JP7368297B2 - ガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法 - Google Patents

ガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法に関する。
溶接用トーチや溶断用トーチノズルを取り付けた台車を走行案内するガイドレールとして、特許文献1には、ガイドレールに脚を設け、その脚の両端部に固定された永久磁石を母材に吸着させてガイドレールを溶接線に沿って配置し、ガイドレールに設けられたラックに溶接装置のピニオンを係合させて、溶接装置を溶接線に沿って走行させながら溶接するようにしたガイドレールが開示されている。
実公昭60-39183号公報
従来のガイドレールでは、永久磁石の吸着力を大きくすると、人力でガイドレールを母材から離間させることが困難となることから、一つの脚に設ける永久磁石の吸着力には制限があり、強力な永久磁石を使用し、一つの脚に対し大きな吸着力をもたせることが難しい問題があった。このため、比較的、吸着力の弱い永久磁石を用いて、脚を複数用意し、吸着箇所を多数設けることで、溶接装置を保持するために必要な吸着力と、ガイドレールを母材から離脱させる離脱容易性の両立を図っていた。しかしながら、永久磁石の使用個数が増加することと脚の部品が増加することでガイドレール全体の重量が重くなり、ガイドレールの可搬性や着脱容易性等の取扱い性能が低下してしまう。一方、単位面積当たりの吸着力が大きい永久磁石を用いれば、総吸着力が同じであっても使用個数を削減し、単位レール長に対し脚の数を削減することができ、ガイドレールの軽量化に寄与するものの、母材からの離脱が困難となるといった相反の問題があり、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量であり、かつワークから容易に取り外すことができ、取扱い性能に優れたガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法を提供することにある。
したがって、本発明の上記目的は、ガイドレール装置に係る下記(1)の構成により達成される。
(1) 溶接用台車又は切断用台車を案内するガイドレールと、前記ガイドレールを永久磁石によりワークの表面に固定する複数の固定具と、を有するガイドレール装置であって、
前記固定具は、
前記ガイドレールを支持する脚部と、
前記ガイドレールの幅方向一方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能な前記永久磁石を備える第1磁石部と、
前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能で、かつ、前記第1磁石部よりも吸着力が強い前記永久磁石を備える第2磁石部と、
前記脚部に設けられた支点を中心に揺動可能に支持され、作用点が前記ワークの表面を摺動しながら吸着位置と離脱位置との間を揺動する操作レバーと、
を有し、
前記支点は、前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に設けられ、
前記操作レバーは、前記ガイドレールの前記幅方向他方側で、前記作用点として、前記ワークの表面と摺動可能な接触部を有し、かつ、前記ガイドレールの幅方向一方側で力点を構成するように、前記ガイドレールの前記幅方向一方側まで延在している、ガイドレール装置。
また、本発明の上記目的は、溶接装置に係る下記(2)の構成により達成される。
(2) 上記(1)に記載のガイドレール装置と、
溶接トーチと、前記溶接トーチを前記ワークの溶接線に沿って移動させる前記溶接用台車と、を備え、
前記溶接用台車は、前記ガイドレール装置の前記ガイドレールにより案内されて移動しながら前記ワークを溶接する、溶接装置。
また、本発明の上記目的は、ガイドレール装置の取外し方法に係る下記(3)の構成により達成される。
(3) 上記(1)に記載のガイドレール装置を前記ワークから取り外すためのガイドレール装置の取外し方法であって、
前記操作レバーの操作により、前記接触部を、前記ワークの表面に垂直な垂線に対して前記幅方向一方側の位置まで回動させ、前記接触部において前記ワークを押圧することで、前記第2磁石部を前記ワークの表面から離間させた後、前記ガイドレールを把持して前記第1磁石部を前記ワークから離間させる、ガイドレール装置の取外し方法。
本発明のガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法によれば、軽量であり、かつワークから容易に取り外すことができ、取扱い性能に優れたガイドレール装置、溶接装置及びガイドレール装置の取外し方法を提供できる。
