JP2022055626A - 電動弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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剛 竹田
Takeshi Takeda
雅弘 村田
Masahiro Murata
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Abstract

【課題】径方向寸法の大型化を抑制することができる電動弁および冷凍サイクルシステムを提供する。【解決手段】電動弁10は、弁ハウジング1と、ねじ軸33を回転駆動する駆動部3と、ねじ軸33の回転に伴ってねじ軸33を軸線L方向に進退させるねじ送り機構4と、ねじ軸33の進退に伴って弁座部1Fに着座または離座可能な弁体2と、ねじ軸33と弁体と2を接続する弁ホルダ5と、弁ホルダ5に内蔵されて弁体2を弁閉方向に付勢する圧縮ばね6と、を備える。弁ハウジング1は、弁本体1Aと、弁本体1Aに固定されるとともに弁ハウジング1の外殻を構成する筒状の蓋部材1Bと、を備える。弁ホルダ5は、筒状のホルダ本体5Aを有し、ホルダ本体5Aの外周面が蓋部材1Bの内周面によって軸線L方向に進退案内される。【選択図】図1

Description

本発明は、電動弁および冷凍サイクルシステムに関する。
従来、電動弁として、弁本体とステッピングモータとねじ軸と弁体と弁ホルダとを備え、弁ホルダに内蔵された圧縮ばねによって弁体を弁座に向かって付勢するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の電動弁は、弁本体の内部に設けられたガイド部材(支持部材)によって、ねじ軸のねじ送り機構が構成されるとともに、ガイド部材のガイド孔によって弁ホルダが軸方向に進退案内される構成となっている。
特開2020-8087号
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の電動弁では、ガイド部材のガイド孔によって弁ホルダが進退案内される構成であるため、電動弁の径方向寸法が大型化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、径方向寸法の大型化を抑制することができる電動弁および冷凍サイクルシステムを提供することである。
本発明の電動弁は、弁ハウジングと、ロータ軸を回転駆動する駆動部と、前記ロータ軸の回転に伴って前記ロータ軸を軸線方向に進退させるねじ送り機構と、前記ロータ軸の進退に伴って弁座部に着座または離座可能な弁体と、前記ロータ軸と前記弁体とを接続する弁ホルダと、前記弁ホルダに内蔵されて弁体を弁閉方向に付勢する圧縮ばねと、を備え、前記弁ハウジングは、第1ポート、第2ポート、弁室および前記弁座部を構成する弁本体と、前記弁本体に固定されるとともに該弁ハウジングの外殻を構成する筒状の蓋部材と、を備え、前記弁ホルダは、筒状のホルダ本体を有し、前記ホルダ本体の外周面が前記蓋部材の内周面によって軸線方向に進退案内されることを特徴とする。
このような本発明によれば、弁ハウジングが弁本体と筒状の蓋部材とを備え、弁ホルダはホルダ本体の外周面が蓋部材の内周面によって軸線方向に進退案内されることで、従来のガイド部材を省略することができ、電動弁の径方向寸法の大型化を抑制することができる。ここで、冷凍サイクルにおいて第2ポート側を一次側として弁閉した場合、弁体には弁開方向への圧力が作用し、この圧力に圧縮ばねが抵抗することで弁閉状態を維持するのであるが、超高圧で使用するCO冷媒等を用いる場合、圧縮ばねが大型化することで弁ホルダも大径化してしまう。このように圧縮ばねや弁ホルダが大型化したとしても、本発明の電動弁では、弁ホルダを蓋部材が案内することで、弁ホルダと蓋部材との間に従来のガイド部材のような別部材を配置する必要がないことで、電動弁の大型化や重量の増加を抑制することができる。
この際、前記蓋部材は、金属板材からプレス加工により筒状に形成された部材であることが好ましい。この構成によれば、金属板材からプレス加工により蓋部材が成形されることで、蓋部材の軽量化を図るとともに安価に製造することができる。
また、前記ホルダ本体の外周面と前記蓋部材の内周面との間に均圧流路が設けられていることが好ましい。この構成によれば、ホルダ本体の外周面と蓋部材の内周面との間に均圧流路が設けられていることで、弁ホルダの前後の空間において圧力の均衡化を図ることができ、弁ホルダや弁体の動作を安定させて電動弁の信頼性を高めることができる。
