JP7364225B2 - インパネ補強メンバ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のインストルメントパネルの内部に配設されるインパネ補強メンバに関する。
一般に、自動車のインストルメントパネルの内部にはインパネ補強メンバが配設されている。インパネ補強メンバは、インストルメントパネルの内部において左右方向に延びており、左端部が左フロントピラーに固定され、右端部が右フロントピラーに固定されている。インパネ補強メンバにおける運転席側には、ステアリングコラムが固定されるようになっており、これに伴い、インパネ補強メンバの運転席側が助手席側に比べて大径に形成されている場合がある。
このようなインパネ補強メンバは、例えば特許文献1、2に開示されているように、運転席側の大径部と、主に助手席側の小径部と、これら大径部と小径部との間に形成され、大径部から小径部まで次第に縮径する縮径部とを有するパイプからなるものが知られている。特許文献1では、大径部、縮径部及び小径部の一部が第1の部材で形成され、小径部の他の部分が第2の部材で形成されている。製造時には、始めに平板状の第1の部材及び第2の部材を用意し、第1の部材と第2の部材の長手方向の一部を互いに重ねて固定しておく。その後、第1の部材及び第2の部材をダイ上に載せてからパンチを用いて成形し、これをダイ及びパンチの形状を変えて複数回繰り返すことで、円筒状にする。そして、突き合わされた端部同士を溶接することで、大径部、縮径部及び小径部を有するインパネ補強メンバが得られる。
また、特許文献2では、大径部と小径部とが縮径部においてレーザー溶接等の手段により互いに接合されている。また、特許文献2のインパネ補強メンバにおけるステアリングコラムよりも車幅方向外側には、周方向に延びる長尺な脆弱部が設けられており、この脆弱部によってステアリングコラムを破断または屈曲しやすくしている。
特開2016-59938号公報 特開2014-210548号公報
ところで、自動車では軽量化が求められており、特許文献1、2のようにパイプ構造のインパネ補強メンバを用いることで強度と軽量化とを両立させることが試みられている。しかしながら、特許文献1では、大径部、縮径部及び小径部の一部を形成する第1の部材と、小径部の他の部分を形成する第2の部材とを互いに重ね合わせているので、インパネ補強メンバの重量が嵩んでしまう。特許文献2もレーザー溶接のための溶接代を確保するために、大径部と小径部とを重ね合わせる必要があることから、同様に重量が嵩んでしまう。
また、インパネ補強メンバには、自動車の正面衝突時のようにステアリングコラムや車体のダッシュパネル等を介して前方からの衝撃力が作用する場合がある。この場合、インパネ補強メンバの左右両端部がそれぞれ左右のフロントピラーに固定された状態でインパネ補強メンバの左右方向中間部に前方からの衝撃力が作用するので、インパネ補強メンバは大きな曲げ力を受けることになる。このとき、一般的にステアリングにはエアバッグが内蔵されているので、このエアバッグの展開方向が設計通りとなるように、ステアリングコラムの移動は最小限に抑えるべく、インパネ補強メンバができるだけ曲がらないようにしたいという要求がある。
この点、特許文献2の場合、ステアリングコラムよりも車幅方向外側に周方向に延びる長尺な脆弱部が設けられているので、この脆弱部によってステアリングコラムが破断または屈曲しやすくなり、その結果、ステアリングコラムの移動量が増加するものと考えられる。
また、自動車の側方から物体が衝突する側突時を考えると、インパネ補強メンバに対して軸方向の圧縮力が作用することになる。このとき、乗員保護のメインは座席に内蔵されたサイドエアバックやルーフ部等から展開するカーテンエアバッグであるため、インパネ補強メンバの変形は正面衝突時に比べて許容される。むしろ、インパネ補強メンバを変形させて衝撃エネルギーの吸収に役立てることで、乗員保護性能の向上を図ることが可能になると考えられる。
しかしながら、特許文献1では、大径部、縮径部及び小径部の一部を形成する第1の部材と、小径部の他の部分を形成する第2の部材とを点溶接しているだけなので、側突時のような軸方向の大きな圧縮力が作用した瞬間に分離してしまうおそれがある。また、特許文献2では、大径部と小径部とをレーザー溶接しているが、溶接部は破断しやすいものなので、特許文献1と同様に、側突時のような軸方向の大きな圧縮力が作用した瞬間に分離してしまうおそれがある。インパネ補強メンバを構成する部材が側面衝突の瞬間に分離してしまうと、インパネ補強メンバが発生する反力が小さくなり、衝撃エネルギーの吸収量が低下する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インパネ補強メンバの軽量化を図りながら、正面衝突時の曲げ変形を抑制しつつ、側面衝突時の衝撃エネルギーの吸収量を増大させ、ひいては乗員の保護性能を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、左端部から右端部まで連続した1枚の板材によって大径筒部、縮径筒部及び小径筒部を有するパイプ状のインパネ補強メンバを得て、縮径筒部または小径筒部における縮径筒部寄りの部分に軸方向の圧縮変形の起点を設けるようにした。