図1は、溶接装置の一例であるエレクトロスラグ溶接装置の概略構成図である。 図2は、溶接装置が取り付けられたガイドレール装置の正面図である。 図3は、ガイドレール装置の要部斜視図である。 図4は、ガイドレール装置の側面図である。
本発明に係るガイドレール装置は、溶接用台車又は切断用台車などをガイドレールで案内し、台車に搭載された溶接装置又は切断装置によって、ワークを溶接する、又はガス切断やプラズマ切断などの切断をするための案内装置として使用される。なお、溶接はアーク溶接、エレクトロスラグ溶接、レーザー溶接等その方法は問わないが、アーク溶接またはエレクトロスラグ溶接を用途として用いられることが好ましい。
なお、以下の説明において、ワークのことを「母材」又は溶接で用いる場合は「被溶接材」とも言う。
以下、ガイドレール装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明においては、一例として台車が溶接用台車であり、溶接用台車に搭載される溶接装置がエレクトロスラグ溶接装置の場合について説明する。ただし、溶接装置はエレクトロスラグ溶接装置に限定されず、任意の溶接装置が適用可能である。
<溶接装置>
まず、溶接装置の一例であるエレクトロスラグ溶接装置について、図1に基づいて概略説明する。ここでは、図1に示すように、矢印Zの示す方向を、垂直方向、すなわち上下方向における上方向とし、矢印Xの示す方向を、板厚方向、すなわち前後方向における前方向とし、矢印Yの示す方向、すなわち紙面に対して垂直に裏面より表面に向かう方向を、左右方向における左方向とする。
エレクトロスラグ溶接装置は、対向配置された被溶接材同士を立向溶接する溶接装置であり、ガイドレール装置に装着され、ガイドレールに案内されて溶接線に沿って移動して被溶接材を溶接する。
図1に示すように、本実施形態に係るエレクトロスラグ溶接装置10は、固定の銅当て金11及び溶接用水冷摺動式当て金12と、溶接トーチ13と、溶融スラグ浴検出器14と、フラックス供給装置15と、フラックス供給制御装置16と、溶接用台車17と、走行台車制御装置18と、を備える。被溶接材1の開先の裏側には、固定の銅当て金11が配置されており、開先の表側には溶接用水冷摺動式当て金12が配置される。
図2に示すように、後述するガイドレール31に沿って上下方向、すなわちZ方向に移動可能な溶接用台車17は、内蔵する不図示の駆動装置により駆動されて左右方向、すなわちY方向に伸縮可能な左右スライダ22と、該左右スライダ22上に搭載されて前後方向、すなわちX方向に伸縮可能な前後スライダ23と、を備え、溶接トーチ13が、前後スライダ23上に搭載されている。
すなわち、溶接トーチ13は、上下方向、左右方向及び前後方向にそれぞれ移動可能であり、被溶接材1の開先に沿って移動する。また、溶接用水冷摺動式当て金12は、溶接用台車17に配設されて、上下方向、左右方向に移動可能な銅板スライダ24上に搭載され、開先の表側に当接する。
溶接トーチ13は、不図示の溶接電源から供給される溶接電流19により溶接ワイヤ20に給電して被溶接材1を溶接する。また、溶接トーチ13は、コンタクトチップ21を有しており、コンタクトチップ21は、溶接ワイヤ20を案内するとともに溶接ワイヤ20に溶接電流19を供給する。
溶融スラグ浴検出器14は、溶融スラグ浴2の位置を検出する。フラックス供給装置15は、溶融スラグ浴2にフラックス5を投入する。フラックス5は溶融して溶融スラグになるため、フラックス5を投入することにより、溶融スラグ浴2の量が増えることとなる。
フラックス供給制御装置16は、フラックス供給装置15の動作を制御し、溶融スラグ浴2に投入されるフラックス5の量を調整する。
溶接用台車17は、溶接用水冷摺動式当て金12、溶接トーチ13、溶融スラグ浴検出器14、フラックス供給装置15、フラックス供給制御装置16、走行台車制御装置18を搭載しており、溶接用台車17が上昇することにより、各装置の相対的な位置関係は変わらずに、上方向に移動して溶接が行われる。
走行台車制御装置18は、溶接用台車17の走行速度を増大させたり減少させたりして、溶接用台車17の動作を制御する。
そして、被溶接材1、銅当て金11及び溶接用水冷摺動式当て金12に囲まれた開先内に、溶接トーチ13のコンタクトチップ21から溶接ワイヤ20が送給され、開先内に形成された溶融スラグ浴2内に送り込まれる。溶接電流19は、溶接ワイヤ20から溶融スラグ浴2を通して溶融金属3に流れる。このとき、溶融スラグ浴2を流れる溶接電流19及び溶融スラグ浴2の抵抗により、ジュール熱が発生し、溶接ワイヤ20及び被溶接材1を溶融しながら溶接が進行する。