さらに、前記蓋部材と前記弁本体の境界部には、前記弁体を軸線方向に案内する案内部材が設けられていることが好ましい。この構成によれば、弁体を軸線方向に案内する案内部材が設けられていることで、弁ホルダおよび蓋部材よりも弁本体の弁座部に近い位置で弁体が案内され、弁座部に対して弁体を適正位置に着座させることができ、弁漏れ性能を向上させることができる。
本発明の冷凍サイクルシステムは、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、前記いずれかの電動弁が、前記膨張弁として用いられていることを特徴とする。
本発明の電動弁および冷凍サイクルシステムによれば、電動弁の径方向寸法の大型化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電動弁の弁開状態を示す縦断面図である。 前記電動弁の弁閉状態を示す縦断面図である。 前記電動弁の要部を拡大して示す縦断面図である。 前記電動弁の要部を拡大して示す横断面図である。 前記電動弁の変形例1における要部を拡大して示す縦断面図である。 前記電動弁の変形例2における要部を拡大して示す縦断面図である。 前記電動弁の変形例3における要部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の冷凍サイクルシステムを示す図である。
本発明の一実施形態に係る電動弁を図1~図4に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の電動弁10は、弁ハウジング1と、弁体2と、駆動部3と、ねじ送り機構4と、弁ホルダ5と、圧縮ばね6と、転がり軸受7と、を備えている。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応する。
弁ハウジング1は、筒状の弁本体1Aと、弁本体1Aの上部に固定される蓋部材1Bと、を有している。弁本体1Aは、切削加工されたSUS製の部材であって、その内部に円筒状の弁室1Cが形成され、側面に第1ポート1Dが形成され、底面に第2ポート1Eが形成され、第2ポート1Eの上側に弁座部1Fが形成されている。弁本体1Aの第1ポート1Dには、弁室1Cに連通して冷媒が流入又は流出される第1継手管11が取り付けられ、第2ポート1Eには、弁室1Cに連通して冷媒が流出又は流入される第2継手管12が取り付けられている。弁座部1Fには、断面円形状の弁ポート13が形成されている。蓋部材1Bは、SUS製の金属板材からプレス加工により筒状に形成された部材であって、弁本体1Aの上部にカシメ固定されるとともにろう付け固定されている。また、蓋部材1Bの上側には、駆動部3を覆うケース14が固定されている。また、蓋部材1Bと弁本体1Aの境界部には、弁体2のニードル部21を軸線L方向に案内する案内部材15が固定されている。
弁体2は、図3にも示すように、弁座部1Fに対して接離して着座及び離座するニードル部21と、ニードル部21の基端部に螺合されるナット22と、ニードル部21及びナット22に回転自在に保持される円板状のフランジ部23と、を有して構成されている。ニードル部21は、全体円柱状のSUS製部材であって、軸線L方向に延びる軸部21Aと、軸部21Aの基端側(上側)にて縮径された縮径部21Bと、さらに基端側にてナット22が螺合する雄ねじ部21Cと、を有して形成されている。フランジ部23は、ニードル部21の縮径部21Bが挿通される挿通孔23Aが中央に設けられ、挿通孔23Aの周囲に複数の導通孔23Bが設けられ、外周部に圧縮ばね6が当接するばね受け部23Cが設けられている。フランジ部23は、挿通孔23Aに対しニードル部21の縮径部21Bが径方向の遊びをもって挿通されるとともに、軸部21Aおよび縮径部21Bの境界位置の段差とナット22との間に軸方向の遊びをもって保持されている。
駆動部3は、電動モータとしてのステッピングモータ3Aと、ステッピングモータ3Aの回転を規制するストッパ機構3Bと、を備える。ステッピングモータ3Aは、外周部が多極に着磁されたマグネットロータ31と、ケース14の外周に配設されたステータコイル32と、マグネットロータ31に固定されたロータ軸としてのねじ軸33と、を備えている。ねじ軸33は、固定部材33Aを介してマグネットロータ31に固定されるとともに、軸線Lに沿って延びて設けられている。ねじ軸33の中間部には雄ねじ部33Bが一体に形成され、この雄ねじ部33Bがねじ送り機構4の一方を構成している。ねじ軸33の先端部には、拡径部33Cが形成され、拡径部33Cよりも上方には保持部材34が固定されている。転がり軸受7は、拡径部33Cと保持部材34との間に挟持されてねじ軸33に取り付けられている。転がり軸受7は、図3に示すように、内輪71、外輪72及び鋼球73を有したラジアルベアリングであり、内輪71がねじ軸33の先端部に保持され、外輪72が弁ホルダ5に保持されている。
