JP7389867B2 - 電動弁及び冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルなどに使用する電動弁及び冷凍サイクルシステムに関する。
従来、この種の電動弁として、ステッピングモータのマグネットロータの回転によりネジ送り機構を介して作動軸を直動させ、この作動軸に連結された弁部材で弁ポートを開閉するものがある。このような電動弁は例えば特開2016-89870号公報(特許文献1)に開示されている。
この特許文献1の電動弁は、マグネットロータと弁軸とを固定する構造として、マグネットロータの軸芯部分に設けたブッシュ部材(固定部材)に弁軸を挿通して固定するようにしている。その際に、弁軸に形成された段差部に対してブッシュ部材の挿通孔の開口端部を当接させるようにしている。
特開2016-89870号公報
上述した特許文献1の技術では、図9に示すように、マグネットロータaの軸芯部分にブッシュ部材b(固定部材)が設けられ、このブッシュ部材bを介して弁軸cが貫通して固定されている。また、ブッシュ部材bは弁軸cの段差部c1に固定されている。しかしながら、例えば図10に示すように、弁軸cの加工時の加工精度上、弁軸cの段差部c1の入隅にR部Xができてしまうことがある。このR部Xがあるとブッシュ部材bと段差部c1との当接位置がバラつき、マグネットロータaが弁軸cに対して傾斜して固定されたり、弁軸cの軸方向に位置ずれが生じた状態で固定されてしまう可能性がある。なお、弁軸に対してマグネットロータが傾斜すると、マグネットロータを収容する密閉ケース(キャン)とマグネットロータとが接触し、耐久性や作動性に問題が生じる。
本発明は、モータ部がマグネットロータ及びロータ軸を回転させて、ロータ軸の回転に伴う弁部材の進退移動によって弁ポートを開閉させる電動弁において、マグネットロータとロータ軸との固定位置の位置精度を高めることを課題とする。
請求項1の電動弁は、モータ部がマグネットロータ及びロータ軸を回転させるとともに、前記ロータ軸の回転に伴う弁部材の進退移動によって弁ポートを開閉させる電動弁において、前記ロータ軸は、第1軸部と、前記第1軸部よりも大径な第2軸部と、前記第2軸部に形成された雄ねじ部と、前記第1軸部と前記第2軸部との境界部にて前記ロータ軸の軸線側から大径方向に延びる段差面部と、を有して形成され、前記マグネットロータは、磁性を有したマグネット本体と、前記マグネット本体と一体成形された固定部材と、を有し、前記固定部材は、略円柱状の形状で中央に前記ロータ軸の前記第1軸部を挿通させる挿通孔を有し、上端部に前記略円柱状の部分の外径よりも小径の円筒部を有するとともに、前記固定部材における軸方向の全長が前記第1軸部の外径よりも長く、また、前記挿通孔の内周面よりも大径方向に延びて前記段差面部と当接可能な当接面部と、を有して形成され、
前記ロータ軸における前記第1軸部と前記段差面部とが成す入隅部には、前記第1軸部の外面よりも径方向内側に凹んだ前記ロータ軸の軸線回りの全周に形成された円環状の凹部が設けられ、前記固定部材の前記当接面部が前記ロータ軸の前記段差面部に当接されて、前記マグネットロータと前記ロータ軸とが、前記マグネットロータの一部である前記固定部材の部分において前記ロータ軸と溶接にて固定されており、前記固定部材の内周面と前記ロータ軸における前記凹部の内面との間に前記ロータ軸の軸線回りの全周に亘って空隙が形成されており、前記第2軸部は、前記段差面部から前記凹部の深さよりも前記第2軸部の軸方向において離れた離隔位置まで延出する、前記第1軸部よりも大径な円柱部と、当該円柱部よりも外径が大径となるように前記離隔位置から形成された前記雄ねじ部と、を有し、前記段差面部の前記軸線側から大径方向への長さが、前記凹部の径方向深さよりも大きく、前記段差面部の前記大径方向への長さと前記凹部の前記径方向深さとの合計長が前記円筒部の上端面部の前記ロータ軸の軸線側から大径方向への長さよりも小さいことを特徴とする。
