるようにするとよい。また、ろう材209aは、吐出側配管116a及び高圧側配管109aの外面と平らとなる程度に流し込まれるようにするとよい。このろう材209aは、吐出側配管116a及び高圧側配管109aを構成する材料よりも融点の低いものであればよく、特に種類を限定するものではない。
この実施の形態2では、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの接続部分は、ろう材によってもとの吐出側配管116a及び高圧側配管109aと同等の厚さとなるため、加熱しやすくなる。また、加熱の不均一も少なくなることから、ろう材が均一に回りやすくなり、吐出側配管116aと高圧側配管109aとを確実に接続できるとともに、その接続部分の強度確保につながる。さらに、吐出側配管116aの端部及び高圧側配管109aの端部の双方に加工が必要となるが、冷媒流路を縮管加工することがないので圧力損失を更に低減できる。
吐出側配管116aは、たとえば外径19.05mm、肉厚4.0mmとした仕様で構成するとよい。そして、隙間310に0.2mm程度確保し、吐出側配管116aの削除部分303の配管方向長さと高圧側配管109aの削除部分304の配管方向長さを2.1mmとして加工するとよい。また、雄側配管差し込み部306の配管方向長さは、吐出側配管116aと高圧側配管109aとを接続しても、ろう材209aの入る隙間310が形成されるように3.0〜4.0mm程度の余裕をとった長さとするとよい。
一方、高圧側配管109aの削除部分304を切り穴加工にし、切り穴深さをろう付けに必要な最適な隙間と深さとなるように調整した構造にするとよい。こうすることによって、接続部分の熱容量が低下し、接続部分が均一に加熱されやすくなる。また、接続部分の温度むらも減少し、ろう材209aの回り具合も改善され、ろう付不良の発生率の低減につながる。さらに、雄側配管面取り部分305を形成することによって、ろう材を確実に接続部分に流し込むことができる。なお、吐出側配管116aと高圧側配管109aとを接続する場合を例に説明したが、吸入側配管117と低圧側配管112とを接続する場合も同様に接続できる。
図15は、雄側配管差し込み部306の一例を示す側面図である。図16は、雄側配管差し込み部306を上側から見た上面図である。図15及び図16に基づいて、吐出側配管116aの端部に形成する雄側配管差し込み部306の一例について説明する。図10で示したように、雄側配管差し込み部306の冷媒出口側の反対側端部には、雄側配管面取り部分305が形成されている。つまり、冷媒流路断面に対して傾斜面を有するように雄側配管面取り部分305が形成されているのである。
ここでは、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの嵌り込み長さを調整し確実に接続できるように、雄側配管面取り部分305に突起部312を形成するようにした。つまり、一方の冷媒配管(吐出側配管116a)における突起部312から雄側配管差し込み部306を有する冷媒配管(吐出側配管116a)の端部までの長さは、他方の冷媒配管(高圧側配管109a)における雌側配管差し込み部308の長さよりも短いように形成しているのである。したがって、雄側配管差し込み部306を雌側配管差し込み部308に接続すると、雄側配管面取り部分305に形成した突起部312が、高圧側配管109aの切断部分に引っかかり、雄側配管差し込み部306がそれ以上雌側配管差し込み部308側に入り込まないのである。また、突起部312の形状や大きさを調整することで、吐出側配管116aと高圧側配管109aとの嵌り込み長さを設定することができる。
この突起部312は、吐出側配管116aの削除部分303の一部を残すようにして形成してもよく、雄側配管面取り部分305を形成した後に取り付けるようにして形成してもよい。突起部312を上から見ると、図16に示すように四角形状となっている。また、この突起部312は、吐出側配管116aを構成する材料と同じ材料で構成してもよく、違う材料で構成してもよい。図15には、突起部312が一つだけ形成している場合を例に図示しているが、これに限定するものではなく、突起部312を複数形成してもよい。また、図16には、突起部312が四角形状で形成されている場合を例に図示しているが、これに限定するものではなく、他の多角形状や円形状、多角形と円形との組み合わせ等の様々の形状で形成してもよい。
図17は、雌側配管差し込み部308の一例を示す側面図である。図18は、雌側配管差し込み部308を上側から見た上面図である。図17及び図18に基づいて、高圧側配管109aの端部に形成する雌側配管差し込み部308の一例について説明する。図15及び図16で示したように、雄側配管差し込み部306の雄側配管面取り部分305には突起部312が形成されている。つまり、突起部312の形状や大きさで吐出側配管116aと高圧側配管109aとの嵌り込み長さを調整したものである。
