JP7364835B2 - エンジンの回転検出装置およびエンジン - Google Patents
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Description
本発明に係るエンジンの回転検出装置によれば、回転検出部材が変形しながら回転するのを防ぐことができるので、検出用の検出端子部の平坦面部は、回転検出センサに対面することができる。そのため、気筒を判別するために回転検出センサが検出用の検出端子部を確実に検出できる。これにより、検出端子部に対する回転検出センサのセンシング性能を向上させることができる。
本発明に係るエンジンの回転検出装置によれば、オイル溜め部は、回転検出部材の円盤部の面と、ギヤの側端部と、段差部と、小径部の外周面と、の間に形成されている。このため、オイルはオイル溜め部に封じ込められる。そのため、オイル溜め部は、オイルダンパ効果を発揮して回転検出部材に働く外力を吸収することができ、回転検出部材が変形しながら回転するのを防ぐことができる。
本発明に係るエンジンの回転検出装置によれば、潤滑用のオイルが回転軸を伝ってオイル溜め部に供給される。これにより、オイル溜め部は、常時オイルを溜めておくことができる。
本発明に係るエンジンの回転検出装置によれば、コモンレール式のディーゼルエンジンの吸排気シャフトを利用することで、回転検出部材の回転に伴って回転検出部材に外力が働いても、オイル溜め部は、オイルダンパ効果を発揮して回転検出部材に働く外力を吸収することができ、回転検出部材が変形しながら回転するのを防ぐことができる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの回転検出装置1を備えるエンジン100を示している。図1に示すエンジン100は、例えばコモンレール式のディーゼルエンジンであり、エンジン100は、例えば産業用ディーゼルエンジンである。エンジン100は、例えばターボチャージ付きの過給式の高出力な4気筒エンジンである。エンジン100は、例えば建設機械、農業機械、芝刈り機のような各用途の機器に搭載される。
図2は、図1に示すエンジンの回転検出装置1を示す正面図である。図1に示すエンジン100は、図1と図2に示すエンジンの回転検出装置(以下、回転検出装置という)1を備えている。回転検出装置1は、回転検出部材2と、回転検出センサ10と、を有している。回転検出装置1の回転検出センサ10は、カムシャフト101の回転に伴って回転する回転検出部材2の回転を検出することで、図1に示すエンジン100の気筒判別を行うための検出信号列SSを発生する。
図3は、図2に示す回転検出部材2の形状例を示す斜視図である。図2と図3に示す回転検出部材2は、パルサホイルあるいはパルサプレートとも呼ばれている。回転検出部材2は、磁性材料、例えば鉄板等の金属製の板材を打ち抜き加工することで形成されている。
回転検出部材2は、円盤部3と、複数の歯状もしくは突起状の検出端子部4,5,6,7と、を有する。図3に示すように、円盤部3は、中心孔8を有している。図1に示すように、カムシャフト101の小径部104が、円盤部3の中心孔8に通っていて、小径部104の外周面と、円盤部3の中心孔8の内周面とは、オイル漏れが生じないように密着されている。
図4と図1に示すように、回転検出部材2の円盤部3の外面3Nは、カムギヤ102の側端部102Bに突き当てられており、回転検出部材2の円盤部3はカムギヤ102に締結されている。従って、回転検出部材2は、カムギヤ102を介してカムシャフト101に対して固定されている。しかも、回転検出部材2の中心孔8の内周面は、カムシャフト101の小径部104の外周面104Hに密着されている。
次に、図1と図2に示す回転検出センサ10を説明する。
回転検出センサ10は、検出用の検出端子部4,5,6,7に対応するように近接して配置されている。すなわち、回転検出センサ10は、検出用の検出端子部4,5,6,7に対向する位置に設けられている。回転検出センサ10は、カムシャフト101の回転に伴って通過する検出端子部4,5,6,7の検出用の平坦面部4B、5B、6B、7Bを検出することで、図3に例示するような気筒判別用の検出信号列SSを発生する。
なお、オイルが、例えばカムシャフト101に形成されている潤滑用のオイルの案内経路(ジャーナル溝)からオイル溜め部150に供給されるオイル供給方式以外に、例えばギヤケース106内のオイルが、オイル溜め部150に供給されるオイル供給方式を採用しても良い。あるいは、これらの両方のオイル供給方式を同時に採用しても良い。
例えば、図示例では、エンジン100として産業用ディーゼルエンジン等のディーゼルエンジンを例に挙げているが、これに限らず、本発明のエンジンの構造は、ガソリンエンジンや、ハイブリッド型のエンジンにも適用でき、大型から小型のエンジンに適用できる。エンジン100は、例えばターボチャージ付きの過給式の高出力な4気筒エンジンであるが1気筒、2気筒、3気筒あるいは5気筒以上の多気筒エンジンであっても良い。
SS:検出信号列、
Claims (6)
- エンジンの回転軸の回転を検出することで、前記エンジンの気筒の判別を行うための回転検出装置であって、
