JP7129100B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流路切換弁に関する。
従来から、第1流入口と、第2流入口と、第3流入口とに接続され、第1流入口から流入してきた流体を、第2流入口または第3流入口に分配して供給する各種の流路切換弁が提案されている。
例えば特許文献1に開示された流路切換弁は、第1入出口と第2入出口と第3入出口に連通する弁室、上部弁座、及び下部弁座を備えた弁本体と、該弁本体内で移動する弁軸とを有している。かかる流路切換弁によれば、該弁軸の移動位置に応じて、第1流入口から流入してきた流体を、第2流入口または第3流入口に供給することができる。
特開2017-129240号公報
ところで、上記の流路切換弁は、弁軸に設けられた上部弁体および下部弁体が、弁本体の上部弁座および下部弁座に対して選択的に着座または離間することにより、流体の流れ方向を切り換えている。ここで、上部弁座と下部弁座は中空の弁座部材の両端に形成されており、上部弁体および下部弁体は弁座部材の内部に挿通された連結軸によって連結されている。したがって、流路切換弁の組み付け時には、弁座部材を挟んで軸線方向両側から上部弁体および下部弁体をそれぞれ組み付けなくてはならず、組立に手間取るという問題がある。さらに、組み付け誤差や動作時の位置決め誤差によって、第2流入口または第3流入口に流れる流体の量が変動しやすいという問題もある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、簡素な構造で組み立てが容易でありながら、流体の流量を精度よく制御可能な流路切換弁を提供することを目的とする。
本発明に係る流路切換弁は、
弁室、第1配管と前記弁室とを接続する第1接続部、第2配管と前記弁室とを接続する第2接続部、第3配管と前記弁室とを接続する第3接続部、前記第1接続部と前記第2接続部との間に設けられた第1弁口、および前記第2接続部と前記第3接続部との間に設けられた第2弁口、を有する弁本体と、
軸方向に移動可能に前記弁室に配置され、前記第1弁口および前記第2弁口に挿通された弁軸と、
を有し、
前記弁軸は、前記第1弁口を流れる流体の通過流量を制御する第1弁体部と、前記第2弁口を流れる流体の通過流量を制御する第2弁体部とを有し、
前記第1弁体部および前記第2弁体部はそれぞれ、大テーパ部、小テーパ部、及び前記大テーパ部と前記小テーパ部との間に接続されてなる円筒部を備え、
前記第2弁体部の最大外径は前記第1弁口および前記第2弁口の内径より小さい、
ことを特徴とする。
本発明の流路切換弁によれば、簡素な構造で組み立てが容易でありながら、流体の流量を精度よく制御可能である。
図1は、本実施形態の流路切換弁を示す縦断面図である。 図2は、本実施形態の流路切換弁の流路特性を示す図であり、縦軸に流量比を示し、横軸に弁軸リフト量をとって示す。 図3は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図4は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図5は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図6は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図7は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図8は、流路切換弁の弁体部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図9は、比較例における弁体部の周辺を示す図3と同様な断面図である。 図10は、本実施形態の変形例にかかる弁軸の第1弁体部の近傍を側面視した拡大図である。 図11は、本変形例の流路切換弁の流路特性を示す図である。
以下、本発明に係る流路切換弁の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書では、ロータから弁室に向かう方向を下方とし、その逆方向を上方とするが、流路切換弁の設置方向はそれに限られない。また、以下の実施形態の流体として冷凍サイクル用に用いられる冷媒を使用している。
図1は、本実施形態の流路切換弁10を示す縦断面図である。流路切換弁10は、弁本体20と、弁本体20に取り付けられて弁軸24を駆動させるロータ30を内蔵するキャン40と、キャン40に外嵌されロータ30を回転駆動するステータ50とを備えている。流路切換弁10の軸線をLとする。