第1の発明は、自動車の左フロントピラーから右フロントピラーまで延びるとともに、運転席側に配設されるステアリングコラムを支持するインパネ補強メンバにおいて、前記左フロントピラーに固定される左端部から前記右フロントピラーに固定される右端部まで連続した1枚の板材により形成されるとともに、運転席側に位置する大径筒部と、助手席側に位置し、前記大径筒部よりも小径な小径筒部と、前記大径筒部と前記小径筒部との間に位置し、前記大径筒部から前記小径筒部まで縮径しながら延びる縮径筒部とを有するパイプ状に形成され、前記縮径筒部または前記小径筒部における前記縮径筒部寄りの部分には、径方向内方へ窪む凹部と、径方向外方へ膨らむ凸部とのうち、少なくとも一方が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、インパネ補強メンバの左端部が自動車の左フロントピラーに固定され、インパネ補強メンバの右端部が自動車の右フロントピラーに固定された状態で、大径筒部によってステアリングコラムが支持される。これにより、ステアリングコラムの支持剛性が高まる。また、左端部から右端部まで連続した1枚の板材により形成されているので、板材を接合するための溶接代は不要になるとともに、板材が厚み方向に重なる部分が無くなり、インパネ補強メンバが軽量になる。
自動車の正面衝突時に、例えばステアリングコラムや車体のダッシュパネル等を介して後向きの力が入力した際、相対的に高強度な大径筒部に対して曲げ力が直接的に作用することになるので、インパネ補強メンバの曲げ変形が抑制される。これにより、ステアリングコラムの変位量が少なくなる。
一方、自動車の側面衝突時には、左右方向の一方から衝撃力が作用することになる。このとき、インパネ補強メンバは、左端部から右端部まで連続した1枚の板材により形成されているので、従来例のように左右方向に分割された部材を溶接したものに比べて、衝突初期における左右方向の突っ張り力が高まり、この初期段階における衝撃エネルギーの吸収量が多くなる。そして、縮径筒部または小径筒部における縮径筒部寄りの部分には、凹部または凸部が形成されているので、この凹部または凸部が軸方向の圧縮変形の起点になり、インパネ補強メンバは圧縮変形を始める。
つまり、軸方向に圧縮力が作用したときに、仮にインパネ補強メンバが折れ曲がってしまうとインパネ補強メンバの耐力が一気に低下し、その結果、衝撃エネルギーの吸収量が低下してしまうが、本発明では、折れ曲がる前に軸方向の圧縮変形を開始させることが可能になる。これにより、折れ曲がり変形に比べてインパネ補強メンバの耐力の低下が緩やかになるので、インパネ補強メンバによる衝撃エネルギーの吸収量が多くなる。
第2の発明は、前記凹部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続しており、また、前記凸部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続していることを特徴とする。
すなわち、凹部または凸部が周方向に連続していることで、軸方向に圧縮力が作用したときに、凹部または凸部が軸方向の圧縮変形の起点になり易く、インパネ補強メンバを確実に圧縮変形させることができる。
第3の発明は、前記凹部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続して環状に延びており、また、前記凸部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続して環状に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、環状の凹部にすることで、縮径筒部または小径筒部の周方向の全体に凹部が存在することになり、軸方向に圧縮力が作用したインパネ補強メンバを確実に圧縮変形させることができる。同様に、環状の凸部にすることで、軸方向に圧縮力が作用したインパネ補強メンバを確実に圧縮変形させることができる。
第4の発明は、前記縮径筒部における前記小径筒部側の端部に、前記凹部または前記凸部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、縮径筒部は小径筒部側の端部に向けて徐々に縮径した部分であるため、縮径筒部における小径筒部側の端部の径は、縮径部分の中で最も小径になる。この最も小径な部分に凹部または凸部を形成することで、軸方向に圧縮力が作用した時、最も小径な部分が変形の起点となって変形し始め、その変形が縮径部分における相対的に大径な部分や小径筒部に広がり、衝撃エネルギーの吸収が効果的に行われる。凸部を形成した場合も同様である。