ストッパ機構3Bは、ケース14の天井部から垂下された円柱状のガイド35と、ガイド35の外周に固定されたガイド線体36と、ガイド線体36にガイドされて回転かつ上下動可能な可動スライダ37と、を備えている。可動スライダ37には、径方向外側に突出した爪部37A,37Bが設けられ、回転するマグネットロータ31の延長軸31Aが爪部37Bを押すことで、可動スライダ37がガイド線体36に倣って回転かつ上下するようになっている。ガイド線体36には、マグネットロータ31の最上端位置を規定する上端ストッパ36Aと、マグネットロータ31の最下端位置を規定する下端ストッパ36Bと、が形成されている。これらの上端ストッパ36Aおよび下端ストッパ36Bに可動スライダ37の爪部37A,37Bが当接することで、可動スライダ37の回転が停止され、これによりマグネットロータ31の回転が規制され、弁体2の上昇または下降も停止される。
ねじ送り機構4は、ステッピングモータ3Aの回転により弁体2を進退させるものであって、蓋部材1Bの上端部に固定される支持部材4Aと、支持部材4Aの内部に設けられる雌ねじ部材4Bと、を備えている。支持部材4Aは、全体略円筒状に形成されたSUS製の部材であって、その下端部から径方向外側に延びるフランジ部41を有し、フランジ部41の外縁上端部が蓋部材1Bに溶接固定されている。フランジ部41には、周方向の複数個所に導通孔42が設けられている。雌ねじ部材4Bは、全体円筒状の樹脂製部材であって、その内周面にねじ送り機構4の他方を構成する雌ねじ部43が形成されている。ねじ送り機構4は、ねじ軸33の雄ねじ部33Bと雌ねじ部材4Bの雌ねじ部43とが螺合することで構成され、ステッピングモータ3Aによりマグネットロータ31及びねじ軸33が回転駆動されると、雄ねじ部33Aが雌ねじ部43に案内されてねじ軸33が軸線L方向に進退移動し、これに伴って弁体2も軸線Lに沿って上昇または下降する。
弁ホルダ5は、図3に示すように、ねじ軸33の先端部に設けられた転がり軸受7と弁体2とを接続するとともに、圧縮ばね6を内蔵するものであって、弁体2のフランジ部23を保持する全体略円筒状のホルダ本体5Aと、ホルダ本体5Aの内部上側に設けられるばね受け部材5Bと、を有して構成される。この弁ホルダ5は、ホルダ本体5Aの外周面が蓋部材1Bの内周面によって軸線L方向に案内されて進退移動可能に構成されている。
ホルダ本体5Aは、圧縮ばね6の径方向外側を覆う円筒部51と、円筒部51の一端側(上側)に設けられてねじ軸33を挿通させる挿通孔52を有した上底部53と、円筒部51の他端側(下側)に設けられて弁体2のフランジ部23の弁閉方向(下向き)への移動を規制する規制部である止め輪54と、を有して構成されている。上底部53には、挿通孔52の周囲にて弁ホルダ5の内方(下方)に延びてばね受け部材5Bを保持する保持部55が設けられている。ばね受け部材5Bは、保持部55の外周面に圧入固定されている。また、図4に示すように、ホルダ本体5Aの外周面には、周方向の3箇所にDカット部56が形成され、このDカット部56と蓋部材1Bの内周面との隙間によって均圧流路Rが構成されている。また、Dカット部56には、径方向に貫通する導通孔57が形成され、上底部53には、軸方向に貫通する導通孔58が周方向の複数箇所に形成されている。
ばね受け部材5Bは、圧縮ばね6と転がり軸受7との間を軸線L方向に延びる筒部61と、筒部61の一端側(上端側)から径方向外側に延びて圧縮ばね6の一端側(上端側)に当接する外鍔部62と、筒部61の他端側(下端側)から径方向内側に延びて転がり軸受7の外輪72に当接する内鍔部63と、を有して形成されている。また、筒部61の上部とホルダ本体5Aの保持部55下面との間には、座金64が設けられ、この座金64が転がり軸受7の外輪72に当接するようになっている。転がり軸受7の外輪72は、ばね受け部材5Bの筒部61に対し径方向の遊びをもって保持されるとともに、座金64の下面と内鍔部63の上面と間に軸方向の遊びをもって保持されている。また、圧縮ばね6は、弁体2のフランジ部23におけるばね受け部23Cの上面と、ばね受け部材5Bの外鍔部62の下面と、の間に圧縮状態で介装されている。
