JP2019184196A - 2重管式内部熱交換器 - Google Patents

2重管式内部熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】2重管式内部熱交換器において、外管と内管との間を流通する冷媒の流通抵抗の増加を抑制しながら、外管の加工の複雑化を回避する。【解決手段】流入管4の下流端部4aは、外管3の周壁部に形成された開口部32に挿入されて開口部32の周縁部に固定されている。外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分の外径が、外管3における流入管4と流出管との間の部分の外径と略等しくなるように、外管3の周壁部が成形されている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両用空調装置に設けられる内部熱交換器に関し、特に、外管と内管とを備えた2重管式内部熱交換器の構造の技術分野に属する。
従来より、車両に搭載される車両用空調装置は、コンプレッサ、コンデンサ、膨脹弁及びエバポレータ等からなる冷凍サイクル装置を備えており、コンプレッサから吐出された高温高圧冷媒をコンデンサに流入させて凝縮した後、膨脹弁によって減圧してからエバポレータに流入させて該エバポレータの外部を流れる空調用空気と冷媒とを熱交換させて空調用空気を冷却するように構成されている。
冷凍サイクル装置には内部熱交換器が設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の内部熱交換器は、外管と該外管の内部に配設される内管とを備えており、内管にはエバポレータからコンプレッサに流入する低温低圧冷媒を流通させ、外管と内管との間にはコンデンサからエバポレータに流入する高温高圧冷媒を流通させるように構成されている。外管には、上記高温高圧冷媒を外管と内管との間に流入させるための流入管が、当該外管の軸線と直交する方向に突出するように接続されている。外管における流入管が接続された部分は、他の部分と同径に成形されている。また、内管には周回溝が形成されている。そして、内管を流通する低温低圧冷媒と、外管と内管との間を流通する高温高圧冷媒とを熱交換させて、コンプレッサに流入する冷媒の少なくとも一部をスーパーヒート状態にしてコンプレッサの液圧縮を防止している。
特許第4350058号公報
ところで、特許文献1では、内管に周回溝を形成しているが、周回溝の形成は加工が複雑化するという問題がある。
また、外管における流入管が接続された部分を径方向に膨出するように成形することが考えられる。これにより、外管と内管との間の流路が狭くならないので、冷媒の流通抵抗を小さくすることができる。
ところが、外管の一部にのみ膨出形状を成形する場合、複雑な加工が必要になり、製造コストが増加してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2重管式内部熱交換器において、外管と内管との間を流通する冷媒の流通抵抗の増加を抑制しながら、加工の複雑化を回避することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、冷凍サイクル装置の低温低圧冷媒が流通する内側流路が内部に形成された内管と、上記内管の外周面を覆うように配設され、該内管の外周面との間に上記冷凍サイクル装置の高温高圧冷媒が流通する外側流路を形成する外管と、上記外側流路に接続され、上記高温高圧冷媒を該外側流路に流入させる流入管と、上記外側流路に接続され、該外側流路を流通した上記高温高圧冷媒を流出させる流出管とを備え、上記内側流路を流通する上記低温低圧冷媒と、上記外側流路を流通する上記高温高圧冷媒とを熱交換させる2重管式内部熱交換器において、上記流入管の下流端部は、上記外管の周壁部に形成された開口部に挿入されて該開口部の周縁部に固定され、上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の外径が、該外管における上記流入管と上記流出管との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管の周壁部が成形され、上記外管の内周面における上記流入管と上記流出管との間の部分には、上記内管の外周面へ向けて突出して上記外管の管軸方向に延びる複数の突条部が周方向に互いに間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えばエバポレータから流出した低温低圧冷媒が、内管の内部に形成された内側流路を流通し、また、コンデンサから流出した高温高圧冷媒が、流入管から内管の外周面と外管の内周面との間の外側流路に流入し、外側流路を流通した後、流出管から外部に流出する。内側流路を流通する低温低圧冷媒と、外側流路を流通する高温高圧冷媒とが熱交換する。
外管における流入管の下流端部が固定された部分の外径と、外管における流入管と流出管との間の部分の外径とが略等しくなるように外管の周壁部の形状が設定されるので、外側流路の一部が狭まってしまうのを回避することが可能になるとともに、外管に凹形状や膨出形状を成形する場合に比べて外管の加工が簡単に行えるようになる。
