JP2019143727A - 流量制御弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents
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Abstract
Description
(2)本発明の第2の態様によると、冷凍サイクルシステムは、第1の態様の流量制御弁である膨張弁と、前記流体を気化させる蒸発器と、気化した前記流体を圧縮する圧縮機と、圧縮された前記流体を液化させる凝縮器とを備える。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による流量制御弁1の構成の概略を示す図である。なお、説明の都合上、X軸、Y軸、Z軸からなる座標系を図示の通りに、それぞれ図1の上下方向、表裏方向、左右方向に設定する。流量制御弁1は、弁座20を有し弁部材55と弁体10とを収容する弁本体90と、弁体10を軸方向に駆動する弁軸30と、弁軸30の傾きを抑制する弁軸ホルダ40と、弁軸30を弁軸30の延在方向(X軸方向、図1の上下方向)に移動させるロータ70とを有する。
なお、本実施の形態は、ステッピングモータの駆動によって弁体10を移動させる電動弁に限定されず、ソレノイドの駆動によって弁体10を移動させる電磁弁でもよいし、圧力に応じて弁体10と弁座20との離間距離が変化する圧力式の駆動で弁体10を移動させてもよいし、手動で弁体10を移動させてもよい。
横継手2は、第2開口92の開口径よりも小さな外径を有する管継手であり、第2開口92に挿入されて、ろう付け等により弁本体90に取り付けられる。すなわち、横継手2は、第2開口92を介して弁本体90の内側に形成された弁室901と接続する。横継手2は、第2開口92に取り付けられた際に、第2開口92の近傍の第1部分領域201と、第1部分領域201と接続し第2開口92から離れる方向(Z軸+方向)に延在する第2部分領域202とを有する。
下継手3および第2整流部材37は、横継手2および第1整流部材21と同様の構造を有する。下継手3は、図1に示すように、肉厚の異なる第1部分領域301と第2部分領域302とを有するとともに、第1開口91の開口径よりも小さな外径を有する管継手である。下継手3は、第1開口91に挿入され、第1部分領域301のX軸+側の端部で弁座20に当接した状態で、ろう付け等により弁本体90に取り付けられる。第2整流部材37は、第1部分領域301と第2部分領域302との段差部303にて、たとえばろう付けやかしめ等により固定される。なお、本実施の形態では、下継手3が弁座20のみに当接した状態で弁本体90に取り付けられる例を用いて説明を行うが、下継手3が弁座20に連通する構成であれば、他の構成であってもよい。たとえば、下継手3が弁座20に当接されることなく、弁本体90のみに当接してもよい。或は、下継手3が弁座20と弁本体90とに取り付けられてもよい。
なお、第2整流部材37においても、7個以上の貫通穴311が形成されてもよいし、5個以下の複数の貫通穴311が形成されてもよい。また、貫通穴311aおよび貫通穴311b〜311fが本体部301上で形成される位置関係についても、図2に示す例に限定されない。すなわち、貫通穴311の個数や配置は、各種の計測や実験等に基づいて、騒音の発生を抑制するために好適な個数や配置とすればよい。
(1)薄板により形成され、弁体10を内部に収容する弁本体90に設けられた第2開口92を介して、弁室901と接続する横継手2と、第2開口92の近傍に設けられ、横継手2を流れる流体を整流する第1整流部材21と、第1整流部材21を横継手2の内部の第2開口92の近傍で保持する段差部203とを備える。
第1整流部材21および第2整流部材37は、図2に示す形状に限定されない。以下、図面を参照しながら例を示す。なお、以下の説明では、第1整流部材21を例に挙げて説明を行うが、第2整流部材37についても同様である。
(変形例1)図4は、変形例1における第1整流部材21の外観図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)はXY平面における平面図、図4(c)はZX平面における断面図である。第1整流部材21は、薄板の円板状の本体部210に、1個の貫通穴211が設けられることにより形成される。円板状の本体部210の径は、横継手2の第1部分領域201の内径より大きく、第2部分領域202の内径よりも小さい。第1部分領域201の内径(開口面積)よりも小さな内径(開口面積)を有する貫通穴211を冷媒が通過することにより、泡沫が成長して大きな気泡となることを抑制して、騒音の発生を抑えることが可能になる。なお、貫通穴211は、本体部210の中心軸Lを中心として形成される例に限定されず、本体部210の中心軸Lと貫通穴211の中心軸とが異なってもよい。