複数の検出用の検出端子部を有し、前記回転軸と一体となって回転する回転検出部材と、
前記検出端子部に対向する位置に設けられ、前記回転軸の回転に伴って通過する前記検出端子部を検出することで前記エンジンの前記気筒を判別するための検出信号を発生する回転検出センサと、
を備え、
前記回転検出部材と前記回転軸との間の領域には、潤滑用のオイルを溜めるオイル溜め部が設けられていることを特徴とするエンジンの回転検出装置。 - 前記回転検出部材は、前記回転軸に取り付けられる円盤部を有し、
前記検出端子部は、前記円盤部から突出するとともに前記回転検出センサに対向するように前記円盤部から屈曲し、前記回転検出センサに対面する検出用の平坦面部を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの回転検出装置。 - 前記回転軸は、大径部と、前記大径部の径よりも小さい径の小径部と、前記大径部と前記小径部との境界に形成された段差部と、を有し、
前記円盤部は、前記大径部に密着して取り付けられたギヤの側端部に密着した状態で前記側端部に締結されており、
前記オイル溜め部は、前記円盤部の面と、前記側端部と、前記段差部と、前記小径部の外周面と、の間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの回転検出装置。 - 前記回転検出部材は、パルサホイルであり、
前記オイルは、前記回転軸を伝って前記オイル溜め部に供給されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のエンジンの回転検出装置。 - 前記回転軸は、コモンレール式のディーゼルエンジンの吸排気シャフトであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のエンジンの回転検出装置。
- エンジンの回転軸の回転を検出することで、前記エンジンの気筒の判別を行うためのエンジンの回転検出装置を備えるエンジンであって、
前記回転検出装置は、
複数の検出用の検出端子部を有し、前記回転軸と一体となって回転する回転検出部材と、
前記検出端子部に対向する位置に設けられ、前記回転軸の回転に伴って通過する前記検出端子部を検出することで前記エンジンの前記気筒を判別するための検出信号を発生する回転検出センサと、
を有し、
前記回転検出部材と前記回転軸との間の領域には、潤滑用のオイルを溜めるオイル溜め部が設けられていることを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020213933A JP7364835B2 (ja) | 2020-12-23 | 2020-12-23 | エンジンの回転検出装置およびエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020213933A JP7364835B2 (ja) | 2020-12-23 | 2020-12-23 | エンジンの回転検出装置およびエンジン |
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JP2022099876A JP2022099876A (ja) | 2022-07-05 |
JP7364835B2 true JP7364835B2 (ja) | 2023-10-19 |
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ID=82269589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020213933A Active JP7364835B2 (ja) | 2020-12-23 | 2020-12-23 | エンジンの回転検出装置およびエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7364835B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5218199A (en) | 1992-04-21 | 1993-06-08 | The Boeing Company | Optical position sensor having rigidly fixed read head |
JP3164542B2 (ja) | 1997-09-16 | 2001-05-08 | 日本電子材料株式会社 | プローブ及びそれを用いたプローブカード |
JP6213916B2 (ja) | 2013-09-27 | 2017-10-18 | 国立大学法人九州工業大学 | 指向性音響システム |
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2020
- 2020-12-23 JP JP2020213933A patent/JP7364835B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022099876A (ja) | 2022-07-05 |
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