溶接が進行するにつれて、溶融金属3は冷却されて溶接金属4となる。溶融スラグ浴2は、溶接の進行につれて消費されて溶融スラグ浴2の深さLsが減少していくので、溶融スラグ浴2の深さLsを一定に保つため、コンタクトチップ21の先端から溶融スラグ浴2の上面までの溶接ワイヤ長Ldが、あらかじめ定めた長さになるように制御するとともに、ワイヤ送給速度に応じて定められた基準電流値と溶接電流19とが等しくなるように、走行台車制御装置18が溶接用台車17の走行速度を制御しつつ、フラックス供給装置15及びフラックス供給制御装置16によりフラックス5が投入される。
<ガイドレール装置>
続いて図2~図4に示すように、ガイドレール装置30は、ガイドレール31と複数の固定具40とを備える。固定具40は、十分な吸着力を有する永久磁石を備え、ガイドレール31の長手方向に適切な間隔で複数組(図2に示す実施例では2組)配置される。なお、上記「吸着力」とは、吸着面が垂直である場合には、吸着によって得られる摩擦力を示す。
ガイドレール31は、例えば、アルミ押出し材などにより軽量化が図られ、側面32には、ガイドレール31の長手方向に沿ってラック33が固定されている。ラック33には、エレクトロスラグ溶接装置10、詳細には溶接用台車17に配設されて回転駆動される不図示のピニオンが係合しており、ピニオンが回転することで、溶接用台車17がガイドレール31に沿って上下方向に移動する。
固定具40は、ガイドレール31の後面34にボルト42で固定された脚部41と、ガイドレール31の幅方向に離間して配置された一対の永久磁石である第1磁石部45及び第2磁石部46と、操作レバー47と、を備える。
脚部41は、略コの字形に形成されて、第1磁石部45及び第2磁石部46がボルト48で固定された磁石支持部43と、略逆U字型に形成されて開口端部が磁石支持部43の上面に溶接などにより固定されたステー44と、からなる。ステー44は、ボルト42でガイドレール31に固定されることで、第1磁石部45及び第2磁石部46をガイドレール31に固定する。
なお、具体的には、第1磁石部45及び第2磁石部46を覆うカバーがボルト48で固定されることで、第1磁石部45及び第2磁石部46は脚部41に支持されている。
<磁石部>
ガイドレール31の幅方向一方側(図4では右側)で脚部41に固定された第1磁石部45は、例えば、フェライト磁石であり、ガイドレール31の幅方向他方側(図4では左側)に固定された第2磁石部46は、例えば、ネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石である。なお、第2磁石部46は、第1磁石部45よりも強い吸着力を有する。
ガイドレール装置30を安定して被溶接材1に吸着させるため、第2磁石部46は、ガイドレール装置30を被溶接材1から離間させる方向に作用する力が強い側に配置されるのがよい。すなわち、ガイドレール31の幅方向他方側である、被溶接材1から離間させる方向に作用する力が強い側に、吸着力の強いネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石などの第2磁石部46を配置することで、ガイドレール装置30を被溶接材1に保持させるのに必要とする吸着力を確保しつつ、永久磁石の個数を削減することができるため、単位レール長あたりの脚部41の個数を削減できるようになり、ガイドレール装置30を軽量化できる。
ここで、図1に示すように、エレクトロスラグ溶接装置10が、溶接用水冷摺動式当て金12を有する場合、溶接線に対してガイドレール31がオフセットするため、銅板押付反力がモーメント荷重となって、第1磁石部45及び第2磁石部46のいずれか一方の磁石を引き剥がす力として伝達される。また、銅板押付反力のような外力が加わらない溶接用台車17であっても、溶接用台車17の重心は、ガイドレール31の中心からオフセットするため、溶接用台車17の自重によるモーメントが発生し、いずれか一方の磁石を引き剥がす力となって伝わることが多くなる。
すなわち、ガイドレール装置30が立向き姿勢の溶接で使用される場合には、図2に示すように、被溶接材1の表側に当接する溶接用水冷摺動式当て金12の銅板押付反力が作用するガイドレール31の左側、すなわちガイドレール31から見てエレクトロスラグ溶接装置10に近い側が、第2磁石部46が配置される、ガイドレール装置30を離間させる方向の力が強い側となる。
