JP7369016B2 - 換気装置、内窓、二重窓 - Google Patents

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Description

本発明は、換気装置と、当該換気装置を備える内窓及び二重窓に関する。
建物の室内環境は、空調設備で制御していたが、窓からの熱の出入りが多く電気代がかかるため、電気代の削減に貢献できる窓が求められていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、窓に室内外に連通する通気経路を形成できる換気装置と、当該換気装置を備える内窓及び二重窓の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による換気装置は、外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、左右両側に壁を有しないものであって、外周側フレーム及び内周側フレームの長手方向に間隔をおいて複数設けてあり、外周側フレームと内周側フレームを連結しており、連結材の内部とともに連結材同士の間も空気が通るようにしてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項2記載の発明による換気装置は、外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、前後両側に壁を有しないものであって、外周側フレーム及び内周側フレームの長手方向に間隔をおいて複数設けてあり、外周側フレームと内周側フレームを連結しており、連結材の内部とともに連結材同士の間も空気が通るようにしてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項3記載の発明による内窓は、窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明による二重窓は、外窓と内窓とを備え、内窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明による換気装置は、外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、長手方向に間隔をおいて設けてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあるので、室外側及び室内側の壁に通気孔の加工が不要であり、外周側フレームと内周側フレームとの間の連結材で連結した以外の部分全体から通気できるため通気抵抗を小さくでき、換気性能に優れる。連結材は、左右両側に壁を有しないことで、連結材の側壁が抵抗になることもなく、通気抵抗を一層小さくできる。室内側から見ると、まっすぐな外周側フレーム及び内周側フレームが見えるだけで、通気口があいているようには見えないため、意匠性も良い。
請求項2記載の発明による換気装置は、外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、長手方向に間隔をおいて設けてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあるので、室外側及び室内側の壁に通気孔の加工が不要であり、外周側フレームと内周側フレームとの間全体から通気できるため通気抵抗を小さくでき、換気性能に優れる。連結材は、前後両側に壁を有しないことで、連結材で連結した部分からも通気できるため、通気抵抗を一層小さくできる。室内側から見ると、まっすぐな外周側フレーム及び内周側フレームが見えるだけで、通気口があいているようには見えないため、意匠性も良い。
請求項3記載の発明による内窓は、窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることで、換気装置の通気経路を通じて室内外を空気が流通するので、電気代の削減に貢献できる。
請求項4記載の発明による二重窓は、外窓と内窓とを備え、内窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることで、換気装置の通気経路を通じて室内外を空気が流通するので、電気代の削減に貢献できる。
本発明の換気装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 同換気装置を備えた二重窓を示す縦断面図である。 同二重窓の横断面図である。 同換気装置を備えた内窓の室内側正面図である。 同二重窓の外窓の上部を拡大して示す縦断面図である。 第1実施形態の換気装置の分解斜視図である。 第1実施形態の換気装置の変形例を示す縦断面図である。 本発明の換気装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 第2実施形態の換気装置の分解斜視図である。 従来の換気装置の例を示す縦断面図である。 従来の換気装置を設置した内窓の室内側正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1~5は、本発明の二重窓の一実施形態を示している。本二重窓は、図2に示すように、建物の窓開口部の室外側に設置した外窓1と、窓開口部の室内側に設置した内窓2とを備えている。外窓1と内窓2の間の中間層10には、透明な樹脂板等よりなる整流体11が上方から吊り下げて設けてある。
