JP7370166B2 - マグネシウム合金のワイヤ及びその製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金のワイヤ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、マグネシウム合金のワイヤ及びその製造方法に関する。
マグネシウム合金は、携帯電話やノート型パソコンの筐体あるいは自動車用部品、各種電気製品のボディーなどにも広く普及し始めている。
また、マグネシウム合金ワイヤについても利用可能性があるものと考えられる。
特許文献1には、線径が0.050mmで、α-Mg相の平均結晶粒径が1.1μmのマグネシウム合金ワイヤが開示されている。しかし、このマグネシウム合金ワイヤよりも平均結晶粒径を小さくできれば、より高強度のマグネシウム合金ワイヤを実現できると考えられる。
特開2015-14046号(段落0115)
本発明の一態様は、α-Mg相の平均結晶粒径を1μm以下とすることで高強度を有するマグネシウム合金のワイヤまたはその製造方法を提供することを課題とする。
以下に本発明の種々の態様について説明する。
[1]80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤにおいて、
前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式41)0.1mm≦D≦1mm
(式42)d≦1μm(好ましくは、d≦0.5μm、より好ましくはd≦0.4μm、さらに好ましくはd≦0.3μm、よりさらに好ましくはd≦0.2μm)
[2]上記[1]において、
前記D及び前記dは下記の(式43)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式43)d/D≦2.65/500(好ましくは1/500、より好ましくは、d/D≦1/650、さらに好ましくはd/D≦1/750)
[3]上記[1]または[2]において、
前記マグネシウム合金は、Mg-Zn-Y合金、Mg-Zn-Gd合金、Mg-Zn-(Y-Gd)合金、Mg-Zn-Y-X-Z合金、Mg-Zn-Gd-X-Z合金、及びMg-Zn-Y-Gd-X-Z合金のいずれかであり、
前記Xは、Al、Ca及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Zは、希土類元素、Mn、Si、Zr、Ti、Hf、Nb、Sn、Ag、Sr、Sc、Sb、B、C及びBeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Znの含有量をa原子%、前記Yの含有量をb原子%、前記Gdの含有量をb原子%、前記Y及びGdの合計含有量をb原子%、前記Xの含有量をc原子%、前記Zの含有量をd原子%とすると、下記(式1)~(式6)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式1)0.1≦a≦3.0
(式2)0.1≦b≦3.0
(式3)c≦3.0
(式4)d≦1.0
(式5)b≦a+2
(式6)b≧a-1
[4]上記[1]または[2]において、
前記マグネシウム合金は、Caをx原子%含有し、Alをy原子%含有し、残部がMgからなる組成を有し、
aとbが下記(式31)~(式33)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式31)3≦x≦7
(式32)4.5≦y≦12
(式33)1.2≦y/x≦3.0
[5]上記[4]において、
前記マグネシウム合金にZnをx1原子%含有し、x1が下記(式34)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式34)0<x1≦3
[6]上記[4]または[5]において、
前記マグネシウム合金にMn、Zr、Si、Sc、Sn、Ag、Cu、Li、Be、Mo、Nb、W、及び希土類元素の群から選択された少なくとも一つの元素をx2原子%含有し、x2が下記(式35)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(式35)0<x2≦0.3
[7]上記[1]または[2]において、
前記マグネシウム合金は、下記(A)~(F)のいずれかの合金であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
(A)Mg-Al-Mn合金であり、Alの含有量をe原子%、Mnの含有量をf原子%とすると、下記(式7)及び(式8)を満たす。
(式7)2.7≦e≦9.2
(式8)0.02≦f≦0.07
(B)Mg-Al-Mn-Ca合金であり、Alの含有量をg原子%、Mnの含有量をh原子%、Caの含有量をi原子%とすると、下記(式9)~(式11)を満たす。
(式9)2.7≦g≦9.2
(式10)0.02≦h≦0.07
(式11)0.4≦i≦1.6
(C)Mg-Al-Zn合金であり、Alの含有量をj原子%、Znの含有量をk原子%とすると、下記(式12)及び(式13)を満たす。
(式12)2.7≦j≦8.4
(式13)0.3≦k≦1.2
(D)Mg-Al-Zn-Ca合金であり、Alの含有量をl原子%、Znの含有量をm原子%、Caの含有量をn原子%とすると、下記(式14)~(式16)を満たす。
(式14)2.7≦l≦8.5
(式15)0.3≦m≦1.2
(式16)0.4≦n≦1.6
(E)Mg-Nd-Y合金であり、Ndの含有量をo原子%、Yの含有量をp原子%とすると、下記(式17)及び(式18)を満たす。
(式17)0.3≦o≦0.7
(式18)0.7≦p≦1.4
(F)Mg-Al-RE合金であり、Alの含有量をq原子%、REの含有量をr原子%とすると、下記(式19)及び(式20)を満たす。
(式19)2.2≦q≦4.2
(式20)0.2≦r≦0.9
[8]上記[1]乃至[3]のいずれか一項において、
前記マグネシウム合金のワイヤは長周期積層構造相を有し、
前記長周期積層構造相は前記α-Mg相内に析出されていることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
[9]上記[1]乃至[9]のいずれか一項において、
前記ワイヤの0.2%耐力は、前記マグネシウム合金と同一組成の鋳造材を押出加工した直後の0.2%耐力の1.3倍以上であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
[10]80原子%以上のMgを含有するマグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させて複数の急冷凝固物を作製する工程(a)と、
前記複数の急冷凝固物を熱間押出加工することで固化成形物を作製する工程(b)と、
前記固化成形物を押出加工することでマグネシウム合金母材ワイヤを作製する工程(c)と、