第5の発明は、前記小径筒部における前記縮径筒部側の端部に、前記凹部または前記凸部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、小径筒部に凹部または凸部を形成することで、軸方向に圧縮力が作用した時、変形の起点となりやすく、軸方向の圧縮変形を起こすことができる。これにより、衝撃エネルギーの吸収が効果的に行われる。凸部を形成した場合も同様である。
第6の発明は、前記凹部は前記板材を径方向内方へ曲げることによって形成され、前記凸部は前記板材を径方向外方へ曲げることによって形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、板材をパイプ形状に曲げる時に凹部も一緒に形成することが可能になる。凸部も同様である。
第7の発明は、前記凹部は、当該凹部の左右方向の縁部から中央部に向かって徐々に深くなるように形成され、前記凸部は、当該凸部の左右方向の縁部から中央部に向かって徐々に高くなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、インパネ補強メンバにおける凹部が形成された部分の断面形状の急激な変化が回避されるので、凹部がインパネ補強メンバの折れ曲がりを誘発しにくくなり、狙い通りに軸方向の圧縮変形を起こさせることができる。
本発明によれば、左端部から右端部まで連続した1枚の板材によりインパネ補強メンバを形成し、縮径筒部または小径筒部における縮径筒部寄りの部分には、凹部と凸部との少なくとも一方を形成したので、インパネ補強メンバの軽量化を図りながら、正面衝突時の曲げ変形を抑制しつつ、側面衝突時の衝撃エネルギーの吸収量を増大させることができる。
本発明の実施形態に係るインパネ補強メンバを備えた車両前部補強構造の平面図である。 インパネ補強メンバの斜視図である。 インパネ補強メンバの縮径筒部と小径筒部の境界の断面図である。 インパネ補強メンバの縮径筒部と小径筒部の境界の拡大図である。 実施形態の変形例に係る図3相当図である。 正面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。 正面衝突シミュレーション後の状態を示す図6A相当図である。 右側面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。 比較例に係る右側面衝突シミュレーション後の状態を示す図6B相当図である。 本発明の構造例に係る右側面衝突シミュレーション後の状態を示す図6B相当図である。 右側面衝突シミュレーションにおける反力と変位との関係を示すグラフである。 左側面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。 比較例に係る左側面衝突シミュレーション後の状態を示す図6B相当図である。 本発明の構造例に係る左側面衝突シミュレーション後の状態を示す図6B相当図である。 左側面衝突シミュレーションにおける反力と変位との関係を示すグラフである。 凹部の大きさと衝撃エネルギー吸収量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るインパネ補強メンバ1を備えた車両前部補強構造Aの平面図である。この車両前部補強構造Aは、自動車の車室内の前端部に設けられている。自動車の車室内の前端部には、計器盤を有するインストルメントパネル(図示せず)が設けられており、車両前部補強構造Aはインストルメントパネルの内部に位置している。この自動車の車室内には、左側に運転席が設けられ、右側に助手席が設けられているが、これは一例であり、運転席が右側に設けられ、助手席が左側に設けられていてもよい。運転席が右側に設けられている場合には、図示しないが、車両前部補強構造Aを左右対称に構成すればよい。
この自動車の車体には、左フロントピラー100と右フロントピラー101とが設けられている。左フロントピラー100は、車体のフロア(図示せず)の前部における左端部近傍から上方へ延びている。右フロントピラー101は、車体のフロアの前部における右端部近傍から上方へ延びている。左フロントピラー100及び右フロントピラー101は、いわゆるAピラーと呼ばれている部材であり、高い強度を持っている。左フロントピラー100及び右フロントピラー101には、それぞれ例えば左右のフロントドア(図示せず)がヒンジを介して開閉可能に取り付けられる。左フロントピラー100及び右フロントピラー101の上側部分は自動車のルーフ(図示せず)へ向けて延びている。