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記凹部は、前記ロータ軸の前記第1軸部の径が前記段差面部側に向かうにしたがって縮径されて、前記段差面部を中心側に延長するようにして円環状に形成された水平V溝、又は、前記ロータ軸の前記第1軸部の径が前記段差面部側から前記ロータ軸の軸方向の所定幅で縮径されて、前記段差面部を中心側に延長するようにして円環状に形成された水平角溝であることを特徴とする。
他の電動弁は、モータ部がマグネットロータ及びロータ軸を回転させるとともに、前記ロータ軸の回転に伴う弁部材の進退移動によって弁ポートを開閉させる電動弁において、前記ロータ軸は、第1軸部と、前記第1軸部よりも大径な第2軸部と、前記第2軸部の前記第1軸部と反対側に形成された雄ねじ部と、前記第1軸部と前記第2軸部との境界部にて前記ロータ軸の軸線側から大径方向に延びる段差面部と、を有して形成され、前記マグネットロータは、前記ロータ軸の前記第1軸部を挿通させる挿通孔と、前記挿通孔の内周面よりも大径方向に延びて前記段差面部と当接可能な当接面部と、を有して形成され、前記ロータ軸における前記第1軸部と前記段差面部とが成す入隅部には、前記段差面部よりも前記ロータ軸の軸方向に沿って前記第2軸部側に凹むとともに当該第2軸部側に向かうにしたがって前記ロータ軸の径方向の凹み幅が減少するV字状の凹部であって、前記第1軸部を前記軸方向に延長するようにして形成された前記ロータ軸の軸線回りの全周に亘る円環状の垂直V溝、又は、前記段差面部よりも前記軸方向に沿って前記第2軸部側に前記ロータ軸の径方向の所定幅で凹んだ凹部であって、前記第1軸部を前記軸方向に延長するようにして形成された前記ロータ軸の軸線回りの全周に亘る円環状の垂直角溝、が設けられ、前記マグネットロータの前記当接面部が前記ロータ軸の前記段差面部に当接されて、当該マグネットロータとロータ軸とが固定されていることを特徴とする。
上述のように請求項1の電動弁では、前記マグネットロータは、磁性を有したマグネット本体と、前記マグネット本体と一体成形された固定部材と、を有し、前記固定部材に前記挿通孔および前記当接面部が設けられている。
請求項3の冷凍サイクルシステムは、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1または2に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられていることを特徴とする。
請求項1または2の電動弁によれば、ロータ軸における第1軸部と段差面部とが成す入隅部と、マグネットロータにおける挿通孔の内周面と当接面部とが成す出隅部と、の少なくとも一方に、他方から後退した後退部が設けられているので、この入隅部と出隅部とが干渉することがない。したがって、ロータ軸の段差面部とマグネットロータの当接面部とが確実に当接し、マグネットロータとロータ軸との固定位置の位置精度が高まる。
請求項3の冷凍サイクルシステムによれば、請求項1または2と同様な効果が得られる。
本発明の第1実施形態の電動弁の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁におけるマグネットロータ及びロータ軸の要部拡大断面図である。 図2の一部拡大図である。 第1実施形態におけるロータ軸の入隅部とマグネットロータの出隅部とを説明する要部拡大断面図である。 第1実施形態におけるロータ軸側の凹部の変形例1、変形例2及び変形例3を示す要部拡大断面図である。 第2実施形態の電動弁におけるマグネットロータ及びロータ軸の要部拡大断面図である。 図6の一部拡大図である。 実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。 従来の電動弁の要部拡大図である。 従来の電動弁における問題点の一例を説明する図である。
次に、本発明の電動弁及び冷凍サイクルシステムの実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の電動弁の縦断面図、図2は第1実施形態の電動弁におけるマグネットロータ及びロータ軸の要部拡大断面図、図3は図2の一点鎖線の円で示す部分の一部拡大図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応する。