キャン40の円筒状部分の外周には、それぞれ一対のボビン52とステータコイル53およびこれらを囲うヨーク51が配置され、その外周を樹脂モールドカバー56によって覆うことによりステータ50が形成されている。ロータ30とステータ50とにより、ステッピングモータ(駆動部)を構成している。
キャン40はステンレスなどの非磁性の金属から形成され、有底円筒状をしている。キャン40の開放した下端は、ステンレス製の環状板41に溶接等により固着されている。
略円筒状の弁軸24は、弁室VCに移動可能に配置され、ステンレス又は真鍮などから形成され、上端側の小径軸部241と、大径軸部242と、下端側の弁体構造部243とを同軸に連設してなる。弁体構造部243の構成については、図3を参照して後述する。
略円筒状の弁軸ホルダ32は、キャン40内において、弁軸24の上端側を収容するように配置されている。弁軸ホルダ32の上端は、弁軸24の小径軸部241の上端が圧入固定されたプッシュナット33により接合されている。
プッシュナット33の外周に沿って、圧縮コイルばねで構成される復帰ばね35を取付けている。復帰ばね35は、詳細を後述するガイドブッシュ26の固定ねじ部25と弁軸ホルダ32の移動ねじ部31との螺合が外れたときに、キャン40の頂部内面に当接して固定ねじ部25と移動ねじ部31との螺合を復帰させるように付勢する機能を有する。
キャン40に対して隙間を開けて配置されたロータ30と、弁軸ホルダ32とは、支持リング36を介して結合されている。より具体的に支持リング36は、ロータ30の成形時にインサートされた黄銅製の金属リングで構成されており、支持リング36の内周孔部に弁軸ホルダ32の上部突部が嵌合し、上部突部の外周をかしめ固定してロータ30、支持リング36及び弁軸ホルダ32を結合している。
弁軸ホルダ32の外周には、ストッパ機構の一方を構成する上ストッパ体37が固着されている。上ストッパ体37は筒状の樹脂より構成され、下方に向けて板状の上ストッパ片37aが突設されている。
円筒状のガイドブッシュ26が、弁軸ホルダ32と弁軸24との間に配置されている。ガイドブッシュ26の下端は、弁本体20の上端開口201に圧入により嵌合している。ガイドブッシュ26の外周には、ストッパ機構の他方を構成する下ストッパ体27が固着されている。下ストッパ体27はリング状の樹脂より構成され、上方に板状の下ストッパ片27aが突設されており、前記した上ストッパ片37aと係合可能となっている。
下ストッパ体27はガイドブッシュ26の外周に形成された螺旋溝部分26aに射出成形により固着され、上ストッパ体37は弁軸ホルダ32の外周に形成された螺旋溝部分32bに射出成形により固着されている。
弁軸ホルダ32の内面に移動ねじ部31が形成されており、ガイドブッシュ26の外周に形成された固定ねじ部25と螺合している。
弁軸24は、弁軸ホルダ32に軸線Lに沿って上下動可能に嵌挿されており、弁軸ホルダ32内に縮装された圧縮コイルばね34によって下方に付勢されている。ガイドブッシュ26の側面には、弁室VCとキャン40内の圧力均衡を図る均圧孔32aが形成されている。
キャン40の環状板41の中央開口には、略中空円筒状の弁本体20の上端がロウ付けにより固着されている。
有底筒状の弁本体20は、上端開口201に接続する上部拡大孔202と、下端側の下部拡大孔203と、上部拡大孔202と下部拡大孔203との間に形成された中間拡大孔204とを有する。上部拡大孔202と、下部拡大孔203と、中間拡大孔204とで弁室VCを形成する。
上部拡大孔202と中間拡大孔204とは、第1弁口205を介して連通しており、中間拡大孔204と下部拡大孔203は、第2弁口206を介して連通している。第1弁口205の内径は、大径軸部242の外径よりわずかに大きく、また第2弁口206の内径は、後述する端軸部247の外径よりわずかに大きくなっている。第1弁口205と第2弁口206は同径であると好ましい。本実施形態では、第1弁口205と第2弁口206はいずれも円筒状であるが、円錐台面状、若しくは円錐台面を有する円筒部としてもよい。
弁本体20は、上部拡大孔202から軸線Lに直交する方向に延在するように形成された上部連通孔(弁室VCと第1配管T1とを接続する第1接続部)207と、上部連通孔207より大径の上部接合孔208とを備えている。上部接合孔208には、第1配管T1がロウ付け等により接合されている。第1配管T1の軸線をO1とする。
また弁本体20は、中間拡大孔204から軸線Lに直交する方向に延在するように形成された中間連通孔(弁室VCと第2配管T2とを接続する第2接続部)209と、中間連通孔209より大径の中間接合孔210とを備えている。中間接合孔210には、第2配管T2がロウ付け等により接合されている。第2配管T2の軸線をO2とする。