外窓1は、図2,3に示すように、アルミ形材よりなる上枠12と下枠13と左右の縦枠14,14とを枠組みしてなる枠15と、上下枠12,13に沿って摺動可能に設けた外障子16a及び内障子16bと、上枠12の外周側に設けた通気枠17とを備える。枠15は、一般的なビル用の引き違いサッシの枠をそのまま用いている。通気枠17には、図2,5に示すように、室外から室内(中間層10)に連通する通気経路18を有している。
通気枠17は、横枠のみからなり、図5に示すように、通気枠本体19と、通気枠本体19の室外側に取付けた室外側カバー材20と、通気枠本体19の室内側に取付けた室内側カバー材21とを有する。通気枠17は、室外側に室外側カバー材20により室外側空間22が形成され、室内外方向の中間部に通気枠本体19により中間空間23が形成され、室内側に室内側カバー材21により室内側空間24が形成されている。通気枠本体19と室外側カバー材20と室内側カバー材21は、それぞれアルミ形材で形成した長尺材である。
室外側カバー材20は、図5に示すように、見付壁25と上壁26と下壁と27を有し、上壁26の先端部に設けた鉤状に曲がった係止部28を通気枠本体19の室外側上部に設けた溝29に係止し、下壁27を上枠12の室内側面に取付けたL形断面の補助材30の横壁の室外側端部に重ね、下方からねじ31で固定して取付けてある。補助材30の横壁には、室外に面した室外側通気口32が下向きに開口して設けてある。室外側通気口32の室外側には、垂下片33が室外側通気口32よりも垂下して設けてある。室外側通気口32には、虫の侵入を防ぐ防虫網34が取付けてある。このように室外側通気口32を下向きに開口して設け、その室外側に垂下片33を設けることで、室外側通気口32から雨水が浸入するのを防いでいる。
通気枠本体19は、図5に示すように、上壁35と下壁36と室外側壁37と室内側壁46とで中間空間23が形成され、室内外方向の中間位置に上壁35より垂下する垂下壁38を設け、垂下壁38の室内側に離間して下壁36より立ち上がる立ち上がり壁39を設けてあり、これら垂下壁38と立ち上がり壁39とにより通気経路18中に雨水の浸入を防ぐ迷路構造40を形成すると共に、中間空間23を室外寄り中間空間23aと中央空間23bと室内寄り中間空間23cとに仕切っている。垂下壁38と立ち上がり壁39は、通気枠本体19とは別体の部品で形成され、通気枠本体19の長手方向の全長に設けてある。
室外側壁37には、通気口41が大きく形成してあり、通気口41の室外側に防虫網34を取付けている。通気口41の下方に隣接する位置には、室外側に向けて突出する水返し片42が設けてあり、該水返し片42により雨水が通気口41に浸入するのを防いでいる。垂下壁38の先端と下壁36との間には5~6mmの隙間43が形成されている。中央空間23bと室内寄り中間空間23cは、室外寄り中間空間23aより高さが低くなっており、立ち上がり壁39の先端と上壁35との間の隙間44は2mm程度と狭くしてある。立ち上がり壁39の先端部には、室外側に屈曲した折り返し片45が形成してある。室内側壁46には、通気口47が室外側の通気口41に比べて小さく形成してある。
通気枠17は、上記のように通気枠本体19の室外側壁37に通気口41を大きく、室内側壁46に通気口47を小さく形成し、垂下壁38と下壁36との隙間43を室外側壁37の通気口41の開口より狭くし、立ち上がり壁39と上壁35との隙間44をさらに狭くしてあることで、室外側空間22と室外寄り中間空間23aとが外気と等圧になっている。これにより、雨水が通気経路18に吸い込まれないようにしている。台風などの荒天時に、通気口41を超えて雨水のしぶきが浸入しても、垂下壁38によりブロックすることができるし、万が一、垂下壁38を越えて雨水が浸入しても立ち上がり壁39で堰き止め、室外に排水することができる。なお、中央空間23bと室内寄り中間空間23cと室内側空間24は、室内側に向かうにつれて次第に内気圧に近づいている。
上壁35は、室内外方向の中間位置に外周側に向けて突出する突出片48を有し、その室内側にアンカー49の係止部50を有し、該係止部50に係止したアンカー49により通気枠17が躯体51に固定されている。通気枠本体19と躯体51との隙間は、室外側からシール材52を充填してシールしてある。
通気枠本体19の下面の室内側寄りには、中空の突部53が形成してあり、突部53の下面側に上枠12のアンカー係合部54に係合する係合片55と、上枠12をねじ止めするためのねじ止め片56を有している。通気枠本体19は、係合片55を上枠12のアンカー係合部54に係合し、上枠12の突出片57を突部53の室外側壁に室外側からのねじ58aでねじ止めし、ねじ止め片56を上枠12に室内側からのねじ58bでねじ止めして、上枠12と連結してある。上枠12と通気枠本体19との隙間は、室外側からシール材59を充填してシールしてあり、シール材59は室外側通気口32よりも室内側に位置している。
