JP7097093B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電動弁に関する。
従来から、例えば流体の配管系統の途中に介在させて、流体の流路の開閉や流量制御を行う機器として電動弁が使用されている。このような電動弁においては、流量制御を正確に行わせるために、弁本体に装着されたステッピングモータなどの駆動源により弁体を駆動させている。
特許文献1には、ステッピングモータにより弁体を、弁シートに対して接離可能に駆動する電動弁が開示されている。
特開2019-065898号公報
特許文献1の電動弁において、弁体の上下に背圧室と前記弁座付きの弁口を持つ弁室とを画成するガイド部材に対し、シール部材を挟んだ状態で弁体が挿通されている。背圧室と弁口とを常時連通させることにより、弁体の上下の圧力を均等化し、弁体に対し閉弁方向に働く力と、開弁方向に働く力とをバランスさせ、弁体の精度良い駆動を確保している。
一方、閉弁時には、弁体を弁座に接触した状態を維持する必要がある。そこで、弁体を弁座に向かう方向に付勢するスプリングを設けている。ここで、スプリングの付勢力を大きくすると、閉弁時における弁体の着座を確保できるが、付勢力を受けながら摺動する部分の摩耗対策を行う必要がある。
本発明は、付勢力の大きなスプリングを用いることなく、閉弁時における弁体の着座を確保できる電動弁を提供することを目的とする。
本発明にかかる電動弁は、
弁室弁口弁座備えた弁本体と、
前記弁室に挿通された弁軸と、
前記弁軸に連結された弁体と、
前記弁軸を駆動することにより、前記弁体を前記弁座に対して接近または離間させる弁体駆動部と、を有し、
前記弁本体は、前記弁口に対して前記弁体を挟んで反対側に、背圧室を形成する内壁を備え、前記弁軸と前記内壁との間に、シール部材が配置されており、
前記弁体が前記弁座に着座したときに、前記シール部材から前記弁体に伝達される軸線方向の付勢力を発生する付勢力発生部を備え、
前記付勢力発生部は、テーパ形状を有する面を備えた前記弁軸であり、
前記内壁は、閉弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の縮径内周面と、開弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の拡径内周面と、前記縮径内周面と前記拡径内周面とを接続するテーパ内周面と、を有する、ことを特徴とする。
本発明にかかる電動弁は、
弁室、弁口、弁座を備えた弁本体と、
前記弁室に挿通された弁軸と、
前記弁軸に連結された弁体と、
前記弁軸を駆動することにより、前記弁体を前記弁座に対して接近または離間させる弁体駆動部と、を有し、
前記弁本体は、前記弁口に対して前記弁体を挟んで反対側に、背圧室を形成する内壁を備え、前記弁軸と前記内壁との間に、シール部材が配置されており、
前記弁体が前記弁座に着座したときに、前記シール部材から前記弁体に伝達される軸線方向の付勢力を発生する付勢力発生部を備え、
前記付勢力発生部は、テーパ形状を有する面を備えた前記内壁であり、
前記内壁は、閉弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する内側円錐面と、開弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の拡径内周面と、前記内側円錐面と前記拡径内周面とを接続し前記内側円錐面とは逆側に傾いたテーパ内周面と、を有することを特徴とする。
本発明の電動弁によれば、付勢力の大きなスプリングを用いることなく、閉弁時における弁体の着座を確保できる電動弁を提供することができる。