さらに弁本体20は、下部拡大孔203から軸線Lに直交する方向に延在するように形成された下部連通孔(弁室VCと第3配管T3とを接続する第3接続部)211と、下部連通孔211より大径の下部接合孔212とを備えている。下部接合孔212には、第3配管T3がロウ付け等により接合されている。第3配管T3の軸線をO3とする。ここでは、軸線O1,O2,O3が、軸線Lを含む同一平面上に設けられているが、必ずしも同一面上に設けられている必要はない。
図2は、本実施形態の流路切換弁10の流路特性を示す図であり、図3~8は、流路切換弁10の弁体構造部243の周辺を拡大して示す拡大断面図である。
図3を参照するとわかるように、弁軸24の弁体構造部243は、第1弁体部244と、円筒状の連結軸部246と、第2弁体部245と、円筒状の端軸部247とを連結してなる。第1弁体部244と第2弁体部245は、連結軸部246より大径であり、本実施形態においては上下を逆にしても同じ形状を有する。
第1弁口205を流れる冷媒の通過流量を制御する第1弁体部244は、大径軸部242に接続する第1大テーパ部244aと、第1大テーパ部244aに接続する第1円筒部244bと、第1円筒部244bと連結軸部246とに接続する第1小テーパ部244cとからなる。なお、大径軸部242及び連結軸部246も、円筒部として第1弁体部244の一部とすることがある。
第2弁口206を流れる冷媒の通過流量を制御する第2弁体部245は、下端側の第2大テーパ部245aと、第2大テーパ部245aに接続する第2円筒部245bと、第2円筒部245bと連結軸部246とに接続する第2小テーパ部245cとからなる。なお、連結軸部246及び端軸部247も、円筒部として第2弁体部245の一部とすることがある。なお、本明細書で第1大テーパ部と第2大テーパ部の双方を指すときは大テーパ部と呼称する。同様に第1小テーパ部と第2小テーパ部の双方を指すときは小テーパ部と呼称する。
本実施形態によれば、弁体構造部243の最大外径を、第1弁口205と第2弁口206より小径としている。このため、上端開口201側のみから弁軸24を組み付けることができ、製造容易性に優れる。
なお、本実施形態においては、各テーパ部(第1大テーパ部244a、第1小テーパ部244c、第2大テーパ部245aおよび第2小テーパ部245c)はいずれも円錐台面状の表面を有する部分であるが、他の形状にすることもできる。例えば、各テーパ部を、複数の斜度の異なる円錐台面を連続させた形状(多段テーパ形状)としてもよいし、軸線Lを含む断面形状を曲面状としてもよい。
(流路切換弁の動作)
次に、流路切換弁10の動作について説明する。図1において、外部から所定パルス数のパルス信号を印加することにより、ステータ50のステータコイル53に通電を行い励磁すると、それにより発生した磁力によりロータ30に所定角度分だけ回転力が生じるため、弁本体20に固着されたガイドブッシュ26に対しロータ30及び弁軸ホルダ32が回転駆動される。
これにより、ガイドブッシュ26の固定ねじ部25と、弁軸ホルダ32の移動ねじ部31とのねじ送り機構(駆動機構ともいう)により、弁軸ホルダ32がその軸線L方向に変位する。例えばステッピングモータの脱調などにより、弁軸24の下端が弁本体20の下部拡大孔203の底面に当接した場合でも、上ストッパ体37は未だ下ストッパ体27に当接しておらず、弁軸24が当接したままロータ30及び弁軸ホルダ32はさらに回転下降する。このとき、弁軸24に対する弁軸ホルダ32の相対的な下降変位は、圧縮コイルばね34が圧縮されることにより吸収される。
さらに、ロータ30が更に回転して弁軸ホルダ32が下降した場合、上ストッパ体37の上ストッパ片37aが下ストッパ体27の下ストッパ片27aに当接する。これらのストッパ片27a、37a同士の当接によって、ステータ50への通電が継続されても、弁軸ホルダ32の下降は強制的に停止される。
ステータ50に逆特性のパルス信号を印加すると、そのパルス数に応じてガイドブッシュ26に対しロータ30及び弁軸ホルダ32が上記と逆方向に、所定角度分だけ回転駆動され、上記のねじ送り機構により、弁軸ホルダ32および弁軸24が上方に移動する。
本実施形態の流路切換弁10において、第2配管T2から弁本体20の中間拡大孔204に流入した冷媒を、第1配管T1または第3配管T3に振り分けて排出するものとする。
まず、図3に示すように、弁軸24の下端が下部拡大孔203の底面に当接した状態では、第1弁口205内に、弁軸24の大径軸部242が進入し、第2弁口206から第2弁体部245が離脱(すなわち連結軸部246が進入)する。このとき、第1弁口205に対する大径軸部242のオーバーラップ量をOV1とする。