なお、ガイドレール装置30が横向き姿勢の溶接で使用される場合には、エレクトロスラグ溶接装置10の重量が被溶接材1から離間させる方向に大きく作用するガイドレール31の上側が、上記ガイドレール装置30を離間させる方向の力が強い側となる。
第2磁石部46の最大エネルギー積の総和は150kJ/m以上であり、また、被溶接材1に対する吸着力は1372N以上に設定される。本発明者らが検討したネオジウム磁石の1個当たりの吸着力は1862N/個であって、該吸着力をネオジウム磁石の表面積、すなわち接着面積で除して、単位面積当たりの吸着力1.0344N/mmが算出されるので、単位面積当たりの吸着力1.0344N/mmのネオジウム磁石を吸着面積1326mmとして用いた場合には、1372Nの吸着力となった。なお、被溶接材1に対するガイドレール装置30の吸着力や着脱性を考慮すると、第2磁石部46の吸着力の上限は、例えば、1960N以下であり、吸着力の下限は、例えば、1372N以上とするのが好ましい。
一方、第1磁石部45の最大エネルギー積の総和は150kJ/m未満であり、また、被溶接材1に対する吸着力は1372N未満に設定される。本発明者らが検討したフェライト磁石の1個当たりの吸着力は1320N/個であって、該吸着力をフェライト磁石の表面積、すなわち接着面積で除して、単位面積当たりの吸着力0.7333N/mmが算出されるので、単位面積当たりの吸着力0.7333N/mmのフェライト磁石を吸着面積1800mmとして用いた場合には、1320Nの吸着力となった。なお、被溶接材1に対するガイドレール装置30の吸着力や着脱性を考慮すると、第1磁石部45の吸着力の上限は、例えば、1370N以下であり、吸着力の下限は、例えば、980N以上とするのが好ましい。
なお、吸着力は、永久磁石の単位面積当たりの吸着力と吸着面積により決定されるため、第2磁石部46が磁力の弱いフェライト磁石で構成される場合であっても、吸着面積が大きいものであれば吸着力の面では特に問題はない。ただし、本発明の課題の1つとして、ガイドレール装置30の軽量化があるため、単位面積あたりの吸着力が大きいことから、吸着面積が小さくすることが可能なネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石を、第2磁石部46に用いることが好ましい。
なお、第2磁石部46は、立向き姿勢の溶接で用いられる場合など、溶接線により近い側に配置される場合もあり、溶接による熱の影響を受ける可能性がある。吸着力が溶接時の熱に影響されないためには、第2磁石部46として、比較的キュリー点が高く、熱減磁が小さい永久磁石を使用すること、または溶接位置に対し180mm以上離すことが望ましい。なお、本実施形態の第2磁石部46であるネオジウム磁石のキュリー点は300℃であり、また、サマリウムコバルト磁石のキュリー点は750℃となる。少なくともネオジウム磁石またはサマリウムコバルト磁石を用い、溶接位置に対し180mm以上離した場合には、溶接時の熱による減磁の影響は抑制されるものと考えられる。また、必要に応じて、冷却空気などを吐出して第2磁石部46を冷却して減磁を防止するような冷却機構を設けてもよい。
<操作レバー>
操作レバー47は、ガイドレール装置30を被溶接材1から取り外す際、強い吸着力を有する第2磁石部46を被溶接材1から離間させるためのものであり、略コの字形に形成された磁石支持部43の立ち上がり部43aの幅方向外側で、第1磁石部45及び第2磁石部46を挟むように配置された、2枚のレバー板47a,47bを備える。2枚のレバー板47a,47bは、第2磁石部46側、すなわち幅方向他方側の端部からやや中央寄りの位置で、支持軸51により回動自在に支承されている。支持軸51は、支点A、作用点B及び力点Cを有する、後述するてこ機構50における支点Aを構成する。支持軸51は、磁石支持部43の一対の立ち上がり部43aに挿通されて固定されている。すなわち、支点Aは、ガイドレール31の幅方向他方側(第2磁石部46が配置される側)で脚部41に設けられている。
また、操作レバー47は、すなわち2枚のレバー板47a,47bは、支点Aから第2磁石部46方向に向かって斜め後方に伸びる第1アーム52を備え、第1アーム52の先端部に、被溶接材1の表面と摺動可能な接触部である軸受53が配設されている。なお、接触部は、てこ機構50の作用点Bを構成する。
図4において、第1アーム52が反時計方向に回動すると、接触部は、被溶接材1の表面に対して、垂直な方向及び平行な方向に変位するが、被溶接材1の表面に垂直方向の変位成分はリフト量となって、第2磁石部46を被溶接材1の表面から離間させる力として作用する。また、被溶接材1の表面と平行方向の変位成分は、軸受53が被溶接材1の表面を回転することで、接触部に生じる被溶接材1の表面との摩擦力を低減することができる。接触部は、少ない抵抗で被溶接材1の表面と摺動可能であれば軸受53に限定されず、例えば車輪であってもよい。
