JP4842692B2 - アンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置およびアンモニア冷媒冷凍サイクル装置 - Google Patents

アンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置およびアンモニア冷媒冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

この発明は、アンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置およびアンモニア冷媒冷凍サイクル装置に関するものである。
アンモニア冷媒を用いた冷凍サイクル装置では、冷媒回路に組み込まれる膨張弁等の弁装置の弁ハウジングや弁体がステンレス鋼等の導電性の金属材料により構成されていると、電気化学的腐食による壊喰現象が生じることが知られている。
この対策として、弁ハウジングや弁体をプラスチックスやセラミックス等の非導電性材料で構成したり、弁体や弁座部の表面を蒸着等によってセラミックス被覆することが、すでに提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−307370号公報
冷凍サイクル装置に用いられる弁装置の弁ハウジングは、機械的強度、他の部品との接続性、組み付け性や、取付性、配管性等の種々の観点から、汎用の弁装置と同様に金属製であることが好ましい。しかし、壊喰防止のために、弁ハウジング全体がプラスチックスやセラミックス等の非導電性材料で構成されると、それらのことが阻害され、実用性、量産性に欠けるものになる。
この発明が解決しようとする課題は、アンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置において、金属製の弁ハウジングを使用し、上述の考察結果を踏まえて流速差腐食による壊喰現象が生じる虞れがある部位は、電池作用を生じることがない非導電性材料で構成し、金属材料と非導電性材料とを適切に使い分けすることにより、金属製弁ハウジングの長所を活かして壊喰現象の発生を回避することである。
本発明をするに至る過程で、本発明者らは、アンモニア冷媒冷凍サイクル装置における弁装置の壊喰現象の発生原因について詳細に探究したところ、壊喰現象は、冷凍機油の種類によって多少左右されるものの、基本的には、弁装置内部において冷媒流に曝される全部位でなく、冷媒流の流線上の流速変化が大きい部位の境界相(金属表面)に集中的に生じ、冷媒流速が速くても、流速変化が少ない部位の境界相には生じないことを究明した。この壊喰現象は、低流量側がアノード、高流量側がカソードとなる電気化学的な局部電池作用による流速差腐食であると考えられる。
弁装置内部の冷媒流における流線上の流速変化については、弁ポート(絞り部)に対して流入側と流出側を詳細に考察する必要がある。流入側は、絞り部へ向かう速度上昇域(加速域)である。液冷媒においては、短い距離で、この速度変化が生じることから、加速度としては、非常に高い値を示すことになる。流出側は、絞り部からの膨張流域である。一般的に、液冷媒が膨張し、二層流化する相変化を伴うことから加速域が長く、高い加速度を示す領域も絞り部から下流側に長い。その後、定速流への減速域となるが、減速度は緩やかである。
以上の点を踏まえてなされたのが本発明であって、請求項1記載の発明によるアンモニ
ア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置は、弁ハウジング内に弁座部と弁体を有し、アンモニア冷媒を使用する冷凍サイクル装置で用いる弁装置において、前記弁ハウジングが金属材料により構成され、前記弁装置の内部において冷媒流の流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる領域に曝される部位の表面が非導電性材料により構成され、且つ、前記弁装置の内部の金属表面に向かう、流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる冷媒流の向きを、前記金属表面から反れた方向に偏向させる流体流線偏向形状部が、前記弁座部或いは前記弁体に形成されている。
請求項2記載の発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置は、前記弁装置の内部に配置される、前記弁座部を有する弁座部材と前記弁体との表面が非導電性材料により構成されている。
請求項記載の発明によアンモニア冷媒冷凍サイクル装置は、アンモニア冷媒を使用する冷凍サイクル装置であって、上述の発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を冷媒回路中に有する。