前記マグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工を施すことにより、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤを製造する工程(d)と、
を具備し、
前記マグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させる際の冷却速度が1000K/秒(好ましくは10000K/秒)より速く、
前記複数回の引き抜き加工をそれぞれ施す際の前記マグネシウム合金母材ワイヤの温度が150℃以上350℃以下(好ましくは200℃超300℃以下)で、引き抜き速度が0.1m/分以上100m/分以下であり、
前記ワイヤの線径をDとし、前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式1)及び(式2)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
(式1)0.1mm≦D≦1mm
(式2)d≦1μm(好ましくは、d≦0.5μm、より好ましくはd≦0.4μm、さらに好ましくはd≦0.3μm、よりさらに好ましくはd≦0.2μm)
[11]上記[10]において、
前記D及び前記dは下記の(式3)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
(式3)d/D≦2.65/500(好ましくは1/500、より好ましくは、d/D≦1/650、さらに好ましくはd/D≦1/750)
[12]上記[10]または[11]において、
前記複数回の引き抜き加工の少なくとも一回の加工後のマグネシウム合金母材ワイヤに、熱処理を施す工程を含み、
前記熱処理の温度は、前記熱処理の直前の引き抜き加工の直後の前記マグネシウム合金母材ワイヤの温度より50℃高い温度以上400℃以下であり、
前記熱処理の時間は10秒以上12時間以下であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
[13]上記[10]乃至[12]のいずれか一項において、
前記工程(d)で得られたマグネシウム合金のワイヤの0.2%耐力は、前記マグネシウム合金と同一組成の鋳造材を押出加工した直後の0.2%耐力の1.3倍以上であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
[14]上記[10]乃至[13]のいずれか一項において、
前記複数回の引き抜き加工それぞれを施す際に用いているダイスの温度を200℃以上300℃以下にすることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
本発明の一態様によれば、α-Mg相の平均結晶粒径を1μm以下とすることで高強度を有するマグネシウム合金のワイヤまたはその製造方法を提供することができる。
本発明の一態様に係るマグネシウム合金のワイヤの製造方法を説明するための断面図である。 実施例1によるサンプル1、サンプル2、サンプル3及びサンプル4それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 図2に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 サンプル1~4それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル1~4それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。 サンプル1~4それぞれの縦断面のα-Mg相の平均結晶粒径(組織長)を示す図である。 α-Mg相の結晶粒のアスペクト比を示す図である。 サンプル2~4それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。 実施例2によるサンプル5、サンプル6、サンプル7及びサンプル8それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 実施例2によるサンプル9、サンプル10、サンプル11及びサンプル12それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 実施例2によるサンプル13、サンプル14、サンプル15及びサンプル16それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 実施例2によるサンプル17、サンプル18、サンプル19及びサンプル20それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 実施例2によるサンプル21、サンプル22、サンプル23及びサンプル24それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。 図9に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 図10に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 図11に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 図12に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 図13に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。 サンプル5~8それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル9~12それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル13~16それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル17~20それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル21~24それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。 サンプル13~16それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。 サンプル21~24それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。 サンプル13~16,21~24それぞれの縦断面のα-Mg相の平均結晶粒径(組織長)を示す図である。 サンプル13~16,21~24それぞれのα-Mg相の結晶粒のアスペクト比を示す図である。 サンプル5~8それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。 サンプル9~12それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。 サンプル13~16それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。 サンプル17~20それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。 サンプル21~24それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