また、外管を曲げたときに突条部が内管の外周面に接触することによって外側流路を確保することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、上記流入管の下流端部は、上記外側流路内に突出しないように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、流入管の下流端部が外側流路内に突出しないように位置付けられるので、外側流路を流通する冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の内周面と、上記内管の外周面との隙間は、1.15mm以上に設定されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の内径をbとし、上記内管の外径をcとしたとき、c/bが0.87以下であることを特徴とする。
第3及び第4の発明によれば、外管の内周面と内管の外周面との隙間が十分に確保される。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記突条部における上記流入管側の端部と、上記流入管の下流端部の中心との上記外管の管軸方向の距離は、上記流入管の下流端部の半径以上に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、突条部の端部が流入管の下流端部の内部に入らないように配置されることになるので、外側流路を流通する冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、上記突条部における上記流入管側の端部と、上記流入管の下流端部の中心との上記外管の管軸方向の距離は、4mm以上に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、突条部の端部と流入管の下流端部の中心との距離が十分に確保されるので、外側流路を流通する冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
第7の発明は、第2の発明において、上記流入管の下流端部は、上記外管の内周面よりも径方向外方に位置付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
第8の発明は、第1から7のいずれか1つの発明において、上記流出管の上流端部は、上記外管の周壁部に形成された開口部に挿入されて該開口部の周縁部に固定され、上記外管における上記流出管の上流端部が固定された部分の外径が、該外管における上記流入管と上記流出管との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管の周壁部が成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、外管における流出管の上流端部が固定された部分の外径と、外管における流入管と流出管との間の部分の外径とが略等しくなるように外管の周壁部の形状が設定されるので、外側流路の一部が狭まってしまうのを回避することが可能になるとともに、外管に凹形状や膨出形状を成形する場合に比べて外管の加工が簡単に行えるようになる。
第1の発明によれば、外管と内管とを備えた2重管式内部熱交換器を構成する場合に、外管と内管との間を流通する冷媒の流通抵抗の増加を抑制することができるとともに、外管の加工を簡単に行うことができる。また、外管の内周面に複数の突条部を設けることで、例えば外管を曲げたときに外側流路を確保することができ、熱交換性能の悪化を抑制できる。
第2の発明によれば、流入管の下流端部を外側流路内に突出しないように配置することで、外側流路を流通する冷媒の流通抵抗の増加を抑制することができる。
第3、4の発明によれば、外管の内周面と内管の外周面との隙間を十分に確保することができるので、熱交換性能を高めながら、圧力損失を低減することができる。
第5、6の発明によれば、外管の内周面に突条部を設ける場合に、外側流路を流通する冷媒の流通抵抗の増加を抑制することができる。
第7の発明によれば、流入管の下流端部を外管の内周面よりも径方向外方に位置付けることで、冷媒の流通抵抗の増加を抑制することができる。
第8の発明によれば、外管における流出管の上流端部が固定された部分の外径が他の部分と略等しくなるように該外管が成形されているので、外管の加工を簡単に行うことができる。
実施形態に係る2重管式内部熱交換器を備えた冷凍サイクル装置の概略図である。 2重管式内部熱交換器の側面図である。 2重管式内部熱交換器の流入管側の断面図である。 図2におけるIV−IV線断面図である。 図2におけるV−V線断面図である。 外管の内径と高圧流路抵抗及び高圧温度差との関係を示すグラフである。 突条部と流入管の中心間の距離と、高圧流路抵抗及び高圧温度差との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る2重管式内部熱交換器1を備えた冷凍サイクル装置100の概略構造を示す図である。冷凍サイクル装置100は、例えば自動車に搭載される車両用空調装置(図示せず)を構成するものであり、2重管式内部熱交換器1、コンプレッサ101、コンデンサ(凝縮器)102、膨脹弁103及びエバポレータ(蒸発器)104等を備えている。2重管式内部熱交換器1、コンプレッサ101、コンデンサ102、膨脹弁103及びエバポレータ104は、冷媒配管によって接続されている。エバポレータ104は、車両用空調装置の冷却用熱交換器となるものである。車両用空調装置は、冷凍サイクル装置100の他、ヒータコア等の加熱用熱交換器と、エバポレータ104及び加熱用熱交換器を収容する空調ケーシングと、送風機と、エアミックスダンパと、吹出方向切替用ダンパとを備えている。送風機によって送風された空調用空気がエバポレータ104を通過して冷却されることによって冷風が生成され、エアミックスダンパによって加熱用熱交換器を通過する冷風量が設定されて所望温度の調和空気が生成される。生成された調和空気は、吹出方向切替用ダンパの動作に従って車室の各部に供給される。