それに加えて、図17に示すように、この突起部312と嵌合するように雌側配管差し込み部308にくぼみ穴314を形成し、雌側配管差し込み部308側でも吐出側配管116aと高圧側配管109aとの嵌り込み長さを調整可能にした。このくぼみ穴314に突起部312が嵌合することによって、高圧側配管109aと吐出側配管112bとの嵌り込み長さを調整し確実に接続できるようにしている。また、突起部312とくぼみ穴314とを形成することによって、雄側配管差し込み部306と雌側配管差し込み部308の嵌め込み長さを管理しやすくできる。さらに、吐出側配管112bまたは高圧側配管109bの接続方向も管理しやすくできる。
このくぼみ穴314は、高圧側配管109aの削除部分304の一部を更に除去して形成してもよく、雌側配管差し込み部308を形成した後に除去するようにして形成してもよい。くぼみ穴314を上から見ると、図14に示すように四角形状となっている。このくぼみ穴314は、突起部312の形状に対応した形状で構成するとよい。また、くぼみ穴314の個数も、突起部312の個数に応じて決定するとよい。
なお、実施の形態2では、吐出側配管116aに雄側配管差し込み部306を、高圧側配管109aに雌側配管差し込み部308をそれぞれ形成した場合を例に説明したが、吐出側配管116aに雌側配管差し込み部308を、高圧側配管109aに雄側配管差し込み部306をそれぞれ形成してもよい。また、吸入側配管と低圧側配管とでも同様に適用することができる。この実施の形態2で説明した突起部312及びくぼみ穴314を実施の形態1で説明した配管継手構造に適用してもよい。
実施の形態3.
図19は、本発明の実施の形態3に係る熱源機100bの全体構成を示す概略構成図である。図19に基づいて、熱源機100bの基本的な構成について説明する。この熱源機100bは、冷凍装置(空気調和装置やヒートポンプ給湯機、加湿器、調湿装置等)の熱源装置として機能するようになっている。この実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
図19に示すように、この実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2と比較して、高圧側配管109bと吐出側配管116bとの接続部分、低圧側配管112bと吸入側配管117bとの接続部分に1本の細管、もしくは複数本の配管を並列配置する構造となっていることが異なっている。本実施の形態では、2本の細管での例として挙げている、吐出側配管116b、吸入側配管117b、高圧側配管109b及び低圧側配管112bの端部が分割(図19では2分割)された形状となっているの。つまり、配管継手構造で接続する2本の冷媒配管(吐出側配管116bと高圧側配管109b、低圧側配管112bと吸入側配管117b)を、これらの冷媒配管の外径よりも小さい外径でこれらの冷媒配管の厚みよりも薄い厚さの複数本の冷媒配管(細管)で接続して配管継手構造を構成しているのである。
圧縮機105bの交換作業を例に簡単に説明する。
図20は、熱源機100bに搭載される圧縮機105bの一例を示す側面図である。図20に示すように、吐出側配管116b、吸入側配管117b、高圧側配管109b及び低圧側配管112bの各端部、つまり吐出側配管116bと高圧側配管109bとの接続部分及び吸入側配管117bと低圧側配管112bとの接続部分は、二股に分かれた分配形状の配管継手構造となっている。
そして、吸入側配管117bの端部と低圧側配管112bの端部との間には、吸入側配管117b及び低圧側配管112bの径よりも細い径の細管407が2本接続されるようになっている。また、吐出側配管116bの端部と高圧側配管109bの端部との間には、吸入側配管117b及び低圧側配管112bの径よりも細い径の細管407と、細管407よりも長い細管408が2本接続されるようになっている。なお、この細管408は、一周円を描くような形状となっている。
図21及び図22は、実施の形態3に係る配管継手構造を拡大して示す説明図である。図20で示したように、吐出側配管116b、吸入側配管117b、高圧側配管109b及び低圧側配管112bの端部は二股に分かれた分配構造の継手形状になっている。吸入側配管117bと低圧側配管112bとは、図21に示すように、吸入側配管117bの二股に分かれた端部のそれぞれに接続された細管407が低圧側配管112bの二股に分かれた端部のそれぞれに接続されるようになっている。
吐出側配管116bと高圧側配管109bとは、図22に示すように、吐出側配管116bの二股に分かれた端部の一方に接続された細管407及び他方に接続された細管408が低圧側配管112bの二股に分かれた端部のそれぞれに接続されるようになっている。この実施の形態3では、吐出側配管116b及び高圧側配管109bを細管407及び細管408の2本の配管で、吸入側配管117b及び低圧側配管112bを2本の細管407でそれぞれ接続している場合を例に説明するが、これに限定するものではなく1本からの接続でも可能であり、たとえば図の通り3本以上の細管で接続してもよい(図24参照)。