この電動弁100は、「モータ部」としてのステッピングモータ10と、弁ハウジング40と、弁機構部50と、非磁性体からなる密閉ケース60とを備えている。
密閉ケース60は、上端部が塞がれた略円筒形状に形成されており、弁ハウジング40の上端に溶接等によって気密に固定されている。ステッピングモータ10は、ロータ軸1と、密閉ケース60の内部に回転可能に配設されたマグネットロータ2と、密閉ケース60の外周においてマグネットロータ2に対して対向配置されたステータコイル3と、その他、図示しないヨークや外装部材等により構成されている。ロータ軸1はマグネットロータ2の中心に取り付けられ、このロータ軸1は弁機構部50側に延設されている。
弁ハウジング40はステンレス等で略円筒形状に形成されており、その内側に弁室40Rを有している。弁ハウジング40の外周片側には弁室40Rに導通される第1継手管41が接続されるとともに、下端から下方に延びる筒状部に第2継手管42が接続されている。また、第2継手管42の弁室40R側には弁座リング43が嵌合されている。弁座リング43の内側は弁ポート43aとなっており、第2継手管42は弁ポート43aを介して弁室40Rに導通される。なお、第1継手管41、第2継手管42及び弁座リング43は、弁ハウジング40に対して蝋付け等により固着されている。
弁機構部50は、支持部材51と、弁ホルダ52と、「弁部材」としてのニードル弁53とを有している。支持部材51は例えば合成樹脂製で略円柱形状に形成されており、その外周にはインサート成形により一体に設けられたステンレス製のフランジ部511を介して弁ハウジング40の上端部に溶接等により固定されている。支持部材51の中心には、ロータ軸1の軸線Lと同軸の雌ねじ部51aとそのねじ孔が形成されるとともに、雌ねじ部51aのねじ孔よりも径の大きな円筒状のガイド孔51bが形成されている。
弁ホルダ52は円筒状の部材であり、ガイド孔51b内に嵌合されて軸線L方向に摺動可能に配設されている。そして、弁ホルダ52の下端部にニードル弁53が固着されている。弁ホルダ52内には、バネ受け52aが軸線L方向に移動可能に設けられ、バネ受け52aとニードル弁53との間に圧縮コイルバネ52bが所定の荷重を与えられた状態で取り付けられている。
ロータ軸1の支持部材51側の外周には雄ねじ部1aが形成されており、この雄ねじ部1aが支持部材51の雌ねじ部51aに螺合されている。そして、支持部材51のガイド孔51b内で、弁ホルダ52の上端部がロータ軸1の下端部に係合され、弁ホルダ52及びニードル弁53はロータ軸1によって回転可能に吊り下げた状態で支持されている。
密閉ケース60内の上部には、ガイド保持筒61が嵌合され、このガイド保持筒61の中央の円筒部61a内にガイド62が嵌め込まれている。ガイド62は中央にガイド孔62aを有しており、このガイド孔62a内にロータ軸1の上端部が回動自在に嵌め込まれている。円筒部61aの外周には、螺旋ガイド線体63が装着されるとともに螺旋ガイド線体63に螺合した可動ストッパ部材64が設けられている。
以上の構成により、ステッピングモータ10の駆動により、マグネットロータ2及びロータ軸1が回転し、ロータ軸1の雄ねじ部1aと支持部材51の雌ねじ部51aとのねじ送り機構により、ロータ軸1が軸線L方向に移動する。そして、弁部材53が軸線L方向に移動して弁座リング43に対して近接又は離間する。これにより、弁ポート43aが開閉され、第1継手管41から第2継手管42へ、あるいは第2継手管42から第1継手管41へ流れる冷媒の流量が制御される。
また、マグネットロータ2には突起部24が形成されており、マグネットロータ2の回転に伴って突起部24が可動ストッパ部材64を蹴り回すことにより、可動ストッパ部材64が螺旋ガイド線体63との螺合によって旋回しながら上下動する。そして、可動ストッパ部材64が、螺旋ガイド線体63の下端ストッパ63aに当接することによって、ロータ軸1の最下端位置での回転ストッパ作用が得られる。また、可動ストッパ部材64が、ガイド保持筒61の上端ストッパ61bに当接することによって、ロータ軸1の最上端位置での回転ストッパ作用が得られる。
このように電動弁100は、ステッピングモータ10(モータ部)がマグネットロータ2及びロータ軸1を回転させるとともに、ロータ軸1の回転に伴う弁部材53の進退移動によって弁ポート43aを開閉させる電動弁である。