室内側カバー材21は、図5に示すように、略L形断面の二部材21a,21bを組み合わせて矩形断面の中空状に形成され、室外側壁に通気口60aが通気枠本体19の通気口47に連通して形成してある。室内側カバー材20の底壁には、室内(中間層)に面した室内側通気口60bが下向きに開口して設けてある。室内側通気口60bには、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルタ61が取付けてある。
室内側カバー材21の室内側面には、整流体11が室内側からのノブボルト62で着脱自在に取付けてある。整流体11は、下部が室外側に向けて少し曲がっており、これにより室内側通気口60bから流出する空気を室外側に曲げて外窓1の障子16a,16bのガラス面に沿わせられる。
このように外窓1は、上枠12の外周側に設けた通気枠17を備え、通気枠17は、横枠のみからなり、上枠12と連結して躯体51に取付けられ、室内外に連通する通気経路18を有しているので、空調設備による電気代の削減に貢献できる。また、上枠12の外周側に設けた通気枠17に通気経路18を有しているので、上枠12や障子16a,16bの框に通気部を設ける必要がなく、室外に面した室外側通気口32が下向きに開口して設けてあることで、雨水の浸入を防止することができ、水密性能を確保できる。さらに、室外側通気口32の室外側に垂下片33が設けてあることで、室外側通気口32に雨水が浸入するのをより確実に防止できる。室外側通気口32には防虫網34が設けてあるので、虫の侵入を防ぐことができる。
通気枠17は、内部に雨水の浸入を防ぐ迷路構造40を有しているので、室外側通気口32から雨水が浸入したとしても、雨水が室内に達するのを防ぐことができる。通気枠17とは別体の部品で形成した垂下壁38と立ち上がり壁39とで迷路構造40を形成したので、中間の壁に通気口を形成する必要がないので加工が容易になる上、雨水の浸入を防ぐ効果も向上する。
また通気枠17は、室外側に位置する室外側空間22と、室内外方向の中間部に位置する中間空間23と、室内側に位置する室内側空間24とを有し、中間空間23は、室外寄り中間空間23aと中央空間23bと室内寄り中間空間23cとからなり、室外側空間22と室外寄り中間空間23aが外気と等圧であるため、通気経路18に雨水が吸い込まれないので、水密性が一層高められる。
通気枠17は、内周側に上枠12のアンカー係合部54に係合する部分(係合片55)と上枠12のねじ止め部(突部53の室外側壁及びねじ止め片56)を有し、ねじ止め部よりも室外側で通気枠17と上枠12間の隙間をシール材59でシールしてあるので、通気枠17と上枠12とを容易に連結できると共に、通気枠17と上枠12との間から雨水が浸入するのを防止できる。
さらに、通気枠17は、室外側通気口32の上方位置に室外側に向けて突出する水返し片42を有するので、室外側通気口32から雨水が浸入したとしても、水返し片42に当たって下に落ちるので、通気経路18への雨水の浸入を防止できる。
内窓2は、図2,3に示すように、上枠64と下枠65及び左右の縦枠66,66と、上下枠64,65間に引違い状に開閉自在に収めた外障子67a及び内障子67bと、上枠64の外周側に設けた換気装置3とを備えている。枠64,65,66と障子67a,67bの框は、樹脂製である。障子67a,67bのガラス68は、複層ガラスである。外窓1の枠15と内窓2の枠64,65,66の間には木製の額縁63があるため、外窓1と内窓2とは熱的に分離されている。
換気装置3は、図1に示すように、外周側フレーム4と内周側フレーム5と連結材6とを有している。
外周側フレーム4は、アルミ形材で形成したものであり、室外側端部に下向きに突出する室外側折り返し部7aを有し、室内側端部に室外側の下方に湾曲しながら下向きに突出する1/4円弧状の室内側折り返し部8aを有している。室外側折り返し部7aから室内側に離間した位置には下向きの突条69が形成してあり、突条69と室内側折り返し部8aの先端部とで連結材6を見込方向に位置決めしている。外周側フレーム4は、下方からのねじ70で躯体(額縁)63に取付けられている。
内周側フレーム5も、アルミ形材で形成したものであり、室外側端部に上向きに突出する室外側折り返し部7bを有し、室内側端部に上向きに突出する室内側折り返し部8bを有している。さらに、室内外方向の中央部に上向きに突出する中空台形断面の突部71が形成してある。内周側フレーム5には、内窓2の上枠64が下方からのねじ72で取付けてあり、当該ねじ72の先端部は突部71の中空部内に収まっている。内周側フレーム5には、外周側フレーム4を躯体63に固定しているねじ70の頭が挿通できる孔73が形成してある。