(冷凍サイクル装置100の構成)
冷凍サイクル装置100のコンプレッサ101で圧縮された高温高圧冷媒は、冷媒配管を流通してコンデンサ102に流入する。コンデンサ102は車室外に配設されており、コンデンサ102を流通する冷媒は外部空気と熱交換して凝縮した後、後述する2重管式内部熱交換器1の高圧流路R2(図3、図4等に示す)に流入する。2重管式内部熱交換器1の高圧流路R2を流通した冷媒は、膨脹弁103に流入して減圧された後、エバポレータ104に流入する。エバポレータ104を流通する冷媒は外部の空調用空気と熱交換した後、2重管式内部熱交換器1の低圧流路R1(図3、図4等に示す)に流入する。2重管式内部熱交換器1の低圧流路R1を流通した冷媒は、コンプレッサ101に吸入される。
尚、図1に示す2重管式内部熱交換器1の冷媒の流れと、図2及び図3に示す2重管式内部熱交換器1の流れとは反対になっているが、冷媒の流れ方向は特に限定されるものではなく、低圧流路R1の冷媒の流れと、高圧流路R2の冷媒の流れとが対向流の関係になっていればよい。
(2重管式内部熱交換器1の構成)
図2や図3に示すように、2重管式内部熱交換器1は、内管2と、外管3と、流入管4と、流出管5とを備えている。内管2、外管3、流入管4及び流出管5は別部材で構成されており、一体化することによって2重管式内部熱交換器1が得られる。流入管4及び流出管5は、内管2及び外管3よりも小径である。
各図の矢印は冷媒の流れ方向を示している。内管2、外管3、流入管4及び流出管5は、例えばアルミニウム合金等の伝熱性の良好な金属材料で構成することができる。内管2の内部には、冷凍サイクル装置100の低温低圧冷媒が流通する低圧流路(内側流路)R1が形成されている。低圧流路R1に流入する低温低圧冷媒は、例えばエバポレータ104から流出した冷媒である。また、外管3は、内管2の外周面20を覆うように配設され、該内管2の外周面20との間に冷凍サイクル装置100の高温高圧冷媒が流通する高圧流路(外側流路)R2を形成する部材である。高圧流路R2に流入する高温高圧冷媒は、例えばコンデンサ102から流出した冷媒である。
図3に示すように、内管2における外管3で覆われた部分、即ち外管3の内部に位置する部分は、中間管部2aとされている。中間管部2aの長さは、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。中間管部2aの肉厚は、1.0mm以上2.0mm以下とすることができる。内管2における外管3で覆われていない部分は、長手方向一側(図2及び図3の左側、図1の右側)が一側管部2bとされ、長手方向他側(図2及び図3の右側、図1の左側)が他側管部2cとされている。内管2は、一側管部2bから他側管部2cまで同一外径及び同一内径を有する円管で構成されている。尚、内管2の外径及び内径は部位によって変化させてもよい。
一側管部2bは、低圧流路R1の流入側とされており、エバポレータ104の冷媒流出孔(図示せず)に接続されている。一側管部2bと、エバポレータ104の冷媒流出孔とは、図示しないが、別の冷媒配管を介して接続することもできる。他側管部2cは、低圧流路R1の流出側とされており、コンプレッサ101の吸入孔(図示せず)に接続されている。他側管部2cと、コンプレッサ101の吸入孔とは、図示しないが、別の冷媒配管等を介して接続することもできる。
図2及び図3に示すように、外管3の長手方向他側(図2及び図3の右側)には、他側テーパー部3aと他側接合部3bとが形成されている。他側テーパー部3aは、外管3の他端部に近づくほど小径となるように成形された部分である。他側接合部3bは、他側テーパー部3aの他端部から外管3の他端部まで同一内径及び同一外径で延びる部分である。他側接合部3bの内径は、内管2の外径と略等しく設定されている。他側接合部3bの内周面が、内管2の外周面20に対して全周に亘って溶接やろう付け等の接合手段によって接合されており、他側接合部3bと内管2との間から冷媒が漏れないようになっている。
図2に示すように、外管3の長手方向一側(図2の左側)には、一側テーパー部3cと一側接合部3dとが形成されている。一側テーパー部3cは、外管3の一端部に近づくほど小径となるように成形された部分である。一側接合部3dは、一側テーパー部3cの一端部から外管3の一端部まで同一内径及び同一外径で延びる部分である。一側接合部3dの内径は、内管2の外径と略等しく設定されている。一側接合部3dの内周面が、内管2の外周面20に対して全周に亘って溶接やろう付け等の接合手段によって接合されており、一側接合部3dと内管2との間から冷媒が漏れないようになっている。
図3に示すように、外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内径bは、内管2の一側管部2bと他側管部2cと間の外径cよりも大きく設定されている。これにより、外管3の内周面30と、内管2の一側管部2bと他側管部2cと間の外周面20との間に、高圧流路R2が区画形成されることになる。