ロータ軸1はステンレス製のロッド部材を加工して形成されており、支持部材51よりも上方に位置する第1軸部11と、この第1軸部11よりも径が大きい第2軸部12とを有している。なお、第2軸部12の支持部材51に挿通される部分には前記雄ねじ部1aが形成されている。また、第1軸部11と第2軸部12との径の違いにより、第1軸部11と第2軸部12との境界部には、ロータ軸1の軸線L側から第2軸部12の外径方向に延びてロータ軸1の軸線Lに対して直角な面となる段差面部13を有している。
マグネットロータ2は、外周部を多極に着磁された円筒状のマグネット部21と、その内部の軸線L方向の略中央部に延在する円盤部22と、円盤部22の中央のボス部22a内に設けられたハブの機能を果たす固定部材23と、突起部24とを有している。マグネット部21と円盤部22と突起部24とはPPS等からなる一体成形部材として「マグネット本体」を構成しており、そのマグネット部21はPPS等を母材として磁性粉を混入して成形されている。また、固定部材23はステンレス等の金属製であり、この固定部材23はマグネット部21及び円盤部22(そのボス部22a)と共に、インサート成形により一体に成形されている。
マグネットロータ2の一部である固定部材23は、上端部に円筒部を有する略円柱状の形状をしており、その中央にロータ軸1の第1軸部11を挿通させる円柱状の挿通孔23aを有している。また、固定部材23は、支持部材51側の面が、挿通孔23aの内周面よりも軸線Lから外方に(大径方向に)延びる面となっており、この面は、ロータ軸1の段差面部13と当接可能な当接面部23bとなっている。
図4はロータ軸1に対してマグネットロータ2を組み付ける途中の状態を示している。図示のように、ロータ軸1において、段差面部13は第1軸部11の外周面の延長面と交差するように、この第1軸部11の外周面と段差面部13とは直角となって入隅部A(一点鎖線で囲った部分)を成している。また、マグネットロータ2において、挿通孔23aの内周面と当接面部23bとは直角となって出隅部B(一点鎖線で囲った部分)を成している。なお、この入隅部A及び出隅部Bについては、後述の変形例及び第2実施形態においても同様であり、変形例及び第2実施形態の説明でも図4を援用する。
この第1実施形態では、ロータ軸1の第1軸部11の径が段差面部13側に向かうにしたがって縮径されており、この段差面部13を中心側に延長するようにして「後退部」としての円環状の水平V溝14が形成されている。なお、図3では片側の断面形状だけを示しているが、水平V溝14は軸線L回りの全周に形成された円環状の構造となっている。すなわち、この水平V溝14は、ロータ軸1の入隅部Aにおいてマグネットロータ2側の出隅部Bから中心側に後退するように設けられている。これにより、図3に示すように、ロータ軸1にマグネットロータ2を組み付けた状態で、マグネットロータ2の当接面部23bがロータ軸1の段差面部13に当接されている。なお、マグネットロータ2とロータ軸1とは、固定部材23の部分において溶接等により固定されている。
以上のように、ロータ軸1の「後退部」としての円環状の水平V溝14により、マグネットロータ2側の当接面部23bを、入隅部Aと干渉することなくロータ軸1の段差面部13に確実に当接させることができるので、マグネットロータ2とロータ軸1との固定位置の位置精度が高くなる。
図5は第1実施形態における「後退部」の変形例1乃至3を示す図である。以下の各変形例及び第2実施形態において、第1実施形態と同様な要素には図1乃至図4と同符号を付記して重複する説明は適宜省略する。なお、図では片側の断面形状だけを示しているが、以下の垂直V溝15、水平角溝16、垂直角溝17は前記軸線L回りの全周に形成された円環状の構造となっている。
図5(A)の変形例1は、ロータ軸1の第1軸部11を軸方向に延長するようにして「後退部」としての円環状の垂直V溝15を形成したものである。すなわち、この垂直V溝15は、ロータ軸1の入隅部A(図4参照)においてマグネットロータ2側の出隅部B(図4参照)から軸方向に後退するように設けられている。