連結材6は、図1,4に示すように、外周側フレーム4及び内周側フレーム5の長手方向に間隔をおいて複数配置され、外周側フレーム4と内周側フレーム5を連結している。連結材6は、スチール製であって、図1に示すように、上壁74と前壁75と後壁76と下壁77とを有する側面視略C字形断面に形成され、左右両側に壁を有しないものとなっている。すなわち連結材6は、左右方向に沿う壁74,75,76,77のみで形成され、左右方向を遮る壁が無く、左右方向に抜けた形状となっている。下壁77は、室内外方向の中央部が途切れており、その途切れた部分に内周側フレーム5の突部71が配置されている。連結材6は、図1,6に示すように、外周側フレーム4の突条69と室内側折り返し部8aとで見込方向に位置決めして配置し、上壁74を上方からのねじ78で外周側フレーム4に固定し、下壁77を下方からのねじ79で内周側フレーム5に固定してある。
換気装置3は、図1に示すように、外周側フレーム4の室外側折り返し部7aと内周側フレーム5の室外側折り返し部7bとの間に、中間層10に向けて開口したスリット状の開口部80が長手方向の全長にわたって形成され、外周側フレーム4の室内側折り返し部8aと内周側フレーム5の室内側折り返し部8bとの間に、室内に向けて開口したスリット状の開口部81が長手方向の全長にわたって形成されている。そして、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間に室内外方向に連通した通気経路9が形成されている。これにより本換気装置3は、空気を長手方向の略全体から室内外に流通させられる。
外周側フレーム4の室内側折り返し部8aと内周側フレーム5の室内側折り返し部8bとは、見込方向にずれた位置にあり、先端部同士がほぼ重合している。これにより本換気装置3は、光や視線が通過しないようにしている。
図10,11は、内窓2の外周側に取付けられる従来の換気装置100を示している。従来の換気装置100は、図10に示すように、矩形断面の中空形材を用いて形成されており、室外側の壁と室内側の壁とに縦長のスリット状の通気孔101,102を左右方向に間隔をおいて多数形成(図11参照)することで、室内外に連通する通気経路103を設けている。通気経路内103には、室内側に設けたつまみ104を操作して横にスライドさせることで、通気経路103を開閉する機構105が設けてある。従来の換気装置100は、このような構造のため、通気孔101,102の加工に手間がかかる上、多数の細かい通気孔101,102から通気するため、通気抵抗が大きいものであった。
これに対し本換気装置3は、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間に室内外に連通する通気経路9を形成したので、通気孔の加工が不要な上、室外側と室内側にスリット状の開口部80,81が全長にわたって形成され、内部に通気経路9を開閉する弁等もなく、通気経路9が常に室内外に連通しているため、通気抵抗が小さく、室内外を空気がスムーズに流通する。連結材6は、空気の流通の妨げになるものの、連結材6が配置されているのは換気装置3の全長のうちの僅かな部分であり(図4参照)、しかも連結材6は左右両側に壁を有しない形状のため、連結材6の側壁が抵抗になることもなく、連結材6による空気の抵抗をなるべく小さくできる。しかも本換気装置3は、図4に示すように、室内側から見ると、まっすぐな外周側フレーム4及び内周側フレーム5が見えるだけで、通気口があいているようには見えないため、意匠性も良い。
次に、本換気装置3及び内窓2の施工手順を説明する。まず、外周側フレーム4と内周側フレーム5を連結材6で連結して換気装置3を組み立てる。次に、組立てた換気装置3を上側の額縁63の下面に下方からのねじ70で固定する。次に、換気装置3の内周側フレーム5に内窓2の上枠64を下方からのねじ72で取付ける。次に、左右両側の額縁63に縦枠66を、下側の額縁63に下枠65をそれぞれ取付ける。その後、上枠64と下枠63間に外障子67aと内障子67bをけんどんで建て込む。
以上に述べたように本換気装置(第1実施形態)3は、外周側フレーム4と内周側フレーム5と連結材6とを備え、外周側フレーム4は、躯体63に取付けられるものであり、室外側折り返し部7aと室内側折り返し部8aを有し、内周側フレーム5は、内窓2の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部7bと室内側折り返し部8bを有し、連結材6は、長手方向に間隔をおいて設けてあり、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間に通気経路9を形成してあるので、室外側及び室内側の壁に通気孔の加工が不要であり、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間の連結材6で連結した以外の部分全体から通気できるため通気抵抗を小さくでき、換気性能に優れる。連結材6は、左右両側に壁を有さず、左右方向に抜けた形状となっているため、連結材6の側壁が抵抗になることもなく、通気抵抗を一層小さくできる。また本換気装置3は、室内側から見ると、まっすぐな外周側フレーム4及び内周側フレーム5が見えるだけで、通気口があいているようには見えないため、意匠性も良い。
また本換気装置3は、外周側フレーム4の室内側折り返し部8aと内周側フレーム5の室内側折り返し部8bは、室内外方向にずれた位置にあり、先端部同士がほぼ重合していることで、光が通過するのを防止できる。