車両前部補強構造Aは、インパネ補強メンバ1と、ステアリングコラム(図示せず)が取り付けられるコラムブラケット2、2と、中間ブラケット3とを備えている。インパネ補強メンバ1は、左フロントピラー100から右フロントピラー101まで延びるとともに、運転席側に配設されるステアリングコラムを支持する高強度な部材である。インパネ補強メンバ1の左端部1aは、左フロントピラー100の上下方向中間部に固定され、また、インパネ補強メンバ1の右端部1bは、右フロントピラー101の上下方向中間部に固定されている。インパネ補強メンバ1の左端部1aと左フロントピラー100との間、インパネ補強メンバ1の右端部1bと右フロントピラー101との間には、例えばブラケットや板材等が介在していてもよい。インパネ補強メンバ1により、左フロントピラー100の上下方向中間部と右フロントピラー101の上下方向中間部とが連結されることになる。
インパネ補強メンバ1は、左端部1aから右端部1bまで連続した1枚の板材により形成されている。すなわち、インパネ補強メンバ1を構成する板材は、インパネ補強メンバ1の左端部1aと右端部1bとの間に厚み方向に重なる継ぎ目がなく、点溶接やレーザー溶接等による重ね合わせ溶接部を有しない板材である。このような板材としては、例えば重ね合わされた部分の無い1枚の鋼板を挙げることができる。上記板材の厚みは特に限定されないが、例えば1.0mm以上3.0以下の範囲で設定することができる。また、上記板材としては、熱間圧延高張力鋼板を用いることができる。
インパネ補強メンバ1は、大径筒部11と、小径筒部12と、縮径筒部13とを有するパイプ状に形成されている。インパネ補強メンバ1の左端部1a及び右端部はそれぞれ開口している。このようなパイプ状のインパネ補強メンバ1は、上記板材をプレス成形するとともに、突き合わせ溶接することによって得ることができる。例えば、平板状の板材を用意し、複数組の金型によって複数段階のプレス成形を経ることで筒状にし、板材の端部同士を突き合わせて突き合わせ溶接することでパイプ状のインパネ補強メンバ1を得ることができる。このようなパイプの成形方法は、例えば特許文献1等にも開示されているように、従来から周知の方法を用いることができる。
大径筒部11は、インパネ補強メンバ1の左側に形成されており、従って運転席側に位置することになる。大径筒部11は、インパネ補強メンバ1の左端部1aから当該インパネ補強メンバ1の左右方向中央部よりも左寄りの部分まで連続して形成されている。大径筒部11の左右方向中間部の外周面には、コラムブラケット2、2が取り付けられている。コラムブラケット2、2は、大径筒部11に溶接してもよいし、締結部材によって締結固定してもよい。大径筒部11の右端部近傍の外周面には、中間ブラケット3の上端部が取り付けられている。中間ブラケット3は、大径筒部11に溶接してもよいし、締結部材によって締結固定してもよい。中間ブラケット3は下方へ延びており、下端部は例えば車体のフロアパネル等(図示せず)に固定されている。
小径筒部12は、大径筒部11よりも小径に形成されており、例えば大径筒部11の最小外径に対して20mm~40mm程度、小さな外径を有している。小径筒部12は、インパネ補強メンバ1の右側に形成されており、従って助手席側に位置することになる。小径筒部12は、インパネ補強メンバ1の右端部1aから当該インパネ補強メンバ1の左右方向中央部よりも左寄りの部分まで連続して形成されている。小径筒部12の軸芯と、大径筒部11の軸芯とは、共に左右方向に延びる同一直線上に位置している。
小径筒部12の左端部は、大径筒部11の右端部から右側へ離れており、小径筒部12の左端部と、大径筒部11の右端部との間に縮径筒部13が設けられている。したがって、縮径筒部13の左端部は大径筒部11の右端部と連続し、縮径筒部13の右端部は小径筒部12の左端部と連続することになる。大径筒部11と小径筒部12との間に縮径筒部13を介在させることで、大径筒部11から小径筒部12に向けて径を徐々に変化させることができる。尚、大径筒部11から小径筒部12に向けては径を縮小する方向であるため、縮径筒部13と呼ぶが、小径筒部12から大径筒部11に向けては径が拡大する方向であるため、大径筒部11と小径筒部12との間の部分を拡径筒部と呼んでもよい。
縮径筒部13は、大径筒部11の右端部から小径筒部12の左端部まで縮径しながら延びている。このため、縮径筒部13の外周面及び内周面は、右側へ行くほど小径になるテーパー面で構成される。縮径筒部13の左右方向の寸法は、大径筒部11と小径筒部12との径の差によって変えることができ、例えば、50mm以上100mm以下の範囲で設定することができる。縮径筒部13の軸芯は、小径筒部12の軸芯と大径筒部11の軸芯と一致している。