圧縮ばね6は、弁ホルダ5に内蔵されるコイルばねであり、弁ホルダ5に対して弁閉方向(下向き)に弁体2を付勢している。転がり軸受7は、圧縮ばね6の上下の両端部よりも内側かつ内径側(径方向の内側)に位置して設けられている。図1に示す弁開状態において、弁体2のフランジ部23は、弁ホルダ5の止め輪54に当接して移動が規制され、弁体2及び弁ホルダ5は、転がり軸受7を介してねじ軸33に吊り下げられた状態となる。このような弁開状態から駆動部3のステッピングモータ3Aを回転駆動させ、ねじ軸33を弁閉方向に下降させていくと、先ず、弁体2のニードル部21先端が弁座部1Fに当接(着座)する。さらに、ねじ軸33が下降すると、ニードル部21の段差部とフランジ部23との軸方向の遊びがなくなり、次に、転がり軸受7とばね受け部材5Bの内鍔部63との軸方向の遊びがなくなり、その後に、圧縮ばね6の付勢力に抗してフランジ部23が止め輪54から浮き上がり、図2に示す弁閉状態となる。この弁閉状態では、ニードル部21及び弁座部1Fを圧縮ばね6の付勢力で押圧することで、第2継手管12側から冷媒の高い圧力がニードル部21に作用した場合でも、ニードル部21の浮き上がりを防止して弁閉状態が維持できるようになっている。
なお、本実施形態の電動弁10では、弁ホルダ5は、上述した構成に限らず、図5、図6に示す構成を採用してもよい。図5、図6は、それぞれ電動弁の変形例1,2における要部(弁ホルダ5の周辺部)を拡大して示す縦断面図である。図5に示す弁ホルダ5は、ばね受け部材5Bが省略されており、全体略円筒状のホルダ本体5Aと、ホルダ本体5Aに固定されて転がり軸受7の外輪72に当接する押さえ部材5Cと、を備える。ホルダ本体5Aは、圧縮ばね6の外径側を覆う円筒部51と、円筒部51の一端側(上端側)から径方向内側に延びる上底部53と、上底部53に連続して圧縮ばね6と転がり軸受7との間を軸線L方向に延びる内筒部66と、内筒部66の他端側(下端側)から径方向内側に延びて転がり軸受7の外輪72に当接する内鍔部63と、を有して構成されている。押さえ部材5Cは、ホルダ本体5Aの上底部53及び内筒部66に固定され、押さえ部材5Cと内鍔部63との間に転がり軸受7が設けられ、上底部53の内面に圧縮ばね6の一端側(上端側)が当接して設けられている。
図6に示す弁ホルダ5は、ホルダ本体5Aの保持部55と、ばね受け部材5Bの筒部61及び内鍔部63と、によって転がり軸受7の外輪72を保持している。一方、ねじ軸33の拡径部33C及び保持部材34と、転がり軸受7の内輪71と、の間には、軸方向及び径方向の遊びが設けられている。従って、図1の弁開位置からねじ軸33が下降するのに伴って、弁体2のニードル部21先端が弁座部1Fに当接した後、ニードル部21の段差部とフランジ部23との軸方向の遊びがなくなり、次に、転がり軸受7と保持部材34との軸方向の遊びがなくなってから、圧縮ばね6の付勢力に抗してフランジ部23が止め輪54から浮き上がり、図2に示す弁閉状態となり、ニードル部21及び弁座部1Fに圧縮ばね6の付勢力が作用する。
図7は、本発明の変形例3に係る電動弁10の要部を拡大した縦断面図であり、転が
り軸受が弁体側に設けられたものである。具体的には、弁体2の基端部と弁体側ばね受け5Dとを接続するように転がり軸受7が設けられ、ねじ軸33の先端部と弁ホルダ5のホルダ本体5Aとが保持部材34を介して接続されている。転がり軸受7は、図7に示すように、内輪71、外輪72及び鋼球73を有したラジアルベアリングであり、内輪71が弁体2の縮径部21Bに挿通され、基端部に螺合されるナット22と弁体2の軸部21Aおよび縮径部21Bの境界位置の段差との間に軸方向の遊びをもって保持され、外輪72が弁体側ばね受け5Dの上部内径保持部端面と弁ホルダ5の止め輪54に当接可能なリング状保持部材5Eとの間に保持されている。なお、弁体側ばね受け5Dとリング状保持部材5Eは互いに固着されている。また、圧縮ばね6は、圧縮ばね6の上端面が弁ホルダ5の上底部53の下面に当接し、圧縮ばね6の下端面が弁体側ばね受け5Dの外径側ばね保持部に当接して、弁ホルダ5に内蔵されている。このような変形例3の電動弁10においても、図7に示すように、弁体2の基端部と弁ホルダ5とが転がり軸受7によって回転自在に接続されることで、ねじ軸33の回転抵抗を低減して駆動力伝達効率を高めることができるとともに、さらに、転がり軸受7が圧縮ばね6の両端部よりも内側かつ内径側に位置して設けられていることで、電動弁10の軸方向寸法の大型化を抑制することができる。