<マグネシウム合金のワイヤ>
本発明の一態様は、線径が0.1mm以上1mm以下の範囲のマグネシウム合金のワイヤである。詳細には、このマグネシウム合金のワイヤは、80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有し、ワイヤの線径をDとし、ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察したα-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすものである。このようにα-Mg相の平均結晶粒径を1μm以下と小さくすることで、ワイヤの高強度または高耐食性を実現することができる。
(式41)0.1mm≦D≦1mm
(式42)d≦1μm(好ましくはd≦0.5μm、より好ましくはd≦0.4μm、さらに好ましくはd≦0.3μm、よりさらに好ましくはd≦0.2μm)
また、ワイヤの線径D及びα-Mg相の平均結晶粒径dは下記の(式43)を満たすとよい。このようにα-Mg相の平均結晶粒径をワイヤの線径に対して十分に小さくすることで、ワイヤの高強度化を実現することが可能となる。
(式43)d/D≦2.65/500(好ましくは1/500、より好ましくは、d/D≦1/650、さらに好ましくはd/D≦1/750)
また、ワイヤの長手方向に切断した断面で観察したα-Mg相の平均結晶粒径をLとした場合に、アスペクト比である下記(式44)を満たすとよい。
(式44)5≦L/d(好ましくは7≦L/d)
アスペクト比については、細線加工を進めると平均結晶粒径dが小さくなり、組織長(平均結晶粒径)Lが長くなる傾向にあるため、アスペクト比が大きくなる。その結果、ワイヤの強度を高くできる。従って、ワイヤの特性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、アスペクト比を式44のようにしているが、ワイヤの線径Dが式41の範囲では、L/dが95以下となることも多く、さらにL/dが75以下となることも多く、またさらにL/dが54以下となることも多い。
また、本明細書においてワイヤの線径とは、例えば図1に示すワイヤ12の線径Dを意味し、ワイヤの断面形状が円形でない場合はワイヤの断面の最大の外径を意味する。
また、本明細書において、ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察したα-Mg相の平均結晶粒径dとは、ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面のEBSD観察像の測定結果より得られた粒度分布の平均値を意味する。
また、本明細書において、ワイヤの長手方向に切断した断面で観察したα-Mg相の平均結晶粒径Lの求め方は次のとおりである。CP処理を施した断面のSEM観察により明瞭に組織が観察出来る視野を選択し、視野内の組織長を測定時のレンジを元に測長していく。その際、見え方が曖昧なものは測長から除外する。この測長の合計と測定数の算術平均により求めた値を平均結晶粒径Lとする。
上記のマグネシウム合金は、以下の[1]~[5]のいずれかの合金を用いることができる。
[1]マグネシウム合金は、Mg-Zn-Y合金、Mg-Zn-Gd合金、Mg-Zn-(Y-Gd)合金、Mg-Zn-Y-X-Z合金、Mg-Zn-Gd-X-Z合金、及びMg-Zn-Y-Gd-X-Z合金のいずれかであり、
前記Xは、Al、Ca及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Zは、希土類元素、Mn、Si、Zr、Ti、Hf、Nb、Sn、Ag、Sr、Sc、Sb、B、C及びBeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Znの含有量をa原子%、前記Yの含有量をb原子%、前記Gdの含有量をb原子%、前記Y及びGdの合計含有量をb原子%、前記Xの含有量をc原子%、前記Zの含有量をd原子%とすると、下記(式1)~(式6)を満たすとよい。
(式1)0.1≦a≦3.0
(式2)0.1≦b≦3.0
(式3)c≦3.0
(式4)d≦1.0
(式5)b≦a+2
(式6)b≧a-1
なお、希土類元素はすべての希土類元素を含む意味である。
[2]マグネシウム合金は、Caをx原子%含有し、Alをy原子%含有し、残部がMgからなる組成を有し、
aとbが下記(式31)~(式33)を満たすとよい。
(式31)3≦x≦7
(式32)4.5≦y≦12
(式33)1.2≦y/x≦3.0
[3]上記[2]において、
前記マグネシウム合金にZnをx1原子%含有し、x1が下記(式34)を満たすとよい。
(式34)0<x1≦3
[4]上記[2]または[3]において、
前記マグネシウム合金にMn、Zr、Si、Sc、Sn、Ag、Cu、Li、Be、Mo、Nb、W、及び希土類元素の群から選択された少なくとも一つの元素をx2原子%含有し、x2が下記(式35)を満たすとよい。
(式35)0<x2≦0.3
[5]マグネシウム合金は、下記(A)~(F)のいずれかの合金であるとよい。
(A)Mg-Al-Mn合金であり、Alの含有量をe原子%、Mnの含有量をf原子%とすると、下記(式7)及び(式8)を満たす。
(式7)2.7≦e≦9.2
(式8)0.02≦f≦0.07
(B)Mg-Al-Mn-Ca合金であり、Alの含有量をg原子%、Mnの含有量をh原子%、Caの含有量をi原子%とすると、下記(式9)~(式11)を満たす。
(式9)2.7≦g≦9.2
(式10)0.02≦h≦0.07
(式11)0.4≦i≦1.6
(C)Mg-Al-Zn合金であり、Alの含有量をj原子%、Znの含有量をk原子%とすると、下記(式12)及び(式13)を満たす。
(式12)2.7≦j≦8.4
(式13)0.3≦k≦1.2
(D)Mg-Al-Zn-Ca合金であり、Alの含有量をl原子%、Znの含有量をm原子%、Caの含有量をn原子%とすると、下記(式14)~(式16)を満たす。
(式14)2.7≦l≦8.5
(式15)0.3≦m≦1.2
(式16)0.4≦n≦1.6
(E)Mg-Nd-Y合金であり、Ndの含有量をo原子%、Yの含有量をp原子%とすると、下記(式17)及び(式18)を満たす。
(式17)0.3≦o≦0.7
(式18)0.7≦p≦1.4
(F)Mg-Al-RE合金であり、Alの含有量をq原子%、REの含有量をr原子%とすると、下記(式19)及び(式20)を満たす。