冷凍装置の運転中において、圧縮機105bに何らかの不具合が生じたような場合には、圧縮機105bの点検を行なった上で、修理・交換作業が実施される。圧縮機105bの交換が必要であるとされた場合は、まず熱源機100b内の機械室104を開けて冷凍サイクル内の冷媒を抜く作業が行われる。つまり、圧縮機105bの交換作業は、冷媒配管内から冷媒を抜き出すことから始められる。冷媒配管内から冷媒が抜けたことを確認できたら、冷媒配管を任意の位置で切断し圧縮機105bを冷凍サイクルから取り外す。
たとえば、細管407及び細管408を切断し、圧縮機105bを取り外すようにするとよい。つまり、圧縮機105bを交換する際は、まず細管407及び細管408をバーナ等で加熱し切断し、細管407及び細管408を抜くことで圧縮機105bを冷凍サイクルから取り外せばよいのである。こうすれば、熱源機100bの設置場所に関わらずに容易に圧縮機105bを取り外すことができる。また、細管407及び細管408の外径は、吐出側配管116b、吸入側配管117b、高圧側配管109b及び低圧側配管112bの外径よりも小さいために、ろう付け作業も容易に行なえることにもなる。
圧縮機105bは、実施の形態1及び実施の形態2と同様に吐出側配管116b及び吸入側配管117bが接続された状態で供給される。なお、細管407及び細管408は、予め組み込まれた状態となっていてもよく、取り外した状態となっていてもよい。したがって、熱源機100bの設置してある場所に応じて、細管407及び細管408の組み込みや取り外しを決定するとよい。そして、圧縮機105bを交換した後、ろう付作業を行う。
図23は、細管407の接続箇所を説明するための説明図である。圧縮機105bを交換する際における細管407の切断は、たとえば図23に示すような任意の箇所(接続箇所416及び接続箇所417)で行なうとよい。細管407を切断したら、新たな細管407と接続する。細管407や細管408は、吐出側配管116b、吸入側配管117b、高圧側配管109b及び低圧側配管112bの外径よりも小さい外径なので、切断及びろう付け作業が容易にできる。
また、細管407を切断して、この細管407で冷凍サイクルを接続する場合においては、細管407の接続箇所416や接続箇所417を細管407の長さ方向の異なる位置とするとよい。そうすれば、細管407の切断及び交換作業を容易に行なうことができる。なお、細管407の切断を図23に示す接続箇所に限定するものではない。また、細管407をバーナ等で加熱して切断してもよく、刃物等で切断してもよい。なお、細管408も同様に切断することができる。
次に、基準内径(高圧側配管109b及び低圧側配管112b)の流路断面積比と配管圧損量との関係について説明する。図24は、高圧側配管109bの流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。図25は、低圧側配管112bの流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。図24及び図25で示す配管長さは、実施の形態3の特徴部分である細管構造による配管継手構造とした場合の配管長さの目安とすることができる。
まず、図24に基づいて、高圧側配管109bの流路断面積比と配管圧損量との関係について説明する。この図24には、高圧側配管109bの配管長さを1mから3mまで変化させたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を示している。図24では、左側縦軸が図6で算出した流路断面積をA’、それより小さい内径をとった配管(細管407及び細管408)の流路断面積(細管の流路断面積の合計)をAとした流路断面積比(A/A’)を、横軸が配管圧損量(kPa)をそれぞれ示している。なお、図24には、配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)も併せて示している。
図24で示す(あ)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(い)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(う)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(え)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
図24で示す(か)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(き)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(く)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(け)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