また、図5に示す例では、辺210aおよび210bは直線状としたが、直線状でなくてもよい。また、変形例2の本体部210においても、図2や図4にて例示した貫通穴211を設けてもよい。
第1整流部材21の本体部210を薄板状の部材である場合を例に挙げて説明を行った。しかし、図5(e)の外観斜視図に示すように、本体部210は薄板状の部材ではなくZ軸方向に沿って所定の厚さを有する部材であってもよい。このZ軸方向の厚さは、各種の計測や実験等に基づいて、騒音の発生を抑制するために好適な厚さとすればよい。
なお、空間S10、S20、S30およびS40の面積は、各種の計測や実験等に基づいて、騒音の発生を抑制するために好適な大きさとすればよい。
また、図6に示す例では、辺242a、242b、243a、243b、244a、244b、245aおよび245bは直線状としたが、直線状でなくてもよい。また、変形例2の本体部210においても、図2や図4にて例示した貫通穴211を設けてもよい。
本発明の第2の実施の形態による流量制御弁について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、横継手および下継手の形状が第1の実施の形態とは異なる。
横継手22は、第2開口92の開口径よりも小さな外径を有する第1部分領域221と、第1部分領域221よりも大きな内径を有する第2部分領域222と、第1部分領域221と第2部分領域222とを接続する第3部分領域223とからなる管継手である。横継手22は、第1部分領域221が第2開口92に挿入されて、ろう付け等により弁本体90に取り付けられる。横継手22は、第2開口92と接続されるZ軸−側の端部近傍に対して縮管処理を施すことにより、内径の異なる第1部分領域221および第2部分領域222と、第1部分領域221および第2部分領域222を接続する第3部分領域223とを形成することができる。なお、横継手22は、Z軸+側に対して拡管処理を施すことにより、上述した第1部分領域221、第2部分領域222および第3部分領域223を形成してもよい。横継手22が上記の縮管処理や拡管処理により製造されることにより、第3部分領域223のZ軸−側では第1部分領域221の内径と等しい内径を有し、Z軸+側では第2部分領域222の内径と等しい内径を有する。第3部分領域223は、Z軸の−側から+側に沿って徐々に内径が大きくなる傾斜部である。第2部分領域222は、第3部分領域223と接続する接続部の近傍に形成された凹部224を有する。
また、第2の実施の形態においては、横継手22に第1整流部材21が設けられ、下継手32に第2整流部材37が設けられる場合を例に挙げて説明を行ったが、下継手32に第2整流部材37が設けられていなくてもよい。
また、上述した第2の実施の形態による流量制御弁1も、図3に示す冷凍サイクルシステム500の膨張弁として用いることができる。
横継手2の第1部分領域221の内径は、第2部分領域222の内径よりも小さく、第1整流部材21は、第1部分領域221の内径および外径と第2部分領域222の内径とが異なることにより生じる傾斜部である第3部分領域223にて保持される。これにより、第1整流部材21を容易に横継手2の内部に取り付けることができる。
本発明の第3の実施の形態による流量制御弁について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、横継手および下継手の形状が第1の実施の形態とは異なる。
横継手23は、第2開口92の開口径よりも小さな外径を有する管継手であり、第2開口92に取り付けられた際のZ軸−側の端部の面230には第1整流部213が形成される。すなわち、第1整流部213は、横継手23と一体に形成されるので、横継手23に保持されている。横継手23が第2開口92に取り付けられると、第1整流部213が弁本体90の内部の弁室901に突出する。したがって、横継手23の面230は、第1整流部213を横継手23の内部の第2開口92の近傍にて保持する保持部として機能する。これにより、第1整流部213は、第2開口92の近傍に設けられる。