図5(B)の変形例2は、ロータ軸1の段差面部13を中心側に延長するようにして「後退部」としての円環状の水平角溝16を形成したものである。すなわち、この水平角溝16は、ロータ軸1の入隅部A(図4参照)においてマグネットロータ2側の出隅部B(図4参照)から中心側に後退するように設けられている。
図5(C)の変形例3は、ロータ軸1の第1軸部11を軸方向に延長するようにして「後退部」としての円環状の垂直角溝17を形成したものである。すなわち、この垂直角溝17は、ロータ軸1の入隅部A(図4参照)においてマグネットロータ2側の出隅部B(図4参照)から軸方向に後退するように設けられている。
以上の変形例1乃至3においても、垂直V溝15、水平角溝16、垂直角溝17により、マグネットロータ2側の当接面部23bがロータ軸1の段差面部13に確実に当接させることができるので、マグネットロータ2とロータ軸1との固定位置の位置精度が高くなる。
図6は第2実施形態の電動弁におけるマグネットロータ2及びロータ軸1の要部拡大断面図、図7は図6の一点鎖線の円で示す部分の一部拡大図である。この第2実施形態では、固定部材23の挿通孔23aの下方開口部の周囲に「後退部」としての円環状の面取部23cを形成したものである。すなわち、面取部23cは、挿通孔23aの内周面と当接面部23bとにそれぞれ交差する面であり、この面取部23cは、マグネットロータ2(固定部材23)の出隅部B(図4参照)においてロータ軸1側の入隅部A(図4参照)から外側に後退するように設けられている。これにより、図7に示すように、ロータ軸1の入隅部AにR部Xが形成されていても、マグネットロータ2側の当接面部23bをロータ軸1の段差面部13に確実に当接させることができ、マグネットロータ2とロータ軸1との固定位置の位置精度が高くなる。
図8は実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。図において、符号100は膨張弁を構成する本発明の実施形態の電動弁、200は室外ユニットに搭載された室外熱交換器、300は室内ユニットに搭載された室内熱交換器、400は四方弁を構成する流路切換弁、500は圧縮機である。電動弁100、室外熱交換器200、室内熱交換器300、流路切換弁400、及び圧縮機500は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成している。なお、アキュムレータ、圧力センサ、温度センサ等は図示を省略してある。
冷凍サイクルの流路は、流路切換弁400により冷房運転時の流路と暖房運転時の流路の2通りに切換えられる。冷房運転時には、図に実線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室外熱交換器200に流入され、この室外熱交換器200は凝縮器として機能し、室外熱交換器200から流出された液冷媒は電動弁100を介して室内熱交換器300に流入され、この室内熱交換器300は蒸発器として機能する。
一方、暖房運転時には、図に破線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室内熱交換器300、電動弁100、室外熱交換器200、流路切換弁400、そして、圧縮機500の順に循環され、室内熱交換器300が凝縮器として機能し、室外熱交換器200が蒸発器として機能する。電動弁100は、冷房運転時に室外熱交換器200から流入する液冷媒、または暖房運転時に室内熱交換器300から流入する液冷媒を、それぞれ減圧膨張し、さらにその冷媒の流量を制御する。
以上の例では、ロータ軸1の段差面部13とマグネットロータ2の当接面部23bとが、軸線Lに対して直角な面となっているが、軸線Lに対して略直角な面でもよい。また、直角、略直角な面とは限らず、軸線L側から外方向(大径方向)に延びる傾斜を有している面でもよい。
以上の実施形態では、マグネットロータ2がマグネット部21と円盤部22とを一体にした「マグネット本体」に対して、固定部材23をインサート成形して構成されている場合について説明したが、この固定部材23は無くてもよい。すなわち、マグネットロータが一部材で構成されていて、そのハブの機能を果たす部位と、ロータ軸との取り付け構造に本発明を適用してもよい。