また本換気装置3は、連結材6がスチール製であること、折り返し部7a,7b,8a,8bにより室外側と室内側の間で視線が抜けないようにしてあることで、後述するように防火仕様の内窓2に対応できる。
本換気装置3は、内周側フレーム5に中空の突部71を設け、上枠64を内周側フレーム5に固定するねじ72を突部71の中空部内に収めたので、掃除の際にねじ72に引っ掛かることがなく、掃除がしやすい。
さらに本換気装置3は、外周側フレーム4又は内周側フレーム5に連結材6の位置決め部(突条69,室内側折り返し部8a)を設けてあるため、組立がしやすい。
図7は、第1実施形態の換気装置3の変形例であって、防火仕様の内窓2に対応した実施形態を示している。本換気装置3は、外周側フレーム4の室外側折り返し部7aの室内側に隣接する位置と、内周側フレーム5の室内側折り返し部8bの室外側に隣接する位置とに保持溝82を形成し、保持溝82に保持して火災の熱により発泡・膨張する熱膨張性耐火材83a,83bが取付けてある。かかる耐火材83a,83bとしては、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」を用いることができる。
本換気装置3は、室内側で火災が発生したときには室内側の耐火材83bが外周側フレーム4に向けて発泡・膨張して室内側の開口部81を塞ぎ、通気経路9からの火炎や煙の連通を阻止する。室外側で火災が発生したときには室外側の耐火材83aが内周側フレーム5に向けて発泡・膨張して室外側の開口部80を塞ぎ、通気経路9からの火炎や煙の連通を阻止する。連結材6がスチール製であるため、火災時にも連結材6が溶けたり変形したりすることがなく、外周側フレーム4と内周側フレーム5の連結状態を維持できる。
図8,9は、本発明の換気装置の第2実施形態(請求項2記載の発明の実施形態)を示している。第1実施形態とは、連結材6の形態(配置する向き)が異なっている。
連結材6は、図9に示すように、上壁74と右側壁84と左側壁85と下壁77とを有する室内外方向から見て略C字形断面に形成され、前後両側に壁を有しないものとなっている。すなわち連結材6は、室内外方向に沿う壁74,84,85,77のみで形成され、室内外方向を遮る壁が無く、室内外方向に抜けた形状となっている。連結材6は、右側壁84及び左側壁85と下壁77とに、内周側フレーム5の突部71を逃がすために切欠き86が設けてある。それ以外の点は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態の換気装置3は、外周側フレーム4と内周側フレーム5と連結材6とを備え、外周側フレーム4は、躯体63に取付けられるものであり、室外側折り返し部7aと室内側折り返し部8aを有し、内周側フレーム5は、内窓2の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部7bと室内側折り返し部8bを有し、連結材6は、長手方向に間隔をおいて設けてあり、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間に通気経路9を形成してあるので、室外側及び室内側の壁に通気孔の加工が不要であり、外周側フレーム4と内周側フレーム5との間全体から通気できるため通気抵抗を小さくでき、換気性能に優れる。連結材6は、前後両側に壁を有さず、室内外方向に抜けた形状となっているため、連結材6で連結した部分からも通気できるため、通気抵抗をより一層小さくできる。また本換気装置3は、室内側から見ると、まっすぐな外周側フレーム4及び内周側フレーム5が見えるだけで、通気口があいているようには見えないため、意匠性も良い。
本二重窓は、樹脂製の枠64,65,66及び框と複層ガラス68を用いた内窓2を設けたことに加え、外窓1の通気枠17に設けた通気経路18と中間層10と内窓2の換気装置3に設けた通気経路9を通じて室内外を空気が流れ、その際に中間層10を空気が外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように迂回して流れることで、空気の流入する方向とは逆方向の熱移動が妨げられ、非常に優れた断熱性能を発揮し、空調設備の電気代のより一層の削減に寄与する。
冬期の場合について説明すると、換気扇等により室内を負圧に調整し、図2に示すように、本二重窓を空気が室外から室内に向けて流れるようにする(図中の矢印は空気の流れを示す)。外窓1の通気枠17から流入した冷たい空気(外気)は、室内側通気口60bが下向きに開口しており、尚且つその室内側に整流体11が設けてあることにより、外窓1のガラス87の室内側面に沿うように下向きに流出する。その後、冷たい空気はコールドドラフトにより中間層10の下まで流れてから折り返し、内窓2のガラス68から室内の熱が伝わることで暖められ、ガラス68の室外側面に沿って上昇し、この間にガラス68から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。その後、暖められた空気は内窓2上部の換気装置3の通気経路9を通って室内に流入する。空気が換気装置3を通過する際にも、室内の熱で暖められた外周側フレーム4や内周側フレーム5の熱を空気の流れによって回収する。そうして暖められた空気を室内に取り入れることで、回収した熱を室内に戻すことができる。