外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内径bは、例えば20mm以上25mm以下に設定することができる。内管2の一側管部2bと他側管部2cと間の外径cは、外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内径bよりも2.3mm以上短くなるように設定することができる。これにより、内管2の一側管部2bと他側管部2cと間の外周面20と、外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内周面30との隙間aを1.15mm以上確保することができる。隙間aは、外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分の内周面30と、内管2の外周面20との隙間である。隙間aの上限は、2.00mmとすることができる。
また、上記外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内径bと、上記内管2の一側管部2bと他側管部2cと間の外径cとは、c/bが0.87以下の関係となるように設定することができる。c/bを0.87以下とすることで、高圧温度差を所定以上確保しながら、高圧流路R2の流路抵抗を低減することができる。また、c/bを0.7以下とすることもできる。
外管3における一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の部分は、中間管部3eとされている。中間管部3eの長さは、例えば10cm以上30cm以下とすることができ、また15cm以上25cm以下とすることができる。中間管部3eの肉厚は、1.0mm以上2.0以下とすることができ、また、1.2mm以上1.8mm以下とすることができる。この実施形態では、中間管部3eは、一端部から他端部まで同一外径を有しているが、部位によって変化させてもよい。外管3の中間管部3eの周壁部における長手方向他側の端部近傍には、径方向から見て略円形の流入側開口部32が当該周壁部を貫通するように形成されている。流入側開口部32は、外管3の内周面30に開口している。一側接合部3d及び他側接合部3bを内管2の外周面20に接合した状態で、外管3の中間管部3eの管軸線と、内管2の中間管部2aの管軸線とは略一致している。高温高圧冷媒は、内管2の周方向全周を管軸方向に沿うように流通することになる。
流入側開口部32には流入管4の下流端部4aが挿入されている。流入管4は、高圧流路R2の上流側に接続され、高温高圧冷媒を高圧流路R2に流入させるための管であり、分岐管と呼ぶこともできる。流入管4は、外管3の外周面から突出するように配設されている。流入管4の突出方向は、外管3の管軸に対して略直交する方向となっている。また、流入管4の外径は内管2の外径よりも小さく設定されている。
流入管4の下流端部4aは、流入側開口部32に挿入された状態で、該流入側開口部32の周縁部に対して全周溶接等によって固定されている。流入管4の下流端部4aは、高圧流路R2内に突出しないように配置されている。具体的には、流入管4の下流端部4aは、外管3の内周面30よりも当該外管3の径方向外方に位置付けられている。これにより、流入管4の下流端部4aと外管3の内周面30との間には段差が形成されることになる。流入管4の下流端部4aの内径Bは、例えば6mm以上12mm以下に設定することができ、また7mm以上11mm以下に設定することができる。
外管3の中間管部3eの周壁部における長手方向一側の端部近傍には、流入側開口部32と同様な流出側開口部(図示せず)が当該周壁部を貫通するように形成されている。流出側開口部には流出管5の上流端部が挿入されている。流出管5は、高圧流路R2の下流側に接続され、高圧流路R2を流通した高温高圧冷媒を外部に流出させるための管であり、分岐管と呼ぶこともできる。流出管5と流入管4とは同様に構成することができる。
流出管5の上流端部は、流出側開口部に挿入された状態で、該流出側開口部の周縁部に対して全周溶接等によって固定されている。流出管5の上流端部は、流入管4の下流端部4aと同様に配置することができる。
外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分の外径が、該外管3における流入管4と流出管5との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管3の周壁部が成形されている。外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分は、外管3における流入側開口部32が形成された部分であり、この部分の外径は、外管3における流入側開口部32が形成された部分よりも下流側の外径と略等しくなっている。また、外管3における流出管5の上流端部が固定された部分の外径が、該外管3における流入管4と流出管5との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管3の周壁部が成形されている。
したがって、外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分と、外管3における流出管5の上流端部が固定された部分とに、凹形状や膨出形状を成形する必要はなく、外管3に凹形状や膨出形状を成形する場合に比べて外管3の加工が簡単に行えるようになる。つまり、径が変化しない直管状の部材を利用して外管3を構成することができる。