(式19)2.2≦q≦4.2
(式20)0.2≦r≦0.9
なお、上記のマグネシウム合金は、その合金特性に影響を与えない程度の不純物を含有しても良い。
上記の[1]のマグネシウム合金は、α-Mg相及び長周期積層構造相の結晶組織を有し、前記長周期積層構造相は前記α-Mg相内に析出されていることが好ましい。このようにα-Mg相内に長周期積層構造相が析出されるのは、マグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させて複数の急冷凝固物を作製し、その複数の急冷凝固物を熱間押出加工することで固化成形物を作製するような急冷凝固粉末冶金(RS-P/M)法によって製造されたマグネシウム合金の特徴である。また、上記の[1]のマグネシウム合金のワイヤは、長周期積層構造相を有することで高強度、高延性及び高靭性の機械的特性を備えることができる。
<マグネシウム合金のワイヤの製造方法>
本発明の一態様に係るマグネシウム合金のワイヤの製造方法について図1を参照しつつ説明する。
まず、α-Mg相の平均結晶粒径の小さいマグネシウム合金母材ワイヤを作製する。
詳細には、80原子%以上のMgを含有するマグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させて複数の急冷凝固物を作製する。この際の冷却速度は、1000K/秒(好ましくは10000K/秒)より速いとよい。複数の急冷凝固物は、例えばRS-P/M法で作製された粉末(またはRS-P/M法で作製された薄片、薄帯または細線、溶湯抽出法で作製された細線)である。
次いで、複数の急冷凝固物を熱間押出加工することで固化成形物を作製する。詳細には、粉末を銅製の缶に充填し、それを真空封入することでビレットを作製し、それを押出成形することで固化成形物を作製できる。その他の固化成形の方法としては、粉末を溝ロールによって圧延する方法がある。
次いで、前記固化成形物を押出加工することで、α-Mg相の平均結晶粒径の小さいマグネシウム合金母材ワイヤを作製する。
なお、本実施形態では、α-Mg相の平均結晶粒径の小さいマグネシウム合金母材ワイヤを急冷凝固粉末冶金(RS-P/M)法で作製しているが、例えばECAE(equal-channel-angular-extrusion)加工法のように素材に巨大歪を加えられる方法でα-Mg相の平均結晶粒径の小さいマグネシウム合金母材ワイヤを作製してもよい。
ECAE加工法は、試料に均一なひずみを導入するためにパス毎に試料長手方向を90°ずつ回転させる方法である。具体的には、断面形状がL字状の成形孔を形成した成形用ダイの前記成形孔に、成形用材料であるマグネシウム合金鋳造物を強制的に進入させて、特にL状成形孔の90°に曲げられた部分で前記マグネシウム合金鋳造物に応力を加えて成形体を得る方法である。ECAEのパス回数は複数回が好ましい。ECAEの加工時の温度は例えば250℃以上500℃以下が好ましい。
上記のマグネシウム合金母材ワイヤを作製した後、マグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工を施すことにより、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤを製造する。なお、本明細書において「マグネシウム合金母材ワイヤ」及び「マグネシウム合金のワイヤ」は次のように定義する。マグネシウム合金のワイヤは、複数回の引き抜き加工が終了した後のワイヤを意味する。マグネシウム合金母材ワイヤは、複数回の引き抜き加工前のワイヤ及び複数回の引き抜き加工の途中のワイヤを意味する。つまり、マグネシウム合金母材ワイヤは、複数回の引き抜き加工が終了する前の全てのワイヤを意味する。例えば、図1に示す加工工程が、複数回の引き抜き加工が終了する最後の引き抜き加工である場合は、この最後の引き抜き加工前がマグネシウム合金母材ワイヤ11となり、引き抜き加工後がマグネシウム合金のワイヤ12となる。また、図1に示す加工工程が、複数回の引き抜き加工の途中の引き抜き加工である場合は、この途中の引き抜き加工前がマグネシウム合金母材ワイヤ11となり、引き抜き加工後もマグネシウム合金母材ワイヤ12となる。
上記のマグネシウム合金母材ワイヤは、温度が300℃の熱処理で粒成長がしない(又はしにくい)マグネシウム合金によって形成されているとよく、具体的には上記の[1]~[5]のいずれかの合金によって形成されているとよい。
図1に示すように、線径が例えば1mm超3mm以下のマグネシウム合金母材ワイヤ11を、ダイス13を用いて矢印の方向に0.1m/分以上100m/分以下の引き抜き速度(例えば7m/分の引き抜き速度)で引き抜き加工を施すことによりマグネシウム合金のワイヤ(複数回の引き抜き加工の途中の場合はマグネシウム合金母材ワイヤ)12を形成する。その引き抜き加工を施す際のマグネシウム合金母材ワイヤ11の温度(即ちダイス13を通過するときのマグネシウム合金母材ワイヤ11の温度)は150℃以上350℃以下(好ましくは200℃超300℃以下)の範囲とするとよい。このような温度範囲とする理由は、引き抜き加工の際にマグネシウム合金母材ワイヤが断線しにくく、また引き抜き加工後に歪を除去するための熱処理の温度または時間を小さくするためである。熱処理の温度または時間を小さくする理由は、それが小さいとα-Mg相の粒成長を抑制することができるからである。
なお、本明細書においてマグネシウム合金母材ワイヤの線径とは、例えば図1に示すマグネシウム合金母材ワイヤ11の線径d3を意味し、マグネシウム合金母材ワイヤの断面形状が円形でない場合はマグネシウム合金母材ワイヤの断面の最大の外径を意味する。
室温のマグネシウム合金母材ワイヤ11に1回目の引き抜き加工を施すと、ダイス13を通過する際にダイス13とマグネシウム合金母材ワイヤ11との摩擦による熱が引き抜き後のマグネシウム合金母材ワイヤ12に加えられることを考慮し、ダイス13の温度を制御する。例えば、ダイス13の温度を200℃以上300℃以下に制御する。これにより、引き抜き加工を施す際のマグネシウム合金母材ワイヤの温度を上記の範囲にすることができる。
2回目の引き抜き加工を施す際に、マグネシウム合金母材ワイヤ11の温度を室温に戻し、室温のマグネシウム合金母材ワイヤ11に温度が制御されたダイス13を通過させて引き抜き加工を施す。マグネシウム合金のワイヤ12の線径Dが下記(式41)を満たすまで、このような引き抜き加工を複数回繰り返す。下記(式41)を満たすマグネシウム合金のワイヤ12はα-Mg相を有し、そのα-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記(式42)を満たすとよい。
(式41)0.1mm≦D≦1mm
(式42)d≦1μm(好ましくは、d≦0.5μm、より好ましくはd≦0.4μm、さらに好ましくはd≦0.3μm、よりさらに好ましくはd≦0.2μm)