図1は、第1実施形態の電動弁を示す縦断面図である。 図2は、第1実施形態の電動弁の一部を拡大して示す断面図である。 図3は、第1実施形態の変形例にかかる電動弁の一部を拡大して示す断面図である。 図4は、第2実施形態の電動弁を示す縦断面図である。 図5は、第2実施形態の電動弁の一部を拡大して示す断面図である。 図6は、第2実施形態の変形例にかかる電動弁の一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明に係る電動弁の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書では、ロータから弁座に向かう方向を下方とし、その逆方向を上方とする。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の電動弁10を示す縦断面図である。自動車等の冷凍サイクル等における冷媒(流体)の流量制御を行う電動弁10は、弁軸24と、弁軸24に連結された弁体70と、弁体70が接離可能な弁座部材60と、弁座部材60を取り付けた弁本体20と、弁本体20に取り付けられて弁軸24を駆動させるロータ30を内蔵するキャン40と、キャン40に外嵌されロータ30を回転駆動するステータ50とを備えている。電動弁10の軸線をLとする。
キャン40の円筒状部分の外周には、それぞれ一対のボビン52とステータコイル53およびこれらを囲うヨーク51が配置され、その外周を樹脂モールドカバー56によって覆うことによりステータ50が形成されている。本実施形態では、樹脂モールドカバー56は、キャン40の上部を含めて覆っているが、ヨーク51の周囲のみを覆うようにしてもよい。ロータ30とステータ50とによりステッピングモータを構成している。
ステータコイル53は、基板CB及びコネクタCNを介して、外部の電源回路(不図示)に接続されている。
キャン40はステンレスなどの非磁性の金属から形成され、有底円筒状をしている。キャン40の開放した下端は、後述するように弁本体20の上端に圧入されて溶接により固定されている。
略円筒状の弁軸24は、ステンレス又は真鍮などから形成され、上端側の第1軸部24aと、第1軸部24aより大径の第2軸部24bと、第2軸部24bの下端に形成された円形のフランジ部24cと、フランジ部24cの下面に連結された第3軸部24dと、第3軸部24dより小径の第4軸部24eとを同軸に連設してなる。
弁体70は、円筒部71と、フランジ部72と、弁部73とを同軸に連設してなる。円筒部71の上端中央から下方に向かって袋穴状の円形開口74が形成されており、第3軸部24dの外周に冷媒漏れ防止用のシール部材としてのO-リングORが嵌められた状態で、円形開口74に、弁軸24の第4軸部24eが圧入により嵌合している。また、円形開口74の下端近傍と、円筒部71の外周とを連結する連通穴75が形成されている。連通穴75は、円形開口74の内部と、円筒部71の外部とを連通することで、異音抑制の効果がある。下端がテーパ形状である弁部73は、後述する弁体70が着座するシート面73aを有している。
略円筒状の弁軸ホルダ32は、キャン40内において、弁軸24の上端側を収容するように配置されている。弁軸ホルダ32の上端は、弁軸24の第1軸部24aの上端が圧入固定されたプッシュナット33により接合されている。
プッシュナット33の外周に沿って、圧縮コイルばねで構成される復帰ばね35を取付けている。復帰ばね35は、詳細を後述するガイドブッシュ26の固定ねじ部25と弁軸ホルダ32の移動ねじ部31との螺合が外れたときに、キャン40の頂部内面に当接して固定ねじ部25と移動ねじ部31との螺合を復帰させるように付勢する機能を有する。
キャン40に対して隙間を開けて配置されたロータ30と、弁軸ホルダ32とは、支持リング36を介して結合されている。より具体的に支持リング36は、ロータ30の成形時にインサートされた黄銅製の金属リングで構成されており、支持リング36の内周孔部に弁軸ホルダ32の上部突部が嵌合し、上部突部の外周をかしめ固定してロータ30、支持リング36及び弁軸ホルダ32を結合している。
弁軸ホルダ32の外周には、ストッパ機構の一方を構成する上ストッパ体37が固着されている。上ストッパ体37はリング状の樹脂より構成され、下方に向けて板状の上ストッパ片37aが突設されている。