操作レバー47、すなわち2枚のレバー板47a,47bは、支点Aからガイドレール31の幅方向一方側まで延在する第2アーム55を有し、その先端部に2枚のレバー板47a,47bを連結する把持部54が設けられている。
操作レバー47の操作力を低減するためには、第2アーム55の長さは、第1アーム52の長さに比較して極力長くするのが好ましい。さらに、ガイドレール31に沿って走行するエレクトロスラグ溶接装置10との干渉を避けるため、第2アーム55は、溶接線と反対方向、具体的には第1磁石部45の方向に延びて形成されるのがよい。第2アーム55の可動範囲は、干渉を回避する観点から、ガイドレール31と被溶接材1の表面との間に制限される。把持部54は、てこ機構50の力点Cを構成し、支点Aに対して作用点Bと反対側に配置される。
また、支点Aと力点Cとの間に延びる、操作レバー47の第2アーム55の上面は、下方に凹むように湾曲しており、これにより、ガイドレール31との干渉を回避しつつ、操作レバー47の操作角度を大きくしている。
操作レバー47は、接触部である軸受53を、後述するような、操作レバー47における離脱位置RPに位置決めするストッパ56を備える。ストッパ56は、2枚のレバー板47a,47b間に掛け渡されて固定されており、操作レバー47が離脱位置RP方向、すなわち図4における反時計方向に操作されたとき、磁石支持部43の下面43bに当接して、操作レバー47を離脱位置RPに位置決めする。
以上説明したように、操作レバー47は、支点Aを中心に揺動可能に支持され、作用点Bが被溶接材1の表面を、摺動(回転摺動を含む)しながら、操作レバー47における吸着位置MPと離脱位置RPとの間を揺動する。操作レバー47が吸着位置MPにあるとき、作用点Bは、支点Aを通り被溶接材1の表面に垂直な垂線VLに対して幅方向他方側で、20°以上35°以下の範囲に位置する。また、操作レバー47が離脱位置RPにあるとき、作用点Bは、垂線VLに対して幅方向一方側で、0°超10°以下の範囲に位置する。
図4に示す実施形態では、例えば、第1アーム52の腕長さが50.5mm、第2アーム55の腕長さが180mm、吸着位置MPにあるときの第1アーム52の軸線と支点Aを通り被溶接材1の表面に垂直な垂線VLとのなす角度αが、幅方向他方側で33°、離脱位置RPにあるときの第1アーム52の軸線と支点Aを通り被溶接材1の表面に垂直な垂線VLとのなす角度βが、幅方向一方側で5.6°に設定されている。このときの被溶接材1の表面と第2磁石部46との離間距離(リフト量)は約7.8mmであり、操作レバー47の操作角度(α+β)は38.6°、操作力は、278Nとなる。
このように、第2磁石部46を、吸着力の大きいネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石にすることで、吸着力の小さなフェライト磁石を用いた従来のガイドレール装置に比較して、固定具40の個数を削減することができ、ガイドレール装置30を小型かつ軽量化して、取り扱い性、すなわち可搬性が大幅に向上する。
また、ガイドレール装置30の離脱機構として、上記のてこ機構50を採用することで、レバーの動作範囲に制約がある中でも、強力な磁石である第2磁石部46を離脱させるだけの力とリフト量を確保することができる。さらに、第1磁石部45及び第2磁石部46によって、被溶接材1に吸着したガイドレール装置30の保持力は大きく、ガイドレール装置30の位置が安定するため、エレクトロスラグ溶接装置10を確実にガイドレール31に沿って案内することができる。
<ガイドレール装置の取外し方法>
永久磁石の吸着力により被溶接材1の表面に吸着したガイドレール装置30を離脱させるためには、磁石の吸着力に抗して、第1磁石部45及び第2磁石部46を被溶接材1の表面から引き剥がす必要がある。
具体的には、吸着位置MPにある操作レバー47の把持部54を操作して、支点Aを中心として操作レバー47を、図4における反時計方向に回動させる。これにより、作用点Bが、垂線VLに対して幅方向他方側で20°以上35°以下の範囲に位置する第1アーム52も反時計方向に回動し、軸受53、すなわち作用点Bが、吸着力に抗して被溶接材1の表面を押圧しながら移動して、第1アーム52の垂直成分、すなわちX方向成分が次第に長くなる。
すなわち、操作レバー47の回動に伴って、次第に第2磁石部46が被溶接材1の表面から離れる。そして、第2磁石部46の離間距離は、第1アーム52が、被溶接材1の表面に対して90°の位置となる死点に達したときが最大となる。