図4や図5に示すように、外管3の内周面30における流入管4と流出管5との間の部分には、内管2の外周面へ向けて突出して外管3の管軸方向に延びる複数の突条部31が周方向に互いに間隔をあけて形成されている。突条部31は、長手方向と直交する方向の断面が矩形断面となるように形成することができる。突条部31は、外管3の管軸方向に直線状に延びる形状であってもよいし、螺旋状に延びる形状であってもよい。突条部31の突出方向先端面は、内管2の外周面20から若干離れるように形成することができるが、内管2の外周面20に接触していてもよい。突条部31を有する外管3は、例えば押出成形法によって得ることができる。この場合、押出成形した後に、流入側開口部32等を形成するとともに、突条部31を所定長さとなるように加工すればよい。
突条部31における流入管4側の端部と、流入管4の下流端部4aの中心Aとの外管3の管軸方向の距離dは、流入管4の下流端部4aの半径以上に設定されている。これにより、突条部31における流入管4側の端部が流入管4の下流端部4aに達することはなく、冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
突条部31における流入管4側の端部と、流入管4の下流端部4aの中心との外管3の管軸方向の距離dは、4mm以上に設定することができる。この距離dは、例えば7mm以上、10mm以上に設定することができる。距離dの上限は50mmとすることができる。
この2重管式内部熱交換器1では、流入管4から高圧流路R2に流入して該高圧流路R2を流通する高圧高温冷媒と、低圧流路R1を流通する低圧低温冷媒とが熱交換して、高圧流路R2の流入側の冷媒温度と、高圧流路R2の流出側の冷媒温度とに差が生じるとともに、低圧流路R1の流入側の冷媒温度と、低圧流路R1の流出側の冷媒温度とに差が生じることになる。
(高圧流路抵抗と高圧温度差のシミュレーション結果)
次に、2重管式内部熱交換器1の高圧流路R2の流路抵抗と高圧温度差のシミュレーション結果について図6及び図7に基づいて説明する。各シミュレーションでは、流入管4及び流出管5の内径Bを6mmとし、流入管4及び流出管5の肉厚を1.0mmとした。また、内管2の肉厚を1.2mmとし、内管2の外径を16mmとした。外管3の外径は21mm、外管3の突条部31が形成されていない部分の肉厚を1.35mmとし、外管3の突条部31の突出方向の寸法は、1.0mmとした。また、2重管式内部熱交換器1の長さは845mmとし、流入管4の下流端部の中心と、流出管5の上流端部の中心との距離は、445mmとした。
シミュレーションに使用した冷媒は、HFC−134aである。低圧側の冷媒温度は15℃であり、高圧側の冷媒温度は55℃である。冷媒の流量は、1時間あたり100kgである。
図6に示すグラフの横軸は、外管3の一側テーパー部3cと他側テーパー部3aとの間の内径b(mm)である。左の縦軸は、高圧流路R2の流路抵抗(静圧)であり、単位はPaである。右の縦軸は、高圧温度差(℃)であり、高圧流路R2の流入側の冷媒温度と、高圧流路R2の流出側の冷媒温度との差である。内径bを20mm〜25mmの間で変化させると、内径bが大きくなるほど高圧温度差は小さくなるが、その差は0.5℃くらいであり、小さなものであった。よって、内径bを20mm〜25mmの間で変化させても高圧温度差については顕著な差は見られない。一方、内径bを20mm〜25mmの間で変化させると、高圧流路R2の流路抵抗については大きく変化し、特に20mmと21mmとでは3倍以上の差が生じている。また、内径bが21mmを超えると、高圧流路R2の流路抵抗の変化は緩やかになる。つまり、内径bが21mmを超えると、高圧温度差を所定以上確保しながら、高圧流路R2の流路抵抗を大きく低減することができ、効率が向上する。
図7に示すグラフの横軸は、突条部31における流入管4側の端部と、流入管4の下流端部4aの中心Aとの外管3の管軸方向の距離d(mm)である。左の縦軸は、高圧流路R2の流路抵抗(静圧)であり、単位はPaである。右の縦軸は、高圧温度差(℃)であり、高圧流路R2の流入側の冷媒温度と、高圧流路R2の流出側の冷媒温度との差である。距離dを0mm〜70mmの間で変化させると、距離dが大きくなるほど高圧温度差は小さくなるが、その差は0.2℃くらいであり、小さなものであった。よって、距離dを0mm〜70mmの間で変化させても高圧温度差については顕著な差は見られない。一方、距離dを0mm〜70mmの間で変化させると、高圧流路R2の流路抵抗については大きく変化し、特に0mmと4mmとでは20%以上の差が生じている。また、距離dが4mmを超えると、高圧流路R2の流路抵抗の変化は緩やかになる。つまり、距離dが4mmを超えると、高圧温度差を所定以上確保しながら、高圧流路R2の流路抵抗を大きく低減することができ、効率が向上する。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る2重管式内部熱交換器1によれば、外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分の外径と、外管3における流入管4と流出管5との間の部分の外径とが略等しくなるように外管3の周壁部の形状が設定されているので、高圧流路R2の一部が狭まってしまうのを回避することが可能になるとともに、外管3に凹形状や膨出形状を成形する場合に比べて外管3の加工が簡単に行えるようになる。