ここで、第2配管T2から弁本体20の中間拡大孔204内に流入した冷媒は、第1弁口205と大径軸部242との間の断面積αと、第2弁口206と連結軸部246との間の断面積βとの面積比に応じて、第1弁口205と第2弁口206とに振り分けられる。第1弁口205を通過した冷媒は、上部拡大孔202内を通過して第1配管T1へと流れ、第2弁口206を通過した冷媒は、下部拡大孔203内を通過して第3配管T3へと流れる。第1弁口205に流れる冷媒の量と、第2弁口206に流れる冷媒の量との比を流量比という。
図2において、第1弁口205に流れる冷媒の量を実線Xで示し、第2弁口206に流れる冷媒の量を点線Yで示している。図3の状態では、図2の点Aで示す弁軸リフト量となり、第1弁口205に流れる冷媒の量が最小であり、第2弁口206に流れる冷媒の量が最大となる。
点Aから弁軸24を上昇させてゆくと、第2小テーパ部245cの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過し、また第1大テーパ部244aの上端が、第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようになり、このとき弁軸24の移動量がオーバーラップ量OV1と等しくなる。かかる状態を図4に示す。第2小テーパ部245cの上端が第2弁口206の下端の径方向内側に位置するまで、第1弁口205に流れる冷媒の量が最小であり、さらに第1大テーパ部244aの上端が、第1弁口205の上端の径方向内側に位置するまで、第2弁口206に流れる冷媒の量が最大のままである。
なお、図2の例では、第2小テーパ部245cの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過した後に、第1大テーパ部244aの上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようにしており、その時点での弁軸リフト量を図2に点Bで示している。このため、第2弁口206に流れる冷媒の量が最大値から減少した後も、第1弁口205に流れる冷媒の量が一定となる区間が生じる。ただし、本例とは逆の順序で両者を位置させてもよいし、両上端を同時に位置させてもよい。
点Bから弁軸24を上昇させてゆくと、第2小テーパ部245cが第2弁口206の下端の径方向内側を通過し、また第1大テーパ部244aが第1弁口205の上端の径方向内側を通過する。
このとき、弁軸24の位置に応じて、第1大テーパ部244aと第1弁口205との間の断面積α、及び第2小テーパ部245cと第2弁口206との間の断面積βが変化する。このため、図2における実線X及び点線Yに従って、第1弁口205に流れる冷媒の量を漸次増加させ、第2弁口206に流れる冷媒の量を漸次減少させることができる。
さらに、弁軸24を上昇させてゆくと、第2円筒部245bの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過し、また第1円筒部244bの上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようになる。かかる状態を図5に示す。
なお、図2の例では、第2円筒部245bの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過した後に、第1円筒部244bの上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようにしており、その時点での弁軸リフト量を図2に点Cで示している。ただし、本例とは逆の順序で両者を位置させてもよいし、両上端を同時に位置させてもよい。
第2円筒部245bが第2弁口206の下端の径方向内側に位置し、且つ第1円筒部244bが第1弁口205の上端の径方向内側に位置している間は、断面積αと断面積βとが等しくなるため、第1弁口205に流れる冷媒の量と、第2弁口206に流れる冷媒の量とは等量となり、すなわち流量比が1となる。
点Cから弁軸24を上昇させてゆくと、弁軸24のストローク中間点に至る。この時の弁軸リフト量を図2の点Dで示す。ストローク中間点を通過し、さらに弁軸24を上昇させてゆくと、第2大テーパ部245aの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過し、また第1小テーパ部244cの上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようになる。