そして、更に操作レバー47を、支点Aを中心として反時計方向に回動させて、ストッパ56を磁石支持部43の下面43bに当接させて、離脱位置RPに位置させる。このとき、作用点Bは、垂線VLに対して幅方向一方側で0°超10°以下の範囲に位置する。なお、作用点Bが死点を越えることで、第2磁石部46における被溶接材1からの離間距離はやや短くなるが、その距離は実用上無視できる程度であり、第2磁石部46の離間距離は、人力により第2磁石部46を被溶接材1から離間させるのに十分な距離、例えば7.8mmとなる。
ここで、離脱位置RPにおける作用点Bを、垂線VLに対して幅方向一方側で0°超10°以下の範囲に位置させる理由を説明する。被溶接材1の表面から離間した第2磁石部46の吸着力は、被溶接材1を引き寄せる方向に作用する。作用点Bが死点ちょうどに位置していると、吸着力は、第1アーム52を時計方向又は反時計方向のいずれかの方向に回転させる力として作用してしまう。
しかし、作用点Bが垂線VLに対して幅方向一方側に位置していれば、第1アーム52は、反時計方向への回転のみが許容され、操作レバー47の回転方向が決まらずに不安定となることが防止できる。また、ストッパ56が磁石支持部43の下面43bに当接して、作用点Bが、垂線VLに対して幅方向一方側で0°超10°以下の範囲に位置決めされるので、第2磁石部46と被溶接材1の表面との離間距離は、最大距離(例えば、7.8mm)に近い距離で維持される。次いで、第2磁石部46の吸着力が弱まった状態で、ガイドレール31を把持して第1磁石部45を被溶接材1の表面から離間させることで、ガイドレール装置30を容易に取り外すことができる。
なお、被溶接材1へのガイドレール装置30の取付け方法は、特に限定されないが、操作レバー47を離脱位置RPに位置させて、第2磁石部46の吸着力を弱い状態にしておき、まず、第1磁石部45の弱い吸着力で被溶接材1に吸着させて溶接線に対して正確に位置決めする。次いで、操作レバー47を吸着位置MPに操作して吸着力の強い第2磁石部46で被溶接材1に吸着する。これにより、容易かつ正確にガイドレール装置30を被溶接材1に取り付けることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 溶接用台車又は切断用台車を案内するガイドレールと、前記ガイドレールを永久磁石によりワークの表面に固定する複数の固定具と、を有するガイドレール装置であって、
前記固定具は、
前記ガイドレールを支持する脚部と、
前記ガイドレールの幅方向一方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能な前記永久磁石を備える第1磁石部と、
前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能で、かつ、前記第1磁石部よりも吸着力が強い前記永久磁石を備える第2磁石部と、
前記脚部に設けられた支点を中心に揺動可能に支持され、作用点が前記ワークの表面を摺動 しながら吸着位置と離脱位置との間を揺動する操作レバーと、
を有し、
前記支点は、前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に設けられ、
前記操作レバーは、前記ガイドレールの前記幅方向他方側で、前記作用点として、前記ワークの表面と摺動可能な接触部を有し、かつ、前記ガイドレールの幅方向一方側で力点を構成するように、前記ガイドレールの前記幅方向一方側まで延在している、ガイドレール装置。
この構成によれば、ガイドレール装置は、固定具の個数を削減することで軽量化され、かつワークの表面から容易に取り外すことができ、取扱い性が大幅に向上する。
(2) 前記ワークに対する前記ガイドレール装置の吸着状態における前記接触部は、前記支点を通り前記ワークの表面に垂直な垂線に対して前記幅方向他方側に位置し、
前記ワークに対する前記ガイドレール装置の離脱状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向一方側に位置する、(1)に記載のガイドレール装置。
この構成によれば、操作レバーは、吸着状態において被溶接材の表面近傍に位置し、離脱状態において被溶接材の表面から離れて位置するように回動されるので、使用時において、操作レバーがエレクトロスラグ溶接装置10と干渉するのを回避することができる。