この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置によれば、弁ハウジングが金属材料により構成され、弁装置の内部において冷媒流の流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる領域に曝される部位の表面は非導電性材料により構成されているから、金属製の弁ハウジングの長所を活かしつつ、局部電池作用による流速差腐食による壊喰現象の発生が防止される。
図1は、この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を電動弁(電動式膨張弁)に適用した一つの実施形態を示している。
電動弁は、ステンレス鋼製のカップ形状の弁ハウジング11を有する。弁ハウジング11の上部開口縁部には樹脂製の弁支持ガイド部材12にインサート成形された取付金具13が溶接されている。これにより、弁支持ガイド部材12が弁ハウジング11に固定装着され、弁ハウジング11は弁支持ガイド部材12と共働して円筒空間状の弁室14を画定している。
弁ハウジング11の側部にはステンレス鋼製の横継手15が、弁ハウジング11の底部にはステンレス鋼製の下継手16が各々溶接、ろう付け等によって固定装着されている。
弁ハウジング11の底部中央には、下継手16に直接連通する弁ポート17を形成された弁座部材18が固定金具19、弁座受け部材20によって固定装着されている。弁座部材18は、非導電性材料であるPPS(ポリフェニレンサルフィド)樹脂等のプラスチックスにより構成され、インサート成形によってステンレス鋼製の固定金具19を一体に有する。弁座受け部材20は、ステンレス鋼製で、弁ハウジング11の下継手挿入孔21に圧入後ロウ付け固定されている。
弁座部材18は、固定金具19をもって弁座受け部材20との間にOリング22を挟んで、弁座受け部材20にかしめ部23によってかしめ結合されている。固定金具19は、樹脂製の弁座部材18の金属製の弁座受け部材20に対してかしめ結合するために設けられており、弁座部に生じる差圧に対する強度を確保する。弁座部材18は、ストレート孔による弁ポート17より下継手16の側に末広がりのテーパ孔24を有する。
弁支持ガイド部材12には弁室14へ向けて開口したガイド孔25が形成されている。ガイド孔25には円筒状の弁ホルダ26が軸線方向(図1にて上下方向)に摺動可能に嵌合している。弁ホルダ26は、弁体30のステム部31を弁ホルダ26の下端に固定装着されたスリーブ状の弁受け部材27によって抜け止めした状態で吊り下げ支持している。
弁体30は、弁ホルダ26より吊り下げ支持され、弁受け部材27より下方に突出した部分にニードル部(計量部)32を有する。ニードル部32は、弁ポート17内に進入し、弁体30の軸線方向(上下方向)位置に応じて流量制御を行う。
弁ホルダ26、弁受け部材27はステンレス鋼によって構成されているのに対し、弁体30は、ステム部31、ニードル部32のすべてを非導電性材料であるPPS(ポリフェニレンサルフィド)樹脂等のプラスチックスにより構成されている。
弁支持ガイド部材12は上部に雌ねじ孔28をガイド孔25と同心に有する。雌ねじ孔28には後述するステッピングモータ50のロータ軸51に形成された雄ねじ部52がねじ係合している。
ロータ軸51は、下端に弁ホルダ26内に位置するフランジ部53を有し、ワッシャ29を介して弁ホルダ26を相対回転可能な状態で吊り下げ支持している。弁ホルダ26内のフランジ部53の側にはばねリテーナ41が設けられており、ばねリテーナ41と弁体30のステム部31との間に圧縮コイルばね42が挟まれている。ロータ軸51は、雄ねじ部52と雌ねじ孔28とのねじ係合により、回転しながら軸線方向移動し、この軸線方向移動が、弁ホルダ26および弁体30に伝達される。これにより、弁体30の軸線方向(上下方向)位置が決まる。
弁ハウジング11の上部にはステッピングモータ50が取り付けられている。ステッピングモータ50は、弁ハウジング11に溶接等によって気密に固定装着されたステンレス鋼製のロータケース54と、ロータケース54内に自身の中心軸線周りに回転可能に配置されたロータ55と、ロータケース54の外周部に固定装着されたステータコイルユニット(図示せず)とを有する。
ロータ55は、外周部を多極着磁され、ボス部57に設けられたブッシュ58によってロータ軸51と固定連結されている。
また、ロータケース54内には、ロータ55の回転を制限するストッパ機構59が構成されている。ストッパ機構59はロータケース54内の天井部に固定されたスリーブ部材60と、スリーブ部材60の外周部に取り付けられた螺旋ガイド61と、螺旋ガイド61に係合した可動ストッパ62とを有し、可動ストッパ62がロータ55に形成された突起片63によって蹴り回されることにより、ロータ55の回転に伴って螺旋ガイド61に案内されて旋回しつつ上下移動し、スリーブ部材60の下端のストッパ部64あるいはスリーブ部材60の基端のストッパ部65に当接することにより、弁開方向、あるいは弁閉方向のロータ55の回転を制限する。