円筒状のガイドブッシュ26が、弁軸ホルダ32と弁軸24との間に配置されている。ガイドブッシュ26の下端は、詳細を後述するホルダ220の内周に圧入により嵌合している。ガイドブッシュ26の外周には、ストッパ機構の他方を構成する下ストッパ体27が固着されている。下ストッパ体27はリング状の樹脂より構成され、上方に板状の下ストッパ片27aが突設されており、上記した上ストッパ片37aと係合可能となっている。
下ストッパ体27はガイドブッシュ26の外周に形成された螺旋溝部分26aに射出成形により固着され、上ストッパ体37は弁軸ホルダ32の外周に形成された螺旋溝部分32bに射出成形により固着されている。
弁軸ホルダ32の内面に移動ねじ部31が形成されており、ガイドブッシュ26の外周に形成された固定ねじ部25と螺合している。
本実施形態の弁体駆動部は、ロータ30、弁軸ホルダ32(移動ねじ部31)、ガイドブッシュ26(固定ねじ部25)および圧縮コイルばね34を有している。
弁軸24は、弁軸ホルダ32の軸線Lに沿って上下動可能に嵌挿されており、弁軸ホルダ32内に縮装された圧縮コイルばね34によって下方に付勢されている。
弁本体20は、肉厚や外径が均一な金属製(例えばステンレス製)の直線パイプから形成される筒状本体210と、筒状本体210の上端側内周に圧入されるステンレス製のホルダ220と、弁座部材60とを有する。ホルダ220は、円環部221と、円環部221より小径であって円環部221から下方に延在する円管部222とを連設して形成されている。
円環部221の上端外周に、キャン40の下端が圧入され、溶接により固定されている。円環部221の下端外周近傍には、筒状本体210の上端が溶接により同軸に連結されている。
円環部221には、円管部222との接合部外方において、軸線Lに平行に延在する第1貫通穴223が形成され、また円管部222には、円環部221との接合部近傍において、径方向に貫通する第2貫通穴224が形成されている。
本実施形態で、円管部222は内壁を構成する。また、円管部222の内部であって、弁軸24のフランジ部24cの上部が背圧室BCを構成する。
円環部221の内周に、ガイドブッシュ26が圧入され、円環部221の下端側に形成された仕切り壁225に下端を突き当てるように配置されている。仕切り壁225の中央には、円形穴226が形成され、円形穴226に弁軸24が挿通されている。
弁座部材60は、拡径部61と、拡径部61から上方に延在する中空円筒部62とを連設して形成されている。拡径部61の外周に筒状本体210が圧入または隙間嵌めされ、ロウ付けにより接合されている。筒状本体210と中空円筒部62との間には隙間が形成される。また、中空円筒部62の内周に円管部222の外周が圧入されて、シール性が確保されるとともに、ホルダ220と弁座部材60との軸線Lに直交する方向の位置決めが行われる。
中空円筒部62の内側に弁室VCが形成され、弁室VC内に弁体70が挿入されている。拡径部61には、弁室VCに連通するようにして中央開口(弁口)63が形成され、中央開口63と中空円筒部62の内周との交差部に、環状の弁座64が形成されている。また、拡径部61の外周に、軸線Lに沿って延在し中空円筒部62の上端に開放するようにして直線溝65が形成されている。さらに中央開口63と直線溝65とを連通するバイパス穴66が、拡径部61に形成されている。
弁座部材60において、中央開口63は、中央開口63より大径の下端側開口67に連通している。下端側開口67に排出側円管T2が挿入され、弁座部材60にロウ付けにより固着されている。
筒状本体210の外周には円孔211が形成され、また円孔211に供給側円管T1が挿通されてロウ付けにより固着されている。供給側円管T1の軸線をOとする。さらに供給側円管T1は、弁室VCに連通する弁座部材60の横穴68に挿通され、横穴68の奥端部に突き当てた状態で固定されている。