また、図24で示す(C)は、CO2 を冷媒として使用した場合の高圧側配管109bにおける配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)を、(D)は、R410Aを冷媒として使用した場合の高圧側配管109bにおける配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)をそれぞれ示している。なお、図24の右側縦軸には、配管圧損量とCOPとの結果を併記するためにCOPを示している。
この結果から、許容可能なCOPの低下率に基づいて高圧側配管109bの望ましい流路断面積比を求めることができる。なお、ここで求める流路断面積比は、高圧側配管109bの流路断面積と、細管407及び細管408の合計流路断面積との比である。つまり、流路断面積比に基づいて、細管407及び細管408の流路断面積を決定すればよいのである。更に言えば、求めた流路断面積比を満たす範囲であれば、細管407及び細管408を何本設けてもよいのである。
たとえば、CO2 を冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図24で示す許容可能ライン)であるとすると、高圧側配管109bの流路断面積比は、図24(あ)〜(え)で示すように約0.5までならば縮管可能な範囲となることがわかる。つまり、高圧側配管109bの流路断面積は、この高圧側配管109bの流路断面積に対して0.5となる割合を限界として設定すればよいのである。更に言えば、この割合に基づいて、細管407及び細管408の流路断面積を設定すればよい。
この流路断面積比0.5を、内径比に変えると約0.7となり、高圧側配管109bの基準内径8.2mmを5.7mmまで縮管できる計算となる。つまり、高圧側配管109bの配管内径は、この高圧側配管109bの配管内径に対して0.7となる割合を限界として設定すればよいのである。この値は、実施の形態1で説明したような縮管加工の場合に該当するものであり、実施の形態3の配管継手構造では求めた流路断面積比に基づいて各細管の内径を算出しなければならない。ただし、配管長さを1mとして計算した場合である。
次に、図25に基づいて、低圧側配管112bの流路断面積比と配管圧損量との関係について説明する。この図25には、低圧側配管112bの配管長さを1mから3mまで変化させたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を示している。図25では、左側縦軸が図6で算出した流路断面積をA’、それより小さい内径をとった配管(細管407及び細管408)の流路断面積(細管流路断面積の合計)をAとした流路断面積比(A/A’)を、横軸が配管圧損量(kPa)をそれぞれ示している。なお、図25には、配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)も併せて示している。
図25で示す(あ’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(い’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(う’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(え’)は、CO2 を冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
図25で示す(か’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(き’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを1.5mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(く’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを2.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係を、(け’)は、R410Aを冷媒として使用し、配管長さを3.0mとしたときの流路断面積比と配管圧損量との関係をそれぞれ示している。
また、図25で示す(C’)は、CO2 を冷媒として使用した場合の低圧側配管112bにおける配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)を、(D’)は、R410Aを冷媒として使用した場合の低圧側配管112における配管圧損量とCOPとの結果(ΔP−COP)をそれぞれ示している。なお、図25の右側縦軸には、配管圧損量とCOPとの結果を併記するためにCOPを示している。