また、第1整流部213が横継手23のZ軸−側の面230に設けられる場合に限定されず、横継手23のZ軸−側の端部から所定の距離だけZ軸+側の位置に設けられても良い。同様に、第2整流部331が下継手33のX軸+側の面330に設けられる場合に限定されず、下継手33のX軸+側の端部から所定の距離だけX軸−側の位置に設けられても良い。
また、第3の実施の形態および変形例においては、横継手23に第1整流部213が設けられ、下継手33に第2整流部331が設けられる場合を例に挙げて説明を行ったが、下継手32に第2整流部331が設けられていなくてもよい。
また、上述した第3の実施の形態による流量制御弁1も、図3に示す冷凍サイクルシステム500の膨張弁として用いることができる。
第1整流部213は、横継手2のうち第2開口92に挿入される側の面230の近傍に一体に形成される。これにより、弁本体90が薄板を加工して形成された場合であっても、簡素な構造を有し静音性が維持された流量制御弁1を製造することができる。
本発明の第4の実施の形態による流量制御弁について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第1整流部材を取り付けるための構造が第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態の流量制御弁1は、横継手24を第2開口92に取り付けるための管継手取付部材840を有する。管継手取付部材840は管状の部材であり、外径の異なる第1取付領域841と第2取付領域842とを有する。第1取付領域841の外径は第2開口92の開口径よりも大きく、第2取付領域842の外径は第2開口92の開口径よりも小さい。第1取付領域841の内径と第2取付領域842の内径とは等しい。すなわち、第1取付領域841の径方向の厚さ(肉厚)は、第2取付領域842の径方向の厚さ(肉厚)よりも大きい。
また、第4の実施の形態においては、下継手3および第2整流部材37は第1の実施の形態と同様であるものとして説明を省略したが、第2または第3の実施の形態における下継手32、33および第2整流部材37を適用してもよいし、下継手3に第2整流部材37が設けられていなくてもよい。
また、上述した第4の実施の形態による流量制御弁1も、図3に示す冷凍サイクルシステム500の膨張弁として用いることができる。
第2開口92に取り付けられ、横継手24に挿入される管継手取付部材840をさらに備え、横継手2の第1部分領域241は管継手取付部材840を覆い、第1整流部材21は、管継手取付部材840のうち横継手24に挿入される側の端面844にて保持される。これにより、薄板を加工して形成された弁本体90のように、弁本体90に複雑な構造を形成できない場合であっても、簡単な構造で横継手2の内部に第1整流部材21を設けることができる。
本発明の第5の実施の形態による流量制御弁について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第1整流部材を取り付けるための構造が第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態の弁本体90は、第2開口92の外周には、Z軸+側に突設する突起部903を有する。突起部903は、たとえばバーリング加工によって形成される。突起部903は、Z軸方向に沿って所定の長さを有し、第2開口92の開口径と同一の内径を有する筒状に形成される。横継手25は、突起部903の外径よりも大きな内径を有する管継手であり、Z軸−側の第1部分領域251とZ軸+側の第2部分領域252とを有する。横継手25は、突起部903が横継手25の内部に挿入されることにより、弁本体90に取り付けられる。このとき、突起部903を横継手25の第1部分領域251が覆う。
また、第5の実施の形態においては、下継手3および第2整流部材37は第1の実施の形態と同様であるものとして説明を省略したが、第2または第3の実施の形態における下継手32、33および第2整流部材37を適用してもよい、下継手3に第2整流部材37が設けられていなくてもよい。
また、上述した第5の実施の形態による流量制御弁1も、図3に示す冷凍サイクルシステム500の膨張弁として用いることができる。