図2は、第1実施形態の電動弁の一部を拡大して示す断面図であり、閉弁状態を示している。図2において、O-リングORが嵌められた第3軸部24dは、下方に向かうにしたがって拡径するテーパ形状を有する。より具体的には、図2の断面において、第3軸部24dの外周テーパ面は、軸線Lに対して角度θ1で傾いている。第3軸部24dが付勢力発生部を構成する。
また、O-リングORとホルダ220の円管部222の内周との間には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製などの薄肉のスリーブSLが配置されている。スリーブSLは、O-リングORと円管部222との間の摩擦力を低減する機能を有する。
ホルダ220の円管部222の下端外周には、外側円錐面222aが形成され、また円管部222の下端内周には、内側円錐面222bが形成されている。
(電動弁の動作)
本実施の形態にかかる電動弁10の動作について説明する。図1において、外部からコネクタCNおよび基板CBを介して給電することにより、ステータ50のステータコイル53に通電を行って励磁すると、発生した磁力によりロータ30に回転力が生じるため、弁本体20に固着されたガイドブッシュ26に対しロータ30及び弁軸ホルダ32が回転駆動される。
これにより、ガイドブッシュ26の固定ねじ部25と、弁軸ホルダ32の移動ねじ部31とのねじ送り機構により、弁軸ホルダ32がその軸線L方向に変位する。ステータコイル53への通電により、弁軸ホルダ32が下方に変位すると、弁軸24及び弁体70が下方に変位する。これにより弁体70のシート面73aが、弁座部材60の弁座64に着座する。
シート面73aが弁座64に着座した状態では、供給側円管T1から弁室VCに供給された冷媒は、中央開口63を介して排出側円管T2へと流れ出ることができない。
このとき、中央開口63は、バイパス穴66と、直線溝65及び筒状本体210との空間を介し、さらに複数の第2貫通穴224を介して背圧室BCに連通している。また、軸線Lに直交する背圧室BCの断面積と中央開口63の断面積とが略等しいため、弁体70に作用する押し下げ力(閉弁方向に働く力)と押し上げ力(開弁方向に働く力)とがバランス(差圧がキャンセル)されることになる。
さらに、背圧室BCとキャン40の内部とは、第1貫通穴223を介して連通しているため、弁軸24の上下方向移動に伴うキャン40内部の圧力変化を抑制し、弁軸24の動作を阻害することがない。
なお、シート面73aが弁座64に着座した閉弁状態では、上ストッパ体37は未だ下ストッパ体27に当接しておらず、弁軸24及び弁体70と共に、ロータ30及び弁軸ホルダ32はさらに回転下降する。このときは弁軸24に対する弁軸ホルダ32の相対的な下降変位は、圧縮コイルばね34が圧縮されることにより吸収される。
その後、ロータ30が更に回転して弁軸ホルダ32が下降して、上ストッパ体37の上ストッパ片37aが下ストッパ体27の下ストッパ片27aに当接する。これらのストッパ片27a、37a同士の当接によって、ステータ50への通電が継続されても、弁軸ホルダ32の下降は強制的に停止される。
上ストッパ体37と下ストッパ体27とから構成されるストッパ機構は、ロータ30の軸方向の全長内に配置されているため、ストッパ機構が機能しているときでもロータ30や弁軸ホルダ32が大きく傾いたりすることが少なく作動が安定し、次にロータ30を逆転するときでも円滑に行うことができる。
次に、ステータ50に逆方向の通電を行うと、ガイドブッシュ26に対しロータ30及び弁軸ホルダ32が上記と逆方向に回転され、上記のねじ送り機構により、弁軸ホルダ32が上方に変位する。これにより弁体70のシート面73aが弁座部材60の弁座64から離間して、弁室VCより大量の冷媒が中央開口63を介して排出側円管T2へと流れ出ることとなる。
ここで、閉弁状態でステータ50への通電を遮断すると、弁室VCと中央開口63との圧力差で弁体70は弁座部材60に対して付勢され、シート面73aが弁座64に着座した状態が維持される。しかしながら、冷凍サイクルの運転条件などにより上記圧力差が減少した場合、シート面73aと弁座64とを密着保持する力が弱まり、冷媒漏れを報じるおそれがある。そこで、弁軸24を介して弁体70を弁座部材60に向かって常時付勢するために、圧縮コイルばね34を設けている。