上記の複数回の引き抜き加工それぞれを施す際に、ダイス13に潤滑油としてノンシリコン系の油を供給するとよく、例えば食用油を供給するとよい。これにより、ダイス13とマグネシウム合金母材ワイヤ11との摩擦熱を低減することができ、引き抜き加工時にワイヤが切れるのを抑制することができる。
上記の複数回の引き抜き加工それぞれを施す際の断面減少率RAは、下記(式45)を満たすとよく、好ましくは下記(式45')を満たすとよい。
(式45)3%≦RA≦15%
(式45')5%≦RA≦12%
なお、断面減少率とは、引き抜き加工前の線径をd3とし、引き抜き加工後の線径をDとすると、(1-(D/d3))×100の値をいう。
また、マグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工を施していくうちにマグネシウム合金母材ワイヤ11の線径が徐々に小さくなっていく。複数回の引き抜き加工の少なくとも一回の加工後のマグネシウム合金母材ワイヤに熱処理を施す。この熱処理の温度は、前記熱処理の直前の引き抜き加工の直後のマグネシウム合金母材ワイヤの温度より50℃高い温度以上400℃以下であるとよく、熱処理の時間は10秒以上12時間以下であるとよい。
熱処理を施すタイミングとしては、複数回の引き抜き加工後のマグネシウム合金母材ワイヤのα-Mg相の平均結晶粒径が、複数回の引き抜き加工前のマグネシウム合金母材ワイヤのα-Mg相の平均結晶粒径よりかなり小さくなった時である。また、熱処理を施す回数は、複数回でもよく、適宜調整するとよい。
例えば、引き抜き加工を施した後ごとに熱処理を施してもよいし、引き抜き加工を施した後ごとではなく、引き抜き加工を施した後に熱処理を行うときと行わないときがあってもよい。また、例えば、熱処理温度を350℃とし、熱処理時間を30分とすると、大気雰囲気で熱処理を施しても、マグネシウム合金のワイヤ12の表面に酸化膜が形成されるのを低減することができる。つまり、熱処理を施しても酸化被膜の形成は低減する。
このようにして0.1mm以上1mm以下の線径Dで、α-Mg相の平均結晶粒径dが1μm以下(好ましくは0.5μm以下)のマグネシウム合金のワイヤ12を製造することができる。この場合、線径D及び平均結晶粒径dは下記(式43)を満たすとよい。
(式43)d/D≦2.65/500(好ましくは1/500、より好ましくは、d/D≦1/650、さらに好ましくはd/D≦1/750)
また、上記のようにして得られたマグネシウム合金のワイヤの0.2%耐力は、そのマグネシウム合金と同一組成の鋳造材を押出加工した直後の0.2%耐力の1.3倍以上となる。
上記実施形態によれば、急冷凝固粉末冶金法によって結晶粒径の小さいマグネシウム合金母材ワイヤを作製し、その後、なるべく再結晶や粒成長を抑制するようなマグネシウム合金母材ワイヤの引き抜き加工及び熱処理工程を繰り返すことで、所定の線径においてα-Mg相の平均結晶粒径を1μm以下とすることができる。これにより、高強度または高耐食性を有するマグネシウム合金のワイヤを実現することができる。
図2は、実施例1によるサンプル1、サンプル2、サンプル3及びサンプル4それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSD(Electron Back Scatter Diffraction)により測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル1は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はMg97-Zn-Yである。サンプル2は、サンプル1のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル3は、サンプル2にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル4は、サンプル3にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル1の作製方法は次のとおりである。
Mg97-Zn-Y合金をアルゴンガス雰囲気でガス加熱により溶解し、約2×10K/secの冷却速度で冷却することで、合金粉末を作製する。次いで、その合金粉末を60~170MPaの圧力で予備成形し、250℃の温度で2時間の真空脱ガスを行うことで、ビレットを作製する。次いで、ダイスとコンテナを固定し、ビレットをダイスに押しつけて押出加工を行う。この際、押出加工条件は、以下のとおりである。
押出速度 : 2.5mm/分
コンテナ、ダイス及びビレットの温度 : 350℃
押出比 : 15
サンプル1のマグネシウム合金母材ワイヤの線径 : 3~15mm
なお、本実施例では、約2×10K/secの冷却速度を用いているが、1×10K/sec以上2×10K/sec以下の範囲の冷却速度を用いることも可能である。
サンプル2の作製方法は次のとおりである。
マグネシウム合金母材ワイヤの引き抜き加工時の温度 : マグネシウム合金母材ワイヤの線径が1.08mmまで300℃、それ以下の線径からは225℃
引き抜き速度 : 0.1~1.0m/分
熱処理の温度 : 350℃
熱処理時間 : 10分
熱処理の頻度 : マグネシウム合金母材ワイヤの線径が1.65mmまでは引き抜き加工毎、それ以下の線径では2回の引き抜き加工につき1回実施
ダイスの材質 : マグネシウム合金母材ワイヤの線径が2.13mmまで超硬ダイス、それ以下の線径からはダイヤモンドダイスを使用
ダイス温度 : マグネシウム合金母材ワイヤの線径が1mm程度.08mmまで300℃、それ以下の線径からは225℃
ダイスの潤滑剤 : 食用油
引き抜き方向 : 2つの方向
サンプル2のワイヤの線径 : 1.0mm
なお、引き抜き方向とは、図1に示す矢印の方向を意味する。引き抜き方向が2つの方向を有するとは、1つの方向が図1に示す矢印の方向である場合、もう1つの方向はマグネシウム合金母材ワイヤ11の向きを180°回転させて逆向きに配置した引き抜き方向を意味する。
サンプル3の作製方法は次のとおりである。
マグネシウム合金母材ワイヤの引き抜き加工時の温度 : 225℃
引き抜き速度 : 1.0m/分
熱処理の温度 : 350℃
熱処理時間 : 10分
熱処理の頻度 : 2~4回の加工ステップで1回実施
ダイスの材質 :ダイヤモンドダイス
ダイスの温度 :225℃
ダイスの潤滑剤 : 食用油
引き抜き方向 : 2つの方向
サンプル3のワイヤの線径 : 0.5mm
サンプル4の作製方法は次のとおりである。
マグネシウム合金母材ワイヤの引き抜き加工時の温度 :225℃
引き抜き速度 : 1.0~5.0m/分
熱処理の温度 : 350℃
熱処理時間 : 10分
熱処理の頻度 : 3~10回の加工ステップで1回実施
ダイスの材質 : ダイヤモンドダイスを使用
ダイスの温度 : 225℃
ダイスの潤滑剤 : 食用油
引き抜き方向 : 2つの方向
サンプル4のワイヤの線径 : 0.1mm