なお、図5から図7においてもホルダ本体5Aの外周面には、周方向の3箇所にDカット部56が形成され、このDカット部56と蓋部材1Bの内周面との隙間によって均圧流路Rが構成されている。また、Dカット部56には、径方向に貫通する導通孔57が形成され、上底部53には、軸方向に貫通する導通孔58が周方向の複数箇所に形成されている。
以上の本実施形態によれば、弁ハウジング1が弁本体1Aと筒状の蓋部材1Bとを備え、弁ホルダ5はホルダ本体5Aの外周面が蓋部材1Bの内周面によって軸線L方向に進退案内されることで、従来のようなガイド部材を省略することができ、電動弁10の径方向寸法の大型化や重量の増加を抑制することができる。
また、蓋部材1Bが金属板材からプレス加工により筒状に形成された部材であることで、蓋部材1Bの軽量化を図るとともに安価に製造することができる。
また、ホルダ本体5Aの外周面と蓋部材1Bの内周面との間に均圧流路Rが設けられていることで、弁ホルダ5の前後の空間において圧力の均衡化を図ることができ、弁ホルダ5や弁体2の動作を安定させて電動弁10の信頼性を高めることができる。
また、弁本体1Aと蓋部材1Bとの境界部に弁体2のニードル部21を軸線L方向に案内する案内部材15が設けられていることで、弁ホルダ5および蓋部材1Bよりも弁本体1Aの弁座部1Fに近い位置でニードル部21が案内され、弁座部1Fに対してニードル部21を適正位置に着座させることができ、弁漏れ性能を向上させることができる。
また、ねじ軸33の先端部と弁ホルダ5とが転がり軸受7によって回転自在に接続されることで、ねじ軸33の回転抵抗を低減して駆動力伝達効率を高めることができるとともに、さらに、転がり軸受7が圧縮ばね6の両端部よりも内側かつ内径側に位置して設けられていることで、電動弁10の軸方向寸法の大型化を抑制することができる。
また、転がり軸受7は、内輪71、外輪72及び鋼球73を有したラジアルベアリングであり、内輪71がねじ軸33の先端部に保持され、外輪72が弁ホルダ5に保持されていることで、ラジアルベアリングによってねじ軸33の回転抵抗をさらに低減させることができる。
また、弁ホルダ5のばね受け部材5Bが筒部61と外鍔部62と内鍔部63とを有して構成されていることで、ねじ軸33の下降に伴って弁体2のニードル部21を弁座部1Fに向かって押圧する際に、ねじ軸33および転がり軸受7からばね受け部材5Bを介して圧縮ばね6に確実に力を伝達し、圧縮ばね6の付勢力を弁体2に作用させることができる。
また、弁体2がニードル部21とフランジ部23とを有し、ニードル部21及びナット22とフランジ部23とが回転自在に接続されるとともに、圧縮ばね6の他端側(下端側)がフランジ部23のばね受け部23Cに当接していることで、着座の際にニードル部21が弁座部1Fに摺れ回りすることが防止でき、これらの部材の摩耗を抑制することができる。
次に、本発明の冷凍サイクルシステムを図8に基づいて説明する。図8は、実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。図において、符号100は前記実施形態の電動弁10を用いた膨張弁であり、200は室外ユニットに搭載された室外熱交換器、300は室内ユニットに搭載された室内熱交換器、400は四方弁を構成する流路切換弁、500は圧縮機である。膨張弁100、室外熱交換器200、室内熱交換器300、流路切換弁400、および圧縮機500は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成している。なお、アキュムレータ、圧力センサ、温度センサ等は図示を省略してある。
冷凍サイクルの流路は、流路切換弁400により冷房運転時の流路と暖房運転時の流路の2通りに切換えられる。冷房運転時には、図に実線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室外熱交換器200に流入され、この室外熱交換器200は凝縮器として機能し、室外熱交換器200から流出された液冷媒は膨張弁100を介して室内熱交換器300に流入され、この室内熱交換器300は蒸発器として機能する。