(3) 前記吸着状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向他方側に20°以上35°以下の範囲に位置し、前記離脱状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向一方側に0°超10°以下の範囲に位置する、(2)に記載のガイドレール装置。
この構成によれば、使用時にガイドレールが確実に吸着される一方、離脱状態において、磁石部とワークの表面との離間距離を大きくとることができる。
(4) 前記第2磁石部の最大エネルギー積の総和は、150kJ/m以上である、(1)~(3)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、ガイドレール装置をワークに安定して吸着させるのに十分な磁力が得られる。
(5) 前記第2磁石部における前記ワークに対する吸着力は、1372N以上である、(1)~(4)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、ガイドレール装置を確実にワークに吸着させることができる。
(6) 前記第1磁石部はフェライト磁石であり、前記第2磁石部はネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石である、(1)~(5)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、ガイドレール装置を確実にワークに吸着させることができる。
(7) 前記第2磁石部は、前記ガイドレール装置を前記ワークから離間させる方向に作用する力が強い側に配置される、(1)~(6)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、台車部の重心の位置に無関係に、ガイドレール装置を確実にワークに吸着させることができる。
(8) 前記操作レバーは、前記接触部を前記離脱位置に位置決めするストッパを備える、(1)~(7)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、操作レバーを、安定して離脱位置に位置決めすることができる。
(9) 前記操作レバーは、前記接触部を構成する車輪又は軸受を有する、(1)~(8)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、操作レバーの操作時に、接触部とワークとの間に生じる摺動抵抗を低減できる。
(10) 前記操作レバーは、
前記ガイドレールの長手方向において、前記第1磁石部及び第2磁石部を挟むように配置される2枚のレバー板と、
前記力点を構成し、前記2枚のレバー板を連結する把持部と、
を有する、(1)~(9)のいずれか1つに記載のガイドレール装置。
この構成によれば、第1磁石部及び第2磁石部のいずれとも干渉することなく、操作レバーを設けることができる。
(11) (1)~(10)のいずれか1つに記載のガイドレール装置と、
溶接トーチと、前記溶接トーチを前記ワークの溶接線に沿って移動させる前記溶接用台車と、を備え、
前記溶接用台車は、前記ガイドレール装置の前記ガイドレールにより案内されて移動しながら前記ワークを溶接する、溶接装置。
この構成によれば、溶接装置をガイドレールで案内して移動させることができる。
(12) (1)~(10)のいずれか1つに記載のガイドレール装置を前記ワークから取り外すためのガイドレール装置の取外し方法であって、
前記操作レバーの操作により、前記接触部を、前記ワークの表面に垂直な垂線に対して前記幅方向一方側の位置まで回動させ、前記接触部において前記ワークを押圧することで、前記第2磁石部を前記ワークの表面から離間させた後、前記ガイドレールを把持して前記第1磁石部を前記ワークから離間させる、ガイドレール装置の取外し方法。
この構成によれば、ガイドレール装置を容易にワークから取り外すことができる。
1 被溶接材(ワーク)
10 エレクトロスラグ溶接装置
13 溶接トーチ
17 溶接用台車
30 ガイドレール装置
31 ガイドレール
40 固定具
41 脚部
45 第1磁石部
46 第2磁石部
47 操作レバー
47a,47b レバー板
50 てこ機構
53 軸受(接触部)
54 把持部
56 ストッパ
A 支点
B 作用点
C 力点
MP 吸着位置
RP 離脱位置
VL 支点を通りワークの表面に垂直な垂線

Claims (12)

  1. 溶接用台車又は切断用台車を案内するガイドレールと、前記ガイドレールを永久磁石によりワークの表面に固定する複数の固定具と、を有するガイドレール装置であって、
    前記固定具は、
    前記ガイドレールを支持する脚部と、