このように、中間層10内を外窓1と内窓2に沿うように迂回して空気が流れることで、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなるので、非常に高い断熱性が得られる。また、外気を暖めて室内に採り込めるので、室内に居る人が冷たい風を感じることがなく、暖房効率も良い。
夏期には、換気扇等により室内を正圧に調整し、冬期とは逆に室内から室外に空気が流れるようにする。内窓2の換気装置3から出た空気は整流体11に当たって下向きに流れを変え、室内の空気の温度は室外よりも低いので、空気は内窓2のガラス68の室外側面に沿って下向きに流れ、その後、中間層10の下部で折り返し、外窓1のガラス87等の熱が伝わることで外窓1のガラス87の室内側面に沿って上昇し、この間にガラス87を通じて室外から室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。その後、外窓1の通気枠17を通って空気が室外に放出される。空気が通気枠17を通過する際、通気枠17を伝って室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。そして、空気が室外に放出されることで、ガラス87や通気枠17から回収した熱を室外に捨てる。このように室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれる。
以上に述べたように本二重窓は、外窓1の外周側に通気枠17を有し、内窓2の外周側に換気装置3を有し、外窓1の通気枠17と中間層10と内窓2の換気装置3を通じて室内外を空気が流れ、その際に中間層10を空気が外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように迂回して流れることで、冬期には室内から室外に逃げる熱を回収し、夏期には室外から室内に入ってくる熱を室外に捨てるので、換気をしながら窓からの熱の出入りを少なくし、冷暖房負荷を抑えることができる。第1実施形態及び第2実施形態の換気装置3を採用したことで、換気装置3を空気がスムーズに流れるので、上記した窓からの熱の出入りを少なくして冷暖房負荷を抑える効果が効率よく発揮される。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。換気装置を構成する外周側フレーム、内周側フレーム及び連結材の形状、材質は、適宜変更することができる。外周側フレームと内周側フレームの室外側折り返し部及び室内側折り返し部の形状、寸法は適宜変更することができ、実施形態のような突条形のものに限らず、例えば断面形状が円形で、通気経路側に僅かに膨らむ形状等であってもよい。外窓及び内窓の窓種は、引き違い窓に限らず、嵌め殺し窓、すべり出し窓など、すべての窓種に対応することができる。外窓の通気枠は、必ずしも必要ではなく、例えば外窓の障子の框に通気部が形成してあってもよい。本発明の換気装置は、必ずしも実施形態のように中間層を空気が外窓の内側面と内窓の外側面に迂回して流れることで熱の出入りを少なくすることを意図した二重窓に限らず、内窓用の換気装置として広く用いることができる。
1 外窓
2 内窓
3 換気装置
4 外周側フレーム
5 内周側フレーム
6 連結材
7a,7b 室外側折り返し部
8a,8b 室内側折り返し部
9 通気経路

Claims (4)

  1. 外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、左右両側に壁を有しないものであって、外周側フレーム及び内周側フレームの長手方向に間隔をおいて複数設けてあり、外周側フレームと内周側フレームを連結しており、連結材の内部とともに連結材同士の間も空気が通るようにしてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあることを特徴とする換気装置。
  2. 外周側フレームと内周側フレームと連結材とを備え、外周側フレームは、躯体に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、内周側フレームは、内窓の外周側に取付けられるものであり、室外側折り返し部と室内側折り返し部を有し、連結材は、前後両側に壁を有しないものであって、外周側フレーム及び内周側フレームの長手方向に間隔をおいて複数設けてあり、外周側フレームと内周側フレームを連結しており、連結材の内部とともに連結材同士の間も空気が通るようにしてあり、外周側フレームと内周側フレームとの間に通気経路を形成してあることを特徴とする換気装置。
  3. 窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることを特徴とする内窓。
  4. 外窓と内窓とを備え、内窓の外周側に請求項1又は2記載の換気装置を備えることを特徴とする二重窓。
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