図3は、図2に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。図4は、サンプル1~4それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。図5は、サンプル1~4それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。図6は、サンプル1~4それぞれの縦断面のα-Mg相の平均結晶粒径(組織長)を示す図である。図7は、α-Mg相の結晶粒のアスペクト比を示す図である。
図4に示す横断面のα-Mg相の平均結晶粒径dの測定方法は次のとおりである。
ワイヤの長手方向に対して垂直方向にワイヤを切断し、その切断した断面のEBSD観察像を測定する。その測定結果より得られたα-Mg相の粒度分布の平均値をα-Mg相の平均結晶粒径dとした。
図6に示す組織長(平均結晶粒径L)の測定方法は次のとおりである。
CP処理を施した断面のSEM観察により明瞭に組織が観察出来る視野を選択し、視野内の組織長を測定時のレンジを元に測長していく。その際、見え方が曖昧なものは測長から除外する。この測長の合計と測定数の算術平均により求めた値を平均結晶粒径Lとした。
図8は、サンプル2~4それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。図8に示すように、サンプル2のワイヤは571MPaの0.2%耐力を有し、サンプル3のワイヤは583MPaの0.2%耐力を有し、サンプル4のワイヤは638MPaの0.2%耐力を有する。これらの0.2%耐力は、同一組成の鋳造材を押出加工した直後の0.2%耐力と比べると十分に1.3倍以上になる。
このようにマグネシウム合金のワイヤを高強度とすることができる理由は、α-Mg相の平均結晶粒径を図4に示すように小さくしたこと、ワイヤの線径をDとし、ワイヤの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合にd/Dを1/500以下としたことが考えられる。
図9は、実施例2によるサンプル5、サンプル6、サンプル7及びサンプル8それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル5は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はAMX602である。AMX602は、例えば91.7Mg-6.0Al-0.3Mn-2.0Ca(wt%)または93.14Mg-5.49Al-0.13Mn-1.23Ca(at%)であるが、各元素には含有量に幅がある。サンプル6は、サンプル5のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル7は、サンプル6にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル8は、サンプル7にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル5の作製方法はサンプル1の作製方法と同様である。
サンプル6の作製方法はサンプル2の作製方法と同様である。
サンプル7の作製方法はサンプル3の作製方法と同様である。
サンプル8の作製方法はサンプル4の作製方法と同様である。
図10は、実施例2によるサンプル9、サンプル10、サンプル11及びサンプル12それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル9は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はASTM記号のAZ91Dである。AZ91Dは、例えば90Mg-9Al-0.7Zn―0.3Mn(wt%)または91.37Mg-8.23Al-0.26Zn-0.13Mn(at%)であるが、各元素には含有量に幅がある。サンプル10は、サンプル9のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル11は、サンプル10にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル12は、サンプル11にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル9の作製方法はサンプル1の作製方法と同様である。
サンプル10の作製方法はサンプル2の作製方法と同様である。
サンプル11の作製方法はサンプル3の作製方法と同様である。
サンプル12の作製方法はサンプル4の作製方法と同様である。
図11は、実施例2によるサンプル13、サンプル14、サンプル15及びサンプル16それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル13は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はMg96.75-Zn0.85-Y2.05-Al0.35である。サンプル14は、サンプル13のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル15は、サンプル14にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル16は、サンプル15にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル13の作製方法はサンプル1の作製方法と同様である。
サンプル14の作製方法はサンプル2の作製方法と同様である。
サンプル15の作製方法はサンプル3の作製方法と同様である。
サンプル16の作製方法はサンプル4の作製方法と同様である。
図12は、実施例2によるサンプル17、サンプル18、サンプル19及びサンプル20それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル17は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はASTM記号のWE43Bである。WE43Bは、例えば91.65Mg-2.25Yー1.9RE-0.2Zr(wt%)であるが、各元素には含有量に幅がある。サンプル18は、サンプル17のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル19は、サンプル18にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル20は、サンプル19にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル17の作製方法はサンプル1の作製方法と同様である。
サンプル18の作製方法はサンプル2の作製方法と同様である。
サンプル19の作製方法はサンプル3の作製方法と同様である。