大径筒部11の径は、当該大径筒部11の左端部から右端部まで同一であってもよいが、図2に示すように部位によって変えてもよい。図2に示すように、大径筒部11は、最も左に位置する第1筒部11aと、第1筒部11aの右側に位置する第2筒部11bと、第2筒部11bの右側に位置する第3筒部11cと、第3筒部11cの右側に位置する第4筒部11dと、第4筒部11dの右側に位置する第5筒部11eとを有している。第1筒部11aの径が最も大きく設定されている。第4筒部11dの径が最も小さく設定されている。また、第2筒部11b、第3筒部11c、第5筒部11eの順で径が小さくなっている。
第1筒部11aと第2筒部11bとの間には、第2筒部11bに向けて縮径する第1縮径部11fが設けられている。また、第2筒部11bと第3筒部11cとの間には、第3筒部11cに向けて縮径する第2縮径部11gが設けられている。また、第3筒部11cと第4筒部11dとの間には,第4筒部11dに向けて縮径する第3縮径部11hが設けられている。また、第4筒部11dと第5筒部11eとの間には、第4筒部11dに向けて縮径する第4縮径部11iが設けられている。
このように、大径筒部11の径を部位によって変えることで、大径筒部11の強度を部位によって変えることができる。つまり、高い強度が必要な部分のみ大径にし、相対的に強度が低くてもよい部分は小径にすることで、材料の使用量を減らしてインパネ補強メンバ1の軽量化を図ることができる。第1筒部11a、第2筒部11b、第3筒部11c、第4筒部11d及び第5筒部11eのうち、任意の1つまたは複数を省略してもよく、この筒部の省略に対応して縮径部も省略できる。尚、大径筒部11と同様に、小径筒部12も部位によって径を変えることができる。
図3に示すように、小径筒部12における縮径筒部13側の端部には、径方向内方へ窪む凹部14が形成されている。凹部14は、インパネ補強メンバ1に対して軸方向(左右方向)の圧縮力が作用した際に圧縮変形の起点となる部分であり、圧縮変形を起こさせる変形起点部または圧縮変形を誘発する変形誘発部と呼ぶこともできる。凹部14は、インパネ補強メンバ1の周方向に連続している。具体的には、凹部14は、インパネ補強メンバ1の周方向に連続して環状に延びる凹条部で構成されている。凹部14は、環状に延びていなくてもよく、インパネ補強メンバ1の周方向に断続していてもよい。この場合、複数の凹部14がインパネ補強メンバ1の周方向に互いに間隔をあけて設けられることになる。凹部14は、インパネ補強メンバ1を構成している板材を径方向内方へ曲げることによって形成されている。上記板材をプレス成形する時に、凹部14も一緒に成形することができる。
図4は凹部14が形成された部分を拡大して示している。凹部14の幅W(左右方向の寸法)は、例えば10mm以上30mm以下の範囲で設定することができる。また、凹部14は、当該凹部14の左縁部14a及び右縁部14bから左右方向の中央部に向かって徐々に深くなるように形成されている。凹部14の最も深い部分の深さDは、0.5mm以上2.0mm以下に設定することができる。凹部14の深さDの測定基準は、小径筒部12の外周面であり、この小径筒部12の外周面の延長線400の垂線を引いたとき、延長線400から凹部14の内面までの垂線の長さを凹部14の深さDとすることができる。凹部14の内面は湾曲面で構成することができる。
凹部14は、小径筒部12における縮径筒部13寄りの部分に形成されていればよく、小径筒部12における左端部近傍に形成することもできる。また、凹部14は、縮径筒部13に形成することもでき、この場合、縮径筒部13における小径筒部12寄りの部分または縮径筒部13の右端部に形成することもできる。凹部14の形成位置は、後述する側面衝突時に軸方向の圧縮変形を、縮径筒部13における小径筒部12側の部分または小径筒部12における縮径筒部13側の部分から起こすことが可能であればよく、例えばシミュレーションや試験等によって設定することができる。複数の凹部14を左右方向に間隔をあけて形成することができる。
図5は、本発明の実施形態の変形例に係る図3相当図である。この変形例では、凹部14の代わりに、小径筒部12における縮径筒部13側の端部に、径方向外方へ膨らむ凸部15を形成している。凸部15の左右方向の寸法は凹部14の幅Wと同様に設定することができる。凸部15の高さは、小径筒部12の外周面を基準として0.5mm以上2.0mm以下に設定することができる。この凸部15も凹部14と同様に、縮径筒部13における左端部近傍、縮径筒部13における小径筒部12寄りの部分、縮径筒部13の右端部に形成することができる。複数の凸部15を左右方向に間隔をあけて形成することができる。凸部15もインパネ補強メンバ1の周方向に連続した凹条部で構成することができ、この凹条部は環状であってもよいし、インパネ補強メンバ1の周方向に断続していてもよい。凸部15は、インパネ補強メンバ1を構成する板材を径方向外方へ曲げることによって形成されている。凸部15は、当該凸部15の左右方向の縁部から中央部に向かって徐々に高くなるように形成されている。