なお、スリーブ部材60内には軸受スリーブ66が取り付けられており、軸受スリーブ66はロータ軸51の上部延長軸部67を回転可能に且つ軸線方向に移動可能に支持している。
横継手15から弁室14、弁ポート17を経て下継手16へ冷媒が流れる場合には、図2に示されているように、流入側の加速冷媒流線Aa、Abと、流出側の加速冷媒流線Bができ、これら流線上の流速変化は壊喰発生値以上になる。
下継手16から弁ポート17、弁室14を経て横継手15へ冷媒が流れる場合には、図3に示されているように、流入側の加速冷媒流線Cと、流出側の加速冷媒流線Da、Dbができ、これら流線上の流速変化は壊喰発生値以上になる。
実験的研究では、流速変化が0.1m/sec未満であれば、壊喰現象が生じることがなく、流速変化が0.1m/sec以上で壊喰現象が見られることから、ここで云う壊喰発生値は、0.1m/sec程度である。
図2,3に示されている流入側の加速冷媒流線Aa、流出側の加速冷媒流線Daは、弁体30のニードル部32の外周面に沿って流れる冷媒流によるものであり、流入側の加速冷媒流線Ab、流出側の加速冷媒流線Dbは、弁座部材18の上面に沿って流れる冷媒流によるものであり、ニードル部32や弁座部材18が金属によってできていて導電性を有すれば、ニードル部32の外周面や弁座部材18の上面に、局部電池作用による流速差腐食(壊喰現象)が生じることになるが、弁体30、弁座部材18は非導電性のプラスチックスにより構成されているから、これらの部分が局部電池になることがなく、壊喰現象が生じることがない。
また、流出側の加速冷媒流線B、流入側の加速冷媒流線Cは、弁座部材18の弁ポート17およびテーパ孔24の内周面に沿って流れる冷媒流によるものであり、弁座部材18が金属によってできていて導電性を有すれば、弁ポート17およびテーパ孔24の内周面に、局部電池作用による流速差腐食(壊喰現象)が生じることになるが、弁座部材18は非導電性のプラスチックスにより構成されているから、これらの部分が局部電池になることがなく、壊喰現象が生じることがない。
弁体30のニードル部32の基部には、下向き端面による流体流線偏向形状部33が弁受け部材27の表面より距離La(図2参照)だけ離れた位置に設けられている。流体流線偏向形状部33は、流入側の加速冷媒流線Aa、流出側の加速冷媒流線Daが、弁受け部材27の表面に当たらないように、それら冷媒流線を偏向させる。
これにより、ステンレス鋼製の弁受け部材27の表面に、冷媒流線上の流速変化が壊喰発生値以上の冷媒流が当たらないようになり、弁受け部材27の表面に流速差腐食(壊喰現象)が生じることが回避される。
また、弁座部材18の上面外周部には、頂点がかしめ部23の頂点より高い位置に位置する環状凸形状の流体流線偏向形状部34が形成されている。流体流線偏向形状部34は、流入側の加速冷媒流線Ab、流出側の加速冷媒流線Dbが、かしめ部23の表面に当たらないように、それら冷媒流線を偏向させる。
これにより、ステンレス製の鋼かしめ部23の表面に、冷媒流線上の流速変化が壊喰発生値以上の冷媒流が当たらないようになり、かしめ部23の表面に流速差腐食(壊喰現象)が生じることが回避される。
上述したように、弁ハウジング11が金属材料により構成され、弁装置内部において冷媒流の流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる領域に曝される部位、この実施形態では、弁座部材18、弁体30が非導電性材料により構成されているから、金属製の弁ハウジング11の長所を活かして流速差腐食による壊喰現象の発生が防止される。また、流体流線偏向形状部33、34の作用により、弁座部材18の周辺部に存在するかしめ部23や弁体30の周辺部に存在する弁受け部材27、つまり、金属表面に、冷媒流線上の流速変化が壊喰発生値以上の冷媒流が当たらないようになり、これらの部分の壊喰現象の発生も防止される。
図4は、この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を温度式膨張弁に適用した一つの実施形態を示している。
温度式膨張弁は、ステンレス鋼により構成された弁ハウジング111を有する。弁ハウジング111には、弁室112、入口ポート113、出口ポート114が形成されている。
弁ハウジング111には、図5に示されているように、弁室112の天井部に対応する部位に、入口ポート113に直接連通する弁ポート115を形成された弁座部材116がかしめ部117によってかしめ結合されている。弁座部材116は、非導電性材料であるPPS(ポリフェニレンサルフィド)樹脂等のプラスチックスにより構成されている。