なお、図2の例では、第2大テーパ部245aの上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過した後に、第1小テーパ部244cの上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようにしている。第2大テーパ部245aの上端が第2弁口206の下端の径方向内側に位置した状態を図6に示し、その時点での弁軸リフト量を図2に点Eで示している。ただし、本例とは逆の順序で両者を位置させてもよいし、両上端を同時に位置させてもよい。
点C~点Eの間は、第1円筒部244bが第1弁口205の上端の径方向内側に位置し、また第2円筒部245bが第2弁口206の下端の径方向内側に位置している。したがって、図2における実線X及び点線Yに示すように、第1弁口205に流れる冷媒の量と、第2弁口206に流れる冷媒の量とは、等量を維持することとなる。
点Eから弁軸24を上昇させてゆくと、端軸部247の上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過し、また連結軸部246の上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようになる。
なお、図2の例では、端軸部247の上端が第2弁口206の下端の径方向内側を通過した後に、連結軸部246の上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するようにしている。端軸部247の上端が第2弁口206の下端の径方向内側に位置した状態を図7に示し、その時点での弁軸リフト量を図2に点Fで示している。ただし、本例とは逆の順序で両者を位置させてもよいし、両上端を同時に位置させてもよい。
点Fに至るまで、弁軸24の位置に応じて、第1小テーパ部244cと第1弁口205との間の断面積α、及び第2大テーパ部245aと第2弁口206との間の断面積βが変化する。このため、図2における実線X及び点線Yに従って、第1弁口205に流れる冷媒の量を漸次増加させ、第2弁口206に流れる冷媒の量を漸次減少させることができる。
点Fから弁軸24を上昇させたとき、連結軸部246の上端が第1弁口205の上端の径方向内側に位置するまで、第1弁口205に流れる冷媒の量は漸次増加するが、第2弁口206に流れる冷媒の量は一定である。その後、弁軸24をさらに上昇させ、連結軸部246が第1弁口205の上端の径方向内側に位置したとき、端軸部247が第2弁口206の下端の径方向内側に位置したままである。このとき、弁軸24はストロークエンド(移動端)に到達する。かかる状態を図8に示し、その時点での弁軸リフト量を図2に点Gで示している。
弁軸24がストロークエンドに到達するまで、連結軸部246が第1弁口205の上端の径方向内側に位置し、端軸部247が第2弁口206の下端の径方向内側に位置するため、第1弁口205に流れる冷媒の量が最大となり、第2弁口206に流れる冷媒の量が最小となる状態を維持する。
本実施形態で、第1弁口205の径方向内側に第1弁体部244の第1円筒部244bが位置するときに、第2弁口206の径方向内側に第2弁体部245の第2円筒部245bの少なくとも一部が位置するように設定されていると好ましい。
(比較例)
図9は、比較例における弁体構造部243’の周辺を示す図3と同様な断面図である。本比較例において、弁軸24’の弁体構造部243’は、第1テーパ部244’と、第2テーパ部245’と、第1テーパ部244’と第2テーパ部245’とを連結する連結軸部246と、端軸部247とを有する。すなわち、比較例の弁体構造部243’は、第1円筒部及び第2円筒部を有していない。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
図2において、比較例の弁体構造部243’を用いた場合の第1配管T1に流れる冷媒の量を一点鎖線Wで示し、第3配管T3に流れる冷媒の量を二点鎖線Zで示す。ここで、比較例の流路切換弁を用いた場合、その流量比が1となるのは、一点鎖線Wと二点鎖線Zとが交差する点Dのみである。
比較例において、弁本体20と弁軸24’とが理想的な形状で製造され、且つ組み付け誤差がゼロである場合、弁軸24’を点Dの位置に留めることで流量比を1とすることができる。しかしながら、実際には弁本体20と弁軸24’には製造誤差が存在し、また組み付け誤差も生じる。加えて、ステッピングモータの脱調等により、弁軸24’の制御位置にもずれが生じる恐れもある。かかる場合、一点鎖線Wと二点鎖線Zの位置が変化するため、点Dにおいて流量比1を得ることが困難である。
これに対し本実施形態によれば、弁軸24の弁体構造部243が、第1円筒部244bと第2円筒部245bとを有するため、点C~点Eの間の比較的広い範囲で流量比1を実現できる。したがって、たとえ弁本体20と弁軸24に製造誤差や組み付け誤差が生じたり、あるいはステッピングモータに脱調等が生じたような場合でも、それらの影響が点C~点Eを超えて生じない限り、流量比1を確保することができる。このため、流路切換弁10には、厳格な製造誤差や組み付け誤差が要求されることがなく、製造容易性を確保できる。