尚、図示しないが、凹部14と凸部15の両方を形成することもでき、この場合、凹部14と凸部15を左右方向に間隔をあけて形成することができる。
(衝突シミュレーション)
図6Aは、正面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。インパネ補強メンバ1の左端部1aは、左フロントピラー100に固定され、インパネ補強メンバ1の右端部1bは、右フロントピラー101に固定された状況を作り出している。また、中間ブラケット3の下端部は車体102に固定された状況を作り出している。符号200は、正面衝突時にインパネ補強メンバ1の運転席側、即ち大径筒部11に対して衝撃力を入力させる衝撃入力部を示している。衝撃入力部材200とインパネ補強メンバ1の大径筒部11との間には運転席側ブラケット4が配設されている。インパネ補強メンバ1を構成する板材は、厚み1.4mm、引っ張り強度が590MPaの高張力鋼板に相当するものである。大径筒部11の最も径の大きな部分の外径は90mmであり、小径筒部12の外径は43mmである。縮径筒部13の左右方向の寸法は70mmである。また、図3及び図4に示す凹部14がインパネ補強メンバ1に形成されている。凹部14の幅Wは18mmであり、凹部14の深さDは1.0mmである。凹部14は環状である。
正面衝突シミュレーションでは、自動車の正面衝突時を再現すべく、矢印300で示すように衝撃入力部材200を前方から後方へ向けて速度55km/時で130mm移動させる。衝撃入力部材200は剛体と仮定している。正面衝突シミュレーション後の状態を図6Bに示す。この図に示すように、相対的に高強度な大径筒部11に対して曲げ力が直接的に作用することになるので、曲げ変形が抑制される。これにより、ステアリングコラムの変位量が少なくなる。
図7Aは、右側面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。インパネ補強メンバ1の左端部1aは、左フロントピラー100に固定され、インパネ補強メンバ1の右端部1bには、右フロントピラー101の代わりに衝撃入力部材201が配置されている。衝撃入力部材201がインパネ補強メンバ1の右端部1bに対して左方向の衝撃力を入力する部分である。また、中間ブラケット3の下端部は車体102に固定されている。
右側面衝突シミュレーションでは、自動車の右から障害物が衝突した場合を再現すべく、矢印301で示すように衝撃入力部材201を右から左へ向けて速度55km/時で125mm移動させる。つまり、インパネ補強メンバ1に対して軸方向の圧縮力を作用させる。衝撃入力部材201は剛体と仮定している。
図7Bは比較例に係る右側面衝突シミュレーションの結果を示している。比較例は、上記正面衝突シミュレーションで使用したインパネ補強メンバ1の凹部14が形成されていない例である。この比較例の場合、軸方向の圧縮力を受けたインパネ補強メンバ1は、相対的に低強度な小径筒部12が折れ曲がるので、インパネ補強メンバ1が軸方向に圧縮変形する部分は殆どない。
一方、図7Cは、上記正面衝突シミュレーションで使用したインパネ補強メンバ1(本発明の構造例)を用いた場合を示しており、軸方向の圧縮力を受けたインパネ補強メンバ1は、凹部14を起点にして軸方向に圧縮変形する。主に圧縮変形する部分は、縮径筒部13と、小径筒部12の左側部分である。
図7Dは、比較例と本発明の構造例との衝撃入力部材の変位量と衝撃入力部材が衝撃吸収部材から受ける反力との関係を示すグラフである。グラフの横軸は変位であり、この場合、衝撃入力部材201の左方向への変位量(単位:mm)を示している。横軸の「0」は右側面衝突シミュレーション開始直前の衝撃入力部材201の位置に対応している。縦軸は反力(単位:kN)を示している。比較例では、右側面衝突の直後(変位量が少ない段階)で反力が大きく立ち上がり、その後、反力が急激にかつ大幅に低下して、反力が低下したままで変位量が増加していく。このように反力が急激にかつ大幅に低下したのは、図7Bに示すように小径筒部12が折れ曲がったためである。つまり、比較例の場合、インパネ補強メンバ1が一瞬突っ張るものの、その直後に折れ曲がることによって反力が低下してしまうので、衝撃エネルギーの吸収量が小さくなってしまう。
これに対し、本発明の構造例の場合、インパネ補強メンバ1が一瞬突っ張り、その後、反力が急激に低下するものの、変位量が大きくなると反力が増大し、その後、再び低下した後、さらに増加する。このように変位量が大きくなっても反力を増大させることができるのは、インパネ補強メンバ1を折り曲げることなく、軸方向に圧縮変形させてその変形に要する力を大きく確保しているためである。これにより、本発明の構造例の場合、衝撃エネルギーの吸収量は比較例に比べて3倍以上になる。