圧縮コイルばね34の付勢力を強くすると、シート面73aと弁座64とを密着保持する力は高まるが、各部に伝達される力が強まることで競り合いなどが生じて、摩耗を招くおそれがあるため、圧縮コイルばね34の付勢力を増大させなくても弁漏れしない構成としている。
すなわち、本実施形態では、以下のような作用が生じる。図2において、弁室VCおよび背圧室BC内の冷媒圧がO-リングORに付与されて上下方向に圧縮されると、O-リングORは軸線Lの直交方向に拡張し、その内周側は第3軸部24dを押圧し(矢印A1参照)、外周側はスリーブSLを介して円管部222の内周を押圧する(矢印A2参照)。ここで、第3軸部24dがテーパ面を有するため、矢印A1で示す押圧力は、軸線Lに沿った下向き方向の成分を持つ。この押圧力の軸線方向成分を用いて、弁軸24及び弁体70を弁座部材60に向かって付勢することができるため、付勢力を弱めた圧縮コイルばね34を用いることができる。
[変形例]
図3は、第1実施形態の変形例にかかる電動弁の一部を拡大して示す、図2と同様な断面図である。図3において、内壁を構成する円管部222Aは、下端近傍に形成された縮径内周面222cと、縮径内周面222cより上方に配置され且つ縮径内周面222cより大径の拡径内周面222dを備えている。円筒状である縮径内周面222cと拡径内周面222dとは、テーパ内周面222eにより接続されている。それ以外の第1実施形態と同様な構成は、同じ符号を付して重複説明を省略する。
本変形例によれば、閉弁時においては、O-リングORとスリーブSLは縮径内周面222cの径方向内側に位置するので、上記実施形態と同様な作用を発揮する。一方、開弁時においては、円管部222Aに対し弁軸24及び弁体70が上方に相対移動するため、点線で示すように、O-リングORとスリーブSLは縮径内周面222cより大径の拡径内周面222dへと移動する。これによりO-リングORのつぶし代(圧縮される寸法)が減少するため、O-リングORのヘタリを抑止し、また摺動抵抗軽減により摩耗を抑制することができる。
[第2実施形態]
図4は、図4は、第2実施形態の電動弁10Bを示す縦断面図である。図5は、第2実施形態の電動弁10Bの一部を拡大して示す断面図であり、閉弁時の状態を示している。本実施形態においては、第1実施形態に対して弁軸及びホルダの形状が異なる。それ以外の第1実施形態と同様な構成は、同じ符号を付して重複説明を省略する。
図5に示すように、O-リングORが嵌められた弁軸24Bの第3軸部24Bdは、円筒形状である。しかし、弁本体20Bを構成するホルダ220Bの円管部222Bは、内側円錐面222Bbが上方に拡張され、閉弁時にスリーブSLが接するようになっている。内側円錐面222Bbの外周面は、図2の断面において、軸線Lに対して角度θ2で傾いている。内側円錐面222Bbが付勢力発生部を構成する。
本実施形態によれば、図5において、弁室VCおよび背圧室BC内の冷媒圧がO-リングORに付与されて上下方向に圧縮されると、O-リングORは軸線Lの直交方向に拡張し、その内周側は第3軸部24Bdを押圧し(矢印A3参照)、外周側はスリーブSLを介して円管部222Bの内側円錐面222Bbを押圧する(矢印A4参照)。ここで、内側円錐面222Bbを押圧することで、その反力が矢印A5で示すようにO-リングORに付与されるが、矢印A5で示す反力は、軸線Lに沿った下向き方向の成分を持つ。この押圧力の軸線方向成分を用いて、弁軸24及び弁体70を弁座部材60に向かって付勢することができるため、付勢力を弱めた圧縮コイルばね34を用いることができる。なお、ホルダ220Bを熱可塑性樹脂から形成した場合、円管部222Bの内側円錐面222Bbは離型時の抜きテーパとして活用できる。
[変形例]