    前記ガイドレールの幅方向一方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能な前記永久磁石を備える第1磁石部と、
    前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に固定され、前記ワークの表面に吸着可能で、かつ、前記第1磁石部よりも吸着力が強い前記永久磁石を備える第2磁石部と、
    前記脚部に設けられた支点を中心に揺動可能に支持され、作用点が前記ワークの表面を摺動しながら吸着位置と離脱位置との間を揺動する操作レバーと、
    を有し、
    前記支点は、前記ガイドレールの幅方向他方側で前記脚部に設けられ、
    前記操作レバーは、前記ガイドレールの前記幅方向他方側で、前記作用点として、前記ワークの表面と摺動可能な接触部を有し、かつ、前記ガイドレールの幅方向一方側で力点を構成するように、前記ガイドレールの前記幅方向一方側まで延在している、ガイドレール装置。
  2. 前記ワークに対する前記ガイドレール装置の吸着状態における前記接触部は、前記支点を通り前記ワークの表面に垂直な垂線に対して前記幅方向他方側に位置し、
    前記ワークに対する前記ガイドレール装置の離脱状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向一方側に位置する、請求項1に記載のガイドレール装置。
  3. 前記吸着状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向他方側に20°以上35°以下の範囲に位置し、前記離脱状態における前記接触部は、前記垂線に対して前記幅方向一方側に0°超10°以下の範囲に位置する、請求項2に記載のガイドレール装置。
  4. 前記第2磁石部の最大エネルギー積の総和は、150kJ/m以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  5. 前記第2磁石部における前記ワークに対する吸着力は、1372N以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  6. 前記第1磁石部はフェライト磁石であり、前記第2磁石部はネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石である、請求項1~5のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  7. 前記第2磁石部は、前記ガイドレール装置を前記ワークから離間させる方向に作用する力が強い側に配置される、請求項1~6のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  8. 前記操作レバーは、前記接触部を前記離脱位置に位置決めするストッパを備える、請求項1~7のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  9. 前記操作レバーは、前記接触部を構成する車輪又は軸受を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  10. 前記操作レバーは、
    前記ガイドレールの長手方向において、前記第1磁石部及び前記第2磁石部を挟むように配置される2枚のレバー板と、
    前記力点を構成し、前記2枚のレバー板を連結する把持部と、
    を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載のガイドレール装置。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載のガイドレール装置と、
    溶接トーチと、前記溶接トーチを前記ワークの溶接線に沿って移動させる前記溶接用台車と、を備え、
    前記溶接用台車は、前記ガイドレール装置の前記ガイドレールにより案内されて移動しながら前記ワークを溶接する、溶接装置。
  12. 請求項1~10のいずれか1項に記載のガイドレール装置を前記ワークから取り外すためのガイドレール装置の取外し方法であって、
    前記操作レバーの操作により、前記接触部を、前記ワークの表面に垂直な垂線に対して前記幅方向一方側の位置まで回動させ、前記接触部において前記ワークを押圧することで、前記第2磁石部を前記ワークの表面から離間させた後、前記ガイドレールを把持して前記第1磁石部を前記ワークから離間させる、ガイドレール装置の取外し方法。
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