一方、暖房運転時には、図に破線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室内熱交換器300、膨張弁100、室外熱交換器200、流路切換弁400、そして、圧縮機500の順に循環され、室内熱交換器300が凝縮器として機能し、室外熱交換器200が蒸発器として機能する。膨張弁100は、冷房運転時に室外熱交換器200から流入する液冷媒、または暖房運転時に室内熱交換器300から流入する液冷媒を、それぞれ減圧膨張し、さらにその冷媒の流量を制御する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、家庭用エアコン等の空気調和機に用いられる電動弁10を例示したが、本発明の電動弁は、家庭用エアコンに限らず、業務用エアコンであってもよいし、空気調和機に限らず、各種の冷凍機等にも適用可能である。
また、前記実施形態の電動弁10では、弁体2のニードル部21とフランジ部23とが軸方向及び径方向に遊びをもって接続されていたが、これに限らず、遊びを持たずに接続されてもよいし、軸方向のみに遊びをもって接続されてもよいし、径方向のみに遊びをもって接続されてもよい。さらに、電動弁10では、ねじ軸33および転がり軸受7と弁ホルダ5とが軸方向及び径方向に遊びをもって接続されていたが、これに限らず、遊びを持たずに接続されてもよいし、軸方向のみに遊びをもって接続されてもよいし、径方向のみに遊びをもって接続されてもよい。
また、前記実施形態の電動弁10では、転がり軸受7が内輪71、外輪72及び鋼球73を有したラジアルベアリングであったが、転がり軸受としては、ラジアルベアリングに限らず、各種形態の軸受けが利用可能である。さらに、ねじ軸33と弁ホルダ5とが転がり軸受7を介して接続されていたが、転がり軸受に代えてスラストワッシャ等で接続されていてもよい。また、電動弁10では、弁ホルダ5がホルダ本体5A及びばね受け部材5Bを有し、ホルダ本体5Aにばね受け部材5Bが圧入固定されていたが、これに限らず、ばね受け部材5Bがホルダ本体5Aに対して軸方向に移動自在に支持されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁ハウジング
1A 弁本体
1B 蓋部材
1C 弁室
1D 第1ポート
1E 第2ポート
1F 弁座部
2 弁体
3 駆動部
4 ねじ送り機構
5 弁ホルダ
5A ホルダ本体
6 圧縮ばね
7 転がり軸受
15 案内部材
33 ねじ軸(ロータ軸)
R 均圧流路
100 膨張弁(電動弁)
200 室外熱交換器(凝縮器又は蒸発器)
300 室内熱交換器(蒸発器又は凝縮器)
400 流路切換弁
500 圧縮機

Claims (5)

  1. 弁ハウジングと、
    ロータ軸を回転駆動する駆動部と、
    前記ロータ軸の回転に伴って前記ロータ軸を軸線方向に進退させるねじ送り機構と、
    前記ロータ軸の進退に伴って弁座部に着座または離座可能な弁体と、
    前記ロータ軸と前記弁体とを接続する弁ホルダと、
    前記弁ホルダに内蔵されて弁体を弁閉方向に付勢する圧縮ばねと、を備え、
    前記弁ハウジングは、第1ポート、第2ポート、弁室および前記弁座部を構成する弁本体と、前記弁本体に固定されるとともに該弁ハウジングの外殻を構成する筒状の蓋部材と、を備え、
    前記弁ホルダは、筒状のホルダ本体を有し、前記ホルダ本体の外周面が前記蓋部材の内周面によって軸線方向に進退案内されることを特徴とする電動弁。
  2. 前記蓋部材は、金属板材からプレス加工により筒状に形成された部材であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記ホルダ本体の外周面と前記蓋部材の内周面との間に均圧流路が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動弁。
  4. 前記蓋部材と前記弁本体の境界部には、前記弁体を軸線方向に案内する案内部材が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の電動弁。
  5. 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1~4のいずれか一項に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられていることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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