JP5511721B2 - 電子部品のカプラの保護装置 - Google Patents
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Description
しかし、このエンジンでは、カプラの保護手段に金属製の保護カバーを用いているため、問題がある。
カプラの保護手段に金属製の保護カバーを用いているため、ボルト等の締結具を用いて保護カバーをエンジンに取り付ける必要があり、カプラの保護手段の取り付けが繁雑である。
カプラの保護手段に金属製の保護カバーを用いているため、センサの近くにカプラの保護手段の取り付け部を必要とする。
カプラの保護手段に金属製の保護カバーを用いているため、カプラの保護手段の他にクランプ等のワイヤの保持手段が必要になる。
図2(A)または図8(A)に例示するように、電子部品に取り付けたカプラ(51)と、このカプラ(51)の基端部から導出したワイヤ(52)とを保護する電子部品のカプラの保護装置において、
図2(A)〜(C)、または図8(A)〜(C)に例示するように、カプラ(51)に被せる弾性素材の保護キャップ(53)の内周に保護キャップ(53)の軸長方向に向けた複数の突条(54)と溝(55)とを設け、この突条(54)と溝(55)とを保護キャップ(53)の周方向に交互に並べ、カプラ(51)の周方向任意の位置で、軸長方向に向けたワイヤ(52)をカプラ(51)の周面に沿わせ、カプラ(51)に弾性素材の保護キャップ(53)を被せることにより、この保護キャップ(53)の弾性復元力でカプラ(51)の周面に圧接した突条(54)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に摩擦固定するとともに、複数の溝(55)のうち、所定の溝(55)を他の溝(55)よりも保護キャップ(53)の径方向外側に膨出するワイヤ挿通溝(60)とし、このワイヤ挿通溝(60)内にワイヤ(52)を挿通させ、ワイヤ挿通溝(60)の先端開口(56)からワイヤ(55)を保護キャップ(53)の外側に引き出せるようにし、
図2(A)〜(C)、または図8(A)〜(C)に例示するように、保護キャップ(53)の周壁部分のうち、ワイヤ挿通溝(60)を形成したワイヤ挿通溝形成個所(61)は、他の個所よりも肉厚とした、ことを特徴とする電子部品のカプラの保護構造。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 カプラの保護手段の取り付けが容易である。
図2(A)または図8(A)に例示するように、カプラ(51)に弾性素材の保護キャップ(53)を被せることにより、この保護キャップ(53)の弾性復元力でカプラ(51)の周面に圧接した突条(54)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に摩擦固定するので、ボルト等の締結具は必要なく、カプラ(51)の保護手段である保護キャップ(53)の取り付けが容易である。
図2(A)または図8(A)に例示するように、カプラ(51)に弾性素材の保護キャップ(53)を被せることにより、この保護キャップ(53)の弾性復元力でカプラ(51)の周面に圧接した突条(54)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に摩擦固定するので、電子部品の近くにカプラ(51)の保護手段である保護キャップ(53)の取り付け部を必要としない。
図2(A)または図8(A)に例示するように、ワイヤ挿通溝(60)内にワイヤ(52)を挿通させるので、カプラ(51)の保護手段である保護キャップ(53)の他にワイヤ(55)の保持手段を必要としない。
図2(A)または図8(A)に例示するように、カプラ(51)に被せる保護キャップ(53)は弾性素材であるため、カプラ(51)の形状が変わっても同じ保護キャップ(53)で対応することができる。
図2(B)または図8(B)に例示するように、カプラ(51)に被せる弾性素材の保護キャップ(53)の内周に保護キャップ(53)の軸長方向に向けた複数の突条(54)と溝(55)とを設け、この突条(54)と溝(55)とを保護キャップ(53)の周方向に交互に並べたので、保護キャップ(53)内に進入した水が溝(55)を介して先端開口(56)から容易に排出される。
図2(A)または図8(A)に例示するように、複数の溝(55)のうち、所定の溝(55)を他の溝(55)よりも保護キャップ(53)の径方向外側に膨出するワイヤ挿通溝(60)とし、このワイヤ挿通溝(60)内にワイヤ(52)を挿通させ、ワイヤ挿通溝(60)の先端開口(56)からワイヤ(52)を保護キャップ(53)の外側に引き出せるようにしたので、カプラ(51)の基端部から導出したワイヤ(52)の保護キャップ(53)内での曲がりが緩やかになり、ワイヤ(52)の損傷を抑制することができる。