図6は、第2実施形態の変形例にかかる電動弁の一部を拡大して示す、図5と同様な断面図である。図6において、内壁を構成する円管部222Cは、下端近傍に形成されたテーパ形状を有する内側円錐面222Cbと、内側円錐面222Cbより上方に配置され且つ内側円錐面222Cbの上端内周より大径の拡径内周面222Cdを備えている。内側円錐面222Cbと拡径内周面222Cdとは、テーパ内周面222Ceにより接続されている。スリーブSLは上記実施の形態と同様に自由状態では円筒状であるが、組付けることで内側円錐面222Cbに倣ってテーパ形状となる。それ以外の第2実施形態と同様な構成は、同じ符号を付して重複説明を省略する。
本変形例によれば、閉弁時においては、O-リングORとスリーブSLは内側円錐面222Cbの径方向内側に位置するので、上記実施形態と同様な作用を発揮する。一方、開弁時においては、円管部222Cに対し弁軸24及び弁体70が上方に相対移動するため、点線で示すように、O-リングORとスリーブSLは内側円錐面222Cbの上端内周より大径の拡径内周面222Cdへと移動する。これによりO-リングORのつぶし代が減少するため、O-リングORのヘタリを抑止し、また摺動抵抗軽減により摩耗を抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
10,10B 電動弁
20,20B 弁本体
24,24B 弁軸
25 固定ねじ部(雄ねじ部)
26 ガイドブッシュ
27 下ストッパ体
30 ロータ
31 移動ねじ部(雌ねじ部)
32 弁軸ホルダ
33 プッシュナット
34 圧縮コイルばね
35 復帰ばね
36 支持リング
37 上ストッパ体
40 キャン
41 環状板
50 ステータ
60 弁座部材
70 弁体
BC 背圧室
VC 弁室

Claims (2)

  1. 弁室弁口弁座備えた弁本体と、
    前記弁室に挿通された弁軸と、
    前記弁軸に連結された弁体と、
    前記弁軸を駆動することにより、前記弁体を前記弁座に対して接近または離間させる弁体駆動部と、を有し、
    前記弁本体は、前記弁口に対して前記弁体を挟んで反対側に、背圧室を形成する内壁を備え、前記弁軸と前記内壁との間に、シール部材が配置されており、
    前記弁体が前記弁座に着座したときに、前記シール部材から前記弁体に伝達される軸線方向の付勢力を発生する付勢力発生部を備え、
    前記付勢力発生部は、テーパ形状を有する面を備えた前記弁軸であり、
    前記内壁は、閉弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の縮径内周面と、開弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の拡径内周面と、前記縮径内周面と前記拡径内周面とを接続するテーパ内周面と、を有する、ことを特徴とする電動弁。
  2. 弁室、弁口、弁座を備えた弁本体と、
    前記弁室に挿通された弁軸と、
    前記弁軸に連結された弁体と、
    前記弁軸を駆動することにより、前記弁体を前記弁座に対して接近または離間させる弁体駆動部と、を有し、
    前記弁本体は、前記弁口に対して前記弁体を挟んで反対側に、背圧室を形成する内壁を備え、前記弁軸と前記内壁との間に、シール部材が配置されており、
    前記弁体が前記弁座に着座したときに、前記シール部材から前記弁体に伝達される軸線方向の付勢力を発生する付勢力発生部を備え、
    前記付勢力発生部は、テーパ形状を有する面を備えた前記内壁であり、
    前記内壁は、閉弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する内側円錐面と、開弁時に前記シール部材が径方向内側に位置する円筒状の拡径内周面と、前記内側円錐面と前記拡径内周面とを接続し前記内側円錐面とは逆側に傾いたテーパ内周面と、を有する、
    ことを特徴とする電動弁。
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