弁室112には弁体118が配置されている。弁体118は、ニードル部(計量部)119とフランジ部120とリテーナ係合部121とを有し、全体を非導電性材料であるPPS(ポリフェニレンサルフィド)樹脂等のプラスチックスにより構成されている。ニードル部119は、弁ポート115内に進入し、弁体118の軸線方向(上下方向)位置に応じて流量制御を行う。
図4に示されているように、弁ハウジング111の下部には金属製のボトムキャップ122が気密にねじ止めされている。ボトムキャップ122には調整スピンドル123がねじ係合している。調整スピンドル123の先端(上端)は弁室112内にあり、この調整スピンドル123の先端と弁体118のリテーナ係合部121に係合している金属製のばねリテーナ124との間に圧縮コイルばね125が挟まれている。圧縮コイルばね125は、弁体118を上方、つまり、弁閉方向に付勢している。
調整スピンドル123は、パッキング126、座金127、皿ばね128、パッキン押え129によってボトムキャップ122に気密に回り止めされている。また、ボトムキャップ122の下部には調整スピンドル123の下方突出部を覆蓋するシールキャップ130が取り付けられている。
弁ハウジング111の上部には感温ダイヤフラム装置131が取り付けられている。感温ダイヤフラム装置131はダイヤフラム132によって区切られたダイヤフラム室133、134を有する。ダイヤフラム室133は、キャピラリチューブ135によって感温筒136と連通接続され、感温筒136による感知温度に応じて内圧を変化する。ダイヤフラム室134に連結棒137を通される連通孔138によって弁室112に連通し、弁室112の圧力を及ぼされる。ダイヤフラム132は、ダイヤフラム室133と134の圧力差に応じて変位し、この変位は、当金139、連結棒137によって弁体118に伝達される。
これにより、弁体118は、感温筒136による感知温度に応じて変位するダイヤフラム132による弁開方向の力と圧縮コイルばね125による弁閉力との平衡関係により図4で見て上下方向に移動し、弁ポート115の開閉ならびに実効開口面積を増減する。
入口ポート113から弁ポート115、弁室112を経て出口ポート114へ冷媒が流れる場合には、図5に示されているように、流入側の加速冷媒流線Eと、流出側の加速冷媒流線Fa、Fbができ、これら流線上の流速変化は壊喰発生値以上になる。
流入側の加速冷媒流線Eは、弁座部材116の弁ポート115の内周面に沿って流れる冷媒流によるものであり、弁座部材116が金属によってできていて導電性を有すれば、弁ポート115の内周面に、局部電池作用による流速差腐食(壊喰現象)が生じることになるが、弁座部材116は非導電性のプラスチックスにより構成されているから、この部分が局部電池になることがなく、壊喰現象が生じることがない。
流出側の加速冷媒流線Faは、弁体118のニードル部119の外周面に沿って流れる冷媒流によるものであり、流出側の加速冷媒流線Fbは、弁座部材116の下面に沿って流れる冷媒流によるものであり、ニードル部119や弁座部材116が金属によってできていて導電性を有すれば、ニードル部119の外周面や弁座部材116の下面に、局部電池作用による流速差腐食(壊喰現象)が生じることになるが、弁体118、弁座部材116は非導電性のプラスチックスにより構成されているから、これらの部分が局部電池になることがなく、壊喰現象が生じることがない。
弁座部材116の下端は、かしめ部117の先端より距離Lbだけ離れた位置に設けられている。これにより、流出側の加速冷媒流線Fbがかしめ部117に当たらないようになり、かしめ部117の表面に流速差腐食(壊喰現象)が生じることが回避される。
連結棒137の下端は、連通孔138より弁室112に突出して弁体118のフランジ部120に当接しており、弁室112内に露出する連結棒137部分の外周面には、流出側の加速冷媒流線Fa、Fbが当たるが、弁室112内に露出する連結棒137部分の外周は樹脂コーティングによる非導電皮膜140によって被覆されている。これにより、連結棒137の表面に流速差腐食(壊喰現象)が生じることが回避される。
なお、弁座部材18、116、弁体30、118を構成する非導電性材料としては、PPS以外に、PE(ポリエチレン)、PA(ポリアミド)、PTFT(ポリ四フッ化エチレン)、PF(フェノール樹脂)、CPE(塩素化ポリエーテル)、キシレン樹脂等の合成樹脂、天然ゴム、NBR(ニトリルブタジエンゴム)等の硬質ゴム材料、ジルコニア、アルミナ、ステアタイト等によるセラミックスが挙げられる。
また、弁座部材18、116、弁体30、118は、表面だけが非導電性材料によって構成されていもよく、陽極酸化処理、物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)、溶射、塗布等によって弁座部材18、116、弁体30、118の表面が非導電性皮膜により被覆されていもよい。