図8Aは、左側面衝突シミュレーションの開始前の状態を示す説明図である。インパネ補強メンバ1の右端部1bは、右フロントピラー101に固定され、インパネ補強メンバ1の左端部1aには、左フロントピラー100の代わりに衝撃入力部材202が配置されている。衝撃入力部材202がインパネ補強メンバ1の左端部1aに対して右方向の衝撃力を入力する部分である。また、中間ブラケット3の下端部は車体102に固定されている。
左側面衝突シミュレーションでは、自動車の左から障害物が衝突した場合を再現すべく、矢印302で示すように衝撃入力部材202を左から右へ向けて速度55km/時で125mm移動させる。つまり、インパネ補強メンバ1に対して軸方向の圧縮力を作用させる。衝撃入力部材202は剛体と仮定している。
図8Bは比較例に係る左側面衝突シミュレーションの結果を示している。比較例は、上記右側面衝突シミュレーションと同様なインパネ補強メンバ1を用いた例である。この比較例の場合、軸方向の圧縮力を受けたインパネ補強メンバ1は、右側面衝突シミュレーションと同様に小径筒部12が折れ曲がる。
一方、図8Cは、上記右側面衝突シミュレーションで使用したインパネ補強メンバ1を用いた場合を示しており、軸方向の圧縮力を受けたインパネ補強メンバ1は、凹部14を起点にして軸方向に圧縮変形する。主に圧縮変形する部分は、縮径筒部13と、小径筒部12の左側部分である。
図8Dは、比較例と本発明の構造例との衝撃入力部材の変位量と衝撃入力部材が衝撃吸収部材から受ける反力との関係を示すグラフであり、横軸及び縦軸は図7Dのグラフと同じである。比較例では、上記右側面衝突時と同様に、左側面衝突の直後(変位量が少ない段階)で反力が大きく立ち上がり、その後、反力が急激にかつ大幅に低下して、反力が低下したままで変位量が増加していく。したがって、衝撃エネルギーの吸収量が小さくなってしまう。
これに対し、本発明の構造例の場合、インパネ補強メンバ1が一瞬突っ張り、その後、反力が急激に低下するものの、変位量が大きくなると反力が増大し、反力が大きな状態が継続される。このように変位量が大きくなっても反力を増大させることができるのは、インパネ補強メンバ1を折り曲げることなく、軸方向に圧縮変形させてその変形に要する力を大きく確保しているためである。これにより、本発明の構造例の場合、衝撃エネルギーの吸収量は比較例に比べて2.5倍以上になる。
尚、正面衝突シミュレーション、左右側面衝突シミュレーションでは、例えば凹部14の代わりに図5に示す凸部15を形成した場合も凹部14と同様な結果になった。また、凹部14及び凸部15の幅を変化させたり、凹部14の深さ及び凸部15の高さを変化させた場合も、同様な結果になった。
図9は、凹部14の大きさと衝撃エネルギー吸収量比(右側面衝突時)との関係を示すグラフである。横軸は凹部14の幅W×深さDを示し、縦軸は凹部無しに対する衝撃エネルギー吸収量の比を示している。グラフ中、「湾曲凹部」は図4に示すような湾曲面で構成された凹部であり、「角型凹部」は例えば矩形断面を有する凹部である。「幅変化」とは幅Wを変化させた場合であり、「深さ変化」とは深さDを変化させた場合である。「湾曲凹部」及び「角型凹部」のいずれの凹部も、幅を変化させたとしても高い衝撃エネルギー吸収量が得られる。また、「角型凹部」の場合、深さDを変化させたとしても高い衝撃エネルギー吸収量が得られる。「湾曲凹部」の場合、深さを深くしていくと、インパネ補強メンバ1が折れ曲がってしまうので、凹部が無い場合と同程度の衝撃エネルギー吸収量になる。よって、側面衝突時にインパネ補強メンバ1が折れ曲がらないように、かつ、圧縮変形を起こすように、凹部の深さDを設定するのが好ましい。凸部の場合も同様である。
したがって、凹部または凸部は、側面衝突時にインパネ補強メンバ1が折れ曲がることなく、圧縮変形が起こるように深さや高さを設定しておく。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、インパネ補強メンバ1の左端部1aが自動車の左フロントピラー100に固定され、インパネ補強メンバ1の右端部1bが自動車の右フロントピラー101に固定された状態で、大径筒部11によってステアリングコラムを支持することができるので、所望の支持剛性を得ることができる。
また、インパネ補強メンバ1は、その左端部1aから右端部1bまで連続した1枚の板材により形成されているので、板材を接合するための溶接代は不要になるとともに、板材が厚み方向に重なる部分が無くなり、インパネ補強メンバ1が軽量になる。