サンプル20の作製方法はサンプル4の作製方法と同様である。
図13は、実施例2によるサンプル21、サンプル22、サンプル23及びサンプル24それぞれのワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面(横断面)でEBSDにより測定した際の粒径分布を示す組織写真である。
サンプル21は、RS-P/M法で作製された粉末、薄片、薄帯または細線を固化成形し、その固化成形物を押出加工した後のマグネシウム合金母材ワイヤであり、その合金組成はMg96.6-Zn0.85-Y2.05-Al0.35-Ca0.15である。サンプル22は、サンプル21のマグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径1.0mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル23は、サンプル22にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.5mmのマグネシウム合金のワイヤである。サンプル24は、サンプル23にさらに複数回の引き抜き加工及び熱処理を施して得られた線径0.1mmのマグネシウム合金のワイヤである。
サンプル21の作製方法はサンプル1の作製方法と同様である。
サンプル22の作製方法はサンプル2の作製方法と同様である。
サンプル23の作製方法はサンプル3の作製方法と同様である。
サンプル24の作製方法はサンプル4の作製方法と同様である。
図14は、図9に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。図15は、図10に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。図16は、図11に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。図17は、図12に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。図18は、図13に示す粒径分布を結晶粒径とその比率の関係で示す図である。
図19は、サンプル5~8それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。図20は、サンプル9~12それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。図21は、サンプル13~16それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。図22は、サンプル17~20それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。図23は、サンプル21~24それぞれの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径を示す図である。
図24は、サンプル13~16それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。図25は、サンプル21~24それぞれのワイヤの長手方向に切断した断面(縦断面)で観察した組織写真である。
図26は、サンプル13~16,21~24それぞれの縦断面のα-Mg相の平均結晶粒径(組織長)を示す図である。図27は、サンプル13~16,21~24それぞれのα-Mg相の結晶粒のアスペクト比を示す図である。
図19~図23に示す横断面のα-Mg相の平均結晶粒径dの測定方法は実施例1と同様である。
図26に示す組織長(平均結晶粒径L)の測定方法は実施例1と同様である。
図28は、サンプル5~8それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である
29は、サンプル9~12それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である
30は、サンプル13~16それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である
31は、サンプル17~20それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である
32は、サンプル21~24それぞれの0.2%耐力を測定した結果を示す図である。


マグネシウム合金のワイヤを高強度とすることができる理由は、α-Mg相の平均結晶粒径を図19~図23に示すように小さくしたこと、ワイヤの線径をDとし、ワイヤの横断面のα-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合にd/Dを2.65/500以下(好ましくは1/500以下)としたことが考えられる。
11…マグネシウム合金母材ワイヤ
12…マグネシウム合金のワイヤまたはマグネシウム合金母材ワイヤ
13…ダイス
D…マグネシウム合金のワイヤの線径
d3…マグネシウム合金母材ワイヤの線径

Claims (13)

  1. 80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤにおいて、
    前記マグネシウム合金は、Mg-Zn-Y合金、Mg-Zn-Gd合金、Mg-Zn-(Y-Gd)合金、Mg-Zn-Y-X-Z合金、Mg-Zn-Gd-X-Z合金、及びMg-Zn-Y-Gd-X-Z合金のいずれかであり、
    前記Xは、Al、Ca及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
    前記Zは、希土類元素、Mn、Si、Zr、Ti、Hf、Nb、Sn、Ag、Sr、Sc、Sb、B、C及びBeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
    前記Znの含有量をa原子%、前記Yの含有量をb原子%、前記Gdの含有量をb原子%、前記Y及びGdの合計含有量をb原子%、前記Xの含有量をc原子%、前記Zの含有量をd原子%とすると、下記(式1)~(式6)を満たし、
    前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式1)0.1≦a≦3.0
    (式2)0.1≦b≦3.0
    (式3)c≦3.0
    (式4)d≦1.0
    (式5)b≦a+2
    (式6)b≧a-1
    (式41)0.1mm≦D≦1mm
    (式42)d≦1μm
  2. 80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤにおいて、
    前記マグネシウム合金のワイヤは長周期積層構造相を有し、
    前記長周期積層構造相は前記α-Mg相内に析出されており、