また、マグネットロータ2とロータ軸1とは溶接等によって互いに固定する例について説明したが、この固定方法は例えば接着材等の他の方法でもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 ロータ軸
1a 雄ねじ部
11 第1軸部
12 第2軸部
13 段差面部
14 水平V溝(後退部)
15 垂直V溝(後退部)
16 水平角溝(後退部)
17 垂直角溝(後退部)
A 入隅部
2 マグネットロータ
21 マグネット部(マグネット本体)
22 円盤部(マグネット本体)
22a ボス部
23 固定部材
23a 挿通孔
23b 当接面部
23c 面取部(後退部)
B 出隅部
3 ステータコイル
10 ステッピングモータ(モータ部)
40 弁ハウジング
41 第1継手管
42 第2継手管
43 弁座リング
43a 弁ポート
50 弁機構部
51 支持部材
52 弁ホルダ
53 ニードル弁(弁部材)
51a 雌ねじ部
100 電動弁(膨張弁)
200 室外熱交換器
300 室内熱交換器
400 流路切換弁
500 圧縮機
L 軸線

Claims (3)

  1. モータ部がマグネットロータ及びロータ軸を回転させるとともに、前記ロータ軸の回転に伴う弁部材の進退移動によって弁ポートを開閉させる電動弁において、
    前記ロータ軸は、第1軸部と、前記第1軸部よりも大径な第2軸部と、前記第2軸部に形成された雄ねじ部と、前記第1軸部と前記第2軸部との境界部にて前記ロータ軸の軸線側から大径方向に延びる段差面部と、を有して形成され、
    前記マグネットロータは、磁性を有したマグネット本体と、前記マグネット本体と一体成形された固定部材と、を有し、前記固定部材は、略円柱状の形状で中央に前記ロータ軸の前記第1軸部を挿通させる挿通孔を有し、上端部に前記略円柱状の部分の外径よりも小径の円筒部を有するとともに、前記固定部材における軸方向の全長が前記第1軸部の外径よりも長く、また、前記挿通孔の内周面よりも大径方向に延びて前記段差面部と当接可能な当接面部と、を有して形成され、
    前記ロータ軸における前記第1軸部と前記段差面部とが成す入隅部には、前記第1軸部の外面よりも径方向内側に凹んだ前記ロータ軸の軸線回りの全周に形成された円環状の凹部が設けられ、前記固定部材の前記当接面部が前記ロータ軸の前記段差面部に当接されて、前記マグネットロータと前記ロータ軸とが、前記マグネットロータの一部である前記固定部材の部分において前記ロータ軸と溶接にて固定されており、前記固定部材の内周面と前記ロータ軸における前記凹部の内面との間に前記ロータ軸の軸線回りの全周に亘って空隙が形成されており、
    前記第2軸部は、前記段差面部から前記凹部の深さよりも前記第2軸部の軸方向において離れた離隔位置まで延出する、前記第1軸部よりも大径な円柱部と、当該円柱部よりも外径が大径となるように前記離隔位置から形成された前記雄ねじ部と、を有し、
    前記段差面部の前記軸線側から大径方向への長さが、前記凹部の径方向深さよりも大きく、前記段差面部の前記大径方向への長さと前記凹部の前記径方向深さとの合計長が前記円筒部の上端面部の前記ロータ軸の軸線側から大径方向への長さよりも小さいことを特徴とする電動弁。
  2. 前記凹部は、前記ロータ軸の前記第1軸部の径が前記段差面部側に向かうにしたがって縮径されて、前記段差面部を中心側に延長するようにして円環状に形成された水平V溝、又は、前記ロータ軸の前記第1軸部の径が前記段差面部側から前記ロータ軸の軸方向の所定幅で縮径されて、前記段差面部を中心側に延長するようにして円環状に形成された水平角溝であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1または2に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられている
    ことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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