この結果から、許容可能なCOPの低下率に基づいて低圧側配管112bの望ましい流路断面積比を求めることができる。なお、ここで求める流路断面積比は、低圧側配管112bの流路断面積と、細管407及び細管408の合計流路断面積との比である。つまり、流路断面積比に基づいて、細管407及び細管408の流路断面積を決定すればよいのである。更に言えば、求めた流路断面積比を満たす範囲であれば、細管407及び細管408を何本設けてもよいのである。
たとえば、CO2 を冷媒として使用し、COP低下率を10%以内を許容可能な範囲(図25で示す許容可能ライン)であるとすると、低圧側配管112bの流路断面積比は、図25(あ’)〜(え’)で示すように約0.5までならば縮管可能な範囲となることがわかる。つまり、低圧側配管112bの流路断面積は、この低圧側配管112bの流路断面積に対して0.5となる割合を限界として設定すればよいのである。更に言えば、この割合に基づいて、細管407及び細管408の流路断面積を設定すればよい。
この流路断面積比0.5を、内径比に変えると約0.7となり、低圧側配管112bの基準内径11.02mmを7.7mmまで縮管できる計算となる。つまり、低圧側配管112bの配管内径は、この低圧側配管112bの配管内径に対して0.7となる割合を限界として設定すればよいのである。この値は、実施の形態1で説明したような縮管加工の場合に該当するものであり、実施の形態3の配管継手構造では求めた流路断面積比に基づいて各細管の内径を算出しなければならない。ただし、配管長さを1mとして計算した場合である。
図26は、複数本の細管410で吐出側配管116bと高圧側配管109bとを接続した状態を示す説明図である。図26に示すように、吐出側配管116bと高圧側配管109bとを複数本、つまり3本以上の細管410で接続してもよい。ここでは、吐出側配管116b及び高圧側配管109bの配管途中で複数本の細管410を接続するようになっている。なお、図20で示したように、吐出側配管116b及び高圧側配管109bの端部を3つ以上に分割してもよい。また、吸入側配管117bと低圧側配管112bとの接続についても同様である。
図26に示すように、複数本の細管410で吐出側配管116bと高圧側配管109bとを接続したり、吸入側配管117bと低圧側配管112bとを接続したりする場合であっても、上述した流路断面積比に基づいて細管410の内径及び流路断面積を決定するようになっている。したがって、複数本の細管410を使用した場合であっても、冷凍サイクルにの性能に影響を与えるほどCOPを低下させないことが可能になる。
ここで示した細管407、細管408及び細管410は、それぞれが接続される配管よりも細いため、拡管も比較的行いやすい。また、肉厚も薄めになっていることから、細管407、細管408及び細管410の途中を切断し、拡管による接続の仕方でも、大口径の配管での接続より、ろう付けの品質を上げることができる。一方、細管407及び細管408のように長さの異なる細管の並列配置構造では、2本の配管を抜きやすくすることができる。
また、細管408の長さは、周期的に加圧されて細管407及び細管408内を流れるCO2 冷媒(流体)の周期の波長の1/2λとなるように設定するとよい。このようにすれば、細管407及び細管408内を流れるCO2 冷媒の流動音を抑制することが可能になる。なお、この実施の形態3では、細管407及び細管408が並列接続されている場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、細管407及び細管408が厳密に並列接続されていなくてもよい。
実施の形態4.
図27は、本発明の実施の形態4に係る圧縮機105cの一例を示す側面図である。図27に示すように、圧縮機105cは、2本の吐出側配管116cと吸入側配管117cとが予め接続されている状態で供給されるものとする。つまり、冷凍サイクルを構成する冷媒配管が予め複数本となっているのである。なお、この実施の形態4では実施の形態1〜実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
図16〜図20で説明した実施の形態3では、冷媒配管の途中、つまり配管継手構造を細管分割構造とした場合を例に説明したが、この実施の形態4では、冷媒配管全体を予め2つに分割している場合を例に示している。つまり、圧縮機105cに予め接続している吐出側配管116c及び吸入側配管117cを初めから2本以上の並列構成としているのである。
この実施の形態4によれば、吐出側配管116cと高圧側配管109cとを実施の形態1で示した加工例(縮管加工)で接続したり、実施の形態2で示した加工例(薄肉加工)で接続したり、実施の形態3で示した加工例(細管分割構造)で接続したりできるようになっている。また、吸入側配管117cと低圧側配管112cとを同様に接続することもできる。つまり、冷媒配管を予め複数本に分割しているので、1本1本の外径を小さくすることができる。したがって、圧縮機105cの交換作業を容易に実現できる。また、接続箇所の重なり部分の肉厚も薄くなっていることから、ろう付作業が比較的行いやすい。さらに、特に特殊な工具も必要なく従来のツールの範囲内で、圧縮機105cの交換作業ができる。
実施の形態5.