また、この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置は、電動弁(電動式膨張弁)や温度式膨張弁に限られることはなく、逆止弁、電磁弁等、アンモニア冷媒冷凍サイクル装置で使用される各種の弁装置に適用することができる。
次に、この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を、図6を参照して説明する。
この実施形態による冷凍サイクル装置は、圧縮機201と、凝縮器(室外熱交換器)202と、膨張弁203と、蒸発器(室内熱交換器)204と、これらをループ接続する冷媒通路205〜208とを有する。
この冷凍サイクル装置では、アンモニア冷媒が用いられ、空気調和装置(冷房)や冷凍・冷蔵庫等を構成する。
膨張弁203としては、上述したこの発明による電動式膨張弁あるいは温度式膨張弁が用いられる。
なお、上述したこの発明による電動式膨張弁あるいは温度式膨張弁が適用される冷凍サイクル装置は、図6に示されているような冷凍サイクル装置に限られることはなく、膨張弁を接続した熱交換器を複数有するマルチ式の冷凍サイクル装置にも適用可能である。
この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を電動弁(電動式膨張弁)に適用した一つの実施形態を示す縦断面図である。 一つの実施形態の電動弁の要部の拡大断面図である。 一つの実施形態の電動弁の要部の拡大断面図である。 この発明によるアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を温度式膨張弁に適用した一つの実施形態を示す縦断面図である。 一つの実施形態の温度式膨張弁の要部の拡大断面図である。 この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示す冷媒回路図である。
符号の説明
11 弁ハウジング
12 弁支持ガイド部材
13 取付金具
14 弁室
15 横継手
16 下継手
17 弁ポート
18 弁座部材
19 固定金具
20 弁座受け部材
21 下継手挿入孔
22 Oリング
23 かしめ部
24 テーパ孔
25 ガイド孔
26 弁ホルダ
27 弁受け部材
28 雌ねじ孔
29 ワッシャ
30 弁体
31 ステム部
32 ニードル部
33、34 流体流線偏向形状部
41 ばねリテーナ
42 圧縮コイルばね
50 ステッピングモータ
51 ロータ軸
52 雄ねじ部
53 フランジ部
54 ロータケース
55 ロータ
57 ボス部
58 ブッシュ
59 ストッパ機構
60 スリーブ部材
61 螺旋ガイド
62 可動ストッパ
63 突起片
64、65 ストッパ部
66 軸受スリーブ
67 上部延長軸部
111 弁ハウジング
112 弁室
113 入口ポート
114 出口ポート
115 弁ポート
116 弁座部材
117 かしめ部
118 弁体
119 ニードル部
120 フランジ部
121 リテーナ係合部
122 ボトムキャップ
123 調整スピンドル
124 ばねリテーナ
125 圧縮コイルばね
126 パッキング
127 座金
128 皿ばね
129 パッキン押え
130 シールキャップ
131 感温ダイヤフラム装置
132 ダイヤフラム
133、134 ダイヤフラム室
135 キャピラリチューブ
136 感温筒
137 連結棒
138 連通孔
139 当金
140 非導電皮膜
201 圧縮機
202 凝縮器
203 膨張弁
204 蒸発器
205〜208 冷媒通路

Claims (3)

  1. 弁ハウジング内に弁座部と弁体を有し、アンモニア冷媒を使用する冷凍サイクル装置で用いる弁装置において、
    前記弁ハウジングが金属材料により構成され、前記弁装置の内部において冷媒流の流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる領域に曝される部位の表面が非導電性材料により構成され、且つ、前記弁装置の内部の金属表面に向かう、流線上の流速変化が壊喰発生値以上になる冷媒流の向きを、前記金属表面から反れた方向に偏向させる流体流線偏向形状部が、前記弁座部或いは前記弁体に形成されていることを特徴とするアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置。
  2. 前記弁装置の内部に配置される、前記弁座部を有する弁座部材と前記弁体との表面が非導電性材料により構成されていることを特徴とする請求項1記載のアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置。
  3. アンモニア冷媒を使用する冷凍サイクル装置であって、請求項1または2に記載のアンモニア冷媒冷凍サイクル装置用弁装置を冷媒回路中に有するアンモニア冷媒冷凍サイクル装置。
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