図2(A)(B)または図8(A)(B)に例示するように、保護キャップ(53)の周壁部分のうち、ワイヤ挿通溝(60)を形成したワイヤ挿通溝形成個所(61)は、他の個所よりも肉厚としたので、保護キャップ(53)の径方向外側に大きく膨出するワイヤ挿通溝(60)があっても、ワイヤ挿通溝形成個所(61)の肉厚で保護キャップ(53)全体の変形を抑制することができ、保護キャップ(53)をカプラ(51)に強固に固定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 保護キャップをカプラに強固に固定することができる。
図8(A)(B)に例示するように、複数の突条(54)の長手方向の一部に保護キャップ(53)の径方向内側に突出する抜け止め突起(62)を設け、この抜け止め突起(62)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に対して抜け止めしたので、保護キャップ(53)をカプラ(51)に強固に固定することができる。
図6に示すように、シリンダブロック(23)の上部にシリンダヘッド(24)が組み付けられ、シリンダヘッド(24)の上部にヘッドカバー(25)が組み付けられ、シリンダブロック(23)の下部にオイルパン(26)が組み付けられている。シリンダブロック(23)の前部には調時伝動ケース(8)と水ポンプ(43)が組み付けられ、水ポンプ(43)の前部にはエンジン冷却ファン(44)が取り付けられている。シリンダブロック(23)の後部にはフライホイルハウジング(7)が組み付けられ、フライホイルハウジング(7)内にはフライホイル(6)が収容されている。
図2(B)に示すように、カプラ(51)に被せる弾性素材の保護キャップ(53)の内周に保護キャップ(53)の軸長方向に向けた複数の突条(54)と溝(55)とを設け、この突条(54)と溝(55)とを保護キャップ(53)の周方向に交互に並べ、図2(A)に示すように、カプラ(51)の周方向任意の位置で、軸長方向に向けたワイヤ(52)をカプラ(51)の周面に沿わせ、カプラ(51)に弾性素材の保護キャップ(53)を被せることにより、この保護キャップ(53)の弾性復元力でカプラ(51)の周面に圧接した突条(54)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に摩擦固定するとともに、複数の溝(55)のうち、所定の溝(55)を他の溝(55)よりも保護キャップ(53)の径方向外側に膨出するワイヤ挿通溝(60)とし、このワイヤ挿通溝(60)内にワイヤ(52)を挿通させ、ワイヤ挿通溝(60)の先端開口(56)からワイヤ(55)を保護キャップ(53)の外側に引き出せるようにしている。ワイヤ挿通溝(60)の先端開口(56)の周壁には切欠き(57)を設け、この切欠き(57)からワイヤ(55)を保護キャップ(53)の外側に引き出している。
保護キャップ(53)の周壁部分のうち、ワイヤ挿通溝(60)を形成したワイヤ挿通溝形成個所(61)は、他の個所よりも肉厚としている。
図1、図5、図6に示すように、気筒判別を行う気筒判別センサ(32)のカプラとワイヤも、同様にして保護キャップ(53)で保護されている。
図1、図2に示すように、クランク角検出手段としてロータプレート(1)とクランク角センサ(2)とを備え、ロータプレート(1)はクランク軸(3)と一体に回転されるように取り付けられ、このロータプレート(1)の外周縁部にクランク角と対応する被検出部(4)が設けられ、この被検出部(4)にクランク角センサ(2)の先端の検出部(5)が対向し、検出部(5)の前方を通過する被検出部(4)がクランク角センサ(2)で検出されることに基づいて、クランク軸(3)のクランク角が検出されるようにしている。
調時伝動ケース(8)は外部に開放されないので、外部からの塵埃の進入が防止され、検出部(5)への塵埃の付着に起因するクランク角センサ(2)の検出精度の低下を抑制することができる。
図1、図2に例示するように、フライホイル(6)が収容されたフライホイルハウジング(7)とは別に設けられた調時伝動ケース(8)内でクランク軸(3)にロータプレート(1)が外嵌固定され、調時伝動ケース(8)のケース壁(9)にクランク角センサ(2)が取り付けられているので、ロータプレート(1)やクランク角センサ(2)の取り付け構造を備えていない非電子制御式産業用エンジンのフライホイルとフライホイルハウジングを、電子制御式産業用エンジンにそのまま転用することができる。
このように、エンジン部品の種類の増加が僅かで済むため、エンジン部品の管理が簡易化される。