自動車の正面衝突時には、例えばステアリングコラムや車体のダッシュパネル等を介して後向きの力がインパネ補強メンバ1に入力することがある。この場合、相対的に高強度な大径筒部11に対して曲げ力が直接的に作用することになるので、曲げ変形が抑制される。これにより、ステアリングコラムの変位量が少なくなる。
一方、自動車の側面衝突時には、左右方向の一方から衝撃力が作用することになる。このとき、インパネ補強メンバ1は、左端部1aから右端部1bまで連続した1枚の板材により形成されているので、従来例のように左右方向に分割された部材を溶接したものに比べて、衝突初期における左右方向の突っ張り力が高まり、この初期段階における衝撃エネルギーの吸収量が多くなる。そして、縮径筒部13または小径筒部12における縮径筒部13寄りの部分には、凹部14が形成されているので、この凹部14が軸方向の圧縮変形の起点になり、インパネ補強メンバ1は圧縮変形を始める。
つまり、軸方向に圧縮力が作用したときに、仮にインパネ補強メンバ1が折れ曲がってしまうとインパネ補強メンバ1の耐力が一気に低下し、その結果、衝撃エネルギーの吸収量が低下してしまうが、本実施形態では、折れ曲がる前に軸方向の圧縮変形を開始させることが可能になる。これにより、折れ曲がり変形に比べてインパネ補強メンバ1の耐力の低下が緩やかになるので、インパネ補強メンバ1による衝撃エネルギーの吸収量が多くなる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るインパネ補強メンバは、例えば自動車のインストルメントパネルの内部に配設することができる。
1 インパネ補強メンバ
1a 左端部
1b 右端部
11 大径筒部
12 小径筒部
13 縮径筒部
14 凹部
15 凸部
100 左フロントピラー
101 右フロントピラー

Claims (7)

  1. 自動車の左フロントピラーから右フロントピラーまで延びるとともに、運転席側に配設されるステアリングコラムを支持するインパネ補強メンバにおいて、
    前記左フロントピラーに固定される左端部から前記右フロントピラーに固定される右端部まで連続した1枚の板材により形成されるとともに、運転席側に位置する大径筒部と、助手席側に位置し、前記大径筒部よりも小径な小径筒部と、前記大径筒部と前記小径筒部との間に位置し、前記大径筒部から前記小径筒部まで縮径しながら延びる縮径筒部とを有するパイプ状に形成され、
    前記縮径筒部または前記小径筒部における前記縮径筒部寄りの部分には、径方向内方へ窪む凹部と、径方向外方へ膨らむ凸部とのうち、少なくとも一方が形成されていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  2. 請求項1に記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記凹部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続しており、また、前記凸部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続していることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  3. 請求項2に記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記凹部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続して環状に延びており、また、前記凸部は、前記インパネ補強メンバの周方向に連続して環状に延びていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記縮径筒部における前記小径筒部側の端部に、前記凹部または前記凸部が形成されていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記小径筒部における前記縮径筒部側の端部に、前記凹部または前記凸部が形成されていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記凹部は前記板材を径方向内方へ曲げることによって形成され、
    前記凸部は前記板材を径方向外方へ曲げることによって形成されていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のインパネ補強メンバにおいて、
    前記凹部は、当該凹部の左右方向の縁部から中央部に向かって徐々に深くなるように形成され、
    前記凸部は、当該凸部の左右方向の縁部から中央部に向かって徐々に高くなるように形成されていることを特徴とするインパネ補強メンバ。
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