    前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式41)0.1mm≦D≦1mm
    (式42)d≦1μm
  3. 請求項において、
    前記マグネシウム合金のワイヤは長周期積層構造相を有し、
    前記長周期積層構造相は前記α-Mg相内に析出されていることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
  4. 80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤにおいて、
    前記マグネシウム合金は、Caをx原子%含有し、Alをy原子%含有し、残部がMgからなる組成を有し、
    aとbが下記(式31)~(式33)を満たし、
    前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式31)3≦x≦7
    (式32)4.5≦y≦12
    (式33)1.2≦y/x≦3.0
    (式41)0.1mm≦D≦1mm
    (式42)d≦1μm
  5. 請求項4において、
    前記マグネシウム合金にZnをx1原子%含有し、x1が下記(式34)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式34)0<x1≦3
  6. 請求項4または5において、
    前記マグネシウム合金にMn、Zr、Si、Sc、Sn、Ag、Cu、Li、Be、Mo、Nb、W、及び希土類元素の群から選択された少なくとも一つの元素をx2原子%含有し、x2が下記(式35)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式35)0<x2≦0.3
  7. 80原子%以上のMgを含有し、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤにおいて、
    前記マグネシウム合金は、下記(A)~(E)のいずれかの合金であり、
    前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式41)及び(式42)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式41)0.1mm≦D≦1mm
    (式42)d≦1μm
    (A)Mg-Al-Mn合金であり、Alの含有量をe原子%、Mnの含有量をf原子%とすると、下記(式7)及び(式8)を満たす。
    (式7)2.7≦e≦9.2
    (式8)0.02≦f≦0.07
    (B)Mg-Al-Mn-Ca合金であり、Alの含有量をg原子%、Mnの含有量をh原子%、Caの含有量をi原子%とすると、下記(式9)~(式11)を満たす。
    (式9)2.7≦g≦9.2
    (式10)0.02≦h≦0.07
    (式11)0.4≦i≦1.6
    (C)Mg-Al-Zn-Ca合金であり、Alの含有量をl原子%、Znの含有量をm原子%、Caの含有量をn原子%とすると、下記(式14)~(式16)を満たす。
    (式14)2.7≦l≦8.5
    (式15)0.3≦m≦1.2
    (式16)0.4≦n≦1.6
    (D)Mg-Nd-Y合金であり、Ndの含有量をo原子%、Yの含有量をp原子%とすると、下記(式17)及び(式18)を満たす。
    (式17)0.3≦o≦0.7
    (式18)0.7≦p≦1.4
    (E)Mg-Al-RE合金であり、Alの含有量をq原子%、REの含有量をr原子%とすると、下記(式19)及び(式20)を満たす。
    (式19)2.2≦q≦4.2
    (式20)0.2≦r≦0.9
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項において、
    前記D及び前記dは下記の(式43)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤ。
    (式43)d/D≦2.65/500
  9. 80原子%以上のMgを含有するマグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させて複数の急冷凝固物を作製する工程(a)と、
    前記複数の急冷凝固物を熱間押出加工することで固化成形物を作製する工程(b)と、
    前記固化成形物を押出加工することでマグネシウム合金母材ワイヤを作製する工程(c)と、
    前記マグネシウム合金母材ワイヤに複数回の引き抜き加工を施すことにより、α-Mg相を有するマグネシウム合金のワイヤを製造する工程(d)と、
    を具備し、
    前記マグネシウム合金の溶湯を急冷凝固させる際の冷却速度が1000K/秒より速く、
    前記複数回の引き抜き加工をそれぞれ施す際の前記マグネシウム合金母材ワイヤの温度が150℃以上350℃以下で、引き抜き速度が0.1m/分以上100m/分以下であり、
    前記ワイヤの線径をDとし、前記ワイヤの長手方向に対して垂直方向に切断した断面で観察した前記α-Mg相の平均結晶粒径をdとした場合に下記の(式1)及び(式2)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
    (式1)0.1mm≦D≦1mm
    (式2)d≦1μm
  10. 請求項において、
    前記D及び前記dは下記の(式3)を満たすことを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
    (式3)d/D≦2.65/500
  11. 請求項または10において、
    前記複数回の引き抜き加工の少なくとも一回の加工後のマグネシウム合金母材ワイヤに、熱処理を施す工程を含み、
    前記熱処理の温度は、前記熱処理の直前の引き抜き加工の直後の前記マグネシウム合金母材ワイヤの温度より50℃高い温度以上400℃以下であり、
    前記熱処理の時間は10秒以上12時間以下であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
  12. 請求項乃至11のいずれか一項において、
    前記工程(d)で得られたマグネシウム合金のワイヤの0.2%耐力は、前記マグネシウム合金と同一組成の鋳造材を押出加工した直後の0.2%耐力の1.3倍以上であることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
  13. 請求項乃至12のいずれか一項において、
    前記複数回の引き抜き加工それぞれを施す際に用いているダイスの温度を200℃以上300℃以下にすることを特徴とするマグネシウム合金のワイヤの製造方法。
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