図28は、本発明の実施の形態5に係る圧縮機105dの取り付け状態を上側から見た上面図である。図29は、圧縮機105dを側面から見た側面図である。図28及び図29に基づいて、実施の形態5に係る圧縮機105dの取り付け状態について説明する。この実施の形態5では実施の形態1〜実施の形態4との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態4と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
この実施の形態5では、圧縮機105dや図示省略のアキュムレータ等の比較的重量のある圧力容器(冷凍機器類)を着脱容易とした場合を例に説明するものとする。圧縮機105dの交換作業を例に簡単に説明する。図28に示すように、圧縮機105dは、4本のボルト508を締め付けることで熱源機内に搭載されるようになっている。このボルト508を、圧縮機105dに設けられているボルト固定穴504に貫通させて圧縮機105dを固定するようになっている。
ボルト固定穴504は、半月形状に形成されている。圧縮機105d、ボルト508を緩めることで持ち上げずに、所定の方向(図29で示す矢印方向)にスライドしながら取り外すことができるようになっている。また、圧縮機105dに接続されている吐出側配管116d及び吸入側配管117dの取り付け方向を、圧縮機105dをスライドさせる方向と同様の向きにしている。こうすることによって、圧縮機105dの取り外しの際に、吐出側配管116d及び吸入側配管117dの干渉を無くすことができ、容易に取り外すことができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4でも、実施の形態4と同様な配置関係で構成するとよい。また、この実施の形態5に、実施の形態1〜実施の形態4で示した配管継手構造を適用するとよい。また、実施の形態1〜実施の形態5で説明した吐出側配管や吸入側配管、高圧側配管、低圧側配管、細管等の冷媒配管の構成材料を特に限定するものではない。たとえば、銅やステンレス、金属合金等で冷媒配管を構成するとよい。
実施の形態1に係る熱源機の全体構成を示す概略構成図である。 熱源機が搭載される冷凍装置の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。 熱源機に搭載される圧縮機の一例を示す側面図である。 吐出側配管と高圧側配管とを接続する前の状態を示す説明図である。 吐出側配管と高圧側配管とを接続した状態を示す説明図である。 圧力損失を説明するための説明図である。 圧力損失とCOPとの関係を説明するための説明図である。 高圧側配管の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。 低圧側配管の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。 吐出側配管と高圧側配管との接続部分の加工例を示す説明図である。 吐出側配管と高圧側配管との接続前の状態を示す説明図である。 吐出側配管と高圧側配管とを接続した状態を示す説明図である。 吐出側配管と高圧側配管との接続部分の拡大した状態を示す説明図である。 吐出側配管と高圧側配管との接続部分をろう付けした状態を示す説明図である。 雄側配管差し込み部の一例を示す側面図である。 雄側配管差し込み部を上側から見た状態を示す上面図である。 雌側配管差し込み部の一例を示す側面図である。 雌側配管差し込み部を上側から見た状態を示す上面図である。 実施の形態3に係る熱源機の全体構成を示す概略構成図である。 熱源機に搭載される圧縮機の一例を示す側面図である。 実施の形態3に係る配管継手構造を拡大して示す説明図である。 実施の形態3に係る配管継手構造を拡大して示す説明図である。 配管の接続箇所を説明するための説明図である。 高圧側配管の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。 低圧側配管の流路断面積比と配管圧損量との関係を説明するための説明図である。 複数本の配管で吐出側配管と高圧側配管とを接続した状態を示す説明図である。 実施の形態4に係る圧縮機の一例を示す側面図である。 実施の形態5に係る圧縮機の取り付け状態を上側から見た上面図である。 圧縮機を側面から見た側面図である。
符号の説明
100 熱源機、101 筐体、102 吹出口、103 吸引口、104 機械室、105 圧縮機、105b 圧縮機、105c 圧縮機、105d 圧縮機、108 凝縮側熱交換器、109 高圧側配管、109a 高圧側配管、109b 高圧側配管、109c 高圧側配管、110 膨張弁、 112 低圧側配管、112b 低圧側配管、112c 低圧側配管、113 放熱側熱交換器、114 二重管熱交換器、116 吐出側配管、116a 吐出側配管、116b 吐出側配管、116c 吐出側配管、116d 吐出側配管、117 吸入側配管、117b 吸入側配管、117c 吸入側配管、117d 吸入側配管、150 冷媒配管、303 削除部分、304 削除部分、305 雄側配管面取り部分、306 雄側配管差し込み部、308 雌側配管差し込み部、310 隙間、312 突起部、313 くぼみ穴、407 細管、408 細管、410 細管、416 接続箇所、417 接続箇所、504 固定穴、508 ボルト。