(変形例)
図10は、本実施形態の変形例にかかる弁軸24Aの第1弁体部244Aの近傍を側面視した拡大図である。本変形例の第1弁体部244Aは、大径軸部242に接続する第1大テーパ部244Aaと、第1大テーパ部244Aaに接続する第1円筒部244Abと、第1円筒部244Abと連結軸部246とに接続する第1小テーパ部244Acとからなる。それ以外の構成については、第2弁体部の形状を含めて上述した実施形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
なお、上記実施形態の第1大テーパ部244aと、第1円筒部244bと、第1小テーパ部244cを、図10に点線で重ねて示す。明らかであるが、本変形例の第1円筒部244Abは、上記実施形態のものに対して外径が小さくなっており、それに応じて第1大テーパ部244Aaおよび第1小テーパ部244Acの形状も変化している。
図11は、本変形例の流路切換弁の流路特性を示す図である。点線Yは、図2に示すものと同じであるが、実線XAは、第1弁体部244Aの形状に応じて変化している。より具体的には、点H~点Iの間で、第1円筒部244Abが第1弁口205(図3参照)の上端の径方向内側に位置し、両者間の断面積がαであり、また第2円筒部245bが第2弁口206の下端の径方向内側に位置し、両者間の断面積がβである。
このとき、第2配管T2から流入した冷媒の量をQとすると、点H~点Iの間で第1配管T1に流れる冷媒の量をQ・α/(α+β)とし、第3配管T3に流れる冷媒の量をQ・β/(α+β)とすることができ、任意の量での振り分けが可能になる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。例えば、ステッピングモータの代わりにソレノイドアクチュエータを用いてもよく、ロータの回転力を減速して伝達する遊星歯車機構を搭載してもよい。
10 流路切換弁
20 弁本体
24、24A 弁軸
25 固定ねじ部(雄ねじ部)
26 ガイドブッシュ
27 下ストッパ体
30 ロータ
31 移動ねじ部(雌ねじ部)
32 弁軸ホルダ
33 プッシュナット
34 圧縮コイルばね
35 復帰ばね
36 支持リング
37 上ストッパ体
40 キャン
41 環状板
50 ステータ
VC 弁室

Claims (5)

  1. 弁室、第1配管と前記弁室とを接続する第1接続部、第2配管と前記弁室とを接続する第2接続部、第3配管と前記弁室とを接続する第3接続部、前記第1接続部と前記第2接続部との間に設けられた第1弁口、および前記第2接続部と前記第3接続部との間に設けられた第2弁口、を有する弁本体と、
    軸方向に移動可能に前記弁室に配置され、前記第1弁口および前記第2弁口に挿通された弁軸と、
    を有し、
    前記弁軸は、前記第1弁口を流れる流体の通過流量を制御する第1弁体部と、前記第2弁口を流れる流体の通過流量を制御する第2弁体部とを有し、
    前記第1弁体部および前記第2弁体部はそれぞれ、大テーパ部、小テーパ部、及び前記大テーパ部と前記小テーパ部との間に接続されてなる円筒部を備え、
    前記第2弁体部の最大外径は前記第1弁口および前記第2弁口の内径より小さい、
    ことを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記第1弁口の径方向内側に前記第1弁体部の円筒部が位置するときに、前記第2弁口の径方向内側に前記第2弁体部の円筒部の少なくとも一部が位置するように設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記弁軸の移動端で、前記弁軸の端部が前記弁本体の底面に当接する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の流路切換弁。
  4. 前記弁軸は、前記第1弁体部と前記第2弁体部と連結する連結軸部を有し、前記連結軸部は、前記第1弁体部及び前記第2弁体部より小径である、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  5. 前記第1弁体部と前記第2弁体部とは同じ形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の流路切換弁。
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