また、流入管4の下流端部4aが高圧流路R2内に突出しないように配置されているので、流入管4の下流端部4aによって高温高圧冷媒の流れが阻害されにくくなり、高圧流路R2の流路抵抗を低減できる。
また、外管3における流入管4の下流端部4aが固定された部分の内周面30と、内管2の外周面30との隙間aを1.15mm以上に設定したので、外管3の内周面30と内管2の外周面20との隙間を十分に確保することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、外管3及び内管2は曲がっていてもよい。この場合、外管3の突条部31の先端部が内管2の外周面20に接触することによって高圧流路R2を周方向の全体に亘って確保することができる。外管3及び内管2を曲げる際には、外管3と内管2とを一体化した後に曲げ加工するようにすればよい。
以上説明したように、本発明に係る2重管式内部熱交換器は、例えば、冷凍サイクル装置の内部熱交換器として使用することができる。
1 2重管式内部熱交換器
2 内管
3 外管
4 流入管
5 流出管
31 突条部
32 流入側開口部
100 冷凍サイクル装置
R1 低圧流路(内側流路)
R2 高圧流路(外側流路)

Claims (8)

  1. 冷凍サイクル装置の低温低圧冷媒が流通する内側流路が内部に形成された内管と、
    上記内管の外周面を覆うように配設され、該内管の外周面との間に上記冷凍サイクル装置の高温高圧冷媒が流通する外側流路を形成する外管と、
    上記外側流路に接続され、上記高温高圧冷媒を該外側流路に流入させる流入管と、
    上記外側流路に接続され、該外側流路を流通した上記高温高圧冷媒を流出させる流出管とを備え、
    上記内側流路を流通する上記低温低圧冷媒と、上記外側流路を流通する上記高温高圧冷媒とを熱交換させる2重管式内部熱交換器において、
    上記流入管の下流端部は、上記外管の周壁部に形成された開口部に挿入されて該開口部の周縁部に固定され、
    上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の外径が、該外管における上記流入管と上記流出管との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管の周壁部が成形され、
    上記外管の内周面における上記流入管と上記流出管との間の部分には、上記内管の外周面へ向けて突出して上記外管の管軸方向に延びる複数の突条部が周方向に互いに間隔をあけて形成されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  2. 請求項1に記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記流入管の下流端部は、上記外側流路内に突出しないように配置されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の内周面と、上記内管の外周面との隙間は、1.15mm以上に設定されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記外管における上記流入管の下流端部が固定された部分の内径をbとし、上記内管の外径をcとしたとき、c/bが0.87以下であることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記突条部における上記流入管側の端部と、上記流入管の下流端部の中心との上記外管の管軸方向の距離は、上記流入管の下流端部の半径以上に設定されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記突条部における上記流入管側の端部と、上記流入管の下流端部の中心との上記外管の管軸方向の距離は、4mm以上に設定されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  7. 請求項2に記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記流入管の下流端部は、上記外管の内周面よりも径方向外方に位置付けられていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の2重管式内部熱交換器において、
    上記流出管の上流端部は、上記外管の周壁部に形成された開口部に挿入されて該開口部の周縁部に固定され、
    上記外管における上記流出管の上流端部が固定された部分の外径が、該外管における上記流入管と上記流出管との間の部分の外径と略等しくなるように、該外管の周壁部が成形されていることを特徴とする2重管式内部熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110998208A (zh) * 2017-08-18 2020-04-10 泰而勒商用食品服务公司 热交换器及其制造方法
WO2021179731A1 (zh) * 2020-03-12 2021-09-16 浙江盾安人工环境股份有限公司 三通管、换热器、换热器组件及制冷设备

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