Claims (16)

  1. CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、
    端部が縮管加工された一方の冷媒配管における前記端部を、他方の冷媒配管の端部に嵌合させた
    ことを特徴とする冷凍サイクルの配管継手構造。
  2. 前記縮管加工された冷媒配管の端部は、
    その流路断面積が前記縮管加工されていない冷媒配管の流路断面積に対して0.45となる割合を限界として縮管加工されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  3. 前記縮管加工された冷媒配管の端部は、
    その配管内径が前記縮管加工されていない冷媒配管における配管内径に対して0.67となる割合を限界として縮管加工されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  4. CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、
    一方の冷媒配管における端部の外周面を薄肉化して雄側配管差し込み部を形成し、
    他方の冷媒配管における端部の内周面を薄肉化して雌側配管差し込み部を形成し、
    前記雄側配管差し込み部と前記雌側配管差し込み部とを嵌合させた
    ことを特徴とする冷凍サイクルの配管継手構造。
  5. 前記雄側配管差し込み部を形成する冷媒配管において、
    前記冷媒配管の薄肉化した部分と、前記冷媒配管の薄肉化していない部分との境界部分に傾斜面を形成した
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  6. 前記雄側配管差し込み部と前記雌側配管差し込み部との嵌り込み長さを調整するための突起部を前記傾斜面に少なくとも1つ以上形成した
    ことを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  7. 前記雌側配管差し込み部に前記突起部と嵌合するようなくぼみ穴を少なくとも1つ以上形成した
    ことを特徴とする請求項6に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  8. CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクルの配管継手構造であって、
    冷媒配管の外径よりも小さい外径の1本あるいは複数本の細管で前記冷媒配管を接続した
    ことを特徴とする冷凍サイクルの配管継手構造。
  9. 前記複数本の細管で冷凍サイクルを接続する場合において、
    前記複数本の細管のそれぞれの接続箇所を長さ方向の異なる位置とした
    ことを特徴とする請求項8に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  10. 前記細管のうち少なくとも1本以上が、他の細管の長さと異なるようにした
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  11. 前記細管のうち少なくとも1本以上の長さは、
    周期的に加圧されて前記細管内を流れる流体の前記周期の波長の1/2となるように設定した
    ことを特徴とする請求項10に記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  12. 前記細管の合計流路断面積は、
    前記冷媒配管の流路断面積に対して0.5となる割合を限界とした
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の冷凍サイクルの配管継手構造。
  13. CO2 冷媒を循環させる冷凍サイクル内の圧縮機であって、
    前記冷媒を吐出する吐出側配管及び前記冷媒を吸入する吸入側配管を少なくとも2本以上ずつ備えた
    ことを特徴とする圧縮機。
  14. 前記請求項13に記載の圧縮機を備えた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  15. 前記請求項1〜12のいずれかに記載の冷凍サイクルの配管継手構造を備えた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  16. 前記請求項1〜12のいずれかに記載の冷凍サイクルの配管継手構造を、前記請求項13または14に記載の圧縮機の前記吐出側配管及び前記吸入側配管に適用した
    ことを特徴とする冷凍装置。
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