図1に示すように、気筒判別手段として、センサプレート(31)と気筒判別センサ(32)とを備え、センサプレート(31)はクランク軸(3)が2回転する間に1回転する動弁カム軸(33)に取り付けられ、このセンサプレート(31)の外周縁部に1箇所の被検出部(49)が設けられ、この被検出部(49)が気筒判別センサ(32)で検出されることに基づいて、クランク角センサ(2)で検出されたクランク角の基準位置が、どの気筒のどの行程に対応した基準位置であるのかが判別される。具体的には、クランク角の基準位置が第1気筒の圧縮行程の上死点位置であることが判別されるようになっている。
調時伝動ケース(8)内でクランク軸(3)を取り囲むオイルポンプ(10)が設けられ、このオイルポンプ(10)の周囲側に配置されるクランク角センサ(2)の基端部(11)は先端の検出部(5)よりもクランク軸(3)から遠ざけられている。このため、大容量のオイルポンプ(10)をクランク角センサ(2)の基端部(11)と干渉させることなく配置することができる。
このオイルポンプ(10)はトロコイドポンプであり、調時伝動ケース(8)と一体成型されたポンプケース(38)内にインナロータ(39)とアウタロータ(40)とが収容されている。
クランク軸(3)の先端にクランクプーリ(15)が配置され、クランクプーリ(15)とクランクギヤ(13)との間にオイルポンプ(10)のポンプ駆動部(16)が挟み付けられている。
クランクプーリ(15)をクランク軸(3)に取り付ける取り付けボルト(17)で、クランクプーリ(15)とポンプ駆動部(16)とクランクギヤ(13)とロータプレート(1)とがクランク軸(3)に共締め固定されている。このため、ロータプレート(1)等の部品の取り付けが容易になる。
クランクプーリ(15)はエンジン冷却ファン(44)のファンベルト(45)を駆動するプーリである。
クランクギヤ(13)はロータプレート(1)を取り付けない場合に比べ、ロータプレート(1)の厚さ分だけ厚さを薄くしている。クランクギヤ(13)はクランク軸(3)に隙間嵌めされている。クランクギヤ(13)はクランク軸(3)に中間嵌め又は締まり嵌めしてもよい。
ポンプ駆動部(16)はクランク軸(1)に外嵌固定され、インナロータ(39)を外嵌固定したポンプ駆動ギヤである。
図4(A)(B)に示すように、被検出部(4)は磁性体である円環状の鉄板の外周縁部に周方向に所定間隔を保持して多数設けられた歯(47)(47)と歯欠部(48)である。図2に示すように、磁性体(18)は鋳鉄製のシリンダブロック(23)の壁である。非磁性プレート(19)は、アルミ合金製のプレートであり、図3に示すように、検出部(5)の前方の小さい領域のみを覆っている。図3の符号(46)はエンドプレートであり、シリンダブロック(23)の端面に取り付けられ、シリンダブロック(23)の端面とともに調時伝動ケース(8)の端壁を構成している。
他の構成は、図1のものと同じにしている。図8中、図1と同じ要素には同じ符号を付しておく。
(32) 気筒判別センサ
(51) カプラ
(52) ワイヤ
(53) 保護キャップ
(54) 突条
(55) 溝
(56) 先端開口
(60) ワイヤ挿通溝
(61) ワイヤ挿通溝形成個所
(62) 抜け止め突起
Claims (2)
- 電子部品に取り付けたカプラ(51)と、このカプラ(51)の基端部から導出したワイヤ(52)とを保護する電子部品のカプラの保護装置において、
カプラ(51)に被せる弾性素材の保護キャップ(53)の内周に保護キャップ(53)の軸長方向に向けた複数の突条(54)と溝(55)とを設け、この突条(54)と溝(55)とを保護キャップ(53)の周方向に交互に並べ、カプラ(51)の周方向任意の位置で、軸長方向に向けたワイヤ(52)をカプラ(51)の周面に沿わせ、カプラ(51)に弾性素材の保護キャップ(53)を被せることにより、この保護キャップ(53)の弾性復元力でカプラ(51)の周面に圧接した突条(54)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に摩擦固定するとともに、複数の溝(55)のうち、所定の溝(55)を他の溝(55)よりも保護キャップ(53)の径方向外側に膨出するワイヤ挿通溝(60)とし、このワイヤ挿通溝(60)内にワイヤ(52)を挿通させ、ワイヤ挿通溝(60)の先端開口(56)からワイヤ(55)を保護キャップ(53)の外側に引き出せるようにし、
保護キャップ(53)の周壁部分のうち、ワイヤ挿通溝(60)を形成したワイヤ挿通溝形成個所(61)は、他の個所よりも肉厚とした、ことを特徴とする電子部品のカプラの保護構造。 - 請求項1に記載した電子部品のカプラの保護構造において、
複数の突条(54)の長手方向の一部に保護キャップ(53)の径方向内側に突出する抜け止め突起(62)を設け、この抜け止め突起(62)で保護キャップ(53)をカプラ(51)に対して抜け止めした、ことを特徴とする電子部品のカプラの保護構造。
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