弁本体90は、第2開口92の外周部で外部に向けて突出する突起部903を有し、突起部903は横継手25に挿入され、横継手25の第1部分領域251は、突起部903を覆い、第1整流部材21は突起部903の端面904にて保持される。これにより、薄板を加工して形成された弁本体90のように、弁本体90に複雑な構造を形成できない場合であっても、簡単な構造で横継手2の内部に第1整流部材21を設けることができる。
2、22、23、24、25 横継手
3、32、33 下継手
4 蒸発器(室内熱交換器)
5 圧縮機
6 凝縮器(室外熱交換器)
10 弁体
20 弁座
21 第1整流部材
37 第2整流部材
90 弁本体
91 第1開口
92 第2開口
201、221、241、251 第1部分領域
202、222、242、252 第2部分領域
210 本体部
211 貫通穴
213 第1整流部
223 第3部分領域
301、321 第1部分領域
302、322 第2部分領域
310 本体部
311 貫通穴
323 第3部分領域
331 第2整流部
500 冷凍サイクルシステム
501、502、503、504 冷媒通路
840 管継手取付部材
844 端面
901 弁室
903 突起部
904 端面
Claims (11)
- 薄板により形成され、流体の流入口または流出口となる第1および第2開口が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの内部に設けられ、弁座との間で開口面積を調節する弁体と、
前記第1開口に設けられ、前記弁座に連通する第1管継手と、
前記第2開口に設けられ、前記ハウジングの内部と接続する第2管継手と、
前記第2開口の近傍に設けられ、前記第2管継手を流れる流体を整流する整流部と、
前記整流部を前記第2管継手の内部の前記第2開口の近傍で保持する保持部と、を備える流量制御弁。 - 請求項1に記載の流量制御弁において、
前記第2管継手は、前記第2開口の近傍にて第1の内径を有する第1部分領域と、第1の内径よりも大きな内径を有する第2部分領域とを有し、
前記保持部は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との境界で前記整流部を保持する流量制御弁。 - 請求項2に記載の流量制御弁において、
前記第2管継手の前記第1部分領域の肉厚は、前記第2部分領域の肉厚よりも大きく、
前記保持部は、前記第1部分領域の肉厚と前記第2部分領域の肉厚とが異なることにより形成される段差部である流量制御弁。 - 請求項2に記載の流量制御弁において、
前記第2管継手の第1部分領域の内径は、前記第2部分領域の内径よりも小さく、
前記保持部は、前記第1部分領域の内径と前記第2部分領域の内径とが異なることにより生じる傾斜部である流量制御弁。 - 請求項2に記載の流量制御弁において、
前記第2開口に取り付けられ、前記第2管継手に挿入される管継手取付部材をさらに備え、
前記第2管継手の前記第1部分領域は、前記管継手取付部材を覆い、
前記保持部は、前記管継手取付部材のうち前記第2管継手に挿入される側の端面である流量制御弁。 - 請求項2に記載の流量制御弁において、
前記ハウジングは、前記第2開口の外周部で外部に向けて突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2管継手に挿入され、
前記第2管継手の前記第1部分領域は、前記突出部を覆い、
前記保持部は、前記突出部の端面である流量制御弁。 - 請求項1に記載の流量制御弁において、
前記保持部は前記第2管継手のうちの前記第2開口に挿入される側の端面の近傍であり、前記整流部は前記端面の近傍に一体に形成される流量制御弁。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の流量制御弁において、
前記整流部は前記流体が通過するための貫通部を有し、前記貫通部の面積は前記第2管継手を流体が通過する面積よりも小さい流量制御弁。 - 請求項8に記載の流量制御弁において、
前記整流部は、薄板により形成される流量制御弁。 - 請求項8に記載の流量制御弁において、
前記整流部は、前記第2管継手が延在する方向に沿って厚さを有する流量制御弁。 - 請求項1から10までのいずれか一項に記載の流量制御弁である膨張弁と、
前記流体を気化させる蒸発器と、
気化した前記流体を圧縮する圧縮機と、
圧縮された前記流体を液化させる凝縮器とを備える冷凍サイクルシステム。
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